JP2013253603A - 再熱蒸気バイパスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】再熱蒸気バイパスシステムを提供すること。
【解決手段】種々の実施形態は、高圧(HP)タービンからタービンパッキンへの主蒸気の流れを制御するシステムを含む。一部の場合において、前段、中間段、及び後段を含む複数の段を有する高圧(HP)タービンと、HPタービンと動作可能に接続された中圧(IP)タービンと、HPタービン及びIPタービンを分離するパッキンと、HPタービンの中間段及びパッキンに流体接続され且つメインバルブを含む主導管と、メインバルブをバイパスして主導管に流体接続されたバイパス導管とを備え、該バイパス導管が、遮断バルブと、該遮断バルブと主導管への下流側接続部との間の開口とを含む、システムが開示される。
【選択図】 図1

Description

本明細書で開示される主題は、タービンに関する。より詳細には、本発明の態様は、タービンにおいて蒸気をバイパスするシステムを含む。
高圧(HP)及び中圧(IP)連結タービンを利用したタービンシステムの作動中、従来では、蒸気はHPタービンセクションの中間段から所望の温度で抽出され、ここで当該蒸気は、HPタービンセクションとIPタービンセクションとを分離するパッキンにパイプ輸送される。この抽出した蒸気を用いて、HPタービンセクションとIPタービンセクションとを分離するパッキン(N2パッキンとしても知られる)を冷却することができる。従来では、この抽出蒸気の流れは、1以上のバルブによって制御され、バルブに対する損耗及び望ましくない異音を引き起こす流れの変動を生じやすい可能性がある。
特開昭63−223311公報
本発明の種々の実施形態は、高圧(HP)タービンからタービンパッキンへの主蒸気の流れを制御するシステムを含む。一部の場合において、前段、中間段、及び後段を含む複数の段を有する高圧(HP)タービンと、HPタービンと動作可能に接続された中圧(IP)タービンと、HPタービン及びIPタービンを分離するパッキンと、HPタービンの中間段及びパッキンに流体接続され且つメインバルブを含む主導管と、メインバルブをバイパスして主導管に流体接続されたバイパス導管とを備え、該バイパス導管が、遮断バルブと、該遮断バルブと主導管への下流側接続部との間の開口とを含む、システムが開示される。
本発明の第1の態様は、前段、中間段、及び後段を含む複数の段を有する高圧(HP)タービンと、HPタービンと動作可能に接続された中圧(IP)タービンと、HPタービン及びIPタービンを分離するパッキンと、HPタービンの中間段及びパッキンに流体接続され且つメインバルブを含む主導管と、メインバルブをバイパスして主導管に流体接続されたバイパス導管とを備え、該バイパス導管が、遮断バルブと、該遮断バルブと主導管への下流側接続部との間の開口とを有するシステムを含む。
本発明の第2の態様は、高圧(HP)タービンと、IPタービンからHPタービンを分離するパッキンと、HPタービンの中間段及びパッキンに流体接続され且つメインバルブを含む主導管と、メインバルブをバイパスして主導管に流体接続されたバイパス導管とを備え、該バイパス導管が、遮断バルブと、該遮断バルブと主導管への下流側接続部との間の開口とを有するシステムを含む。
本発明の第3の態様は、パッキンに流体接続された高圧(HP)タービンの作動パラメータを決定するステップと、HPタービンの作動パラメータが所定範囲から逸脱していることに応答して、再熱ロータ冷却バルブ(RHCV)又は冷却蒸気遮断バルブ(CSBV)の少なくとも1つの位置を調整し、再熱蒸気バイパスシステムにおける主蒸気の流れを修正するステップとを実施することによって再熱蒸気バイパスシステムを監視するよう構成され、RHCV及びCSBVが再熱蒸気バイパスシステムに並列に接続されている、少なくとも1つのコンピュータデバイスを備えたシステムを含む。
本発明のこれら及び他の特徴は、本発明の種々の実施形態を示した添付図面を参照しながら、本発明の種々の態様に関する以下の詳細な説明から容易に理解されるであろう。
本発明の種々の実施形態によるシステムの概略図。 本発明の種々の実施形態によるシステムの一部の3次元斜視図。 本発明の種々の実施形態によるシステムを含む例示的な環境の図。
本発明の図面は縮尺通りではない点に留意されたい。当該図面は、本発明の典型的な態様のみを描くことを意図しており、従って、本発明の範囲を限定するものとみなすべきではない。図面では、同じ参照符号は、複数の図面にわたり同じ要素を示している。
上述のように、本明細書で開示される主題は、タービンに関する。より詳細には、本発明の態様は、タービン構成において主蒸気をバイパスするシステムを含む。
高圧(HP)及び中圧(IP)連結タービンを利用したタービンシステムの作動中、従来では、蒸気はHPタービンセクションの中間段から所望の温度で抽出され、ここで当該蒸気は、HPタービンセクションとIPタービンセクションとを分離するパッキンにパイプ輸送される。この抽出した蒸気を用いて、HPタービンセクションとIPタービンセクションとを分離するパッキン(N2パッキンとしても知られる)を冷却することができる。従来では、この抽出蒸気の流れは、冷却蒸気遮断バルブ(CSBV)と直列に配列された再熱ロータ冷却バルブ(RHCV)によって制御される。従来のRHCVは、双方向ボールバルブであり、従来構成では、複流機能を提供するようなサイズにされた交差ドリル孔を含む。CSBVは、出力中断(例えば、トリップ)、負荷遮断、又はタービンシャットダウンの場合に、高圧の蒸気が再熱セクション(IPタービンセクション)に流入するのを阻止するために使用される。蒸気の流量が一定レベルを上回った場合、交差ドリル孔構成に起因してRHCVにおいて高レベルの異音が発生する。加えて、高蒸気流量は、RHCV及びCSBVを損耗させる可能性がある。
この従来構成とは対照的に、本発明の種々の態様は、HPセクション及びIPセクションを接続する主導管を有するシステムを含み、当該主導管がバルブ(例えば、一方向流機能のみを備えたRHCVバルブ)を含む。このRHCVは、従来の実施形態を参照して説明したRHCVとは交差ドリル孔を含まない点で異なっている。本システムは更に、主導管に流体接続されたバイパス導管を含み、ここでバイパス導管は、遮断バルブ(例えば、CSBVバルブ)と、該遮断バルブと主導管への接続部との間に開口とを含む。開口は、逆流排出蒸気の出口を提供するオリフィスプレートを含むことができる。この開口(オリフィスプレート及び関連するオリフィスを含む)は、通常タービン作動中(すなわち、ベース負荷時)の流量を計量する役割を果たす。
実施形態の1つの特定のセットにおいて、前段、中間段、及び後段を含む複数の段を有する高圧(HP)タービンと、HPタービンと動作可能に接続された中圧(IP)タービンと、HPタービン及びIPタービンを分離するN2パッキンと、HPタービンの中間段及びN2パッキンに流体接続され且つメインバルブを含む主導管と、メインバルブをバイパスして主導管に流体接続されたバイパス導管とを備え、該バイパス導管が遮断バルブと、該遮断バルブと主導管への下流側接続部との間の開口(オリフィス及びオリフィスプレートを含む)とを含むシステムが開示される。
図1に移ると、本発明の種々の実施形態による、システム2の概略図が示されている。システム2は、複数の段6を有するHPタービン4を含むことができ、ここで複数の段6は、前段8、中間段10、及び後段12を含む。用語「前」、「中間」、及び「後」は、HPタービン4内の段6の位置を説明する相対的な用語に過ぎない点は理解される。一般的には、中間段10は、HPタービン4の第1段と最終段の間の何れかの段とすることができる。
図示のように、システム2は、HPタービン4に動作可能に接続(例えば、共通シャフト11を介して流体的に且つ機械的に)された中圧(IP)タービン13を含むことができる。IPタービン13はまた、再熱タービン(RH)とも呼ぶことができる。IPタービン13及びHPタービン4は、主導管14によって流体接続することができ、その詳細内容が本明細書で更に説明される。システム2は更に、主導管14を介してHPタービン4とIPタービン13とを分離するパッキン(N2パッキン)16を含むことができる。
システム2は更に、主導管14に流体接続されたバイパス導管18を含むことができる。図示のように、バイパス導管18は、主導管14に流体接続され、これにより主導管14のセクション17のバイパスが可能になる。主導管14は、該主導管14を通る流体(例えば、蒸気)の流れを制御するよう適合されたメインバルブ20を含むことができる。一部の実施形態において、メインバルブ20は、(従来技術に照らして)交差ドリル孔を含まないボールバルブを含むことができる。種々の実施形態において、メインバルブ20は、再熱ロータ冷却バルブ(RHCV)を含む。
バイパス導管18は、遮断バルブ22及び開口24を含むことができ、ここで開口24は、遮断バルブ22と、バイパス導管18及び主導管14間の下流側接続部との間に配置される。種々の実施形態において、遮断バルブ22は、冷却蒸気遮断バルブ(CSBV)を含むことができる。種々の場合において、開口24は、オリフィスプレート26及びオリフィス28を含むことができる。図示のように、種々の実施形態において、バイパス導管18は、主導管14と並列に配列され、バイパス導管18がHPタービン4の中間セクション10からパッキン16への抽出流体用の代替経路を提供するようにする。オリフィスプレート26及びオリフィス28は共に、本明細書で更に説明されるように、リークオフ機能を提供する役割を果たすことができる。一部の実施形態において、バイパス導管18は、主導管14よりも低い流体流量を可能にするよう適合されている。すなわち、一部の実施形態において、バイパス導管18は、主導管14の内径よりも小さい(例えば、10%小さい)内径を有する。
本発明の他の種々の実施形態において、システム2は、メインバルブ20及び遮断バルブ22と動作可能に接続された制御システム30を含むことができる。場合によっては、制御システム30は、メインバルブ20又は遮断バルブ22の少なくとも1つの位置を修正するよう適合された電気的、電気機械的、又は機械的制御システムを含むことができる。種々の実施形態において、制御システムは、メインバルブ20及び/又は遮断バルブ22に電気的、機械的、及び/又は電気機械的に結合され、これらのバルブの少なくとも1つの位置を修正する。
制御システム30は更に、HPタービン4、シャフト11、パッキン16、及び/又はIPタービン13に動作可能に(電気的に、機械的に、及び/又は電気機械的に)接続することができる。一部の場合において、制御システム30は、a)HPタービン4の作動パラメータを監視し、b)監視した作動パラメータが所定範囲の作動パラメータから逸脱していることに応答してメインバルブ20又は遮断バルブ22の少なくとも1つの位置を調整するよう構成することができる。場合によっては、作動パラメータは、HPタービン4及びIPタービン13の作動荷重(例えば、シャフト速度)、HPタービン4及び/又はIPタービン13内の温度及び/又は圧力条件、流体流量(例えば、HPタービン4、IPタービン13、主導管14、及び/又はバイパス導管18を通る)、その他を含むことができる。
上述のように、作動パラメータが所定の望ましい範囲から逸脱していると判定されたことに応答して、制御システム30は、例えば、これらのバルブの一方又は両方を少なくとも部分的に閉鎖又は開放することにより、メインバルブ20及び/又は遮断バルブ22の位置を修正するよう構成されている。場合によっては、制御システム30は、HPタービン4の作動荷重が所定閾値を上回ったと判定されたことに応答して、メインバルブ20を閉鎖してバイパスバルブ22を開放するよう構成される。例えば、制御システム30は、HPタービン4の作動荷重を監視することができ、作動荷重が所定閾値に近づくにつれて、制御システム30は、メインバルブ20の閉鎖を作動させる命令を提供することができる。制御システム30はまた、同時に、又は別個の時間にバイパスバルブ22の開放を作動させる命令を提供することができる。種々の実施形態において、所定閾値(作動荷重)は、HPタービン4の最大(定格)作動荷重の約90%に等しい。場合によっては、制御システム30は、HPタービン4の判定された作動荷重が定格荷重のほぼ90%(例えば、約85〜89.99%作動荷重)に近づいたときに、メインバルブ20の閉鎖及びバイパスバルブ22の開放を開始する。HPタービン4の作動荷重が定格最大荷重の約90%を下回った場合には、制御システム30は、
メインバルブ20を開放し且つバイパスバルブ22を閉鎖する命令を提供することができる。
他の実施形態では、制御システム30は、HPタービン4及びIPタービン13の一方又は両方において機能不全が生じたと判定したことに応答して、メインバルブ20及びバイパスバルブ22の両方を閉鎖するよう構成される。「機能不全」は、IPタービン13及び/又はHPタービン4が出力を失い、圧力、流量、その他が急激に低下し、作動流体(例えば、蒸気)の流れがIPタービン13又はパッキン16によって排除されるあらゆる状態を含むことができる。
図2は、図1のシステム2の一部の3次元斜視図を示し、特に、主導管14及びメインバルブ20、並びにバイパス導管18、遮断バルブ22、及び開口24(図1に示すように、オリフィスプレート26と共にオリフィス28を含む)に注目している。本明細書で説明されるように、メインバルブ20と並列の遮断バルブ22(例えば、CSBV)の接続により、メインバルブ20(例えば、RHCV)は、交差ドリル孔(従来構成と同様の)を必要とすることなく所望通りに機能することが可能となる。交差ドリル孔が無いので、本構成により高流量状況において異音が低減される。
本明細書で説明されるように、制御システム30(図1)は、メインバルブ20及び遮断バルブ22の作動を制御し、HPタービン4、パッキン16及びIPタービン13間の所望の流れ状態を提供するよう構成される。制御システム30は、本明細書で説明される及び/又は当該述分野で公知のあらゆる手段によってバルブ(メインバルブ20及び遮断バルブ22)の1以上の作動を制御するよう構成(例えば、プログラム)される。
当業者には理解されるように、本明細書で説明される制御システム30は、例えば、他ビン監視システムのような、システム、方法、又はコンピュータプログラム製品として具現化することができる。従って、本発明の実施形態は、完全ハードウェア実施形態、完全ソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、その他を含む)、或いはソフトウェア及びハードウェア態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができ、本明細書ではこれら全てを総称して「回路」、「モジュール」又は「システム」と呼ぶことができる。更に、本発明は、媒体内に具現化されたコンピュータ使用可能プログラムコードを有するあらゆる有形の表現媒体において具現化されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
1以上のコンピュータ使用可能な、或いはコンピュータ読取り可能な(可読)媒体のあらゆる組み合わせを利用することができる。コンピュータ使用可能な又はコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば限定ではないが、電子、磁気、光学、電磁、赤外線又は半導体のシステム、装置又はデバイスとすることができる。コンピュータ可読媒体のより具体的な実施例(非網羅的リスト)には、以下のもの、すなわち、1以上の配線を有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去プログラム可能読取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、光学記憶装置、インターネット又はイントラネットをサポートするもののような伝送媒体、或いは磁気記憶装置が含まれる。コンピュータ使用可能な又はコンピュータ読取り可能な媒体は、プログラムが例えば紙又はその他の媒体の光学スキャニングにより電子的にキャプチャされ、次に必要に応じてコンパイルされ、翻訳され、或いは好適な方法で処理されて、次いでコンピュータメモリ内に記憶することができるので、プログラムが印刷された紙又は別の好適な媒体であってもよい点に留意されたい。本明細書において、コンピュータ使用可能な又はコンピュータ読取り可能な媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスにより使用され、或いはこれらと関連して使用されるプログラムを収容、記憶、通信、又は伝送することができるあらゆる媒体とすることができる。コンピュータ使用可能な媒体は、共に具体化されたコンピュータ使用可能なプログラムコードをベースバンド内又は搬送波の一部として備えた送信データ信号を含むことができる。コンピュータ使用可能なプログラムコードは、限定ではないが、無線、有線、光ファイバケーブル、RF、その他を含むあらゆる適切な媒体を使用して伝送することができる。
本発明の動作を実施するためのコンピュータ(又はコントローラ)プログラムコードは、例えば、限定ではないが、ジャバ(Java(登録商標))、Magik、スモールトーク(Smalltalk)、C++又は同様のものなどのようなオブジェクト指向プログラミング言語、並びに「C」プログラミング言語、専用プログラミング言語、コントローラ言語、埋め込み又は同様のプログラミング言語のような従来型手続きプログラミング言語など、あらゆるプログラミング言語で記述することができる。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で完全に、スタンドアロンソフトウェアパッケージとしてユーザのコンピュータ上で部分的に、ユーザのコンピュータ上で部分的に且つリモートコンピュータ上で部分的に、或いはリモートコンピュータ又はサーバ上で完全に実行することができる。後者の状況では、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含むあらゆるタイプのネットワークを介してユーザのコンピュータに接続することができ、或いはこの接続は、外部コンピュータに対して(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを介して)行うことができる。本発明の実施形態は、本明細書では、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のデータフロー図及び/又はブロック図を参照して説明している。データフロー図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施できる点は理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに提供して機械を動作させ、該命令が、コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて特定した機能/動作を実行する手段を形成するようにすることができる。
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置に指示して特定の様式で機能させることができるコンピュータ可読媒体内に記憶され、該コンピュータ可読媒体内に記憶した命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて特定した機能/動作を実行する命令手段を含む製品を形成するようにすることができる。
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又はその他のプログラム可能データ処理装置上にロードして、該コンピュータ又はその他のプログラム可能処理装置上で一連の動作ステップを実行してコンピュータ実装プロセスを生成させるようにし、コンピュータ又はその他のプログラム可能処理装置上で実行される命令が、フローチャート及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて特定した機能/動作を実行するプロセスを構成するようにすることができる。
図3に移ると、本発明の実施形態による、制御システム30を含む例示的な環境100が示されている。環境100は、本明細書で記載される種々のプロセスを実行できるコンピュータインフラストラクチャ102を含む。詳細には、制御システム30を備えたコンピュータデバイス104を含むコンピュータインフラストラクチャ102が図示され、これにより、本開示のプロセスを実施することによってコンピュータデバイス104がメインバルブ20及び/又は遮断バルブ22のリアルタイム制御を提供できるようになる。制御システム30は、本明細書で記載される制御システム30の機能の一部又は全てを実行するよう構成されたインタフェース(例えば、ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI))115を含むことができる点は理解される。インタフェース115は、人間のオペレータが制御システム30と対話することがきる、1以上のディスプレイ、作動可能ボタン、タッチスクリーン、その他を有する1以上のI/Oデバイス120を含むことができる。場合によっては、インタフェース115は、標準の工業用ヒューマンマシン/マンマシンインタフェース(HMI/MMI)システムを含むことができ、人間と機械との間、人間とプラント、機械とソフトウェアとの間のインタフェースとして機能することができる。
コンピュータデバイス104は、メモリ112、プロセッサ(PU)114、入力/出力(I/O)インタフェース116、及びバス118を含めて示されている。更に、コンピュータデバイス104は、I/Oデバイス/リソース120及びストレージシステム122を含めて示されている。当該技術分野で公知のように、一般に、制御システム30のように、プロセッサ114は、メモリ112及び/又はストレージシステム122に記憶されるコンピュータプログラムコードを実行する。コンピュータプログラムコードの実行時には、プロセッサ114は、メモリ112、ストレージシステム122、及び/又はI/Oインタフェース116との間で、温度データ(例えば、温度センサから取得される)又は圧力データ(例えば、1以上の圧力センサから取得される)などのデータを読み込み及び/又は書き込みをすることができる。バス118は、コンピュータデバイス104における構成要素の各々間の通信リンクを提供する。I/Oデバイス120は、ユーザがコンピュータデバイス104と対話することができるあらゆるデバイス、又はコンピュータデバイス104が1以上の他のコンピュータデバイスと通信することができるあらゆるデバイスを含むことができる。入力/出力デバイス(限定ではないが、キーボード、ディスプレイ、ポインティングデバイス、その他を含む)は、直接的に、又は仲介I/Oコントローラを通じてシステムに結合することができる。
図3に示すように、環境100は、任意選択的に、制御システム30に動作可能に接続された(例えば、コンピュータデバイス104を介して)、HPタービン(HP)4、IPタービン(IP)13、及びパッキン16を含むことができ、ここで、コンピュータデバイス104とHPタービン(HP)4、IPタービン(IP)13、及びパッキン16とは、例えば、産業用/家庭用/IP/シリアルネットワークなど、従来のネットワークの何れかのタイプを介して接続される。これらは、従来手段(例えば、無線又は配線接続手段により)により制御システム30(コンピュータデバイス104を介して)に接続することができる。
何れにしても、コンピュータデバイス104は、ユーザによってインストールされるコンピュータプログラムコードを実行可能なあらゆる汎用コンピュータ製品(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、ハンドヘルドデバイス、その他)を含むことができる。しかしながら、コンピュータデバイス104及び制御システム30は、本開示の種々のプロセスステップを実行できる様々な実施可能な同等のコンピュータデバイスを代表しているに過ぎない点は理解される。この点に関して、他の実施形態では、コンピュータデバイス104は、特定機能を実行するハードウェア及び/又はコンピュータプログラムコードを含むあらゆる特定用途のコンピュータ製品、特定用途及び汎用のハードウェア/ソフトウェアの組み合わせを含むあらゆるコンピュータ製品、又は同様のものを含むことができる。何れの場合にも、プログラムコード及びハードウェアは、標準のプログラミング及びエンジニアリング技術をそれぞれ用いて作成することができる。
同様に、コンピュータインフラストラクチャ102は、本開示を実施するコンピュータインフラストラクチャの種々のタイプの例証に過ぎない。例えば、1つの実施形態において、コンピュータインフラストラクチャ102は、本開示の種々のプロセスステップを実行するため、ネットワークなどの有線及び/又は無線通信リンクのあらゆるタイプにわたって通信する2以上のコンピュータデバイス、共用メモリ、又は同様のものを含む。通信リンクがネットワークを含む場合、該ネットワークは、1以上のタイプのネットワーク(例えば、インターネット、広域エリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、仮想プライベートネットワーク、その他)のあらゆる組み合わせを含むことができる。また、ネットワークアダプタも本システムに結合され、プライベート又はパブリックネットワークを介在させることによりデータ処理システムを他のデータ処理システム或いは遠隔プリンタ又は記憶装置に結合させることができる。モデム、ケーブルモデム及びイーサネット(登録商標)カードは、現在利用可能なタイプのネットワークアダプタの幾つかである。何れにしても、コンピュータデバイス間の通信には、様々なタイプの送信技術のあらゆる組み合わせを利用することができる。
本発明で述べたように、制御システム30は、とりわけ、本明細書で記載される流体流制御/調節機能を実行するコンピュータインフラストラクチャ102を可能にする技術的効果を有する。図3に示す種々の構成要素の一部は、コンピュータインフラストラクチャ102に含まれている1以上の別個のコンピュータデバイスに対するメモリにおいて独立して実施し、組み合わせ、及び/又は記憶することができる点は理解される。更に、構成要素及び/又は機能の一部は実施しなくてもよく、或いは、追加のスキーマ及び/又は機能を環境100の一部として含めてもよい点は理解される。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。本明細書で使用される単数形態は、前後関係から明らかに別の意味を示さない限り複数形態も含む。更に、本明細書内で使用する場合に、用語「備える」及び/又は「備えている」という用語は、そこに述べた特徴部、完全体、ステップ、動作、要素及び/又は構成部品の存在を明示しているが、1以上の他の特徴部、要素、構成部品及び/又はそれらの群の存在又は付加を排除するものではないことは理解されるであろう。用語「前方」及び「後方」は、限定を意図するものではなく、必要に応じて置き換えることを意図している点は更に理解される。
本明細書は、最良の形態を含む実施例を用いて本発明を開示し、更に、あらゆる当業者があらゆるデバイス又はシステムを実施及び利用すること並びにあらゆる包含の方法を実施することを含む本発明を実施することを可能にする。本発明の特許保護される範囲は、請求項によって定義され、当業者であれば想起される他の実施例を含むことができる。このような他の実施例は、請求項の文言と差違のない構造要素を有する場合、或いは、請求項の文言と僅かな差違を有する均等な構造要素を含む場合には、本発明の範囲内にあるものとする。
2 システム
4 HPタービン
6 段
8 前段
10 中間段
11 共通シャフト
12 後段
13 中圧(IP)タービン
14 主導管
16 パッキン
17 主導管のセクション
18 バイパス導管
20 メインバルブ
22 遮断バルブ
24 開口
26 オリフィスプレート
28 オリフィス
30 制御システム
100 環境
102 コンピュータインフラストラクチャ
104 コンピュータデバイス
112 メモリ
114 プロセッサ(PU)
115 インタフェース(HIM)
116 入力/出力(I/O)インタフェース
118 バス
120 I/Oデバイス
122 ストレージシステム

Claims (18)

  1. 前段、中間段、及び後段を含む複数の段を有する高圧(HP)タービンと、
    前記HPタービンと動作可能に接続された中圧(IP)タービンと、
    前記HPタービン及び前記IPタービンを分離するパッキンと、
    前記HPタービンの中間段及び前記パッキンに流体接続され且つメインバルブを含む主導管と、
    前記メインバルブをバイパスして前記主導管に流体接続されたバイパス導管と、
    を備え、該バイパス導管が、
    遮断バルブと、
    前記遮断バルブと前記主導管への下流側接続部との間の開口と、
    を含む、システム。
  2. 前記メインバルブ及び前記遮断バルブと動作可能に接続された制御システムを更に備える、請求項1記載のシステム。
  3. 前記制御システムが、
    前記HPタービンの作動パラメータを監視し、
    前記作動パラメータが所定範囲から逸脱していることに応答して、前記メインバルブ又は前記遮断バルブの少なくとも1つの位置を調整する、
    よう構成されている、請求項2記載のシステム。
  4. 前記作動パラメータが、前記HPタービンの作動荷重である、請求項3記載のシステム。
  5. 前記制御システムが、前記HPタービンの作動荷重が所定閾値を上回ると判定されたことに応答して、前記メインバルブを閉鎖して前記バイパスバルブを開放するよう構成されている、請求項4記載のシステム。
  6. 前記制御システムが、機能不全が生じたと判定したことに応答して、前記メインバルブ及び前記バイパスバルブの両方を閉鎖するよう構成されている、請求項4記載のシステム。
  7. 前記メインバルブが、ボールバルブを含む、請求項1記載のシステム。
  8. 前記開口が、オリフィスプレート及びオリフィスを含む、請求項1記載のシステム。
  9. 前記バイパス導管が、前記主導管の内径よりも約10〜20%小さい内径を有する、請求項1記載のシステム。
  10. 前記HPタービン及び前記IPタービンが共通シャフトに沿って接続される、請求項1記載のシステム。
  11. 高圧(HP)タービンと、
    IPタービンから前記HPタービンを分離するパッキンと、
    前記HPタービンの中間段及び前記パッキンに流体接続され且つメインバルブを含む主導管と、
    前記メインバルブをバイパスして前記主導管に流体接続されたバイパス導管と、
    を備え、該バイパス導管が、
    遮断バルブと、
    前記遮断バルブと前記主導管への下流側接続部との間の開口と、
    を含む、システム。
  12. 前記メインバルブが、ボールバルブを含む、請求項11記載のシステム。
  13. 前記開口が、オリフィスプレート及びオリフィスを含む、請求項12記載のシステム。
  14. 前記バイパス導管が、前記主導管の内径よりも約10〜20%小さい内径を有する、請求項11記載のシステム。
  15. パッキンに流体接続された高圧(HP)タービンの作動パラメータを決定するステップと、
    前記HPタービンの作動パラメータが所定範囲から逸脱していることに応答して、再熱ロータ冷却バルブ(RHCV)又は冷却蒸気遮断バルブ(CSBV)の少なくとも1つの位置を調整し、再熱蒸気バイパスシステムにおける主蒸気の流れを修正するステップと、
    を実施することによって前記再熱蒸気バイパスシステムを監視するよう構成され、前記RHCV及び前記CSBVが前記再熱蒸気バイパスシステムに並列に接続されている、少なくとも1つのコンピュータデバイスを備えたシステム。
  16. 前記作動パラメータが、前記HPタービンの作動荷重である、請求項15記載のシステム。
  17. 前記少なくとも1つのコンピュータデバイスが更に、前記HPタービンの作動荷重が所定範囲から逸脱していることに応答して、前記RHCVを閉鎖して前記CSBVを開放するよう構成されている、請求項16記載のシステム。
  18. 前記少なくとも1つのコンピュータデバイスが更に、前記HPタービンにおいて機能不全が生じたと判定したことに応答して、前記RHCV及び前記CSBVの両方を閉鎖するよう構成されている、請求項16記載のシステム。
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