JP2013252038A - 電力変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトスイッチングを維持したまま各種電圧源間の電力転送を行う。
【解決手段】電力変換器は、スナバ付きスイッチ11及び第1直流電圧源12を有する第1電源回路1と、スナバ付きスイッチ21及び第2直流電圧源22を有し、第1電源回路11に逆並列接続された第2電源回路2と、第1電源回路に1並列接続されたインダクタ3と、を備える。スナバ付きスイッチ11,21のスイッチング素子は、該スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れている時にターンオンされ、該スイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるまではターンオフされない。
【選択図】図1

Description

本発明は、電圧源間で電力転送を行う電力変換器に関するものである。
従来、直流電圧源間の電力転送を行う電力変換回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。図9は、2つの直流電圧源間の電力転送を行う従来の電力変換回路の一例を示す図である。以下、図9の回路の動作原理を説明する。第1電源回路1は、第1スナバ付きスイッチ11と第1直流電圧源12とで構成され、第2電源回路2は、第2スナバ付きスイッチ21と第2直流電圧源22とで構成される。第1電源回路1、第2電源回路2、及びインダクタ3は並列接続される。スナバ付きスイッチとは、単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続しさらにコンデンサを並列接続したものである。
図9に示す電力変換回路では、第1スナバ付きスイッチ11の第1スイッチング素子Qをオンすると、第1直流電圧源12の電圧Eがインダクタ3の両端に印加され、インダクタ3の電流Iは図の矢印の方向に増加する。この時、第1直流電圧源12からインダクタ3に電力が転送されることになる。その後、第1スイッチング素子Qをオフとする。この時、第1スナバ付きスイッチ11には第1コンデンサCが並列に接続されているため、第1スナバ付きスイッチ11の両端電圧の上昇率は低減され零電圧でのスイッチングとなり、損失の非常に小さいスイッチングとなる。その後インダクタ3の電流によって第1コンデンサCが徐々に充電され、第1コンデンサCの電圧が第1直流電圧源12の電圧Eと第2直流電圧源22の電圧Eとの和にまで至る。同時にインダクタ3の電流によって第2スナバ付きスイッチ21の第2コンデンサCが放電され、該電圧が零となる。
次にインダクタ3の電流は、第2スナバ付きスイッチ21の第2ダイオードDを介して、第2直流電圧源22を充電する方向に流れるので、インダクタ3から第2直流電圧源22に電力が転送されることになる。この状態でインダクタ3にはEの逆電圧が印加されているのでインダクタ3の電流は減少し零に至る。第2ダイオードDに電流が流れている状態において、第2スナバ付きスイッチ21の第2スイッチング素子Qはオン・オフのどちらでもよいが、スイッチング素子QがFETの場合はオンした方が第2スナバ付きスイッチ21の導通損失を小さくすることができる。インダクタ3の電流が零となると、ダイオードDには電流が流れなくなり、第2スイッチング素子Qもオフするが、第1コンデンサCの電圧によりインダクタ3には逆電圧が印加され続けるので、インダクタ3の電流は図の矢印とは反対方向に流れ、第1コンデンサCが放電し、第1コンデンサCの電圧が零となる。第1コンデンサCの電圧が零となった時点で第1スイッチング素子Qをオンさせることで、零電圧及び零電流でのスイッチングとなり、この時のスイッチング損失が零となる。
以上の繰り返しで第1直流電圧源12から第2直流電圧源22への電力転送が実現できる。また、第2直流電圧源22から第1直流電圧源12への電力転送は、同様に第2スイッチング素子Qをオン・オフすることで実現でき、該スイッチング時の損失も非常に小さくすることが可能である。以上より、第1直流電圧源12と第2直流電圧源22との間の双方向への電力変換ができ、電流や電圧の時間的変化率が抑制されたソフトスイッチングなので、電磁波ノイズを抑制でき、スイッチング損失も小さくできる。
また、従来、交流電圧源と直流電圧源との間の電力転送を行う電力変換回路が知られている(例えば、特許文献2参照)。図11は、3相交流電圧源と直流電圧源との間の電力転送を行う従来の電力変換器の一例を示す図である。以下、図11の回路の動作原理を説明する。3相フルブリッジコンバータ83は、交流リアクトル(ACL)82を介して3相交流電圧源8に接続されている。また3相フルブリッジコンバータ83の出力はコンデンサ85に接続されているので、コンデンサ85との間で電力転送ができる。しかし、コンデンサ85の電圧は3相交流電圧源8の線間電圧最大値よりも低くすることができないため、昇降圧チョッパ84を用いて、コンデンサ85と直流電圧源23との間の電力転送を行っている。つまり、交流リアクトル82と3相フルブリッジコンバータ83とコンデンサ85と昇降圧チョッパ84とによって、3相交流電圧源と任意の電圧の直流電圧源との間の電力転送が実現できている。
図12は、単相交流電圧源と直流電圧源との間の電力転送を行う従来の電力変換器の一例を示す図である。以下、図12の回路の動作原理を説明する。単相交流電圧源81の電圧は、全波整流器55で整流されてソフトスイッチ56がオンすることでインダクタ3に印加される。するとインダクタ3の電流は図の方向に増加するので、単相交流電圧源81の電力がインダクタ3に蓄えられる。次にソフトスイッチ56がオフする。この時ソフトスイッチ56内のコンデンサによってソフトスイッチ56の両端の電圧の上昇率が抑制されるので、スイッチング損失が零の零電圧スイッチングとなる。ソフトスイッチ56内のコンデンサの電圧が上昇して、全波整流器55の出力電圧と第2直流電圧源22の電圧との和となるとダイオード57がオンしてインダクタ3の電流が第2直流電圧源22に流れるので、インダクタ3の電力が第2直流電圧源22に転送される。この時インダクタ3には、第2直流電圧源22の電圧が逆方向に印加されることになるので、インダクタ3の電流は減少し、零に至る。その後、再度ソフトスイッチ56をオンする。この場合は、スイッチング損失が零の零電流スイッチングとなる。以上の動作を繰り返すことで、単相交流電圧源81から第2直流電圧源22へスイッチング損失を発生することなく電力が転送される。
特開2006−136125号公報 特開2003−348834号公報
図9に示した従来の電力変換回路は、前述したように、インダクタ3の電流が第2スナバ付きスイッチ21を介して第2直流電圧源22を充電する方向に流れている状態から零になった時点に、第2スイッチング素子Qをオフ状態としている。従って、その時点からの経過時間をtとすると、第1コンデンサCの電圧は、VC1=E+E・cos(ω・t)で表される。ここで、ωはインダクタ3のインダクタンスと第1コンデンサCや第2コンデンサCとの共振角周波数であり、Eは第1直流電圧源12の電圧であり、Eは第2直流電圧源22の電圧である。前述したように、第1スイッチング素子QはVC1=0となった時にオンするとしているが、E>Eの場合はVC1=0となる瞬間が現れないのでオンできず、もし強制的に第1スイッチング素子Qをオンさせると、第1コンデンサCの両端電位が急峻に零となることからソフトスイッチングでなくなり、大きな電磁波ノイズやスイッチング損失が発生するという問題がある。第2直流電圧源22から第1直流電圧源12へ電力を転送する場合も、E>Eの時に同様の問題が生じる。
また、図11に示した従来の電力変換回路は、3相フルブリッジコンバータ83や昇降圧チョッパ84のスイッチング素子のスイッチング時点において、必ずしもスイッチング素子の両端電圧が零であったり流れている電流が零であったりしない。そのためハードスイッチングとなり、大きな電磁波ノイズやスイッチング損失が発生するという問題がある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、電圧の大小関係によらずソフトスイッチングが維持されたまま、直流、3相交流、又は単相交流の1次電圧源と、直流の2次電圧源との間で双方向に電力転送できる電力変換器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る電力変換器は、第1直流電圧源及び第2直流電圧源の間で双方に電力を転送する電力変換器であって、単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続し、コンデンサを並列接続したスナバ付きスイッチ、及び該スナバ付きスイッチに前記スイッチング素子と順方向となるように直列接続された直流電圧源を有する第1電源回路と、前記スナバ付きスイッチ、及び前記直流電圧源を有し、前記第1電源回路に逆並列接続された第2電源回路と、前記第1電源回路に並列接続されたインダクタと、を備え、前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子は、該スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れている時にターンオンされ、該スイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるまではターンオフされないことを特徴とする。
さらに、本発明に係る電力変換器において、前記第1電源回路は前記直流電圧源の負極と前記ダイオードのアノードが接続され、かつ、前記第2電源回路は前記直流電圧源の負極と前記ダイオードのアノードが接続されているか、又は前記第1電源回路は前記直流電圧源の正極と前記ダイオードのカソードが接続され、かつ、前記第2電源回路は前記直流電圧源の正極と前記ダイオードのカソードが接続されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る電力変換器において、前記インダクタに代えて、前記第1電源回路に並列接続されたトランスを備え、前記第1電源回路は、前記トランスの1次巻線が並列接続され、前記第2電源回路は、前記トランスの2次巻線が逆並列接続されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る電力変換器において、コンデンサ及び負荷の並列回路にダイオードを直列に接続した1以上の負荷回路を更に備え、前記トランスは、複数の2次巻線を有しており、前記第1電源回路は、前記トランスの1次巻線が並列接続され、前記第2電源回路は、該第2電源回路の直流電圧源をコンデンサとし、前記トランスの2次巻線の1つが逆並列接続され、前記第1電源回路の直流電圧源の負極、及び前記第2電源回路の直流電圧源の負極は短絡接続され、前記トランスの残りの2次巻線に、それぞれ前記負荷回路が逆並列接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る電力変換器において、3相交流電圧源及び直流電圧源の間で双方向に電力を転送する電力変換器であって、単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続した逆導通スイッチ、及び前記逆導通スイッチにコンデンサを並列接続したスナバ付きスイッチを有し、前記逆導通スイッチの各ダイオード同士又はカソード同士が接続された単スナバ付き双方向スイッチを3つ備え、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各正端子は短絡接続して正極端子とされ、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各負端子は3相交流電圧源の各相に接続された正極選択器と、前記単スナバ付き双方向スイッチを3つ備え、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各負端子は短絡接続して負極端子とされ、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各正端子は前記3相交流電圧源の各相に接続された負極選択器と、前記スナバ付きスイッチ及び直流電圧源を有し、該スナバ付きスイッチのスイッチング素子と該直流電圧源とが順方向となるように直列接続され、該直流電圧源の正極は前記負極選択器の負極端子に接続され、該直流電圧源の負極は該スナバ付きスイッチを介して前記正極選択器の正極端子に接続された電源回路と、前記電源回路に並列に接続されたインダクタと、を備え、前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子は、該スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れている時にターンオンされ、該スイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるまではターンオフされないことを特徴とする。
さらに、本発明に係る電力変換器において、前記インダクタに代えてトランスを備え、前記トランスの1次巻線に前記正極選択器の正極端子、及び前記負極選択器の負極端子が接続され、前記トランスの2次巻線に前記電源回路が逆並列接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る電力変換器は、単相交流電圧源及び直流電圧源の間で双方向に電力を転送する電力変換器であって、単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続した逆導通スイッチ2つを逆向きに直列接続した双方向スイッチと、前記逆導通スイッチ、及び該逆導通スイッチにコンデンサを並列接続したスナバ付きスイッチを有し、逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士又はカソード同士が接続された単スナバ付き双方向スイッチとを有し、該単スナバ付き双方向スイッチの正端子は、該双方向スイッチの一方の端子と短絡接続して正極端子とされ、該単スナバ付き双方向スイッチの負端子は、該双方向スイッチの他方の端子とともに単相交流電圧源の各端子に接続された単相正極選択器と、前記双方向スイッチと、前記単スナバ付き双方向スイッチとを有し、該単スナバ付き双方向スイッチの負端子は、該双方向スイッチの一方の端子と短絡接続して負極端子とされ、該単スナバ付き双方向スイッチの正端子は、前記単相正極選択器の単スナバ付き双方向スイッチの負端子に接続され、該双方向スイッチの他方の端子は、前記単相正極選択器の双方向スイッチの前記単相交流電圧源との接続端子に接続された単相負極選択器と、前記スナバ付きスイッチ及び直流電圧源を有し、該スナバ付きスイッチのスイッチング素子と該直流電圧源とが順方向となるように直列接続され、前記単相正極選択器の正極端子と前記単相負極選択器の負極端子間に逆並列接続された電源回路と、前記電源回路に並列に接続されたインダクタと、を備え、前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子は、該スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れている時にターンオンされ、該スイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるまではターンオフされないことを特徴とする。
さらに、本発明に係る電力変換器において、前記インダクタに代えてトランスを備え、 前記トランスの1次巻線に前記単相正極選択器の正極端子、及び前記単相負極選択器の負極端子が接続され、前記トランスの2次巻線に前記電源回路が逆並列接続されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る電力変換器において、前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるか否かは、前記スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れなくなってからの経過時間により判定されることを特徴とする。
本発明によれば、直流、3相交流、又は単相交流の1次電圧源と、直流の2次電圧源との間で双方向に電力転送できる電力変換器において、電圧の大小関係によらずソフトスイッチングが維持でき、電磁波ノイズやスイッチング損失を大幅に低減することができる。
本発明の実施例1の電力変換回路の第1の態様を表した回路図である。 本発明の実施例1の電力変換回路の第2の態様を表した回路図である。 本発明の実施例2の電力変換器を表した回路図である。 本発明の実施例3の電力変換器を表した回路図である。 本発明の実施例4の電力変換器を表した回路図である。 本発明の実施例5の電力変換器を表した回路図である。 本発明の実施例6の電力変換器を表した回路図である。 本発明の実施例7の電力変換器を表した回路図である。 従来の直流電圧源間の電力変換回路の一例を表した回路図である。 スイッチングとインダクタ電流との関係を表した図である。 従来の3相交流電圧源と直流電圧源間の電力変換回路の一例を表した回路図である。 従来の単相交流電圧源と直流電圧源間の電力変換回路の一例を表した回路図である。 3相交流電圧源の各相電圧波形例を示す図である。
本発明の実施例を表した図1から図8に基づいて、各実施例について以下で詳細に説明する。なお、図中では各スイッチング素子のゲート電圧を制御するゲート駆動回路の図示は省略する。
図1は、本発明の実施例1の電力変換回路の第1の態様を表した回路図である。図2は、本発明の実施例1の電力変換回路の第2の態様を表した回路図である。実施例1の電力変換回路は、第1電源回路1と、第2電源回路2と、第1電源回路1に並列接続されたインダクタ3とを備える。第1電源回路1は、第1スナバ付きスイッチ11と、第1直流電圧源12とを備え、第2電源回路2は、第2スナバ付きスイッチ21と、第2直流電圧源22とを備える。この電力変換器は、第1直流電圧源12及び第2直流電圧源22の間で双方に電力を転送する。
第1スナバ付きスイッチ11は、単方向の電流をスイッチング可能な第1スイッチング素子Qに第1ダイオードDを逆並列接続した第1逆導通スイッチに第1コンデンサCを並列接続したスイッチである。第1スナバ付きスイッチ11には第1直流電圧源12が直列接続され、第1スイッチング素子Q及び第1直流電圧源12が順方向となるように接続される。
第2スナバ付きスイッチ21は、単方向の電流をスイッチング可能な第2スイッチング素子Qに第2ダイオードDを逆並列接続した第2逆導通スイッチに第2コンデンサCを並列接続したスイッチである。第2スナバ付きスイッチ21には第2直流電圧源22が直列接続され、第2スイッチング素子Q及び第2直流電圧源22が順方向となるように接続される。
実施例1の電力変換回路は、図9に示した従来の電力変換回路と同じ構成としてもよいが、図1に示すように第1直流電圧源12の負極と第1ダイオードDのアノードを接続し、かつ、第2直流電圧源22の負極と第2ダイオードDのアノードを接続した構成とするか、又は、図2に示すように第1直流電圧源12の正極と第1ダイオードDのカソードを接続し、かつ、第2直流電圧源22の正極と第2ダイオードDのカソードを接続した構成とするのが好適である。
このような構成をとることにより、図1の回路において、第2スナバ付きスイッチ21のゲート駆動回路の電位である第2ダイオードDのアノードの電位からみた、第1スナバ付きスイッチ11のゲート駆動回路の電位である第1ダイオードDのアノードの電位との電位差は、第1直流電圧源12の電圧をEとし第2直流電圧源22の電圧をEとすると、−E〜Eの範囲となり、従来の最大電位差E+Eよりも小さくなる。従って、第1スナバ付きスイッチ11及び第2スナバ付きスイッチ21のゲート駆動回路間の絶縁距離を短くすることができる。
また、同様に図2の回路において、第2スナバ付きスイッチ21のゲート駆動回路の電位である第2ダイオードDのアノードの電位からみた、第1スナバ付きスイッチ11のゲート駆動回路の電位である第1ダイオードDのアノードの電位との電位差は、第1直流電圧源12の電圧をEとし第2直流電圧源22の電圧をEとすると、−E〜Eの範囲となり、従来の最大電位差E+Eよりも小さくなる。従って、図1の場合と同様に、第1スナバ付きスイッチ11及び第2スナバ付きスイッチ21のゲート駆動回路間の絶縁距離を短くすることができる。
すなわち、各スイッチング素子のゲート駆動回路間の電位差の絶対値の最大値が、各直流電圧源の電圧の最大値となり、図9に示した従来の電力変換回路よりも、両者のゲート駆動回路間の絶縁距離を小さくすることができる。
第1スイッチング素子Qは、第1ダイオードDがオンしている状態でターンオンし、その後第1スイッチング素子Qの電流と同じインダクタ3の電流Iが、図1や図2の矢印方向に最小オフ電流I1F以上流れた状態にならないと第1スイッチング素子Qをターンオフしないようにし、同様に、第2スイッチング素子Qは、第2ダイオードDがオンしている状態でターンオンし、その後第2スイッチング素子Qの電流と同じインダクタ3の電流Iが図1や図2の矢印と反対方向に最小オフ電流I2F以上流れた状態にならないと第2スイッチング素子Qをターンオフしないようにする。これを繰り返すことで、EとEの大小関係に関係なく各スイッチング素子のソフトスイッチングを維持することができる。
図10は、上記ソフトスイッチング時の波形を示す図である。ここでは、第1直流電圧源12から第2直流電圧源22に電力を転送する場合を示している。第1スイッチング素子Qがオン状態でインダクタ電流Iが上昇する。I>I1Fとなった時点でターンオフ条件は満たすが、第1直流電圧源12から第2直流電圧源22に電力を転送する場合なので転送電力相応の電流に到達したt時点で、I>I1Fなのでターンオフ条件を満たしていることから第1スイッチング素子Qをオフする。この直前の第1スイッチング素子Qの両端電圧であるVcは零であり、その後の電圧変化は、第1コンデンサCによって緩やかなので、零電圧でのターンオフとなる。tからtの間では、インダクタ3の電流Iにより、第1コンデンサCの電圧Vcが緩やかにE+Eまで上昇し、第2コンデンサCの電圧VcがE+Eから0にまで減少する。
の時点でインダクタ3の電流Iは0になっていないので、第2ダイオードDがオンする。すると、第2スイッチング素子Qのターンオン条件が満たされるので、第2スイッチング素子Qをオンする。この時は、第2スイッチング素子Qに電流は流れず第2スイッチング素子Qの両端の電位差も零なので、零電流及び零電圧でのスイッチングとなる。インダクタ3には、矢印方向とは逆のEの電圧が印加されているので、インダクタ3の電流Iは減少し、t時点で零となる。しかし、第2スイッチング素子Qがオン状態なので、同じ傾きで矢印と逆方向に電流は増加し始める。
その後、t時点でインダクタ3の電流Iが第2スナバ付きスイッチ21の最小オフ電流I2F以上となり、第2スイッチング素子Qのターンオフ条件を満たすので、第2スイッチング素子Qをオフする。この直前の第2スイッチング素子Qの両端電圧であるVcは零であり、その後の電圧変化は、第2コンデンサCによって緩やかなので、零電圧でのターンオフとなる。その後、tの時点で第1ダイオードDがオンするので、第1スイッチング素子Qのターンオン条件が満たされるのでスイッチング素子Qをオンする。この場合も、零電流及び零電圧でのスイッチングとなる。
第1スイッチング素子Qがターンオンできるためには第1ダイオードDがオンできなければならず、そのためには、Vc=0となる必要がある。そのための第2スナバ付きスイッチ21の最小オフ電流I2Fは、以下の方法で求められる。第1スイッチング素子Qオフの状態で第2スイッチング素子Qがターンオフしたt時、I=−I2F、Vc=E+E、Vc=0の状態であり、その後I=0となった時点でVc=0、Vc=E+Eとなる条件を求めればよい。
の時点のインダクタ3に蓄えられたエネルギーWは、インダクタ3のインダクタンスをLとすると、W=L・I2F /2である。第1コンデンサCに蓄えられたエネルギーWcは、第1コンデンサCの静電容量をCsとすると、Wc=Cs・(E+E)/2であり、第2コンデンサCに蓄えられたエネルギーWC2は第2コンデンサCの静電容量をCsとすると、WC2=0である。I=0となった時点で、それらはW=0、Wc=0、WC2=Cs・(E+E)/2と変化し、第1直流電圧源12にはW=E・Cs・(E+E)のエネルギーが充電され、第2直流電圧源22からはW=E・Cs・(E+E)のエネルギーが放電される。エネルギー保存の法則により、t時点とI=0時点でのエネルギーは一致することから、最小オフ電流I2Fは式(1)により導出される。同様に、最小オフ電流I1Fは式(2)により導出される。
Figure 2013252038
Figure 2013252038
つまり、第2スイッチング素子Qをターンオフするとき、インダクタ3の電流をI2F以上流した状態であれば、必ず第1ダイオードDがオンするようになり、それによって第1スイッチング素子Qを零電圧でターンオンできるようになる。なおE<Eの場合はI2F=0でよい。同様に、第1スイッチング素子Qをターンオフするとき、インダクタ3の電流をI1F以上流した状態であれば、必ず第2ダイオードDがオンするようになり、それによって第2スイッチング素子Qを零電圧でターンオンできるようになる。なおE<Eの場合はI1F=0でよい。
第1スイッチング素子Qに流れている電流が、第1スナバ付きスイッチ11の最小オフ電流I1F以上流れているか否かは、例えば、インダクタ3の電流を検出する電流検出器の出力を使用するか、第1スナバ付きスイッチ11の電流を検出する電流検出器の出力を使用することにより判定することができる。しかし、電流検出器は比較的高価である。
そこで、例えばダイオードの順方向電圧降下を利用して、ダイオードのオン・オフ状態を検出するダイオード状態検出器により第1ダイオードDのオン・オフを検出するようにしてもよい。第1ダイオードDがオフした時点がインダクタ3の電流が零の瞬間であり、その後電流はE/Lの傾きで上昇することから、第1ダイオードDがオフした時点から式(3)のt1Fの時間が経過したら、第1スイッチング素子Qの電流が最小オフ電流I1F以上になっていると判断できる。経過時間の判定は、例えばゲート駆動回路により行う。
Figure 2013252038
同様に、ダイオード状態検出器で第2ダイオードDのオフ時点を検出し、それからの経過時間が式(4)のt2Fを超えれば、第2スイッチング素子Qの電流が最小オフ電流I2F以上になっていると判断できる。つまり、電流ではなく、ダイオードに電流が流れなくなってからの経過時間で第1スイッチング素子Q又は第2スイッチング素子Qのターンオフ条件を決定することができる。
Figure 2013252038
上述したように、スナバ付きスイッチ11,21の各ダイオードD,Dに電流が流れている(D,Dがオンになっている)時に各スイッチング素子Q,Qをターンオンさせ、スナバ付きスイッチ11,21の各スイッチング素子Q,Qの電流が各スイッチング素子Q,Qの最小オフ電流I1F,I2Fを超えるまでは各スイッチング素子Q,Qをターンオフさせないようにすることにより、スイッチング素子Q,Qがターンオンする時は必ずそのスイッチング素子Q,Qの両端電位差が零の状態とすることができる。かくして、第1直流電圧源12、第2直流電圧源22の電圧の大小に関係なくソフトスイッチングを維持することができるようになる。
また、スイッチング素子Q,Qの電流が最小オフ電流I1F,I2Fを超えるか否かは、スナバ付きスイッチ11,21のダイオードD,Dに電流が流れなくなってからの経過時間により判定することにより、比較的高価な電流検出器を使用することなく、スイッチング素子Q,Qを制御することができるようになる。
図3は、本発明の実施例2の電力変換器を表した回路図である。実施例2の電力変換器は、図1に示した実施例1の電力変換器と比較して、図1のインダクタ3の代りにトランス4を備え、トランス4によって第1直流電圧源12と第2直流電圧源22が電気的に絶縁されている点が相違する。
実施例2の電力変換器の動作原理は実施例1の電力変換器と同じである。ただし、第2スナバ付きスイッチ21の最小オフ電流I2Fは、第2スイッチング素子Qがターンオフするためのトランス4の2次巻線に流れる電流の最小値であり、式(5)により導出される。
Figure 2013252038
同様に、第1スナバ付きスイッチ11の最小オフ電流I1Fは、第1スイッチング素子Qがターンオフするためのトランス4の1次巻線に流れる電流最小値であり、式(6)により導出される。
Figure 2013252038
ここで、nはトランス4の1次巻線の巻数であり、nはトランス4の2次巻線の巻数であり、Lはトランス4の1次自己インダクタンスであり、Lはトランス4の2次自己インダクタンスである。なお、E<E・n/nの場合はI2F=0となり、E>E・n/nの場合はI1F=0となる。
また、実施例2の電力変換器では、t1Fは式(7)により導出され、t2Fは式(8)により導出される。
Figure 2013252038
Figure 2013252038
上述したように、実施例2の電力変換器は、実施例1の電力変換器のインダクタ3の代りにトランス4を使用する。そのため、ソフトスイッチングが維持されたまま、トランス4により第1直流電圧源12と第2直流電圧源22を電気的に絶縁することができるという更なる効果を有する。
図4は、本発明の実施例3の電力変換器を表した回路図である。実施例3の電力変換器は、図3に示した実施例2の電力変換器と比較して、複数の負荷回路を更に備え、トランス5が複数の2次巻線を有する点が相違する。図4では、負荷回路を2つの場合を示している。第1の負荷回路は、負荷33及びコンデンサ32の並列接続にダイオード31が直列接続された回路であり、第2の負荷回路は、負荷43及びコンデンサ42の並列接続にダイオード41が直列接続された回路である。
第1電源回路1は、第1スナバ付きスイッチ11と、第1直流電圧源12を備え、第2電源回路2は、第2スナバ付きスイッチ21と、コンデンサである第2直流電圧源23とを備える。第1直流電圧源12の負極と第2直流電圧源23の負極は短絡接続される。また、第1電源回路1は、トランス5の1次巻線51に接続され、第2電源回路2はトランス5の2次巻線52に第1電源回路1と逆方向に接続され、トランス5の残りの2次巻線53,54にはそれぞれ負荷回路が逆並列接続される。
第1スナバ付きスイッチ11と第2スナバ付きスイッチ21の各スイッチング素子の動作は、実施例1,2の電力変換器と同じであり、それによって第1直流電圧源12から第2直流電圧源23の電力転送が行われる。実施例3の電力変換器では、それと同時に第1直流電圧源12からコンデンサ32やコンデンサ42も電力が転送され、それらに並列接続されている負荷33,43に電力が供給される。
トランス5の1次巻線51の巻数をn、2次巻線52の巻数をn、2次巻線53の巻数をn、2次巻線54の巻数をnとし、コンデンサである第2直流電圧源23の電圧をEとすると、コンデンサ32の電圧はn・E/nとなり、コンデンサ42の電圧はn・E/nとなる。従って、コンデンサである第2直流電圧源23の電圧を制御することでコンデンサ32の電圧やコンデンサ42の電圧を制御可能である。
上述したように、実施例3の電力変換器は、スイッチング素子の数は実施例1,2の電力変換器と同じ2つのままであり、ソフトスイッチングを維持したままで、負荷33,43のような新たな電力転送先を追加することができる。すなわち、ソフトスイッチングが維持されたまま、スナバ付きスイッチの数を増やすことなく、電力転送先を複数得ることができるようになる。
図5は、本発明の実施例4の電力変換器を表した回路図である。実施例4の電力変換器は、図1に示した実施例1の電力変換器と比較して、図1の第1電源回路1の代わりに、3相交流電圧源8、正極選択器6、及び負極選択器7を備える点が相違する。正極選択器6の正極端子、及び負極選択器7の負極端子には、インダクタ3及び第2電源回路2が並列に接続される。この電力変換器は、3相交流電圧源及び直流電圧源の間で双方向に電力を転送する。
正極選択器6は、3つの単スナバ付き双方向スイッチ61,62,63で構成される。単スナバ付き双方向スイッチとは、単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続した逆導通スイッチに、スナバ付きスイッチを逆向きに直列接続したものである。逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士又はカソード同士は接続される。図5では、逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士を接続した場合を示している。
本明細書においては、逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士が接続された単スナバ付き双方向スイッチの場合は、スナバ付きスイッチに含まれるダイオードのカソードを該単スナバ付き双方向スイッチの「負端子」と称し、他方のダイオードのカソードを該単スナバ付き双方向スイッチの「正端子」と称し、逆導通スイッチの各ダイオードのカソード同士が接続された単スナバ付き双方向スイッチの場合は、スナバ付きスイッチに含まれるダイオードのアノードを該単スナバ付き双方向スイッチの「正端子」と称し、他方のダイオードのアノードを該単スナバ付き双方向スイッチの「負端子」と称する。
3つの単スナバ付き双方向スイッチ61,62,63の各正端子は短絡接続されて正極端子となる。また、3つの単スナバ付き双方向スイッチ61,62,63の各負端子は3相交流電圧源8のU相端子、V相端子、W相端子にそれぞれ接続される。
同様に、負極選択器7は、3つの単スナバ付き双方向スイッチ71,72,73で構成される。3つの単スナバ付き双方向スイッチ71,72,73の各負端子は短絡接続されて負極端子となる。また、3つの単スナバ付き双方向スイッチ71,72,73の各正端子は3相交流電圧源8のU相端子、V相端子、W相端子にそれぞれ接続される。
図13は、3相交流電圧源8出力の各相電圧波形を表しており、電圧位相が0〜30度の範囲を領域Rとし、電圧位相が30〜60度の範囲を領域Rとし、電圧位相が60〜90度の範囲を領域Rとしている。
領域Rでは、U相電圧が唯一正の値であり、V相とW相の電圧が負の値である。従って、正極選択器6は、U相に接続されている単スナバ付き双方向スイッチ61の2つのスイッチング素子QUP,QPUのみをオンとし、他の相に接続されている単スナバ付き双方向スイッチ62,63のスイッチング素子QVP,QPV,QWP,QPWはオフ状態として、3相交流電圧源8のU相電圧を正極選択器6の正極端子に接続する。
一方、負極選択器7が、3相交流電圧源8のW相を選択して負極端子に接続する場合は、単スナバ付き双方向スイッチ71,72のスイッチング素子QUN ,QNU,QVN,QNVはオフとし、単スナバ付き双方向スイッチ73の逆導通スイッチのスイッチング素子QWNをオンした状態とした上で、単スナバ付き双方向スイッチ73のスナバ付きスイッチを実施例1の電力変換器の第1スナバ付きスイッチ11と同様に動作させ、スナバ付きスイッチ21も同様に動作させることで、3相交流電圧源8のU−W相間と直流電圧源22との電力転送が、ソフトスイッチングによって可能となる。
つまり、図10に示したように、単スナバ付き双方向スイッチ73のスナバ付きスイッチのダイオード、及び電源回路2のスナバ付きスイッチ21のダイオードに電流が流れている時に各スイッチング素子QNW,Qをターンオンさせ、該スイッチング素子QNW,Qの電流が各スイッチング素子QNW,Qの最小オフ電流I1F,I2Fを超えるまでは各スイッチング素子QNW,Qをターンオフさせないようにすることにより、スイッチング素子QNW,Qがターンオンする時は必ずそのスイッチング素子QNW,Qの両端電位差が零の状態とすることができ、ソフトスイッチングを維持することができるようになる。
また、スイッチング素子QNW,Qの電流が最小オフ電流I1F,I2Fを超えるか否かは、単スナバ付き双方向スイッチ73のスナバ付きスイッチのダイオード、及び電源回路2のスナバ付きスイッチ21のダイオードに電流が流れなくなってからの経過時間により判定することにより、比較的高価な電流検出器を使用することなく、スイッチング素子QNW,Qを制御することができるようになる。
同様に、負極選択器7が、3相交流電圧源8のV相を選択する場合は、単スナバ付き双方向スイッチ71,73のスイッチング素子QUN,QNU,QWN,QNWはオフとし、単スナバ付き双方向スイッチ72の逆導通スイッチのスイッチング素子QVNをオンした状態とした上で、単スナバ付き双方向スイッチ72のスナバ付きスイッチを図1の第1スナバ付きスイッチ11と同様に動作させ、第2スナバ付きスイッチ21も同様に動作させることで、3相交流電圧源8のU−V相間と直流電圧源22との電力転送が、ソフトスイッチングによって可能となる。
上記のU−W相間と直流電圧源22との電力転送モードと、U−V相間と直流電圧源22との電力転送モードとの切り替えは、スナバ付きスイッチ21がオン状態の時に、QVNとQWNのオン状態を切り替えることで行える。スナバ付きスイッチ21がターンオンした時に、単スナバ付き双方向スイッチ71のコンデンサは直流電圧源22の電圧であるEに充電され、単スナバ付き双方向スイッチ72のコンデンサはU−V相間電圧+Eに充電され、単スナバ付き双方向スイッチ73のコンデンサは、U−W相間電圧+Eに充電された状態となっているので、スイッチング素QVN,QWNの両端電位差は零となり、その状態でQVN,QWNオン状態を切り替えても電圧源短絡等が発生することないソフトスイッチングができる。
領域Rでは、W相電圧が唯一負の値であり、U相とV相の電圧が正の値である。従って、負極選択器7は、W相に接続している単スナバ付き双方向スイッチ73の2つのスイッチング素子QWN,QNWのみをオンとし、他の相に接続している単スナバ付き双方向スイッチ71,72のスイッチング素子QUN,QNU,QVN,QNVはオフ状態として、3相交流電圧源8のW相電圧を負極選択器7の負極端子に接続する。一方、正極選択器6は、3相交流電圧源8のU相かV相を選択して、正極端子に接続する。この正極選択器6によるU相やV相の選択は、領域Rで負極選択器7がV相やW相を選択する場合と同様にソフトスイッチングとなる。
領域Rから領域Rへの切替は、領域RでのU−W相間と直流電圧源22との電力転送モードでのスイッチング素子QUP,QPU,QWN,QNWのオン状態を、領域Rの領域でのU−W相間と直流電圧源22との電力転送モードでのスイッチング素子QUP,QPU,QWN,QNWのオン状態とみなすことで行える。つまり、領域RでU−W相間と直流電圧源22との電力転送モード(スイッチング素子QUP,QPU,QWNがオン状態でスイッチング素子QNW,Qがスイッチングをしている状態)でQNWがオンした後に、スイッチング素子QUPをオフすることで、領域RのU−W相間と直流電圧源22との電力転送モード(スイッチング素子QWN,QNW,QPUがオン状態でスイッチング素子QUP,Qがスイッチングをしている状態)に切り替えられる。この場合もソフトスイッチングを維持できる。以上より、ハードスイッチングすることなく電力転送ができることから、図11に示した従来の電力変換器よりも電磁波ノイズを小さくすることができる。
3相交流電圧源8の電源電流を力率1の正弦波状とするには、例えば、領域Rで、負極選択器7がV相とW相を選択する時間的配分を、電源電圧位相θに応じて式(9)のようにすることで達成できる。
Figure 2013252038
ここで、Tは絶対値の小さい電圧相(領域R,RではV相、領域R,RではU相)を選択している時間であり、Tは絶対値の大きい電圧相(領域RではW相、領域RではU相、領域RではV相)を選択している時間である。θは領域の添え字が奇数番号の領域では、領域切替ポイントからの位相であり、偶数番号の領域では、30度から領域切替ポイントからの位相を引いたものである。また、3相交流電圧源8の電源電流の高調波成分を小さくするために、3相交流電圧源8に高調波抑制の為のリアクトルとコンデンサによるフィルタを挿入することが望ましい。なお、このフィルタは図11の交流リアクトル82より小さくなるので、図11に示した従来の電力変換器よりも体積と重量で大きくなることはない。
図11に示した従来の電力変換器では、3相フルブリッジコンバータ83や昇降圧チョッパ84のスイッチング素子のスイッチング時点において、必ずしもスイッチング素子の両端電圧が零であったり流れている電流が零であったりしないのでハードスイッチングとなりスイッチング損失が発生する。スイッチング損失はスイッチング周波数に比例するので、システムの効率を上げるためにスイッチング周波数を高くできない。すると、交流リアクトル82や昇降圧チョッパ84内のインダクタに流れるリップル電流を抑制するために、交流リアクトル82や昇降圧チョッパ84内のインダクタのインダクタンスを大きくする必要があり、従って、交流リアクトル82や昇降圧チョッパ84内のインダクタの大きさが大きくなるという問題がある。
しかし、実施例4の電力変換器によれば、上述したようにソフトスイッチングが可能となるため、スイッチング周波数を上げることができ、インダクタの大きさを小さくすることができるようになる。しかも、交流リアクトルが不要になる。また、ソフトスイッチングが可能となるため、図11に示した従来の電力変換器よりも電磁波ノイズを小さくすることができるようになる。
図6は、本発明の実施例5の電力変換器を表した回路図である。実施例5の電力変換器は、図5に示した実施例4の電力変換器と比較して、図5のインダクタ3の代わりにトランス4を備え、トランス4によって3相交流電圧源8と直流電圧源22を電気的に絶縁する点が相違する。実施例5の電力変換器の動作原理は、実施例4の電力変換器と同じであるので、説明を省略する。
図11に示した従来の電力変換器では、3相交流電圧源8と直流電圧源23との電気的絶縁が困難である。電気的絶縁をするために、3相交流電圧源8と交流リアクトル82との間にトランスを挿入することが考えられるが、このトランスは3相交流電圧源8の周波数で一般的には50又は60Hzのような低周波数対応となるので、体積及び重量が大きくなるという問題がある。
しかし、実施例5の電力変換器によれば、上述したようにソフトスイッチングを実現できるため、高周波数用の小型のトランスを適用でき、体積や重量を大きくすることなく、3相交流電圧源8と直流電圧源22とを電気的に絶縁することができるようになる。
図7は、本発明の実施例6の電力変換器を表した回路図である。実施例6の電力変換器は、図1に示した実施例1の電力変換器と比較して、図1の第1電源回路1の代わりに、単相交流電圧源81、単相正極選択器91、及び単相負極選択器96を備える点が相違する。この電力変換器は、単相交流電圧源及び直流電圧源の間で双方向に電力を転送する。
単相正極選択器91は、逆導通スイッチ2つを逆向きに直列接続した双方向スイッチ92と、単スナバ付き双方向スイッチ93で構成される。同様に、単相負極選択器96は、双方向スイッチ94と、単スナバ付き双方向スイッチ95で構成される。双方向スイッチ92,94、及び単スナバ付き双方向スイッチ93,95は、逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士又はカソード同士が接続される。図7では、逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士を接続した場合を示している。
単スナバ付き双方向スイッチ93の正端子は、双方向スイッチ92の一方の端子と短絡接続して単相正極選択器91の正極端子とされ、単スナバ付き双方向スイッチ93の負端子は、双方向スイッチ92の他方の端子とともに単相交流電圧源81の各端子に接続される。単スナバ付き双方向スイッチ95の負端子は、双方向スイッチ94の一方の端子と短絡接続して単相負極選択器96の負極端子とされ、単スナバ付き双方向スイッチ95の正端子は、単スナバ付き双方向スイッチ93の負端子に接続され、双方向スイッチ94の他方の端子は、双方向スイッチ92の単相交流電圧源81との接続端子に接続される。単相正極選択器91の正極端子と単相負極選択器96の負極端子とにインダクタ3、及び電源回路2が並列に接続される。
単相交流電圧源81の双方向スイッチ92との接続端子の電位が、単相交流電圧源81の単スナバ付き双方向スイッチ93との接続端子の電位よりも高い(V>0)場合は、双方向スイッチ92のスイッチング素子QXP,QPXをオンとし、双方向スイッチ94のスイッチング素子のQXN,QNXと単スナバ付き双方向スイッチ93のスイッチング素子QZP,QPZをオフとし、単スナバ付き双方向スイッチ95の逆導通スイッチQZNをオンとすることで、単スナバ付き双方向スイッチ95のスナバ付きスイッチを実施例1の電力変換器の第1スナバ付きスイッチ11とみなすことができ、単相交流電圧源81と直流電圧源22との間でソフトスイッチングによる電力転送ができる。
つまり、図10に示したように、単スナバ付き双方向スイッチ95のスナバ付きスイッチのダイオード、及び電源回路2のスナバ付きスイッチ21のダイオードに電流が流れている時に各スイッチング素子QNZ,Qをターンオンさせ、該スイッチング素子QNZ,Qの電流が各スイッチング素子QNZ,Qの最小オフ電流I1F,I2Fを超えるまでは各スイッチング素子QNZ,Qをターンオフさせないようにすることにより、スイッチング素子QNZ,Qがターンオンする時は必ずそのスイッチング素子QNZ,Qの両端電位差が零の状態とすることができるので、ソフトスイッチングを維持することができるようになる。
また、スイッチング素子QNZ,Qの電流が最小オフ電流I1F,I2Fを超えるか否かは、単スナバ付き双方向スイッチ95のスナバ付きスイッチのダイオード、及び電源回路2のスナバ付きスイッチ21のダイオードに電流が流れなくなってからの経過時間により判定することにより、比較的高価な電流検出器を使用することなく、スイッチング素子QNZ,Qを制御することができるようになる。
同様に、V<0の場合は、双方向スイッチ94のスイッチング素子QXN,QNXをオンとし、双方向スイッチ92のスイッチング素子のQXP,QPXと単スナバ付き双方向スイッチ95のスイッチング素子QZN,QNZをオフとし、単スナバ付き双方向スイッチ93の逆導通スイッチQPZをオンとすることで、単スナバ付き双方向スイッチ93のスナバ付きスイッチを実施例1の電力変換器の第1スナバ付きスイッチ11とみなすことができ、単相交流電圧源81と直流電圧源22との間でソフトスイッチングによる電力転送ができる。
単相交流電圧源81の瞬時値の絶対値が小さい(Vの絶対値が所定値E以下となる)場合は、電力転送ができなくなることから、スイッチングを停止する必要がある。V>Eでは、スイッチング素子QXP,QPX,QZNがオンしてスイッチング素子QZP,QPZ,QXN,QNXがオフした状態で、スイッチング素子QNZ,Qがスイッチング状態となっている。その後V<Eに以降すると、スイッチング素子Qがオン状態でスイッチング素子QXP,QPX,QZNを同時にオフした後に、スイッチング素子QXN,QNXを同時にオンする。これらのスイッチングでは対象スイッチに電流が流れていないので、スイッチング損失は発生しない。この時点で単スナバ付き双方向スイッチ95のコンデンサCNZの電圧はE+Eに充電されており、スイッチング素子QZNがオンしない限りこの電圧が下がることはない。
<−Eとなると、スイッチング素子QPZをオンする。この時まで単スナバ付き双方向スイッチ93のコンデンサCZPは前回のV<−EでのスイッチングでE+Eに充電されているので、スイッチング素子QPZをオンすることでインダクタ3を介してCZPが放電される。その後CZPの電圧が零となり、インダクタ3の電流がCZPの並列ダイオードを流れるようになるので、コンデンサCZPに並列接続されたスイッチング素子QZPを零電圧でターンオンできる。以上の手順でV<−Eでのスイッチングが開始される。その後、V>−Eとなり、V>Eとなるが、その時も上記と同様な動作とすれば、全てのスイッチのスイッチングにおいてソフトスイッチングが達成される。従って、ソフトスイッチングが維持されたまま、単相交流電圧源と直流電圧源間の双方向の電力転送ができることとなる。
単相交流電圧源81の電源電流を力率1の正弦波状とするには、転送電力量を単相交流電圧源81の瞬時電圧の2乗に比例させるように制御すればよい。また、単相交流電圧源81の電源電流の高調波成分を小さくするために単相交流電圧源81に高調波抑制の為のリアクトルとコンデンサによるフィルタを挿入することが望ましい。
図12に示した従来の電力変換器では、単相交流電圧源81から直流電圧源22への電力転送はできるが、直流電圧源22から単相交流電圧源81への電力転送ができないという問題がある。
しかし、実施例6の電力変換器によれば、上述したようにソフトスイッチングが維持されたまま、双方向の電力転送を実現することができるようになる。
図8は、本発明の実施例7の電力変換器を表した回路図である。実施例7の電力変換器は、図7に示した実施例6の電力変換器と比較して、図7のインダクタ3の代りにトランス4を備え、トランス4によって単相交流電圧源81と直流電圧源22が電気的に絶縁されている点が相違する。実施例7の電力変換器の動作原理は実施例6の電力変換器と同じであるので、説明を省略する。
上述の各実施例は、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、図1から図8に示した第1直流電圧源12や第2直流電圧源(直流電圧源)22,23は、比較的静電容量の大きなコンデンサで代用可能であり、これらに負荷が並列に接続されていてもよい。
直流電圧間の電力転送は、例えば電気自動車において、バッテリとモータ駆動や発電機用インバータとの間で行われたり、バッテリと電気2重層コンデンサとの間で行われたりしており、ソフトスイッチングによる高周波数化で、インダクタの小型化を図ることができる。また、バッテリとインバータ間との絶縁を図ることでシステム全体の安全性向上となる。交流電圧と直流電圧間の電力転送は、例えば風力発電のインバータと系統電圧との間で行われており、ソフトスイッチングによる電磁ノイズ低減や、高周波数化による装置の小型化、及び絶縁によりシステム全体の安全性向上となる。
1 第1電源回路
2 第2電源回路(電源回路)
11 第1スナバ付きスイッチ
21 第2スナバ付きスイッチ(スナバ付きスイッチ)
12 第1直流電圧源
22,23 第2直流電圧源(直流電圧源)
3 インダクタ
4,5 トランス
6 正極選択器
7 負極選択器
8 3相交流電圧源
55 全波整流器
56 ソフトスイッチ
61,62,63,71,72,73,93,95 単スナバ付き双方向スイッチ
81 単相交流電圧源
82 交流リアクトル
83 3相フルブリッジコンバータ
84 昇降圧チョッパ
91 単相正極選択器
96 単相負極選択器
92,94 双方向スイッチ

Claims (9)

  1. 第1直流電圧源及び第2直流電圧源の間で双方に電力を転送する電力変換器であって、
    単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続し、コンデンサを並列接続したスナバ付きスイッチ、及び該スナバ付きスイッチに前記スイッチング素子と順方向となるように直列接続された直流電圧源を有する第1電源回路と、
    前記スナバ付きスイッチ、及び前記直流電圧源を有し、前記第1電源回路に逆並列接続された第2電源回路と、
    前記第1電源回路に並列接続されたインダクタと、を備え、
    前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子は、該スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れている時にターンオンされ、該スイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるまではターンオフされないことを特徴とする電力変換器。
  2. 前記第1電源回路は前記直流電圧源の負極と前記ダイオードのアノードが接続され、かつ、前記第2電源回路は前記直流電圧源の負極と前記ダイオードのアノードが接続されているか、又は
    前記第1電源回路は前記直流電圧源の正極と前記ダイオードのカソードが接続され、かつ、前記第2電源回路は前記直流電圧源の正極と前記ダイオードのカソードが接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換器。
  3. 前記インダクタに代えて、前記第1電源回路に並列接続されたトランスを備え、
    前記第1電源回路は、前記トランスの1次巻線が並列接続され、
    前記第2電源回路は、前記トランスの2次巻線が逆並列接続されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電力変換器。
  4. コンデンサ及び負荷の並列回路にダイオードを直列に接続した1以上の負荷回路を更に備え、
    前記トランスは、複数の2次巻線を有しており、
    前記第1電源回路は、前記トランスの1次巻線が並列接続され、
    前記第2電源回路は、該第2電源回路の直流電圧源をコンデンサとし、前記トランスの2次巻線の1つが逆並列接続され、
    前記第1電源回路の直流電圧源の負極、及び前記第2電源回路の直流電圧源の負極は短絡接続され、
    前記トランスの残りの2次巻線に、それぞれ前記負荷回路が逆並列接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の電力変換器。
  5. 3相交流電圧源及び直流電圧源の間で双方向に電力を転送する電力変換器であって、
    単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続した逆導通スイッチ、及び前記逆導通スイッチにコンデンサを並列接続したスナバ付きスイッチを有し、前記逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士又はカソード同士が接続された単スナバ付き双方向スイッチを3つ備え、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各正端子は短絡接続して正極端子とされ、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各負端子は3相交流電圧源の各相に接続された正極選択器と、
    前記単スナバ付き双方向スイッチを3つ備え、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各負端子は短絡接続して負極端子とされ、該3つの単スナバ付き双方向スイッチの各正端子は前記3相交流電圧源の各相に接続された負極選択器と、
    前記スナバ付きスイッチ及び直流電圧源を有し、該スナバ付きスイッチのスイッチング素子と該直流電圧源とが順方向となるように直列接続され、該直流電圧源の正極は前記負極選択器の負極端子に接続され、該直流電圧源の負極は該スナバ付きスイッチを介して前記正極選択器の正極端子に接続された電源回路と、
    前記電源回路に並列に接続されたインダクタと、を備え、
    前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子は、該スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れている時にターンオンされ、該スイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるまではターンオフされないことを特徴とする電力変換器。
  6. 前記インダクタに代えてトランスを備え、
    前記トランスの1次巻線に前記正極選択器の正極端子、及び前記負極選択器の負極端子が接続され、
    前記トランスの2次巻線に前記電源回路が逆並列接続されていることを特徴とする、請求項5に記載の電力変換器。
  7. 単相交流電圧源及び直流電圧源の間で双方向に電力を転送する電力変換器であって、
    単方向の電流をスイッチング可能なスイッチング素子にダイオードを逆並列接続した逆導通スイッチ2つを逆向きに直列接続した双方向スイッチと、
    前記逆導通スイッチ、及び該逆導通スイッチにコンデンサを並列接続したスナバ付きスイッチを有し、逆導通スイッチの各ダイオードのアノード同士又はカソード同士が接続された単スナバ付き双方向スイッチとを有し、
    該単スナバ付き双方向スイッチの正端子は、該双方向スイッチの一方の端子と短絡接続して正極端子とされ、該単スナバ付き双方向スイッチの負端子は、該双方向スイッチの他方の端子とともに単相交流電圧源の各端子に接続された単相正極選択器と、
    前記双方向スイッチと、前記単スナバ付き双方向スイッチとを有し、
    該単スナバ付き双方向スイッチの負端子は、該双方向スイッチの一方の端子と短絡接続して負極端子とされ、該単スナバ付き双方向スイッチの正端子は、前記単相正極選択器の単スナバ付き双方向スイッチの負端子に接続され、該双方向スイッチの他方の端子は、前記単相正極選択器の双方向スイッチの前記単相交流電圧源との接続端子に接続された単相負極選択器と、
    前記スナバ付きスイッチ及び直流電圧源を有し、該スナバ付きスイッチのスイッチング素子と該直流電圧源とが順方向となるように直列接続され、前記単相正極選択器の正極端子と前記単相負極選択器の負極端子間に逆並列接続された電源回路と、
    前記電源回路に並列に接続されたインダクタと、を備え、
    前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子は、該スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れている時にターンオンされ、該スイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるまではターンオフされないことを特徴とする電力変換器。
  8. 前記インダクタに代えてトランスを備え、
    前記トランスの1次巻線に前記単相正極選択器の正極端子、及び前記単相負極選択器の負極端子が接続され、
    前記トランスの2次巻線に前記電源回路が逆並列接続されていることを特徴とする、請求項7に記載の電力変換器。
  9. 前記スナバ付きスイッチのスイッチング素子の電流が最小オフ電流を超えるか否かは、前記スナバ付きスイッチのダイオードに電流が流れなくなってからの経過時間により判定されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の電力変換器。
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