JP2013251826A - 移動体通信機および撮像システム - Google Patents

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Shigeru Tsuchiida
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Abstract

【課題】適切な撮像条件を自動的に設定する。
【解決手段】被写体と共に移動する移動体通信機であって、被写体の撮像装置に対する相対位置を検出する検出部と、検出部により検出された相対位置が予め定められた撮像条件を満たしている場合に、当該撮像条件が満たされている旨の通知を撮像装置に送信する送信部とを備える。上記移動体通信機において、送信部は、被写体の位置が前記撮像装置の撮像領域に含まれている場合に前記通知を送信してもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信機および撮像システムに関する。
撮像結果に応じて撮像条件を自動的に変更する撮像装置がある(特許文献1参照)。
[特許文献1] 特開2010−258673号公報
上記撮像装置は、まず、撮像結果を反映しない状態で撮像しなければ撮像条件が変更されないので、シャッタチャンスを逃すおそれがある。
本発明の第一態様として、被写体と共に移動する移動体通信機であって、被写体の撮像装置に対する相対位置を検出する検出部と、検出部により検出された相対位置が予め定められた撮像条件を満たしている場合に、当該撮像条件が満たされている旨の通知を撮像装置に送信する送信部とを備える移動体通信機が提供される。
本発明の第二態様として、被写体に携帯される移動体通信機であって、被写体に向かって入射する入射光量を検出する検出部と、入射光量に基づいて算出した露光寛容度を撮像装置に送信する送信部とを備える移動体通信機が提供される。
本発明の第三態様として、被写体に携帯される移動体通信機であって、被写体に対する入射光の色温度を検出する検出部と、色温度に基づいて算出したカラーバランスを撮像装置に送信する送信部とを備える移動体通信機が提供される。
本発明の第四態様として、被写体と共に移動する移動体通信機と、移動体通信機と通信しつつ被写体を撮像する撮像機とを含む撮像システムであって、被写体の撮像装置に対する相対位置を検出する検出部と、検出部により検出された相対位置が予め定められた条件を満たした場合に、被写体の撮像を薦める推奨情報を撮像装置に送信する送信部とを備える撮像システムが提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
撮像システム99のブロック図である。 検出部110の動作を説明する模式図である。 撮像システム99における処理の手順を示す流れ図である。 撮像システム98のブロック図である。 撮像システム98の動作を説明する模式図である。 撮像システム98の動作を説明する模式図である。 撮像システム98における処理の手順を示す流れ図である。 撮像システム97のブロック図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、撮像システム99のブロック図である。撮像システム99は、撮像装置200と通信機100とを含む。
撮像装置200は、撮像部210、受信機220、表示部230、送信機240、絶対位置検出器243および撮像方向検出器250を備える。撮像部210は、イメージセンサ、画像処理装置および記録装置を含み、被写体像を電気信号に変換して記録する。
撮像装置200の受信機220は、通信機100の送信機123から発信された信号を受信する。受信機220が受信する信号は、電波信号、光信号、音波信号等、様々な信号形態を選択し得る。
表示部230は、受信機220が受信した信号の内容に応じて、ユーザに向けてメッセージを表示する。表示部230は、例えば、液晶表示パネル、有機液晶パネル等の表示素子を用いて形成できる。また、発光ダイオード等を用いたパイロットランプにより表示部を形成してもよい。更に、ブザー、スピーカ等を用いて、音声によりメッセージを発生してもよい。
なお、受信機220が受信した信号の内容は、撮像部210が参照して撮像動作の条件設定に利用してもよい。例えば、受信機220が受信した情報に、被写体101と撮像装置200との距離に関連する距離情報が含まれている場合に、撮像装置200は、当該距離情報を参照して合焦してもよい。また、受信機220および表示部230の少なくとも一部は、撮像装置200に対して着脱可能に、撮像装置200の外部に付加する形態であってもよい。
撮像装置200における送信機240は、絶対位置検出器243が検出した撮像装置200の絶対位置を絶対位置情報として通信機100に送信する。また、送信機240は、撮像方向検出器250が検出した、撮像装置200の撮像情報を、撮像装置200の撮像画角と併せて通信機100に送信する。
撮像装置200において、絶対位置検出器243は、例えばGPS(Global Positioning System)ユニットを含み、撮像装置200の位置を数値等により表現した絶対位置情報を生成する。なお、絶対位置検出器243は、GPSユニット以外にも、iGPSシステム、携帯電話回線等から撮像装置200の絶対位置を検出してもよい。また、撮像方向検出器250は、電子コンパス、電子水平器等を含み、撮像装置200の撮像領域が向いている方向と、水平に対する傾きとを検出する。
通信機100は、撮像装置200の撮像対象となる被写体101により携帯され、当該被写体101と共に移動する。通信機100は、検出部110および送信部120を備える。
通信機100において、検出部110は、相対位置検出器112、絶対位置検出器113および受信機114を有する。絶対位置検出器113は、撮像装置200の絶対位置検出器243と同様にGPSユニット等を有して通信機100の絶対位置情報を生成する。受信機114は、撮像装置200の送信機240から、撮像装置200の絶対位置情報および撮像方向情報を取得する。
相対位置検出器112は、通信機100の絶対位置情報と、撮像装置200の絶対位置情報との差分に基づいて、通信機100および撮像装置200の相対位置情報を検出する。ここで検出される相対位置情報は、通信機100および撮像装置200の距離と、通信機100および撮像装置200を結ぶ線分の方向とを含む。
通信機100において、送信部120は、撮像条件判定部121および送信機123を有する。更に、撮像条件判定部121は、被写体位置判定部122を含む。被写体位置判定部122は、相対位置検出器112により検出された通信機100および撮像装置200の相対位置と、受信機114を通じて取得した撮像装置200の撮像方向情報および撮像画角とに基づいて、通信機100に設定された撮像条件が満たされているか否かを判定する。
ここでいう撮像条件とは、例えば、被写体101が、撮像装置200の撮像領域の内側に存在するか否かを意味する。撮像条件判定部121は、検出部110から取得した検出結果、即ち、被写体101および撮像装置200の相対位置が、予め定められた撮像条件を満たしているか否かを判定する。
送信機123は、被写体位置判定部122の判定結果を撮像条件判定部121から取得して、撮像条件が満たされた状態であることを、撮像装置200の受信機220に送信する。これにより、撮像装置200の表示部230には、撮像条件が満たされた状態にあることが表示される。
なお、通信機100は、上記用途に限って使用される専用機の形態であってもよいし、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等の通信機能を有する電子機器においてソフトウェアを実行することにより形成してもよい。また、検出部110および送信部120の機能を実行できるものであれば、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ等の他の電子機器を流用してもよい。
更に、通信機100は、複数の電子機器を組み合わせて形成してもよい。例えば、重量の嵩む電池を含む電源部、外部に露出していなくてもよい送信部120等を衣類の下で被写体101に密着させる一方、検出部110を被写体の表面に装着させる等の分離構造にしてもよい。これら通信機100を形成する複数の機器は無線で接続してもよい。
図2は、撮像条件判定部121の動作を説明する模式図である。通信機100の撮像条件判定部121は、被写体101および撮像装置200の相対位置、撮像装置200の撮像方向および撮像装置200の撮像画角に基づいて、撮像条件が満たされているか否か、即ち、図中に点線Aで示す撮像装置200の撮像領域に、通信機100の位置が含まれているか否かを判定する。
通信機100を含む被写体101が撮像装置200の撮像領域内に位置する場合、撮像条件判定部121は、撮像条件が満たされていると判定する。送信部120は、送信機123を通じて、撮像条件が満たされている旨を撮像装置200に伝える。撮像装置200は、撮像条件が満たされている旨を受信機220において受信すると、表示部230にその旨を表示する。これにより、撮像装置200を用いて、被写体101を含む画像を確実に撮像できる。
なお、撮像システム99は、表示部230を通じて撮像条件が満たされた状態であることをユーザに伝えるが、その撮像条件下で撮像するか否かの判断および実行はユーザに委ねられる。また、撮像装置200に伝えられた撮像条件に応じて、撮像装置200の設定変更、撮像等を自動的に実行してもよい。
また、上記の例では、被写体101に携帯された通信機100が撮像装置200の撮像範囲に含まれていれば、被写体101がどの方向を向いているかは問わない。よって、撮影条件が満たされている旨が表示部230に表示されている場合であっても、撮像装置200から被写体101の特定部位、例えば顔を正面から撮像できるとは限らない。
しかしながら、通信機100にも方向検出器を設けて、被写体101の方向を併せて検出してもよい。これにより、被写体101が撮像装置200の方を向いている等、撮像条件をより詳細に設定できる。
なお、撮像条件判定部121は、通信機100の撮像装置200に対する相対位置を継続的に検出している。よって、撮像条件が満たされていない期間は、撮像条件が満たされていない旨も撮像装置200に通知して表示させてもよい。更に、条件が満たされていない状態から満たされる状態に遷移するタイミングを予測して、撮像装置200に予告を通知して表示させてもよい。
図3は、撮像システム99における処理の手順を示す流れ図である。撮像システム99が稼働し始めると、まず、検出部110の相対位置検出器112により、通信機100に対する撮像装置200の相対位置検出を試みる(ステップS101)。ここで、撮像装置200の相対位置が検出されない場合(ステップS101:NO)、検出部110は、当該相対位置が検出されるまで検出を試み続ける。
次に、相対位置検出器112において撮像装置200の相対位置が検出されると(ステップS101:YES)、通信機100および撮像装置200の相対位置を検出部110から取得した被写体位置判定部122が、被写体101が撮像装置200の撮像領域内に位置しているか否かを判定する(ステップS102)。被写体101が撮像装置200の撮像範囲内に位置していない場合(ステップS102:NO)、被写体位置判定部122は、定期的に相対位置を取得して判定を繰り返す。
ステップS102において、被写体101が撮像装置200の撮像領域内に位置していた場合、被写体位置判定部122は、撮像条件が満たされたとの判定を下す(ステップS102:YES)。よって、送信機123は、撮像装置200の受信機220に向かって、撮像条件が満たされた旨の通知を発信する(ステップS103)。
撮像装置200において、撮像条件が満たされた旨の通知を受信した受信機220は(ステップS104)、表示部230を駆動して、撮像条件が満たされた旨を表示部230に表示させる(ステップS105)。こうして、撮像装置200を操作するユーザは、被写体101が、撮像装置200の撮像範囲内に位置していることを知らされる。
図4は、撮像システム98のブロック図である。撮像システム98は、以下に説明する部分を除くと、図1に示した撮像システム99と同じ構造を有する。そこで、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する発明を省く。
撮像システム98において、撮像装置200は、絶対位置検出器243および撮像方向検出器250を備えていない。その代わりに、送信機240は、撮像部210から取得したスルー画を通信機100に向かって送信する。
撮像システム98においては、通信機100の検出部110も、絶対位置検出器113を備えていない。その代わりに、通信機100は、撮像装置200から撮像された場合に識別できる、被写体101の表面に配された光学的なマーカを有する。これにより、検出部110の相対位置検出器112は、受信機114を通じて撮像装置200から取得したスルー画に基づき、撮像装置200に対する通信機100の相対位置を検出できる。
即ち、撮像装置200が撮像したスルー画に、通信機100自体の映像が含まれている場合に、通信機100を携帯した被写体101が撮像装置200の撮像領域内に位置していると判定する。これにより、撮像条件判定部121は、被写体101が撮像装置200の撮像領域内に位置するというひとつの撮像条件が満たされたと判定する。
このように、撮像システム98において、通信機100は、撮像装置200から情報を取得する受信機114を備える。また、送信部120は、撮像装置200から取得した情報に基づいて、撮像条件が満たされたか否かを判定する。
撮像システム98において、通信機100は発光部130を更に備える。発光部130は、例えば、発光ダイオード等を光源として、予め定められた方向に光を照射する。これにより、通信機100を携帯した被写体101がどちらの方向を向いているかを、光により示すことができる。
また、通信機100の検出部110は、加速度検出器116を更に備える。加速度検出器116は、被写体101が移動した場合に、被写体と共に移動する通信機100に生じた加速度を検出する。
更に、通信機100において、送信部120の撮像条件判定部121は、運動量判定部125および運動方向判定部126を備える。運動量判定部125は、加速度検出器116が検出した加速度の大きさに基づいて、被写体101の運動量を判定する。また、運動方向判定部126は、加速度検出器116が検出した加速度の方向に基づいて、被写体101の運動方向を判定する。
上記のような撮像システム98において、撮像条件判定部121の運動量判定部125は、撮像条件として、被写体101の運動量の多寡を判定する。これにより、例えば、被写体101が激しく動いている場合、運動量判定部125は、被写体101が静止しているという運動量に関する撮像条件が満たされていないと判定する。
また、被写体101が静止または穏やかに運動している場合、運動量判定部125は、運動量に関する撮像条件が満たされていると判定する。運動量に関する撮像条件が満たされていると運動量判定部125が判定した場合、送信機123は、この撮像条件が満たされている旨を撮像装置200に通知する。
なお、送信機123は、撮像装置200に対して、運動量に関する撮像条件が満たされたことと共に、被写体101の運動量を併せて通知してもよい。これにより、撮像装置200は、被写体101の運動量に応じて撮像条件、例えば、シャッタ速度、絞り開度、イメージセンサ感度等を調整できる。
また、運動量判定部125による運動量の判定は、例えば、被写体輝度の高さに合わせて判定の閾値を変えてもよい。即ち、被写体輝度が高い場合、撮像装置200は速いシャッタ速度で被写体101を撮像できる。よって、運動量判定部125は、判定の閾値をより大きく設定できる。また、被写体輝度が低い場合、撮像装置200は遅いシャッタ速度で被写体101を撮像しなければないない。よって、運動量判定部125は、判定の閾値をより低く設定する。
更に、上記のような撮像システム98において、運動方向判定部126は、被写体101の運動方向を検出する。既に説明した通り、検出部110においては、相対位置検出器112により、被写体101の位置が検出されている。よって、被写体101の位置、加速度および運動方向を併せて参照することにより、撮像条件判定部121は、判定の精度と速度とを向上させることができる。
即ち、例えば、被写体101が撮像装置200の撮像領域に入っていない場合であっても、被写体101の位置と運動量および運動方向とに基づいて、被写体101が撮像領域に入る時刻を予測することができる。また、被写体101が撮像装置200の撮像領域内に位置している場合であっても、被写体101の運動量および運動方向とに基づいて、被写体101が撮像領域から抜け出る時刻を予測することができる。これにより、撮像条件が満たされた場合、または満たされなくなる場合に、送信部120は、その旨を遅滞なく撮像装置200に通知できるばかりではなく、予告することもできる。
また、撮像システム98の通信機100において、送信部120の撮像条件判定部121は、被写体位置判定部122に加えて、被写体方向判定部124を有する。被写体方向判定部124は、例えば、検出部110の受信機114から取得したスルー画に、発光部130が発生した光が含まれているか否かを検出する。
これにより、被写体方向判定部124は、被写体101が撮像装置200の方を向いているか否かを判定できる。また、被写体101が人ではなく顔検出ができない場合、被写体が帽子、眼鏡等を装着していて顔検出が難しい場合等であっても、被写体101が撮像装置200に向いていることを判定して、撮像装置200に被写体101の向きに関する撮像条件が満たされていることを通知できる。
なお、発光部130が発生する光は、例えば赤外線等の、可視光帯域外の光を用いることが好ましい。これにより、発光部130が発生する光が、撮像装置200による撮像画像に影響を与えることを防止できる。
また、発光部130が発生する光は、当該通信機100を個体識別できる発光波長、点滅パターン、輝点の形状等を有してもよい。これにより、通信機100または撮像装置200においてスルー画を画像処理して個体識別をする処理負荷を軽減できる。また、複数の通信機100を用いて撮像システム98を形成することを容易にする。
図5は、撮像システム98のひとつの動作を説明する模式図である。図5において図2と共通の要素には同じ符号を付して重複する説明を省く。
撮像システム98において、図中に点線Aに示す撮像領域に被写体101が入った場合は、撮像装置200のスルー画に被写体101の映像が含まれる。よって、撮像装置200からスルー画を取得した被写体位置判定部122は、スルー画に含まれる被写体101の画像を検出して、被写体101が撮像装置200の撮像範囲に含まれるとの撮像条件が満たされているか否かを判定する。
更に、撮像システム98は、撮像装置200のスルー画に基づいて撮像条件を判定するので、撮像装置200から見た被写体101が、撮像装置200の撮像領域内に位置する障害物300により隠れている場合には、被写体101を撮影できる状態であるとの撮像条件が満たされていないと判定する。
換言すれば、送信部120は、被写体101が撮像装置200の撮像領域に含まれ、且つ、撮像装置200から見て障害物300に隠れていない場合に、初めて撮像条件が満たされたと判定し、その旨を撮像装置200に通知する。よって、撮像装置200は、被写体101を確実に撮像できる。
図6は、撮像システム98のまた他の動作を説明する模式図である。撮像システム98において、図中に点線Aに示す撮像装置200の撮像領域に被写体101が入った場合は、撮像装置200のスルー画に被写体101の映像が含まれる。よって、通信機100の撮像条件判定部121において、被写体位置判定部122は、ひとつの撮像条件が満たされていると判定する。
しかしながら、図示の状態において、被写体101は撮像装置200とは異なる方向を向いているので、発光部130から放射された光は撮像装置200に照射されない。よって、検出部110が受信機114を通じて取得した撮像装置200のスルー画から、発光部130の光を検出することはできない。このため、撮像条件判定部121において、被写体方向判定部124は、ひとつの撮像条件が満たされていないと判定する。
図7は、撮像システム98の動作を示す流れ図である。同図に示す動作手順は、ステップS102とステップS103との間に、ステップS106が加わった点で、図3に示した動作手順と異なる。図3と共通の手順については、重複する個別の説明を省く。
撮像システム98では、被写体101は撮像装置200の撮像領域内に位置していると被写体位置判定部122が判定した場合(ステップS102:YES)に、次いで、被写体方向判定部124が、被写体101が撮像装置200の方を向いているか否かを判定する(ステップS106)。ここで、被写体101が撮像装置200の方を向いていない場合、被写体方向判定部124は、撮像条件が満たされていないと判定して(ステップS106:NO)、被写体101の方向が撮像装置200の方を向くまで、定期的に判定を繰り返す。
被写体方向判定部124が、被写体101の向きが撮像装置の方を向いたと判定した場合(ステップS106:YES)、送信機123は、撮像装置200の受信機220に向かって、撮像条件が満たされた旨の通知を発信する(ステップS103)。
このように、撮像システム98において、送信部120は、被写体101が撮像装置200の撮像領域に含まれ、且つ、被写体101が撮像装置200の方を向いている場合に初めて撮像条件が満たされたと判定し、その旨を撮像装置200に通知する。なお、送信部120は、被写体101が撮像装置200の撮像領域に入り込んだ状態と、被写体101が撮像装置200の方を向いた状態とを個別に、あるいは段階的に通知してもよい。撮像装置200のユーザは、段階的な通知に対して、撮像の可否を自分で判断する。
このように、撮像システム98においては、複数種類の撮像条件に対して、それぞれ、撮像条件が満たされているか否かを判定して撮像装置200に通知させることができる。なお、撮像システム98の送信部120に更に総合判定部を設けて、複数の撮像条件の判定結果に応じて、総合的な判定を、撮像装置200に送信してもよい。
図8は、撮像システム97のブロック図である。撮像システム97は、以下に説明する部分を除くと、図4に示した撮像システム98と同じ構造を有する。そこで、共通の要素には同じ参照番号を付して重複する発明を省く。
撮像システム97において、通信機100の検出部110は、入射光量検出器118および色温度測定器119を更に備える。また、撮像システム97の通信機100において、送信部120の撮像条件判定部121は、露光寛容度算出部128およびカラーバランス算出部129を更に有する。
入射光量検出器118は、被写体101に対する入射光量を検出する。色温度測定器119は、被写体101に対して照射される光の色温度を測定する。露光寛容度算出部128は、入射光量検出器118が検出した入射光量に基づいて、被写体101を撮像する場合の露光寛容度を算出する。カラーバランス算出部129は、色温度測定器119が測定した入射光の色温度に基づいて、被写体101を撮像する場合のカラーバランス補正値を算出する。
上記のような通信機100において、撮像条件判定部121は、例えば、撮像装置200により被写体101を撮像した場合に、いわゆる白とび、黒つぶれが生じないことを撮像条件とする。よって、撮像条件判定部121は、検出部110の受信機114を通じて取得した撮像装置200の設定値と、露光寛容度算出部128が算出した露出寛容度とを勘案して、撮像装置200の受光素子のダイナミックレンジの範囲内で被写体101を撮像できる場合に、送信機123を通じて、撮像条件が満たされている旨を撮像装置200に通知する。
また、上記のような通信機100において、撮像条件判定部121は、例えば、撮像装置200により被写体101を撮像した場合に、特定の色相への偏りが生じないことを撮像条件とする。よって、撮像条件判定部121は、検出部110の受信機114を通じて取得した撮像装置200の設定値と、カラーバランス算出部129が算出したカラーバランス補正値とを勘案して、撮像装置200に設定されたホワイトバランスが有効な範囲内で被写体101を撮像できる場合に、送信機123を通じて、撮像条件が満たされている旨を撮像装置200に通知する。
このように、検出部110における検出対象と、撮像条件判定部121における判定対象を追加することにより、通信機100による撮像補助機能は更に向上される。なお、上記の例の他にも、様々な撮像条件に対応して、検出部110および撮像条件判定部121の機能を更に追加してもよい。
なお、上記通信機100において、送信機123は、撮像条件が満たされたことを撮像装置200に通知する場合に、露光寛容度算出部128が算出した露出寛容度を併せて撮像装置200に知らせてもよい。これにより、撮像装置200では、ユーザの操作または自動で露出に関する設定を変更できる。
また、上記通信機100において、送信機123は、撮像条件が満たされたことを撮像装置200に通知する場合に、カラーバランス算出部129が算出したカラーバランス補正値を併せて撮像装置200に知らせてもよい。これにより、撮像装置200では、ユーザの操作または自動でホワイトバランスの設定を変更できる。
ここまで、検出部110に、相対位置、加速度、加速方向、入射光量、カラーバランス等を検出させる場合を例にあげて説明したが、更に他の種類の検出器を設けて、他の撮像条件に対しても通知を発信できるようにしてもよい。
また、検出部110が、撮像装置200から撮像条件に係る情報を取得する場合についても言及したが、更に他のノードと通信して情報を取得してもよい。具体的には、携帯電話回線、公衆無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))回線等を通じて、天候、電波状況、位置、環境情報等を取得して参照してもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
97、98、99 撮像システム、100 通信機、101 被写体、110 検出部、112 相対位置検出器、113、243 絶対位置検出器、114、220 受信機、116 加速度検出器、118 入射光量検出器、119 色温度測定器、120 送信部、121 撮像条件判定部、122 被写体位置判定部、123、240 送信機、124 被写体方向判定部、125 運動量判定部、126 運動方向判定部、128 露光寛容度算出部、129 カラーバランス算出部、130 発光部、200 撮像装置、210 撮像部、230 表示部、250 撮像方向検出器、300 障害物

Claims (13)

  1. 被写体に携帯される移動体通信機であって、
    前記被写体の撮像装置に対する相対位置を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された相対位置が予め定められた撮像条件を満たしている場合に、当該撮像条件が満たされている旨の通知を前記撮像装置に送信する送信部と
    を備える移動体通信機。
  2. 前記送信部は、前記被写体の位置が前記撮像装置の撮像領域に含まれている場合に前記通知を送信する請求項1に記載の移動体通信機。
  3. 前記検出部は、前記撮像装置に対する前記被写体の方向を更に検出し、
    前記送信部は、前記被写体の方向が前記撮像装置に向いている場合に前記通知を送信する
    請求項1または請求項2に記載の移動体通信機。
  4. 前記検出部は、前記被写体の加速度を更に検出し、
    前記送信部は、前記被写体の運動量が予め定められた閾値よりも低い場合に前記通知を送信する
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の移動体通信機。
  5. 前記検出部は、前記被写体および前記撮像装置の間に存在する障害物と、前記被写体および前記撮像装置との相対位置を更に検出し、
    前記送信部は、前記撮像装置による前記被写体に撮像が前記障害物によって妨げられていない場合に前記通知を送信する
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の移動体通信機。
  6. 前記検出部は、前記被写体および前記撮像装置の間に存在する障害物と、前記被写体および前記撮像装置との相対運動を更に検出し、
    前記送信部は、前記障害物による前記撮像装置の撮像の妨げが解消される時期を予測して前記通知を送信する
    請求項5に記載の移動体通信機。
  7. 前記検出部は、前記被写体に向かって入射する入射光量を更に検出し、
    前記送信部は、前記通知と共に、前記入射光量に基づいて算出した露光寛容度を前記撮像装置に送信する
    請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の移動体通信機。
  8. 前記検出部は、前記被写体に対する入射光の色温度を更に検出し、
    前記送信部は、前記色温度に基づいて算出したカラーバランスを、前記通知と共に前記撮像装置に送信する
    請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の移動体通信機。
  9. 前記検出部は、前記撮像装置から前記相対位置に関する情報を取得する受信部を有する請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の移動体通信機。
  10. 前記送信部は、前記被写体の方向を反映した光信号を射出する発光部を含む請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載の移動体通信機。
  11. 被写体に携帯される移動体通信機であって、
    前記被写体に向かって入射する入射光量を検出する検出部と、
    前記入射光量に基づいて算出した露光寛容度を撮像装置に送信する送信部と
    を備える移動体通信機。
  12. 被写体に携帯される移動体通信機であって、
    前記被写体に対する入射光の色温度を検出する検出部と、
    前記色温度に基づいて算出したカラーバランスを撮像装置に送信する送信部と
    を備える移動体通信機。
  13. 被写体と共に移動する移動体通信機と、
    前記移動体通信機と通信しつつ前記被写体を撮像する撮像機と
    を含む撮像システムであって、
    前記被写体の撮像装置に対する相対位置を検出する検出部と、
    前記検出部により検出された相対位置が予め定められた条件を満たした場合に、前記被写体の撮像を薦める推奨情報を前記撮像装置に送信する送信部と
    を備える撮像システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015128216A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 カシオ計算機株式会社 撮影システム、その制御方法、および、その制御プログラム
JP2016082356A (ja) * 2014-10-15 2016-05-16 株式会社ニコン 電子機器およびプログラム
JP2017011553A (ja) * 2015-06-24 2017-01-12 カシオ計算機株式会社 撮影装置、及び無線装置、撮影方法、プログラム
JP2018207496A (ja) * 2016-09-28 2018-12-27 カシオ計算機株式会社 撮像装置、画像再生方法及びプログラム

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