JP2013148524A - 測位システム - Google Patents

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Fumio Muramatsu
史雄 村松
Norikazu Katsuyama
範一 勝山
Yusuke Adachi
祐介 足立
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Abstract

【課題】従来のシステムでは、相対位置に関する精度が低いという課題があった。
【解決手段】測位システムは、第1受信部と第1演算部とを備える第1測位装置と、第2受信部と第2演算部とを備える第2測位装置とで構成される。第1演算部は、第1受信部の位置情報に基づいて、複数の衛星のそれぞれの仰角を算出し、所定の仰角以上の位置にある衛星から送信された測位情報のみを用いて第1受信部の位置を算出する。第2演算部は、第2受信部の位置情報に基づいて、複数の衛星のそれぞれの仰角を算出し、所定の仰角以上の位置にある衛星から送信された測位情報のみを用いて第2受信部の位置を算出する。第1演算部または第2演算部は、第1演算部および第2演算部が算出した位置情報に基づいて、第1測位装置と第2測位装置の相対的な位置関係を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、GPSを利用した測位システムに関する。
移動する被写体を自動的に追尾する自動追尾ビデオカメラシステムが知られている(特許文献1)
特許文献1の自動追尾ビデオカメラシステムは、GPS位置情報送受信装置と、カメラ装置とで構成されている。
GPS位置情報送受信装置は、被写体に装着され被写体の位置情報取得の第1のGPS受信機能部と、GPS受信機能部により取得した位置情報を送信する機能部と、を有する。
カメラ装置は、被写体を撮影するカメラの位置情報取得の第2のGPS受信機能部と、撮影方向の基準となる方位を取得する機能部と、被写体からの位置情報を受信する機能部と、両者の相対位置差と方位から被写体の撮影方向を計算する機能部、及びその計算値によって撮影方向を変更制御する機能部と、を有する。
特開2004−112615号公報
特許文献1に記載されたシステムでは、2つのGPS装置の相対位置を検出している。しかしながら、特許文献1が開示するような従来のシステムでは、相対位置に関する精度が低いという課題があった。
そこで本発明は、従来よりも高い精度で相対位置を取得することができる測位システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決する測位システムは、
複数の衛星から送信される測位情報を受信する第1受信部と、前記第1受信部が受信した情報に基づいて、前記第1受信部の位置を算出する第1演算部と、を備える第1測位装置と、
複数の衛星から送信される測位情報を受信する第2受信部と、前記第2受信部が受信した情報に基づいて、前記第2受信部の位置を算出する第2演算部と、を備える第2測位装置と、
を備え、
前記第1演算部は、
前記第1受信部の位置情報に基づいて、前記複数の衛星のそれぞれの仰角を算出し、
所定の仰角以上の位置にある衛星から送信された測位情報のみを用いて前記第1受信部の位置を算出し、
前記第2演算部は、
前記第2受信部の位置情報に基づいて、前記複数の衛星のそれぞれの仰角を算出し、
所定の仰角以上の位置にある衛星から送信された測位情報のみを用いて前記第2受信部の位置を算出し、
前記第1演算部または前記第2演算部は、
前記第1演算部および第2演算部が算出した位置情報に基づいて、前記第1測位装置と前記第2測位装置の相対的な位置関係を算出するものとする。
上記測位システムによれば、従来よりも高い精度で相対位置を取得することができる。
本実施形態の測位システム10を示す概略図 第1GPS受信機100の機能を示すブロック図 被写体を追尾するカメラシステム600の構成を示したブロック図 本実施形態の測位システム10を説明するための概念図 測位システム10による被写体追従の制御フローを示したフローチャート 仰角マスクによる効果を示したグラフ 表示部310に表示された撮影画像を示す概略図
以下、実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、測位システム10を示した概略図である。図1に示すとおり、測位システム10は、第1GPS受信機100と、カメラシステム600と、衛星500と、で構成される。カメラシステム600は、カメラ300と、カメラ300が載せられた雲台400と、で構成される。カメラ300には、第2GPS受信機200が内蔵されている。第1GPS受信機100は、第1測位装置の一例である。第2GPS受信機200は、第2測位装置の一例である。
GPS衛星500は、GPS(GrobalPositioningSystem)衛星である。GPS衛星500は、GPS衛星500の位置と発信時刻を特定するための情報を含んだ信号を送信する。図1では、1つのGPS衛星500しか図示していないが、実際には複数のGPS衛星500が宇宙空間を飛行している。
第1GPS受信機100は、例えば被写体が身につけられている。被写体が有する第1GPS受信機100は、GPS衛星500からの信号を受信する。GPS衛星500からの信号発信時刻と、第1GPS受信機100の信号受信時刻から、GPS衛星500と第1GPS受信機100の距離が算出できる。3つ以上のGPS衛星からの信号を受信すれば、第1GPS受信機100の位置を算出することが可能である。
カメラ300は、被写体を撮影するための撮像装置である。カメラ300は、静止画や動画を撮影することができる。
第2GPS受信機200は、カメラ300の内部に搭載されている。なお、第2GPS受信機200は、カメラ300の外側に取り付けられる構成であってもよい。
カメラ300は、雲台400に取り付けられている。雲台400は、カメラ300が被写体を追従するように駆動する。例えば、被写体が動いた場合、カメラ300の撮影範囲に被写体が含まれるように、雲台400は、カメラ300を回転駆動させる。なお、カメラ300が雲台400の機能を有していてもよい。
図2は、第1GPS受信機100の機能を示すブロック図である。
図2に示すように、第1GPS受信機100は、第1アンテナ110と、第1演算部120と、第1通信部130と、で構成される。
第1アンテナ110は、GPS衛星500からの信号を受信する。この受信信号には複数のGPS衛星500からの信号が混在している。第1アンテナは、第1受信部の一例である。
第1演算部120は、GPS衛星500からの信号に基づいて、第1GPS受信機100の位置を算出する。具体的には、第1演算部120は、複数のGPS衛星500からの信号が混在している受信信号を、GPS衛星500ごとの信号に分離する。そして、第1演算部120は、それぞれのGPS衛星500の位置と信号の送信時刻を算出する。第1演算部120は、3つ以上のGPS衛星500の位置と、GPS衛星500からの信号の送信時刻と、GPS衛星500からの信号を第1GPS受信機100が受信した受信時刻と、に基づいて第1GPS受信機100の位置を算出する。
第1通信部130は、第1演算部120により算出された位置情報(第1GPS受信機100の位置)を第2GPS受信機200へ送信する。以下、第1GPS受信機100と第2GPS受信機200の通信手段はWifi(Wireless Fidelity)を想定して説明するが、Bluetooth(登録商標)eでも同様の効果が得られる。また、WiFiやBluetooth(登録商標)eはアクセスポイントを経由した通信でもよい。また、第1GPS受信機100と第2GPS受信機200は、有線で接続されてもよい。
図3は、被写体を追尾するカメラシステム600の構成を示したブロック図である。図3に示すように、カメラシステム600は、第2GPS受信機200と、方位検計220と、カメラ300と、雲台400とで構成される。
第2GPS受信機200は、第2アンテナ210、第2演算部230、第2通信部240とで構成される。
第2アンテナ210は、GPS衛星500からの信号を受信する。第2アンテナ210は、第2受信部の一例である。
第2通信部240は、第1通信部130と通信して、第1GPS受信機100の位置情報を受信する。そして、第2通信部240は、第1GPS受信機100の位置情報を第2演算部230に引き渡す。
第2演算部230は、第2アンテナで得られたGPS衛星からの受信信号に基づいて、第2GPS受信機200の位置を算出する。次に、第2演算部230は、第1GPS受信機100の位置と第2GPS受信機200の位置に基づいて、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の距離と方角を算出する。ここで、GPSによる位置算出には誤差が生じる。その誤差は例えば、GPS衛星500が送信するGPS衛星500の位置と、実際にGPS衛星500がいる位置とが異なるという誤差である。この誤差量を解明することは困難である。以下、このような誤差を「衛星位置誤差」と称する場合がある。
一方、第1GPS受信機100と第2GPS受信機200とが同じGPS衛星500から信号を受信する場合は、第1GPS受信機100および第2GPS受信機200が受信する衛星位置誤差は等しい。よって、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置を算出する、つまり、第2GPS受信機200の位置情報と第1GPS受信機100の位置情報との差分を取ることで、衛星位置誤差を消滅させることができる。
第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置を高い精度で算出するためには、以下の2点が必要である。1点目は、第1GPS受信機100と第2GPS受信機200が位置計算に使用する信号を発信するGPS衛星が同じことである。2点目は、同じ時刻にGPS衛星から発信された信号を利用して第1GPS受信機100と第2GPS受信機200の位置、および両者の相対位置を算出することである。
カメラ300は、光学系310とマイコン320と、を有する。また、カメラ300には方位計220が取り付けられている。また、カメラ300は雲台400に取り付けられている。なお、方位計220は、カメラ300の内部に搭載されてもよい。
方位計220は、カメラ300がどの方角を撮影しているのかを検出する。方位計220は、方位検出部の一例である。方位計220が検出した方角情報は第2演算部230に送信される。第2演算部230は、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の方角情報と、カメラが撮影している方角情報から、第1GPS受信機100を有する被写体を撮影するために必要な雲台の回転角度を算出し、これをカメラ雲台400に送信する。
雲台400は、第1GPS受信機100を有する被写体を撮影するために必要な雲台の回転角度情報に基づいて回転し、カメラ300の撮影方向を変更する。雲台400は、カメラ300の撮影方向を変更する方向変更部の一例である。
また、第2演算部230は、マイコン320に対して、被写体を撮影するために最適な焦点距離と合焦位置情報を送信する。最適な焦点距離と合焦位置情報は、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の距離情報から算出される。マイコン320は、最適な焦点距離と合焦位置情報に基づいて、光学系310を駆動する。
図4は、本実施形態の測位システム10を説明するための概念図である。図4(a)は、受信可能な全てのGPS衛星500からの信号を使用している状態を示す概念図である。
図4(a)に示すように、被写体が有する第1GPS受信機100は、位置算出のために最低3つ以上のGPS衛星500からの信号を受信する。遮蔽物が少ない環境であれば、第1GPS受信機100は、通常8〜10個のGPS衛星500からの信号を受信することができる。
しかし、通常のGPSを用いた測位システムでは、GPS衛星500の仰角に応じて、信号強度が変化するとう課題がある。
図4(b)は、GPS衛星500と仰角との関係を説明するための概略図である。
「仰角」とは、第1GPS受信機100を通る水平面Mからの角度θである。また、「仰角」とは、水平面Mと、第1GPS受信機100とGPS衛星500とを結ぶ線分Lとのなす角度と言うこともできる。
低い仰角のGPS衛星500からの信号は、高い仰角のGPS衛星500からの信号よりも、信号の伝播距離が長くなる。また、低い仰角のGPS衛星500からの信号は、建物などの遮蔽物の影響を受けやすい。そのため、低い仰角のGPS衛星500からの信号は、信号強度が低下する。
また、第1GPS受信機100は、外界の様々なノイズも受信する。さらに、第1GPS受信機100の内部でノイズが発生する場合もある。このように外界のノイズや内部のノイズが多い場合、低い仰角のGPS衛星500からの信号のSN比が低下する。
また、GPS受信機100で受信または発生するノイズと、第2GPS受信機200で受信または発生するノイズは異なる。そのため、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置を算出する、つまり、第2GPS受信機200の位置情報から第1GPS受信機100の位置情報の差分を取ると、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置の精度はかえって悪化する。
例えば、ノイズの影響で第1GPS受信機100の位置が実際の位置より北に1mずれ、第2GPS受信機200の位置が実際の位置より南に1mずれたとする。ノイズの影響が無ければ、第1GPS受信機100の位置情報と第2GPS受信機200の位置情報との差分をとることで、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置を正確に求めることができる。しかし、ノイズにより第1GPS受信機の位置が北に1mずれ、第2GPS受信機200の位置が南に1mずれた場合、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置は、北にさらに2mずれることになる。この2mという誤差量は、第1GPS受信機100や第2GPS受信機200のそれぞれの位置の誤差量である1mよりも大きい。
そこで、本実施形態では、仰角マスクという技術を採用している。仰角マスクについて、図4(b)と(c)を用いて説明する。
まず図4(b)に示すように、第1GPS受信機100は、観測できるGPS衛星500全てを使用して第1GPS受信機100の位置を算出する。GPS衛星500からはGPS衛星500の位置情報が送信されているので、第1GPS受信機100は、第1GPS受信機100の位置とGPS衛星500の位置から、観測したそれぞれのGPS衛星500の仰角を算出することができる。次に、図4(c)に示すように、第1GPS受信機100は、一定の閾値以上の仰角のGPS衛星500からの情報のみを使用して、第1GPS受信機100の位置を計算する。すなわち、第1GPS受信機100は、所定の仰角より低い位置にあるGPS衛星500からの信号を使用せずに、第1GPS受信機の位置を計算する。これによって、低い仰角のGPS衛星500の影響を受けずに第1GPS受信機100の位置計算を行うことができる。
GPS衛星500は、地球の衛星軌道上を所定の速度で飛行しているので、時間の経過とともにGPS衛星500の位置は変化する。そのため、ある時刻では所定の仰角以上の位置にあったGPS衛星500も、別の時刻では所定の仰角よりも低い位置に移動している可能性もある。そのため、それぞれのGPS衛星500の仰角を常に計測し続けることが望ましい。しかし、計測の度に、全てのGPS衛星500からの信号を受信し、仰角を計算し、所定の仰角以上の位置にあるGPS衛星からの信号を再度受信し、自らの位置を測位することは、消費電力の増加や演算部の処理能力の圧迫につながる。そのため、それぞれのGPS衛星500の仰角を計算する際に、その直前に算出した第1GPS受信機100の位置情報と、常にGPS衛星500から送信されるGPS衛星500の位置情報とを利用してもよい。
ここで、従来のGPSを利用した測位システムでも、仰角マスクという技術は存在する。しかし、従来の仰角マスクの目的は、建築物等での反射による信号、いわゆるマルチパス信号の除去である。一般的にGPS受信機の位置算出精度の向上のためには、多数のGPS衛星からの信号を用いることが有効である。そのため、GPS受信機の位置算出に使用するGPS衛星の数を減らす仰角マスクは、建築物に囲まれた環境での測位など、特定の場合に使用されていた。
しかし、本実施形態の測位システム10では、被写体とカメラ300の相対位置の精度を向上させることを目的として、2つのGPS受信機の位置情報の差分を取るシステムを採用している。そのため、上述したとおり外界からのノイズの影響などで位置精度が悪化しやすくなる。具体的には上述したように、2つGPS受信機でそれぞれ異なる位置誤差量が発生したり、それぞれの誤差が生じる方角が異なることがある。
そこで、本実施形態の測位システム10では、このようなノイズを除去するため仰角マスクを採用している。これにより、2つGPS受信機でそれぞれ異なる位置誤差量が発生したり、それぞれ誤差が生じる方角が異なるという状況を防ぐことができる。
仰角マスクにより、ノイズは除去できるが、GPS衛星500から送信される位置情報と実際のGPS衛星500の位置が異なるという衛星位置誤差は残る。しかし、本実施形態の測位システム10は2つのGPS受信機の位置情報の差分を取る方式なので、結果的にこの誤差を消滅させることができる。
すなわち、本実施形態では、個々のGPS受信機の位置精度向上よりも、2つのGPS受信機のそれぞれの位置誤差量と誤差の生じる方角を同じにすることを優先するために仰角マスクを活用し、ノイズ成分を除去している。つまり、従来の仰角マスクと本実施形態の仰角マスクは、その使用する目的が異なると言える。
図5は測位システム10による被写体追従の制御フローを示したフローチャートである。
まず、第1GPS受信機100の第1アンテナ110は、GPS衛星500からの信号を受信する(S11)。
第1アンテナ110が受信した信号は第1演算部に送られる。第1演算部120は、GPS衛星500からの信号に基づいて、第1GPS受信機100の位置を算出する(S12)。
第1演算部120は、S12で算出した第1GPS受信機100の位置情報と、S11で受信したGPS衛星の位置情報に基づいて、信号を受信したそれぞれのGPS衛星500の仰角を計算する(S13)。
第1演算部120は、S13で計算したそれぞれのGPS衛星500の仰角と、予め設定した仰角マスクの閾値角度を参照し、仰角マスクの閾値角度以上の仰角であるGPS衛星を選択する。そして、第1演算部120は、第1GPS受信機100の位置計算に再度使用するためのGPS衛星500を抽出する(S14)。
第1GPS受信機100は、S14で抽出した高い仰角のGPS衛星500の情報だけを使用して、第1GPS受信機100の位置を再度計算する(S15)。
なお、S12で第1GPS受信機100の位置を算出する代わりに、直前の時刻の第1GPS受信機100の位置を代用しても良い。
S11からS15の処理を、第2GPS受信機200についても同様に行う(S21〜S25)。
第2GPS受信機200は、S15で計算された第1GPS受信機100の位置情報と、S25で計算された第2GPS受信機200の位置情報とに基づいて、第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置を算出する(S31)。
次に、第2GPS受信機200の第2演算部230は、方位計220から、カメラ300が撮影している方角情報を取得する(S32)。
第2演算部230は、S31で取得した第2GPS受信機200から見た第1GPS受信機100の相対位置情報と、S32で取得したカメラ300が撮影している方角情報とに基づいて、第1GPS受信機100を有する被写体を撮影するために必要な雲台400の駆動量(回転量)を算出する(S33)。算出された駆動量は、雲台400に送信される。
雲台400は、受信した駆動量に基づいて、カメラ300が被写体を追従撮影できるように駆動する(S34)。
撮影終了の信号を受信したら、撮影を終了する(S35)。撮影終了の信号がなければ、処理を続行する。なお、撮影終了は、カメラ300を使用しているユーザの操作により行われてもよく、自動的に撮影終了の処理が行われてもよい。例えば、運動会やお遊戯会などで自分の子供を撮影する場合、自分の子供が登場する時間が予め分かっている場合がある。そのような場合は、予め撮影開始時刻と撮影終了時刻を設定しておいてもよい。また、被写体(例えば自分の子供)がカメラ300から所定の距離だけ離れたときに撮影を終了するようにしてもよい。
図6は、仰角マスクによる効果を示したグラフである。仰角マスクは、ノイズが少ない、高い仰角のGPS衛星のみを使用して第1GPS受信機100と第2GPS受信機200の位置を算出する技術である。しかし、仰角マスクが高すぎると、位置算出に使用する衛星の数が少なくなる。そうなってしまうと、第1GPS受信機100と第2GPS受信機200の位置算出精度を低下してしまうおそれがある。
そこで、最適な仰角マスクの角度を検証した。
図6(a)は、第1GPS受信機100と第2GPS受信機200を、両者の相対位置が既知である定点に15分放置してその位置を測定し、両者の相対位置を算出した結果である。横軸が第1GPS受信機100と第2GPS受信機200のそれぞれの位置算出に使用した衛星の数(機)であり、縦軸は第1GPS受信機100と第2GPS受信機200の相対位置誤差量(m)である。グラフ内のドットの数は、測定回数と同じ数値である。また、グラフ内の曲線は、プロットされたドットに基づいて算出された近似曲線である。相対位置誤差量は、全測定時間の95%(測定時間15分の場合約14分間)で発生した誤差量の値を算出した。 図6(a)に示すとおり、衛星数が約7個のときに第1GPS受信機100と第2GPS受信機200の相対位置誤差が最小になり、このときの相対位置誤差量は約1mであることが分かった。誤差1mであれば、カメラの撮影領域内に、十分な大きさで被写体を写すことができる。これについて図7を用いて説明する。
図7は、カメラ300の背面液晶などの表示部310に表示された撮影画像を示した概略図である。子供などを撮影する場合、被写体の縦方向の長さが表示部310の縦方向の長さの半分以上あれば、ユーザの満足度は高くなる。例えば、被写体として身長1.4mの子供を撮影した場合、表示部310の縦方向の長さは、実際の長さに換算すると2.8mに相当する。一般的に、カメラの背面液晶などは縦と横の比率が3:4で構成されている。したがって、表示部310の横方向の長さは、縦方向の長さ2.8mに4/3を乗ずることより求められる。さらに、図7に示すように表示部310を横方向に4分割する。この4分割したうちの1つ分の長さは、上述の計算結果にさらに1/4を乗ずることにより求められる。この結果、4分割のうちの1つの分の長さは、約0.93mとなった。すなわち、表示部310の中心に被写体をとらえている状態を理想状態とした場合、被写体が中心から横方向にそれぞれ0.93mずれたとしても、表示部310の中心付近に被写体をとらえることができる。被写体が中心から横方向に1mずれたとしても十分に被写体を表示部310内にとらえることができる。したがって、図6(a)に示すように、仰角マスクを行った状態で衛星数が約7個であれば、ユーザの満足度が高い画像を撮影することができる。
図6(b)は、図6(a)の検証結果を、横軸を仰角マスクの閾値角度に設定したときのグラフである。仰角マスクの閾値角度では約18〜24°のときに第1GPS受信機100と第2GPS受信機200の相対位置誤差が最小になることが分かった。
<その他の実施形態>
上述の実施形態では、GPS衛星500からの信号のみを用いて位置の測位を行っていたが、被写体の加速度も併用するシステムであってもよい。
現在の一般的なGPS受信機の位置更新周期は1Hzであり、速く動く被写体に対する追従性には限界があるという課題がある。この課題については、加速度センサとの併用で対策が可能である。加速度センサは直交する3軸全ての加速度を検出できることが望ましい。
加速度センサは、第1GPS受信機に内蔵されていてもよく、第1GPS受信機とは別に被写体が保持していてもよい。
加速度センサは、1kHzなどの速い周期で加速度を検出する。加速度の2回積分によって変位量が算出できるため、1Hz毎の被写体の変位量(移動量)をより正確に求めることができる。その結果、速く動く被写体を追従することが可能となる。
また、第1GPS受信機100による1Hz周期の位置算出結果に基づいて、次の時刻での被写体の位置を予測する構成にしてもよい。このとき、被写体が加速度センサを有していれば、被写体が急停止、急発進、動く方向が反転したなどの動きの概要も分かるため、加速度センサの情報を基に被写体の追従予測性能をより向上させることも可能である。
また、上述の実施形態では、カメラ300が自動的に第1GPS受信機100を有する被写体を追従する場合を説明したが、測位システム10は、撮影者が被写体を撮影する場合にも活用できる。具体的には、本実施形態ではカメラ300から見た被写体の方角が精度よく分かるため、例えば、カメラ300の背面液晶に、被写体がいる方角を表示させることができる。これによって、撮影者が被写体を見失っている場合でも、容易に撮影者が被写体を撮影することが可能となる。
本発明の実施形態は、前述の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の修正および変更が可能である。また、前述の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明は、GPSを利用した測位システムに好適に利用することができる。
10 測位システム
100 第1GPS受信機
110 第1アンテナ
120 第1演算部
130 第1通信部
200 第2GPS受信機
210 第2アンテナ
220 方位計
230 第2演算部
240 第2通信部
300 カメラ
310 光学系
320 マイコン
400 雲台
500 衛星
600 カメラシステム

Claims (4)

  1. 複数の衛星から送信される測位情報を受信する第1受信部と、前記第1受信部が受信した情報に基づいて、前記第1受信部の位置を算出する第1演算部と、を備える第1測位装置と、
    複数の衛星から送信される測位情報を受信する第2受信部と、前記第2受信部が受信した情報に基づいて、前記第2受信部の位置を算出する第2演算部と、を備える第2測位装置と、
    を備え、
    前記第1演算部は、
    前記第1受信部の位置情報に基づいて、前記複数の衛星のそれぞれの仰角を算出し、
    所定の仰角以上の位置にある衛星から送信された測位情報のみを用いて前記第1受信部の位置を算出し、
    前記第2演算部は、
    前記第2受信部の位置情報に基づいて、前記複数の衛星のそれぞれの仰角を算出し、
    所定の仰角以上の位置にある衛星から送信された測位情報のみを用いて前記第2受信部の位置を算出し、
    前記第1演算部または前記第2演算部は、
    前記第1演算部および第2演算部が算出した位置情報に基づいて、前記第1測位装置と前記第2測位装置の相対的な位置関係を算出する、
    測位システム。
  2. 前記所定の仰角は、18°以上24°以下である、
    請求項1に記載の測位システム。
  3. 前記所定の仰角は、前記複数の衛星が少なくとも6機以上含まれる角度である、
    請求項2に記載の測位システム。
  4. 前記第1測位装置は、被写体に装着されており、
    前記第2測位装置は、撮像装置に備えられており、
    前記撮像装置は、
    撮影方向を検出する方位検出部と、
    前記方位検出部により検出された方位情報と、前記第1測位装置と前記第2測位装置との相対的な位置関係に基づいて、前記撮影装置の撮影方向を変更する方向変更部を有する、
    請求項1に記載の測位システム。
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