JP2013251231A - 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 - Google Patents

燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池の発電停止後、燃料電池を迅速に冷却でき、燃料電池の劣化を抑制できる燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法を提供する。
【解決手段】コントローラ60(制御部)は、燃料電池1の発電停止後に、冷媒の温度が第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまで、ラジエータ循環路53へ冷媒を通流させるようにサーモスタットバルブ45(流路切替弁)を切り替える流路切替制御手段61と、冷却系ユニット40の故障検知を行う故障検知手段69とを備えたことを特徴としている。
【選択図】図1

Description

この発明は、燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法に関するものである。
燃料電池として、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟んで膜電極構造体を形成し、この膜電極構造体の両側に一対のセパレータを配置して平板状の単位燃料電池(以下「単位セル」という。)を構成し、この単位セルを複数積層して燃料電池スタックとするものが知られている。この燃料電池では、アノード電極とアノード側セパレータとの間に形成されたアノードガス流路に燃料ガスとして水素ガスを供給するとともに、カソード電極とカソード側セパレータとの間に形成されたカソードガス流路に酸化剤ガスとして空気を供給する。これにより、アノード電極で触媒反応により発生した水素イオンが固体高分子電解質膜を透過してカソード電極まで移動し、カソード電極で空気中の酸素と電気化学反応を起こして発電が行われる。
燃料電池システムは、発電に伴い発熱する燃料電池を冷却するための冷却手段を備えている。例えば、特許文献1の燃料電池システムは、車両に搭載されており、冷却液をラジエータに供給するラジエータ側流路と、燃料電池スタックを冷却した冷却液をラジエータから迂回させるバイパス流路と、冷却液の温度が高いときは低いときに比べてラジエータ側流路に流れる冷却液の流量を増加させるサーモスタットバルブと、を備えている。サーモスタットバルブの切替温度は、低地走行を基準に固定値に設定されている。
サーモスタットバルブは、冷却液の温度が切替温度よりも高くなるとバイパス流路を遮断し、ラジエータ側流路にのみに冷却液を流す。これに対して、冷却液の温度が切替温度よりも低くなるとラジエータ側流路を遮断し、バイパス流路のみに冷却液を流す。
さらに、特許文献1に記載の燃料電池システムは、冷却液を加温する電気ヒータと、冷却液の温度を制御する制御手段と、を備えている。制御手段は、冷却液の温度と外気圧とに基づいて電気ヒータを制御しており、外気圧に応じて燃料電池に流入する冷却液の温度を制御している。
例えば、気圧の低い高地においては、電気ヒータを作動させてサーモスタットバルブに流入する冷却液を加温し、サーモスタットバルブを強制的に作動させて冷却液の流路をラジエータ側流路に切り替えることにより、冷却液の温度制御をしている。また、気圧の高い低地においては、低地走行を基準に切替温度が設定されたサーモスタットバルブにより、ラジエータを通過させるラジエータ側流路と、ラジエータを迂回するバイパス流路とを自動的に切り替えて、冷却液の温度制御をしている。
特許文献1によれば、気圧の低い高地においては燃料電池に供給される冷却液の温度を低めに制御することで膜の乾燥を防止でき、気圧の高い低地においては燃料電池に供給される冷却液の温度を高めに制御することで水分過剰を防止できるので、車両の走行環境に係わらず燃料電池の膜の湿潤状態を常に適正範囲に維持することができるとされている。
ところで、燃料電池システムでは、発電停止後に、燃料電池の内部に酸素や水素が残留する場合がある。この残留した酸素および水素は、アノード電極およびカソード電極を酸化させ、燃料電池を劣化させることが知られている。そこで、アノード電極およびカソード電極の酸化を抑制するため、発電停止後の燃料電池を迅速に冷却することが望まれる。
特開2010−67394号公報
しかし、特許文献1に記載の燃料電池システムにおいては、以下の問題がある。
燃料電池の発電停止後に燃料電池の冷却を行う場合、冷媒の温度がサーモスタットバルブの切替温度よりも低くなると、サーモスタットバルブは、冷媒がラジエータを迂回してバイパス流路を通流するように切り替わる。したがって、ラジエータにより冷媒の放熱ができず、燃料電池を迅速に冷却できないため、燃料電池を劣化させるおそれがある。
しかも、特許文献1に記載の燃料電池システムでは、冷媒をラジエータ側流路に流通させて冷媒の温度を低めに設定するために、冷媒を加熱してサーモスタットバルブを切り替えている。したがって、冷媒の冷却効率が悪い。
そこで本発明は、燃料電池の発電停止後、燃料電池を迅速に冷却でき、燃料電池の劣化を抑制できる燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法の提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の燃料電池システム(例えば、実施形態における燃料電池システム100)は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池1)と、前記燃料電池の冷却を行う冷媒の放熱を行うラジエータ(例えば、実施形態におけるラジエータ43)と、前記ラジエータに送風するラジエータファン(例えば、実施形態におけるラジエータファン44)と、前記冷媒の循環を行う冷媒ポンプ(例えば、実施形態における第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42)と、前記冷媒の温度を検出する温度検出手段(例えば、実施形態における冷媒温度センサ47)と、前記燃料電池に前記冷媒を導入する冷媒導入路(例えば、実施形態における冷媒導入路51)と、前記燃料電池を通流した後の前記冷媒を排出する冷媒排出路(例えば、実施形態における冷媒排出路52)と、前記ラジエータを通流して前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるラジエータ循環路(例えば、実施形態におけるラジエータ循環路53)と、前記ラジエータをバイパスして前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるバイパス循環路(例えば、実施形態におけるバイパス循環路55)と、前記バイパス循環路と、前記冷媒導入路または前記冷媒排出路との接続部に設けられ、前記燃料電池の発電中に、前記冷媒の温度が第一温度閾値(例えば、実施形態における第一温度閾値TL1)以下となった場合に、前記バイパス循環路へ前記冷媒を通流させるように設定された流路切替弁(例えば、実施形態におけるサーモスタットバルブ45)と、前記燃料電池の発電停止後に、前記燃料電池の停止制御を行う制御部(例えば、実施形態におけるコントローラ60)と、を備えた燃料電池システムであって、前記制御部は、前記燃料電池の発電停止後に、前記冷媒の温度が前記第一温度閾値よりも低い第二温度閾値(例えば、実施形態における第二温度閾値TL2)になるまで前記ラジエータ循環路へ前記冷媒を通流させるように前記流路切替弁を制御する流路切替制御手段(例えば、実施形態における流路切替制御手段61)と、冷却系デバイスとして少なくとも前記ラジエータファン、前記冷媒ポンプ、前記温度検出手段および前記流路切替弁を備えた冷却系ユニット(例えば、実施形態における冷却系ユニット40)の故障検知を行う故障検知手段(例えば、実施形態における故障検知手段69)と、を備え、前記故障検知手段は、前記燃料電池の発電停止後に、前記冷媒の温度が前記第一温度閾値以下であって前記第二温度閾値よりも大きい場合に、前記冷却系ユニットの故障検知を行うことを特徴としている。
本発明によれば、流路切替制御手段は、燃料電池の発電停止後、冷媒の温度が第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまでラジエータ循環路へ冷媒を通流させるので、ラジエータにより冷媒の放熱を効果的に行うことができる。これにより、燃料電池の発電停止後に、燃料電池を迅速に冷却できるので、燃料電池の劣化を抑制できる。
また、燃料電池の発電停止の度に冷却系ユニットの故障検知を行うことができるので、例えば長時間ソークした後、燃料電池の発電開始時のみに冷却系ユニットの故障検知を行う場合よりも、頻繁に冷却系ユニットの故障検知を行うことができる。したがって、冷却系ユニットの故障を速やかに検知できる。しかも、冷媒の温度が第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまでラジエータ循環路に冷媒を通流させることにより、冷媒の温度の低下率が高いときに故障判定閾値と比較して冷却系ユニットの故障検知を行うので、冷却系ユニットの故障時には、予測温度と検出温度との差が大きくなる傾向にある。したがって、冷却系ユニットの故障を精度よく確実に検知できる。
また、前記流路切替弁は、サーモスタットバルブであり、前記サーモスタットバルブは、前記サーモスタットバルブを加温するヒータ(例えば、実施形態におけるヒータ46)を備え、前記流路切替制御手段は、前記燃料電池の発電停止後に、前記ヒータから前記サーモスタットバルブへの加温を制御することにより、前記冷媒の温度が前記第二温度閾値となるまで、前記ラジエータ循環路へ前記冷媒を通流させることを特徴としている。
本発明によれば、流路切替弁をサーモスタットバルブとしているので、例えば三方弁を用いる場合よりも、燃料電池システムを低コストに構成できる。また、サーモスタットバルブの切替温度を所定の値に設定することにより、特別な制御を行うことなく、冷媒の温度が切替温度になったときに自動的にラジエータ循環路とバイパス循環路とを切り替えることができる。したがって、流路切替弁をサーモスタットバルブとすることで、ラジエータ循環路とバイパス循環路とを簡単に切り替えることができる。
また、サーモスタットバルブを加温するヒータを備えているので、ヒータの温度を制御することにより、冷媒の温度に関わらずラジエータ循環路とバイパス循環路とを切り替えることができる。したがって、ヒータによりサーモスタットバルブを加温して高温とすることにより、冷媒が第一温度閾値以下であっても、冷媒を擬似的に高温状態として、ラジエータ循環路へ冷媒を通流させることができる。しかも、特許文献1に記載の燃料電池システムと異なり、冷媒を加熱することなく、サーモスタットバルブを加温してサーモスタットバルブを切り替えているので、冷媒の冷却効率を向上できる。これにより、燃料電池の発電停止後、冷媒の温度が第二温度閾値となるまで、ラジエータ循環路へ冷媒を通流させることができるので、燃料電池を迅速に冷却でき、燃料電池の劣化を抑制できる。このように、流路切替弁をサーモスタットバルブとし、サーモスタットバルブを加温するヒータを備えることで、制御の簡素化と燃料電池の劣化抑制とを両立することができる。
また、前記制御部は、前記燃料電池の発電停止時からの経過時間を計時する計時手段(例えば、実施形態における計時手段63)と、少なくとも前記計時手段により計時された経過時間に基づいて、前記冷媒の温度を予測する冷媒温度予測手段(例えば、実施形態における冷媒温度予測手段65)と、前記冷媒温度予測手段により予測された予測温度(例えば、実施形態における予測温度TF)と、前記温度検出手段により検出された検出温度(例えば、実施形態における冷媒検出温度TW)とを比較し、前記予測温度と前記検出温度との温度差(例えば、実施形態における温度差Ts)を算出する温度差算出手段(例えば、実施形態における温度差算出手段67)と、を備え、前記故障検知手段は、前記温度差算出手段により算出された前記温度差が、予め設定された故障判定閾値(例えば、実施形態における故障判定閾値T1)以上である場合には、前記各冷却系デバイスのうちいずれかが故障していると判断することを特徴としている。
本発明によれば、燃料電池の発電停止後において、冷媒温度予測手段を備えるとともに、冷媒の予測温度と検出温度との温度差と、故障判定閾値とを比較して故障を判断するので、冷却系ユニットの故障を精度よく検知できる。
また、前記故障検知手段は、前記温度差算出手段により算出された前記温度差に対応して、前記各冷却系デバイスのうちいずれの冷却系デバイスが故障しているのかを判断することを特徴としている。
本発明によれば、故障している冷却系デバイスを容易に特定できるので、その後のメンテナンスを迅速に行うことができる。
また、本発明の燃料電池システムの制御方法は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池1)と、前記燃料電池の冷却を行う冷媒の放熱を行うラジエータ(例えば、実施形態におけるラジエータ43)と、前記ラジエータに送風するラジエータファン(例えば、実施形態におけるラジエータファン44)と、前記冷媒の循環を行う冷媒ポンプ(例えば、実施形態における第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42)と、前記冷媒の温度を検出する温度検出手段(例えば、実施形態における冷媒温度センサ47)と、前記燃料電池に前記冷媒を導入する冷媒導入路(例えば、実施形態における冷媒導入路51)と、前記燃料電池を通流した後の前記冷媒を排出する冷媒排出路(例えば、実施形態における冷媒排出路52)と、前記ラジエータを通流して前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるラジエータ循環路(例えば、実施形態におけるラジエータ循環路53)と、前記ラジエータをバイパスして前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるバイパス循環路(例えば、実施形態におけるバイパス循環路55)と、前記バイパス循環路と、前記冷媒導入路または前記冷媒排出路との接続部に設けられ、前記燃料電池の発電中に、前記冷媒の温度が第一温度閾値(例えば、実施形態における第一温度閾値TL1)以下となった場合に、前記バイパス循環路へ前記冷媒を通流させるように設定された流路切替弁(例えば、実施形態におけるサーモスタットバルブ45)と、を備えた燃料電池システムの制御方法であって、前記燃料電池の発電停止後に、前記温度検出手段により検出された前記冷媒の温度が、前記第一温度閾値よりも低い第二温度閾値(例えば、実施形態における第二温度閾値TL2)になるまで前記ラジエータ循環路に前記冷媒を通流させるステップ(例えば、実施形態におけるS20)と、冷却系デバイスとして少なくとも前記ラジエータファン、前記冷媒ポンプ、前記温度検出手段および前記流路切替弁を備えた冷却系ユニット(例えば、実施形態における冷却系ユニット40)の故障検知を行うステップ(例えば、実施形態におけるS11〜S16)と、を備え、前記冷却系ユニットの故障検知を行うステップは、前記燃料電池の発電停止後に、前記冷媒の温度が前記第一温度閾値以下であって前記第二温度閾値よりも大きい場合に前記冷却系ユニットの故障検知を行うことを特徴としている。
本発明によれば、冷媒の温度が、第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまでラジエータ循環路に冷媒を通流させるステップを備えているので、ラジエータにより冷媒の放熱を効果的に行うことができる。これにより、燃料電池の発電停止後に、燃料電池を迅速に冷却できるので、燃料電池の劣化を抑制できる。
また、燃料電池の発電停止後に冷却系ユニットの故障検知を行うステップを備えているので、例えば長時間ソークした後、燃料電池の発電開始時のみに冷却系ユニットの故障検知を行う場合よりも、頻繁に冷却系ユニットの故障検知を行うことができる。したがって、冷却系ユニットの故障を速やかに検知できる。しかも、冷媒の温度が第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまでラジエータ循環路に冷媒を通流させるステップを備えており、冷媒の温度の低下率が高いときに故障判定閾値と比較して冷却系ユニットの故障検知を行うので、冷却系ユニットの故障時には、予測温度と検出温度との差が大きくなる傾向にある。したがって、冷却系ユニットの故障を精度よく確実に検知できる。
本発明によれば、流路切替制御手段は、燃料電池の発電停止後、冷媒の温度が第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまでラジエータ循環路へ冷媒を通流させるので、ラジエータにより冷媒の放熱を効果的に行うことができる。これにより、燃料電池の発電停止後に、燃料電池を迅速に冷却できるので、燃料電池の劣化を抑制できる。
また、燃料電池の発電停止の度に冷却系ユニットの故障検知を行うことができるので、例えば長時間ソークした後、燃料電池の発電開始時のみに冷却系ユニットの故障検知を行う場合よりも、頻繁に冷却系ユニットの故障検知を行うことができる。したがって、冷却系ユニットの故障を速やかに検知できる。しかも、冷媒の温度が第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまでラジエータ循環路に冷媒を通流させることにより、冷媒の温度の低下率が高いときに故障判定閾値と比較して冷却系ユニットの故障検知を行うので、冷却系ユニットの故障時には、予測温度と検出温度との差が大きくなる傾向にある。したがって、冷却系ユニットの故障を精度よく確実に検知できる。
燃料電池システムの概略構成を示すブロック図である。 燃料電池の停止制御方法のフローチャートである。 縦軸を温度とし、横軸を燃料電池の発電停止時からの経過時間としたときの予測温度の説明図である。 縦軸を予測温度とし、横軸を外気検出温度としたときの予測温度の説明図である。 縦軸を予測温度とし、横軸を停止時検出温度としたときの予測温度の説明図である。 縦軸を予測温度とし、横軸をラジエータファンの駆動Dutyとしたときの予測温度の説明図である。 S14における故障検知の説明図である。 実施形態の変形例に係る故障検知の説明図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。以下では、車両に搭載される燃料電池システムを例にして説明する。
図1は、燃料電池システム100の概略構成を示すブロック図である。
燃料電池システム100は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池スタック(以下、単に「燃料電池」という。)1を備えている。燃料電池1は、単位燃料電池(以下「単位セル」という。)を多数積層して電気的に直列接続したものである。単位セルは、膜電極構造体の両側にセパレータを配置したサンドイッチ構造になっている。詳述すると、膜電極構造体は、例えばフッ素系電解質材料等からなる固体高分子電解質膜(電解質膜)の両側にアノード電極とカソード電極を配置して構成されている。その膜電極構造体のアノード電極に面してアノード側セパレータが配置され、両者間にアノードガス流路11が形成されている。また膜電極構造体のカソード電極に面してカソード側セパレータが配置され、両者間にカソードガス流路21が形成されている。
この燃料電池1では、アノードガス流路11にアノードガスとして水素ガス等の燃料ガスを供給し、カソードガス流路21にカソードガスとして酸素を含む空気等の酸化剤ガスを供給する。すると、アノード電極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソード電極まで移動する。この水素イオンがカソード電極で酸素と電気化学反応を起こして発電が行われ、発電に伴ってカソード電極側で水が生成される。
燃料電池1のアノードガス流路11の入口側には、アノードガス供給路12が接続されている。アノードガス供給路12の上流側には、水素供給システム10が接続されている。水素供給システム10には、水素タンク(不図示)と、燃料ガスの流通を遮断する電磁遮断弁(不図示)と、酸化剤ガスの圧力に応じて燃料ガスを減圧する減圧弁(不図示)と、アノードオフガスをアノードガス供給路12に合流させるエゼクタ(不図示)とが設けられている。
また、燃料電池1のアノードガス流路11の出口側には、アノード循環路14が設けられている。アノード循環路14は、エゼクタに接続されている。
水素供給システム10の水素タンクから供給された燃料ガスは、アノードガス供給路12を通って燃料電池1のアノードガス流路11に供給される。アノードオフガスは、アノード循環路14を通ってエゼクタに吸引され、水素タンクから供給される燃料ガスと合流し、再び燃料電池1に供給されて循環するようになっている。
アノード循環路14から、電磁駆動式のパージ弁(不図示)を介して、アノードオフガス排出配管(不図示)が分岐されている。燃料電池1を循環するアノードオフガス中の不純物(水分や空気、窒素等)の濃度が高くなった場合など、燃料電池1の運転状態に応じて定期的にパージ弁が開放され、アノードオフガスがアノードオフガス排出配管に排出される。アノードオフガス排出配管は希釈器(不図示)に接続されている。希釈器は、アノードオフガス中に含まれる未反応の燃料ガスを、カソードオフガスで希釈して、外部に排出するものである。
燃料電池1のカソードガス流路21の入口側には、カソードガス供給路22が接続されている。カソードガス供給路22の上流側には、エア供給システム20が接続されている。エア供給システム20には、酸化剤ガスを供給するコンプレッサ(不図示)と、カソードオフガスを用いて酸化剤ガスを加湿する加湿器(不図示)とが設けられている。
また、カソードガス流路21の出口側には、カソードオフガス排出配管24が設けられている。カソードオフガス排出配管24は、加湿器を通り、背圧制御弁(不図示)を介して希釈器(不図示)に接続されている。
エア供給システム20のコンプレッサにより加圧された空気は、カソードガス供給路22を通って燃料電池1のカソードガス流路21に供給される。この空気中の酸素が酸化剤として発電に供された後、燃料電池1からカソードオフガスとして排出される。
燃料電池1は、燃料ガスと酸化剤ガスとが電気化学反応することにより発電する。燃料電池1により発電された電力は、車両のモータ等の外部負荷(不図示)に供給される。車両は、燃料電池1で発電した電力によりモータを駆動して走行する。
(冷却系ユニット)
燃料電池システム100は、冷却水等の冷媒との熱交換によって燃料電池1を冷却する冷却系ユニット40を備えている。
冷却系ユニット40は、冷媒が循環する冷媒循環路50と、冷媒の放熱を行うラジエータ43と、ラジエータ43に送風するラジエータファン44と、冷媒を循環させる第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42と、冷媒循環路50を循環する冷媒の温度を検出する冷媒温度センサ47(請求項の「温度検出手段」に相当。)と、冷媒の通流路を切り替えるサーモスタットバルブ45(請求項の「流路切替弁」に相当。)と、サーモスタットバルブ45を加温するヒータ46と、を備えている。なお、以下では、冷却系ユニット40を構成する各デバイスのうち、ラジエータファン44、第一冷媒ポンプ41、第二冷媒ポンプ42、冷媒温度センサ47、サーモスタットバルブ45およびヒータ46を総称して、冷却系デバイスということがある。
冷媒循環路50は、燃料電池1の内部に形成された冷媒連通路58に接続されており、冷媒導入路51と、冷媒排出路52と、ラジエータ循環路53と、バイパス循環路55とにより、燃料電池1の内部と外部とを冷媒が循環するように形成された循環路である。
冷媒導入路51は、燃料電池1の内部に冷媒を導入するための流路である。冷媒導入路51は、燃料電池1の冷媒連通路58における冷媒の循環方向の上流側に接続されている。
冷媒排出路52は、燃料電池1の内部に導入されて通流した冷媒を、燃料電池1の外部に排出するための流路である。冷媒排出路52は、燃料電池1の冷媒連通路58における冷媒の循環方向の下流側に接続されている。
ラジエータ循環路53は、ラジエータ43を通流して冷媒排出路52から冷媒導入路51へ冷媒を循環させるための流路である。ラジエータ循環路53は、ラジエータ導入路53aと、ラジエータ排出路53bとにより形成されている。
ラジエータ導入路53aは、ラジエータ43に冷媒を導入するための流路であり、上流側が冷媒排出路52に接続され、下流側がラジエータ43に接続されている。
ラジエータ排出路53bは、ラジエータ43から冷媒を排出するための流路であり、上流側がラジエータ43に接続され、下流側が冷媒導入路51に接続されている。
バイパス循環路55は、ラジエータ43をバイパスして冷媒排出路52から冷媒導入路51へ冷媒を循環させるための流路である。バイパス循環路55は、冷媒導入路51の上流側と冷媒排出路52の下流側とを接続するように形成されている。冷媒は、バイパス循環路55を通流することで、ラジエータ43を迂回して冷媒循環路50を循環するようになっている。冷媒循環路50は、後述するサーモスタットバルブ45により、ラジエータ循環路53とバイパス循環路55とに切替可能となっている。
ラジエータ循環路53には、ラジエータ43が配置されている。ラジエータ43は、ラジエータ43の内部を循環する冷媒と外気との熱交換を行い、冷媒を放熱している。
ラジエータファン44は、後述するコントローラ60(請求項の「制御部」に相当。)からの指令に基づき、所定の駆動Dutyで駆動される。ラジエータファン44は、ラジエータ43に冷却風を供給しており、ラジエータ43の内部を循環する冷媒と外気との熱交換を促進させている。ここで、駆動Dutyとは、ラジエータファン44の駆動時間における通電ON時間の比率をいう。したがって、駆動Dutyが高いほど、ラジエータファン44は高速回転する。
冷媒導入路51には、第一冷媒ポンプ41が配置されている。また、ラジエータ排出路53bには、第二冷媒ポンプ42が配置されている。第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42は、後述するコントローラ60からの指令に基づき駆動され、冷媒循環路50内の冷媒を圧送して循環させている。
冷媒排出路52には、冷媒温度センサ47が配置されている。冷媒温度センサ47は、燃料電池1から排出された冷媒の温度を検出している。冷媒温度センサ47は、冷媒排出路52における燃料電池1の直近に配置される。したがって、冷媒温度センサ47により検出された冷媒の温度(請求項の「検出温度」に相当。以下、「冷媒検出温度TW」という。)は、燃料電池1の内部温度と略同一となる。
(サーモスタットバルブ)
バイパス循環路55と、冷媒導入路51と、ラジエータ循環路53(ラジエータ排出路53b)との接続部には、サーモスタットバルブ45が配置されている。サーモスタットバルブ45は、例えば封入されたワックスが熱膨張および熱収縮するのを利用して、自動的に弁の開度が変化するように構成されている。サーモスタットバルブ45は、バイパス循環路55およびラジエータ循環路53のいずれか一方側の弁を開弁し他方側の弁を閉弁することで、冷媒の通流経路をバイパス循環路55およびラジエータ循環路53のいずれかに切り替えている。
サーモスタットバルブ45が切り替わる切替温度は、所定の第一温度閾値TL1(例えば、65℃)に設定される。
具体的にサーモスタットバルブ45は、燃料電池1の発電中において、以下のように冷媒の通流経路を切り替える。
冷媒の温度が第一温度閾値TL1よりも高い場合、サーモスタットバルブ45は、ラジエータ循環路53側を開弁し、バイパス循環路55側を閉弁する。これにより、冷媒は、ラジエータ43の内部を循環して、燃料電池1から吸熱した後放熱できるので、燃料電池1を迅速に冷却できる。
これに対して、冷媒の温度が第一温度閾値TL1以下の場合、サーモスタットバルブ45は、バイパス循環路55側を開弁し、ラジエータ循環路53側を閉弁する。これにより、冷媒は、圧力損失の大きいラジエータ43を迂回できるので、冷媒循環路50を効率よく循環できる。また、ラジエータ43を迂回することにより、冷媒の温度の低下が抑制されるので、例えば、燃料電池1の発電開始直後の暖機運転を効率よく行うことができる。
サーモスタットバルブ45は、サーモスタットバルブ45を加温するヒータ46を備えている。ヒータ46は、例えばサーモスタットバルブ45の側方に固着されている。ヒータ46は、例えば電気抵抗体等により形成されたいわゆる電気ヒータであり、通電されることで発熱する。ヒータ46は、後述するように、燃料電池1の発電停止後に行われる燃料電池1の停止制御において、コントローラ60の指令に基づき、サーモスタットバルブ45を加温する。これにより、サーモスタットバルブ45は、冷媒の温度が第一温度閾値TL1以下であっても、ヒータ46からの熱により自動的に冷媒の通流経路を切り替え、ラジエータ循環路53へ冷媒を通流させることができる。
(コントローラ)
燃料電池システム100は、コントローラ60を備えている。コントローラ60は、水素供給システム10、エア供給システム20、外気温度を検出する外気温センサ48および冷却系ユニット40を構成する各冷却系デバイスと電気的に接続されている。コントローラ60は、各冷却系デバイスを制御することにより、後述する燃料電池1の停止制御を行う。
コントローラ60は、流路切替制御手段61を備えている。流路切替制御手段61は、燃料電池1の発電停止後に、冷媒検出温度TWが第一温度閾値TL1よりも低い第二温度閾値TL2(例えば、外気温度と同じ25℃程度)になるまで、ラジエータ循環路53へ冷媒を通流させるように、ヒータ46からサーモスタットバルブ45への加温を制御する。
具体的には、流路切替制御手段61は、燃料電池1の発電停止後に、ヒータ46に通電を行ってサーモスタットバルブ45を加温し、サーモスタットバルブ45のラジエータ循環路53側を開弁させ、バイパス循環路55側を閉弁させる。これにより、冷媒は、ラジエータ43の内部を循環して燃料電池1から吸熱した後放熱するとともに、冷媒の温度が迅速に低下する。流路切替制御手段61は、冷媒検出温度TWが第二温度閾値TL2になるまで、ヒータ46に通電を行う。これにより、燃料電池1の発電停止後、冷媒は、冷媒の温度が第二温度閾値TL2となるまでラジエータ循環路53を通流するので、ラジエータ43により冷媒の放熱を効果的に行うことができる。
また、コントローラ60は、計時手段63と、冷媒温度予測手段65と、温度差算出手段67と、故障検知手段69とを備えている。
計時手段63は、燃料電池1の発電停止時からの経過時間を計時し、予め決められた所定時間が燃料電池1の発電停止時から経過したか否かを判断する。
冷媒温度予測手段65は、計時手段63により計時された経過時間、燃料電池1の発電停止時に冷媒温度センサ47により検出された冷媒検出温度(以下、「停止時検出温度TW0」という。)、外気温センサ48により検出された外気の温度(以下、「外気検出温度TO」という。)およびラジエータファン44の駆動Dutyに基づいて、冷媒の温度を予測する。冷媒温度予測手段65による冷媒の温度の予測方法については後述する。
温度差算出手段67は、冷媒温度予測手段65により予測された冷媒の予測温度(以下、「予測温度TF」という。)と、冷媒温度センサ47により検出された冷媒検出温度TWとを比較し、予測温度TFと冷媒検出温度TWとの温度差Tsを算出している。
故障検知手段69は、燃料電池1の発電停止後、温度差算出手段67により算出された温度差Tsが、予め設定された故障判定閾値T1以上であるか否かにより、各冷却系デバイスのうちいずれかが故障しているか否かを判断する。故障検知手段69による各冷却系デバイスの故障検知方法については後述する。
(燃料電池の停止制御方法)
次に、実施形態に係る燃料電池1の停止制御方法について説明する。
図2は、実施形態に係る燃料電池1(図1参照)の停止制御方法のフローチャートである。以下に、図を用いて燃料電池1の停止制御方法の各ステップ(S1〜S23)について説明する。なお、図2のフローチャートの説明および図3以降のグラフの説明における燃料電池システムを構成する各部品の符号については、図1を参照されたい。
図2に示すように、まずS1において、燃料電池1が発電停止状態であるか否かを判断する。燃料電池1が発電停止状態であるか否かの判断は、例えば、コントローラ60がイグニッションスイッチ(不図示)の状態を読み込んで判断する。具体的には、イグニッションスイッチがOFF状態であれば、燃料電池1が発電停止の状態にあるとして、S1で「YES」と判断し、次のS2に進む。これに対して、イグニッションスイッチがON状態であれば、燃料電池1が発電中の状態にあるとして、S1で「NO」と判断し、イグニッションスイッチの状態の読み込みを再度行う。
S2では、S1において燃料電池1が発電停止状態であると判断した直後に、冷媒温度センサ47が検出した停止時検出温度TW0をコントローラ60に記憶する。なお、コントローラ60が記憶した停止時検出温度TW0は、冷媒温度予測手段65が行う冷媒の予測温度TFの算出に使用される。
S3では、コントローラ60の流路切替制御手段61がヒータ46への通電を開始し、サーモスタットバルブ45を加温する。これにより、サーモスタットバルブ45は、ラジエータ循環路53側を開弁し、バイパス循環路55側を閉弁する。
S4では、第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42を駆動する。冷媒循環路50内の冷媒は、第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42により圧送され、ラジエータ43を通流して燃料電池1の内部と外部とを循環する。
S5では、所定の駆動Dutyによりラジエータファン44を駆動する。ラジエータファン44は、ラジエータ43に冷却風を供給する。これにより、冷媒は、燃料電池1から吸熱した後、ラジエータ43から効率よく放熱できるので、燃料電池1を迅速に冷却できる。
(冷却系ユニットの故障検知)
S11からS16までは、冷却系ユニット40の故障検知フローのサブルーチンとなっており、コントローラ60の故障検知手段69が行う。
S11では、コントローラ60の計時手段63が計時した計時時間が、燃料電池1の発電停止時から所定時間経過したか否かを判断する。ここで、所定時間とは、冷媒の温度がサーモスタットバルブ45の切替温度である第一温度閾値TL1以下になったと推定される時間をいう。
燃料電池1の発電停止時から所定時間経過した場合には、S11で「YES」と判断し、冷媒の温度がサーモスタットバルブ45の切替温度である第一温度閾値TL1以下になったと判断して、次のS12に進む。
これに対して、燃料電池1の発電停止時から所定時間経過していない場合には、S11で「NO」と判断し、冷媒の温度がサーモスタットバルブ45の切替温度である第一温度閾値TL1よりも高いと判断して、計時手段63が計時している計時時間の読み込みを再度行う。
図3は、縦軸を温度とし、横軸を燃料電池1の発電停止時からの経過時間tとしたときの予測温度TFの説明図である。
図4は、縦軸を予測温度とし、横軸を外気検出温度TOとしたときの予測温度TFの説明図である。
図5は、縦軸を予測温度とし、停止時検出温度TW0としたときの予測温度TFの説明図である。
図6は、縦軸を予測温度とし、横軸をラジエータファン44の駆動Dutyとしたときの予測温度TFの説明図である。
S12では、コントローラ60の冷媒温度予測手段65が冷媒の温度を予測する。経過時間t、停止時検出温度TW0、外気検出温度TOおよびラジエータファン44の駆動Dutyに基づく予測温度TFは、例えばコントローラ60の冷媒温度予測手段65に、予めマップとして記憶されている。
図3に示すように、冷媒は、燃料電池1の発電停止後、ラジエータ43を通流して冷却される(図2におけるS3以降)。したがって、予測温度TFは、経過時間tが長くなるにつれて、停止時検出温度TW0から単調に低くなる。
図4に示すように、燃料電池1の発電停止後、外気検出温度TOが高いとき、冷媒の温度は高くなる傾向にある。したがって、予測温度TFは、外気検出温度TOが高くなるにつれて、単調に高くなる。さらに、燃料電池1の発電停止時からの経過時間tが短いと、冷媒の冷却時間も短くなるため、予測温度TFは高くなる。
図5に示すように、燃料電池1の発電停止後、停止時検出温度TW0が高いとき、冷媒の温度は高くなる傾向にある。したがって、予測温度TFは、停止時検出温度TW0が高くなるにつれて、単調に高くなる。さらに、燃料電池1の発電停止時からの経過時間tが短いと、冷媒の冷却時間も短くなるため、予測温度TFは高くなる。
また、図6に示すように、ラジエータファン44の駆動Dutyが高いと、ラジエータファン44の回転数が高くなって冷媒の放熱が促進される。したがって、予測温度TFは、ラジエータファン44の駆動Dutyが高くなるにつれて、単調に低くなる。さらに、燃料電池1の発電停止時からの経過時間tが長いと、冷媒の冷却時間も長くなるため、予測温度TFは低くなる。
S12における予測温度TFは、図3に示す経過時間tに基づく予測温度TFのマップに、図4に示す外気検出温度TOに基づく予測温度TFのマップ、図5に示す停止時検出温度TW0に基づく予測温度TFのマップおよび図6に示す駆動Dutyに基づく予測温度TFのマップを組み合わせたマップから算出する。
具体的には、例えば、外気検出温度TOが高い場合には、冷媒の冷却開始時における温度が高くなる。したがって、この場合の予測温度TFのマップ(図3における一点鎖線のグラフ参照)は、温度が高い側にシフトし、温度の低下率が小さくなる。なお、停止時検出温度TW0高い場合にも、同様の理由から温度が高い側にシフトし、冷媒の温度の低下率が小さくなる。
また、例えば、ラジエータファン44の駆動Dutyが高い場合には、冷媒の放熱が促進される。したがって、この場合の予測温度TFのマップ(図3における二点鎖線のグラフ参照)は、温度が低い側にシフトし、温度の低下率が大きくなる。
所定時間t1における予測温度TFを算出した時点で、次のS13に進む。
S13では、コントローラ60の温度差算出手段67が、所定時間t1における冷媒検出温度TWを読み込み、S12で算出した予測温度TFと所定時間t1における冷媒検出温度TWとの温度差Tsを算出する。ここで、温度差Tsは、所定時間t1における予測温度TFと冷媒検出温度TWとの差分の絶対値である。
図7は、S14における故障検知の説明図である。
S14では、コントローラ60の故障検知手段69が、S13で算出した温度差Tsと、予め設定された故障判定閾値T1との比較を行い、温度差Tsが故障判定閾値T1以上であるか否かを判断する。
具体的には、図7に示すように、予測温度TFと冷媒検出温度TW(図7における二点鎖線のグラフ参照)との温度差Tsが故障判定閾値T1以上である場合には、S14で「YES」と判断する。これにより、冷却系ユニット40が異常であると判断し(S15)、冷却系ユニット40を構成する各冷却系デバイスのいずれかに故障があると判断する。
これに対して、予測温度TFと冷媒検出温度TW(図7における一点鎖線のグラフ参照)との温度差Tsが故障判定閾値T1未満である場合には、S14で「NO」と判断する。これにより、冷却系ユニット40が正常であると判断し(S16)、冷却系ユニット40を構成する各冷却系デバイスのいずれにも故障がないと判断する。
冷却系ユニット40が故障しているか否かを判断した時点で、冷却系ユニット40の故障検知フローのサブルーチンが終了し、次のS20に進む。
S20では、冷媒検出温度TWが第二温度閾値TL2以下か否かを判断する。
冷媒検出温度TWが第二温度閾値TL2以下である場合には、S20で「YES」と判断し、冷媒の温度が十分に低下していると判断して次のS21に進む。
これに対して、冷媒検出温度TWが第二温度閾値TL2よりも大きい場合には、S20で「NO」と判断し、冷媒の温度が十分に低下していないと判断して、冷媒検出温度TWの読み込みを再度行う。
S21では、コントローラ60の流路切替制御手段61がヒータ46への通電を停止し、サーモスタットバルブ45への加温を停止する。これにより、サーモスタットバルブ45は、第二温度閾値TL2以下の冷媒によって、切替温度以下(すなわち第一温度閾値TL1以下)に冷却され、ラジエータ循環路53側を閉弁し、バイパス循環路55側を開弁する。
S22では、第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42を停止する。
S23では、ラジエータファン44を停止する。
ラジエータファン44を停止した時点で、燃料電池1の停止制御方法のフローが終了する。
(効果)
実施形態によれば、流路切替制御手段61は、燃料電池1の発電停止後、冷媒の温度が第一温度閾値TL1よりも低い第二温度閾値TL2になるまでラジエータ循環路53へ冷媒を通流させるので(S20)、ラジエータ43により冷媒の放熱を効果的に行うことができる。したがって、燃料電池1の発電停止後に、燃料電池1を迅速に冷却できるので、燃料電池1の劣化を抑制できる。
また、燃料電池1の発電停止の度に冷却系ユニット40の故障検知を行うことができるので、燃料電池1の発電中のみに冷却系ユニット40の故障検知を行う場合よりも、頻繁に冷却系ユニット40の故障検知を行うことができる。したがって、冷却系ユニット40の故障を速やかに検知できる。しかも、冷媒の温度が第一温度閾値TL1よりも低い第二温度閾値TL2になるまでラジエータ循環路53に冷媒を通流させることにより、冷媒の温度の低下率が高いときに故障判定閾値T1と比較して冷却系ユニット40の故障検知を行うので、冷却系ユニット40の故障時には、予測温度TFと冷媒検出温度TWとの差が大きくなる傾向にある。したがって、冷却系ユニット40の故障を精度よく確実に検知できる。
(実施形態の変形例)
図8は、実施形態の変形例に係る故障検知の説明図である。
実施形態では、S14において、温度差Tsと故障判定閾値T1との比較を行い、温度差Tsが故障判定閾値T1以上であるか否かを判断し、各冷却系デバイスのいずれかに故障があるか否かを判断していた。
これに対して、実施形態の変形例では、S14において、温度差Tsと故障判定閾値T1との比較を行い、温度差Tsが故障判定閾値T1以上であるか否かを判断し、各冷却系デバイスのいずれかに故障があるか否かを判断するのに加え、いずれの冷却系デバイスが故障しているのかを判断する点で、実施形態とは異なっている。なお、実施形態と同様の構成部分については説明を省略する。
図8に示すように、故障検知手段69には、故障判定閾値T1に加えて、故障判定閾値T1よりも大きな第二故障判定閾値T2、第二故障判定閾値T2よりも大きな第三故障判定閾値T3および第三故障判定閾値T3よりも大きな第四故障判定閾値T4が予め設定されている。
予測温度TFと冷媒検出温度TW(図8における二点鎖線のグラフ参照)との温度差Tsが故障判定閾値T1以上である場合には、S14で「YES」と判断する。これにより、冷却系ユニット40が異常であると判断し(S15)、冷却系ユニット40を構成する各冷却系デバイス(第一冷媒ポンプ41、第二冷媒ポンプ42、ラジエータファン44、サーモスタットバルブ45、ヒータ46および冷媒温度センサ47)のいずれかに故障があると判断する。
さらに、S14では、温度差Tsの大きさに応じて、第一冷媒ポンプ41、第二冷媒ポンプ42、ラジエータファン44、サーモスタットバルブ45、ヒータ46および冷媒温度センサ47のいずれが故障しているかを判断する。
具体的には、
T1≦Ts<T2・・・(1)
を満足するとき、故障検知手段69は、少なくとも第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42のいずれかが故障していると判断する。これは、第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42のいずれかが一方の冷媒ポンプが故障していても、他方の冷媒ポンプは駆動するため冷媒は循環可能であるため、予測温度TFと冷媒検出温度TWとの温度差Tsがそれほど大きくならないと考えられるからである。
また、
T2≦Ts<T3・・・(2)
を満足するとき、故障検知手段69は、少なくともラジエータファン44が故障していると判断する。これは、ラジエータファン44が故障していても、ラジエータ43から放熱は可能であるため、予測温度TFと冷媒検出温度TWとの温度差Tsが極端に大きくならないと考えられるからである。
また、
T3≦Ts<T4・・・(3)
を満足するとき、故障検知手段69は、少なくともサーモスタットバルブ45およびヒータ46のいずれかが故障していると判断する。これは、サーモスタットバルブ45およびヒータ46のいずれかが故障していると、冷媒はラジエータ43を通流できないため、予測温度TFと冷媒検出温度TWとの温度差Tsが大きくなると考えられるからである。
また、
T4≦Ts・・・(4)
を満足するとき、少なくとも冷媒温度センサ47が故障していると判断する。これは、冷媒温度センサ47が故障していると、例えば冷媒検出温度TWが0℃に張り付くなどして異常値を示すため、温度差Tsが極端に大きくなると考えられるからである。
図8に、冷媒検出温度TWのグラフの一例を図示する。図8に示す冷媒検出温度TW(二点鎖線参照)は、予測温度TFと冷媒検出温度TWとの温度差Tsが(3)式を満足している。したがって、S14において、故障検知手段69は、少なくともサーモスタットバルブ45およびヒータ46のいずれかが故障していると判断する。
実施形態の変形例によれば、複数の冷却系デバイスのうち故障している冷却系デバイスを容易に特定できるので、その後のメンテナンスを迅速に行うことができる。
なお、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
実施形態では、流路切替弁としてサーモスタットバルブ45を採用したが、例えば三方弁を採用してもよい。ただし、サーモスタットバルブ45は、自動的にラジエータ循環路53とバイパス循環路55とを切り替えることができる。したがって、特別な制御を行うことなく、ラジエータ循環路53とバイパス循環路55とを簡単に切り替えることができ、燃料電池システム100を低コストに構成できる点で、実施形態に優位性がある。
実施形態では、第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42の二個の冷媒ポンプを設けていたが、冷媒ポンプの個数は一個であってもよい。ただし、冷媒ポンプを二個設けることにより、冷媒ポンプが一個の場合よりも冷媒の流量を増大でき、かつ冷媒の流量の目標値に対して精度よく制御できる点で、実施形態に優位性がある。
実施形態では、第一冷媒ポンプ41を冷媒導入路51に配置し、第二冷媒ポンプ42をラジエータ循環路53に配置していたが、第一冷媒ポンプ41および第二冷媒ポンプ42の配置位置は実施形態に限定されない。例えば、第一冷媒ポンプ41を冷媒導入路51に配置し、第二冷媒ポンプ42を冷媒排出路52に配置してもよい。
実施形態では、予測温度TFのマップは、経過時間t、外気検出温度TO、停止時検出温度TW0および駆動Dutyのすべてに基づき作成されていたが、少なくとも経過時間tに基づいて作成されていればよい。また、経過時間tに外気検出温度TO、停止時検出温度TW0および駆動Dutyのいずれかを組み合わせて、予測温度TFのマップを作成してもよい。
実施形態では、S11により、コントローラ60の計時手段63が計時した計時時間が、燃料電池1の発電停止時から所定時間経過したか否かを判断することにより、第一温度閾値TL1以下であるか否かを判断していた。これに対して、例えば、冷媒温度センサ47により検出された冷媒検出温度TWを直接読み込み、第一温度閾値TL1以下であるか否かを判断してもよい。
実施形態では、冷媒検出温度TWが第二温度閾値TL2よりも大きい場合には、S20で「NO」と判断し、冷媒の温度が十分に低下していないと判断して、冷媒検出温度TWの読み込みを再度行っていた。これに対して、例えば、S20で「NO」と判断し、冷媒の温度が十分に低下していないと判断したときに、S11に戻ってもよい。これにより、冷媒の温度の低下率が高いときに、冷却系ユニット40の故障検知を繰り返し行うことができるので、冷却系ユニット40の故障を精度よく確実に検知できる。
1 燃料電池
40 冷却系ユニット
41 第一冷媒ポンプ(冷媒ポンプ)
42 第二冷媒ポンプ(冷媒ポンプ)
43 ラジエータ
44 ラジエータファン
45 サーモスタットバルブ(流路切替弁)
46 ヒータ
47 冷媒温度センサ(温度検出手段)
51 冷媒導入路
52 冷媒排出路
53 ラジエータ循環路
55 バイパス循環路
60 コントローラ(制御部)
61 流路切替制御手段
63 計時手段
65 冷媒温度予測手段
67 温度差算出手段
69 故障検知手段
100 燃料電池システム
T1 故障判定閾値
TF 予測温度
TL1 第一温度閾値
TL2 第二温度閾値
Ts 温度差
TW 冷媒検出温度(検出温度)

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の冷却を行う冷媒の放熱を行うラジエータと、
    前記ラジエータに送風するラジエータファンと、
    前記冷媒の循環を行う冷媒ポンプと、
    前記冷媒の温度を検出する温度検出手段と、
    前記燃料電池に前記冷媒を導入する冷媒導入路と、
    前記燃料電池を通流した後の前記冷媒を排出する冷媒排出路と、
    前記ラジエータを通流して前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるラジエータ循環路と、
    前記ラジエータをバイパスして前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるバイパス循環路と、
    前記バイパス循環路と、前記冷媒導入路または前記冷媒排出路との接続部に設けられ、前記燃料電池の発電中に、前記冷媒の温度が第一温度閾値以下となった場合に、前記バイパス循環路へ前記冷媒を通流させるように設定された流路切替弁と、
    前記燃料電池の発電停止後に、前記燃料電池の停止制御を行う制御部と、
    を備えた燃料電池システムであって、
    前記制御部は、
    前記燃料電池の発電停止後に、前記冷媒の温度が前記第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまで前記ラジエータ循環路へ前記冷媒を通流させるように前記流路切替弁を制御する流路切替制御手段と、
    冷却系デバイスとして少なくとも前記ラジエータファン、前記冷媒ポンプ、前記温度検出手段および前記流路切替弁を備えた冷却系ユニットの故障検知を行う故障検知手段と、
    を備え、
    前記故障検知手段は、前記燃料電池の発電停止後に、前記冷媒の温度が前記第一温度閾値以下であって前記第二温度閾値よりも大きい場合に、前記冷却系ユニットの故障検知を行うことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記流路切替弁は、サーモスタットバルブであり、
    前記サーモスタットバルブは、前記サーモスタットバルブを加温するヒータを備え、
    前記流路切替制御手段は、前記燃料電池の発電停止後に、前記ヒータから前記サーモスタットバルブへの加温を制御することにより、前記冷媒の温度が前記第二温度閾値となるまで、前記ラジエータ循環路へ前記冷媒を通流させることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記制御部は、
    前記燃料電池の発電停止時からの経過時間を計時する計時手段と、
    少なくとも前記計時手段により計時された経過時間に基づいて、前記冷媒の温度を予測する冷媒温度予測手段と、
    前記冷媒温度予測手段により予測された予測温度と、前記温度検出手段により検出された検出温度とを比較し、前記予測温度と前記検出温度との温度差を算出する温度差算出手段と、
    を備え、
    前記故障検知手段は、前記温度差算出手段により算出された前記温度差が、予め設定された故障判定閾値以上である場合には、前記各冷却系デバイスのうちいずれかが故障していると判断することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記故障検知手段は、前記温度差算出手段により算出された前記温度差に対応して、前記各冷却系デバイスのうちいずれの冷却系デバイスが故障しているのかを判断することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の冷却を行う冷媒の放熱を行うラジエータと、
    前記ラジエータに送風するラジエータファンと、
    前記冷媒の循環を行う冷媒ポンプと、
    前記冷媒の温度を検出する温度検出手段と、
    前記燃料電池に前記冷媒を導入する冷媒導入路と、
    前記燃料電池を通流した後の前記冷媒を排出する冷媒排出路と、
    前記ラジエータを通流して前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるラジエータ循環路と、
    前記ラジエータをバイパスして前記冷媒排出路から前記冷媒導入路へ前記冷媒を循環させるバイパス循環路と、
    前記バイパス循環路と、前記冷媒導入路または前記冷媒排出路との接続部に設けられ、前記燃料電池の発電中に、前記冷媒の温度が第一温度閾値以下となった場合に、前記バイパス循環路へ前記冷媒を通流させるように設定された流路切替弁と、
    を備えた燃料電池システムの制御方法であって、
    前記燃料電池の発電停止後に、前記温度検出手段により検出された前記冷媒の温度が、前記第一温度閾値よりも低い第二温度閾値になるまで前記ラジエータ循環路に前記冷媒を通流させるステップと、
    冷却系デバイスとして少なくとも前記ラジエータファン、前記冷媒ポンプ、前記温度検出手段および前記流路切替弁を備えた冷却系ユニットの故障検知を行うステップと、
    を備え、
    前記冷却系ユニットの故障検知を行うステップは、前記燃料電池の発電停止後に、前記冷媒の温度が前記第一温度閾値以下であって前記第二温度閾値よりも大きい場合に前記冷却系ユニットの故障検知を行うことを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
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