JP2013251177A - 有機el発光装置およびその製造方法 - Google Patents

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Yu Yamamuro
裕 山室
Keisuke Nii
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Abstract

【課題】低コストで耐湿寿命や耐久性を向上可能な有機EL発光装置を提供する。
【解決手段】基板60と、基板上に配置された第1電極層30R・30G・30Bと、第1電極層30R・30G・30B上に配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された第2電極層38と、第1電極層30R・30G・30B、有機EL層36および第2電極層38の全部または一部を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層55とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、有機EL発光装置およびその製造方法に関し、特に耐湿寿命や耐久性を向上させた有機EL発光装置およびその製造方法に関する。
近年、有機発光素子として有機EL(EL:Electroluminescence)素子を用いた表示装置や照明装置が実用化に向けて開発が進められている。また、次世代の薄型ディスプレイとして有機ELディスプレイ装置が注目されている。
有機ELディスプレイ装置では、有機EL層の上に上部電極が配置され、上部電極の上にカラーフィルタが配置される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、有機EL素子は、水分による劣化が著しいので防湿する必要があり、そのため基板上に搭載された有機EL素子を封止している。
従来、有機EL素子を封止する方法として、例えば、ガラス基板上に陽極となる透明電極、有機層および陰極となる非透光性の背面電極を順次積層して有機EL素子を形成し、この有機EL素子を覆うガラス材料からなる凹部形状の封止部材を前記ガラス基板上に紫外線硬化性接着剤(UV硬化樹脂)を介して気密的に設けると共に、ガラス基板と封止部材とで得られる気密空間内に吸湿部材を設ける技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−288435号公報 特開2006−272283号公報
しかし、上記従来技術のように、UV硬化樹脂を用いた封止では、UVを照射する際に、有機EL素子がダメージを受けて劣化するという問題があった。
また、UV硬化樹脂を用いた封止では、水分の浸透を完全には防止できず、有機EL素子が劣化するという課題が依然として残っていた。
また、従来は、有機EL素子を収容するために、ガラス基板として、内側を掘り込んだ掘り込みガラスを用いてギャップを確保している。しかし、掘り込みガラスは比較的高価であり、コストダウンが難しいという問題があった。
本発明の目的は、低コストで耐湿寿命や耐久性を向上可能な有機EL発光装置およびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の一態様によれば、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された有機EL層と、前記有機EL層上に配置された第2電極層と、前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層の全部または一部を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層とを備えることを特徴とする有機EL発光装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板と、前記基板上に配置された第1電極層と、前記第1電極層上に配置された有機EL層と、前記有機EL層上に配置された第2電極層と、前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層を封止する封止層と、前記封止層を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層とを備えることを特徴とする有機EL発光装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、基板を準備する工程と、前記基板上に第1電極層を形成する工程と、前記第1電極層上に有機EL層を形成する工程と、前記有機EL層上に第2電極層を形成する工程と、前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層の全部または一部を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層を形成する工程とを有することを特徴とする有機EL発光装置の製造方法が提供される。
本発明によれば、低コストで耐湿寿命や耐久性を向上可能な有機EL発光装置およびその製造方法を提供することができる。
基本構造に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図。 基本構造に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的鳥瞰図。 基本構造に係る有機EL発光装置の断面SEM写真。 基本構造に係る有機EL発光装置の周辺回路を含めた模式的ブロック構成の一例を示す図。 第1の実施の形態に係る有機EL発光装置の第1実施例の1ピクセル部分の模式的断面構造図。 第1の実施の形態に係る有機EL発光装置の第2実施例の1ピクセル部分の模式的断面構造図。 第1の実施の形態に係る有機EL発光装置の第3実施例の1ピクセル部分の模式的断面構造図。 保護板を設ける場合におけるコーティング層の形成方法の一工程を示す模式的断面構造図。 保護板を設ける場合におけるコーティング層の形成方法の一工程を示す模式的断面構造図。 保護板を設ける場合におけるコーティング層の形成方法の一工程を示す模式的断面構造図。 保護板を設けない場合におけるコーティング層の形成方法の一工程を示す模式的断面構造図。 保護板を設けない場合におけるコーティング層の形成方法の一工程を示す模式的断面構造図。 第2の実施の形態に係る有機EL発光装置の第1実施例の1ピクセル部分の模式的断面構造図。 第2の実施の形態に係る有機EL発光装置の第2実施例の1ピクセル部分の模式的断面構造図。 可視光硬化樹脂を用いた保護板の貼合せ方法の一工程を示す模式的断面構造図。 可視光硬化樹脂を用いた保護板の貼合せ方法の一工程を示す模式的断面構造図。 可視光硬化樹脂を用いた保護板の貼合せ方法の一工程を示す模式的断面構造図。 熱硬化樹脂を用いた保護板の貼合せ方法の一工程を示す模式的断面構造図。 UV遅延硬化樹脂を用いた保護板の貼合せ方法の一工程を示す模式的断面構造図。 UV遅延硬化樹脂を用いた保護板の貼合せ方法の一工程を示す模式的断面構造図。 UV遅延硬化樹脂を用いた保護板の貼合せ方法の一工程を示す模式的断面構造図。 有機EL素子の輝度劣化におけるUVランプ照射とハロゲンランプ照射の比較を示すグラフ。 複数の有機EL発光装置を製造する場合の構成を示す図であり、(a)は製造された有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図、(b)は複数の有機EL発光装置を製造する場合の平面構成を示す概略平面図。 保護板を囲繞する電極パターンを示す平面図。 実施の形態に係る有機EL発光装置に適用可能なフィルタであって、6角形を基調とするΔ配列パターン例を有する積層カラーフィルタの模式的平面構成図。 実施の形態に係る有機EL発光装置の鳥瞰表面SEM写真例。 実施の形態に係る有機EL発光装置の断面SEM写真例。 図27の積層カラーフィルタ部分の拡大された断面SEM写真。 図28の積層カラーフィルタ部分の詳細説明図。
次に、図面を参照して、実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
又、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施の形態は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
以下の実施の形態に係る有機EL発光装置において、「透明」とは、透過率が約50%以上であるものと定義する。また「透明」とは、実施の形態に係る有機EL発光装置において、可視光線に対して、無色透明という意味でも使用する。可視光線は波長約360nm〜830nm程度、エネルギー約3.45eV〜1.49eV程度に相当し、この領域で透過率が50%以上あれば透明である。
[有機EL発光装置の基本構造]
基本構造に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造は、図1に示すように、駆動回路34R・34G・34Bと、各駆動回路34R・34G・34B上にそれぞれ配置されたVIA電極70と、各VIA電極70上に配置された下部電極30と、下部電極30上に共通領域として配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された上部電極38と、上部電極38上に配置されたカラーフィルタ40R・40G・40Bとを備える。
駆動回路34R・34G・34Bは、それぞれ赤色(Red)・緑色(Green)・青色(Blue)用の駆動回路34を示す。
同様に、カラーフィルタ40R・40G・40Bは、それぞれ赤色(Red)・緑色(Green)・青色(Blue)用のカラーフィルタ40を示す。
駆動回路34R・34G・34Bと、各駆動回路34R・34G・34B上にそれぞれ配置されたVIA電極70は、さらに詳細には、図2に示すように、半導体基板58上に配置された相補型(C:Complementary)MOSLSI600を構成する。CMOSFETのゲート電極56,さらに電極配線層を形成するM1電極52,M2電極54などは、層間絶縁膜およびVIA電極を介して接続されるが、図2では、詳細は省略している。
有機EL層36は、図2に示すように、下部電極30と上部電極38の間に挟まれ、下部電極30上に配置される正孔輸送層50と、正孔輸送層50上に配置される発光層48と、発光層48上に配置される電子輸送層46とを備える。
さらに、基本構成に係る有機EL発光装置は、図2に示すように、電子輸送層46上に配置された上部電極38と、上部電極38上に配置されたシール層44と、シール層44上に配置されたカラーフィルタ40と、カラーフィルタ40上に配置された透明保護膜42とを備える。
図1および図2には、1つのピクセル6に対応しており、有機EL発光装置は、このようなピクセル6の構造が、例えば、マトリックス状に配置される。
図1および図2の例では、上部電極38を共通電極として形成し、下部電極30を分割された電極として構成しているが、反対に、上部電極38を分割電極として形成し、下部電極30を共通電極として構成してもよい。この場合には、各VIA電極70は、分割電極として形成される上部電極38にそれぞれ接続される。さらに、図1の構成において、上部電極38も分割された電極として形成してもよい。
また、図2では、下部電極30に接する層として正孔輸送層50が配置され、上部電極38に接する層として電子輸送層46が配置されている例が示されているが、これに限定されるものではなく、下部電極30に接する層として電子輸送層46が配置され、上部電極38に接する層として正孔輸送層50が配置されていてもよい。但しこの場合には、CMOSLSI600からの配線が変更される。また、上述の上部電極38を分割電極として形成し、下部電極30を共通電極とする構成と組み合わせてもよい。
基本構成に係る有機EL発光装置の断面SEM写真の例を図3に示す。
基本構成に係る有機EL発光装置は、図3に示すように、CMOSLSI600上に、下部電極30を介して、有機EL層36が積層化されている。
なお、図2ではM1電極52、M2電極54の2層メタルの構造を示しているが、これに限るものではない。図3のように3層メタルであってもよい。メタルの層数は、配線規模に応じて適切なものを選べばよい。
図1および図2には、複数のデータ線と複数の走査線の交差部に配置された1つのピクセル(画素)の構成が示されており、半導体基板58上に形成されるCMOSFETからなるCMOSLSI600は、論理回路を構成し、1つのピクセル内においては、駆動回路34R・34G・34Bを構成している。
また、基本構成に係る有機EL発光装置において、CMOSLSI600は、ピクセルアレイを駆動するための水平走査回路・垂直走査回路・ロードライバ・カラムドライバ・データラッチ回路・PNMドライバなどを構成する。
図1および図2に示す構成において、CMOSFET領域および各層間絶縁膜を介するM1電極52・M2電極54などの形成は、微細化シリコンプロセスと同様である。
このようなM1電極52・M2電極54などの電極間は、所定のコンタクト部分において、例えば、メタルダマシン構造によって、VIA電極を介して接続される。
透明保護膜42は、例えば、クリアーレジスト、ガラス、透明絶縁膜などで形成することができる。
可視光領域において、カラー画像を表示するためには、カラーフィルタ40をシール層44上に配置する。カラーフィルタは、赤色(Red)用、緑色(Green)用,青色(Blue)用を、隣り合う1つのピクセル内に設けて3組で1つのピクセルを構成する。カラーフィルタは、例えば、ガラス上の多層膜や、色素・顔料含有レジストの多層化によって形成することができる。
シール層44は、上部電極38、有機EL層36、および有機EL下部電極30を保護し、これらを封止するものである。シール層44の材質としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はアルミナ膜等を用いる。また、シール層44は、熱を外部に放熱する機能を担っているので、熱伝導率の高いものが望ましい。
上部電極38は、光を透過可能であり、ITO(インジウム−スズ酸化物)、IZO(インジウム−亜鉛酸化物)などの無機導電体材料で形成することができる。また、上部電極38は、Al、Ag、MgAg等の金属の薄層化層(例えば、約10nm〜約20nm)などでも形成可能である。
電子輸送層46は、上部電極38から注入された電子を円滑に発光層48に輸送するためのものであり、厚さが、例えば、約35nm程度のAlq(アルミニウムキノリノール錯体)からなる。ここで、Alqは、アルミニウム8−ヒドロキシキノリネート(Aluminum 8-hydroxyquinolinate)或いは、トリ8−キノリノラトアルミニウムと呼ばれる材料である。
電子輸送層46を形成する他の電子輸送材料としては、t-butyl-PBD、TAZ、シロール誘導体、ホウ素置換型トリアリール系化合物、フェニルキノキサリン誘導体などがある。また、BCP、オキサジアゾール二量体、スターバーストオキサジアゾールなどが適用可能である。
発光層48は、注入された正孔及び電子が再結合して発光するためのものであり、例えば発光種であるクマリン化合物(C545T)が、例えば、約1%程度ドーピングされた厚さが、例えば、約30nm程度のAlqからなる。また、ドーパントとして、ルブレンや遷移金属原子を含む錯体などを含んでいても良い。
発光層48には、例えば、キャリア輸送性発光材料、或いは発光ドーパントとホスト材料の混合層を適用することもできる。キャリア輸送性発光材料としては、例えば、Alq,Almq,Mgq,BeBq2,ZnPBO,ZnPBT,Be(5Fla)2,Eu錯体,BPVBi,BAlq,Bepp2,BDPHVBi,spiro-BDPVBi,(PSA)2Np−5,(PPA)(PSA)Pe−1,BSN,APD,BSBなどの材料を用いることができる。発光ドーパントとホスト材料としては、例えば、クマリン6,C545T,Qd4,DEQ,ペリレン,DPT,DCM2,DCJTB,ルブレン,DPP,CBP,ABTX,DSA,DSAアミン,Co−6,PMDFB,キナクリドン,BTX,DCM,DCJTなどの材料を用いることができる。また、リン光発光材料とホスト、周辺材料としては、PtOEP,TPBI,btp2Ir(acac),Ir(ppy)3,Flrpic,CDBP,m−CP,デンドリマーIr(ppy)3,TCTA,CF−X,CF−Yなどの材料を用いることができる。
正孔輸送層50は、有機EL下部電極30から注入された正孔を円滑に発光層48に輸送するためのものであり、厚さが、例えば、約60nm程度のNPB(N,N−ジ(ナフタリル)−N,N−ジフェニル−ベンジデン)からなる。他の正孔輸送層としては、例えば、α−NPDを用いることができる。ここで、α−NPDは、4,4−ビスN−(1−ナフチル−1−)[N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(4,4-bis[N-(1-naphtyl-1-)N-phenyl-amino]-biphenyl)と呼ばれる。
正孔輸送層50を形成する正孔輸送材料の分子構造例としては、GPD、spiro-TAD、spiro-NPD、oxidized-TPDを適用することができる。さらに別の正孔輸送材料としては、TDAPB、MTDATAなどがある。
下部電極30は、厚さが、例えば、約150nm程度で、材質がアルミニウムからなる。他の構成材料としては、Mo、Ag、Ptなどを適用可能である。
なお、発光層48は、上記、正孔輸送層、電子輸送層以外の層、例えば、正孔注入層、電子注入層等を用いて構成しても良い。
基本構成に係る有機EL発光装置の動作原理は以下の通りである。
まず、下部電極30および上部電極38を介して、有機EL層36の正孔輸送層50および電子輸送層46の間に一定の電圧が印加される。これにより、正孔輸送層50発光層48に正孔が注入されるとともに、電子輸送層46から発光層48に電子が注入される。そして、発光層48に注入された正孔と電子とが再結合することによって、白色光を発光する。発光された白色光hνは、上部電極38を透過し、カラーフィルタ40を介して外部に出力される。
有機EL層36を構成する正孔輸送層50のHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)のエネルギー準位の絶対値が有機EL下部電極の仕事関数の絶対値よりも大きくすると良い。
ここで、HOMOのエネルギー準位とは、有機分子の基底状態を表す。また、LUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)のエネルギー準位とは、有機分子の励起状態を表す。
ここで、LUMO準位は最低励起一重項準位(S1)に対応する。さらに電子や正孔が有機物に注入され、ラジカルアニオン(M−),ラジカルカチオン(M+)が形成された場合の正孔および電子の準位は、励起子結合エネルギーが存在しない分、HOMO準位,LUMO準位の外側の位置に電子伝導準位、正孔伝導準位が位置することになる。
また、電子輸送層46のLUMOのエネルギー準位の絶対値が上部電極38の仕事関数の絶対値よりも小さくすれば良い。
基本構成に係る有機EL発光装置の構造において、各電極、各層はそれぞれスパッタ、蒸着、塗布などにより成膜される。
基本構成に係る有機EL発光装置の構造において、発光層48と正孔輸送層50の間、若しくは有機EL下部電極30と正孔輸送層50の間に、p型有機半導体層を介在させてもよい。同様に、発光層48と電子輸送層46の間、若しくは上部電極38と電子輸送層46の間に、n型有機半導体層を介在させてもよい。
(有機EL発光装置のブロック構成)
基本構成に係る有機EL発光装置8の周辺回路を含めた模式的ブロック構成の一例は、図4に示すように、ピクセルアレイ10と、ピクセルアレイ10の列方向に隣接して配置されるカラム(Column)ドライバ20と、カラムドライバ20の列方向に隣接して配置されるデータラッチ回路16と、データラッチ回路16の列方向に隣接して配置される水平シフトレジスタ(Hシフトレジスタ)12と、ピクセルアレイ10の行方向に隣接して配置されるロードライバ18と、ロードライバ18に隣接して配置される垂直シフトレジスタ(Vシフトレジスタ)14と、ピクセルアレイ10の行方向に隣接して配置されるPNMドライバ22とを備える。
カラムドライバ20には、ピクセルアレイ10内のピクセル6を駆動するデータ線D0・D1・D2・D3…が接続される。
データラッチ回路16は、図4の例では、4ビットの映像データ信号RED[3:0]、GREEN[3:0]、およびBLUE[3:0]をラッチする回路である。また、データラッチ回路16は外部信号として、ラッチイネーブル信号LEを入力することで、アクティブになされる。
水平シフトレジスタ12は、ピクセルアレイ10を水平方向にスキャンする回路であり、ピクセルクロック信号HCLK,シフト/ホールド切替信号DEH,水平同期リセット信号HSYNCを受信している。
ロードライバ18には、ピクセルアレイ10内のピクセル6を駆動する走査線K0・K1・K2・K3・…およびワード線WLが接続される。
垂直シフトレジスタ14は、ピクセルアレイ10を垂直方向にスキャンする回路であり、クロック信号VCK,シフト/ホールド切替信号DEV,垂直同期リセット信号VSYNCを受信する。
PNMドライバ22は、走査線K0・K1・K2・K3・…にPNM信号PNM0・PNM1・PNM2・PNM3…を伝送する。PNMドライバ22には、PNMクロック信号RCKおよびPNMリセット信号RRSTNが入力される。
また、基本構成に係る有機EL発光装置8には、例えば約マイナス5V程度のディスプレイ電源Vdisp、例えば約3.3V程度のシステム電源VDDが供給され、かつVssの共通接地電位も与えられている。
図4のピクセルアレイ10内の各サブピクセルは、六角形を基本パターンとする構造となっている。なお、各サブピクセルの形状は六角形に限らず、円形・三角形・正方形・八角形などの多角形等であってもよい。
[第1の実施の形態]
(有機EL発光装置の第1実施例)
図5を参照して、第1の実施の形態に係る有機EL発光装置の第1実施例について説明する。図5は、第1実施例に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図である。
なお、基本構成に係る有機EL発光装置と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第1実施例に係る有機EL発光装置は、Si基板やガラス基板等で構成される基板60と、基板60上に配置された第1電極層30B、30G、30Rと、第1電極層30R・30G・30B上に配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された第2電極層38と、第2電極層38の上に形成されるカラーフィルタ40R・40G・40Bと、第1電極層30B・30G・30R、有機EL層36および第2電極層38を封止する封止層47と、封止層47を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層55とを備える。
なお、図5に示す第1実施例では、封止層47の上に、接着層53を介して保護板51が設けられ、コーティング層55は、保護板51および接着層53の全部または一部を覆うようになっている。
接着層53は、透明な可視光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、2液硬化型樹脂またはUV遅延硬化樹脂のいずれかで構成することができる。
また、接着層53と保護板51との間に、水分および酸素の透過を阻止するバリア層(図示せず)を設けるようにしてもよい。なお、バリア層は、の無機膜、SiN、SiOのいずれか、またはこれらの積層で構成するようにできる。
また、コーティング層55が覆う部分は、保護板51および接着層53の端部または界面を含む。これにより、端部や界面からの水分等の浸入を防止できる。
なお、符号49は、有機EL構造全体を指す。
保護板51としては、ガラス板やプラスチック(PET等)板などを用いることができる。
なお、保護板51としてガラス板を用いる場合には、十分な防湿性と硬度を有するため、ガラス板表面についてはコーティング層55の形成を省略することができる。
一方、PET等のプラスチック板を用いる場合には、耐湿性を向上させるために、プラスチック板の表面までコーティング層55を形成することが望ましい。
また、コーティング層55は、下方に向かう程、厚くなるように形成されている。これにより、例えば、接着層53と封止層47とのエッジ部などのコーティング層55の厚さが他の部位よりも厚くすることができ、このエッジ部からの水分等の浸入をより有効に防止できる。
無機のコーティング剤としては、塗布型ガラスを用いることができる。具体的には、例えば、ジブチルエーテル82%、ポリ(ペルヒドロシラザン)13%、アニソール5.0%の組成を有するガラスコート剤等を用いることができる。
上記組成のガラスコート剤は、塗布すると、大気中の水分と反応して乾燥硬化してガラス化(固体化)する性質を有し、封止層47等の上に塗布するだけの簡易な処理でコーティング層55を形成することができ、製造コストを低減することができる。なお、ガラスコート剤は上記組成のものに限られず、一般的に入手可能なガラス塗料を用いることもできる。
コーティング層55の厚さは、数μm〜10μmとすることができる。これにより、十分な耐湿性を確保できると共に、有機EL発光装置全体の可撓性(フレキシブル性)を確保することができる。
第1実施例に係る有機EL発光装置において、基板60は、Siウェハ、ガラス、ガスバリア付プラスチックフィルムなどで構成される。ここで、基板60は、基本構成に係る有機EL発光装置においては、CMOSLSI600が形成された半導体基板58に対応する。また、例えば、TFT(Thin Film Transistor)からなるLSIが形成されたガラス基板であっても良い。
下部電極30R・30B・30Gは、例えば、Al、Mo、Ag、Pt等の金属若しくはこれらの合金(AlCuなど)で形成可能である。また、下部電極30R・30B・30Gは、酸化させた際に、正孔注入材料になる陽極材料であっても良い。酸化させた際に、正孔注入材料になる金属としては、例えば、Mo、V、Ru、InSnなどを適用可能である。これらの材料を酸化させると、それぞれ、MoOx、VOx、RuOx、ITOとなる。
また、下部電極30R・30B・30Gと基板(半導体ウェハ)60との密着層として、Ti、Cr、TiN、Ni、Ta、Wなどが挿入されていても良い。
また、下部電極30R・30B・30G上には、例えば、白色光を発光する有機EL層36が配置されている。白色は、水色と黄色の組み合わせで形成されていても良い。
また、上部電極38は、Al、Ag、MgAgなどの金属薄膜(厚さ約0.1nm〜約50nm)やITO、IZO(厚さ約1nm〜約500nm)などの透明電極(金属酸化膜)で構成される。
なお、コーティング層55の具体的な形成方法については後述する。
(有機EL発光装置の第2実施例)
図6を参照して、第1の実施の形態に係る有機EL発光装置の第2実施例について説明する。図6は、第2実施例に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図である。
なお、基本構成に係る有機EL発光装置と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、第2実施例に係る有機EL発光装置は、Si基板やガラス基板等で構成される基板60と、基板60上に配置された第1電極層30B・30G・30Rと、第1電極層30R・30G・30B上に配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された第2電極層38と、第2電極層38の上に形成されるカラーフィルタ40R・40G・40Bと、第1電極層30B・30G・30R、有機EL層36および第2電極層38の全部または一部を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層55とを備える。
無機のコーティング剤としては、塗布型ガラスを用いることができる。具体的な組成は、第1実施例で示した通りである。
上記組成のガラスコート剤は、塗布すると、大気中の水分と反応して乾燥硬化してガラス化(固体化)する性質を有し、第2電極層38やカラーフィルタ40R・40G・40B等の上に塗布するだけの簡易な処理でコーティング層55を形成することができ、製造コストを低減することができる。なお、ガラスコート剤は上記組成のものに限られず、一般的に入手可能なガラス塗料を用いることもできる。
コーティング層55の厚さは、数μm〜10μmとすることができる。これにより、十分な耐湿性を確保できると共に、有機EL発光装置全体の可撓性(フレキシブル性)を確保することができる。
この第2実施例によれば、第1実施例に比して、封止層47および保護板51を省略することができ、簡易な構成で防湿性を確保することができ、製造コストも低減することができる。
なお、コーティング層55の具体的な形成方法については後述する。
(有機EL発光装置の第3実施例)
図7を参照して、第1の実施の形態に係る有機EL発光装置の第3実施例について説明する。図7は、第3実施例に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図である。
なお、基本構成に係る有機EL発光装置と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、第3実施例に係る有機EL発光装置は、ガラス基板61と、基板60上に配置された透明電極から成る第1電極層30と、第1電極層30上に配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された第2電極層38と、第1電極層30、有機EL層36および第2電極層38の全部または一部を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層55とを備える。
無機のコーティング剤としては、塗布型ガラスを用いることができる。具体的な組成は、第1実施例で示した通りである。
上記組成のガラスコート剤は、塗布すると、大気中の水分と反応して乾燥硬化してガラス化(固体化)する性質を有し、第2電極層38等の上に塗布するだけの簡易な処理でコーティング層55を形成することができ、製造コストを低減することができる。なお、ガラスコート剤は上記組成のものに限られず、一般的に入手可能なガラス塗料を用いることもできる。
コーティング層55の厚さは、数μm〜10μmとすることができる。これにより、十分な耐湿性を確保できると共に、有機EL発光装置全体の可撓性(フレキシブル性)を確保することができる。
この第3実施例によれば、ボトムエミッション型の有機EL発光装置について、簡易な構成で防湿性、耐久性を確保することができ、製造コストも低減することができる。
なお、コーティング層55の具体的な形成方法については後述する。
(コーティング層の形成方法)
図8〜12を参照して、第1〜第3実施例に係る有機EL発光装置に適用されるコーティング層の形成方法について説明する。
まず、図8〜10を参照して、保護板51を設ける場合(前記第1実施例に相当する場合)のコーティング層の形成方法について説明する。
図8に示すように、基板60を準備する工程と、基板60上に第1電極層を形成する工程と、第1電極層上に有機EL層を形成する工程と、有機EL層上に第2電極層を形成する工程とを経て、基板60上に有機EL構造49が形成される。
なお、図5に示すように、有機EL構造49を封止する封止層を形成する工程を有するようにしてもよい。
次いで、有機EL構造49の上に、透明な可視光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂または2液硬化型樹脂のいずれかを塗布して接着層53を形成する。
そして、接着層53上に保護板51を載置して貼り合わせる工程を経て、図8に示すような構造が作成される。
次に、図8に示す構成物をチャンバやグローブボックス等に収容し、N雰囲気下において無機のコーティング剤としての塗布型ガラスを保護板51、接着層53および有機EL構造49に塗布する(図9参照)。
塗布型ガラスの具体的な組成は、第1実施例で示した通りである。
即ち、例えば、ジブチルエーテル82%、ポリ(ペルヒドロシラザン)13%、アニソール5.0%の組成を有するガラスコート剤等を用いることができる。
塗布型ガラスの塗布方法としては、スピンコート、ディッピング、スプレーコート、インクジェット印刷等の手法を用いることができる。
上記組成のガラスコート剤は、大気中の水分と反応して乾燥硬化してガラス化(固体化)する性質を有するので、図9の状態において大気に晒すと、ガラス化されたコーティング層55が形成される。
なお、コーティング層55をより厚くしたい場合には、N雰囲気下において塗布型ガラスを塗布した後、大気に晒すという工程を繰り返す。これにより、所望の厚さのコーティング層55を得ることができる。
また、図9では、保護板51、接着層53および有機EL構造49の全体にコーティング層55を形成する場合を示したが、これに限らず、図10に示すように、保護板51、接着層53および有機EL構造49の端部(端面)のみにコーティング層55を形成するようにしてもよい。
即ち、保護板51としてガラス板を用いる場合には、十分な防湿性と硬度を有するため、ガラス板表面についてはコーティング層55の形成を省略することができる。したがって、この場合には、図10に示すように、保護板51、接着層53および有機EL構造49の端部(端面)のみに、ガラスコート剤をディスペンス塗布してコーティング層55を形成する。
次に、図11、12を参照して、保護板を設けない場合(前記第2実施例、第3実施例に相当する場合)のコーティング層の形成方法について説明する。
図11に示すように、基板60を準備する工程と、基板60上に第1電極層を形成する工程と、第1電極層上に有機EL層を形成する工程と、有機EL層上に第2電極層を形成する工程とを経て、基板60上に有機EL構造49が形成される。
次いで、図11に示す構成物をチャンバやグローブボックス等に収容し、N雰囲気下において無機のコーティング剤としての塗布型ガラスを有機EL構造49の全面に塗布する(図12参照)。
塗布型ガラスの具体的な組成は、例えば、ジブチルエーテル82%、ポリ(ペルヒドロシラザン)13%、アニソール5.0%の組成を有するガラスコート剤等を用いることができる。
塗布型ガラスの塗布方法としては、スピンコート、ディッピング、スプレーコート、インクジェット印刷等の手法を用いることができる。なお、有機EL構造49が比較的大面積の場合には、ディスペンス塗布は不向きである。
上記組成のガラスコート剤は、大気中の水分と反応して乾燥硬化してガラス化(固体化)する性質を有するので、図12の状態において大気に晒すと、ガラス化されたコーティング層55が形成される。
なお、コーティング層55をより厚くしたい場合には、N雰囲気下において塗布型ガラスを塗布した後、大気に晒すという工程を繰り返す。これにより、所望の厚さのコーティング層55を得ることができる。
第1の実施の形態によれば、低コストで耐湿寿命や耐久性を向上可能な有機EL発光装置およびその製造方法を提供することができる。
[第2の実施の形態]
(有機EL発光装置の第1実施例)
図13を参照して、第2の実施の形態に係る有機EL発光装置の第1実施例について説明する。図13は、第1実施例に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図である。
なお、基本構成に係る有機EL発光装置と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図13に示すように、第1実施例に係る有機EL発光装置は、Si基板やガラス基板等で構成される基板60と、基板60上に配置された第1電極層30B・30G・30Rと、第1電極層30R・30G・30B上に配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された第2電極層38と、第2電極層38の上に形成されるカラーフィルタ40R・40G・40Bと、第1電極層30B・30G・30R、有機EL層36および第2電極層38を封止する封止層47と、封止層47の上に、接着層53を介して設けられる保護板51とを備え、接着層53は、透明な可視光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、2液硬化型樹脂またはUV遅延硬化樹脂のいずれかで構成されている。
保護板51としては、ガラス板やプラスチック(PET等)板などを用いることができる。
上記構成によれば、保護板51を貼り合わせる際に、UVを照射する必要がなくなり、有機EL素子がUVによりダメージを受けて劣化するという問題が解消される。
なお、具体的な保護板51の貼合せ方法については後述する。
(有機EL発光装置の第2実施例)
図14を参照して、第2の実施の形態に係る有機EL発光装置の第2実施例について説明する。図14は、第2実施例に係る有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図である。
なお、基本構成に係る有機EL発光装置と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14に示すように、第2実施例に係る有機EL発光装置は、Si基板やガラス基板等で構成される基板60と、基板60上に配置された第1電極層30B・30G・30Rと、第1電極層30R・30G・30B上に配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された第2電極層38と、第2電極層38の上に形成されるカラーフィルタ40R・40G・40Bと、第1電極層30B・30G・30R、有機EL層36および第2電極層38を封止する封止層47と、封止層47の上に、接着層53を介して設けられる保護板51pとを備え、接着層53は、透明な可視光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、2液硬化型樹脂またはUV遅延硬化樹脂のいずれかで構成され、接着層53と保護板51pとの間に、水分および酸素の透過を阻止するバリア層53bが設けられている。
保護板51pとしては、ガラス板やプラスチック(PET等)板などを用いることができる。
また、バリア層53bは、無機膜、SiN、SiOのいずれか、またはこれらの積層で構成される。
上記構成によれば、保護板51pを貼り合わせる際に、UVを照射する必要がなくなり、有機EL素子がUVによりダメージを受けて劣化するという問題が解消される。
また、バリア層53bを形成しているので、水分や酸素等の有機EL構造49への浸入を防止し、防湿性を向上させることができる。
なお、具体的な保護板51pの貼合せ方法については後述する。
(保護板の貼合せ方法)
(可視光硬化型樹脂を用いた場合)
まず、図15〜17を参照して、透明な可視光硬化型樹脂を用いた場合の保護板51の貼合せ方法について説明する。
まず、図15に示すように、基板60上に形成された有機EL構造49の上に接着層53としての可視光硬化型樹脂を滴下する。
次いで、図16に示すように、ガラス板やプラスチック(PET等)板などで構成される保護板51を可視光硬化型樹脂からなる接着層53を介して載置する。
そして、図17に示すように、ハロゲンランプ等の光源により可視光(hν)を照射して接着層53としての可視光硬化型樹脂を硬化させる。
このように、保護板51を貼り合わせる際に可視光を用いるので、UVを照射する必要がなくなり、有機EL素子がUVによりダメージを受けて劣化するという問題が解消される。
なお、接着層53としての可視光硬化型樹脂の塗布方法としては、滴下のほかに、ディスペンス塗布や、保護板51側にスピンコートしたり、スクリーン印刷するなどの手法を用いてもよい。
ここで、図22に、有機EL素子の輝度劣化におけるUVランプ照射とハロゲンランプ照射の比較のグラフを示す。
図22において、縦軸は相対輝度(a.u.)、横軸は照射強度(×推奨条件(0〜2.5倍))である。すなわち、横軸において、樹脂が硬化するのに必要な最適照射強度を1としている。
図22のグラフを見ると分かるように、UVランプ照射では、照射強度0の際に相対輝度1であったが、照射強度(1倍)の際には相対輝度は0.9以下まで低下している。
一方、ハロゲンランプ照射では、照射強度(1倍)の際においても相対輝度1を維持していることが分かる。
このように、UVランプを照射してUV硬化型樹脂を硬化させる場合に比して、ハロゲンランプ照射による可視光によって可視光硬化型樹脂を硬化させる構成の方が、有機EL素子にダメージを与えずに保護板51を貼り付けることができる。
(熱硬化型樹脂を用いた場合)
次に、図18を参照して、透明な熱硬化型樹脂を用いた場合の保護板51の貼合せ方法について説明する。
接着層53としての熱硬化型樹脂を滴下して、保護板51を載置するまでの工程は、前出の図15および図16と同様である。
接着層53としての熱硬化型樹脂を硬化させる工程は、図17のような可視光の照射に代えて、ヒータ62を用いて加熱処理が行われる。
加熱温度は、例えば、有機EL構造49にダメージを与えない範囲の温度、例えば、約80℃〜約100℃程度とすることが望ましい。
これにより、保護板51を貼り合わせる際に熱を用いるので、UVを照射する必要がなくなり、有機EL素子がUVによりダメージを受けて劣化するという問題が解消される。
なお、接着層53としての熱硬化型樹脂の塗布方法としては、滴下のほかに、ディスペンス塗布や、保護板51側にスピンコートしたり、スクリーン印刷するなどの手法を用いてもよい。
(UV遅延硬化型樹脂を用いた場合)
次に、図19〜21を参照して、透明なUV遅延硬化型樹脂を用いた場合の保護板51の貼合せ方法について説明する。
まず、図19に示すように、ガラス板やプラスチック(PET等)板などで構成される保護板51の一方の表面にUV遅延硬化型樹脂53dを滴下する。
なお、UV遅延硬化型樹脂53dの塗布方法としては、滴下のほかに、ディスペンス塗布や、保護板51側にスピンコートしたり、スクリーン印刷するなどの手法を用いてもよい。
次いで、図20に示すように、UV遅延硬化型樹脂53dに対して、UVランプを用いてUVを照射する。
UV遅延硬化型樹脂53dは、UVの照射後、硬化するまでに約10分間程度の時間を要するという特性を有する。
そこで、UVの照射後、UV遅延硬化型樹脂53dが硬化するまでの間に、図21に示すように、保護板51のUV遅延硬化型樹脂53dを塗布した面を基板60側に形成された有機EL構造49に貼り合わせる。
これにより、時間の経過と共にUV遅延硬化型樹脂53dが硬化し、保護板51が有機EL構造49に接合される。
第2の実施の形態によれば、低コストで耐湿寿命や耐久性を向上可能な有機EL発光装置およびその製造方法を提供することができる。
[第3の実施の形態]
図23を参照して、複数の有機EL発光装置を製造する場合の構成について説明する。
ここで、図23(a)は製造された有機EL発光装置の1ピクセル部分の模式的断面構造図、図23(b)は複数の有機EL発光装置を製造する場合の平面構成を示す概略平面図である。
図23(a)に示す第3の実施の形態に係る有機EL発光装置は、Si基板で構成される基板60と、基板60上に配置された第1電極層30と、第1電極層30上に配置された有機EL層36と、有機EL層36上に配置された第2電極層38と、第2電極層38の上に形成されるカラーフィルタ40と、第1電極層30、有機EL層36および第2電極層38を封止する封止層47と、封止層47の上に、接着層53を介して設けられる保護板51とを備える。
図23(b)に示すように、Siウェハ100上に、複数の有機EL発光装置がマトリクス状に複数形成される。
図23(b)において、符号140a・140b・140c・140dは位置決め用のマーカである。
また、符号120Vは縦方向のスクライブライン、符号120Hは横方向にスクライブラインである。
ここで、図23(a)に示す封止層47までは、各有機EL素子についてSiウェハ100上に同時の工程で作成される。
そして、各封止層47上に、前出の図15のように、接着層53として可視光硬化型樹脂が塗布される。
接着層53として可視光硬化型樹脂の塗布方法としては、滴下のほかに、ディスペンス塗布や、保護板51側へのスピンコート、スクリーン印刷などの手法が適用される。
次いで、各有機EL素子毎に、予め準備された保護板51を載置した後、ハロゲンランプ等により可視光が一斉照射されて、保護板51が各封止層47に貼り合わされる。
これにより、UV照射によるダメージを各有機EL素子に与えることなく、保護板51と各封止層47との接合を効率的に行うことができる。
次いで、スクライブライン120V・120Hに沿ってスクライビングすることにより、複数の有機EL発光装置を得ることができる。
なお、図24に示すように、各有機EL素子には、保護板51を囲繞するように、複数のパッド電極150が形成されている。
また、各有機EL発光装置の平面的な大きさは特には限定されないが、例えば1cm×1.5cmなどの大きさとされ、有機ELマイクロディスプレイ、電子ビューファインダー(EVF:Electric View Finder)、ヘッドマウントディスプレイなどに適用される。
第3の実施の形態によれば、低コストで耐湿寿命や耐久性を向上可能な有機EL発光装置およびその製造方法を提供することができる。
[カラーフィルタの構成例]
図25〜29を参照して、本発明に係る有機EL発光装置に適用可能な積層カラーフィルタの構成例について説明する。
実施の形態に係る有機EL発光装置に適用可能なフィルタであって、6角形を基調とするΔ配列パターン例を有する積層カラーフィルタの模式的平面構成は、図25に示すように表される。
図25に示すように、3色のカラーフィルタ40R・40G・40Bは、正六角形を基本パターンとする配列とすることができる。
各色のフィルタは、例えば第2電極上にカラーレジストを塗布し、リソグラフィによってパターニングされる。
カラーレジストは、例えば光硬化性樹脂で構成され、紫外線等が照射された部位が硬化し、例えば正六角形のパターンを形成する。
カラーフィルタ40R・40G・40Bは、各色毎に形成され、各フィルタのエッジ部において互いに重なり合うようになる。
即ち、図25に示すように、赤色カラーフィルタ40Rと青色カラーフィルタ40Bのエッジ部TRB、青色カラーフィルタ40Bと赤色カラーフィルタ40Rのエッジ部TBR、緑色カラーフィルタ40Gと赤色カラーフィルタ40Rのエッジ部TGR、青色カラーフィルタ40Bと緑色カラーフィルタ40Gのエッジ部TBGにおいて、重なっている。各エッジ部における重なりの幅は、例えば、約1μm程度である。
(断面SEM写真)
実施の形態に係る積層カラーフィルタを搭載した有機EL発光装置の鳥瞰表面SEM写真例は、図26に示すように表される。図26においては、6角形を基本パターンとするサブピクセル上に、6角形を基調とする積層カラーフィルタが配置される例が示されている。図26によれば、赤色カラーフィルタ40R・緑色カラーフィルタ40G・青色カラーフィルタ40Bのフィルタのうち、1種類のサブピクセルのエッジが盛り上がって、隣接するサブピクセルと一部が重なり合っている状態が分かる。
実施の形態に係る積層カラーフィルタを搭載した有機EL発光装置の断面SEM写真例は、図27に示すように表される。また、図27の積層カラーフィルタ部分の拡大された断面SEM写真は、図28に示すように表され、図28の積層カラーフィルタ部分の詳細説明は、図29に示すように表される。図29は、図28の写真に輪郭線を加えたものである。
図27に示すように、CMOSLSI600上に下部電極30を介して有機EL層36が積層化され、有機EL層36上にシール層44を介して、さらにカラーフィルタ40と透明保護膜42が配置されている。
図29に示すように、青色カラーレジスト40B1の端部の上に緑色カラーレジスト40G1の端部が重なっている。同様に、緑色カラーレジスト40G1、青色カラーレジスト40B2、緑色カラーレジスト40G2、青色カラーレジスト40B3の順に端部が重なっている。緑色カラーレジスト40G2と青色カラーレジスト40B3の上には透明保護膜42が配置され、平坦化されている。
尚、カラーフィルタの構成は上記の積層カラーフィルタに限定されるものではなく、単層構成であっても良い。また、カラーフィルタのエッジ部にブラックマトリックスを有する構成なども適用可能である。
以上説明したように、本発明によれば、低コストで耐湿寿命や耐久性を向上可能な有機EL発光装置およびその製造方法を提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面は例示的なものであり、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本発明の有機EL発光装置は、有機ELディスプレイ装置や有機EL照明装置等に適用可能である。具体的には、マイクロディスプレイ、ミラーレス一眼レフカメラの電子ビューファインダー(EVF)、ヘッドマウントディスプレイ、有機集積回路分野、フラットパネルディスプレイ、フレキシブルエレクトロニクス分野、および透明エレクトロニクス分野において適用可能である。
6…ピクセル
8…有機EL発光装置
30…下部電極(第1電極層)
34…駆動回路
36…有機EL層
38…上部電極(第2電極層)
40、40R、40B、40G…カラーフィルタ
42…透明保護膜
44…シール層
46…電子輸送層
47…封止層
48…発光層
49…有機EL構造
50…正孔輸送層
51、51p…保護板
52…M1電極
53…接着層
53b…バリア層
53d…UV遅延硬化型樹脂
54…M2電極
55…コーティング層
56…ゲート電極
58…半導体基板
60…基板
61…ガラス基板
62…ヒータ
70…VIA電極
100…Siウェハ
120H、120V…スクライブライン
600…CMOSLSI
BG、TBR、TGR、TRB…エッジ部

Claims (21)

  1. 基板と、
    前記基板上に配置された第1電極層と、
    前記第1電極層上に配置された有機EL層と、
    前記有機EL層上に配置された第2電極層と、
    前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層の全部または一部を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層と
    を備えることを特徴とする有機EL発光装置。
  2. 前記第2電極層の上にカラーフィルタを備え、
    前記コーティング層は、前記カラーフィルタを含めて覆うことを特徴とする請求項1に記載の有機EL発光装置。
  3. 前記基板はガラス基板で構成され、前記第1電極層は透明電極として構成されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の有機EL発光装置。
  4. 基板と、
    前記基板上に配置された第1電極層と、
    前記第1電極層上に配置された有機EL層と、
    前記有機EL層上に配置された第2電極層と、
    前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層を封止する封止層と、
    前記封止層を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層と
    を備えることを特徴とする有機EL発光装置。
  5. 前記第2電極層の上にカラーフィルタを備え、
    前記封止層は、前記カラーフィルタを含めて覆うことを特徴とする請求項4に記載の有機EL発光装置。
  6. 前記封止層の上に、接着層を介して保護板が設けられ、
    前記コーティング層は、前記保護板および前記接着層の全部または一部を覆うことを特徴とする請求項4または5に記載の有機EL発光装置。
  7. 前記接着層は、透明な可視光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、2液硬化型樹脂またはUV遅延硬化樹脂のいずれかで構成されることを特徴とする請求項6に記載の有機EL発光装置。
  8. 前記接着層と前記保護板との間に、水分および酸素の透過を阻止するバリア層が設けられていることを特徴とする請求項6または7に記載の有機EL発光装置。
  9. 前記バリア層は、無機膜、SiN、SiO2のいずれか、またはこれらの積層で構成されることを特徴とする請求項8に記載の有機EL発光装置。
  10. 前記コーティング層が覆う部分は、前記保護板および前記接着層の端部または界面を含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の有機EL発光装置。
  11. 前記コーティング層は、下方に向かう程、厚くなるなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の有機EL発光装置。
  12. 前記無機のコーティング剤は、塗布型ガラスで構成されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の有機EL発光装置。
  13. 基板と、
    前記基板上に配置された第1電極層と、
    前記第1電極層上に配置された有機EL層と、
    前記有機EL層上に配置された第2電極層と、
    前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層を封止する封止層と、
    前記封止層の上に、接着層を介して設けられる保護板と
    を備え、
    前記接着層は、透明な可視光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、2液硬化型樹脂またはUV遅延硬化樹脂のいずれかで構成されることを特徴とする有機EL発光装置。
  14. 前記第2電極層の上にカラーフィルタを備えることを特徴とする請求項13に記載の有機EL発光装置。
  15. 前記接着層と前記保護板との間に、水分および酸素の透過を阻止するバリア層が設けられていることを特徴とする請求項13または14に記載の有機EL発光装置。
  16. 前記バリア層は、無機膜、SiN、SiO2のいずれか、またはこれらの積層で構成されることを特徴とする請求項15に記載の有機EL発光装置。
  17. 基板を準備する工程と、
    前記基板上に第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層上に有機EL層を形成する工程と、
    前記有機EL層上に第2電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層の全部または一部を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層を形成する工程と
    を有することを特徴とする有機EL発光装置の製造方法。
  18. 基板を準備する工程と、
    前記基板上に第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層上に有機EL層を形成する工程と、
    前記有機EL層上に第2電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層を封止する封止層を形成する工程と、
    前記封止層を覆う無機のコーティング剤から成るコーティング層を形成する工程と
    を有することを特徴とする有機EL発光装置の製造方法。
  19. 基板を準備する工程と、
    前記基板上に第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層上に有機EL層を形成する工程と、
    前記有機EL層上に第2電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層を封止する封止層を形成する工程と、
    前記封止層の上に、透明な可視光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂または2液硬化型樹脂のいずれかを塗布して接着層を形成する工程と、
    前記接着層上に保護板を載置して貼り合わせる工程と
    を有することを特徴とする有機EL発光装置の製造方法。
  20. 基板を準備する工程と、
    前記基板上に第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層上に有機EL層を形成する工程と、
    前記有機EL層上に第2電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層、前記有機EL層および前記第2電極層を封止する封止層を形成する工程と、
    保護板の裏面に、接着層としてUV遅延硬化樹脂を塗布する工程と、
    前記塗布されたUV遅延硬化樹脂にUVを照射する工程と、
    前記UVを照射されたUV遅延硬化樹脂から成る接着層を介して前記保護板を前記封止層と貼り合わせる工程と
    を有することを特徴とする有機EL発光装置の製造方法。
  21. 前記保護板および前記接着層の全部または一部を覆うコーティング層を形成する工程をさらに有することを特徴とする請求項19または20に記載の有機EL発光装置の製造方法。
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US10090364B2 (en) 2015-06-30 2018-10-02 Seiko Epson Corporation Organic EL device, method of manufacturing organic EL device, and electronic apparatus

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