JP2013251084A - 角形二次電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電池缶内に電解液を容易に注入できる角形二次電池の製造方法を提供する。
【解決手段】扁平状の発電要素と、該発電要素を収容する有底の電池缶と、電池缶の開口部を封口する電池蓋とを有する角形二次電池の製造方法であって、電池缶に外力を付加して電池缶の縦壁部PWが発電要素から離反する方向に電池缶を弾性変形させる第1の工程S2と、電池蓋の注液口から電池缶内に電解液を注液する第2の工程S3と、電池缶に対する外力の付加を解除する第3の工程S4とを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、扁平状の発電要素を角形の電池缶に収容した角形二次電池の製造方法に関する。
近年、電気自動車等の動力源として、高エネルギー密度な電池であるリチウムイオン二次電池の開発が進められている。車載用途としては体積効率のよい角形二次電池があり、扁平に捲回した電極群を、捲回軸を横にして深絞りの電池缶に収納した構造が開示されている(特許文献1)。この構造では、電池缶内に電解液を注入する注液口が正極端子と負極端子の間で、概ね、電池缶を封口する蓋の中央寄りに設けられている。
特開2011-165436号公報
角形二次電池では小型化、或いは高容量化を図ると直方体の電池缶内における電極群の体積割合が大きくなる傾向にある。言い換えると電池缶内部で電極群や構造体が存在しない空間が少なくなる。角形二次電池の製造においては、電池缶を封口する蓋に設けられた注液口から、電極群に含浸させる電解液を注入するが、電池缶内部の空間が少ないと、電解液の注入が困難であり、特に性能向上のために粘性の高い電解液を注入する場合は困難さが増す。
上記課題に対して本発明は、電池缶内に電解液を容易に注入できる角形二次電池の製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決する本発明の角形二次電池の製造方法は、扁平状の発電要素と、該発電要素を収容する有底の電池缶と、該電池缶の開口部を封口する電池蓋と、を有する角形二次電池の製造方法であって、前記電池缶に外力を付加して前記電池缶の縦壁部を前記発電要素から離反する方向に凸状に弾性変形させる第1の工程と、前記電池蓋の注液口から前記電池缶内に前記電解液を注液する第2の工程と、前記電池缶に対する前記外力の付加を解除する第3の工程と、を含むことを特徴としている。
本発明によれば、電池缶の縦壁部と発電要素との間に隙間を形成することができる。したがって、注液口から電池缶内に電解液を注液した場合に、かかる隙間を通過させて電解液を電池缶の上部から缶底に円滑に流れ込ませることができ、電解液の注液速度を高めることができる。したがって、注液口から電解液が溢れるのを防止して、電池缶内部への注液時間を短縮でき、角形二次電池の生産性を向上させることができる。なお、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
角形二次電池の外観斜視図。 角形二次電池の分解斜視図。 捲回電極体の一部を展開して示す分解斜視図。 角形二次電池の製造方法を説明するフローチャート。 弾性変形させる前の状態を示す斜視図。 弾性変形させた状態を示す斜視図。 電池缶を弾性変形させた状態を断面で示す図。 電解液の流れを説明する斜視図。 電解液の流れを説明する平面図。 第2実施の形態における弾性変形前の状態を示す斜視図。 第2実施の形態における弾性変形させた状態を示す斜視図。
次に、本実施の形態について図1〜図9Bを用いて以下に詳細に説明する。
本発明は、扁平状の発電要素と、発電要素を収容する有底の電池缶と、電池缶の開口部を封口する電池蓋と、を有する角形二次電池の製造方法であって、電池缶に外力を付加して電池缶の縦壁部を発電要素から離反する方向に凸状に弾性変形させる第1の工程と、電池蓋の注液口から電池缶内に電解液を注液する第2の工程と、電池缶に対する外力の付加を解除する第3の工程とを含むことを特徴とする角形二次電池の製造方法である。
<第1実施の形態>
図1は、本実施の形態に係わる角形二次電池の外観斜視図、図2は、図1に示される角形二次電池の分解斜視図である。
角形二次電池1は、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両に搭載される車載用のリチウムイオン二次電池であり、図1及び図2に示すように、電池缶11内に発電要素3を収容した構成を有している。電池缶11は、開口部11aを有しており、電池蓋21によって開口部11aが封口されている。発電要素3は、負極板と正極板との間にセパレータを介在させて重ね合わせた状態で扁平状に捲回した捲回電極体31を有している。捲回電極体31は、絶縁シート41を介して電池缶11内に収容されている。
電池缶11及び電池蓋21は、共にアルミニウム合金で製作されており、電池蓋21は、レーザ溶接によって電池缶11に溶接される。電池缶11は、長方形の底部PBと、底部PBの長辺で折曲されて立ち上がり対峙する一対の幅広縦壁部PWと、底部PBの短辺で折曲されて立ち上がり対峙する一対の幅狭縦壁部PNと、を有しており、電池蓋21で開口部11aを封口することによって、直方体形状を有する扁平角形の電池容器2を構成する。電池蓋21には、絶縁部材を介して正極端子51と負極端子61(一対の電極端子)が配設されており、蓋組立体4を構成している。
そして、電池蓋21には、正極端子51及び負極端子61の他に、電池缶11内の圧力が所定値よりも上昇すると開放されて電池缶11内のガスを排出するガス排出弁71と、電池缶11内に電解液を注入するための注液口72が配置されている。ガス排出弁71は、電池蓋21の長辺方向中央位置に設けられており、注液口72は、負極端子61側に偏位した位置に設けられている。
正極端子51及び負極端子61は、電池蓋21の長辺方向一方側と他方側の互いに離れた位置に配置されている。正極端子51及び負極端子61は、電池蓋21の外側に配置される外部端子52、62と、電池蓋21の内側に配置されて外部端子52、62に導通接続される接続端子53、63を有している。正極側の外部端子52と接続端子53は、アルミニウム合金で製作され、負極側の外部端子62と接続端子63は、銅合金で製作されている。
接続端子53、63と外部端子52、62は、それぞれ電池蓋21との間に図示していない絶縁部材が介在されており、電池蓋21から電気的に絶縁されている。接続端子53、63は、電池蓋21の内側から電池缶11の底部PBに向かって延出して捲回電極体31に導通接続される集電端子54、64を有している。捲回電極体31は、正極端子51の集電端子54と負極端子61の集電端子64との間に配置されて支持されており、蓋組立体4及び捲回電極体31によって、発電要素組立体5が構成されている。
図3は、図2に示された捲回電極体の詳細を示し、一部を展開した状態の外観斜視図である。
捲回電極体31は、負極板32、セパレータ33、正極板34、セパレータ35の順に重ねて扁平状に捲回することによって構成される。捲回電極体31は、図3に示すように、最外周の電極板が負極板32であり、さらにその外側にセパレータ35が捲回される。
セパレータ33、35は、正極板34と負極板32を絶縁する役割を有している。負極板32の負極塗工部32aは、正極板34の正極塗工部34aよりも幅方向に大きく、これにより正極塗工部34aは、必ず負極塗工部32aに挟まれるように構成されている。
正極未塗工部34b、負極未塗工部32bは、平面部で束ねられて溶接等により外部端子52、62につながる各極の集電端子54、64に接続される。尚、セパレータ33、35は、幅方向で負極塗工部32aよりも広いが、正極未塗工部34b、負極未塗工部32bで金属箔面が露出する位置に捲回されるため、束ねて溶接する場合の支障にはならない。
正極板34は、正極集電体である正極電極箔の両面に正極活物質合剤を塗布した正極塗工部34aを有し、正極電極箔の幅方向一方側の端部には、正極活物質合剤を塗布しない正極未塗工部(箔露出部)34bが設けられている。
負極板32は、負極集電体である負極電極箔の両面に負極活物質合剤を塗布した負極塗工部32aを有し、正極電極箔の幅方向他方側の端部には、負極活物質合剤を塗布しない負極未塗工部(箔露出部)32bが設けられている。正極未塗工部34bと負極未塗工部32bは、電極箔の金属面が露出した領域であり、図3に示すように、捲回軸方向一方側と他方側の位置に配置されるように捲回される。
負極板32においては、負極活物質として非晶質炭素粉末100重量部に対して、結着剤として10重量部のポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFという。)を添加し、これに分散溶媒としてN−メチルピロリドン(以下、NMPという。)を添加、混練した負極合剤を作製した。この負極合剤を厚さ10μmの銅箔(負極電極箔)の両面に集電部(負極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断して銅箔を含まない負極活物質塗布部厚さ70μmの負極板を得た。
なお、本実施の形態では、負極活物質に非晶質炭素を用いる場合について例示したが、これに限定されるものではなく、リチウムイオンを挿入、脱離可能な天然黒鉛や、人造の各種黒鉛材、コークスなどの炭素質材料等でもよく、その粒子形状においても、鱗片状、球状、繊維状、塊状等、特に制限されるものではない。
正極板34に関しては、正極活物質としてマンガン酸リチウム(化学式LiMn)100重量部に対し、導電材として10重量部の鱗片状黒鉛と結着剤として10重量部のPVDFとを添加し、これに分散溶媒としてNMPを添加、混練した正極合剤を作製した。この正極合剤を厚さ20μmのアルミニウム箔(正極電極箔)の両面に無地の集電部(正極未塗工部)を残して塗布した。その後、乾燥、プレス、裁断してアルミニウム箔を含まない正極活物質塗布部厚さ90μmの正極板を得た。
また、本実施の形態では、正極活物質にマンガン酸リチウムを用いる場合について例示したが、スピネル結晶構造を有する他のマンガン酸リチウムや一部を金属元素で置換又はドープしたリチウムマンガン複合酸化物や層状結晶構造を有するコバルト酸リチウムやチタン酸リチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物、斜方晶オリビン構造を有するリン酸鉄リチウムやリン酸マンガンリチウムやこれらの一部を金属元素で置換またはドープしたリチウム-金属複合酸化物を用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、正極板、負極板における塗工部の結着材としてPVDFを用いる場合について例示したが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブタジエン、ブチルゴム、ニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、多硫化ゴム、ニトロセルロース、シアノエチルセルロース、各種ラテックス、アクリロニトリル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、フッ化プロピレン、フッ化クロロプレン、アクリル系樹脂などの重合体およびこれらの混合体などを用いることができる。
図4は、角形二次電池の製造方法を説明するフローチャート、図5Aは、電池缶の弾性変形前の状態を示す斜視図、図5Bは、電池缶を弾性変形させた状態を示す斜視図、図6は、電池缶の変形状態を断面で示す図、図7は、電解液の流れを説明する斜視図、図8は、電解液の流れを説明する平面図である。
角形二次電池1の製造方法は、図4に示すように、電池缶11に発電要素3を収容し、電池缶11及び電池蓋21をレーザ溶接によって溶接する工程S1と、電池缶11に外力を付加して弾性変形させる工程S2(第1の工程)と、電池缶11内に電解液を注液する工程S3(第2の工程)と、外力の付加を解除する工程S4(第3の工程)と、電池缶11内に電解液を注液して注液口72を注液栓73で封止する工程S5を含んでいる。
溶接する工程S1では、電池缶11に捲回電極体31を収容し、電池缶11の開口部11aに電池蓋21を取り付けて、電池缶11と電池蓋21をレーザ溶接により接合させ、電池容器2を作製する。
弾性変形させる工程S2では、電池缶11の一対の幅狭縦壁部PNを互いに接近する方向に押圧する。ここでは、図5Aに示すように、幅狭縦壁部PNと接触する部分が湾曲している一対の押圧付与治具81を用いて、電池缶11の一対の幅狭縦壁部PNの一部を押圧する。そして、図5Bに示すように、捲回電極体31の平面部が対向する電池缶11の幅広縦壁部PWを、幅広縦壁部PWの中央部分が捲回電極体31から離反する方向である外側に向かって凸状に湾曲する形状に弾性変形させる。
これにより、図6に示すように、電池缶11の幅広縦壁部PWと捲回電極体31の平面部との間に隙間を形成することができ、かかる隙間により、電池缶11内の上方空間部A1と下方空間部A2との間を連通させることができる。なお、図5A、図5B、図6、図7、図8では、理解容易のため、変形状態を誇張して示しており、実際には、押圧する距離は、1〜10ミクロンであり、幅広縦壁部PWの中央部分に1mmの隙間を形成する程度の変形となる。
注液工程S3では、注液口72から電池缶11内に電解液を注液する。電解液は、図7および図8に示すように、電池缶11の幅広縦壁部PWと捲回電極体31の平面部との間に形成された隙間を通過して、電池缶11の上方空間部から下方空間部に流れ込み、電池缶11の缶底に貯留される。そして、液面レベルが漸次上昇して所定高さ位置となるように予め設定された量が注液される。
外力付加解除工程では、注液後に、治具81を外して電池缶11の幅広縦壁部PWを外側に弾性変形させている押圧を解除することで電池缶11を元の形状に戻す。そして、封止工程S5により、注液口72に注液栓73を組み込んでレーザ溶接によって溶接封止する。以上の一連の工程S1〜S5によって、電池缶11内に電解液が封入される。
図5Bに示すように、電池缶11を弾性変形させるための押圧は、電池缶11の一対の幅広縦壁部PWの中央部分の間の距離が最大で2mm程度(片側で1mm程度)増加させるのに必要な圧力を任意に用いればよいが、内部の構造物と幅狭縦壁部PNとが接触しない程度であれば、押圧の圧力を強くして電池缶11の一対の幅広縦壁部PWの中央部分の間の距離を2mm以上にしてもよい。
また、電池缶11の内部には、電池缶11の弾性変形前における一対の幅広縦壁部PWの内壁間の距離と同等の厚さを有する捲回電極体31が存在しているため、電池缶11に押圧をかけた場合に、幅広縦壁部PWが変形する方向は、電池缶11の一対の幅広縦壁部PWの中央部分が互いに離反してその間の距離が増加する方向となる。
また、本実施形態では、捲回電極体31の厚さが電池缶11の一対の幅広縦壁部PWの内壁間の距離と同等である場合を示したが、捲回電極体31の厚さは電池缶11の一対の幅広縦壁部PWの内壁間の距離よりも薄くてもよく、その場合、電池缶11に弾性変形させるための押圧を加えるときに注液口72からガスを注入して電池缶11の一対の幅広縦壁部PWの中央部分の間の距離が増加する方向に補正してもよい。
このときに注入するガスは、水分を含まないガスであって、電池缶11に封入された内容物が腐食されない成分のガスであることが望ましく、例えば、窒素、二酸化炭素、ヘリウムやアルゴンといった各種希ガスを用いることができる。幅広縦壁部PWの中央部分の変形する方向が定まった後、大気開放により、注入したガスを排出し、その後、電解液を注入する。
図6に示すように、注液口72から注入した電解液は、外側に膨らんだ電池缶11の幅広縦壁部PWの内壁と捲回電極体31の平面部との間に生じた隙間を流路として、電池缶11の底部PBまで流れることができるので、押圧による変形を施さない場合に比べて短い時間で必要な電解液を電池缶11内に注入することが可能となる。電解液は、電池缶11の底部PBに達すると、捲回電極体31の底部PB側の湾曲部でかつ捲回軸方向両側の開放部分から捲回電極体31の内部に浸透していく。
本実施の形態によれば、電池缶11を弾性変形させずに電解液を注入した場合と比較して、流速を4倍以上にすることができる。また、電池性能向上のために粘性の高い電解液を、より短い時間で注液することができる。したがって、注液工程の時間を短縮することができ、角形二次電池の生産性を向上させることができる。
<第2実施の形態>
次に、第2実施の形態について、図9A、図9Bを用いて以下に説明する。
本実施の形態において特徴的なことは、電池缶11を弾性変形させる方法として、一対の幅広縦壁部PWの中央部分を吸盤治具82で引っ張る方法を採用したことである。
変形工程S2では、電池缶11の一対の幅広縦壁部PWを互いに離反する方向に引っ張って弾性変形させる処理が行われる。本実施の形態では、図9Aに示すように、幅広縦壁部PWに吸着する吸盤治具82を用いて、幅広縦壁部PWの中央部分を外側に引っ張る。
そして、図9Bに示すように、電池缶11を弾性変形させて、捲回電極体31の平面部が対向する電池缶11の幅広縦壁部PWを、幅広縦壁部PWの中央部分が捲回電極体31から離反する方向である外側に向かって凸状に湾曲する形状に変形させる。
これにより、電池缶11の幅広縦壁部PWと捲回電極体31の平面部との間に隙間を形成することができ、かかる隙間により、電池缶11の上方空間部A1と下方空間部A2との間を連通させることができる。したがって、注液口72から注液した電解液を、隙間に通過させて、電池容器2の上方空間部から下方空間部に円滑に流れ込ませることができる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 角形二次電池
2 電池容器
3 発電要素
4 蓋組立体
5 発電要素組立体
11 電池缶
21 電池蓋
31 捲回電極体
32 負極板
33 セパレータ
34 正極板
35 セパレータ
41 絶縁シート
51 正極端子
52 正極側外部端子
53 正極接続端子
54 正極集電端子
61 負極端子
62 負極外部端子
63 負極接続端子
64 負極集電端子
71 ガス排出弁
72 注液口
73 注液栓
81 押圧付与治具
82 吸盤治具
PW 幅広縦壁部(縦壁部)
PN 幅狭縦壁部

Claims (4)

  1. 扁平状の発電要素と、該発電要素を収容する有底の電池缶と、該電池缶の開口部を封口する電池蓋と、を有する角形二次電池の製造方法であって、
    前記電池缶に外力を付加して前記電池缶の縦壁部が前記発電要素から離反する方向に前記電池缶を弾性変形させる第1の工程と、
    前記電池蓋の注液口から前記電池缶内に前記電解液を注液する第2の工程と、
    前記電池缶に対する前記外力の付加を解除する第3の工程と、を含むことを特徴とする角形二次電池の製造方法。
  2. 前記発電要素は、正極電極と負極電極とを間にセパレータを介して捲回した扁平状の捲回電極体であり、
    前記電池缶は、前記捲回電極体の平面部と対向する一対の幅広縦壁部と、前記捲回電極体の捲回軸方向両側の端面と対向する一対の幅狭縦壁部とを有しており、
    前記第1の工程では、前記電池缶に外力を付加して前記一対の幅広縦壁部が前記捲回電極体の平面部から離反する方向に前記電池缶を弾性変形させることを特徴とする請求項1に記載の角形二次電池の製造方法。
  3. 前記第1の工程では、前記一対の幅狭縦壁部を互いに接近する方向に押圧することによって前記電池缶を弾性変形させることを特徴とする請求項2に記載の角形二次電池の製造方法。
  4. 前記第1の工程では、前記一対の幅広縦壁部を互いに離反する方向に引っ張ることによって前記電池缶を弾性変形させることを特徴とする請求項2に記載の角形二次電池の製造方法。
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