JP2013250641A - 入力装置、表示装置、および電子機器 - Google Patents

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裕一 蘆田
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Abstract

【課題】粘着部材に剥がれが生じる可能性を低減しつつ、吸湿が広がる可能性を低減することができる入力装置、表示装置、および電子機器を提供する。
【解決手段】入力装置X1は、入力領域E1および非入力領域E2を有し、非入力領域E2には、有機材料を含む粘着部材200が配置されるための配置領域F1を含んでおり、基体2と、配置領域F1に対応する基体2上に設けられた無機層9と、配置領域F1に対応する基体2上に、無機層9と並んで設けられた有機層10と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、入力装置、表示装置、および電子機器に関する。
従来から、入力装置としては、例えば、指と検出電極との間における静電容量の変化を捉えて入力位置を検出する静電容量方式のタッチパネルが知られている。このような入力装置は、ガラス基体を備えており、入力領域および非入力領域を有している(例えば、特許文献1参照)。また、非入力領域には、粘着部材が配置されるための配置領域を含んでいる。ここで、ガラス基体は、無機材料を含み、粘着部材は、有機材料を含む。
特開2011−197709号公報
ところで、上記従来の入力装置では、配置領域に粘着部材を配置した場合に、ガラス基体と粘着部材とが接するため、粘着部材に剥がれが生じる可能性があった。粘着部材に剥がれが生じる可能性を低減するためには、配置領域に対応するガラス基体上に有機層を設ける必要があった。しかしながら、配置領域に対応するガラス基体上に有機層を設けると、当該有機層と粘着部材とが接するため、有機層から粘着部材へ吸湿が広がる可能性があった。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、粘着部材に剥がれが生じる可能性を低減しつつ、吸湿が広がる可能性を低減することができる入力装置、表示装置、および電子機器に関する。
本発明の入力装置における一態様は、入力領域および非入力領域を有し、該非入力領域には、有機材料を含む粘着部材が配置されるための配置領域を含む入力装置であって、基体と、前記配置領域に対応する前記基体上に設けられた無機層と、前記配置領域に対応する前記基体上に、前記無機層と並んで設けられた有機層と、を備える。
本発明の表示装置における一態様は、本発明に係る入力装置と、前記入力装置を支持する支持部材と、前記入力装置に対向して配置された表示パネルと、を備え、前記入力装置は、前記配置領域に配置された前記粘着部材を介して、前記支持部材に接着されている。
本発明の電子機器における一態様は、本発明に係る表示装置を備える。
本発明の入力装置、表示装置、および電子機器は、粘着部材に剥がれが生じる可能性を低減しつつ、吸湿が広がる可能性を低減することができる、という効果を奏する。
本実施形態に係る入力装置の概略構成を示す平面図である。 本実施形態に係る入力装置の概略構成を示す平面図である。 図2中に示したI−I線断面図である。 図2中に示したII−II線断面図である。 図2中に示したIII−III線断面図である。 本実施形態に係る表示装置の概略構成を示す平面図である。 図6中に示したIV−IV線断面図である。 本実施形態に係る携帯端末の概略構成を示す斜視図である。 変形例1に係る入力装置の概略構成を示す平面図である。 図9中に示したV−V線断面図である。 変形例2に係る入力装置の概略構成を示す平面図である。 図11中に示したVI−VI線断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の一実施形態の構成部材のうち、本発明を説明するために必要な主要部材を簡略化して示したものである。したがって、本発明に係る入力装置、表示装置、および電子機器は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。
図1に示すように、本実施形態に係る入力装置X1は、投影型の静電容量方式のタッチパネルであって、入力領域E1および非入力領域E2を有している。入力領域E1は、使用者が入力操作を行うことができる領域である。非入力領域E2は、使用者が入力操作を行うことができない領域である。非入力領域E2は、入力領域E1を取り囲んで当該入力領域E1の外側に位置している。なお、非入力領域E2は、入力領域E1を取り囲んで位置していなくともよい。また、非入力領域E2は、配置領域F1を含んでいる。配置領域F1は、粘着部材200が配置されるための領域である。なお、粘着部材200は、有機材料を含んでいる。配置領域F1は、入力領域E1を取り囲んで位置している。また、配置領域F1は、入力領域E1を取り囲んで位置していなくともよい。
なお、入力装置X1は、投影型の静電容量方式のタッチパネルに限らず、例えば、表面型の静電容量方式のタッチパネル、抵抗膜方式のタッチパネル、表面弾性波方式のタッチパネル、光学方式のタッチパネル、あるいは電磁誘導方式のタッチパネルであってもよい。
図2〜4に示すように、入力装置X1は、基体2を備えている。なお、図2では、説明の便宜上、絶縁体5および保護シート11の図示は省略する。
基体2は、第1主面2Aおよび第2主面2Bを有する。第1主面2Aは、第2主面2Bよりも使用者側に位置している。第2主面2Bは、第1主面2Aの反対側に位置している。基体2は、絶縁性を有するとともに、基体2の第1主面2Aおよび第2主面2Bに交差する方向に入射する光に対して透光性を有する構成とされている。基体2の構成材料としては、例えば、ガラスあるいはプラスチックが挙げられる。
第1検出電極パターン3は、入力領域E1に対応する基体2の第1主面2Aに接近した使用者の指F1との間において静電容量を発生し、Y方向における入力位置を検出する役割を有する。第1検出電極パターン3は、入力領域E1に対応する基体2の第2主面2B上に、Y方向に並んで複数設けられている。また、第1検出電極パターン3は、第1検出電極3aおよび第1電極間配線3bを有する。
第1検出電極3aは、使用者の指F1との間において静電容量を発生する役割を有する。第1検出電極3aは、X方向に並んで複数設けられている。第1電極間配線3bは、第
1検出電極3a同士を電気的に接続する役割を有する。第1電極間配線3bは、互いに隣り合う第1検出電極3aの間に設けられている。
第2検出電極パターン4は、入力領域E1に対応する基体2の第1主面2Aに接近した使用者の指F1との間において静電容量を発生し、X方向における入力位置を検出する役割を有する。第2検出電極パターン4は、入力領域E1に対応する基体2の第2主面2B上に、X方向に並んで複数設けられている。また、第2検出電極パターン4は、第2検出電極4aおよび第2電極間配線4bを有する。
第2検出電極4aは、使用者の指F1との間において静電容量を発生する役割を有する。第2検出電極4aは、Y方向に並んで複数設けられている。第2電極間配線4bは、第2検出電極4a同士を電気的に接続する役割を有する。第2電極間配線4bは、互いに隣り合う第2検出電極4aの間において、第1電極間配線3bと電気的に絶縁するように、絶縁体5を跨いで当該絶縁体5上に設けられている。ここで、絶縁体5は、第1電極間配線3bを覆うように基体2の第2主面2B上に設けられている。絶縁体5の構成材料としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、二酸化ケイ素、あるいは窒化珪素等の透明樹脂が挙げられる。
上述の第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4の構成材料としては、透光性を有する導電性部材が挙げられる。透光性を有する導電性部材としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ATO(Al-Doped Zinc Oxide)、酸化錫、酸化亜鉛、あるいは導電性高分子が挙げられる。
第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4の形成方法としては、例えば、上述の材料をスパッタリング法、蒸着法、あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition
)法によって基体2の第2主面2B上に成膜する。そして、この膜の表面に感光性樹脂を塗布し、露光、現像、エッチング工程を経て、膜がパターニングされることで、第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4が形成される。
次に、図5を参照しながら、基体2上に設けられた遮光層6、被覆層7、検出用配線8、無機層9、有機層10、および保護シート11について説明する。ここで、図5は、図2中に示したIII−III線断面図である。
遮光層6は、入力装置X1が表示装置Y1に組み込まれた場合に(図7参照)、バックライト400から入力装置X1に入射する光を遮光する役割を有する。なお、本実施形態における「遮光」とは、反射あるいは吸収によって可視光の一部または全部を遮蔽することを意味する。遮光層6は、非入力領域E2に対応する基体2の第2主面2B上に設けられている。このため、遮光層6は、非入力領域E2に対応する基体2上の領域を遮光することができる。なお、遮光層6は、非入力領域E2に対応する基体2の第1主面2A上に設けられていてもよい。遮光層6の構成材料としては、樹脂材料に着色材料を含んだものが挙げられる。樹脂材料としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、あるいはシリコーン系樹脂が挙げられる。着色材料としては、例えば、カーボン、チタン、あるいはクロムが挙げられる。なお、遮光層6は、黒色に限らず、黒色以外の色を着色していてもよい。遮光層6の形成方法としては、例えば、スクリーン印刷法、スパッタリング法、CVD法、あるいは蒸着法が挙げられる。
被覆層7は、遮光層6を保護する役割を有する。ここで、遮光層6を保護する役割としては、例えば、遮光層6を水分の吸湿による腐食から保護する役割、あるいは、遮光層6の材質が変質してしまう可能性を低減する役割が挙げられる。被覆層7は、非入力領域E2に対応する基体2の第2主面2B上に設けられており、遮光層6を被覆している。被覆
層7の構成材料としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ゴム系樹脂、ウレタン系樹脂、あるいは、ケイ素を含む無機化合物が挙げられる。被覆層7の形成方法としては、例えば、転写印刷法、スピンコート法、あるいはスリットコート法が挙げられる。
検出用配線8は、第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4と指F1との間において発生した静電容量の変化を検出する役割を有する。検出用配線8は、非入力領域E2に対応する基体2の第2主面2B上に位置しており、被覆層7上に設けられている。このため、検出用配線8は、平面視して、遮光層6と重なって位置している。そのため、検出用配線8が使用者に視認されてしまう可能性を低減することができる。また、検出用配線8の一端は、第1検出電極パターン3または第2検出電極パターン4に電気的に接続されている。検出用配線8の他端は、外部導通領域G1に対応する基体2の第2主面2B上に位置している。
検出用配線8は、硬質で高い形状安定性を得るべく、金属薄膜で形成される。金属薄膜の構成材料としては、例えば、アルミニウム膜、アルミニウム合金膜、クロム膜とアルミニウム膜との積層膜、クロム膜とアルミニウム合金膜との積層膜、銀膜、銀合金膜、あるいは金合金膜が挙げられる。金属薄膜の形成方法としては、例えば、スパッタリング法、CVD法、あるいは蒸着法が挙げられる。
無機層9は、第1検出電極パターン3、第2検出電極パターン4、および検出用配線8が、水分の吸湿によって腐食してしまう可能性を低減する役割を有する。無機層9は入力領域E1および非入力領域E2に対応する基体2の第2主面2B上に設けられている。無機層9は、第1検出電極パターン3、第2検出電極パターン4、および検出用配線8を被覆している。なお、無機層9は、外部導通領域G1に対応する基体2の第2主面2B上には設けられていない。このため、検出用配線8は、外部導通領域G1において、図示しないフレキシブル基板と電気的に接続することができる。
無機層9の構成材料としては、例えば、二酸化ケイ素あるいは窒化ケイ素等の透光性を有する無機材料が挙げられる。なお、無機層9は、無機材料以外の材料を含んでいてもよく、例えば、無機層9の一部に有機材料を含んでいてもよい。無機層9を形成する方法としては、例えば、スパッタリング法、イオンプレーティング法、スクリーン印刷法、あるいはインクジェット印刷法が挙げられる。
有機層10は、配置領域F1に対応する基体2の第2主面2B上に無機層9と並んで設けられている。ここで、本明細書における「無機層9と並んで」とは、平面視して、無機層9が位置する領域と有機層10が位置する領域とが並んでいればよく、無機層9が位置する領域の一部と有機層10が位置する領域の一部とが重なっていてもよい。有機層10の構成材料としては、例えば、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、あるいはウレタン系樹脂等の有機材料が挙げられる。なお、有機層10は、有機材料以外の材料を含んでいてもよく、例えば、有機層10の一部に無機材料を含んでいてもよい。有機層10は、例えば、上記の有機材料を液体状で基体2の第2主面2B上に塗布し、乾燥硬化させることによって形成される。なお、基体2の第2主面2B上に凹凸を形成し、当該凹凸が形成された部位上に有機層10を形成してもよい。このような場合、アンカー効果によって有機層10が基体2の第2主面2B上から剥がれてしまう可能性を低減することができる。
ところで、本実施形態に係る入力装置X1では、無機層9は、配置領域F1に対応する基体2の第2主面2B上に位置している。また、配置領域F1に対応する基体2の第2主面2B上には、無機層9と並んで有機層10が設けられている。ここで、上述したとおり、配置領域F1とは、有機材料を含む粘着部材200が配置されるための領域である。こ
のため、粘着部材200を配置領域F1に配置した場合に、粘着部材200と無機層9および有機層10とが接することになる。粘着部材200および有機層10は、どちらも有機材料を含むため、粘着部材200と有機層10とが接すると、粘着部材200に剥がれが生じる可能性を低減することができる。また、無機材料は、水分を通さない性質を有するため、粘着部材200と無機層9とが接すると、有機層10から粘着部材200へと吸湿が広がる可能性を低減することができる。このように、入力装置X1では、粘着部材200に剥がれが生じる可能性を低減しつつ、吸湿が広がる可能性を低減することができる。
なお、入力装置X1では、有機層10は、無機層9よりも入力領域E1から遠い側に位置している。ここで、入力領域E1において、使用者の指A1が入力装置X1を押圧した場合、基体2の端面2C側において応力が集中しやすい。そのため、有機層10は、無機層9よりも入力領域E1から遠い側に位置していると、粘着部材200に剥がれが生じる可能性をより低減することができる。
また、入力装置X1では、有機層10は、無機層9と接している。このため、無機層9によって、有機層10から粘着部材200へと吸湿が広がる可能性をより低減することができる。
また、入力装置X1では、検出用配線8の一部が、配置領域F1に対応する基体2の第2主面2B上に位置している。このため、検出用配線8上の領域において、粘着部材200を設けることができるので、入力装置X1の小型化を実現することができる。
また、入力装置X1では、有機層10は、遮光層6よりも入力領域E1から遠い側に位置している。このため、入力装置X1の製造工程において、歩留まりが低下してしまう可能性を低減することができる。具体的には、入力装置X1の製造工程において、基体2の端面2Cを研磨する場合、まず、紫外線硬化樹脂等の有機性樹脂を介して入力装置X1を積層し、当該有機性樹脂を硬化させることにより、複数の入力装置X1の積層体を生成する。次に、積層体の側面をフッ酸によってエッチングすることで、一度の処理で複数の入力装置X1の基体2の端面2Cを研磨加工する。入力装置X1では、有機層10が設けられているので、有機性樹脂に剥がれが生じる可能性を低減することができる。また、有機層は、遮光層6よりも入力領域E1から遠い側に位置しているので、積層体の側面をフッ酸によってエッチングする際に、遮光層6がフッ酸によって浸食されてしまう可能性を低減することができる。
また、有機層10は、導電性を有することが好ましい。有機層10が導電性を有していれば、入力装置X1が、表示装置Y1に組み込まれた場合に、入力装置X1の周囲に位置する電子部品から発生したノイズが、検出用配線8に混入する可能性を低減することができる。
また、無機層9は、基体2の第2主面2Bと有機層10との間に延在していてもよい。この場合、無機層9は、有機層10と接する部位に凹凸を形成することによって、アンカー効果によって有機層10が無機層9から剥がれてしまう可能性を低減することができる。
保護シート11は、使用者の指A1の接触によって基体2の第1主面2Aを傷付けないように保護する役割を有する。保護シート11は、図示しない粘着材を介して、入力領域E1および非入力領域E2に対応する基体2の第1主面2Aの全面に亘って設けられている。なお、保護シート11は、入力領域E1に対応する基体2の第1主面2A上にのみ設けられていてもよい。保護シート11の構成材料としては、例えば、ガラスあるいはプラ
スチックが挙げられる。
次に、入力装置X1の検出原理について説明する。
図示しない位置検出ドライバは、フレキシブル基板を介して検出用配線8に電気的に接続されている。位置検出ドライバは、例えば、フレキシブル基板上、あるいは、表示装置Y1の回路基板500上に設けられている。また、位置検出ドライバは、電源装置を備えている。位置検出ドライバの電源装置は、フレキシブル基板および検出用配線8を介して、第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4に電圧を供給している。ここで、入力領域E1に対応する基体2の第1主面2Aに、保護シート11を介して導電体である指F1が近接、接触、または押圧すると、指F1と第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4との間において静電容量が発生する。位置検出ドライバは、第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4において発生する静電容量を常に検出しており、所定値以上の静電容量を検出した第1検出電極パターン3および第2検出電極パターン4の組合せによって、使用者が入力操作を行った入力位置を検出する。このようにして、入力装置X1は、入力位置を検出することができる。
次に、入力装置X1を備えた表示装置Y1について、図6および図7を参照しながら説明する。ここで、図6は、表示装置Y1の概略構成を示す平面図である。また、図7は、図6に示したIV−IV線断面図である。
図6および図7に示すように、本実施形態に係る表示装置Y1は、入力装置X1、第1筐体100、表示パネル300、バックライト400、および回路基板500を備えている。
入力装置X1は、入力領域E1が露出するように、第1筐体100に収容されている。第1筺体100は、入力装置X1を支持する支持部101を有している。入力装置X1は、配置領域F1に配置された有機材料を含む粘着部材200を介して、支持部101に接着されている。このため、粘着部材200は、無機層9および有機層10と、支持部101とを接着している。そのため、入力装置X1が、支持部101から剥がれてしまう可能性を低減することができる。また、有機層10から粘着部材200へと吸湿が広がる可能性を低減することができる。このため、入力装置X1と支持部101との間から、第1筺体100の内部に水分が侵入する可能性を低減することができる。このように表示装置Y1では、入力装置X1に剥がれが生じる可能性を低減しつつ、第1筺体100の内部に水分が侵入する可能性を低減することができる。なお、本実施形態では、第1筺体100は、支持部101を有しているが、これに限らず、支持部101に相当する支持部材が、第1筺体100または表示装置Y1に設けられていてもよい。
第1筐体100の構成材料としては、例えば、ポリカーボネート等の樹脂、あるいは、ステンレス、アルミニウム等の金属が挙げられる。
表示パネル300は、画像あるいは動画を表示する役割を有する。表示パネル300は入力装置X1に対向して配置され、第1筐体100に収容されている。なお、本実施形態に係る表示パネル300は、液晶構造体を用いた液晶パネルであるが、これに限らず、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、FED(Field Emission Display)、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display)、あるいは電子ペーパであっても
よい。
バックライト400は、表示パネル300の下面全体にわたって、光を入射する役割を有する。バックライト400は、表示パネル300の後方に配置されている。バックライ
ト400は、光源301および導光板302を備えている。光源301は、導光板302に向けて光を出射する役割を担う部材であり、LED(Light Emitting Diode)から構成されている。なお、光源301はLEDから構成されていなくともよく、例えば、冷陰極蛍光ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、あるいはEL(Electro-Luminescence)から構成されてもよい。導光板302は、表示パネル300の下面全体にわたって、光源301からの光を略均一に導くための役割を担う部材である。なお、表示パネル300の代わりに自発光素子を用いた表示パネルを用いる場合は、バックライト400は不要である。
回路基板500は、例えば、上述した位置検出ドライバ、表示パネル300の制御回路、バックライト400の制御回路、抵抗器、あるいはコンデンサ等の電子部品を支持する役割を有する。回路基板500は、バックライト400の後方に配置されている。また、フレキシブル基板は、回路基板500上に位置する位置検出ドライバに電気的に接続されている。回路基板500の構成材料としては、例えば、樹脂材料が挙げられる。
このように、表示装置Y1は、表示パネル300を、入力装置X1を介して透視しながら、入力領域E1を入力操作することによって、各種の情報を入力することができる。なお、各種の情報を入力する際に、情報を入力した使用者に対して、押圧感、なぞり感、肌触り感等の様々な触感を呈示する機能を入力装置X1に付与してもよい。この場合、入力装置X1における基体2に、1または複数の振動体(例えば、圧電素子等)を備え、所定の入力操作あるいは所定の押圧荷重を検知した場合に、当該振動体を所定の周波数で振動させることで実現することができる。
以上のように、表示装置Y1では、使用者が入力領域E1を押圧することによって、支持部101に応力が集中したとしても、配置領域F1において粘着部材200が有機層10と接しているため、入力装置X1が支持部101から剥がれてしまう可能性を低減することができる。また、粘着部材200は、配置領域F1において無機層9と接しているため、入力装置X1と支持部101との間から、第1筺体100の内部に水分が侵入する可能性を低減することができる。このため、第1筺体100の内部に位置する表示装置Y1が、水分を吸湿することによって、表示品質が低下してしまう可能性を低減することができる。
次に、表示装置Y1を備えた携帯端末Z1について、図8を参照しながら説明する。
図8に示すように、本実施形態に係る携帯端末Z1は、スマートフォン端末である。なお、携帯端末Z1は、スマートフォン端末に限らず、例えば、携帯電話、タブレット端末、あるいはPDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
携帯端末Z1は、表示装置Y1、音声入力部601、音声出力部602、キー入力部603、および第2筐体604を備えている。
音声入力部601は、使用者の音声等を入力する役割を有し、マイク等により構成されている。音声出力部602は、相手方からの音声等を出力する役割を有し、電磁スピーカあるいは圧電スピーカ等により構成されている。なお、上述のように、基体2に圧電素子を備えることで、触感を呈示する機能を入力装置X1に付与した場合、音声出力部602は、当該圧電素子によって入力装置X1の基体2を振動させ、音声を出力する構成としてもよい。キー入力部603は、機械的なキーにより構成されている。キー入力部603は、表示画面に表示された操作キーであってもよい。第2筐体604は、表示装置Y1、音声入力部601、音声出力部602、およびキー入力部603を収容する役割を有する。なお、第2筐体604はなくともよく、表示装置Y1の第1筐体100に音声入力部60
1、音声出力部602、およびキー入力部603が収容されていてもよい。第2筐体604の構成材料としては、第1筐体100と同様のものが挙げられる。
他にも、携帯端末Z1は、必要な機能に応じて、デジタルカメラ機能部、ワンセグ放送用チューナ、赤外線通信機能部等の近距離無線通信部、無線LANモジュール、および各種インタフェース等を備える場合もあるが、これらの詳細についての図示および説明は省略する。
以上のように、携帯端末Z1は、表示装置Y1を備えているため、入力装置X1に剥がれが生じる可能性を低減しつつ、第1筺体100の内部に水分が侵入する可能性を低減することができる。
ここで、表示装置Y1は、上記の携帯端末Z1の代わりに、産業用途で使用されるプログラマブル表示器、電子手帳、パーソナルコンピュータ、複写機、ゲーム用の端末装置、テレビ、あるいはデジタルカメラ等の種々の電子機器に備えられていてもよい。
なお、上述した実施形態は、本発明の実施形態の一具体例を示したものであり、種々の変形が可能である。以下、いくつかの主な変形例を示す。
[変形例1]
図9は、変形例1に係る入力装置X2の概略構成を示す平面図である。図10は、図9中に示したV−V線断面図である。なお、図9および図10において、図2および図5と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明は省略する。また、図10では、説明の便宜上、絶縁体5および保護シート11の図示は省略する。
図9および図10に示すように、入力装置X2では、入力装置X1が備える無機層9の代わりに、無機層12をさらに備えている。無機層12は、入力領域E1および非入力領域E2に対応する基体2の第2主面2B上に設けられている。無機層12は、第1検出電極パターン3、第2検出電極パターン4、および検出用配線8を被覆している。また、配置領域F1において、検出用配線8の底角部8aから無機層12の表面までの最小の厚みD1は、検出用配線8の表面上に位置する無機層12の厚みD2よりも大きい。このため、配置領域F1において、無機層12の表面に生じる凹凸を緩やかにすることができる。そのため、配置領域F1に粘着部材200が配置された場合に、無機層12と粘着部材200との間に気泡が入る可能性を低減することができる。そのため、粘着部材200に剥がれが生じる可能性をより低減することができる。
なお、変形例1における「底角部8a」とは、被覆層7と接する検出用配線8の角部を指す。また、変形例1における「検出用配線8の表面上に位置する無機層12の厚みD2」とは、検出用配線8の表面から無機層12の表面までの最短距離を指す。
[変形例2]
図11は、変形例2に係る入力装置X3の概略構成を示す平面図である。図12は、図11中に示したVI−VI線断面図である。なお、図11および図12において、図2および図5と同様の機能を有する構成については、同じ参照符号を付記し、その詳細な説明は省略する。また、図11では、説明の便宜上、絶縁体5および保護シート11の図示は省略する。
図11および図12に示すように、入力装置X3では、入力装置X1が備える無機層9の代わりに、無機層13を備えている。無機層13は、入力領域E1および非入力領域E2に対応する基体2の第2主面2B上に設けられている。無機層13は、第1検出電極パ
ターン3、第2検出電極パターン4、および検出用配線8を被覆している。また、無機層13は、有機層10の一部を被覆している。このため、配置領域F1に粘着部材200を配置した場合に、有機層10と粘着部材200との接触面積が小さくなる。そのため、有機層10から粘着部材200へと吸湿が広がる可能性をより低減することができる。なお、変形例2における「有機層10の一部を被覆している」とは、平面視して、無機層13が有機層10の一部と重なるように、有機層10の表面を覆っている状態を指す。
[変形例3]
なお、本発明は、上記の実施形態、変形例1、および変形例2に限定されるものではなく、入力装置X1、入力装置X2、あるいは入力装置X3は、適宜組み合わせてもよい。また、本実施形態では、入力装置X1を備えた表示装置Y1について説明したが、これに限らず、入力装置X1に代えて、入力装置X2あるいは入力装置X3を採用してもよい。また、本実施形態では、入力装置X1を備えた携帯端末Z1について説明したが、これに限らず、入力装置X1に代えて、入力装置X2あるいは入力装置X3を採用してもよい。
X1〜X3 入力装置
Y1 表示装置
Z1 携帯端末(電子機器)
E1 入力領域
E2 非入力領域
F1 配置領域
2 基体
6 遮光層
8 検出用配線(導体層)
9,12,13 無機層
12a 底角部
10 有機層
101 支持部(支持部材)
200 粘着部材
300 表示パネル

Claims (10)

  1. 入力領域および非入力領域を有し、該非入力領域には、有機材料を含む粘着部材が配置されるための配置領域を含む入力装置であって、
    基体と、
    前記配置領域に対応する前記基体上に設けられた無機層と、
    前記配置領域に対応する前記基体上に、前記無機層と並んで設けられた有機層と、を備えた入力装置。
  2. 前記有機層は、前記無機層よりも前記入力領域から遠い側に位置している、請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記無機層は、前記有機層に接している、請求項1または2に記載の入力装置。
  4. 前記無機層は、前記有機層の一部を被覆している、請求項3に記載の入力装置。
  5. 前記非入力領域に対応する前記基体上に導体層をさらに備え、
    前記導体層の少なくとも一部は、前記配置領域に対応する前記基体上に位置している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の入力装置。
  6. 前記無機層は、少なくとも前記配置領域に位置する前記導体層を被覆しており、
    前記配置領域において、前記導体層の底角部から前記無機層の表面までの最小の厚みは、前記導体層の表面上に位置する前記無機層の厚みよりも大きい、請求項5に記載の入力装置。
  7. 前記非入力領域に対応する前記基体上に遮光層をさらに備え、
    前記有機層は、前記遮光層よりも前記入力領域から遠い側に位置している、請求項2に記載の入力装置。
  8. 前記有機層は、導電性を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の入力装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の入力装置と、
    前記入力装置を支持する支持部材と、
    前記入力装置に対向して配置された表示パネルと、を備え、
    前記入力装置は、前記配置領域に配置された前記粘着部材を介して、前記支持部材に接着されている、表示装置。
  10. 請求項9に記載の表示装置を備えた電子機器。
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