JP2013250468A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広い移動範囲にわたって保持部の位置を検出することのできるレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ(32)を支持部(37)に対して光軸(OA)方向へと移動させるレンズ駆動装置50である。支持部に移動可能とされた保持部(38)と、保持部を駆動させる駆動手段(51)と、保持部の位置を検出する位置検出手段(52)と、を備え、駆動手段は、光軸方向に直交する直線状の電路を形成するコイル54と、光軸方向および電路に直交する磁界を形成する磁極面を有し当該磁極面が電路と対向して設けられる磁気回路53と、を有し、磁気回路53は、一対の側縁部が光軸方向に対して傾斜して設けられ、位置検出手段は、磁気検出素子64を有し、磁気検出素子64は、磁気回路53により形成される磁界の方向で見て、磁極面における一方の側縁部と対向して設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、レンズを保持する保持部を支持部に対して光軸方向へと移動させるレンズ駆動装置に関する。
一般に、オートフォーカス機能や電動ズーム機能を備えたビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等の撮像装置には、フォーカシング用のレンズやズーミング用のレンズを保持する保持部を、それを移動可能に支持する支持部に対して光軸方向に移動させるレンズ駆動装置が用いられている。そのレンズ駆動装置では、保持部を支持部に対して移動させる駆動手段と、その移動された保持部(そこに保持されたレンズ)の位置を検出する位置検出手段と、が設けられている。
その位置検出手段では、保持部に光軸方向に着磁させた位置検出用マグネットを設けるとともに、支持部における位置検出用マグネットと光軸方向で対向する位置に磁気検出素子(磁気センサ)を設ける構成とすることが考えられている(例えば、特許文献1参照)。この位置検出手段では、支持部に対して保持部が光軸方向に移動すると、その位置に応じて位置検出用マグネットと磁気検出素子との間隔が変化することにより、その磁気検出素子における位置検出用マグネットで形成された磁界の強度が間隔に応じて変化するので、支持部と保持部との位置関係に対する磁気検出素子からの出力電圧値を一義的なものとすることができる。このため、当該位置検出手段では、支持部に対する保持部の位置に拘らず、磁気検出素子の出力電圧値から保持部の位置を検出することができるので、速やかに保持部の位置を検出することができる。
しかしながら、上記した従来の位置検出手段(レンズ駆動装置)では、位置検出用マグネットからの距離が所定の大きさを越えると、位置の変化に対する位置検出用マグネットが形成する磁界の強さの変化が殆ど無くなることから、支持部に対する保持部の移動範囲に制限を生じさせてしまう。ここで、上記した従来の位置検出手段(レンズ駆動装置)では、位置検出用マグネットを光軸方向で挟むように2つの磁気検出素子を設ける構成とすることも考えられているが、単一の磁気検出素子を設けることに比較して2倍の移動範囲とするだけに過ぎず、支持部に対する保持部の移動範囲に制限を生じさせてしまうことには変わりはない。加えて、上記した従来の位置検出手段(レンズ駆動装置)では、保持部の位置の検出のために専用の位置検出用マグネットを設ける必要もある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、広い移動範囲にわたって保持部の位置を検出することのできるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のレンズ駆動装置は、少なくとも1つのレンズを支持部に対して光軸方向へと移動させるレンズ駆動装置であって、前記レンズを保持し光軸方向へと移動可能に前記支持部に設けられた保持部と、前記支持部に対する光軸方向への駆動力を前記保持部に付与する駆動手段と、前記保持部の前記支持部に対する光軸方向での位置を検出する位置検出手段と、を備え、前記駆動手段は、前記保持部と前記支持部との一方に設けられ、光軸方向に直交する直線状の電路を形成するコイルと、前記保持部と前記支持部との他方に設けられ、光軸方向および前記電路に直交する磁界を形成すべく所定の幅寸法とされた矩形状の磁極面を有し、該磁極面が前記電路と対向して設けられる磁気回路と、を有し、該磁気回路は、前記磁極面を光軸方向および前記電路の直線方向を含む面と平行とし、かつ前記磁極面の幅方向で見た一対の側縁部が光軸方向に対して傾斜して設けられ、前記位置検出手段は、前記保持部と前記支持部との前記一方に設けられた磁気検出素子を有し、該磁気検出素子は、前記磁気回路により形成される磁界の方向で見て、前記磁極面における一方の前記側縁部と対向して設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載のレンズ駆動装置では、広い移動範囲にわたって保持部の位置を検出することができる。
本発明に係る装置または電子機器の一例としての撮像装置10を示す説明図である。 撮像装置10の構成を示すブロック図である。 撮像ユニット13の構成およびその状態の変化を説明するために筐体11内に設けられた様子を模式的な断面で示す説明図であり、(a)は収納位置を示し、(b)は繰出位置を示す。 レンズ駆動装置50の構成を説明すべく外枠37の内方を撮影光軸OA方向で被写体側から見た様子を模式的に示す説明図であり、図6に示すII−II線に沿って得られた断面に相当するものである。 レンズ駆動装置50のレンズ駆動機構51における磁気回路53およびコイル54と、レンズ駆動装置50の位置検出機構52における磁気検出素子64と、を模式的な斜視図で示す説明図である。 図4に示すI−I線に沿って得られた断面で示すレンズ駆動装置50の構成を説明するための説明図ある。 マグネット56(第1マグネット561および第2マグネット562)とバックヨーク57とフロントヨーク58とにより構成された磁気回路53を説明するための説明図である。 レンズ駆動装置50(レンズ駆動機構51および位置検出機構52)の構成を説明するための説明図である。 外枠37に対して可動保持枠38がX軸方向(撮影光軸OA方向)に移動された際の、磁極面(内側面561a、内側面562a)と磁気検出素子64(コイル54)との位置関係を説明するための説明図である。 磁気回路53のマグネット56の幅方向(Y´軸方向)で見た磁界の強さの推移を示すグラフであり、縦軸は磁気回路53において磁極面(内側面561a、内側面562a)とフロントヨーク58との間(磁気ギャップMg)に形成される磁界の強さHを示し、横軸はマグネット56の幅方向(Y´軸方向)で見た位置を示している。 磁気回路53(その磁極面)が形成する磁界において磁気検出素子64が出力する検出信号Vの推移を示すグラフであり、縦軸は検出信号Vを示し、横軸はX軸方向で見た磁気検出素子64の位置を示している。 レンズ駆動装置50A(レンズ駆動機構51および位置検出機構52A)の構成を説明するための図8と同様の説明図ある。 磁気回路53(その磁極面)が形成する磁界において第1磁気検出素子64が出力する第1検出信号Va、第2磁気検出素子71が出力する第2検出信号Vbおよびそれらの差信号Vdの推移を示す図11と同様のグラフであり、縦軸は検出信号V(第1検出信号Va、第2検出信号Vb)を示し、横軸はX軸方向で見た磁気検出素子64の位置を示している。
以下に、本願発明に係るレンズ駆動装置、それを搭載する撮像ユニットおよび撮像装置の各実施例について図面を参照しつつ説明する。
本願発明に係るレンズ駆動装置の一例としてのレンズ駆動装置50およびそれが設けられた撮像ユニットおよび撮像装置(電子機器)の一例としての実施例1の撮像装置10について図1から図11を参照しつつ説明する。先ず、その撮像装置10の概略的な構成について、図1から図2を用いて説明する。
実施例1の撮像装置10は、図1に示すように、カメラ本体の外形形状を形成する筐体11の前面(図1を正面視して手前側の面)側に撮影光学系12を有する撮像ユニット13が設けられている。この撮影光学系12は、後述するように複数の光学部材を備える(図3参照)。撮像ユニット13は、後述するように、撮影光学系12の撮影光軸(OA)に沿って、収納状態(所定の沈胴位置(図3(a)参照))と撮影待機状態(所定の繰出位置(図3(b)参照))との間で移行可能とされている。なお、この明細書では、撮影光学系12における光学的な軸線、すなわち各光学部材の中心軸位置となる回転対称軸を、撮影光学系12すなわち撮像装置10の撮影光軸OAとしている。
筐体11では、上面(図1を正面視して上側の面)に、操作部としてのシャッターボタン14が設けられている。シャッターボタン14は、被写体を撮影する際に上下方向の下方へと押し下げる操作(以下、押下操作ともいう)をするものである。また、明確な図示は略すが、筐体11には、撮像装置10を起動するための操作(起動操作)と、撮像装置10を停止するための操作(停止操作)と、を行うための電源ボタン15(図2参照)が設けられている。さらに、明確な図示は略すが、筐体11の背面には、その他の操作スイッチ16や後述する表示部24(その表示面)が設けられている(図2参照)。その操作スイッチ16は、各種のシーンモード、静止画モード、動画モード等の設定や各メニュー等の設定のための方向指示用スイッチや各種スイッチである。また、表示部24は、撮像された画像データや記録媒体に記録された画像データに基づき画像を表示する。
撮像装置10では、シャッターボタン14の押下操作により、撮影光学系12を通して後述する撮像素子22の受光面22a(図3参照)に受光した被写体像の画像データが記録処理される。その撮像素子22は、後述するように、撮影光学系12の結像位置に受光面22aが存在されて配置される(図3(b)参照)。
この撮像装置10は、図2に示すように、制御部21と、上述した撮像素子22と、レンズ鏡胴駆動ユニット23と、上述した表示部24と、レンズ駆動装置50と、を有する。撮像素子22は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等の固体撮像素子で構成されており、撮影光学系12を通して受光面22a(図3参照)上に結像された被写体像を電気信号(画像データ)に変換して出力する。その出力された電気信号(画像データ)は、制御部21へと伝送される。レンズ鏡胴駆動ユニット23は、後述するように、レンズ鏡胴を介して撮影光学系12の各光学部材を移動させる。レンズ駆動装置50は、後述するように、第2レンズ群32を撮影光軸OA方向に移動させる。このレンズ駆動装置50の構成については後に詳細に説明する。
制御部21は、操作部としてのシャッターボタン14、電源ボタン15および操作スイッチ16に為された操作に基づく駆動処理や、撮像素子22からの信号に基づく画像データの生成処理や、レンズ鏡胴駆動ユニット23、表示部24およびレンズ駆動装置50の駆動等の制御を、記憶部21aに格納されたプログラムにより統括的に行う。制御部21は、撮影光学系12を経て撮像素子22で画像を取得し、その画像を筐体11の後面側に設けられた表示部24に適宜表示させる。撮像素子22、レンズ鏡胴駆動ユニット23、表示部24およびレンズ駆動装置50には、制御部21を介して、図示を略す電池から電力が供給され、それぞれの動作の実行が可能とされている。
次に、撮像ユニット13の構成を、図3から図5を用いて説明する。図3は、撮像ユニット13の構成およびその状態が変化を説明するために筐体11内に設けられた様子を模式的な断面で示す説明図であり、(a)は収納位置を示し、(b)は繰出位置を示す。なお、この図3では、理解容易のために、レンズ駆動装置50を二点鎖線で示している。図4は、レンズ駆動装置50の構成を説明すべく外枠37の内方を撮影光軸OA方向で被写体側から見た様子を模式的に示す説明図であり、図6に示すII−II線に沿って得られた断面に相当する。図5は、レンズ駆動装置50のレンズ駆動機構51における磁気回路53およびコイル54と、レンズ駆動装置50の位置検出機構52における磁気検出素子64と、を、可動保持枠38とともに模式的な斜視図で示す説明図である。
撮像ユニット13は、図3に示すように、第1レンズ群31、第2レンズ群32、第3レンズ群33、シャッタ/絞りユニット34、撮像素子22、基板35、カバーガラス36、外枠37、可動保持枠38、レンズ保持枠39、固定枠41、回転筒42、ベース板43、レンズ駆動装置50を具備している。
この撮像ユニット13では、物体側から、第1レンズ群31、第2レンズ群32および第3レンズ群33が順次配列されるとともに、第1レンズ群31と第2レンズ群32との間にシャッタ/絞りユニット34が配置されて撮影光学系12が構成されている。
第1レンズ群31は、1枚以上のレンズからなる。この第1レンズ群31は、それらを一体的に保持するレンズ保持部37aを介して外枠37の先端部(物体側の端部)に固定支持されている。そのレンズ保持部37aは、外枠37の先端部における裏面(像面側の面)に固定されている。
第2レンズ群32は、1枚以上のレンズからなる。この第2レンズ群32は、可動保持枠38に一体的に保持されており、後述するように、その可動保持枠38、主軸44および副軸45を介して外枠37に撮影光軸OA方向に移動可能に支持されている。第2レンズ群32は、後述するように、ピント合わせ、つまり合焦を行うフォーカスレンズとして用いられる。
第3レンズ群33は、1枚以上のレンズからなる。この第3レンズ群33は、それらを一体的に保持するレンズ保持枠39を介して外枠37の後端(像面側の端部)箇所に固定支持されている。そのレンズ保持枠39は、外枠37の後端箇所に固定されている。
シャッタ/絞りユニット34は、シャッタおよび開口絞りを含むものである。このシャッタ/絞りユニット34は、第1レンズ群31を保持すべく外枠37の先端箇所に設けられたレンズ保持部37aの後端(像面側の端部)に固定されている。
これら第1レンズ群31から第3レンズ群33(シャッタ/絞りユニット34を含む)は、撮影光学系12を構成する複数の光学部材として機能する。この撮影光学系12(第1レンズ群31から第3レンズ群33(シャッタ/絞りユニット34を含む))の結像位置(第3レンズ群33の像面側)に、撮像素子22の受光面22aが配置されている。その撮像素子22は、基板35に実装されており、その受光面22aがカバーガラス36で覆われている。その基板35は、ベース板43に固定されており、適宜電子部品および撮像素子22が実装されて電子回路部を構成している。カバーガラス36は、光学フィルタであり、明確な図示は略すがベース板43に設けられている。ベース板43は、固定枠41を介して筐体11に取り付けられている。
その固定枠41は、両端開放の箱状を呈し、筐体11の内方に設けられている。固定枠41は、前端部(被写体側の端部)が筐体11(その裏面)に取り付けられており、後端部(像面側の端部)にベース板43が固定されている。この固定枠41は、明確な図示は略すが、内方が円筒形状とされており、その内周面に案内溝が形成されている。その案内溝は、撮影光軸OAに直交する面に沿って設けられ、環状を呈する。この固定枠41の内方に回転筒42が設けられる。
その回転筒42は、固定枠41の内方に挿入可能な筒状を呈する。回転筒42の基端部の外周面には、ギア部42aが形成されている。そのギア部42aは、明確な図示は略すが撮影光軸OAに直交する面に沿って設けられており、レンズ鏡胴駆動ユニット23(図2参照)の駆動モータ(図示せず)の出力ギアが噛み合わされる。回転筒42の内周面には、カム溝42bが設けられている。このカム溝42bには、外枠37の後述するカムフォロワ37bが接触しつつ相対的に移動することが可能に挿入される。カム溝42bは、明確な図示は略すが、回転筒42の回転する力を外枠37における撮影光軸OA方向への移動力に変換すべく、撮影光軸OA方向に対して傾斜されて設けられている。
また、回転筒42では、図示は略すが、外周面に案内突起が形成されており、その案内突起が固定枠41の内周面に設けられた案内溝(図示せず)に、撮影光軸OA方向で接触しつつ相対的に撮影光軸OA回り(撮影光軸OAを回転軸線とする回転方向)に移動することが可能に挿入される。このため、回転筒42は、固定枠41の内方において、撮影光軸OA方向への相対的な移動が防止されつつ、撮影光軸OA回りに回転することが可能とされている。このことから、回転筒42は、ベース板43に対して、撮影光軸OA(撮影光路)方向での位置を固定したまま、撮影光軸OA回りの回転が可能とされている。この回転筒42の内方に外枠37が設けられる。
その外枠37は、回転筒42の内方に挿入可能な筒状を呈し、基端部の外周面に径方向(撮影光軸OAに直交しかつそこからの放射方向)に突出してカムフォロワ37bが設けられている。このカムフォロワ37bは、回転筒42の内周面に設けられたカム溝42bに接触しつつ相対的に移動することが可能に挿入される。また、外枠37は、図示は略すが、直進案内部を介してベース板43に連結されている。その直進案内部は、外枠37のベース板43(そこが固定される固定枠41)に対する撮影光軸OA方向への移動(直進移動)を可能とするとともに、外枠37のベース板43(固定枠41)に対する撮影光軸OA回りの回転を防止する。これにより、外枠37は、固定枠41に対して回転駆動される回転筒42の回転姿勢に応じて、カムフォロワ37bが嵌る回転筒42のカム溝42bのカム軌跡に倣うように、ベース板43すなわちそこに固定された固定枠41に対して撮影光軸OA方向に直進移動される。
この外枠37には、先端(被写体側)に内径寸法を小さくする鍔部37cが設けられている。また、外枠37には、上述したように、後端(像面側の端部)箇所に、第3レンズ群33を一体的に保持するレンズ保持枠39が固定されている。そして、外枠37では、そのレンズ保持枠39と鍔部37cとを撮影光軸OA方向で掛け渡して主軸44が設けられているとともに、鍔部37cの後端面(像面側の面)から像面側へ向けて撮影光軸OA方向に伸びる副軸45が設けられている。その主軸44と副軸45とは、撮影光軸OAに直交する方向で見て、第1レンズ群31から第3レンズ群33(シャッタ/絞りユニット34を含む)に至る撮影光路の外方に存在されており、その撮影光路(撮影光軸OA)を挟んで対向する位置関係とされている。この主軸44および副軸45を介して、第2レンズ群32を一体的に保持する可動保持枠38が、外枠37に支持されている。
その可動保持枠38には、図3から図5に示すように、第2レンズ群32を保持する枠部38aから径方向に突出して、一対の軸受孔部38bと軸受溝部38cとが設けられている。その一対の軸受孔部38bは、枠部38aから径方向に突出した箇所で撮影光軸OA方向に伸びる連結腕部38dの両端に設けられている。両軸受孔部38bには、主軸44を撮影光軸OA方向に通すことが可能な軸受孔38e(図5等参照)が設けられており、それぞれの軸受孔38eの中心軸線が外枠37内における主軸44の中心軸線と一致する同一直線上に設定されている(図4等参照)。軸受溝部38cには、副軸45を撮影光軸OA方向に受け入れることが可能な軸受溝38f(図5等参照)が設けられており、その軸受溝38fが外枠37内における副軸45の位置関係に対応して設定されている(図4等参照)。
可動保持枠38は、両軸受孔部38b(その軸受孔38e)に主軸44が通されるとともに、軸受溝部38c(その軸受溝38f)で副軸45を受け入れることで、外枠37内における鍔部37cの後端側(像面側)の空間で、撮影光軸OA方向に移動可能に支持される。これにより、可動保持枠38は、外枠37に対して撮影光軸OA(撮影光路)方向への移動(直進移動)が可能であるとともに、外枠37に対する撮影光軸OA回りの回転が防止されている。この外枠37に対して可動保持枠38(そこに保持された第2レンズ群32)を移動させるために、レンズ駆動装置50が設けられている。このことから、実施例1では、外枠37が、可動保持枠38(第2レンズ群32)を撮影光軸OA方向に移動可能に支持する支持部として機能し、可動保持枠38が、支持部としての外枠37に対して撮影光軸OA方向に移動可能とされて第2レンズ群32を保持する保持部(可動保持部)として機能する。そのレンズ駆動装置50の構成については後に詳細に説明する。
次に、上述した撮像ユニット13の動作を説明する。撮像ユニット13では、図3に示すように、回転筒42のギア部42aに噛み合わされたギア(図示せず)を介して、レンズ鏡胴駆動ユニット23(図2参照)の駆動モータ(図示せず)の駆動力が適宜ギア伝達されることにより、固定枠41の内方において回転筒42が撮影光軸OA回りに回転駆動される。すると、撮像ユニット13では、回転筒42のカム溝42bと外枠37のカムフォロワ37bとの案内作用により、固定枠41(回転筒42)に対して外枠37が撮影光軸OA方向で物体(被写体)側(後述するX軸方向正側)へ向かって進出移動する。このとき、外枠37は、上述した直進案内部(図示せず)の案内作用により、固定枠41(ベース板43)に対する撮影光軸OA回りの回転が防止されている。これにより、外枠37は、撮影光軸OA回りに回転することなく、繰り出し可能な最大限の位置まで繰り出された状態となる(図3(a)から(b)参照)。
このとき、撮像ユニット13では、上述したように、回転筒42の動作に伴って外枠37が進退移動されることにより、レンズ保持部37aを介して外枠37に支持された第1レンズ群31、可動保持枠38を介して外枠37に支持された第2レンズ群32、レンズ保持部37aを介して外枠37に固定されたシャッタ/絞りユニット34、およびレンズ保持枠39を介して外枠37に支持された第3レンズ群33が、所定のごとく撮影光軸OA方向に移動する。そして、外枠37が繰り出し可能な最大限の位置まで繰り出された状態となると、第1レンズ群31、第2レンズ群32、シャッタ/絞りユニット34および第3レンズ群33、すなわち撮影光学系12が所定の撮影待機状態とされる(図3の(a)から(b)参照)。
その撮影光学系12では、撮影待機状態において、レンズ駆動装置50により第2レンズ群32(可動保持枠38)が撮影光軸OA方向へと適宜移動されることで、合焦動作すなわちフォーカス調整が行われる。撮像装置10では、撮影光学系12(撮像ユニット13)が撮影待機状態とされてフォーカス調整が為されると、第1レンズ群31、第2レンズ群32、シャッタ/絞りユニット34および第3レンズ群33により、撮像素子22の受光面22aに被写体像が結像される。そして、撮像装置10では、撮像素子22が結像された被写体像を電気信号(画像データ)に変換(光電変換)して制御部21に出力し、その制御部21が入力された電気信号をA/D変換しデジタル画像として取得する(図2参照)。
また、撮像ユニット13では、レンズ鏡胴駆動ユニット23(図2参照)の駆動モータ(図示せず)を逆向きに回転することにより、上述した動作を逆転させることができ、外枠37を回転筒42に対して最も後退された状態とすることができる(図3(b)から(a)参照)。すると、外枠37は、図3(a)に示すように、回転筒42すなわち筐体11の内方へと収納され(所謂沈胴状態)、撮影光学系12(第1レンズ群31、第2レンズ群32、シャッタ/絞りユニット34および第3レンズ群33)が所定の収納状態とされる。なお、実施例1では、電源ボタン15(図2参照)に停止操作が為されると、撮影光学系12(撮像ユニット13)が収納状態とされる。このため、撮像装置10では、停止状態(電源がOFF状態)とされた際の携帯性が良好なものとされている。
このことから、撮像ユニット13では、外枠37、可動保持枠38、レンズ保持枠39、固定枠41および回転筒42が、撮影光学系12を構成する光学部材としての第1レンズ群31、第2レンズ群32、第3レンズ群33、およびシャッタ/絞りユニット34を収容する光学収容部材(レンズ鏡胴)として機能する。また、撮像ユニット13では、外枠37および回転筒42が、固定枠41に対して移動(回転移動も含む)される可動レンズ鏡胴として機能する。さらに、外枠37、可動保持枠38、レンズ保持枠39および回転筒42が、第1レンズ群31、第2レンズ群32および第3レンズ群33の収納状態と撮影待機状態との移行のためのレンズ駆動機構として機能するとともに、固定枠41に対して撮影光軸OA方向に沈胴位置と繰出位置との間で移動する可動光学収容部材として機能する。
これら第1レンズ群31、第3レンズ群33およびシャッタ/絞りユニット34の位置(第2レンズ群32の基本的な位置も含む)は、一般的なDC(直流)モータを用いてレンズ鏡胴駆動ユニット23(図2参照)の駆動モータ(図示せず)を構成し、その出力軸に直接固定されたエンコーダ形状を備えたピニオンギヤと、この近傍に設置された例えばフォトインタラプタからなるズームカウント検出器によって発生される駆動パルスのカウントを用いて回転筒42の回転姿勢を制御することで制御することができる。なお、回転筒42を移動させるための駆動源は、上述したようにDCモータとして、エンコーダとフォトインタラプタによる検出器により駆動位置検出を達成するようにしているが、これら全体をパルスモータに置き換えても同様の機能を達成可能である。このため、駆動モータは、スプラインギア等とともにレンズ駆動機構を駆動させるレンズ駆動機構用駆動源(可動レンズ鏡筒を駆動させる可動レンズ鏡筒用駆動源)として機能し、可動レンズ鏡筒を介して可動レンズ保持枠を駆動するレンズ保持枠駆動手段として機能する。
次に、本発明に係るレンズ駆動装置50の特徴部分の構成を、図6から図11を加えて用いて説明する。図6は、図4に示すI−I線に沿って得られた断面で示すレンズ駆動装置50の構成を説明するための説明図ある。図7は、マグネット56(第1マグネット561および第2マグネット562)とバックヨーク57とフロントヨーク58とにより構成された磁気回路53を説明するための説明図である。図8は、レンズ駆動装置50(レンズ駆動機構51および位置検出機構52)の構成を説明するための説明図である。この図8では、レンズ駆動機構51の磁気回路53、コイル54および位置検出機構52の磁気検出素子64を図6に示すIII−III線に沿って得られた断面で示すとともに、レンズ駆動機構51の駆動回路55および位置検出機構52の位置検出回路65をブロック図で示している。図9は、外枠37に対して可動保持枠38がX軸方向(撮影光軸OA方向)に移動された際の、磁極面(内側面561a、内側面562a)と磁気検出素子64(コイル54)との位置関係を説明するための説明図である。図10は、磁気回路53のマグネット56の幅方向(Y´軸方向)で見た磁界の強さの推移を示すグラフであり、縦軸は磁気回路53において磁極面(内側面561a、内側面562a)とフロントヨーク58との間(磁気ギャップMg)に形成される磁界の強さHを示し、横軸はマグネット56の幅方向(Y´軸方向)で見た位置を示している。図11は、磁気回路53(その磁極面)が形成する磁界において磁気検出素子64が出力する検出信号Vの推移を示すグラフであり、縦軸は検出信号Vを示し、横軸はX軸方向で見た磁気検出素子64の位置を示している。なお、図10および図11の横軸に記した点P1、P2、P3は、図9に符号P1、P2、P3で示すマグネット56(磁気回路53)に対する磁気検出素子64の位置における幅方向(Y´軸方向)を示している。以下の説明では、撮像装置10を基準として、撮影光軸OA方向をX軸方向(被写体側を正側)とし、撮影光軸OAを中心とする回転方向で見たレンズ駆動装置50の中心における当該回転方向の接線をY軸方向(図5における手前側を正側)とし、X軸およびY軸に直交する方向(径方向(撮影光軸OAに直交しかつそこからの放射方向))をZ軸方向(外方側を正側)とする。
レンズ駆動装置50は、撮影光学系12(撮像ユニット13)における第2レンズ群32の撮影光軸OA方向での位置を制御するものであり、図4から図8に示すように、外枠37に対して可動保持枠38を撮影光軸OA方向に移動させるレンズ駆動機構51と、可動保持枠38の撮影光軸OA方向での位置を検出する位置検出機構52と、を備える。
レンズ駆動機構51は、磁気回路53とコイル54と駆動回路55(図8参照)とを有する。このレンズ駆動機構51は、基本的に、磁気回路53により形成された磁界中に配置したコイル54に流す駆動電流を駆動回路55で生成することにより、外枠37に対して可動保持枠38(コイル54)を撮影光軸OA方向に移動させるものである。
その磁気回路53は、マグネット56とバックヨーク57とフロントヨーク58とを有する。マグネット56は、磁性を有する材料(着磁材料)で形成された板状部材であり、長尺な直方体形状を呈する。このマグネット56は、実施例1では、厚さ方向(Z軸方向)が磁化(着磁)方向とされた長尺な板状の第1マグネット561と第2マグネット562とを有し、両マグネット561、562が長尺方向に直列されて構成されている。その第1マグネット561は、厚さ方向で見た内側(Z軸方向負側)の内側面561aがN極、そこと反対側に位置する外側面側がS極とされている。また、第2マグネット562は、厚さ方向で見た内側(Z軸方向負側)の内側面562aがS極、そこと反対側に位置する外側面側がN極とされている。すなわち、第1マグネット561と第2マグネット562とは、磁化(着磁)方向が逆向きとされている。
このマグネット56の外側面にバックヨーク57が設けられている。このバックヨーク57は、マグネット56の外側面、すなわち第1マグネット561の外側面と第2マグネット562の外側面との双方を覆う大きさ寸法の板状を呈し、両外側面を掛け渡しつつ接着されて固定されている。また、マグネット56の内側面(561a、562a)とZ軸方向(径方向)で所定の間隔を置いて、フロントヨーク58が設けられている。このフロントヨーク58は、バックヨーク57と等しい大きさ寸法の板状を呈する。フロントヨーク58は、Z軸方向で見たマグネット56の内側面との間隔、すなわち第1マグネット561の内側面561aおよび第2マグネット562の内側面562aとの間隔が、均一なものとされている。換言すると、マグネット56(第1マグネット561および第2マグネット562)とバックヨーク57とフロントヨーク58とは、互いに平行とされているとともに、接着されたマグネット56とバックヨーク57とに対して所定の間隔を置いてフロントヨーク58が配されている。
このような構成であることから、図7に示すように、第1マグネット561の内側面561aのN極を出た磁力線は、フロントヨーク58における内側面561aとZ軸方向(径方向)で対向する箇所へ入り(矢印A1参照)、フロントヨーク58内において第2マグネット562の内側面562aとZ軸方向で対向する箇所に至り(矢印A2参照)、フロントヨーク58における第2マグネット562の内側面562aとZ軸方向で対向する箇所からその内側面562a(S極)へ入り(矢印A3参照)、その第2マグネット562の外側面(N極)からバックヨーク57を経て第1マグネット561の外側面(S極)へ入る(矢印A4参照)。このように、マグネット56(第1マグネット561および第2マグネット562)とバックヨーク57とフロントヨーク58とは、磁気回路53を構成している。このことから、磁気回路53では、マグネット56の内側面すなわち第1マグネット561の内側面561aおよび第2マグネット562の内側面562aと、フロントヨーク58と、の間に磁気ギャップMgを形成しており、内側面561aおよび内側面562aが磁極面を形成している。このため、磁気回路53では、磁気ギャップMgにおいて、Z軸方向(径方向)の磁界を形成しており、内側面561aとフロントヨーク58との間と内側面562aとフロントヨーク58との間とでは形成する磁界の向きを反対としている(矢印A1、A3参照)。この磁極面すなわち内側面561aおよび内側面562aは、上述した構成であることから、マグネット56の長尺方向に長尺な矩形状とされている。磁気回路53では、磁気ギャップMgの内側面561aとフロントヨーク58との間に形成する磁界をマグネット56の長尺方向で見て均一なものとするとともに、磁気ギャップMgの内側面562aとフロントヨーク58との間に形成する磁界をマグネット56の長尺方向で見て均一なものとしている。
この磁気回路53は、図4から図6に示すように、一対の固定腕部59を介して外枠37に固定されている。その両固定腕部59は、外枠37の内周壁からZ軸方向負側(径方向の内側)へ向けて突出されている。一対の固定腕部59には、互いに接着固定されたマグネット56およびバックヨーク57の長尺方向で見た両端部が取り付けられているとともに、そのマグネット56から所定の間隔を置いた位置でフロントヨーク58の長尺方向で見た両端部が取り付けられている。この磁気回路53は、外枠37に対してZ軸方向(径方向)回りに回転されて、換言すると磁極面(内側面561aおよび内側面562a)がX−Y平面と平行な状態を維持しつつ外枠37に対して回転されて、長尺方向がX軸方向(撮影光軸OA方向)に対して所定の傾斜角度θ(図8等参照)を為して外枠37に固定されている。この所定の傾斜角度θについては後述する。
レンズ駆動機構51では、磁気回路53により形成された磁気ギャップMgにコイル54が配されている。このコイル54は、Z軸方向(径方向)に伸びる軸線を取り巻いて線材が設けられて構成され、Z軸方向で見て全体に矩形状とされている(図5、図8および図9参照)。コイル54は、第2レンズ群32を一体的に保持する可動保持枠38に一対の支持腕部61を介して取り付けられている。その両支持腕部61は、図4および図5に示すように、可動保持枠38において、一対の軸受孔部38bおよび軸受溝部38cとは異なる位置で枠部38aから撮影光軸OAに直交する面に沿って突出して設けられている。両支持腕部61は、枠部38aにおいて撮影光軸OAを中心とする回転方向で見て所定の間隔を置いて設けられており、それぞれの突出端にコイル54におけるX軸方向に伸びる一辺が取り付けられている。このため、両支持腕部61は、Z軸方向で見て枠部38aから所定の間隔を置いた位置でコイル54を支持しており、枠部38aとコイル54との間に空間を形成している。この空間は、外枠37に対して可動保持枠38が移動された際、磁気回路53を構成するフロントヨーク58を、互いに干渉することなく受け入れることのできる大きさ寸法とされている。
このコイル54は、第2レンズ群32が撮影光学系12を適切に構成する状態(図3参照)において、一対の支持腕部61に取り付けられた両辺が撮影光軸OA方向と平行となるように可動保持枠38に設けられている(図5、図8および図9等参照)。このため、コイル54では、磁気回路53の磁気ギャップMgにおいて、残りの両辺(以下では、第1辺部54aおよび第2辺部54bという)が、X軸方向(撮影光軸OA方向)およびZ軸方向(径方向)と直交されており、Y軸方向に沿って伸びている(図5、図6、図8および図9等参照)。このコイル54では、Z軸方向に伸びる軸線を取り巻くように線材が設けられて構成されていることから、第1辺部54aおよび第2辺部54bではその伸長方向(Y軸方向に沿う方向(図8の矢印A5、A6参照))に電流を流すことが可能とされている。すなわち、第1辺部54aおよび第2辺部54bは、コイル54により形成された、X軸方向(撮影光軸OA方向)およびZ軸方向(磁気回路53(その磁極面)により形成される磁界の方向)と直交する直線状の電路となる。
そのコイル54は、図8に示すように、接続線を介して駆動回路55に接続され、その駆動回路55が接続線を介して制御部21(それを構成するメイン回路基板)に接続されている。コイル54では、駆動回路55で生成された駆動電流が流される。その駆動回路55は、制御部21の制御下で駆動電流を生成するものであり、D/A変換器62とモータドライバ63とを有する。そのD/A変換器62は、デジタル信号としての駆動信号が制御部21から入力されると、アナログ信号に変換してモータドライバ63へと出力する。そのモータドライバ63は、アナログ信号としての駆動信号がD/A変換器62から入力されると、その駆動信号に応じた駆動電流を生成し、その駆動電流をコイル54に供給する。駆動回路55(モータドライバ63)は、制御部21からの駆動信号に応じて、大きさおよび流れる向きを適宜設定した駆動電流を生成する。このため、コイル54では、制御部21の制御下において、第1辺部54aおよび第2辺部54bに伸長方向(Y軸方向)に駆動電流が流されるとともに、第1辺部54aと第2辺部54bとでは駆動電流の流れる向きが反対とされている(矢印A5、A6参照)。
このレンズ駆動機構51では、磁気回路53により形成された磁気ギャップMgに配されたコイル54に適宜駆動電流を流すことで、その磁気ギャップMg内の磁界とその磁界内で流れる駆動電流との電磁作用により、可動保持枠38を撮影光軸OA方向に駆動することができる。詳細には、磁気回路53では、上述したように、磁気ギャップMgにおいて、第1マグネット561の内側面561aとフロントヨーク58との間でZ軸方向負側へ向かう磁界を形成しているとともに、第2マグネット562の内側面562aとフロントヨーク58との間でZ軸方向正側へ向かう磁界を形成している(図7参照)。ここで、磁気回路53は、その長尺方向がX軸方向(撮影光軸OA方向)に対して傾斜されているが、その傾斜がZ軸方向(径方向)回りの回転によるものであることから、当該傾斜に拘らず磁気ギャップMgで形成する磁界の方向はZ軸方向となる。
そして、図8に示すように、制御部21の制御下において、コイル54に、第1辺部54aに矢印A5へ向けた駆動電流を流したものとすると、第2辺部54bには矢印A6へ向けた駆動電流が流れる。すると、第1マグネット561の内側面561aとフロントヨーク58との間では、Z軸方向負側へ向かう磁界内において矢印A5へ向けて駆動電流が流れることとなるので、その駆動電流が流れる第1辺部54aにはフレミングの左手の法則にしたがって矢印A7へ向かう駆動力が作用する。また、第2マグネット562の内側面562aとフロントヨーク58との間では、Z軸方向正側へ向かう磁界内において矢印A6へ向けて駆動電流が流れることとなるので、駆動電流が流れる第2辺部54bにはフレミングの左手の法則にしたがって矢印A8へ向かう駆動力が作用する。その矢印A7と矢印A8とは、いずれもX軸方向負側(撮影光軸OA方向の像面側)へと向かうものであることから、コイル54には磁気回路53に対してX軸方向負側へ向かう駆動力が作用する。
また、制御部21の制御下において、コイル54に、第1辺部54aに矢印A5とは反対側に向けた駆動電流を流したものとすると、第2辺部54bには矢印A6とは反対側に向けた駆動電流が流れる。すると、第1マグネット561の内側面561aとフロントヨーク58との間では、Z軸方向負側へ向かう磁界内において矢印A5とは反対側に向けて駆動電流が流れることとなるので、駆動電流が流れる第1辺部54aには矢印A7とは反対側に向かう駆動力が作用する。また、第2マグネット562の内側面562aとフロントヨーク58との間では、Z軸方向正側へ向かう磁界内において矢印A6とは反対側に向けて駆動電流が流れることとなるので、駆動電流が流れる第2辺部54bに矢印A8とは反対側に向かう駆動力が作用する。このため、コイル54には磁気回路53に対してX軸方向正側へ向かう駆動力が作用する。
このように、レンズ駆動機構51では、コイル54に流す駆動電流の向きを逆転させることにより、コイル54にX軸方向で作用する駆動力すなわちコイル54に付与するX軸方向への駆動力を、負側へ向かうものと正側へ向かうものとで切り替えることができる。上述したように、そのコイル54は、一対の支持腕部61を介して可動保持枠38に取り付けられており、磁気回路53は、一対の固定腕部59を介して外枠37に固定されている(図4から図6参照)。また、その可動保持枠38は、外枠37に対して撮影光軸OA方向への移動(直進移動)が可能とされている(図3参照)。このため、レンズ駆動装置50では、制御部21の制御下においてレンズ駆動機構51を制御する、すなわち駆動回路55(モータドライバ63)からコイル54に供給する駆動電流の向きを制御することで、可動保持枠38すなわち第2レンズ群32を外枠37に対して撮影光軸OA方向に自在に駆動することができる。
そのレンズ駆動装置50では、可動保持枠38の撮影光軸OA方向での位置を検出する位置検出機構52を備える。その位置検出機構52は、磁気検出素子(磁気センサ)64と位置検出回路65とを有する。位置検出機構52は、基本的に、レンズ駆動機構51の磁気回路53が形成する磁界の強さの漸次的な変化を磁気検出素子64で検知することにより、外枠37に対する可動保持枠38の撮影光軸OA方向での位置を検出するものである。このことから、レンズ駆動機構51の磁気回路53では、上述した構成により、形成する磁界の強さが撮影光軸OA方向での位置に応じて漸次的に変化するものとされている。以下では、これらについて説明する。
磁気検出素子64は、自らが設置された箇所における磁界の強さに比例する大きさの検出信号Vを生成する。この磁気検出素子64は、例えば、ホール素子や磁気抵抗素子(MRセンサ)で構成することができ、実施例1ではホール素子を用いている。この磁気検出素子64は、第2レンズ群32を支持する可動保持枠38に設けられており、その可動保持枠38の外枠37に対する撮影光軸OA方向での移動と一体的に、磁気ギャップMgの内方で撮影光軸OA方向に移動することが可能とされている。磁気検出素子64は、実施例1では、レンズ駆動機構51のコイル54に固定されている。その磁気検出素子64の固定位置は、以下のように設定されている。
先ず、レンズ駆動機構51の磁気回路53の磁気ギャップMgでは、上述したように、第1マグネット561の内側面561aとフロントヨーク58との間でZ軸方向負側へ向かう磁界が形成され、第2マグネット562の内側面562aとフロントヨーク58との間でZ軸方向正側へ向かう磁界が形成されている(図7参照)。ここで、磁気回路53(マグネット56)の幅方向をY´軸方向(図8および図9参照)とする。これは、磁気回路53(マグネット56)は、長尺方向が、X軸方向(撮影光軸OA方向)に対して所定の傾斜角度θを為して外枠37に固定されていることから、磁気回路53(マグネット56)の幅方向もY軸方向に対して傾斜角度θを為していることによる。そこが形成する磁気ギャップMgでは、Y´軸方向での位置によって磁界の強さHの変化の態様が所定のものとされている。詳細には、磁気ギャップMgでは、図10に示すように、Y´軸方向(磁気回路53(マグネット56)の幅方向)で見て、磁極面(内側面561a、内側面562a(マグネット56))の中央箇所から側縁部(幅方向で見た縁部)の近傍箇所(図9も併せて符号P1参照)に相当する領域では所定の強度であるとともに、その側縁部の近傍箇所から外側へ向かうにしたがって強度が漸減し(図9も併せて符号P2からP3参照)、当該磁極面(その側縁部)との間隔が広がると極めて弱い強度となるとともにその変化量が極めて小さくなる。実施例1では、磁気回路53(マグネット56)は、形成する磁気ギャップMgにおいて、磁極面の側縁部の近傍箇所から外側へ向かうにしたがって強度が漸減する領域における磁界の強さHの変化の態様が単調に減少するものとされている。
ここで、レンズ駆動機構51では、磁気回路53(マグネット56)を、長尺方向がX軸方向(撮影光軸OA方向)に対して所定の傾斜角度θを為して外枠37に固定するとともに、その外枠37(磁気回路53(磁気ギャップMg))に対して可動保持枠38(そこに一体的に支持されるコイル54)をX軸方向に変位する構成としている。このため、可動保持枠38が外枠37に対してX軸方向に変位すると、可動保持枠38における任意の一点(例えばコイル54が設けられた箇所)の、Z軸方向(径方向)で対向する磁極面(内側面561a、内側面562a(マグネット56))における箇所が、長尺方向への変化を伴いつつY´軸方向へと単調(漸次的)に変化する(図9の符号P1、P2、P3参照)。
また、磁気回路53では、上述したように、磁極面(内側面561a、内側面562a)とフロントヨーク58との間(磁気ギャップMg)に形成する磁界がマグネット56の長尺方向で見て均一とされている。加えて、磁気回路53は、Z軸方向(径方向)回りに回転されることで長尺方向がX軸方向(撮影光軸OA方向)に対して所定の傾斜角度θ(図8および図9参照)を為すものとされていることから、可動保持枠38(コイル54)に対するZ軸方向での間隔が、磁気回路53の長尺方向で見た位置に拘らず一定とされている。このため、磁気回路53(マグネット56)では、磁極面(内側面561a、内側面562a(マグネット56))のY´軸方向(幅方向)での位置が等しいものであれば、当該磁極面の長尺方向への位置の変化に拘らず、可動保持枠38(コイル54)における任意の一点に対して形成する磁界の強さHを一定のものとしている。
このことから、可動保持枠38における磁気検出素子64の固定位置は、可動保持枠38の外枠37に対するX軸方向(撮影光軸OA方向)での変位に伴って、磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))に対する位置が、Y´軸方向に漸次的に変化する箇所に設定する。すなわち、磁気検出素子64の固定位置は、Z軸方向(径方向)で見て、可動保持枠38の外枠37に対するX軸方向(撮影光軸OA方向)での変位に伴って、磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))の長尺方向への変化を伴いつつ一方の側縁部に対して内方と外方との間を跨ぐように変化する箇所に設定する。このため、磁気検出素子64は、上記した条件を満たすものとしつつ、Z軸方向(径方向)すなわち磁気回路53が磁気ギャップMgに形成する磁界の方向で見て、その磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))の一方の側縁部と対向して設けられている。これにより、磁気検出素子64は、可動保持枠38が外枠37に対してX軸方向に変位すると、そのX軸方向での位置に応じて自らが存在する箇所における磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))による磁界の強さHが漸次的に変化するので、生成する検出信号Vの大きさの変化に対する可動保持枠38のX軸方向での位置の関係性を一義的なものとすることができる。
磁気検出素子64は、実施例1では、X軸方向で見た変位可能な範囲のうち、可動保持枠38(コイル54)が最も被写体側に存在した場合(図9の符号P1参照)、磁界の強さHが単調に変化する領域における最も大きな値(図10の符号h1参照)となり、かつ可動保持枠38(コイル54)が最も像側に存在した場合(図9の符号P3参照)、磁界の強さHが単調に変化する領域における最も小さな値(図10の符号h3参照)となるように、磁気回路53(その長尺方向)のX軸方向に対する所定の傾斜角度θとともに可動保持枠38(コイル54)での固定位置が設定されている。このため、所定の傾斜角度θは、実施例1では、外枠37に対する可動保持枠38のX軸方向での移動可能な範囲での移動により、可動保持枠38(コイル54)における磁気検出素子64の設置位置に対して磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))が形成する磁界を、最大値と最小値との間で変化させるように設定されている。
これにより、磁気検出素子64は、図11に示すように、可動保持枠38(コイル54)が最も被写体側(図9の符号P1)とされると最も大きな検出信号v1を生成し、可動保持枠38(コイル54)のX軸方向の像側への移動により生成する検出信号Vの大きさが単調に減少し、可動保持枠38(コイル54)が移動可能な範囲の中間位置(図9の符号P2参照)とされると中間の値となる検出信号v2を生成し、可動保持枠38(コイル54)が最も像側(図9の符号P3)とされると最も小さな検出信号v3を生成する。このように、磁気検出素子64からの検出信号Vと可動保持枠38(コイル54)のX軸方向(撮影光軸OA方向)での位置との関係性が一義的なものとされている。
その磁気検出素子64は、図8に示すように、接続線を介して位置検出回路65に接続され、その位置検出回路65が接続線を介して制御部21(それを構成するメイン回路基板)に接続されている。その位置検出回路65は、磁気検出素子64からの検出信号Vを制御部21への検出信号に変換するものであり、増幅回路66とA/D変換器67とを有する。その増幅回路66は、磁気検出素子64で生成されたアナログ信号としての検出信号Vを増幅してA/D変換器67へと出力する。A/D変換器67は、増幅されたアナログ信号としての検出信号が増幅回路66から入力されると、デジタル信号に変換して制御部21へと出力する。これにより、制御部21は、磁気検出素子64により検出された磁界の強さHの情報を取得することができ、その情報から可動保持枠38(コイル54)のX軸方向での位置を認識することができる。換言すると、位置検出機構52は、制御部21と協働して、磁気検出素子64からの検出信号Vを位置検出値として、その位置検出値(検出信号V)により、外枠37に対する可動保持枠38のX軸方向(撮影光軸OA方向)での位置を検出する。
レンズ駆動装置50は、制御部21の制御下において、レンズ駆動機構51により可動保持枠38すなわち第2レンズ群32を撮影光軸OA方向に移動させる際、その可動保持枠38の撮影光軸OA方向での位置を位置検出機構52で検出し、その位置検出情報(検出信号V)をフィードバック情報として用いてサーボ制御を行う。これにより、レンズ駆動装置50は、可動保持枠38すなわち第2レンズ群32の撮影光軸OA方向での位置をより適切に制御することができる。
次に、駆動手段により、支持部に対して移動される保持部(そこに保持されたレンズ)の位置を検出する位置検出手段における技術の課題について説明する。
従来、位置検出手段としては、例えば、駆動手段をステッピングモータでリードスクリューを回転させることで支持部に対して保持部を移動させる送り機構として構成し、ステッピングモータの駆動パルス数を検出(カウント)することにより、保持部(レンズ)の位置を検出する構成とすることが知られている。この場合、例えば、支持部にフォトインタラプタを設けるとともに、保持部に遮光板を設けて基準位置検出手段を構成し、そこからの検出信号に基づいて保持部を基準位置まで移動し、その基準位置からリードスクリューを介して保持部を移動させるべく駆動するステッピングモータの駆動パルス数をカウントすることにより、保持部すなわちレンズの位置を算出することができる。
また、支持部に保持部の移動方向に沿って磁極が所定の間隔で交互に異なるように着磁した位置検出用マグネットを設けるとともに、保持部における位置検出用マグネットと対向する位置に磁気検出素子を設けて、位置検出手段を構成することも考えられている。この位置検出手段では、支持部に対して保持部が移動すると、位置検出用マグネットにおける磁気検出素子が対向する箇所の磁極が交互に変化するため、その磁気検出素子からの出力が所定の間隔で交互に変化する繰り返し波形となるので、この磁気検出素子からの繰り返し波形の回数を、上記した構成のステッピングモータの駆動パルス数の代わりとすることができる。このような構成の位置検出手段では、位置検出用マグネットに対する磁気検出素子の位置の変化、すなわち支持部に対する保持部の位置の変化を検出するものであることから、ステッピングモータの駆動パルス数をカウントする必要がないので、保持部の駆動手段としてボイスコイル等の電磁駆動式アクチュエーターが使えるため駆動音を静かなものとすることができる。
ところが、これらの位置検出手段は、保持部の支持部に対する基準位置からの変化量を駆動パルス数もしくは磁気検出素子からの出力により把握するものであることから、保持部の位置を検出する度にその保持部を基準位置へと移動させる必要があるので、保持部の位置の検出に時間を要してしまう。
そこで、位置検出手段では、保持部に光軸方向に着磁させた位置検出用マグネットを設けるとともに、支持部における位置検出用マグネットと光軸方向で対向する位置に磁気検出素子を設ける構成とすることが考えられている(上述した特許文献1参照)。この位置検出手段では、支持部に対して保持部が光軸方向に移動すると、その位置に応じて位置検出用マグネットと磁気検出素子との間隔が変化することにより、その磁気検出素子における位置検出用マグネットで形成された磁界の強度が間隔に応じて変化するので、支持部と保持部との位置関係に対する磁気検出素子からの出力電圧値を一義的なものとすることができる。このため、当該位置検出手段では、支持部に対する保持部の位置に拘らず、磁気検出素子の出力電圧値から保持部の位置を検出することができるので、速やかに保持部の位置を検出することができる。
しかしながら、その従来の位置検出手段(レンズ駆動装置)では、位置検出用マグネットからの距離が所定の大きさを越えると、位置の変化に対する位置検出用マグネットが形成する磁界の強さの変化が殆ど無くなることから、支持部に対する保持部の移動範囲に制限を生じさせてしまう。ここで、当該従来の位置検出手段(レンズ駆動装置)では、位置検出用マグネットを光軸方向で挟むように2つの磁気検出素子を設ける構成とすることも考えられているが、単一の磁気検出素子を設けることに比較して2倍の移動範囲とすることができることに留まるものであり、支持部に対する保持部の移動範囲に制限を生じさせてしまうことには変わりはない。加えて、当該従来の位置検出手段(レンズ駆動装置)では、保持部の位置の検出のために専用の位置検出用マグネットを設けなければならない。
これに対し、実施例1のレンズ駆動装置50(それが設けられた撮像装置10)では、外枠37に対して可動保持枠38(第2レンズ群32)をX軸方向(撮影光軸OA方向)に移動させるためのレンズ駆動機構51としての磁気回路53(その磁極面(内側面561a、内側面562a)が形成する磁界の強さHを、可動保持枠38に設けられた磁気検出素子64(位置検出機構52)で検出することにより、可動保持枠38のX軸方向での位置を検出するものであるので、可動保持枠38の位置の検出のための専用の位置検出用マグネットを設ける必要がなく、より簡易な構成とすることができる。
また、レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、レンズ駆動機構51としての磁気回路53(マグネット56)が外枠37に対して可動保持枠38(第2レンズ群32)をX軸方向に移動させるべく基本的にX軸方向へと伸びて設けられていることに対して、その磁気回路53(磁極面)における幅方向(Y´軸方向)での位置の変化に伴う磁界の強さHの変化を磁気検出素子64(位置検出機構52)で検出することにより、可動保持枠38のX軸方向での位置を検出するものであるので、可動保持枠38をX軸方向に移動させることへの影響を生じさせることなく、その磁気回路53を可動保持枠38の位置の検出に利用することができる。
さらに、レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、レンズ駆動機構51としての磁気回路53(マグネット56)を、外枠37に対する可動保持枠38(第2レンズ群32)の移動方向であるX軸方向に対して傾斜させて外枠37に設けるとともに、可動保持枠38に磁気検出素子64(位置検出機構52)を設けることにより、可動保持枠38の外枠37に対するX軸方向での位置の変化と、磁気検出素子64の磁気回路53(その磁極面)に対する幅方向での位置の変化と、を一義的な関係としているので、簡易な構成で、磁気検出素子64で検出した磁気回路53による磁界の強さHから可動保持枠38のX軸方向での位置を検出することができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、レンズ駆動機構51としての磁気回路53(マグネット56)をX軸方向に対して傾斜させて外枠37に設けることにより、可動保持枠38のX軸方向での位置の変化と磁気検出素子64の磁気回路53(その磁極面)に対する幅方向(Y´軸方向)での位置の変化とを一義的な関係とするものであることから、外枠37に対する可動保持枠38の移動可能な範囲での移動により、当該可動保持枠38(コイル54)における磁気検出素子64の設置位置に対して、磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))が形成する磁界が変化するものとすれば、その可動保持枠38の移動可能な範囲の大きさに拘らず、磁気回路53を可動保持枠38の位置の検出に利用して、磁気検出素子64で検出した磁界の強さHから可動保持枠38のX軸方向での位置を検出することができる。このため、外枠37(支持部)に対する可動保持枠38(保持部)の移動範囲に制限を生じさせることを防止することができ、簡易な構成で広い移動範囲にわたって可動保持枠38の位置を検出することができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、レンズ駆動機構51としての磁気回路53(マグネット56)のX軸方向に対する所定の傾斜角度θを調整するだけで、外枠37に対する可動保持枠38の移動可能な範囲での移動により、当該可動保持枠38(コイル54)における磁気検出素子64の設置位置に対して、磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))が形成する磁界を漸次的に変化させるものとすることができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、外枠37に対する可動保持枠38の移動可能な範囲での移動により、当該可動保持枠38(コイル54)における磁気検出素子64の設置位置に対して、磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))が形成する磁界が最大値と最小値との間で変化する設定とされていることから、簡易な構成で可動保持枠38のX軸方向での位置をより適切に検出することができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、磁気回路53をZ軸方向(径方向)回りに回転させることで、その長尺方向をX軸方向に対して所定の傾斜角度θを為すものとしていることから、磁気回路53の可動保持枠38(コイル54)に対するZ軸方向での間隔を、磁気回路53の長尺方向で見た位置に拘らず一定とすることができる。このため、外枠37に対する可動保持枠38(第2レンズ群32)のX軸方向での位置の変化に拘らず、レンズ駆動機構51における駆動力を一定のものとすることができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、磁気回路53において、磁極面(内側面561aおよび内側面562a)とフロントヨーク58との間(磁気ギャップMg)に形成する磁界がマグネット56の長尺方向で見て均一とされていることから、そのマグネット56に対するY´軸方向(幅方向)での位置が等しいものであれば、可動保持枠38(コイル54)における任意の一点に対して形成する磁界の強さHを、磁極面(内側面561a、内側面562a(マグネット56))の長尺方向への変化に拘らず一定のものとすることができる。このため、レンズ駆動機構51としての磁気回路53(マグネット56)を、外枠37に対する可動保持枠38(第2レンズ群32)の移動方向であるX軸方向に対して傾斜させて外枠37に設けるとともに、可動保持枠38に磁気検出素子64(位置検出機構52)を設けることで、外枠37に対する可動保持枠38のX軸方向での位置の変化と、磁気検出素子64の磁気回路53(その磁極面)に対する幅方向での位置の変化と、を一義的な関係とすることができる。これにより、磁気回路53を可動保持枠38の位置の検出に利用して、磁気検出素子64で検出した磁界の強さHから可動保持枠38のX軸方向での位置をより適切に検出することができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、磁気回路53(マグネット56)が、形成する磁気ギャップMgにおいて、磁極面(内側面561a、内側面562a)の側縁部の近傍箇所から外側へ向かうにしたがって強度が漸減する領域における磁界の強さHの変化の態様が単調に減少するものとされていることから、外枠37に対する可動保持枠38(第2レンズ群32)のX軸方向での位置と、磁気検出素子64からの検出信号Vの大きさと、の関係性をより簡易なものとすることができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、レンズ駆動機構51としての磁気回路53(その長尺方向)をX軸方向に対して所定の傾斜角度θを為すものとして、その磁気回路53(磁極面)における幅方向(Y´軸方向)での位置の変化に伴う磁界の強さHの変化を磁気検出素子64(位置検出機構52)で検出することにより、可動保持枠38のX軸方向での位置を検出するものであるので、位置の検出に利用する磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))とコイル54とのZ軸方向での間隔を変化させる構成とする必要がないので、磁極面とコイル54との間隔(クリアランス)を小さく設定することができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、レンズ駆動機構51において、磁気回路53が形成する磁極面(内側面561aおよび内側面562a)と、コイル54との間隔(クリアランス)を小さく設定することができるため、その磁気回路53が形成する磁気ギャップMg内の磁界の強さを大きなものとすることができるので、コイル54に供給する電力(駆動電流)を小さくしても大きな駆動力を得ることができる。
レンズ駆動装置50(撮像装置10)では、外枠37に対する可動保持枠38のX軸方向での位置の変化と、磁気検出素子64の磁気回路53(その磁極面)に対する幅方向での位置の変化と、を一義的な関係とすることで、位置検出値としての磁気検出素子64からの検出信号Vにより、外枠37に対する可動保持枠38のX軸方向(撮影光軸OA方向)での位置を検出することができるので、速やかに可動保持枠38の位置を検出することができる。
したがって、実施例1のレンズ駆動装置50(撮像装置10)では、広い移動範囲にわたって保持部(可動保持枠38)の位置を検出することができる。
次に、本発明の実施例2に係るレンズ駆動装置50Aについて説明する。この実施例2は、位置検出機構52Aの構成が異なる例である。この実施例2のレンズ駆動装置50Aは、基本的な構成は上記した実施例1のレンズ駆動装置50と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。図12は、レンズ駆動装置50A(レンズ駆動機構51および位置検出機構52A)の構成を説明するための図8と同様の説明図ある。図13は、磁気回路53(その磁極面)が形成する磁界において第1磁気検出素子64が出力する第1検出信号Va、第2磁気検出素子71が出力する第2検出信号Vbおよびそれらの差信号Vdの推移を示す図11と同様のグラフであり、縦軸は検出信号V(第1検出信号Va、第2検出信号Vb)を示し、横軸はX軸方向で見た磁気検出素子64の位置を示している。
実施例2に係るレンズ駆動装置50Aの位置検出機構52Aでは、磁気検出素子64に加えて磁気検出素子(71)を有し、位置検出回路65Aが新たな磁気検出素子(71)の追加に対応する構成とされている。このため、実施例2では、実施例1でも用いている磁気検出素子64を第1磁気検出素子64とし、他方の磁気検出素子を第2磁気検出素子71とする。また、実施例2では、第1磁気検出素子64が生成する検出信号を第1検出信号Vaとする。その位置検出機構52Aは、基本的に、レンズ駆動機構51の磁気回路53が形成する磁界の強さの漸次的な変化を第1磁気検出素子64と第2磁気検出素子71とで検知することにより、外枠37に対する可動保持枠38の撮影光軸OA方向での位置を検出するものである。
その第2磁気検出素子71は、第1磁気検出素子64(すなわち磁気検出素子64)と等しい機能を有するものであり、自らが設置された箇所における磁界の強さに比例する大きさの第2検出信号Vbを生成する。第2磁気検出素子71は、第1磁気検出素子64と同様に、例えば、ホール素子や磁気抵抗素子で構成することができ、実施例2ではホール素子を用いている。この第2磁気検出素子71は、第2レンズ群32を支持する可動保持枠38に設けられており、その可動保持枠38の外枠37に対する撮影光軸OA方向での移動と一体的に、磁気ギャップMgの内方で撮影光軸OA方向に移動することが可能とされている。第2磁気検出素子71は、実施例2では、レンズ駆動機構51のコイル54に固定されている。その第2磁気検出素子71の固定位置は、以下のように設定されている。
先ず、レンズ駆動機構51の磁気回路53の磁気ギャップMgでは、上述したような設定とされていることから、Z軸方向(径方向)で見て第1磁気検出素子64に対向する磁極面の一方の側縁部(第1磁気検出素子64が対向されている側の縁部)と同様に、磁極面の他方の側縁部においても、当該側縁部の近傍箇所から外側へ向かうにしたがって強度が漸減する領域における磁界の強さHの変化の態様が単調に減少するものとされている。
ここで、レンズ駆動機構51では、実施例1と同様の構成であることから、可動保持枠38が外枠37に対してX軸方向に変位すると、可動保持枠38における任意の一点(例えばコイル54が設けられた箇所)の、Z軸方向(径方向)で対向する磁極面(内側面561a、内側面562a(マグネット56))における箇所が、長尺方向への変化を伴いつつY´軸方向へと単調(漸次的)に変化する。また、磁気回路53(マグネット56)では、磁極面(内側面561a、内側面562a(マグネット56))のY´軸方向(幅方向)での位置が等しいものであれば、当該磁極面の長尺方向への位置の変化に拘らず、可動保持枠38(コイル54)における任意の一点に対して形成する磁界の強さHを一定のものとしている。
このことから、可動保持枠38における第2磁気検出素子71の固定位置は、可動保持枠38の外枠37に対するX軸方向(撮影光軸OA方向)での変位に伴って、磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))に対する位置が、Y´軸方向に漸次的に変化する箇所であって、その漸次的な変化の増減関係が第1磁気検出素子64とは反対となるように設定する。すなわち、第2磁気検出素子71の固定位置は、Z軸方向(径方向)で見て、可動保持枠38の外枠37に対するX軸方向(撮影光軸OA方向)での変位に伴って、磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))の長尺方向への変化を伴いつつ他方の側縁部に対して内方と外方との間を跨ぐように変化する箇所に設定する。その他方の側縁部は、磁極面における第1磁気検出素子64が対向される一方の側縁部とは反対側の側縁部である。このため、第2磁気検出素子71は、上記した条件を満たすものとしつつ、Z軸方向(径方向)すなわち磁気回路53が磁気ギャップMgに形成する磁界の方向で見て、その磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))の他方の側縁部と対向して設けられている。これにより、第2磁気検出素子71は、可動保持枠38が外枠37に対してX軸方向に変位すると、そのX軸方向での位置に応じて自らが存在する箇所における磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))による磁界の強さHが漸次的に変化するので、生成する第2検出信号Vbの大きさの変化に対する可動保持枠38のX軸方向での位置の関係性を一義的なものとすることができる(図13参照)。その第2検出信号Vbの大きさの変化は、第1磁気検出素子64で生成する第1検出信号Vaとは逆の傾斜となる(図13参照)。
第2磁気検出素子71は、実施例2では、X軸方向で見た変位可能な範囲のうち、可動保持枠38(コイル54)が最も被写体側に存在した場合(図12の符号P1参照)、磁界の強さHが単調に変化する領域における最も小さな値となり、かつ可動保持枠38(コイル54)が最も像側に存在した場合(図12の符号P3参照)、磁界の強さHが単調に変化する領域における最も大きな値となるように、可動保持枠38(コイル54)への固定位置が設定されている。これにより、第2磁気検出素子71は、図13に示すように、可動保持枠38(コイル54)が最も被写体側(図12の符号P1)とされると最も小さな検出信号v3を生成し、可動保持枠38(コイル54)のX軸方向の像側への移動により第2検出信号Vbが単調に増加し、可動保持枠38(コイル54)が移動可能な範囲の中間位置(図12の符号P2参照)とされると中間の値となる検出信号v2を生成し、可動保持枠38(コイル54)が最も像側(図12の符号P3)とされると最も大きな検出信号v1を生成する。このように、第2磁気検出素子71からの第2検出信号Vbは、可動保持枠38(コイル54)のX軸方向(撮影光軸OA方向)での位置との関係性が一義的なものとされているとともに、第1磁気検出素子64からの第1検出信号Vaとは大きさの変化の態様が反対とされている。
その第2磁気検出素子71は、図12に示すように、接続線を介して位置検出回路65Aに接続され、その位置検出回路65Aが接続線を介して制御部21(それを構成するメイン回路基板)に接続されている。その位置検出回路65Aは、第1磁気検出素子64からの第1検出信号Vaを制御部21への検出信号に変換するとともに、第2磁気検出素子71からの第2検出信号Vbを制御部21への検出信号に変換する。このため、位置検出回路65Aは、増幅回路66とA/D変換器67とに加えて、増幅回路(72)とA/D変換器(73)とを有する。このため、実施例2では、実施例1でも用いている増幅回路66を第1増幅回路66とするとともにA/D変換器67を第1A/D変換器67とし、他方の増幅回路を第2増幅回路72とするとともに他方のA/D変換器を第2A/D変換器73とする。その第2増幅回路72は、第2磁気検出素子71で生成されたアナログ信号としての第2検出信号Vbを増幅して第2A/D変換器73へと出力する。第2A/D変換器73は、増幅されたアナログ信号としての検出信号が第2増幅回路72から入力されると、デジタル信号に変換して制御部21へと出力する。
これにより、制御部21は、第2磁気検出素子71により検出された磁界の強さHの情報を取得することができる。ここで、実施例2の制御部21では、レンズ駆動装置50Aの位置検出機構52Aから、第1磁気検出素子64により検出された磁界の強さHの情報も併せて取得している。このため、実施例2では、制御部21は、第1磁気検出素子64からの第1検出信号Vaと、第2磁気検出素子71からの第2検出信号Vbと、を用いて、それらの差信号Vd(=Va−Vb)を和信号Vs(=Va+Vb)で正規化して位置検出値Vpを求める。すなわち、位置検出値Vpは、次式(1)で求めることができる。なお、第1磁気検出素子64と第2磁気検出素子71とが上記したように設けられていることから、和信号Vsは一定の値となる。
Vp=Vd/Vs=(Va−Vb)/(Va+Vb) ・・・・(1)
実施例2では、制御部21は、第1検出信号Vaおよび第2検出信号Vbに基づく位置検出値Vpから可動保持枠38(コイル54)のX軸方向での位置を認識する。換言すると、位置検出機構52Aは、制御部21と協働して、第1検出信号Vaおよび第2検出信号Vbから求めた位置検出値Vpにより、外枠37に対する可動保持枠38のX軸方向(撮影光軸OA方向)での位置を検出する。
実施例2のレンズ駆動装置50Aは、制御部21の制御下において、レンズ駆動機構51により可動保持枠38すなわち第2レンズ群32を撮影光軸OA方向に移動させる際、その可動保持枠38の撮影光軸OA方向での位置を位置検出機構52Aで検出し、その位置検出情報(位置検出値Vp)をフィードバック情報として用いてサーボ制御を行う。これにより、レンズ駆動装置50Aは、可動保持枠38すなわち第2レンズ群32の撮影光軸OA方向での位置をより適切に制御することができる。
この実施例2のレンズ駆動装置50A(撮像装置10)では、基本的に上記した実施例1のレンズ駆動装置50(撮像装置10)と同様の構成であることから、基本的に実施例1と同様の効果を得ることができる。
加えて、実施例2のレンズ駆動装置50A(撮像装置10)では、第1磁気検出素子64からの第1検出信号Vaと第2磁気検出素子71からの第2検出信号Vbとを用いて、それらの差信号Vdを和信号Vsで正規化した位置検出値Vpから、可動保持枠38(コイル54)のX軸方向(撮影光軸OA方向)での位置を認識することから、コイル54に流した電流(駆動電流)による磁界の影響等の同相ノイズをキャンセルできるので、より適切に位置を認識することができる。
また、レンズ駆動装置50A(撮像装置10)では、第1検出信号Vaと第2検出信号Vbとを用いて、それらの差信号Vdを和信号Vsで正規化した位置検出値Vpから、可動保持枠38(コイル54)のX軸方向(撮影光軸OA方向)での位置を認識することから、雰囲気(レンズ駆動装置50Aが設けられた場所)の温度変化や経時変化等によりマグネット56(第1マグネット561および第2マグネット562)が減磁してしまった場合であっても、位置検出値Vpが変動することを防止することができるので、より適切に位置を認識することができる。
したがって、実施例2のレンズ駆動装置50A(撮像装置10)では、広い移動範囲にわたって保持部(可動保持枠38)の位置を検出することができる。
なお、上記した各実施例では、本発明に係るレンズ駆動装置50、50Aについて説明したが、少なくとも1つのレンズを支持部に対して光軸方向へと移動させるレンズ駆動装置であって、前記レンズを保持し光軸方向へと移動可能に前記支持部に設けられた保持部と、前記支持部に対する光軸方向への駆動力を前記保持部に付与する駆動手段と、前記保持部の前記支持部に対する光軸方向での位置を検出する位置検出手段と、を備え、前記駆動手段は、前記保持部と前記支持部との一方に設けられ、光軸方向に直交する直線状の電路を形成するコイルと、前記保持部と前記支持部との他方に設けられ、光軸方向および前記電路に直交する磁界を形成すべく所定の幅寸法とされた矩形状の磁極面を有し、該磁極面が前記電路と対向して設けられる磁気回路と、を有し、該磁気回路は、前記磁極面を光軸方向および前記電路の直線方向を含む面と平行とし、かつ前記磁極面の幅方向で見た一対の側縁部が光軸方向に対して傾斜して設けられ、前記位置検出手段は、前記保持部と前記支持部との前記一方に設けられた磁気検出素子を有し、該磁気検出素子は、前記磁気回路により形成される磁界の方向で見て、前記磁極面における一方の前記側縁部と対向して設けられているレンズ駆動装置であればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、フォーカスレンズとしての第2レンズ群32を保持する可動保持枠38を保持部とし、その可動保持枠38を撮影光軸OA方向に移動可能に支持する外枠37を支持部として、その外枠37に対して可動保持枠38(第2レンズ群32)を移動させるためにレンズ駆動装置50が設けられていたが、支持部に対してレンズを撮影光軸OA方向に移動させるべく、当該支持部に対してレンズを保持する保持部を移動させるために設けられたレンズ駆動装置であれば、例えば、焦点距離を変更すべくレンズを移動させる所謂ズーム機構(電動ズーム機能)に適用するものであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
さらに、上記した各実施例では、レンズ駆動機構51の磁気回路53(マグネット56)を外枠37(支持部)に設けるとともに、レンズ駆動機構51のコイル54を可動保持枠38(保持部)に設けていたが、位置検出機構52の磁気検出素子64をコイル54と一体的に移動可能に設けるとともに磁気回路53(その一対の側縁部)を撮影光軸OA方向に対して傾斜させるものであれば、磁気回路53を可動保持枠38(保持部)に設けかつコイル54を外枠37(支持部)に設けるものであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、支持部としての外枠37が、回転筒42を介して固定枠41すなわち筐体11に対して撮影光軸OA方向へと移動可能とされていたが、支持部は、自らに対して撮影光軸OA方向にレンズを移動させるべく当該レンズを保持する保持部を移動可能とするものであれば、例えば、外枠37が筐体11(固定枠41)に固定されていてもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、レンズ駆動機構51のコイル54が環状とされて、磁気回路53(その磁気ギャップMg)で形成する磁界の方向および撮影光軸OA方向に直交する方向であって互いに反対側へと電流を流すことのできる第1辺部54aおよび第2辺部54bを形成していたが、磁気回路53(その磁気ギャップMg)で形成する磁界の方向および撮影光軸OA方向に直交する方向へと電流を流すことのできる直線状の電路を形成するものであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、レンズ駆動機構51の磁気回路53のマグネット56が磁化(着磁)方向を逆向きとする2つの第1マグネット561および第2マグネット562で構成されて、コイル54の第1辺部54aおよび第2辺部54bに対して互いに異なる向きの磁界を形成する2つの磁極面としての内側面561aおよび内側面562aが設けられていたが、コイル54が形成する電路(そこに流れる電流)の方向および撮影光軸OA方向に直交する方向の磁界を形成するものであればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、レンズ駆動機構51の磁気回路53の磁極面(内側面561a、内側面562a)が、幅方向(Y´軸方向)に直交する伸長方向に長尺な矩形状とされていたが、支持部(外枠37)に対する保持部(可動保持枠38)の移動可能とする範囲、必要とする磁界の強さ等を勘案して当該伸長方向の長さ寸法と幅寸法との比率を設定すればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、外枠37に対する可動保持枠38のX軸方向での変位により、可動保持枠38(コイル54)における磁気検出素子64(第2磁気検出素子71)の設置位置に対して磁極面(内側面561a、内側面562a(磁気回路53))が形成する磁界が最大値と最小値との間で変化する設定とされていたが、生成する検出信号V(Va、Vb)の大きさの変化に対する可動保持枠38のX軸方向での位置の関係性を一義的なものとすべく、磁界の強さHが漸次的に変化する設定とされていればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
上記した各実施例では、電子機器の一例として撮像装置10について説明しているが、レンズを保持する保持部が支持部に対して光軸方向に移動可能に支持されているものであり、その保持部が駆動手段からの駆動力により支持部に対して光軸方向に移動されるものであれば、いわゆるPDA(personal data assistant)や携帯電話機等の携帯型情報端末装置としての電子機器や画像入力装置としての電子機器であっても本願発明に係るレンズ駆動装置を適用することができ、上記した各実施例に限定されるものではない。これは、上述した電子機器では、カメラ機能を組み込んだものが近年登場しており、そのような電子機器も外観は若干異にするものの撮像装置10と実質的に全く同様の機能・構成を含んでいるものが多いことによる。
以上、本発明のレンズ駆動装置を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については各実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。また、前記構成部材の数、位置、形状等は各実施例に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
10 (撮像装置の一例としての)撮像装置
13 (撮像ユニットの一例としての)撮像ユニット
32 (レンズの一例としての)第2レンズ群
37 (支持部の一例としての)外枠
38 (保持部の一例としての)可動保持枠
50、50A レンズ駆動装置
51 (駆動手段の一例としての)レンズ駆動機構
52、52A (位置検出手段の一例としての)位置検出機構
53 磁気回路
54 コイル
54a (電路の一例としての)第1辺部
54b (電路の一例としての)第2辺部
56 (磁気回路を形成するマグネットの一例としての)マグネット
561 (磁気回路を形成するマグネットの一例としての)第1マグネット
561a (磁極面の一例としての)内側面
562 (磁気回路を形成するマグネットの一例としての)第2マグネット
562a 内側面
57 (磁気回路を形成するヨークの一例としての)バックヨーク
58 (磁気回路を形成するヨークの一例としての)フロントヨーク
64 磁気検出素子(第1磁気検出素子)
71 第2磁気検出素子
Mg 磁気ギャップ
OA (光軸の一例としての)撮影光軸
Vp 位置検出値
θ 傾斜角度
特許4247622号公報

Claims (10)

  1. 少なくとも1つのレンズを支持部に対して光軸方向へと移動させるレンズ駆動装置であって、
    前記レンズを保持し光軸方向へと移動可能に前記支持部に設けられた保持部と、前記支持部に対する光軸方向への駆動力を前記保持部に付与する駆動手段と、前記保持部の前記支持部に対する光軸方向での位置を検出する位置検出手段と、を備え、
    前記駆動手段は、前記保持部と前記支持部との一方に設けられ、光軸方向に直交する直線状の電路を形成するコイルと、
    前記保持部と前記支持部との他方に設けられ、光軸方向および前記電路に直交する磁界を形成すべく所定の幅寸法とされた矩形状の磁極面を有し、該磁極面が前記電路と対向して設けられる磁気回路と、を有し、
    該磁気回路は、前記磁極面を光軸方向および前記電路の直線方向を含む面と平行とし、かつ前記磁極面の幅方向で見た一対の側縁部が光軸方向に対して傾斜して設けられ、
    前記位置検出手段は、前記保持部と前記支持部との前記一方に設けられた磁気検出素子を有し、
    該磁気検出素子は、前記磁気回路により形成される磁界の方向で見て、前記磁極面における一方の前記側縁部と対向して設けられていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記コイルは、光軸方向で見た2箇所において互いの電流の流れる方向を逆向きとする前記電路を形成する環状を呈し、
    前記磁気回路は、前記各電路に対する電界の方向を逆向きとすべく、該各電路に対向する2つの前記磁極面で磁気ギャップを形成する環状を呈し、
    前記駆動手段は、前記磁気回路における前記磁気ギャップに、前記コイルが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記磁気回路は、マグネットとヨークとで構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記磁気回路の光軸方向に対する傾斜は、前記支持部と前記保持部との光軸方向での相対的な位置の変化に伴う前記磁気検出素子と前記磁気回路との相対的な位置の変化により、前記磁気検出素子に対する前記磁極面による磁界の強さを漸次的に変化させるものとされていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記磁極面は、前記両側縁部が伸びる方向に長尺な矩形状を呈することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記磁気検出素子は、前記磁気回路と前記コイルとが、光軸方向での相対的な移動可能範囲における一方の端位置とされると前記磁極面による磁界が最も強くなり、前記移動可能範囲における他方の端位置とされると前記磁極面による磁界が最も弱くなる位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記磁気検出素子を第1磁気検出素子として、
    前記位置検出手段は、前記保持部と前記支持部との前記一方に設けられた第2磁気検出素子を有し、
    該第2磁気検出素子は、前記磁気回路により形成される磁界の方向で見て、前記磁極面における他方の前記側縁部と対向して設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記位置検出手段は、前記第1磁気検出素子からの第1出力値と前記第2磁気検出素子からの第2出力値との差を、前記第1出力値と前記第2出力値との和で正規化した値を位置検出値とすることを特徴とする請求項7に記載のレンズ駆動装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のレンズ駆動装置を搭載していることを特徴とする撮像ユニット。
  10. 請求項9に記載の撮像ユニットを搭載していることを特徴とする撮像装置。
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