JP2013250360A - 撮像装置、撮像方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】立体視用画像の画像データの生成を簡便に、且つ、安価に行う。
【解決手段】撮像装置100であって、レンズ部1と、レンズ部を鉛直軸周りに回動自在なレンズ駆動部31aと、光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態のレンズ部を通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する撮像素子2と、取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する画像生成部5aと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、撮像方法及びプログラムに関する。
従来、人間の両目に近い間隔に配置された2組の撮像レンズを備え、ヒトの両目と同等の視差を持った画像を取得することによって3D画像を撮影する、所謂、二眼式の撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、単眼式の撮像装置にて、装置本体を所定方向にスイングさせている間に高速連写により視差を持った複数の画像を取得して、3D画像を生成する技術も知られている。
特開2005−167310号公報
しかしながら、上記特許文献1のような二眼式の撮像装置の場合、筐体サイズを二組のレンズの間隔よりも小さくすることができず、携帯性を大きく低下させてしまう。また、当該装置を構成する部品の中で相対的に高価な撮像レンズや撮像素子等の部品の数が増えると、コストが上昇してしまうといった問題もある。
そこで、本願発明の課題は、立体視用画像の画像データの生成を簡便に、且つ、安価に行うことができる撮像装置、撮像方法及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は、
撮像レンズと、前記撮像レンズを鉛直軸周りに回動自在な第1駆動手段と、前記第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する生成手段と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、立体視用画像の画像データの生成を簡便に、且つ、安価に行うことができる。
本発明を適用した一実施形態の撮像装置の概略構成を示す図である。 図1の撮像装置を構成するレンズ部及び撮像素子の動作を模式的に示す図である。 図2のレンズ部及び撮像素子の動作を説明するための図である。 図2の撮像装置による撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図4の撮像処理を説明するための図である。 図4の撮像処理によるレンズ部及び撮像素子の動作を説明するための図である。 図4の撮像処理による立体視用画像の生成を説明するための図である。 図4の撮像処理による立体視用画像の生成を説明するための図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の撮像装置100の概略構成を示す図である。また、図2(a)〜図2(c)は、撮像装置100を構成するレンズ部1及び撮像素子2の動作を模式的に示す図である。
なお、以下の説明にあっては、装置本体のレンズ部1が露出されている面を前面とし、その反対側の面を後面とする。また、前後方向に直交する一方向を装置本体の左右方向とし、前後方向及び左右方向の双方に直交する方向を装置本体の上下方向とする。
本実施形態の撮像装置100は、一組のレンズ部1及び撮像素子2を具備する、所謂、単眼式の構成にて立体視用画像G3(図7参照)の画像データを生成するものである。具体的には、図1に示すように、撮像装置100は、レンズ部1と、撮像素子2と、撮像制御部3と、ユニット回路部4と、画像データ処理部5と、被写体距離算出部6と、被写体位置特定部7と、記録媒体制御部8と、表示部9と、メモリ10と、操作入力部11と、中央制御部12等を備えている。
また、撮像制御部3、画像データ処理部5、被写体距離算出部6、被写体位置特定部7、記録媒体制御部8、表示部9、メモリ10及び中央制御部12は、バスライン13を介して接続されている。
レンズ部(撮像レンズ)1は、例えば、ズームレンズ、フォーカスレンズ、絞り等を有し、これらレンズを通過した被写体の光学像を結像する。
また、レンズ部1は、撮像制御部3のレンズ駆動部31a(後述)により鉛直軸周りに回動自在に支持されている(図2(a)〜図2(c)参照)。
撮像素子2は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサから構成され、レンズ部1の各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換して、ユニット回路部4に出力する。
また、撮像素子2は、撮像制御部3の素子駆動部32a(後述)により水平方向に移動自在に支持されている(図2(a)〜図2(c)参照)。
撮像制御部3は、中央制御部12からの指令に基づいて、撮像の際に、レンズ部1、撮像素子2等の動作を制御する。即ち、撮像制御部3は、レンズ部1のズームレンズやフォーカスレンズ等を光軸上で移動させるためのレンズモータ(図示略)の駆動を制御したり、撮像素子2を走査駆動するタイミングを制御する。
また、撮像制御部3は、レンズ動作制御部31と、撮像素子動作制御部32とを具備し、立体視用画像G3の画像データの生成に係る、被写体A(図5参照)に対する背景B(図5参照)の位置関係を異ならせた二つの画像G1、G2の撮像を制御する。
レンズ動作制御部31は、レンズ部1の動作を制御するものである。具体的には、レンズ動作制御部31は、レンズ駆動部31aと、第1制御部31bとを具備している。
レンズ駆動部31aは、第1駆動手段として、レンズ部1を鉛直軸周りに回動自在に構成されている。即ち、レンズ駆動部31aは、立体視用画像G3を視る者の両眼の視差方向に対して略直交する鉛直軸周りに一方向(例えば、時計回り等)及び当該一方向と反対の他方向(例えば、反時計回り等)のうちの少なくとも一方の方向にレンズ部1を回動自在となっている。
ここで、当該装置本体を横撮りの状態に構えた場合、装置本体の上下方向が鉛直方向となることから左右方向が視差方向となり(図2(a)等参照)、一方、当該装置本体を縦撮りの状態に構えた場合、装置本体の左右方向が鉛直方向となることから上下方向が視差方向となる(図示略)。なお、鉛直方向として例示する当該装置本体の上下方向や左右方向は、一例であってこれらに限られるものではなく、例えば、装置本体を横撮りや縦撮り以外の状態に構えた場合には、当該装置本体の上下方向や左右方向に対する斜め方向が鉛直方向となる場合もある。
また、レンズ駆動部31aは、例えば、モータ(駆動源)やカム(動力伝達機構)等を備え、レンズユニットスイング方式の手ぶれ補正機構と略同様の構成をなしている。即ち、レンズ駆動部31aは、装置本体の上下方向と略平行に延在する回転軸を中心とするヨー回転の手ぶれ補正機構及び装置本体の左右方向と略平行に延在する回転軸を中心とするピッチ回転の手ぶれ補正機構の各々と略同様の構成をなしている。ここで、レンズユニットスイング方式の手ぶれ補正機構は、公知の技術であるので、その詳細な説明は省略するが、レンズ部1の前後方向及び左右方向の略中心部に上下方向の回転軸1a(図2(a)等参照)が設けられ、レンズ部1の前後方向及び上下方向の略中心部に左右方向の回転軸(図示略)が設けられている。
なお、レンズ駆動部31aは、レンズ部1が複数のレンズから構成されている場合に、これら全てのレンズを回動自在に構成されていても良いし、複数のレンズのうちの少なくとも何れか一を回動自在に構成されていても良い。
第1制御部31bは、レンズ駆動部31aによるレンズ部1の鉛直軸周りの回動を制御する。
即ち、第1制御部31bは、第1制御手段として、装置本体と被写体Aとの距離を基準として、レンズ駆動部31aによるレンズ部1の鉛直軸周りの一方向及び他方向のうちの少なくとも一方の方向の回動量を調整する。つまり、第1制御部31bは、レンズ駆動部31aによりレンズ部1を鉛直軸周りに一方向及び他方向に回動させることで、レンズ部1の光軸の向きを相対的に異ならせる。そして、光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態のレンズ部1は、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像を結ぶ。
具体的には、第1制御部31bは、被写体距離算出部6により算出された被写体距離の大きさに応じて、レンズ駆動部31aのモータ(駆動源)に対する制御を変化させることで、レンズ部1の鉛直軸周りの回動量を調整する。
例えば、第1制御部31bは、被写体距離が遠い程レンズ部1の回動量が小さくなるようにレンズ駆動部31aのモータを制御する一方で、被写体距離が近い程レンズ部1の回動量が大きくなるようにレンズ駆動部31aのモータを制御する(図3参照)。
また、第1制御部31bは、画角内に存する被写体Aの位置を基準として、レンズ駆動部31aによるレンズ部1の鉛直軸周りの一方向及び他方向のうちの少なくとも一方の方向の回動量を調整する。即ち、第1制御部31bは、被写体位置特定部7により特定された被写体位置に応じて、レンズ駆動部31aのモータ(駆動源)に対する制御を変化させることで、レンズ部1の鉛直軸周りの回動量を調整する。
具体的には、例えば、画角内の略中央部に被写体Aが存する場合には、第1制御部31bは、レンズ部1の鉛直軸周りの一方向及び他方向の回動量が略等しくなるようにレンズ駆動部31aを制御する。一方、例えば、画角内の略中央部から所定方向(例えば、右方向等)にずれて被写体Aが存する場合には、第1制御部31bは、レンズ部1の撮像素子2側の部分が被写体Aのずれている方向に回動する向きの当該レンズ部1の回動量が反対方向へのレンズ部1の回動量よりも相対的に大きくなるようにレンズ駆動部31aを制御する。
撮像素子動作制御部32は、撮像素子2の動作を制御するものである。具体的には、撮像素子動作制御部32は、素子駆動部32aと、第2制御部32bとを具備している。
素子駆動部32aは、第2駆動手段として、撮像素子2を鉛直方向に対して直交する水平方向に移動自在に構成されている。即ち、素子駆動部32aは、立体視用画像G3を視る者の両眼の視差方向と略平行な水平方向に撮像素子2を往復移動自在となっている。
ここで、当該装置本体を横撮りの状態に構えた場合、装置本体の左右方向が水平方向(視差方向)となり(図2(a)等参照)、一方、当該装置本体を縦撮りの状態に構えた場合、装置本体の上下方向が水平方向(視差方向)となる(図示略)。
また、素子駆動部32aは、例えば、モータ(駆動源)やカム(動力伝達機構)等を備え、撮像素子シフト方式の手ぶれ補正機構と略同様の構成をなしている。即ち、素子駆動部32aは、装置本体の上下方向と略平行な方向に撮像素子2を移動させる上下方向の並進ぶれ補正機構及び装置本体の左右方向と略平行な方向に撮像素子2を移動させる左右方向の並進ぶれ補正機構の各々と略同様の構成をなしている。ここで、撮像素子シフト方式の手ぶれ補正機構は、公知の技術であるので、その詳細な説明は省略する。
第2制御部32bは、素子駆動部32aによる撮像素子2の水平方向の移動を制御する。
即ち、第2制御部32bは、第2制御手段として、レンズ駆動部31aによるレンズ部1の回動によって当該レンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に、素子駆動部32aにより撮像素子2を移動させる。つまり、第2制御部32bは、レンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に、素子駆動部32aにより撮像素子2を移動させることで、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像を撮像素子2の撮像領域のより中央部に近い部分にて結像させるようにする。
具体的には、第2制御部32bは、レンズ部1の回動によって変位する光軸に追従させるように素子駆動部32aにより撮像素子2を移動させる。例えば、当該装置本体を横撮りの状態に構えた場合、レンズ部1の光軸が基準位置(図2(a)参照)に対して水平方向の一方側(例えば、左側)にずれるように当該レンズ部1が回動した場合には、第2制御部32bは、素子駆動部32aにより撮像素子2を同方向に移動させる(図2(b)参照)。一方、例えば、レンズ部1の光軸が基準位置(図2(a)参照)に対して水平方向の他方側(例えば、右側)にずれるように当該レンズ部1が回動した場合には、第2制御部32bは、素子駆動部32aにより撮像素子2を同方向に移動させる(図2(c)参照)。
なお、図示は省略するが、当該装置本体を縦撮りの状態に構えた場合も、上記と同様にして、第2制御部32bは、変位する光軸に追従させるように素子駆動部32aにより撮像素子2を水平方向に移動させる。
また、第2制御部32bは、装置本体と被写体Aとの距離を基準として、素子駆動部32aによる撮像素子2の水平方向の移動量を調整する。具体的には、第2制御部32bは、被写体距離算出部6により算出された被写体距離の大きさに応じて、素子駆動部32aのモータ(駆動源)に対する制御を変化させることで、撮像素子2の水平方向の移動量を調整する。
例えば、第2制御部32bは、被写体距離が遠い程撮像素子2の移動量が小さくなるように素子駆動部32aのモータを制御する一方で、被写体距離が近い程撮像素子2の移動量が大きくなるように素子駆動部32aのモータを制御する(図3参照)。
また、第2制御部32bは、画角内に存する被写体Aの位置を基準として、素子駆動部32aによる撮像素子2の水平方向の移動量を調整する。具体的には、第2制御部32bは、被写体位置特定部7により特定された被写体位置に応じて、素子駆動部32aのモータ(駆動源)に対する制御を変化させることで、撮像素子2の水平方向の移動量を調整する。
即ち、例えば、画角内の略中央部に被写体Aが存する場合には、第2制御部32bは、撮像素子2の水平方向の一方向及び他方向の移動量が略等しくなるように素子駆動部32aを制御する。一方、例えば、画角内の略中央部から所定方向(例えば、右方向等)にずれて被写体Aが存する場合には、第2制御部32bは、撮像素子2の被写体Aのずれている方向に対する移動量が反対方向(例えば、左方向等)への撮像素子2の移動量よりも相対的に大きくなるように素子駆動部32aを制御する。
そして、撮像制御部3は、撮像素子2を走査駆動するタイミングを制御して、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を当該撮像素子(取得手段)2にそれぞれ取得させる。
即ち、レンズ動作制御部31の第1制御部31bが、レンズ駆動部31aによりレンズ部1を鉛直軸周りに一方向に回動させ、且つ、撮像素子動作制御部31の第2制御部32bが、素子駆動部32aにより撮像素子2をレンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に(変位する光軸に追従させるように)移動させた状態で、撮像制御部3は、撮像素子2を走査駆動して、被写体Aに対して背景Bが一の位置関係を有する一の光学像に対応する一の画像信号を取得させる(図6(a)参照)。これにより、当該装置本体を被写体Aに対して相対的に左側に変位させることなく、被写体Aを左側から視た状態の画像G1が撮像される。
続けて、レンズ動作制御部31の第1制御部31bが、レンズ駆動部31aによりレンズ部1を鉛直軸周りに他方向に回動させ、且つ、撮像素子動作制御部32の第2制御部32bが、素子駆動部32aにより撮像素子2をレンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に移動させた状態で、撮像制御部3は、撮像素子2を走査駆動して、被写体Aに対して背景Bが他の位置関係を有する他の光学像に対応する他の画像信号を取得させる(図6(b)参照)。これにより、当該装置本体を被写体Aに対して相対的に右側に変位させることなく、被写体Aを右側から視た状態の画像G2が撮像される。
ユニット回路部4は、例えば、図示は省略するが、CDS(Correlated Double Sampling:相関二重サンプリング回路)、AGC(Auto Gain Control:ゲイン調整アンプ)、ADC(Analog to Digital Converter:アナログ/デジタル変換器)等を具備している。そして、ユニット回路部4は、撮像素子2から出力されて入力されるアナログの画像信号をCDSにより保持し、当該画像信号をAGCにより増幅した後、増幅された画像信号をADCによりデジタルの画像信号に変換する。
画像データ処理部5は、A/D変換後の画像信号に対して、画素毎のR,G,Bの色成分データ(RGBデータ)を生成するRGB補間処理、RGBデータから輝度信号(Y)と色差信号(U、V)からなるYUVデータを画素毎に生成するYUV変換処理、さらに自動ホワイトバランスや輪郭強調などの画品質向上のためのデジタル信号処理を行う。そして、画像データ処理部5は、変換後の各フレーム画像のYUVデータをメモリ10に順次出力し、当該メモリ10に格納させる。
また、画像を記録する際には、画像データ処理部5は、YUVデータを所定の符号化方式(例えば、JPEG形式、モーションJPEG形式、MPEG形式等)に従って圧縮して、記録媒体制御部8に出力する。
また、画像を再生表示する場合には、画像データ処理部5は、記録媒体制御部8により記録媒体Mから読み出された表示対象に係る静止画像や動画像の画像データを対応する所定の符号化方式に従って復号して、表示制御部9bに出力する。このとき、画像データ処理部5は、読み出された画像データを、例えば、表示パネル9aの表示解像度等に基づいて所定サイズ(例えば、VGAやQVGAサイズ)に縮小して表示制御部9bに出力しても良い。
また、画像データ処理部5は、立体視用画像G3の画像データを生成する画像生成部5aを具備している。
画像生成部5aは、生成手段として、撮像素子2により取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像G3の画像データを生成する。即ち、画像生成部5aは、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号から生成された二つの画像G1、G2のYUVデータに基づいて、立体視用画像G3の所定のフォーマットに準拠した画像データを生成する(図7等参照)。このとき、立体視用画像G3の生成に用いられる二つの画像G1、G2のYUVデータは、被写体距離や被写体位置を基準としてレンズ部1の鉛直軸周りの一方向や他方向の回動量が調整された状態で撮像されているため、画像生成部5aは、これら二つの画像G1、G2のYUVデータを被写体Aの位置を重ね合わせるように合成することで立体視用画像G3に適切な3D効果を付与することができる。
なお、立体視用画像G3の大きさは、二つの画像G1、G2のYUVデータ内の被写体Aの位置を基準として決定される。即ち、二つの画像G1、G2のYUVデータに共通して含まれている領域のみが立体視用画像G3における被写体A以外の領域となる。このため、撮像素子2をレンズ部1の変位する光軸に追従させるように水平方向に移動させた場合には、立体視用画像G3の水平方向の大きさ(立体視用画像G3における被写体A以外の領域)が大きくなるが(図7参照)、撮像素子2を水平方向に移動させなかった場合には、立体視用画像G3の水平方向の大きさが小さくなる(図8参照)。
また、図7や図8に例示した立体視用画像G3は、一例であってこれらに限られるものではなく、ディスプレイやプロジェクタ等の表示形式に応じた画像データであれば適宜任意に変更可能である。
被写体距離算出部6は、装置本体と被写体Aとの間の被写体距離を算出する。
具体的には、被写体距離算出部6は、例えば、自動合焦処理にて画像内の被写体Aに合焦した状態で、フォーカスレンズの光軸方向の位置に対応するレンズ位置情報を撮像制御部3の合焦制御部(図示略)から取得して、当該レンズ位置情報に基づいて被写体距離を所定の換算手段(例えば、換算プログラムや換算テーブル等)を用いて算出する。
被写体位置特定部7は、画角内にて被写体Aの存する被写体位置を特定する。
具体的には、被写体位置特定部7は、例えば、自動合焦処理にて画像内の被写体Aに合焦した状態で、互いに直交する二軸(例えば、x軸、y軸等)により規定される二次元の平面空間内の所定位置(例えば、左上隅部等)を基準として、被写体Aの所定の部分(例えば、略中央部等)の座標位置(x,y)を、被写体位置として特定する。
記録媒体制御部8は、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等の記録媒体Mが着脱自在に構成され、装着された記録媒体Mからのデータの読み出しや記録媒体Mに対するデータの書き込みを制御する。
即ち、記録媒体制御部8は、画像データ処理部5の符号化部(図示略)により所定の圧縮形式(例えば、JPEG形式、モーションJPEG形式、MPEG形式等)で符号化された記録用の画像データを記録媒体Mの所定の記録領域に記録させる。
表示部9は、表示パネル9aと、表示制御部9bとを具備している。
表示パネル9aは、表示領域内に画像を表示する。また、表示パネル9aとしては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
表示制御部9bは、記録媒体Mから読み出され画像データ処理部5により復号された所定サイズの画像データに基づいて、所定の画像を表示パネル9aの表示画面に表示させる制御を行う。具体的には、表示制御部9bは、VRAM(Video Random Access Memory)、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えている。そして、デジタルビデオエンコーダは、画像データ処理部5により復号されてVRAM(図示略)に記憶されている輝度信号Y及び色差信号Cb,Crを、VRAMコントローラを介してVRAMから所定の再生フレームレート(例えば、60fps)で読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示パネル9aに出力する。
また、表示制御部9bは、立体視用画像G3を表示する場合には、右目用の画像と左目用の画像を所定の時間間隔で交互に切り替えて表示するようにしても良い。
メモリ10は、例えば、画像データ等を一時的に記録するバッファメモリや、中央制御部12などのワーキングメモリ、当該撮像装置100の機能に係る各種プログラムやデータが格納されたプログラムメモリ等(何れも図示略)を備えている。
操作入力部11は、当該撮像装置100の所定操作を行うためのものである。具体的には、操作入力部11は、例えば、装置本体の電源のON/OFFに係る電源ボタン、被写体Aの撮像指示に係るシャッタボタン、撮像モードや機能等の選択指示に係る選択決定ボタン、ズーム量の調整指示に係るズームボタン(何れも図示略)等の操作部を備えている。そして、操作入力部11は、ユーザによる操作部の各ボタンの所定操作に応じて所定の操作信号を中央制御部12に出力する。
中央制御部12は、例えば、撮像装置100の各部を制御するCPUを具備するワンチップマイコン等から構成されている。
また、中央制御部12は、操作入力部11から出力され入力された操作信号に基づいて、撮像装置100の各部を制御する。具体的には、中央制御部12のCPUは、操作入力部11のシャッタボタンの所定操作に従って出力された撮像指示信号が入力されると、プログラムメモリに記憶されている所定のプログラムに従って、撮像制御部3により撮像素子2の駆動タイミングを制御して静止画像を撮影する処理を実行する。この静止画像の撮影によりバッファメモリに格納された1フレーム分のYUVデータは、画像データ処理部5にてJPEG方式等により圧縮され符号化されて、記録媒体Mに静止画像データとして記録される。
次に、撮像装置100による撮像処理について、図4〜図8を参照して説明する。
図4は、撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。図5は、撮像処理を説明するための図であり、図6(a)及び図6(b)は、撮像処理によるレンズ部1及び撮像素子2の動作を説明するための図である。また、図7及び図8は、撮像処理による立体視用画像G3の生成を説明するための図である。
なお、図6(a)及び図6(b)図7並びに図8にあっては、図5に示す被写体A及び背景Bを模式的に表している。
以下に説明する撮像処理にて立体視用画像G3を生成する場合には、装置本体を横撮りの状態に構えるか、或いは、縦撮りの状態に構えるか否かに拘わらず、被写体Aが画角内の略中央部に存するような構図で撮像するのが好ましい。
図4に示すように、先ず、中央制御部12のCPUは、ユーザによる操作入力部11のシャッタボタンの所定操作に基づいて出力された撮像信号が入力されたか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1における撮像指示が入力されたか否かの判定は、当該撮像指示が入力されたと判定されるまで(ステップS1;YES)、所定の時間間隔で繰り返し実行される。
ステップS1にて、撮像指示が入力されたと判定されると(ステップS1;YES)、画像データ処理部5は、自動合焦処理を行ってフォーカス対象の被写体Aを検出する(ステップS2)。具体的には、画像データ処理部5は、例えば、顔検出処理、エッジ検出処理、特徴抽出処理等の各種画像処理によって被写体Aの候補となる画像領域(候補領域)を抽出し、抽出された候補領域の中で所定の識別条件を満たすものを被写体Aとして検出する。
次に、被写体距離算出部6は、当該装置本体と被写体Aとの間の被写体距離を算出する(ステップS3)。具体的には、被写体距離算出部6は、フォーカスレンズの光軸方向の位置に対応するレンズ位置情報に基づいて所定の換算手段(例えば、換算プログラムや換算テーブル等)を用いて被写体距離を算出する。
続けて、被写体位置特定部7は、画角内にて被写体Aの存する被写体位置を特定する(ステップS4)。具体的には、被写体位置特定部7は、二次元の平面空間内の所定位置(例えば、左上隅部等)を基準として被写体Aの略中央部の座標位置(x,y)を、被写体位置として特定する。
なお、被写体距離の算出処理及び被写体位置の特定処理の順序は、一例であってこれに限られるものではなく、逆にしても良い。
次に、レンズ動作制御部31の第1制御部31bは、被写体距離や被写体位置を基準として、レンズ駆動部31aによるレンズ部1の鉛直軸周りの一方向及び他方向の回動量を算出する(ステップS5)。即ち、第1制御部31bは、被写体Aを左側から視た状態の画像G1や被写体Aを右側から視た状態の画像G2を撮像するためのレンズ部1の鉛直軸周りの一方向及び他方向の回動量を算出する。
続けて、撮像素子動作制御部32の第2制御部32bは、被写体距離や被写体位置を基準として、素子駆動部32aによる撮像素子2の水平方向の各方向の移動量を算出する(ステップS6)。即ち、第2制御部32bは、被写体Aを左側から視た状態の画像G1や被写体Aを右側から視た状態の画像G2を撮像するためのレンズ部1の回動によって変位する光軸に追従させるように、素子駆動部32aにより撮像素子2を水平方向の各方向に移動させる際の移動量を算出する。
次に、第1制御部31bが、算出された回動量に従ってレンズ駆動部31aによりレンズ部1を鉛直軸周りに一方向に回動させ、且つ、第2制御部32bが、算出された移動量に従って素子駆動部32aにより撮像素子2をレンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に移動させ(ステップS7)、この状態で、撮像制御部3は、撮像素子2を走査駆動して、被写体Aを左側から視た状態の画像(一枚目の画像)G1に対応する一の画像信号を撮像させる(ステップS8;図6(a)参照)。そして、画像データ処理部5は、被写体Aを左側から視た状態に対応する一枚目の画像G1の画像信号をデジタルの画像信号に変換して当該画像G1のYUVデータを生成する。
続けて、第1制御部31bが、算出された回動量に従ってレンズ駆動部31aによりレンズ部1を鉛直軸周りに他方向に回動させ、且つ、第2制御部32bが、算出された移動量に従って素子駆動部32aにより撮像素子2をレンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に移動させ(ステップS9)、この状態で、撮像制御部3は、撮像素子2を走査駆動して、被写体Aを右側から視た状態の画像(二枚目の画像)G2に対応する一の画像信号を撮像させる(ステップS10;図6(b)参照)。そして、画像データ処理部5は、被写体Aを右側から視た状態に対応する二枚目の画像G2の画像信号をデジタルの画像信号に変換して当該画像G2のYUVデータを生成する。
なお、被写体Aを左側から視た状態の画像G1の撮像処理及び被写体Aを右側から視た状態の画像G2の撮像処理の順序は、一例であってこれに限られるものではなく、逆にしても良い。
続けて、画像データ処理部5の画像生成部5aは、被写体Aを左側から視た状態に対応する一枚目の画像G1及び被写体Aを右側から視た状態に対応する二枚目の画像G2のYUVデータに基づいて、立体視用画像G3の画像データを生成する(ステップS11;図7参照)。
そして、記録媒体制御部8は、画像データ処理部5の符号化部により所定の圧縮形式で符号化された立体視用画像G3の画像データの所定の形式(例えば、Exif形式等)のファイルを生成して、記録媒体Mに記録させる(ステップS12)。
これにより、撮像処理を終了させる。
以上のように、本実施形態の撮像装置100によれば、光軸の向きを相対的に異ならせるように、立体視用画像G3を視る者の両眼の視差方向に対して略直交する鉛直軸周りに回動させた二つの状態のレンズ部1を通り、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号(撮像素子2により光電変換された二つの画像信号)に基づいて、立体視用画像G3の画像データを生成するので、一組のレンズ部1及び撮像素子2を具備する単眼式の構成にて、当該装置本体を被写体Aに対して相対的に変位させることなく、一回の撮像指示で被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得することができる。さらに、立体視用画像G3の画像データの生成に特殊な構造が不要となり、コストダウンを図ることができる。
即ち、例えば、二眼式の撮像装置に比して、当該装置本体の筐体サイズを小さくすることができるだけでなく、相対的に高価なレンズ部1や撮像素子2等の部品点数を削減することができる。また、二眼式の撮像装置の場合、レンズ部1の配置方向とヒトの両眼の視差の方向とが同じ方向になるように当該装置本体を構えて撮像しなければならないが、本実施形態の撮像装置100の場合には、レンズ部1を鉛直軸周りに回動自在となっているので、横撮りや縦撮りといった当該装置本体の構え方、即ち、構図の制約を解消することができる。また、例えば、立体視用画像G3の生成が可能な従来の単眼式の撮像装置のように、非常に限られた条件や環境下でしか撮像ができないといったことがなくなる。
従って、単眼式の構成の撮像装置100にて、立体視用画像G3の画像データの生成を簡便に、且つ、安価に行うことができる。
また、装置本体と被写体Aとの距離(被写体距離)や画角内に存する被写体Aの位置(被写体位置)を基準として、レンズ部1の鉛直軸周りの一方向及び他方向のうちの少なくとも一方の方向の回動量を調整するので、被写体距離や被写体位置が変化しても立体視用画像G3に適切な3D効果を付与することができる。また、被写体距離や被写体位置を基準としてレンズ部1の鉛直軸周りの一方向や他方向の回動量が調整された状態で立体視用画像G3の生成に用いられる二つの画像G1、G2を撮像することができ、これら二つの画像G1、G2を被写体Aの位置を重ね合わせるように合成することで立体視用画像G3に適切な3D効果を付与することができ、立体視用画像G3の画像データの生成をより簡便に行うことができる。
さらに、レンズ部1の回動によって当該レンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に、撮像素子2を水平方向に移動させるので、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像を撮像素子2の撮像領域のより中央部に近い部分にて結像させることができ、これら二つの光学像に対応する画像信号に基づいて生成される立体視用画像G3の水平方向の大きさをより大きくすることができる。
特に、装置本体と被写体Aとの距離(被写体距離)や画角内に存する被写体Aの位置(被写体位置)を基準として、撮像素子2の水平方向の移動量を調整するので、被写体距離や被写体位置の変化に応じてレンズ部1の回動量が変化した場合であっても、当該レンズ部1の変位する光軸に追従させるように素子駆動部32aにより撮像素子2を移動させることができ、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像を撮像素子2の撮像領域のより中央部に近い部分にて結像させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態では、立体視用画像G3を静止画像として画像データを生成するようにしたが、立体視用画像G3のフレーム画像を所定の時間間隔を空けて配列した動画像の画像データを生成するようにしても良い。このとき、上記実施形態と同様に、被写体距離や被写体位置を基準として、各フレーム画像毎にレンズ部1の鉛直軸周りの一方向や他方向の回動量を調整することにより、被写体Aと当該装置本体との相対的な位置の連続的な変位により被写体距離や被写体位置が連続的に変化しても、動画像としての立体視用画像G3に適切な3D効果を付与することができる。
また、上記実施形態では、レンズ部1の回動量の調整を被写体距離や被写体位置を基準として行うようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、必ずしも被写体距離や被写体位置を基準とする必要はない。即ち、被写体距離算出部6や被写体位置特定部7を具備するか否かは適宜任意に変更可能である。
さらに、上記実施形態では、レンズ部1の回動によって当該レンズ部1の光軸のずれる方向と略等しい方向に、撮像素子2を水平方向に移動させるようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、撮像素子2を移動させるか否かは適宜任意に変更可能である。
また、同様に、撮像素子2の移動量の調整を被写体距離や被写体位置を基準として行うようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、必ずしも被写体距離や被写体位置を基準とする必要はない。
また、上記実施形態では、レンズ部1を回動させるようにしたが、例えば、当該レンズ部1を収容する鏡筒自体を回動させるようにしても良い。
さらに、上記実施形態では、レンズ動作制御部31によりレンズ部1を鉛直軸周りに一方向及び他方向の両方向に回動自在な構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、必ずしも両方向に回動自在である必要はない。即ち、例えば、被写体Aを左右の一側から視た状態の画像G1を撮像した後、レンズ動作制御部31によりレンズ部1を鉛直軸周りに所定の一方向に回動させた後、被写体Aを左右の他側から視た状態の画像G2を撮像するような構成としても良い。
同様に、撮像素子動作制御部32により撮像素子2を水平方向の両方向に移動自在な構成を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、必ずしも両方向に移動自在である必要はない。即ち、例えば、被写体Aを左右の一側から視た状態の画像G1を撮像した後、レンズ部1の回動に併せて撮像素子動作制御部32により撮像素子2を水平方向の所定の一方向に移動させて、被写体Aを左右の他側から視た状態の画像G2を撮像するような構成としても良い。
また、撮像装置100の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これらに限られるものではない。例えば、レンズ部1が回動しない撮像装置100の当該レンズ部1の前側に、本発明に係る回動自在なレンズを具備するコンバーターを装着することで、立体視用画像G3の画像データを生成可能な構成としても良い。
さらに、例えば、撮像素子2をレンズ部1の変位する光軸に追従させるように水平方向に移動させない場合(図8参照)には、撮像素子動作制御部32は、撮像の際の手ぶれを補正するように撮像素子2を動作させても良い。
加えて、上記実施形態にあっては、取得手段、生成手段としての機能を、中央制御部12の制御下にて、撮像素子2、画像データ処理部5が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、中央制御部12のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、取得処理ルーチン、生成処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、取得処理ルーチンにより中央制御部12のCPUを、第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の撮像レンズを通り、被写体Aに対する背景Bの位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する取得手段として機能させるようにしても良い。また、生成処理ルーチンにより中央制御部12のCPUを、取得手段により取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像G3の画像データを生成する生成手段として機能させるようにしても良い。
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
撮像レンズと、
前記撮像レンズを鉛直軸周りに回動自在な第1駆動手段と、
前記第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する生成手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
<請求項2>
当該装置本体と前記被写体との距離を基準として、前記第1駆動手段による前記撮像レンズの鉛直軸周りの一方向及び他方向のうちの少なくとも一方の方向の回動量を調整する第1制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項3>
前記第1制御手段は、更に、画角内に存する前記被写体の位置を基準として、前記第1駆動手段による前記撮像レンズの前記一方向及び前記他方向のうちの少なくとも一方の方向の回動量を調整することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
<請求項4>
前記取得手段は、前記二つの光学像の各々を光電変換して前記二つの画像信号を生成する撮像素子を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置。
<請求項5>
前記撮像素子を鉛直方向に対して直交する水平方向に移動自在な第2駆動手段と、
前記第1駆動手段による前記撮像レンズの回動によって当該撮像レンズの光軸のずれる方向と略等しい方向に、前記第2駆動手段により前記撮像素子を移動させる第2制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
<請求項6>
前記第2制御手段は、更に、当該装置本体と前記被写体との距離を基準として、前記第2駆動手段による前記撮像素子の移動量を調整することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
<請求項7>
前記第2制御手段は、更に、画角内に存する前記被写体の位置を基準として、前記第2駆動手段による前記撮像素子の移動量を調整することを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像装置。
<請求項8>
撮像レンズと、前記撮像レンズを鉛直軸周りに回動自在な第1駆動手段と、を備える撮像装置を用いた撮像方法であって、
前記第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する処理と、
取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する処理と、
を含むことを特徴とする撮像方法。
<請求項9>
撮像レンズと、前記撮像レンズを鉛直軸周りに回動自在な第1駆動手段と、を備える撮像装置のコンピュータを、
前記第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する生成手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
100 撮像装置
1 レンズ部
2 撮像素子
3 撮像制御部
31 レンズ動作制御部
31a レンズ駆動部
31b 第1制御部
32 撮像素子動作制御部
32a 素子駆動部
32b 第2制御部
5 画像データ処理部
5a 画像生成部
6 被写体距離算出部
7 被写体位置特定部
上記課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は、
光学像内の被写体に対する背景の位置関係が変化するように光軸に垂直な鉛直軸周りに回動可能な撮像レンズと、前記撮像レンズを前記鉛直軸周りに回動させる第1駆動手段と、前記第1駆動手段による回動前後の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記回動前後の二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する生成手段と、を備えたことを特徴としている。

Claims (9)

  1. 撮像レンズと、
    前記撮像レンズを鉛直軸周りに回動自在な第1駆動手段と、
    前記第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する生成手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 当該装置本体と前記被写体との距離を基準として、前記第1駆動手段による前記撮像レンズの鉛直軸周りの一方向及び他方向のうちの少なくとも一方の方向の回動量を調整する第1制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記第1制御手段は、更に、画角内に存する前記被写体の位置を基準として、前記第1駆動手段による前記撮像レンズの前記一方向及び前記他方向のうちの少なくとも一方の方向の回動量を調整することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記取得手段は、前記二つの光学像の各々を光電変換して前記二つの画像信号を生成する撮像素子を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子を鉛直方向に対して直交する水平方向に移動自在な第2駆動手段と、
    前記第1駆動手段による前記撮像レンズの回動によって当該撮像レンズの光軸のずれる方向と略等しい方向に、前記第2駆動手段により前記撮像素子を移動させる第2制御手段と、を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第2制御手段は、更に、当該装置本体と前記被写体との距離を基準として、前記第2駆動手段による前記撮像素子の移動量を調整することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記第2制御手段は、更に、画角内に存する前記被写体の位置を基準として、前記第2駆動手段による前記撮像素子の移動量を調整することを特徴とする請求項5又は6に記載の撮像装置。
  8. 撮像レンズと、前記撮像レンズを鉛直軸周りに回動自在な第1駆動手段と、を備える撮像装置を用いた撮像方法であって、
    前記第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する処理と、
    取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する処理と、
    を含むことを特徴とする撮像方法。
  9. 撮像レンズと、前記撮像レンズを鉛直軸周りに回動自在な第1駆動手段と、を備える撮像装置のコンピュータを、
    前記第1駆動手段により光軸の向きを相対的に異ならせるように回動させた二つの状態の前記撮像レンズを通り、被写体に対する背景の位置関係を異ならせた二つの光学像に対応する二つの画像信号を取得する取得手段、
    前記取得手段により取得された二つの画像信号に基づいて、立体視用画像の画像データを生成する生成手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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