JP2015036717A - 像ぶれ補正装置及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 構造の簡素化及び小型化を図る。【解決手段】 少なくとも一つのレンズを有し少なくともレンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたレンズユニットと、レンズユニットを第1の方向及び第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、所定の方向へ移動される第1の駆動部を有しレンズユニットを第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、所定の方向へ移動される第2の駆動部を有しレンズユニットを第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、駆動部に支点軸に対して傾斜された作用面が形成され、レンズユニットに駆動部の移動時に作用面が摺動される被駆動部が設けられ、作用面の被駆動部に対する接触位置が変化されてレンズユニットが回動される。【選択図】図4

Description

本技術は、少なくとも一つのレンズを有するレンズユニットが直交する少なくとも二つの支点軸の軸回り方向へ回動される像ぶれ補正装置及びこれを備えた撮像装置についての技術分野に関する。
特開平7−274056号公報
ビデオカメラやスチルカメラやカメラユニットが組み込まれた各種の機器等の撮像装置には、レンズを光軸方向に直交する方向へ移動させて像ぶれの補正を行う像ぶれ補正装置が設けられているものがある。
このような撮像装置に設けられた像ぶれ補正装置には、レンズを有するレンズユニットが外筐に対して直交する少なくとも二つの支点軸の軸回り方向、例えば、レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と光軸及び第1の支点軸にともに直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたものがある(例えば、特許文献1参照)。
レンズユニットは第1の支点軸を支点としてピッチング方向へ回動されると共に第2の支点軸を支点としてヨーイング方向へ回動され、像ぶれの補正が行われる。
特許文献1に記載された像ぶれ補正装置にあっては、レンズユニットをピッチング方向及びヨーイング方向へ回動させるためにL字状に屈曲されたベース板をそれぞれ有する二つのジンバル機構が設けられている。
一方のジンバル機構に対してレンズユニットがピッチング方向へ回動されてピッチング方向におけるぶれ補正動作が行われ、他方のジンバル機構に対して一方のジンバル機構とレンズユニットが一体になってヨーイング方向へ回動されてヨーイング方向におけるぶれ補正動作が行われる。
ところが、特許文献1に記載された像ぶれ補正装置にあっては、レンズユニットをピッチング方向及びヨーイング方向へ回動させるための二つのジンバル機構が設けられており、その分、部品点数が多く構造が複雑であると言う問題がある。
また、二つのジンバル機構の一部が光軸に直交する方向において対向し重なり合うように設けられているため、その分、光軸に直交する方向における大きさが大きくなり小型化に支障を来していると言う問題がある。
そこで、本技術像ぶれ補正装置及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、構造の簡素化及び小型化を図ることを目的とする。
第1に、像ぶれ補正装置は、少なくとも一つのレンズを有し少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたレンズユニットと、前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、前記駆動部に前記支点軸に対して傾斜された作用面が形成され、前記レンズユニットに前記駆動部の移動時に前記作用面が摺動される被駆動部が設けられ、前記作用面の前記被駆動部に対する接触位置が変化されて前記レンズユニットが回動されるものである。
これにより、第1の駆動部における作用面の被駆動部に対する接触位置が変化されてレンズユニットが第1の方向へ回動されると共に第2の駆動部における作用面の被駆動部に対する接触位置が変化されてレンズユニットが第2の方向へ回動される。
第2に、上記したぶれ補正装置においては、前記第1の支点軸と前記第2の支点軸が同一平面上に位置されることが望ましい。
これにより、レンズユニットが同一平面上に位置された第1の支点軸と第2の支点軸を支点としてそれぞれ第1の方向と第2の方向へ回動される。
第3に、上記したぶれ補正装置においては、前記レンズユニットが前記第1の支点軸及び前記第2の支点軸にともに直交する第3の支点軸の軸回り方向である第3の方向へ回動可能にされ、所定の方向へ移動される第3の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第3の方向へ回動させる第3のアクチュエーターが設けられることが望ましい。
これにより、レンズユニットが第1の方向と第2の方向に加え第3の支点軸を支点として第3の方向へも回動される。
第4に、上記したぶれ補正装置においては、前記被駆動部が光軸方向における一端部に設けられ、前記レンズユニットの前記固定部材に対する前記第1の方向及び前記第2の方向における回動支点が光軸方向において前記被駆動部から離隔して位置されることが望ましい。
これにより、駆動部の小さい推力によってレンズユニットの回動が可能になる。
第5に、上記したぶれ補正装置においては、前記被駆動部に外面が曲面状に形成された角部が設けられ、前記角部に前記作用面が摺動されることが望ましい。
これにより、被駆動部に対する駆動部の摺動負荷が低減される。
第6に、上記したぶれ補正装置においては、前記被駆動部が前記レンズユニットの前記第1の方向及び前記第2の方向における回動支点を中心とした円弧状に形成されることが望ましい。
これにより、レンズユニットが第1の方向へ回動されたときにレンズユニットを第2の方向へ回動させる駆動部の作用面に対する被駆動部の接触位置が変動し難いと共にレンズユニットが第2の方向へ回動されたときにレンズユニットを第1の方向へ回動させる駆動部の作用面に対する被駆動部の接触位置が変動し難い。
第7に、上記したぶれ補正装置においては、前記作用面が平面状に形成されることが望ましい。
これにより、駆動部の形成が容易になる。
第8に、上記したぶれ補正装置においては、前記作用面が前記被駆動部側に凸の曲面状に形成されることが望ましい。
これにより、レンズユニットの回動時に作用面に対する被駆動部の角度が変化されたときの両者の接触位置が変化し難い。
第9に、上記したぶれ補正装置においては、前記作用面が傾斜する二つの平面部によって形成され、前記被駆動部が前記二つの平面部の交線に摺動されることが望ましい。
これにより、レンズユニットの回動時に作用面に対する被駆動部の角度が変化されたときの両者の接触位置が変化しない。
第10に、上記したぶれ補正装置においては、前記レンズユニットを前記被駆動部が前記作用面に押し付けられる方向へ付勢する付勢バネが設けられることが望ましい。
これにより、被駆動部の作用面に対する良好な接触状態が確保される。
第11に、上記したぶれ補正装置においては、前記被駆動部として回転ローラーが設けられ、前記被駆動部に前記作用面が摺動されるときに前記被駆動部が回転されることが望ましい。
これにより、レンズユニットの回動時における駆動部の被駆動部に対する接触による負荷が小さい。
撮像装置は、上記した課題を解決するために、少なくとも一つのレンズを有するレンズユニットと前記レンズユニットが内部に配置された外筐とを有し、少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動されて像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、前記像ぶれ補正装置は、前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、前記駆動部に前記支点軸に対して傾斜された作用面が形成され、前記レンズユニットに前記駆動部の移動時に前記作用面が摺動される被駆動部が設けられ、前記作用面の前記被駆動部に対する接触位置が変化されて前記レンズユニットが回動されるものである。
これにより、像ぶれ補正装置において、第1の駆動部における作用面の被駆動部に対する接触位置が変化されてレンズユニットが第1の方向へ回動されると共に第2の駆動部における作用面の被駆動部に対する接触位置が変化されてレンズユニットが第2の方向へ回動される。
本技術像ぶれ補正装置及び撮像装置は、第1の駆動部における作用面の被駆動部に対する接触位置が変化されてレンズユニットが第1の方向へ回動されると共に第2の駆動部における作用面の被駆動部に対する接触位置が変化されてレンズユニットが第2の方向へ回動されるため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
撮像装置の斜視図である。 別の撮像装置の斜視図である。 別の撮像装置を表示部を開いた状態で示す斜視図である。 図5乃至図17と共に第1の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略斜視図である。 像ぶれ補正装置の概略正面図である。 像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略平面図である。 図9乃至図17と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向において一方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第1の方向において一方へ回動されたときの第2の方向における状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第1の方向において一方へ回動されたときの第3の方向における状態を示す概略正面図である。 レンズユニットが第1の方向において他方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動されたときの第1の方向における状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動されたときの第3の方向における状態を示す概略正面図である。 レンズユニットが第2の方向において他方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第3の方向において一方へ回動された状態を示す概略正面図である。 レンズユニットが第3の方向において他方へ回動された状態を示す概略正面図である。 図19乃至図27と共に第2の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略斜視図である。 像ぶれ補正装置の概略正面図である。 像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略平面図である。 図23乃至図27と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向において一方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第1の方向において他方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第2の方向において他方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第3の方向において一方へ回動された状態を示す概略正面図である。 レンズユニットが第3の方向において他方へ回動された状態を示す概略正面図である。 図29乃至図31と共に第1の変形例を示すものであり、本図は、概略斜視図である。 レンズユニットが回動される前の基準位置にある状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが回動されたときの状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが回動されたときの別の状態を示す概略平面図である。 図33乃至図35と共に第2の変形例を示すものであり、本図は、概略斜視図である。 レンズユニットが回動される前の基準位置にある状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが回動されたときの状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが回動されたときの別の状態を示す概略平面図である。 図37と共に第3の変形例を示すものであり、本図は、概略側面図である。 レンズユニットが回動された状態を示す概略側面図である。 図39と共に第4の変形例を示すものであり、本図は、概略側面図である。 レンズユニットが回動された状態を示す概略側面図である。 図41乃至図43と共に第5の変形例を示すものであり、本図は、概略斜視図である。 レンズユニットが回動される前の基準位置にある状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが回動されたときの状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが回動されたときの別の状態を示す概略平面図である。 図45と共に第6の変形例を示すものであり、本図は、概略正面図である。 概略側面図である。 図47と共にアクチュエーターとして軸回転タイプのアクチュエーターが用いられた例を示すものであり、本図は、概略正面図である。 概略側面図である。 図49乃至図55と共に第3の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略斜視図である。 像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略平面図である。 像ぶれ補正装置の概略背面図である。 図53乃至図55と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向において一方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第1の方向において他方へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向において一方へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第2の方向において他方へ回動された状態を示す概略平面図である。 図57及び図58と共に第7の変形例を示すものであり、本図は、概略側面図である。 概略斜視図である。 レンズユニットが回動されたときの状態を示す概略側面図である。 図60と共に第8の変形例を示すものであり、本図は、概略側面図である。 概略背面図である。 図62乃至図67と共に第4の実施の形態における像ぶれ補正装置を示すものであり、本図は、像ぶれ補正装置の概略側面図である。 像ぶれ補正装置の概略平面図である。 像ぶれ補正装置の概略背面図である。 レンズユニットの概略斜視図である。 図66及び図67と共に像ぶれ補正装置の動作を示すものであり、本図は、レンズユニットが第1の方向へ回動された状態を示す概略側面図である。 レンズユニットが第2の方向へ回動された状態を示す概略平面図である。 レンズユニットが第3の方向へ回動された状態を示す概略背面図である。 図69及び図70と共に第9の変形例を示すものであり、本図は、概略斜視図である。 概略側面図である。 レンズユニットが回動されたときの状態を示す概略側面図である。 撮像装置のブロック図である。
以下に、本技術像ぶれ補正装置及び撮像装置を実施するための形態を添付図面に従って説明する。
以下に示した実施の形態は、本技術撮像装置を携帯電話及びビデオカメラに適用し、本技術像ぶれ補正装置をこの携帯電話及びビデオカメラにそれぞれ設けられた像ぶれ補正装置に適用したものである。
尚、本技術撮像装置及び像ぶれ補正装置の適用範囲はそれぞれ携帯電話、ビデオカメラ及びこれらの携帯電話又はビデオカメラにそれぞれ設けられた像ぶれ補正装置に限られることはない。本技術撮像装置及び像ぶれ補正装置は、例えば、スチルカメラ、パーソナルコンピューター、携帯端末等の各種の機器に組み込まれた撮像装置又はこれらの撮像装置に設けられた像ぶれ補正装置に広く適用することができる。
以下の説明にあっては、携帯電話又はビデオカメラによる撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
また、以下に示すレンズは、単一のレンズによって構成されているもの及び複数のレンズによりレンズ群として構成されているものの両者を含む意味である。
[撮像装置の全体構成]
撮像装置(携帯電話)1は外筐2の内外に所要の各部が配置されて成る(図1参照)。外筐2は、例えば、上下方向に長い扁平なケース状に形成され、一方の面に表示パネル3が設けられている。表示パネル3はタッチパネルとされ表示パネル3の所定の各位置を接触操作することにより所定の機能が実行される。
外筐2の内部にはぶれ補正を行うための像ぶれ補正装置10(10A)が配置されている。
[別の撮像装置の全体構成]
撮像装置(ビデオカメラ)4は外筐5の内外に所要の各部が配置されて成る(図2及び図3参照)。外筐5は、例えば、前後方向に長いケース状に形成され、前端部がフロントパネル部5aとして設けられ、後端部における上端部が後方に開口された収納ケース部5bとして設けられている。
外筐5の上面における後端部には、例えば、ズームレバーと撮影釦として機能する操作部6、6が配置されている。外筐5の一方の側面には電源釦や画像再生釦等の各種の操作部6、6、・・・が配置されている。外筐5の後面にはモード切替釦や録画釦等の操作部6、6、・・・が配置されている。
外筐5の後面にはバッテリー7が装着され、バッテリー7は一部が外筐5の後面より後方へ突出される。
外筐5の側面部には表示部8が回動自在かつ回転自在に連結されている。表示部8は前端部が外筐5に連結され、表示面8aを有している。
外筐5の後端部にはファインダー9が連結され、ファインダー9は収納ケース部5bに対して前後方向へスライド可能及びチルト方向へ回動可能とされている。
外筐5の内部にはぶれ補正を行うための像ぶれ補正装置40(40A)が配置されている。
[像ぶれ補正装置の構成(第1の実施の形態)]
以下に、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10の構成について説明する(図4乃至図7参照)。像ぶれ補正装置10は、例えば、撮像装置1に設けられている。
像ぶれ補正装置10はレンズユニット11とレンズユニット11を支持する固定部材12とを有している。
レンズユニット11は上下左右の幅に比して前後方向の幅が小さくされた略直方体状の鏡筒部11aと鏡筒部11aに配置された複数のレンズ又はレンズ群とを有している。レンズ又はレンズ群のうち最も前側(物体側)に前玉と称される撮影レンズ13が配置されている。
レンズユニット11には左側面における下端寄りの位置から左方へ突出された第1の被駆動部14と上面における右端寄りの位置から上方へ突出された第2の被駆動部15と下面における右端部から右斜め下方へ突出された第3の被駆動部16とを有している。第1の被駆動部14と第2の被駆動部15は丸軸状に形成されている。第3の被駆動部16には前後に延びる支持孔16aが形成されている。
レンズユニット11には上面における左端部から左斜め上方へ突出された支点部17が設けられ、支点部17の先端部が球状部17aとして設けられている。
レンズユニット11には下面における左端寄りの位置から下方へ突出された第1のバネ掛け部18と右側面における上端寄りの位置から右方へ突出された第2のバネ掛け部19とが設けられている。
固定部材12は前後方向を向くベース面部20とベース面部20の左端部における下端部に連続された第1の保持部21とベース面部20の右端部における上端部に連続された第2の保持部22とベース面部20の右端部における下端部に連続された第3の保持部23とベース面部20の左端部における上端部に連続された軸受部24とを有している。固定部材12はレンズユニット11の内部において固定されている。
固定部材12の第1の保持部21には第1のアクチュエーター25が保持されている。第1のアクチュエーター25は上下方向へ移動される第1の駆動軸25aを有し、第1の駆動軸25aに第1の駆動部26が固定されている。従って、第1の駆動部26は第1の駆動軸25aの移動に伴って上下方向へ移動される。
第1の駆動部26には前斜め上方を向く第1の作用面26aが形成されている。第1の駆動部26は第1の作用面26aが第1の被駆動部14に摺動される。
固定部材12の第2の保持部22には第2のアクチュエーター27が保持されている。第2のアクチュエーター27は左右方向へ移動される第2の駆動軸27aを有し、第2の駆動軸27aに第2の駆動部28が固定されている。従って、第2の駆動部28は第2の駆動軸27aの移動に伴って左右方向へ移動される。
第2の駆動部28には前斜め左方を向く第2の作用面28aが形成されている。第2の駆動部28は第2の作用面28aが第2の被駆動部15に摺動される。
固定部材12の第3の保持部23には第3のアクチュエーター29が保持されている。第3のアクチュエーター29は右斜め上方と左斜め下方との間で移動される第3の駆動軸29aを有し、第3の駆動軸29aに第3の駆動部30が固定されている。従って、第3の駆動部30は第3の駆動軸29aの移動に伴って右斜め上方と左斜め下方との間で移動される。
第3の駆動部30は中間部が他の部分に対して大きさが小さくされた摺動係合部30aとして設けられている。摺動係合部30aは外形が矩形又は円形に形成されている。
第3の駆動部30は摺動係合部30aが第3の被駆動部16の支持孔16aに前後方向へ摺動自在に支持され、第3の被駆動部16に対して第3の駆動軸29aの軸回り方向へ回転不能かつ軸方向へ移動不能とされている。尚、摺動係合部30aと支持孔16aの間には支持孔16aの幅方向において僅かに隙間が形成されている。この摺動係合部30aと支持孔16aの間に形成された隙間により、レンズユニット11の後述する第1の方向又は第2の方向への回動時に第3の被駆動部16が第3の駆動部30に対して円滑に移動される。
固定部材12の軸受部24には支点部17の球状部17aが任意の方向へ回転自在に支持されている。従って、レンズユニット11は固定部材12に対して球状部17aを回動支点として任意の方向へ回動可能とされている。
尚、上記には、固定部材12に凹状の軸受部24が設けられレンズユニット11に軸受部24に挿入される支点部17が設けられた例を示したが、逆に、レンズユニットに軸受部が設けられ固定部材に軸受部に挿入される支点部が設けられた構成にすることも可能である。
レンズユニット11の第1のバネ掛け部18と固定部材12の間には第1の付勢バネ31が支持されている。従って、レンズユニット11は第1の付勢バネ31によって後方へ付勢され、第1の被駆動部14が第1の駆動部26の第1の作用面26aに押し付けられている。
レンズユニット11の第2のバネ掛け部19と固定部材12の間には第2の付勢バネ32が支持されている。従って、レンズユニット11は第2の付勢バネ32によって後方へ付勢され、第2の被駆動部15が第2の駆動部28の第2の作用面28aに押し付けられている。
レンズユニット11は固定部材12に対して第1の支点軸S1の軸回り方向である第1の方向(ピッチング方向)へ回動可能とされている。また、レンズユニット11は固定部材12に対して第2の支点軸S2の軸回り方向である第2の方向(ヨーイング方向)へ回動可能とされている。さらに、レンズユニット11は固定部材12に対して第3の支点軸S3の軸回り方向である第3の方向(ローリング方向)へ回動可能とされている。
第1の支点軸S1と第2の支点軸S2と第3の支点軸S3は互いに直交され、例えば、第1の支点軸S1と第2の支点軸S2が光軸Pに直交する同一平面上に位置されている。ピッチング方向における回動軸とされる第1の支点軸S1は支点部17の球状部17aと第2の駆動部28を結ぶ線上に位置され、ヨーイング方向における回動軸とされる第2の支点軸S2は支点部17の球状部17aと第1の駆動部26を結ぶ線上に位置されている。ローリング方向における回動軸とされる第3の支点軸S3は支点部17の球状部17aを通り光軸Pに平行な線上に位置されている。
尚、像ぶれ補正装置10にあっては、第1の支点軸S1と第2の支点軸S2の少なくとも一方がそれぞれ支点部17と第2の駆動部28を結ぶ線上又は支点部17と第1の駆動部26を結ぶ線上に位置されていてもよい。
また、上記には、第1の方向と第2の方向と第3の方向がそれぞれピッチング方向とヨーイング方向とローリング方向にされた例を示したが、第1の方向と第2の方向と第3の方向はそれぞれピッチング方向とヨーイング方向とローリング方向の何れかの方向であればよい。
[像ぶれ補正装置の動作(第1の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置10におけるぶれ補正動作について説明する(図5乃至図18参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置10はレンズユニット11が第1の方向、第2の方向及び第3の方向の何れの方向にも回動されていない基準位置にある(図5乃至図7参照)。
先ず、像ぶれ補正装置10における第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図8乃至図11参照)。
像ぶれ補正装置10において、第1のアクチュエーター25の第1の駆動軸25aが上方へ移動されて第1の駆動部26が上方へ移動されると、第1の作用面26aが第1の被駆動部14に摺動され、レンズユニット11が第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ31の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される(図8参照)。
このとき第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11の第1の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される(図9参照)。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11の第1の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される(図10参照)。
このようにレンズユニット11の第1の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11に対して第2の駆動部28と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10において、第1のアクチュエーター25の第1の駆動軸25aが下方へ移動されて第1の駆動部26が下方へ移動されると、第1の作用面26aが第1の被駆動部14に摺動され、レンズユニット11が第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ31の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される(図11参照)。
このとき第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11の第1の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11の第1の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される。
このようにレンズユニット11の第1の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11に対して第2の駆動部28と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置10における第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図12乃至図15参照)。
像ぶれ補正装置10において、第2のアクチュエーター27の第2の駆動軸27aが左方へ移動されて第2の駆動部28が左方へ移動されると、第2の作用面28aが第2の被駆動部15に摺動され、レンズユニット11が第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ32の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される(図12参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11の第2の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される(図13参照)。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11の第2の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される(図14参照)。
このようにレンズユニット11の第2の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11に対して第1の駆動部26と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10において、第2のアクチュエーター27の第2の駆動軸27aが右方へ移動されて第2の駆動部28が右方へ移動されると、第2の作用面28aが第2の被駆動部15に摺動され、レンズユニット11が第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ32の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される(図15参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11の第2の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11の第2の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される。
このようにレンズユニット11の第2の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11に対して第1の駆動部26と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
次いで、像ぶれ補正装置10における第3の方向(ローリング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図16及び図17参照)。
像ぶれ補正装置10において、第3のアクチュエーター29の第3の駆動軸29aが右斜め上方へ移動されて第3の駆動部30が右斜め上方へ移動されると、第3の被駆動部16が第3の駆動部30の移動に伴って移動され、レンズユニット11が第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ13が右斜め上方へ僅かに移動されるように第3の方向へ回動される(図16参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11の第3の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11の第3の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット11の第3の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化され、レンズユニット11に対して第1の駆動部26と第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10において、第3のアクチュエーター29の第3の駆動軸29aが左斜め下方へ移動されて第3の駆動部30が左斜め下方へ移動されると、第3の被駆動部16が第3の駆動部30の移動に伴って移動され、レンズユニット11が第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ13が左斜め下方へ僅かに移動されるように第3の方向へ回動される(図17参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11の第3の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11の第3の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット11の第3の方向への回動時には、レンズユニット11の回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化され、レンズユニット11に対して第1の駆動部26と第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11の第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、像ぶれ補正装置10にあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11が第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第2の方向への回動が可能とされており、基準位置に対してレンズユニット11が第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第1の方向への回動が可能とされている。
また、像ぶれ補正装置10にあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11が第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11が第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第1の方向への回動が可能とされている。
さらに、像ぶれ補正装置10にあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11が第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11が第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット11の第2の方向への回動が可能とされている。
[像ぶれ補正装置の構成(第2の実施の形態)]
次に、第2の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Aの構成について説明する(図18乃至図21参照)。像ぶれ補正装置10Aは、例えば、撮像装置1に設けられている。
尚、以下に示す像ぶれ補正装置10Aは、上記した第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10と比較して、駆動部や被駆動部等のレンズユニット又は固定部材に設けられている各部の位置が異なることのみが相違する。従って、像ぶれ補正装置10Aにあっては、像ぶれ補正装置10と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については像ぶれ補正装置10における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
像ぶれ補正装置10Aはレンズユニット11Aとレンズユニット11Aを支持する固定部材12Aとを有している。
レンズユニット11Aには下面の左右方向における中央部から下方へ突出された第1の被駆動部14と右側面の上下方向における中央部から右方へ突出された第2の被駆動部15と下面における右端部から右斜め下方へ突出された第3の被駆動部16とを有している。第1の被駆動部14と第2の被駆動部15は、例えば、L字状に屈曲され先端面が曲面状に形成されている。
レンズユニット11Aのベース面部20Aには後面の中央部に後方に開口された軸受部33が形成されている。
レンズユニット11Aの第1の被駆動部14と第2の被駆動部15の各基端部はそれぞれ第1のバネ掛け部18と第2のバネ掛け部19として機能する。
固定部材12Aは前後方向を向くベース面部20Aとベース面部20Aの下端部の左右方向における中央部に連続された第1の保持部21とベース面部20Aの右端部の上下方向における中央部に連続された第2の保持部22とベース面部20Aの右端部における下端部に連続された第3の保持部23とを有している。固定部材12Aはレンズユニット11Aの内部において固定されている。
固定部材12Aのベース面部20Aには中央部に前方へ突出された支点部34が設けられ、支点部34の先端部が球状部34aとして設けられている。
固定部材12Aの軸受部33には支点部34の球状部34aが任意の方向へ回転自在に支持されている。従って、レンズユニット11Aは固定部材12Aに対して球状部34aを支点として任意の方向へ回動可能とされている。
尚、上記には、レンズユニット11Aに凹状の軸受部33が設けられ固定部材12Aに軸受部33に挿入される支点部34が設けられた例を示したが、逆に、固定部材に軸受部が設けられレンズユニットに軸受部に挿入される支点部が設けられた構成にすることも可能である。
レンズユニット11Aの第1のバネ掛け部18と固定部材12Aの間には第1の付勢バネ31が支持されている。従って、レンズユニット11Aは第1の付勢バネ31によって後方へ付勢され、第1の被駆動部14が第1の駆動部26の第1の作用面26aに押し付けられている。
レンズユニット11Aの第2のバネ掛け部19と固定部材12Aの間には第2の付勢バネ32が支持されている。従って、レンズユニット11Aは第2の付勢バネ32によって後方へ付勢され、第2の被駆動部15が第2の駆動部28の第2の作用面28aに押し付けられている。
レンズユニット11Aは固定部材12Aに対して第1の支点軸S1の軸回り方向である第1の方向(ピッチング方向)へ回動可能とされている。また、レンズユニット11Aは固定部材12Aに対して第2の支点軸S2の軸回り方向である第2の方向(ヨーイング方向)へ回動可能とされている。さらに、レンズユニット11Aは固定部材12Aに対して第3の支点軸S3の軸回り方向である第3の方向(ローリング方向)へ回動可能とされている。
第1の支点軸S1と第2の支点軸S2と第3の支点軸S3は互いに直交され、例えば、第1の支点軸S1と第2の支点軸S2が光軸Pに直交する同一平面上に位置されている。ピッチング方向における回動軸とされる第1の支点軸S1は支点部34の球状部34aと第2の駆動部28を結ぶ線上に位置され、ヨーイング方向における回動軸とされる第2の支点軸S2は支点部34の球状部34aと第1の駆動部26を結ぶ線上に位置されている。第1の支点軸S1と第2の支点軸S2は何れも光軸Pの交線にされている。ローリング方向における回動軸とされる第3の支点軸S3は支点部34の球状部34aを通り光軸Pに一致されている。
尚、像ぶれ補正装置10Aにあっては、第1の支点軸S1と第2の支点軸S2の少なくとも一方がそれぞれ支点部34と第2の駆動部28を結ぶ線上又は支点部34と第1の駆動部26を結ぶ線上に位置されていてもよい。
また、上記には、第1の方向と第2の方向と第3の方向がそれぞれピッチング方向とヨーイング方向とローリング方向にされた例を示したが、第1の方向と第2の方向と第3の方向はそれぞれピッチング方向とヨーイング方向とローリング方向の何れかの方向であればよい。
[像ぶれ補正装置の動作(第2の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置10Aにおけるぶれ補正動作について説明する(図19乃至図27参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置10Aはレンズユニット11Aが第1の方向、第2の方向及び第3の方向の何れの方向にも回動されていない基準位置にある(図19乃至図21参照)。
先ず、像ぶれ補正装置10Aにおける第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図22及び図23参照)。
像ぶれ補正装置10Aにおいて、第1のアクチュエーター25の第1の駆動軸25aが上方へ移動されて第1の駆動部26が上方へ移動されると、第1の作用面26aが第1の被駆動部14に摺動され、レンズユニット11Aが第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ31の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される(図22参照)。
このとき第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11Aの第1の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11Aの第1の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される。
このようにレンズユニット11Aの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11Aに対して第2の駆動部28と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Aにおいて、第1のアクチュエーター25の第1の駆動軸25aが下方へ移動されて第1の駆動部26が下方へ移動されると、第1の作用面26aが第1の被駆動部14に摺動され、レンズユニット11Aが第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ31の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される(図23参照)。
このとき第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11Aの第1の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11Aの第1の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される。
このようにレンズユニット11Aの第1の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11Aに対して第2の駆動部28と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置10Aにおける第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図24及び図25参照)。
像ぶれ補正装置10Aにおいて、第2のアクチュエーター27の第2の駆動軸27aが左方へ移動されて第2の駆動部28が左方へ移動されると、第2の作用面28aが第2の被駆動部15に摺動され、レンズユニット11Aが第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ32の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される(図24参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11Aの第2の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11Aの第2の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される。
このようにレンズユニット11Aの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11Aに対して第1の駆動部26と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Aにおいて、第2のアクチュエーター27の第2の駆動軸27aが右方へ移動されて第2の駆動部28が右方へ移動されると、第2の作用面28aが第2の被駆動部15に摺動され、レンズユニット11Aが第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ32の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される(図25参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11Aの第2の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第3のアクチュエーター29の第3の駆動部30は、レンズユニット11Aの第2の方向への回動に伴って第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化される。
このようにレンズユニット11Aの第2の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第3の駆動部30が第3の被駆動部16に摺動されて支持孔16aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット11Aに対して第1の駆動部26と第3の駆動部30から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
次いで、像ぶれ補正装置10Aにおける第3の方向(ローリング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図26及び図27参照)。
像ぶれ補正装置10Aにおいて、第3のアクチュエーター29の第3の駆動軸29aが右斜め上方へ移動されて第3の駆動部30が右斜め上方へ移動されると、第3の被駆動部16が第3の駆動部30の移動に伴って移動され、レンズユニット11Aが第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ13が一方へ回転されるように第3の方向へ回動される(図26参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11Aの第3の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11Aの第3の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット11Aの第3の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化され、レンズユニット11Aに対して第1の駆動部26と第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置10Aにおいて、第3のアクチュエーター29の第3の駆動軸29aが左斜め下方へ移動されて第3の駆動部30が左斜め下方へ移動されると、第3の被駆動部16が第3の駆動部30の移動に伴って移動され、レンズユニット11Aが第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ13が他方へ回転されるように第3の方向へ回動される(図27参照)。
このとき第1のアクチュエーター25の第1の駆動部26と第1の被駆動部14が接触されているが、レンズユニット11Aの第3の方向への回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が僅かに変化される。
同時に、第2のアクチュエーター27の第2の駆動部28と第2の被駆動部15が接触されているが、レンズユニット11Aの第3の方向への回動に伴って第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット11Aの第3の方向への回動時には、レンズユニット11Aの回動に伴って第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触状態が変化されると共に第2の駆動部28と第2の被駆動部15の接触状態が変化され、レンズユニット11Aに対して第1の駆動部26と第2の駆動部28から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット11Aの第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
上記したように、像ぶれ補正装置10Aにあっては、支点部34が光軸P上に位置されているため、レンズユニット11Aが光軸Pを通る第1の支点軸S1、第2の支点軸S2又は第3の支点軸S3を支点として回動され、レンズユニット11Aの回動量が最小限で済み、小型化及びぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
尚、像ぶれ補正装置10Aにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Aが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第2の方向への回動が可能とされており、基準位置に対してレンズユニット11Aが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第1の方向への回動が可能とされている。
また、像ぶれ補正装置10Aにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Aが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11Aが第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第1の方向への回動が可能とされている。
さらに、像ぶれ補正装置10Aにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット11Aが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット11Aが第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット11Aの第2の方向への回動が可能とされている。
[小括(第1の実施の形態及び第2の実施の形態)]
以上に記載した通り、像ぶれ補正装置10、10Aにあっては、第1の支点軸S1が支点部17、34と第2の駆動部28を結ぶ線上に位置され、第2の支点軸S2が支点部17、34と第1の駆動部26を結ぶ線上に位置されている。
従って、光軸方向において並んで配置される二つのジンバル機構に対してレンズユニットが回動される構成にされていないため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。 また、第1の支点軸S1と第2の支点軸S2が同一平面上に位置されているため、レンズユニット11、11Aが同一平面上に位置された第1の支点軸S1と第2の支点軸S2を支点としてそれぞれ第1の方向と第2の方向へ回動され、一層の小型化を図ることができる。
さらに、レンズユニット11、11Aが第3の支点軸S3を支点として第3の方向へも回動されるため、機能性の向上を図った上で構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
さらにまた、第1の駆動部26と第2の駆動部28が移動され、第1の作用面26aと第2の作用面28aの第1の被駆動部14と第2の被駆動部15に対する接触位置がそれぞれ変化されてレンズユニット11、11Aが回動されるように構成されているため、駆動機構の構造が簡素であり、一層の構造の簡素化を図ることができる。
また、第1の作用面26aと第2の作用面28aが平面状に形成されているため、第1の駆動部26と第2の駆動部28の形成が容易であり、製造コストの高騰を来すことなく像ぶれ補正装置10、10Aを形成することができる。
加えて、レンズユニット11、11Aを第1の被駆動部14と第2の被駆動部15がそれぞれ第1の作用面26aと第2の作用面28aに押し付けられる方向へ付勢する第1の付勢バネ31と第2の付勢バネ32が設けられている。
従って、第1の被駆動部14と第2の被駆動部15の第1の作用面26aと第2の作用面28aに対する良好な接触状態が確保され、レンズユニット11、11Aの円滑かつ確実な回動動作を確保することができる。
[像ぶれ補正装置(第1の実施の形態及び第2の実施の形態)の変形例]
次に、第1の実施の形態及び第2の実施の形態における各部の変形例(第1の変形例乃至第6の変形例)について説明する(図28乃至図45参照)。
<第1の変形例>
第1の変形例は第1の駆動部26と第2の駆動部28の変形例に係る第1の駆動部26Aと第2の駆動部28Aである(図28乃至図31参照)。第1の駆動部26Aと第2の駆動部28Aの構成及び動作は同様であるため、以下には、例として、第1の駆動部26Aについて説明する。
第1の駆動部26Aは前方へ凸の曲面状に形成された第1の作用面26bを有している(図28参照)。
第1の駆動部26Aは第1の作用面26bが第1の被駆動部14に接触位置Tにおいて接した状態とされている(図29参照)が、レンズユニット11、11Aの第2の方向と第3の方向への回動時には第1の作用面26bに対する第1の被駆動部14の角度が変化される(図30及び図31参照)。このとき第1の作用面26bが曲面状に形成されているため、第1の作用面26bに対する第1の被駆動部14の角度が変化されたときの両者の接触位置Tが大きく変化しない。
従って、レンズユニット11、11Aの所定の方向への回動時に他の方向に関して位置ずれが小さく、ぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
また、レンズユニット11、11Aの回動時に第1の駆動部26Aの第1の作用面26bが第1の被駆動部14に摺動されるときに、第1の作用面26bが第1の被駆動部14に常に線接触又は点接触される。
従って、レンズユニット11、11Aの回動時における接触による負荷が小さく、レンズユニット11、11Aの円滑な回動動作を確保することができる。
<第2の変形例>
第2の変形例は第1の駆動部26と第2の駆動部28の変形例に係る第1の駆動部26Bと第2の駆動部28Bである(図32乃至図35参照)。第1の駆動部26Bと第2の駆動部28Bの構成及び動作は同様であるため、以下には、例として、第1の駆動部26Bについて説明する。
第1の駆動部26Bは第1の作用面26cが前方へ行くに従って互いに近付く二つの平面部26d、26dによって形成され、平面部26d、26dの境界線が交線26eとして形成されている(図32参照)。
第1の駆動部26Bは第1の作用面26cが第1の被駆動部14に接触位置Tにおいて接した状態とされている(図33参照)が、レンズユニット11、11Aの回動時には第1の作用面26cに対する第1の被駆動部14の角度が変化される(図34及び図35参照)。このとき第1の作用面26cが平面部26d、26dによって形成されているため、第1の作用面26cに対する第1の被駆動部14の角度が変化されたときの両者の接触位置Tが常に交線26eにされる。
従って、レンズユニット11、11Aの所定の方向への回動時に他の方向に関して位置ずれが生じず、ぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
また、レンズユニット11、11Aの回動時に第1の駆動部26Bの第1の作用面26cが第1の被駆動部14に摺動されるときに、交線26eが第1の被駆動部14に常に線接触又は点接触される。
従って、レンズユニット11、11Aの回動時における接触による負荷が小さく、レンズユニット11、11Aの円滑な回動動作を確保することができる。
<第3の変形例>
第3の変形例は付勢バネを用いることなくレンズユニット11、11Aを回動させる第1のアクチュエーター25と第2のアクチュエーター27の変形例に係る第1のアクチュエーター25Aと第2のアクチュエーター27Aである(図36及び図37参照)。第1のアクチュエーター25Aと第2のアクチュエーター27Aの構成及び動作は同様であるため、以下には、例として、第1のアクチュエーター25Aについて説明する。
第1のアクチュエーター25Aは屈曲された第1の駆動軸25bを有し、第1の駆動軸25bに球状の第1の駆動部35が固定されている(図36参照)。
レンズユニット11、11Aには側方へ突出された第1の被駆動部14Aが設けられ、第1の被駆動部14Aは上下方向に対して傾斜され対向して位置された一対の被作用面14a、14aを有している。
第1の駆動部35は被作用面14a、14a間に挿入され、第1の被駆動部14Aに摺動される。
第1のアクチュエーター25Aの第1の駆動軸25bが上下方向へ移動されて第1の駆動部35が上下方向へ移動されると、第1の駆動部35が第1の被駆動部14Aに摺動され、レンズユニット11、11Aが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ13が僅かに上向き又は下向きになる第1の方向へ回動される(図37参照)。
このように第1のアクチュエーター25Aが用いられた場合には、第1の駆動部35が被作用面14a、14a間に挿入されて移動されレンズユニット11、11Aが回動されるため、付勢バネを用いることなくレンズユニット11、11Aを円滑に回動させることができる。従って、部品点数の削減による構造の簡素化を図ることができる。
また、第1の駆動部35が球状に形成されているため、レンズユニット11、11Aが回動されて上下方向又は左右方向に対して傾斜した状態にされた場合においても、第1の駆動部35に対する被作用面14a、14a間の距離が変化されず、レンズユニット11、11Aを円滑に回動させることができる。
<第4の変形例>
第4の変形例も付勢バネを用いることなくレンズユニット11、10Bを回動させる第1のアクチュエーター25と第2のアクチュエーター27の変形例に係る第1のアクチュエーター25Bと第2のアクチュエーター27Bである(図38及び図39参照)。第1のアクチュエーター25Bと第2のアクチュエーター27Bの構成及び動作は同様であるため、以下には、例として、第1のアクチュエーター25Bについて説明する。
第1のアクチュエーター25Bは屈曲された第1の駆動軸25bを有し、第1の駆動軸25bに円筒状の第1の駆動部36が固定されている(図38参照)。第1の駆動部36は軸方向が上下方向に対して傾斜した方向にされている。
レンズユニット11、11Aには側方へ突出された第1の被駆動部14Bが設けられ、第1の被駆動部14Bは丸軸状に形成され前後に離隔して位置された一対の被作用軸14b、14bから成る。被作用軸14b、14bは前側の被作用軸14bが後側の被作用軸14bより上方に位置されている。
第1の駆動部36は被作用軸14b、14b間に挿入され、第1の被駆動部14Bに摺動される。
第1のアクチュエーター25Bの第1の駆動軸25bが上下方向へ移動されて第1の駆動部36が上下方向へ移動されると、第1の駆動部36が第1の被駆動部14Bに摺動され、レンズユニット11、11Aが第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ13が僅かに上向き又は下向きになる第1の方向へ回動される(図39参照)。
このように第1のアクチュエーター25Bが用いられた場合には、第1の駆動部36が被作用軸14b、14b間に挿入されて移動されレンズユニット11、11Aが回動されるため、付勢バネを用いることなくレンズユニット11、11Aを円滑に回動させることができる。従って、部品点数の削減による構造の簡素化を図ることができる。
<第5の変形例>
第5の変形例は第1の駆動部26及び第2の駆動部28と第1の被駆動部14及び第2の被駆動部15の変形例に係る第1の駆動部26C及び第2の駆動部28Cと第1の被駆動部14C及び第2の被駆動部15Cである(図40乃至図43参照)。第1の駆動部26C及び第2の駆動部28Cと第1の被駆動部14C及び第2の被駆動部15Cの構成及び動作は同様であるため、以下には、例として、第1の駆動部26Cと第1の被駆動部14Cについて説明する。
第1の駆動部26Cは前斜め上方を向く傾斜面26fを有し、傾斜面26fの左右方向における中央部に円弧面にされた溝状の第1の作用面26gが形成されている(図40参照)。
第1の被駆動部14Cは先端部が半球状に形成され、曲率半径が第1の作用面26gの曲率半径と同じにされている。第1の被駆動部14Cにおける半球状に形成された部分の大きさは、第1の作用面26gの深さより大きくされている。
第1の駆動部26Cは第1の作用面26gが第1の被駆動部14Cに接した状態とされている(図41参照)が、レンズユニット11、11Aの第2の方向と第3の方向への回動時には第1の作用面26gに対する第1の被駆動部14Cの角度が変化される(図42及び図43参照)。このとき第1の作用面26gが球面状に形成され第1の被駆動部14Cの先端部が第1の作用面26gと同じ曲率半径にされた半球状に形成されているため、第1の作用面26gに対する第1の被駆動部14Cの接触位置が常に同じ位置にされる。
従って、レンズユニット11、11Aの所定の方向への回動時に他の方向に関して位置ずれが生じず、ぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
<第6の変形例>
第6の変形例は第1の被駆動部14と第2の被駆動部15の変形例に係る第1の被駆動部14Dと第2の被駆動部15Dである(図44及び図45参照)。第1の被駆動部14Dと第2の被駆動部15Dの構成及び動作は同様であるため、以下には、例として、第1の被駆動部14Dについて説明する。
第1の被駆動部14Dは円筒状に形成され軸回り方向へ回転可能にされ回転ローラーとして機能する。第1の被駆動部14Dは外周面が第1の駆動部26に接した状態とされており、第1の駆動部26の移動時に回転される。
従って、第1の被駆動部14Dが用いられた場合には、レンズユニット11、11Aの回動時における第1の駆動部26の第1の被駆動部14Dに対する接触による負荷が小さく、レンズユニット11、11Aの円滑な回動動作を確保することができる。
尚、第1の被駆動部14Dと第1の被駆動部15Dはそれぞれ第1の駆動部26と第1の駆動部28が用いられる他に、上記した第1の変形例、第2の変形例及び第4の変形例に係る第1の駆動部26A、28A、26B、28B、36が用いられる場合においても使用することが可能である。
[他の例]
上記には、第1のアクチュエーター25と第2のアクチュエーター27として第1の駆動軸25aと第2の駆動軸27aが軸方向へ移動される軸移動タイプのアクチュエーターである例を示したが、以下のように、第1のアクチュエーター25と第2のアクチュエーター27(第1のアクチュエーター25A、25B等を含む。)は第1の駆動軸25aと第2の駆動軸27aが軸回り方向へ回転される軸回転タイプのアクチュエーターであってもよい(図46及び図47参照)。
第1のアクチュエーター25と第2のアクチュエーター27が軸回転タイプのアクチュエーターとされる場合について両者の構成及び動作は同様であるため、以下には、例として、第1のアクチュエーター25の場合について説明する。
第1のアクチュエーター25が軸回転タイプのアクチュエーターとして用いられる場合には、駆動軸25aに螺溝が形成され第1の駆動部26が駆動軸25aに螺合されている。第1の駆動部26は、例えば、固定部材12に設けられた回転規制部37に面接触されて回転が規制されている。
従って、第1のアクチュエーター25の駆動軸25aが回転されると、回転規制部37によって回転が規制されている第1の駆動部26が駆動軸25aの回転方向に応じた方向へ送られて上方又は下方へ移動される。第1の駆動部26が移動されると、第1の駆動部26と第1の被駆動部14の接触位置が変化されてレンズユニット11が回動される。
また、第3のアクチュエーター29において、駆動部30の摺動係合部30aの外形を矩形状に形成して第3の被駆動部16に対して回転しないようにすることにより、第3のアクチュエーター29も軸回転タイプのアクチュエーターを用いることが可能である。
[その他]
上記には、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10及び第2の実施の形態に係る像ぶれ補正装置10Aとして、レンズ鏡筒11、11Aが第1の方向と第2の方向と第3の方向の三つの方向へ回動可能にされた例を示した。
しかしながら、第1の実施の形態に係る像ぶれ補正装置及び第2の実施の形態に係る像ぶれ補正装置においては、レンズユニットが第1の方向と第2の方向と第3の方向のうち何れか二つの方向へ回動可能にされる構成にすることも可能である。
[像ぶれ補正装置の構成(第3の実施の形態)]
以下に、第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40の構成について説明する(図48乃至図51参照)。像ぶれ補正装置40は、例えば、撮像装置4に設けられている。
像ぶれ補正装置40はレンズユニット41とレンズユニット41を支持する固定部材42とを有している。
レンズユニット41は光軸方向に延びる、例えば、略円柱状に形成されている。レンズユニット41には鏡筒部41aと鏡筒部41aに光軸方向に並んで配置された複数のレンズ又はレンズ群とを有している。レンズ又はレンズ群のうち最も前側(物体側)に前玉と称される撮影レンズ43が配置されている。
レンズユニット41の光軸方向における中間部の外周面には他の外周面より径が大きくされた球面状の摺動部44が設けられている。摺動部44はレンズユニット41の内部の一点である基準点Mを中心とした球面状に形成され、基準点Mは、例えば、光軸上に位置されレンズユニット41の回動支点とされる。
レンズユニット41の後端部には第1の被駆動部45と第2の被駆動部46が設けられている。
第1の被駆動部45はレンズユニット41の上端部に設けられ、左右に延びる形状に形成されている。第1の被駆動部45の後端部における上端部は角部45aとして設けられ、角部45aの外面は曲面状に形成されている。
第2の被駆動部46はレンズユニット41の左端部に設けられ、上下に延びる形状に形成されている。第2の被駆動部46の後端部における左端部は角部46aとして設けられ、角部46aの外面は曲面状に形成されている。
レンズユニット41の後面における中央部には後方へ突出されたバネ支持突部47が設けられている。
摺動部44上にはそれぞれ球体48、48、・・・が回転可能な状態で前後に離隔して配置されている。球体48、48、・・・は、例えば、前後に離隔して配置された二つずつが周方向に離隔して設けられている。
固定部材42は略円筒状の支持部49と支持部49の後側に設けられたアクチュエーター取付部50とを有している。
支持部49の前端部には略円環状の環状部51が設けられ、環状部51の内周面が上記した基準点Mを中心とした球面状の支持面51aとして形成されている。
アクチュエーター取付部50は前方に開口された箱状に形成され、上端部に設けられた第1の保持部50aと左端部に設けられた第2の保持部50bとを有している。
レンズユニット41は摺動部44が球体48、48、・・・を介して固定部材42の環状部51に回動自在に支持されている。レンズユニット41が固定部材42に支持された状態においては、環状部51の支持面51aが球体48、48、・・・に接しレンズユニット41が球体48、48、・・・を介して回動される。
尚、レンズユニット41又は固定部材42には支持面51aと摺動部44の間からの球体48、48、・・・の脱落を防止する図示しない脱落防止部が設けられている。
固定部材42におけるアクチュエーター取付部50の第1の保持部50aには第1のアクチュエーター52が保持されている。第1のアクチュエーター52は前後方向へ移動される第1の駆動軸52aを有し、第1の駆動軸52aに第1の駆動部53が固定されている。従って、第1の駆動部53は第1の駆動軸52aの移動に伴って前後方向へ移動される。
第1の駆動部53には前斜め下方を向く第1の作用面53aが形成されている。第1の駆動部53は第1の作用面53aが第1の被駆動部45の角部45aに摺動される。
固定部材42におけるアクチュエーター取付部50の第2の保持部50bには第2のアクチュエーター54が保持されている。第2のアクチュエーター54は前後方向へ移動される第2の駆動軸54aを有し、第2の駆動軸54aに第2の駆動部55が固定されている。従って、第2の駆動部55は第2の駆動軸54aの移動に伴って前後方向へ移動される。
第2の駆動部55には前斜め右方を向く第2の作用面55aが形成されている。第2の駆動部55は第2の作用面55aが第2の被駆動部46に摺動される。
レンズユニット41のバネ支持突部47と固定部材42の第1の保持部50aとの間には第1の付勢バネ56が支持されている。従って、レンズユニット41は第1の付勢バネ56によって後端部が略上方へ移動される方向へ付勢され、第1の被駆動部45が第1の駆動部53の第1の作用面53aに押し付けられている。
レンズユニット41のバネ支持突部47と固定部材42の第2の保持部50bとの間には第2の付勢バネ57が支持されている。従って、レンズユニット41は第2の付勢バネ57によって後端部が略左方へ移動される方向へ付勢され、第2の被駆動部46が第2の駆動部55の第2の作用面55aに押し付けられている。
レンズユニット41は固定部材42に対して光軸Pに直交し基準点Mを通る左右に延びる第1の支点軸S1を支点として第1の方向(ピッチング方向)へ回動可能とされると共に光軸P及び第1の支点軸S1にともに直交し基準点Mを通る上下に延びる第2の支点軸S2を支点として第2の方向(ヨーイング方向)へ回動可能とされる。
第1の支点軸S1と第2の支点軸S2は互いに直交され、例えば、光軸Pに直交する同一平面上に位置されている。
第1の支点軸S1と第2の支点軸S2と光軸Pの交点は基準点Mとされ、基準点Mはレンズユニット41の回動支点とされている。
[像ぶれ補正装置の動作(第3の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置40におけるぶれ補正動作について説明する(図48乃至図55参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置40は第1の方向にも第2の方向にも回動されていない基準位置にある(図49及び図50参照)。
先ず、像ぶれ補正装置40における第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図52及び図53参照)。
像ぶれ補正装置40において、第1のアクチュエーター52の第1の駆動軸52aが前方へ移動されて第1の駆動部53が前方へ移動されると、第1の作用面53aが第1の被駆動部45に摺動され、レンズユニット41が第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ56の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される(図52参照)。
このとき第2のアクチュエーター54の第2の駆動部55と第2の被駆動部46が接触されているが、レンズユニット41の第1の方向への回動に伴って第2の駆動部55と第2の被駆動部46の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット41の第1の方向への回動時には、レンズユニット41の回動に伴って第2の駆動部55と第2の被駆動部46の接触状態が変化されるため、レンズユニット41に対して第2の駆動部55から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット41の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置40において、第1のアクチュエーター52の第1の駆動軸52aが後方へ移動されて第1の駆動部53が後方へ移動されると、第1の作用面53aが第1の被駆動部45に摺動され、レンズユニット41が第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ56の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される(図53参照)。
このとき第2のアクチュエーター54の第2の駆動部55と第2の被駆動部46が接触されているが、レンズユニット41の第1の方向への回動に伴って第2の駆動部55と第2の被駆動部46の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット41の第1の方向への回動時には、レンズユニット41の回動に伴って第2の駆動部55と第2の被駆動部46の接触状態が変化されるため、レンズユニット41に対して第2の駆動部55から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット41の第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
次に、像ぶれ補正装置40における第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図54及び図55参照)。
像ぶれ補正装置40において、第2のアクチュエーター54の第2の駆動軸54aが前方へ移動されて第2の駆動部55が前方へ移動されると、第2の作用面55aが第2の被駆動部46に摺動され、レンズユニット41が第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ57の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される(図54参照)。
このとき第1のアクチュエーター52の第1の駆動部53と第1の被駆動部45が接触されているが、レンズユニット41の第2の方向への回動に伴って第1の駆動部53と第1の被駆動部45の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット41の第2の方向への回動時には、レンズユニット41の回動に伴って第1の駆動部53と第1の被駆動部45の接触状態が変化されるため、レンズユニット41に対して第1の駆動部53から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット41の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
一方、像ぶれ補正装置40において、第2のアクチュエーター54の第2の駆動軸54aが後方へ移動されて第2の駆動部55が後方へ移動されると、第2の作用面55aが第2の被駆動部46に摺動され、レンズユニット41が第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ57の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される(図55参照)。
このとき第1のアクチュエーター52の第1の駆動部53と第1の被駆動部45が接触されているが、レンズユニット41の第2の方向への回動に伴って第1の駆動部53と第1の被駆動部45の接触状態が僅かに変化される。
このようにレンズユニット41の第2の方向への回動時には、レンズユニット41の回動に伴って第1の駆動部53と第1の被駆動部45の接触状態が変化されるため、レンズユニット41に対して第1の駆動部53から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット41の第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、像ぶれ補正装置40にあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット41が第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット41の第2の方向への回動が可能とされており、基準位置に対してレンズユニット41が第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット41の第1の方向への回動が可能とされている。
[小括(第3の実施の形態)]
以上に記載した通り、像ぶれ補正装置40にあっては、光軸方向において並んで配置される二つのジンバル機構に対してレンズユニットが回動される構成にされていないため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
また、第1の支点軸S1と第2の支点軸S2が同一平面上に位置されているため、レンズユニット41が同一平面上に位置された第1の支点軸S1と第2の支点軸S2を支点としてそれぞれ第1の方向と第2の方向へ回動され、一層の小型化を図ることができる。
さらに、第1の被駆動部45と第2の被駆動部46がレンズユニット41の光軸方向における一端部に設けられ、レンズユニット41の固定部材42に対する回動支点(基準点M)が光軸方向において第1の被駆動部45と第2の被駆動部46から離隔して位置されている。
従って、第1の駆動部53と第2の駆動部55の小さい推力によってレンズユニット41の回動が可能になり、第1のアクチュエーター52と第2のアクチュエーター54の小型化を図ることができる。
さらにまた、第1の被駆動部45と第2の被駆動部46にそれぞれ外面が曲面状に形成された角部45aと角部46aが設けられ、角部45aと角部46aにそれぞれ第1の駆動部53の第1の作用面53aと第2の駆動部55の第2の作用面55aとが摺動される。
従って、第1の被駆動部45に対する第1の駆動部53の摺動負荷と第2の被駆動部46に対する第2の駆動部55の摺動負荷とが低減され、レンズユニット41の円滑な回動動作を確保することができる。
また、第1の作用面53aと第2の作用面55aが平面状に形成されているため、第1の駆動部53と第2の駆動部55の形成が容易であり、製造コストの高騰を来すことなく像ぶれ補正装置40を形成することができる。
加えて、レンズユニット41を第1の被駆動部45と第2の被駆動部46がそれぞれ第1の作用面53aと第2の作用面55aに押し付けられる方向へ付勢する第1の付勢バネ56と第2の付勢バネ57が設けられている。
従って、第1の被駆動部45と第2の被駆動部46の第1の作用面53aと第2の作用面55aに対する良好な接触状態が確保され、レンズユニット41の円滑かつ確実な回動動作を確保することができる。
[像ぶれ補正装置(第3の実施の形態)の変形例]
次に、第3の実施の形態における各部の変形例(第7の変形例及び第8の変形例)について説明する(図56乃至図60参照)。
<第7の変形例>
第7の変形例は付勢バネを用いることなくレンズユニット41を回動させる第1のアクチュエーター52と第2のアクチュエーター54の変形例に係る第1のアクチュエーター52Aと第2のアクチュエーター54Aである(図56及び図57参照)。
第1のアクチュエーター52Aは屈曲された第1の駆動軸52bを有し、第1の駆動軸52bに球状の第1の駆動部61が固定されている。
第2のアクチュエーター54Aは屈曲された第2の駆動軸54bを有し、第2の駆動軸54bに球状の第2の駆動部62が固定されている。
レンズユニット41の上端部には第1の被駆動部63が設けられ、第1の被駆動部63は前後方向に対して傾斜され対向して位置された一対の被作用面63a、63aを有している。第1の被駆動部63は横長の形状に形成されている。
レンズユニット41の左端部には第2の被駆動部64が設けられ、第2の被駆動部64は前後方向に対して傾斜され対向して位置された一対の被作用面64a、64aを有している。第2の被駆動部64は縦長の形状に形成されている。
第1の駆動部61は被作用面63a、63a間に挿入され、被作用面63a、63aに摺動される。第2の駆動部62は被作用面64a、64a間に挿入され、被作用面64a、64aに摺動される。
第1のアクチュエーター52Aの第1の駆動軸52bが前後方向へ移動されて第1の駆動部61が前後方向へ移動されると、第1の駆動部61が第1の被駆動部63に摺動され、レンズユニット41が第1の支点軸S1を支点として撮影レンズ13が僅かに上向き又は下向きになる第1の方向へ回動される(図58参照)。このとき第2のアクチュエーター54Aの第2の駆動部62は被作用面64a、64a間において僅かに上下方向へ移動される。
一方、第2のアクチュエーター54Aの第2の駆動軸54bが前後方向へ移動されて第2の駆動部62が前後方向へ移動されると、第2の駆動部62が第2の被駆動部64に摺動され、レンズユニット41が第2の支点軸S2を支点として撮影レンズ13が僅かに左向き又は右向きになる第2の方向へ回動される。このとき第1のアクチュエーター52Aの第1の駆動部61は被作用面63a、63a間において僅かに左右方向へ移動される。
このように第1のアクチュエーター52Aと第2のアクチュエーター54Aが用いられた場合には、第1の駆動部61と第2の駆動部62が被作用面63a、63a間又は被作用面間64a、64a間に挿入されて移動されレンズユニット41が回動されるため、付勢バネを用いることなくレンズユニット41を円滑に回動させることができる。従って、部品点数の削減による構造の簡素化を図ることができる。
また、第1の駆動部61と第2の駆動部62が球状に形成されているため、レンズユニット41が回動されて上下方向又は左右方向に対して傾斜した状態にされた場合においても、第1の駆動部61に対する被作用面63a、63a間の距離と第2の駆動部62に対する被作用面64a、64a間の距離とが変化されず、レンズユニット41を円滑に回動させることができる。
尚、第1の駆動部61と第2の駆動部62に代えて、上記した第4の変形例において用いられた第1のアクチュエーター25Bと第2のアクチュエーター27Bの円筒状の駆動部を使用することも可能である。
<第8の変形例>
第8の変形例は第1の被駆動部45と第2の被駆動部46の変形例に係る第1の被駆動部45Bと第2の被駆動部46Bである(図59及び図60参照)。
第1の被駆動部45Bは円筒状に形成され軸回り方向へ回転可能にされ回転ローラーとして機能する。第1の被駆動部45Bは軸方向が左右方向にされ、外周面が第1の駆動部53に接した状態とされており、第1の駆動部53の移動時に回転される。
第2の被駆動部46Bは円筒状に形成され軸回り方向へ回転可能にされ回転ローラーとして機能する。第2の被駆動部46Bは軸方向が上下方向にされ、外周面が第2の駆動部55に接した状態とされており、第2の駆動部55の移動時に回転される。
従って、第1の被駆動部45Bと第2の被駆動部46Bが用いられた場合には、レンズユニット41の回動時における第1の駆動部53と第2の駆動部55の第1の被駆動部45Bと第2の被駆動部46Bに対する接触による負荷が小さく、レンズユニット41の円滑な回動動作を確保することができる。
[像ぶれ補正装置の構成(第4の実施の形態)]
以下に、第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40Aの構成について説明する(図61乃至図64参照)。像ぶれ補正装置40Aは、例えば、撮像装置4に設けられている。
尚、以下に示す像ぶれ補正装置40Aは、上記した第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40と比較して、レンズユニットが第3の方向へも回動される構成にされていること及び被駆動部の形状が異なることのみが相違する。従って、像ぶれ補正装置40Aにあっては、像ぶれ補正装置40と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については像ぶれ補正装置40における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
像ぶれ補正装置40Aはレンズユニット41Aとレンズユニット41Aを支持する固定部材42Aとを有している。
レンズユニット41Aには摺動部44から左方へ突出された第3の被駆動部58が設けられている。第3の被駆動部58には外方へ凸の緩やかな円弧状に形成された支持孔58aが形成されている。
固定部材42Aの環状部51Aの左端部には第3の保持部51bが設けられている。環状部51Aは第3の被駆動部58に干渉しない形状に形成されている。
レンズユニット41Aは摺動部44が球体48、48、・・・を介して固定部材42Aの環状部51Aに回動自在に支持されている。レンズユニット41Aが固定部材42Aに支持された状態においては、環状部51Aの支持面51aが球体48、48、・・・に接しレンズユニット41Aが球体48、48、・・・を介して回動される。
尚、レンズユニット41A又は固定部材42Aには支持面51aと摺動部44の間からの球体48、48、・・・の脱落を防止する図示しない脱落防止部が設けられている。
固定部材42Aにおける環状部51Aの第3の保持部51bには第3のアクチュエーター59が保持されている。第3のアクチュエーター59は上下方向へ移動される第3の駆動軸59aを有し、第3の駆動軸59aに第3の駆動部60が固定されている。従って、第3の駆動部60は第3の駆動軸59aの移動に伴って上下方向へ移動される。
第3の駆動部60は中間部が他の部分に対して大きさが小さくされた摺動係合部60aとして設けられている。摺動係合部60aは外形が矩形又は円形に形成されている。
第3の駆動部60は摺動係合部60aの両側に位置する面がそれぞれ球面状の干渉防止面60b、60bとして形成されている。干渉防止面60b、60bはそれぞれ摺動係合部60a側に凸の形状に形成されている。
第3の駆動部60は摺動係合部60aが第3の被駆動部58の支持孔58aに摺動自在に支持され、第3の被駆動部58に対して第3の駆動軸59aの軸回り方向へ回転不能かつ軸方向へ移動不能とされている。
レンズユニット41Aは固定部材42Aに対して第1の支点軸S1の軸回り方向である第1の方向(ピッチング方向)へ回動可能とされている。また、レンズユニット41Aは固定部材42Aに対して第2の支点軸S2の軸回り方向である第2の方向(ヨーイング方向)へ回動可能とされている。さらに、レンズユニット41Aは固定部材42Aに対して第3の支点軸S3(光軸P)の軸回り方向である第3の方向(ローリング方向)へ回動可能とされている。
第1の支点軸S1と第2の支点軸S2と第3の支点軸S3(光軸P)の交点は基準点Mとされ、基準点Mはレンズユニット41Aの回動支点とされる。
レンズユニット41Aの後端部には第1の被駆動部45Aと第2の被駆動部46Aが設けられている。
第1の被駆動部45Aはレンズユニット41の上端部に設けられ、基準点Mを中心とした円弧状に形成されている。第2の被駆動部46Aはレンズユニット41の左端部に設けられ、基準点Mを中心とした円弧状に形成されている。
[像ぶれ補正装置の動作(第4の実施の形態)]
以下に、像ぶれ補正装置40Aにおけるぶれ補正動作について説明する(図61乃至図67参照)。
ぶれ補正動作が行われる前の状態においては、像ぶれ補正装置40Aは第1の方向にも第2の方向にも第3の方向にも回動されていない基準位置にある(図61乃至図63参照)。
先ず、像ぶれ補正装置40Aにおける第1の方向(ピッチング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図65参照)。
像ぶれ補正装置40Aにおいて、第1のアクチュエーター52の第1の駆動軸52aが前方へ移動されて第1の駆動部53が前方へ移動されると、第1の作用面53aが第1の被駆動部45Aに摺動され、レンズユニット41Aが第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ56の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに上向きになる第1の方向へ回動される。
第1の駆動部53が前方へ移動されてレンズユニット41Aが第1の方向へ回動されたときには、第2の作用面55aが第2の被駆動部46Aに摺動される。このとき第2の被駆動部46Aが基準点Mを中心とした円弧状に形成されているため、第2の駆動部55の第2の作用面55aに対する第2の被駆動部46Aの接触位置が前後方向において変動することがない。
同時に、第3のアクチュエーター59の第3の駆動部60と第3の被駆動部58が接触されており、レンズユニット41Aの第1の方向への回動に伴って第3の駆動部60が第3の被駆動部58に対して上下方向において傾斜されるが、干渉防止面60b、60bによって第3の駆動部60と第3の被駆動部58の干渉が防止される。
一方、像ぶれ補正装置40Aにおいて、第1のアクチュエーター52の第1の駆動軸52aが後方へ移動されて第1の駆動部53が後方へ移動されると、第1の作用面53aが第1の被駆動部45Aに摺動され、レンズユニット41Aが第1の支点軸S1を支点として第1の付勢バネ56の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに下向きになる第1の方向へ回動される。
第1の駆動部53が後方へ移動されてレンズユニット41Aが第1の方向へ回動されたときには、第2の作用面55aが第2の被駆動部46Aに摺動される。このとき第2の被駆動部46Aが基準点Mを中心とした円弧状に形成されているため、第2の駆動部55の第2の作用面55aに対する第2の被駆動部46Aの接触位置が前後方向において変動することがない。
同時に、第3のアクチュエーター59の第3の駆動部60と第3の被駆動部58が接触されており、レンズユニット41Aの第1の方向への回動に伴って第3の駆動部60が第3の被駆動部58に対して上下方向において傾斜されるが、干渉防止面60b、60bによって第3の駆動部60と第3の被駆動部58の干渉が防止される。
上記のようにレンズユニット41Aの第1の方向への回動時には、レンズユニット41Aの回動に伴って第2の駆動部55と第2の被駆動部46Aの接触状態が変化されると共に干渉防止面60b、60bによって第3の駆動部60と第3の被駆動部58の干渉が防止されるため、レンズユニット41Aに対して第2の駆動部55と第3の駆動部60から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット41Aの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、円弧状に形成された第2の被駆動部46Aが用いられることにより、レンズユニット41Aが第1の方向へ回動されたときに、第2の作用面55aに対する第2の被駆動部46Aの接触位置が前後方向において変動することがなく、レンズユニット41Aの第1の方向への回動時に第2の方向に関して位置ずれが生じず、ぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
次に、像ぶれ補正装置40Aにおける第2の方向(ヨーイング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図66参照)。
像ぶれ補正装置40Aにおいて、第2のアクチュエーター54の第2の駆動軸54aが前方へ移動されて第2の駆動部55が前方へ移動されると、第2の作用面55aが第2の被駆動部46Aに摺動され、レンズユニット41Aが第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ56の付勢力に反して撮影レンズ13が僅かに左向きになる第2の方向へ回動される。
第2の駆動部55が前方へ移動されてレンズユニット41Aが第2の方向へ回動されたときには、第1の作用面53aが第1の被駆動部45Aに摺動される。このとき第1の被駆動部45Aが基準点Mを中心とした円弧状に形成されているため、第1の駆動部53の第1の作用面53aに対する第1の被駆動部45Aの接触位置が前後方向において変動することがない。
同時に、第3のアクチュエーター59の第3の駆動部60は、レンズユニット41Aの第2の方向への回動に伴って第3の被駆動部58に摺動されて支持孔58aにおける係合位置が変化される。
一方、像ぶれ補正装置40Aにおいて、第2のアクチュエーター54の第2の駆動軸54aが後方へ移動されて第2の駆動部55が後方へ移動されると、第2の作用面55aが第2の被駆動部46Aに摺動され、レンズユニット41Aが第2の支点軸S2を支点として第2の付勢バネ56の付勢力によって撮影レンズ13が僅かに右向きになる第2の方向へ回動される。
第2の駆動部55が後方へ移動されてレンズユニット41Aが第2の方向へ回動されたときには、第1の作用面53aが第1の被駆動部45Aに摺動される。このとき第1の被駆動部45Aが基準点Mを中心とした円弧状に形成されているため、第1の駆動部53の第1の作用面53aに対する第1の被駆動部45Aの接触位置が前後方向において変動することがない。
同時に、第3のアクチュエーター59の第3の駆動部60は、レンズユニット41Aの第2の方向への回動に伴って第3の被駆動部58に摺動されて支持孔58aにおける係合位置が変化される。
上記のようにレンズユニット41Aの第2の方向への回動時には、レンズユニット41Aの回動に伴って第1の駆動部53と第1の被駆動部45Aの接触状態が変化されると共に第3の駆動部60が第3の被駆動部58に摺動されて支持孔58aにおける係合位置が変化されるため、レンズユニット41Aに対して第1の駆動部53と第3の駆動部60から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット41Aの第2の方向への回動動作が円滑に行われる。
また、円弧状に形成された第1の被駆動部45Aが用いられることにより、レンズユニット41Aが第2の方向へ回動されたときに、第1の作用面53aに対する第1の被駆動部45Aの接触位置が前後方向において変動することがなく、レンズユニット41Aの第2の方向への回動時に第1の方向に関して位置ずれが生じず、ぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
次いで、像ぶれ補正装置40Aにおける第3の方向(ローリング方向)へのぶれ補正動作について説明する(図67参照)。
像ぶれ補正装置40Aにおいて、第3のアクチュエーター59の第3の駆動軸59aが上方へ移動されて第3の駆動部60が上方へ移動されると、第3の被駆動部58が第3の駆動部60の移動に伴って右斜め上方へ移動され、レンズユニット41Aが第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ13が一方へ回転されるように第3の方向へ回動される。
第3の駆動部60が上方へ移動されてレンズユニット41Aが第3の方向へ回動されたときには、第1の作用面53aが第1の被駆動部45Aに摺動されると共に第2の作用面55aが第2の被駆動部46Aに摺動される。このとき第1の被駆動部45Aと第2の被駆動部46Aがそれぞれ基準点Mを中心とした円弧状に形成されているため、第1の駆動部53の第1の作用面53aに対する第1の被駆動部45Aの接触位置が上下方向において変動することがないと共に第2の駆動部55の第2の作用面55aに対する第2の被駆動部46Aの接触位置が左右方向において変動することがない。
一方、像ぶれ補正装置40Aにおいて、第3のアクチュエーター59の第3の駆動軸59aが下方へ移動されて第3の駆動部60が下方へ移動されると、第3の被駆動部58が第3の駆動部60の移動に伴って右斜め下方へ移動され、レンズユニット41Aが第3の支点軸S3を支点として撮影レンズ13が他方へ回転されるように第3の方向へ回動される。
第3の駆動部60が下方へ移動されてレンズユニット41Aが第3の方向へ回動されたときには、第1の作用面53aが第1の被駆動部45Aに摺動されると共に第2の作用面55aが第2の被駆動部46Aに摺動される。このとき第1の被駆動部45Aと第2の被駆動部46Aがそれぞれ基準点Mを中心とした円弧状に形成されているため、第1の駆動部53の第1の作用面53aに対する第1の被駆動部45Aの接触位置が上下方向において変動することがないと共に第2の駆動部55の第2の作用面55aに対する第2の被駆動部46Aの接触位置が左右方向において変動することがない。
上記のようにレンズユニット41Aの第3の方向への回動時には、第1の駆動部53の第1の作用面53aに対する第1の被駆動部45Aの接触位置が上下方向において変動することがないと共に第2の駆動部55の第2の作用面55aに対する第2の被駆動部46Aの接触位置が左右方向において変動することがない。従って、レンズユニット41Aに対して第1の駆動部53と第2の駆動部55から不必要な負荷が付与されないため、レンズユニット41Aの第3の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、像ぶれ補正装置40Aにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット41Aが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット41Aの第2の方向への回動が可能とされており、基準位置に対してレンズユニット41Aが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット41Aの第1の方向への回動が可能とされている。
また、像ぶれ補正装置40Aにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット41Aが第1の方向へ回動された状態においてレンズユニット41Aの第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット41Aが第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット41Aの第1の方向への回動が可能とされている。
さらに、像ぶれ補正装置40Aにあっては、図示はしないが、基準位置に対してレンズユニット41Aが第2の方向へ回動された状態においてレンズユニット41Aの第3の方向への回動が可能とされており、また、基準位置に対してレンズユニット41Aが第3の方向へ回動された状態においてレンズユニット41Aの第2の方向への回動が可能とされている。
[小括(第4の実施の形態)]
以上に記載した通り、像ぶれ補正装置40Aにあっては、光軸方向において並んで配置される二つのジンバル機構に対してレンズユニットが回動される構成にされていないため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
また、第1の支点軸S1と第2の支点軸S2が同一平面上に位置されているため、レンズユニット41Aが同一平面上に位置された第1の支点軸S1と第2の支点軸S2を支点としてそれぞれ第1の方向と第2の方向へ回動され、一層の小型化を図ることができる。
さらに、第1の被駆動部45Aと第2の被駆動部46Aがレンズユニット41Aの光軸方向における一端部に設けられ、レンズユニット41Aの固定部材42Aに対する回動支点(基準点M)が光軸方向において第1の被駆動部45Aと第2の被駆動部46Aから離隔して位置されている。
従って、第1の駆動部53と第2の駆動部55の小さい推力によってレンズユニット41Aの回動が可能になり、第1のアクチュエーター52と第2のアクチュエーター54の小型化を図ることができる。
さらにまた、レンズユニット41Aを第1の被駆動部45Aと第2の被駆動部46Aがそれぞれ第1の作用面53aと第2の作用面55aに押し付けられる方向へ付勢する第1の付勢バネ56と第2の付勢バネ57が設けられている。
従って、第1の被駆動部45Aと第2の被駆動部46Aの第1の作用面53aと第2の作用面55aに対する良好な接触状態が確保され、レンズユニット41Aの円滑かつ確実な回動動作を確保することができる。
加えて、レンズユニット41Aが第3の支点軸S3を支点として第3の方向へも回動されるため、機能性の向上を図った上で構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
[像ぶれ補正装置(第4の実施の形態)の変形例]
次に、第4の実施の形態における変形例(第9の変形例)について説明する(図68乃至図70参照)。
<第9の変形例>
第9に変形例においては、レンズユニット41Aの摺動部44に側方に開口された円形状の支持穴44aが形成されている(図68参照)。
レンズユニット41Aには回転体65が設けられ、回転体65とレンズユニット41Aが相互に回転可能とされている。回転体65は円板状の回転ベース66と回転ベース66から側方へ突出された第3の被駆動部58とから成る(図68及び図69参照)。
回転体65は回転ベース66が支持穴44aに挿入され、レンズユニット41Aに対して第1の支点軸S1の軸回り方向へ相対的に回転される。
第1のアクチュエーター23の第1の駆動軸23aが前後方向へ移動されて第1の駆動部25が前後方向へ移動されると、レンズユニット41Aが第1の支点軸S1を支点として第1の方向へ回動される(図70参照)。
このとき第3のアクチュエーター59の第3の駆動部60によって第3の被駆動部58が上下から挟持されており、回転体65の回転が規制されているため、レンズユニット41Aが回転体65に対して第1の方向へ回転される。
このようにレンズユニット41Aの第1の方向への回動時には、回転体65に対してレンズユニット41Aが回転されるため、レンズユニット41Aに対して第3の駆動部60から不必要な負荷が付与され難い。従って、レンズユニット41Aの第1の方向への回動動作が円滑に行われる。
尚、上記した回転体65を有する構成をレンズユニット41Aの上端部又は下端部に設け、回転体65がレンズユニット41Aに対して第2の支点軸S2の軸回り方向へ相対的に回転可能される構成にすることも可能である。この場合には、レンズユニット41Aが第2の方向へ回動されたときに、回転体65がレンズユニット41Aに対して相対的に第2の支点軸S2を支点として回転されるため、レンズユニット41Aの第2の方向への回動動作を円滑に行うことができる。
尚、回転体65が用いられた第9の変形例においては、第3の駆動部60に曲面状の干渉防止面60b、60bが形成されず、第3の駆動部60の第3の被駆動部58と接する面が平面状に形成されていてもよい。
[その他]
上記した第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40及び第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40Aにおいても、第1の変形例において用いられた曲面状に形成された作用面を有する駆動部が使用されてもよい。
このような曲面状に形成された作用面を有する駆動部が使用されることにより、レンズユニット41、41Aの所定の方向への回動時に他の方向に関して位置ずれが小さく、ぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
また、レンズユニット41、41Aの回動時に作用面が被駆動部に常に線接触又は点接触されるため、レンズユニット41、41Aの回動時における接触による負荷が小さく、レンズユニット41、41Aの円滑な回動動作を確保することができる。
また、上記した第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40及び第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40Aにおいても、第2の変形例において用いられた二つの平面部によって形成された作用面を有する駆動部が使用されてもよい。
このような二つの平面部によって形成された作用面を有する駆動部が使用されることにより、レンズユニット41、41Aの所定の方向への回動時に他の方向に関して位置ずれが生じず、ぶれ補正動作における補正精度の向上を図ることができる。
また、レンズユニット41、41Aの回動時に作用面の交線が被駆動部に常に線接触又は点接触されるため、レンズユニット41、41Aの回動時における接触による負荷が小さく、レンズユニット41、41Aの円滑な回動動作を確保することができる。
尚、第3の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40及び第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40Aにおいても、図46及び図47に示したように、回転規制部によって駆動部の回転を規制することにより、アクチュエーターとして軸回転タイプのアクチュエーターを用いることが可能である。
また、第4の実施の形態に係る像ぶれ補正装置40Aにおいても、第7の変形例及び第8の変形例の構成を適用することが可能である。
[撮像装置の一実施形態]
図71に、本技術撮像装置の一実施形態による携帯電話及びビデオカメラのブロック図を示す。
撮像装置(携帯電話及びビデオカメラ)100(撮像装置1、4に相当)は、撮像機能を担うレンズユニット101(レンズユニット11、11A、41、41Aに相当)と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部102と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部103とを有している。また、撮像装置100は、撮影された画像等を表示する液晶パネル等の画像表示部104と、メモリーカード1000への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)105と、撮像装置100の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)106と、ユーザーによって所要の操作が行われる各種のスイッチ等から成る入力部107と、レンズユニット101に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部108とを備えている。
レンズユニット101は、レンズ群109を含む光学系や、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子110等とによって構成されている。
カメラ信号処理部102は、撮像素子110からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
画像処理部103は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
画像表示部104はユーザーの入力部107に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
R/W105は、画像処理部103によって符号化された画像データーのメモリーカード1000への書込及びメモリーカード1000に記録された画像データーの読出を行う。
CPU106は、撮像装置100に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力部107からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
入力部107は、例えば、シャッター操作を行うためのシャッターレリーズボタンや、動作モードを選択するための選択スイッチ等によって構成され、ユーザーによる操作に応じた指示入力信号をCPU106に対して出力する。
レンズ駆動制御部108は、CPU106からの制御信号に基づいてレンズ群109の各レンズを駆動する図示しないモータ等を制御する。
メモリーカード1000は、例えば、R/W105に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
以下に、撮像装置100における動作を説明する。
撮影の待機状態では、CPU106による制御の下で、レンズユニット101において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部102を介して画像表示部104に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力部107からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU106がレンズ駆動制御部108に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部108の制御に基づいてレンズ群109の所定のレンズが移動される。
入力部107からの指示入力信号によりレンズユニット101の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部102から画像処理部103に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W105に出力され、メモリーカード1000に書き込まれる。
フォーカシングやズーミングは、CPU106からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部108がレンズ群109の所定のレンズを移動させることにより行われる。
メモリーカード1000に記録された画像データーを再生する場合には、入力部107に対する操作に応じて、R/W105によってメモリーカード1000から所定の画像データーが読み出され、画像処理部103によって伸張復号化処理が行われた後に、再生画像信号が画像表示部104に出力されて再生画像が表示される。
[まとめ]
以上に記載した通り、像ぶれ補正装置10、10A、40、40Aにあっては、第1の作用面26a、26b、26c、26g、50aと第2の作用面28a、52aの第1の被駆動部14、14A、14B、14C、14D、41a、41d、41fと第2の被駆動部15、15A、15B、15C、15D、41b、41e、41gに対する接触位置が変化されてレンズユニット11、11A、41、41Aが回動される。
従って、光軸方向において並んで配置される二つのジンバル機構に対してレンズユニットが回動される構成にされていないため、構造の簡素化及び小型化を図ることができる。
[本技術]
本技術は、以下のような構成にすることができる。
(1)
少なくとも一つのレンズを有し少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたレンズユニットと、
前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
前記駆動部に前記支点軸に対して傾斜された作用面が形成され、
前記レンズユニットに前記駆動部の移動時に前記作用面が摺動される被駆動部が設けられ、
前記作用面の前記被駆動部に対する接触位置が変化されて前記レンズユニットが回動される
像ぶれ補正装置。
(2)
前記第1の支点軸と前記第2の支点軸が同一平面上に位置された
前記(1)に記載の像ぶれ補正装置。
(3)
前記レンズユニットが前記第1の支点軸及び前記第2の支点軸にともに直交する第3の支点軸の軸回り方向である第3の方向へ回動可能にされ、
所定の方向へ移動される第3の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第3の方向へ回動させる第3のアクチュエーターが設けられた
前記(1)又は前記(2)に記載の像ぶれ補正装置。
(4)
前記被駆動部が光軸方向における一端部に設けられ、
前記レンズユニットの前記固定部材に対する前記第1の方向及び前記第2の方向における回動支点が光軸方向において前記被駆動部から離隔して位置された
前記(1)から前記(3)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(5)
前記被駆動部に外面が曲面状に形成された角部が設けられ、
前記角部に前記作用面が摺動される
前記(1)から前記(4)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(6)
前記被駆動部が前記レンズユニットの前記第1の方向及び前記第2の方向における回動支点を中心とした円弧状に形成された
前記(1)から前記(5)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(7)
前記作用面が平面状に形成された
前記(1)から前記(6)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(8)
前記作用面が前記被駆動部側に凸の曲面状に形成された
前記(1)から前記(6)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(9)
前記作用面が傾斜する二つの平面部によって形成され、
前記二つの平面部の交線が前記被駆動部に摺動される
前記(1)から前記(6)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(10)
前記レンズユニットを前記被駆動部が前記作用面に押し付けられる方向へ付勢する付勢バネが設けられた
前記(1)から前記(9)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(11)
前記被駆動部として回転ローラーが設けられ、
前記被駆動部に前記作用面が摺動されるときに前記被駆動部が回転される
前記(1)から前記(10)の何れかに記載の像ぶれ補正装置。
(12)
少なくとも一つのレンズを有するレンズユニットと前記レンズユニットが内部に配置された外筐とを有し、少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動されて像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、
前記像ぶれ補正装置は、
前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
前記駆動部に前記支点軸に対して傾斜された作用面が形成され、
前記レンズユニットに前記駆動部の移動時に前記作用面が摺動される被駆動部が設けられ、
前記作用面の前記被駆動部に対する接触位置が変化されて前記レンズユニットが回動される
撮像装置。
1…撮像装置、2…外筐、10…像ぶれ補正装置、11…レンズユニット、12…固定部材、14…第1の被駆動部、15…第2の被駆動部、16…第3の被駆動部、25…第1のアクチュエーター、26…第1の駆動部、26a…第1の作用面、27…第2のアクチュエーター、28…第2の駆動部、28a…第2の作用面、29…第3のアクチュエーター、30…第3の駆動部、31…第1の付勢バネ、32…第2の付勢バネ、10A…像ぶれ補正装置、11A…レンズユニット、12A…固定部材、26A…第1の駆動部、26b…第1の作用面、28A…第2の駆動部、26B…第1の駆動部、26c…第1の作用面、26d…平面部、26e…交線、28B…第2の駆動部、25A…第1のアクチュエーター、35…第1の駆動部、14A…第1の被駆動部、27A…第2のアクチュエーター、15A…第2の被駆動部、25B…第1のアクチュエーター、36…第1の駆動部、14B…第1の被駆動部、27B…第2のアクチュエーター、15B…第2の被駆動部、26C…第1の駆動部、26g…作用面、14C…第1の被駆動部、28C…第2の駆動部、15C…第2の被駆動部、14D…第1の被駆動部、15D…第2の被駆動部、40…像ぶれ補正装置、41…レンズユニット、42…固定部材、45…第1の被駆動部、45a…角部、46…第2の被駆動部、46a…角部、52…第1のアクチュエーター、53…第1の駆動部、53a…第1の作用面、54…第2のアクチュエーター、55…第2の駆動部、55a…第2の作用面、56…第1の付勢バネ、57…第2の付勢バネ、40A…像ぶれ補正装置、41A…レンズユニット、42A…固定部材、58…第3の被駆動部、59…第3のアクチュエーター、45A…第1の被駆動部、46A…第2の被駆動部、52A…第1のアクチュエーター、61…第1の駆動部、54A…第2のアクチュエーター、62…第2の駆動部、63…第1の被駆動部、63a…被作用面、64…第2の被駆動部、64a…被作用面、45B…第1の被駆動部、46B…第2の被駆動部、100…撮像装置、101…レンズユニット

Claims (12)

  1. 少なくとも一つのレンズを有し少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動可能にされたレンズユニットと、
    前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
    所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
    所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
    前記駆動部に前記支点軸に対して傾斜された作用面が形成され、
    前記レンズユニットに前記駆動部の移動時に前記作用面が摺動される被駆動部が設けられ、
    前記作用面の前記被駆動部に対する接触位置が変化されて前記レンズユニットが回動される
    像ぶれ補正装置。
  2. 前記第1の支点軸と前記第2の支点軸が同一平面上に位置された
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  3. 前記レンズユニットが前記第1の支点軸及び前記第2の支点軸にともに直交する第3の支点軸の軸回り方向である第3の方向へ回動可能にされ、
    所定の方向へ移動される第3の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第3の方向へ回動させる第3のアクチュエーターが設けられた
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  4. 前記被駆動部が光軸方向における一端部に設けられ、
    前記レンズユニットの前記固定部材に対する前記第1の方向及び前記第2の方向における回動支点が光軸方向において前記被駆動部から離隔して位置された
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  5. 前記被駆動部に外面が曲面状に形成された角部が設けられ、
    前記角部に前記作用面が摺動される
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  6. 前記被駆動部が前記レンズユニットの前記第1の方向及び前記第2の方向における回動支点を中心とした円弧状に形成された
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  7. 前記作用面が平面状に形成された
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  8. 前記作用面が前記被駆動部側に凸の曲面状に形成された
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  9. 前記作用面が傾斜する二つの平面部によって形成され、
    前記二つの平面部の交線が前記被駆動部に摺動される
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  10. 前記レンズユニットを前記被駆動部が前記作用面に押し付けられる方向へ付勢する付勢バネが設けられた
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  11. 前記被駆動部として回転ローラーが設けられ、
    前記被駆動部に前記作用面が摺動されるときに前記被駆動部が回転される
    請求項1に記載の像ぶれ補正装置。
  12. 少なくとも一つのレンズを有するレンズユニットと前記レンズユニットが内部に配置された外筐とを有し、少なくとも前記レンズの光軸に直交する第1の支点軸の軸回り方向である第1の方向と前記第1の支点軸に直交する第2の支点軸の軸回り方向である第2の方向とに回動されて像ぶれを補正する像ぶれ補正装置を備え、
    前記像ぶれ補正装置は、
    前記レンズユニットを前記第1の方向及び前記第2の方向へ回動自在に支持する固定部材と、
    所定の方向へ移動される第1の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第1の方向へ回動させる第1のアクチュエーターと、
    所定の方向へ移動される第2の駆動部を有し前記レンズユニットを前記第2の方向へ回動させる第2のアクチュエーターとを備え、
    前記駆動部に前記支点軸に対して傾斜された作用面が形成され、
    前記レンズユニットに前記駆動部の移動時に前記作用面が摺動される被駆動部が設けられ、
    前記作用面の前記被駆動部に対する接触位置が変化されて前記レンズユニットが回動される
    撮像装置。
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