JP2011119995A - 立体撮像装置及び立体撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体画像だけの記録、及び立体画像と2次元画像とを自動的に変更する記録に対応可能とする。
【解決手段】3Dモード下では、第1及び第2撮像部12,13で取得された画像から立体画像データが生成される。3D/2Dモード下では、第1撮像部12の撮影レンズ51は、第2撮像部の撮影レンズ61に対して望遠側にシフトし、第2撮像部13で取得された第2画像は、第1撮像部12で取得された第1画像よりも画角が広くなっている。3D撮影判定部86によって3D撮影に適していると判定されたときは、第2画像を第1画像の画角に合わせてトリミングし、第1画像の画像データと、第2画像のトリミング画像データとから立体画像データを生成する。2D記録が適していると判定されたときは、第1画像の画像データのみを記録する。
【選択図】図3

Description

本発明は、一対の撮像部を備え、立体視可能な映像の撮影を行う立体撮像装置及び立体撮像方法に関するものである。
一対の撮像部によって異なる視点から同時に被写体を撮影し、互いに視差を有する2つの画像から立体画像を得る三次元(以下3Dという)デジタルカメラ(立体撮像装置)が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。この3Dデジタルカメラの背面に設けられた液晶ディスプレイ(以下LCDという)は、2つの画像が観察者の左右の目によってそれぞれ別々に観察されるように表示する。これにより、観察者は、3Dデジタルカメラにより撮影された画像を立体画像として裸眼で観察することができる。
立体撮像装置には、撮影倍率を可変させるためのズームレンズを備えたものがある。特許文献1では、一対の撮像部に設けられた第1及び第2のズームレンズと、これらのズームレンズを駆動する第1及び第2の駆動手段と、ズームレンズのズーム位置を検出する第1及び第2の検出手段と、撮像部で撮像した一対の画像のうち、一方の画像倍率を他方の画像倍率と一致するように電気的に拡縮する電子ズーム手段とを備えている。検出されたズーム位置に基づき、第1及び第2のズームレンズの撮影倍率が同期するように第1及び第2の駆動手段が駆動される。さらに、第1及び第2のズームレンズの動作にずれがある場合、第1及び第2の撮像手段で撮像された画像の撮影倍率に誤差が生じるが、電子ズーム手段によって画像倍率を合わせているので、見かけ上、同じ画角となった一対の画像から立体画像を得ることができる。
また、特許文献2では、第1の撮影レンズ系と、第1の撮影レンズ系に対して予め画角が広くなるように設定された第2の撮影レンズ系とを備えており、さらに、第1及び第2の撮影レンズ系を介して入射された被写体光を撮像して第1及び第2の画像データを生成する第1及び第2の撮像手段と、第2の画像データから第1の画像データに対応する撮影範囲を切り出すトリミング手段を備えている。これにより、一対の画像データの画角が同じになる。
また、特許文献3では、一対の撮像手段と、これらの撮像手段の輻輳角を設定する輻輳角設定手段と、撮像手段から出力された一対の映像信号(画像データ)を、設定された輻輳角に応じて切り出すトリミング手段を備えている。これにより、一対の撮像手段を機械的に駆動制御することなく、輻輳角をデータ上で変更して立体感の調節を行い、立体画像を取得している。
特許第3303255号公報 特開2005−210217号公報 特開平8−336165号公報
近年、立体画像の需要はさらに高まっており、立体画像の撮影及び再生機能を設けたデジタルカメラやカメラ付き携帯電話などが普及してきている。しかしながら、立体画像は、どのような被写体に対しても適しているわけではなく、例えば被写体距離が非常に遠い場合や、非常に接近している場合、あるいは、画角を縦にする場合などは、立体画像は適していない。その場合、立体画像の記録は諦めて、通常の2次元画像を記録したいという要望がある。そこで、従来は、ユーザが手動で記録モードの切り替えを行っていたが、出願人が開発する立体撮影装置では、立体画像と2次元画像の記録を自動的に切り替えて実行することが検討されている。一方で、2次元画像の記録は行わず、立体画像のみを記録したいというユーザの要望もある。
ところが、上記特許文献1〜3記載の立体撮像装置では、立体画像と2次元画像の記録を自動的に切り替える構成は無く、また、立体画像と2次元画像を切り替えたとしても、一対の撮影レンズ系や撮像手段を用いて取得した画像のいずれかを2次元画像として記録することが考慮されていない。さらに、特許文献3のように、一対の画像を両方ともトリミングしてしまうと、2次元画像としては解像度が低く、低画質の画像となってしまう。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、立体画像だけの記録、及び立体画像と2次元画像の記録を自動的に変更することに対応可能な立体撮像装置及び立体撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、変倍操作により焦点距離が変わるズーム光学系をそれぞれ有し、互いに視差を有する第1及び第2画像を撮像してそれぞれ画像データを取得する第1及び第2撮像手段と、前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データを記録する第1撮影モードと、前記第1及び第2画像の画像データまたは撮像条件に基づいて3D撮影に適しているか否かが自動判定され、3D撮影に適しているときには前記3D画像データが記録され、3D撮影に不適であるときには前記第1または第2画像の画像データの少なくともいずれかによる2D画像データが記録される第2撮影モードとのいずれかを選択するモード選択手段と、前記第1撮影モードの選択時には変倍操作により前記ズーム光学系のそれぞれの焦点距離が等しい状態で変倍されるように設定し、前記第2撮影モードの選択時には変倍操作により前記第1撮像手段のズーム光学系の焦点距離が前記第2撮像手段のズーム光学系よりも長焦点側にシフトした状態で変倍されるように設定するズームシフト手段とを備え、前記第1撮影モード下では、互いの焦点距離が等しいズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データが記録され、前記第2撮影モード下における3D撮影の適/不適の自動判定に際しては、互いに焦点距離が異なるズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像のそれぞれの画像データまたは前記第1及び第2画像を撮像したときの撮像条件が用いられるとともに、3D撮影に適していると判定されたときには前記それぞれの画像データに基づく3D画像データが記録されることを特徴とする。
画像データの一部を切り出したトリミング画像データを生成するトリミング手段を備え、前記第2撮影モード下では、前記トリミング手段によって前記第1画像と同じ画角に切り出された前記第2画像のトリミング画像データが生成され、3D撮影に適していると判定されたときには、前記第1画像の画像データ及び前記第2画像のトリミング画像データからなる前記3D画像データが記録され、3D撮影に不適であると判定されたときには、前記第1画像の画像データが2D画像データとして記録されることが好ましい。
画像データのサイズを変更するリサイズ処理手段を備えており、前記第2撮影モード下では、前記リサイズ処理手段によって前記第1画像の画像データを前記第2画像のトリミング画像データと同じサイズに縮小リサイズ処理した前記第1画像の画像データ、及び前記第2画像のトリミング画像データからなる前記3D画像データが記録されることが好ましい。前記第1及び第2撮像手段は、撮像可能な最大撮像範囲で前記第1及び第2画像を取得することが好ましい。
前記第1及び第2画像のデータに基づく3D画像の輻輳角を設定する輻輳角設定手段を備え、前記トリミング手段は、前記第1撮影モード下におけるトリミング処理の際、互いに同じ画角、且つ前記輻輳角設定手段で設定された輻輳角に応じた位置で前記第1及び第2画像を切り出したトリミング画像データを生成し、前記第1撮影モード下では、前記第1及び第2画像のトリミング画像データから前記3D画像データが生成されることが好ましい。
前記3D画像データに基づく3D画像を表示する表示手段を備え、前記モード選択手段の選択に応じて前記第1撮影モードと、前記第2撮影モードとの間で切り替えが行われるに際して、第1及び第2撮像手段の焦点距離が互いに等しい状態から、互いの焦点距離が異なる状態に移行させるとき、または、第1及び第2撮像手段の焦点距離が互いに異なる状態から、互いの焦点距離が等しい状態に移行させるとき、前記トリミング手段は、前記第1撮像手段のズーム光学系の移行による撮影画角の増減分を、前記第1画像の切り出し範囲の変更で相殺して一定の画角となるように前記第1画像のトリミング画像データを生成し、前記表示手段は、前記切り替え実行中に、前記第1及び第2画像のトリミング画像データから生成された3D画像をスルー画像表示することが好ましい。
前記ズーム光学系は、前記第1及び前記第2撮影モードにおける変倍領域よりも広い可動領域を有しており、前記第1撮影モード下では、前記第1及び第2撮像手段の前記ズーム光学系は、前記可動領域の広角端を含む変倍領域で動作し、前記可動領域の望遠端付近では動作せず、前記第2撮影モード下では、前記第1撮像手段の前記ズーム光学系は、前記可動領域の望遠端を含む変倍領域で動作するように移行され、前記第2撮像手段の前記ズーム光学系は、前記第1撮影モード時と同じく、前記可動領域の広角端を含む変倍領域で動作することが好ましい。
前記第1及び第2画像を比較した比較結果に基づき、前記3D撮影に適しているか否かを自動判定する判定手段を備えたことが好ましい。また、前記第1及び第2撮像手段が組み込まれた装置本体の姿勢を検知する姿勢検知手段、及び前記第1及び第2画像が撮像されたときの前記姿勢検知手段による検知結果に基づき、前記3D記録に適しているか否かを自動判定する判定手段を備えたことが好ましい。
本発明の立体撮像方法は、変倍操作により焦点距離が変わるズーム光学系をそれぞれ有し、互いに視差を有する第1及び第2画像を撮像する第1及び第2撮像手段を用いて、それぞれ第1及び第2画像の画像データを取得するステップと、前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データを記録する第1撮影モードと、前記第1及び第2画像の画像データまたは撮像条件に基づいて3D撮影に適しているか否かが自動判定され、3D撮影に適しているときには前記3D画像データが記録され、3D撮影に不適であるときには前記第1または第2画像の画像データの少なくともいずれかによる2D画像データが記録される第2撮影モードとのいずれかを選択するステップと、前記第1撮影モードの選択時には変倍操作により前記ズーム光学系のそれぞれの焦点距離が等しい状態で変倍されるように設定するステップと、前記第2撮影モードの選択時には変倍操作により前記第1撮像手段のズーム光学系の焦点距離が前記第2撮像手段のズーム光学系よりも長焦点側にシフトした状態で変倍されるように設定するステップと、前記第1撮影モード下で、互いの焦点距離が等しいズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データが記録されるステップと、前記第2撮影モード下で、互いに焦点距離が異なるズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像のそれぞれの画像データまたは前記第1及び第2画像を撮像したときの撮像条件を用いて3D撮影の適/不適の自動判定をするステップと、前記第2撮影モード下において、3D撮影に適していると判定されたときには前記それぞれの画像データに基づく3D画像データを記録するステップと、前記第2撮影モード下において、3D撮影に不適であると判定されたときには、前記それぞれの画像データのいずれかによる2D画像データを記録するステップとからなることを特徴とする。
本発明の立体撮像装置及び立体撮像方法によれば、第1及び第2撮像手段から取得された第1及び第2画像の画像データからなる立体画像データ(3D画像データ)を記録する第1撮影モードと、第1及び第2画像の画像データまたは撮像条件に基づいて3D撮影に適しているか否かが自動判定され、3D撮影に適しているときには3D画像データが記録され、3D撮影に不適であるときには第1または第2画像の画像データの少なくともいずれかによる2次元画像データ(2D画像データ)が記録される第2撮影モードとのいずれかを選択し、第1撮影モード下で、互いの焦点距離が等しいズーム光学系を通して撮像された第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データが記録され、第2撮影モード下で、互いに焦点距離が異なるズーム光学系を通して撮像された第1及び第2画像のそれぞれの画像データまたは第1及び第2画像を撮像したときの撮像条件を用いて3D撮影の適/不適の自動判定をし、第2撮影モード下において、3D撮影に適していると判定されたときにはそれぞれの画像データに基づく3D画像データを記録し、3D撮影に不適であると判定されたときには、前記それぞれの画像データのいずれかによる2D画像データを記録しているので、3D画像だけの記録、及び3D画像と2D画像とを自動的に変更する記録に対応しており、立体撮像装置の使い勝手を向上させることができる。
本発明の第1実施形態である3Dカメラの正面斜視図である。 3Dカメラの背面斜視図である。 3Dカメラの電気的構成を示すブロック図である。 第1撮影モード及び3D/2D記録モードにおける撮影レンズを変倍させる制御パターンを示す説明図である。 第1撮影モード下で3D画像データを生成する過程を示す説明図である。 第2撮影モード下で3D画像データを生成する過程を示す説明図である。 第1撮影モードから第2撮影モードへの切り替え時における、撮影画角とトリミング範囲の関係を示すグラフである。 3Dカメラを横向き(A)及び縦向きで撮影した画像の一例を示す説明図である。 第1撮影モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。 第2撮影モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の電気的構成を示すブロック図である。 第1撮影モード下で、設定された輻輳角に応じてトリミング処理を行うときの説明図である。 第2撮影モード下で、設定された輻輳角に応じてトリミング処理を行うときの説明図である。
本発明の立体撮像装置の第1実施形態である3Dデジタルカメラ(以下3Dカメラという)を示す図1において、3Dカメラ10のカメラ本体11の前面には、左右一対の第1及び第2撮像部12,13、ストロボ発光部14が設けられている。両撮像部12,13は、互いの光軸がほぼ平行となるように所定間隔を隔てて設けられている。カメラ本体11の上面には、シャッタボタン15、電源スイッチ16が設けられている。
図2に示すように、カメラ本体11の背面には、LCD18、操作部19が設けられている。また、カメラ本体11の側面には、図示は省略するが、メモリカード20が着脱自在に装填されるカードスロットと、このカードスロットの開口を開閉する装填蓋とが設けられている。
3Dカメラ10は、第1及び第2撮像部12,13によって同一の被写体に対して視差を有する第1及び第2画像を撮像してそれぞれの画像データを取得し、これらの画像が観察者の左右の目によってそれぞれ別々に観察されるようにLCD18を用いて再生表示することにより、観察者に立体画像(以下、3D画像という)を観察させることができる。また、3D画像での記録が適していない場合、操作部19による記録モードの手動選択、または後述するCPU30の判定に応じて、第1撮像部12によって撮像した画像のみを記録し、観察者に2次元画像(以下、2D画像という)を観察させることもできる。
LCD18は、撮影待機状態では電子ビューファインダとして機能し、3D又は2Dのスルー画像(ライブビュー画像ともいう)を表示する。また、画像再生時にはメモリカード20に記録されている画像データに基づき、LCD18に3D又は2Dの画像が再生表示される。
操作部19は、モード切替スイッチ26(モード選択手段)、メニューボタン27、十字キー28、実行キー29などから構成されている。モード切替スイッチ26は、3Dカメラ10の動作モードを切り替える際に操作される。動作モードには、2D画像の撮影・記録を行う2D記録モード(以下、2Dモードという)、3D画像の撮影・記録を行う3D撮影・記録モード(第1撮影モード)(以下、3Dモードという)、3D画像の撮影を行い、自動判定の結果に応じて3D画像又は2D画像の記録を行う3D/2D撮影・記録自動変更モード(第2撮影モード)(以下、3D/2Dモードという)、及び撮影により得られた撮影画像をLCD18に再生表示する再生モードなどがある。各撮影・記録モード(2Dモード、3Dモード、3D/2Dモード)には、さらに動画記録モードと静止画記録モードがある。電源スイッチ16をオンにした直後のデフォルトでは、3D静止画記録モードにセットされる。以下では、静止画記録モードについて主に説明する。
メニューボタン27は、LCD18にメニュー画面や設定画面を表示する際などに操作される。十字キー28は、第1撮像部12及び第2撮像部13の変倍操作や、メニュー画面や設定画面内に表示されるカーソルを移動する際などに操作される。実行キー29は、カメラの設定を確定する際などに操作される。
3Dカメラ10の電気的構成を示す図3において、CPU30(ズームシフト手段)は、シャッタボタン15及び操作部19からの入力信号に基づき、ROM31から読み出した各種プログラムやデータを逐次実行することで、3Dカメラ10の各部を統括的に制御する。また、CPU30には、後述するルックアップテーブル(以下、LUTという)32が接続されている。また、CPU30には、ストロボ制御部33を介してストロボ発光部14が接続されている。
CPU30には、上記の第1及び第2撮像部12,13、シャッタボタン15、操作部19、ROM31、LUT32、ストロボ制御部33の他、バス35を介して、画像入力コントローラ37、信号処理回路38、AF検出回路39、AE/AWB検出回路40、SDRAM41、VRAM42、トリミング処理回路44、圧縮伸張処理回路45、3D画像生成回路46、リサイズ処理回路47、メディアコントローラ48、表示回路49が接続されている。
SDRAM41は、CPU30が処理を実行するためのワークメモリとして機能する。VRAM42は、主に第1及び第2撮影部12,13の撮影により得られた画像データを一時的に記憶する。
シャッタボタン15は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。静止画記録モード時には、シャッタボタン15が半押しされると、撮影準備処理(例えば、AE(Automatic Exposure:自動露出)処理、AF(Auto Focus:自動焦点合わせ)処理、AWB(Automatic White Balance:自動ホワイトバランス)処理)が行われる。また、シャッタボタン15が全押しされると、静止画の撮影・記録処理が行われる。また、動画記録モード時には、シャッタボタン15が全押しされると動画の撮影・記録が開始され、再度全押しされると動画の撮影・記録が終了する。
第1撮像部12は、撮影レンズ51が組み込まれたレンズユニット52、CCDイメージセンサ(以下、CCDという)53、AFE(アナログフロントエンド)54などから構成される。なお、CCDの代わりにMOS型のイメージセンサを用いてもよい。
レンズユニット52には、図示しないズーム機構、フォーカス機構、絞り装置が組み込まれている。ズーム機構は、第1撮影レンズ51を移動してズーミングを行う。第1撮影レンズ51のズーム位置は、位置検出部55によって検出される。フォーカス機構は、第1撮影レンズ51に組み込まれたフォーカスレンズを移動してピント合せを行う。絞り装置は、図示しない絞りを調節することで、CCD53に入射する被写体光の強度を調節する。ズーム機構、フォーカス機構、絞り装置は、レンズドライバ56を介してCPU30によって動作制御される。
位置検出部55は、第1撮影レンズ51のズーム位置を検出する位置検出手段であり、例えば、第1撮影レンズ51のズーム位置に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器を用いた構成、また、第1撮影レンズ51の移動方向に沿って配された複数の接点と、第1撮影レンズ51とともに移動する接片からなり、接点と接片の接触状態により、ズーム位置を検出する構成、また、第1撮影レンズ51を駆動させる駆動モータとしてパルスモータを用いた場合、駆動開始からのパルス数をカウントすることにより検出する構成、あるいは、コイルやホール素子を使用し、ズーム位置に応じた磁界変化を検出する構成の位置検出センサなどが用いられる。
第1撮影レンズ51の背後には、多数のフォトダイオードが受光面に並べられたCCD53が配置され、第1撮影レンズ51からの被写体光を電気的な画像信号に変換して出力する。CCD53には、CPU30によって制御されるCCDドライバ57が接続されている。CCDドライバ57は、TG(Timing Generator)58からの同期パルスによって駆動され、CCD53の電荷蓄積時間と電荷読み出し転送タイミングを制御する。
CCD53から出力された撮像信号は、AFE54に入力される。AFE54は、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(自動ゲイン調整アンプ)、A/D変換器から構成され、TG58からの同期パルスが入力されることで、CCD53の電荷読み出し転送動作と同期して作動する。CDS回路は、相関二重サンプリングを行って撮像信号からノイズを除去する。AGC回路は、CPU30によって設定される撮影感度に応じたゲインで撮像信号を増幅する。A/D変換器は、AGC回路からのアナログの撮像信号をデジタルな第1画像信号に変換し、変換した第1画像信号を画像入力コントローラ37へ送る。
第2撮像部13は、第1撮像部12と同じ構成であり、第1撮影レンズ51と同型のズームレンズである第2撮影レンズ61が組み込まれたレンズユニット62、CCD63、AFE64、位置検出部65、レンズドライバ66、CCDドライバ67、TG68などから構成され、AFE64から出力された第2画像信号を画像入力コントローラ37へ送る。CCD63は、CCD53と撮像画素数、撮像サイズともに同じものが用いられる。3Dモード、及び3D/2Dモード下では、第1及び第2撮像部12,13の最大撮像範囲、すなわちCCD53,63の撮像可能領域を全て用いた画像データを取得する。
上記のように、第2撮像部13は、第1撮像部12と同様の構成で、第2撮影レンズ61は、第1撮影レンズ51と同じズーム機構が組み込まれる。第1及び第2撮像部12,13で第1及び第2撮影レンズ51,61のズーム機構は、十字キー28の変倍操作に応じて駆動制御されるが、各モードによって駆動制御パターンがそれぞれ異なる。各モードの駆動制御パターンはLUT32に記憶されている。
第1撮影レンズ51,61の駆動制御パターンについて図4を用いて説明する。なお、太線の矢印で示す可動領域71は、第1撮影レンズ51,61を変倍させるズーム機構が動作可能な領域を示し、符号71aは可動領域71の広角端、符号71bは可動領域71の望遠端のズーム位置を示す。可動領域71は、後述する第1及び第2撮影レンズ51,61の変倍領域72〜75よりも広く設定されている。
3Dモードでは、第1撮影レンズ51,61ともに、可動領域71の広角端71aを含む所定の3Dモード時変倍領域72,73で動作する。上述したように、3Dモードでは第1撮影レンズ51,61のそれぞれの焦点距離を等しく可変させる設定であるため、変倍領域72,73の広角端72a,73a及び望遠端72b,73bはそれぞれ同じズーム位置で、変倍領域72,73の広角端72a,73aは、可動領域71の広角端71aと同じズーム位置である。これらの変倍領域72,73では、可動領域71の望遠端71b付近(変倍領域72,73の望遠端72b,73bから可動領域71の望遠端71bまでの領域)は使用しない。
一方、3D/2Dモードでは、第1撮影レンズ51は、可動領域71の望遠端71bを含む所定の3D/2Dモード時変倍領域74で動作し(変倍領域74の望遠端74bが可動領域71の望遠端71bと同じズーム位置)、可動領域71の広角端71a付近(可動領域71の広角端71aから変倍領域の広角端74aまでの領域)は使用しない。また、3D/2Dモード時の第2撮影レンズ61は、3Dモードと同じく、可動領域71の広角端71aを含む所定の3D/2Dモード時変倍領域75で動作する。変倍領域75は、3Dモード時変倍領域73と同じ広角端75a及び望遠端75bに設定されている。
以上の構成により、3Dモードから3D/2Dモードへの切り替えの際、すなわち、第1及び第2撮影レンズの焦点距離が互いに等しい状態から、第1撮影レンズ51の焦点距離を望遠側にシフトした状態に移行させるときは、3Dモードで使用していない可動領域71の望遠端71b付近を使用する設定になるため、第1撮影レンズ51だけを移行させればよい。よって、第2撮影レンズ61を移行させる必要が無く、第2画像の撮影画角が変更することがないため、モード切り替えをスムーズに実行することが可能である。そして、3D/2Dモード時は、第2撮影レンズ61に対して第1撮影レンズ51の焦点距離が望遠側にシフトして変倍動作が行われる。すなわち、3D/2Dモード時は、第2撮像部13による第2画像は、第1撮像部12による第1画像よりも常に広い画角となる。また、3D/2Dモードから3Dモードへの切り替えの際、すなわち第1撮影レンズ51の焦点距離を望遠側にシフトした状態から、第1及び第2撮影レンズの焦点距離が互いに等しい状態への切り替えの際も、第1撮影レンズ51だけを移動させればよく、第2撮影レンズ61を移動させる必要が無い。さらにまた、第1及び第2撮影レンズ51,61を変倍させるズーム機構を同様の部品で構成することができるため、第1及び第2撮影レンズ51,61を安定して動作させることができる。
CPU30は、位置検出部55,65で第1撮影レンズ51,61のズーム位置を検出するとともに、上述した駆動制御パターンをLUT32から随時読み出し、駆動制御パターンに基づいてレンズドライバ56,66に制御信号を送る。これにより、CPU30は、十字キー28の変倍操作に応じたズーム位置に第1撮影レンズ51,61を移動させるとともに、3Dモードの選択時には、第1及び第2撮影レンズ51,61のそれぞれの焦点距離を等しく設定し、3D/2Dモードが選択されたときには、第1撮影レンズ51の焦点距離を第2撮影レンズ61よりも望遠側に移行させるズームシフト手段として機能する。
なお、2D記録モードでは、第2撮像部13だけを使用し、例えば、3D/2Dモードと同じ変倍領域75で駆動制御される。なお、これに限らず、第1撮像部12を使用してもよく、また、撮像レンズ51,61の可動領域71の全範囲で動作するようにしてもよい。
画像入力コントローラ37は、所定容量のバッファを有しており、第1及び第2撮像部12,13からそれぞれ出力された第1,第2画像信号を蓄積し、それぞれ1フレーム分の第1,第2画像信号が蓄積されたときに、これらを信号処理回路38へ送る。
信号処理回路38は、画像入力コントローラ37からの第1,第2画像信号に対して階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理、YC変換処理などの各種処理を施すことで、それぞれ1フレームの画像に対応する第1,第2画像データを生成し、これらをSDRAM41又はVRAM42に格納する。
AF検出回路39は、画像入力コントローラ37からの第1,第2画像信号に基づき、第1,第2画像ごとにコントラストを評価したAF評価値を算出する。CPU30は、AF検出回路39からのAF評価値に基づき、レンズドライバ56,65を制御して、第1撮影レンズ51,61のピント調節を行う。
AE/AWB検出回路40は、第1,第2画像信号に基づき、被写体輝度の検出と、ホワイトバランス補正に用いられるWB評価値の算出とを行う。CPU30は、AE/AWB検出回路40からの被写体輝度情報に基づき、レンズドライバ56,65やCCDドライバ57,66を制御して、露出制御を行う。また、CPU30は、AE/AWB検出回路40からのWB評価値に基づき、被写体像のホワイトバランスが適正となるように、信号処理回路38を制御する。
トリミング処理回路44は、CPU30の制御の下に、VRAM42から第1及び第2画像データを読み出し、第1及び第2画像を切り出し(トリミング)する。なお、本実施形態では、3Dモード及び3D/2Dモードにおいて、第1及び第2画像をトリミング処理する際、撮像範囲の中心位置にトリミング範囲の中心位置を合わせてトリミング処理する。トリミング処理回路44が行う第1及び第2画像の切り出しについて、図5及び図6を参照して説明する。図5に示すように、3Dモード下では、トリミング処理回路44は、SDRAM41又はVRAM42から第1及び第2画像データを読み込み、CCD53,63の最大撮像範囲で撮像した第1及び第2画像76L,76Rをそれぞれ同じトリミング範囲で切り出すようにトリミングして、第1及び第2画像のトリミング画像データ76L‘,76R’を生成する。なお、符号77は被写体を示す。
図5(A)に示すように、3Dモード下では、上述したように第1撮影レンズ51、61のそれぞれの焦点距離が等しい状態で動作させているので、第1撮影レンズ51,61を介して撮影された第1及び第2画像76L,76Rは略同じ画角で撮像されている。よって、それぞれ第1及び第2画像を、最大撮像範囲に対して同じトリミング範囲78L,78Rで切り出せば、互いに略同じ画角で切り出したトリミング画像データ76L‘,76R’を生成することができる(図5(B)の状態)。例えば、ともに最大撮像範囲で撮影した場合の90%のトリミング範囲78L,78Rでトリミングする。そして、トリミング処理後、第1及び第2画像のトリミング画像データ76L‘,76R’から3D画像データ79が生成される(図5(C)の状態)。
図6に示すように、3D/2Dモード下では、トリミング処理回路44は、SDRAM41又はVRAM42から第2画像80Rのデータを読み込み、第1画像80Lの画角に合わせるように第2画像80Rを切り出ししたトリミング画像データ80R‘を作成する。図6(A)に示すように、3D/2Dモード下においては、上述したように第1撮影レンズ51の焦点距離が第2撮影レンズ61に対して望遠側にシフトするため、第1画像80Lは、第2画像80Rに対して常に撮影画角が小さくなっている。そこで、この3D/2Dモード下におけるトリミング処理回路44は、第1撮影レンズ51のシフトによる第1画像80Lと第2画像80Rとの撮影画角の差を相殺するトリミング範囲81Rで、第2画像80Rをトリミングする(図6(B)の状態)。例えば、トリミング前、第1画像80Lが第2画像80Rに対して80%の撮影画角である場合、トリミング処理回路44は、第2画像を80%のトリミング範囲81Rで切り出した第2画像のトリミング画像データ80R’を作成する。後述するCPU30の判定で3D画像データの記録が適していると判定されたとき、第1画像データ、及び第2画像のトリミング画像データから3D画像データ82が生成される(図6(C)の状態)。
また、3Dモードから3D/2Dモードへの切り替えを実行する際、第1撮影レンズ51,61のそれぞれの焦点距離が等しい状態から、第1撮影レンズ51が望遠側にシフトした状態に変化するのに伴って、第1画像の撮影画角が縮小する。図7(A)は、3Dモードから3D/2Dモードへのモード切り替え時に第1画像の撮影画角が縮小するときの変化量83を示す。このとき、トリミング処理回路44は、第1画像をトリミングするトリミング範囲を増加させて撮影画角の縮小分を相殺させる。図7(B)は、3Dモードから3D/2Dモードへのモード切り替え時にトリミング処理回路44が第1画像をトリミングするトリミング範囲の変化量84を示す。このように、撮影画角変化量83がトリミング範囲変化量84で相殺されるため、モード切り替え時に、トリミング処理回路44でトリミングされた第1画像のトリミング画像データは、常に一定になる。図7(C)は、3Dモードから3D/2Dモードへのモード切り替え時における第1画像のトリミング画像データの画角変化量85を示す。以上のように、モード切り替え時に画角が一定となるように制御された第1画像のトリミング画像データと、モード切り替え時に第2撮影レンズ61は移動しないため、画角が一定となる第2画像のトリミング画像データとからなる3D画像データを作成し、LCD18に表示させる。これにより、モード切り替え時のLCD18には、見かけ上同じ画角で3D画像が表示される。
なお、3D/2Dモードから3Dモードへの切り替えを実行する際、第1撮影レンズ51が望遠側にシフトした状態から、第1撮影レンズ51,61のそれぞれの焦点距離が等しい状態に変化するとき、第1撮影レンズ51の広角側への移動による第1画像の撮影画角拡大分をトリミング範囲の縮小分で相殺して同じ画角となるように切り出した第1画像のトリミング画像データと、切り替え前と同じ設定で切り出した第2画像のトリミング画像データとからなる3D画像データを作成し、LCD18に表示させる。これにより、上記のモード切り替え時と同様に、見かけ上、LCD18に同じ画角で3D画像が表示される。
CPU30は、ROM31から読み出した各種プログラムを逐次実行することで、3D/2Dモード時に、第1及び第2画像のデータに基づき、3D撮影に適しているか否かを自動判定する3D撮影判定部86として機能する。そして3D撮影に適していると判定した場合は、第1画像データと、第2画像のトリミング画像データに基づき3D画像データを生成するように3D画像生成回路46を制御する。一方、3D撮影に不適であると判定した場合は、第1画像のデータを2D画像データとしてSDRAM41に一時的に記録させる。
3D撮影に適しているか否かの判定方法について説明するうえで、先ず、3D撮影に適している被写体の条件、適していない被写体の条件について述べる。最も代表的な条件としては、図8に示すように、3Dカメラの姿勢が横向きで撮影した画像87(図8(A))は3D記録に適しており、縦向きで撮影した画像88(図8(B))は適していない。これは、3Dカメラ10では左右に並ぶ観察者の目に合わせるように、左右に視差を有する画像を重ねて3D画像を形成しているため、3Dカメラ10の姿勢を縦向きで撮影した画像では、縦に視差のある画像となり、3D画像として観察することができない。また、近接撮影や遠景撮影の画像は3D記録に適しておらず、中間距離(例えば3〜5mの被写体距離)の被写体画像は3D撮影に適している。これは、近接撮影の場合は視差が大き過ぎて人間の目が対応することができず、遠景撮影では、視差が小さ過ぎて立体感が無くなり、2D画像と変わりが無くなるためである。その他にも、多人数の集合写真、夜景、幾何学的な繰り返しパターンを撮影した画像は3D撮影に適しておらず、少人数、水を撮影した画像などは3D撮影に適している。
以上の条件から、3D撮影判定部86で、3D撮影に適しているか否かを判定する方法としては、例えば、第1画像,第2画像から人物の顔を検出し、さらに検出した顔画像から眼や輪郭などの特徴点89(図8(B)参照)を抽出する。そして、抽出された特徴点から、人物が画面の長手方向と平行に配されていることが検出された場合は、図8(B)に示すように、3Dカメラを縦向きで撮影した可能性が高いため、3D撮影に不適であると判定する。なお、この場合、人物が画面の長手方向と完全に平行な場合に限定されるものではなく、例えば、長手方向に対して所定の角度範囲内であれば3D撮影に不適であると判定し、それ以外の角度であれば3D撮影に適していると判定する。
あるいは、抽出した人物の大きさが所定範囲より小さい場合は遠景撮影の可能性が高く、所定範囲より大きい場合は近接撮影の可能性が高いため、3D撮影に不適であると判定し、そして、人物の大きさが所定範囲内であれば3D撮影に適していると判定する。また、抽出した人物の数が多い場合は、3D撮影に不適であると判定し、小人数であれば3D撮影に適していると判定する。また、人物に限らず、類似する形状が多数抽出された場合や、画像全体が暗い(明度が低い)場合なども3D撮影に不適であると判定する。
また、3D撮影判定部86で判定方法としては、第1及び第2画像を比較した比較結果に基づいて判定してもよく、例えば、第1画像データ及び第2画像のトリミングデータから特徴点を抽出し、これらの特徴点の差分を求めて判定してもよい。特徴点の差分が所定範囲内であれば、3D撮影に適していると判定する。なお、この場合、特徴点の差分と比較する所定範囲は、人間の眼が観察しやすい視差に応じて決定する。そして、特徴点の差分が所定範囲より小さい、または大きい場合は3D撮影に不適であると判定する。以上、説明した複数の判定方法について、いずれか1つを用いてもよいし、複数の判定方法を組み合わせてもよい。また、複数の判定方法を組み合わせた場合、例えば、複数の判定方法の全てで3D撮影に適しているという判定結果がでれば、3D撮影に適しているという判定結果となり、いずれか1つでも3D撮影に不適であると判定されれば、3D撮影に不適であるという判定結果とする。なお、顔検出方法としては、例えば、色相検出または肌色検出による顔領域検出法等の公知の各種方法を利用することができる。また、特徴点抽出法としては、例えば、Harrisの手法、Moravecの手法、Shi−Tomasiの手法などがあり、これらのいずれを用いてもよい。
リサイズ処理回路47は、画像データのサイズを変更する。3D/2Dモードにおいては、上述したように、第2画像トリミングデータは、トリミング処理によって第2画像よりも画像サイズが縮小されている。そこで、第1画像データの画像サイズを第2画像トリミングデータに合わせて縮小リサイズ処理する(図6(A),図6(B)参照)。例えば、第1,第2画像データがともに3Mpixel(メガピクセル)の画像サイズの場合、トリミング処理によって第2画像トリミングデータは2.4Mpixelとなり、CPU30は、リサイズ処理回路47を制御して第1画像データを第2画像トリミングデータに合わせて縮小リサイズ処理し、第1画像データを2.4Mpixelにする。これにより、第1画像データと第2画像トリミングデータは、画角と画像サイズとが揃った状態となる。
3D画像生成回路46は、SDRAM41から読み出された第1画像データ及び第2画像データ、または第1及び第2画像のトリミング画像データから、立体表示を行うための3D画像データを生成する。3D画像を生成する手法としては、一対の画像を並べて配置する手法や、偏向の方向を異ならせて複数の画像を重ね合わせる手法、複数の画像を1ライン毎に交互に配列させる手法など、公知の種々の手法を用いることができる。また、3D画像データとしては、種々の手法に合わせた3D画像のデータを生成する他に、一対の画像データをそのまま1つのフォルダに収納するとともに、これらの画像データから3D画像を生成することを示すタグを付したものを3D画像データとしてもよい。CPU30は、3D画像生成回路46で生成された3D画像データをSDRAM41に一時的に記録させる。
圧縮伸張処理回路45は、本番撮影時に、SDRAM41に格納された3D画像データ又は2D画像データに圧縮処理を行う。圧縮処理された3D画像データ又は2D画像データは、メディアコントローラ48によってメモリカード20に記録される。また、圧縮伸張処理回路45は、画像再生時にはメモリカード20に記録された第1,第2画像データ、又は第1,第2画像トリミングデータに伸張処理を行い、非圧縮の第1,第2画像データ、又は第1,第2画像トリミングデータを生成する。メディアコントローラ48は、メモリカード20に対する画像データの記録、及び読み出しなどを行う。
表示回路49は、VRAM42から読み出した第1,第2画像データ、又は第1,第2画像のトリミング画像データ、または圧縮伸張処理回路45で伸張された非圧縮の第1,第2画像データ、又は第1,第2画像のトリミング画像データに対し所定の信号処理を施して画像表示用の信号を生成し、これを一定のタイミングでLCD18へ出力する。これにより、例えば、デフォルトの3D静止画記録モード、または3D/2D静止画記録自動変更モードでは、第1,第2画像データ、又は第1,第2画像トリミングデータがスルー画像としてLCD18に表示され、ユーザからは3Dのスルー画像を視認することができる。
このように構成された3Dカメラ10の作用について、図9及び図10のフローチャートを参照して説明する。図9に示すように、まず、電源スイッチ16を操作して3Dカメラ10の電源をオンにした場合、この電源オン直後の初期状態では、3Dカメラ10の撮影モードは、3D静止画撮影モードにセットされるとともに(st1)、第1撮像部12,第2撮像部13によるスルー画撮影が開始される。なお、括弧内のst(ステップの意)1等は、フローチャートに示すst1等に対応する。
十字キー28の左右部分を押圧して変倍操作を行なうと、この変倍操作に応じて、第1及び第2撮像部12,13のレンズユニット52,62が制御され、第1撮影レンズ51,61のそれぞれの焦点距離が等しい状態で変倍する。(st2)。
第1撮像部12及び第2撮像部13から同期して出力された画像76L,76R(第1,第2画像)の各画像データは、画像入力コントローラ37を経て信号処理回路38にて各種の信号処理が施された後、VRAM42に入力される(st3)。
互いの焦点距離が等しい第1及び第2撮影レンズ51,61を通して撮像された画像76L,76R(第1及び第2画像)の画像データは、トリミング処理回路44に読み込まれ、互いに同じ画角にトリミングされ、得られた画像76L‘,76R’の画像データ(第1及び第2画像のトリミング画像データ)がVRAM42に入力される(st4)。
VRAM42から画像76L‘,76R’の各トリミング画像データが読み出され、表示回路49を経てLCD18に送られる。画像76L‘,76R’とは、互いに視差を有するから、ユーザは3Dのスルー画像をLCD18で視認することができる(st5)。
ユーザは、LCD18に表示された被写体78を観察して、所望の瞬間にシャッタボタン15を全押し操作すると(st6)、第1撮像部12及び第2撮像部13から同期して出力されたフレーム画の第1,第2画像の各画像データが、画像入力コントローラ37,信号処理回路38を経て、SDRAM41に入力される(st7)。
トリミング処理回路44は、3Dモード下では、SDRAM41から第1及び第2画像データを読み込み、同じ画角で切り出すようにトリミングして第1及び第2画像のトリミング画像データが生成される(st8)。3D画像生成回路によって第1及び第2画像のトリミング画像データから3D画像データが生成される(st9)。3D画像データは圧縮伸張処理回路45によって所定のファイル形式で1個の画像ファイルとして圧縮され、メディアコントローラ48により、メモリカード20に記録される(st10)。
一方、図10に示すように、ユーザが3D/2Dモードを選択した場合(st11)、第1撮像部12のレンズユニット52が制御され、第1撮影レンズ51が第2撮影レンズ61に対して望遠側にシフトした状態となる(st12)。そして、十字キー28の変倍操作に応じて、第1及び第2撮像部12,13のレンズユニット52、62が制御され、第1及び第2撮影レンズ51、61の焦点距離が互いに異なる状態で変倍する。
第1撮像部12及び第2撮像部13から同期して出力された画像80L,80R(第1,第2画像)の各画像データは、画像入力コントローラ37を経て信号処理回路38にて各種の信号処理が施された後、VRAM42に入力される(st13)。
第2撮像部13から出力された画像80Rの第2画像データは、トリミング処理回路44に読み込まれ、第1撮像部12から出力された画像80Lと同じ画角にトリミングされ、画像76R‘が生成される。そして、画像76L,76R’の画像データ(第1画像データ及び第2画像トリミングデータ)がVRAM42に入力される(st14)。
VRAM42から画像76L,76R’の各画像データが読み出され、表示回路49を経てLCD18に送られる。画像76L,76R’とは、互いに視差を有するから、ユーザは3Dのスルー画像をLCD18で視認することができる(st15)。
ユーザは、LCD18に表示された被写体78を観察して、所望の瞬間にシャッタボタン15を全押し操作すると(st16)、第1撮像部12及び第2撮像部13から同期して出力されたフレーム画の第1,第2画像の各画像データが、画像入力コントローラ37,信号処理回路38を経て、SDRAM41に入力される(st17)。トリミング処理回路44は、3D/2Dモード下では、SDRAM41から第2画像データのみを読み込み、第1画像と同じ画角で切り出すようにトリミングして第2画像のトリミング画像データが生成される(st18)。
CPU30の3D撮影判定部86は、SDRAM41から第1画像データ、及び第2画像のトリミング画像データを読み込み、3D撮影に適しているか否かを判定する(st19)。上述したように、第1及び第2画像の内容に基づき、3D撮影に適していると判定された場合は、リサイズ処理回路47が、VRAM42から読み出された第1画像データを第2画像のトリミング画像データと同じサイズとするように縮小リサイズ処理する(st20)。そして、縮小リサイズ処理された第1画像データ、第2画像のトリミング画像データから3D画像生成回路46が3D画像データを生成する(st21)。
3D画像データは、圧縮伸張処理回路45によって所定のファイル形式で1個の画像ファイルとして圧縮され、メディアコントローラ48により、メモリカード20に記録される(st22)。
3D/2Dモード下で、3D撮影に不適であると判定された場合、CPU30は、VRAM42から第2画像データを読み込む。そして第2画像をトリミングせず、最大撮像範囲で撮像された第2画素データのまま、2D画像として所定のファイル形式で1個のファイルとして圧縮され、メディアコントローラ48により、メモリカード20に記録される(st23)。
以上のように、3Dモードでは常に3D記録を行い、3D/2Dモード下では、第1撮影レンズ51が第2撮影レンズ61に対して望遠側にシフトされた状態で、第1及び第2画像が取得され、3D撮影に適していると判定された場合は、第1画像データと、第2画像のトリミング画像データから3D画像データを生成して記録し、3D撮影に不適であると判定された場合は、2D画像を記録することができる。また、第1画像データを2D画像として記録することで、トリミング処理が行われていない高画質な2D画像を記録することができる。さらにまた、3Dモード及び3D/2Dモードの間でモード切り替えを実行するとき、見かけ上、同じ画角で3D画像が表示されるため、観察者が違和感を感じることが無い。
なお、3D/2D動画記録自動変更モードにおいても、上記の3D/2D静止画記録自動変更モードと同様に、3D撮影に適していると判定された場合は、第1画像データと、第2画像のトリミング画像データから3D画像データを生成して動画記録し、3D記録が不適であると判定された場合は、2D画像を動画記録することができる。また、3D/2D動画記録自動変更モードの場合、動画撮影の途中で、3D撮影に適しているか否かの判定結果が変わった場合は、その判定結果に応じて随時3D記録又は2D記録を行うようにすればよい。
次に本発明の第2実施形態を適用した3Dカメラについて説明する。上記第1実施形態では、3Dモード及び3D/2Dモードにおいて、第1及び第2画像をトリミング処理する際、撮像範囲の中心位置にトリミング範囲の中心位置を合わせてトリミング処理しているが、この第2実施形態では、輻輳角を設定し、この輻輳角に応じて切り出し範囲を調節して切り出した画像から3D画像を生成する。図11は、第2実施形態を適用した3Dカメラ100の電気的構成を示す。3Dカメラ100は、CPU101に輻輳角設定部102を設けており、この輻輳角設定部102で設定された輻輳角に基づいて、トリミング処理回路103が第1及び第2画像をトリミングする位置を調節する。これら以外は、上記第1実施形態の3Dカメラ10と同じ構成であり、3Dカメラ10と機能・構成上同一のものについては同一符号を付して説明を省略する。
この第2実施形態では、トリミング処理回路103が第1及び第2画像のトリミング処理を行う際、撮像範囲の中心位置に対して切り出し範囲(トリミング範囲)の中心位置をシフトすることにより輻輳角を調整する。これにより、第1及び第2撮像部12,13を機械的に駆動させて輻輳角制御を行う必要が無い。輻輳角設定部102は、例えば操作部19により入力した値を、撮影時の輻輳角として設定する。トリミング処理回路103は、例えば、輻輳角設定部102で設定された輻輳角を基準角度と比較して、基準角度よりも大きい場合は視差を大きくするようにトリミング処理し、基準角度よりも小さい場合は視差を小さくするようにトリミング処理する。
輻輳角設定部102で設定された位置に応じてトリミング範囲をシフトした具体例について図12及び図13を参照して説明する。なお、図12及び図13で説明する第1画像104L,106L及び第2画像104R,106Rは、上記第1実施形態と同様に第1及び第2撮像部12,13から取得された画像であり、3Dモードのときは、第1及び第2画像104L,104Rが同じ撮影倍率で、3D/2Dモードのときは、第1画像106Lが第2画像106Rに対して常に画角が小さくなっている。
先ず、3Dモードにおいて、トリミング処理回路103が第1及び第2画像のトリミング画像データを生成するとき、輻輳角が基準角度に対して小さく設定されている場合、図12(A)に示すように、第1及び第2画像104L,104Rのトリミング範囲105L,105Rを視差を小さくする方向にシフトする。この場合、第1画像104Lのトリミング範囲105Lは、撮像範囲の中心に対して右側へシフトし、第2画像104Rのトリミング範囲105Rは、撮像範囲の中心に対して左側へシフトする。
そして、3Dモードにおいて、輻輳角が基準角度に対して大きく設定されている場合、図12(B)に示すように、視差を大きくする方向、すなわち、第1画像104Lのトリミング範囲105Lは、撮像範囲の中心に対して左側へシフトし、第2画像104Rのトリミング範囲105Rは、撮像範囲の中心に対して右側へシフトする。このようにして、CPU101は、輻輳角設定部102で設定された輻輳角に応じた位置で第1及び第2画像をトリミング処理させ、第1及び第2画像のトリミング画像データから3D画像データを生成させる。なお、3Dモードでは、第1及び第2画像のトリミング範囲をともにシフトさせているため、輻輳角を調整するうえで自由度が高い。
一方、3D/2Dモードにおいて、トリミング処理回路103が第1画像の画角に合わせたトリミング範囲で第2画像のトリミング画像データを生成するとき、輻輳角が基準角度に対して小さく設定されている場合、図13(A)に示すように、視差を小さくする方向、すなわち、第2画像106Rのトリミング範囲107Rは、撮像範囲の中心に対して左側へシフトする。そして、3D/2Dモードにおいて、輻輳角が基準角度に対して大きく設定されている場合、図13(B)に示すように、視差を大きくする方向、すなわち、第2画像106Rのトリミング範囲107Rは撮像範囲の中心に対して右側へシフトする。このようにして、CPU101は、輻輳角設定部102で設定された輻輳角に応じた位置、且つ第1画像の画角に合わせたトリミング範囲で第2画像をトリミング処理させ、リサイズ処理後の第1画像のデータ、及び第2画像のトリミング画像データから3D画像データを生成させる。
なお、輻輳角の設定方法としては、操作部19により入力する方法に限らず、第1及び第2の撮像部で同時に取得した第1及び第2画像に基づき輻輳角を設定してもよい。この場合、第1及び第2画像から特徴点を抽出して第1,第2画像間の特徴点の差分に基づいて判定する。すなわち、特徴点の差分が所定のしきい値より小さければ視差が小さいと判断して輻輳角を大きくするように設定し、差分が所定のしきい値よりも大きければ視差が大きいと判断して輻輳角を小さくするように設定する。
上記実施形態では、3D撮影判定部86によって3D撮影に適しているか否かを判定する際、第1及び第2画像に基づいて判定を行っているが、本発明はこれに限るものではなく、たとえば、3Dカメラの姿勢を検出する姿勢検出センサを3Dカメラに設け、第1及び第2画像データを取得したとき、この姿勢検出センサの検出結果で3Dカメラの姿勢が縦向きの場合は、3D撮影に不適である判定とし、横向きの場合は、3D撮影に適していると判定してもよい。姿勢検出センサとしては、例えば、水準器、重力センサ、ジャイロセンサなどを使用する。また、姿勢検出に限らず、被写体との距離や光量など第1及び第2画像を取得したときの撮像条件を検出する検出手段を設け、これらの検出結果に応じて3D撮影に適しているか否かを判定してもよい。
なお、上記各実施形態では、3Dモードの場合、第1,2画像ともに、最大撮像範囲に対して同じ切り出し範囲でトリミングしているが、本発明はこれに限らず、位置検出部55,65で検出された第1撮影レンズ51,61のズーム位置に基づき、第1及び第2撮像部12,13の撮影倍率の誤差を算出し、この撮影倍率の誤差を相殺するように、トリミング処理を行ってもよい。例えば、第1撮影レンズ51に対して第2撮影レンズ61の撮影倍率が大きい(画角が小さい)場合は、第1画像の画角を、第2画像の画角に合わせるように第1画像を切り出してトリミング処理し、また、逆に第1撮影レンズ51に対して第2撮影レンズ61の撮影倍率が小さい(画角が大きい)状態で撮影が行われた場合は、第2画像の画角を、第1画像の画角に合わせるように第2画像をトリミング処理する。これにより第1及び第2の画像の画角が精度よく調整される。
なお、上記各実施形態では、3D/2Dモードにおいて、3D記録が適していないと判定された場合、第1画像のデータを2D画像データとして記録しているが、本発明はこれに限らず、第2画像のデータを2D画像データとして記録してもよいし、第1及び第2画像データの両方を記録してもよい。
10,100 3Dカメラ
12,13 第1,第2撮像部
18 LCD
19 操作部
20 メモリカード
30,101 CPU
32,82,89 LUT
44 トリミング処理回路
51,61 撮影レンズ
76L,76R,80L,80R,104L,104R,106L,106R 画像
77 被写体
79,82 3D画像
78L,78R,81R,105L,105R,107R トリミング範囲
83 3D撮影判定部
103 輻輳角設定部

Claims (10)

  1. 変倍操作により焦点距離が変わるズーム光学系をそれぞれ有し、互いに視差を有する第1及び第2画像を撮像してそれぞれ画像データを取得する第1及び第2撮像手段と、
    前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データを記録する第1撮影モードと、前記第1及び第2画像の画像データまたは撮像条件に基づいて3D撮影に適しているか否かが自動判定され、3D撮影に適しているときには前記3D画像データが記録され、3D撮影に不適であるときには前記第1または第2画像の画像データの少なくともいずれかによる2D画像データが記録される第2撮影モードとのいずれかを選択するモード選択手段と、
    前記第1撮影モードの選択時には変倍操作により前記ズーム光学系のそれぞれの焦点距離が等しい状態で変倍されるように設定し、前記第2撮影モードの選択時には変倍操作により前記第1撮像手段のズーム光学系の焦点距離が前記第2撮像手段のズーム光学系よりも長焦点側にシフトした状態で変倍されるように設定するズームシフト手段とを備え、
    前記第1撮影モード下では、互いの焦点距離が等しいズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データが記録され、前記第2撮影モード下における3D撮影の適/不適の自動判定に際しては、互いに焦点距離が異なるズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像のそれぞれの画像データまたは前記第1及び第2画像を撮像したときの撮像条件が用いられるとともに、3D撮影に適していると判定されたときには前記それぞれの画像データに基づく3D画像データが記録されることを特徴とする立体撮像装置。
  2. 画像データの一部を切り出したトリミング画像データを生成するトリミング手段を備え、前記第2撮影モード下では、前記トリミング手段によって前記第1画像と同じ画角に切り出された前記第2画像のトリミング画像データが生成され、3D撮影に適していると判定されたときには、前記第1画像の画像データ及び前記第2画像のトリミング画像データからなる前記3D画像データが記録され、3D撮影に不適であると判定されたときには、前記第1画像の画像データが2D画像データとして記録されることを特徴とする請求項1記載の立体撮像装置。
  3. 画像データのサイズを変更するリサイズ処理手段を備えており、前記第2撮影モード下では、前記リサイズ処理手段によって前記第1画像の画像データを前記第2画像のトリミング画像データと同じサイズに縮小リサイズ処理した前記第1画像の画像データ、及び前記第2画像のトリミング画像データからなる前記3D画像データが記録されることを特徴とする請求項2記載の立体撮像装置。
  4. 前記第1及び第2撮像手段は、撮像可能な最大撮像範囲で前記第1及び第2画像を取得することを特徴とする請求項3記載の立体撮像装置。
  5. 前記第1及び第2画像のデータに基づく3D画像の輻輳角を設定する輻輳角設定手段を備え、前記トリミング手段は、前記第1撮影モード下におけるトリミング処理の際、互いに同じ画角、且つ前記輻輳角設定手段で設定された輻輳角に応じた位置で前記第1及び第2画像を切り出したトリミング画像データを生成し、前記第1撮影モード下では、前記第1及び第2画像のトリミング画像データから前記3D画像データが生成されることを特徴とする請求項2ないし4いずれか記載の立体撮像装置。
  6. 前記3D画像データに基づく3D画像を表示する表示手段を備え、前記モード選択手段の選択に応じて前記第1撮影モードと、前記第2撮影モードとの間で切り替えが行われるに際して、第1及び第2撮像手段の焦点距離が互いに等しい状態から、互いの焦点距離が異なる状態に移行させるとき、または、第1及び第2撮像手段の焦点距離が互いに異なる状態から、互いの焦点距離が等しい状態に移行させるとき、前記トリミング手段は、前記第1撮像手段のズーム光学系の移行による撮影画角の増減分を、前記第1画像の切り出し範囲の変更で相殺して一定の画角となるように前記第1画像のトリミング画像データを生成し、前記表示手段は、前記切り替え実行中に、前記第1及び第2画像のトリミング画像データから生成された3D画像をスルー画像表示することを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載の立体撮像装置。
  7. 前記ズーム光学系は、前記第1及び前記第2撮影モードにおける変倍領域よりも広い可動領域を有しており、前記第1撮影モード下では、前記第1及び第2撮像手段の前記ズーム光学系は、前記可動領域の広角端を含む変倍領域で動作し、前記可動領域の望遠端付近では動作せず、前記第2撮影モード下では、前記第1撮像手段の前記ズーム光学系は、前記可動領域の望遠端を含む変倍領域で動作するように移行され、前記第2撮像手段の前記ズーム光学系は、前記第1撮影モード時と同じく、前記可動領域の広角端を含む変倍領域で動作することを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の立体撮像装置。
  8. 前記第1及び第2画像を比較した比較結果に基づき、前記3D撮影に適しているか否かを自動判定する判定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の立体撮像装置。
  9. 前記第1及び第2撮像手段が組み込まれた装置本体の姿勢を検知する姿勢検知手段、及び前記第1及び第2画像が撮像されたときの前記姿勢検知手段による検知結果に基づき、前記3D記録に適しているか否かを自動判定する判定手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の立体撮像装置。
  10. 変倍操作により焦点距離が変わるズーム光学系をそれぞれ有し、互いに視差を有する第1及び第2画像を撮像する第1及び第2撮像手段を用いて、それぞれ第1及び第2画像の画像データを取得するステップと、
    前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データを記録する第1撮影モードと、前記第1及び第2画像の画像データまたは撮像条件に基づいて3D撮影に適しているか否かが自動判定され、3D撮影に適しているときには前記3D画像データが記録され、3D撮影に不適であるときには前記第1または第2画像の画像データの少なくともいずれかによる2D画像データが記録される第2撮影モードとのいずれかを選択するステップと、
    前記第1撮影モードの選択時には変倍操作により前記ズーム光学系のそれぞれの焦点距離が等しい状態で変倍されるように設定するステップと、
    前記第2撮影モードの選択時には変倍操作により前記第1撮像手段のズーム光学系の焦点距離が前記第2撮像手段のズーム光学系よりも長焦点側にシフトした状態で変倍されるように設定するステップと、
    前記第1撮影モード下で、互いの焦点距離が等しいズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像の画像データからなる3D画像データが記録されるステップと、
    前記第2撮影モード下で、互いに焦点距離が異なるズーム光学系を通して撮像された前記第1及び第2画像のそれぞれの画像データまたは前記第1及び第2画像を撮像したときの撮像条件を用いて3D撮影の適/不適の自動判定をするステップと、
    前記第2撮影モード下において、3D撮影に適していると判定されたときには前記それぞれの画像データに基づく3D画像データを記録するステップと、
    前記第2撮影モード下において、3D撮影に不適であると判定されたときには、前記それぞれの画像データのいずれかによる2D画像データを記録するステップとからなることを特徴とする立体撮像方法。
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