JP2011071605A - 立体撮像装置及び立体撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体が画面枠から外れやすいシーンでも被写体が高画質な撮影画像として残る可能性を高める。
【解決手段】第1撮像部の撮影レンズが望遠側に変倍されると、広角側に変倍されたときよりも、第2撮像部の撮影レンズの焦点距離は、第1撮像部の撮影レンズの焦点距離よりも大幅に広角側にシフトされ、第2撮像部から出力された画像77Rは、第1撮像部から出力された画像77Lよりも広い範囲が撮影される。このため、フレーミング枠74からはみ出した被写体78’が画像77Rに写っている可能性が高くなる。本番撮影時に、第1,第2撮像部から同期してフレーム画の第1,第2画像の各画像データが出力される。第1画像の撮像範囲に対応するトリミング範囲で第2画像からトリミングして第3画像の画像データを求め、第1〜第3画像は、圧縮伸張処理回路によって所定のファイル形式で1個の画像ファイルとして圧縮され、メモリカードに記録される。
【選択図】図7

Description

本発明は、一対の撮像部を備え、立体視可能な映像の撮影を行う立体撮像装置及び立体撮像方法に関するものである。
一対の撮像部によって異なる視点から同時に被写体を撮影し、互いに視差を有する2つの画像を作成することにより立体画像を得る三次元(以下3Dという)デジタルカメラ(立体撮像装置)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。この3Dデジタルカメラの背面に設けられた液晶ディスプレイ(以下LCDという)は、2つの画像が観察者の左右の目によってそれぞれ別々に観察されるように表示する。これにより、観察者は、3Dデジタルカメラにより撮影された画像を立体画像として裸眼で観察することができる。
また、焦点距離の短い第1の焦点距離を有する広角の第1のレンズを装着した第1のカメラと、焦点距離の長い第2の焦点距離を有する標準画角の第2のレンズを装着した第2のカメラとでそれぞれ同じ被写体を撮像し、画像処理手段により、広角の第1のカメラで撮像した画像を、見かけ上標準画角の第2のカメラで撮影した画角と等価になるように画像を補正し、第2のカメラで撮像した画像と補正した画像とを左右の肉眼で観察することにより、立体的に被写体を観察することができるようにした立体内視鏡装置が知られている(特許文献1参照)。また、この装置では、最初に患部を探すために、平面的ではあるが、広角の第1のカメラを用いて広範囲を撮影し、その後、患部を詳細に観察するために、標準画角の第2のカメラも併用して、狭い範囲を拡大して立体的な撮影を行なっている。
また、一度の撮影で画角が異なる複数個の画像を得ることができる撮像装置が知られている(特許文献2参照)。この装置では、撮影したままのトリミングしていない画像と、この画像の一部をトリミングして得られる望遠的な画像との両方を、一度の撮影で得ることができる。
特開平9−5643号公報 特開2006−211489号公報
3Dデジタル映像システム、[online]、[平成21年9月8日検索]、インターネット(http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/article/ffnr0226.html)
ところで、動きが速い被写体を追いかけながら望遠撮影しているときなど、不慣れなユーザの場合、シャッタを切った瞬間に被写体がフレームアウトしてしまい、撮影したつもりの被写体が実際には撮影されていないということがある。このような不測な事態でも、被写体の画像を残したいという要望がある。
上記特許文献1記載の装置では、広角の二次元(以下、2Dという)撮影と、これよりも望遠の標準画角による3D撮影の両方を切り替えて撮影できるので、どうしても被写体の画像を残したい場合、広角の2D撮影に切り替えて撮影すれば、撮影画面内に被写体が写る可能性が高くなる。しかしながら、望遠の標準画角による3D撮影で撮影できたつもりが、後で撮影した画像を確認してみると、写したい被写体が撮影画面内から外れていた、という上記のような不測の事態に対処することはできない。
上記特許文献2記載の装置では、スルー画表示でフレーミングした画像は記憶されるため、トリミングによって得られる望遠的な画像から被写体が外れた場合でも、スルー画表示の枠でフレーミングされたトリミングしていない画像に被写体が含まれている可能性はある。しかしながら、スルー画用の画像は、フィールド画像であるため、本番撮影で用いられる記録用のフレーム画像に比べて大幅に低い画質になるという問題点がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、被写体の動きが速い場合など被写体が画面枠から外れやすいようなシーンでも被写体が高画質の撮影画像として写っている可能性を高めることができる立体撮像装置及び立体撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の立体撮像装置は、焦点距離が一定の範囲内で可変自在なズーム光学系をそれぞれ備え、互いに視差を有する画像を同時に撮像する第1,第2撮像手段と、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトする焦点距離調整手段と、前記第2撮像手段から得られた第2画像から、この第2画像と同時に前記第1撮像手段から得られた第1画像と同じ画角の第3画像を生成する第3画像生成手段と、前記第1画像と第3画像とから立体画像を生成する立体画像生成手段と、前記第1,第2及び第3画像、又は第1,第2画像及び第1画像撮影時の焦点距離を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする。
前記焦点距離調整手段は、前記第1撮像手段の光学系の焦点距離が望遠寄りであればある程、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合が大きくなるようにすることが好ましい。
前記第1,第2撮像手段が互いに同じ範囲内で焦点距離の変倍を行なう同型のズーム光学系を備えたものである場合、前記焦点距離調整手段は、前記第1撮像手段の光学系が最広角の焦点距離であるとき、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離と同じ最広角の焦点距離にセットし、この前記第1撮像手段の光学系が最広角の焦点距離であるときを除き、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトすることが好ましい。
前記記憶手段に記憶する画像の記録画素数を設定する記録画素数設定手段を設け、前記記録画素数設定手段によって設定された記録画素数に応じて、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を変更することが好ましい。
前記第1画像から主要被写体を検出する主要被写体検出手段を設け、前記主要被写体の状態に応じて、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を変更することが好ましい。
前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を大きくする場合の前記主要被写体の状態は、前記主要被写体が前記第1画像の画面端に居る、前記主要被写体が動いている、前記主要被写体の被写体距離が所定の距離よりも短い、のいずれか1つの状態、またはこれらの組み合わせの状態であることが好ましい。
本発明の立体撮像方法は、焦点距離が一定の範囲内で可変自在なズーム光学系をそれぞれ備えた第1,第2撮像手段が、互いに視差を有する画像を同時に撮像する第1ステップと、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトする第2ステップと、前記第2撮像手段から得られた第2画像から、この第2画像と同時に前記第1撮像手段から得られた第1画像と同じ画角の第3画像を生成する第3ステップと、前記第1画像と第3画像とから立体画像を生成する第4ステップと、前記第1,第2及び第3画像、又は第1,第2画像及び第1画像撮影時の焦点距離を所定の記憶手段に記憶する第5ステップとからなることを特徴とする。
本発明の立体撮像装置及び立体撮像方法によれば、第2撮像手段の光学系の焦点距離を第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトするとともに、第2撮像手段から得られた第2画像から第1撮像手段から得られた第1画像と同じ画角の第3画像を生成し、第1画像と第3画像から立体画像を生成するとともに、第1,第2及び第3画像、又は第1,第2画像及び第1画像撮影時の焦点距離を所定の記憶手段に記憶するので、被写体の動きが速い場合など被写体が第1画像の画面枠から外れやすいようなシーンでも、被写体が高画質な第2画像に写っている可能性が高くなる。
第1撮像手段の光学系の焦点距離が望遠寄りであればある程、第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合が大きくなるので、被写体が画面枠から外れやすくなればなる程、被写体が高画質な第2画像に写っている確率を高めることができる。
第1,第2撮像手段が共に同型のズーム光学系を備えたものである場合、第1撮像手段の光学系が最広角の焦点距離であるときを除き、第2撮像手段の光学系の焦点距離を第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトするので、第2撮像手段の光学系を、第1撮像手段の光学系よりも少なくとも広角側に広い範囲で焦点距離を変倍できる第1撮像手段とは別タイプのものにすることによる高コスト化を避けることができるとともに、被写体の動きが速い場合など被写体が画面枠から外れやすいようなシーンでも、被写体が高画質な第2画像に写っている可能性が高くなる。また、第1撮像手段の光学系が最広角の焦点距離であるときは、被写体を撮影範囲内から外す可能性が低いため、第1,第2撮像手段が共に同型のズーム光学系を備えたものであっても、実質的な支障はない。
設定された記録画素数に応じて、第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を変更するので、記録画素数が大きければ広角側へシフトする度合を小さくして高画質の3D画像を得ることができ、記録画素数が小さければ広角側へシフトする度合を大きくして撮影範囲から外れた被写体が第2画像に写っている可能性を高めることができる。
主要被写体の状態に応じて、第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を変更するので、主要被写体が撮影範囲から外れやすい状況下でも主要被写体が高画質な第2画像に写っている可能性を高めることができる。
主要被写体が第1画像の画面端に居る、主要被写体が動いている、主要被写体の被写体距離が所定の距離よりも短い、といった主要被写体が撮影範囲から外れやすい状況下で、第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を大きくするので、主要被写体が高画質な第2画像に写っている可能性をより高めることができる。
本発明の第1実施形態である3Dカメラの正面斜視図である。 3Dカメラの背面斜視図である。 視差を有する2つの画像を用いた3D画像の表示原理を示す説明図である。 3Dカメラの電気的構成を示すブロック図である。 3D静止画撮影モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。 広角撮影における第2撮像部の撮影レンズのシフト状況を示す説明図である。 望遠撮影における第2撮像部の撮影レンズのシフト状況を示す説明図である。 第2実施形態の3Dカメラの電気的構成を示すブロック図である。 3D静止画撮影モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。 設定された記録画素数が大きい場合の第2撮像部の撮影レンズのシフト状況を示す説明図である。 設定された記録画素数が小さい場合の第2撮像部の撮影レンズのシフト状況を示す説明図である。 第3実施形態の3Dカメラの電気的構成を示すブロック図である。 3D静止画撮影モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。 主要被写体が画面中央で動きもほとんど無い状態での第2撮像部の撮影レンズのシフト状況を示す説明図である。 主要被写体が画面の端に居る状態での第2撮像部の撮影レンズのシフト状況を示す説明図である。
本発明の立体撮像装置の第1実施形態である3Dデジタルカメラ(以下3Dカメラという)を示す図1において、3Dカメラ10のカメラ本体11の前面には、左右一対の第1及び第2撮像部12,13、ストロボ発光部14が設けられている。両撮像部12,13は、互いの光軸がほぼ平行となるように所定間隔を隔てて設けられている。カメラ本体11の上面には、シャッタボタン15、電源スイッチ16が設けられている。
図2に示すように、カメラ本体11の背面には、LCD18、操作部19が設けられている。また、カメラ本体11の底面には、図示は省略するが、メモリカード20(記憶手段)が着脱自在に装填されるカードスロットと、このカードスロットの開口を開閉する装填蓋とが設けられている。
3Dカメラ10は、第1及び第2撮像部12,13によって同一の被写体を異なる視点から同時に撮像して視差を有する2つの画像を作成し、この2つの画像が観察者の左右の目によってそれぞれ別々に観察されるようにLCD18を用いて再生表示することにより、観察者に立体画像(以下、3D画像という)を観察させる。
LCD18による3D画像の観察原理を示す図3において、同図(A)は3D画像として観察する左右の画像21L、21Rを、同図(B)はその観察状態をそれぞれ示している。符号22L、22Rはそれぞれ観察者の左目および右目を示し、符号23は左目用の画像21Lと右目用の画像21Rとを重ねて表示するLCD18の表示画面を示している。また、符号24は同図(A)に示した右側の画像21Rの図形Aを示し、符号25は同じく左側の画像21Lの図形Aを示している。同図(B)に示すように、左右の図形Aの位置が視差量の分だけずれているため、これに注目したとき観察者の視線は画面よりも手前で交差し、図形Aの像は画面より手前に飛び出して立体的に見える。
ここでは、3D画像の説明を分かりやすくするため、画像21L、21Rを同じ撮像範囲(第1撮像部12と第2撮像部13とが同じ変倍率)としているが、本発明は、第1撮像部12による撮像範囲を基準として、第2撮像部13による撮像範囲を、第1撮像部12による撮像範囲よりも広い(広角側に変倍した)範囲をとし、第2撮像部13による撮像範囲から、第1撮像部12による撮像範囲と同じ範囲をトリミングして、3D画像として観察する左右の画像とする。これにより、3D画像を撮影中に、被写体が第1撮像部12による撮像範囲から外れた場合でも、第2撮像部13による撮像範囲に被写体が写っている確率を高くし、2D画像ではあるが、全く被写体が写っていないという事態を救済するようにしている。また、この2D画像は、スルー画に用いられるフィールド画の画像データではなく、記録用のフレーム画の画像データであるから、十分に高画質である。
LCD18は、撮影待機状態では電子ビューファインダとして機能し、3D又は2D(二次元)のスルー画像(ライブビュー画像ともいう)を表示する。また、画像再生時にはメモリカード20に記録されている画像データに基づき、LCD18に3D又は2Dの画像が再生表示される。
操作部19は、モード切替スイッチ26、メニューボタン27、十字キー28、実行キー29などから構成されている。モード切替スイッチ26は、3Dカメラ10の動作モードを切り替える際に操作される。動作モードには、例えば、2次元の静止画を撮影する2D静止画撮影モード、2次元の動画を撮影する2D動画撮影モード、3次元の静止画を撮影する3D静止画撮影モード及び3次元の動画を撮影する3D動画撮影モードの間で撮影モード、及び撮影により得られた撮影画像をLCD18に再生表示する再生モード等がある。電源スイッチ16をオンにした直後のデフォルトでは、3D静止画撮影モードにセットされる。
メニューボタン27は、LCD18にメニュー画面や設定画面を表示する際などに操作される。十字キー28は、第1撮像部12及び第2撮像部13の変倍操作や、メニュー画面や設定画面内に表示されるカーソルを移動する際などに操作される。実行キー29は、カメラの設定を確定する際などに操作される。
3Dカメラ10の電気的構成を示す図4において、CPU30は、シャッタボタン15及び操作部19からの入力信号に基づき、ROM31から読み出した各種プログラムやデータを逐次実行することで、3Dカメラ10の各部を統括的に制御する。また、CPU30には、後述するルックアップテーブル(以下、LUTという)32が接続されている。また、CPU30には、ストロボ制御部33を介してストロボ発光部14が接続されている。
また、CPU30には、上記の第1及び第2撮像部12,13、シャッタボタン15、操作部19、ROM31、LUT32、ストロボ制御部33の他、バス35を介して、画像入力コントローラ37、信号処理回路38、AF検出回路39、AE/AWB検出回路40、SDRAM41、VRAM42、トリミング処理回路44(焦点距離調整手段)、圧縮伸張処理回路45、メディアコントローラ46、表示回路47が接続されている。
シャッタボタン15は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。静止画撮影モード時には、シャッタボタン15が半押しされると、撮影準備処理(例えば、AE(Automatic Exposure:自動露出)処理、AF(Auto Focus:自動焦点合わせ)処理、AWB(Automatic White Balance:自動ホワイトバランス)処理)が行われる。また、シャッタボタン15が全押しされると、静止画の撮影・記録処理が行われる。また、動画撮影モード時には、シャッタボタン15が全押しされると動画の撮影が開始され、再度全押しされると動画の撮影が終了する。
第1撮像部12は、焦点距離が一定の範囲内で変倍可能なズームレンズである撮影レンズ51が組み込まれたレンズユニット52、この背後に配置されたCCDイメージセンサ(以下、CCDという)53、AFE(アナログフロントエンド)54などから構成される。なお、CCDの代わりにMOS型のイメージセンサを用いてもよい。
レンズユニット52には、撮影レンズ51の他、図示しないズーム機構、フォーカス機構、絞り装置が組み込まれている。ズーム機構は、撮影レンズ51を駆動してズーミング(変倍)を行う。この変倍によって変化する撮影レンズ51の焦点距離は、逐次CPU30にフィードバックされる。フォーカス機構は、撮影レンズ51に組み込まれたフォーカスレンズを移動してピント合せを行う。絞り装置は、図示しない絞りを調節することで、CCD53に入射する被写体光の強度を調節する。ズーム機構、フォーカス機構、絞り装置は、レンズドライバ55を介してCPU30によって動作制御される。
CCD53は、撮影レンズ51からの被写体光を電気的な撮像信号に変換して出力する。CCD53には、CPU30によって制御されるCCDドライバ56が接続されている。CCDドライバ56は、TG(Timing Generator)57からの同期パルスによって駆動され、CCD53の電荷蓄積時間と電荷読み出し転送タイミングを制御する。
CCD53から出力された撮像信号は、AFE54に入力される。AFE54は、CDS(相関二重サンプリング)回路、AGC(自動ゲイン調整アンプ)、A/D変換器から構成され、TG57からの同期パルスが入力されることで、CCD53の電荷読み出し転送動作と同期して作動する。CDS回路は、相関二重サンプリングを行って撮像信号からノイズを除去する。AGC回路は、CPU30によって設定される撮影感度に応じたゲインで撮像信号を増幅する。A/D変換器は、AGC回路からのアナログの撮像信号をデジタルな第1画像信号に変換し、変換した第1画像信号を画像入力コントローラ37へ送る。
第2撮像部13は、第1撮像部12と同じ構成であり、撮影レンズ51と同型のズームレンズである撮影レンズ61が組み込まれたレンズユニット62、CCD63、AFE64、レンズドライバ65、CCDドライバ66、TG67などから構成され、AFE64から出力された第2画像信号を画像入力コントローラ37へ送る。
このように、第2撮像部13は、第1撮像部12と同じ構成であるが、CPU30は、レンズユニット52からフィードバックされた撮影レンズ51の焦点距離を取得し、これよりも広角側の焦点距離となるように、第2撮像部13の撮影レンズ61を変倍する。この変倍の度合は、撮影レンズ51の焦点距離に応じて変化し、撮影レンズ51の焦点距離が広角側のとき、撮影レンズ51の焦点距離との差が小さく、撮影レンズ51の焦点距離が望遠側のとき、撮影レンズ51の焦点距離との差が大きくなるように制御される。
これにより、被写体が撮影範囲から外れやすい望遠撮影時に、第2撮像部13による撮影範囲を第1撮像部12による撮像範囲よりも広くして、被写体が第1撮像部12による撮像範囲を外れた場合でも、被写体が第2撮像部13による撮像範囲内に入る確率を高めている。ただし、撮影レンズ51が最広角の焦点距離であるときは、撮影レンズ61が撮影レンズ51と同型のズームレンズで撮影レンズ51の最広角の焦点距離よりも広角側へ焦点距離をシフトできないこと、また、最広角撮影では被写体が撮影範囲内から外れる可能性が低いことから、撮影レンズ61も撮影レンズ51と同じ最広角の焦点距離にされる。撮影レンズ51,61の各焦点距離の関係は、LUT32に書き込まれており、CPU30によって随時読み出される。
画像入力コントローラ37は、所定容量のバッファを有しており、第1及び第2撮像部12,13からそれぞれ出力された第1,第2画像信号を蓄積し、電源スイッチ16がオンにされた直後やシャッタボタン15を半押しした際のスルー画表示のときには、それぞれ1フィールド分の第1,第2画像信号が蓄積されたときに、これらを信号処理回路38へ送る。また、シャッタボタン15の全押しによる本番撮影のときには、それぞれ1フレーム分の第1,第2画像信号が蓄積されたときに、これらを信号処理回路38へ送る。
信号処理回路38は、画像入力コントローラ37からの第1,第2画像信号に対して階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正処理、YC変換処理などの各種処理を施すことで、それぞれ1フィールド又は1フレームの画像に対応する第1,第2画像データを生成し、これらをVRAM42に格納する。
AF検出回路39は、画像入力コントローラ37からの第1,第2画像信号に基づき、第1,第2画像ごとにコントラストを評価したAF評価値を算出する。CPU30は、AF検出回路39からのAF評価値に基づき、レンズドライバ55,65を制御して、撮影レンズ51,61のピント調節を行う。
AE/AWB検出回路40は、第1,第2画像信号に基づき、被写体輝度の検出と、ホワイトバランス補正に用いられるWB評価値の算出とを行う。CPU30は、AE/AWB検出回路40からの被写体輝度情報に基づき、レンズドライバ55,65やCCDドライバ56,66を制御して、露出制御を行う。また、CPU30は、AE/AWB検出回路40からのWB評価値に基づき、被写体像のホワイトバランスが適正となるように、信号処理回路38を制御する。
トリミング処理回路44は、CPU30の制御の下に、VRAM42から第2画像データを読み出し、第1画像と同じ範囲の第3画像を、第2画像から切り出す(トリミングする)。これについては、詳しく後述する。
圧縮伸張処理回路45は、本番撮影時に、SDRAM41に格納されたそれぞれ1フレーム分の第1,第2画像データ,及び第2画像データからトリミングされた第3画像データ(撮影画角が最広角の場合は第2画像データと同じ)に圧縮処理を行い、所定のファイル形式の第1〜第3圧縮画像データを生成する。
第1〜第3圧縮画像データは、メディアコントローラ46によってメモリカード20に記録される。また、圧縮伸張処理回路45は、画像再生時にはメモリカード20に記録された第1〜第3圧縮画像データに伸張処理を行い、非圧縮の第1〜第3画像データを生成する。メディアコントローラ46は、メモリカード20に対する画像データの記録、及び読み出しなどを行う。
表示回路47は、VRAM42から読み出した第1,第3画像データ、または圧縮伸張処理回路45で伸張された非圧縮の第1,第3画像データに対し所定の信号処理を施して画像表示用の信号を生成し、これを一定のタイミングでLCD18へ出力する。これにより、例えば、デフォルトの3D静止画撮影モードでは、第1,第3画像がスルー画像としてLCD18に表示され、ユーザからは3Dのスルー画像を視認することができる。
このように構成された3Dカメラ10の作用について、図5のフローチャート及び図6,図7を参照して説明する。まず、電源スイッチ16を操作して3Dカメラ10の電源をオンにする。この電源オン直後のデフォルトでは、3Dカメラ10の撮影モードは、3D静止画撮影モードにセットされるとともに、第1撮像部12,第2撮像部13によるスルー画撮影が開始される。なお、括弧内のst(ステップの意)1等は、図5のフローチャートに示すst1等に対応する。
十字キー28の左右部分を押圧して変倍操作を行なうと、この変倍操作に応じて、第1撮像部12のレンズユニット52が制御され、撮影レンズ51の焦点距離が変化する。この焦点距離は、レンズユニット52からCPU30にフィードバックされる(st1)。
CPU30は、レンズユニット52から受け取った撮影レンズ51の焦点距離に基づいてLUT32を参照し、第2撮像部13のレンズユニット62を制御して、撮影レンズ61を撮影レンズ51よりも広角側へシフトされた焦点距離にセットする(st2)。
撮影レンズ51が広角側に変倍されると、図6(A)に示すように、第1撮像部12から出力された画像71L(フィールド画の第1画像)に写った被写体72がフレーミング枠(LCD18の表示領域と同じ)74からはみ出る可能性は少ない。このため、撮影レンズ61の焦点距離が、撮影レンズ51の焦点距離よりもわずかに広角側へシフトされ、同図(B)に示すように、第2撮像部13から出力された画像71R(フィールド画の第2画像)は、画像71Lよりも一回り広い範囲の画像を含む。
第1撮像部12及び第2撮像部13から同期して出力された画像71L,71R(フィールド画の第1,第2画像)の各画像データは、画像入力コントローラ37を経て信号処理回路38にて各種の信号処理が施された後、VRAM42に入力される(st3)。
第2撮像部13から出力された画像71Rの画像データは、トリミング処理回路44に読み込まれ、画像71Lの撮像範囲に対応するトリミング範囲75(破線で示す)でトリミングされ、得られた画像71R’(フィールド画の第3画像)の画像データがVRAM42に入力される(st4)。
VRAM42から画像71Rと画像71R’の各画像データが読み出され、表示回路47を経てLCD18に送られる。画像71Lと画像71R’とは、互いに視差を有するから、ユーザは3Dのスルー画像をLCD18で視認することができる(st5)。
LCD18に表示されたスルー画は、操作部19を何ら操作しないまま所定時間、例えば1分間が経過すると、省エネルギーのため非表示になるが、シャッタボタン15を半押し操作することにより、再び表示が開始される。
撮影レンズ51が望遠側に変倍されると、図7(A)に示すように、第1撮像部12から出力された画像77L(フィールド画の第1画像)に写った被写体78がフレーミング枠74からはみ出る可能性が高くなる(被写体78の動きが速い場合には特に高い)。このため、撮影レンズ61の焦点距離が、撮影レンズ51の焦点距離よりも大幅に広角側へシフトされ、同図(B)に示すように、第2撮像部13から出力された画像77R(フィールド画の第2画像)は、画像77Lよりもかなり広い範囲の画像を含む。
第1撮像部12及び第2撮像部13から同期して出力された画像77L,77Rの各画像データは、画像入力コントローラ37を経て信号処理回路38にて各種の信号処理が施された後、VRAM42に入力される(st3)。
画像77Rの画像データは、トリミング処理回路44に読み込まれ、画像77Lの撮像範囲に対応するトリミング範囲79(破線で示す)でトリミングされ、得られた画像77R’(フィールド画の第3画像)の画像データがVRAM42に入力される(st4)。なお、この望遠側での第3画像は、拡大率が大きく、高周波域が雑音として入りやすいため、ローパスフィルタを通した画像データが使用される。
VRAM42から画像77Rと画像77R’の各画像データが読み出され、表示回路47を経てLCD18に送られる。画像77Lと画像77R’とは、互いに視差を有するから、ユーザは3Dのスルー画像をLCD18で視認することができる(st5)。
ユーザは、LCD18に表示された被写体78を観察して、所望の瞬間にシャッタボタン15を全押し操作すると(st6)、第1撮像部12及び第2撮像部13から同期して出力されたフレーム画の第1,第2画像の各画像データが、画像入力コントローラ37,信号処理回路38を経て、SDRAM41に入力される(st7)。
トリミング処理回路44は、SDRAM41から第2画像を読み込み、第1画像の撮像範囲に対応するトリミング範囲でトリミングして第3画像の画像データを求め、SDRAM41に入力する(st8)。第1〜第3画像は、圧縮伸張処理回路45によって所定のファイル形式で1個の画像ファイルとして圧縮され、メディアコントローラ46により、メモリカード20に記録される(st9)。
なお、第1〜第3画像は、1個の画像ファイルとして記憶するのではなく、タブ等で関連付けを行なってメモリカード20等に記憶するようにしてもよい。また、第1〜第3画像を記憶するのではなく、第1,第2画像及び第1画像撮影時の撮影レンズ51の焦点距離を記憶するようにしてもよい。この場合、3D画像の再生を行なう際には、撮影レンズ51の焦点距離に基づいて第2画像をトリミングして第3画像を得る。
撮影レンズ51を望遠側に変倍した状態で、シャッタボタン15を全押しした瞬間、被写体78が動いて、第1画像の撮像範囲から、外れる場合がある。このような場合、3D画像として視認される領域には、被写体78は写っていないが、第2撮像部13から得られる2Dのフレーム画の第2画像の撮像範囲には、被写体78’が写っている可能性がある。
このように、3D画像として被写体78を撮影することができなかった場合でも、2D画像として被写体78’の画像を残すことができる可能性が高く、被写体78が全く撮影できなかったという最悪の事態を避けることができる可能性が高い。また、この2D画像は、フレーム画の画像データであるから、十分に高画質である。
2D静止画撮影モードでは、第1撮像部12によって撮影された2D画像を主(メイン)画像とし、第1撮像部12に同期して第2撮像部13によって撮影された2D画像を従(サブ)画像として、両方の画像がメモリカード20に記憶される。サブ画像は、最広角の場合を除き、常にメイン画像よりも広い範囲を撮影した画像となるので、メイン画像で撮り逃した被写体もサブ画像には写っている可能性が高い。
3D動画撮影モードにおいても、上記の3D静止画撮影モードと同様に、ユーザがフレーミングした倍率での3D動画の画像データの他に、3D動画よりも広い画角で撮像した第2撮像部13による2D動画の画像データも、3D動画と関連付け等を行なってメモリカード20等に記憶するので、3D動画で撮り逃した被写体が2D動画に写っている可能性がある。
次に、本発明の第2実施形態について、図8〜図11を参照して説明する。本実施形態の3Dカメラ80は、メモリカード20に記録する画像の画素数(記録画素数)に応じて、救済用画像(第2画像)の画角のずらし量(広角にする度合)を変えるものである。
3Dカメラ80の構成は、上記第1実施形態の3Dカメラ10とほぼ同じであるが、図8に示すように、操作部19に記録画素数を設定する記録画素数設定部81(記録画素数設定手段)を設けている点と、LUT32の代わりにこれと内容が異なるLUT82が設けられている点とが相違する。なお、第1実施形態で説明した部材等と同じものについては、同じ符号を付してその説明は省略する(以下、第3実施形態でも同様)。
LUT82の内容は、第1画像が望遠になるほど第2画像の画角が第1画像の画角よりも広角側へシフトされる割合が大きくなる点は、上記第1実施形態と同様であるが、記録画素数が低く設定されている場合、記録される画像の画質が比較的低いため、トリミングの割合を大きくして拡大率を大きくしても画質低下に対する影響が小さい。このため、LUT82では、設定された記録画素数が低ければ低い程、第1画像が望遠側になるにつれて第2画像の画角が第1画像の画角よりも広角側へシフトされる割合を、上記第1実施形態よりも更に大きくして、被写体が第2画像に写る確率を高めている。記録画素数は、予め決められた複数の値から選択するものとするが、所定の範囲内でユーザが任意に決めるようにしてもよい。
ユーザは、撮影開始前に複数の記録画素数から1つを選択する(st11)。ユーザが記録画素数を特に決めない場合には、3Dカメラ80に予めデフォルトとして設定されている記録画素数が用いられる(st12)。なお、括弧内のst(ステップの意)11等は、図9のフローチャートに示すst11等に対応する。また、上記第1実施形態と同じ内容のシーケンスについては、同じステップ番号を付して説明を省略する。
ユーザが比較的高解像度の記録画素数を選択した場合、図10に示すように、第1撮像部12から得られる画像83L(同図(A)参照)に対して第2撮像部13から得られる画像83R(同図(B)参照)は、画像83Lの画角から広角側へシフトされる変倍の割合が低くされる(st13)。したがって、画像83Rのトリミング範囲84から拡大される画像83R’の解像度の低下が少ない。したがって、画像83Lと画像83R’が同時にLCD18に表示されることにより視認される3D画像は、解像度が高い高画質なものとなる。
ユーザが比較的低解像度の記録画素数を選択した場合、図11に示すように、第1撮像部12から得られる画像85L(同図(A)参照)に対して第2撮像部13から得られる画像85R(同図(B)参照)は、画像85Lの画角から広角側へシフトされる変倍の割合が高くされる(st13)。したがって、画像85Rに写される範囲がより広いものとなるため、画像85Lから外れた被写体78が画像85Rに写っている可能性が高くなる。なお、画像85R内に設定されたトリミング範囲86から拡大される画像85R’の解像度の低下は大きくなるが、画像85Lの解像度が低いため、画像85Lと画像85R’が同時にLCD18に表示されることにより視認される3D画像の解像度低下はほとんど目立たない。
次に、本発明の第3実施形態について、図12〜図15を参照して説明する。本実施形態の3Dカメラ87は、主要被写体(画面内で主要と特定された被写体)の状態に応じて、救済用画像である第2画像の画角のずらし量(広角にする度合)を変えるものである。主要被写体の状態とは、主要被写体が撮影画面から外れやすい状況か否かということであって、例えば、撮影画面内での主要被写体の位置が画面の端近くであるか否かや、主要被写体が3Dカメラ87に近い距離(例えば2m以内)に居るか否かや、主要被写体が動いているか否かということである。
3Dカメラ87の構成は、図12に示すように、上記第1実施形態の3Dカメラ10の構成に、フレーミングした撮影範囲から主要被写体を検出する主要被写体検出回路88を付加するとともに、LUT32の代わりにこれと内容が異なるLUT89を設けたものである。
主要被写体検出回路88は、第1撮像部12から得られた第1画像である画像91L(図14参照)の中から顔92aを検出することにより、その被写体を主要被写体92であると特定する(st21)。同じ画像91Lの中に複数の顔が検出された場合には、最も面積が大きい顔の被写体(最も手前にいる被写体等)を主要被写体と特定する。なお、括弧内のst(ステップの意)21等は、図13のフローチャートに示すst21等に対応する。また、上記第1実施形態と同じ内容のシーケンスについては、同じステップ番号を付して説明を省略する。
顔の検出は、例えば、画像の各画素から肌色の候補となる画素を抽出し、抽出した画素の集合から画像内の肌色部分を求める。そして、求めた肌色部分と予め用意された顔型のテンプレートとを周知のパターン認識技術を用いて照合し、この照合結果を元に肌色部分が顔であるか否かを判定する。あるいは、肌色部分の面積が予め設定された閾値以上であった場合に、その肌色部分を顔として抽出する。もしくは、周知のパターン認識技術を用いて、目や口などの顔の特定部分を抽出することで行なう。
続いて、CPU30は、主要被写体92の状態を判定する。図14(A)に示すように、主要被写体92が画像91Lのほぼ中央部に居て、ほとんど動かない状態であれば、CPU30は、LUT89を参照して、撮影レンズ51の焦点距離よりもわずかに撮影レンズ61の焦点距離を広角側へシフトしてセットする(st22)。これにより、同図(B)に示すように、第2撮像部13から第2画像である画像91Rを得る。画像91Rのトリミング範囲93から得られた画像91R’は、拡大率が低く、画質の劣化が少ないから、高画質の3D画像を観賞することができる。
また、図15(A)に示すように、主要被写体92が画像95L(第1画像)内の端近くに写っている場合、主要被写体92が画像95Lから外れる可能性が高いから、CPU30は、LUT89を参照して、撮影レンズ51の焦点距離よりも大幅に撮影レンズ61の焦点距離を広角側へシフトする(st22)。
主要被写体92が動いている場合や至近距離に居る場合も同様に、撮影レンズ61の焦点距離は、撮影レンズ51の焦点距離よりも大幅に広角側へシフトされる。主要被写体92が動いているか否かは、スルー画の連続した数コマ分の画像内での主要被写体92の位置から判る。また、主要被写体92が至近距離、例えば2m以内に居るか否かは、AF検出回路39からの出力によって判る。
これにより、同図(B)に示すように、第2撮像部13から画像95Lよりも十分に広い画角の画像95R(第2画像)を得るから、主要被写体92が多少動いても、また、ユーザが手ブレを起こしても、画像95Rに主要被写体92が写っている可能性が高くなる。画像95Rのトリミング範囲96から拡大された画像95R’と画像95LとがLCD18に表示されることにより、ユーザは主要被写体92の3D画像を観賞することができる。
また、本実施形態に、上記第1実施形態の撮影レンズ51の焦点距離に応じて撮影レンズ61の焦点距離を広角側へシフトする度合を変更する構成を付加してもよいし、上記第2実施形態記載の記録画素数の設定手段を追加してもよい。
以上説明した第1〜第3実施形態では、第1〜第3画像に主要被写体が写っているか否かに関わらず、第1〜第3画像をメモリカードに記録したが、本番撮影後に、第1〜第3画像に主要被写体が写っているか否かをCPUが主要被写体検出回路を用いて判別し、例えば、2D画像の第2画像のみに主要被写体が写っており、3D画像を構成する第1,第3画像には主要被写体が写っていない場合には、第1,第3画像を削除し、第2画像のみをメモリカードに残すようにするか、もしくは、第1〜第3画像をメモリカードに記録する前に、第1〜第3画像に主要被写体が写っているか否かを判別し、主要被写体が写っている画像のみ(例えば第2画像のみ)をメモリカードの記録するようにしてもよい。
上記実施形態では、第1,第2撮像部の各撮影レンズを、焦点距離が同じ一定の範囲内で変倍される同型のズームレンズとしたので、第1撮像部の撮影レンズを最広角にした場合、第2撮像部の撮影レンズも同じ焦点距離の最広角としていたが、第2撮像部の撮影レンズを第1撮像部の撮影レンズよりも少なくとも広角側で広い範囲まで変倍できるタイプのズームレンズとしてもよい。この場合、第1撮像部の撮影レンズを最広角にしたときでも、第2撮像部の撮影レンズの焦点距離が、第1撮像部の撮影レンズの最広角の焦点距離よりも更に広角側へシフトされ、第1撮像部の撮影範囲から外れた被写体が、第2撮像部の撮影範囲に写っている可能性をより高めることができる。
10,80,87 3Dカメラ
11 カメラ本体
12,13 第1,第2撮像部
18 LCD
19 操作部
20 メモリカード
30 CPU
32,82,89 LUT
44 トリミング処理回路
51,61 撮影レンズ
52,62 レンズユニット
71L,71R,71R’,77L,77R,77R’,83L,83R,83R’,85L,85R,85R’,91L,91R,91R’,95L,95R,95R’ 画像
72,78,78’ 被写体
75,79,84,86,93,96 トリミング範囲
81 記録画素数設定部
88 主要被写体検出回路
92 主要被写体

Claims (7)

  1. 焦点距離が一定の範囲内で可変自在なズーム光学系をそれぞれ備え、互いに視差を有する画像を同時に撮像する第1,第2撮像手段と、
    前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトする焦点距離調整手段と、
    前記第2撮像手段から得られた第2画像から、この第2画像と同時に前記第1撮像手段から得られた第1画像と同じ画角の第3画像を生成する第3画像生成手段と、
    前記第1画像と第3画像とから立体画像を生成する立体画像生成手段と、
    前記第1,第2及び第3画像、又は第1,第2画像及び第1画像撮影時の焦点距離を記憶する記憶手段と
    を備えたことを特徴とする立体撮像装置。
  2. 前記焦点距離調整手段は、前記第1撮像手段の光学系の焦点距離が望遠寄りであればある程、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合が大きくなるようにすることを特徴とする請求項1記載の立体撮像装置。
  3. 前記第1,第2撮像手段が互いに同じ範囲内で焦点距離の変倍を行なう同型のズーム光学系を備えたものである場合、前記焦点距離調整手段は、前記第1撮像手段の光学系が最広角の焦点距離であるとき、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離と同じ最広角の焦点距離にセットし、この前記第1撮像手段の光学系が最広角の焦点距離であるときを除き、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトすることを特徴とする請求項1または2記載の立体撮像装置。
  4. 前記記憶手段に記憶する画像の記録画素数を設定する記録画素数設定手段を設け、前記記録画素数設定手段によって設定された記録画素数に応じて、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を変更することを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の立体撮像装置。
  5. 前記第1画像から主要被写体を検出する主要被写体検出手段を設け、前記主要被写体の状態に応じて、前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を変更することを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の立体撮像装置。
  6. 前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を広角側へシフトする度合を大きくする場合の前記主要被写体の状態は、前記主要被写体が前記第1画像の画面端に居る、前記主要被写体が動いている、前記主要被写体の被写体距離が所定の距離よりも短い、のいずれか1つの状態、またはこれらの組み合わせの状態であることを特徴とする請求項5記載の立体撮像装置。
  7. 焦点距離が一定の範囲内で可変自在なズーム光学系をそれぞれ備えた第1,第2撮像手段が、互いに視差を有する画像を同時に撮像する第1ステップと、
    前記第2撮像手段の光学系の焦点距離を前記第1撮像手段の光学系の焦点距離よりも広角側へシフトする第2ステップと、
    前記第2撮像手段から得られた第2画像から、この第2画像と同時に前記第1撮像手段から得られた第1画像と同じ画角の第3画像を生成する第3ステップと、
    前記第1画像と第3画像とから立体画像を生成する第4ステップと、
    前記第1,第2及び第3画像、又は第1,第2画像及び第1画像撮影時の焦点距離を所定の記憶手段に記憶する第5ステップと
    からなることを特徴とする立体撮像方法。
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