JP2013249748A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の可変動弁装置に関し、NOx排出の悪化を効果的に抑制する。
【解決手段】吸排気バルブの開閉時期を任意に設定可能な可変動弁装置13,14を有する内燃機関の制御装置であって、次サイクルのNOx排出量を所定値以下に抑制する筒内の目標酸素濃度を演算する目標筒内酸素濃度演算部61と、直前サイクルの燃焼状態に基づいて筒内酸素濃度を演算する燃焼状態演算部63と、演算された筒内酸素濃度が演算された目標酸素濃度よりも高い場合に、次サイクルの筒内の酸素濃度を目標酸素濃度まで低下させる目標残留ガス量を演算する目標内部EGR量演算部65と、次サイクルの筒内残留ガス量を目標残留ガス量にするバルブ開閉時期を演算するオーバラップ期間演算部66と、演算したバルブ開閉時期で吸排気バルブ11,12の開閉作動を制御する吸排気バルブ作動制御部68とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、特に、吸排気バルブの開閉時期を任意に設定可能な可変動弁装置を有する内燃機関の制御装置に関する。
従来の内燃機関においては、シリンダ内への吸気及びシリンダ内への排気に際して、吸排気バルブをカムシャフトのカム駆動により開閉作動させている。このカムシャフトはクランクシャフトと同期して回転するため、吸排気バルブの開閉時期はクランクアングルベースで常に一定のタイミングとなる。
これに対し、吸排気バルブの開閉作動を作動流体の流体圧を用い、その開閉時期を任意に設定することが可能な油圧式の可変動弁装置を有する内燃機関も知られている(例えば、特許文献1参照)。このような可変動弁装置を有する内燃機関では、排気バルブの閉弁時期(以下、EVC時期という)を進角すると共に、吸気バルブの開弁時期(以下、IVO時期という)を遅角して、筒内の残留ガス量を増加させる内部EGRを行うことが可能である。
特開2003−328713号公報
ところで、従来の内燃機関においては、NOx排出量を低減する技術として、排気の一部を吸気系に再循環して吸気酸素濃度を低下させる排気再循環装置(以下、外部EGR装置という)が知られている。この外部EGR装置は、排気系と吸気系とを連通するEGR通路にEGRクーラを設け、これら外部ルートを流通させて冷却した再循環排気(以下、外部EGRという)を新気と混合させた後に吸気系に吸入している。しかしながら、外部EGR装置では、特に運転状態が遷移する過渡運転条件下において、外部ルートの容積に応じて外部EGRに応答遅れが発生し、スパイク状のNOx排出を悪化させる可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、過渡運転条件下における外部EGRの応答遅れを内部EGRにより補填して、NOx排出の悪化を効果的に抑制することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の内燃機関の制御装置は、吸排気バルブの開閉時期を任意に設定可能な可変動弁装置を有する内燃機関の制御装置であって、前記内燃機関の運転状態に基づいて次サイクルのNOx排出量を所定値以下に抑制する筒内の目標酸素濃度を演算する目標酸素濃度演算手段と、前記内燃機関の直前サイクルの燃焼状態に基づいて筒内酸素濃度を演算する筒内酸素濃度演算手段と、演算された前記筒内酸素濃度が演算された前記目標酸素濃度よりも高い場合に、予め記憶した筒内の酸素濃度と残留ガス量との関係に基づいて、次サイクルの筒内酸素濃度を前記目標酸素濃度まで低下させる目標残留ガス量を演算する目標残留ガス量演算手段と、予め記憶した筒内の残留ガス量と前記吸排気バルブの開閉時期との関係に基づいて、次サイクルの筒内残留ガス量を前記目標残留ガス量にするバルブ開閉時期を演算するバルブ開閉時期演算手段と、演算された前記バルブ開閉時期で前記吸排気バルブが開閉作動するように前記可変動弁装置を制御するバルブ作動制御手段とを備えることを特徴とする。
また、前記内燃機関の運転状態に基づいて次サイクルの煤排出量を所定値以下に抑制する筒内の下限酸素量を演算する下限酸素量演算手段と、演算された前記バルブ開閉時期で前記吸排気バルブを開閉作動させた場合の推定筒内酸素量が前記下限酸素量よりも低くなるときは、筒内酸素量が少なくとも前記下限酸素量以上となるように前記バルブ開閉時期を補正するバルブ開閉時期補正手段とをさらに備えてもよい。
本発明の内燃機関の制御装置によれば、過渡運転条件下における外部EGRの応答遅れを内部EGRにより補填して、NOx排出の悪化を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジン、外部EGR装置、可変動弁装置、及びECUを示す模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る可変動弁装置を示す模式的な部分断面図である。 本発明の一実施形態に係るECUを示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置による内部EGR制御の開始・終了時期を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置による内部EGR制御を説明するフローチャートである。
以下、図1〜5に基づいて、本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施形態の内燃機関の制御装置は、内燃機関としてのディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10に適用されるものである。このエンジン10は、図1に示すように、外部EGR装置50と、吸気バルブ用可変動弁装置13と、排気バルブ用可変動弁装置14と、電子制御ユニット(以下、ECUという)60とを備えている。なお、図1にはエンジン10の複数気筒のうち一気筒のみを示し、他の気筒については図示を省略している。
外部EGR装置50は、エンジン10の吸気ポート10aと排気ポート10bとを接続するEGR通路51と、EGR通路51に設けられたEGRクーラ52と、EGR通路51に設けられたEGRバルブ53とを備えている。この外部EGR装置50による外部EGR量は、ECU60から入力される指示信号に応じてEGRバルブ53の開度が制御されることで調整される。
吸気バルブ用可変動弁装置13は、図2に示すように、吸気バルブ11に対応して設けられた可変動弁機構部30と、可変動弁機構部30に作動油を供給する作動油供給部20とを備えている。なお、本実施形態において、吸気バルブ用可変動弁装置13と排気バルブ用可変動弁装置14とは略同一に構成されているので、これら吸気バルブ用可変動弁装置13と排気バルブ用可変動弁装置14とを以下に併せて説明する。
作動油供給部20において、燃料タンク21はフィルタ22を介してフィードポンプ23の入口に接続されると共に、このフィードポンプ23の出口は高圧ポンプ24の入口に接続されている。また、フィードポンプ23のフィード圧は、リリーフ弁26によって調整されて一定に保たれている。
高圧ポンプ24の出口はコモンレール25に接続されており、高圧ポンプ24からコモンレール25内に高圧燃料が圧送供給される。また、コモンレール25には複数の図示しないインジェクタが接続されており、これらインジェクタにコモンレール25内で畜圧された高圧燃料が常時供給されている。さらに、コモンレール25には、詳細を後述するバルブユニット39が接続されている。すなわち、コモンレール25内で畜圧された高圧燃料は、可変動弁機構部30に作動油としても供給されるように構成されている。
可変動弁機構部30において、シリンダヘッド31には吸気バルブ11、もしくは、排気バルブ12を挿通させる孔31aが形成されている。また、アクチュエータボディ32に形成された孔32aには、ピストン34が摺動自在に挿入されている。このピストン34の下端部は、吸排気バルブ11,12の上端部と接触している。
吸排気バルブ11,12の軸方向中間位置には、フランジを構成するアッパーシート35が形成されている。また、アッパーシート35とシリンダヘッド31との間には、吸排気バルブ11,12を閉弁方向に向けて付勢するバルブスプリング36が圧縮状態で介装されている。さらに、アクチュエータボディ32にはアッパーシート35を閉弁方向に吸引する磁石37が設けられている。
アクチュエータボディ32の孔32aにおいて、ピストン34よりも上方には、油圧制御室38が形成されている。また、アクチュエータボディ32の側部には、油圧制御室38への高圧燃料の供給もしくは停止を切り替えるバルブユニット39が設けられている。これら油圧制御室38とバルブユニット39とは、アクチュエータボディ32に形成された供給路41によって連通されている。
アクチュエータボディ32における油圧制御室38よりも上方には、この油圧制御室38と連通する油圧開放室42が形成されている。また、油圧開放室42内には、アクチュエータボディ32の上部に設けられた電磁ソレノイド44によって開閉駆動される作動弁43が収容されている。この作動弁43は、電磁ソレノイド44がONにされると、上方に移動して油圧制御室38と油圧開放室42との連通部45を開放する一方、電磁ソレノイド44がOFFにされると、下方に移動して連通部45を閉鎖するように構成されている。
すなわち、本実施形態の可変動弁装置13,14はECU60から出力される開弁指示信号により電磁ソレノイド44がOFF(作動弁43が閉)にされると共に、バルブユニット39がON(バルブユニット39が開)にされると、コモンレール25内の高圧燃料が供給路41を介して油圧制御室38へと供給される。これにより、油圧制御室38内の高圧燃料による開弁方向の力が、バルブスプリング36及び磁石37による閉弁方向の力よりも大きくなることで吸排気バルブ11,12は開弁作動される。
一方、ECU60から出力される閉弁指示信号により電磁ソレノイド44がON(作動弁43が開)にされると共に、バルブユニット39がOFF(バルブユニット39が閉)にされると、油圧制御室38内の高圧燃料が油圧開放室42から排出路46を介して燃料タンク21に回収される。これにより、バルブスプリング36及び磁石37による閉弁方向の力が、油圧制御室38内の高圧燃料による開弁方向の力よりも大きくなることで吸排気バルブ11,12は閉弁作動される。
ECU60は、エンジン10の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。この各種制御を行うために、ECU60にはエンジン回転センサ70、アクセル開度センサ71、ブースト圧センサ72等の各種センサの出力信号が入力される。
また、ECU60は、図3に示すように、目標筒内酸素濃度演算部61と、下限筒内酸素量演算部62と、燃焼状態演算部63と、筒内酸素濃度判定部64と、目標内部EGR量演算部65と、オーバラップ期間演算部66と、内部EGR量補正部67と、吸排気バルブ作動制御部68とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU60に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
目標筒内酸素濃度演算部61は、エンジン回転数とアクセル開度とに基づいて、NOx排出を抑制する次サイクルの目標筒内酸素濃度O2TDを演算する。より詳しくは、ECU60には、予め作成したエンジン10の運転状態とNOx排出量を所定値以下に抑制する筒内酸素濃度との関係を示す筒内酸素濃度マップ(不図示)が記憶されている。目標筒内酸素濃度演算部61は、この筒内酸素濃度マップからエンジン回転センサ70とアクセル開度センサ71との検出値に応じた筒内酸素濃度を読み取ることで、目標筒内酸素濃度O2TDを演算する。
下限筒内酸素量演算部62は、エンジン回転数とアクセル開度とに基づいて、煤排出の悪化や未燃成分の排出を抑制する次サイクルの下限筒内酸素量O2LVを演算する。より詳しくは、ECU60には、予め作成したエンジン10の運転状態と煤排出量や未燃成分の排出量を所定値以下に抑制する筒内酸素量との関係を示す筒内酸素量マップ(不図示)が記憶されている。下限筒内酸素量演算部62は、この筒内酸素量マップからエンジン回転センサ70とアクセル開度センサ71との検出値に応じた筒内酸素量を読み取ることで、下限筒内酸素量O2LVを演算する。
燃焼状態演算部63は、過給圧やエンジン回転数等のエンジン10の運転状態を示す各種パラメータに基づいて、ECU60に予め記憶させたエンジンモデルから直前サイクルの燃焼状態を演算する。本実施形態において、エンジン10の直前サイクルの燃焼状態としては、例えば筒内酸素濃度O2PDや筒内温度、筒内圧力等が演算される。
筒内酸素濃度判定部64は、外部EGRの応答遅れにより生じる排ガスの悪化を抑制するために、内部EGRによる補填が必要か否かを判定する。ここで内部EGRとは、排気上死点近傍でEVC時期を進角すると共にIVO時期を遅角して、筒内残留ガス量を増加(筒内酸素濃度を低下)させることをいう。直前サイクルの状態量演算結果を基に算出した次サイクルの新気と外部EGRとの酸素濃度O2ADが目標筒内酸素濃度演算部61で演算された目標筒内酸素濃度O2TDよりも高い場合(O2AD>O2TD)、内部EGRによる補填は必要と判定される。一方、直前サイクルの状態量演算結果を基に算出した次サイクルの新気と外部EGRとの酸素濃度O2ADが目標筒内酸素濃度O2TD以下の場合(O2AD≦O2TD)、内部EGRによる補填は不要と判定される。
目標内部EGR量演算部65は、内部EGRが必要と判定された場合に、次サイクルの筒内酸素濃度を目標筒内酸素濃度O2TDまで低下させるのに必要となる筒内残留ガス量(以下、目標内部EGR量という)を演算する。より詳しくは、ECU60には、予め作成した筒内酸素濃度と筒内の残留ガス量との関係を示す内部EGR量設定マップ(不図示)が記憶されている。目標内部EGR量演算部65は、この内部EGR量設定マップから直前サイクルの筒内酸素濃度O2PDと目標筒内酸素濃度O2TDとの差に応じた値を読み取ることで、目標内部EGR量を演算する。
オーバラップ期間演算部66は、目標内部EGR量を確保するのに最適なEVC時期からIVO時期までの期間(以下、負のオーバラップ期間という)を演算する。より詳しくは、ECU60には、予め作成した内部EGR量とEVC時期・IVO時期との関係を示すオーバラップ期間設定マップ(不図示)が記憶されている。オーバラップ期間演算部66は、このオーバラップ期間設定マップから目標内部EGR量演算部65で演算された目標内部EGR量に対応するEVC時期とIVO時期とを読み取ることで、最適な負のオーバラップ期間を演算する。
内部EGR量補正部67は、煤排出の悪化や未燃成分の排出を抑制するために、下限筒内酸素量O2LVを判定閾値として負のオーバラップ期間を補正する。内部EGR量補正部67は、まずオーバラップ期間演算部66により演算された負のオーバラップ期間で吸排気バルブ11,12を開閉作動させた場合の推定筒内酸素量O2SVを演算する。そして、演算した推定筒内酸素量O2SVが下限筒内酸素量O2LV以下の場合(O2SV≦O2LV)、内部EGR量補正部67は、オーバラップ期間演算部66で演算された負のオーバラップ期間を次サイクルの筒内酸素量が下限筒内酸素量O2LVよりも高くなるEVC・IVO時期に補正する。
吸排気バルブ作動制御部68は、吸排気バルブ11,12の開閉作動をエンジン10の運転状態に応じた任意の開閉タイミングで制御する。また、吸排気バルブ作動制御部68は、筒内酸素濃度判定部64により内部EGRが必要と判定された場合は、吸排気バルブ11,12の開閉作動をオーバラップ期間演算部66で演算された負のオーバラップ期間で制御する。さらに、吸排気バルブ作動制御部68は、内部EGR量補正部67により負のオーバラップ期間が補正された場合は、吸排気バルブ11,12の開閉作動を補正されたEVC・IVO時期で制御する。
なお、これらECU60の各機能要素61〜68による内部EGRの制御は、図4に示すように、排気バルブ12が開弁作動した直後(圧縮上死点後180deg.C.A.)から開始される。また、本制御による内部EGRはあくまで外部EGRの応答遅れを補填する目的のため、負のオーバラップ期間としてのEVC時期の進角量を90deg.C.A確保できれば十分である。そのため、各機能要素61〜67による目標筒内酸素濃度O2TD、負のオーバラップ期間等の演算は、圧縮上死点後180deg.C.A.から開始されて排気上死点前90deg.C.Aまでに終了されるように構成されている。
次に、図5に基づいて、本実施形態の内燃機関の制御装置による制御フローを説明する。なお、本制御はエンジン10の始動(イグニッションスイッチのキースイッチON)と同時にスタートする。
ステップ100(以下、ステップを単にSと記載する)では、エンジン10の運転状態として、エンジン回転センサ70の検出値とアクセル開度センサ71の検出値とが読み込まれる。
S101では、エンジン回転数とアクセル開度とに基づいて、目標筒内酸素濃度演算部61により、NOx排出量を所定値以下に抑制する次サイクルの目標筒内酸素濃度O2TDが演算されると共に、下限筒内酸素量演算部62により、煤排出量や未燃成分の排出量を所定値以下に抑制する次サイクルの下限筒内酸素量O2LVが演算される。同時に、S102では、燃焼状態演算部63により、エンジンモデルから直前サイクルの筒内酸素濃度O2PDや筒内温度、筒内圧力等が演算される。
S103では、筒内酸素濃度判定部64により、外部EGRの応答遅れを内部EGRで補填する必要かあるか否かが判定される。直前サイクルの状態量演算結果を基に算出した次サイクルの新気と外部EGRとの酸素濃度O2ADがS101で演算された目標筒内酸素濃度O2TDよりも高い場合(O2AD>O2TD)、内部EGRは必要と判定されてS104に進む。一方、直前サイクルの状態量演算結果を基に算出した次サイクルの新気と外部EGRとの酸素濃度O2ADが目標筒内酸素濃度O2TD以下の場合(O2AD≦O2TD)、内部EGRは不要と判定されてS108に進む。
S104では、目標内部EGR量演算部65により、次サイクルの筒内酸素濃度を目標筒内酸素濃度O2TDまで低下させるのに必要な目標内部EGR量が演算される。さらにS105では、オーバラップ期間演算部66により、目標内部EGR量を確保するのに最適な負のオーバラップ期間(EVC・IVO時期)が演算される。
S106では、内部EGR量補正部67により、下限筒内酸素量O2LVを判定閾値として、煤排出の悪化を抑制するために負のオーバラップ期間を補正する必要があるか否かが判定される。S105で演算された負のオーバラップ期間で吸排気バルブ11,12を開閉作動させた場合の推定筒内酸素量O2SVが、S101で演算された下限筒内酸素量O2LVよりも高くなる場合(O2SV>O2LV)、補正は不要と判定されてS108へと進む。一方、推定筒内酸素量O2SVが下限筒内酸素量O2LV以下の場合(O2SV≦O2LV)、補正は必要と判定されてS107に進む。
S107では、内部EGR量補正部67により、S105で演算された負のオーバラップ期間が次サイクルの筒内酸素量を下限筒内酸素量O2LVよりも高くするEVC・IVO時期に補正される。
S108では、次サイクルのEVC・IVO時期が設定される。S103で内部EGRを不要と判定した場合、EVC・IVO時期はエンジン10の運転状態に応じた任意の開閉タイミングで設定される。S103で内部EGRを必要と判定し、かつ、S106で負のオーバラップ期間の補正を不要と判定した場合、EVC・IVO時期はS104で演算された目標内部EGR量を確保するのに最適な負のオーバラップ期間で設定される。S103で内部EGRを必要と判定し、かつ、S106で負のオーバラップ期間の補正を必要と判定した場合、EVC・IVO時期はS107で補正された次サイクルの筒内酸素量を下限筒内酸素量O2LVよりも高くするEVC・IVO時期で設定される。
S109では、吸排気バルブ作動制御部68により、S108で設定したEVC・IVO時期で吸排気バルブ11,12の開閉作動が制御される。その後、本制御のS100〜109までの各ステップは、エンジン10の停止(イグニッションスイッチのキースイッチOFF)まで繰り返し行われる。なお、次サイクルのエンジン10の燃焼状態を演算するために、S108で設定されたEVC・IVO時期、及びS109で検出されたエンジン回転センサ70、アクセル開度センサ71、ブースト圧センサ72等の各センサ値は、燃焼状態演算部63に出力されるように構成されている。
次に、本実施形態に係る内燃機関の制御装置による作用効果について説明する。
エンジン10の運転状態が遷移する過渡運転条件下において外部EGRに応答遅れが生じると、NOx排出が悪化する可能性がある。本実施形態の内燃機関の制御装置では、直前サイクルの筒内酸素濃度O2PDがNOx排出量を所定値以下に抑制する目標筒内酸素濃度O2TDよりも高い場合、次サイクルの筒内酸素濃度を目標筒内酸素濃度O2TDまで低下させる最適なEVC・IVO時期で吸排気バルブ11,12が開閉作動される。
すなわち、本実施形態の内燃機関の制御装置は、EVC時期を進角させてIVO時期を遅角させる内部EGRにより、次サイクルの筒内酸素濃度を目標筒内酸素濃度O2TDまで低下させ、外部EGRの応答遅れを補填するように構成されている。したがって、本実施形態の内燃機関の制御装置によれば、NOx排出の悪化を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の内燃機関の制御装置は、煤排出量や未燃成分の排出量を所定値以下に抑制する下限筒内酸素量O2LVを判定閾値として、次サイクルの筒内酸素量が下限筒内酸素量O2LVよりも高くなるようにEVC・IVO時期を補正するように構成されている。したがって、本実施形態の内燃機関の制御装置によれば、外部EGRの応答遅れを内部EGRで補填してNOx排出の悪化を抑制しつつ、煤排出の悪化や未燃成分の排出も効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、可変動弁装置13,14に供給される作動流体はエンジン10の燃料を用いるものとして説明したが、他の流体を作動流体として用いることもできる。また、エンジン10はディーゼルエンジンに限定されず、ガソリンエンジン等であってもよい。
10 エンジン
11 吸気バルブ
12 排気バルブ
13 吸気バルブ用可変動弁装置
14 排気バルブ用可変動弁装置
60 ECU
61 目標筒内酸素濃度演算部(目標酸素濃度演算手段)
62 下限筒内酸素量演算部(下限酸素量演算手段)
63 燃焼状態演算部(筒内酸素濃度演算手段)
64 筒内酸素濃度判定部
65 目標内部EGR量演算部(目標残留ガス量演算手段)
66 オーバラップ期間演算部(バルブ開閉時期演算手段)
67 内部EGR量補正部(バルブ開閉時期補正手段)
68 吸排気バルブ作動制御部(バルブ作動制御手段)

Claims (2)

  1. 吸排気バルブの開閉時期を任意に設定可能な可変動弁装置を有する内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて次サイクルのNOx排出量を所定値以下に抑制する筒内の目標酸素濃度を演算する目標酸素濃度演算手段と、
    前記内燃機関の直前サイクルの燃焼状態に基づいて筒内酸素濃度を演算する筒内酸素濃度演算手段と、
    演算された前記筒内酸素濃度が演算された前記目標酸素濃度よりも高い場合に、予め記憶した筒内の酸素濃度と残留ガス量との関係に基づいて、次サイクルの筒内酸素濃度を前記目標酸素濃度まで低下させる目標残留ガス量を演算する目標残留ガス量演算手段と、
    予め記憶した筒内の残留ガス量と前記吸排気バルブの開閉時期との関係に基づいて、次サイクルの筒内残留ガス量を前記目標残留ガス量にするバルブ開閉時期を演算するバルブ開閉時期演算手段と、
    演算された前記バルブ開閉時期で前記吸排気バルブが開閉作動するように前記可変動弁装置を制御するバルブ作動制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記内燃機関の運転状態に基づいて次サイクルの煤排出量を所定値以下に抑制する筒内の下限酸素量を演算する下限酸素量演算手段と、
    演算された前記バルブ開閉時期で前記吸排気バルブを開閉作動させた場合の推定筒内酸素量が前記下限酸素量よりも低くなるときは、筒内酸素量が少なくとも前記下限酸素量以上となるように前記バルブ開閉時期を補正するバルブ開閉時期補正手段と、をさらに備える請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
JP2012123416A 2012-05-30 2012-05-30 内燃機関の制御装置 Pending JP2013249748A (ja)

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