JP2013248844A - インク噴射装置用インクボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクボトル3は、インクを内部に収容する本体ボトル部10と、インクを本体ボトル部10から導出する開閉可能な開口部12を備えるインク噴射装置用インクボトルであって、開口部12を備える本体ボトル部10の側壁10aとは反対側の側壁10bに、使用時に穿孔される穿孔部13を備え、穿孔部13は、本体ボトル部10の内部方向に陥没し、穿孔部13の周囲の側壁より薄く形成された穿孔面10cを有し、穿孔面10cには、本体ボトル部10の外部方向に突出する突起18を有している。
【選択図】図1
Description
図1(a)は、実施形態1に係るインク噴射装置用インクボトルとしてのインクボトル3を示す断面外略図である。
インクボトル3は、インクジェットプリンターなどのインク噴射装置で使用されるインクを収容する容器であり、本体ボトル部10、第1の開口部としての開口部12、穿孔部13、開口部12を封止する栓14などで構成される。
本体ボトル部10は、内部にインクを収容する容器本体であり、フッ素樹脂材料、またはフェノール樹脂材料などで構成されている。
開口部12は、インクを本体ボトル部10から導出する開閉可能な開口部であり、本体ボトル部10から外部に突出する円筒形状に形成されている。円筒形状の外周側面にはネジ山が形成されている。
栓14は、ネジ蓋であり、内周側面に開口部12に形成されたネジ山に対応するネジ山が形成されている。栓14を開口部12にかぶせ、開口部12と栓14それぞれのネジ山を合わせて回転させることで、開閉が可能となっている。
なお、開口部12の開閉機構はこの方法に限定するものではなく、例えば、開口部12の内周側面に密着するように挿入される栓の脱着によって開閉する機構であっても良い。
突起18の長さは、側壁10bの表面が属する平面(図1に1点鎖線で示す面)より外側(図1において下方)に突出しない程度の長さとしている。
穿孔面10cは、穿孔面10cに設けられた突起18を、図1(b)に示すように倒すと、突起18の根元の周辺領域が容易に破断するように、その肉厚が薄く形成されている。
インク27の種類は、染料タイプでも顔料タイプでも構わないし、有機溶剤入りでも、水性インクでも構わない。
なお、インクボトル3の本体ボトル部10は、フッ素樹脂、またはフェノール樹脂で構成されると説明したが、これに限定するものではなく、使用するインク27に対する耐性が高いものであれば良い。
次に、インクボトル3の天地を逆にして、本体ボトル部10の側面を押圧すると、圧力を受けたインク27は、インクタンク25に流れていく。インクタンク25は、インク噴射装置の液体噴射ヘッド30(記録ヘッド)に接続されている。本体ボトル部10の側面を押圧する力を緩めると、本体ボトル部10の内部圧力が下るが、穿孔面10cに設けられた突起18を倒して突起18の根元の周辺領域を破断し穿孔すると、穿孔部13から外気(空気)が流入する。流入した外気圧、およびインク27の自重により、この後、本体ボトル部10に残存したインク27は、インクタンク25に移る。
なお、穿孔面10cを本体ボトル部10の内部方向に陥没させ、突起18が、側壁10bの表面より外側に突出しない長さとすることで、不用意に突起18に触れて、あるいは突起18が何かに触れて穿孔部13が穿孔されないようにしている。
インク27をインクタンク25に移す際、開口部12を下方にして、穿孔面10cに有する突起18を倒すことにより、薄く形成された穿孔面10cが穿孔され、穿孔を通して外気(空気)を本体ボトル部10の内部に導入させることができる。その結果、本体ボトル部10の内部からインクタンク25に移動する部分のインク27は、本体ボトル部10の外部から導入される空気に触れることなく、スムーズにインクタンク25に移動させることができる。チューブ23の内部においては、インク27に空気が入らない状態なので、インクタンク25に移されたインク27には気泡が混入しない。従って、インクタンク25と接続された液体噴射ヘッド30に対して気泡のない状態でインク27を供給し、インク噴射時に、気泡により正常な吐出が妨げられ、印刷品質が低下することを防止することができる。
次に、実施形態2に係るインク噴射装置用インクボトルについて説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図3は、実施形態2に係るインクボトル5を示す概略断面図である。
実施形態2に係るインク噴射装置用インクボトルは、実施形態1における穿孔部13を開閉可能な形態にしていることを特徴としている。
インクボトル5は、本体ボトル部10、開口部12、栓14、第2の開口部としての外気導入部20などで構成される。インクボトル5は、穿孔部13に代わり外気導入部20が備えられている点を除くと、インクボトル3と同じである。
外気導入部20は、開口部21、開口部21を封止する栓22などで構成される。
開口部21は、開閉可能な開口部であり、本体ボトル部10から外部に突出する円筒形状に形成されている。円筒形状の外周にはネジ山が形成されている。
栓22は、ネジ蓋であり、内周に開口部21に形成されたネジ山に対応するネジ山が形成されている。栓22を開口部21にかぶせ、開口部21と栓22それぞれのネジ山を合わせて回転させることで、開閉が可能となっている。
また、図3において、外気導入部20は穿孔部13と同様に、本体ボトル部10の内部方向に陥没させて形成しているが、突起18を備えていないので、必ずしも陥没させる必要はない。
インク27をインクタンク25に移す際、開口部12を下方にして、外気導入部20を解放し、開口部21を通して外気(空気)を本体ボトル部10の内部に導入させることができる。
また、開閉が可能な外気導入部20を用いることで、インクボトル5を繰り返し、利用することができる。
Claims (3)
- インクを内部に収容する本体ボトル部と、前記インクを前記本体ボトル部から導出する開閉可能な開口部を備えるインク噴射装置用インクボトルであって、
前記開口部を備える前記本体ボトル部の第1側壁とは反対側の第2側壁に、使用時に穿孔される穿孔部を備え、
前記穿孔部は、前記本体ボトル部の内部方向に陥没し、前記穿孔部の周囲の前記第2側壁より薄く形成された穿孔面を有し、
前記穿孔面には、前記本体ボトル部の外部方向に突出する突起を有していることを特徴とするインク噴射装置用インクボトル。 - インクを内部に収容する本体ボトル部と、前記インクを前記本体ボトル部から導出する開閉可能な第1の開口部を備えるインク噴射装置用インクボトルであって、
前記第1の開口部を備える前記本体ボトル部の第1側壁とは反対側の第2側壁に、使用時に開口される第2の開口部を備えていることを特徴とするインク噴射装置用インクボトル。 - 前記本体ボトル部は、フッ素樹脂材料、またはフェノール樹脂材料を含み構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインク噴射装置用インクボトル。
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