JP2009120223A - 容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、確実に内容物取り出し用の空気孔を形成させることができる突起を設けるとともに、内容物取り出し用の空気孔が形成されない突起を複数箇所形成することで、ゲーム感覚による遊び心を持たせることができ、商品に対する付加価値をアップした容器を提供する。
【解決手段】
本発明は、内容物を収容する本体4と本体底面部7の外方に突出した足部5を有し、前記足部5に近接した位置において突起6を複数個設置し、前記突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6と、前記本体底面部7に空気孔10を形成せずに折り倒すことができる突起6aを成形した容器3である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、主にプリンやゼリーなどの粘性のある食品が入った容器に関するものである。
従来からプリンや寒天状食品用の容器として、内容物を取り出すために本体底面部から突起を突出させ、この突起を折り取ることによって内容物取り出し用の空気孔を形成可能とした容器が特許文献1、2に記載されている。
特許文献1は、容器に突起を設けた形状で、内容物を取り出すことが出来る考案である。
特許文献2は、指掛け柱と呼ばれる突起が円柱状である。
特許文献3は、ポリプロピレン樹脂を使用した容器において空気孔を確実に得られる発明である。ポリプロピレン樹脂は軟質な樹脂であり、曲げや衝撃の力に強いが、突起を押し倒すと樹脂が伸びて確実に空気孔を設ける事ができない場合がある。しかし特許文献3はこのことを解消した特許である。
特許文献4は、薄肉の領域内にウエルドラインの交叉点を設定することで確実に内容物取り出し用の空気孔を形成することが出来る発明である。
実開昭48−62248号公報 実開昭57−35286号公報 特開2006−248574号公報 特開2007−269358号公報
特許文献1、2の容器は、内容物取り出し用の空気孔を形成することで内容物を取り出す構造の容器である。しかしながら、特許文献1は、容器に突起を設けただけの形状であり、突起の長さや底部の肉厚等は明確にされておらず、突起を設けているだけである。薄肉部分がなく同じ肉厚であれば、突起を折る際の力が必要になり、子供の力では突起を折ることができない。特許文献2は、指掛け柱と呼ばれる突起が円柱状である為、突起を折る際に力を入れると指が痛くなる問題があった。それは、原料の問題もあり、この種の容器で使われる原料としてはポリスチレン系樹脂やポリプロピレン樹脂が一般的に使われている。
ポリスチレン系樹脂の原料特性として、硬質な樹脂であり、曲げや衝撃の力に弱いが透明性は優れている。一方、特許文献3の容器に使用されているポリプロピレン樹脂の原料特性は、軟質な樹脂であり、曲げや衝撃の力に強いが透明性はポリスチレン系樹脂に比べると劣る。
この種の容器を採用する場合、硬質な樹脂で突起が折りやすく、透明性も優れているポリスチレン系樹脂を採用する事が多いが、硬質な樹脂の為、開封する際に力を入れると指が痛くなるという問題がある。反対にポリプロピレン樹脂を採用すると突起を折る際の指の痛みは解消するが、軟質の樹脂の為、突起を押し倒すと樹脂が伸びて確実に空気孔を設ける事ができないという問題がある。
また、特許文献4のようにウエルドラインの交叉点を設定することで確実に軽い力で突起を折り取ることが出来る発明があるが、量産する際には多数個取りの金型を用いなければならない。例えば8個取りの金型で生産すると8個全てを薄肉の領域にウエルドラインの交叉点を設定することは高度な技術を有し、ウエルドラインの交叉点が薄肉の領域から外れると突起を折り取ることができない。
本発明の目的は、上記課題を解決し、確実に内容物取り出し用の空気孔を形成させることができる突起を設けるとともに、内容物取り出し用の空気孔が形成されない突起を複数箇所形成することで、ゲーム感覚による遊び心を持たせることができ、商品に対する付加価値をアップした容器を提供することである。
内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記足部と足部の間にゲート位置を設け、前記ゲート位置と前記足部の間の位置に本体底面部の外方に向けて突出した突起を複数個設置した容器であって、前記突起の少なくとも1つ以上において、突出した前記突起を折ることによって内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成するとともに、前記突起の少なくとも1つ以上において、前記本体底面部に空気孔を形成せずに、突出した前記突起を折り倒すことができる突起を形成した容器である。
折ることによって内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成する突起において、前記本体底面部を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起を本体底面部の外方に向けて突出して形成し、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記本体底面部と前記突起の間には、前記本体底面部より薄肉となる薄肉の領域を設けた容器である。
前記突起を上底側から下底側へ押し倒したときに、前記突起の接する前記下底側の中心の一部が前記本体底面部と重なり合いヒンジ機能を形成した容器である。
前記ゲート位置から遠ざかるにつれて前記薄肉の領域を厚くした容器である。
前記上底の両端を突出させ、より鋭角となる山形を形成した容器である。
前記突起の上底側の薄肉の領域と前記本体底面部の境目付近にウエルドラインを発生するように形成した容器である。
内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成するための突起と内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成させない突起の外観形状が同じ容器である。
透明合成樹脂または半透明合成樹脂で形成された容器である。
本発明は、内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記足部と足部の間にゲート位置を設け、前記ゲート位置と前記足部の間の位置に本体底面部の外方に向けて突出した突起を複数個設置した容器であって、前記突起の少なくとも1つ以上において、突出した前記突起を折ることによって内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成するとともに、前記突起の少なくとも1つ以上において、前記本体底面部に空気孔を形成せずに、突出した前記突起を折り倒すことができる突起を形成した容器であるので、複数設置された中のいずれかの突起を選択して折ることによって、前記本体底面部に空気孔が形成される突起を選択すれば、軽い力を加えるだけで前記突起を折り倒し、容器内に収められた内容物を下へ落下させることができ、前記本体底面部に空気孔が形成されない突起を選択すれば、軽い力を加えるだけで前記突起を折り曲げることができるが、前記本体底面部には空気孔は形成されないため内容物の落下はしない。よって、ゲーム感覚による遊び心を持たせることができ、商品に対する付加価値をアップした容器を提供することができる。
また、折ることによって内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成する突起において、前記本体底面部を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起を本体底面部の外方に向けて突出して形成し、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記本体底面部と前記突起の間には、前記本体底面部より薄肉となる薄肉の領域を設けた容器であるので、前記本体底面部に空気孔が形成する突起を選択した場合は、軽い力で突起を折ることが出来る。
更に、前記突起を上底側から下底側へ押し倒したときに、前記突起の接する前記下底側の中心の一部が前記本体底面部と重なり合いヒンジ機能を形成した容器であるので、前記突起を折る際の支点となり、前記突起を折りやすく、なおかつ前記突起を内容物に混入させることがなくなる容器を提供することができる。
また、前記ゲート位置から遠ざかるにつれて前記薄肉の領域を厚くすることにより薄肉部においても樹脂を流れやすくすることで安定した生産が可能となる容器を提供することが出来る。
更に、前記上底の両端を突出させより鋭角となる山形を形成した容器であるので、前記山形の先端が折り取り開始地点となり、前記突起を指が痛くならず、なおかつ、軽い力で折ることが出来る容器を提供することが出来る。
また、前記突起の上底側の薄肉の領域と前記本体底面部の境目付近にウエルドラインを発生するように形成した容器であるので、突起と足部の間のゲート位置と前記突起を折る方向が垂直方向であれば、突起の根元部分にゲート方向に短辺を有する略長方形の薄肉の領域を設けることでウエルドラインを安定して形成できる容器を提供することが出来る。
更に、内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成するための突起と内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成させない突起の外観形状が同じであるので、前記容器が透明合成樹脂または半透明合成樹脂で形成した場合であっても、内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成するための突起であるのか、内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成させない突起であるかの違いを目視で見分けることは困難な容器を提供することが出来る。
更に、透明合成樹脂または半透明合成樹脂で形成された容器であるので、内容物の状態を容易に見ることが出来る。
図1及び図2において、本発明である容器3を射出成形する方法を説明する。固定金型であるキャビ型1と可動金型であるコア型2とで一対の金型が構成される。前記キャビ型1には、合成樹脂高温で溶融する樹脂射出器1aと前記樹脂射出器1aと連結し合成樹脂材を外へ流出する射出部1bを設けている。図1において、キャビ型1とコア型2が突き合って金型が型締めされた状態を示す。図1のような型締め状態では、キャビ型1の外面型1cとコア型2の内面型2aによって製品形状すなわち容器3が形成され、前記樹脂射出器1a内には高温で溶融した合成樹脂材が射出部1bから高圧力で射出され、容器3が成形される。前記容器3が硬化した後、コア型2がキャビ型1から後退し、図2に示すように金型が型開きし、成形品が取り出される。
図3乃至図6において、容器3は、プリンや寒天状食品等の内容物を収容する有底筒状容器3の本体4と前記本体4の底面である本体底面部7の外方に突出した足部5を有している。前記足部5は、図3及び図5に示すような一体でリング状に形成されても、または複数個から形成されていても良く、前記突起6、61を保護する役割もある。前記容器3には、図7乃至図10にしめすように、前記足部5に近接した位置において部分的に除去するための突起6を少なくとも1つ以上、前記足部5に沿って形成しており、また、前記容器3には、図19乃至図22にしめすように、前記本体底面部7に空気孔を形成せずに、前記本体底面部7から突出した突起61を折り倒すことができる前記突起61を少なくとも1つ以上形成しており、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂等からなる合成樹脂製の一体成形容器3である。
図7乃至図9に示すように、前記本体底面部7には、前記突起6とつながり、前記本体底面部7と前記突起6の間に薄肉の領域8を設けている。前記本体底面部7から突出した前記突起6は前記足部5よりも低く、地面に接触しない長さである。また、図7に示すように、足部5と足部5の間にゲート位置11を設け、前記ゲート位置11と前記足部5の間の位置において部分的に前記本体底面部7を除去する水平方向の断面形状が略台形の突起6を形成している。図11乃至図13に示すように、前記突起6は上底6eが短辺で下底6dが長辺の長さが異なる台形状の突起6であり、前記本体底面部7の外方に向けて突出して形成している。前記上底6e側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底6dは外方に突出した弓形状であって、前記本体底面部7と前記突起6の間には、前記本体底面部7より薄肉となる薄肉の領域8を設けている。
更に、図10に示すように、前記突起6を上底6e側から下底側6dへ押し倒すことにより、前記突起6と本体底面部7が接する前記下底6d側の中心の一部が前記本体底面部7と重なり合ってヒンジ機能6bを形成している。 また、図11乃至図13に示すように、前記上底6eは両端を突出させより鋭角となる山形6cを形成している。前記山形6cを形成することで、前記突起6を上底6e側から下底側6dへ押し倒したときに、前記山形6cの2点から引き裂き開始するので、引き裂かれる力が2点に分散されることから、軽い力で前記突起6を押し倒すことができる。そのため、前記山形6cの角度は図13に示すように、鋭角であればあるほど良い。
前記薄肉の領域8とは、図7乃至図9及び図11に示すように前記本体底面部7と前記突起6の間に設けられた前記本体底面部7より薄肉になっている部分のことである。また、前記薄肉の領域8は、前記ゲート位置11から遠ざかるにつれて前記薄肉の領域8を厚くすることで樹脂を流れやすく安定した生産ができる。よって、図7乃至図8に示すように薄肉の領域8は、ゲート位置11より近い位置に形成される薄肉の領域8aよりも、前記ゲート位置11より遠い位置に形成される薄肉の領域8bの方を厚く形成する方が望ましい。
更に、ゲート位置11とは、図1に示すように射出成形において合成樹脂材の射出部1bにあたる部分であり、前記ゲート位置11から図11に示すように、樹脂の流れ9は、ゲート位置11から足部5方向に流れていく。前記樹脂の流れ9は、前記突起6の側壁6aにあたり、前記突起6の先端6f方向と前記突起6の上底6e側と前記突起6の下底6d側に分流され、再び合流し容器3の本体4や足部5に流れていく。
ウエルドライン12とは、樹脂の流れ9により、樹脂同士が流れて接合する樹脂の接合面のことを言い、前記接合面は強度が弱く割れやすくなる。前記ウエルドライン12を図12及び図13に示す太線の位置周辺に発生させるには、図11に示す位置関係にゲート位置11と突起6を設け、本発明である前記突起6と薄肉の領域8を形成することで、ウエルドライン12を図12及び図13に示す太線の位置周辺に発生させることが容易となる。本発明の図11の破線矢印のようにゲート位置11から流れ込む樹脂の流れ9は、前記本体底面部7から薄肉の領域8へ流れ、前記突起6を成形していき足部5へと流れ込んでいくとともに、前記上底6e側の薄肉の領域8に流れ込んだ樹脂の流れ9は、前記上底6e側の本体底面部7から流れ込んだ樹脂の流れ9と接合することで、図12及び図13に示す太線の位置周辺にウエルドライン12を発生させることができる。前記ウエドライン12が形成されている箇所は、強度が弱く割れやすくなることから、前記突起6を上底6e側から下底側6dへ押し倒すことにより、前記突起6が更に折り倒しやすくなる。
次に、本発明の前記突起6の少なくとも1つ以上において、突出した前記突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6の実施例の評価テストについて説明するが、本発明の範囲は以下に示す評価テスト等により制限されるものではない。また、評価テストについては、本発明品の突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6と、従来の容器の突起66とを比較したものであり、必ずしも同じ結果が得られるわけではないが、同等の結果を得ることが出来る。従来の容器に成形されている突起66の形状は、図14及び図15に示すとおり円錐状の突起66で薄肉の領域86は円形であり、前記突起66を押し倒す方向は、図14乃至図15に示す矢印方向である。
まず、本発明品の突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6と従来の容器の突起66の突起折れ強度について検証した。評価テスト方法として、本発明品の突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6と市販されている従来容器の突起66の折れ強度について測定する為、昇降機にプッシュプルゲージをセットした測定機で評価した。プッシュプルゲージには、容器の突起6、66を押す専用治具をセットし、昇降機の速度は100mm/minの速度で突起6、66の先端6f、66fから3mmの位置に専用治具を当て、プッシュプルスケールのピーク強度を測定した。
試験数はそれぞれ5回実施し、突起6、66折れ強度のピーク強度を測定した結果、表1のような結果となり、本発明品の突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6の方が力を入れずに突起6を折る事が出来た。使用原料については、どちらもポリスチレン系樹脂を使用した容器である。
Figure 2009120223
次に、同一原料での比較をする為、同一容器内に4種類の突起6、67、68、69を設け、ゲート位置と開口させる方向及び突起形状について検証した。本発明品の前記突起6の少なくとも1つ以上において、突出した前記突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6は、図7乃至図13に示す断面形状が略弓形の突起6で薄肉の領域8の形状が四角形である。次に突起形状Aは、図16に示す従来からある円錐状の突起67で薄肉の領域は扇形である。そして、突起形状Bは図17に示すとおり円錐状の突起68で薄肉の領域は前記突起68の円周に円形状に設けてあるものである。最後に、突起形状Cは図18に示すとおり半円形の突起69で薄肉の領域89は半円形である。
試験はそれぞれ5回実施し、試験方法は前回と同様の方法を用いて突起折れ強度のピーク強度を測定した結果、表2のような結果となり、本発明品の突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6の方が力を入れずに突起6を折る事が出来た。今回の評価テストで使用した容器の原料は、ポリスチレン系樹脂の容器を使用した。尚、本発明の突起6の押し倒す方向は図10に示すように上底6e側から下底側6dにむかってであり、突起形状A、突起形状B、突起形状Cの押し倒す方向は、図16乃至図18に示す矢印方向である。
Figure 2009120223
次に、内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成させない突起61について説明する。図19乃至図22において、前記本体底面部7には前記突起61がつながり、前記本体底面部7と前記突起61の間に薄肉の領域81を設けることが好ましい。前記薄肉の領域81については、前記突起61を折り倒した時に前記薄肉の領域81から空気孔10が開かずに、前記突起61と前記本体底面部7との接合付近から図22にしめすように前記突起61が先に折れ曲がる肉厚を設定することで、透明合成樹脂及び半透明合成樹脂を使用して容器3を形成した場合においても、図7乃至図10の内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成するための突起6であるのか、図19乃至図22の内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成させない突起61であるかの違いを、目視で見分けることは困難な容器3を提供することができる。よって、不透明な合成樹脂を使用する場合は、特に薄肉の領域81を設ける必要はない。また、前記本体底面部7から突出した前記突起61は前記足部5よりも低く、地面に接触しない長さである。
更に、図7乃至図10の内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成するための突起6と、図19乃至図22の内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成させない突起61の外観形状については、目視で見分けることを困難にするためにも同形状または類似形状にすることが望ましい。
本発明は、図7乃至図10に示すように前記突起6の少なくとも1つ以上において、突出した前記突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起6と、図19乃至図22にしめすように前記本体底面部7に空気孔10を形成せずに突出した前記突起61を折り倒すことができる突起61を複数設置することで、複数設置された中のいずれかの突起6,61を選択して折ることによって、内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成できる突起6を選択すれば空気孔10が形成されて、容器3内に収められた内容物を下へ落下させることができ、前記本体底面部7に空気孔10が形成されない突起61を選択すれば、先に前記突起61の基部付近が折り曲がり、前記本体底面部7には空気孔10は形成されないため内容物の落下をさせることはできないので、ゲーム感覚による遊び心を持たせた容器3となり、商品に対する付加価値をアップした容器3を提供することができる。
図23及び図24において、図21と図22の突起61の異なる断面形状を示しているが、前記突起61を軽い力で折り曲げやすくするためには、図24に示すように、本体底面部7と接合部61agに段部を設けて、突起61aを押し倒す方向の前記突起61aの肉厚を薄く形成するのが望ましい。
また、前記突起61aの形状のように突起61aを薄くした場合に、折ることによって内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起60は、図26及び図27に示すように、前記本体底面部7と前記突起60の接合部60gの水平方向の断面形状が、略台形状であればよく、前記突起60の中間部分や先端60f部分の水平方向の断面形状は、略台形状に限定されるものではない。
更に、前記突起60の前記薄肉の領域80は、図11に示すように前記ゲート位置11から遠ざかるにつれて前記薄肉の領域80を厚くすることで樹脂を流れやすく安定した生産ができる。よって、図11及び図26に示すように薄肉の領域80は、ゲート位置11より近い位置に形成される薄肉の領域80aよりも、前記ゲート位置11より遠い位置に形成される薄肉の領域80bの方を厚く形成する方が望ましい。
また、図28に示すように、前記突起60を上底60e側から下底側60dへ押し倒すことにより、前記突起60と本体底面部7が接する前記下底60d側の中心の一部が前記本体底面部7と重なり合ってヒンジ機能60bを形成している。 更に、図11乃至図13に示すように、前記接合部60gの前記上底60eは両端を突出させより鋭角となる山形60cを形成している。前記山形60cを形成することで、前記突起60を上底60e側から下底側60dへ押し倒したときに、前記山形60cの2点から引き裂き開始するので、引き裂かれる力が2点に分散されることから、図28に示すように、軽い力で前記突起60を押し倒し空気孔10を形成することができる。そのため、前記山形60cの角度は、鋭角であればあるほど良い。
また、目視で見分けられないようにするために、図23及び図24に示す前記本体底面部7に空気孔10を形成せずに突出した前記突起61aを折り倒すことができる突起61aについても、図26及び図27に示す前記突起60の接合部60gの位置に、図23及び図24に示す接合部61agを設けることが望ましい。
本発明の異なる実施例として示した図23乃至図28の突起60、61aの折れ強度についても測定を行ってみた。測定方法については、昇降機にプッシュプルゲージをセットし測定機で評価した。前記プッシュプルゲージに、容器3の突起60、61aを押す専用治具をセットし、昇降機の速度は100mm/minの速度で突起60、61aの先端60f、61afから3mmの位置に専用治具を当て、プッシュプルスケールのピーク強度の測定した。
試験数はそれぞれ5回実施し、使用原料はポリスチレン系樹脂を使用し、突起折れ強度のピーク強度を測定した結果、表3のような結果となった。突起形状Dは図26及び図27の内容物取り出し用の空気孔10を前記本体底面部7に形成することができる突起60であるが、図28に示すように、より軽い力で前記突起60を折り空気孔10を成形することが出来た。また、突起形状E1、突起形状E2、突起形状E3は図23及び図24の前記本体底面部7に空気孔10が形成されない突起61aであるが、図25に示すように軽い力で前記接合部61agと前記突起61aの境目あたりから前記突起61aを折り倒すことができた。
Figure 2009120223
本発明の実施形態である成形方法1を示す断面図である。 本発明の実施形態である成形方法2を示す断面図である。 同実施形態を示す容器の斜視図である。 同実施形態を示す容器の上面図である。 同実施形態を示す容器の底面図である。 同実施形態を示す容器の側面図である。 図6に示す容器のA−A断面図である。 図7に示すB部分の拡大図である。 同実施形態を示す突起の説明図1である。 同実施形態を示す突起の説明図2である。 同実施形態を示す樹脂の流れの説明図である。 同実施形態を示す突起周辺の上面図である。 本発明の異なる実施形態を示す突起の上面図である。 従来容器に形成された突起の断面図である。 図14に示す突起の上面図である。 図15の異なる薄肉の領域1を示す上面図である。 図15の異なる薄肉の領域2を示す上面図である。 図15の異なる突起と薄肉の領域3を示す上面図である。 図7の異なる突起を示す断面図である。 図19に示すC部分の拡大図である。 図19に示す突起の説明図1である。 図19に示す突起の説明図2である。 図20の異なる実施形態を示す突起の拡大図である。 図21の異なる実施形態を示す突起の拡大図である。 図22の異なる実施形態を示す突起の拡大図である。 図8の異なる実施形態を示す突起の拡大図である。 図9の異なる実施形態を示す突起の拡大図である。 図10の異なる実施形態を示す突起の拡大図である。
符号の説明
3 容器
4 本体
5 足部
6 突起
60 突起
61 突起
61a 突起
6b ヒンジ機能
60b ヒンジ機能
6c 山形
60c 山形
6d 下底
60d 下底
61d 下底
61ad 下底
6e 上底
60e 上底
61e 上底
61ae 上底
7 本体底面部
8 薄肉の領域
8a 薄肉の領域
8b 薄肉の領域
80 薄肉の領域
80a 薄肉の領域
80b 薄肉の領域
81 薄肉の領域
81a 薄肉の領域
10 空気孔
11 ゲート位置
12 ウエルドライン

Claims (8)

  1. 内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記足部と足部の間にゲート位置を設け、前記ゲート位置と前記足部の間の位置に本体底面部の外方に向けて突出した突起を複数個設置した容器であって、前記突起の少なくとも1つ以上において、突出した前記突起を折ることによって内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成するとともに、前記突起の少なくとも1つ以上において、前記本体底面部に空気孔を形成せずに、突出した前記突起を折り倒すことができる突起を形成したことを特徴とする容器。
  2. 折ることによって内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成する突起において、前記本体底面部を除去する水平方向の断面形状が略台形であり、上底が短辺で下底が長辺の長さが異なる突起を本体底面部の外方に向けて突出して形成し、前記上底側は内側にくぼむ弓形状であり、前記下底側は外方に突出した弓形状であって、前記本体底面部と前記突起の間には、前記本体底面部より薄肉となる薄肉の領域を設けたことを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 前記突起を上底側から下底側へ押し倒したときに、前記突起の接する前記下底側の中心の一部が前記本体底面部と重なり合いヒンジ機能を形成したことを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 前記ゲート位置から遠ざかるにつれて前記薄肉の領域を厚くすることを特徴とする請求項2乃至請求項3に記載の容器。
  5. 前記上底の両端を突出させ、より鋭角となる山形を形成したことを特徴とする請求項2乃至請求項4に記載の容器。
  6. 前記突起の上底側の薄肉の領域と前記本体底面部の境目付近にウエルドラインを発生するように形成したことを特徴とする請求項2乃至請求項5に記載の容器。
  7. 内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成するための突起と内容物取り出し用の空気孔を前記本体底面部に形成させない突起の外観形状が同じであることを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の容器。
  8. 透明合成樹脂または半透明合成樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項7に記載の容器。
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