JP2007269358A5 - - Google Patents

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容器
本発明は、本体内に収納したプリンや寒天状食品等の内容物を取り出しやすくするため、本体底面部から突起を突出させ、この突起を折り取ることによって内容物取り出し用の空気穴を形成可能とした容器に関する。
従来からプリンや寒天状食品用の容器として、内容物を取り出すために本体底面部から突起を突出させ、この突起を折り取ることによって内容物取り出し用の空気孔を形成可能とした容器が特許文献1、2に記載されている。
実開昭60−118680 実開昭60−177091
従来の容器では突起を折り取ることによって内容物取り出し用の空気穴を形成することによって、内容物を取り出すが特にポリプロピレンで成形した容器の場合はポリプロピレンの性質上、薄肉部と突起が伸びて折り取ることができず、確実に内容物取り出し用の空気穴を形成することができず、内容物を取り出すことができないことがある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、確実に内容物取り出し用の空気穴を形成させることができる容器を提供することである。
本発明は、内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記足部に近接した位置において部分的に除去する為の突起を前記足部に沿って形成し、前記突起の基部がつながる前記本体底面部に薄肉の領域と前記薄肉の領域より厚みのある腕部とを形成し、前記腕部を支点にして、かつ、厚みのある腕部を残し前記本体底面部から突出した前記突起を折ることによって内容物取り出し用の空気穴を形成可能とした可撓性のある合成樹脂材でできた容器の成形方法であって、前記突起と前記足部の間にゲート位置を設け、前記薄肉の領域でゲート位置から離れた位置をウエルドラインの交叉点として設定する容器である。
本発明は、内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記足部に近接した位置において部分的に除去する為の突起を前記足部に沿って形成し、前記突起の基部がつながる前記本体底面部に薄肉の領域と前記薄肉の領域より厚みのある腕部とを形成し、前記腕部を支点にして、かつ、厚みのある腕部を残し前記本体底面部から突出した前記突起を折ることによって内容物取り出し用の空気穴を形成可能とした可撓性のある合成樹脂材でできた容器の成形方法であって、前記突起と前記足部の間にゲート位置を設け、前記薄肉の領域でゲート位置から離れた位置をウエルドラインの交叉点として設定することによって確実に内容物取り出し用の空気穴を形成させることができる容器である。特に容器の樹脂がポリプロピレンである場合に効果をもたらす。
図1及び図2において、本発明である容器を射出成形する方法を説明する。可動金型であるキャビ型1と固定金型であるコア型2とで一対の金型が構成される。前記キャビ型1には、合成樹脂高温で溶融する樹脂射出器1aと前記樹脂射出器1aと連結し合成樹脂材を外へ流出する射出部1bを設けている。図1において、キャビ型1とコア型2が突き合って金型が型締めされた状態を示す。図1のような型締め状態では、キャビ型1の外面型1cとコア型2の内面型2aによって製品形状すなわち容器3が形成され、前記樹脂射出器1a内には高温で溶融した合成樹脂材が射出部1bから高圧力で射出され、容器3が成形される。前記容器3が硬化した後、キャビ型1がコア型2から後退し、図2に示すように金型が型開きし、成形品が取り出される。
図1乃至図7において、底部側を小径とし、開口部側を大径としたポリプロピレン等の可撓性のある合成樹脂材の有底筒状容器であり、内容物を収容する本体4と前記本体4の下端側に足部5を有し、前記足部5に近接した位置において部分的に除去する為の突起6を前記足部5に沿って形成している。前記突起6の形状は円錐形でも四角錐形でも良い。前記突起6の基部がつながる本体底面部7に薄肉の領域8と薄肉の領域8より厚みのある腕部9とを形成し、前記腕部9を支点にして、かつ、前記腕部9を残し前記本体底面
部7から突出した前記突起6を折ることによって内容物取り出し用の空気穴10を形成可能とした容器3である。前記腕部9は、図に示すとおり複数であっても1つでも良く、突起6と足部5の間にゲート位置11を設け、薄肉の領域8でゲート位置11から離れた位置をウエルドラインの交叉点12として設定することによって確実に内容物取り出し用の空気穴10を形成させることができる容器である。
図8において、樹脂の流れによるウエルドラインについて説明する。ウエルドラインとは、樹脂の流れ線のことであり、図8の破線矢印のようにゲート位置11から足部5方向に樹脂が流れ、前記突起6部分で分流され再び合流する。その際に交差する地点をウエルドラインの交差点12であり、前記突起部分で分流した樹脂が再び合流する地点、すなわち樹脂がちょうど重なり合う地点を薄肉の領域8内で設定することで裂けやすく確実に内容物取り出し用の空気穴10を形成させることができる容器3になる。薄肉の領域8は、前記容器底面部7と前記突起6の間に設けられた前記容器底面部7より薄肉になっている部分のことである。
本発明の実施形態である成形方法1を示す断面図である。 本発明の実施形態である成形方法2を示す断面図である。 同実施形態を示す容器の断面図である。 同実施形態を示す容器の底面図である。 同実施形態を示す突起部の拡大図である。 図3の詳細図Aの拡大図である 同実施形態を示す使用説明図である。 同実施形態を示す容器の底面の拡大図である。
符号の説明
1 キャビ型
1a 樹脂射出器
1b 射出部
1c 外面型
2 コア型
2a 内面型
3 容器
4 本体
5 足部
6 突起
7 本体底面部
8 薄肉の領域
9 腕部
10 空気穴
11 ゲート位置
12 ウエルドラインの交叉点

Claims (2)

  1. 内容物を収容する本体と本体底面部の外方に突出した足部を有し、前記足部に近接した位置において部分的に除去する為の突起を前記足部に沿って形成し、前記突起の基部がつながる前記本体底面部に薄肉の領域と前記薄肉の領域より厚みのある腕部とを形成し、前記腕部を支点にして、かつ、厚みのある腕部を残し前記本体底面部から突出した前記突起を折ることによって内容物取り出し用の空気穴を形成可能とした可撓性のある合成樹脂材でできた容器の成形方法であって、前記突起と前記足部の間にゲート位置を設け、前記薄肉の領域でゲート位置から離れた位置をウエルドラインの交叉点として設定したことを特徴とする容器
  2. 可撓性のある合成樹脂材がポリプロピレンであることを特徴とする請求項1記載の容器
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