JP2013248811A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録動作を一時停止させる場合において装置の処理効率の悪化を抑制しつつユーザの作業時間を確保する。
【解決手段】プリンタのメインコントローラは、積載部における用紙の整列性の良し悪しに応じて一時停止の時間を変更し、全てのパラメータの値に基づいて得られた評価値が基準値を超える(整列性が悪い)場合(S5:YES)、評価値が基準値を超えない(整列性が良い)場合(S5:NO)よりも、一時停止の時間を長くする。また、メインコントローラは、記録動作及び搬送動作が一時停止されている間にメンテナンス動作(フラッシング又はパージ)が行われるように、アクチュエータユニット又はポンプを制御する(S8,S18)。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録媒体に画像を記録する記録装置に関する。
記録装置において、ジョブ単位、部単位、所定数単位等の単位毎に、画像形成処理を一時停止させる技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、画像形成処理が一時停止された後、排紙部から用紙が取り除かれたことが検知されると、所定時間経過後に画像形成処理が再開される。
特開2009−300913号公報
ユーザは、画像形成処理が一時停止されている間に、排紙部(積載部)に積載された用紙(記録媒体)を回収して表紙を付ける等の作業を行うことができる。しかしながら、特許文献1では、積載部における記録媒体の整列性の良し悪しに関わらず一時停止の時間が一定であることから、以下のような問題が生じ得る。例えば、積載部における記録媒体の整列性が悪い場合、整列性が良い場合と比較して、ユーザが記録媒体を整列させるための時間が長く必要になる。ところが、一時停止の時間が一定であると、ユーザの作業が間に合わないことがある。一方、積載部における記録媒体の整列性が良い場合には、整列性が悪い場合と比較して、上記時間が短くて済む。ところが、一時停止の時間が一定であると、時間が余り、装置の処理効率が悪くなってしまう。
本発明の目的は、記録動作を一時停止させる場合において装置の処理効率の悪化を抑制しつつユーザの作業時間を確保することができる、記録装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の観点によると、記録媒体に画像を記録する記録動作を行うための記録部と、前記記録部によって画像が記録された記録媒体が積載される積載部と、前記記録部によって画像が記録される記録位置から前記積載部に向けて記録媒体を搬送する搬送動作を行うための搬送部と、前記記録動作及び前記搬送動作を一時停止させる単位を示す情報を記憶する第1記憶部と、前記積載部における記録媒体の整列性の良し悪しに影響する1以上のパラメータの値を記憶する第2記憶部と、前記第2記憶部に記憶された全ての前記パラメータの値に基づいて得られた評価値が、所定の基準値を超えるか否かを判断する判断部と、前記記録部及び前記搬送部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えると判断された場合、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えないと判断された場合よりも長い時間、前記第1記憶部に記憶された情報が示す単位毎に、前記記録動作及び前記搬送動作を一時停止させるように、前記記録部及び前記搬送部を制御することを特徴とする、記録装置が提供される。
上記観点によれば、積載部における記録媒体の整列性の良し悪しに応じて一時停止の時間を変更し、全てのパラメータの値に基づいて得られた評価値が基準値を超える(整列性が悪い)場合、評価値が基準値を超えない(整列性が良い)場合よりも、一時停止の時間を長くする。これにより、記録動作を一時停止させる場合において、装置の処理効率の悪化を抑制しつつ、ユーザの作業時間を確保することができる。
なお、上記観点において、記録動作及び搬送動作を一時停止させる単位は、複数ジョブの記録動作を行う場合のジョブ単位、複数部の記録動作を行う場合の部単位、複数の記録媒体に対して記録動作を行う場合の所定数単位等、ユーザが任意に指定可能である。
本発明に係る記録装置は、記録媒体を収容する収容部を備え、前記パラメータは、前記収容部から前記記録位置に向けて搬送された記録媒体が前記積載部に積載されるまでの記録媒体の搬送距離、記録媒体のサイズ、記録媒体の種類、前記搬送部による搬送速度、及び、前記記録部による記録媒体への液体吐出量、の少なくともいずれかであってよい。搬送距離、記録媒体のサイズ、記録媒体の種類、搬送速度、及び、液体吐出量は、整列性の良し悪しに大きく影響し得る要素である。そこで、上記のようにこれら要素の少なくともいずれかをパラメータとすることで、整列性の良し悪しをより適切に判断することができる。
前記判断部は、前記搬送距離が所定の距離よりも長い場合、記録媒体のサイズが所定のサイズよりも小さい場合、記録媒体の坪量が所定の坪量よりも小さい場合、前記搬送速度が所定の速度よりも大きい場合、前記液体吐出量が所定の量よりも多い場合、の少なくともいずれかの場合に前記評価値が前記基準値を超えると判断してよい。
前記判断部は、前記搬送距離が前記所定の距離よりも長いか否か、記録媒体のサイズが前記所定のサイズよりも小さいか否か、記録媒体の坪量が前記所定の坪量よりも小さいか否か、前記搬送速度が前記所定の速度よりも大きいか否か、及び、前記液体吐出量が前記所定の量よりも多いか否か、の少なくともいずれかに応じて設定値を設定し、全ての前記パラメータにおける前記設定値に基づいて前記評価値を導き出してよい。
前記搬送部は、記録媒体の第1面が前記記録部と対向するように前記記録位置に向けて記録媒体を搬送する第1搬送部、及び、前記第1面に画像が記録された記録媒体を、記録媒体の前記第1面とは反対側の第2面が前記記録部と対向するように前記記録位置に向けて搬送する第2搬送部を含み、前記判断部は、前記第1及び第2搬送部によって記録媒体が搬送されて前記積載部に積載される場合、前記搬送距離が前記所定の距離よりも長いと判断してよい。
本発明に係る記録装置は、記録媒体を収容する着脱収容部、及び、前記記録部によって画像が記録された記録媒体が積載される着脱積載部の少なくとも一方が着脱可能であり、前記判断部は、前記着脱収容部から記録媒体が搬送される場合、及び、前記着脱積載部に記録媒体が積載される場合、の少なくともいずれかの場合に、前記搬送距離が前記所定の距離よりも長いと判断してよい。
本発明に係る記録装置は、前記記録部のメンテナンス動作を行うメンテナンス部をさらに備え、前記制御部は、前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止されている間に前記メンテナンス動作が行われるように、前記メンテナンス部を制御してよい。上記構成によれば、一時停止の時間を有効利用することができる。
前記制御部は、前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止される時間に応じて、所要時間が互いに異なる複数のメンテナンス動作の中から1のメンテナンス動作を選択し、当該1のメンテナンス動作が行われるように、前記メンテナンス部を制御してよい。一時停止の時間が短いにも関わらず長時間かかるメンテナンス動作を行うと、メンテナンスのために動作再開が遅れてしまう。一方、一時停止の時間が長いにも関わらず短時間で済むメンテナンス動作を行うと、適切なメンテナンスが行われず、記録性能の維持又は回復が十分でない場合があり得る。そこで、上記のように一時停止の時間に応じてメンテナンス動作を選択することで、上述のような問題を軽減することができる。
前記記録部は、液体を吐出する吐出口を有し、前記メンテナンス部は、前記記録部、及び、前記吐出口から液体を強制的に排出させる強制排出部を含み、前記メンテナンス動作は、前記吐出口から画像の記録に寄与しない液体を吐出させるフラッシング、及び、前記吐出口から液体を強制的に排出させるパージを含み、前記制御部は、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えないと判断された場合に前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止されている間に、前記フラッシングが行われるように前記記録部を制御し、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えると判断された場合に前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止されている間に、前記パージが行われるように前記強制排出部を制御してよい。
本発明に係る記録装置は、前記基準値を記憶する第3記憶部をさらに備えてよい。
本発明によると、積載部における記録媒体の整列性の良し悪しに応じて一時停止の時間を変更し、全てのパラメータの値に基づいて得られた評価値が基準値を超える(整列性が悪い)場合、評価値が基準値を超えない(整列性が良い)場合よりも、一時停止の時間を長くする。これにより、記録動作を一時停止させる場合において、装置の処理効率の悪化を抑制しつつ、ユーザの作業時間を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタの内部構造を示す概略側面図である。 本体積載部近傍の拡大図であり、(a)は本体積載部に用紙が積載されていない状態、(b)は本体積載部に所定量の用紙が積載された状態を示す。 インクジェットヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 図3の一点鎖線で囲まれた領域IVを示す部分拡大図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 メインコントローラが実行する制御内容を示すフロー図である。 評価値が基準値を超えるか否かを判断する際に用いられるテーブルの一例である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1を参照し、本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタ100の全体構成について説明する。
プリンタ100は、本体101、3つの増設給紙ユニット80、及び2つの増設排紙ユニット90を含む。3つの増設給紙ユニット80は互いに同じ構成であり、2つの増設排紙ユニット90は互いに同じ構成である。各ユニット80,90は、本体101に対して着脱可能である。増設給紙ユニット80は、本体101の下部において、鉛直方向に直列に配置されている。増設排紙ユニット90は、本体101の上部において、鉛直方向に直列に配置されている。
本体101は、直方体形状の筐体101aを有する。筐体101aの天板上部には、本体積載部4が設けられている。筐体101aの内部空間には、メインコントローラ150、インクジェットヘッド1、プラテン6、搬送部40、センサ7,8、及び本体給紙トレイ2が収容されている。筐体101aの内部空間には、本体給紙トレイ2から本体積載部4に向けて、図1に示す太矢印に沿って、用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。また、筐体101aには、ヘッド1に供給されるブラックインクを貯留したカートリッジ(図示略)が着脱可能に設けられている。カートリッジは、チューブ等を介してヘッド1と接続され、ヘッド1にインクを供給する。
ヘッド1は、主走査方向(図1の紙面に垂直な方向)に長尺な略直方体形状を有するラインヘッドである。ヘッド1の下面(吐出面)1aには、複数の吐出口14aが開口している(図4及び図5参照)。ヘッド1は、ホルダ5を介して筐体101aに支持されている。ホルダ5は、吐出面1aとプラテン6の表面との間に記録に適した所定の間隙が形成されるように、ヘッド1を支持している。
プラテン6は、平板部材であり、吐出面1aと対向する位置に配置されている。
搬送部40は、上流側搬送部40a、下流側搬送部40b、及び、再搬送部40cを含む。搬送部40a,40bはプラテン6を挟んで配置されており、上流側搬送部40aはプラテン6よりも搬送方向(搬送部40による用紙Pの搬送方向)上流側、下流側搬送部40bはプラテン6よりも搬送方向下流側に配置されている。上流側搬送部40aは、用紙Pの表面(本体給紙トレイ2又は増設給紙トレイ82内で下方を向く面)が吐出面1aと対向するように記録位置に向けて用紙Pを搬送する。下流側搬送部40b及び再搬送部40cは、表面に画像が記録された用紙Pを、用紙Pの表面とは反対側の裏面が吐出面1aと対向するように記録位置に向けて搬送する。記録位置とは、ヘッド1によって画像が記録される位置、即ちプラテン6上における吐出面1aと対向する位置である。
上流側搬送部40aは、給紙ローラ21、ローラ対22,23、及びガイド31a〜31cを含む。下流側搬送部40bは、ローラ対24〜26、ガイド32a〜32c、及び切換機構20(図2参照)を含む。再搬送部40cは、再搬送カセット30、ローラ対27,28、及びガイド33a〜33cを含む。
給紙ローラ21は、メインコントローラ150による制御の下、給紙モータ21M(図6参照)の駆動により回転し、本体給紙トレイ2内で最も上方にある用紙Pを送り出す。
ローラ対22〜28は、搬送経路において適宜の間隔で配置されている。各ローラ対22〜28のうち一方のローラは、メインコントローラ150による制御の下、搬送モータ40M(図6参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対22〜28のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対22〜28において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。
ガイド31aは、給紙口106からローラ対22まで延びている。ガイド31bは、給紙ローラ21からローラ対22まで延びている。ガイド31cは、ローラ対22からローラ対23まで延びている。ガイド32aは、ローラ対24からローラ対25まで延びている。ガイド32bは、ローラ対25から排紙口107まで延びている。ガイド32cは、ガイド32bの途中部位からローラ対26まで延びている。ガイド33aは、ガイド32aの途中部位からローラ対27まで延びている。ガイド33bは、ローラ対27から再搬送カセット30まで延びている。ガイド33cは、ローラ対28からガイド31cの途中部位まで延びている。各ガイド31a〜31c,32a〜32c,33a〜33cは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。給紙口106は筐体101aの底板の下面、排紙口107は筐体101aの天板の上面に開口している。
切換機構20は、ガイド32b,32cの接続部分に配置されている。切換機構20は、図2(a)に示す第1位置と図2(b)に示す第2位置との間において揺動可能な揺動部材20a、及び、揺動部材20aを駆動する駆動部20b(図6参照)を含む。メインコントローラ150による制御の下、駆動部20bが揺動部材20aを駆動することにより、揺動部材20aは、用紙Pを本体積載部4に積載する際に第1位置、用紙Pを増設排紙ユニット90の増設積載部94に積載する際に第2位置に配置される。これにより、用紙Pの搬送経路が切り換わる。
再搬送カセット30は、本体給紙トレイ2の上方且つプラテン6の下方に配置されている。
本体積載部4の底部には、用紙Pを支持する支持板4aが設けられている。支持板4aは、軸4bを介して筐体101aの天板に連結されており、図2(a)に示す上限位置と図2(b)に示す下限位置との間において、軸4bを中心として回動可能である。上限位置は、支持板4aの搬送方向上流側端部が最も上方に位置する位置である。下限位置は、支持板4aの搬送方向上流側端部が最も下方に位置する位置である。支持板4aが水平面となす角度は、上限位置よりも下限位置の方が小さい。支持板4aと筐体101aの天板との間には、バネ4cが配置されている。バネ4cは、支持板4aを上方に付勢している。支持板4aが支持する用紙Pの重量の増加に応じて、バネ4cが縮み、支持板4aが下限位置に移動する。バネ4cは下限位置において最も圧縮された状態となる。
センサ8は、筐体101aの天板に固定されている。センサ8は、支持板4aが下限位置にあるときに、支持板4aの搬送方向上流側端部を検知し、メインコントローラ150に検知信号を出力する。メインコントローラ150は、センサ8からの検知信号に基づいて、本体積載部4に積載された用紙Pが所定量に達したか否かを判断する。
本体給紙トレイ2は、複数の用紙Pを収容可能であると共に、筐体101aに対して着脱可能である。
センサ7は、本体給紙トレイ2の上部に固定されており、本体給紙トレイ2に収容された用紙Pの高さを検知する。メインコントローラ150は、センサ7からの検知信号に基づいて、本体給紙トレイ2内の用紙Pの数量を判断する。
筐体101aの天板には、コネクタ103が設けられている。コネクタ103と増設排紙ユニット90のコネクタ98とが接続されることで、メインコントローラ150は、増設排紙ユニット90の排紙コントローラ180と通信可能となる。
筐体101aの底板には、コネクタ105及び穴104が設けられている。穴104内には、装着センサ78(図6参照)が設けられている。装着センサ78は、スタビライザ190の突起195が穴104内に入り込んだときに、突起195を検知し、メインコントローラ150に検知信号を出力する。コネクタ105と増設給紙ユニット80のコネクタ87とが接続されることで、メインコントローラ150は、増設給紙ユニット80給紙コントローラ170と通信可能となる。
増設給紙ユニット80は、直方体形状の筐体81を有する。筐体81の内部空間には、給紙コントローラ170、搬送部84、センサ85、及び増設給紙トレイ82が収容されている。
搬送部84は、給紙ローラ83、ローラ対89、及びガイド88a,88bを含む。給紙ローラ83は、給紙コントローラ170による制御の下、給紙モータ83M(図6参照)の駆動により回転し、増設給紙トレイ82内で最も上方にある用紙Pを送り出す。ローラ対89は、排紙口81aの近傍に配置されている。ローラ対89のうち一方のローラは、給紙コントローラ170による制御の下、搬送モータ89M(図6参照)の駆動により回転する駆動ローラである。ローラ対89のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。ローラ対89において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。ガイド88aは、給紙口81bからローラ対89まで延びている。ガイド88bは、増設給紙トレイ82からガイド88aの途中部位まで延びている。各ガイド88a,88bは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。給紙口81bは筐体81の底板の下面、排紙口81aは筐体81の天板の上面に開口している。
給紙コントローラ170は、メインコントローラ150からの指令に基づき、給紙モータ83M及び搬送モータ89Mを制御する。
増設給紙トレイ82は、複数の用紙Pを収容可能であると共に、筐体81に対して着脱可能である。
センサ85は、増設給紙トレイ82の上部に固定されており、増設給紙トレイ82に収容された用紙Pの高さを検知する。メインコントローラ150は、給紙コントローラ170を介してセンサ85からの検知信号を受信し、当該検知信号に基づいて、増設給紙トレイ82内の用紙Pの数量を判断する。
筐体81の底板には、コネクタ86が設けられている。筐体81の天板には、コネクタ87が設けられている。コネクタ86,87は、鉛直方向から見て、コネクタ105と一致する位置に配置されている。コネクタ86は、他の増設給紙ユニット80のコネクタ87と接続可能である。コネクタ87は、コネクタ105、及び、他の増設給紙ユニット80のコネクタ86のいずれとも接続可能である。コネクタ87と他の増設給紙ユニット80のコネクタ86とが接続されることで、メインコントローラ150は、当該他の増設給紙ユニット80の給紙コントローラ170と通信可能となる。
筐体81の底板には、穴81cが設けられている。穴81cは、鉛直方向から見て、穴104と一致する位置に配置されている。穴81c内には、装着センサ79(図6参照)が設けられている。装着センサ79は、突起195が穴81c内に入り込んだときに、突起195を検知し、給紙コントローラ170を介してメインコントローラ150に検知信号を出力する。
スタビライザ190は、本体101の下部又は増設給紙ユニット80の下部に装着可能である。スタビライザ190は、略直方体形状の筐体191を有する。筐体191の上面に、凹部192が設けられている。突起195は、凹部192の底面において、鉛直方向から見て穴104,81cと一致する位置に形成されている。凹部192に本体101の下部又は増設給紙ユニット80の下部が配置されると、突起195が穴104又は穴81cに入り込む。
増設排紙ユニット90は、筐体91を有する。筐体91は、本体部91a及び突出部91bを含む。本体部91aは、筐体101aの天板に取り付けられる部分であり、搬送部92及び排紙コントローラ180を収容している。突出部91bは、本体部91aから図1中左方に突出した部分であり、増設積載部94及びセンサ93が設けられている。
搬送部92は、ローラ対95,96、ガイド99a〜99c、及び切換機構120を含む。ローラ対95,96は、搬送方向に適宜の間隔で配置されている。各ローラ対95,96のうち一方のローラは、排紙コントローラ180による制御の下、搬送モータ92M(図6参照)の駆動により回転する駆動ローラである。各ローラ対95,96のうち他方のローラは、上記一方のローラの回転に伴って回転する従動ローラである。各ローラ対95,96において、一方のローラ及び他方のローラは、用紙Pを挟持しつつ互いに逆方向に回転する。これにより、用紙Pが搬送方向に搬送される。ガイド99aは、給紙口91cからローラ対95まで延びている。ガイド99bは、ローラ対95から排紙口91eまで延びている。ガイド99cは、ガイド99bの途中部位からローラ対96まで延びている。各ガイド99a〜99cは、互いに面方向に離隔配置された一対の板からなる。給紙口91cは本体部91aの底板の下面、排紙口91eは本体部91aの天板の上面に開口している。
切換機構120は、ガイド99b,99cの接続部分に配置されている。切換機構120は、切換機構20と同じ構成であり、揺動部材20a、及び、揺動部材20aを駆動する駆動部120b(図6参照)を含む。排紙コントローラ180による制御の下、駆動部120bが揺動部材20aを駆動することにより、揺動部材20aは、用紙Pを増設積載部94に積載する際に第1位置、用紙Pを他の増設排紙ユニット90に積載する際に第2位置に配置される。これにより、用紙Pの搬送経路が切り換わる。
排紙コントローラ180は、メインコントローラ150からの指令に基づき、搬送モータ92M及び駆動部120bを制御する。
増設積載部94は、本体積載部4と同じ構成である。即ち、増設積載部94の底部には、用紙Pを支持する支持板94aが設けられている。支持板94aは、軸94bを介して突出部91bの天板に連結されており、上限位置と下限位置との間において、軸94bを中心として回動可能である。支持板94aと突出部91bの天板との間には、バネ94cが配置されている。
センサ93は、突出部91bの天板に固定されている。センサ93は、支持板94aが下限位置にあるときに、支持板94aの搬送方向上流側端部を検知し、排紙コントローラ180を介してメインコントローラ150に検知信号を出力する。メインコントローラ150は、センサ93からの検知信号に基づいて、増設積載部94に積載された用紙Pが所定量に達したか否かを判断する。
本体部91aの天板には、コネクタ97が設けられている。本体部91aの底板には、コネクタ98が設けられている。コネクタ97,98は、鉛直方向から見て、コネクタ103と一致する位置に配置されている。コネクタ97は、他の増設排紙ユニット90のコネクタ98と接続可能である。コネクタ98は、コネクタ103、及び、他の増設排紙ユニット90のコネクタ97のいずれとも接続可能である。コネクタ97と他の増設給紙ユニット80のコネクタ98とが接続されることで、メインコントローラ150は、当該他の増設排紙ユニット90の排紙コントローラ180と通信可能となる。
各コントローラ150,170,180は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory:不揮発性RAMを含む)、I/F(Interface)、I/O(Input/Output Port)等を有する。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAMには、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。I/Fは、外部装置とのデータ送受信を行う。メインコントローラ150のI/Fは外部装置(プリンタ100に接続されたPC等)とデータ送受信を行い、給紙コントローラ170及び排紙コントローラ180のI/Fはメインコントローラ150とデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検知信号の入力/出力を行う。メインコントローラ150はさらに、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )を有する。ASICでは、画像データの書き換え、並び替え等(例えば、信号処理や画像処理)が行われる。なお、メインコントローラ150がASICを含まず、CPUが実行するプログラム等により画像データの書き換え、並び替え等が処理されてもよい。
次いで、図3〜図5を参照し、ヘッド1の構成について説明する。なお、図4では、アクチュエータユニット17の下側にあって点線で示すべき圧力室16及びアパーチャ15を実線で示している。
ヘッド1は、流路ユニット12、リザーバユニット、8つのアクチュエータユニット17、8つのFPC(平型柔軟基板)19、回路基板等を含む。
流路ユニット12は、略同一サイズの矩形状の9枚の金属プレート12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g,12h,12iを積層した積層体であり、内部に流路が形成されている。当該流路は、マニホールド流路13、副マニホールド流路13a、及び個別流路14を含む。流路ユニット12の上面12xには、開口12yが形成されている。マニホールド流路13は、開口12yを一端に有する流路である。副マニホールド流路13aは、マニホールド流路13から分岐した流路である。個別流路14は、吐出口14a毎に設けられており、副マニホールド流路13aの出口から、流路抵抗調整用の絞りであるアパーチャ15、及び圧力室16を介して、吐出口14aに至る流路である。流路ユニット12における上面12xとは反対側の下面が、吐出面1aである。
圧力室16は吐出口14a毎に設けられており、1の吐出口14aに対して1の圧力室16が接続している。圧力室16の開口は、略菱形形状であり、上面12xにおける各アクチュエータユニット17の固定領域においてマトリクス状に配置されている(図4参照)。下面(吐出面1a)における各アクチュエータユニット17の固定領域と対向する領域には、圧力室16と同様の配置パターンで、吐出口14aがマトリクス状に配置されている。
リザーバユニットの内部には、リザーバを含む流路が形成されている。リザーバは、カートリッジから供給されたインクを一時的に貯留する。当該流路は、一端がチューブ等を介してカートリッジ、他端が流路ユニット12の流路と接続している。リザーバユニットの下面には、凹凸が設けられている。凸部は、上面12xにおけるアクチュエータユニット17と重ならない領域(図3に示す開口12yを含む二点鎖線で囲まれた領域)に固定されている。凸部の先端面(上面12xに固定される面)には、流路の端部が開口している。凹部は、上面12x、アクチュエータユニット17の表面、及びFPC19の表面と、若干の隙間を介して対向している。
8つのアクチュエータユニット17は、図3に示すように、主走査方向に沿って2列の千鳥状に配置され、上面12xに固定されている。各アクチュエータユニット17は、台形の外形を有し、当該アクチュエータユニット17の固定領域に形成された複数の圧力室16の開口を覆っている。各アクチュエータユニット17は、圧電層、共通電極、及び個別電極から構成されている。上記各部材のうち、圧電層及び共通電極は、アクチュエータユニット17の外形を画定するサイズの台形形状を有する。個別電極は、圧力室16毎に設けられており、圧電層の上面において鉛直方向に各圧力室16と重なる位置に配置されている。アクチュエータユニット17の各個別電極に対応する部分が、1の圧電型アクチュエータとして機能する。各アクチュエータは、FPC19を介した電圧の印加によって独立して変形可能であり、対応する圧力室16の容積を変化させ、圧力室16内のインクにエネルギーを付与する。これにより、吐出口14aからインクが吐出される。
8つのFPC19は、8つのアクチュエータユニット17のそれぞれに接続されている。各FPC19は、一端がアクチュエータユニット17、他端が回路基板に固定されている。各FPC19は、アクチュエータユニット17の各電極に対応する配線及び端子を有し、その途中部にドライバICが実装されている。配線はそれぞれドライバICの出力端子と接続されている。回路基板は、コントローラ1pから入力された信号を調整し、調整した信号をFPC19の配線を介してドライバICに出力する。ドライバICは、回路基板から入力された信号を駆動信号に変換し、駆動信号をFPC19の配線を介してアクチュエータユニット17の各電極に伝達する。
次いで、図7を参照し、メインコントローラ150が実行する制御内容について説明する。
メインコントローラ150は、先ず、外部装置から記録指令を受信したか否かを判断する(S1)。記録指令を受信していない場合(S1:NO)、メインコントローラ150は、処理をS1に戻す。記録指令を受信した場合(S1:YES)、メインコントローラ150は、当該記録指令に基づいて、用紙Pに画像が記録されるよう、ヘッド1及び搬送部40を制御し、搬送部40による用紙Pの搬送動作、及び、用紙Pの搬送に同期したヘッド1によるインク吐出動作(記録動作)を開始させる(S2)。
また、記録指令を受信した場合(S1:YES)、メインコントローラ150は、記録指令に含まれる情報をメインコントローラ150のRAMに記憶する。記録指令には、本体積載部4又は増設積載部94における用紙Pの整列性(以下、単に「整列性」と称する場合がある。)の良し悪しに影響するパラメータに関する情報が含まれる。メインコントローラ150のRAMは、本発明に係る第2記憶部の一例である。
上記パラメータに関する情報とは、両面記録か片面記録かを示す情報、本体給紙トレイ2及び3つの増設給紙トレイ82のいずれから用紙Pが搬送されるかを示す情報、本体積載部4及び2つの増設積載部94のいずれに用紙Pが積載されるかを示す情報、搬送部40による用紙Pの搬送速度に関する情報、用紙Pのサイズに関する情報、用紙Pの種類に関する情報、画像データに関する情報等である。パラメータとしては、用紙Pの搬送距離、用紙Pのサイズ、用紙Pの種類、用紙Pの搬送速度、用紙Pに対するインク吐出量等が挙げられる(図8参照)。ここで、搬送距離は、本体給紙トレイ2又は増設給紙トレイ82から記録位置に向けて搬送された用紙Pが本体積載部4又は増設積載部94に積載されるまでの距離である。サイズは、用紙Pの幅及び長さの合計の値である。種類は、用紙Pの坪量である。
さらに、記録指令を受信した場合(S1:YES)、メインコントローラ150は、以下のようにして現実値A〜Eを算出し、当該現実値A〜EをRAMに記憶する。
現実値Aは、実際に用紙Pが搬送される際の用紙Pの搬送距離を示す値である。メインコントローラ150は、記録指令に含まれる、両面記録か片面記録かを示す情報、本体給紙トレイ2及び3つの増設給紙トレイ82のいずれから用紙Pが搬送されるかを示す情報、及び、本体積載部4及び2つの増設積載部94のいずれに用紙Pが積載されるかを示す情報に基づいて、現実値Aを算出する。搬送距離は、片面記録で、本体給紙トレイ2から用紙Pが搬送され、且つ、本体積載部4に用紙Pが積載される場合、最も大きく、両面記録で、3つの増設給紙トレイ82のうち最下段の増設給紙トレイ82から用紙Pが搬送され、且つ、2つの増設積載部94のうち最上段の増設積載部94に用紙Pが積載される場合、最も小さい。
現実値Bは、実際に搬送される用紙Pのサイズを示す値である。メインコントローラ150は、記録指令に含まれる用紙Pのサイズに関する情報(A4、B5等のサイズ指定に係る情報)に基づいて、現実値Bを算出する。或いは、メインコントローラ150は、用紙Pのサイズを検知するセンサからの検知信号に基づいて、現実値Bを算出してもよい。
現実値Cは、実際に搬送される用紙Pの坪量を示す値である。メインコントローラ150は、記録指令に含まれる用紙Pの種類に関する情報(普通紙、厚紙等の用紙Pの種類指定に係る情報)と、ROMに記憶されている用紙Pの種類と坪量とを関連付けた情報とに基づいて、現実値Cを算出する。或いは、メインコントローラ150は、用紙Pの坪量を検知するセンサからの検知信号に基づいて、現実値Cを算出してもよい。
現実値Dは、実際に用紙Pが搬送される際の用紙Pの搬送速度を示す値である。
メインコントローラ150は、記録指令に含まれる搬送速度に関する情報(高速モード、低速モード等の速度指定に係る情報)に基づいて、現実値Dを算出する。或いは、メインコントローラ150は、搬送モータ40Mの回転速度を検知するセンサからの検知信号に基づいて、現実値Dを算出してもよい。
現実値Eは、1の記録指令に基づいて1枚の用紙Pに対して記録が行われる場合には当該1枚の用紙Pに対するインクの吐出量を示す値であり、1の記録指令に基づいて複数の用紙Pに対して記録が行われる場合には1枚の用紙Pに対する平均のインクの吐出量を示す値である。メインコントローラ150は、記録指令に含まれる画像データに基づいて、現実値Eを算出する。
S2において、メインコントローラ150は、片面記録の指令を受けた場合、用紙Pが搬送部40a,40bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送され、用紙Pの表面に画像が記録されるよう、ヘッド1及び搬送部40を制御する。一方、メインコントローラ150は、両面記録の指令を受けた場合、用紙Pが搬送部40a,40bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送され且つ表面に画像が記録された後、用紙Pがローラ対25に挟持されているときにローラ対25の回転方向を反転させることで、用紙Pを再搬送部40cに送り込む。そして、用紙Pが再搬送部40cによって図1の白抜き矢印に沿って搬送され、ガイド31cの途中部位から再度搬送部40a,40bによって図1の黒塗り矢印に沿って搬送され、用紙Pの裏面に画像が記録されるよう、ヘッド1及び搬送部40を制御する。
また、S2において、メインコントローラ150は、記録指令に含まれる情報、及び、本体給紙トレイ2及び3つの増設給紙トレイ82内の用紙Pの数量に基づいて、本体給紙トレイ2及び3つの増設給紙トレイ82の中から1つを選択し、当該トレイから用紙Pが搬送されるように、搬送部40,84を制御する。具体的には、メインコントローラ150は、記録指令に、本体給紙トレイ2及び3つの増設給紙トレイ82のいずれから用紙Pが搬送されるかを示す情報が含まれていれば、指令されたトレイから用紙Pが搬送されるように、搬送部40,84を制御する。また、メインコントローラ150は、指定されたトレイ内の用紙Pの数量が0である場合、指定されたトレイ以外のトレイから用紙Pが搬送されるように、搬送部40,84を制御する。本体給紙トレイ2又は増設給紙トレイ82から搬送された用紙Pは、プラテン6の表面に支持されつつヘッド1の真下を通過する際に、吐出口14a(図4参照)から用紙Pに向けてインクが吐出されることで、画像が記録される。
さらに、S2において、メインコントローラ150は、記録指令に含まれる情報、及び、本体積載部4及び2つの増設積載部94のそれぞれにおいて所定量の用紙Pが積載されているかに基づいて、本体積載部4及び2つの増設積載部94の中から1つを選択し、当該積載部に用紙Pが積載されるように、搬送部40,84を制御する。具体的には、メインコントローラ150は、記録指令に、本体積載部4及び2つの増設積載部94のいずれに用紙Pが積載されるかを示す情報が含まれていれば、指定された積載部に用紙Pが積載されるように、搬送部40,84を制御する。また、メインコントローラ150は、指定された積載部に所定量の用紙Pが積載されている場合、指定された積載部以外の積載部に用紙Pが積載されるように、搬送部40,84を制御する。
S2の後、メインコントローラ150は、一時停止指令を受信したか否かを判断する(S3)。一時停止指令は、外部装置、プリンタ100の入力手段(例えば筐体101a上に設けられたタッチパネル)等を介して、受信される。一時停止指令には、一時停止の単位を示す情報が含まれる。当該単位は、複数ジョブの記録動作を行う場合のジョブ単位、複数部の記録動作を行う場合の部単位、複数の用紙Pに対して記録動作を行う場合の所定数単位等、ユーザが任意に指定可能である。なお、一時停止指令は、記録指令に含まれてもよい。
一時停止指令を受信していない場合(S3:NO)、メインコントローラ150は、記録完了か否かを判断する(S31)。メインコントローラ150は、記録完了の場合(S31:YES)、当該ルーチンを終了し、記録完了でない場合(S31:NO)、処理をS3に戻す。
一時停止指令を受信した場合(S3:YES)、メインコントローラ150は、一時停止の単位を示す情報を、当該コントローラ150のRAMに記憶する(S4)。メインコントローラ150のRAMは、本発明に係る第1記憶部の一例である。S4の後、メインコントローラ150は、全てのパラメータの値に基づいて得られた評価値が所定の基準値を超えるか否かを判断する(S5)。S5のステップが、本発明に係る判断部による判断の一例である。
メインコントローラ150のROMには、図8に示すテーブルが記憶されている。メインコントローラ150は、S5において、先ず、RAMに記憶されている現実値A〜Eを当該テーブルに当てはめ、各パラメータについて、±0又は+1の設定値を設定する。当該テーブルでは、各パラメータについて、現実値が所定の閾値(At,Bt,Ct,Dt,Et)よりも整列性が悪い側に属する場合、+1の設定値、現実値が閾値よりも整列性が悪い側に属しない場合、±0の設定値が設定されている。
例えば、現実値Aが閾値である所定の距離At以下の場合、整列性が良く、現実値AがAtを超える場合、整列性が悪いと判断される。メインコントローラ150は、現実値AがAt以下の場合は設定値=±0、現実値AがAtを超える場合は設定値=+1と設定する。搬送距離が長いほど、搬送経路内で用紙Pが斜行し易く、整列性が悪くなると推察される。Atは、片面記録で、本体給紙トレイ2から用紙Pが搬送され、且つ、本体積載部4に用紙Pが積載される場合の搬送距離よりも大きく、両面記録の場合の搬送距離、3つの増設給紙トレイ82のいずれかから用紙Pが搬送される場合の搬送距離、及び、2つの増設積載部94のいずれかに用紙Pが積載される場合の搬送距離のいずれよりも小さくなるように、決定される。したがって、片面記録で、本体給紙トレイ2から用紙Pが搬送され、且つ、本体積載部4に用紙Pが積載される場合は、設定値=±0と設定され、両面記録の場合、3つの増設給紙トレイ82のいずれかから用紙Pが搬送される場合、又は、2つの増設積載部94のいずれかに用紙Pが積載される場合は、設定値=+1と設定される。
現実値Bが閾値である所定のサイズBt以上の場合、整列性が良く、現実値BがBt未満の場合、整列性が悪いと判断される。メインコントローラ150は、現実値BがBt以上の場合は設定値=±0、現実値BがBt未満の場合は設定値=+1と設定する。用紙Pのサイズが小さいほど、用紙Pが搬送経路内や積載部でガイドに当接しないことが生じ易い等の理由から、整列性が悪くなると推察される。
現実値Cが閾値である所定の坪量Ct以上の場合、整列性が良く、現実値CがCt未満の場合、整列性が悪いと判断される。メインコントローラ150は、現実値CがCt以上の場合は設定値=±0、現実値CがCt未満の場合は設定値=+1と設定する。用紙Pの坪量が小さいほど、用紙Pに皺やカールが生じ易く、整列性が悪くなると推察される。
現実値Dが閾値である所定の速度Dt以下の場合、整列性が良く、現実値DがDtを超える場合、整列性が悪いと判断される。メインコントローラ150は、現実値DがDt以下の場合は設定値=±0、現実値DがDtを超える場合は設定値=+1と設定する。搬送速度が大きいほど、搬送経路内で用紙Pが斜行し易く、また、積載部に向けて用紙Pが高速で移動するため、整列性が悪くなると推察される。
現実値Eが閾値である所定の量Et以下の場合、整列性が良く、現実値EがEtを超える場合、整列性が悪いと判断される。メインコントローラ150は、現実値EがEt以下の場合は設定値=±0、現実値EがEtを超える場合は設定値=+1と設定する。吐出量が多いほど、用紙Pに皺やカールが生じ易く、整列性が悪くなると推察される。
At〜Etは、それぞれ、実験により決定される。At,Dt,Etは、対応するパラメータの現実値がそれぞれAt,Dt,Etを超える場合に、整列性が悪くなり、ユーザの作業時間が第1時間T1に収まらない可能性がある値に決定される。Bt,Ctは、対応するパラメータの現実値がそれぞれBt,Ct未満の場合に、整列性が悪くなり、ユーザの作業時間が第1時間T1に収まらない可能性がある値に決定される。
基準値は、実験により決定される。基準値は、評価値が基準値を超える場合に、整列性が悪くなり、ユーザの作業時間が第1時間T1に収まらない可能性がある値に決定される。例えば、評価値が異なる複数の状況において、実際に用紙Pを本体積載部4又は増設積載部94に積載し、積載された用紙Pに対するユーザの作業時間が第1時間T1に収まらない場合の値を、基準値としてよい。基準値は、メインコントローラ150のROMに記憶されている。即ち、メインコントローラ150のROMは、本発明に係る第3記憶部の一例である。
S5において、メインコントローラ150は、上記のように各パラメータについて±0又は+1の設定値を設定した後、各パラメータについて設定した設定値を加算し、これを評価値とする。例えば、搬送距離に関して設定値=±0、サイズに関して設定値=+1、坪量に関して設定値=±0、搬送速度に関して設定値=+1、吐出量に関して設定値=±0と設定された場合、評価値=2である。
評価値が基準値を超えない場合(S5:NO)、メインコントローラ150は、一時停止時間を第1時間T1とし、当該データをRAMに記憶する。そして、メインコントローラ150は、S4でRAMに記憶された情報が示す単位毎に、RAMに記憶された一時停止時間(第1時間T1)の間、記録動作及び搬送動作を一時停止させるように、ヘッド1及び搬送部40を制御する。
具体的には、メインコントローラ150は、先ず、一時停止の単位に到達したか否かを判断する(S6)。例えば、単位が10枚と指定されている場合、10枚の用紙Pに対する記録が完了すると、単位に到達したと判断する。一時停止の単位に到達した場合(S6:YES)、メインコントローラ150は、記録動作及び搬送動作を一時停止させるように、ヘッド1及び搬送部40を制御する(S7)。S7の後、メインコントローラ150は、吐出口14aから画像の記録に寄与しないインクを吐出させるフラッシングが行われるよう、ヘッド1のアクチュエータユニット17を制御する(S8)。メインコントローラ150は、第1時間T1内でフラッシングが完了するように制御を行う。S8の後、メインコントローラ150は、S7で一時停止を開始してから第1時間T1が経過したか否かを判断する(S9)。第1時間T1が経過した場合(S9:YES)、メインコントローラ150は、記録動作及び搬送動作が再開されるように、ヘッド1及び搬送部40を制御する(S10)。S10の後、メインコントローラ150は、処理をS6に戻す。また、S6で一時停止の単位に到達しないと判断した場合(S6:NO)、メインコントローラ150は、記録完了か否かを判断する(S11)。メインコントローラ150は、記録完了の場合(S11:YES)、当該ルーチンを終了し、記録完了でない場合(S11:NO)、処理をS6に戻す。
評価値が基準値を超える場合(S5:YES)、メインコントローラ150は、一時停止時間を第2時間T2(>T1)とし、当該データをRAMに記憶する。そして、メインコントローラ150は、S4でRAMに記憶された情報が示す単位毎に、RAMに記憶された一時停止時間(第2時間T2)の間、記録動作及び搬送動作を一時停止させるように、ヘッド1及び搬送部40を制御する。
具体的には、メインコントローラ150は、先ず、一時停止の単位に到達したか否かを判断する(S16)。一時停止の単位に到達した場合(S16:YES)、メインコントローラ150は、記録動作及び搬送動作を一時停止させるように、ヘッド1及び搬送部40を制御する(S17)。S17の後、メインコントローラ150は、吐出口14aからインクを強制的に排出させるパージが行われるよう、ポンプ1P(図6参照)を制御する(S18)。ポンプ1Pは、ヘッド1とカートリッジとの間に配置されている。ポンプ1Pの駆動により、カートリッジ内のインクがヘッド1の流路内に送り込まれ、吐出口14aからインクが強制的に排出される。その後、吐出面1aに付着したインクがワイパ(図示略)によって払拭される。メインコントローラ150は、パージに係る動作(インクが強制的に排出されてから吐出面1aが払拭されるまでの動作)が第2時間T2内に完了するように制御を行う。S18の後、メインコントローラ150は、S17で一時停止を開始してから第2時間T2が経過したか否かを判断する(S19)。第2時間T2が経過した場合(S19:YES)、メインコントローラ150は、記録動作及び搬送動作が再開されるように、ヘッド1及び搬送部40を制御する(S20)。S20の後、メインコントローラ150は、処理をS16に戻す。また、S16で一時停止の単位に到達しないと判断した場合(S16:NO)、メインコントローラ150は、記録完了か否かを判断する(S21)。メインコントローラ150は、記録完了の場合(S21:YES)、当該ルーチンを終了し、記録完了でない場合(S21:NO)、処理をS16に戻す。
また、評価値が基準値を超える場合(S5:YES)、メインコントローラ150は、各単位における用紙Pの数に応じて、一時停止時間(第2時間T2)を調整する(例えば、各単位における用紙Pの数が多いほど、第2時間T2を長くする)。これは、各単位における用紙Pの数が多いほど、ユーザが用紙Pを整列させるため等に費やす作業時間が長くなるためである。例えば、各単位における用紙Pの数が200以下の場合は第2時間T2±0とし、各単位における用紙Pの数が200を超え400以下の場合は第2時間T2に10秒を足し、各単位における用紙Pの数が400を超える場合には、第2時間T2に20秒を足してよい。これにより、より確実に、プリンタ100の処理効率の悪化を抑制しつつ、ユーザの作業時間を確保することができる。
以上に述べたように、本実施形態によると、積載部における用紙Pの整列性の良し悪しに応じて一時停止の時間を変更し、全てのパラメータに基づいて得られる評価値が基準値を超える(整列性が悪い)場合(S5:YES)、評価値が基準値を超えない(整列性が良い)場合(S5:NO)よりも、一時停止の時間を長くする。これにより、記録動作を一時停止させる場合において、プリンタ100の処理効率の悪化を抑制しつつ、ユーザの作業時間を確保することができる。
用紙Pの搬送距離、用紙Pのサイズ、用紙Pの種類、用紙Pの搬送速度、及び、用紙Pに対するインク吐出量は、整列性の良し悪しに大きく影響し得る要素である。そこで、これら要素の少なくともいずれかをパラメータとすることで、整列性の良し悪しをより適切に判断することができる。
メインコントローラ150は、記録動作及び搬送動作が一時停止されている間にメンテナンス動作(フラッシング又はパージ)が行われるように、アクチュエータユニット17又はポンプ1Pを制御する(S8,S18)。この構成によれば、一時停止の時間を有効利用することができる。
メインコントローラ150は、記録動作及び搬送動作が一時停止される時間に応じて、所要時間が互いに異なる複数のメンテナンス動作(フラッシング及びパージ)の中から1のメンテナンス動作を選択し、当該1のメンテナンス動作が行われるように、アクチュエータユニット17又はポンプ1Pを制御する。より具体的には、メインコントローラ150は、評価値が基準値を超えない場合(S5:NO)に記録動作及び搬送動作が一時停止されている間に、フラッシングが行われるようにアクチュエータユニット17を制御し(S8)、評価値が基準値を超える場合(S5:YES)に記録動作及び搬送動作が一時停止されている間に、パージが行われるようにポンプ1Pを制御する(S18)。
一般に、フラッシングの方がパージよりも所要時間が短い。ここで、評価値が基準値を超えない場合(S5:NO)、一時停止の時間が第1時間T1(<T2)と短いにも関わらず、長時間かかるパージを行うと、動作再開が遅れてしまう。一方、評価値が基準値を超える場合(S5:YES)、一時停止の時間が第2時間T2(>T1)と長いにも関わらず、短時間で済むフラッシングを行うと、適切なメンテナンスが行われず、記録性能の維持又は回復が十分でない場合があり得る。そこで、上記のように一時停止の時間に応じてメンテナンス動作を選択することで、上述のような問題を軽減することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。上述の各実施形態の特徴を任意に組み合わせてよい。
パラメータに関する情報は、記録指令に含まれることに限定されない。例えば、ユーザが記録指令とは別にパラメータに関する情報を指定してもよい。
パラメータとして、記録媒体の搬送距離、記録媒体のサイズ、記録媒体の種類、搬送速度、及び、記録媒体への液体吐出量の全てではなく、これら要素の少なくともいずれかを用いてよい。また、パラメータとして、上記要素以外の任意の要素(記録媒体における表面加工の有無等)を用いてよい。表面加工が施された記録媒体(写真紙や光沢紙等)は、表面加工が施されていない記録媒体と比べ、表面の摩擦係数が大きく、整列性が悪くなると推察される。そこで、摩擦係数について閾値を設け、実際の摩擦係数が閾値以下の場合は設定値=±0、閾値を超える場合は設定値=+1と設定してもよい。
上述の実施形態では複数のパラメータを用いているが、1のパラメータを用いてもよい。例えば、1のパラメータを用いる場合、当該1のパラメータの現実値が所定の閾値よりも整列性が悪い側に属する場合、+1の設定値、現実値が閾値よりも整列性が悪い側に属しない場合、±0の設定値が設定される。メインコントローラ150は、設定値=±0の場合、評価値が基準値を超えないと判断し、設定値=+1の場合、評価値が基準値を超えると判断する。つまり、1のパラメータを用いる場合、設定値=評価値となり、各パラメータの設定値を加算することにより評価値を導出する必要がない。具体的には、搬送距離のみをパラメータとして用いる場合、メインコントローラ150は、S5において、現実値AがAtを超えるか否かを判断する。そして、現実値AがAtを超える場合、評価値が基準値を超えると判断し、現実値AがAt以下の場合、評価値が基準値を超えないと判断する。1のパラメータとして、用紙サイズ、用紙の種類、搬送速度、又は吐出量を用いる場合も、上記と同様である。
各パラメータに係る閾値は、上述の実施形態のような方法で決定されることに限定されず、その他任意の方法で決定されてよい。例えば、Atは、片面記録で、3つの増設給紙トレイ82のうち最下段の増設給紙トレイ82から用紙Pが搬送され、且つ、2つの増設積載部94のうち最上段の増設積載部94に用紙Pが積載される場合の搬送距離よりも大きく、両面記録で、3つの増設給紙トレイ82のうち最下段の増設給紙トレイ82から用紙Pが搬送され、且つ、2つの増設積載部94のうち最上段の増設積載部94に用紙Pが積載される場合の、搬送距離よりも小さくなるように、決定されてもよい。
各パラメーラに係る設定値として、3以上の互いに異なる設定値を設けてもよい。例えば、上述の実施形態では、現実値Aが1の閾値Atを超えるか否かを判断しているが、2つの閾値At1,At2(At1<At2)を設け、現実値AがAt1未満か否か、At1以上At2未満か否か、又は、At2以上か否かを判断してよい。この場合、現実値AがAt1未満の場合は設定値=±0、現実値AがAt1以上且つAt2未満の場合は設定値=+1、現実値AがAt2以上の場合は設定値=+2と設定してよい。
基準値は、上述の実施形態のような方法で決定されることに限定されず、その他任意の方法で決定されてよい。また、上述の実施形態では評価値が1の基準値を超えるか否かを判断しているが、2以上の基準値を設けてもよい。例えば、2つの基準値F,G(F<G)を設け、評価値が基準値F以下の場合は一時停止時間を第1時間T1とし、評価値が基準値Fを超え基準値G以下の場合は一時停止時間を第2時間T2とし、評価値が基準値Gを超える場合は一時停止時間を第3時間T3としてよい(T1<T2<T3)。
積載部は、記録装置の筐体の天板上部に設けられることに限定されず、例えば筐体の側方に設けられてもよい。また、積載部における記録媒体の支持面は、任意の方向に延在してよく、例えば水平方向に延在してもよい。
搬送部は、第2搬送部を含まず、第1搬送部のみを含んでよい。また、搬送部は、上述の実施形態のようなローラ搬送方式に限定されず、例えばベルト搬送方式であってもよい。
本発明に係る記録装置は、着脱収容部及び着脱積載部の一方又は両方が着脱可能でなくてもよい。
制御部は、記録動作及び搬送動作が一時停止される時間に関わらず、1のメンテナンス動作を選択したり、所要時間が互いに異なる複数のメンテナンス動作の中から任意のメンテナンス動作を選択したりしてもよい。また、制御部は、記録動作及び搬送動作が一時停止されている間にメンテナンス動作が行われるように制御しなくてもよい。
記録装置に含まれる記録部の数は、1以上の任意の数であってよい。また、記録部は、インク以外の任意の液体を吐出してよい。また、記録部は、液体を吐出するもの(上述の実施形態のようなインクジェット方式)に限定されず、例えば、帯電させた感光体にレーザー光等を照射することで感光体上に電気的な潜在画像を形成し、当該潜在画像を記録媒体に転写するもの(レーザー方式)、テープに塗布されたインクを熱によって記録媒体に転写するもの(熱転写方式)等であってもよい。
記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な任意の媒体であってよい。
本発明は、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能である。
1 インクジェットヘッド(記録部)
1P ポンプ(メンテナンス部,強制排出部)
2 本体給紙トレイ(収容部)
4 本体積載部(積載部)
14a 吐出口
17 アクチュエータユニット(メンテナンス部)
40 搬送部
40a 上流側搬送部(第1搬送部)
40b 下流側搬送部(第2搬送部)
40c 再搬送部(第2搬送部)
82 増設給紙トレイ(収容部,着脱収容部)
94 増設積載部(積載部,着脱積載部)
150 メインコントローラ(第1記憶部,第2記憶部,第3記憶部,判断部,制御部)
100 インクジェット式プリンタ(記録装置)
P 用紙(記録媒体)

Claims (10)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録動作を行うための記録部と、
    前記記録部によって画像が記録された記録媒体が積載される積載部と、
    前記記録部によって画像が記録される記録位置から前記積載部に向けて記録媒体を搬送する搬送動作を行うための搬送部と、
    前記記録動作及び前記搬送動作を一時停止させる単位を示す情報を記憶する第1記憶部と、
    前記積載部における記録媒体の整列性の良し悪しに影響する1以上のパラメータの値を記憶する第2記憶部と、
    前記第2記憶部に記憶された全ての前記パラメータの値に基づいて得られた評価値が、所定の基準値を超えるか否かを判断する判断部と、
    前記記録部及び前記搬送部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えると判断された場合、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えないと判断された場合よりも長い時間、前記第1記憶部に記憶された情報が示す単位毎に、前記記録動作及び前記搬送動作を一時停止させるように、前記記録部及び前記搬送部を制御することを特徴とする、記録装置。
  2. 記録媒体を収容する収容部を備え、
    前記パラメータは、前記収容部から前記記録位置に向けて搬送された記録媒体が前記積載部に積載されるまでの記録媒体の搬送距離、記録媒体のサイズ、記録媒体の種類、前記搬送部による搬送速度、及び、前記記録部による記録媒体への液体吐出量、の少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記判断部は、前記搬送距離が所定の距離よりも長い場合、記録媒体のサイズが所定のサイズよりも小さい場合、記録媒体の坪量が所定の坪量よりも小さい場合、前記搬送速度が所定の速度よりも大きい場合、前記液体吐出量が所定の量よりも多い場合、の少なくともいずれかの場合に前記評価値が前記基準値を超えると判断することを特徴とする、請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記判断部は、前記搬送距離が前記所定の距離よりも長いか否か、記録媒体のサイズが前記所定のサイズよりも小さいか否か、記録媒体の坪量が前記所定の坪量よりも小さいか否か、前記搬送速度が前記所定の速度よりも大きいか否か、及び、前記液体吐出量が前記所定の量よりも多いか否か、の少なくともいずれかに応じて設定値を設定し、全ての前記パラメータにおける前記設定値に基づいて前記評価値を導き出すことを特徴とする、請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記搬送部は、記録媒体の第1面が前記記録部と対向するように前記記録位置に向けて記録媒体を搬送する第1搬送部、及び、前記第1面に画像が記録された記録媒体を、記録媒体の前記第1面とは反対側の第2面が前記記録部と対向するように前記記録位置に向けて搬送する第2搬送部を含み、
    前記判断部は、前記第1及び第2搬送部によって記録媒体が搬送されて前記積載部に積載される場合、前記搬送距離が前記所定の距離よりも長いと判断することを特徴とする、請求項3又は4に記載の記録装置。
  6. 記録媒体を収容する着脱収容部、及び、前記記録部によって画像が記録された記録媒体が積載される着脱積載部の少なくとも一方が着脱可能であり、
    前記判断部は、前記着脱収容部から記録媒体が搬送される場合、及び、前記着脱積載部に記録媒体が積載される場合、の少なくともいずれかの場合に、前記搬送距離が前記所定の距離よりも長いと判断することを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一項に記載の記録装置。
  7. 前記記録部のメンテナンス動作を行うメンテナンス部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止されている間に前記メンテナンス動作が行われるように、前記メンテナンス部を制御することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の記録装置。
  8. 前記制御部は、前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止される時間に応じて、所要時間が互いに異なる複数のメンテナンス動作の中から1のメンテナンス動作を選択し、当該1のメンテナンス動作が行われるように、前記メンテナンス部を制御することを特徴とする、請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記記録部は、液体を吐出する吐出口を有し、
    前記メンテナンス部は、前記記録部、及び、前記吐出口から液体を強制的に排出させる強制排出部を含み、
    前記メンテナンス動作は、前記吐出口から画像の記録に寄与しない液体を吐出させるフラッシング、及び、前記吐出口から液体を強制的に排出させるパージを含み、
    前記制御部は、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えないと判断された場合に前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止されている間に、前記フラッシングが行われるように前記記録部を制御し、前記判断部によって前記評価値が前記基準値を超えると判断された場合に前記記録動作及び前記搬送動作が一時停止されている間に、前記パージが行われるように前記強制排出部を制御することを特徴とする、請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記基準値を記憶する第3記憶部をさらに備えたことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の記録装置。
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