JP2013248124A - 移動式放射線撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】FPDの除菌を簡便に行うことができる移動式放射線撮影装置を提供する。
【解決手段】本発明の構成によれば、FPD4を収納する収納ホルダ7に紫外線を照射する殺菌灯7aが備えられている。これにより、術者が収納ホルダ7にFPD4を収納するだけでFPD4の殺菌が可能となる。つまり、本発明によれば、FPD4を袋で覆ったり、FPD4の表面を拭き取ったりしなくとも、FPD4の清潔性が保たれることになる。したがって、本発明によれば、操作がしやすく、使い捨てのゴミを出さない移動式放射線撮影装置が提供できる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の構成によれば、FPD4を収納する収納ホルダ7に紫外線を照射する殺菌灯7aが備えられている。これにより、術者が収納ホルダ7にFPD4を収納するだけでFPD4の殺菌が可能となる。つまり、本発明によれば、FPD4を袋で覆ったり、FPD4の表面を拭き取ったりしなくとも、FPD4の清潔性が保たれることになる。したがって、本発明によれば、操作がしやすく、使い捨てのゴミを出さない移動式放射線撮影装置が提供できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、放射線撮影に要する各装置の一式が台車に搭載されている移動式放射線撮影装置に関し、特に、検出手段を清潔に保つことができる移動式放射線撮影装置に関する。
従来、医療機関で使用されている移動式放射線撮影装置は、電動移動が可能な台車に放射線撮影に要する各装置の一式が搭載されたものとなっている。台車に搭載される各装置のうち、代表的なものとしては、被検体に向けて放射線を照射する放射線源や、被検体を透過してきた放射線を検出する検出手段、検出手段から出力された検出信号を画像化する画像生成手段などがある(特許文献1参照)。
検出手段の具体的な構成について説明する。従来の移動式放射線撮影装置における検出手段は、シート型で扁平のFPD(フラット・パネル・ディテクタ)で構成される。このFPDは、被検体を透過してきた放射線を入射させる入射面を有している。
実際の検査をするときには、まず、移動式放射線撮影装置を病室まで移動させる。そして、放射線源とFPDとの間に挟まれる位置に被検体を載置して、放射線源から放射線を照射し、画像を生成する。検査が終了して、移動式放射線撮影装置を移動させようとするときには、まずFPD54を被検体から離反させ、移動式放射線撮影装置の筐体に設けられたホルダ57に載置させる(図7参照)。ホルダ57は、図7に示すように放射線の入射方向を水平方向にした直立状態のFPD54を挿入できるポケットとなっている。
FPD54をホルダ57に載置した後、術者が移動式放射線撮影装置に設けられたレバーを押すと、内部の駆動装置が作動する。そして、移動式放射線撮影装置は、術者がレバーを押した方向に進んで、病室から退出する。
しかしながら、上述のような従来構成には次のような問題点がある。
すなわち、従来構成によれば、FPDの除菌を行うのに手間がかかるという問題点がある。
すなわち、従来構成によれば、FPDの除菌を行うのに手間がかかるという問題点がある。
感染症などに罹患した患者に対して移動式放射線撮影装置を用いた撮影を行う場合は、特にFPDを清潔にするように心がけなければならない。従来装置によれば、FPDを清潔に保つには、FPDをビニール製の袋に包んでから撮影を行うようにし、患者とFPDとが直接に接触しないようにしている。このような構成によれば、FPDを袋から出し入れする必要がある。FPDは、35cm×43cm程度の大きさがあるので、この袋の出し入れ作業は簡単ではない。
また、従来装置によれば、撮影が終了したFPDをウェットティッシュで拭くことでFPDの除菌をするようにしている。この様な構成であれば、確かにFPDを袋に入れる必要がなくなる。しかし、FPDの大きさからするとFPDをウェットティッシュで拭き取る操作は簡単ではない。
そして、いずれの従来構成であっても、使い捨ての袋やウェットティッシュが必要である。従って、従来構成によれば、これらを移動式放射線撮影装置に搭載するか装置の移動に合わせて持ち歩く必要がある。また、使い終わった袋やウェットティッシュをどのように処分するかについても注意を要する。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、FPDの除菌を簡便に行うことができる移動式放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る移動式放射線撮影装置は、放射線を照射する放射線源と、放射線源を制御する放射線源制御手段と、照射された放射線を検出して検出信号を出力する検出手段と、放射線源、および放射線源制御手段を搭載した台車と、台車に設けられるとともに、検出手段を収納する収納手段と、収納手段に収納された検出手段に向けて殺菌光を照射することにより検出手段を光殺菌する光殺菌手段と、光殺菌手段を制御する光殺菌制御手段を備えることを特徴とするものである。
すなわち、本発明に係る移動式放射線撮影装置は、放射線を照射する放射線源と、放射線源を制御する放射線源制御手段と、照射された放射線を検出して検出信号を出力する検出手段と、放射線源、および放射線源制御手段を搭載した台車と、台車に設けられるとともに、検出手段を収納する収納手段と、収納手段に収納された検出手段に向けて殺菌光を照射することにより検出手段を光殺菌する光殺菌手段と、光殺菌手段を制御する光殺菌制御手段を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明の構成によれば、検出手段を収納する収納手段に殺菌光を照射する光殺菌手段が備えられている。これにより、術者が収納手段に検出手段を収納するだけで検出手段の殺菌が可能となる。つまり、本発明によれば、検出手段を袋で覆ったり、検出手段の表面を拭き取ったりしなくとも、検出手段の清潔性が保たれることになる。したがって、本発明によれば、操作がしやすく、使い捨てのゴミを出さない移動式放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の移動式放射線撮影装置において、光殺菌手段が照射する殺菌光は、紫外線であればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。光殺菌手段が照射する殺菌光が紫外線であれば、既存の蛍光灯を利用して光殺菌手段を構成することができるので、より確実で安価に本発明を実現できる。
また、上述の移動式放射線撮影装置において、収納手段には、検出手段が光殺菌手段に接触しないように検出手段を保持する保持手段が備えられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。収納手段に、検出手段を保持する保持手段が備えられていれば、検出手段が光殺菌手段に接触することがなく、移動式放射線撮影装置を移動させても検出手段が故障することがない。
また、上述の移動式放射線撮影装置において、光殺菌制御手段は、殺菌光の照射開始から所定時間経過後に照射を終了するように光殺菌手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。殺菌光の照射開始から所定時間経過後に照射を終了させれば、無用な殺菌光照射を防止し、移動式放射線撮影装置に蓄電された電力を節約することができる。また、殺菌光の照射が無制限に連続することを防止すれば、安全性に優れた移動式放射線撮影装置を提供できる。
また、上述の移動式放射線撮影装置において、術者に殺菌光の照射の開始および照射の終了の指示を入力させる入力手段を備え、光殺菌制御手段は、入力手段の入力に従って光殺菌手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。術者に殺菌光の照射の開始および照射の終了の指示を入力させるようにすれば、術者の意思によって光殺菌手段を制御することができるので、術者はより自由に移動式放射線撮影装置を使用することができる。
また、上述の移動式放射線撮影装置において、収納手段には、収納手段における検出手段を挿入する挿入口から殺菌光が収納手段の外部に漏出することを防止するフタが設けられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。収納手段における検出手段を挿入する挿入口から殺菌光が収納手段の外部に漏出することを防止するフタが設けられていれば、殺菌光が収納手段から漏れ出して術者等に向けて照射されることを防止でき、安全性に優れた移動式放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の移動式放射線撮影装置において、収納手段には、フタの装着状態を検知するセンサが設けられており、光殺菌制御手段は、センサの出力を基に、フタが収納手段から脱離している状態のときは殺菌光が照射されないように光殺菌手段を制御すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明のより具体的な構成を示すものとなっている。収納手段に装着されるフタが収納手段から脱離している状態のときは殺菌光が照射されないようにすれば、より確実に術者等に向けて照射されることが防止でき、安全性に優れた移動式放射線撮影装置が提供できる。
本発明の構成によれば、検出手段を収納する収納手段に殺菌光を照射する光殺菌手段が備えられている。これにより、術者が収納手段に検出手段を収納するだけで検出手段の殺菌が可能となる。つまり、本発明によれば、検出手段を袋で覆ったり、検出手段の表面を拭き取ったりしなくとも、検出手段の清潔性が保たれることになる。したがって、本発明によれば、操作がしやすく、使い捨てのゴミを出さない移動式放射線撮影装置が提供できる。
以下、この発明の移動式X線撮影装置の一実施例を説明する。図1はこの発明の実施例に係る移動式X線撮影装置の制御系の構成を示すブロック図、図2は実施例の装置の外観を示す斜視図、図3は実施例の装置に装備されているX線受像デバイスを示す斜視図、図3は実施例の装置に装備されているフラットパネル型X線検出器(X線受像デバイス)を示す斜視図、図4は実施例の装置のフラットパネル型X線検出器におけるX線検出素子の配列状況を示す平面図である。X線は本発明の放射線の一例であり、FPDはフラット・パネル・ディテクタの略である。
実施例の移動式X線撮影装置は、図1,図2に示すように、4輪タイプで後輪駆動式の移動可能な台車1に、撮影対象の被検体MにX線を照射するX線管3を始めとして、X線管3から照射されたX線を検出して被検体Mの透過X線像を取得する直接変換タイプのフラットパネル型X線検出器(以下、適宜「FPD」と略記)4や、X線管3の制御を行なうX線管制御部6などの必要な装備類一式が搭載されている。したがって、台車1の移動により実施例の装置の方が走行して撮影対象の被検体Mが寝ている病室へ出向くことができる構成となっている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、X線管制御部6は、本発明の放射線源制御手段に相当する。
つまり、実施例の装置は、被検体Mがレントゲン室まで出向かずとも病室に居たままでX線撮影が行なえる、いわゆる回診撮影が可能なタイプの装置である。
X線管3は、図2に示すように、台車1の前部側に垂直に立てられた支柱2aに昇降可能に水平状態で取り付けられた保持アーム2bの先端に装着されている。支柱2aは直立状態を維持した状態で中心軸を回転軸として回転可能となっていて、台車1の走行中はX線管3を保持アーム2bごと支柱2aの後側に位置させてX線管3が走行の妨げにならないようにする。そして、撮影時には支柱2aを回転させてX線管3を保持アーム2bごと支柱2aの前側に位置させると共に、必要に応じて保持アーム2bを支柱2aに沿って上げ下げしてX線管3の高さが適当な高さとなるように調整する。
FPD4は、図3に示すように、板状の装置であり、台車本体に検出信号を送出したり、台車本体から制御信号を送り込んだりする無線式の通信装置が設けられている。このFPD4は、照射されたX線を検出して検出信号を出力するものである。FPD4は、普段は台車1の内部に収納されており、撮影の前に取り出されて、被検体Mの下部に置かれる。このとき、FPD4と台車1とは無線式の通信装置を通じてデータを双方向に送受信できる状態となっている。従って、台車1にも、無線式の通信装置が設けられている。FPD4と台車1に設けられた通信装置がデータの送受信をすることにより、FPD4は、撮影時に台車1より制御に関する情報を取得することもできる。同様に、台車1はFPD4から送られてきた検出信号を取得することができる。FPD4は、本発明の検出手段に相当する。
FPD4の構造について説明する。FPD4は、図4に示すように、X線を受光するX線検出面に多数のX線検出素子4aが縦横(XY方向)に配列された2次元X線検出器であり、X線検出面に投影される透過X線像をX線検出素子4aでX線画像取得用の検出信号としての電気信号に変換して検出する構成とされている。このFPD4は、直接変換型のX線イメージング装置であり、アモルファスセレン層をはじめ多数の層が積層されることにより構成されている。
台車1に設けられた収納ホルダ7から取り出されたFPD4は、図1に示すように、ベッドBの上に寝ている被検体Mの下の撮影位置にセットされる。この収納ホルダ7は、台車1の移動中にFPD4を収納する収納部となっている。収納ホルダ7は、本発明の収納手段に相当する。
収納ホルダ7の具体的な構成について説明する。図5は、収納ホルダ7の断面図である。収納ホルダ7は、図5に示すように、台車1に付設された箱型の部材である。収納ホルダ7の内側の空間は、収納されるFPD4に倣った形状をしており、FPD4を完全に包含できる程度の広さを有している。収納ホルダ7の内壁には、FPD4に向けて紫外線を照射することによりFPD4を光殺菌する殺菌灯7aが備えられている。殺菌灯7aから照射された紫外線は、FPD4に入射し、FPD4表面に付着している細菌等を死滅させる。殺菌灯7aは具体的には紫外線を発する蛍光灯である。殺菌灯7aは、本発明の光殺菌手段に相当する。
殺菌灯7aが収納ホルダ7のどこに設けられるかについて説明する。収納ホルダ7は、底面を除いて4つの側面を有する。このうち、殺菌灯7aが設けられているのは、FPD4のX線検出面に対向する面と、FPD4のX線検出面の裏面に対向する面の二面である。なお実施例1の構成は上述の構成に限られず、殺菌灯7aを残りの2面にも設けるようにしてもよい。
図6左側は、殺菌灯7aが収納ホルダ7の内壁面のうちFPD4のX線検出面に対向する面に設けられている様子を示している。殺菌灯7aは例えば棒状の蛍光灯などにより構成される。実施例1の構成によれば、複数の殺菌灯7aを平行に配列して配置することにより、FPD4のX線検出面の全面に確実に紫外線が入射するようになっている。なお、FPD4のX線検出面の裏面に対向する面に殺菌灯7aが設けられている様子も概観としては図6左側と同様である。
なお、収納ホルダ7の内側には、FPD4が殺菌灯7aに接触しないようにFPD4を保持する保持部材7bが備えられている。保持部材7bは、棒状の部材であり、FPD4を挟み込むように対をなして設けられている。収納ホルダ7に収納されたFPD4は、X線検出面側の保持部材7bと、X線検出面の裏側の保持部材7bとによって構成される一対の保持部材7bに挟まれるように保持されるので、収納ホルダ7内部のFPD4は、自由に移動することができない。この様にして保持部材7bは、台車1の移動中にFPD4が殺菌灯7aに接触することを抑制している。保持部材7bは、本発明の保持手段に相当する。
図6右側はFPD4のX線検出面に当接する保持部材7bを示している。図6右側に示すように、保持部材7bは、FPD4のX線検出面側に2本設けられている。同様に、保持部材7bは、FPD4のX線検出面の裏側に2本設けられている。したがって、収納ホルダ7には、合計で4本の保持部材7bが設けられていることになる。いいかえれば、収納ホルダ7には、図5で説明した一対の保持部材7bが2つ設けられていることになる。図5において説明した一対の保持部材7bは、図6右側においては、一方の保持部材7bは描かれているものの、対とをなす保持部材7bがFPD4に隠れて描かれていない。なお、FPD4のX線検出面の裏面に対向する面に当接する保持部材7bが設けられている様子も概観としては図6右側と同様である。
収納ホルダ7には、挿入口7cを閉塞するフタ8が設けられている。フタ8は、収納ホルダ7から着脱可能となっており、フタ8は、装着状態において、FPD4に接触しないように構成されている。このフタ8は、収納ホルダ7が挿入口7cから紫外線が漏出することを抑制する目的で設けられている。したがって、フタ8は、収納ホルダ7に装着されたときに収納ホルダ7内部から発する光が外部に漏出することがないように構成されている。
収納ホルダ7には、フタ8の装着状態を検知するセンサ7dが設けられている。このセンサ7dは、フタ8が収納ホルダ7に装着された場合その旨を検知し、同様にフタ8が収納ホルダ7に脱離された場合その旨を検知する。センサ7dの具体例としては、例えば、赤外線センサなどを挙げることができる。センサ7dの具体的な動作については後述とする。
光殺菌制御部12は、殺菌灯7aの発光状況を制御する制御部である。光殺菌制御部12は、殺菌灯7aを点灯させたり、逆に消灯させたりする。光殺菌制御部12がする点灯の指示により収納ホルダ7の内部の殺菌灯7aは一斉に点灯し、光殺菌制御部12がする消灯の指示により収納ホルダ7の内部の殺菌灯7aは一斉に消灯する。光殺菌制御部12は、本発明の光殺菌制御手段に相当する。
この光殺菌制御部12は、センサ7dの出力に基づいて動作するのでこれについて説明する。センサ7dの出力は、常に光殺菌制御部12に送出されている。光殺菌制御部12は、センサ7dからフタ8が収納ホルダ7に脱離された旨の通知を受け取ると、殺菌灯7aを消灯させるように動作する。つまり、光殺菌制御部12は、センサ7dの出力を基に、フタ8が状態のときは殺菌光が照射されないように殺菌灯7aを制御している。これにより、術者がFPD4を収納ホルダ7から取り出そうとしてフタ8を収納ホルダ7から脱離させても、紫外線が収納ホルダ7の挿入口7cから放射されることがない。
また、光殺菌制御部12は、記憶部28から連続点灯設定時間Tを読み出して、これに基づいて動作する。連続点灯設定時間Tとは、殺菌灯7aが連続点灯する時間の設定値であり、術者が操作パネル26を通じて変更することもできる。光殺菌制御部12は、殺菌灯7aを点灯させた時点を起点として、連続点灯設定時間T経過後に殺菌灯7aを消灯するように動作する。連続点灯設定時間Tは具体的には、殺菌灯7aを用いた紫外線照射によりFPD4を十分に殺菌できる程度に長い時間が設定される。このように光殺菌制御部12は、紫外線の照射開始から所定時間経過後に照射を終了するように殺菌灯7aを制御するのである。操作パネル26は、本発明の入力手段に相当する。
また、光殺菌制御部12は、操作パネル26を通じて行われる術者の入力に従って動作する。すなわち、操作パネル26を通じて術者が殺菌灯7aの照射の開始の指示をすると、光殺菌制御部12は、殺菌灯7aを点灯させる。同様に、操作パネル26を通じて術者が殺菌灯7aの照射の終了の指示をすると、光殺菌制御部12は、殺菌灯7aを消灯させる。
このように光殺菌制御部12は、様々な情報に基づいて動作する。光殺菌制御部12は、センサ7dの出力を優先して動作する。したがって、術者が操作パネル26を通じて殺菌灯7aの点灯を指示しても、フタ8が装着状態となっていない限り殺菌灯7aが点灯しない。
表示部27について説明する。台車1の上面側にはX線撮影に必要な情報・データを表示する表示部27およびX線撮影や台車移動に必要な操作を行なう操作パネル26が配設されていて(図2参照),操作パネル26の操作内容やX線撮影の進行状況に応じて表示部27の画面に操作用メニューやX線画像などが映し出される構成とされている。
表示部27には、光殺菌制御部12より現在の殺菌灯7aの点灯状況が送出されてきている。表示部27は、これに従って、殺菌灯7aの点灯状況を表示する構成となっている。術者は、表示部27を確認しながら殺菌灯7aの点灯および消灯の指示を操作パネル26を通じて装置に与えることができる。
X線管制御部6について説明する。X線撮影の際に必要な制御を行なうX線管制御部6は、X線撮影実行の際に予め定められた管電圧・管電流等のX線撮影条件通りにX線管3にX線を照射させる。また、実施例1に係る移動式放射線撮影装置は、FPD4から出力される検出信号に基づいて被検体Mの透過X線像に対応するX線画像を取得する画像生成部11を備えている。
また、実施例1の装置の場合、台車1は電動移動の可能な構成とされている。即ち、術者が操作パネル26で行なう運転操作に従って台車移動制御部16が電動モータ15を回転させるのに伴って台車1の後輪1aが回転して台車1が走行する。なお、台車1の前輪には必ずしも電動モータ15を設ける必要はない。
台車1には、術者が用いるレバー9が設けられている。術者がこのレバー9を押すと、台車移動制御部16はこれを感知して、レバー9が押された方向に台車1が移動するように後輪1aを制御する。つまり、レバー9は、術者に台車1の移動の指示を入力させる入力手段となっている。
主制御部41は、各制御部を統括的に制御する目的で設けられている。この主制御部41は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより各部6,11,12,16を実現している、また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。記憶部28は、撮影や紫外線照射に関する各種パラメータの一切を記憶する。
以上のように、本発明の構成によれば、FPD4を収納する収納ホルダ7に紫外線を照射する殺菌灯7aが備えられている。これにより、術者が収納ホルダ7にFPD4を収納するだけでFPD4の殺菌が可能となる。つまり、本発明によれば、FPD4を袋で覆ったり、FPD4の表面を拭き取ったりしなくとも、FPD4の清潔性が保たれることになる。したがって、本発明によれば、操作がしやすく、使い捨てのゴミを出さない移動式放射線撮影装置が提供できる。
また、上述のように、殺菌灯7aが照射する殺菌光が紫外線であれば、既存の蛍光灯を利用して殺菌灯7aを構成することができるので、より確実で安価に本発明を実現できる。
また、収納ホルダ7に、FPD4を保持する保持部材7bが備えられていれば、FPD4が殺菌灯7aに接触することがなく、移動式放射線撮影装置を移動させてもFPD4が故障することがない。
また、上述のように、紫外線の照射開始から所定時間経過後に照射を終了させるような構成を採用すれば、無用な紫外線照射を防止し、移動式放射線撮影装置に蓄電された電力を節約することができる。また、紫外線の照射が無制限に連続することを防止すれば、安全性に優れた移動式放射線撮影装置を提供できる。
また、術者に紫外線の照射の開始および照射の終了の指示を入力させるようにすれば、術者の意思によって殺菌灯7aを制御することができるので、術者はより自由に移動式放射線撮影装置を使用することができる。
収納ホルダ7におけるFPD4を挿入する挿入口7cから紫外線が収納ホルダ7の外部に漏出することを防止するフタ8が設けられていれば、紫外線が収納ホルダ7から漏れ出して術者等に向けて照射されることを防止でき、安全性に優れた移動式放射線撮影装置が提供できる。
また、上述のように、収納ホルダ7に装着されるフタ8が開いている状態のときは紫外線が照射されないようにすれば、より確実に術者等に向けて照射されることが防止でき、安全性に優れた移動式放射線撮影装置が提供できる。
本発明は、上述の構成に限られず、下記のように変形実施することが可能である。
(1)本発明の光殺菌手段は、紫外線を照射する殺菌灯7aにより構成されていた。しかし、本発明はこの構成限らない。本発明の殺菌光の波長と殺菌光の発生手段は、適宜変更することができる。
(2)上述した実施例は、医用の装置であったが、本発明は、工業用や、原子力用の装置に適用することもできる。
(3)上述した実施例のいうX線は、本発明における放射線の一例である。したがって、本発明は、X線以外の放射線にも適応できる。
1 台車
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
6 X線管制御部(放射線源制御手段)
7 収納ホルダ(収納手段)
7a 殺菌灯(光殺菌手段)
7b 保持部材(保持手段)
7c 挿入口
7d センサ
8 フタ
12 光殺菌制御部(光殺菌制御手段)
26 操作パネル(入力手段)
3 X線管(放射線源)
4 FPD(検出手段)
6 X線管制御部(放射線源制御手段)
7 収納ホルダ(収納手段)
7a 殺菌灯(光殺菌手段)
7b 保持部材(保持手段)
7c 挿入口
7d センサ
8 フタ
12 光殺菌制御部(光殺菌制御手段)
26 操作パネル(入力手段)
Claims (7)
- 放射線を照射する放射線源と、
前記放射線源を制御する放射線源制御手段と、
照射された放射線を検出して検出信号を出力する検出手段と、
前記放射線源、および前記放射線源制御手段を搭載した台車と、
前記台車に設けられるとともに、前記検出手段を収納する収納手段と、
前記収納手段に収納された前記検出手段に向けて殺菌光を照射することにより前記検出手段を光殺菌する光殺菌手段と、
前記光殺菌手段を制御する光殺菌制御手段を備えることを特徴とする移動式放射線撮影装置。 - 請求項1に記載の移動式放射線撮影装置において、
前記光殺菌手段が照射する殺菌光は、紫外線であることを特徴とする移動式放射線撮影装置。 - 請求項1または請求項2に記載の移動式放射線撮影装置において、
前記収納手段には、前記検出手段が前記光殺菌手段に接触しないように前記検出手段を保持する保持手段が備えられていることを特徴とする移動式放射線撮影装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の移動式放射線撮影装置において、
前記光殺菌制御手段は、殺菌光の照射開始から所定時間経過後に照射を終了するように前記光殺菌手段を制御することを特徴とする移動式放射線撮影装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の移動式放射線撮影装置において、
術者に殺菌光の照射の開始および照射の終了の指示を入力させる入力手段を備え、
前記光殺菌制御手段は、前記入力手段の入力に従って前記光殺菌手段を制御することを特徴とする移動式放射線撮影装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の移動式放射線撮影装置において、
前記収納手段には、前記収納手段における前記検出手段を挿入する挿入口から殺菌光が前記収納手段の外部に漏出することを防止するフタが設けられていることを特徴とする移動式放射線撮影装置。 - 請求項6に記載の移動式放射線撮影装置において、
前記収納手段には、前記フタの装着状態を検知するセンサが設けられており、
前記光殺菌制御手段は、前記センサの出力を基に、前記フタが前記収納手段から脱離している状態のときは殺菌光が照射されないように前記光殺菌手段を制御することを特徴とする移動式放射線撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012124601A JP2013248124A (ja) | 2012-05-31 | 2012-05-31 | 移動式放射線撮影装置 |
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JP2012124601A JP2013248124A (ja) | 2012-05-31 | 2012-05-31 | 移動式放射線撮影装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022107554A1 (ja) * | 2020-11-20 | 2022-05-27 | 富士フイルム株式会社 | 放射線撮影用カセッテの収容装置、放射線撮影用カセッテの収容装置の作動方法、放射線診断装置 |
WO2022153724A1 (ja) * | 2021-01-12 | 2022-07-21 | 富士フイルム株式会社 | 医用機器、情報管理装置、及び情報管理方法 |
WO2022158151A1 (ja) * | 2021-01-25 | 2022-07-28 | 富士フイルム株式会社 | 可搬型放射線検出器及び収容装置 |
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2012
- 2012-05-31 JP JP2012124601A patent/JP2013248124A/ja active Pending
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