JP2013247776A - パルスモータ制御装置およびパルス信号生成方法 - Google Patents

パルスモータ制御装置およびパルス信号生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パルス生成タイミングの演算における演算誤差が少なくし、演算負荷を低減する。
【解決手段】制御区間ごとに制御区間の演算値の初期値および制御区間の終了条件が記憶される記憶手段4と、現在の制御区間から次の制御区間へと切り替わる点である変化点を検出する変化点検出手段2と、記憶手段4に記憶された制御区間の演算値の初期値に基づいて、演算を行うとともに、演算された演算値が所定の閾値以上となるとパルス生成タイミングを出力する有界演算器6と、有界演算器6が出力したパルス生成タイミングに基づいて、パルスモータ13を制御するためのパルス信号を生成するパルス生成手段11とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルス信号によりパルスモータを制御するパルスモータ制御装置およびパルス信号生成方法に関する。
パルスモータ(「ステッピングモータ」ともいう)を制御するためのパルス信号を発生して、パルスモータを制御するパルスモータ制御装置(パルスジェネレータ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、パルスモータは、パルスモータ制御装置から発生されるパルス信号により駆動され、パルス信号における出力間隔である周波数に対応する回転速度でパルスモータが回転する。また、パルス信号のパルス数に対応する角度だけパルスモータが回転し、これが、パルスモータにより駆動する移動機構の移動距離となる。
したがって、パルスモータの回転速度(移動機構の速度)やパルスモータの回転角(移動機構の移動距離)の制御を行うためには、パルスモータ制御装置から発生されるパルス信号の周波数(単位時間あたりのパルス数)およびパルス数を制御する必要がある。
通常、パルスモータの駆動制御においては、時間に対する速度制御(即ち、パルス信号の周波数制御)を台形駆動制御として行う(例えば、特許文献2の第1図参照)。
ここで、図13を用いて、台形駆動制御について説明する。図13は、台形駆動制御を説明するグラフであり、(a)は横軸を時間[s](second)とし縦軸を速度[pps](pulse per second)としたグラフであり、(b)は横軸を時間[s]とし縦軸を加速度[pps/s]としたグラフである。
即ち、図13(b)に示すように、まず、パルスモータの起動時から一定の正の加速度を与える(正定加速)ことにより、図13(a)に示すように、速度(パルス信号の周波数)を徐々に上昇させてパルスモータの回転速度を徐々に上昇させる(加速区間)。
次に、パルスモータの回転速度が目標の速度に達すると、図13(b)に示すように、加速度をゼロにする(加速=0)ことで、図13(a)に示すように、速度(パルス信号の周波数)を一定にしてパルスモータの回転速度を一定にする(定速区間)。
更に、パルスモータの停止時には、図13(b)に示すように、一定の負の加速度を与える(負定加速)ことにより、図13(a)に示すように、速度(パルス信号の周波数)を徐々に低下させてパルスモータの回転速度を徐々に低下させ(減速区間)、目標速度に到達後にパルス信号を停止させる。
ここで、図13の加速区間に注目して、加速区間における速度制御について図14を用いて更に説明する。図14は、台形駆動制御における加速区間を説明するグラフであり、(a)は横軸を時間[s]とし縦軸を速度[pps]としたグラフであり、(b)は横軸を時間[s]とし縦軸を加速度[pps/s]としたグラフである。
図14(a)に示すように、速度の初速度をFL[pps]とし、速度の到達速度(目標の速度)をFH[pps]とし、速度が到達速度FHに到達までのパルス数をN[p](pulse)とし、図14(b)に示すように、加速区間における加速度をA[pps/s]とする。
一般的にこの時の演算は、速度が初速度FLから到達速度FHに到達までの時間をtn [s]とすると、以下の式(1)で表すことができる。
Figure 2013247776
ここで、パルスモータによる駆動において、常に、1パルス毎の移動距離が等しいことから、速度が初速度FLから到達速度FHに到達までのパルス数Nは、以下の式(2)で表すことができる。
Figure 2013247776
そして、これら式(1)および式(2)より、時間tn は、以下の式(3)という演算式が導かれる。また、加速度Aは、以下の式(4)という演算式が導かれる。なお、式(3)および式(4)の導出は、非特許文献1および非特許文献2に開示されている。
Figure 2013247776
Figure 2013247776
従来のパルスモータ制御装置は、これら式(1)から式(4)に示す演算式を用いて、パルス生成タイミングを演算、または、あらかじめ演算結果を記憶しておき記憶された演算結果を読み出して使用することにより、パルスモータの回転速度制御を可能としている。
なお、図13および図14において、パルスモータ制御装置の速度制御を台形駆動制御するものとして説明した。パルスモータ制御装置の速度制御は、この台形駆動制御の他にも、加速度の急激な変化を抑制する制御方法として、2次関数や三角関数を使用したり、複数の直線を組み合せたりする(例えば、加速区間を「低加速区間、高加速区間、低加速区間」の3つの直線で駆動制御することにより、加速度の急激な変化を低減させる)制御方法等もある。
特開平10−285997号公報 特公平61−035799号公報
見城尚志著、菅原晟著、「ステッピングモータとマイコン制御」、総合電子出版社、1994年、p.151−155 高橋久著、「C言語によるモータ制御入門講座−SHマイコンで学ぶプログラミングと制御技法−」、電波新聞社、2007年、p.239−242
しかしながら、前述のような演算によるパルスモータの回転速度制御の場合、全ての演算をリアルタイムで行うものとすると、演算が複雑で時間がかかるため、パルスモータの高速動作に適切に応答することが困難になってくるという課題がある。
また、低速時のスローアップが不要な場合であっても、複雑な演算を行うこととなるため、演算に時間を要して、パルスモータの動作時間がかかり、システム全体のスループットの低下をまねく場合が生じてしまうという課題がある。
一方、これらの課題を解決する為に、演算式の簡易化を行うと、演算誤差の補正演算を追加しても、累積演算誤差を発生させる場合が生じてしまうという課題がある。
また、あらかじめ演算結果をメモリ等のデータ保持手段に記憶させておき、記憶された演算結果を読み出して使用する方式においては、必要な駆動パターン数や、駆動時間が増加するとデータ保持手段の容量が増大し、システムとしての対応が困難になってくるという課題がある。
したがって、演算負荷の低減が可能な演算式で、演算誤差が少ない演算方式を採用することが望ましい。また、必要な加速度の変化はシステムにより値が異なるので、不要な低加速変化をすることなく、システム毎に最適化を選択できることが望ましい。
そこで、本発明は、パルス生成タイミングの演算における演算誤差が少なく、演算負荷の低減が可能なパルスモータ制御装置およびパルス信号生成方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、制御区間ごとに前記制御区間の演算値の初期値および前記制御区間の終了条件が記憶される記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記制御区間の終了条件に基づいて、現在の制御区間から次の制御区間へと切り替わる点である変化点を検出する変化点検出手段と、前記記憶手段に記憶された前記制御区間の演算値の初期値に基づいて、演算を行うとともに、演算された演算値が所定の閾値以上となるとパルス生成タイミングを出力する有界演算器と、前記有界演算器が出力した前記パルス生成タイミングに基づいて、パルスモータを制御するためのパルス信号を生成するパルス生成手段と、を備えることを特徴とするパルスモータ制御装置である。
また、本発明は、制御区間の演算値の初期値に基づいて演算を行う演算ステップと、前記演算ステップにより演算された演算値が所定の閾値以上となるとパルス生成タイミングを出力するパルス生成タイミング出力ステップと、前記パルス生成タイミング出力ステップにより出力された前記パルス生成タイミングに基づいて、パルスモータを制御するためのパルス信号を生成するパルス信号生成ステップと、を備えることを特徴とするパルスモータ制御装置のパルス信号生成方法である。
本発明によれば、パルス生成タイミングの演算における演算誤差が少なく、演算負荷の低減が可能なパルスモータ制御装置およびパルス信号生成方法を提供することができる。
パルスモータを制御する本実施形態に係るパルスモータ制御装置の構成ブロック図である。 有界演算器の構成を示す機能ブロック図である。 S字駆動制御を説明するグラフであり、(a)は横軸を時間とし縦軸を速度としたグラフであり、(b)はS字駆動制御の加速区間について横軸を時間とし縦軸を加速度としたグラフである。 制御情報メモリに格納される格納データの例である。 制御情報メモリに格納される格納データの例である。 加加速区間における有界演算器の演算経過の例である。 定加速区間における有界演算器の演算経過の例である。 減加速区間における有界演算器の演算経過の例である。 直線での駆動制御を説明するグラフであり、(a)は横軸を時間とし縦軸を速度としたグラフであり、(b)は横軸を時間とし縦軸を加速度としたグラフである。 変形例に係る有界演算器の構成を示す機能ブロック図である。 変形例に係るパルスモータ制御装置の構成図である。 変形例に係るパルスモータ制御装置の動作を示すフローチャートである。 台形駆動制御を説明するグラフであり、(a)は横軸を時間とし縦軸を速度としたグラフであり、(b)は横軸を時間とし縦軸を加速度としたグラフである。 台形駆動制御における加速区間を説明するグラフであり、(a)は横軸を時間とし縦軸を速度としたグラフであり、(b)は横軸を時間とし縦軸を加速度としたグラフである。 台形駆動制御における加速区間でのパルス生成タイミングの変化を説明するグラフであり、横軸を時間とし縦軸を速度としたグラフである。 S字駆動制御の加速区間でのパルス生成タイミングの変化を示すグラフであり、(a)は横軸を時間とし縦軸を速度としたグラフであり、(b)は横軸を時間とし縦軸を加速度としたグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪パルスモータ制御装置1≫
図1を用いて本実施形態に係るパルスモータ制御装置1について説明する。図1は、パルスモータ13を制御する本実施形態に係るパルスモータ制御装置1の構成ブロック図である。
パルスモータ制御装置1は、パルスモータ13を駆動させるためのパルス信号を生成して駆動回路12に送信することにより、パルスモータ13の回転速度やパルスモータ13の回転角を制御することができるようになっている。
駆動回路12は、パルスモータ制御装置1(後述するパルス生成手段11)で生成されたパルス信号に基づいてパルスモータ13の励磁電流を生成し、パルスモータ13に出力するようになっている。
パルスモータ13は、駆動回路12から入力した励磁電流により回転するようになっている。なお、パルスモータ13により駆動する図示しない移動機構(例えば、回転運動を直線運動に変換する回転直動機構)が設けられている場合には、パルスモータ制御装置1は、パルスモータ13を制御することにより、移動機構(図示せず)の速度および移動距離を制御することができるようになっている。
パルスモータ制御装置1の各部について更に説明する。
パルスモータ制御装置1は、変化点検出手段2と、メモリアドレス生成手段3と、制御情報メモリ4と、演算定数選択手段5と、有界演算器6と、演算値計測手段7と、クロック計測手段8と、外部計測手段9と、パルス計測手段10と、パルス生成手段11と、を備えている。
変化点検出手段2は、後述する演算値計測手段7、クロック計測手段8、外部計測手段9およびパルス計測手段10からの各種計測情報と、制御情報メモリ4から入力された計測制御値に基づいて、変化点であるか否かを判定することができるようになっている。ここで、変化点とは、速度−時間特性(後述する図3参照)において、ある制御区間から次の制御区間に切り替わる点をいう。
そして、変化点であると判定した場合、変化点検出手段2は、メモリアドレス生成手段3および演算定数選択手段5に条件成立信号を出力するようになっている。
メモリアドレス生成手段3は、メモリアドレスを保持し、制御情報メモリ4に保持されたメモリアドレスを出力するようになっている。
また、メモリアドレス生成手段3は、変化点検出手段2から条件成立信号が入力されると、メモリアドレスに記憶されているアドレスを「1」加算するようになっている。なお、アドレス値は、速度−時間特性(後述する図3参照)における1つの制御区間に対応するようになっている。
制御情報メモリ4は、アドレス(制御区間)に対応するように、計測制御値と演算設定値が記憶されている。ここで、計測制御値とは、変化点検出手段2で変化点であると判定するための閾値である。また、演算設定値とは、アドレスに対応する制御区間における演算値(加加速度B,加速度A,速度V)の初期値である。
また、制御情報メモリ4は、メモリアドレス生成手段3から入力されたアドレスに対応する計測制御値を変化点検出手段2に出力するとともに、メモリアドレス生成手段3から入力されたアドレスに対応する演算設定値を演算定数選択手段5に出力するようになっている。
演算定数選択手段5は、制御情報メモリ4の演算設定値と、有界演算器6の演算結果値とのいずれかを選択して、有界演算器6に出力するようになっている。
具体的には、変化点検出手段2の条件成立信号が入力された場合には、制御情報メモリ4の演算設定値を有界演算器6に出力し、変化点検出手段2の条件成立信号が入力されなかった場合には、有界演算器6の演算結果値を有界演算器6に出力するようになっている。
有界演算器6は、演算定数選択手段5から入力した値(演算設定値または演算結果値)に基づいて、演算周期(演算用クロックの周期)で演算を実行し、その演算結果値を、演算定数選択手段5および演算値計測手段7に出力するようになっている。
また、有界演算器6は、所定の条件を満たすことにより、パルス生成信号(後述するオーバーフロー信号)をパルス計測手段10およびパルス生成手段11に出力するようになっている。
なお、有界演算器6における演算については、図2等を用いて後述する。
演算値計測手段7は、有界演算器6の演算結果値を保持するとともに、その演算結果値を計測情報として変化点検出手段2に出力することができるようになっている。
クロック計測手段8は、クロック(有界演算器6における演算回数)をカウントするとともに、そのクロックカウントを計測情報として変化点検出手段2に出力することができるようになっている。
外部計測手段9は、パルスモータ制御装置1の外部の情報(例えば、図示しない移動機構が所定の位置まで移動したことを検知するセンサの検知信号)を取得するとともに、その外部情報を計測情報として変化点検出手段2に出力することができるようになっている。
パルス計測手段10は、有界演算器6からパルス生成信号(オーバーフロー信号)が入力した回数をカウントすることにより、パルス生成手段11が生成したパルス信号の数を計測するとともに、その生成したパルス信号の数を計測情報として変化点検出手段2に出力することができるようになっている。
パルス生成手段11は、有界演算器6から入力したパルス生成信号(オーバーフロー信号)を受信することにより、パルス信号を生成して駆動回路12に送信することができるようになっている。
≪有界演算器6における演算処理≫
次に、パルスモータ制御装置1が備える有界演算器6について更に説明する。
<演算式>
まず、本実施形態に係るパルスモータ制御装置1が用いる演算式について説明する。
図13および図14を用いて説明した台形駆動制御を例に、台形駆動制御の加速区間でのパルス生成タイミングについて図15を用いて更に説明する。図15は、台形駆動制御における加速区間でのパルス生成タイミングの変化を説明するグラフであり、横軸を時間[s]とし縦軸を速度[pps]としたグラフである。
パルスモータによる駆動において、時間t0 ,t1 ,t2 ,・・・,tn においてパルス信号を出力するものとすると、常に、1パルス毎の移動距離が等しいことから、図15に示す速度−時間特性における面積S0 ,S1 ,S2 ,・・・,Sn-1 は、S0 =S1 =S2 =・・・=Sn-1 の関係が成立する。
また、一般的に、速度=∫加速度dt、距離=∫速度dt、の関係が成立する。
そこで、図16に示すような2次曲線を採用したS字駆動制御を例に、S字駆動制御の加速区間でのパルス生成タイミングについて説明する。図16は、S字駆動制御の加速区間でのパルス生成タイミングの変化を示すグラフであり、(a)は横軸を時間[s]とし縦軸を速度[pps]としたグラフであり、(b)は横軸を時間[s]とし縦軸を加速度[pps/s]としたグラフである。
即ち、図16(b)に示すように、一定の正の加加速度を与えて加速度を上昇させることにより、図16(a)に示すように、速度を2次曲線で徐々に上昇させる(加加速区間)。
次に、図16(b)に示すように、加加速度をゼロにすることで加速度を一定にさせることにより、図16(a)に示すように、速度を一定の傾きで上昇させる(定加速区間)。
そして、図16(b)に示すように、一定の負の加加速度を与えて加速度を低下させることにより、図16(a)に示すように、速度を2次曲線で徐々に低下させる(減加速区間)。
このようにS字駆動制御することにより、台形駆動制御(図13参照)と比較して、加速区間開始時および加速区間終了時における加速度の急激な変化を低減させることができるようになっている。即ち、図示しない移動機構にかかる力が、急激に変化することを抑制することができるようになっている。
ここで、距離(パルス数)をd[p]とし、速度(パルス信号の周波数)をv[pps]とし、加速度をa[pps/s]とし、加加速度をb[pps/s2 ]として、ある時間tn [s]での距離dn 、速度vn 、加速度をan 、加加速度bn の関係は、以下の式(5)で表すことができる。
Figure 2013247776
この式(5)から、特定の時間(Δt[s])が経過した時間tn+1[s](すなわち、tn+1 =tn+Δt)おける演算式は、以下の式(6)で表すことができる。
Figure 2013247776
この式(6)のままでは、演算が複雑となるため、特定の時間(Δt)を演算用クロックの周波数1クロック分の時刻として、即ち、「Δt=1」として、演算式の簡略化を行った。簡略化された演算式を以下の式(7)に示す。なお、この簡略化された演算式(7)における加速度a,加加速度bは、演算用クロックで換算された値となっている。
Figure 2013247776
演算式(7)において、各演算式のnが1進んだときの演算結果が、1クロック分の変化結果に相当することを示している。ここで、1パルス毎の移動距離が等しいことから、距離dが所定の値を超える(オーバーフローする)タイミングがパルス生成タイミングとなる。
このように、演算式(7)に演算用クロックで換算した加速度a、加加速度bを与えて、クロック時刻に同期して演算を繰返すことで、パルス生成タイミングを生成することができ、複雑な演算が不要なパルス生成方式が可能となる。
<有界演算器6の構成>
図2を用いて、演算式(7)を実現する有界演算器6の構成について説明する。図2は、有界演算器6の構成を示す機能ブロック図である。
有界演算器6は、加加速度値保持手段61と、加速度値保持手段62と、速度値保持手段63と、距離値保持手段64と、加算器65a,65b,65c,65d,65eと、1/2演算器66a,66bと、1/3演算器67と、を備えている。
まず、演算定数選択手段5(図1参照)から入力した値(演算設定値または演算結果値)のうち、加加速度値が加加速度値保持手段61に保持され、加速度値が加速度値保持手段62に保持され、速度値が速度値保持手段63に保持され、距離値が距離値保持手段64に保持される。
加速度値保持手段62には、加加速度値保持手段61に保持された加加速度値と加速度値保持手段62に保持された加速度値を加算器65aで加算した値が入力され、保持される。
速度値保持手段63には、加加速度値保持手段61に保持された加加速度値を1/2演算器66aで処理した値と、加速度値保持手段62に保持された加速度値と、速度値保持手段63に保持された速度値を加算器65b,65cで加算した値が入力され、保持される。
距離値保持手段64には、加加速度値保持手段61に保持された加加速度値を1/2演算器66aおよび1/3演算器67で処理した値と、加速度値保持手段62に保持された加速度値を1/2演算器66bで処理した値と、速度値保持手段63に保持された速度値と、距離値保持手段64に保持された距離値を加算器65d,65eで加算した値が入力され、保持される。
また、加算器65eは、オーバーフローが発生した際には、オーバーフローの発生を示すオーバーフロー信号をパルス生成信号としてパルス計測手段10およびパルス生成手段11に出力するようになっている。
そして、加加速度値保持手段61に保持された加加速度値と、加速度値保持手段62に保持された加速度値と、速度値保持手段63に保持された速度値と、距離値保持手段64に保持された距離値とを、演算結果値として演算定数選択手段5および演算値計測手段7に出力するようになっている。
なお、有界演算器6において、1/2演算器66a,66bを1ビットシフトとし、1/3演算器67を3クロックに1回の割合で出力するものとすることにより、有界演算器6における必要な演算を加算のみにすることができる。
≪パルスモータ制御装置1の動作(S字駆動制御)≫
次に、図3(a)に示すS字駆動制御を行う場合において、図3(b)に示す加速区間における加速度制御を例に本実施形態に係るパルスモータ制御装置1の動作について説明する。
図4は、制御情報メモリ4に格納されている格納データの例である。
図3(a)に示すように、パルスモータ13の起動から停止に至る一連の動作を、速度,加速度,加加速度などの制御条件が変化する毎の「制御区間」に分割されている。そして、各制御区間内における速度,加速度,加加速度などの初期値や制御区間の終了条件(次の制御区間への移行条件)を予め求めておき、格納データとして制御情報メモリ4に格納されている。
図3(a)に示すS字駆動制御は、制御区間TS1〜TS8の区間で区切られた曲線で構成されていることから、制御情報メモリ4に格納されている格納データは、例えば、図4に示すようになる。
変化点情報選択条件には、その制御区間において、変化点検出手段2が、いずれの計測情報と計測制御値に基づいて変化点であるか否かを判定するかが格納されている。
また、演算条件には、演算定数選択手段5において、制御情報メモリ4から出力される各初期値(速度、加速度、加加速度)を選択(上書き)して次の区間演算を始めるか、または、有界演算器6から出力される各演算結果値(速度、加速度、加加速度)を選択(継承)して次の区間演算を始めるか、を示す選択フラグとしての演算条件が格納されている。
なお、変化点情報選択条件(選択条件)と演算条件とは、後述する図5のように一つのフラグで管理されていてもよい。
計測制御値には、変化点検出手段2で変化点であると判定するための閾値が格納されている。
演算設定値には、アドレスに対応する制御区間における演算値(加加速度B,加速度A,速度V)の初期値が格納されている。
例えば、図3における入力パラメータを、加速区間における初速度FL=20000[pps]、加速区間における到達速度FH100000[pps]、制御区間TS1 =125[μs]、制御区間TS2 =32[μs]、制御区間TS3 =55[μs]、であるものとして説明する。
また、有界演算器6の演算周期(演算用クロック)を1[MHz]の周期で演算するものとし、図5に示す格納データを制御情報メモリ4に格納して、
また、オーバーフロー判定は距離Dが1000000を超える度に発生するものとして説明する。
まず、メモリアドレス生成手段3には、アドレス「0」を保持されている。制御情報メモリ4は、アドレス「0」に基づいて、フラグ「0」、クロック設定値「0」、パルス設定値「0」(図5参照)を変化点検出手段2に出力する。
演算をスタートすると、変化点検出手段2は、条件成立信号をメモリアドレス生成手段3および演算定数選択手段5に出力する。
メモリアドレス生成手段3は、メモリアドレスを1加算してアドレス「1」を保持するとともに、制御情報メモリ4にアドレス「1」を出力する。
制御情報メモリ4は、アドレス「1」に基づいて、フラグ「1」、計測制御値(クロック設定値「125」)(図5参照)を変化点検出手段2に出力する。また、制御情報メモリ4は、演算設定値(加加速度B「5」、加速度A「0」、速度V「20000」)を演算定数選択手段5に出力する。
なお、フラグ「1」とは、計測制御値のうちクロック設定値を用いて変化点の判定を行うことを示すフラグであり、演算定数選択手段5に演算設定値として加加速度B、加速度A、速度Vを出力することを示すフラグである。
演算定数選択手段5は、変化点検出手段2から条件成立信号が入力されたことにより、演算設定値(加加速度B「5」、加速度A「0」、速度V「20000」)を有界演算器6に出力する。
有界演算器6は、加加速度値保持手段61に「5」、加速度値保持手段62に「0」、速度値保持手段63に「20000」を格納し、演算を開始する。そして、有界演算器6は、演算結果値(加加速度B「5」、加速度A「5」、速度V「20005」、距離D「20008」)を演算定数選択手段5および演算値計測手段7に出力するようになっている。
次の演算周期において、演算定数選択手段5は、変化点検出手段2から条件成立信号が入力されていないため、演算結果値(加加速度B「5」、加速度A「5」、速度V「20005」、距離D「20008」)を有界演算器6に出力する。そして、変化点検出手段2から演算定数選択手段5に条件成立信号が入力されるまで演算を繰り返す。
そして、クロック計測手段8が計測したカウントが「125」(即ち、制御区間TS1終了)となると、変化点検出手段2は、条件成立信号をメモリアドレス生成手段3および演算定数選択手段5に出力する。
図6に加加速区間TS1における有界演算器6の演算経過の例を示す。なお、距離Dは1000000を超える度にオーバーフローが発生するため、距離値保持手段64に保持される値は7桁目を削除したものとなるが、図6においては標記している。
このように、125クロック目の加速度が625、速度が59685に達しており、4個のパルスが生成したことがわかる。
制御区間TS1終了時に、条件成立信号が出力されたことにより、メモリアドレス生成手段3は、メモリアドレスを1加算してアドレス「2」を保持するとともに、制御情報メモリ4にアドレス「2」を出力する。
制御情報メモリ4は、アドレス「2」に基づいて、フラグ「2」、計測制御値(クロック設定値「32」)(図5参照)を変化点検出手段2に出力する。また、制御情報メモリ4は、演算設定値(加加速度B「0」、加速度A「625」)を演算定数選択手段5に出力する。
なお、フラグ「2」とは、計測制御値のうちクロック設定値を用いて変化点の判定を行うことを示すフラグであり、演算定数選択手段5に演算設定値として加加速度B、加速度Aを出力することを示すフラグである。
演算定数選択手段5は、変化点検出手段2から条件成立信号が入力されたことにより、演算設定値(加加速度B「0」、加速度A「625」)と演算結果値(速度V「59685」、距離D「206042」(オーバーフローにより7桁目は削除されている))を有界演算器6に出力する。そして、変化点検出手段2から演算定数選択手段5に条件成立信号が入力されるまで演算を繰り返す。
そして、クロック計測手段8が計測したカウントが「32」(即ち、制御区間TS2終了)となると、変化点検出手段2は、条件成立信号をメモリアドレス生成手段3および演算定数選択手段5に出力する。
図7に加加速区間TS2における有界演算器6の演算経過の例を示す。なお、距離Dは1000000を超える度にオーバーフローが発生するため、距離値保持手段64に保持される値は7桁目を削除したものとなるが、図7においては標記している。
このように、32クロック目の速度が79685に達しており、2個のパルスが生成したことがわかる。
制御区間TS2終了時に、条件成立信号が出力されたことにより、メモリアドレス生成手段3は、メモリアドレスを1加算してアドレス「3」を保持するとともに、制御情報メモリ4にアドレス「3」を出力する。
制御情報メモリ4は、アドレス「3」に基づいて、フラグ「2」、計測制御値(クロック設定値「55」)(図5参照)を変化点検出手段2に出力する。また、制御情報メモリ4は、演算設定値(加加速度B「−10」、加速度A「0」)を演算定数選択手段5に出力する。
演算定数選択手段5は、変化点検出手段2から条件成立信号が入力されたことにより、演算設定値(加加速度B「−10」、加速度A「0」)と演算結果値(速度V「79685」、距離D「455962」(オーバーフローにより7桁目は削除されている))を有界演算器6に出力する。そして、変化点検出手段2から演算定数選択手段5に条件成立信号が入力されるまで演算を繰り返す。
そして、クロック計測手段8が計測したカウントが「55」(即ち、制御区間TS3終了)となると、変化点検出手段2は、条件成立信号をメモリアドレス生成手段3および演算定数選択手段5に出力する。
図8に加加速区間TS3における有界演算器6の演算経過の例を示す。なお、距離Dは1000000を超える度にオーバーフローが発生するため、距離値保持手段64に保持される値は7桁目より上を削除したものとなるが、図8においては標記している。
このように、55クロック目の速度が100000に達しており、5個のパルスが生成したことがわかる。
制御区間TS4終了時に、条件成立信号が出力されたことにより、メモリアドレス生成手段3は、メモリアドレスを1加算してアドレス「4」を保持するとともに、制御情報メモリ4にアドレス「4」を出力する。
制御情報メモリ4は、アドレス「4」に基づいて、フラグ「3」、計測制御値(パルス設定値「5」)(図5参照)を変化点検出手段2に出力する。また、制御情報メモリ4は、演算設定値(加加速度B「0」、加速度A「0」、速度V「100000」)を演算定数選択手段5に出力する。
なお、フラグ「3」とは、計測制御値のうちパルス設定値を用いて変化点の判定を行うことを示すフラグであり、演算定数選択手段5に演算設定値として加加速度B、加速度A、速度を出力することを示すフラグである。
演算定数選択手段5は、変化点検出手段2から条件成立信号が入力されたことにより、演算設定値(加加速度B「0」、加速度A「0」、速度V「100000」)と演算結果値(距離D「526881」(オーバーフローにより7桁目より上は削除されている))を有界演算器6に出力する。そして、変化点検出手段2から演算定数選択手段5に条件成立信号が入力されるまで演算を繰り返す。
そして、パルス計測手段10が計測したカウントが制御区間TS5開始から「5」増えると、変化点検出手段2は、条件成立信号をメモリアドレス生成手段3および演算定数選択手段5に出力する。
これらの一連の動作により、本実施形態に係るパルスモータ制御装置1は、入力パラメータで指定した動作が可能となる。
このように、本実施形態に係るパルスモータ制御装置1によれば、演算式(7)の有界演算器6(図2参照)を用いることにより、前記した式(1)〜(4)に基づいて制御する従来のパルスモータ制御装置と比較して、除算回路を不要とし、高速に動作させることができるので、演算誤差が少なく、演算負荷を低減させることができる。
また、式(1)〜(4)に基づいて制御する従来のパルスモータ制御装置では、制御パルスの生成が困難であったS字駆動制御(2次曲線速度制御)についても、本実施形態に係るパルスモータ制御装置1によれば、容易に実現することができる。
また、除算を不要とすることで、距離に対する累積誤差が発生しない演算回路とすることができる。更に、演算式(7)では、精度への制限が無いことから、演算周期と演算有効幅を適宜変更することで、システムが要求する演算精度に合せることも可能である。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係るパルスモータ制御装置1は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
変化点検出手段2は、クロック計測手段8の計測情報(クロック数)またはパルス計測手段10の計測情報(パルス数)に基づいて変化点であるか否かを判定するものを例に説明したが、これに限られるものではなく、演算値計測手段7の計測情報(演算された加速度、速度、距離等)や外部計測手段9の計測情報(図示しないセンサの出力値)に基づいて判定するものでもよく、これらを組み合せて判定するものであってもよい。
また、本実施形態に係るパルスモータ制御装置1は、図3に示すS字駆動制御するものとして説明したが、これに限られるものではない。本実施形態に係るパルスモータ制御装置1において、加加速度bn=0とすることにより、台形駆動制御(図13参照)や、図9に示す3直線での駆動制御(加速区間を「低加速区間、高加速区間、低加速区間」のすることにより、加速度の急激な変化を低減させる制御)を適用することもできる。
また、有界演算器6は、図2に示す構成であるものとして説明したが、これに限られるものではない。図10に示すように、有界演算器6Aは、加加速度値保持手段61と、加速度値保持手段62と、速度値保持手段63と、距離値保持手段64と、加算器65a,65c,65eとで構成されているものであってもよい。
このように構成することにより、レジスタ(加加速度値保持手段61、加速度値保持手段62、速度値保持手段63、距離値保持手段64)と、加算器(65a,65c,65e)のみで有界演算器6Aを構成することができるため、安価に構成することができる。
本実施形態に係るパルスモータ制御装置1の有界演算器6は、図2に示すハードウェアで構成されるものとして説明したが、これに限られるものではなく、ソフトウェアでも同様に実現できる。
図11は、変形例に係るパルスモータ制御装置1Aの構成図である。
パルスモータ制御装置1Aは、例えば、コンピュータ装置であり、図11に示すように、演算部としてのCPU(Central Processing Unit)と、格納データ(図4図5参照)や各種アプリケーションプログラムが格納されているMemoryと、Timerと、入出力部であるI/Oと、を備え、各部はバスラインで接続されている。
CPUは、各種アプリケーションプログラムを実行することにより、変化点検出手段2、メモリアドレス生成手段3、演算定数選択手段5、有界演算器6、演算値計測手段7、パルス計測手段10として機能するようになっている。Memoryは、制御情報メモリ4として機能するようになっている。Timerは、クロック計測手段8として機能するようになっている。I/Oは、外部計測手段9およびパルス生成手段11として機能するようになっている。
図12は、変形例に係るパルスモータ制御装置1Aの動作を示すフローチャートである。
ステップS101において、CPUは、前述の演算式(7)に基づいて、有界演算を実行する。
ステップS102において、CPUは、区間係数処理および条件処理を実行する。
ここで、区間係数処理は、区間の終了または駆動の終了を判定する(後述するステップS103,S107参照)際に用いる係数(例えば、速度、加速度、加加速度、クロック数、パルス数)の処理を行う。また、条件処理は、例えば、外部の情報(計測情報)に基づく区間の終了または駆動の終了を判定する際に用いる条件処理を行う。
ステップS103において、CPUは、区間が終了したか否かを判定する。区間が終了した場合(S103・Yes)、CPUの処理はステップS107に進む。区間が終了していない場合(S103・No)、CPUの処理はステップS104に進む。
ステップS104において、CPUは、ステップS101で演算した距離Dn+1が所定のDPconstより大きいか否かを判定する。
距離Dn+1が所定のDPconstより大きい場合(S104・Yes)、CPUの処理はステップS105に進む。距離Dn+1が所定のDPconstより大きくない場合(S104・No)、CPUの処理はステップS106に進む。
ステップS105において、CPUは、オーバーフローしたと判定して、距離Dn+1を距離Dn+1−DPconstとするとともに、パルス生成タイミングとする。そして、CPUの処理はステップS106に進む。
ステップS106において、CPUは、加速度A、速度V、距離Dを更新(承継)する。そして、CPUの処理はステップS101に戻る。
ステップS107において、CPUは、駆動が終了したか否かを判定する。駆動が終了した場合(S107・Yes)、CPUの処理を終了する。駆動が終了していない場合(S107・No)、CPUの処理はステップS108に進む。
ステップS108において、CPUは、Memoryの格納データ(図4図5参照)から次の区間の初期値を取得(上書き)する。
そして、CPUの処理はステップS104に進む。
そして、CPUは、パルス生成タイミング(ステップS105参照)に基づいてパルス信号を生成し、I/Oから出力する。このように、本実施形態に係るパルスモータ制御装置1は、ソフトウェアでも同様に実現することができる。
1 パルスモータ制御装置
2 変化点検出手段
3 メモリアドレス生成手段
4 制御情報メモリ
5 演算定数選択手段
6 有界演算器
7 演算値計測手段
8 クロック計測手段
9 外部計測手段
10 パルス計測手段
11 パルス生成手段
12 駆動回路
13 パルスモータ
61 加加速度値保持手段
62 加速度値保持手段
63 速度値保持手段
64 距離値保持手段
65a,65b,65c,65d,65e 加算器
66a,66b 1/2演算器(1/2演算手段)
67 1/3演算器(1/3演算手段)

Claims (6)

  1. 制御区間ごとに前記制御区間の演算値の初期値および前記制御区間の終了条件が記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記制御区間の終了条件に基づいて、現在の制御区間から次の制御区間へと切り替わる点である変化点を検出する変化点検出手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記制御区間の演算値の初期値に基づいて、演算を行うとともに、演算された演算値が所定の閾値以上となるとパルス生成タイミングを出力する有界演算器と、
    前記有界演算器が出力した前記パルス生成タイミングに基づいて、パルスモータを制御するためのパルス信号を生成するパルス生成手段と、
    を備えることを特徴とするパルスモータ制御装置。
  2. 前記有界演算器は、
    加加速度を保持する加加速度値保持手段、加速度を保持する加速度値保持手段、速度を保持する速度値保持手段、距離を保持する距離値保持手段、第1の1/2演算手段、第2の1/2演算手段、および、1/3演算手段を有し、
    前記演算において、
    前記加加速度値保持手段に保持された加加速度値と、前記加速度値保持手段に保持された加速度値とを、加算演算した値が前記加速度値保持手段に入力され、
    前記加加速度値保持手段に保持された加加速度値を前記第1の1/2演算手段で処理した値と、前記加速度値保持手段に保持された加速度値と、前記速度値保持手段に保持された速度値とを、加算演算した値が前記速度値保持手段に入力され、
    前記加加速度値保持手段に保持された加加速度値を前記第1の1/2演算手段および前記1/3演算手段で処理した値と、前記加速度値保持手段に保持された加速度値を前記第2の1/2演算手段で処理した値と、前記速度値保持手段に保持された速度値と、前記距離値保持手段に保持された距離値とを、加算演算した値が前記距離値保持手段に入力される
    ことを特徴とする請求項1に記載のパルスモータ制御装置。
  3. 前記有界演算器は、
    加加速度を保持する加加速度値保持手段、加速度を保持する加速度値保持手段、速度を保持する速度値保持手段、および、距離を保持する距離値保持手段を有し、
    前記演算において、
    前記加加速度値保持手段に保持された加加速度値と、前記加速度値保持手段に保持された加速度値とを、加算演算した値が前記加速度値保持手段に入力され、
    前記加速度値保持手段に保持された加速度値と、前記速度値保持手段に保持された速度値とを、加算演算した値が前記速度値保持手段に入力され、
    前記速度値保持手段に保持された速度値と、前記距離値保持手段に保持された距離値とを、加算演算した値が前記距離値保持手段に入力される
    ことを特徴とする請求項1に記載のパルスモータ制御装置。
  4. 前記加加速度値保持手段に保持された加加速度値を前記第1の1/2演算手段および前記1/3演算手段で処理した値と、前記加速度値保持手段に保持された加速度値を前記第2の1/2演算手段で処理した値と、前記速度値保持手段に保持された速度値と、前記距離値保持手段に保持された距離値を、加算演算した値が所定の閾値以上となると前記パルス生成タイミングを出力するとともに、前記加算演算した値から前記閾値を減算した値が前記距離値保持手段に入力される
    ことを特徴とする請求項2に記載のパルスモータ制御装置。
  5. 前記速度値保持手段に保持された速度値と、前記距離値保持手段に保持された距離値を、加算演算した値が所定の閾値以上となると前記パルス生成タイミングを出力するとともに、前記加算演算した値から前記閾値を減算した値が前記距離値保持手段に入力される
    ことを特徴とする請求項3に記載のパルスモータ制御装置。
  6. 制御区間の演算値の初期値に基づいて、演算を行う演算ステップと、
    前記演算ステップにより演算された演算値が所定の閾値以上となるとパルス生成タイミングを出力するパルス生成タイミング出力ステップと、
    前記パルス生成タイミング出力ステップにより出力された前記パルス生成タイミングに基づいて、パルスモータを制御するためのパルス信号を生成するパルス信号生成ステップと、
    を備えることを特徴とするパルスモータ制御装置のパルス信号生成方法。
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