JP2013246702A - ワークプレイス管理システム、ワークプレイス管理装置、ワークプレイス管理方法、及びプログラム - Google Patents

ワークプレイス管理システム、ワークプレイス管理装置、ワークプレイス管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ビル単位、或いは複数のビル単位で、効率よく節電を行うことができる、ワークプレイス管理システムを提供する。
【解決手段】ワークプレイス管理システム1において、ワークプレイス管理サーバ101は、入居者端末410から入居者スケジュール情報420を収集して入居者DB110に記憶する。また、各ビル200のビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を収集し、気象情報とともにビルDB120に記憶する。そして、ワークプレイス管理サーバ101は、気象予報会社サーバ610から収集した翌日の気象条件を基にビルDB120を参照し、翌日におけるビル設備のエネルギー消費量の予測を行い、この予測されたエネルギー消費量の情報と、入居者スケジュール情報420とを基に、ビル設備のエネルギー消費量が少なくなるように、入居者400が翌日に利用するワークプレイスを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワークプレイス(例えば、オフィスや会議室等)を管理する、ワークプレイス管理システム、ワークプレイス管理装置、ワークプレイス管理方法、及びプログラムに関する。
近時、夏季の最大電力需要時に計画停電が行われる等、電力需給が逼迫した状況下にあり、ビル等の需要側における省エネ・節電対策の必要性が高まっている。これに関連して、環境省では、「チャレンジ25キャンペーン」と称して.家庭やオフィスにおいての具体的な対策等、節電に役立つ対策を詳しくまとめた「みんなで静電アクション」特設サイトを立ち上げ、国民に節電を広く呼びかけている(非特許文献1を参照)。
"皆で節電アクション"、[online]、環境省、[平成24年4月4日検索]、インターネット<URL:http://www.challenge25.go.jp/setsuden/>
しかしながら、非特許文献1の「オフィスでできる節電アクション」で示されているように、従来の節電対策は、個々のワークプレイス(例えば、オフィスや会議室やサーバルーム等)において、ワークプレイス(部屋)を利用する各人に節電を呼びかけ、各人が利用する部屋の照明や空調等に要する消費電力を低減することにより節電する方法がとられている。このような節電対策は、部屋の利用環境を変更することによって利用環境が悪化する虞がある。節電対策を行うことにより利用環境が悪化すると、部屋を利用する各人に我慢を強いることになることから、部屋の利用環境を大きく変更することができず、効率よく節電を行うことが困難であった。
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、効率よく節電を行うことができる、ワークプレイス管理システム、ワークプレイス管理装置、ワークプレイス管理方法、及びプログラムを提供することにある。
[1]この発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を記憶する入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)と、前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を記憶するビル設備情報DB部と、前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを行う情報処理部と、を備えることを特徴とするワークプレイス管理システムである。
[2]また、本発明は、上記の発明において、前記ビルに設けられたビル設備を管理するビル設備管理装置と、前記入居者にワークプレイスの割り当てを行うワークプレイス管理装置との間が通信可能な状態に接続されるワークプレイス管理システムであって、前記ビル設備情報DB部は、前記ビル設備管理装置を介して収集された前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、該エネルギー消費量が生じた日の気象情報とを関連付けて記憶し、前記情報処理部は、翌日の気象を予報した気象情報を基に前記ビル設備情報DB部を参照し、当該予報した気象情報が示す気象条件に該当する日の前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、前記ビル設備の翌日のエネルギー消費量の予測を行うエネルギー消費量予測部と、前記エネルギー消費量予測部により予測された前記ビル設備のエネルギー消費量の予測情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスを決定するワークプレイス決定部と、を備え、前記ワークプレイス決定部により決定された前記入居者が利用するワークプレイスの割り当て情報を通知することを特徴とする。
[3]また、本発明は、上記の発明において、前記ビル設備情報DB部に記憶されるエネルギー消費量に関連する情報には、少なくとも、ビル設備として設けられた各機器のエネルギー消費量と運転効率との関係を示す情報か、又は、ワークプレイスごとのエネルギー消費効率の情報の何れか又は両方が含まれることを特徴とする。
[4]また、本発明は、上記の発明において、前記入居者が利用するワークプレイスの割り当て情報と、各ワークプレイスを利用する入居者の情報とに応じて、前記ビル設備の運転状態を制御する制御情報を生成して前記ビル設備管理装置に出力することにより前記ビル設備の運転を制御することを特徴とする。
[5]また、本発明は、上記の発明において、前記ビル設備情報DB部は、前記各ビルの各ワークプレイスごとのエネルギー消費量に関連する情報を収集して記憶し、前記エネルギー消費量予測部は、前記気象情報を基に前記ビル設備情報DB部を参照し、前記ワークプレイスごとの翌日のエネルギー消費量を予測し、前記ワークプレイス決定部は、前記エネルギー消費量予測部により予測されたワークプレイスごとのエネルギー消費量の予測情報と、前記入居者スケジュール情報とを基に、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスを決定することを特徴とする。
[6]また、本発明は、上記の発明において、前記ビル設備情報DB部は、前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を、エネルギー消費量の日負荷特性のデータとして記憶し、前記エネルギー消費量予測部は、前記ビル設備の翌日のエネルギー消費量を、前記日負荷特性のデータとして予測し、前記ワークプレイス決定部は、前記日負荷特性のデータを基に、入居者が利用するワークプレイスを決定することを特徴とする。
[7]また、本発明は、上記の発明において、前記入居者情報DB部は、前記入居者スケジュール情報に加えて、さらに、前記入居者の入居者属性情報を記憶し、前記ワークプレイス決定部は、前記エネルギー消費量予測部により予測されたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報と、前記入居者属性情報とを基に、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスを決定することを特徴とする。
[8]また、本発明は、上記の発明において、前記気象情報には、天候、最高温度、及び最低温度のうち少なくとも何れかの情報が気象条件として含まれており、前記エネルギー消費量予測部は、前記気象条件として、前記気象条件として含まれる情報のうちから天候、最高温度、又は最低温度の何れか又は全部を選択し、この選択した気象条件を基に前記ビル設備情報DB部を参照し、当該気象条件に該当する日の前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、前記ビル設備のエネルギー消費量を予測することを特徴とする。
[9]また、本発明は、上記の発明において、前記エネルギー消費量予測部は、前記選択した気象条件に対して重み付けを行い、この重み付けを行った気象条件を基に、前記ビル設備情報DB部を参照し、当該気象条件に該当する日の前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、前記ビル設備のエネルギー消費量の予測を行うことを特徴とする。
[10]また、本発明は、上記の発明において、前記ワークプレイス管理装置は、電力会社サーバから節電を求めるデマンド制御要求を受信して、このデマンド制御要求に応じて各ビルのビル設備における消費電力を低減させるためのデマンド制御部を備え、前記デマンド制御部は、前記電力会社サーバから、翌日に発動される第1のデマンド制御要求の事前通知を受信した場合に、前記第1のデマンド制御要求により要請される節電量に応じて、翌日に節電を行うビル設備とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備の制御情報を制御実施部を介して前記ビル設備管理装置に通知し、前記ワークプレイス決定部は、前記エネルギー消費量予測部により予測されたエネルギー消費量の予測情報と、前記デマンド制御部により設定された前記ビル設備の制御情報と、前記入居者スケジュール情報と、前記入居者属性情報とに応じて、前記入居者が利用するワークプレイスを決定することを特徴とする。
[11]また、本発明は、上記の発明において、前記デマンド制御部は、前記電力会社サーバから当日に発動される緊急の第2のデマンド制御要求を受信した場合に、該第2のデマンド制御要求により要請される節電量に応じて、緊急に節電を行うビル設備とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備の制御情報を、前記制御実施部を介して前記ビル設備管理装置に通知することを特徴とする。
[12]また、本発明は、上記の発明において、前記ビル設備情報DB部には、前記電力会社サーバから発動された過去のデマンド制御要求の履歴情報が記憶されており、前記デマンド制御部は、前記エネルギー消費量予測部によるエネルギー消費量の予測結果と、前記ビル設備情報DB部に保持されたデマンド制御要求の発動の履歴情報と基に、翌日に電力会社サーバからデマンド制御要求が発動されるか否かと、要求される節電量とを予測し、デマンド制御要求の発動が行われると予測された場合に、前記予測される節電量に応じて、翌日に節電を行うビル設備とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備の制御情報を、前記制御実施部を介して前記ビル設備管理装置に通知し、前記ワークプレイス決定部は、前記エネルギー消費量予測部により予測されたエネルギー消費量の予測情報と、前記デマンド制御部により生成された前記ビル設備の制御情報と、前記入居者スケジュール情報と、前記入居者属性情報とに応じて、前記入居者が利用するワークプレイスを決定することを特徴とする。
[13]また、本発明は、上記の発明において、前記デマンド制御部によりビル設備の節電を行う際に、各ビル設備の節電を開始する順番が各ビル設備ごとに予め設定されていることを特徴とする。
[14]また、本発明は、上記の発明において、前記ワークプレイスの割り当てを図示する情報として通知する情報通知部を備えることを特徴とする。
[15]また、本発明は、上記の発明において、前記ワークプレイス管理装置は、前記ビル又はワークプレイスへの入退出者を管理する入退出管理装置と通信処理部を介して通信により情報を交換するように構成されており、前記通信処理部は、前記入居者に割り当てたワークプレイスの情報を前記入退出管理装置に送信し、前記入退出管理装置からワークプレイスに所在する入居者の所在情報を受信し、前記情報処理部は、前記入退出管理装置から受信した前記所在情報と、前記ビル設備情報DB部に記憶されたエネルギー消費量に関連する情報とを基に、前記ワークプレイスにおける1人当たりエネルギー消費量を算出する機能を備え、前記エネルギー消費量予測部は、前記入居者スケジュール情報と、前記1人当たりエネルギー消費量に関連する情報とを基に、前記ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測を行うことを特徴とする。
[16]また、本発明は、ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を記憶する入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)と、前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を記憶するビル設備情報DB部と、前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを行う情報処理部と、を備えることを特徴とするワークプレイス管理装置である。
である。
[17]また、本発明は、ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)が記憶する過程と、前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報をビル設備情報DB部が記憶する過程と、前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを情報処理部が行う過程を備えることを特徴とするワークプレイス管理方法である。
[18]また、本発明は、入居者が利用するワークプレイスを割り当てるワークプレイス管理システムが備えるコンピュータに、ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)が記憶するステップと、前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報をビル設備情報DB部が記憶するステップと、前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを行うステップと、を実行させるためのプログラムである。
本発明においては、効率よく節電を行うことができる。
本発明のワークプレイス管理システムの概要について説明するための図である。 入居者に対するワークプレイスの割り当ての例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わるワークプレイス管理システムの構成を示す図である。 図3に示すワークプレイス管理システム1Aの処理の流れ(前日)を示すシーケンス図である。 図3に示すワークプレイス管理システム1Aの処理の流れ(当日)を示すシーケンス図である。 エネルギー消費量の予測処理について説明するための図である。 ワークプレイスの特性について説明するための図である。 エネルギー消費量の予測とデマンド制御要求について説明するための図である。 ビル設備の負荷率に応じた運転効率の変化の例を示す図である。 デマンド制御要求への対応について説明するための図である。 ビル設備における節電の優先順位の例を示す図である。 入居者端末におけるワークプレイスの割り当て結果の表示例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係わるワークプレイス管理システムの構成を示す図である。 図13に示すワークプレイス管理システム1Bの処理の流れ(前日)を示すシーケンス図である。 図13に示すワークプレイス管理システム1Bの処理の流れ(当日)を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
[本発明のワークプレイス管理システムの概要]
図1は、本発明のワークプレイス管理システムの概要について説明するための図である。この図1に示すように、本実施形態のワークプレイス管理システム1は、ワークプレイス管理サーバ101が、大規模ビル200Aや小規模ビル200Bのそれぞれに設備されるビル設備管理装置210と、入居者400の端末(入居者端末)410と、ビル所有者300のビル所有者端末310と、電力会社500のサーバ(電力会社サーバ)510と、気象予報会社600のサーバ(気象予報会社サーバ)610と、ワークプレイス管理サーバ(ワークプレイス管理装置)101とが、通信ネットワーク10を介して通信するように構成される。
この図1に示すワークプレイス管理システム1は、1つのビル単位、或いは複数のビル単位において、これらのビル200における入居者400の入居者スケジュール情報(仕事のスケジュール;単に「スケジュール情報」とも呼ぶ)に応じた働き場所、すなわちワークプレイス(例えば、オフィスや会議室やサーバルーム等)を、節電対策の観点から節電量が多くなるように入居者400に割り当てようとするものである。
このワークプレイス管理システム1において、ワークプレイス管理サーバ101は、入居者端末410を介して、入居者400の入居者属性情報430を定期的に収集し、また、入居者400のスケジュール情報(入居者スケジュール情報)420を常時収集して入居者情報DB部(DB:データベース、以下、「入居者DB」という。)110において記憶する。なお、入居者端末410は、パーソナルコンピュータや携帯端末などである。
また、ワークプレイス管理サーバ101は、定期的なビル情報(例えば、ビルの立地/用途/プライオリティ)を収集してビル設備情報DB部(以下、「ビルDB」という。)120において記憶するとともに、常時更新のビル情報(例えば、ビル設備のエネルギー消費量や周囲の気温の情報等)を、ビル設備管理装置210を介して常時収集してビルDB120において記憶する。なお、ビル設備管理装置210は、ビル設備201のエネルギー消費量等の情報を常時収集する他、ビル設備201の運転を制御する。
そして、ワークプレイス管理サーバ101は、入居者DB110とビルDB120の2つのデータベース部に記憶されているデータと、気象予報会社から出力される気象情報620とを基にして、情報処理部130により、翌日のビル設備201におけるエネルギー消費量の予測処理を行う。これにより、ワークプレイス管理システム1は、入居者400が、翌日どこのワークプレイスで働くことが最も省エネルギーに繋がるかを決定し、この決定したワークプレイスの情報を入居者端末410に通知する。これにより、ワークプレイス管理システム1は、ビル200における節電(省エネ)の目標を達成するように入居者400を誘導することができる。
また、ワークプレイス管理システム1は、電力会社500から節電を要請するデマンド制御要求520がある場合に、上記のビル設備201におけるエネルギー消費量の予測結果を基に、入居者400になるべく無理をかけないようにして、このデマンド制御要求に応じたワークプレイスを決定し、この決定したワークプレイスの利用情報を入居者400に提供する。
例えば、図2は、入居者に対するワークプレイスの割り当ての例を示す図である。
例えば、この図2(A)に示すように、入居者400に割り当てるワークプレイスを決定する際に、「涼しい場所を希望する人」には、冷房効率の高い北向きの側のワークプレイス701を割り当て、「暑くても構わない人」には、冷房効率の低い南向きの側のワークプレイス702を割り当てるように決定する。これにより、ワークプレイス702の設定温度を、ワークプレイス701の設定温度より高く設定することが可能となり、各ワークプレイス701及び702において冷房に要する電力消費量を低減することができる。
また、例えば、図2(B)に示すように、「暗い部屋でも構わない人」には、日当たりの悪い北向きの側のワークプレイス701aを割り当て、「明るい部屋を希望する人」には、日当たりの良い南向きの側のワークプレイス702aを割り当てるように決定する。これにより、ワークプレイス702aの明るさを、ワークプレイス701aの明るさより明るくすることが可能となり、各ワークプレイス701a及び702bにおいて照明に要する電力消費量を低減することができる。
また、例えば、図2(C)に示すように、「暑くても構わない人」には、ビル710の上階のフロワのワークプレイス711を割り当てる。また、「涼しい部屋を希望する人」には、ビル710の中階のフロワのワークプレイス712又は下階のフロワのワークプレイス713を割り当てる。これにより、ワークプレイス711の設定温度を、ワークプレイス712、713の設定温度より高く設定することが可能となり、各ワークプレイス711、712、713において冷房に要する電力消費量を低減することができる。
また、例えば、図2(D)に示すように、「暑くても構わない人」には、冷房効率の悪いビル722をワークプレイスとして割り当て、「涼しい部屋を希望する人」には、冷房効率の良いビル721をワークプレイスとして割り当てる。これにより、ビル722のワークプレイスの設定温度を、ビル721のワークプレイスの設定温度より高く設定することが可能となり、各ビル721及び722のワークプレイスにおいて、冷房及び照明に要する電力消費を低減することができる。
[第1実施形態]
(ワークプレイス管理システムの構成)
図3は、本発明の第1実施形態に係わるワークプレイス管理システムの構成を示すブロック図である。
図3に示すワークプレイス管理システム1Aは、大規模ビルや小規模ビル等のそれぞれのビル200に設備されるビル設備管理装置210と、入居者400によって操作される入居者端末410と、ビル所有者300によって操作されるビル所有者端末310と、電力会社500の電力会社サーバ510と、気象予報会社600の気象予報会社サーバ610と、ワークプレイス管理サーバ(ワークプレイ管理装置)101とが、通信ネットワーク10を介して通信接続して構成される。なお、電力会社500は、複数であってもよく、また、ビル200は、1つであってもよく、複数であってもよい。
この図3に示すワークプレイス管理システム1Aは、ビル単位、或いは複数のビル単位において、これらのビル200における入居者400の仕事のスケジュールに応じたワークプレイス(例えば、オフィスや会議室やサーバルーム等)を、節電対策の観点から、入居者400の希望に応じつつ節電量が多くなるように割り当てるシステムである。
この図3に示すワークプレイス管理システム1Aにおいて、ワークプレイス管理サーバ101は、入居者400の入居者端末410を通して、入居者400のスケジュール情報420と入居者属性情報430とを収集して記憶する。なお、入居者400のスケジュール情報420は、入居者400により常時更新して登録される情報であり、入居者400自身の仕事の予定を示すスケジュール情報である。また、入居者属性情報430は、入居者400のワークスタイル(例えば、フレックスタイムにおける好みの出勤時間帯等)や、快適感(例えば、涼しい部屋を好むか、暑くても構わないか)等の情報であり、アンケート等により定期的に収集される情報である。
また、ワークプレイス管理サーバ101は、ビル所有者端末310から、各ビルのビル情報(立地/用途/ビルのプライオリティ等)320を定期的に収集してビルDB120において記憶する。このビル情報320には、各ビルの立地条件(交通の便、日当たり、ビルの方位)や、各ビルの各ワークプレイスごとの位置(何階に位置するかや、部屋の方位等)、部屋面積、収容可能人数の情報も含まれる。なお、ビル情報としての「ビルのプライオリティ」は、ビルを使用する際の重要度を示す情報である。
また、ビルDB120には、ビル情報320として、各ビル200及び各ビルの各ワークプレイスごとに設けられたビル設備201の情報と、このビル設備201として設けられた機器の運転効率の情報とが、ビル所有者端末310により登録されて記憶されている。例えば、空調機器の場合は、その消費電力量と冷却効果との関係を示す情報が記憶されている。また、ガスや油を利用する機器である場合は、ガスや油の消費量と冷暖房の効果との関係を示す情報が記憶されている。この機器運転効率の情報は、後述する情報処理部130内のワークプレイス決定部133によりワークプレイスの割り当てを決定する際に使用される。
なお上記運転効率の情報は、後述するように、ワークプレイスごとのエネルギー消費効率の情報であってもよい。
また、ワークプレイス管理サーバ101は、ビル設備管理装置210を通して、各ビル及び各ビルのワークプレイスごとのエネルギー消費量に関連する情報(以下、「エネルギー消費情報」とも呼ぶ)を、常時更新されるビル情報220として収集する。この常時更新されるビル情報220には、各ビル及び各ワークプレイスごとの電力消費量やガス消費量などのエネルギー消費情報が含まれる。
例えば、電力消費量の情報は、各ワークプレイスに設備されたビル設備(例えば、照明や空調機器)の電力消費量の情報であり、これらのビル設備201の電力消費量の情報は、年月日及び時間ごとの単位で、ワークプレイス管理サーバ101により収集されて、ビルDB120に記憶されている。なお、電力消費量の情報は、ビル設備201の各機器の稼動情報とともに記憶することもでき、このビル設備201の稼動情報には、照明や空調機器の他に、OA機器の稼動情報を含むようにしてもよい。例えば、パソコンの場合は、ゲートウェイとなるサーバにおけるIPアドレスの発行情報等により稼動台数を判定することができる。
また、エネルギー消費情報には、ビル設備201のプライオリティの情報が含まれる。このプライオリティの情報は、節電のためにエネルギー消費量を低減させる際の優先順位の情報であり、例えば、節電を行う際に、優先順位の低いビル設備を先に停止させることになる。
また、エネルギー消費情報には、天候情報として、年月日ごとの天候、最高気温、最低気温(所望の場合には湿度)の情報が含まれ、さらに、過去に電力会社500から発動されたデマンド制御要求(節電要求)の履歴情報が含まれる。
この電力会社500から発動されるデマンド制御要求520は、電力供給量に対しピーク時の電力需要量が多く見込まれる場合に、電力会社500から需要側に消費電力の削減を要請するものである。需要家は、このデマンド制御要求520に応答してビル設備201における電力消費量を低減することにより「ピーク節電」を行う。このワークプレイス管理サーバ101は、電力会社500から発動されるデマンド制御要求520に応じて、ビル設備201における節電を実行するとともに、この節電に対応して入居者400に対するワークプレイスの割り当てを決定する。
なお、電力会社500から発動されるデマンド制御要求520には、前日に事前通知され翌日に発動されるデマンド制御要求DR1と、前日の事前通知がないままに当日に発動される緊急のデマンド制御要求DR2との2種類ある。このうち、デマンド制御要求DR1は、例えば、予め前日の夕方までに電力会社サーバ510からワークプレイス管理サーバ101に事前通知され、例えば、翌日の日中の所定の時間の間に実際のデマンド制御が発動される。
また、デマンド制御要求DR2は、例えば、当日の所定の時間の間に発動される緊急のデマンド制御要求であり、このデマンド制御要求DR2を発動する際には、その予告通知が、デマンド制御DR2が発動される2〜4時間前に、予め電力会社サーバ510からワークプレイス管理サーバ101に送られる。
なお、前日に事前通知されるデマンド制御要求DR1は、本発明における第1のデマンド制御要求に対応し、当日に緊急に発動されるデマンド制御要求DR2は、本発明における第2のデマンド制御要求に対応する。
また、ワークプレイス管理サーバ101は、気象予報会社600の気象予報会社サーバ(サーバ)610から、ワークプレイスの割り当て対象となるビル200の周辺の気象情報620を収集する。この気象情報には、例えば、翌日の天候情報(晴れ、曇り、雨や、日照時間等の情報)、最高気温、最低気温(所望の場合には湿度)の情報が含まれる。ワークプレイス管理サーバ101は、この気象情報620が示す気象条件を基にビルDB120を参照し、各ビル及びビルの各ワークプレイスにおけるエネルギー消費量を予測する。
ワークプレイス管理サーバ101は、上述した入居者DB(入居者データベース)110とビルDB(ビルデータベース)120との他に、通信処理部102と、情報処理部130と、情報通知部140と、制御実施部150と、を有して構成される。
このワークプレイス管理サーバ101において、通信処理部102は、このワークプレイス管理サーバ101が、通信ネットワーク10を介して、入居者端末410と、ビル設備管理装置210と、ビル所有者端末310と、電力会社サーバ510と、気象予報会社サーバ610との間で通信を行う際のインタフェースとなる通信制御部である。
また、入居者DB110は、上述のように入居者ごとの仕事の予定を示すスケジュール情報420と入居者属性情報430とを収集して管理するデータベースである。この入居者属性情報430は、入居者400のワークスタイルや快適感・温冷感に関する情報を、自己申告やアンケートにより定期的に収集して更新される。また、入居者スケジュール情報420は、入居者端末410により常時収集されて更新される。
ビルDB120は、上述のようにビルやビル群のビル情報を管理するデータベースであり、このビルDB120に収集されるビル情報には、ビル所有者端末310から定期的に収集されるビル情報(立地条件等)320と、ビル設備管理装置210から常時収集されるビル情報(エネルギー消費情報等)220とがある。
このビル設備管理装置210は、例えば、ビル設備201を監視/制御するビル計測監視ユニットや、BAS(Building Automation System;ビル設備集中監視制御システム)や、BEMS(Building and Energy Management System;ビル・環境・エネルギー管理システム)等である。ビル設備管理装置210は、このビル設備管理装置210により収集されたビル情報(電力消費量やエネルギー消費量、気温等)220を、ビルDB120に記憶させる。
情報処理部130は、入居者DB110に記憶された入居者スケジュール情報420及び入居者属性情報430と、ビルDB120に記憶されたビル情報(電力消費量等のエネルギー消費情報や気温等の情報)と、気象予報会社サーバ610から収集した翌日の気象情報620と、電力会社サーバ510から受信したデマンド制御要求520の情報とを入力とする。そして、情報処理部130は、これらの入力情報を基に、翌日の各ビル及び各ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測を行うとともに、このエネルギー消費量の予測結果を基に、入居者400が翌日に利用するワークプレイスの割り当てを決定する。
この情報処理部130には、エネルギー消費量予測部131と、エネルギー消費効率算出部132と、ワークプレイス決定部133と、デマンド制御部134と、を有して構成される。
エネルギー消費量予測部131は、ビルDB120に記憶されたデータと、気象予報会社サーバ610から収集した気象情報620とを基に、各ビル200及び各ビル200の各ワークプレイスごとのエネルギー消費量(例えば、電力消費量)の予測処理を行う。このエネルギー消費量予測部131におけるエネルギー消費量の予測処理の詳細については、後述する。
エネルギー消費効率算出部132は、各ワークプレイスにおけるエネルギー消費効率を算出する。このエネルギー消費効率算出部132は、エネルギー消費量予測部131により予測された各ワークプレイスごとのエネルギー消費量と、ビルDB120に記憶された、当該ワークプレイスにおける過去のビル設備(例えば、照明や空調機器)201の稼動情報とを基に、各ワークプレイスにおけるエネルギー消費効率を算出する。なお、ビル設備201の稼動情報には、照明や空調機器の他に、上述のように、OA機器の稼動情報を含むようにしてもよく、例えば、パソコンの場合は、ゲートウェイとなるサーバにおけるIPアドレスの発行情報等により稼動台数を判定することができる。
そして、前述したように、ビルDB120には、定期更新されるビル情報320として、ビル設備201の「機器運転効率」の情報が記憶されているが、このエネルギー消費効率算出部132で算出したエネルギー消費効率の算出結果を、上記の「機器運転効率」の情報の代わりに用いることができる。
また、エネルギー消費効率算出部132は、各ワークプレイスにおいて、その面積当たりのエネルギー消費効率「エネルギー消費量/m」や、入居者400の所在数に応じたエネルギー消費効率「エネルギー消費量/所在数(人数)」等により、エネルギー消費効率を原単位化して算出するようにしてもよい。
ワークプレイス決定部133は、エネルギー消費量予測部131により予測されたエネルギー消費量の予測情報と、ビルDB120に記憶されたビル情報(機器運転効率とプライオリティ等)320とを基に、エネルギー消費が最も少なくなるワークプレイスの割り当てを決定する処理を行う。すなわち、情報処理部130は、エネルギー消費が最も少なくなるように、入居者400がビルやビル内の場所で働く場所(ワークプレイス)を決定する。
なお、ワークプレイス決定部133は、ビル情報(機器運転効率)320に代えて、上述したエネルギー消費効率算出部132により算出されたワークプレイスごとのエネルギー消費効率の値を用いて、エネルギー消費が最も少なくなるワークプレイスの割り当てを決定するようにしてもよい。
デマンド制御部134は、電力会社500から要請されるデマンド制御要求を受信するとともに、ビル設備201における消費電力を低減するための処理を行う。また、デマンド制御部134は、エネルギー消費量予測部131により予測されたエネルギー消費量の予測結果を基に、翌日に電力会社500からデマンド制御要求が発動されるか否かの予測と、要請される節電量の予測も行う。なお、このデマンド制御部134によって行われる処理の詳細については、後述する。
情報通知部140は、ワークプレイス決定部133により決定したワークプレイスの割り当て情報を入居者端末410に通知する。例えば、この割り当て情報の通知は、電子メールにより行うことができる。また、入居者端末410がブラウザ(情報閲覧用のソフトウェア)を備えている場合は、Web(ウェブ)ページを通して行うことができる。
制御実施部150は、情報処理部130により決定された入居者400に対するワークプレイスの割り当て情報に応じて、ビル設備(例えば、ワークプレイスごとの照明や空調機器)201の動作を制御する。また、制御実施部150は、デマンド制御部134により、デマンド制御要求に対応する節電のための制御情報が生成された場合に、この制御情報に応じてビル設備201を制御する。この制御実施部150は、ビル計測監視ユニットや、BAS(ビル設備集中監視制御システム)や、BEMS(ビル・環境・エネルギー管理システム)等のビル設備管理装置210を介して、ビル設備201の運転を制御する。
また、報告書作成部160は、ビル200ごとのコストやエネルギー削減効果の情報を、ビル所有者300のビル所有者端末310に通知する。また、報告書作成部160は、ビル200ごとのデマンド制御要求への対応性能等をまとめる。この報告書作成部160により作成された報告情報は、定期的に、ビル所有者端末310に電子メール等により送付される。
上記構成のワークプレイス管理システム1Aにより、ワークプレイス管理サーバ101は、気象予報会社サーバ610から気象情報を収集した日の翌日の気象条件と同様の気象条件を示す履歴情報を、収集した気象情報を基にビルDB120を参照し、翌日におけるビル設備のエネルギー消費量の予測を行う。そして、ワークプレイス管理システム1Aは、この予測されたエネルギー消費量の情報と、入居者400の入居者スケジュール情報420とを基に、ビル設備におけるエネルギー消費量が少なくなるように、入居者400が翌日に利用するワークプレイスを割り当てる。これにより、ビル単位、或いは複数のビル単位において、効率よく節電を行うことができる。
(ワークプレイス管理システム1Aにおける処理の流れ)
また、図4及び図5は、上述したワークプレイス管理システム1Aにおける処理の流れを示すシーケンス図である。このうち、図4は、入居者DB110とビルDB120とにおける情報の記憶処理(ステップS101〜S105)と、ワークプレイス管理システム1Aにおいて前日に行われる処理(ステップS111〜S121)とを示している。
すなわち、図4の前日の処理(ステップS111〜S121)は、入居者400が翌日に利用(或いは出勤)すべきワークプレイスを決定する処理と、翌日におけるビル設備(例えば、照明や、空調機器)201の制御スケジュールを、ビル設備201の運転を制御するビル設備管理装置210に登録する処理の流れを示している。また、図5は、当日におけるビル設備201の制御の流れを示している。
以下、図4及び図5を参照して、その処理の流れについて説明する。
なお、図4及び図5に示す各処理の説明においては、処理の流れを分かり易く説明するために、個々の処理の詳細な内容には触れずに説明する。なお、詳細な説明が必要な処理、例えば、エネルギー消費量の予測処理や、電力会社からのデマンド制御要求に対応する処理等の詳細ついては、後に、さらに補足して説明する。
図4を参照して、入居者400は、入居者端末410を介して、入居者属性情報430を登録する。入居者属性情報430は、例えば、ワークスタイル(好みの勤務時間帯等)や快適感(涼しい場所を好むか、暑くても構わない等)の情報であり、アンケート申告の形式により登録される。入居者端末410は、アンケート申告の形式により登録する入居者属性情報430をワークプレイス管理サーバ101に定期的に送信し、ワークプレイス管理サーバ101は、入居者端末410から受信した入居者属性情報430を入居者DB110に記憶する(ステップS101)。
また、ビル所有者300は、ビル所有者端末310から、ビルの立地や用途やプライオリティ(使用の優先順位)のビル情報320を登録する。ビル所有者端末310は、登録するビル情報320をワークプレイス管理サーバ101に定期的に送信し、ワークプレイス管理サーバ101は、ビル所有者端末310から受信したビル情報(定期更新されるビル情報)320をビルDB120に記憶する(ステップS102)。
また、ビル200及びビル設備201における、各ワークプレイスごとのエネルギー消費量(電気/ガス/水道の消費量)の情報や、温度(所望の場合は温度と湿度)等のビル情報(常時更新されるビル情報)220が、ビル設備管理装置210を介して、ワークプレイス管理サーバ101に定期的に送信され、ワークプレイス管理サーバ101は、ビル設備管理装置210から受信したビル情報220をビルDB120に記憶する(ステップS103及びS104)。
また、入居者400は、この入居者400の入居者スケジュール情報420を、入居者端末410を介して、ワークプレイス管理サーバ101に登録する。入居者端末410は、入居者400が入力した入居者スケジュール情報420を、ワークプレイス管理サーバ101に送信し、ワークプレイス管理サーバ101は、入居者端末410から受信した入居者400のスケジュール情報420を入居者DB110に記憶する(ステップS105)。この入居者DB110に記憶される入居者スケジュール情報420は、常時更新(逐次更新)されるものである。
そして、ワークプレイス管理サーバ101は、入居者DB110とビルDB120とを参照して、各ビル及び各ビルのワークプレイスごとのエネルギー消費量の予測処理を開始する。
最初に、ワークプレイス管理サーバ101(より正確には、エネルギー消費量予測部131)は、気象予報会社サーバ610から、各ビル200の周辺における翌日の気象情報620を収集し、情報処理部130に入力する(ステップS111)。次に、情報処理部130は、入居者DB110から入居者情報(入居者属性情報430及び入居者の入居者スケジュール情報420)を読み込み(ステップS112)、また、情報処理部130は、ビルDB120に記憶されたビル情報220、すなわちエネルギー消費情報(電力消費量データ等)の過去の履歴データを読み込む(ステップS113)。
そして、情報処理部130は、気象情報620が示す気象条件を基にビルDB120の過去のエネルギー消費情報を参照し、この気象条件に該当する日のエネルギー消費情報を抽出して、この抽出したエネルギー消費情報を基に、各ビル及び各ビルのワークプレイスごとのエネルギー消費量の予測を行う(ステップS114)。
また、情報処理部130は、電力会社サーバ510から、デマンド制御要求DR1(翌日に実施されるデマンド制御要求)が発動されている場合は、このデマンド制御要求DR1を読み込む(ステップS115)。また、情報処理部130は、ビルDB120から、ビル情報(立地条件/ビル設備機器の運転効率/プライオリティ)320を読み込む(ステップS116)。
そして、情報処理部130(より正確には、ワークプレイス決定部133)は、エネルギー消費量の予測情報と、デマンド制御要求DR1の情報(デマンド制御要求が発動されている場合)と、ビル情報(立地条件/ビル設備機器の運転効率/プライオリティ)320とを基に、エネルギー消費量が最小になるように、入居者400に対するワークプレイスの割り当てを検討し決定する(ステップS117)。
なお、情報処理部130は、入居者400に対するワークプレイスの割り当て行う際に、上記のビル情報(ビル設備機器の運転効率)320に代えて、エネルギー消費効率算出部132により算出したワークプレイスごとのエネルギー消費効率を基に、エネルギー消費量が少なくなるように、入居者400に対するワークプレイスの割り当てを行うようにしてもよい。
情報処理部130は、このワークプレイスの割り当ての検討結果の情報を情報通知部140に送信する(ステップS118)。情報通知部140は、情報処理部130から受信した検討結果の情報を入居者端末410に、電子メールやWebページにより通知する(ステップS119)。
また、情報処理部130は、入居者400に対するワークプレイスの割り当ての検討結果を制御実施部150に通知し(ステップS120)、制御実施部150は、情報処理部130から受信した検討結果の通知情報を基に、ビル200のビル設備201に対する制御スケジュールの情報を生成して、ビル設備管理装置210に登録する(ステップS121)。これにより、ビル設備管理装置210は、制御実施部150により登録された制御スケジュールに従い、翌日のビル設備201の運転を制御する(ステップS122)。なお、ステップS122の制御は、当日ではなく、翌日に行われる制御である。
また、図5は、前日にエネルギー消費予測とワークプレイスの割り当てとが行われた場合の次の日、すなわち。当日におけるワークプレイス管理システム1Aの処理の流れを示すシーケンス図である。
図5を参照して、ビル200及びビル設備201における、各ワークプレイスごとのエネルギー消費量(電気/ガス/水道の消費量)の情報や、温度、湿度の情報が、ビル設備管理装置210を介して、ワークプレイス管理サーバ101の情報処理部130に常時送信される(ステップS201及びS202)。
そして、情報処理部130(より正確にはデマンド制御部134)は、ワークプレイスのエネルギー消費において想定外のエネルギー消費が発生したか否かを判定する(ステップS203)。また、情報処理部130は、電力会社サーバ510から緊急のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR2)があったか否かを判定する(ステップS204)。そして、情報処理部130は、ステップS203において定外のエネルギー消費が発生したと判定された場合、又は、ステップS204において電力会社サーバ510から緊急のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR2)があったと判定された場合に(ステップS205)、入居者DB110から、入居者400の最新の入居者スケジュール情報420を読み込む(ステップS206)。
なお、ステップS203において想定外のエネルギー消費が発生していないと判定され、かつ、ステップS204において電力会社サーバ510から緊急のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR2)がないと判定された場合は、上述したステップS201〜S204の処理を繰り返して待機する。
そして、情報処理部130は、ステップS203において想定外のエネルギー消費が発生していると判定されるか、又は、ステップS204において電力会社サーバ510から緊急のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR2)があると判定された場合に、入居者DB110から入居者400の最新の入居者スケジュール情報を読み込む(ステップS206)。続いて、情報処理部130は、想定外のエネルギー消費が発生、又は、緊急のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR2)に応じて、前日に予測したエネルギー消費量を補正する(ステップS207)。
続いて、情報処理部130は、ビルDB120から、ビル情報(立地/ビル設備機器の運転効率/プライオリティ)320を読み込む(ステップS208)。そして、情報処理部130は、ステップS207において補正したエネルギー消費量の予測情報と、ステップS208において読み込んだビル情報(立地/ビル設備機器の運転効率/プライオリティ)とを基に、ビル設備201に対する緊急制御(例えば、ビル設備201における緊急の節電行動)を検討する(ステップS209)。なお、情報処理部130は、入居者400に対するワークプレイスの割り当て行う際に、上記のビル情報(ビル設備機器の運転効率)320に代えて、エネルギー消費効率算出部132により算出したワークプレイスごとのエネルギー消費効率を用いるようにしてもよい。
続いて、情報処理部130は、このステップS209における緊急制御の検討結果の情報を情報通知部140に送信するととともに(ステップS210)、制御実施部150に送信する(ステップS211)。
情報通知部140は、情報処理部130から受信した検討結果(例えば、ビル設備201における緊急の節電制御)の情報を入居者端末410に、電子メールやWebページにより通知する(ステップS212)。入居者400は、ステップS212において情報通知部140から受信した検討結果(例えば、ビル設備201における緊急の節電制御の要請)を見て、「制御可否」の情報を情報処理部130に返信する(ステップS213)。
情報通知部140は、ステップS213において「制御可」の情報を入居者端末410から受信した場合に、この「制御可」の情報を制御実施部150に送り(ステップS214)、制御実施部150は、ビル200のビル設備201に対する緊急の制御情報を生成し、この制御情報をビル設備管理装置210に通知し(ステップS215)、このビル設備管理装置210を介してビル設備201における緊急制御(節電のためのビル設備201の制御)を実行する(ステップS216)。
このように、本実施形態のワークプレイス管理システム1Aは、気象予報会社サーバ610から収集した気象情報によって示される翌日の気象条件を基にビルDB120を参照し、翌日におけるビル設備のエネルギー消費量の予測を行う。また、ワークプレイス管理システム1Aは、この予測されたエネルギー消費量の情報と、入居者400の入居者スケジュール情報420とを基に、ビル設備におけるエネルギー消費量が少なくなるように、入居者400が翌日に利用するワークプレイスを決定することができる。また、本実施形態のワークプレイス管理システム1Aは、電力会社500から緊急のデマンド制御要求があった場合には、これに対応して、入居者400になるべく負担をかけないようにして、ビル設備201における節電を行うことができる。
(エネルギー消費量の予測処理についての補足説明)
次に、前述したワークプレイス管理サーバ101におけるエネルギー消費量の予測処理、例えば、図4に示すステップS114のエネルギー消費量の予測処理について補足して説明する。このエネルギー消費量の予測処理は、情報処理部130内のエネルギー消費量予測部131により行われる処理である。
このエネルギー消費量予測部131は、入居者DB110及びビルDB120に記憶されているデータと、気象予報会社600のサーバ610から収集した気象情報620とを基に、各ビル200及び各ビル200の各ワークプレイスごとのエネルギー消費量(例えば、電力消費量)の予測処理を行う。
例えば、図6(A)に示すような、電力消費量の日負荷特性を、各ビル200及び各ビル200の各ワークプレイスごとに予測する。この日負荷特性の予測を行う際に、エネルギー消費量予測部131は、気象情報620で示される翌日の気象条件、例えば、最高温度と、最低温度とを基に、ビルDB120を参照して類似する気象条件の日負荷特性のデータを抽出する。
例えば、図6(B)に示すように、エネルギー消費量予測部131は、類似する気象条件(天候、最高気温と、最低気温)を基に、ビルDB120に記憶された過去の電力消費量データを参照し、同じ気象条件を示す日の電力消費量データを抽出する。この場合に、エネルギー消費量予測部131は、最初に、最高気温と最低気温とを基に、ビルDB120を検索し、類似する電力消費量データを抽出する。そして、類似する電力消費量データが複数ある場合に、エネルギー消費量予測部131は、天候(晴れ、曇り、雨)が同じ条件のデータを抽出する。また、類似する気象条件を示す日がない場合は、検索条件の気象条件に最も近い気象条件を示す日の電力消費量データを抽出する。
そして、エネルギー消費量予測部131は、この気象条件を基に抽出した電力消費量データを、翌日に予測されるエネルギー消費量(この場合は電力消費量)とする。
なお、エネルギー消費量予測部131は、季節が夏である(冷房運転)場合に、最高気温を基にして、ビルDB120に記憶された過去の電力消費量データを参照するようにしてもよく、季節が冬である(暖房運転)場合に、最低気温を基にして、ビルDB120に記憶された過去の電力消費量のデータを参照するようにしてもよい。すなわち、エネルギー消費量予測部131は、季節に応じて、最高気温及び最低気温の重み付けを変えて、ビルDB120のデータを参照するようにしてもよい。また、データセンタ等の通年冷房のワークプレイスについては、最高気温を基にビルDB120に記憶された過去の電力消費量データを抽出するようにしてもよく、通年暖房のワークプレイスについては、最低気温を基にビルDB120に記憶された過去の電力消費量データを抽出するようにしてもよい。
また、エネルギー消費量予測部131は、ワークプレイスの特性(例えば、最上階か、壁又は窓際か、方位等)に応じて、ビルDB120を検索する際の気象条件(天候、最高気温と、最低気温)の重み付けを変化させることができる。
例えば、図7は、ワークプレイスの特性について説明するための図である。この図7(A)に示すように、ビル200内のワークプレイスは、壁又は窓際等から日射の影響を受けるペリメータゾーン231に配置されるワークプレイスと、壁又は窓際等から日射の影響を受けないインテリアゾーン232に配置されるワークプレイスとに類別される。なお、インテリアゾーンに配置されるワークプレイスのうち最上階のワークプレイスは、天井の壁を通して日射の影響を受ける。なお、ペリメータゾーン231は、面している壁又は窓際に対応させて分割して管理することとしてもよい。分割して管理することにより、方角に依存する日射の影響を設定しやすくなる。
また、図7(B)は、インテリアゾーンのワークプレイスにおける気象条件の影響について説明するための図である。このインテリアゾーンのワークプレイス241における消費電力量は、外気量(最高気温と最低気温)による影響係数αと、内部発熱(照明や、OA機器の発熱)と、部屋の面積とにより、消費電力量(例えば、冷房に要する電力量)が決まることになる。
また、図7(C)は、ペリメータゾーンのワークプレイスにおける気象条件の影響について説明するための図である。このペリメータゾーンのワークプレイス242における消費電力量は、外気量(最高気温と最低気温)による影響係数αと、天候(日射量)による影響係数βと、内部発熱(照明や、OA機器の発熱)と、部屋の面積とにより、消費電力量(例えば、冷房に要する電力量)が決まることになる。
このため、エネルギー消費量予測部131は、ビルDB120を参照する際の気象条件として、ワークプレイスの特性(影響係数α又はβと、部屋の面積、方位等)により、天候や、最高気温や、最低気温に対して重み付けを行い、この重み付けされた天候や、最高気温や、最低気温により、過去の類似する電力消費量データを抽出することができる。このように、エネルギー消費量予測部131は、ビルをペリメータゾーンとインテリアゾーンとに分類し、そのワークプレイスが受ける影響係数を考慮してエネルギー消費量を予測することができる。
そして、図8に示すように、エネルギー消費量予測部131は、気象条件(天候、最高温度、最低温度)を示す気象情報を基にビルDB120を参照して、類似する気象条件の日の電力消費量データを抽出することにより(ステップS11)、翌日の日負荷特性曲線を予測する(求める)ことができる(ステップS12)。また、エネルギー消費量予測部131は、過去にデマンド制御要求DRが発動された履歴データがビルDB120に記憶されている場合に、デマンド制御要求DRの発動時の効果量を予測することができる(ステップS13)。
また、エネルギー消費量予測部131は、過去のデマンド制御要求DRの発動の履歴データを基に、デマンド制御要求DRが発動されるか否かを予測することもできる(ステップS14)。このエネルギー消費量予測部131によりデマンド制御要求DRの発生が予測された場合に、ワークプレイス決定部133は、このデマンド制御要求DRの発動を予定して(見越して)、入居者400が利用するワークプレイスの決定(割当て)を行うことができる。
(ワークプレイスの決定処理(割当て処理)についての補足説明)
エネルギー消費量予測部131により各ワークプレイスにおける負荷予測が行われ、さらに、エネルギー消費効率算出部132により各ワークプレイスにおけるエネルギー消費効率が算出されると、情報処理部130は、ワークプレイス決定部133により、入居者400に対するワークプレイスの割り当て処理を開始する。
このワークプレイスの割り当て処理を行う場合に、ワークプレイス決定部133は、入居者DB110を参照する。そして、入居者スケジュール情報により、翌日に或るビルに集まる入居者400の人数が判明した場合に、入居者400の入居者属性情報(涼しい所を希望するか、暑くても構わないか等)に応じて、エネルギー消費効率(例えば、冷房効率)の高い部屋から順番に割り付けて行く(例えば、図2を参照)。
なお、空調機器等のビル設備201の運転効率は、例えば、図9に示すように、負荷率に応じて運転効率が変化する場合がある。この図9に示す例では、負荷率が60%の場合に運転効率が最大になる例である。このように、負荷率に応じて運転効率が変化する場合は、ワークプレイス決定部133は、この運転効率を加味して、入居者400に対するワークプレイスの割り当てを行うようにしてもよい。例えば、図9に示すように、負荷率50%における運転効率が負荷率60%における運転効率より低いことにより、負荷率60%における電力消費量が負荷率60%における電力消費量と同じになる場合がある。このような場合には、冷房温度の設定値を下げて負荷率を60%まで上げることにより、電力消費量を増加させることなくワークプレイスをより快適な温度に保つことができる。
(エネルギー消費予測とデマンド制御要求についての補足説明)
次に、前述したワークプレイス管理サーバ101において、ワークプレイス決定部133が、入居者400にワークプレイスを割り当てる際に考慮すべきデマンド制御要求との関係について補足して説明する。前述したように、デマンド制御要求には、前日に事前通知され翌日に発動されるデマンド制御要求DR1と、当日に発動される緊急のデマンド制御要求DR2との2種類ある。また、ワークプレイス決定部133は、ビルDB120に記憶された過去のデマンド制御要求の発動履歴情報から、翌日にデマンド制御要求が発動すると見込まれる場合に、このデマンド制御要求の発動を見越してワークプレイスの割り当てを行う必要がある。
このため、ワークプレイス決定部133が「デマンド制御要求」の発動に対応すべき場合は、3つあることになる。
1番目は、エネルギー消費量予測部131によるエネルギー消費量の予測結果と、ビルDB120に記憶された過去のデマンド制御要求の発動の履歴データと基づき、「翌日にデマンド制御要求DR2の発動が見込まれる場合」である。
2番目は、電力会社500から、前日に「翌日にデマンド制御要求DR1が発動されることを示す事前通知」を受け取った場合である。
3番目は、電力会社500から、当日に「緊急のデマンド制御要求DR2の発動が行われることを示す予告」を受け取った場合である。
上記の1番目の「翌日にデマンド制御要求DR2の発動が見込まれる場合」において、ワークプレイス決定部133は、図10(A)に示す電力消費量の日負荷特性の予測データを基に、例えば、図10(B)に示すように、時刻13:00〜16:00の間のピーク消費電力を80%に低減させた日負荷特性を求める。そして、ワークプレイス決定部133は、図10(B)に示す日負荷特性を基にして、節電量が多くなるように、入居者400に対してワークプレイスを割り当てることになる。すなわち、ワークプレイス決定部133は、節電対策を考慮した上で、入居者400に割り当てるワークプレイスを決定することになる。
また、2番目の「翌日にデマンド制御要求DR1が発動されることを示す事前通知」を電力会社500から受け取った場合についても、1番目の「翌日にデマンド制御要求DR2の発動が見込まれる場合」と同様な対応になる。
3番目の、当日に「緊急のデマンド制御要求DR2の発動が行われることを示す予告」を受け取った場合には、この緊急のデマンド制御要求DR2に対応するために、デマンド制御部134は、デマンド制御要求DR2が緊急に発動された場合に供えて、節電を行うビル設備(例えば、照明や空調機器等)とそのプライオリティ(電源を落とす順番)を予め決めておく。例えば、図11は、ビル設備(例えば、照明や空調機器等)における節電のプライオリティ(優先順位)の例を示す図である。
この図11に示す例は、4つのビル設備があり、それらの電力消費量の日負荷予測特性と、ビル設備のプライオリティに応じて、予め節電に対応するレベル(節電の優先順位)を定めておく例である。
この図において、図11(A)は、レベルL1(節電の際に最初に電源が落とされる機器)のビル設備の負荷予測特性を示し、デマンド制御要求が発動される時刻(例えば、13:00)における予測負荷が10kWの例である。
図11(B)は、レベルL2(レベルL1の機器の次に電源が落とされる機器)のビル設備の負荷予測特性を示し、デマンド制御要求が発動される時刻(例えば、13:00)における予測負荷が3kWの例である。
図11(C)は、レベルL3(レベルL2の機器の次に電源が落とされる機器)のビル設備の負荷予測特性を示し、デマンド制御要求が発動される時刻(例えば、13:00)における予測負荷が2kWの例である。
図11(D)は、レベルL4(レベルL3の機器の次に電源が落とされる機器)のビル設備の負荷予測特性を示し、デマンド制御要求が発動される時刻(例えば、13:00)における予測負荷が5kWの例である。
そして、電力会社500からの緊急のデマンド制御要求DR2により15kWの節電を要求された場合に、ワークプレイス決定部133内のデマンド制御部134は、レベルL1の機器(10kW)とレベルL2の機器(3kW)とレベルL3の機器(2kW)の電源を落とすことにより、合計15kW分の節電を行う。なお、レベルL4の機器は、そのまま運転が継続される。また、電力会社500からのデマンド制御要求により20kWの節電を要求された場合に、デマンド制御部134は、レベルL1の機器(10kW)とレベルL2の機器(3kW)とレベルL3の機器(2kW)とレベルL4の機器(5kW)の電源を落とすことにより、合計20kW分の節電を行う。
なお、このレベルL1〜L4のプライオリティの順番は、固定的なものである必要はなく、デマンド制御要求DR2の発動される時刻や、ワークプレイスの利用の重要度(例えば、重要会議が行われるワークプレイス)に応じて変化させることができる。また、デマンド制御部134による節電対策は、例えば、レベルL1やその他の機器の電源を落とすのではなく、可能な場合には、その負荷率を変化させる(例えば、負荷率を100%から80%に低下させる)ようにして、消費電力を低減させるようにしてもよい。
(入居者端末410におけるワークプレイス割り当て結果の表示例についての説明)
上述したように、ワークプレイス決定部133により入居者400に対するワークプレイスの割り当てが決定されると、ワークプレイス決定部133は、そのワークプレイスの割り当て結果の情報を、情報通知部140に通知する(例えば、図4のステップS118を参照)。
情報通知部140は、ワークプレイス決定部133により決定された入居者400に対するワークプレイス割り当て結果の情報を、当該入居者の入居者端末410に向けて送信する(例えば、図4のステップS119を参照)。入居者端末410は、情報通知部140から受信したからワークプレイスの割り当て結果の情報を画面上に表示する。
図12は、入居者端末410におけるワークプレイスの割り当て結果の表示例を示す図である。この図に示すように、入居者端末410には、スケジューラ画面141が表示され、このスケジューラ画面141には、利用時間帯(例えば、時刻13:00〜16:00)142と、当該時間帯142において入居者400に割り当てられたワークプレイスの情報143(例えば、Aビルの2Fの3号室)とがテキスト形式で表示される。
また、このスケジューラ画面141の右側(図面上で右側)には、リンクボタン141Aが表示されており、このリンクボタン141Aを入居者400がマウスでクリックすることにより、ワークプレイスの位置をポップアップ画面によりグラフィック表示することができる。
このポップアップ画面としては、最初に、ビル位置A(破線の○で囲む位置)を示す地図画面144が表示され、この地図画面144で、該当するビル位置Aをマウスでクリックすることにより、ビルA内のフロア(ゾーンと部屋位置)を示すポップアップ画面145が表示される。このポップアップ画面145には、目標とするワークプレイスの位置が何階に所在するかの情報(この例では、2F)が表示されるとともに、この2Fにおけるワークプレイス146の所在位置がハイライト(例えば、赤色でマーキング)表示される。
これにより、入居者400は、ワークプレイス管理システム1Aにより自分に割り当てられたワークプレイスが、初めて行くビルであっても、目標とするワークプレイスの位置を容易に知ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態として、ワークプレイス決定部133が、入居者400にワークプレイスを決定すると同時に、入退出管理システム(例えば、予め許可された入居者のみの入室を許可するセキュリティシステム)に、当該入居者400のワークプレイスへの入出許可情報を登録することもできる。
また、この第2実施形態では、入退出管理システムを利用することにより、各ワークプレイスごとの入居者400の所在情報(例えば、ワークプレイスに所在する人数)を把握することが可能になり、このワークプレイスにおける入居者400の所在情報を基に、節電対策を行うことも可能になる。
図13は、本発明の第2実施形態に係わるワークプレイス管理システム1Bの構成を示す図である。この図13に示すワークプレイス管理システム1Bは、図1に示す第1実施形態のワークプレイス管理システム1Aと比較して、入退出管理装置800を新たに追加した点が構成上で異なり、他の構成は、図1に示すワークプレイス管理システム1Aと同様である。このため、同一の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
この図13に示すワークプレイス管理システム1Bにおいて、情報通知部140は、入居者400に割り当てたワークプレイスの情報を入居者端末410に送信すると同時に、この入居者400に割り当てたワークプレイスの情報を入退出管理装置800に送信し、入退出管理装置800に登録する。これにより、入居者400は、割り当てられたワークプレイスに赴いたときに、入退出管理装置800から入室(入所)許可を得ることができる。
例えば、入退出管理装置800は、ワークプレイス管理サーバ101の情報通知部140から入居者400のワークプレイスへの割り当て情報を受信した場合に、当該ワークプレイスが所在するビルの受付端末(不図示)に、当該入居者400の入出許可情報を送信することができる。
また、例えば、入退出管理装置800は、ワークプレイス管理サーバ101の情報通知部140から入居者400のワークプレイスへの割り当て情報を受信した場合に、入居者400の入居者端末410に当該ワークプレイスへ入出するためのセキュリティゲートのパスワード(例えば、4桁の番号)を予め送信することができる。
このように、本実施形態のワークプレイス管理システム1Bと入退出管理装置800とを連動させることにより、セキュリティシステムを含めた構成を実現することができる。またさらに、ワークプレイス管理システム1Bと入退出管理装置800とを連動させることにより、入居者400の勤怠管理を行うことも可能である。
また、第2実施形態のワークプレイス管理システム1Bでは、入退出管理装置800と連動することにより、ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測を行う際や、デマンド制御要求に応じてビル設備201を制御する際に、この入退出管理装置800により得られた入退出情報を活用することができる。
図14及び図15は、第2実施形態のワークプレイス管理システム1Bにおける処理の流れを示すシーケンス図であり、入退出管理装置800により得られた入居者400の入退出情報を利用する場合の例である。このうち、図14は、入居者400が翌日に出向(或いは出勤)すべきワークプレイスを決定する処理、及び、翌日におけるビル設備(例えば、照明や、空調機器)201の制御スケジュールを、ビル設備201の運転を制御するビル設備管理装置210に登録する処理の流れを示す図であり、図15は、当日におけるビル設備201の制御の流れを示す図である。
なお、図14に示すシーケンス図は、図4に示す第1実施形態のワークプレイス管理システム1Aの処理の流れを示すシーケンス図と比較して、入退出管理装置800を新たに追加した点と、処理ステップS104AとS104B(破線の楕円Aで囲んだ部分)とを新たに追加した点が異なり、他の部分は、図4と同様である。このため、同じ内容の処理ステップには同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
この図14のステップS104Aに示すように、ビルDB120には、ビル情報として、エネルギー消費量の情報や温度(気温)等の情報ととともに、入退出管理装置800により収集された入退出情報(各ワークプレイスごとの入退出者の情報)が記憶される(ステップS104A)。そして、ビルDB120は、エネルギー消費量の情報と、入退出者の情報を基に、ワークプレイスの所在する人数に応じたエネルギー消費量を原単位化、すなわち、「1人当たりのエネルギー消費量の情報」を算出して記憶する(ステップS104B)。
このビルDB120に記憶された「1人当たりのエネルギー消費量の情報」は、ステップS114において、各ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測処理を行う際に利用することができる。なお、エネルギー消費量を原単位化は、ビルDB120で行う他に、情報処理部130内のエネルギー消費効率算出部132により行い、その結果をビルDB120に記憶するようにしてもよい。
これより、ワークプレイス管理システム1Bでは、入居者スケジュール情報420と、「1人当たりエネルギー消費量の情報」とを基に、ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測を行うことができる。
また、図15に示すシーケンス図は、図5に示す第1実施形態のワークプレイス管理システム1Aの処理の流れを示すシーケンス図と比較して、入退出管理装置800を新たに追加した点と、処理ステップS204A(破線の楕円で囲んだ部分)を新たに追加した点が異なり、他の部分は、図5と同様である。このため、同じ内容の処理ステップには同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
この図15のステップS204Aに示すように、情報処理部130(より正確にはエネルギー消費量予測部131)は、ビルDB120から最新の入退出状況の情報を入力し、ステップS207において、予ワークプレイスにおける予測エネルギー消費量の補正を行う際に、ワークプレイスに所在する人数を考慮して、予測エネルギー消費量の補正を行うことができる。また、ステップS209において、緊急制御(緊急の節電対策のためのビル設備201の制御)を行う際に、節電対象となるワークプレイスと、節電の対象となるビル設備(例えば、照明や空調機器)を、ワークプレイスに所在する人数を考慮して設定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、ここで、本発明と上述した実施形態との対応関係について補足して説明する。
上記実施形態において、本発明におけるワークプレイス管理システムは、図3に示すワークプレイス管理システム1A、又は図13に示すワークプレイス管理システム1Bが対応し、主には、ワークプレイス管理サーバ(ワークプレイス管理装置)101が対応する。また、本発明におけるワークプレイス管理装置は、ワークプレイス管理サーバ101が対応し、本発明における入居者情報DB部は、入居者DB110が対応し、本発明におけるビル設備情報DB部は、ビルDB120が対応し、本発明における情報処理部は、情報処理部130が対応する。
また、本発明における入居者スケジュール情報は、入居者スケジュール情報420が対応し、本発明における入居者属性情報は、入居者属性情報430が対応する。また、本発明におけるエネルギー消費量予測部は、エネルギー消費量予測部131が対応し、本発明におけるワークプレイス決定部は、ワークプレイス決定部133が対応し、本発明における情報通知部は、情報通知部140が対応し、本発明における制御実施部は、制御実施部150が対応する。
また、本発明におけるデマンド制御部は、デマンド制御部134が対応し、本発明における入退出管理装置は、入退出管理装置800が対応する。また、本発明における第1のデマンド制御要求は、前日に事前通知されるデマンド制御要求DR1が対応し、本発明における第2のデマンド制御要求は、当日に緊急に発動されるデマンド制御要求DR2が対応する。
(1)そして、上記実施形態において、本発明のワークプレイス管理システム1Aは、ビル200を利用する入居者400ごとの予定を示す入居者スケジュール情報420を記憶する入居者情報DB部(入居者DB110)と、ビル200に設けられたビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報を記憶するビル設備情報DB部(ビルDB120)と、ビル設備情報DB部(ビルDB120)に記憶されているビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報と、入居者スケジュール情報とに応じて、入居者400ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを行う情報処理部130と、を備える。
このような構成のワークプレイス管理システム1Aでは、入居者端末410から入居者400ごとの入居者スケジュール情報420を入居者DB110に記憶する。また、各ビル200のビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報をビルDB120に記憶する。そして、情報処理部130は、ビルDB120に記憶されたビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報と、入居者スケジュール情報420とを基に、ビル設備201におけるエネルギー消費量が最も少なくなるように、入居者400が利用するワークプレイスを割り当てる。
これにより、ワークプレイス管理システム1Aでは、効率よく節電を行うことができる。
(2)また、上記実施形態において、ワークプレイス管理システム1Aは、ビル200に設けられたビル設備を管理するビル設備管理装置210と、入居者400にワークプレイスの割り当てを行うワークプレイス管理装置(ワークプレイス管理サーバ101)との間が通信可能な状態に接続されるワークプレイス管理システム1Aであって、ビル設備情報DB部(ビルDB120)は、ビル設備管理装置210を介して収集されたビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報と、該エネルギー消費量が生じた日の気象情報とを関連付けて記憶し、情報処理部130は、翌日の気象を予報した気象情報を基にビル設備情報DB部(ビルDB120)を参照し、当該予報した気象情報が示す気象条件に該当する日のビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、ビル設備201の翌日のエネルギー消費量の予測を行うエネルギー消費量予測部131と、エネルギー消費量予測部131により予測されたビル設備201のエネルギー消費量の予測情報と、入居者スケジュール情報420とに応じて、入居者400ごとに、当該入居者400が利用するワークプレイスを決定するワークプレイス決定部133と、を備え、ワークプレイス決定部133により決定された入居者400が利用するワークプレイスの割り当て情報を通知する。
このような構成のワークプレイス管理システム1Aであれば、ワークプレイス管理装置(ワークプレイス管理サーバ101)は、入居者400ごとの予定を示す入居者スケジュール情報420を収集して入居者DB110に記憶する。また、各ビル200のビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報を収集し、気象情報とともにビルDB120に記憶する。そして、情報処理部130は、気象予報会社サーバ610から収集した翌日の気象条件を基にビルDB120を参照し、翌日におけるビル設備201のエネルギー消費量の予測を行い、この予測されたエネルギー消費量に関連する情報と、入居者400の入居者スケジュール情報420とを基に、ビル設備201におけるエネルギー消費量が最も少なくなるように、入居者400が翌日に利用するワークプレイスを決定する。
これにより、ビル単位、或いは複数のビル単位で、入居者にワークプレイスを節電量が多くなるように割り当てることができる。このため、ワークプレイス管理システム1Aでは、効率よく節電を行うことができる。
(3)また、上記実施形態において、ビル設備情報DB部(ビルDB120)に記憶されるエネルギー消費量に関連する情報には、少なくとも、ビル設備として設けられた各機器のエネルギー消費量と運転効率との関係を示す情報か、又は、ワークプレイスごとのエネルギー消費効率の情報の何れか又は両方が含まれる。
これにより、ワークプレイス管理システム1Aは、予測したエネルギー消費量と、機器運転効率(又はワークプレイスのエネルギー消費効率)の情報と、入居者400の入居者スケジュール情報420とを基に、ビル設備201におけるエネルギー消費量が最も少なくなるように、入居者400が翌日に利用するワークプレイスを決定することができる。
(4)また、上記実施形態において、ワークプレイス管理システム1Aは、入居者400が利用するワークプレイスの割り当て情報と、各ワークプレイスを利用する入居者400の情報とに応じて、ビル設備201の運転状態を制御する制御情報を生成してビル設備管理装置210に出力することによりビル設備201の運転を制御する制御実施部150を備える。
このような構成のワークプレイス管理システム1Aであれば、制御実施部150は、情報処理部130により決定された入居者400に対するワークプレイスの割り当て情報に応じて、ビル設備(例えば、ワークプレイスごとの照明や空調機器)201の動作を制御することができる。また、制御実施部150は、電力会社500からデマンド制御要求が発動された場合に、このデマンド制御要求に対応するように、ビル設備201を制御することができる。
(5)また、上記実施形態において、ビル設備情報DB部(ビルDB120)は、各ビル200の各ワークプレイスごとのエネルギー消費量に関連する情報を収集して記憶し、エネルギー消費量予測部131は、気象情報を基にビル設備情報DB部(ビルDB120)を参照し、前記ワークプレイスごとの翌日のエネルギー消費量を予測し、ワークプレイス決定部133は、エネルギー消費量予測部131により予測されたワークプレイスごとのエネルギー消費量の予測情報と、入居者スケジュール情報420とを基に、入居者400ごとに、当該入居者400が利用するワークプレイスを決定する
このような構成のワークプレイス管理システム1Aであれば、ワークプレイス管理装置(ワークプレイス管理サーバ101)は、各ビル200のワークプレイスごとのエネルギー消費量に関連する情報を収集してビルDB120に記憶する。そして、エネルギー消費量予測部131は、気象予報会社サーバ610から収集した翌日の気象条件を基にビルDB120を参照し、翌日におけるビル設備のエネルギー消費量の予測をワークプレイスごとに行い、ワークプレイス決定部133は、この予測されたワークプレイスごとのエネルギー消費量に関連する情報と、入居者400の入居者スケジュール情報420とを基に、入居者400が翌日に利用するワークプレイスを決定する。
これにより、ワークプレイス管理システム1Aは、ワークプレイスごとにエネルギー消費量の予測を行い、このワークプレイスごとのエネルギー消費量の予測結果を基にして、入居者400が利用するワークプレイスを決定することができる。
(6)また、上記実施形態において、ビル設備情報DB部(ビルDB120)は、ビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報を、エネルギー消費量の日負荷特性のデータとして記憶し、エネルギー消費量予測部131は、ビル設備201の翌日のエネルギー消費量を、日負荷特性のデータとして予測し、ワークプレイス決定部133は、日負荷特性のデータを基に、入居者400が利用するワークプレイスを決定する。
これにより、ワークプレイス決定部133は、エネルギー消費量の日負荷特性のデータを基に、時間帯を分けて、入居者400が利用するワークプレイスを決定することができる。
(7)また、上記実施形態において、入居者情報DB部(入居者DB110)は、入居者スケジュール情報420に加えて、さらに、入居者400の入居者属性情報430を記憶し、ワークプレイス決定部133は、エネルギー消費量予測部131により予測されたビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報と、入居者スケジュール情報420と、入居者属性情報430とを基に、入居者400ごとに、当該入居者400が利用するワークプレイスを決定する。
これにより、ワークプレイス決定部133は、入居者属性情報(例えば、涼しい場所を希望するか、暑くても構わないかの入居者属性情報)に応じて、入居者400が利用するワークプレイスを決定することができる。
(8)また、上記実施形態において、気象情報には、天候、最高温度、及び最低温度のうち少なくとも何れかの情報が気象条件として含まれており、エネルギー消費量予測部131は、気象条件として、気象条件として含まれる情報のうちから天候、最高温度、又は最低温度の何れか又は全部を選択し、この選択した気象条件を基に前記ビル設備情報DB部(ビルDB120)を参照し、当該気象条件に該当する日のビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、ビル設備201のエネルギー消費量を予測する。
これにより、エネルギー消費量予測部131は、所望の気象条件を選択して、ビルDB120に記憶されたエネルギー消費量のデータを検索することができる。例えば、季節が夏の場合に、エネルギー消費量予測部131は、最高温度を基に、ビルDB120に記憶されたエネルギー消費量のデータを検索して抽出することができる。
(9)また、上記実施形態において、エネルギー消費量予測部131は、選択した気象条件に対して重み付けを行い、この重み付けを行った気象条件を基に、ビル設備情報DB部(ビルDB120)を参照し、当該気象条件に該当する日のビル設備201のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、ビル設備201のエネルギー消費量の予測を行う。
これにより、ワークプレイスの特性に応じた気象条件により、ビルDB120に記憶されたエネルギー消費量のデータを検索することができる。例えば、ワークプレイスが南向きで、かつ壁及び窓側にある場合は、天候(日射量)と最高温度とに重み付けを行って、ビルDB120に記憶されたエネルギー消費量のデータを検索することができる。
(10)また、上記実施形態において、ワークプレイス管理装置(ワークプレイス管理サーバ101)は、電力会社サーバ510から節電を求めるデマンド制御要求を受信して、このデマンド制御要求に応じて各ビルのビル設備201における消費電力を低減させるためのデマンド制御部134を備え、デマンド制御部134は、電力会社サーバ510から、翌日に発動される第1のデマンド制御要求の事前通知を受信した場合に、第1のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR1)により要請される節電量に応じて、翌日に節電を行うビル設備201とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備201の制御情報を、制御実施部150を介してビル設備管理装置210に通知し、ワークプレイス決定部133は、エネルギー消費量予測部131により予測されたエネルギー消費量の予測情報と、デマンド制御部134により設定された前記ビル設備の制御情報と、入居者スケジュール情報420と、入居者属性情報430とに応じて、入居者400が利用するワークプレイスを決定する。
これにより、ワークプレイス管理システム1Aは、電力会社500から第1のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR1)に応じて節電を行う場合においても、入居者400になるべく無理をかけないようにして、ワークプレイスを割り当てることができる。
(11)また、上記実施形態において、デマンド制御部134は、電力会社サーバ510から当日に発動される緊急の第2のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR2)を受信した場合に、該第2のデマンド制御要求により要請される節電量に応じて、緊急に節電を行うビル設備201とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備201の制御情報を、制御実施部150を介してビル設備管理装置210に通知する。
これにより、ワークプレイス管理システム1Aは、電力会社サーバ510から当日に発動される緊急の第2のデマンド制御要求(デマンド制御要求DR2)に応じて、ビル設備201における節電を行うことができる。
(12)また、上記実施形態において、ビル設備情報DB部(ビルDB120)には、電力会社サーバ510から発動された過去のデマンド制御要求の履歴情報が記憶されており、デマンド制御部134は、エネルギー消費量予測部131によるエネルギー消費量の予測結果と、ビル設備情報DB部(ビルDB120)に保持されたデマンド制御要求の発動の履歴情報と基に、翌日に電力会社サーバ510からデマンド制御要求が発動されるか否かと、要求される節電量とを予測し、デマンド制御要求の発動が行われると予測された場合に、予測される節電量に応じて、翌日に節電を行うビル設備201とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備201の制御情報を、制御実施部150を介してビル設備管理装置210に通知し、ワークプレイス決定部133は、エネルギー消費量予測部131により予測されたエネルギー消費量の予測情報と、デマンド制御部134により生成されたビル設備201の制御情報と、入居者スケジュール情報420と、入居者属性情報430とに応じて、入居者400が利用するワークプレイスを決定する。
これにより、ワークプレイス管理システム1Aは、翌日に電力会社サーバ510からデマンド制御要求が発動されるか否かを予測できるとともに、デマンド制御要求が発動されると予測される場合に、予めデマンド制御要求の発動を見越し、入居者400になるべく無理をかけないようにしてワークプレイスを割り当てることができる。また、電力会社500からのデマンド制御要求に、適切に対応することができる。
(13)また、上記実施形態において、デマンド制御部134によりビル設備の節電を行う際に、各ビル設備201の節電を開始する順番が各ビル設備201ごとに予め設定されている
これにより、ワークプレイス管理システム1Aは、デマンド制御要求に対応してビル設備201における節電を行う際に、優先順位(重要度)が低いビル設備201から順番に節電(例えば、電源を落とすことによる節電)を行うことができる。
(14)また、上記実施形態において、ワークプレイスの割り当てを図示する情報として通知する情報通知部140を備える。
これにより、入居者400は、ワークプレイス管理システム1Aにより割り当てられたワークプレイスが、初めて行くビルであっても、目標とするワークプレイスの位置を容易に知ることができる。
(15)また、上記実施形態において、ワークプレイス管理装置(ワークプレイス管理サーバ101は、ビル又はワークプレイスへの入退出者を管理する入退出管理装置800と通信処理部102を介して通信により情報を交換するように構成されており、通信処理部102は、入居者400に割り当てたワークプレイスの情報を入退出管理装置800に送信し、入退出管理装置800からワークプレイスに所在する入居者の所在情報を受信し、情報処理部130は、入退出管理装置800から受信した所在情報と、ビル設備情報DB部(ビルDB120)に記憶されたエネルギー消費量に関連する情報とを基に、ワークプレイスにおける1人当たりエネルギー消費量を算出する機能を備え、エネルギー消費量予測部131は、入居者スケジュール情報420と、1人当たりエネルギー消費量に関連する情報とを基に、ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測を行う。
このような構成のワークプレイス管理システム1Bであれば、ワークプレイス管理装置(ワークプレイス管理サーバ101)と入退出管理装置800とを連動させることにより、セキュリティシステムを含めた構成を実現することができる。また、ワークプレイスにおける1人当たりエネルギー消費量を算出することにより、エネルギー消費量予測部131は、入居者スケジュール情報420と、1人当たりエネルギー消費量に関連する情報とを基に、ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述したワークプレイス管理システム1(1A,1B)、並びに、ワークプレイス管理サーバ(ワークプレイス管理装置)101は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。すなわち、ワークプレイス管理システム1(1A,1B)、並びに、ワークプレイス管理サーバ101における、各処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリーやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のワークプレイス管理システム及びワークプレイス管理サーバ(ワークプレイス管理装置)は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1,1A,1B…ワークプレイス管理システム、10…通信ネットワーク、101…ワークプレイス管理サーバ(ワークプレイス管理装置)、102…通信処理部、110…入居者データベース(入居者情報DB部)、120…ビルデータベース(ビル設備情報DB部)、130…情報処理部、131…エネルギー消費量予測部、132…エネルギー消費効率算出部、133…ワークプレイス決定部、134…デマンド制御部、140…情報通知部、150…制御実施部、160…報告書作成部、200…ビル、201…ビル設備、210…ビル設備管理装置、300…ビル所有者、310…ビル所有者端末、400…入居者、410…入居者端末、420…入居者スケジュール情報、430…入居者属性情報、500…電力会社、510…電力会社サーバ、600…気象予報会社、610…気象予報会社サーバ、620…気象情報、800…入退出管理装置

Claims (18)

  1. ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を記憶する入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)と、
    前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を記憶するビル設備情報DB部と、
    前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを行う情報処理部と、
    を備えることを特徴とするワークプレイス管理システム。
  2. 前記ビルに設けられたビル設備を管理するビル設備管理装置と、前記入居者にワークプレイスの割り当てを行うワークプレイス管理装置との間が通信可能な状態に接続されるワークプレイス管理システムであって、
    前記ビル設備情報DB部は、
    前記ビル設備管理装置を介して収集された前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、該エネルギー消費量が生じた日の気象情報とを関連付けて記憶し、
    前記情報処理部は、
    翌日の気象を予報した気象情報を基に前記ビル設備情報DB部を参照し、当該予報した気象情報が示す気象条件に該当する日の前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、前記ビル設備の翌日のエネルギー消費量の予測を行うエネルギー消費量予測部と、
    前記エネルギー消費量予測部により予測された前記ビル設備のエネルギー消費量の予測情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスを決定するワークプレイス決定部と、
    を備え、
    前記ワークプレイス決定部により決定された前記入居者が利用するワークプレイスの割り当て情報を通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載のワークプレイス管理システム。
  3. 前記ビル設備情報DB部に記憶されるエネルギー消費量に関連する情報には、
    少なくとも、ビル設備として設けられた各機器のエネルギー消費量と運転効率との関係を示す情報か、又は、ワークプレイスごとのエネルギー消費効率の情報の何れか又は両方が含まれる
    ことを特徴とする請求項2に記載のワークプレイス管理システム。
  4. 前記入居者が利用するワークプレイスの割り当て情報と、各ワークプレイスを利用する入居者の情報とに応じて、前記ビル設備の運転状態を制御する制御情報を生成して前記ビル設備管理装置に出力することにより前記ビル設備の運転を制御する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のワークプレイス管理システム。
  5. 前記ビル設備情報DB部は、
    前記各ビルの各ワークプレイスごとのエネルギー消費量に関連する情報を収集して記憶し、
    前記エネルギー消費量予測部は、
    前記気象情報を基に前記ビル設備情報DB部を参照し、前記ワークプレイスごとの翌日のエネルギー消費量を予測し、
    前記ワークプレイス決定部は、
    前記エネルギー消費量予測部により予測されたワークプレイスごとのエネルギー消費量の予測情報と、前記入居者スケジュール情報とを基に、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスを決定する
    ことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載のワークプレイス管理システム。
  6. 前記ビル設備情報DB部は、
    前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を、エネルギー消費量の日負荷特性のデータとして記憶し、
    前記エネルギー消費量予測部は、
    前記ビル設備の翌日のエネルギー消費量を、前記日負荷特性のデータとして予測し、
    前記ワークプレイス決定部は、
    前記日負荷特性のデータを基に、入居者が利用するワークプレイスを決定する
    ことを特徴とする請求項2から5の何れか1項にワークプレイス管理システム。
  7. 前記入居者情報DB部は、
    前記入居者スケジュール情報に加えて、さらに、前記入居者の入居者属性情報を記憶し、
    前記ワークプレイス決定部は、
    前記エネルギー消費量予測部により予測されたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報と、前記入居者属性情報とを基に、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスを決定する
    ことを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載のワークプレイス管理システム。
  8. 前記気象情報には、天候、最高温度、及び最低温度のうち少なくとも何れかの情報が気象条件として含まれており、
    前記エネルギー消費量予測部は、
    前記気象条件として、前記気象条件として含まれる情報のうちから天候、最高温度、又は最低温度の何れか又は全部を選択し、この選択した気象条件を基に前記ビル設備情報DB部を参照し、当該気象条件に該当する日の前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、前記ビル設備のエネルギー消費量を予測する
    ことを特徴とする請求項7に記載のワークプレイス管理システム。
  9. 前記エネルギー消費量予測部は、
    前記選択した気象条件に対して重み付けを行い、この重み付けを行った気象条件を基に、前記ビル設備情報DB部を参照し、当該気象条件に該当する日の前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を抽出して、前記ビル設備のエネルギー消費量を予測する
    ことを特徴とする請求項8に記載のワークプレイス管理システム。
  10. 前記ワークプレイス管理装置は、
    電力会社サーバから節電を求めるデマンド制御要求を受信して、このデマンド制御要求に応じて各ビルのビル設備における消費電力を低減させるためのデマンド制御部を備え、
    前記デマンド制御部は、
    前記電力会社サーバから、翌日に発動される第1のデマンド制御要求の事前通知を受信した場合に、前記第1のデマンド制御要求により要請される節電量に応じて、翌日に節電を行うビル設備とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備の制御情報を、制御実施部を介して前記ビル設備管理装置に通知し、
    前記ワークプレイス決定部は、
    前記エネルギー消費量予測部により予測されたエネルギー消費量の予測情報と、前記デマンド制御部により設定された前記ビル設備の制御情報と、前記入居者スケジュール情報と、前記入居者属性情報とに応じて、前記入居者が利用するワークプレイスを決定する
    ことを特徴とする請求項7から9の何れか1項に記載のワークプレイス管理システム。
  11. 前記デマンド制御部は、
    前記電力会社サーバから当日に発動される緊急の第2のデマンド制御要求を受信した場合に、該第2のデマンド制御要求により要請される節電量に応じて、緊急に節電を行うビル設備とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備の制御情報を、前記制御実施部を介して前記ビル設備管理装置に通知する
    ことを特徴とする請求項10に記載のワークプレイス管理システム。
  12. 前記ビル設備情報DB部には、前記電力会社サーバから発動された過去のデマンド制御要求の履歴情報が記憶されており、
    前記デマンド制御部は、
    前記エネルギー消費量予測部によるエネルギー消費量の予測結果と、前記ビル設備情報DB部に保持されたデマンド制御要求の発動の履歴情報と基に、翌日に電力会社サーバからデマンド制御要求が発動されるか否かと、要求される節電量とを予測し、デマンド制御要求の発動が行われると予測された場合に、
    前記予測される節電量に応じて、翌日に節電を行うビル設備とその節電量を制御する制御情報を生成するとともに、該ビル設備の制御情報を、前記制御実施部を介して前記ビル設備管理装置に通知し、
    前記ワークプレイス決定部は、
    前記エネルギー消費量予測部により予測されたエネルギー消費量の予測情報と、前記デマンド制御部により生成された前記ビル設備の制御情報と、前記入居者スケジュール情報と、前記入居者属性情報とに応じて、前記入居者が利用するワークプレイスを決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載のワークプレイス管理システム。
  13. 前記デマンド制御部によりビル設備の節電を行う際に、
    各ビル設備の節電を開始する順番が各ビル設備ごとに予め設定されている
    ことを特徴とする請求項10から12の何れか1項に記載のワークプレイス管理システム。
  14. 前記ワークプレイスの割り当てを図示する情報として通知する情報通知部
    を備えることを特徴とする請求項2から13の何れか1項に記載のワークプレイス管理システム。
  15. 前記ワークプレイス管理装置は、
    前記ビル又はワークプレイスへの入退出者を管理する入退出管理装置と通信処理部を介して通信により情報を交換するように構成されており、
    前記通信処理部は、
    前記入居者に割り当てたワークプレイスの情報を前記入退出管理装置に送信し、
    前記入退出管理装置からワークプレイスに所在する入居者の所在情報を受信し、
    前記情報処理部は、
    前記入退出管理装置から受信した前記所在情報と、前記ビル設備情報DB部に記憶されたエネルギー消費量に関連する情報とを基に、前記ワークプレイスにおける1人当たりエネルギー消費量を算出する機能
    を備え、
    前記エネルギー消費量予測部は、
    前記入居者スケジュール情報と、前記1人当たりエネルギー消費量に関連する情報とを基に、前記ワークプレイスにおけるエネルギー消費量の予測を行う
    ことを特徴とする請求項2から14の何れか1項に記載のワークプレイス管理システム。
  16. ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を記憶する入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)と、
    前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報を記憶するビル設備情報DB部と、
    前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを行う情報処理部と、
    を備えることを特徴とするワークプレイス管理装置。
  17. ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)が記憶する過程と、
    前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報をビル設備情報DB部が記憶する過程と、
    前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを情報処理部が行う過程
    を備えることを特徴とするワークプレイス管理方法。
  18. 入居者が利用するワークプレイスを割り当てるワークプレイス管理システムが備えるコンピュータに、
    ビルを利用する入居者ごとの予定を示す入居者スケジュール情報を入居者情報DB部(DB:データベース、以下同様)が記憶するステップと、
    前記ビルに設けられたビル設備のエネルギー消費量に関連する情報をビル設備情報DB部が記憶するステップと、
    前記ビル設備情報DB部に記憶されている前記ビル設備のエネルギー消費量に関連する情報と、前記入居者スケジュール情報とに応じて、前記入居者ごとに、当該入居者が利用するワークプレイスの割り当てを行うステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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