JP7433469B2 - 空間制御装置及び空間制御システム - Google Patents

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Description

本開示は、空気調和機の効率化を図る技術に関する。
空気調和機は、部屋の温度及び湿度が設定温度及び設定湿度になるように、センサによって得られた部屋の温度及び湿度の情報に基づき運転能力を変更する。複数の空気調和機が1つの空間の空気調和を行う場合には、各空気調和機は、自身が備えるセンサによって得られた部屋の温度及び湿度の情報に基づき、独立して運転能力を変更する。
空間内における発熱負荷に偏りがあると、空気調和機にかかる負荷に偏りが生じる。そのため、一部の空気調和機が効率のよい能力よりも運転能力を高くして運転するとともに、残りの空気調和機が効率のよい能力よりも運転能力を低くして運転するといった状態が発生し得る。その結果、複数の空気調和機全体で見た場合に、効率が悪くなる場合がある。
特許文献1には、部屋の中の各領域にいる利用者を移動させ、利用者がいなくなった領域における空気調和機を停止させることが記載されている。
特開2012-044732号公報
特許文献1に記載されたように、利用者を1か所に集約させると、1台の空気調和機にかかる負荷が高くなる。そのため、複数の空気調和機全体で見た場合に、かえって効率が悪くなる場合がある。また、利用者を1か所に集約させると、人口密度が高くなり、利用者が不快に感じ易くなるとともに、ウイルス感染の確率が高くなる。
本開示は、人口密度が高くなり過ぎることを防ぎつつ、複数の空気調和機全体で見た場合における効率を高くできるようにすることを目的とする。
本開示に係る空間制御装置は、
複数のエリアそれぞれについての人口密度を特定する人口密度特定部と、
前記複数のエリアそれぞれに対応する空気調和機を対象の空気調和機として、前記対象の空気調和機についての負荷率を特定する負荷特定部と、
前記人口密度特定部によって特定された人口密度が基準密度よりも高いエリアである高密度エリアにいる一部の人を、前記負荷特定部によって特定された前記負荷率に基づき決定された空気調和機に対応するエリアであって、前記高密度エリアに対応する空気調和機とは異なる空気調和機に対応するエリアに誘導する誘導部と
を備える。
本開示では、人口密度が高い高密度エリアにいる人の一部を、負荷率に基づき特定された、高密度エリアに対応する空気調和機とは異なる空気調和機に対応するエリアに誘導する。これにより、人口密度が高くなり過ぎることを防ぐことが可能である。また、高密度エリアにいる人の一部が他の空気調和機に対応するエリアに移動することにより、高密度エリアの負荷が低くなる。これにより、複数の空気調和機全体で見た場合における効率が高くできる可能性がある。
実施の形態1に係る空間制御システム100の構成図。 実施の形態1に係る空間制御装置20の構成図。 実施の形態1に係る空間制御システム100の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る負荷率と運転効率との関係の説明図。 実施の形態1に係る第1誘導処理のフローチャート。 実施の形態1に係る第1誘導処理の例の説明図。 実施の形態1に係る第2誘導処理のフローチャート。 実施の形態1に係る第2誘導処理の例の説明図。 実施の形態1に係る第2誘導処理の例の説明図。 実施の形態2に係る空間制御システム100の構成図。 実施の形態2に係る空間制御システム100の動作を示すフローチャート。 実施の形態3に係る空間制御システム100の構成図。 実施の形態3に係る空間制御装置20の構成図。 実施の形態3に係る空間制御システム100の動作を示すフローチャート。 実施の形態4に係る空間制御装置20の構成図。 実施の形態4に係る空間制御システム100の動作を示すフローチャート。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る空間制御システム100の構成を説明する。
空間制御システム100は、複数の空気調和機10と、空間制御装置20とを備える。図1では、空間制御システム100は、空気調和機10Aと空気調和機10Bとの2台の空気調和機10を備える。各空気調和機10と、空間制御装置20とは、伝送路90を介して接続されている。
複数の空気調和機10は、対象エリア30の空調制御を行う。各空気調和機10は、室外機11と、1台又は複数台の室内機12とを備える。図1では、空気調和機10Aは、室外機11Aと、室内機12A1及び室内機12A2とを備え、空気調和機10Bは、室外機11Bと、室内機12B1及び室内機12B2とを備える。
対象エリア30は、複数のエリア31に分けられている。図1では、対象エリア30は、エリア31Aからエリア31Dの4つのエリア31に分けられている。各エリア31の間は、壁等によって仕切られていてもよいし、仕切られていなくてもよい。
各エリア31には、室内機12が対応して設置されている。図1では、エリア31Aには室内機12A1が設置され、エリア31Bには室内機12A2が設置され、エリア31Cには室内機12B1が設置され、エリア31Dには室内機12B2が設置されている。
図2を参照して、実施の形態1に係る空間制御装置20の構成を説明する。
空間制御装置20は、コンピュータである。空間制御装置20は、対象エリア30のあるエリア31にいる人を他のエリア31に誘導して、エリア31における人口密度の変化を促す。
空間制御装置20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、通信インタフェース24とのハードウェアを備える。プロセッサ21は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
プロセッサ21は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ21は、具体例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ22は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ22は、具体例としては、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
ストレージ23は、データを保管する記憶装置である。ストレージ23は、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)である。また、ストレージ23は、SD(登録商標,Secure Digital)メモリカード、CF(CompactFlash,登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記録媒体であってもよい。
通信インタフェース24は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース24は、具体例としては、Ethernet(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標,High-Definition Multimedia Interface)のポートである。
空間制御装置20は、機能構成要素として、人口密度特定部211と、負荷特定部212と、効率特定部213と、誘導部214とを備える。空間制御装置20の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ23には、空間制御装置20の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ21によりメモリ22に読み込まれ、プロセッサ21によって実行される。これにより、空間制御装置20の各機能構成要素の機能が実現される。
図2では、プロセッサ21は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ21は、複数であってもよく、複数のプロセッサ21が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
***動作の説明***
図3から図9を参照して、実施の形態1に係る空間制御システム100の動作を説明する。
実施の形態1に係る空間制御システム100の動作手順は、実施の形態1に係る空間制御方法に相当する。また、実施の形態1に係る空間制御システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る空間制御プログラムに相当する。
図3を参照して、実施の形態1に係る空間制御システム100の動作を説明する。
なお、実施の形態1では、エリア31と室内機12との対応関係は、事前に特定され、ストレージ23に記憶されているものとする。
(ステップS11:運転制御処理)
各空気調和機10は、対象エリア30の温度及び湿度が設定温度及び設定湿度になるように、運転能力を制御して、冷房運転及び暖房運転といった運転を行う。
この際、各空気調和機10は、自身に搭載されたセンサによって得られた温度及び湿度の情報に基づき運転能力を制御する。例えば、図1の空気調和機10Aであれば、室内機12A1が設置されたエリア31Aの温度及び湿度の情報と、室内機12A2が設置されたエリア31Bの温度及び湿度の情報とに基づき、運転能力を制御する。
(ステップS12:人口密度特定処理)
人口密度特定部211は、複数のエリア31それぞれについての人口密度を特定する。
具体的には、人口密度特定部211は、複数のエリア31それぞれを対象のエリア31に設定する。人口密度特定部211は、対象のエリア31にいる人数を特定する。そして、人口密度特定部211は、特定された人数を対象のエリア31の面積で除して、人口密度(人数/m)を特定する。各エリア31の面積は、事前に計測され、ストレージ23に記憶されているものとする。
対象のエリア31にいる人数を特定する方法としては、以下の(1)から(4)のような方法が考えられる。(1)赤外線センサによって人を検出することによって人数を特定する方法、(2)カメラによって対象のエリア31を撮像して得られた画像データから人を検出することによって人数を特定する方法、(3)人が所持するICタグを検出することによって人数を特定する方法、(4)対象のエリア31を移動するロボットによって人を検出することによって人数を特定する方法。
(ステップS13:負荷特定処理)
負荷特定部212は、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10についての負荷率を特定する。
具体的には、負荷特定部212は、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10を対象の空気調和機10に設定する。負荷特定部212は、以下の(1)又は(2)の式を使って、対象の空気調和機10についての負荷を特定する。(1)“室内機12の風量”×(“室内機12の吸込温度”-“室内機12の熱交換器の冷媒温度”)、(2)“冷媒流量”×(“室内機12の熱交換器出口における冷媒のエンタルピー”-“室内機12の熱交換器入口における冷媒のエンタルピー”)。そして、負荷特定部212は、特定された対象の空気調和機10の負荷を、対象の空気調和機10の定格能力で除して、対象の空気調和機10についての負荷率を特定する。対象の空気調和機10の定格能力は、機種毎に定められているものであるため、事前に特定されストレージ23に記憶されているものとする。
(ステップS14:第1判定処理)
誘導部214は、ステップS12で特定された人口密度が基準密度よりも高いエリア31である高密度エリアがあるか否かを判定する。
基準密度は、事前に定められストレージ23に記憶されているものとする。実施の形態1では、基準密度は、人がいることにより発生する負荷によって、空気調和機10の負荷が高くなり、空気調和機10の運転効率が悪くなる可能性がある密度が設定される。人がいることにより発生する負荷とは、人が発する熱と、人が使用するPC(Personal Computer)といった機器が発する熱とによる負荷である。
誘導部214は、高密度エリアがある場合には、処理をステップS15に進める。一方、誘導部214は、高密度エリアがない場合には、処理をステップS16に進める。
(ステップS15:第1誘導処理)
誘導部214は、ステップS13で特定された負荷率に基づき決定された空気調和機10に対応するエリア31であって、高密度エリアに対応する空気調和機10とは異なる空気調和機10に対応するエリア31に、高密度エリアにいる一部の人を誘導する。実施の形態1では、誘導部214は、ステップS13で特定された負荷率の平均値よりも負荷率が低い空気調和機10に対応するエリア31に、高密度エリアにいる一部の人を誘導する。
具体的には、誘導部214は、高密度エリアにいる人のうち移動させる人数と、移動先のエリア31とを決定する。そして、誘導部214は、移動させる人数と、移動先のエリア31とを示す情報を通知する等して、高密度エリアにいる一部の人を移動先のエリア31に誘導する。第1誘導処理について詳しくは後述する。
(ステップS16:効率特定処理)
効率特定部213は、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10の運転効率を特定する。
具体的には、効率特定部213は、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10を対象の空気調和機10に設定する。図4に示すように、空気調和機10の機種毎に、負荷率と運転効率との関係は概ね定まっている。そこで、効率特定部213は、対象の空気調和機10に関する負荷率と運転効率との関係を参照して、ステップS13で特定された対象の空気調和機10の負荷率に対応する運転効率を、対象の空気調和機10の運転効率として特定する。なお、空気調和機10の機種毎に負荷率と運転効率との関係を示す情報は、ストレージ23に記憶されているものとする。
(ステップS17:第2判定処理)
誘導部214は、ステップS16で特定された運転効率が基準効率より低い空気調和機である低効率機があるか否かを判定する。
基準効率は、事前に定められストレージ23に記憶されているものとする。例えば、基準効率は、最も効率がよい場合に対して、一定割合以上悪い効率が設定される。
誘導部214は、低効率機がある場合には、処理をステップS18に進める。一方、誘導部214は、低効率機がない場合には、処理をステップS11に戻す。
(ステップS18:第2誘導処理)
誘導部214は、複数のエリア31それぞれについての人口密度が基準密度以下となり、かつ、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10の運転効率が高くなるように、いずれかのエリア31にいる少なくとも一部の人を他のエリア31に誘導する。
具体的には、誘導部214は、移動元のエリア31及び移動先のエリア31と、移動させる人数とを決定する。そして、誘導部214は移動元のエリア31及び移動先のエリア31と、移動させる人数とを示す情報を通知する等して、移動元のエリア31にいる少なくとも一部の人を移動先のエリア31に誘導する。第2誘導処理について詳しくは後述する。
図5を参照して、実施の形態1に係る第1誘導処理(図3のステップS15)を説明する。
(ステップS21:移動人数特定処理)
誘導部214は、高密度エリアから他のエリア31に移動させる人数Xを特定する。
具体的には、誘導部214は、ステップS13で計算された高密度エリアの負荷率を、運転効率が最も高くなる負荷率まで下げるために、負荷をどれだけ下げればよいかを特定する。つまり、誘導部214は、現在の負荷から運転効率が最も高くなる負荷率になる場合の負荷を減算した差分負荷を特定する。誘導部214は、差分負荷を、人が1人いることにより発生する負荷で除して、差分負荷を発生させる人数を、高密度エリアから移動させる人数Xとして特定する。除算することで出た端数に関しては、切り上げしても、切り下げしても、四捨五入してもよい。
人が1人いることにより発生する負荷は、事前に凡そ値が設定されてもよいし、エリア31内の人の出入りと、負荷特定部212によって特定される空気調和機10の負荷との関係から学習により特定されてもよい。
(ステップS22:残人数初期化処理)
誘導部214は、ステップS21で特定された人数Xを残人数Zに設定する。
(ステップS23:移動先特定処理)
誘導部214は、平均値よりも負荷率が低い空気調和機10に対応するエリア31であって、未だ選択されていないエリア31を移動先エリアとして特定する。例えば、誘導部214は、平均値よりも負荷率が低い空気調和機10に対応するエリア31のうち、負荷率が最も低い空気調和機10に対応するエリア31から順に移動先エリアとして特定する。
(ステップS24:受入人数特定処理)
誘導部214は、ステップS22で特定された移動先エリアに移動させる人数を特定する。
具体的には、誘導部214は、ステップS13で計算された移動先エリアの負荷率を、運転効率が最も高くなる負荷率まで上げるために、負荷をどれだけ上げればよいかを特定する。つまり、誘導部214は、運転効率が最も高くなる負荷率になる場合の負荷から現在の負荷を減算した差分負荷を特定する。誘導部214は、差分負荷を、人が1人いることにより発生する負荷で除して、差分負荷を発生させる人数を、移動先エリアに移動させる人数Yとして特定する。
但し、誘導部214は、残人数Zよりも特定された人数Yが多い場合には、残人数Zを移動先エリアに移動させる人数Yに設定する。
(ステップS25:残人数更新処理)
誘導部214は、残人数Zから、ステップS24で特定された人数Yを減算して、残人数Zを更新する。
(ステップS26:受入判定処理)
誘導部214は、残人数Zが0であるか否かを判定する。
誘導部214は、残人数Zが0である場合には、全ての人の移動先エリアが決定したとして、処理をステップS27に進める。一方、誘導部214は、残人数Zが0でない場合には、移動先エリアが決定していない人が残っているとして、処理をステップS23に戻す。
(ステップS27:通知処理)
誘導部214は、ステップS21で特定された移動させる人数Xと、ステップS23で特定された1つ以上の移動先エリアと、ステップS24で特定された各移動先エリアに移動させる人数Yとを示す移動情報を通知する。具体例としては、誘導部214は、高密度エリアに設置されている表示装置に移動情報を表示する。あるいは、誘導部214は、高密度エリアにいる人のPC又は携帯端末に、移動情報を送信する。これにより、高密度エリアにいる一部の人を移動先エリアに誘導する。
図6を参照して、実施の形態1に係る第1誘導処理の例を説明する。
図6の(A)に示すように、空気調和機10Aに対応するエリア31A及びエリア31Bの人口密度が基準密度より高く、空気調和機10Bに対応するエリア31C及びエリア31Dの人口密度が基準密度より低いとする。そして、図6の(B)に示すように、空気調和機10Aは負荷率が高いため、運転効率が悪く、空気調和機10Bは負荷率が低いため、運転効率が悪いとする。
この場合には、誘導部214は、高密度エリアであるエリア31A及びエリア31Bにいる一部の人を、負荷率が低い空気調和機10Bに対応するエリア31C及びエリア31Dに誘導する。その結果、エリア31A及びエリア31Bにいる一部の人がエリア31C及びエリア31Dに移動したとする。すると、図6の(C)に示すように、エリア31Aからエリア31Dの人口密度が基準密度よりも低くなる。そして、図6の(D)に示すように、空気調和機10Aは負荷率が低くなり、運転効率が良くなり、空気調和機10Bの負荷率が高くなり、運転効率が良くなる。
図7を参照して、実施の形態1に係る第2誘導処理(図3のステップS18)を説明する。
(ステップS31:人数配置特定処理)
誘導部214は、複数のエリア31それぞれについての人口密度が基準密度以下となり、かつ、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10の運転効率が高くなる人数配置を特定する。
具体的には、誘導部214は、低効率機に対応するエリア31にいる人を移動させる、あるいは、低効率機に対応するエリア31に人を移動させて複数のエリア31それぞれの人数配置を変更した各配置パターンについての運転効率を特定する。つまり、誘導部214は、各配置パターンとした場合の負荷率を負荷特定部212に特定させ、特定された負荷率に対応する運転効率を効率特定部213に特定させる。但し、複数のエリア31それぞれの人口密度が基準密度以下である人数配置である必要がある。
そして、誘導部214は最も運転効率が良い配置パターンにおける各エリア31の人数配置と現在の人数配置との差から、1つ以上の移動元エリア及び1つ以上の移動先エリアと、各移動元エリアから移動させる人数Xと、各移動先エリアに移動させる人数Yとを特定する。
なお、全ての配置パターンについての運転効率を特定するには処理時間がかかる可能性がある。そのため、運転効率の改善が見込める改善パターンに該当する人数配置の変更を行った場合の配置パターンについてのみ運転効率を特定するようにしてもよい。そして、改善パターンに該当する人数配置の変更を行った場合の配置パターンでは運転効率が高くならない場合に、他の配置パターンについての運転効率を特定するようにしてもよい。
運転効率の改善が見込める改善パターンの具体例を説明する。
<改善パターン1>
改善パターン1は、高負荷エリアと低負荷エリアとの両方があるパターンである。高負荷エリアとは、運転効率が基準効率より低い空気調和機10である低効率機に対応するエリア31であり、かつ、負荷率が第1基準値よりも高い空気調和機10に対応するエリア31である。低負荷エリアとは、低効率機に対応するエリア31であり、かつ、負荷率が第1基準値よりも低く設定された第2基準値よりも低い空気調和機10に対応するエリアである。
第1基準値及び第2基準値は事前に定められストレージ23に記憶されているものとする。第1基準値は、最も効率がよい場合に対して一定割合以上効率が悪くなる負荷率であって、最も効率がよい場合の負荷率よりも高い負荷率が設定される。第2基準値は、最も効率がよい場合に対して一定割合以上効率が悪くなる負荷率であって、最も効率がよい場合の負荷率よりも低い負荷率が設定される。例えば、最も効率がよい場合の負荷率が50%、第1基準値が60%、第2基準値が30%のようになる。
改善パターン1の場合は、高負荷エリアにいる一部の人を低負荷エリアに移動させることで運転効率の改善が見込める。
<改善パターン2>
改善パターン2は、低負荷エリアがあり、かつ、低負荷エリアとは別に、負荷率が第3基準値よりも低いエリア31があるパターンである。
第3基準値は事前に定められストレージ23に記憶されているものとする。第3基準値は、最も効率がよい場合の負荷率と第2基準値との間の負荷率である。
改善パターン2の場合には、低負荷エリアにいる全ての人を負荷率が第3基準値よりも低いエリア31に移動させることで運転効率の改善が見込める。
(ステップS32:通知処理)
誘導部214は、ステップS31で特定された移動元エリア及び移動先エリアと、各移動元エリアから移動させる人数Xと、各移動先エリアに移動させる人数Yとを示す移動情報を通知する。具体例としては、誘導部214は、移動元エリアに設置されている表示装置に移動情報を表示する。あるいは、誘導部214は、移動元エリアにいる人のPC又は携帯端末に、移動情報を送信する。これにより、移動元エリアにいる少なくとも一部の人を移動先エリアに誘導する。
図8及び図9を参照して、実施の形態1に係る第2誘導処理の例を説明する。
図8を参照して、改善パターン1の場合の例を説明する。
図8の(A)に示すように、エリア31Aからエリア31Dの人口密度は基準密度よりも低い。また、図8の(B)に示すように、空気調和機10Aは、運転効率が基準効率より低く、かつ、負荷率が第1基準値よりも高く、空気調和機10Bは、運転効率が基準効率より低く、負荷率が第2基準値よりも低い。つまり、空気調和機10Aに対応するエリア31A及びエリア31Bが高負荷エリアであり、空気調和機10Bに対応するエリア31C及びエリア31Dが低負荷エリアである。
この場合には、エリア31A及びエリア31Bが移動元エリアになり、エリア31C及びエリア31Dが移動先エリアになる。そして、誘導部214は、エリア31A又はエリア31Bにいる一部の人をエリア31C又はエリア31Dに誘導する。その結果、エリア31A又はエリア31Bにいる一部の人がエリア31C又はエリア31Dに移動したとする。すると、図8の(C)に示すように、空気調和機10Aは負荷率が低くなり、運転効率が良くなり、空気調和機10Bの負荷率が高くなり、運転効率が良くなる。
図9を参照して、改善パターン2の場合の例を説明する。
図9の(A)に示すように、エリア31Aからエリア31Dの人口密度は基準密度よりも低い。また、図9の(B)に示すように、空気調和機10Aは、運転効率が基準効率より低く、かつ、負荷率が第2基準値よりも低く、空気調和機10Bは、運転効率が基準効率より低く、負荷率が第3基準値よりも低い。
この場合には、エリア31A及びエリア31Bが移動元エリアになり、エリア31C及びエリア31Dが移動先エリアになる。そして、誘導部214は、エリア31A又はエリア31Bにいる全ての人をエリア31C又はエリア31Dに誘導する。その結果、エリア31A又はエリア31Bにいる全ての人がエリア31C又はエリア31Dに移動したとする。すると、図9の(C)に示すように、エリア31A及びエリア31Bの人口密度は0になる。すると、図9の(D)に示すように、空気調和機10Bの負荷率が高くなり、運転効率が良くなる。また、誘導部214は、人口密度が0になったエリア31A及びエリア31Bに対応する空気調和機10Aを停止させる。
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係る空間制御装置20は、人口密度が高い高密度エリアにいる人の一部を負荷率が低い空気調和機10に対応するエリア31に誘導する。高密度エリアにいる人の一部が負荷率が低い空気調和機10に対応するエリア31に移動することにより、高密度エリアの負荷が低くなり、負荷率が低い空気調和機10に対応するエリア31の負荷が高くなる。
これにより、複数の空気調和機10全体で見た場合における効率を高くできる可能性がある。つまり、複数の空気調和機10全体で見た場合におけるCOP(Coefficient Of Performance)を高くできる可能性がある。
また、高密度エリアの人口密度を下げることができるため、人口密度が高くなることによる不快感の上昇とウイルス感染の確率の上昇とを防止できる。
また、実施の形態1に係る空間制御装置20は、高密度エリアがなく、かつ、低効率機がある場合に、複数のエリア31それぞれについての人口密度が基準密度以下となり、かつ、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10の運転効率が高くなるように、いずれかのエリア31にいる少なくとも一部の人を他のエリア31に誘導する。
これにより、人口密度が高くなることを抑えつつ、複数の空気調和機10全体で見た場合における効率を高くできる。
***他の構成***
<変形例1>
図5のステップS21では、誘導部214は、現在の負荷から運転効率が最も高くなる負荷率になる場合の負荷を減算した差分負荷を特定した。しかし、誘導部214は、運転効率が最も高くなる負荷率に代えて、各空気調和機10の負荷率の平均値を用いてもよい。つまり、誘導部214は、現在の負荷から各空気調和機10の負荷率の平均値になる場合の負荷を減算して差分負荷を特定してもよい。
同様に、図5のステップS24では、誘導部214は、運転効率が最も高くなる負荷率になる場合の負荷から現在の負荷を減算して差分負荷を特定した。しかし、誘導部214は、各空気調和機10の負荷率の平均値になる場合の負荷から現在の負荷を減算して差分負荷を特定してもよい。
なお、図5のステップS21では、運転効率が最も高くなる負荷率を用いつつ、図5のステップS24では、各空気調和機10の負荷率の平均値を用いてもよい。
図5のステップS24で運転効率が最も高くなる負荷率を用いる場合には、移動先エリアを特定できない可能性がある。
具体的には、どのエリア31にもある程度多くの人がいるような場合には、最も負荷率が低い空気調和機10であっても、運転効率が最も高くなる負荷率になる場合の負荷から現在の負荷を減算すると負の値になってしまう可能性がある。つまり、差分負荷が負の値になってしまう可能性がある。差分負荷が負の値である場合には、移動先エリアに移動させる人数Yが負の値になってしまう。つまり、移動先エリアには移動させられないという結果になってしまう。したがって、この場合には、移動先エリアを特定することができない。
これに対して、図5のステップS24では、各空気調和機10の負荷率の平均値を用いれば、平均値よりも負荷率が低い空気調和機10は存在するので、移動先エリアを特定することが可能になる。その結果、負荷率が平準化され、複数の空気調和機10全体で見た場合に、効率化できる可能性がある。
<変形例2>
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例2として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例2について、実施の形態1と異なる点を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、空間制御装置20は、プロセッサ21とメモリ22とストレージ23とに代えて、電子回路を備える。電子回路は、各機能構成要素と、メモリ22と、ストレージ23との機能とを実現する専用の回路である。
電子回路としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が想定される。
各機能構成要素を1つの電子回路で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路に分散させて実現してもよい。
<変形例3>
変形例3として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ21とメモリ22とストレージ23と電子回路とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
実施の形態2.
実施の形態2では、対象エリア30に入る前に通る事前領域32にいる人を適切なエリア31に誘導する点が実施の形態1と異なる。実施の形態1では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***構成の説明***
図10を参照して、実施の形態2に係る空間制御システム100の構成を説明する。
空間制御システム100の構成は、図1に示す実施の形態1に係る空間制御システム100の構成と同じである。
但し、対象エリア30に入る前に通る事前領域32が設けられている。事前領域32は、具体例としては、対象エリア30があるフロアへ向かうエレベータと、対象エリア30へ向かう通路と、対象エリア30へ向かう途中にあるホールといった場所である。
***動作の説明***
図11を参照して、実施の形態2に係る空間制御システム100の動作を説明する。
ここでは、空間制御システム100は、実施の形態1で説明した動作をしているものとして説明する。但し、後述するように、空間制御システム100は、実施の形態1で説明した動作を必ずしもしている必要はない。
(ステップS41:入場判定処理)
誘導部214は、事前領域32に人がいるか否かを判定する。具体的には、誘導部214は、事前領域32にいる人を検出する。誘導部214は、人が検出されたか否かによって事前領域32に人がいるか否かを判定する。
誘導部214は、事前領域32に人がいる場合には、処理をステップS42に進める。一方、誘導部214は、事前領域32に人がいない場合には、一定時間経過後に再び事前領域32に人がいるか否かを判定する。
(ステップS42:人数配置特定処理)
誘導部214は、事前領域32にいる人が対象エリア30に入った場合に、複数のエリア31それぞれについての人口密度が基準密度以下となり、かつ、複数のエリア31それぞれに対応する空気調和機10の運転効率が高くなる人数配置を特定する。
具体的には、誘導部214は、事前領域32にいる人を移動させて複数のエリア31それぞれの人数配置を変更した各配置パターンについての運転効率を特定する。つまり、誘導部214は、各配置パターンとした場合の負荷率を負荷特定部212に特定させ、特定された負荷率に対応する運転効率を効率特定部213に特定させる。なお、誘導部214は、図3のステップS13で特定された負荷率が、運転効率が最も高くなる負荷率よりも低い空気調和機10に対応するエリア31にのみ、事前領域32にいる人を移動させた配置パターンについて運転効率を特定すればよい。但し、複数のエリア31それぞれの人口密度が基準密度以下である人数配置である必要がある。
そして、誘導部214は最も運転効率が良い配置パターンにおける各エリア31の人数配置と現在の人数配置との差から、1つ以上の移動先エリアと、各移動先エリアに移動させる人数Yとを特定する。
(ステップS43:通知処理)
誘導部214は、ステップS42で特定された1つ以上の移動先エリアと、各移動先エリアに移動させる人数Yとを示す移動情報を通知する。具体例としては、誘導部214は、事前領域32に設置されている表示装置に移動情報を表示する。あるいは、誘導部214は、事前領域32にいる人の携帯端末に、移動情報を送信する。これにより、事前領域32にいる少なくとも人を移動先エリアに誘導する。
***実施の形態2の効果***
以上のように、実施の形態2に係る空間制御装置20は、事前領域32にいる人を適切なエリア31に誘導する。これにより、複数の空気調和機10全体で見た場合における効率を高くできる。
<変形例4>
実施の形態2では、空間制御システム100は実施の形態1で説明した動作をしていることを前提としていた。つまり、実施の形態2で説明した方法により、事前領域32にいる人を適切なエリア31に誘導し、実施の形態1で説明した方法により、対象エリア30にいる人を適切なエリア31に誘導していた。
実施の形態2で説明した方法により事前領域32にいる人を適切なエリア31に誘導することで、原則として効率のよい状態になるはずである。しかし、時間が経過して、一部の人が他のエリア31に移動してしまう場合がある。また、日の当たり方等が変わり一部のエリア31の負荷に変化が生じる場合がある。このような場合には、実施の形態1で説明した方法により、対象エリア30にいる人を適切なエリア31に誘導することで、再び効率のよい状態にすることが可能である。
しかし、空間制御システム100は実施の形態1で説明した動作をしていなくてもよい。つまり、実施の形態2で説明した方法により事前領域32にいる人を適切なエリア31に誘導するだけでもよい。この場合には、ステップS42で、負荷特定部212が各空気調和機10の負荷率を特定する必要がある。
実施の形態3.
実施の形態3は、複数のエリア31それぞれについて対応する空気調和機10を特定する点が実施の形態1,2と異なる。実施の形態3では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
ここでは、実施の形態1に機能を加えた例を説明する。しかし、実施の形態2に機能を加えることも可能である。
***構成の説明***
図12を参照して、実施の形態3に係る空間制御システム100の構成を説明する。
空間制御システム100は、移動体40を備える点が図1に示す実施の形態1に係る空間制御システム100と異なる。移動体40は、対象エリア30を移動して、エリア31に対応する空気調和機10と特定する装置である。空間制御装置20と移動体40とは、無線ネットワーク91を介して接続されている。
図13を参照して、実施の形態3に係る空間制御装置20の構成を説明する。
空間制御装置20は、機能構成要素として、対応特定部215を備える点が、図2に示す実施の形態1に係る空間制御装置20と異なる。
***動作の説明***
図14を参照して、実施の形態3に係る空間制御システム100の動作を説明する。
(ステップS51:識別情報取得処理)
移動体40は、対象エリア30を移動しながら、空気調和機10の室内機12の識別情報を取得する。具体例としては、移動体40は、室内機12に設けられたバーコード又は二次元コードを読み取ることにより、識別情報を取得する。
(ステップS52:対応付け処理)
移動体40は、ステップS51で取得した識別情報と、識別情報を取得した時点における位置情報から特定されるエリア31とを対応付けた情報を、空間制御装置20に送信する。位置情報から特定されるエリア31とは、位置情報が示す位置を含むエリア31である。
(ステップS53:対応特定処理)
対応特定部215は、ステップS52で送信された情報に基づくエリア31と室内機12との対応関係をストレージ23に書き込む。
移動体40が対象エリア30を移動して全ての室内機12の識別情報を取得することにより、複数のエリア31それぞれについて対応する空気調和機10の室内機12が特定される。
***実施の形態3の効果***
以上のように、実施の形態3に係る空間制御システム100は、エリア31と室内機12との対応関係を特定することが可能である。そのため、事前に人手でエリア31と室内機12との対応関係を特定する必要がなく、手間を減らすことが可能である。
実施の形態4.
実施の形態4は、対象エリア30にいる人数が基準人数以下になるように、対象エリア30への入場を制限する点が実施の形態1~3と異なる。実施の形態4では、この異なる点を説明して、同一の点については説明を省略する。
実施の形態4では、実施の形態1に機能を追加した場合を説明する。しかし、実施の形態2,3に機能を追加することも可能である。
***構成の説明***
図15を参照して、実施の形態4に係る空間制御装置20の構成を説明する。
空間制御装置20は、機能構成要素として、制限部216を備える点が、図2に示す実施の形態1に係る空間制御装置20と異なる。
***動作の説明***
図16を参照して、実施の形態4に係る空間制御システム100の動作を説明する。
(ステップS61:人数特定処理)
人口密度特定部211は、図3のステップS12と同様に、複数のエリア31それぞれにいる人数を特定する。人口密度特定部211は、複数のエリア31それぞれにいる人数を合計して、対象エリア30にいる人数を特定する。
(ステップS62:人数判定処理)
制限部216は、ステップS61で特定された対象エリア30にいる人数が基準人数以上か否かを判定する。基準人数は、事前に定められストレージ23に記憶されているものとする。基準人数は、全てのエリア31の人口密度を基準密度以下にすることが可能な人数が設定される。あるいは、基準人数は、全てのエリア31に対応する空気調和機10をある程度の効率よりも高い効率で運転可能な人数が設定される。
制限部216は、対象エリア30にいる人数が基準人数以上の場合には、処理をステップS63に進める。一方、制限部216対象エリア30にいる人数が基準人数より少ない場合には、処理をステップS61に戻す。
(ステップS63:制限処理)
制限部216は、対象エリア30への入場を制限する。具体例としては、制限部216は、対象エリア30の入り口に入場制限中であることを示す表示をする。
***実施の形態4の効果***
以上のように、実施の形態4に係る空間制御装置20は、対象エリア30にいる人数が基準人数以下になるように、対象エリア30への入場を制限する。これにより、全てのエリア31の人口密度を基準密度以下にする、全てのエリア31に対応する空気調和機10を効率がよい状態で運転するといったことが可能な状態にすることができる。
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明した。これらの実施の形態及び変形例のうち、いくつかを組み合わせて実施してもよい。また、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施してもよい。なお、本開示は、以上の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 空気調和機、11 室外機、12 室内機、20 空間制御装置、21 プロセッサ、22 メモリ、23 ストレージ、24 通信インタフェース、211 人口密度特定部、212 負荷特定部、213 効率特定部、214 誘導部、215 対応特定部、216 制限部、30 対象エリア、31 エリア、32 事前領域、40 移動体、100 空間制御システム。

Claims (11)

  1. 複数のエリアそれぞれについての人口密度を特定する人口密度特定部と、
    前記複数のエリアそれぞれに対応する空気調和機を対象の空気調和機として、前記対象の空気調和機についての負荷率を特定する負荷特定部と、
    前記人口密度特定部によって特定された人口密度が基準密度よりも高いエリアである高密度エリアにいる一部の人を、前記負荷特定部によって特定された前記負荷率に基づき決定された空気調和機に対応するエリアであって、前記高密度エリアに対応する空気調和機とは異なる空気調和機に対応するエリアに誘導するための情報を表示させる又は通知する誘導部と
    を備える空間制御装置。
  2. 前記負荷特定部は、前記対象の空気調和機についての負荷を前記対象の空気調和機の定格能力で除して、前記対象の空気調和機についての負荷率を特定する
    請求項1に記載の空間制御装置。
  3. 前記誘導部は、前記高密度エリアにいる一部の人を、前記負荷特定部によって特定された負荷率の平均値よりも負荷率が低い空気調和機に対応するエリアに誘導する
    請求項1又は2に記載の空間制御装置。
  4. 前記空間制御装置は、さらに、
    前記複数のエリアそれぞれに対応する空気調和機の運転効率を特定する効率特定部
    を備え、
    前記誘導部は、前記高密度エリアがなく、かつ、前記効率特定部によって特定された運転効率が基準効率より低い空気調和機である低効率機がある場合に、前記複数のエリアそれぞれについての人口密度が前記基準密度以下となり、かつ、前記複数のエリアそれぞれに対応する空気調和機の運転効率が高くなるように、いずれかのエリアにいる少なくとも一部の人を他のエリアに誘導する
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の空間制御装置。
  5. 前記誘導部は、前記低効率機に対応するエリアであり、かつ、前記負荷率が第1基準値よりも高い空気調和機に対応するエリアである高負荷エリアにいる一部の人を、前記低効率機に対応するエリアであり、かつ、前記負荷率が前記第1基準値よりも低く設定された第2基準値よりも低い空気調和機に対応するエリアである低負荷エリアに誘導する
    請求項4に記載の空間制御装置。
  6. 前記誘導部は、前記低効率機に対応するエリアであり、かつ、前記負荷率が第3基準値よりも低い空気調和機に対応するエリアである低負荷エリアにいる全ての人を他のエリアに誘導する
    請求項4に記載の空間制御装置。
  7. 前記誘導部は、前記複数のエリアからなる対象エリアに入る前に通る事前領域にいる人が前記対象エリアに入った場合に、前記複数のエリアそれぞれについての人口密度が前記基準密度以下となり、かつ、前記複数のエリアそれぞれに対応する空気調和機の運転効率が高くなるように、前記事前領域にいる人をいずれかのエリアに誘導する
    請求項4から6までのいずれか1項に記載の空間制御装置。
  8. 前記誘導部は、前記事前領域にいる人を負荷率が基準値よりも低い空気調和機に対応するエリアに誘導する
    請求項7に記載の空間制御装置。
  9. 前記空間制御装置は、さらに、
    前記複数のエリアを移動する移動体によって、前記複数のエリアそれぞれについて対応する空気調和機を特定する対応特定部
    を備える請求項1から8までのいずれか1項に記載の空間制御装置。
  10. 前記空間制御装置は、さらに、
    前記複数のエリアからなる対象エリアにいる人数が基準人数以下になるように、前記複数のエリアへの入場を制限するための情報を表示させる制限部
    を備える請求項1から9までのいずれか1項に記載の空間制御装置。
  11. 複数のエリアそれぞれに対応する空気調和機と、空間制御装置とを備える空間制御システムであり、
    前記空間制御装置は、
    前記複数のエリアそれぞれについての人口密度を特定する人口密度特定部と、
    前記複数のエリアそれぞれに対応する前記空気調和機を対象の空気調和機として、前記対象の空気調和機についての負荷率を特定する負荷特定部と、
    前記人口密度特定部によって特定された人口密度が基準密度よりも高いエリアである高密度エリアにいる一部の人を、前記負荷特定部によって特定された前記負荷率に基づき決定された空気調和機に対応するエリアであって、前記高密度エリアに対応する空気調和機とは異なる空気調和機に対応するエリアに誘導するための情報を表示させる又は通知する誘導部と
    を備える空間制御システム。
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