JP2013246258A - 焦点位置補正方法、露光方法、デバイス製造方法及び露光装置 - Google Patents

焦点位置補正方法、露光方法、デバイス製造方法及び露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】露光装置の投影システムが有する焦点位置調整機構の補正量を求める際の手間及び時間を軽減できる焦点位置補正方法、露光方法、デバイス製造方法及び露光装置を提供すること。
【解決手段】この焦点位置補正方法は、露光装置の基板ステージの基板保持面に保持された所定基板の表面の位置に関する第1位置情報を求める基板位置情報検出工程(ステップS101)と、第1位置情報に基づいて求めた所定平面の第2位置情報を第1位置情報から除去して、露光装置が有する投影システムの焦点位置調整機構の補正量を求める補正量演算工程(ステップS102)と、を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、焦点位置補正方法、露光方法、デバイス製造方法及び露光装置に関する。
液晶表示デバイス及び半導体デバイス等の各種デバイスは、マスク等に設けられたパターンを感光基板に転写するフォトリソグラフィ工程を利用して製造されている。フォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、露光時においてマスク等に設けられたパターンを感光基板に投影するための投影光学系の焦点位置を調整する。焦点位置を調整する技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
特開2003−309350号公報
投影光学系の焦点位置を調整する場合、基板を露光した後に現像し、その結果に基づいて投影光学系が有する焦点位置調整機構の補正量を求める方法がある。この方法は、手間と時間とを要する。本発明の態様は、露光装置の投影光学系が有する焦点位置調整機構の補正量を求める際の手間及び時間を軽減できる焦点位置補正方法、露光方法、デバイス製造方法及び露光装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、露光装置の基板ステージの基板保持面に保持された所定基板の表面の位置に関する第1位置情報を求めることと、前記第1位置情報に基づいて求めた所定平面の位置に関する第2位置情報を前記第1位置情報から除去して、前記露光装置が有する投影システムの焦点位置調整機構の補正量を求めることと、を含む焦点位置補正方法が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、基板に露光光を照射して、マスクに形成されたパターンの像を前記基板に投影露光する際に、上述した焦点位置補正方法を用いて求めた、前記投影システムの前記焦点位置調整機構の補正量に基づき、前記焦点位置調整機構を制御する露光方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、上述した露光方法を用いて基板を露光することと、露光された前記基板を現像して、転写された前記パターンに対応する露光パターン層を形成することと、前記露光パターン層を介して前記基板を加工することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、基板に露光光を照射して、マスクに形成されたパターンの像を前記基板に投影露光する投影システムと、基板保持面に前記基板を保持するとともに、前記投影システムから出射される露光光の投影領域に対して基板を走査方向に移動させる基板ステージと、前記基板保持面に保持された前記基板の表面の位置を少なくとも計測する基板側計測システムと、前記基板側計測システムが計測した所定基板の計測結果に基づいて前記所定基板の表面の位置に関する第1位置情報を求め、前記第1位置情報に基づいて求めた所定平面の位置に関する第2位置情報を前記第1位置情報から除去して、前記投影システムが有する焦点位置調整機構の補正量を求め、前記補正量に基づいて前記焦点位置調整機構を制御する制御装置と、を含む露光装置が提供される。
本発明の態様によれば、露光装置の投影光学系が有する焦点位置調整機構の補正量を求める際の手間及び時間を軽減できる焦点位置補正方法、露光方法、デバイス製造方法及び露光装置を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る露光装置の斜視図である。 図2は、実施形態1に係る露光装置を走査方向側から見た図である。 図3は、実施形態1に係る露光装置の側面図である。 図4は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の工程を示すフローチャートである。 図5は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程の詳細を示すフローチャートである。 図6−1は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程を示す図である。 図6−2は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程を示す図である。 図6−3は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程を示す図である。 図7は、基板位置情報検出工程で求められた第1基準基板位置情報を示す概念図である。 図8−1は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程を示す図である。 図8−2は、基板位置情報検出工程で求められた第2基準基板位置情報を示す概念図である。 図9は、第1基準基板位置情報と第2基準基板位置情報とを合成した状態を示す概念図である。 図10は、基板位置情報検出工程で求められた基準基板位置情報を示す概念図である。 図11は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の補正量演算工程の詳細を示すフローチャートである。 図12は、基準基板位置情報DPBを基板Pの露光対象領域に分割した状態を示す模式図である。 図13は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の補正量演算工程を説明するための図である。 図14は、所定の平面の平面位置情報を説明するための模式図である。 図15は、基準基板位置情報から平面位置情報IVPを除去する処理を説明するための図である。 図16−1は、基準基板位置情報から平面位置情報を除去した結果を露光対象領域毎に示した図である。 図16−2は、基準基板位置情報から平面位置情報を除去した結果を露光対象領域毎に示した図である。 図16−3は、基準基板位置情報から平面位置情報を除去した結果を露光対象領域毎に示した図である。 図16−4は、基準基板位置情報から平面位置情報を除去した結果を露光対象領域毎に示した図である。 図17は、本実施形態に係るデバイス製造方法の手順を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下に記載の実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態1)
本実施形態に係る露光装置は、照明光学系及び投影光学系に対して感光基板(以下、適宜、基板という)を移動(走査)させつつ、基板にマスクのパターン(マスクパターン)を露光する走査型の露光装置である。以下においては、適宜、図に示すように、X軸、Y軸及びZ軸を設定し、これらの3軸からなるXYZ直交座標系を参照しつつ説明する。X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転(傾斜)方向は、それぞれ、θX方向、θY方向及びθZ方向と表現する。
<露光装置の概要>
図1は、実施形態1に係る露光装置EXの斜視図である。図2は、実施形態1に係る露光装置EXを走査方向側から見た図である。図3は、実施形態1に係る露光装置EXの側面図である。本実施形態において、露光装置EXは、マスクMと基板(感光基板)Pとを同期移動してマスクMのパターンを介した露光光ELで基板Pを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)である。露光装置EXはこのようなものに限定されず、例えば、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)であってもよい。
露光装置EXは、マスクステージ1と、基板ステージ2と、マスクステージ駆動システム3と、基板ステージ駆動システム4と、照明システムISと、投影システムPSと、制御装置5とを備えている。また、露光装置EXは、ボディ13を備えている。ボディ13は、ベースプレート10と、第1コラム11と、第2コラム12とを有する。ベースプレート10は、例えばクリーンルーム内の支持面(例えば床面)FL上に防振台BLを介して配置される。第1コラム11は、ベースプレート10上に配置される。第2コラム12は、第1コラム11上に配置される。ボディ13は、投影システムPS、マスクステージ1及び基板ステージ2のそれぞれを支持する。投影システムPSは、定盤14を介して第1コラム11に支持される。マスクステージ1は、第2コラム12に対して移動可能に支持される。基板ステージ2は、ベースプレート10に対して移動可能に支持される。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスのパターンが形成されたレチクルを含む。基板Pは、基材と、その基材の表面に形成された感光膜(塗布された感光剤)とを含む。基材は、大型のガラスプレートを含み、その外径、一辺の長さ又は対角長(対角線の長さ)は、例えば500mm以上である。本実施形態においては、一例として、基板Pの基材の一辺が約2000mmの矩形形状のガラスプレートを用いる。
露光装置EXは、照明光学系としての照明モジュールIL1〜IL7を複数個(本実施形態では7個)有する照明システムISと、投影光学系としての投影モジュールPL1〜PL7を複数個(本実施形態では7個)有する投影システムPSとを備える。なお、照明モジュール及び投影モジュールの数は7個に限定されず、例えば、照明システムISが照明モジュールを11個有し、投影システムPSが投影モジュールを11個有してもよい。
照明システムISは、超高圧水銀ランプを用いた光源17と、光源17から出射された光を反射する楕円鏡18と、楕円鏡18からの光の少なくとも一部を反射するダイクロイックミラー19と、ダイクロイックミラー19からの光の進行を遮断可能なシャッタ装置と、ダイクロイックミラー19からの光が入射するコリメートレンズ21A及び集光レンズ21Bを含むリレー光学系21と、所定波長領域の光のみを通過させる干渉フィルタ22と、リレー光学系21からの光を分岐して、複数の照明モジュールIL1〜IL7のそれぞれに供給するライトガイドユニット23と、を備えている。それぞれの照明モジュールIL1〜IL7は、いずれも同様の構造である。
照明システムISは、所定の照明領域IR1〜IR7に露光光ELを照射することができる。照明領域IR1〜IR7は、各照明モジュールIL1〜IL7から出射される露光光ELの照射領域に含まれている。照明システムISは、異なる7個の照明領域IR1〜IR7のそれぞれを露光光ELで照明する。照明システムISは、照明領域IR1〜IR7のそれぞれに配置されるマスクMの部分的な領域を、均一な照度分布の露光光ELで照明する。
本実施形態では、照明システムISから射出される露光光ELとして、例えば、超高圧水銀ランプを用いた光源17から出射される輝線(g線、h線、i線)を用いる。このように、本実施形態では、露光光ELの光源17として超高圧水銀ランプを用いるが、露光光の光源はこれに限定されるものではない。例えば、露光光ELの光源17としてレーザ光源、キセノンランプ又はLED(Light Emitting Diode)等を用いることができる。
投影システムPSは、露光光ELで照射されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影するシステムである。投影システムPSが有する投影モジュールPL1〜PL7は、所定の投影領域PR1〜PR7に、それぞれ所定の倍率でパターンの像を投影する。それぞれの投影領域PR1〜PR7は、各投影モジュールPL1〜PL7から出射された露光光ELが照射される領域である。投影システムPSは、異なる7個の投影領域PR1〜PR7にそれぞれマスクMに形成されたパターン(マスクパターン)の像を投影する。投影システムPSは、基板Pのうち投影領域PR1〜PR7に配置された部分に、マスクパターンの像を所定の投影倍率で投影する。
各投影モジュールPL1〜PL7は、いずれも同様の構造なので、投影モジュールPL1を例として説明する。投影モジュールPL1は、図3に示すように、像面調整部33と、シフト調整部34と、2組の反射屈折型光学系31、32と、視野絞り35と、スケーリング調整部36とを備えている。照明領域IR1に照射され、マスクMを通過した露光光ELは、焦点位置調整機構としての像面調整部33に入射する。像面調整部33は、投影モジュールPL1の像面の位置(Z軸、θX及びθY方向に関する位置)を調整することができる。像面調整部33は、投影モジュールPL1のZ軸方向における像面の位置を調整することにより、投影モジュールPL1の焦点位置を調整することができる。像面調整部33は、マスクM及び基板Pに対して光学的にほぼ共役な位置に配置されている。像面調整部33は、第1光学部材33A及び第2光学部材33Bと、第2光学部材33Bに対して第1光学部材33Aを移動させることができる光学系駆動装置とを備えている。
第1光学部材33Aと第2光学部材33Bとは、気体軸受により、所定のギャップを介して対向する。第1光学部材33A及び第2光学部材33Bは、露光光ELを透過するガラス板であり、それぞれくさび形状を有する。図1に示す制御装置5は、光学系駆動装置を動作させて、第1光学部材33Aと第2光学部材33Bとの位置関係を調整することにより、投影モジュールPL1の像面の位置を調整することができる。像面調整部33を通過した露光光ELは、シフト調整部34に入射する。
シフト調整部34は、基板Pの表面におけるマスクMのパターンの像をX軸方向及びY軸方向にシフトさせることができる。シフト調整部34を透過した露光光ELは、1組目の反射屈折型光学系31に入射する。反射屈折型光学系31は、マスクMのパターンの中間像を形成する。反射屈折型光学系31から射出された露光光ELは、視野絞り35に入射する。視野絞り35は、反射屈折型光学系31により形成されるマスクパターンの中間像の位置に配置されている。視野絞り35は、投影領域PR1を規定する。本実施形態において、視野絞り35は、基板P上における投影領域PR1を台形状に規定する。視野絞り35を通過した露光光ELは、2組目の反射屈折型光学系32に入射する。
反射屈折型光学系32は、反射屈折型光学系31と同様の構造である。反射屈折型光学系32から射出された露光光ELは、スケーリング調整部36に入射する。スケーリング調整部36は、マスクパターンの像の倍率(スケーリング)を調整することができる。スケーリング調整部36を介した露光光ELは、基板Pに照射される。本実施形態において、投影モジュールPL1は、マスクパターンの像を、基板Pの表面に正立等倍で投影するが、これに限定されるものではない。例えば、投影モジュールPL1は、マスクパターンの像を拡大又は縮小したり、倒立で投影したりしてもよい。投影モジュールPL1〜PL7は、いずれも同等の構造である。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、照明領域IR1〜IR7に対して移動させる装置である。マスクステージ1は、マスクMを保持可能なマスク保持部15を有する。マスク保持部15は、マスクMを真空吸着可能なチャック機構を含み、マスクMを脱着できる。マスク保持部15は、マスクMの投影システムPS側の面(パターン形成面)とX軸及びY軸を含むXY平面とがほぼ平行となるように、マスクMを保持する。
図2に示すマスクステージ駆動システム3は、マスクステージ1を移動させるシステムである。マスクステージ駆動システム3は、例えばリニアモータを含み、第2コラム12のガイド面12G上においてマスクステージ1を移動可能である。マスクステージ1は、マスクステージ駆動システム3の作動により、マスク保持部15でマスクMを保持した状態で、ガイド面12G上を、X軸、Y軸及びθZ方向の3つの方向に移動可能である。
基板ステージ2は、基板Pを保持するとともに、パターン転写装置としての照明システムIS及び投影システムPSから照射される露光光ELの投影領域PR1〜PR7に対して基板Pを走査方向(X軸方向)に移動させる。基板ステージ2は、基板Pを保持可能な基板保持部16を有する。基板保持部16は、基板Pを真空吸着可能なチャック機構を含み、基板Pが脱着できるようになっている。基板保持部16は、基板Pの表面(露光面)とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。
基板ステージ駆動システム4は、基板ステージ2を移動させるシステムである。基板ステージ駆動システム4は、例えばリニアモータを含み、ベースプレート10のガイド面10G上において基板ステージ2を移動可能である。基板ステージ2は、基板ステージ駆動システム4が動作することにより、基板保持部16で基板Pを保持した状態で、図2に示すガイド面10G上を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY及びθZ方向の6方向に移動可能である。
図1及び図2に示すように、干渉計システム6は、マスクステージ1の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット6Aと、基板ステージ2の位置情報を計測するレーザ干渉計ユニット6Bとを有する。レーザ干渉計ユニット6Aは、マスクステージ1に配置された計測ミラー1Rを用いて、マスクステージ1の位置情報を計測可能である。レーザ干渉計ユニット6Bは、基板ステージ2に配置された計測ミラー2Rを用いて、基板ステージ2の位置情報を計測可能である。本実施形態において、干渉計システム6は、レーザ干渉計ユニット6A、6Bを用いて、X軸、Y軸及びθZ方向に関するマスクステージ1及び基板ステージ2それぞれの位置を計測可能である。
図2、図3に示す、マスク側計測システムとしての第1検出システム7は、マスクMの投影システムPS側における面(パターン形成面)のZ軸方向における位置を検出する。第1検出システム7は、いわゆる斜入射方式の多点フォーカス・レベリング検出システムであり、図3に示すように、マスクステージ1に保持されたマスクMの投影システムPS側の面と対向配置される複数の検出器7A〜7Fを有する。検出器7A〜7Fのそれぞれは、検出領域MZ1〜MZ6に検出光を照射する投射部と、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面(投影システムPS側における表面)からの検出光を受光可能な受光部とを有する。第1検出システム7は、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面におけるZ軸方向の位置が変化した場合、そのマスクMの下面のZ軸方向における変位量に応じて、受光部に対する検出光の入射位置がX軸方向に変位する。検出器7A〜7Fのそれぞれは、これらの受光部に対する検出光の入射位置の変位量に対応する信号を制御装置5に出力する。制御装置5は、検出器7A〜7Fのそれぞれの受光部からの信号に基づいて、検出領域MZ1〜MZ6に配置されたマスクMの下面のZ軸方向における位置を求めることができる。
図2、図3に示す、基板側計測システムとしての第2検出システム8は、基板ステージ2、より具体的には基板ステージ2が有する基板保持部16の基板保持面16Pに保持された基板Pの表面(露光面)Ppの位置に関する情報を少なくとも計測する。本実施形態において、第2検出システム8は、基板保持部16の基板保持面16Pに保持された基板Pの裏面(反露光面)Prの位置に関する情報も検出する。基板Pの表面Pp又は裏面Prの位置に関する情報を基板位置情報という。基板位置情報は、基板Pの表面Pp又は裏面PrのZ軸方向における位置に関する情報を含む。Z軸方向は、基板保持面16Pと直交する方向であり、投影モジュールPL1〜PL7が基板Pに照射する露光光ELの光軸と平行な方向である。
第2検出システム8は、いわゆる斜入射方式の多点フォーカス・レベリング検出システムであり、図3に示すように、基板ステージ2に保持された基板Pの表面と対向配置される複数の検出器8A〜8Dを有する。第2検出システム8は、4個の検出器8A〜8Dを有するが、検出器8A〜8Dの数はこれに限定されるものではない。検出器8A〜8Dのそれぞれは、検出領域PZ1〜PZ4に検出光を照射する投射部と、検出領域PZ1〜PZ4に配置された基板Pの表面からの検出光を受光可能な受光部とを有する。第2検出システム8は、検出領域PZ1〜PZ4に配置された基板Pの表面におけるZ軸方向の位置が変化した場合、その基板Pの表面のZ軸方向における変位量に応じて、受光部に対する検出光の入射位置がX軸方向に変位する。検出器8A〜8Dのそれぞれは、これらの受光部に対する検出光の入射位置の変位量に対応する信号を制御装置5に出力する。制御装置5は、検出器8A〜8Dのそれぞれの受光部からの信号に基づいて、検出領域PZ1〜PZ4に配置された基板Pの表面Pp及び裏面PrのZ軸方向における位置を求めることができる。
アライメントシステム9は、基板Pに設けられた位置検出用のマークとしてのアライメントマークを検出し、その位置を計測する。アライメントマークの位置は、例えば、露光装置EXのXY座標系における位置である。アライメントマークは、露光によって基板Pに転写されて、基板Pの表面に設けられる。本実施形態において、アライメントシステム9は、投影システムPSに対してX軸方向(走査方向)の−X側に配置されている。
アライメントシステム9は、いわゆるオフアクシス方式のアライメントシステムである。図3に示すように、アライメントシステム9は、基板ステージ2に保持された基板Pの表面と対向配置される複数(本実施形態では6個)の検出器9A〜9Fを有する。検出器9A〜9Fのそれぞれは、検出領域SA1〜SA6に検出光を照射する投射部と、検出領域SA1〜SA6に配置されたアライメントマークの光学像を取得する顕微鏡及び受光部とを有する。検出器9A〜9F及び検出領域SA1〜SA6は、走査方向と直交する方向、すなわちY軸の方向に配列されている。
図1、図3に示すように、露光装置EXは、空間像計測装置(AIS:Airial Image Sensor)40を有している。空間像計測装置40は、投影モジュールPL1〜PL7のディストーション等の収差を計測して、投影モジュールPL1〜PL7を最適な状態とするために用いられる。図3に示すように、空間像計測装置40は、基準部材43と、空間像計測用受光装置46とを有している。基準部材43は、基板ステージ2の投影システムPS側における表面に配置されている。より具体的には、基準部材43は、基板ステージ2の基板保持部16に対して−X側に配置されている。基準部材43が配置される位置はこれに限定されるものではない。
基準部材43の投影システムPS側における表面44は、基板保持部16に保持された基板Pの表面とほぼ同一の平面内に配置される。また、基準部材43の表面44には、投影モジュールPL1〜PL7からの露光光ELを透過する透光部45が設けられている。基準部材43の下方(基板ステージ2の内部側)には、透光部45を透過した光が入射するレンズ系47と、レンズ系47を通過した光を受光する受光素子としての光センサ48とを有する。光センサ48は、透光部45を透過し、レンズ系47を通過した光を受光する。本実施形態において、光センサ48は、例えば、撮像素子(CCD:Charge Coupled Device)を含む。光センサ48は、受光した露光光の光量に応じた信号を制御装置5に出力する。
制御装置5は、露光装置EXの動作を制御するとともに、本実施形態に係る露光方法を実行する。制御装置5は、例えば、コンピュータであり、処理部5Pと、記憶部5Mと、入出力部5IOとを有する。処理部5Pは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。記憶部5Mは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)若しくはハードディスク装置又はこれらを組み合わせたものである。入出力部5IOは、照明システムIS、投影システムPS、干渉計システム6、アライメントシステム9、マスクステージ駆動システム3、基板ステージ駆動システム4及び空間像計測装置等の機器類と接続するためのインターフェース、入力ポート及び出力ポート等を備えている。
処理部5Pは、入出力部5IOを介して露光装置EXの機器類の動作を制御したり、機器類の状態に関する情報又は機器類の出力等を取得したり、本実施形態に係る焦点位置補正方法及び露光方法を実行したりする。記憶部5Mは、露光装置EXの機器類の動作を制御するために必要な情報、本実施形態に係る焦点位置補正方法に必要な情報及び本実施形態に係る露光方法に必要な情報等を記憶している。
基板Pの露光時において、露光装置EXの動作の少なくとも一部は、予め定められている露光に関する制御情報(露光制御情報)に基づいて実行される。露光制御情報は、露光装置EXの動作を規定する制御命令群を含み、露光レシピとも呼ばれる。以下の説明において、露光に関する制御情報を適宜、露光レシピ、と称する。露光レシピは、制御装置5に予め記憶されている。少なくとも基板Pの露光時(マスクM及び基板Pに対する露光光ELの照射動作時)における露光装置EXの動作条件は、露光レシピによって予め決定されている。制御装置5は、露光レシピに基づいて、露光装置EXの動作を制御する。
露光レシピは、基板Pの露光時におけるマスクステージ1及び基板ステージ2の移動条件を含む。基板Pの露光時、制御装置5は、露光レシピに基づいて、マスクステージ1及び基板ステージ2を移動する。露光装置EXは、マルチレンズ型スキャン露光装置であり、基板Pの露光対象領域の露光時において、マスクM及び基板Pは、XY平面内の所定の走査方向に移動される。制御装置5は、露光レシピに基づいて、マスクMと基板Pとを走査方向に同期移動しながらマスクMの下面(投影モジュールPL1〜PL7側の面)のパターン領域(パターンが形成された領域)に露光光ELを照射して、そのパターン領域を介して基板Pの表面の露光対象領域に露光光ELを照射して、それら露光対象領域を露光する。
基板P上に設けられた複数の露光対象領域に対する露光処理は、露光対象領域を投影領域PR1〜PR7に対して基板Pの表面(XY平面)に沿って走査方向に移動させるとともに、マスクMのパターン領域を照明領域IR1〜IR7に対してマスクMの下面(XY平面)に沿って走査方向に移動させながら実行される。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をX軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もX軸方向とする。
例えば、基板Pの表面が複数の領域に分割されることにより形成される複数の露光対象領域のうち1個を露光する場合、制御装置5は、投影領域PR1〜PR7に対して基板Pの投影領域PR1をX軸方向に移動するとともに、その基板PのX軸方向への移動と同期して、照明領域IR1〜IR7に対してマスクMのパターン領域をX軸方向に移動しながら、照明領域IR1〜IR7に露光光ELを照射して、マスクMからの露光光ELを、投影モジュールPL1〜PL7を介して投影領域PR1〜PR7に照射する。このようにすることで、基板Pの露光対象領域は、投影領域PR1〜PR7に照射された露光光ELで露光され、マスクMのパターン領域に形成されたパターンの像が、基板Pの露光対象領域PA1に投影される。
例えば、露光対象領域の露光が終了した後、次の露光対象領域を露光するために、制御装置5は、投影領域PR1〜PR7が次の露光対象領域の露光開始位置に配置されるように、基板ステージ2を制御して、投影領域PR1〜PR7に対して基板PをXY平面内の所定方向に移動する。また、制御装置5は、照明領域IR1〜IR7がパターン領域の露光開始位置に配置されるように、マスクステージ1を制御して、照明領域IR1〜IR7に対してマスクMを移動する。そして、投影領域PR1〜PR7が次の露光対象領域の露光開始位置に配置され、照明領域IR1〜IR7がパターン領域の露光開始位置に配置された後、制御装置5は、次の露光対象領域の露光を開始する。制御装置5は、マスクステージ1が保持するマスクMと基板ステージ2が保持する基板PとをX軸方向に同期移動しながら基板Pに露光光ELを照射する動作と、次の露光対象領域を露光するために、基板PをXY平面内の所定方向(例えばX軸方向)にステッピング移動する動作を繰り返しながら、基板P上に設けられた複数の露光対象領域を、マスクMに設けられたパターン及び投影モジュールPL1〜PL7を介して順次露光する。
(焦点位置補正)
露光装置EXは、第2検出システム8が測定した基板位置情報を用いた基板ステージ2によるレベリング制御と、投影モジュールPL1〜PL7が有する像面調整部33による補正マップを用いた制御とによって、露光時における投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置を制御する。基板ステージ2によるレベリング制御は、基板ステージ2をZ軸方向に移動させて、基板保持部16の基板保持面16PのZ軸方向における位置を調整する制御である。
基板ステージ2が中央部に比べて凹凸形状になっている場合、露光中は、周辺部の基板位置情報を第2検出システム8で測定できない。そのため、周辺部はデフォーカスする可能性がある。そこで、事前に所定のパターンを露光・現像した基板Pを測定機で測定し、得られた測定値を用いて最適な焦点位置を算出し、例えば、露光レシピ等に登録しておく。露光中は、測定値から作成した補正マップを用いて、投影モジュールPL1〜PL7毎の像面調整部33によって焦点位置を補正する方法がある。この方法は、手間と時間とを要する。
本実施形態に係る焦点位置補正方法は、基板ステージ2が有する基板保持部16の基板保持面16Pに保持された基準となる所定基板(以下においては適宜、基準基板という)の表面の位置に関する第1位置情報(以下においては適宜、基準基板位置情報という)を求める(検出する)こと(基板位置情報検出工程)と、露光装置EXは、基準基板位置情報に基づいて求めた所定平面の位置に関する第2位置情報(以下においては適宜、平面位置情報という)を基準基板位置情報から除去して、露光装置EXが有する投影システムPSの焦点位置調整機構としての像面調整部33の補正量を求めること(補正量演算工程)とを含む。露光装置EXは、本実施形態に係る焦点位置補正方法の各工程を実行して処理する。このようにすることで、本実施形態に係る焦点位置補正方法及びこれを実行する露光装置EXは、露光中におけるそれぞれの投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置を補正する際の手間及び時間を軽減することができる。
図4は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の工程を示すフローチャートである。図5は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程の詳細を示すフローチャートである。図6−1から図6−3は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程を示す図である。図7は、基板位置情報検出工程で求められた第1基準基板位置情報DP0を示す概念図である。図8−1は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の基板位置情報検出工程を示す図である。図8−2は、基板位置情報検出工程で求められた第2基準基板位置情報DP90を示す概念図である。図9は、第1基準基板位置情報DP0と第2基準基板位置情報DP90とを合成した状態を示す概念図である。図10は、基板位置情報検出工程で求められた基準基板位置情報DPBを示す概念図である。
本実施形態に係る焦点位置補正方法を実行するにあたり、ステップS101において、図1に示す露光装置EXの制御装置5は、基板位置情報検出工程を実行する。すなわち、制御装置5、より具体的には処理部5Pは、図6−1に示すように、第2検出システム8(図2、図3参照)に基板ステージ2の基板保持面16Pに保持された基準基板PBの表面の位置を計測させ、その計測結果に基づいて基準基板PBの表面の位置に関する基準基板位置情報DPBを求める。
図6−1から図6−3に示すように、基準基板PBは、平面視における形状が長方形の平板であり、長辺の長さがA1、短辺の長さがA2(A1>A2)である。基準基板PBは、露光装置EXで露光される基板Pから無作為に抽出したものを用いてもよいし、露光装置EXで露光される基板Pから、所定値よりも高い精度が確保された基板Pを抽出したものを用いてもよい。基準基板位置情報DPBは、基準基板PBの表面のZ軸方向(基板保持面16Pと直交する方向又は投影モジュールPL1〜PL7が基板Pに照射する露光光ELの光軸と平行な方向)における位置に関する情報である。
基板位置情報検出工程では、まず、ステップS1011(図5参照)において、制御装置5は、基準基板PBが基板ステージ2に対して所定の向きに保持された第1の姿勢で、第2検出システム8に基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測させる。第1の姿勢は特に限定されるものではないが、本実施形態において、第1の姿勢は、図6−1に示すように、平面視が長方形の基準基板PBを、その長手方向がX軸方向に沿って配置された姿勢である。制御装置5は、第2検出システム8が有する2台の検出器8B、8DをX軸方向の+X側に走査させ、検出器8B、8Dの検出領域PZ2、PZ4が基準基板PBのX軸方向に全体わたって走査する過程で、検出器8B、8Dに基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測させる。この工程が、第1計測工程である。実際には、図2に示す基板ステージ駆動システム4が基板ステージをX軸方向に移動させる。このようにすることで、基準基板PBが検出器8B、8Dの検出領域PZ2、PZ4に対して移動するので、検出器8B、8Dは基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測することができる。
なお、制御装置5は、検出器8B、8DをX軸方向へ移動させながら、その移動を停止させることなく適宜、所定の位置で検出器8B、8Dによる基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測するように制御してもよい(以下同様)。また、制御装置5は、検出器8B、8DのX軸方向への移動を適宜、所定の位置で停止させ、その停止させた状態で検出器8B、8Dによる基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測するように制御してもよい(以下同様)。すなわち、後者の場合、制御装置5は、検出器8B、8DのX軸方向へのステップ移動と基準基板PBの表面及び裏面の位置の計測とを繰り返すように制御することになる。
検出器8B、8Dが基準基板PBのX軸方向、すなわち走査方向に向かって基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測したら、制御装置5は、基板ステージ駆動システム4を駆動して、基板ステージ2を走査方向と直交する方向、すなわちY軸方向に所定量移動させて、基準基板PBをY軸方向に所定量移動させる。本実施形態では、基板ステージ2はY軸方向の−Y側に移動する。すると、検出器8B、8Dの検出領域PZ2、PZ4は、Y軸方向の+Y側に所定量移動し、図6−2に示すように、既に表面及び裏面の位置が計測された基準基板PBの領域(二点鎖線LAで示す箇所)に隣接した領域で基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測することになる。第2検出システム8の検出器8B、8Dは、Y軸方向に所定量移動した位置で、走査方向に向かって基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測する。この工程が、第2計測工程である。このようにすることで、既に表面及び裏面の位置が計測された基準基板PBの領域に隣接した領域の表面の位置が計測される。
第2検出システム8は、上述した第1計測工程及び第2計測工程を、第1の姿勢で基板ステージ2に保持された基準基板PB全体に対して繰り返すことにより(図6−1から図6−3)、基準基板PB全体の表面及び裏面の位置を計測する。このようにすることで、露光装置EXの基板ステージ駆動システム4を利用して基準基板PB全体の表面及び裏面の位置を計測することができる。第1の姿勢で第2検出システム8が計測した、基準基板PBの表面の位置の計測結果(計測値)が、図7に示す第1基準基板表面位置情報DPP0である。また、第1の姿勢で第2検出システム8が計測した、基準基板PBの裏面の位置の計測結果(計測値)は、第1基準基板裏面位置情報DPR0である。
次に、ステップS1012に進み、基準基板PBは、図8−1に示すように、上述した第1の姿勢に対してZ軸、すなわち基板ステージ2の基板保持面16Pと直交する軸周りに基準基板PBを90度回転させて配置される。基準基板PBのこの姿勢が、第2の姿勢である。第2の姿勢は、平面視が長方形の基準基板PBを、その長手方向がY軸方向に沿って配置された姿勢である。制御装置5は、第2の姿勢で基板ステージ2に保持された基準基板PBの表面及び裏面の位置を第2検出システム8に計測させる。制御装置5は、第2検出システム8が有する2台の検出器8B、8DをX軸方向の+X側に走査させ、検出器8B、8Dの検出領域PZ2、PZ4が基準基板PBのX軸方向に全体わたって走査する過程で、検出器8B、8Dに基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測させる(第1計測工程)。
検出器8B、8Dに基準基板PBがX軸方向、すなわち走査方向に向かって基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測したら、制御装置5は、基板ステージ2を走査方向と直交する方向、すなわちY軸方向に所定量移動させて、基準基板PBをY軸方向に所定量移動させる。第2検出システム8の検出器8B、8D(検出領域PZ2、PZ4)は、Y軸方向に所定量移動した位置で、走査方向に向かって基準基板PBの表面及び裏面の位置を計測する(第2計測工程)。このようにすることで、既に表面及び裏面の位置が計測された基準基板PBの領域に隣接した領域の表面及び裏面の位置が計測される。
第2検出システム8は、上述した第1計測工程及び第2計測工程を、第2の姿勢で基板ステージ2に保持された基準基板PB全体に対して繰り返すことにより、基準基板PB全体の表面及び裏面の位置を計測する。このように、第2の姿勢で第2検出システム8が計測した、基準基板PBの表面及び裏面の位置の計測結果(計測値)が、図8−2に示す第2基準基板表面位置情報DPP90である。また、第2の姿勢で第2検出システム8が計測した、基準基板PBの裏面の位置の計測結果(計測値)は、第2基準基板裏面位置情報DPR90である。
次に、ステップS1013に進み、制御装置5は、基板間の差、より具体的には理想の基板と、基準基板PBとの差を除去する。理想の基板とは、例えば、設計値通りに製造された基準基板PBである。すなわち、基準基板PBの設計値通りの寸法を有する基板(仮想の基板)を理想の基板とすることができる。ステップS1013において、第1の姿勢で計測された第1基準基板表面位置情報DPP0と第1基準基板裏面位置情報DPR0とを用いて第1の姿勢における基板間の差を除去する。また、第2の姿勢で計測された第2基準基板表面位置情報DPP90と第2基準基板裏面位置情報DPR90とを用いて第2の姿勢における基板間の差を除去する。
第1基準基板表面位置情報DPP0、第1基準基板裏面位置情報DPR0、第2基準基板表面位置情報DPP90及び第2基準基板裏面位置情報DPR90は、いずれもXYZ座標系における位置である。したがって、これらは、いずれもX、Y及びZを座標値(座標成分)として表される座標(X、Y、Z)の集合である。
第1の姿勢において基板間の差を除去した情報を第1基準基板位置情報DP0とすると、第1基準基板位置情報DP0は式(1)で表される。式(1)中の定数αは、式(2)で表される。式(2)のAVは、基準基板PB全体における(DPP0−DPR0)の平均値を表す。基準基板PBから得られた第1基準基板表面位置情報DPP0及び第1基準基板裏面位置情報DPR0がそれぞれn個(nは整数)である場合、AVは、式(3)のようになる。式(3)において、k=1〜nである。tdは、理想の基板の厚さであり、例えば、基準基板PBの厚さの設計値である。
DP0=DPP0−α×(DPP0−DPR0)+td・・・(1)
α=td/AV・・・(2)
AV={Σ(DPP0−DPR0)}/n・・・(3)
第2の姿勢において基板間の差を除去した情報を第2基準基板位置情報DP90とすると、第2基準基板位置情報DP90は式(4)で表される。式(4)中の定数αは、式(5)で表される。式(5)のAVは、基準基板PB全体における(DPP90−DPR90)の平均値を表す。基準基板PBから得られた第2基準基板表面位置情報DPP90及び第2基準基板裏面位置情報DPR90がそれぞれn個(nは整数)である場合、AVは、式(3)のようになる。式(3)において、k=1〜nである。tdは、理想の基板の厚さであり、例えば、基準基板PBの厚さの設計値である。
DP90=DPP90−α×(DPP90−DPR90)+td・・・(4)
α=td/AV・・・(5)
AV={Σ(DPP90−DPR90)}/n・・・(6)
基板間の差を除去することによって第1基準基板位置情報DP0及び第2基準基板位置情報DP90が得られたら、ステップS1014に進む。
ステップS1014において、制御装置5は、図9、図10に示すように、第1基準基板位置情報DP0と第2基準基板位置情報DP90とに基づいて、基準基板位置情報DPBを求める。第1基準基板位置情報DP0及び第2基準基板位置情報DP90は、いずれもXYZ座標系における位置なので、X、Y及びZを座標値(座標成分)で表される座標(X、Y、Z)の集合(位置座標データ群)である。基準基板位置情報DPBを求めるにあたっては、まず、第1基準基板位置情報DP0に対応する位置座標データ群と第2基準基板位置情報DP90に対応する位置座標データ群とを合成する。次に、X軸方向及びY軸方向について、両者に含まれる座標を変換する。
本実施形態では、X軸方向については、所定の間隔(この例では33.4375mm)で計測された計測値(座標の値)所定のピッチPx(この例では50mm)に換算し、Y軸方向については所定のピッチPy(この例では52.5mm)で計測された計測値(座標の値)のZ座標を、X及びYの四次関数で近似(四次近似)する。所定のピッチPxに換算する場合、存在しない位置座標は、存在する位置座標から補間等によって求める。このようにして、制御装置5は、第1基準基板位置情報DP0と第2基準基板位置情報DP90とを合成して、図10に示すような基準基板位置情報DPBを求める。次に、ステップS1015に進み、制御装置5は、求めた基準基板位置情報DPBを記憶部5Mに記憶させることにより登録する。上述した工程が実行されることにより、基板位置情報検出工程が終了する。次に、図4のステップS102に進み、制御装置5、より具体的には処理部5Pは、補正量演算工程を実行する。すなわち、制御装置5は、基準基板位置情報DPBに基づいて求めた所定平面の平面位置情報を基準基板位置情報DPBから除去して、露光装置EXが有する投影システムPS、より具体的には投影モジュールPL1〜PL7の像面調整部33(図3参照)の補正量を求める。
図11は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の補正量演算工程の詳細を示すフローチャートである。図12は、基準基板位置情報DPBを基板Pの露光対象領域PA1〜PA4に分割した状態を示す模式図である。図13は、本実施形態に係る焦点位置補正方法の補正量演算工程を説明するための図である。図14は、所定の平面の平面位置情報IVPを説明するための模式図である。図15は、基準基板位置情報DPBから平面位置情報IVPを除去する処理を説明するための図である。図16−1〜図16−4は、基準基板位置情報DPBから平面位置情報IVPを除去した結果を露光対象領域PA1〜PA4毎に示した図である。
基板位置情報検出工程を実行するにあたって、制御装置5は、ステップS1021で、図12に示すように、基板位置情報検出工程で求めた基準基板位置情報DPBを、基板Pの露光対象領域(スキャンレイアウト)PA1〜PA4に対応して分割する。分割後における基準基板位置情報DPBは、それぞれ露光対象領域情報DP1、DP2、DP3、DP4というものとする。本実施形態では、1枚の基板Pを4個の露光対象領域PA1〜PA4に分割している。露光対象領域PA1〜PA4は、露光レシピ等によって決定されるものであり、例えば、1枚の基板を6個の露光対象領域に分割する場合もある。この場合、基準基板位置情報DPBは、6個の露光対象領域に対応して分割される。
制御装置5は、露光対象領域情報DP1〜DP4のそれぞれについて、露光装置EXが有する複数の投影モジュールPL1〜PL7に対向する位置(投影モジュール対向位置)DR1〜DR7に対応する基準基板位置情報DPBを用いて、各投影モジュールPL1〜PL7の像面調整部33の補正量を求める。このため、ステップS1022において、制御装置5は、露光対象領域情報DP1〜DP4のそれぞれについて、投影モジュール対向位置DR1〜DR7に対応する基準基板位置情報DPBを求める。図13に示すそれぞれの投影モジュール対向位置DR1〜DR7は、露光時においてそれぞれの投影モジュールPL1〜PL7が走査方向(本実施形態ではX軸方向)に向かって移動するときに、それぞれの投影モジュールPL1〜PL7と対向する基板Pの表面の位置である。なお、投影モジュールPL1〜PL7の位置は、投影領域PR1〜PR7に相当するので、図13においては、投影領域PR1〜PR7を投影モジュールPL1〜PL7の位置として表している。また、図13は、露光対象領域情報DP1を例として示している。
制御装置5は、それぞれの投影モジュールPL1〜PL7と対向する位置、より具体的には、例えば、それぞれの投影モジュールPL1〜PL7が有する、基板Pと対向するレンズの中心と対向する位置に対応する基準基板位置情報DPBを、それぞれの投影モジュール対向位置DR1〜DR7毎に、走査方向(X軸方向)の全域にわたって記憶部5Mから読み出す。走査方向における基準基板位置情報DPBの数は、ステップS1011において第2検出システム8がX軸方向に向かって計測した基準基板PBの表面の位置の数に相当する。
なお、制御装置5は、投影モジュールPL1〜PL7が有する基板側のレンズの中心と対向する位置に限らず、このレンズ内における複数の点と対向する位置に対応する基準基板位置情報DPBを、それぞれの投影モジュール対向位置DR1〜DR7毎に、走査方向(X軸方向)の全域にわたって記憶部5Mから読み出すようにしてもよい。また、露光装置EXの仕様に応じて投影モジュールの数が異なり、これに伴って第2検出システム8が有する検出器の数も変化する。この場合、投影モジュールPL1〜PL7が有する基板側のレンズの配置に即して第2検出システム8が有する検出器の数を変化させ、配置してもよいし、基板Pの走査方向と直交する方向及び走査方向のうち少なくとも一方において第2検出システム8が有する検出器の数を変化させてもよい。このように、露光装置EXの仕様に応じて投影モジュールの数が異なった場合、第2検出システム8が有する検出器の数及び配置は適宜変更することができる。また、第2検出システム8が有する検出器の数及び配置は、本実施形態の態様に限定されるものではない。
次に、ステップS1023において、制御装置5は、平面位置情報IVPを求める。平面位置情報IVPは、基準基板位置情報DPBに基づいて求めた所定平面VPの位置に関する情報である。本実施形態において、平面位置情報IVPは、投影システムPSが有する複数の投影モジュールPL1〜PL7に対応する基準基板PBの領域(投影モジュール領域)RPSに存在する少なくとも3箇所の基準基板位置情報DPBから求められる。少なくとも3箇所の基準基板位置情報DPBを用いることにより、最小限の情報で平面位置情報IVPを求めることができる。なお、3箇所よりも多い基準基板位置情報DPBから平面位置情報IVPを求めてもよい。平面位置情報IVPを求めるための基準基板位置情報DPBの個数を多くすることにより、平面位置情報IVPの精度が向上する。
本実施形態においては、投影モジュール領域RPSの位置PZ1’、PZ2’、PZ3’、PZ4’に対応する4個の基準基板位置情報DPB1、DPB2、DPB3、DPB4から平面位置情報IVPが求められる。投影モジュール領域RPSの位置PZ1’、PZ2’、PZ3’、PZ4’は、Y軸方向における位置が、第2検出システム8が有する検出器8A〜8Dの検出領域PZ1〜PZ4と同じ位置にある。平面位置情報IVPは、例えば、平面位置情報IVPとそれぞれの基準基板位置情報DPB1、DPB2、DPB3、DPB4との距離の二乗和が最小となるような平面である。このように、投影モジュール領域RPSに対応する基準基板位置情報DPB1、DPB2、DPB3、DPB4を用いることにより、投影モジュールPL1〜PL7に近い位置の平面位置情報IVPを求めることができる。このため、後述する、投影モジュールPL1〜PL7が有する像面調整部33による焦点位置の補正量の精度が向上する。
平面位置情報IVPは、Z軸方向における位置Z、X軸を中心とした所定平面VPの傾きZθx及びY軸を中心とした所定平面VPの傾きZθyを含み、IVP(Z、Zθx、Zθy)となる。投影モジュールPL1〜PL7が走査方向に移動すると投影モジュール領域RPSも走査方向に移動するので、平面位置情報IVPは、投影モジュール領域RPSが移動した位置毎に求められる。本実施形態において、走査方向はX軸方向なので、平面位置情報IVPは、Xの関数になる。制御装置5は、Xの関数として得られた平面位置情報IVPを記憶部5Mに記憶させる。
投影モジュール領域RPSが露光対象領域PA1等にある場合(X軸方向においてA1aで示す範囲に投影モジュール領域RPSがある場合)、投影モジュール領域RPSに属するそれぞれの位置PZ1’、PZ2’、PZ3’、PZ4’に対応する4個の基準基板位置情報DPB1、DPB2、DPB3、DPB4から平面位置情報IVPが求められる。投影モジュール領域RPSの一部が露光対象領域PA1等の外にある場合(X軸方向においてA1bで示す範囲に投影モジュール領域RPSがある場合)、Zθyを固定値とし、露光対象領域PA1等にない位置(この例ではPZ2’PZ4’)に対応する基準基板位置情報DPB2、DPB4から平面位置情報IVPが求められる。Zθyを固定値とする場合、Zθy=0とすることができる。また、Zθyを固定値とする場合、投影モジュール領域RPSが、X軸方向において露光対象領域PA1等の最も外側にあるときに求められた平面位置情報IVPのZθyを用いてもよい。
図13に示す例では、投影モジュール領域RPSに存在する少なくとも3箇所の基準基板位置情報DPBから平面位置情報IVPを求めたが、平面位置情報IVPを求める方法はこれに限定されない。例えば、図14に示すように、露光対象領域PA1等に存在する少なくとも3箇所の基準基板位置情報DPB1、DPB2、DPB3から、所定平面VPの平面位置情報IVPを求めてもよい。
平面位置情報IVPは、基板ステージ2に保持された状態における基準基板PBの全体的な傾きに起因する、投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置のずれ量に相当する。本実施形態に係る焦点位置補正方法は、露光時における投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置のずれ量のうち、平面位置情報IVPに相当する分を除去した分を、投影モジュールPL1〜PL7毎の像面調整部33によって補正する。このため、平面位置情報IVPが求められたら、ステップS1024に進み、制御装置5は、投影モジュール対向位置DR1〜DR7毎に求めた基準基板位置情報DPBから、平面位置情報IVPを除去する。
基準基板位置情報DPBは、XYZ座標系における位置なので、X、Y及びZを座標値(座標成分)とする座標DPB(X、Y、Z)で表される。Xの関数であるとともに、Z、Zθx及びZθyで表される平面位置情報IVP(Z、Zθx、Zθy)は、制御装置5によって、XYZ座標系における平面位置情報IVP(X、Y、Z)に変換される。基準基板位置情報DPBから平面位置情報IVPを除去するにあたって、制御装置5は、XYZ座標系におけるXY平面内の同じ位置、すなわちX、Yが同じ値のDPB(X、Y、Z)及びIVP(X、Y、Z)を抽出し、両者のZ同士の差分を演算する。その結果、得られた値が、投影モジュールPL1〜PL7が有する像面調整部33による焦点位置の補正量DPCとなる(図15参照)。すなわち、補正量DPCは、XYZ座標系におけるXY平面内の所定位置で、像面調整部33が投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置を調整するためのZ軸方向の補正量になる。
本実施形態において、補正量DPCは、1個の露光対象領域PA1等について、それぞれの投影モジュールPL1〜PL7に対向する位置に対応する基準基板位置情報DPBを用いて、それぞれの像面調整部33毎に求められる。制御装置5は、それぞれの投影モジュールPL1〜PL7の像面調整部33を、それぞれに対応する補正量DPCを用いて制御する。このようにすることで、それぞれの投影モジュールPL1〜PL7が露光光ELを照射する位置の基準基板位置情報DPBから補正量DPCを得ることができるので、投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置の補正精度を向上させることができる。
なお、制御装置5は、隣接する投影モジュールPL1、PL2の像面調整部33を、同一の補正量DPCを用いて制御してもよい。このようにすれば、補正量DPCの数を低減できるので、補正量DPCを求める際の手間及び時間をより低減できる。
基準基板位置情報DPBから平面位置情報IVPを除去した結果は、例えば、図16−1から図16−4に示すようになる。図16−1は、露光対象領域PA1における補正量DPCのデータ群DPC1を示し、図16−2は、露光対象領域PA2における補正量DPCのデータ群DPC2を示し、図16−3は、露光対象領域PA3における補正量DPCのデータ群DPC3を示し、図16−4は、露光対象領域PA4における補正量DPCのデータ群DPC4を示している。投影システムPSが有する投影モジュールPL1〜PL7のそれぞれの像面調整部33は、それぞれの露光対象領域PA1〜PA4を露光する際には、それぞれのデータ群DPC1〜DPC4に基づいて、投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置を調整する。
ステップS1025において、制御装置5は、得られた補正量DPCをマスクMの座標に変換して、記憶部5Mに記憶させる。ステップS1025における座標変換は、露光装置EXの制御アルゴリズムのためであり、必ずしも前述した座標変換をする必要はない。このようにして、補正量演算工程が終了し、本実施形態に係る焦点位置補正方法が終了する。その結果、露光時における投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置を補正するにあたって、投影システムPSが有する像面調整部33での焦点位置の補正量DPCを求めることができる。
本実施形態に係る焦点位置補正方法及び露光装置EXは、基準基板位置情報DPBを求め、これに基づいて求めた所定平面VPの平面位置情報IVPを基準基板位置情報DPBから除去して、投影光学系としての投影モジュールPL1〜PL7が有する焦点位置調整機構としての像面調整部33の補正量DPCを求める。このように、基板Pの露光、本実施形態に係る焦点位置補正方法及び露光装置EXは、現像及び計測を実行する必要はないので、補正量DPCを求める際の手間及び時間を軽減できる。
また、本実施形態に係る焦点位置補正方法及び露光装置EXは、第1の姿勢で求めた第1基準基板位置情報DP0と第2の姿勢で求めた第2基準基板位置情報DP90とに基づいて、基準基板位置情報DPBを求める。このようにすることで、一方向で基準基板位置情報DPBを求めるよりも広い範囲で得られた基準基板位置情報DPBに基づいて、補正量DPCを求めることができる。その結果、第2検出システム8の検出器8A〜8Dの届かない領域を露光する際であっても、補正量DPCによって投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置を調整できるため、基板Pの広い範囲にわたって精度よく焦点位置を制御することができる。
上記説明では第1の姿勢で求めた第1基準基板位置情報DP0と第2の姿勢で求めた第2基準基板位置情報DP90とを用いて基準基板位置情報DPBを求めたが、必ずしも両者を用いる必要はない。例えば、露光装置EXの仕様によって、基板ステージ2に保持される基板Pの姿勢が第1の姿勢又は第2の姿勢のいずれか一方に限られる場合も想定される。このような場合、制御装置5は、第1の姿勢で求めた第1基準基板位置情報DP0又は第2の姿勢で求めた第2基準基板位置情報DP90のいずれか一方を用いて基準基板位置情報DPBを求める。また、第1基準基板位置情報DP0と第2基準基板位置情報DP90との両方を制御装置5の記憶部5Mに登録し、制御装置5はレシピ(基板Pの姿勢が0度又は90度)に応じて切り替えてもよい。
露光しようとする基板Pの仕様が変更される場合、露光装置EXは、仕様の変更毎に、仕様が変更された基板を基準基板として本実施形態に係る焦点位置補正方法を実行し、得られた補正値を記憶部5Mに記憶させてデータベース化してもよい。また、露光装置EXは、仕様の異なる複数の基準基板から像面調整部33の補正量DPCを求め、データベース化して記憶部5Mに記憶させてもよい。このようにすることで、露光対象の基板に応じた適切な補正量DPCを用いて露光することができるので、露光時に焦点位置を補正する際の精度が向上する。
(露光方法)
基板Pに露光光ELを照射して、マスクMに形成されたパターンの像を基板Pに投影露光する際に、露光装置EXは、本実施形態に係る露光方法を実行する。この場合、露光装置EXの制御装置5は、本実施形態に係る焦点位置補正方法を用いて求めた、投影システムPSの像面調整部33の補正量DPCに基づいて、像面調整部33を制御することにより、それぞれの投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置を調整する。同時に、制御装置5は、第2検出システム8によって計測された基板Pの表面Ppの位置情報に基づいて、基板ステージ2によるレベリング制御を実行する。このようにして、露光装置EXは、露光時において、投影モジュールPL1〜PL7が基板Pに投影するパターンの像を、基板Pの表面Ppに結像させることができる。
同一のパターンを転写する一群の基板P(1ロット)を露光する際に、露光装置EXは、1ロットの最初の1枚の基板Pを基準基板として本実施形態に係る焦点位置補正方法を実行し、得られた補正値に基づいて、1ロット中の残りの基板Pを露光してもよい。このようにすることで、実際に露光する基板を含むロットから得られた計測結果に基づいて補正量DPCを求めるので、露光時に焦点位置を補正する際の精度が向上する。
(デバイス製造方法)
図17は、本実施形態に係るデバイス製造方法の手順を示すフローチャートである。本実施形態に係るデバイス製造方法は、半導体デバイス等のデバイスを製造する。本実施形態に係るデバイス製造方法では、まず、デバイスの機能・性能設計が行われる(ステップS201)。次に、設計に基づいたマスク(レチクル)が製作される(ステップS202)、次に、デバイスの基材である基板が製造される(ステップS203)。次に、本実施形態に係る露光方法を用いて、マスクパターンを露光光で基板を露光してマスクパターンを基板に転写する工程と、露光された基板(感光剤)を現像して、転写されたアライメントマークを含むパターンに対応する露光パターン層(現像された感光剤の層)を形成し、この露光パターン層を介して基板を加工する工程とを含む基板処理(露光処理)が実行される(ステップS204)。ステップS204の基板処理において行われる本実施形態に係る露光方法では、上述したように、本実施形態に係る焦点位置補正方法によって露光装置EXの各投影モジュールPL1〜PL7の焦点位置が制御される。加工された基板が、ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程等の加工プロセスを含むデバイス組立工程(ステップS205)及び検査(ステップS206)等を経ることにより、デバイスが製造され、出荷される。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、上記実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、上述の実施形態の基板Pとしては、ディスプレイデバイス用のガラス基板のみならず、半導体デバイス製造用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されているような、基板を保持する基板ステージと、基板を保持せずに、基準マークが形成された基準部材及び/又は各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置を採用することができる。
また、露光装置EXの種類としては、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置に限られず、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスク等を製造するための露光装置等にも広く適用できる。
また、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
また、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に記載されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン、反射パターン又は発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
また、上述の実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度及び光学的精度を保つように組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種 機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組立工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組立工程の前に、各サブシステム個々の組立工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組立工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
また、上述の実施形態及び変形例の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の置換又は変更を行うことができる。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態及び変形例で引用した露光装置等に関するすべての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
また、上述の実施形態では、本発明を露光装置に適用するものとして説明したが、本発明は、露光装置に限定されず、例えば基板Pに設けられた複数の被処理領域を顕微鏡等で順次観察して検査する検査装置等にも適用することができる。このように、上記実施形態及びその変形例に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、実施形態の組合せ及び運用技術等は、すべて本発明の範疇に含まれる。
1 マスクステージ
2 基板ステージ
3 マスクステージ駆動システム
4 基板ステージ駆動システム
5 制御装置
6 干渉計システム
7 第1検出システム
8 第2検出システム
8A〜8D 検出器
9 アライメントシステム
10 ベースプレート
11、12 コラム
13 ボディ
16 基板保持部
16P 基板保持面
33 像面調整部
40 空間像計測装置
DP0 第1基準基板位置情報
DP1〜DP4 露光対象領域情報
DP90 第2基準基板位置情報
DPB、DPB1、DPB2 基準基板位置情報
DPBR 基板裏面位置情報
DPC 補正量
EX 露光装置
IL1〜IL7 照明モジュール
IR1 照明領域
IS 照明システム
IVP 平面位置情報
M マスク
P 基板
PB 基準基板
PL1〜PL7 投影モジュール
PR1〜PR7 投影領域
PS 投影システム
PZ1〜PZ4 検出領域
RPS 投影モジュール領域

Claims (18)

  1. 露光装置の基板ステージの基板保持面に保持された所定基板の表面の位置に関する第1位置情報を求めることと、
    前記第1位置情報に基づいて求めた所定平面の位置に関する第2位置情報を前記第1位置情報から除去して、前記露光装置が有する投影システムの焦点位置調整機構の補正量を求めることと、
    を含む焦点位置補正方法。
  2. 前記第1位置情報を求めるときには、
    前記所定基板が前記基板ステージに対して所定の向きに保持された第1の姿勢で求めた、前記所定基板全体の表面の位置に関する情報と、前記第1の姿勢に対して前記基板保持面と直交する軸周りに前記所定基板を90度回転させた第2の姿勢で求めた、前記所定基板全体の表面の位置に関する情報と、に基づいて前記第1位置情報を求める、請求項1に記載の焦点位置補正方法。
  3. 前記第1の姿勢で求めた前記所定基板の表面の位置の計測値と、前記第1の姿勢で求めた前記所定基板の裏面の位置の計測値と、前記所定基板の厚さの設計値とを用いて前記第1の姿勢での前記所定基板全体の表面の位置に関する情報を求め、
    前記第2の姿勢で求めた前記所定基板の表面の位置の計測値と、前記第2の姿勢で求めた前記所定基板の裏面の位置の計測値と、前記所定基板の厚さの設計値とを用いて前記第2の姿勢での前記所定基板全体の表面の位置に関する情報を求める、請求項2に記載の焦点位置補正方法。
  4. 前記第1位置情報を求めるときには、
    前記投影システムから出射される露光光の投影領域に対して前記基板ステージが前記所定基板を移動させる走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、
    前記走査方向と直交する方向に所定量移動した位置で、前記走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、
    を前記第1の姿勢で前記基板ステージに保持された前記所定基板全体及び前記第2の姿勢で前記基板ステージに保持された前記所定基板全体に対して繰り返す、請求項2又は3に記載の焦点位置補正方法。
  5. 前記第1位置情報を求めるときには、
    前記投影システムから出射される露光光の投影領域に対して前記基板ステージが前記所定基板を移動させる走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、
    前記走査方向と直交する方向に所定量移動した位置で、前記走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、
    を繰り返して、前記所定基板全体の前記第1位置情報を検出する、請求項1に記載の焦点位置補正方法。
  6. 前記補正量を求めるときには、
    少なくとも3箇所の前記第1位置情報から前記第2位置情報を求める、請求項1から5のいずれか1項に記載の焦点位置補正方法。
  7. 前記補正量を求めるときには、
    前記投影システムが有する複数の投影モジュールに対応する前記所定基板の領域に存在する少なくとも3箇所の前記第1位置情報から、前記第2位置情報を求める、請求項6に記載の焦点位置補正方法。
  8. 前記補正量を求めるときには、
    前記投影システムが有する複数の投影モジュールに対向する位置に対応する前記第1位置情報を用いて、それぞれの前記投影モジュールに対して前記補正量を求める、請求項1から7のいずれか1項に記載の焦点位置補正方法。
  9. 基板に露光光を照射して、マスクに形成されたパターンの像を前記基板に投影露光する際に、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の焦点位置補正方法を用いて求めた、前記投影システムの前記焦点位置調整機構の補正量に基づき、前記焦点位置調整機構を制御する露光方法。
  10. 請求項9に記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像して、転写された前記パターンに対応する露光パターン層を形成することと、
    前記露光パターン層を介して前記基板を加工することと、
    を含むデバイス製造方法。
  11. 基板に露光光を照射して、マスクに形成されたパターンの像を前記基板に投影露光する投影システムと、
    基板保持面に前記基板を保持するとともに、前記投影システムから出射される露光光の投影領域に対して基板を走査方向に移動させる基板ステージと、
    前記基板保持面に保持された前記基板の表面の位置を少なくとも計測する基板側計測システムと、
    前記基板側計測システムが計測した所定基板の計測結果に基づいて前記所定基板の表面の位置に関する第1位置情報を求め、前記第1位置情報に基づいて求めた所定平面の位置に関する第2位置情報を前記第1位置情報から除去して、前記投影システムが有する焦点位置調整機構の補正量を求め、前記補正量に基づいて前記焦点位置調整機構を制御する制御装置と、
    を含む露光装置。
  12. 前記制御装置は、
    前記所定基板が前記基板ステージに対して所定の向きに保持された第1の姿勢で求めた、前記所定基板全体の表面の位置に関する情報と、前記第1の姿勢に対して前記基板保持面と直交する軸周りに前記所定基板を90度回転させた第2の姿勢で求めた、前記所定基板全体の表面の位置に関する情報と、に基づいて前記第1位置情報を求める、請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記制御装置は、
    前記第1の姿勢で求めた前記所定基板の表面の位置の計測値と、前記第1の姿勢で求めた前記所定基板の裏面の位置の計測値と、前記所定基板の厚さの設計値とを用いて前記第1の姿勢での前記所定基板全体の表面の位置に関する情報を求め、
    前記第2の姿勢で求めた前記所定基板の表面の位置の計測値と、前記第2の姿勢で求めた前記所定基板の裏面の位置の計測値と、前記所定基板の厚さの設計値とを用いて前記第2の姿勢での前記所定基板全体の表面の位置に関する情報を求める、請求項11に記載の露光装置。
  14. 前記基板側計測システムは、
    前記走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、
    前記走査方向と直交する方向に所定量移動した位置で、前記走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、
    を前記第1の姿勢で前記基板ステージに保持された前記所定基板全体及び前記第2の姿勢で前記基板ステージに保持された前記所定基板全体に対して繰り返し、
    前記制御装置は、前記基板側計測システムが繰り返して行った計測結果に基づいて、前記所定基板全体の前記第1位置情報を求める、請求項12又は13に記載の露光装置。
  15. 前記基板側計測システムは、
    前記走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、
    前記走査方向と直交する方向に所定量移動した位置で、前記走査方向に向かって前記所定基板の表面の位置を計測することと、を繰り返し、
    前記制御装置は、前記基板側計測システムが繰り返して行った計測結果に基づいて、前記所定基板全体の前記第1位置情報を求める、請求項11に記載の露光装置。
  16. 前記制御装置は、
    少なくとも3箇所の前記第1位置情報から前記第2位置情報を求める、請求項11から15のいずれか1項に記載の露光装置。
  17. 前記制御装置は、
    前記投影システムが有する複数の投影モジュールに対応する前記所定基板の領域に存在する少なくとも3箇所の前記第1位置情報から、前記第2位置情報を求める、請求項16に記載の露光装置。
  18. 前記制御装置は、
    前記投影システムが有する複数の投影モジュールに対向する位置に対応する前記第1位置情報を用いて、それぞれの前記投影モジュールに対して前記補正量を求める、請求項11から17のいずれか1項に記載の露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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