JP2013245971A - 沸騰水型原子炉用制御棒 - Google Patents

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Abstract

【課題】応力腐食割れを抑制でき、中性子吸収金属棒の座屈を防止できる沸騰水型原子炉用制御棒を提供する。
【解決手段】横断面形状が十字形をしている沸騰水型原子炉用制御棒は、4枚のブレード、タイロッド、ハンドル及び下部支持部材を有する。4枚のブレードはタイロッドから四方に伸びている。各ブレードは、横断面がU字状をしてタイロッド4に取り付けられているシース3及びシース内に配置された複数のハフニウム棒5を有する。ハフニウム棒5の下部領域はその上部領域よりも直径が小さい。シース3の下部領域は、ブレード2の幅方向及び制御棒の軸方向にそれぞれ凹凸が繰り返される形状を有する。シース3に形成された凹部がブレード2の幅方向で隣り合うハフニウム棒5の下部領域の相互間に挿入されており、シース3に形成された凸部がハフニウム棒5の下部領域の側面近くに達している。
【選択図】図2

Description

本発明は、沸騰水型原子炉用制御棒に関する。
沸騰水型原子炉で使用される制御棒は、横断面が十字形をしており、原子炉圧力容器内に配置されて原子炉圧力容器の底部に設けられる制御棒駆動機構に連結される。その制御棒は、制御棒駆動機構によって、炉心に装荷された4体の燃料集合体の相互間に出し入れされ、原子炉の起動及び停止を行い、さらに、原子炉運転中における原子炉出力の調節を行う。
沸騰水型原子炉で用いられる従来の制御棒として、軸心に配置されたタイロッド、及びこのタイロッドから四方に伸びて複数の中性子吸収棒を有する4枚のブレードを備えた制御棒が知られている(特開2002−250787号公報及び特開2011−220946号公報参照)。この制御棒において、ハンドルがタイロッドの上端に取り付けられ、下部支持部材がタイロッドの下端に取り付けられている。ブレードを構成する、横断面がU字状のシースの両側端部が溶接にてタイロッドに接合されており、シースの上端がハンドルに、シースの下端が下部支持部材に溶接にて接合されている。中性子吸収棒は、中性子吸収材であるBCを、上下端部が密封された被覆管内に充填している。このような複数の中性子吸収棒がシース内でハンドルと下部支持部材の間に配置される。複数の中性子吸収棒は、各ブレードのシース内で、タイロッドからブレードの先端部に向かって一列に配置されている。
被覆管内にBCを充填して構成される複数の中性子吸収棒を有する制御棒では、これらの中性子吸収棒がシース内に配置されているだけであり、その被覆管は制御棒の強度部材にはならない。また、この制御棒では、一般に、複数の開口部が制御棒の構造部材であるシースに形成されており、制御棒が原子炉圧力容器内に配置されているとき、原子炉圧力容器内の炉水が、これらの開口部を通して中性子吸収棒が配置されるシース内に供給される。
また、従来の制御棒として、制御棒の長寿命化を図るために、中性子吸収材としてBCではなくハフニウムを用いた制御棒が存在する。この制御棒は、上記したBCを充填した中性子吸収棒を有する制御棒において、その中性子吸収棒の替りに、ハフニウム金属の丸棒を中性子吸収棒として用い、ハフニウム金属の丸棒(ハフニウム棒)をシース内に配置した構成を有する。ハフニウム棒は、下部領域の直径が上部領域の直径よりも小さくなっている。ハフニウムの比重はBCの比重よりも大きく、ハフニウム棒の下部領域を細くしないで上部領域と同じ太さにした場合には、制御棒の重量が重くなってしまい、制御棒の炉心への挿入に時間を要し、原子炉のスクラムに支障きたす可能性がある。また、原子炉圧力容器内で使用される制御棒では、制御棒の上端部に行くに従い、中性子吸収能力の減耗率が高くなる傾向にあることが知られている。以上の理由により、ハフニウム棒を有する制御棒では、制御棒の有効長において、ハフニウム棒の上部領域の直径がハフニウム棒の下部領域の直径に比べ大きくなっている。
また、複数のハフニウム棒を有する制御棒では、それぞれのブレードにおいて、上部領域におけるハフニウム棒の本数と下部領域におけるハフニウム棒の本数は同じである。このため、タイロッドからブレードの先端部に向かって一列に配置されたハフニウム棒相互間に形成される隙間の幅が、制御棒の上部領域よりも制御棒の下部領域において広くなっており、タイロッドからブレードの先端部に向かうブレードの幅方向においてハフニウム棒の偏りを防止するために、金属板材で構成されたスペーサがシース内に配置されて各ハフニウム棒を支持している。原子炉の運転中において、原子炉圧力容器内に配置された制御棒内のハフニウム棒は熱膨張により長手方向に伸びるために、ハフニウム棒は、スペーサに固定されていなく、スペーサに形成された貫通孔に挿入された状態でこのスペーサによって保持される。このスペーサは、制御棒の軸方向において、所定の間隔で複数個配置されている。一般的に、これらスペーサは横断面がU字状をしているシースの内面に溶接にて固定される。このような典型的なスペーサは、JNESの広報誌である原子力施設運転管理年報 平成19年版参考2に記載されている。
特開昭63−121790号公報も、下部領域の直径が上部領域よりも小さいハフニウム棒を横断面がU字状をしたシース内に配置している制御棒を記載している。この制御棒では、ブレードの厚み方向において、シースの対向するそれぞれの側面を制御棒の軸方向における同じ位置で内側に窪ませて各側面に窪みを形成し、ブレードの幅方向に配置した各ハフニウム棒の下部領域をこれらの窪みによって支持している。このため、ハフニウム棒の下部領域が、ブレードの厚み方向(ブレードの幅方向に直交する方向)おいて移動することが防止される。
近年、原子炉で用いられている制御棒において、照射誘起応力腐食割れ(IASCC:Irradiation Assisted Stress Corrosion Cracking)が原因と考えられる制御棒構造部材の劣化現象が認められている。その一事例は、平成18年5月31日経済産業省原子力安全・保安院「沸騰水型原子力発電所のハフニウム板型制御棒のひび等に関する調査報告書の公表等について」にて公開されている。
IASCCは、中性子照射量、付加応力及び環境条件の3条件が重なったときに発生すると考えられている。一般的に、中性子照射量は、制御棒において、制御棒の挿入端部であるハンドル側に近づくに伴って大きくなる傾向にある。また、連続的な付加応力の発生原因の一つとして、制御棒製作時の溶接施工に伴う残留応力の影響が考えられる。更に、環境条件として、炉水中で非常に狭いすき間を形成するように構造部材が互いに対向して配置されている構成、いわゆる隙間環境形成が、IASCCの発生に関与している可能性があると考えられている。
IASCC現象に関する一般的な記述が、P. Scott, Areview of irradiation assisted stress corrosion cracking, Journal of Nuclear Materials 211(1994), pages 101-122になされている。
特開2002−250787号公報 特開2011−220946号公報 特開昭63−121790号公報
JNES 広報誌:原子力施設運転管理年報平成19年版 534/893 参考2 平成18年5月31日経済産業省原子力安全・保安院「沸騰水型原子力発電所のハフニウム板型制御棒のひび等に関する調査報告書の公表等について」 P. Scott, Areview of irradiation assisted stress corrosion cracking, Journal of Nuclear Materials 211(1994), pages 101-122
下部領域の直径が上部領域の直径よりも小さい、ハフニウム棒等の中性子吸収金属棒を有する制御棒において、中性子吸収金属棒を支持するスペーサを金属中性子吸収棒の直径が小さくなっている下部領域全域に亘ってスペーサを配置した場合には、実質的に、中性子吸収金属棒の下部領域の直径が上部領域の直径と同じである場合と同様になり、制御棒の重量が増加してしまう。このため、そのスペーサを制御棒の軸方向に複数箇所配置し、これらのスペーサにより中性子吸収金属棒の下部領域を支持し、制御棒の重量を軽減している。このため、スペーサをシースに溶接にて固定している。
このような制御棒では、中性子吸収金属棒が挿入されるスペーサの貫通孔の内面とこの貫通孔に挿入された中性子吸収金属棒の外面の間が隙間環境となる可能性があり、また、スペーサがシースに溶接で接合されるためにスペーサ及びシースに残留応力の影響があると考えられる。スペーサは中性子照射量の低い制御棒の有効長の下部領域に配置されているが、制御棒の製品信頼性の向上のために、IASCCの発生要因である隙間環境の排除及び溶接残留応力の低減が求められている。
本発明の目的は、応力腐食割れを抑制することができ、中性子吸収金属棒の座屈を防止することができる沸騰水型原子炉用制御棒を提供することにある。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、タイロッドから四方に伸びる4枚のブレードが、横断面がU字状をしており、両側端部がタイロッドに溶接にて接合されているシース、及びシース内に配置されて下部領域の直径が上部領域の直径よりも小さい複数の中性子吸収金属棒を有し、
シースの、中性子吸収金属棒の下部領域に対向する下部領域には、内側に向かって突出され、ブレードの幅方向において隣り合う中性子吸収金属棒の下部領域の相互間にそれぞれ挿入された、シースの一部である複数の第1突出部、及び内側に向かって突出され、突出長さが第1突出部よりも短くて互いに対向している、シースの一部である複数対の第2突出部が形成され、
対向する第2突出部間に中性子吸収金属棒の下部領域が配置されることにある。
ブレードの幅方向において隣り合う中性子吸収金属棒の下部領域の相互間にそれぞれ挿入された第1突出部、及び内側に向かって突出され、突出長さが第1突出部よりも短くて互いに対向している対の第2突出部が、それぞれ、シースの一部であるので、従来例のように、中性子吸収金属棒の下部領域を支持するスペーサをシースに溶接することを回避することができ、制御棒における応力腐食割れを抑制することができる。さらに、第1突出部がブレードの幅方向における、中性子吸収金属棒の下部領域の移動を拘束し、対向している対の第2突出部がブレードの厚み方向における、中性子吸収金属棒の下部領域の移動を拘束するので、中性子吸収金属棒の座屈を防止することができる。
本発明によれば、制御棒において応力腐食割れを抑制することができ、中性子吸収金属棒の座屈を防止することができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の沸騰水型原子炉用制御棒の斜視図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒の下部領域の一部におけるブレードの拡大斜視図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV−IV断面図である。 図2のV−VI断面図である。 図2のVI−VI断面図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒が配置された炉心の1つのセルの構成図である。 図1に示す沸騰水型原子炉用制御棒の中性子吸収金属棒に軸圧縮荷重が加わった場合における中性子吸収金属棒の座屈モードを模式化した説明図である。 本発明の他の実施例である実施例2の沸騰水型原子炉用制御棒における1つのブレードの横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例3の沸騰水型原子炉用制御棒における1つのブレードの横断面図である。 本発明の他の実施例である実施例4の沸騰水型原子炉用制御棒における1つのブレードの横断面図である。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の沸騰水型原子炉用制御棒(以下、単に制御棒という)を、図1から図6を用いて説明する。
本実施例の制御棒1は、ブレード2、タイロッド4、ハンドル6及び下部支持部材7を有し、制御棒1の横断面形状は十字形をしている。タイロッド4は、制御棒1の軸心に配置され、4枚のブレード2がタイロッド4から四方に伸びている。各ブレード2は、横断面がU字状をしているステンレス鋼製のシース3、及びシース3内に配置された中性子吸収金属棒である複数のハフニウム棒5を有する。
横断面形状が十字形であるハンドル6がタイロッド4の上端に溶接にて取り付けられ、また、横断面形状が十字形である下部支持部材7がタイロッドの下端に溶接にて取り付けられる。各ブレード2の横断面がU字状をしているシース3の両側端部がタイロッド4に溶接にて接合される。シース3の上端がハンドルに、シース3の下端が下部支持部材7に、それぞれ、溶接にて接合される。複数のハフニウム棒5が、ハンドル6と下部支持部材7の間でシース3内に配置され、各ブレード2においてタイロッド4からブレード2の先端部に向かって一列に配置されている。落下速度リミッタ8が下部支持部材7の下端部に取り付けられている。
これらのハフニウム棒5は、中実の丸棒であり、タイロッド4からブレード2の先端部に向かって一列に配置されている(例えば、図2参照)。各ハフニウム棒5は下部領域の直径が上部領域の直径よりも小さくなっている。このため、各ブレード2において、ハフニウム棒5の相互間に形成される隙間の幅は、直径が小さい下部領域で上部領域よりも広くなっている(図2及び図3参照)。ハフニウム棒5の上部領域では、複数のハフニウム棒5がシース3内において隙間なく一列に配置されている。各ハフニウム棒5は、軸方向において一か所の段付き部を形成した中実の丸棒である。このような形状のハフニウム棒5の採用は、制御棒1の重量を軽減させるためであり、原子炉圧力容器内で中性子照射量の比較的少ない制御棒1の下部領域におけるハフニウムの使用量を少なくしている。
制御棒1では、シース3の、ハフニウム棒5の上部領域に対向する両側面が平面になっており、シース3の、ハフニウム棒5の下部領域に対向する両側面には、ブレード2の幅方向及び制御棒1の軸方向にそれぞれ凹凸面が形成される。すなわち、ハフニウム棒5の上部領域に対向する、シース3の上部領域には平面領域9が形成され、ハフニウム棒5の下部領域に対向する、シース3の下部領域には凹凸面領域10が形成される。平面領域9は、図1に示すように、シース3の上端から下部支持部材7に向かう長さLの領域であり、凹凸面領域10は平面領域9の下端からシース3の下端までの長さLの領域である。平面領域9及び凹凸面領域10におけるシース3の厚みは、ともにtである。
制御棒1に用いられるシース3の形状を、図2から図6を用いて詳細に説明する。特に、シース3の凹凸面領域10の形状について説明する。各ブレード2において、ハフニウム棒5の直径が小さい下部領域に対向している、シース3の凹凸面領域10(図1における長さLの領域)には、シース3の対向するそれぞれの側面に、隣り合うハフニウム棒5の相互間に形成されるそれぞれの隙間に入り込む凹部11A及び11Bがそれぞれ形成されている(図3及び図4参照)。各ブレード2において、各ハフニウム棒5に対向している、シース3の各側面の部分には凸部12A及び12Bがそれぞれ形成されている(図3及び図4参照)。凹部11A及び11B及び凸部12A及び12Bは、それぞれ、曲面により形成されている。ハフニウム棒5を間に挟んで対向する一対の凸部12Bのそれぞれの最も外側に位置する部分での内面間の寸法は、平面領域9においてシース3の対向している部分の内面間の寸法と同じである。凸部12A(第2突出部)は、凹部11A(第1突出部)及び凹部11Bとの関係では凸部であるが、凸部12Bとの関係では凹部となる(図5参照)。凹部11Bは、凸部12Bとの関係では、凹部であるが、凹部11Aとの関係では凸部となる(図6参照)。
凸部12Aの最も外側に位置する部分での内面(図3参照)、凹部11Bの最も内側に位置する部分での内面(図4参照)及び凹部11Aの最も内側に位置する部分での内面(図3参照)の順に、凸部12Bの最も外側に位置する部分での内面(図4参照)よりも内側に位置しており、凹部11Aの最も内側に位置する部分での内面が、凹部11A、凹部11B、凸部12A及び凸部12Bのそれぞれの上記内面のうちで最も内側に位置している。また、凸部12Bの最も外側に位置する部分での内面が、凸部12A及び凸部12Bのそれぞれの上記内面のうちで最も外側に位置している。
この結果、対向している一対の凹部11Bのそれぞれの最も内側に位置する部分の内面間の寸法は、対向している一対の凹部11Aのそれぞれの最も内側に位置する部分の内面間の寸法よりも大きくなっている。対向している一対の凸部12Aのそれぞれの最も外側に位置する部分の内面間の寸法は、対向している一対の凹部11Bのそれぞれの最も内側に位置する部分の内面間の寸法よりも大きくなっている。対向している一対の凸部12Bのそれぞれの最も外側に位置する部分の内面間の寸法は、対向している一対の凸部12Aのそれぞれの最も外側に位置する部分の内面間の寸法よりも大きくなっている。対向している一対の凸部12Aのそれぞれの最も外側に位置する部分の内面は、ハフニウム棒5の下部領域の外面付近まで凸部12Bの最も外側に位置する部分での内面よりも内側に突出しており(図5参照)、対向している一対の凸部12Aのそれぞれの最も外側に位置する部分の内面間の寸法gは、ハフニウム棒5の下部領域の直径Dよりも若干大きくなっている。なお、対向している一対の凹部11Aのそれぞれの最も内側に位置する部分の内面間の寸法S(図3参照)は、ハフニウム棒5の下部領域の直径Dよりも小さくなっている。
制御棒1の軸方向における或る凸部12Aの位置でのシース3の横断面では、凸部12A及び凹部11Aがブレード2の幅方向においてシース3の側面に交互に形成されている(図3参照)。制御棒1の軸方向における或る凸部12Bの位置でのシース3の横断面では、凸部12B及び凹部11Bがブレード2の幅方向においてシース3の側面に交互に形成されている(図4参照)。このように、シース3の凹凸面領域10では、シース3の側面がブレード2の幅方向で凹凸形状になっている。ブレード2の幅方向における或る凸部12Bの位置でのシース3の縦断面では、凸部12A及び凸部12Bが制御棒1の軸方向においてシース3の側面に交互に形成されている(図5参照)。ブレード2の幅方向における或る凹部11Bの位置でのシース3の縦断面では、凹部11A及び凹部11Bが制御棒1の軸方向においてシース3の側面に交互に形成されている(図6参照)。このように、シース3の凹凸面領域10では、シース3の側面が制御棒1の軸方向で凹凸形状になっている。
対向している一対の凹部11Aのそれぞれの最も内側に位置する部分の内面間の寸法Sは、ハフニウム棒5の下部領域の直径Dよりも小さくなっているため、その一対の凹部11Aは、ハフニウム棒5の下部領域の相互間に向かって内側に突出し、ハフニウム棒5の下部領域の相互間に挿入されている(図3参照)。このため、シース3内に配置された各ハフニウム棒5の下部領域は、ハフニウム棒5の下部領域の相互間にそれぞれ挿入された対になっているシース3の凹部11Aによって、ブレード2の幅方向への移動が拘束される。また、各ハフニウム棒5の下部領域は、ハフニウム棒5の下部領域に向かって内側に突出している凸部12Aによってブレード2の厚み方向への移動が拘束される。
沸騰水型原子炉は、図7に示すように、複数の燃料集合体13が装荷されている炉心を原子炉圧力容器(図示せず)内に形成しており、炉心に挿入される複数の制御棒1を有している。炉心には、1本の制御棒1及びこの制御棒1の周囲を取り囲む4体の燃料集合体13で構成される複数のセルが存在する。各セル内の4体の燃料集合体13の各下端部は、原子炉圧力容器内で炉心の下端に配置された燃料支持金具(図示せず)により支持され、これら4体の燃料集合体13の上端部は、炉心の上端に配置された上部格子板14によって保持される。1つのセル内で4体の燃料集合体13の相互間には、冷却水が存在する水ギャップ領域が形成され、この水ギャップ領域内に制御棒1が挿入される。
対向している一対の凸部12Bのそれぞれの最も外側に位置する部分の外面間の寸法g(図5参照)は、平面領域9におけるシース3の対向する外面間の寸法(ブレード2の厚み)と同じであり、上記した水ギャップ領域の幅(隣り合う燃料集合体13の間の寸法)よりも小さくなっている。このため、制御棒1の燃料集合体13の相互間への挿入及びその相互間からの引き抜きを容易に行うことができる。対向している一対の凸部12Aの最も外側に位置する部分での外面間の寸法S(図3参照)は、寸法gよりも小さくなっている。
上記した平面領域9及び凹凸面領域10を有する、横断面がU字状をしたシース3は、ステンレス鋼板材の凹凸面領域10を形成する部分にプレス加工により凹部11A及び11B及び凸部12A及び12Bをそれぞれ形成し、その後、このステンレス鋼板材をプレス加工によりU字状に曲げて製作することができる。このため、凹凸面領域10を形成している横断面がU字状をしたシース3の製作を容易に行うことができる。
沸騰水型原子炉の運転中に、万が一、何らかの異常が発生した場合には、制御棒1が炉心に緊急挿入(スクラム)され、沸騰水型原子炉が緊急停止される。スクラム時には、制御棒1のハフニウム棒5に、長手方向において、圧縮荷重及び引張荷重が発生する。スクラム時におけるスクラム挿入力をFcとすると、スクラム開始時に、制御棒駆動機構による挿入力(スクラム駆動力)Fcは停止している制御棒1に動き出しの慣性力として作用する。このため、制御棒1は、(1)式で表される軸圧縮荷重Fcompを受ける。
comp=m×(Fc/m)=Fc …(1)
ここで、mは制御棒の質量である。
軸圧縮荷重Fcompは、制御棒1のタイロッド4及びシース3に作用し、シース3内のハフニウム棒5には作用しない。スクラム時に制御棒1が炉心に全挿入されて停止するときには、制御棒1のハフニウム棒5に慣性力が作用し、このハフニウム棒5は式(2)で表される軸圧縮荷重Faを受ける。
Fa=m×a …(2)
ここで、mはハフニウム棒の質量、及びaはスクラム停止加速度である。
ハフニウム棒5に軸圧縮荷重Faが加わった場合におけるハフニウム棒5の座屈モードを、図8を用いて説明する。図8(A)は、周辺になんら支持されない状態での実行長さL’のハフニウム棒5における、上下端部支持条件での座屈モードを示している。図8(B)は、実行長さL’のハフニウム棒5を長手方向において長さが等しい上部領域hと下部領域hに分割する長手方向の位置に、ブレード2の厚み方向において剛な支持点PS(例えば、凸部12A)を設けた場合におけるハフニウム棒5の座屈モードを示している。オイラーの臨界座屈荷重式によれば、臨界座屈荷重はハフニウム棒5の実行長さL’の二乗に反比例する。したがって、図8(B)に示すように、支持点PS(例えば、凸部12A)を設けることにより、図8(B)に示す状態では、ハフニウム棒5の座屈長さは図8(A)に示す状態でのハフニウム棒5の座屈長さ1/2となり、このため、軸圧縮荷重Faがハフニウム棒5の両端部に作用してハフニウム棒5がブレード2の厚み方向に曲げられる場合には、ブレード2の厚み方向におけるハフニウム棒5の座屈荷重を1/4に低減することができる。
制御棒1では、図5に示すように、制御棒1の軸方向において複数対の凸部12Aシース3に形成されてハフニウム棒5の直径が小さい下部領域がそれぞれの対の凸部12A間に配置されているため、軸圧縮荷重Faの作用により、ハフニウム棒5が図8(B)に示すようにブレード2の厚み方向に曲げられる場合には、ハフニウム棒5の長手方向の中央部が(g−D)/2移動すると、ハフニウム棒5の長手方向の中央部が支持点PS(例えば、凸部12A)に接触する。このため、ハフニウム棒5に発生する曲げ応力が低減される。実際には、支持点PSはシース3の凸部12Aであるために剛ではなく弾性支持点であるが、支持点PSがハフニウム棒5の曲げに対する抵抗となるために、支持点PS、すなわち、凸部12Aによって、ハフニウム棒5の、ブレード2の厚み方向における座屈許容応力を向上させることができる。
ブレード2の幅方向では、隣り合うハフニウム棒5の下部領域のそれぞれの相互間に、シース3に形成された、互いに向かい合って形成された対となる凹部11Aが挿入され、対になっている各凹部11Aのそれぞれの最も内側に位置する部分の内面間の寸法Sは、ハフニウム棒5の下部領域の直径Dよりも小さくなっている。このような対になっている凹部11Aが、図9(B)に示されたハフニウム棒5の長手方向の中央部の位置に配置されていることを想定する。軸圧縮荷重Faがハフニウム棒5の両端部に作用してハフニウム棒5がブレード2の幅方向に曲げられる場合には、ブレード2の幅方向におけるハフニウム棒5の座屈荷重が、前述したハフニウム棒5がブレード2の厚み方向に曲げられる場合と同様に、1/4に低減される。本実施例の制御棒1では、ブレード2の幅方向で隣り合うハフニウム棒5の下部領域のそれぞれの相互間に挿入される対になっている凹部11Aは、制御棒1の軸方向に複数個形成されるために、ハフニウム棒5の、ブレード2の幅方向における座屈許容応力をさらに向上させることができる。
本実施例によれば、上記したように、スペーサ3の一部である凹部11A及び凸部12Aによりハフニウム棒5の下部領域をブレード2の幅方向及び厚み方向に支持することができるため、従来の制御棒のように、ハフニウム棒5の下部領域を支持するスペーサを制御棒のシース内に配置してこのスペーサをシースに溶接する必要がなくなり、制御棒1におけるIASCC発生のポテンシャルを低減することができる。
本実施例では、凹部11A及び11B及び凸部12A及び12Bがシース3によって形成されているので、制御棒1の重量が増加することはない。
したがって、本実施例によれば、制御棒において応力腐食割れを抑制することができ、中性子吸収金属棒であるハフニウム棒5の座屈を防止することができる。
ハフニウムは吸収核連鎖型中性子吸収材であり、吸収核連鎖型中性子吸収材としては、ハフニウム以外にユーロピウム及びタンタル等がある。吸収核連鎖型中性子吸収材は、中性子吸収反応により生成される核種あるいはその壊変核種の中にさらに中性子を吸収する核種を生成する中性子吸収効果の遅い中性子吸収材である。中性子吸収金属棒として、ハフニウム棒5の替りに、ユーロピウムまたはタンタルを含む中性子吸収金属棒を用いても良い。
本発明の他の実施例である実施例2の沸騰水型原子炉用制御棒を、図9を用いて説明する。本実施例の制御棒1Aは、制御棒1においてシース3をシース3Aに替えた構成を有している。シース3Aは、凹凸面領域10の凹凸を曲面ではなく図9に示すように折れ曲がった直線状にした構成を有する。制御棒1Aの他の構成は制御棒1と同じである。制御棒1Aのシース3Aには、制御棒1と同様に、ハフニウム棒5の上部領域に対向する、シース3Aの上部領域には平面領域が形成され、ハフニウム棒5の下部領域に対向する、シース3の下部領域には凹凸面領域が形成される。この凹凸面領域には、図9に示すようにブレード2の幅方向において、凹部15(第1突出部)及び凸部16(第2突出部)が交互に形成される。対となって対向している凹部15のそれぞれの最も内側に位置する部分での内面間の寸法Sは、ハフニウム棒5の下部領域の直径Dよりも小さくなっている。対になっている凹部15が、ブレード2の幅方向において隣り合うハフニウム棒5の下部領域の相互間に挿入されている。対となって対向している凸部16のそれぞれの最も外側に位置する部分での外面間の寸法Sは、制御棒1Aの平面領域におけるシース3Aの対向する外面間の寸法(制御棒1の寸法gに相当)よりも狭くなっている。対となって対向している凸部16のそれぞれの最も外側に位置する部分での内面間に、ハフニウム棒5の下部領域が配置され、対になっている凸部16のそれぞれのその内面がハフニウム棒5の下部領域の側面付近まで接近している。
制御棒1Aにおいても、凹凸面領域では、図示されていないが、凹部15の位置において、制御棒1Aの軸方向に、制御棒1の凹部11A及び11Bに相当する凹凸が交互に形成される。また、凹凸面領域では、図示されていないが、凸部16の位置において、制御棒1Aの軸方向に、制御棒1の凸部12A及び12Bに相当する凹凸が交互に形成される。
ハフニウム棒5の下部領域のブレード2の幅方向への移動が対になっている凹部15で拘束され、ハフニウム棒5の下部領域のブレード2の厚み方向への移動が対になっている凸部16で拘束される。このような本実施例は実施例1で生じる各効果を得ることができる。
本発明の他の実施例である実施例3の沸騰水型原子炉用制御棒を、図10を用いて説明する。本実施例の制御棒1Bは、制御棒1においてシース3をシース3Bに替えた構成を有する。制御棒1Bの他の構成は制御棒1と同じである。
制御棒1Bでは、ハフニウム棒5の直径が小さい下部領域が存在するシース3Bの下部領域(実施例1の凹凸面領域10に相当する領域)におけるシース3Bの対向する外面間の寸法Sは、ハフニウム棒5の直径が大きい上部領域が存在するシース3Bの上部領域(実施例1の平面領域9に相当する領域)におけるシース3Bの対向する外面間の寸法(制御棒1の寸法gに相当)と同じである。U字状に曲げられたシース3Bの内面には、内側に突出してブレード2の幅方向において隣り合うハフニウム棒5の下部領域の相互間に挿入される、対になっている突出部17(第1突出部)が形成され、隣り合う突出部17間に、ハフニウム棒5の下部領域が配置できるように、溝18がそれぞれ形成される。各溝18の底面21(第2突出部)は、突出部17の突出長さよりも小さいが、ハフニウム棒5の下部領域に向かって突出してハフニウム棒5の下部領域の側面付近まで接近している。突出部17及び溝18は、制御棒1Bの軸方向において所定の間隔を置いてそれぞれ複数形成される。対になっている突出部17の内面間の寸法Sはハフニウム棒5の下部領域の直径Dよりも小さくなっている。
シース3Bの下部領域では、図示されていないが、対になっている突出部17の位置、すなわち、図10に示す例えばX−Xの位置において、制御棒1Bの軸方向に、突出部17、及びシース3Bの上部領域の内面のように突出部17が形成されていない平らな内面が交互に形成される。シース3Bの上部領域の内面は、平らな内面であり、ハフニウム棒5の直径が大きい上部領域の側面の近くに配置されている。また、シース3Bの下部領域では、図示されていないが、対になって対向している溝18の位置、すなわち、図10に示す例えばY−Yの位置において、制御棒1Bの軸方向に、溝18、及びシース3Bの上部領域の内面のように溝18の底面21が形成されていない平らな内面が交互に形成される。
本実施例では、ハフニウム棒5の下部領域のブレード2の幅方向への移動が対になっている突出部17の溝18に面する側面で拘束され、ハフニウム棒5の下部領域のブレード2の厚み方向への移動が対になっている溝18の底面21で拘束される。このような本実施例は実施例1で生じる各効果を得ることができる。本実施例は、制御棒1Bの軸方向において、突出部17、及びシース3Bの上部領域の内面のように突出部17が形成されていない平らな内面が交互に形成され、さらに、溝18、及びシース3Bの上部領域の内面のように溝18の底面21が形成されていない平らな内面が交互に形成されるので、制御棒1Bの重量が軽減される。
本発明の他の実施例である実施例3の沸騰水型原子炉用制御棒を、図10を用いて説明する。本実施例の制御棒1Cは、制御棒1においてシース3をシース3Cに替えた構成を有する。制御棒1Cの他の構成は制御棒1と同じである。
制御棒1Cでは、制御棒1Bと同様に、ハフニウム棒5の直径が小さい下部領域が存在するシース3Cの下部領域(実施例1の凹凸面領域10に相当する領域)におけるシース3Cの対向する外面間の寸法Sは、ハフニウム棒5の直径が大きい上部領域が存在するシース3Cの上部領域(実施例1の平面領域9に相当する領域)におけるシース3Cの対向する外面間の寸法(制御棒1の寸法gに相当)と同じである。
本実施例で用いられるU字状に曲げられたシース3Cは、実施例3で用いられるシース3Bと同様に、ブレード2の幅方向において隣り合うハフニウム棒5の下部領域の相互間に挿入される複数の突出部19(第1突出部)が形成されている。突出部19は、シース3Bに形成される対になって対向している突出部17とは異なり、シース3Cの対向する内面の1つから他方の内面に向かってこの内面付近まで突出している。これらの突出部19は、シース3Cの対向している各内面から交互に他方の内面に向かって突出している。ブレード2の幅方向においてシース3Cの一つの内面に隣り合って形成される突出部19の相互間に溝がそれぞれ形成される。この溝内には、隣り合う2本のハフニウム棒5のそれぞれの下部領域が配置される。これらのハフニウム棒5の下部領域の間には、シース3Cの他方の内面から内側に向かって突出する突出部19が配置される。シース3Cのそれぞれの内面に形成される、各溝の底面20(第2突出部)は、突出部19の突出長さよりも小さいが、ハフニウム棒5の下部領域に向かって突出してハフニウム棒5の下部領域の側面付近まで接近している。突出部19及びブレード2の幅方向で突出部19間に形成されて底面20を有する溝は、制御棒1Cの軸方向において所定の間隔を置いてそれぞれ複数形成される。対になっている突出部19とこれに対向するシース3Cの内面間の寸法Sはハフニウム棒5の下部領域の直径Dよりも小さくなっている。
シース3Cの下部領域では、図示されていないが、突出部19の位置、すなわち、図11に示す例えばX−Xの位置において、制御棒1Cの軸方向に、突出部19、及びシース3Cの上部領域の内面のように突出部19が形成されていない平らな内面が交互に形成される。シース3Cの上部領域の内面は、平らな内面であり、ハフニウム棒5の直径が大きい上部領域の側面の近くに配置されている。また、シース3Cの下部領域では、図示されていないが、ブレード2の幅方向においてシース3Cの1つの内面に形成されて隣り合う突出部19の間に形成される溝の位置、すなわち、図11に示す例えばY−Yの位置において、制御棒1Cの軸方向に、その溝、及びシース3Cの上部領域の内面のようにその溝の底面20が形成されていない平らな内面が交互に形成される。
本実施例では、ハフニウム棒5の下部領域のブレード2の幅方向への移動が対になっている突出部19で拘束され、ハフニウム棒5の下部領域のブレード2の厚み方向への移動が溝の底面20で拘束される。このような本実施例は実施例1で生じる各効果を得ることができる。本実施例は、制御棒1Cの軸方向において、突出部19、及びシース3Cの上部領域の内面のように突出部19が形成されていない平らな内面が交互に形成され、さらに、シース3Cの1つの内面に形成されて隣り合う突出部19の間に形成される溝、及びシース3Cの上部領域の内面のように溝の底面20が形成されていない平らな内面が交互に形成されるので、制御棒1Cの重量が軽減される。
1,1A,1B,1C…制御棒、2…ブレード、3,3A,3B,3C…シース、4…タイプレート、5…ハフニウム棒、6…ハンドル、7…下部支持部材、9…平面領域、10…凹凸面領域、11A,11B,15…凹部、12A,12B,16…凸部、17,19…突出部、18…溝、20,21…底面。

Claims (5)

  1. タイロッドと、前記タイロッドから四方に伸びる4枚のブレードとを備え、
    前記ブレードが、横断面がU字状をしており、両側端部が前記タイロッドに溶接にて接合されているシース、及びシース内に配置されて下部領域の直径が上部領域の直径よりも小さい複数の中性子吸収金属棒を有し、
    前記シースの、前記中性子吸収金属棒の前記下部領域に対向する下部領域には、内側に向かって突出され、前記ブレードの幅方向において隣り合う前記中性子吸収金属棒の前記下部領域の相互間にそれぞれ挿入された、前記シースの一部である複数の第1突出部、及び内側に向かって突出され、突出長さが前記第1突出部よりも短くて互いに対向している、前記シースの一部である複数対の第2突出部が形成され、
    対向する前記第2突出部間に前記中性子吸収金属棒の前記下部領域が配置されることを特徴とする沸騰水型原子炉用制御棒。
  2. 前記第1突起部及び前記第2突起部が、前記制御棒の軸方向において、断続的に、それぞれ複数個形成される請求項1に記載の沸騰水型原子炉用制御棒。
  3. 前記第1突起部及び前記第2突起部が、それぞれ、前記シースを内側に突出させて形成されている請求項1または2に記載の沸騰水型原子炉用制御棒。
  4. 前記第1突起部及び前記第2突起部が、それぞれ、前記ブレードの厚み方向において対向している前記シースの両側面を内側に突出させて形成されている請求項3に記載の沸騰水型原子炉用制御棒。
  5. 前記中性子吸収金属棒がハフニウム棒である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の沸騰水型原子炉用制御棒。
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