JP2013245918A - 断熱箱体およびその製造方法、冷蔵庫 - Google Patents

断熱箱体およびその製造方法、冷蔵庫 Download PDF

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剛史 永田
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Abstract

【課題】内箱からの断熱材料の漏れを抑制し、結果として寸法精度に左右されず、内箱を製作するための真空成形用の金型と比較して安価な金型を用いて、品質の良い断熱箱体の内箱を製造する。
【解決手段】樹脂層としての発泡体スキン層12aが表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて内箱12を形成し、その後に発泡断熱材注入工程を実施して断熱層13を形成し、寸法精度を必要とする熱成形よる所定形状形成工程を実施するかまたは、発泡断熱材注入工程を実施する代わりに、間に入れる断熱層13Aとして平板状の断熱板を用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、断熱箱体およびその製造方法、この断熱箱体を用いた冷蔵庫に関する。
近年、冷蔵室や冷凍室など低温で物品を保管する収納室を備えた冷蔵庫において、冷却性能や省エネ性能を向上させるため、断熱性能の高いウレタンフォームなどの発泡断熱材や真空断熱材が使用されている。真空断熱材は断熱性能に優れるものの、強度的にウレタンフォームなどの発泡断熱材に比べて劣っている。このため、真空断熱材を用いる断熱箱体では十分な強度を保持するため、真空断熱材の周辺および厚み方向の領域に強度のある発泡断熱材を充填している。つまり、真空断熱材を使用する場合においても冷蔵庫の断熱箱体として構造強度、断熱性能を満足させるため発泡断熱材が使用される。
従来の冷蔵庫の製造方法は次のようにして行われている。外箱と内箱とを組み合わせ、外箱と内箱の間に隙間を備えた箱体を作製する。隙間に、冷凍サイクル部品、電装部品、その他機構部品などを取り付ける。この時点において、箱体は外箱と内箱の周縁部の嵌合だけで組み立てられているため、壁面部は非常に撓みやすい。このため、内部に機構部品などを取り付けた内箱および外箱を発泡治具に取り付ける。さらに、発泡治具の蓋を閉じた後、箱体の隙間内部に発泡断熱材の原液を注入し、発泡硬化させることで、強度をもった断熱箱体が作製される。即ち、硬化した発泡断熱材は断熱性の機能だけでなく、構造部材としての機能も果たしている。一般的に、断熱材としてよく使用されている硬質ポリウレタンフォームの場合、外箱および内箱と強固に接着することにより更にその構造強度を高めている。
発泡断熱材を発泡するとき、外箱と内箱には高い圧力(発泡圧)が発生する。外箱と内箱にかかる発泡圧による膨らみを抑制するため、発泡治具は発泡圧力に耐えることができる強固な構造であり、一つ一つの発泡治具は重厚な鋼材などで構成される。また、発泡治具は外治具と内治具とを備えている。内治具の外側に外治具が配置され、外治具と内治具の間の空間に発泡断熱材を注入する前の箱体が装着される。箱体が配置され、箱体に設けた注入口から発泡断熱材を注入する。注入された発泡断熱材は治具内で発泡し、治具を加熱炉に一定時間配置し、発泡断熱材の硬化反応を促進させて断熱箱体を製造する。
断熱箱体は、内箱と外箱で外形および内形を形成している。内箱と外箱との間にできた空間に発泡性の断熱材(例えば、発泡ウレタン)が配置される。外箱は厚さ約1mmの金属板で形成され、内箱は樹脂で美観よく形成されている。金属製の外箱と樹脂製の内箱それ自体は十分な強度および断熱性を備えていない。このため、断熱箱体では、内箱と外箱間の空間内に充填される発泡ウレタンにより、冷蔵庫の外装として必要な強度と断熱性を持たせている。
冷蔵庫の内箱製造方法としては、樹脂製のシートを金型にセットし、この後、金型内を真空状態にしてシートを金型内に密着させて内箱の形状を形成する真空成形方法や、溶融した樹脂を射出成形機により雄雌の金型間に形成される隙間に射出し、樹脂をその隙間に充填させることにより内箱を形成する射出成形方法などがある。このような射出成形法としては、例えば特許文献1などに示されているものがある。この内箱製造方法では、冷蔵庫の内箱は奥行きが深いため、金型が大型化し、これに伴い金型の製造コストやメンテナンスコストが高くなり、ひいては内箱自体の製造コストが高くなる。それ故に、一般的には真空成形方法を利用し、冷蔵庫の内箱が製造されている。内箱の材料としては、一般的には耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)またはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)などの合成樹脂が使われている。このような真空成形方法としては、例えば特許文献2などに示されるものがある。
特開平6−238721号公報 特公平3−46377号公報
上記従来の真空成形方法により内箱を製造する場合、一枚のシート状樹脂を金型内の形状に吸引することにより、奥行きがある内箱の形状を成形するため、厚さが均一にならず、曲面部やコーナ部や複雑な突起部などで厚さが薄くなり、内箱と外箱との隙間に断熱材が充填される際に、内箱の薄くなった箇所から熱や発泡圧力により亀裂が発生して断熱材料が内箱の亀裂から漏れ出たりするなどの問題が生じる。
また、真空成形で製造された内箱は、その後、外箱と組み立てられ、内箱と外箱から形成される空間内に断熱材を充填するために、発泡治具に設置した後、注入口より断熱材が注入される。このとき、発泡治具の内治具は内箱が精度よく嵌め合うように調整されており、真空成形により製造される内箱の寸法バラツキが大きいと、内箱と発泡治具の内治具との間で隙間ができ、発泡圧力により内箱にシワや割れが発生する。
さらに、断熱材料を断熱箱体内に充填するとき、断熱材料の発泡条件、即ち、材料の調合割合、外気温、治具温度、材料温度、材料の充填量などの違いにより、断熱材料の密度や充填具合が異なる断熱箱体が製造される。断熱箱体を発泡治具から脱型した後、しばらくすると、断熱材料が2次的に膨張または収縮する。その発泡条件によっては、断熱材料の収縮の程度が大きく、断熱箱体が歪んでしまい、寸法精度良く仕上がらずに、庫内の棚が嵌らなかったり、傾いたりする。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、内箱からの断熱材料の漏れを抑制し、結果として寸法精度に左右されず、内箱を製作するための真空成形用の金型と比較して安価な金型を用いて、品質の良い断熱箱体の内箱を製造することができる断熱箱体の製造方法、この断熱箱体の製造方法により製造された断熱箱体および、この断熱箱体を用いた冷蔵庫を提供すること目的とする。
本発明の断熱箱体の製造方法は、外箱と内箱の間に断熱材を介在させて断熱箱体を形成する断熱箱体の製造方法であって、熱可塑性の樹脂からなる発泡体の少なくとも一面に熱を与えて圧縮することにより、該発泡体の表面部を溶融して樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、該樹脂層が表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて該内箱を形成する内箱形成工程とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
また、好ましくは、本発明の断熱箱体の製造方法において、前記組み合わせた内箱内の前記発泡体が接合する前記樹脂層の部分で再度熱を加えて溶融して硬化させることにより前記樹脂層の接合表面を一体化する接合部溶融硬化工程をさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の断熱箱体の製造方法における内箱形成工程または前記接合部溶融硬化工程後に、前記外箱と前記内箱の間に形成された空間内に発泡断熱材を注入して該外箱と該内箱の間に前記断熱材を介在させる発泡断熱材注入工程を有する。
さらに、好ましくは、本発明の断熱箱体の製造方法における内箱形成工程、前記接合部溶融硬化工程または前記発泡断熱材注入工程後に、前記組み合わせた内箱内面の前記樹脂層の表面に再度熱を加えて溶融して硬化させることにより、所定の凹形状および/または凹凸形状を形成する所定形状形成工程をさらに有する。
さらに、好ましくは、本発明の断熱箱体の製造方法における断熱材は平板状の断熱板から形成されており、前記発泡体と該断熱板、および、前記外箱と該断熱板をそれぞれ接着剤で接合する。
さらに、好ましくは、本発明の断熱箱体の製造方法における内箱内面の前記樹脂層の一部表面に熱可塑性の樹脂から成る発泡体を溶着する。
さらに、好ましくは、本発明の断熱箱体の製造方法における内箱の内面の前記樹脂層から、金属部品を加熱して挿入することにより該内箱の内面に該金属部品を溶着する。
本発明の断熱箱体は、本発明の上記断熱箱体の製造方法により製造された断熱箱体であって、前記内箱を構成する板材料は、熱可塑性の樹脂からなる発泡体と、該発泡体の少なくとも一表面部に形成された熱溶融樹脂層とを備え、該熱溶融樹脂層が該内箱の内面側に設けられているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明の冷蔵庫は、本発明の上記断熱箱体が用いられているものであり、そのことにより上記目的が達成される。
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
本発明においては、外箱と内箱の間に断熱材を介在させて断熱箱体を形成する断熱箱体の製造方法であって、熱可塑性の樹脂からなる発泡体の少なくとも一面に熱を与えて圧縮することにより、発泡体の表面部を溶融して樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、樹脂層が表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて内箱を形成する内箱形成工程とを有している。
これによって、樹脂層が表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて内箱を形成し、その後に発泡断熱材注入工程を実施するかまたは、発泡断熱材注入工程を実施する代わりに断熱材として平板状の断熱板を用いるので、真空成形により製造される内箱に比べて、発泡断熱材注入工程での内箱からの断熱材料の漏れを抑制することが可能となり、内箱を製作するための真空成形用の金型と比較して安価な金型を用い、結果として寸法精度に左右されず、品質の良い断熱箱体の内箱を製造することが可能となる。
以上により、本発明によれば、樹脂層が表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて内箱を形成し、その後に発泡断熱材注入工程を実施し、寸法精度を必要とする熱成形よる所定形状形成工程を実施するかまたは、発泡断熱材注入工程を実施する代わりに、間に入れる断熱材として平板状の断熱板を用いるので、真空成形により製造される内箱に比べて、発泡断熱材注入工程での内箱からの断熱材料の漏れを抑制することができて、内箱を製作するための真空成形用の金型と比較して安価な金型を用い、結果として寸法精度に左右されず、品質の良い断熱箱体の内箱を製造することができる。
本発明の実施形態1における冷蔵庫の要部構成例を示す縦断面図である。 図1の冷蔵庫における断熱箱体のA−A線断面を矢印方向から見たときの横断面図である。 図1の断熱箱体1を製造する各製造工程図であって、(a)は外箱鋼板図、(b)は曲げ部形成・折曲工程図、(c)は外箱コ字状折曲工程図、(d)は外箱内箱組合工程図、(e)は底板取付工程図、(f)は背面板取付・断熱材注入工程図、(g)は内箱組立工程図、(h)は内箱完成図である。 発泡体をプレス型により平らに熱成形して、内箱の材料の発泡板を形成する場合を説明するための図である。 発泡体をプレス型により表面にテーパを付けて熱成形する場合を説明するための図である。 熱溶着用工具により発泡板を熱溶着して内箱を組み立てる場合を説明するための断面図である。 熱溶着用板により外箱と内箱を熱溶着して組み立てる場合を説明するための断面図である。 本実施形態1の断熱箱体の製造における発泡断熱材の充填時に用いられる発泡治具を示す斜視図である。 図8の発泡治具のB−B線断面図である。 本実施形態1の断熱箱体の壁部の断面構造を示す断面図である。 本実施形態1の断熱箱体における内箱の表面を熱成形する場合を説明するための要部縦断面図である。 本実施形態1の断熱箱体における内箱の表面を熱成形する場合を説明するための要部横断面図である。 図11および図12の内箱の表面を所定凹凸形状熱成形するロボットの斜視図である。 図1の断熱箱体1Aを製造する各製造工程図であって、(a)は外箱鋼板図、(b)は曲げ部形成・折曲工程図、(c)は外箱コ字状折曲工程図、(d)は外箱内箱組合工程図、(e)は底板・背面板取付工程図、(f)は断熱板・発泡体ボード貼付工程図、(h)は内箱組立工程図、(i)は内箱完成図である。 図14の断熱板の製造方法を説明するための要部断面図である。 本実施形態3の断熱箱体の壁部の断面構造を示す断面図である。 (a)は、図1の断熱箱体に突起部および金属部品を取り付けた場合の正面図、(b)は、その縦断面図である。
以下に、本発明の 断熱箱体およびその製造方法、これを用いた冷蔵庫の実施形態1〜3について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図における構成部材のそれぞれの厚みや長さなどは図面作成上の観点から、図示する構成に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1における冷蔵庫の要部構成例を示す縦断面図である。なお、図1に示す冷蔵庫では、蒸発器、圧縮機などの冷凍サイクル部品、制御基板などの電装部品などの図示を省略している。
図1に示すように、本実施形態1の冷蔵庫10は、断熱箱体1と、断熱箱体1の正面に開閉可能に取り付けられたドア2とを備えている。
断熱箱体1は、上下に2つの独立した正面側が開いた凹形状の空間1a,1bを有している。なお、上段空間1aが物品を外部よりも低温で保管するための冷蔵室であり、下段空間1bが物品を冷凍状態で保管するための冷凍室である。
ドア2は、上下の冷蔵室の空間1aおよび冷凍室の空間1bの正面に独立して開閉可能に取り付けられている。
この断熱箱体1について図面を参照して更に詳細に説明する。
図2は、図1の冷蔵庫における断熱箱体1のA−A線断面を矢印方向から見たときの横断面図である。なお、ここでは、ドア2は省略している。
図2に示すように、断熱箱体1は、外箱11と、外箱11の内側に配置された内箱12と、外箱11と内箱12との間に配置された断熱層13とを備えている。
内箱12は、発泡体スキン層12aと発泡体層12bを備えている。なお、以下の説明において、外箱11と内箱12とを組み合わせ、断熱層13を備えていないものを箱体3と称している。
(断熱箱体1の製造方法)
上記構成により、断熱箱体1の製造方法について説明する。
図3は、図1の断熱箱体1を製造する各製造工程図であって、(a)は外箱鋼板図、(b)は曲げ部形成・折曲工程図、(c)は外箱コ字状折曲工程図、(d)は外箱内箱組合工程図、(e)は底板取付工程図、(f)は背面板取付・断熱材注入工程図、(g)は内箱組立工程図、(h)は内箱完成図である。
まず、図3(a)に示すように厚み約1mmの鋼板に対して曲げ部33となる外形部分を形成し、図3(b)に示すように鋼板31を折り曲げて曲げ部33を形成し、図3(c)に示すように鋼板31をコ字状に折り曲げて外箱11の外周部を形成する。
一方、図3(g)に示すように所定形状に切断された複数の発泡板16を組み立てて、図3(h)に示す内箱12を作製する。
本実施形態1の場合、内箱12の発泡板16は、発泡体スキン層12aと発泡体層12bとの2層構造を備えている。熱可塑性樹脂の発泡体を熱成形加工した発泡板16を、内箱12の内側に、光沢があって硬い発泡体スキン層12aが来るように組み立てる。上下の仕切り用の発泡板16aは上下面共、発泡体スキン層12aになっているものを用いる。ここでは、発泡板16,16aに用いる熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアセタール、ポリアミドなどが挙げられる。なお、この発泡体スキン層12aは食品に直接接する部分となるため、においが付きにくく、かつ安全性および耐久性が必要となる。
次に、図3(d)に示すようにコ字状に折り曲げた鋼板31の内部に内箱12を位置させる。続いて、図3(e)に示すようにコ字状に折り曲げた鋼板31に、階段状の底板32を取り付ける。その後、図3(f)に示すようにコ字状に折り曲げた鋼板31に背面板34を取り付けて、内部に内箱12を収容した状態で外箱11を完成させる。
外箱11は、1枚の長い鋼板からコ字状に折り曲げた鋼板31と、階段状の底板32と、背面側を覆う背面板34とで構成されている。コ字状に折り曲げた鋼板31は、内箱12、底板32、背面板34とを固定接合するために曲げ部33が備えられている。底板32と背面板34には断熱材が注入されるときの箱体3内の空気を排出するための空気孔35が形成されている。
また、図3(f)に示すように背面板34には断熱材を注入するための注入ヘッド37が挿入されるための注入口36が設けられている。注入口36は4箇所あるが、これは製造する断熱箱体1のサイズによっては注入口36の数を、増やしてもよく、2箇所または1箇所に減らしてもよい。
最終的に組み立てられた外箱11は、正面側が開いた箱形になる。内箱12は外箱11の開口部に取り付けられるものであり、外箱11に取り付けられたとき、外側から見て、図1に示す2つの第1凹部121と第2凹部122が形成された、所謂、ドーム形状を有している。なお、断熱箱体1の製造が完了したとき、第1凹部121は上段空間1aになる部分であり、第2凹部122は下段空間1bとなる部分である。
内箱12は、主に食品を保管する上段空間1aとなる部分と、下段空間1bを囲む壁となる部分を含むため、従来ではABS、PP、PE、PSなどのシート状樹脂から真空成型により製造されており、内箱12としては、一般的にはABS樹脂を厚み約1mmとなるように形成されている。
(内箱を構成する発泡板の発泡体スキン層形成)
ここで、内箱12を構成している発泡板16,16aの発泡体スキン層12aの形成について説明する。
図4は、発泡体をプレス型により平らに熱成形して、内箱の材料の発泡板16を形成する場合を説明するための図である。
図4に示すように、発泡体スキン層12aは、熱可塑性樹脂からなる発泡板16Aに、熱を与えた金属からなるプレス型14を押し当てて発泡板16Aを圧縮し、冷却用流路15に冷却水を流してプレス型14を冷却する。これにより、プレス型14に接する側の表層に硬質の樹脂層(発泡体スキン層12a)を形成する。その後、プレス型14を樹脂層(発泡体スキン層12a)から離形する。
このとき、熱可塑性樹脂の発泡板16Aは、ビーズ発泡法などで成形された独立気泡の発泡体がよく、本実施形態1の場合、発泡倍率が5〜30倍程度のものを使用している。また、発泡板16Aを圧縮する力は、発泡体材料、プレス型14の温度、発泡倍率により異なる。発泡倍率が20倍の発泡ポリエチレンの場合でプレス型14の温度が摂氏150度のとき、2kg/cmのプレス圧力が必要で、発泡倍率が8倍の発泡ポリエチレンでプレス型14の温度が摂氏250度のとき、5kg/cmのプレス圧力が必要であった。なお、この結果は一例であり、発泡体の材料や発泡体内の気泡形状や大きさなどによっても加工条件は変化する。
図5は、発泡体をプレス型により表面にテーパを付けて熱成形する場合を説明するための図である。
図5に示すように、プレス型14を所定のテーパ角θだけ傾けて、発泡板16Aを熱プレス加工して、表面にテーパが付いた発泡体スキン層12aを持つ発泡板16bを得ることができる。このように、発泡板16Aに小さなテーパ角θを与えて、発泡体スキン層12aを圧縮成形することにより、発泡板16bは間口を広くして使い勝手をよくすることができる。発泡板16bを組立加工してなる箱体3を後で述べる発泡治具4へ自在に脱着することができる。ただし、ここでのプレス型14の押し当て面は汎用的にするために平らな形状にしているが、複雑な凹凸形状を施してもよく、例えば断熱箱体1内の棚を支えるためのリブ形状などを熱プレス成形できるようなプレス型14であってもよい。このとき、熱プレス成形した内箱12が嵌合するような複雑な内発泡治具42が必要となる。
なお、前述したが、上下の仕切り用の発泡板16aは上下面共、発泡体スキン層12aになっている。この場合、上下面共、仕切り用の発泡板16aとして、プレス型14により表面にテーパを付けて熱成形してもよい。
(発泡板熱溶着による内箱組立)
発内箱12を組み立てる際に、発泡板16同士の繋ぎ目や、外箱11と内箱12の繋ぎ目の発泡板16を再熱溶着によってその繋ぎ目を無くす場合について説明する。
図6は、熱溶着用工具により発泡板を熱溶着して内箱を組み立てる場合を説明するための断面図である。
図6に示すように、発泡体スキン層12aを形成した発泡板16を内箱12の形状に組み立てる。このとき、発泡板16の接合部で熱可塑性の樹脂である発泡体スキン層12aを熱溶着用工具17で再度加熱して熱溶着する。これにより、発泡板16を組み立てて、内箱12の内表面において継ぎ目がないように熱溶着して発泡体スキン層12aを形成することができる。熱溶着方法としては、超音波による振動を加え、摩擦熱によって樹脂同士を溶融・接合する方法や接合面に加熱した金属板を直接接触させて、溶融した面を直ちに合わせ、冷却するまで圧力で押し付けて接合する方法などがある。また必要に応じて、バリが発生した場合は組立後に除去する必要がある。
組み立てた内箱12は外箱11と嵌め合わせることにより箱体3を形成する。従来例では、外箱11の外淵周辺部を二重に曲げたりして複雑なフランジ加工を行い、その隙間に内箱の周辺部を挟みこむことにより嵌合しており、内箱の周辺部の厚みが均一でなかったり、フランジ部の曲げの加工精度が悪かったりした場合、後工程である断熱材の注入時に少しの嵌合部の隙間から断熱材が漏れることがある。
外箱11の外淵周辺部には複雑なフランジ加工や曲げ加工を必要とせずに内箱12と組み立てることができる。その組立方法を図7に示している。
図7は、熱溶着用板により外箱と内箱を熱溶着して組み立てる場合を説明するための断面図である。
図7に示すように、外箱11と内箱12を仮組みして外箱11と内箱12とが勘合する箇所に熱溶着用板18を用いて加熱することにより、熱溶着板18に接する部分の発泡体を溶解して、外箱11と内箱12とを接合する。熱溶着用板18は、溶融した樹脂が固化した後、熱溶着板18から離形できるように図示しない冷却用流路が備えられている。この溶融接合方法により、外箱11の形状の精度が多少悪くても内箱12と溶融接合することにより、箱体3の外箱11と内箱12とが密着され、後工程で箱体3内に断熱材が注入されても接合部で隙間がなくなるので断熱材が漏れることがなくなる。
なお、詳細は省略するが、ドア2も同様に内箱と外箱を組み合わせた箱体の内箱と外箱の間に断熱層が配置された構造を有している。
断熱層13は、断熱箱体1の外側と内側とで熱の移動を抑制する断熱部材であると共に、断熱箱体1の構造強度を保つための強度部材でもある。断熱層13は、発泡ポリウレタンが採用されている。なお、発泡ポリウレタン以外にも、発泡スチロール樹脂、発泡フェノール樹脂、発泡ユリア樹脂などを採用することも可能である。断熱層13は、外箱11と内箱12とを組み合わせて箱体を形成したときにできる空間に発泡断熱材の原液を注入し、この空間内部で発泡充填することにより形成する。
発泡ポリウレタンの成型には、ポリオールとイソシアネートの混合液に発泡剤としてシクロペンタンを加えた原液を用いている。断熱層13は、この原液を外箱11と内箱12とで形成される空間内に注入し、脱水反応(発泡反応)を生じさせることにより形成される。この脱水反応は、熱を発生すると共に、狭い空間内で発泡する。断熱層13が断熱箱体1で要求されている断熱性能および構造強度を得るため、発泡後の密度が30kg/m程度となるように、発泡ポリウレタンの原液の調合割合、充填圧力、温度、注入量などが制御されている。このとき、空間内での発泡圧力が0.1〜1.0kg/cm程度となる。
発泡圧力はそれほど高くはないが、500mm×500mm×2000mm程度の大型の冷蔵庫になると、外箱11および内箱12の各面に作用する圧力の合計は、10tに達する場合がある。上述したように、外箱11は薄い鋼板の折曲成型体、内箱12は薄い樹脂の成型体であり、このような大きな力に対向することは難しい。このため、断熱箱体1を製造する場合、発泡圧力に対抗するため、金属製の発泡治具4が用いられる。
(箱体3内への発泡断熱材の充填)
ここで、箱体3内への発泡断熱材の充填およびこれに用いられる発泡治具4について図面を参照して詳細に説明する。
図8は、本実施形態1の断熱箱体1の発泡断熱材の充填時に用いられる発泡治具を示す斜視図である。図9は、図8の発泡治具のB−B線断面図である。
図8および図9に示すように、発泡治具4は、外箱11の側面および上下面と接触配置される外発泡治具41と、外発泡治具41に開閉可能に取り付けられており、外箱11の背面側と接触配置される上蓋43と、外箱11と内箱12の繋ぎ目の正面と内箱12の内面とに接触配置される内発泡治具42とを備えている。
発泡治具4は外発泡治具41の側面および上蓋43が展開された状態で、箱体3を嵌め込むことができ、発泡ウレタン注入、発泡ウレタンの発泡硬化後、成形された断熱箱体1を容易に発泡治具4から脱型できる構造になっている。
外発泡治具41は、断熱箱体1(または箱体3)の上下面および両側面を覆うものである。
上蓋43は、平板状の部材であり外発泡治具41の一方の端面に開閉可能に取り付けられる。
内発泡治具42は、外発泡治具41の内部に配置されるものであり、内箱12の2つの凹部121、122それぞれと係合する凸部231、232を備えている。この凸部231、232は、外発泡治具41と上蓋43とで形成された空間内部に配置されるものであり、内箱12と接触するのと反対側は凹形状となっている。また、凸部231、232は、内箱12の2つの凹部121、122が簡単に取付けおよび取外しができるように凹凸部の高さ方向にごく僅かなテーパ加工が施されている。
これには、テーパ加工が施された図5に示す発泡板16bが用いられている。発泡板16bは、プレス型14を所定のテーパ角θだけ傾けて、発泡板16Aを熱プレス加工して、表面にテーパが付いた発泡体スキン層12aを形成している。
外発泡治具41、上蓋43および内発泡治具42は、上述したような圧力が作用しても、外箱11および内箱12の歪みや変形を抑制するため、鉄やアルミニウムなどの金属の肉厚の厚い板材で形成されている。従来例においては、内発泡治具42は複雑な形状に真空成形された内箱12の内側の凹部に合うようにするため、金型で成形された部品を組み合わせたパーツ部品で構成されている。このため、アルミダイカストなどの金型材料が使われている。
上蓋43は、上述している通り、外箱11の変形、歪みを抑制するための治具として用いられると共に、断熱層13の成型が完了したのちの断熱箱体1の取出し用の扉としても用いられる。即ち、上蓋43は、断熱層13の成型が完了するまでは閉じられている。断熱層13の成型が完了すると、上蓋43を開くことにより、断熱箱体1を金型の外部に取り出すことが可能となる。
外箱11の背面側の面には発泡ポリウレタンの原液を注入するための注入口36が形成されている。また、上蓋43にも発泡ポリウレタンの原液を注入するための開口44が形成されている。
発泡治具4に箱体3が装着されると、外発泡治具41は、外箱11の側面および上下面と接触し、上蓋43は、外箱11の背面と接触している。また、内発泡治具42は、内箱12の内面と接触している。外箱11と内箱12とで箱体3を構成し、箱体3は外箱11と内箱12との間に空間30が形成されている。
外箱11の背面側に注入口36および上蓋43の開口44を貫通するように、注入ヘッド37を差し込み、注入ヘッド37で発泡ポリウレタンの原液を空間30の内部に注入する。発泡ポリウレタンの原液注入後は、素早く注入ヘッド37を引き抜き、外箱11の注入口36から発泡ポリウレタンが漏れ出ないように密閉させた状態で、空間30全体に発泡させる。発泡ポリウレタンは底に近い面から発泡反応が進行し、側面を上方向に流れながら、発泡治具4の上部で全体の充填が終結する。
このとき、図示を省略した加温炉に発泡治具4を入れ、発泡ポリウレタンの硬化反応を促進させる。
ここで、理想的には、治具温度を摂氏40〜50度になるように加温する。発泡硬化が進む間暫く、発泡治具4には高い発泡圧力がかかった状態が続き、発泡圧力が収まって寸法が概ね安定した時点で、箱体3内に発泡断熱材が充填された断熱箱体1を発泡治具4から取り出す。空間30内に断熱材が充填された断熱箱体1となっている。その断熱箱体1の断面構造は、図10に示すように、外箱11と内箱12の間に断熱層13が形成されている。従来例ではここで断熱箱体1が完成するのであるが、本実施形態1の内箱12は発泡体スキン層12aの表面に凹凸形状の成形が為されておらず平らである。
前述したように、ここでは、プレス型14の押し当て面は汎用的にするために平らな形状にしているが、複雑な凹凸形状を施してもよく、例えば断熱箱体1内の棚を支えるためのリブ形状や凹み形状などを熱プレス成形できるようなプレス型14であってもよい。
以上により、本実施形態1の断熱箱体1の製造方法は、熱可塑性の樹脂からなる発泡体(発泡板)の少なくとも一面に熱を与えて圧縮することにより、発泡体の表面部を溶融して樹脂層としての発泡体スキン層12aを形成する樹脂層形成工程(図4および図5)と、この発泡体スキン層12aが表面に形成された所定形状の複数の発泡体としての発泡板16を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて内箱12を形成する内箱形成工程(図3(g))と、この組み合わせた内箱12内の発泡板16が接合する発泡体スキン層12aの部分で再度熱を加えて溶融して硬化させることにより発泡体スキン層12aの接合表面を一体化する接合部溶融硬化工程(図6および図7)と、この接合部溶融硬化工程後に、外箱11と内箱12の間に形成された空間30内に発泡断熱材を注入して外箱11と内箱12の間に断熱層13を介在させる発泡断熱材注入工程(図8および図9)とを有している。
(実施形態1の効果)
従来例の場合、断熱材料を箱体内に充填するとき、断熱材料の発泡条件、即ち、発泡材料の調合割合、外気温、治具温度、発泡材料温度、発泡材料の充填量などの違いにより、断熱材料の密度や充填具合が異なる断熱箱体が製造され、断熱箱体を発泡治具から脱型した後、暫くすると、断熱材料が2次的に膨張収縮する。その発泡条件によっては、断熱材料の収縮の程度が大きく、断熱箱体が歪んでしまい、寸法精度良く仕上がらずに、庫内の棚が嵌らなかったり、傾いたりする問題があった。
上記に示した本実施形態1の断熱箱体1の内箱12内は、光沢があって表面が硬く、平らで繋ぎ目のない発泡体スキン層12aで覆われており、平らな発泡体スキン層12aの表面は熱可塑性であるため、その後に凹凸形状を熱成形することもできる。このように、発泡条件が異なり断熱箱体1の形状の膨張収縮具合が多少大きくても、断熱箱体1を発泡治具4から脱型した後の寸法安定後に棚受けなどのリブや凹みを形成することができるので、庫内の棚や引き出しを精度よく取り付けることが可能になる。したがって、結果として寸法精度の高い断熱箱体1を得ることができる。
このように、本実施形態1では、平らで繋ぎ目のない発泡体スキン層12aで覆われているため、断熱材料の内箱12からの漏れを抑制することができる。したがって、内箱12を製作するための従来の真空成形用の金型と比較して安価な金型を用い、品質の良い断熱箱体1の内箱12を製造することができる。
このとき、断熱材注入時に用いる発泡治具4において、内箱12内の表面が平らな発泡体スキン層12aで覆われているため、熱プレス成形した内箱12内に嵌合するような複雑な内発泡治具42が必要なくなる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、箱体3内に発泡断熱材を充填して外箱11と内箱12の間に断熱層13を形成した場合であって、内箱12の内面は平らな発泡体スキン層12aで覆われている場合について説明したが、本実施形態2では、内面が平らな発泡体スキン層12aに凹形状または凹凸形状を熱成形する場合について説明する。
即ち、内箱12の内面の発泡体スキン層12aの表面に、再熱溶着によって棚用の凹凸形状などの所定形状の熱成形を行う場合について説明する。
図11は、本実施形態1の断熱箱体1における内箱12の表面を熱成形する場合を説明するための要部縦断面図である。図12は、本実施形態1の断熱箱体1における内箱12の表面を熱成形する場合を説明するための要部横断面図である。
図11および図12に示すように、ロボット20の熱プレス機構21を用いて、断熱箱体1の内箱12の発泡体スキン層12aの平らな表面に必要な凹凸形状を熱成形する。断熱材が充填されて内部に断熱層13が形成された断熱箱体1は搬送用コロ25上に載置され、決められた場所で位置決めされる。ロボット20により、決められた位置に熱プレス機構21を移動させて、加熱された熱プレス機構21により発泡体スキン層12aを再溶解して熱変形して内箱12の内側表面に凹凸形状(ここでは所定幅で所定長さの凹み)を形成する。所定幅で所定長さの凹みは、内箱12の内面の、互いに対向する各側面にそれぞれ熱成形される。所定幅で所定長さの凹みに棚の両端部を挿入して、所定幅の凹みを棚台として用いることができる。
図13は、図11および図12の内箱12内の表面を所定凹凸形状に熱成形するロボットの斜視図である。
図13に示すように、ロボット20は、前後のX方向移動機構22、左右のY方向移動機構23、上下のZ方向移動機構24を備えており、自由自在の空間位置に移動して、断熱箱体1の内箱12内に所定の凹凸形状(ここでは所定幅の凹み)を形成することができる。熱プレス機構21の押圧先端部は、部分的に凹凸形状をした金型でもよく、一度に凹凸形状を形成できるような面状の金型でもよい。ここでは、棚台の所定幅で所定奥行きの凹み部を内箱12内面に対向して2箇所形成するために、熱プレス機構21の押圧先端部が所定厚さで所定長さを有している金型であればよい。発泡体の樹脂が溶融したものが熱プレス機構21に固着しないように、熱成形後すぐに離形できるように、熱プレス機構21には図示していない冷却機構が備えられている。
以上のように、本実施形態2の断熱箱体1の製造方法では、発泡断熱材注入工程後に、組み合わせた内箱12の内面の樹脂層としての発泡体スキン層12aの表面に再度熱を加えて溶融して硬化させることにより、所定の凹形状および/または凹凸形状を形成する所定形状形成工程をさらに有している。
(実施形態2の効果)
従来例の場合、断熱材料を箱体内に充填するとき、断熱材料の発泡条件、即ち、発泡材料の調合割合、外気温、治具温度、発泡材料温度、発泡材料の充填量などの違いにより、断熱材料の密度や充填具合が異なる断熱箱体が製造され、断熱箱体を発泡治具から脱型した後、暫くすると、断熱材料が2次的に膨張または収縮する。その発泡条件によっては、断熱材料の収縮の程度が大きく、断熱箱体が歪んでしまい、寸法精度良く仕上がらずに、庫内の棚が嵌らなかったり、傾いたりする問題があった。
本実施形態2では、発泡条件が異なり断熱箱体1の形状の膨張・収縮具合が多少大きくても、断熱箱体1を発泡治具4から脱型した後の寸法安定後に、断熱箱体1の内箱12の内面の発泡体スキン層12aに再び熱成形することにより、棚受けなどのリブや凹み、凹凸形状などを精度よく形成することができる。これによって、従来のように庫内の棚が嵌らなかったり、傾いたりするという問題はなく、庫内の棚や引き出しを精度よく取り付けることが可能になる。
(実施形態3)
上記実施形態1、2では、箱体3内に発泡断熱材を注入して発泡させた後に外箱11と内箱12の間に断熱層13を形成する場合について説明したが、本実施形態3では、断熱材として断熱板52を用いて外箱11と内箱12の間に断熱層13Aを形成する場合について説明する。
図1に示すように、本実施形態3の冷蔵庫10Aは、断熱箱体1Aと、断熱箱体1Aの正面に開閉可能に取り付けられたドア2とを備えている。断熱箱体1Aは、図2に示すように、外箱11と、外箱11の内側に配置された内箱12と、外箱11と内箱12との間に配置された後述の断熱板52である断熱層13Aとを備えている。
以下、断熱箱体1Aを製造する製造方法について説明する。
図14は、図1の断熱箱体1Aを製造する各製造工程図であって、(a)は外箱鋼板図、(b)は曲げ部形成・折曲工程図、(c)は外箱コ字状折曲工程図、(d)は外箱内箱組合工程図、(e)は底板・背面板取付工程図、(f)は断熱板・発泡体ボード貼付工程図、(h)は内箱組立工程図、(i)は内箱完成図である。
断熱材(断熱層13A)として断熱板52を使用して内箱12と共に組み立てることにより外箱11と組み合わせて断熱箱体1Aを製造する。断熱板52は硬質ウレタンフォームが用いられる。その他には断熱性能が高い独立気泡形状を有する発泡体として、ポリスチレンフォームやフェノールフォームなどの断熱材が用いられてもよい。
本実施形態3の硬質ウレタンフォームの場合、断熱板52はサンドイッチ構造を有する連続成形で製造される。これを図15に示している。
図15は、図14の断熱板52の製造方法を説明するための要部断面図である。
図15に示すように、上下左右をフィルムや紙でできた上シート61と下シート62で挟み、この間に発泡ウレタンの材料となるポリオールとイソシアネートの混合液に発泡剤としてシクロペンタンを加えた原液65を混合させて注入ノズル63から注入する。これにより、発泡した断熱板52を、上下の支持板材料64により挟み込んで作製する。
この場合、発泡ウレタンは高い発泡圧力を発生させるため、フィルムや紙の対面を支持板材料64で上下左右方向に支える必要がある。図15では左右方向に支える支持板材料は図示していない。断熱板52を連続的に製造するために、支持板材料64をコンベア66で搬送する。このとき、支持板材料64を図示しない温度制御機構により発泡ウレタンに適した温度に加温し、発泡ウレタンの原液を連続で注入ノズル63から注入することにより、断続的に注入ノズル63から発泡ウレタンを吐出するよりも安定した品質の発泡体を得ることができ、断熱性能および密度が均一の断熱板52を製造することが可能となる。また、連続的に発泡ウレタンの原料となるポリオールとイソシアネートの原液をタンクから注入ノズル62に移送することになるので、設備配管からの原液の漏れや弁などの故障の頻度が断続的に注入する場合と比較して少なくなる。連続的に製造された断熱板を適当なサイズに切断して、断熱箱体1Aに利用する断熱板52を得る。
ここで、図14(f)に示すように断熱板52に発泡体ボード53を接着材などにより接着して積層する。断熱板52に積層された発泡体ボード53を図4に示すように加熱したプレス型14で熱圧縮して発泡体スキン層12aを形成する。これを図14(g)に示している。連続的に圧縮する場合は、平板状のプレス型14以外にもローラ状のものを使用して発泡体スキン層12aを形成させてもよい。
断熱層、発泡体層、発泡体スキン層からなる複数層構造のボードが形成されたら、断熱箱体1の各面のパーツ仕様に合ったボードのサイズ、形状に切断加工し、熱溶着もしくは接着剤などにより各パーツの接合部を貼り合わせて、図14(i)に示す内箱12Aを製作する。
一方、図14(a)に示す鋼板31に必要な曲げ部33の加工をした後、図14(b)に示すように曲げ部33を折り曲げると共に、鋼板31上に接着シート51を貼り付ける。さらに、図14(c)に示すように、接着シート51が内面に来るように鋼板31をコの字状に折り曲げて、外箱11の側面板および天板になる部分を形成する。接着シート51の接着材料としては、熱により溶解して、冷却されたときに硬化と同時に接着力を発揮するものがよく、本実施形態3の場合、接着シート51としてホットメルト系接着剤をシート状にしたものを使用している。
図14(d)に示すように外箱11の一部分を構成するコの字状の鋼板31内に内箱12Aを嵌め合い、さらに、図14(e)に示すように、コの字状の鋼板31に階段状の底板32および背面板34を取付けた後、外側から鋼板31に図示しない加熱プレートなどを用いて熱を与えて、接着シート51を溶解・硬化させて、内箱12Aの断熱板52の外面と鋼板31の内面とを接着シート51を介して密着性よく接着させる。前述した実施形態1の場合と同様に内箱12の平らな内側表面の発泡体スキン層12aを有した断熱箱体1Aが完成する。
その後、前述した実施形態2の場合と同様に内箱12の平らな内側表面の発泡体スキン層12aに必要な凹形状および/または凹凸形状を加熱したプレス版や熱プレス機構21を使用して熱成形すれば、本実施形態3の断熱箱体1A’が完成する。
このとき断熱箱体1Aの断面構造は、図16に示すように、外箱11、第1接着層71(着シート51)、断熱層13A(断熱板52)、第2接着層72、発泡体層12bおよび発泡体スキン層12aの順に形成されている。これらの発泡体層12bおよび発泡体スキン層12aにより内箱12が構成されている。内箱12の外側に断熱板52が貼り付けられた内箱12Aを、外箱11の一部分を構成するコの字状の鋼板31内に嵌め込んだ後に底板32および背面板34を取付けて断熱箱体1Aを完成している。
要するに、箱11と内箱12との間に配置された断熱層13Aは、平板状の断熱板52から形成されており、発泡体層12bと断熱板52、および、外箱11と断熱板52をそれぞれ接着剤(第1接着層71および第2接着層72)で接合している。
以上のように、本実施形態3の断熱箱体1Aの製造方法では、図14の内箱12Aの内箱形成工程または、図6および図7の接合部溶融硬化工程後に、組み合わせた内箱12Aの内面の樹脂層としての発泡体スキン層12aの表面に再度熱を加えて溶融して硬化させることにより、所定の凹形状および/または凹凸形状を形成する所定形状形成工程をさらに有している。
このような組み立てによる断熱箱体1Aの製造方法は、ウレタン原料が箱体3の空間内に流動性よく充填する必要がなく、発泡体を均一に断熱箱体1Aに形成することができる。それ故に、発泡ウレタンの内部気泡内に残留する熱による2次収縮が起こりにくく、断熱箱体1Aの歪などが発生しにくい。しかし、ウレタンの強い接着性を活かすことができず、従来例と比べて内箱12Aと断熱層13A、および外箱11と断熱層13Aとの間の密着強度ではやや劣るが、接着剤を用いて面で接合しており、断熱箱体1Aを使用する上での構造強度においては問題は全くない。
内箱12Aを製作するための真空成形用の金型を必要せず、熱成形用の簡易な金型で断熱箱体1Aの内箱12Aを製造することができるので、断熱箱体1Aの機種変更時の必要なコストを安価にすることができる。
(実施形態4)
上記実施形態2では、上記実施形態1において内面が平らな発泡体スキン層12aに凹凸形状を熱成形する場合について説明したが、本実施形態4では、場合について説明する。
図17(a)は、図1の断熱箱体1または1Aに突起部および金属部品を取り付けた場合の正面図、図17(b)は、その縦断面図である。
図17(a)および図17(b)に示すように、内箱12において熱可塑性の樹脂からなる発泡体で形成された突起部54が内箱12の表面樹脂層としての発泡体スキン層12aに熱溶着により固定されている。断熱箱体1または1Aの内箱12の内面の凹凸形状を形成するとき、突起部54が熱可塑性の樹脂からなる発泡体の厚さ以上に必要な場合でも、別の熱可塑性の樹脂からなる発泡体を部分的に内箱12内面に熱溶着することにより、内箱12内部の表面に凹凸形状を形成することができる。
また、金属部品55が内箱12に装着されている。内箱12内部の表面樹脂層としての発泡体スキン層12aに対して、加熱した金属部品55を部分的に挿入して埋め込んで溶着することにより、金属部品55が雌ねじを構成する場合、雄ねじであるナットなどを内箱12に取り付けた金属部品55に挿入することができるので、内箱12内に着脱可能な部品を取り付けることができる。部品を着脱することが簡単にできれば、修理やリサイクルが行いやすくなる。着脱部品としては、基板などの電装部品や化粧板などがある。
要するに、内箱12の内面の樹脂層としての発泡体スキン層12aの一部表面に熱可塑性の樹脂から成る発泡体(突起部54)を溶着することができる。
また、内箱12の内面の樹脂層としての発泡体スキン層12aから、金属部品55を加熱して挿入することにより内箱12の内面に金属部品55を溶着することができる。
以上により、本実施形態1〜4によれば、樹脂層としての発泡体スキン層12aが表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて内箱12を形成し、その後に発泡断熱材注入工程を実施して断熱層13を形成し、寸法精度を必要とする熱成形よる所定形状形成工程を実施するかまたは、発泡断熱材注入工程を実施する代わりに、間に入れる断熱層13Aとして平板状の断熱板を用いるので、真空成形により製造される内箱に比べて、発泡断熱材注入工程での内箱からの断熱材料の漏れを抑制することができて、内箱を製作するための真空成形用の金型と比較して安価な金型を用い、結果として寸法精度に左右されず、品質の良い断熱箱体1または1Aの内箱12を製造することができる。
なお、以上のように、本発明の好ましい実施形態1〜4を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態1〜4に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態1〜4の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、断熱箱体およびその製造方法、この断熱箱体を用いた冷蔵庫の分野において、本発明によれば、樹脂層が表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて内箱を形成し、その後に発泡断熱材注入工程を実施し、寸法精度を必要とする熱成形よる所定形状形成工程を実施するかまたは、発泡断熱材注入工程を実施する代わりに、間に入れる断熱材として平板状の断熱板を用いるので、真空成形により製造される内箱に比べて、発泡断熱材注入工程での内箱からの断熱材料の漏れを抑制することができて、内箱を製作するための真空成形用の金型と比較して安価な金型を用い、結果として寸法精度に左右されず、品質の良い断熱箱体の内箱を製造することができる。
1、1A、1A’ 断熱箱体
2 ドア
3 箱体
10、10A 冷蔵庫
11 外箱
12,12A 内箱
12a 発泡体スキン層
12b 発泡体層
13,13A 断熱層
14 プレス型
15 冷却用流路
16,16a,16b 発泡板
17 熱溶着用工具
18 熱溶着用板
30 空間
31 鋼板
32 底板
33 曲げ部
34 背面板
35 空気孔
36 注入口
37 注入ヘッド
4 発泡治具
41 外発泡治具
42 内発泡治具
43 上蓋
44 開口
51 接着シート
52 断熱板
53 発泡体ボード
54 突起部
55 金属部品
61 上シート
62 下シート
63 注入ノズル
64 支持板材料
65 原液
66 コンベア
71 第1接着層
72 第2接着層

Claims (9)

  1. 外箱と内箱の間に断熱材を介在させて断熱箱体を形成する断熱箱体の製造方法であって、熱可塑性の樹脂からなる発泡体の少なくとも一面に熱を与えて圧縮することにより、該発泡体の表面部を溶融して樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、該樹脂層が表面部に形成された所定形状の複数の発泡体を接着および熱溶着のうちの少なくとも熱溶着により組み合わせて該内箱を形成する内箱形成工程とを有する断熱箱体の製造方法。
  2. 前記組み合わせた内箱内の前記発泡体が接合する前記樹脂層の部分で再度熱を加えて溶融して硬化させることにより前記樹脂層の接合表面を一体化する接合部溶融硬化工程をさらに有する請求項1に記載の断熱箱体の製造方法。
  3. 前記内箱形成工程または前記接合部溶融硬化工程後に、前記外箱と前記内箱の間に形成された空間内に発泡断熱材を注入して該外箱と該内箱の間に前記断熱材を介在させる発泡断熱材注入工程を有する請求項1または2に記載の断熱箱体の製造方法。
  4. 前記内箱形成工程、前記接合部溶融硬化工程または前記発泡断熱材注入工程後に、前記組み合わせた内箱内面の前記樹脂層の表面に再度熱を加えて溶融して硬化させることにより、所定の凹形状および/または凹凸形状を形成する所定形状形成工程をさらに有する請求項1〜3のいずれかに記載の断熱箱体の製造方法。
  5. 前記断熱材は平板状の断熱板から形成されており、前記発泡体と該断熱板、および、前記外箱と該断熱板をそれぞれ接着剤で接合する請求項1に記載の断熱箱体の製造方法。
  6. 前記内箱内面の前記樹脂層の一部表面に熱可塑性の樹脂から成る発泡体を溶着する請求項1または2に記載の断熱箱体の製造方法。
  7. 前記内箱の内面の前記樹脂層から、金属部品を加熱して挿入することにより該内箱の内面に該金属部品を溶着する請求項1または2に記載の断熱箱体の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の断熱箱体の製造方法により製造された断熱箱体であって、前記内箱を構成する板材料は、熱可塑性の樹脂からなる発泡体と、該発泡体の少なくとも一表面部に形成された熱溶融樹脂層とを備え、該熱溶融樹脂層が該内箱の内面側に設けられている断熱箱体。
  9. 請求項8に記載の断熱箱体が用いられている冷蔵庫。
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