JP2013245450A - 既設杭支持力再生および沈下修正工法 - Google Patents

既設杭支持力再生および沈下修正工法 Download PDF

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哲 間瀬
Masaru Koshiyama
賢 越山
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Abstract

【課題】仮受け杭を立設するスペースがない場合にも適用可能な既設杭支持力再生および沈下修正工法を提供する。
【解決手段】既設杭支持力再生および沈下修正工法を次のステップで実現した。(1)既設杭の上下方向の所定幅に亘り外周から横断面の中心まで水平方向に切断して前記既設杭の半分を残し、半分を除去するステップと、(2)前記既設杭の半分を除去して前記既設杭に形成された空間に油圧ジャッキを設置するステップと、(3)前記油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、(4)前記既設杭に残された半分をさらに除去するステップと、(5)前記既設杭に新たに形成された空間に他の油圧ジャッキを設置するステップと、(6)前記他の油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、(7)前記油圧ジャッキおよび前記他の油圧ジャッキを含めて定着コンクリート打設するステップ。
【選択図】図2

Description

本発明は、既設杭頭部にジャッキを挿入して建造物を持ち上げて支持力を再生させたり、地盤沈下による建造物の修正をする既設杭支持力再生および沈下修正工法(以後、「支持力再生等工法」と言う。)に関するものである。
〈従来の支持力再生等工法〉
地盤中に打設された杭とこの杭により支持された基礎、地中梁、及び基礎上に支持された建築物にあって、杭が損壊した状態の建築物を修復するには、建築物の下方の地盤に支持杭を打設構築し、地盤を掘削して、基礎の下方に構築空間を形成して、基礎を露出させると共に、基礎を支持部材と仮り受け用ジャッキを介して、支持杭に仮受け支持させ、その状態で建築物に対する修復作業を行っている(例えば、特許文献1参照)。
これらの既存の工法は、図8〜図10に説明するように、仮受け杭とジャッキを用いて既設杭の応力を除荷した状態で既設杭を切断している。
〈図8〜図10の支持力再生等工法〉
図8は従来の支持力再生等工法のステップ1〜4を示す説明図、図9は図8のステップ4に続くステップ5〜8を示す説明図、図10は図9のステップ8に続くステップ9〜12を示す説明図である。
従来の支持力再生等工法は、ステップ1(図8(1))から始まり、ステップ2(図8(2))、ステップ3(図8(3))、ステップ4(図8(4))、ステップ5(図9(5))の順で進み、最後はステップ12(図10(12))でこの工法が終了する。
以下、この順序で説明する。
〈ステップ1〉
まず、図8(1)において、10は既設杭、20は掘削底、30は基礎梁(地中梁)、30Aは基礎、30Bは建造物の柱、30Cは建造物の床である。既設杭10の周囲の土は既に掘削し除去されている。
〈ステップ2〉
図8(2)において、既設杭10の周囲で基礎梁30の下方に仮受け杭S1を複数本掘削底20に立設する。
〈ステップ3〉
図8(3)において、仮受け杭S1の上に仮受け用ジャッキJ1をそれぞれ設置する(図では既設杭10の左右に2個であるが、実際は既設杭10の前後にもあり、全部で複数台)。この状態では、仮受け用ジャッキJ1が単に設置されているだけなので、建造物の荷重はまだ既設杭10が担っている。
〈ステップ4〉
図8(4)において、各ジャッキJ1を黒の矢印F8方向(図で上方向)に伸張させて、基礎梁30に当接させ、各ジャッキJ1に応力導入する。
この状態で、建造物の荷重は仮受け杭S1とジャッキJ1に移る。
〈ステップ5〉
図9(5)において、既設杭10の上方部分(図で点線C−C間の円柱部分)10Nの上下が切断される。
〈ステップ6〉
図9(6)において、点線C−C間の円柱部分10Nが切断され、除去されると、既設杭10の上方に空間10Kができる。
〈ステップ7〉
図9(7)において、既設杭10の空間10K内に油圧ジャッキ50が設置される。図では左右2個が描かれているが、実際には紙面の上下方向にも設置されている。
〈ステップ8〉
図9(8)において、油圧ジャッキ50を矢印F9方向(図で上方向)に伸張させると、各ジャッキJ1が応力導入される。
〈ステップ9〉
図10(9)において、既設杭10の上方と基礎梁30の間が定着コンクリート60で打設され、油圧ジャッキ50が埋め殺しされる。
〈ステップ10〉
図10(10)において、各ジャッキJ1を矢印F10方向(図で下方)に収縮させる。この状態で、建造物の荷重は油圧ジャッキ50および既設杭10側に完全に移り、仮受け杭S1とジャッキJ1は除荷される。
〈ステップ11〉
図10(11)の仮受け用のジャッキJ1と仮受け杭S1が撤去される。
〈ステップ12〉
このように、基礎梁30が下がったり、地震等で地盤沈下したりした場合、図10(12)で示すように、基礎30Aと既設杭10の上方との間に油圧ジャッキ50を介在させて、下がった基礎梁30を油圧ジャッキ50で上方に持ち上げて元の位置にまでに戻し、定着コンクリート打設することで、既設杭の支持力再生や地盤沈下の修正化工事が行われる。
〈従来の工法の弱点〉
従来の支持力再生等工法の弱点は、複数本の仮受け杭と、それぞれその上に設置する油圧ジャッキとを必要とすることである。
また、仮受け杭を立設する必要があり、仮受け杭を立設するスペースがある場所では有効であるが、仮受け杭を立設するスペースがない場合は、この工法は用いることができなかいという弱点があった。
特開平9−144049号公報
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、複数本の仮受け杭とそれぞれその上に設置する油圧ジャッキとを必要としない、かつ、仮受け杭を立設するスペースがない場合にも適用可能な工法を提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明1の既設杭支持力再生等工法は次の通りである。
既設杭支持力再生および沈下修正工法が次の(1)〜(7)のステップから成ることを特徴としている。
(1)既設杭の上下方向の所定幅に亘り外周から横断面の中心まで水平方向に切断して前記既設杭の半分を残し、半分を除去するステップと、
(2)前記既設杭の半分を除去して前記既設杭に形成された空間に油圧ジャッキを設置するステップと、
(3)前記油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
(4)前記既設杭に残された半分をさらに除去するステップと、
(5)前記既設杭に新たに形成された空間に他の油圧ジャッキを設置するステップと、
(6)前記他の油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
(7)前記油圧ジャッキおよび前記他の油圧ジャッキを含めて定着コンクリート打設するステップ。
また、本発明2の既設杭支持力再生等工法は次の通りである。
既設杭支持力再生および沈下修正工法が次の(1)〜(11)のステップから成ることを特徴としている。
(1)既設杭の上下方向の所定幅に亘り外周から横断面の中心まで水平方向に切断して前記既設杭の半分を残し、半分を除去するステップと、
(2)前記既設杭の半分を除去して前記既設杭に形成された空間に、サポートジャッキ付き油圧ジャッキを設置するステップと、
(3)前記油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
(4)前記サポートジャッキを現在の高さに固定させるステップと、
(5)前記油圧ジャッキを撤去するステップと、
(6)前記既設杭に残された半分をさらに除去するステップと、
(7)前記既設杭に新たに形成された空間に他のサポートジャッキ付き油圧ジャッキを設置するステップと、
(8)前記油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
(9)前記他のサポートジャッキを現在の高さに固定させるステップと、
(10)前記油圧ジャッキを撤去するステップと、
(11)前記サポートジャッキおよび前記他のサポートジャッキを含めて定着コンクリート打設するステップ。
本発明1によれば、複数本の仮受け杭とそれぞれその上に設置する油圧ジャッキとを必要としない、かつ、仮受け杭を立設するスペースがない場合にも適用可能な工法が得られる。
本発明2によれば、高価な油圧ジャッキを回収して、構造が簡単で安価なサポートジャッキを埋め殺しとして用いるので、コストダウンができる。
本発明の実施形態1に係る既設杭支持力再生および沈下修正工法のステップ1〜3を示す説明図である。 図1のステップ3に続くステップ4〜6を示す説明図である。 図2のステップ6に続くステップ7〜9を示す説明図である。 図4(A)は本発明の実施形態2に使用されるサポートジャッキの斜視図、図4(B)はサポートジャッキの使用法を説明する図である。 本発明の実施形態2に係る既設杭支持力再生および沈下修正工法のステップ1〜3を示す説明図である。 図5のステップ3に続くステップ4〜6を示す説明図である。 図6のステップ6に続くステップ7〜9を示す説明図である。 従来の工法のステップ1〜4を示す説明図である。 図8のステップ4に続くステップ5〜8を示す説明図である。 図9のステップ8に続くステップ9〜12を示す説明図である。
〈実施形態1〉
以下、本発明の実施形態1に係る支持力再生等工法について、図1〜図3を用いて説明する。
図1は本発明に係る支持力再生等工法のステップ1〜3を示す説明図で、各図において、(A)は正面図、(B)は(A)の矢視断面図である。
〈ステップ1〉
図1(1)はステップ1を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の1B−1B矢視断面図である。
図1(1)において、10は既設杭、20は掘削底、30は基礎梁(地中梁)、30Aは基礎、30Bは建造物の柱、30Cは建造物の床である。既設杭10の周囲の土は既に掘削し除去されている。
〈ステップ2〉
図1(2)はステップ2を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の2B−2B矢視断面図である。
図1(2)において、既設杭10の上下方向の中間部位から、図(B)の断面で見て、直径を通る半円柱を切り取って、半円柱空間10Hを形成する。半円柱空間10Hの高さは後述の油圧ジャッキ50が設置できる高さとなっている。
〈ステップ3〉
図1(3)はステップ3を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の3B−3B矢視断面図である。
図(A)において、既設杭10に形成された半円柱空間10Hに油圧ジャッキ50を設置する。油圧ジャッキ50の数は、建造物の荷重に耐えるだけの個数(図では3台)を紙面で上下方向に(図(B)のように)設置している。
〈ステップ4〉
図2(4)はステップ4を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の4B−4B矢視断面図である。
図2(4)において、半円柱空間10Hに設置された油圧ジャッキ50を矢印F4方向(図で上方向)に伸張して、油圧ジャッキ50に建造物の荷重を導入する。
〈ステップ5〉
図2(5)はステップ5を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の5B−5B矢視断面図である。
図2(5)において、既設杭10の上記半円柱空間10Hに接する残りの半円柱10N(図2(4)参照)を切り取って、全体で円柱空間を形成する。この状態で、建造物の荷重はすべて油圧ジャッキ50にかかっている。
〈ステップ6〉
図2(6)はステップ6を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の6B−6B矢視断面図である。
図2(6)において、ステップ5で新たに形成された空間にさらに他の油圧ジャッキ50aを設置する。他の油圧ジャッキ50aの数は建造物の荷重に耐えるだけの個数(図では3台)を図(B)のように設置している。
〈ステップ7〉
図3(7)はステップ7を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の7B−7B矢視断面図である。
図3(7)において、ステップ6で設置された他の油圧ジャッキ50aを矢印F7方向(図で上方向)に伸張して、他の油圧ジャッキ50aにも建造物の荷重を導入する。
〈ステップ8〉
図3(8)はステップ8を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の8B−8B矢視断面図である。
図3(8)において、既設杭10の中間部位に円柱空間が形成され、その空間に油圧ジャッキ50が複数台設置されて、これらがそれぞれ上方に伸張することで、建造物の基礎30Aを持ち上げ、したがってまた基礎梁30を持ち上げて支持力を再生させたり、地盤沈下の修正をすることができる。
〈ステップ9〉
図3(9)はステップ9を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の9B−9B矢視断面図である。
図3(9)において、埋め殺し用の複数台の油圧ジャッキ50を含めて定着コンクリート60を打設する。
これにより、切断した既設杭の下杭と上杭の間に複数台の油圧ジャッキ50が一体的にセットされる。
〈仕上げ〉
最後に、定着根巻きコンクリートの外周と土との隙間を流動化材で埋め、その上部を搬入土砂で埋めて、工事はすべて終了する。
本発明の実施形態1によれば、既設杭を半分ずつ切断してそこに油圧ジャッキを設置することで、従来工法の採った複数本の仮受け杭とそれぞれその上に設置する油圧ジャッキとを必要とせず、しかも仮受け杭を立設するスペースがない場合にも適用可能となる。
〈実施形態2〉
以下、本発明の実施形態2に係る支持力再生等工法について、図4〜図7を用いて説明する。図4(A)は本発明の実施形態2に使用されるサポートジャッキの斜視図、図4(B)はサポートジャッキの使用法を説明する図、図5は本発明の実施形態2に係る既設杭支持力再生および沈下修正工法のステップ1〜3を示す説明図、図6は図5のステップ3に続くステップ4〜6を示す説明図、図7は図6のステップ6に続くステップ7〜9を示す説明図である。
〈サポートジャッキ100の構造〉
図4(A)において、本発明の実施形態2に使用されるサポートジャッキ100は先に本出願人が開発したものである(特公平4−69270号公報参照)。
サポートジャッキ100は図の下から上に下部台板101、直管102、ナット103、ネジ棒104、上部台板105である。下部台板101の上の四隅から直管102が立設している。上部台板105の下の四隅からはネジ棒104が下方に向けて取り付けられている。ネジ棒104は直管102の中に出入り自由となっており、ナット103がネジ棒104の直管102の中への下降を所定の高さで阻止している。4本の直管102で形成される内部空間には油圧ジャッキ50(図4(B))が設置される。
〈サポートジャッキ100の使用法〉
図4(B)(1)において、従来工法と同じく構造物300の基礎下面を掘削し、掘削後、既設杭200の上面とそこからサポートジャッキ100が挿入できる高さまでを切断し、除去して上部に空間を形成する。その空間にサポートジャッキ100を挿入する。
サポートジャッキ100の4本の直管102で形成される内部空間に油圧ジャッキ50を設置する。
図4(B)(2)において、油圧ジャッキ50をジャッキアップすると、構造物300と上部台板105とその下のネジ棒104が持ち上げられる。
図4(B)(3)において、ネジ棒104と一緒に持ち上げられたナット103を回しながらネジ棒104に沿って下降させ、直管102の上縁に接触させると、上部台板105とネジ棒104はこの高さに維持される。
図4(B)(4)において、油圧ジャッキ50を降下させてサポートジャッキ100から取り去ると、サポートジャッキ100は図4(B)(3)の状態を保持し続ける。
図5は本発明の実施形態2に係る支持力再生等工法のステップ1〜3を示す説明図で、各図において、(A)は正面図、(B)は(A)の矢視断面図である。
〈ステップ1〉
図5(1)はステップ1を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の1B−1B矢視断面図である。
図5(1)において、10は既設杭、20は掘削底、30は基礎梁(地中梁)、30Aは基礎、30Bは建造物の柱、30Cは建造物の床である。既設杭10の周囲の土は既に掘削し除去されている。
〈ステップ2〉
図5(2)はステップ2を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の2B−2B矢視断面図である。
図5(2)において、既設杭10の上下方向の中間部位から、図(B)の断面で見て、直径を通る半円柱を切り取って、半円柱空間10Hを形成する。空間の高さは後述のサポートジャッキ100が設置できる高さとなっている。
〈ステップ3〉
図5(3)はステップ3を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の3B−3B矢視断面図である。
図(A)において、既設杭10に形成された半円柱空間10Hにサポートジャッキ付き油圧ジャッキ120を設置する。サポートジャッキ付き油圧ジャッキ120はサポートジャッキ100の下部中央空間内に油圧ジャッキ50を載置したものである。
サポートジャッキ付き油圧ジャッキ120の数は、建造物の荷重に耐えるだけの個数(図では3台)を紙面で上下方向に(図(B)のように)設置している。
〈ステップ4〉
図6(4)はステップ4を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の4B−4B矢視断面図である。
図6(4)において、半円柱空間10Hに設置されたサポートジャッキ付き油圧ジャッキ120の油圧ジャッキ50を矢印F4方向(図で上方向)に伸張して、油圧ジャッキ50に建造物の荷重を導入する。次いで、サポートジャッキ100(図4参照)のナット103を回してネジ棒104に沿って下降させ、直管102の上縁に接触させて、サポートジャッキ100を現在の高さに固定させる。
〈ステップ5〉
図6(5)はステップ5を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の5B−5B矢視断面図である。
既設杭10の上記半円柱空間10H(図6(4)(B)参照)に接する残りの半円柱10N(図6(4))を図6(5)において切り取って、全体で円柱空間10Nを形成する。この状態で、建造物の荷重はすべてサポートジャッキ付き油圧ジャッキ120(すなわち、油圧ジャッキ50とサポートジャッキ100)にかかっている。
〈ステップ6〉
図6(6)はステップ6を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の6B−6B矢視断面図である。
図6(6)において、ステップ5で新たに形成された空間にさらに他のサポートジャッキ付き油圧ジャッキ120aを設置する。サポートジャッキ付き油圧ジャッキ120aの数は建造物の荷重に耐えるだけの個数(図では3台)を図(B)のように設置している。
この場合、先のサポートジャッキ付き油圧ジャッキ120のサポートジャッキ100が既にナット103を下降させて、建造物の荷重を担っているので、油圧ジャッキ50をサポートジャッキ100から取り出して、他のサポートジャッキ付き油圧ジャッキ120aの油圧ジャッキ50aとして再利用しても良い。
〈ステップ7〉
図7(7)はステップ7を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の7B−7B矢視断面図である。
図7(7)において、ステップ6で設置された他の油圧ジャッキ50aを矢印F7方向(図で上方向)に伸張して、他の油圧ジャッキ50aにも建造物の荷重を導入する。次いで、他のサポートジャッキ100aのナット103(図4参照)を回してネジ棒104に沿って下降させ、直管102の上縁に接触させて、他のサポートジャッキ100aを現在の高さに固定させる。
〈ステップ8〉
図7(8)はステップ8を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の8B−8B矢視断面図である。
高価な油圧ジャッキ50をそれぞれ降下させて、サポートジャッキ100から取り去ると、図7(8)の状態のようにサポートジャッキ100、100だけが残る。このように、最終的には、安価なサポートジャッキ100、100だけが、建造物を支持することとなる。
〈ステップ9〉
図7(9)はステップ9を示す図で、図(A)は正面図、図(B)は図(A)の9B−9B矢視断面図である。
図7(9)において、サポートジャッキ100、100を含めて定着コンクリート60で打設する。これにより、切断した既設杭の下杭と上杭の間に複数台のサポートジャッキ100、100だけが一体的にセットされる。
〈仕上げ〉
最後に、定着根巻きコンクリートの外周と土との隙間を流動化材で埋め、その上部を搬入土砂で埋めて、工事はすべて終了する。
本発明の実施形態2によれば、高価な油圧ジャッキを回収して、構造が簡単で安価なサポートジャッキを埋め殺しとして用いることができるのでコストダウンとなる。
10 既設杭
10H 半円柱空間
10N 残りの半円柱
20 掘削底
30 基礎梁(地中梁)
30A 基礎
30B 柱、
50 油圧ジャッキ
50a 他の油圧ジャッキ
100 サポートジャッキ
100a 他のサポートジャッキ
101 下部台板
102 直管
103 ナット
104 ネジ棒
105 上部台板
120 サポートジャッキ付き油圧ジャッキ
120a 他のサポートジャッキ付き油圧ジャッキ

Claims (2)

  1. 次の(1)〜(7)のステップから成ることを特徴とする既設杭支持力再生および沈下修正工法。
    (1)既設杭の上下方向の所定幅に亘り外周から横断面の中心まで水平方向に切断して前記既設杭の半分を残し、半分を除去するステップと、
    (2)前記既設杭の半分を除去して前記既設杭に形成された空間に油圧ジャッキを設置するステップと、
    (3)前記油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
    (4)前記既設杭に残された半分をさらに除去するステップと、
    (5)前記既設杭に新たに形成された空間に他の油圧ジャッキを設置するステップと、
    (6)前記他の油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
    (7)前記油圧ジャッキおよび前記他の油圧ジャッキを含めて定着コンクリート打設するステップ。
  2. 次の(1)〜(11)のステップから成ることを特徴とする既設杭支持力再生および沈下修正工法。
    (1)既設杭の上下方向の所定幅に亘り外周から横断面の中心まで水平方向に切断して前記既設杭の半分を残し、半分を除去するステップと、
    (2)前記既設杭の半分を除去して前記既設杭に形成された空間に、サポートジャッキ付き油圧ジャッキを設置するステップと、
    (3)前記油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
    (4)前記サポートジャッキを現在の高さに固定させるステップと、
    (5)前記油圧ジャッキを撤去するステップと、
    (6)前記既設杭に残された半分をさらに除去するステップと、
    (7)前記既設杭に新たに形成された空間に他のサポートジャッキ付き油圧ジャッキを設置するステップと、
    (8)前記油圧ジャッキをジャッキアップさせるステップと、
    (9)前記他のサポートジャッキを現在の高さに固定させるステップと、
    (10)前記油圧ジャッキを撤去するステップと、
    (11)前記サポートジャッキおよび前記他のサポートジャッキを含めて定着コンクリート打設するステップ。
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