JP2013244329A - 入賞口ユニットおよびそれを備えた弾球遊技機 - Google Patents

入賞口ユニットおよびそれを備えた弾球遊技機 Download PDF

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【課題】第1入賞口に対する入玉のし易さを、実際よりも高いと遊技者に感じさせることができる入賞口ユニットを提供すること。
【解決手段】遊技盤の前面には、上下に並設された第1特別図柄始動口8および第2特別図柄始動口を有する始動入賞口ユニット18が配設されている。始動入賞口ユニット18は、遊技盤の前面に取り付けられた台板31と、第1始動口役物41と、前飾り板62とを含む。第1始動口役物41は、台板31の前面で左右一対の側壁46,47を有する。前飾り板62は、上領域83と、上領域83と連続する下領域とを含む。上領域83は、一対の側壁46,47とともに第1特別図柄始動口8を区画する。上領域83の上端部は、一対の側壁46,47の間隔W2よりも大きい左右方向幅W1を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、第1および第2入賞口と可動羽根とを有する入賞口ユニット、ならびにそれを備えた弾球遊技機に関する。
パチンコ機等の弾球遊技機では、遊技盤の遊技領域に向けて発射された遊技玉を、その盤面に沿って流下させることにより遊技を行う。遊技盤の遊技領域の下部には、2つの始動入賞口が集約された始動入賞口ユニットが配設される。
始動入賞口ユニットでは、遊技盤に取り付けられるための取付板の前面に、たとえば、第1特別図柄始動口および第2特別図柄始動口が上下に並設されている。また、取付板の前面には、第2特別図柄始動口に関連して、一対の可動羽根を有する電動チューリップ役物が設けられている(たとえば特許文献1および2参照)。電動チューリップ役物は、通常、一対の可動羽根の先端部が互いに接近した状態に窄められている、この状態で第2特別図柄始動口が閉塞されている。そして、所定の条件が成立した場合に、電動チューリップ役物の各可動羽根の先端部が、互いに離間するように拡開され、第2特別図柄始動口が開放される。
特許文献1および2では、電動チューリップ役物の一対の可動羽根の間に形成された空間の上方に、第1特別図柄始動口を区画する入玉役物が配置されている。この入玉役物は、後方および上方が開放した略矩形箱状をなし、平面視で、後方側に向けて開いたコ字状をなしている。
また、特許文献1では、取付板の前方に、間隔を空けて前面板が平行配置されており、取付板と前面板との間の空間に、前記の一対の可動羽根が収容されている。取付板と前面板との間の空間における一対の可動羽根の内側に、第2特別図柄始動口が形成されている。
特開2009−018087号公報 特開2009−254446号公報
電動チューリップの一対の可動羽根は、通常、窄められているので、第1特別図柄始動口に入玉させる必要がある。そのため、遊技者にとっては遊技領域を流下する遊技玉が、第1特別図柄始動口に入玉し易い構成であることが望ましい。第1特別図柄始動口への遊技玉の入玉(入賞)のし易さは、遊技者が弾球遊技機を選択する際の判断材料の1つであり、第1特別図柄始動口に遊技玉が入玉し易い弾球遊技機は、遊技者に選ばれ易い。
しかしながら、第1特別図柄始動口への入賞割合を高めるために、第1特別図柄始動口を実際に大きくすると、第1特別図柄始動口への入賞割合が高くなり、弾球遊技機のゲーム性を維持できなくなる。そのため、第1入賞口(第1特別図柄始動口)を実際に大きくすることなく、第1入賞口に対する入玉を、容易であると遊技者に認識させることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、第1入賞口に対する入玉のし易さを、実際よりも高く遊技者に感じさせることができる入賞口ユニットを提供すること、および遊技者に選ばれ易い弾球遊技機を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、弾球遊技機(1)の遊技盤(2)の前面に配設され、上下に並置された第1および第2入賞口(8,9)と、前後に延びる揺動軸線(52)まわりに揺動して、前記第2入賞口への遊技玉を案内し易さを変える可動羽根(10)とを有する入賞口ユニット(18)であって、前記遊技盤の前面に取り付けられる取付板(31)と、前記取付板の前面において、それぞれ上下に延びる左右一対の側壁(46,47)を有する受け部(41)と、一対の前記側壁ともに前記第1入賞口を区画する第1領域(83)と、前記可動羽根の基端部の前方を覆い、前記第1領域と連続し、前記第2入賞口を区画する第2領域(84)とを有する前面板(62)とを含み、前記第1領域の上端部は、前記一対の側壁の幅(W2)よりも大きい左右方向幅(W1)を有している、入賞口ユニットである。
なお、この項において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符合を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。
弾球遊技機で遊技している遊技者は、遊技盤上の始動入賞口ユニットを凝視しているわけではなく、始動入賞口ユニットに軽く目を配っているに過ぎない。したがって、第1入賞口の前方が前面板によって覆われている場合には、前面板の上端部の左右方向の幅を、第1入賞口の左右方向幅と、遊技者は認識するようになる。
請求項1の構成によれば、前面板の上端部の左右方向幅が、実際の第1入賞口の左右方向幅である一対の側壁の間隔よりも大きい。そのため、第1入賞口の左右方向幅を実際よりも大きく見せることができる。これにより、第1入賞口に対する入玉のし易さを、実際よりも高いと遊技者に感じさせることができる。
また、前面板が第1領域と第2領域とを連続的に備えているので、前面板は比較的大面積を有している。このとき、前面板の全域(略全域)に装飾を施すことが可能である。
請求項2に記載のように、前記第1領域の左上端部が、左側の前記側壁よりも左方に張り出すとともに、前記第1領域の右上端部が、右の前記側壁よりも右方に張り出していてもよい。
請求項3記載の発明は、前記前面板には、前記第1入賞口と前記第2入賞口との間に対向する部分に視認窓(87)が形成されている、請求項1または2記載の入賞口ユニットである。
前面板の全域(略全域)に非透明の装飾を施す場合には、第1入賞口と第2入賞口との間を左右方向に抜ける遊技玉を視認することができないおそれがある。
しかしながら、第1入賞口と第2入賞口との間に対向する前面板の部分に視認窓を設けることにより、前面板の略全域に非透明の装飾を施しつつ、第1入賞口と第2入賞口との間を左右方向に抜ける遊技玉を視認可能な構成とすることができる。
請求項4記載の発明は、前記前面板の前記第1領域には、前記受け部と係合して当該受け部と前記前面板とを結合するための係合部(89)が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の入賞口ユニットである。
この構成によれば、第1領域の係合部を受け部と係合させつつ、前面板を取付板にねじ締結することにより、取付板に対する前面板の強固な固定を達成することができる。したがって、第1領域と受け部とをさらにねじ締結する場合と比較して、ねじ締結数の低減を図ることができる。
請求項5記載の発明は、前記受け部は、前記一対の側壁の下端部同士を接続する底壁(48)をさらに有し、前記底壁には、前端が最も高く後方に向うに従って低くなる傾斜面(50)を有する案内リブ(49)が形成されており、前記係合部は、前記受け部との係合状態において、当該係合部が前記案内リブの前記傾斜面よりも低くなるように形成された係合突起(89)を含む、請求項4に記載の入賞口ユニットである。
この構成によれば、係合部と受け部との係合状態において、係合部が案内リブの傾斜面よりも低いので、第1入賞口に入玉した遊技玉が、係合部と当接することなく、案内リブの傾斜面によってスムーズに案内される。これにより、第1入賞口に入玉した遊技玉が、係合部と干渉するのを、確実に防止することができる。
請求項6に記載のように、前記第2領域の背面には、前記可動羽根の基端部を回動可能に支持する羽根支持部(92)が配設されていてもよい。
請求項7に記載のように、前記取付板は、上下に並置された第1凹所(42)および第2凹所(43)を有し、前記受け部の前記一対の側壁は前記第1凹所を挟むように配置されており、前記第1領域は前記第1凹所の前方を覆い、前記第2領域は、前記第2凹所および前記可動羽根の基端部(57)の前方を覆っていてもよい。
請求項8記載の発明は、遊技盤(2)と、前記遊技盤に配設され、前記請求項1〜7のいずれか一項に記載された前記入賞口ユニットと、前記遊技盤に向けて遊技玉を発射する発射装置とを含む、弾球遊技機(1)である。
この構成によれば、請求項1に関連して記載した作用効果と同等の作用効果を奏する。
この場合、請求項9に記載のように、前記弾球遊技機は、図柄を変動表示可能な第1および第2図柄表示手段(27,28)をさらに含み、前記第1入賞口は、遊技玉の入玉により、前記第1図柄表示手段の図柄変動を開始させるための第1始動入賞口(8)を含み、前記第2入賞口は、遊技玉の入玉により、前記第2図柄表示手段の図柄変動を開始させるための第2始動入賞口(9)を含み、前記可動羽根は、前記第2始動入賞口を挟むように配置された一対の可動羽根を有し、前記一対の可動羽根が互いに接近する状態に窄められた姿勢で、第2始動入賞口が閉塞されるとともに、前記一対の可動羽根が互いに離間するように拡開された姿勢で、第2始動入賞口が開放されてもよい。
この構成によれば、通常の状態で一対の可動羽根が窄められた姿勢であるゲーム性では、図柄表示手段での図柄変動を開始させるために、第1始動入賞口に遊技玉を入玉させる必要がある。
前面板の上端部の左右方向幅を、実際の第1始動入賞口の左右方向幅である一対の側壁の間隔よりも大きくすることにより、第1始動入賞口の左右方向幅を実際よりも大きく見せることができる。これにより、第1始動入賞口に対する入玉のし易さが実際よりも高いと、遊技者に感じさせることができる。第1始動入賞口への遊技玉の入玉のし易さは、遊技者が弾球遊技機を選択する際の判断材料の1つであるので、これにより、遊技者に選ばれ易い弾球遊技機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る弾球遊技機の遊技盤の正面図である。 図1に示す始動入賞口ユニットの斜視図である。 図1に示す始動入賞口ユニットの平面図である。 図1に示す始動入賞口ユニットの正面図である。 図1に示す始動入賞口ユニットの立体分解図である。 図5の矢視Aから見た斜視図である。 図3に示す切断線面VII-VIIから見た要部断面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る弾球遊技機1の遊技盤2の正面図である。弾球遊技機1は、遊技盤2と、遊技盤2を保持する遊技盤保持枠(図示しない)とを備えている。遊技盤保持枠の前面下部右方には、発射装置(図示しない)から発射される遊技玉の勢いを調節するためのハンドル(図示しない)が配設されている。ハンドルは、遊技盤保持枠に回転可能に保持されている。遊技者が、弾球遊技機1に回転可能に備えられたハンドルを把持して回転操作することにより、発射装置から遊技盤2に向けて遊技玉を発射することができ、また、ハンドルの回転角度を調整することにより、遊技盤2に向けて発射される遊技玉の勢いを調節することができる。なお、遊技玉として、所定の直径(たとえば11.0mm)を有する鋼球が用いられる。
遊技盤2の盤面には、中央部に略円形の遊技領域Sが設定されている。遊技領域Sの周縁には、発射装置から発射された遊技玉を、遊技盤2の上部(左側上部)に導くための略円弧状のガイドレール3と、このガイドレール3に対向して延びる内レール4とが配設されている。内レール4の先端は遊技領域Sの上部まで延びていて、発射装置により発射された遊技玉は、ガイドレール3と内レール4との間を通って遊技領域Sの上部へと導かれる。遊技領域Sには、多数本の障害釘5が植設されている。また、遊技領域Sの左部における中央よりやや下方には、前後方向に延びる回転軸まわりに回転自在に設けられた風車役物6が配設されている。
遊技盤2の中央部には、演出装置の一例としての液晶表示ユニット7を含むセンターユニット(図示しない)が配設されている(図1では、センターユニットを取り除いた状態を示しており、液晶表示ユニット7を二点鎖線で示す)。液晶表示ユニット7は、弾球遊技機1の遊技中に、変動中または変動停止状態にある演出図柄や所定のメッセージなどを表示するためのものである。
遊技領域Sの下部には、第1特別図柄始動口(第1始動入賞口)8および第2特別図柄始動口(第2始動入賞口)9が上下に並配されている。第1および第2特別図柄始動口8,9は、それぞれ、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技玉が入玉可能に設けられている。遊技盤2には、第2特別図柄始動口9に関連して、一対の可動羽根10を含む電動チューリップ役物11が配設されている。第2特別図柄始動口9に開閉式の電動チューリップ役物11が配設されているのに対し、第1特別図柄始動口8は、開閉手段等を有しない非作動式の入賞口である。電動チューリップ役物11では、通常、各可動羽根10の先端部が互いに接近する状態に窄められた姿勢(以下「狭窄姿勢」という)に窄められている。一対の可動羽根10が狭窄姿勢であると、遊技玉の第2特別図柄始動口9への入玉が、第1特別図柄始動口8の第1始動口役物41(図2等参照)により阻止され、第2特別図柄始動口9が閉塞される。
第1特別図柄始動口8、第2特別図柄始動口9および電動チューリップ役物11はユニット化されて、1つの始動入賞口ユニット(入賞口ユニット)18を構成している。始動入賞口ユニット18は、遊技盤2の中央部に形成された始動入賞口ユニット装着孔(図示しない)に、前側から着脱可能に嵌合されており、ねじ止め等により遊技盤2に固定されている。
各可動羽根10が狭窄姿勢から拡開して、図1に示すような、一対の可動羽根10が互いに離間するように拡開された姿勢(以下「拡開姿勢」という)になると、第1特別図柄始動口8の第1始動口役物41(図2等参照)の左右両側に、第2特別図柄始動口9に向かう通路が形成され、この通路を通って第2特別図柄始動口9に遊技玉が入玉可能になる。したがって、一対の可動羽根10が狭窄姿勢にあれば第2特別図柄始動口9への遊技玉の入玉はないが、一対の可動羽根10が拡開姿勢にあると、比較的高い確率で遊技玉が第2特別図柄始動口9に入玉する。
第1または第2特別図柄始動口8,9に遊技玉が入ると、予め定める個数(第1特別図柄始動口8への遊技玉入玉に対してはたとえば5玉、または第2特別図柄始動口9への遊技玉入玉に対してはたとえば3玉)の賞玉が、賞玉払出装置(図示しない)から払い出される。また、第1または第2特別図柄始動口8,9への遊技玉の入玉に伴って、特別利益状態を実行するか否かを決定するための大当たり抽選が実行される。
第2特別図柄始動口9の下方には、たとえば、左右に長い平面視長方形状をなす第1可変入賞口13が配設されている。第1可変入賞口13は、左右方向に関して、複数個(たとえば3〜4個)の遊技玉が同時に入玉可能なサイズに形成されている。第1可変入賞口13に関連して、第1可変入賞口13を開閉可能な矩形板状の第1可変入賞役物15が設けられている。第1可変入賞役物15は、遊技盤2の盤面に沿った状態で第1可変入賞口13を閉塞して、第1可変入賞口13に遊技玉が入るのを阻止することができる一方、この状態から第1可変入賞口13の下端縁に沿って配置された揺動軸(図示しない)を中心に手前側に傾倒することにより、第1可変入賞口13を開放して、第1可変入賞口13に流下してくる遊技玉を第1可変入賞口13内に導き入れることができる。第1可変入賞口13に遊技玉が入玉すると、予め定める個数(たとえば、第1可変入賞口13への遊技玉入玉に対して10玉)の賞玉が、賞玉払出装置から払い出される。
遊技領域Sの右下部(第1特別図柄始動口8の右方)には、左右に長い平面視長方形状をなす第2可変入賞口14が配設されている。第2可変入賞口14は、左右方向に関して、複数個(たとえば2〜3個)の遊技玉が同時に入玉可能なサイズに形成されている。第2可変入賞口14の左右方向幅は、第1可変入賞口13よりもやや狭い。
第2可変入賞口14に関連して、第2可変入賞口14を開閉可能な第2可変入賞役物16が設けられている。第2可変入賞役物16は、遊技盤2の盤面に沿った状態で第2可変入賞口14を閉塞して、第2可変入賞口14に遊技玉が入るのを阻止することができる一方、この状態から第2可変入賞口14の下端縁に沿って配置された揺動軸(図示しない)を中心に手前側に傾倒することにより、第2可変入賞口14を開放して、第2可変入賞口14に流下してくる遊技玉を第2可変入賞口14内に導き入れることができる。第2可変入賞口14に遊技玉が入玉すると、予め定める個数(たとえば、第2可変入賞口14への遊技玉入玉に対して10玉)の賞玉が、賞玉払出装置から払い出される。
また、遊技盤2の右部(第2可変入賞口14の右上方)には、遊技盤2の盤面に沿って流下する遊技玉が通過可能な普通図柄ゲート17が配設されている。普通図柄ゲート17を遊技玉が通過すると、第2特別図柄始動口9を開放するか否か(一対の可動羽根10を拡開姿勢にするか否か)を決定するための普通図柄抽選が実行される。
また、遊技領域Sの左下部には、第1普通入賞口21および第2普通入賞口22が、左右に並んで配設されている。これら2つの普通入賞口21,22はユニット化されて、2連普通入賞口を有するサイドランプユニット20を構成している。
始動入賞口ユニット18とサイドランプユニット20との左右方向の中間部には、第3普通入賞口23が配設されている。また、第3普通入賞口23の第1可変入賞口13に対して反対側には、第4普通入賞口24が配設されている。この第4普通入賞口24と第3普通入賞口23とを結んだ中央部に、第1可変入賞口13が設けられている。2つの普通入賞口23,24および第1可変入賞口13はユニット化されて、大入賞口ユニット25を構成している。
各普通入賞口21〜24に遊技玉が入賞すると、予め定める個数(たとえば3玉)の賞玉が、賞玉払出装置から払い出される。
遊技者のハンドル操作により、発射装置(図示しない)から適度の勢いで発射された遊技玉は、遊技領域Sの左上部分から右斜め上方に向けて(ガイドレール3および内レール4に沿って)放たれる。遊技領域Sの左上部分から放たれた遊技玉は、遊技領域Sの左半分(左部分および左下部分)に植設された障害釘5の間を流下する。また、遊技玉のうちいくつかの遊技玉は、前後に延びる所定の回転軸まわりに回転自在に設けられている風車役物6に衝突し、当該風車役物6の回転により、その衝突した遊技玉が風車役物6の左側または右側に振り分けられながら、障害釘5の間を流下する。この場合、遊技領域Sの左部分を流下する遊技玉は、第1もしくは第2特別図柄始動口8,9、第1可変入賞口13、または第1、第2、第3もしくは第4普通入賞口21,22,23,24に入玉可能である。
また、この弾球遊技機1では、いわゆる右打ち遊技(遊技領域Sの右半分に向けて遊技玉を発射させる遊技)を行うことができるようになっている。具体的には、ハンドルの回転角度を最大角度とすると、非常に強い勢いで遊技玉が発射される。そして、遊技領域Sの左上部分から右斜め上方に向けて(ガイドレール3および内レール4に沿って)、遊技玉が勢い良く放たれる。遊技領域Sの左上部分から放たれた遊技玉は、遊技領域Sの上部で、ガイドレール3とセンターユニットの周縁とによって区画される玉上通路19を通って、遊技領域Sの右部分へと達し、その右部分において下方に向けて放たれる。下方に向けて放たれた遊技玉は、遊技領域Sの右部分に植設された障害釘5の間を流下する。この場合、遊技領域Sの右部分を流下する遊技玉は、第1もしくは第2特別図柄始動口8,9、第2可変入賞口14に入玉可能である。また、この遊技玉は、普通図柄ゲート17を通過可能である。
遊技領域Sを流下する遊技玉のうち、第1もしくは第2特別図柄始動口8,9、第1もしくは第2可変入賞口13,14、または第1、第2、第3もしくは第4普通入賞口21,22,23,24のいずれにも入玉しなかった遊技玉(アウト玉)は、遊技領域Sの下部に形成されたアウト口26から機内に入り、玉回収部(図示しない)に回収される。
遊技盤2の盤面におけるガイドレール3の外側領域の右上隅部には、第1特別図柄表示手段(第1図柄表示手段)27、第2特別図柄表示手段(第2図柄表示手段)28および普通図柄表示手段29が配設されている。
第1特別図柄表示手段27は、第1特別図柄始動口8に遊技玉が入玉することを条件に、第1特別図柄を所定時間変動表示して、第1特別図柄始動口8への入玉時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合にははずれ態様で停止する。
第2特別図柄表示手段28は、第2特別図柄始動口9に遊技玉が入玉することを条件に、第2特別図柄を所定時間変動表示して、第2特別図柄始動口9への入玉時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合にははずれ態様で停止する。
普通図柄表示手段29は、普通図柄ゲート17に遊技玉が通過することを条件に普通図柄を所定時間変動表示して、普通図柄ゲート17に対する遊技玉の通過時に取得された当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致する場合には所定の当り態様で、一致しない場合には所定のはずれ態様で停止させるようになっている。
図2、図3、図4および図5は、それぞれ、始動入賞口ユニット18の斜視図、平面図、正面図および立体分解図である。なお、図2〜図5では、次に述べる可動羽根10が、拡開姿勢にある状態を示している。図2〜図5では(図1および図7)も含めて、一対の可動羽根10が拡開姿勢にある状態を示している。
具体的には、始動入賞口ユニット18は、遊技盤2(図1参照)の前面に固定された台板(取付板)31と、台板31の前方に配設された前述の一対の可動羽根10と、台座61および前飾り板62を有する前面・台座ユニット33と、台板31の後ろ側に固定された胴体部35と、一対の可動羽根10を駆動するためのソレノイド34と、胴体部35の後ろ側に装着され、ソレノイド34を収容するソレノイドケース37とを備えている。胴体部35およびソレノイドケース37が、遊技盤2に形成される始動入賞口ユニット装着孔(図示しない)に、前側から挿入されている。
図6は、図5の矢視Aから見た前面・台座ユニット33の斜視図である。さらに、図7は、図3に示す切断線面VII-VIIから見た要部断面図である。
まず、図2〜図5を参照しつつ、台板31の構成について説明する。
台板31は、上部が左右方向に張り出した板状の台板本体40と、台板本体40の前面に取り付けられた第1始動口役物(受け部)41とを備えている。台板本体40は、その上端部の中央部に、遊技玉が通過するための略円形の通過用切欠き(第1凹所)42と、通過用切欠き42の下方位置に形成された略矩形の流入孔(第2凹所)43とを有している。通過用切欠き42は、台板本体40の上端縁から切り欠いて形成されている。台板本体40の後ろ側には、後ろ側レンズ44が、装飾用孔45を介して前面側から視認可能に配設されている。また、後ろ側レンズ44の後方には、フルカラーLED素子が実装されたランプ基板(図示しない)が配設されている。
図2〜図5に示すように、第1始動口役物41は、通過用切欠き42を左右に挟む平板状の左側壁(側壁)46および右側壁(側壁)47と、左および右側壁46,47の下端部同士を接続する下に凸の湾曲板状の底壁48とを一体的に有し、全体形状が平面視ほぼU字状をなしている。左側壁46、右側壁47および底壁48は、それぞれ、台板本体40の前面に垂直に突出し、通過用切欠き42の左側縁、右側縁および下縁に沿って延びている。左および右側壁46,47と、前面・台座ユニット33の前飾り板62の上領域83(後述する)とによって、第1特別図柄始動口8が区画されている。
底壁48の上面には、三角板状の第1案内リブ49(案内リブ。図7を併せて参照)が立設されている。第1案内リブ49は、前端が最も高く後方に向うに従って低くなる傾斜面からなる第1上端面(傾斜面)50を有している。第1案内リブ49は、底壁48と一体的に形成され、台板本体40の前面に対して垂直な姿勢をなしている。第1上端面50は、第1特別図柄始動口8に入玉した遊技玉を、後方に位置する通過用切欠き42に向けて案内する。
底壁48の上面の前端縁には、第1案内リブ49の配設領域を除く領域の全域に、上方に向けて突出する係合突条51が形成されている。すなわち、底壁48の上面の前端縁には、第1案内リブ49を挟んで、左右一対の係合突条51(図3および図5参照)が形成されている。各係合突条51は、底壁48の前端縁に沿って左右方向に延びている。
通過用切欠き42は、通過用切欠き42を通過した遊技玉が流通する第1流通路(図示しない)と連通している。第1流通路(図示しない)は、胴体部35の上部分を後方に延び、その後に下方に向けて延びる屈曲路を有している。第1流通路を流通する遊技玉は、当該第1流通路の下流端に設けられた第1検出スイッチ36(図2参照)によって検出される。したがって、第1特別図柄始動口8に入玉した遊技玉は、通過用切欠き42および第1流通路を経て誘導された後に第1検出スイッチ36により検出され、その後に始動入賞口ユニット18外に排出されて玉回収部(図示しない)に回収される。
また、図4および図5に示すように、台板本体40の前面には、流入孔43の左右側方において、前後方向に延びる一対の羽根シャフト52(揺動軸線)が配設されている。この実施形態では、各羽根シャフト52は、台板31の台板本体40の前面に固定されている。
図5に示すように、台板本体40の前面には、各羽根シャフト52と流入孔43との間に、対応する可動羽根10の操作用シャフト70が挿通するための操作用挿通孔53が形成されている。各操作用挿通孔53は、対応する可動羽根10がどのような姿勢にあるかに拘わらずに操作用シャフト70を挿通状態に保つために、羽根シャフト52を中心とする円弧状をなしている。
図5に示すように、台板本体40の前面の下端部には、左右一対の位置決め用孔54が形成されている。左側の位置決め用孔54は、左側の操作用挿通孔53の下方に配置されており、右側の位置決め用孔54は、右側の操作用挿通孔53の下方に配置されている。
次に、図2〜図7を参照しつつ、前面・台座ユニット33の構成について説明する。
前面・台座ユニット33は、前述のように、台座61と、前飾り板62とを備えている。台座61は、台板本体40の前面に対して垂直な姿勢をなし、台板本体40の下部に取り付けられている。また、前飾り板62は、台座61の前端から、台板本体40の前面と間隔を空けつつ上方に向けて延び、台板31の通過用切欠き42および流入孔43の前方および各可動羽根10の下端部57(基端部)の前方を被覆している。台座61と前飾り板62とは、合成樹脂材料を用いて一体に形成されている。
図4〜図7に示すように、台座61は、左右方向に延びる板状の台座底壁63と、台座底壁63の両端部から、外側斜め上方に向けて突出するように延びる左右一対の板状の台座側壁64とを有し、上下方向に薄く左右方向に長い偏平状に構成されている。各台座側壁64の途中部には、前後方向に延びる円筒状の取付けボス65が設けられている。一対の取付けボス65を介して、台板31の後ろ側にそれぞれねじ(図示しない)を締結することにより、前面・台座ユニット33が台板31の前面に固定される。
台座底壁63の上面には、前面・台座ユニット33が台板31に取り付けられた状態で流入孔43の前方に対向する位置に、三角板状の第2案内リブ66が立設されている。第2案内リブ66は、前端が最も高く後方に向うに従って低くなる傾斜面からなる第2上端面67を有している。第2案内リブ66は、前飾り板62の背面に対して垂直な姿勢をなし、台座底壁63と一体的に形成されている。
図6に示すように、第2案内リブ66の左右側方には、左右一対の玉通路形成リブ72が、第2案内リブ66を挟むように立設されている。一対の玉通路形成リブ72によって、遊技玉を後方に向けて案内する玉通路73(図2および図4参照)が区画されている。前面・台座ユニット33の前飾り板62の下領域84(第2領域)の後方で、玉通路73の上方に、第2特別図柄始動口9が形成されている。第2特別図柄始動口9に入玉した遊技玉を後方に向けて案内する。第2特別図柄始動口9に入玉した遊技玉は、第2上端面67に当たった後、玉通路73を後方に向けて案内され、流入孔43に流入する。
流入孔43は、流入孔43に流入した遊技玉が流通する第2流通路(図示しない)と連通している。第2流通路は、胴体部35の下部分を、後方に向けて延びる直線路であり、その後端部に排出用の開口が形成されている。また、遊技盤2の裏側で始動入賞口ユニット18(胴体部35)の下方には、開口から排出される遊技玉を検出する第2検出スイッチ(図示しない)が配置される。したがって、第2特別図柄始動口9に入玉した遊技玉は、流入孔43および第2流通路を経て遊技盤2の裏側から始動入賞口ユニット18外に排出された後に第2検出スイッチにより検出され、その後玉回収部(図示しない)に回収される。
また、図6および図7に示すように、台座底壁63の後端面には、左右一対の位置決め突起68が形成されている。左側の位置決め突起68は、左側の取付けボス65のやや右方に配置されており、右側の位置決め突起68は、右側の取付けボス65のやや左方に配置されている。前面・台座ユニット33が台板31に取り付けられた状態では、左側の位置決め突起68が、左側の位置決め用孔54(図5参照)に嵌め入れられるとともに、右側の位置決め突起68が、右側の位置決め用孔54に嵌め入れられる。
図6に示すように、各台座側壁64の先端部内側には、拡開姿勢にある可動羽根10の外側側壁56(後述する。図5参照)と当接して、可動羽根10を拡開姿勢に規制する第1規制部81が設けられている。また、第1規制部81と取付けボス65との間には、狭窄姿勢にある可動羽根10の羽根係合片59(後述する。図5参照)と当接して、可動羽根10を狭窄姿勢に規制する第2規制部82が設けられている。
図2および図5に示すように、前飾り板62は、通過用切欠き42の前方を覆う上領域(第1領域)83と、上領域83と連続し、流入孔43および一対の可動羽根10の下端部57の前方を覆う下領域84とを一体的に有し、下半分が左右に幅広のひょうたん形をなしている。
前飾り板62の前面の略全域には、非透明の装飾85が施されている。前飾り板62は上領域83と下領域84とを連続して設けているので、比較的大面積を有している。その前飾り板62の前面全域に装飾を設けるので、始動入賞口ユニット18の審美性を高めることができる。
前飾り板62には、第1特別図柄始動口8と第2特別図柄始動口9との間の中間部分86の前方に対向する部分に、下半円状の視認窓87が形成されている。この実施形態では、視認窓87は上領域83の上下左右方向の略中央位置に形成されており、また、視認窓87は視認用の孔である。視認窓87を介して、遊技者は、第1特別図柄始動口8と第2特別図柄始動口9との間を、左右方向に抜ける遊技玉を視認することが可能である。
図3に示すように、上領域83の上端部は、第1始動口役物41の左および右側壁46,47の間隔W2よりも大きい左右方向幅W1を有している。より具体的には、上領域83の左上端部が、左側壁46よりも左方に張り出し、上領域83の右上端部が、右側壁47よりも右方に張り出している。
図6に示すように、前飾り板62の上領域83の背面の上端部には、第1始動口役物41の前端面を覆う被覆部88と、被覆部88に設けられ、前飾り板62と第1始動口役物41とを結合する左右一対の係合片(係合突起)89とを有する。被覆部88は、前飾り板62の上領域83の背面よりも一段後方で平坦面をなしている。
図6および図7に示すように、一対の係合片89は、被覆部88の下端部の左右方向中央部に、互いに左右方向に間隔を空けて配設されている。各係合片89は、被覆部88の下端部から後方に向けて突出する一対の突出片90と、各突出片90の先端から下方に向けて垂れ下がる係合爪91とを一体的に備えている。左側の係合片89の右側側壁と、右側の係合片89の左側側壁とによって、左右方向に垂直な方向に直線状に延びる係合溝71(図6参照)が形成される。前面・台座ユニット33が台板31に取り付けられた状態では、係合溝71に、台板31の第1案内リブ49の前端縁が内嵌する。
図6に示すように、前飾り板62の下領域84の背面には、一対の羽根支持用ボス(羽根支持部)92が、左右両端部に配設されている。左側の羽根支持用ボス92には、左側の羽根シャフト52の前端を内嵌め可能である。この内嵌め状態で、左側の羽根支持用ボス92は、左側の羽根シャフト52の前端を支持する。また、右側の羽根支持用ボス92には、右側の羽根シャフト52の前端を内嵌め可能である。この内嵌め状態で、右側の羽根支持用ボス92は、右側の羽根シャフト52の前端を支持する。すなわち、各羽根支持用ボス92は、対応する各可動羽根10の下端部57を回動可能に支持する羽根支持部として機能する。
次に、図2および図5を参照しつつ、一対の可動羽根10の構成について説明する。
一対の可動羽根10は、台板31と、前飾り板62との間の空間における、玉通路73(図2等参照)の左右両側に配置された左右一対の可動羽根である。各可動羽根10は、拡開姿勢と狭窄姿勢との間で揺動可能に設けられている。各可動羽根10は、その下端部が羽根シャフト52に支持されている。
一対の可動羽根10の狭窄姿勢とは、各可動羽根10が、羽根シャフト52から第1特別図柄始動口8の下部両側に向けて起立する状態であり、この状態では、上方から落下してくる遊技玉が第2特別図柄始動口9に入玉するのを阻止する。これに対し、一対の可動羽根10の拡開姿勢とは、各可動羽根10が、対応する羽根シャフト52から外側へと傾倒して、第2特別図柄始動口9の左右両側を開放する状態であり、この状態では、上方から落下してくる遊技玉を可動羽根10で受けて、第2特別図柄始動口9へと案内し易くなる。
図5に示すように、各可動羽根10は、合成樹脂材を用いて形成されており、内側側壁55と外側側壁56とを左右に備えている。内側側壁55は、拡開姿勢の際に、外上がりの傾斜面を形成して、遊技玉を第2特別図柄始動口9へと案内する壁面である。内側側壁55は、狭窄姿勢の際に、上端から外広がり状に下側へと円弧状に湾曲して、玉通路73(図2等参照)への遊技玉の入賞を阻止する壁面である。
各可動羽根10の下端部57には、内側側壁55の近傍に、羽根シャフト52が回動自在に挿通される挿通孔58が形成されている。各可動羽根10の下端部57の外周には、径方向外方に向けて突出する羽根係合片59が設けられている。また、各可動羽根10の下端部57には、挿通孔58よりもさらに下端側(基端側)に、操作用シャフト70が配設されている。各操作用シャフト70は、前後方向に延びる丸棒状をなし、台板31の操作用挿通孔53(図5参照)を挿通する。
次に、ソレノイド34等、その他の構成について説明する。
図2および図3に示すように、ソレノイド34は、作動アーム74を介して、可動羽根10の姿勢を操作する。ソレノイド34では、その可動鉄心75(図2参照)が上向きに突出している。作動アーム74は、胴体部35内で前後方向に延びる左右一対のアームである。作動アーム74は、左右方向に延びる一対の回転軸76(図3参照)により揺動可能に支持されているとともに、後端側の連結部77で左右に連結され、その連結部77が可動鉄心75の下端部に係合具(図示しない)を介して係合されている。係合具は可動鉄心75に套嵌されたコイルばねにより上方に付勢されている。
各作動アーム74は、前端に上下に二股状の係合部78(図2参照)を有している。係合部78には、操作用シャフト70が係合している。具体的には、左側の作動アーム74の係合部78には、左側の操作用挿通孔53を挿通して裏側に突出した左側の操作用シャフト70が係合しており、右側の作動アーム74の係合部78には、右側の操作用挿通孔53を挿通して裏側に突出した右側の操作用シャフト70が係合している。
ソレノイド34への通電状態では、ソレノイド34が励磁されて、可動鉄心75が下降する。これにより、各作動アーム74の後端部が押し下げられ、各作動アーム74が回転軸76まわりに揺動し、前端側の係合部78が上昇する。各係合部78の上昇に同伴して、対応する可動羽根10の操作用シャフト70が上方に引き上げられる。これにより、各可動羽根10が、羽根シャフト52まわりに、狭窄姿勢から拡開姿勢へと揺動し、各可動羽根10が拡開姿勢に保たれる。
また、ソレノイド34への通電が断たれると、ソレノイド34が非励磁状態になり、可動鉄心75が上昇する。これにより、各作動アーム74の後端部が引き上げられ、各作動アーム74が回転軸76まわりに揺動し、前端側の係合部78が下降する。各係合部78の下降に同伴して、対応する可動羽根10の操作用シャフト70が下方に押し下げられる。これにより、各可動羽根10が、羽根シャフト52まわりに、拡開姿勢から狭窄姿勢へと揺動し、各可動羽根10が狭窄姿勢に保たれる。
再び図2〜図7を参照して、前面・台座ユニット33の台板31への取付けについて説明する。
各可動羽根10の挿通孔58に、対応する羽根シャフト52を挿通させて、一対の可動羽根10を、台板31に取り付ける。このとき、操作用シャフト70を操作用挿通孔53(図5参照)に挿通させる。次いで、前面・台座ユニット33を台板31に取り付ける。
前面・台座ユニット33の取付けでは、一対の位置決め突起68を一対の位置決め用孔54(図5参照)に嵌め入れ、かつ一対の羽根支持用ボス92に一対の羽根シャフト52の前端を嵌め入れつつ、一対の係合片89を第1始動口役物41の前端縁に係合させる。具体的には、係合片89の係合は、第1案内リブ49の前端縁を係合溝71に内嵌させつつ、各係合片89の係合爪91を、対応する係合突条51に噛み合い係合させることにより行う。これにより、台板31に対する前面・台座ユニット33の位置決めおよび仮止めが達成される。
この位置決め状態で、台座61の一対の取付けボス65を介して一対のねじを台板31にねじ締結することにより、前面・台座ユニット33が台板31に取り付けられる。これにより、台板31に対して前面・台座ユニット33が固定される。
この固定状態では、係合片89と第1始動口役物41とが係合しているが、係合片89の上端縁(すなわち突出片90の上端縁)が、その前後方向の全域よりも低い。そのため、係合片89が、第1案内リブ49の第1上端面50よりも上方に突出することはない。
ところで、弾球遊技機1で遊技している遊技者は、遊技盤2上の始動入賞口ユニット18を凝視しているわけではなく、始動入賞口ユニット18に軽く目を配っているに過ぎない。したがって、第1特別図柄始動口の前方が前飾り板(前面板)62によって覆われている場合には、前飾り板62の上端部の左右方向幅W1を、第1特別図柄始動口8の左右方向幅と、遊技者は認識するようになる。
以上により、この実施形態によれば、前飾り板62の上端部の左右方向幅W1が、実際の第1特別図柄始動口8の左右方向幅である左および右側壁46,47の間隔W2よりも大きい。そのため、遊技者に、第1特別図柄始動口8の左右方向幅を、実際よりも大きく見せることができる。これにより、第1特別図柄始動口8に対する入玉のし易さを、実際よりも高いと遊技者に感じさせることができる。第1特別図柄始動口8への遊技玉の入玉のし易さは、遊技者が弾球遊技機1を選択する際の判断材料の1つであるので、弾球遊技機1が遊技者に選ばれ易くなる。
また、前飾り板62の上領域(第1領域)83の係合片89を第1始動口役物41と係合させつつ、台座61の取付けボス65を介して、台板31にねじ締結することにより、2箇所のねじ締結だけで、台板31に対する前面・台座ユニット33の強固な固定を達成することができる。したがって、上領域83と第1始動口役物41とをさらにねじ締結する場合と比較して、ねじ締結数の低減を図ることができる。
さらに、係合片89と第1始動口役物41との係合状態において、係合片89が第1案内リブ49の第1上端面50よりも低いので、第1特別図柄始動口8に入玉した遊技玉が、係合片89と当接することなく、第1案内リブ49の第1上端面50によってスムーズに案内される。これにより、第1特別図柄始動口8に入玉した遊技玉が、係合片89と干渉するのを、確実に防止することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、第1凹所として通過用切欠き42を例示し、第2凹所として流入孔を例示したが、第1および第2凹所としては、それぞれ、孔や溝、切欠きを含む構成を採用することができる。
また、視認窓87の一例として、視認用の孔を例に挙げたが、視認窓87が透明板によって構成されていてもよいのはいうまでもない。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 弾球遊技機
2 遊技盤
8 第1特別図柄始動口(第1始動入賞口)
9 第2特別図柄始動口(第2始動入賞口)
10 可動羽根
18 始動口ユニット(入賞口ユニット)
27 第1特別図柄表示手段(第1図柄表示手段)
28 第2特別図柄表示手段(第2図柄表示手段)
31 台板(取付板)
41 第1始動口役物(受け部)
42 通過用切欠き(第1凹所)
43 流入孔(第2凹所)
46 左側壁(側壁)
47 右側壁(側壁)
48 底壁
49 第1案内リブ(案内リブ)
50 第1上端面(傾斜面)
52 羽根シャフト(揺動軸線)
57 下端部(基端部)
62 前飾り板(前面板)
83 上領域(第1領域)
84 下領域(第2領域)
87 視認窓
89 係合片(係合突起)
92 羽根支持用ボス(羽根支持部)
W1 左右方向幅
W2 一対の側壁46,47の幅(W2)

Claims (9)

  1. 弾球遊技機の遊技盤の前面に配設され、上下に並置された第1および第2入賞口と、前後に延びる揺動軸線まわりに揺動して、前記第2入賞口への遊技玉を案内し易さを変える可動羽根とを有する入賞口ユニットであって、
    前記遊技盤の前面に取り付けられる取付板と、
    前記取付板の前面において、それぞれ上下に延びる左右一対の側壁を有する受け部と、一対の前記側壁ともに前記第1入賞口を区画する第1領域と、前記可動羽根の基端部の前方を覆い、前記第1領域と連続し、前記第2入賞口を区画する第2領域とを有する前面板とを含み、
    前記第1領域の上端部は、前記一対の側壁の幅よりも大きい左右方向幅を有している、入賞口ユニット。
  2. 前記第1領域の左上端部が、左側の前記側壁よりも左方に張り出すとともに、前記第1領域の右上端部が、右の前記側壁よりも右方に張り出している、請求項1記載の入賞口ユニット。
  3. 前記前面板には、前記第1入賞口と前記第2入賞口との間に対向する部分に視認窓が形成されている、請求項1または2記載の入賞口ユニット。
  4. 前記前面板の前記第1領域には、前記受け部と係合して当該受け部と前記前面板とを結合するための係合部が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の入賞口ユニット。
  5. 前記受け部は、前記一対の側壁の下端部同士を接続する底壁をさらに有し、
    前記底壁には、前端が最も高く後方に向うに従って低くなる傾斜面を有する案内リブが形成されており、
    前記係合部は、前記受け部との係合状態において、当該係合部が前記案内リブの前記傾斜面よりも低くなるように形成された係合突起を含む、請求項4に記載の入賞口ユニット。
  6. 前記第2領域の背面には、前記可動羽根の基端部を回動可能に支持する羽根支持部が配設されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の入賞口ユニット。
  7. 前記取付板は、上下に並置された第1凹所および第2凹所を有し、
    前記受け部の前記一対の側壁は前記第1凹所を挟むように配置されており、
    前記第1領域は前記第1凹所の前方を覆い、
    前記第2領域は、前記第2凹所および前記可動羽根の基端部の前方を覆う、請求項1〜6のいずれか一項に記載の入賞口ユニット。
  8. 遊技盤と、
    前記遊技盤に配設され、前記請求項1〜7のいずれか一項に記載された前記入賞口ユニットと、
    前記遊技盤に向けて遊技玉を発射する発射装置とを含む、弾球遊技機。
  9. 前記弾球遊技機は、図柄を変動表示可能な第1および第2図柄表示手段をさらに含み、
    前記第1入賞口は、遊技玉の入玉により、前記第1図柄表示手段の図柄変動を開始させるための第1始動入賞口を含み、
    前記第2入賞口は、遊技玉の入玉により、前記第2図柄表示手段の図柄変動を開始させるための第2始動入賞口を含み、
    前記可動羽根は、前記第2始動入賞口を挟むように配置された一対の可動羽根を有し、
    前記一対の可動羽根が互いに接近する状態に窄められた姿勢で、第2始動入賞口が閉塞されるとともに、前記一対の可動羽根が互いに離間するように拡開された姿勢で、第2始動入賞口が開放される、請求項8記載の弾球遊技機。
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