JP2013241346A - 除草水性懸濁製剤 - Google Patents

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圭一郎 古井丸
Masaki Akiyama
正樹 秋山
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Abstract

【課題】本発明は水稲を移植後、直ちに湛水下水田へ直接散布する場合でも水稲に対する薬害がない水性懸濁製剤を提供することを目的とする。
【解決手段】除草活性成分としてイプフェンカルバゾンを用い、カルボキシメチルセルロースを0.05重量%以上、尿素を0.05〜5.0重量%含有し、および水よりなることを特徴とする、水稲への薬害が軽減された水性懸濁製剤が、前記課題を解決し得る。
【選択図】なし

Description

本発明は水稲に対する薬害が軽減された除草水性懸濁製剤に関する。
現在市販されている湛水下水田への直接散布用除草水性懸濁製剤は、水田に入らずに散布できる省力的かつ水をベースとした安全性が高い製剤であるため、多数の商品化がなされている。また同時に製剤化に関する多くの研究もなされてきた。しかしながら、散布方法が湛水下水田への直接散布法であるため、水に対する溶解度が極めて低い除草活性成分、たとえば1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−1,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−カルボキサミド(以下、「イプフェンカルバゾン」という。)を用いた製剤を水田に散布し、まきむらなどによる部分的な高薬量散布域が発生した場合、生育抑制や茎数抑制といった薬害が発生するという問題があった。
そこで、湛水下水田への直接散布除草水性懸濁製剤については、これらの問題を解決する方法として、以下に例示されるような多くの研究がなされてきた。
(1)チアジアザビシクロノナン誘導体と平均分子量40,000以上のポリビニルピロリドン、又はチアジアザビシクロノナン誘導体と平均分子量40,000以上のポリビニルピロリドンを除く水溶性高分子と尿素を含有して成る除草剤組成物(特許文献1参照)。
(2)農薬活性成分としてスルホニルウレア系除草活性成分および/または殺ヒエ活性を有する除草活性成分、水溶性セルロースエーテルおよび水よりなることを特徴とする湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤(特許文献2参照)。
(3)20℃の水に対する溶解度が100ppm以下である除草活性成分と保護コロイド剤および水よりなることを特徴とする湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤(特許文献3参照)。
(4)20℃の水に対する溶解度が100ppm以下である除草活性成分と保護コロイド剤、高沸点溶剤および水よりなることを特徴とする湛水下水田の直接散布用水性懸濁製剤(特許文献4参照)。
(5)ベンゾビシクロン、及びプロピオン酸カルシウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酢酸アンモニウム、乳酸ナトリウム、塩化カリウム、乳酸、コハク酸、プロピオン酸または尿素から選ばれる1種、または2種の化合物、を含有する、水性懸濁製剤(特許文献5参照)。
(6)除草活性成分、尿素、界面活性剤および/または保護コロイド剤、並びに水よりなり、製剤のpHが7.0以上かつ、20℃における製剤粘度が300〜800mPa・sの範囲であることを特徴とする湛水下水田への直接散布用除草水性懸濁製剤(特許文献6参照)。
また、イプフェンカルバゾンに関わるものとして以下のような研究がなされている。
(7)平均粒子径が、0.1μm〜5μmである、トリアゾリノン系除草活性成分、保護コロイド剤および水よりなることを特徴とする、水性懸濁製剤(特許文献7参照)。
これらの技術により、除草活性成分の水稲への薬害はある程度改善されているものの、まだ十分とは言えないのが現状である。
特開平5−320010号公報 特開平10−251107号公報 特開平10−316503号公報 特開平11−158006号公報 特開2005−213146号公報 特開2009−269838号公報 特開2003−146813号公報
本発明は水稲の移植同時から移植後3週間までの間に湛水下水田へ直接散布すれば水稲に対する薬害がない水性懸濁製剤を提供することを目的とする。
発明者らは、このような目的を達成するために鋭意研究した。その結果、イプフェンカルバゾンを含有し、カルボキシメチルセルロースを0.05重量%以上、尿素を0.05〜5.0重量%および水よりなることを特徴とする水性懸濁製剤が、前記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、除草活性成分としてイプフェンカルバゾンを用い、カルボキシメチルセルロースを0.05重量%以上、尿素を0.05〜5.0重量%含有し水よりなることを特徴とする、水稲への薬害が軽減された水性懸濁製剤である。
本発明の水性懸濁製剤は水稲移植後直ちに、あるいは水稲移植と同時に湛水下水田へ直接散布する場合でも水稲に対して薬害がない。
本発明について詳細に説明する。本発明の水性懸濁製剤を構成する成分、製剤の調製方法、製剤の使用態様などは以下のとおりである。
<構成成分>
(1)イプフェンカルバゾン
本発明の水稲用除草剤組成物の有効成分であるイプフェンカルバゾン(一般名)は化学名(IUPAC)1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−1,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−カルボキサミドである公知の除草剤である。本剤はヒエやホタルイに対して高い殺草効果を持ち、残効性が長いという優れた性質を示す。
上記除草活性成分は、水性懸濁製剤中に、通常0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜50重量%である。
(2)カルボキシメチルセルロース
カルボキシメチルセルロースは、セルロースに苛性ソーダを反応させて得られたアルカリ性セルロースにモノクロル酢酸を反応させ、セルロースの水酸基の一部をカルボキシル基で置換したものである。
このようなカルボキシメチルセルロースの例としては、たとえば、サンローズ(日本製紙株式会社の商品名)、CMCダイセル(ダイセルファインケム株式会社製の商品名)、セロゲン(第一工業製薬株式会社製の商品名)などがあげられ、製剤中に0.05重量%以上、好ましくは0.05〜5.0重量%、さらに好ましくは0.3〜3.0重量%である。
イプフェンカルバゾンはヒエに対して根茎より吸収され除草活性を示すが、高薬量散布となった場合、稲体へも多量に吸収され薬害が引き起こされることがある。そこで鋭意研究した結果、カルボキシメチルセルロースにこのような場合に発生する薬害を軽減させる傾向があることを見出したが、添加量を5.0重量%より多くしても水稲への薬害軽減効果が頭打ちとなる他に、製剤粘度が高くなり容器から直接散布する場合、散布性が悪くなるなどの問題が引き起こされ、また、0.05重量%より少ないと水稲薬害を軽減する効果が認められなかった。
(3)尿素
本発明で使用できる尿素は、一般に入手可能な試薬または工業品のいずれでもよく、製剤中に0.05〜5.0重量%、好ましくは0.3〜3.0重量%である。
なお、上記カルボキシメチルセルロースの場合と同様、多量に稲体へイプフェンカルバゾンが吸収された場合に発生する水稲薬害の軽減を目的として鋭意研究したところ、尿素を見出した。しかし、添加量が5.0重量%より多くなると稲体へ薬剤が付着することによって発生する付着薬害が引き起こされ、また、0.05重量%より少ないと水稲薬害を軽減する効果が認められなかった。
(4)その他成分
本発明の水性懸濁製剤は、上記の必須成分のほかに補助剤として、界面活性剤、凍結防止剤、増粘剤、消泡剤、高沸点溶剤、防ばい剤などを用いることができる。
界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、および両性界面活性剤などがあげられ、これらの界面活性剤を併用してもかまわない。
たとえば、非イオン界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキレート、ポリオキシエチレンフェニルエーテルポリマー、ポリオキシエチレンアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、フッ素系界面活性剤(パーフルオロアルキルカルボン酸など)、シリコーン系界面活性剤(ポリオキシアルキレンジメチルポリシロキサンコポリマーなど)、アセチレングリコール系界面活性剤(2,4,7,9−テトラメチル−デジン−4,7−ジオールなど)などがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
陰イオン界面活性剤の例としては、ポリカルボン酸型界面活性剤、リグニンスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェート、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物の塩などがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
なお、除草活性成分の分散効果の面からポリカルボン酸型界面活性剤が特に好ましい。
陽イオン界面活性剤および両性界面活性剤の例としては、アルキルアミン塩、第四級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイドなどがあるが、これらの例示のみに限定されるものではない。
上記した界面活性剤の添加量は、その効果と経済性より考えて製剤中に0.1〜30重量%が好ましく、さらに好ましくは、製剤中に0.3〜20重量%である。
イプフェンカルバゾン以外の除草活性成分としてたとえば、フェノキシ酸系、カーバメート系、酸アミド系、尿素系、スルホニルウレア系、ピリミジルオキシ安息香酸系、トリアジン系、ダイアジン系、ダイアゾール系、ビピリジリウム系、ジニトロアニリン系、芳香族カルボン酸系、脂肪酸系、アミノ酸系、ニトリル系、シクロヘキサンジオン系、フェニルフタルイミド系、有機リン系、シネオール系、インダンジオン系、ベンゾフラン系、トリアゾロピリミジン系、オキサジノン系、アリルトリアゾリノン系、イソウラゾール系、ピリミジニルチオフタリド系、無機除草剤、生物農薬などがあげられる。
なお、これらに含まれる個々の具体的な除草活性成分は、たとえば「農薬ハンドブック2005年版」(社団法人 日本植物防疫協会、平成17年10月11日発行)、「SHIBUYA INDEX 15th EDITION」(2010年11月30日発行)、「The Pesticide Manual Fifteenth Edition」(British Crop Production Council 2009年発行)などに記載されている。
また、本発明において使用される除草活性成分として、上記以外の公知あるいは、今後開発される除草活性成分を適用することもできる。
上記除草活性成分は、水性懸濁製剤中に、通常0.01〜60重量%、好ましくは0.1〜50重量%である。
凍結防止剤として、エチレングリコール、プロピレングリコールおよびグリセリンなどがあげられる。
鉱物質系増粘剤として、コロイド性含水ケイ酸アルミニウム、コロイド性含水ケイ酸マグネシウムおよびコロイド性含水ケイ酸アルミニウムマグネシウムなどがあげられる。
消泡剤として、シリコーン系および脂肪酸系物質などがあげられる。
高沸点溶剤としてアルキルベンゼン、アルキルナフタレン、パラフィン系炭化水素などの鉱物油、アジピン酸アルキルエステル、フタル酸アルキルエステルなどのエステル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類、1−フェニル−1−キシリルエタン、1−キシリル−1,3−ジフェニルブタンなどの溶剤類、大豆油、ヤシ油、ナタネ油、キリ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、綿実油などの植物油などがあげられる。
防ばい剤として、ソルビタン酸、ソルビン酸カリウム、p−クロロ−メタキシレノール、p−オキシ安息香酸ブチルおよびプロキセルなどがあげられる。
農薬活性成分の安定化剤として、酸化防止剤、紫外線防止剤および結晶析出防止剤などがあげられる。
なお、本発明において使用できる補助剤は、上記の例に限定されるものではない。
<水性懸濁製剤の調製法>
上記のような本発明に関わる除草水性懸濁製剤の調製方法は特に限定されないが、たとえば次の方法によって調製できる。
イプフェンカルバゾン、カルボキシメチルセルロース、尿素、必要に応じてその他の補助剤を、水に添加し混合する。
なお、イプフェンカルバゾンを予めJet粉砕機などで微粉砕化して使用してもよく、また、イプフェンカルバゾン、カルボキシメチルセルロース、尿素、必要に応じてその他の補助剤を水に添加後、ガラスビーズなどを用いて湿式粉砕することによって調製してもよい。また、イプフェンカルバゾンを高沸点溶剤に溶解して調製してもよい。
次に、実施例で本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。従って、カルボキシメチルセルロース、尿素の添加量およびその他成分を前述した種々のものに置き換えて、以下の実施例と同様な方法で調製することにより、水稲移植後直ちに、あるいは水稲移植と同時に湛水下水田へ直接散布する場合でも水稲に対して薬害がない水性懸濁製剤とすることができる。
なお、実施例中の「部」とあるのは、すべて重量部を示す。
〔実施例1〕
水92.3部に、カルボキシメチルセルロース0.05部、尿素0.05部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部、ベンスルフロンメチル1.4部を加え、TKホモミキサー(特殊機化工業株式会社製)にて混合する。その後、硬質ガラスビーズを用いてダイノミルKDL型(Willy A.Bachofen AG製)にて湿式粉砕し、さらに、キサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーター(HEIDON製)でよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例2〕
水83.5部に、カルボキシメチルセルロース5.0部、尿素5.0部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル1.2部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにウエランガム0.3部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例3〕
水90.35部に、カルボキシメチルセルロース0.05部、尿素2.0部、ポリカルボン酸系界面活性剤1.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部、ベンスルフロンメチル1.4部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにキサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例4〕
水87.75部に、カルボキシメチルセルロース5.5部、尿素0.05部、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩1.5部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにキサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例5〕
水88.95部に、カルボキシメチルセルロース3.5部、尿素0.05部、ジアルキルスルホサクシネート0.5部およびイプフェンカルバゾン5.0部、イマゾスルフロン1.7部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにウエランガム0.3部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
水87.3部に、カルボキシメチルセルロース0.5部、尿素5.0部、リグニンスルホン酸塩2.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにキサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
水82.7部に、カルボキシメチルセルロース6.0部、尿素5.0部、ポリカルボン酸系界面活性剤1.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにウエランガム0.3部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例8〕
水88.75部に、カルボキシメチルセルロース5.0部、尿素0.05部、ポリカルボン酸系界面活性剤1.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにキサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例9〕
水90.5部に、カルボキシメチルセルロース1.0部、尿素2.0部、ポリビニルアルコール1.5部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例10〕
水82.8部に、カルボキシメチルセルロース5.0部、尿素1.5部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部、イマゾスルフロン1.7部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにヒドロキシプロピルメチルセルロース3.0部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例11〕
水85.75部に、カルボキシメチルセルロース0.05部、尿素5.0部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル1.2部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにアラビアガム3.0部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔実施例12〕
水87.72部に、カルボキシメチルセルロース6.5部、尿素0.08部、ジアルキルスルホサクシネート0.5部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにキサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して本発明の水性懸濁製剤を得た。
〔比較例1〕
実施例1の水性懸濁製剤のうち、尿素を除き、カルボキシメチルセルロースの添加量を0.04部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例1と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例2〕
実施例1の水性懸濁製剤のうち、カルボキシメチルセルロースの添加量を7.0部、尿素の添加量を6.0部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例1と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例3〕
実施例2の水性懸濁製剤のうち、カルボキシメチルセルロースを除き、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例2と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例4〕
実施例3の水性懸濁製剤のうち、カルボキシメチルセルロースの添加量を0.03部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例3と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例5〕
実施例4の水性懸濁製剤のうち、カルボキシメチルセルロースの添加量を0.01部、尿素の添加量を7.0部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例4と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例6〕
実施例5の水性懸濁製剤のうち、尿素を除き、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例5と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例7〕
実施例6の水性懸濁製剤のうち、尿素の添加量を0.02部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例6と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例8〕
実施例7の水性懸濁製剤のうち、カルボキシメチルセルロースの添加量を1.5部、尿素の添加量を6.0部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例7と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例9〕
実施例8の水性懸濁製剤のうち、尿素を除き、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例8と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例10〕
実施例9の水性懸濁製剤のうち、尿素を除き、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例9と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例11〕
実施例10の水性懸濁製剤のうち、尿素を除き、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例10と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例12〕
実施例11の水性懸濁製剤のうち、カルボキシメチルセルロースの添加量を0.02部、尿素の添加量を0.04部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例11と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例13〕
実施例12の水性懸濁製剤のうち、尿素の添加量を0.01部とし、製剤全体が100部となるように水の添加量を調整した以外は、実施例11と全く同様にして調製し、水性懸濁製剤を得た。
〔比較例14〕
水87.7部に、カルボキシメチルセルロース6.0部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル1.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにウエランガム0.3部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して水性懸濁製剤を得た。
〔比較例15〕
水94.3部に、ジアルキルスルホサクシネート0.5部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにキサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して水性懸濁製剤を得た。
〔比較例16〕
水93.57部に、尿素0.03部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル1.2部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにキサンタンガム0.2部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して水性懸濁製剤を得た。
〔比較例17〕
水86.3部に、尿素6.5部、リグニンスルホン酸塩2.0部およびイプフェンカルバゾン5.0部を加え、実施例1と同様に混合後湿式粉砕し、粉砕液を得た。そこにウエランガム0.3部を添加し、スリーワンモーターでよく撹拌して水性懸濁製剤を得た。
<試験例1>水稲薬害試験
試験水田に1区1m(1m×1m)の大きさの試験区を作り、水稲(品種:日本晴2葉期苗)を移植したのち、直ちに実施例および比較例の除草水性懸濁製剤0.5ml(10アール当たり500mlに相当)を試験区中央の1ヶ所にピペットで高さ1mの位置より滴下した。また、水温は薬害の発生しやすい温度(約15℃)とした。
除草水性懸濁製剤を処理した14日後に、下記の評価基準でイプフェンカルバゾンの主な薬害である、すくみ症状や分げつ抑制などの水稲薬害程度を調査した。
その結果を表1(実施例)、表2(比較例)に示す。
(評価基準)
薬害程度
0:なし
1:僅小(実用上問題なし)
2:小
3:中
4:大
5:枯死
<試験例2>付着薬害試験
100cmのポットに水田土壌を充填し、1.5〜1.8葉期の水稲を2本1株として2株移植し、湛水深は約3cmとした。水稲移植5日後、第2葉身の中央部に対し実施例および比較例の除草水性懸濁製剤をマイクロピペットにて3μL×4滴を処理する。温室内(水温は薬害の発生しやすい温度である約15℃)で14日後、下記の評価基準で水稲の状況を目視にて評価した。
結果を表2に示す。
(評価基準)
薬害程度
0:−
1:±(実用上問題なし)
2:+
3:++
4:+++
Figure 2013241346
Figure 2013241346
<表の説明>
表1に記載された結果から明らかなように、除草活性成分としてイプフェンカルバゾンを含有し、カルボキシメチルセルロースを0.05重量%以上、尿素を0.05〜5.0重量%および水よりなる、実施例1〜12で調製した製剤の水稲薬害試験の結果はいずれも優れた効果を示した。これに対し、表2に記載された比較例1〜17で調製した製剤の水稲薬害は強く、顕著な差が認められた。
詳細に検討を行うと、比較例1、5、12、15、16、17と実施例の試験結果から、カルボキシメチルセルロースおよび尿素の含有量が適当ではない場合、水溶薬害を軽減しないことがわかる。
また、比較例2、6、7、8、13、14と実施例の試験結果からカルボキシメチルセルロースを0.05重量%以上しても尿素を含まない、あるいは含有量が適当ではない場合、水稲薬害を軽減しないことがわかる。
さらに、比較例3、4、9、10、11と実施例の試験結果から尿素を0.05〜5.0重量%含有してもカルボキシメチルセルロースを含まない、あるいは含有量が適当ではない場合、水稲薬害を軽減しないことがわかる。
したがって、除草活性成分としてイプフェンカルバゾンを含有し、カルボキシメチルセルロースを0.05重量%以上、尿素を0.05〜5.0重量%および水よりなる水性懸濁製剤は水稲移植後、直ちに湛水下水田へ直接散布する場合でも水稲に対して薬害がない。

Claims (1)

  1. 除草活性成分として1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−1,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−カルボキサミドを含有し、カルボキシメチルセルロースを0.05重量%以上、尿素を0.05〜5.0重量%および水よりなることを特徴とする、水性懸濁製剤。
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