JP2013241036A - 車両用電源制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリー電圧低下時においても、バッテリーから負荷回路に安定した直流電力を効率的に供給できる車両用電源制御回路を提供する。
【解決手段】PチャネルFET素子10は、電圧入力部Mと電圧出力部Nとの間に接続し、第一トランジスタ11は、車両の所定の操作信号の入力に基づき、第一電圧V1により駆動し、PチャネルFET素子10をオン状態にし、負電源14は、PチャネルFET素子10のドレインから出力される第二電圧により駆動し、接地電圧より低い負電圧を生成し、PチャネルFET素子10のゲートに負電圧を印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車などの車両に搭載され、直流電源から負荷回路の間に配設されたFET(電界効果トランジスタ)をオン状態にすることにより、直流電源からの直流電力を負荷回路に供給する車両用電源制御回路に関するものである。
従来の車両用電源制御回路は、例えば、特許文献1のようなものが開示されており、バッテリーラインに直列にPチャネルFET素子を挿入し、待機時には、ゲート−ソース間電圧を所定のゲート閾値電圧以下とすることで直流電源から負荷回路への直流電力の供給を遮断するものであり、通常動作時においては、PチャネルFET素子のゲート−ソース間電圧を上記ゲート閾値電圧より大きくすることで、PチャネルFET素子をオン状態にし、ドレイン−ソース間のオン抵抗を低くし、直流電源から負荷回路に直流電力を低損失で供給するものである。
特開2001−341595号公報
しかしながら、車両のエンジンを始動させる際のバッテリー電圧の低下により、FETのゲート−ソース間電圧が低くなり、FETのオン抵抗が増加し、十分なドレイン電流を供給することができなくなり、ドレインに接続される負荷回路が動作できなくなるという問題が生じるおそれがあった。
そこで本発明は、前述の問題点に鑑なされたものであり、バッテリー電圧低下時においても、バッテリーから負荷回路に安定した直流電力を効率的に供給できる車両用電源制御回路を提供するものである。
本発明は、前述した課題を解決するため、第一の発明は、エンジン700を有する車両に搭載され、エンジン700を始動させるエンジン始動部500に電力を供給する電源200から第一電圧V1を入力する電圧入力部Mと、車両の負荷回路300に第一電圧V1に基づく第二電圧V2を出力する電圧出力部Nと、電圧入力部Mと電圧出力部Nとの間に接続されるPチャネルFET素子10と、車両の所定の操作信号を入力する操作信号入力部(12)と、操作信号の入力に基づき、第一電圧V1により駆動し、PチャネルFET素子10をオン状態にする第一スイッチ11と、第二電圧V2により駆動し、接地電圧GNDより低い負電圧Vnを生成し、PチャネルFET素子10のゲートGに負電圧Vnを印加する負電源14と、を備えるものであり、このようにPチャネルFET素子10のゲートGに印加される電圧を負電圧Vnとすることで、電源200の第一電圧V1が低下した場合でもPチャネルFET素子10をオン状態とするために必要なゲート−ソース間電位を十分に確保でき、PチャネルFET素子10のドレイン−ソース間のオン抵抗を低く抑え、負荷回路300に安定した直流電力を効率的に供給することができる。
また、第二の発明では、前記PチャネルFET素子10から前記第一スイッチ11へ順方向に接続される第一ダイオード18をさらに備え、負電源14がPチャネルFET素子10のゲートGに負電圧Vnを印加し始める期間において、少なくとも一定期間、前記第一スイッチ11のオン状態を保持するものであり、このように第一スイッチ11がPチャネルFET素子10をオン状態にする期間と、負電源14の負電圧VnによりPチャネルFET素子10をオン状態にする期間とを重畳させることで、第一スイッチ11によるPチャネルFET素子10のオン駆動と負電源14によるオン駆動との切替時に、PチャネルFET素子10がオフ状態になることもしくはソース−ドレイン間のオン抵抗が上昇してしまうことを防止し、安定した直流電力を効率よく負荷回路に供給することができる。
また、第三の発明では、前記操作信号を入力したタイミングに対して、前記エンジン始動部が前記エンジンを始動させるタイミングを遅延させるタイミング調整手段17をさらに備えるものである。
また、第四の発明では、前記操作信号は、前記エンジンの始動開始を指示するエンジン始動開始信号である。
また、第五の発明では、タイミング調整手段17は、ゲートGに負電圧Vnが印加されたかを検出する電圧検出回路(17)または負電圧VnがゲートGに印加されることにより生じる電流値を検出する電流検出回路(17)を有し、電圧検出回路(17)または電流検出回路(17)により、負電圧VnがゲートGに印加されたことを検出した際、エンジン700の始動を開始させるものであり、斯かる第三乃至第五の発明により、エンジン700の始動開始により電源200の電圧が低下してしまう前に負電圧Vnを生成でき、エンジン700の始動開始により電源200の電圧が低下した場合でもPチャネルFET素子10をオン状態とするために必要なゲート−ソース間電位を十分に確保でき、PチャネルFET素子10のドレイン−ソース間のオン抵抗を低く抑え、負荷回路に安定した直流電力を効率的に供給することができる。
また、第六の発明では、エンジン700の始動完了を検出するエンジン始動検出回路(16)をさらに備え、エンジン始動検出回路(16)がエンジン700の始動完了を検出した際に、負電源14による負電圧Vnの生成を停止するものであり、斯かる構成により、負電源14による消費電力を低減しつつ、PチャネルFET素子10のドレイン−ソース間のオン抵抗を低く抑え、負荷回路300に安定した直流電力を効率的に供給することができる。
また、第七の発明では、PチャネルFET素子10のドレインDと負荷回路300との間に接続され、第二電圧V2から定電圧Vcを生成する安定化電源13をさらに備え、負電源14は、定電圧Vcにより駆動されるものであり、このように、安定化電源13からの定電圧Vcを入力して負電源14が負電圧Vcを生成することにより、安定した負電圧Vnを生成でき、安定してPチャネルFET素子10をオン状態とすることができる。
また、第八の発明では、定電圧Vcは、電源200の通常電圧よりも低い電圧であるものであり、このように、車両の負荷回路300に供給するような電源200の電圧V1より低い定電圧Vcを用いて負電源14により負電圧Vnを生成することにより、電源200の電圧V1のような高電圧に対する高耐電圧部品を負電源14に必要とせず、PチャネルFET素子10をオン状態とするために必要なだけの負電圧Vnを効率よく生成することができる。
バッテリー電圧低下時においても、バッテリーから負荷回路に安定した直流電力を効率的に供給できる車両用電源制御回路を提供する。
本発明の車両用電源制御回路の電気構成図である。 上記発明の車両用電源制御回路の動作フロー図である。
車両用電源制御回路100は、車両に搭載されるバッテリー(電源)200と、車両に搭載されるオーディオ機器や車両用表示装置などの負荷回路300と、の間に接続されるものであり、バッテリー200から負荷回路300への電力供給をオン/オフ制御するものである。
バッテリー200は、車両のイグニッションスイッチ(以下、IGNスイッチ)400のオン操作により、エンジン始動部500を介してセルモータ600に電力を供給してエンジン700を始動させ、さらに車両用電源制御回路100を介して負荷回路300に電力を供給する電源である。
以下に、本発明の車両用電源制御回路100の実施形態について図面を用いて説明する。まず図1は、本発明の車両用電源制御回路100の実施形態の電気構成図である。
車両用電源制御回路100は、バッテリー200からの第一電圧V1を電圧入力部Mから入力し、負荷回路300に対して電圧出力部Nから定電圧Vcを出力するものであり、電圧入力部Mからの第一電圧V1をソースSから入力し、ゲートGにかかる電圧に基づきオン/オフ状態に推移し、オン状態時に第一電圧V1に応じた第二電圧V2をドレインDから後述する安定化電源13に印加するPチャネルFET素子10と、このPチャネルFET素子10のゲートGとGND(接地)との間に接続され、ゲートGとGNDとの接続を操作する第一トランジスタ(第一スイッチ)11と、第一電圧V1により駆動し、第一トランジスタ11をオン/オフ制御する第一制御手段12と、第二電圧V2を入力し、定電圧Vcを出力する安定化電源13と、安定化電源13からの定電圧Vcにより駆動し、GNDより低い負電圧Vnを生成する負電源14と、PチャネルFET素子10のゲートGと負電源14との接続を操作する第二トランジスタ(第二スイッチ)15と、定電圧Vcにより駆動し、第二トランジスタ15をオン/オフ制御する第二制御手段16と、IGNスイッチ400のオン操作(エンジン始動開始信号)に対してセルモータ600の始動を遅延させるタイミング調整手段17と、PチャネルFET素子10から第一トランジスタ11へ順方向に接続された第一ダイオード18と、を備える。
PチャネルFET素子10は、ソースSにかかる第一電圧V1よりも所定のゲート閾値電圧だけゲートGにかかるゲート電圧を低くすることにより、オン状態となり、ドレインDに接続された安定化電源13へ第一電圧V1に基づく第二電圧V2を印加するものである。ゲートGには、第一ダイオード18を介した第一トランジスタ11と、第二トランジスタ15と、が並列に接続され、第一トランジスタ11がオン状態になることにより、ゲートGがGNDに接続され、ソースSの電圧(バッテリー200の電圧である第一電圧V1)とゲートの電圧(GND)との間の電位差に基づき、PチャネルFET素子10はオン状態となり、また負電源14により負電圧Vnが生成された状態で第二トランジスタ15がオン状態になることにより、ゲートGが負電源14に接続され、ソースSの電圧(バッテリー200の電圧である第一電圧V1)とゲートの電圧(負電圧Vn)との間の電位差に基づき、PチャネルFET素子10はオン状態となる。
第一トランジスタ11は、第一制御手段12からの信号に基づきオン/オフ操作され、PチャネルFET素子10のゲートGをGNDに接続することで、PチャネルFET素子10をオン状態に推移させるものである。第一制御手段12は、マイコンなどにより構成され、IGNスイッチ400のエンジン始動開始信号を検出する操作信号入力部を有し、エンジン始動開始信号を検出した場合、第一トランジスタ11をオン状態とし、IGNスイッチ400のオフ信号を検出した場合、第一トランジスタ11をオフ状態とする。
また、第一制御手段12は、上記のようにIGNスイッチ400のオン操作によるエンジン始動開始信号の入力に基づき、第一トランジスタ11をオン状態にするのみではなく、例えば、アクセサリースイッチ(ACC)のACCオン信号や車両のドアオープンによるドア信号やキーレスなどによるドア開錠信号など様々な車両の操作信号を操作信号としてCAN通信などの車載通信を利用して入力し、これらの操作信号に基づき、第一トランジスタ11をオン状態としてもよい。
安定化電源13は、例えばDC−DCコンバータ等の昇降圧のスイッチング電源などで構成され、バッテリー200の電圧(第一電圧V1)に基づく第二電圧V2を入力し、この第二電圧V2を昇圧変換または降圧変換して負荷回路300の駆動に適した所望の定電圧Vcを生成し、この定電圧Vcを負荷回路300及び負電源14に印加するものである。また、安定化電源13は、バッテリー200の通常電圧よりも低い定電圧Vcを生成するものであることが望ましい。
負電源14は、例えば負電圧生成用のレギュレータなどで構成される回路であり、定電圧Vcを入力し、GNDより低い負電圧Vnを生成するものである。負電源14は、バッテリー200の電圧よりも低い定電圧Vcを用いて負電圧Vnを生成することにより、バッテリー200の第一電圧V1のように大きい電圧に耐える部品を使用する必要がなく、部品費を削減でき、さらにバッテリー200の通常電圧のように大きい電圧から負電圧Vnを生成する場合に比べ、バッテリー200の通常電圧より低い電圧(定電圧Vn)から負電圧Vnを生成することで効率よく負電圧Vnを生成することができる。
第二トランジスタ15は、第二制御手段16からの信号に基づきオン/オフ操作され、PチャネルFET素子10のゲートGを負電源14に接続することで、ゲートGに負電圧Vnが印加され、PチャネルFET素子10をオン状態に推移させるものである。第二制御手段15は、マイコンなどにより構成され、負電源14の始動信号を検出し、負電源14の始動信号が検出された際、第二トランジスタ15をオン状態とする。また、第二制御手段15は、エンジン700の始動が完了したかを検出するエンジン始動検出回路を有し、エンジン700の始動完了を検出した際、第二トランジスタ15をオフ状態とする。斯かる構成により、エンジン700の始動時におけるバッテリー200の電圧が低下した時のみ負電源14により負電圧Vnを生成し、それ以外は負電源14を停止することにより消費電力を抑えることができる。
タイミング調整手段17は、操作信号を入力したタイミングに対して、エンジン始動部500がセルモータ600を介してエンジン700を始動させるタイミングを遅延させるものであり、例えば、ゲートGに負電圧Vnが印加されたかを検出する電圧検出回路などにより構成され、ゲートGの電圧を測定し、負電圧Vcが検出された場合、エンジン始動部500に対し、エンジン700の始動開始を許可する始動許可信号を出力するものである。斯かる構成により、負電圧Vnが確実に生成されてからエンジン700の始動を開始することができ、エンジン700の始動によりバッテリー200の電圧が低下した場合でも、負電圧VnがPチャネルFET素子10のゲートGに印加されているので、確実にPチャネルFET素子10をオン状態とすることができ、負荷回路300に対して安定した電力をソース−ドレイン間のオン抵抗を低く保ったまま効率よく供給することができる。
また、タイミング調整手段17は、ゲートGの負電圧Vnを検出するものではなく、ゲートGに負電圧Vnがかかることによって発生する電流を検出することにより、ゲートGに負電圧Vnが印加されたことを検出する電圧検出回路などで構成されてもよい。
また、タイミング調整手段17は、IGNスイッチ400のオン操作検出後に時間を計測し、負電圧VnがPチャネルFET素子10のゲートGに印加される頃を推測してエンジン700の始動開始を指示するタイマー回路で構成されてもよい。また、安定化電源13もしくは負電源14の始動を検出することにより、PチャネルFET素子10のゲートGに負電圧Vnが印加されることを推測し、この推測に基づき、エンジン700の始動開始を指示するものであってもよい。
第一ダイオード18は、PチャネルFET素子10から第一トランジスタ11へ順方向になるように接続され、第一トランジスタ11と第二トランジスタ15の双方がオン状態である際に、GNDから負電源14に向かって電流が流れ込むのを防止することができる。
以上が、本発明の車両用電源制御回路100の構成であるが、これより、本発明の車両用電源制御回路100の動作フローについて、図2を用いて説明する。図2は、本発明の車両用電源制御回路100の実施例における動作フロー図である。
ステップA1において、第一制御手段12は、IGNスイッチ400がオン操作されたかを検出(操作信号検出)し、IGNスイッチ400のオン操作を検出した際、ステップA2において、第一トランジスタ11をオン状態にして、PチャネルFET素子10のゲートGをGNDに接続し、ステップA3において、PチャネルFET素子10は、ゲートGがGNDに接続されたことにより、オン状態となり、ステップA4において、バッテリー200からの第一電圧V1に基づいた第二電圧V2が安定化電源13に印加され、ステップA5において、安定化電源13が駆動し、第二電圧V2から定電圧Vcを生成し、ステップA6において、負電源14は、定電圧Vcを入力し、GNDより低い負電圧Vnを生成し、ステップA7において、第二トランジスタ15をオン状態にし、PチャネルFET素子10のゲートGを負電源14(負電圧Vn)に接続し、ステップA8において、第二制御手段12は、負電源14が始動して負電圧VnがゲートGに印加されたかを検出し、負電源14がゲートGに印加されると、ステップA9において、PチャネルFET素子10は、オン状態となる。この際、第一トランジスタ11と第二トランジスタ15は共にオン状態となるが、第一ダイオード18が、PチャネルFET素子10から第一トランジスタ11へ順方向に接続されているため、第一トランジスタ11から負電源14の方向へ電流が流れ込むのを防止する。ステップA10において、タイミング調整手段17は、PチャネルFET素子10のゲートGに負電圧Vnが印加されたことを検出し、エンジン始動部500を介してセルモータ600を駆動してエンジン700の始動を開始し、ステップA11において、エンジン700の始動が完了したことを検出し、ステップA12において、負電源14は負電圧Vnの生成を停止し、第二制御部16は、第二スイッチ14をオフ状態にする。
以上が本発明の車両用電源制御回路100の動作フローであり、IGNスイッチ400のオン操作がされると、バッテリー200の電圧である第一電圧V1により第一トランジスタ(第一スイッチ)11をオン状態とし、PチャネルFET素子10をオン状態とし、安定化電源13を駆動して第一電圧V1より低い電圧である定電圧Vcを生成し、この定電圧Vcにより負電源14を駆動して接地電圧(GND)より低い負電圧Vnを生成し、PチャネルFET10のゲートGに負電圧Vnを印加する。それからタイミング調整手段17は、PチャネルFET10のゲートGに負電圧Vnが印加されたことを検出し、セルモータ600を介してエンジン700の始動を開始するものであり、斯かる構成により、PチャネルFET素子10のゲートGに印加される電圧を負電圧Vnとすることで、エンジン700の始動開始によりバッテリー(電源)200の電圧が低下した場合でも、PチャネルFET素子10をオン状態とするために必要なゲート−ソース間電位を十分に確保でき、PチャネルFET素子10のドレイン−ソース間のオン抵抗を低く抑え、負荷回路300に安定した電力を効率的に供給することができる。
また、本実施形態における車両用電源制御回路100は、PチャネルFET素子10から第一トランジスタ(第一スイッチ)11へ順方向に接続される第一ダイオード18を備えることにより、第一トランジスタ11がオン状態になり、さらに第二トランジスタ15がオン状態になった場合でも、第一トランジスタ11に逆バイアスがかかることを防止し、第一トランジスタ11が破壊されることを防止することができる。このように、第一ダイオード18が第一トランジスタ11を保護しているため、第一トランジスタ11がオン状態となる期間と第二トランジスタ15がオン状態になる期間を重畳させることができ、これにより、第一トランジスタ11によるPチャネルFET素子10のオン駆動と第二トランジスタ12によるPチャネルFET素子10のオン駆動との切替時に、PチャネルFET素子10がオフ状態になること、もしくはソース−ドレイン間のオン抵抗が上昇してしまうことを防止し、安定した直流電力を効率よく負荷回路300に供給することができるものである。
また、エンジン700の始動完了を検出するエンジン始動検出回路を備え、エンジン始動検出回路がエンジン700の始動完了を検出した際に、負電源14による負電圧Vnの生成を停止し、第二スイッチ14をオフ状態にすることにより、負電源14による消費電力を低減しつつ、PチャネルFET素子10のドレイン−ソース間のオン抵抗を低く抑え、負荷回路に安定した直流電力を効率的に供給することができる。
また、バッテリー200の第一電圧V1より低い定電圧Vcを生成する安定化電源13を、PチャネルFET素子10のドレインDと負荷回路200との間に接続し、負電源14をこのバッテリー200の電圧より低い定電圧Vcにより駆動し、負電圧Vnを生成するような構成とすることで、バッテリー200の第一電圧V1のような高電圧に対する耐高圧部品を負電源14に必要とせず、PチャネルFET素子10をオン状態とするために必要なだけの負電圧Vnを効率よく生成することができる。
上記実施形態(第一実施形態)で説明した内容は、本発明に係る技術を具体化するために例示するものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明に係る技術範囲は、特許請求の範囲に記載された範囲内において、様々の変更を加えることが可能である。以下、本発明における変形例について説明する。なお、上記の技術的事項や下記の変形例における技術的事項は、適宜組み合わされてもよい。
(変形例1)
上記実施形態においては、タイミング調整手段18は、IGNスイッチ400のオン操作後に負電圧Vcを生成した後、エンジン700の始動開始を指示するものであったが、エンジン700の始動開始した際のバッテリー200の電圧降下が、PチャネルFET素子10のソース−ドレイン間のオン抵抗が高いながらもPチャネルFET素子10をオン状態とし、負電源14を始動することができる範囲の電圧降下であるなら、タイミング調整手段18を設けなくてもよい。ただし、負電圧VnがPチャネルFET素子10のゲートGに印加されるまでの間、バッテリー200の電圧降下によりソース−ドレイン間のオン抵抗が増加してしまうので、タイミング調整手段18を設け、負電圧Vnを生成し、ソース−ゲート間の電位を十分確保した状態にしてから、エンジン700の始動を開始することが望ましい。
(変形例2)
また、上記実施形態においては、エンジン700の始動完了後、負電源14を停止し、さらに第二制御手段16によって第二トランジスタ(第二スイッチ)15をオフ状態とし、第一トランジスタ(第一スイッチ)11によりPチャネルFET素子10をオン状態とすることで、負荷回路300への電力供給を維持しているが、エンジン700の始動完了後、第一トランジスタ11をオフ状態とし、負電源14により負電圧Vnを生成し、この負電圧VnによってPチャネルFET素子10をオン状態とすることで、負荷回路300への電力供給を維持してもよい。
100 車両用電源制御回路
200 バッテリー(電源)
300 負荷回路
400 IGNスイッチ
500 エンジン始動部
600 セルモータ
700 エンジン

10 PチャネルFET素子
11 第一トランジスタ(第一スイッチ)
12 第一制御手段
13 安定化電源
14 負電源
15 第二トランジスタ(第二スイッチ)
16 第二制御手段
17 タイミング調整手段
18 第一ダイオード

Claims (8)

  1. エンジンを有する車両に搭載され、
    前記エンジンを始動させるエンジン始動部に電力を供給する電源から第一電圧を入力する電圧入力部と、
    前記車両の負荷回路に前記第一電圧に基づく第二電圧を出力する電圧出力部と、
    前記電圧入力部と前記電圧出力部との間に接続されるPチャネルFET素子と、
    前記車両の所定の操作信号を入力する操作信号入力部と、
    前記操作信号の入力に基づき、前記第一電圧により駆動し、前記PチャネルFET素子をオン状態にする第一スイッチと、
    前記第二電圧により駆動し、接地電圧より低い負電圧を生成し、前記PチャネルFET素子のゲートに前記負電圧を印加する負電源と、を備えることを特徴とする車両用電源制御回路。
  2. 前記PチャネルFET素子から前記第一スイッチへ順方向に接続される第一ダイオードをさらに備え、
    前記負電源が前記PチャネルFET素子のゲートに前記負電圧を印加し始める期間において、少なくとも一定期間、前記第一スイッチのオン状態を保持することを特徴とする請求項1に記載の車両用電源制御回路。
  3. 前記操作信号を入力したタイミングに対して、前記エンジン始動部が前記エンジンを始動させるタイミングを遅延させるタイミング調整手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用電源制御回路。
  4. 前記操作信号は、前記エンジンの始動開始を指示するエンジン始動開始信号であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用電源制御回路。
  5. 前記タイミング調整手段は、前記ゲートに前記負電圧が印加されたかを検出する電圧検出回路または前記負電圧が前記ゲートに印加されることにより生じる電流値を検出する電流検出回路を有し、前記電圧検出回路または前記電流検出回路により、前記負電圧が前記ゲートに印加されたことを検出した際、前記エンジンの始動を開始させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用電源制御回路。
  6. 前記エンジンの始動完了を検出するエンジン始動検出回路をさらに備え、
    前記エンジン始動検出回路が前記エンジンの始動完了を検出した際に、前記負電源による負電圧の生成を停止することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用電源制御回路。
  7. 前記PチャネルFET素子のドレインと前記負荷回路との間に接続され、前記第二電圧から定電圧を生成する安定化電源をさらに備え、前記負電源は、前記定電圧により駆動されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用電源制御回路。
  8. 前記定電圧は、前記電源の通常電圧よりも低い電圧であることを特徴とする請求項7に記載の車両用電源制御回路。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
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