JP2013238479A - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 局所増強電場を用いて低濃度の試料を定量検出するときの障害となるブリンキング現象の影響を低減して定量検出精度を向上した検出装置を提供すること。
【解決手段】 検出装置10は、光源50と、光源からの光が入射され、局所増強電場を用いて被測定試料の濃度に応じた光を出射する光学デバイス20と、光学デバイスからの光を受光して、光強度に応じたレベルのデータを出力する光検出部60と、露光時間tよりも長い計測時間内に光検出部より出力されたデータの総和を計測時間で除算した時間平均値を求める時間平均演算部702と、を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、定性分析される極微量物質を定量分析する検出装置等に関する。
近年、低濃度の試料分子を検出する高感度分光技術の1つとして、SPR(Surface Plasmon Resonance:表面プラズモン共鳴)、特にLSPR(Localized Surface Plasmon Resonance:局在表面プラズモン共鳴)の利用したSERS(Surface Enhanced Raman Scattering:表面増強ラマン散乱)分光が注目されている(特許文献1,2)。SERSとは、ナノメートルスケールの凸凹構造を持つ金属表面でラマン散乱光が10〜1014倍増強される現象である。レーザーなどの単一波長の励起光を試料分子に照射する。励起光の波長から試料分子の分子振動エネルギー分だけ僅かにずれた散乱波長(ラマン散乱光)を分光検出し、試料分子の指紋スペクトルを得る。その指紋スペクトルの形状から、試料分子を同定することが可能となる(定性分析)。
このように、表面増強ラマン散乱(SERS)は局在表面プラズモン共鳴(LSPR)の電場増強効果により、極微量濃度の気体分子における定性検出が可能である。一方、試料分子を定量分析は、増強電場によって発生するSERS強度Iに基づいて行う必要がある。非特許文献1によると、増強電場によって発生するSERS強度Iは、増強場表面からの距離rとは以下の関係にあると実験的に算出している。
ここで、aは平面視で例えば円形の金属ナノ粒子の半径である。式(1)は、SERS強度は分子の数とは関係なく変動することを示唆している。
特許文献3では、SERS定量分析に関する提案がなされている。これは同一基板内に予めSERSスペクトルが既知の分子試料を固定しており、そのスペクトル強度と比較することで定量分析する、とある。
特開2005−77362号公報 特開2000−356587号公報 特開2009−103651号公報
プラズモンナノ材料の設計と応用技術 CMC出版 p.181
目的検出分子の表面被覆率が小さいと増強スポットへの吸着分子数が減り、式(1)の効果が顕著になってSERS強度Iが大きく変動する。表面吸着分子の数が多い(被覆率が大きい)場合とは異なり、ppm濃度以下の極低濃度の場合は、センサー表面への被覆率が小さいため、個々の分子が式(1)由来のSERS強度Iを与える。式(1)によると、局在表面プラズモン共鳴(LSPR)で発生する増強電場強度が最大増強場から指数関数的に減衰する。
通常、金属表面に吸着したばかりの分子は表面上を絶えず拡散運動するため(Kisliukモデル)、式(1)による位置依存はSERSにおける時間依存に換言される。結果、SERS信号の時間的な明滅(Blinking現象)が観測されることになる。
以上のことから、SERSはLSPRの電場増強効果により極微量濃度の気体分子の定性検出は可能であるが、定量分析は実現できていない。SERSスペクトルは横軸に振動波数、縦軸に散乱光強度をとる。これ以上の情報は得られないためSERSを用いて定量検出を行うには、縦軸の散乱光強度、つまり式(1)による位置依存性のあるSERS信号のみに頼らざるを得ない。このことは、半導体式や赤外吸収式など他の方式のガスセンサにはない、局所増強電場を用いたSERS等に固有の特徴であり、SERS等における定量分析を困難にしている。
特許文献3においても、既知の固定試料に基づくSERS強度は式(1)のによる位置依存は含まれないとしても、本来検出すべき試料に基づくSERS強度には式(1)による位置依存は含まれ、やはり定量分析精度は劣化する。
本発明の幾つかの態様は、局所増強電場を用いて低濃度の試料を定量検出するときの障害となるブリンキング現象の影響を低減して、定量検出精度を向上させた検出装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の一態様は、
光源と、
前記光源からの光が入射され、局所増強電場を用いて被測定試料の濃度に応じた光を出射する光学デバイスと、
前記光学デバイスからの光を受光して、光強度のデータを出力する光検出部と、を備え、
露光時間tよりも長い計測時間内に前記光検出部より出力された前記データの総和を前記計測時間で除算した時間平均値を求める時間平均演算部を有する検出装置に関する。
本発明の一態様によれば、露光時間t毎に取得される個々のデータは、時系列スペクトル群である。これらの個々のデータにはブリンキング現象が伴い、個々のデータは被測定試料が位置する増強電場強度に依存した情報となる。つまり、個々のデータは、
(a)被測定試料の量的な要素(定量要素)
(b)増強電場強度の位置依存の要素
の2つを含んでいる。
露光時間tよりも長い計測時間で個々のデータを時間平均すると、個々のデータよりも平滑化された時間平均値が得られる、この時間平均値を用いると、2)増強電場強度の位置依存の要素(ブリンキング現象の悪影響)を低減することができる。それにより、露光時間t毎に取得される個々のデータと対比すると、時間平均化データによる定量精度を向上させることができる。
(2)本発明の一態様では、前記時間平均演算部は、前記計測時間未満の時間であって前記露光時間tの整数倍の時間だけ前記計測時間を時間軸上で順次シフトさせた各々の移動平均時間T内の移動平均値を、順次演算する移動平均演算部を有することができる。
個々のデータが1回に限って使用される計測時間毎の時間平均値と比較して、所定時間ずつずらした複数の移動平均時間内の複数の移動平均値に、個々のデータの各一つが繰り返し使用される。よって、個々のデータを有効活用して、中断なく連続的に分析を行うことができ、移動平均値により定量精度をさらに向上させることができる。
(3)本発明の一態様では、前記時間平均演算部は、前記データがブリンキングする周波数以上の高周波数で変動する前記光検出部の前記データのピーク発現頻度に基づいて、前記移動平均時間Tを設定する移動平均時間設定部をさらに有することができる。
データがブリンキングする周波数以上の高周波数で変動する(ブリンキング現象を反映する)時系列スペクトル群において、一つの移動平均時間内に生ずるピーク発現頻度が低いと、移動平均値に占める式(1)由来の位置依存の要素(b)の割合が強まる一方で、ピークつまり(a)被測定試料の量的な要素(定量要素)の割合が低減してしまう。そこで、ピーク発現頻度に基づいて移動平均時間Tを設定することで、移動平均値に占める式(1)由来の位置依存の要素(b)を弱め、結果的に被測定試料の量的な要素(a)の占める割合を増やすことができる。それによって定量分析精度がさらに高まる。
(4)本発明の一態様では、前記移動平均時間設定部は、前記ピーク発現頻度をf(Hz)とし、移動平均時間係数をnとしたとき、前記移動平均時間Tを、T=n×f×tに設定する移動平均時間演算部を有し、前記移動平均時間係数nをn≧30に設定することができる。
移動平均時間係数nをn≧30として移動平均時間T=n×f×tを設定すると、移動平均値に零が含まれない程度にブリンキング現象の影響を低減でき、定量分析精度が向上する。
(5)本発明の一態様では、前記移動平均時間係数nをn≧40に設定することができる。
移動平均時間係数nをn≧40として移動平均時間T=n×f×tを設定すると、移動平均値の優位性の差がほとんどなくなり、ブリンキング現象の影響を低減して定量分析精度が向上する。
(6)本発明の一態様では、前記移動平均時間設定部は、所定時間内に前記光検出部からの前記データが閾値以上となったピーク回数Nをカウントするカウンターと、前記ピーク発現頻度fをf=N/mt(mは係数)により演算する発現頻度演算部と、をさらに有し、前記係数mをm≧20に設定することができる。
係数mをm≧20に設定して発現頻度fをf=N/mtにより演算することで、移動平均値に占める被測定試料の量的な要素(a)の占める割合を増やすことができる発現頻度fが確保される。
図1(A)は、吸引部と光学デバイス(センサーチップ)の拡大断面図、図1(B)及び図1(C)は、光学デバイスでの増強電場の形成を示す断面図及び平面図である。 増強電場強度が異なる吸着分子の位置に依存したSERS強度の説明図である。 本発明の一実施形態に係る検出装置の光検出部とデータ処理部を示すブロック図である。 SERSスペクトルを示す図である。 図5(A)〜図5(C)は時系列SERSスペクトルを示す図である。 被測定試料に固有のSERSスペクトルとその時間平均及び移動平均を示す図である。 移動平均を説明する図である。 本発明の他の実施形態に係る検出装置の光検出部とデータ処理部を示すブロック図である。 図9(A)(B)は、ピーク発現頻度に基づく移動平均時間の設定を説明するための図である。 図10(A)(B)は、移動平均時間と移動平均値の一例を示す図である。 図11(A)(B)は、移動平均時間と移動平均値の他の一例を示す図である。 検出装置の全体概要を示すブロック図である。 検査装置の制御系ブロック図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.SERSセンサーチップ(光学デバイス)
図1(A)〜図1(C)を用いて、光が照射されることで、吸着している被測定試料を反映した光を出射する光学デバイスとして、ラマン散乱光を検出するセンサーチップ20について説明する。なお、本実施形態では、被測定試料は大気中の特定気体分子とすることができるが、これに限定されない。
図1(A)に示すように、センサーチップ20に吸着される試料分子(被測定試料)1に入射光(振動数ν)が照射される。一般に、入射光の多くは、レイリー散乱光として散乱され、レイリー散乱光の振動数ν又は波長は入射光に対して変化しない。入射光の一部は、ラマン散乱光として散乱され、ラマン散乱光の振動数(ν−ν’及びν+ν’)又は波長は、流路41内の試料分子1の振動数ν’(分子振動)が反映される。つまり、ラマン散乱光は、試料分子1を含む被測定試料を反映した光である。入射光の一部は、試料分子1を振動させてエネルギーを失うが、試料分子1の振動エネルギーがラマン散乱光の振動エネルギー又は光エネルギーに付加されることもある。このような振動数のシフト(ν’)をラマンシフトと呼ぶ。
図1(B)は、図1(A)のセンサーチップ20の拡大図である。図1(A)に示すように入射光が基板200の平坦面から入射される場合、基板200は入射光に対して透明な材料が用いられる。センサーチップ20は、基板200上の第1構造として、誘電体から成る複数の凸部210を有する。本実施形態では、入射光に対して透明な誘電体としての石英、水晶、硼珪酸ガラスなどのガラスまたはシリコン等で形成された基板200上に、レジストを形成し、そのレジストを例えば遠紫外線(DUV)フォトリソグラフィー法を用いてパターン化している。パターン化されたレジストにより基板200をエッチングすることで、例えば図1(C)に示すように複数の凸部210が二次元的に配置される。なお、基板200と凸部210とを異なる材料で形成しても良い。
複数の凸部210上の第2構造として、複数の凸部210には、例えばAuまたはAg等の金属ナノ粒子(金属微粒子)220が例えば蒸着、スパッタ等により形成される。なお、金属微粒子220は、Au、Ag、Cu、Al、Pt、Pd、Ni、Mo、Wのいずれかの単体金属、もしくはそれらの合金の膜であってもよい。結果として、センサーチップ20は、1〜1000nmの凸部を有する金属ナノ構造を有することができる。1〜1000nmの凸部を有する金属ナノ構造とは、基板200の上面を当該サイズの凸部構造(基板材で)を持つように加工する他に、基板上に当該サイズの金属微粒子を蒸着・スパッタ等で固着させる、または、基板上にアイランド構造を有する金属膜を形成する等の方法でも形成できる。
図1(B)及び図1(C)に示すように、二次元パターン状の金属ナノ粒子220に入射光が入射された領域240では、隣り合う金属ナノ粒子220間のギャップGに、増強電場230が形成される。特に、入射光の波長よりも小さな金属ナノ粒子220に対して入射光を照射する場合、入射光の電場は、金属ナノ粒子220の表面に存在する自由電子に作用し、共鳴を引き起こす。これにより、自由電子による電気双極子が金属ナノ粒子220内に励起され、入射光の電場よりも強い増強電場230が形成される。これは、局在表面プラズモン共鳴(LSPR:Localized Surface Plasmon Resonance)とも呼ばれる。この現象は、入射光の波長よりも小さな1〜1000nmの凸部を有する金属ナノ粒子220等の電気伝導体に特有の現象である。
図1(A)〜図1(C)では、センサーチップ20に入射光を照射した時に表面増強ラマン散乱(SERS:Surface Enhanced Raman Scattering)が生ずる。つまり、増強電場230に試料分子1が入り込むと、その試料分子1によるラマン散乱光は増強電場230で増強されて、ラマン散乱光の信号強度は、強くなる。このような表面増強ラマン散乱では、試料分子1が極微量であっても、検出感度を高めることができる。なお、金属ナノ構造は周期構造であってもよい。
SERSセンサーチップ20から発生するラマン散乱光のうち、試料分子1を反映する波長のみ取り出すことができるので、検出されるSERS信号は試料分子1を反映した指紋スペクトルである。
2.センサーチップによる定量分析の課題
以下にて説明する試料分子1の「吸着」という現象は、試料分子1が金属ナノ粒子220に衝突する衝突分子の数(分圧)が支配的である現象であり、物理吸着及び化学吸着の一方又は双方を含む。吸着エネルギーは試料分子1の運動エネルギーに依存し、ある値を乗り越えると衝突して「吸着」現象を呈し、吸着には外力は不要である。また、光学デバイス(センサーチップ)20に被測定試料を吸引することとは、換言すると、その内部に光学デバイス(センサーチップ)20を配置した流路に吸引流を生じさせることで、被測定試料を光学デバイス20に接触させることである。
試料分子1は、SERSセンサーチップ20のナノ構造を有する金属ナノ粒子220の表面に吸着して、SERS光を発生し検出される。図2に、増強電場強度が異なる吸着部位の違いによるSERS信号の強度変化を示す。金属ナノ構造間に試料分子1Aが吸着したとき、局在増強電場の影響を最も受けることになり(式(1)でr→0)、SRES信号は最大となる。試料分子1B,1C,1Dのように増強電場スポットから離れるに従い、それらのSERS強度は式(1)中のrの値が増大することから減衰する。金属微粒子220に吸着する分子の数が多くなり金属微粒子220の被覆率が大きい場合、全ての吸着分子が照射スポット内で平均化されて取得できるため、SERSセンサーチップ20での吸着分子の定量評価は信頼性が高い。
しかし、金属微粒子220に吸着する分子の数が少なく、被覆率が小さい場合(例えばppb濃度領域以下のときや、試料気体を曝露して間もないとき)、図2に示すように個々の分子はその吸着部位に応じたSERS信号を出力することになる。このとき、SERSセンサーチップ20からの信号からは、正確に定量することができない。
3.時間平均
図3は、本実施形態の検出装置の光検出部60とデータ処理部70Aとを示している。図3において、光検出部60は、光フィルター610、分光器620及び受光素子630を有することができる。図1(A)に示すSERSセンサーチップ20からのレイリー散乱光及びラマン散乱光は、光検出部60に入力される。光検出部60では先ず、光フィルター610に到達する。光フィルター610(例えばノッチフィルター)によりラマン散乱光が取り出される。このラマン散乱光は、さらに分光器620を介して受光素子630にて受光される。分光器620は、例えばファブリペロー共振を利用したエタロン等で形成されて通過波長帯域を可変とすることができる。分光器620を通過する光の波長は、データ処理部70Aにより制御(選択)することができる。受光素子630によって、試料分子1に特有のラマンスペクトルが得られる。
硫化ジメチル(DMS:CHSCH)分子の通常観測されるSERSスペクトルを図4に示す。DMS分子に露光される光の励起波長は632nmで、照射強度は2mWで、露光時間は5秒である。ただし、図4は図3の受光素子630の出力ではなく、全波長領域のSERSスペクトルを示している。図4の横軸はラマンシフト(波数)であり、縦軸はSERS強度である。図4に示すSERSスペクトルのうち、ピークはDMS分子に帰属される振動であり、これを検出することで定性検出が可能である。ラマンシフト676cm−1のピークはC−S基の対称伸縮振動を表し、全帯域中で最も強いピークを与えた。
図4と同じDMS分子のSERSスペクトルを、露光時間を1秒として、1秒おきのSERSスペクトルの時系列の推移を図5(A)〜図5(C)に示す。図5(B)に示されている短時間の突発的なDMS分子の信号強度の増大は、空気中を漂っているDMS分子の濃度定量変化とは明確に区別される。なぜならば、空気中を浮遊している各分子は絶えずランダムに拡散運動しているため、通常時間スケールが数秒以上の緩やかな濃度変化を示す。図5(B)のような1秒での瞬間的な増大は濃度変化ではなく、式(1)由来の位置依存と理解される。
次に、低濃度のDMS分子に光を曝露させた際に図3の受光素子630の出力として得られる、ブリンキングを示す時系列のDMS分子のSERSスペクトルを図6に実線で示す。図6に示すように、DMS分子が仮に一定濃度であったとしても、図2にて説明したようにDMS分子の位置による増強電場強度の相違に依存してブリンキングが生じている。
図3に示すように、本実施形態のデータ処理部70Aは、RAM701、時間平均演算部702、定量分析部703を有する。受光素子330は、例えばCCDであり、露光時間t内に受光したラマン散乱光の強度に比例するカウント値をデータとして順次出力する。受光素子330からの個々のデータはRAM701に記憶される。時間平均演算部702は、露光時間tよりも長い計測時間内に光検出部60より出力されてRAM701に格納されたデータの総和を、計測時間で除算した時間平均値を求める。
図6には、露光時間t=1秒とし、露光時間tよりも長い計測時間を10秒とし、この計測時間内にて光検出部60より10回出力された全データの時間平均値が破線で示されている。時間平均値は計測時間10秒あたりで一つの値である。ブリンキングした時系列SERSスペクトルの個々のデータが大きくばらつくのに対して、時間平均値はブリンキングした時系列SERSスペクトルが時間平均によって平滑化されたものである。
この時間平均値を用いると、増強電場強度の位置依存の要素(ブリンキング現象の悪影響)を低減することができる。それにより、露光時間t毎に取得される個々のデータと対比すると、時間平均化データによる定量精度を向上させることができる。
定量分析部703は、高濃度のDMS分子に光を露光して測定されたSERS強度に基づいて予め作成された検量線を記憶している。よって、定量分析部703は時間平均値と検量線とに基づいて、DMS分子を定量分析することができる。
4.移動平均
図3に示す時間平均演算部702は、計測時間未満の時間であって露光時間tの整数倍の時間だけ計測時間を時間軸上で順次シフトさせた各々の移動平均時間T内の移動平均値を、順次演算する移動平均演算部とすることができる。図7は、移動平均法を示している。図7では、露光時間t=1秒として、計測時間と同じ10秒の移動平均時間Tを露光時間tの1倍の時間(1秒)だけ時間軸上でシフトさせている。
こうすると、個々のデータが1回に限って使用される計測時間毎の時間平均値と比較して、所定時間ずつずらした複数の移動平均時間内の複数の移動平均値に、個々のデータの各一つが繰り返し使用される。よって、個々のデータを有効活用して、中断なく連続的に分析を行うことができる。
図6には、移動平均時間Tを例えば10秒とし、この移動平均時間T内にて光検出部60より出力されたデータの移動平均値が一点鎖線で示されている。時間平均値が10秒毎に1個得られるのに対して、移動平均値は10秒間に10個得られる。また、移動平均値は時間平均値よりも、さらに移動平均値に占める式(1)由来の位置依存の要素(b)を弱め、結果的に被測定試料の量的な要素(a)の占める割合を増やすことができる。それによって定量分析精度がさらに高まる。
換言すれば、移動平均することで、時間的に速やかに変動する位置依存の要素(b)の影響が薄れていることが容易にわかる。従って検出ピーク強度の変動においてより緩やかな時間で変動する量的な要素(a)の割合を増やすことができる。
5.ピーク発現頻度に基づく移動平均時間設定
図8は、ピーク発現頻度に基づく移動平均時間を設定する本発明のさらに他の実施形態を示している。図8には、図3のデータ処理部70Aとは異なるデータ処理部70Bが示されている。
図8では、データ処理部70Bは、データがブリンキングする所定周波数以上の高周波数で変動する(つまりブリンキングする)光検出部60からのデータのピーク発現頻度f(Hz)に基づいて、移動平均時間Tを設定する移動平均時間設定部710を有する。
移動平均時間設定部710の動作を図9(A)(B)を参照して説明する。所定周波数以上の高周波数で変動する(ブリンキング現象を反映する)時系列スペクトル群において、図9(A)に示すように一つの移動平均時間内に生ずるピーク発現頻度が低いと、移動平均値P1に占める式(1)由来の位置依存の要素(b)の割合が強まる一方で、ピークつまり(a)被測定試料の量的な要素(定量要素)の割合が低減してしまう。
一方、図9(B)に示すように一つの移動平均時間内に生ずるピーク発現頻度が高いと、移動平均値P2に占める式(1)由来の位置依存の要素(b)の割合が弱まる一方で、ピークつまり(a)被測定試料の量的な要素(定量要素)の割合を増加させることができる。そこで、移動平均時間設定部710は、ピーク発現頻度fに基づいて移動平均時間Tを設定する。
図8に示すように、移動平均時間設定部710は移動平均時間演算部714を有することができる。この移動平均時間演算部714は、ピーク発現頻度をf(Hz)とし、移動平均時間係数をnとしたとき、移動平均時間Tを、T=n×f×tに設定することができる。そのために、移動平均時間演算部714にはnレジスター715が接続されている。
ここで、図6に示した露光時間t=1秒、基準測定時間60秒間でのピーク発現頻度fを求める。図6では、データを60回測定する間にピークは11回現れている。60秒間に出現するピーク頻度fは11/60秒≒0.2Hzとなる。
図10は、移動平均時間TをT=n×f×tと定義し、図6の時系列SERSスペクトルに、n=10〜100の異なる移動平均時間Tで演算した各移動平均値をプロットしたものである。図10において、30ft未満では、SERS強度ゼロを含む時間が現れ、増減の幅は大きい。移動平均時間Tが30ft以上ではSERS強度ゼロを含む期間がなくなりブリンキング現象を緩和させることができている。望ましくは移動平均時間Tが40ft以上であり、移動平均時間Tが40ft以上ではnの値に拘わらず優位差はほとんどないことがわかる。そのため、nレジスター715により設定されるnは30以上、さらに好ましくは40以上ということになる。
図11は、図10とは異なる時系列SERSスペクトルに、n=10〜100の異なる移動平均時間Tで演算した各移動平均値をプロットしたものである。図11では、露光時間t=1秒、ピーク出現頻度fは0.15Hzである。図11でも図10と同様に、nは30以上、さらに好ましくは40以上であることが検証できた。
以上のような手法で移動平均時間Tを設定する図8の移動平均時間設定部710は、基準測定時間(60秒)内に光検出部60からのデータレベルが閾値レベル以上となったピーク回数Nをカウントするカウンター711を有することができる。なお、カウンター711は基準測定時間毎例えば60秒経過毎にリセットされる。
図8の移動平均時間設定部710は、ピーク発現頻度fをf=N/mt(mは係数)により演算するピーク発現頻度演算部712を有することができる。ピーク発現頻度演算部712には、m≧20となる係数mを設定するmレジスター713が接続される。
データ処理部70Bは、光検出部60からのデータが順次記憶される記憶部例えばRAM717と、データ数演算部716と、移動平均演算部718と、定量分析部719とをさらに有する。データ数演算部716は、移動平均時間演算部714にて求められた移動平均時間T内に光検出部60にて取得されるデータ数nfを、例えばnf=T/tの除算により求めることができる。この場合、受光素子630に露光時間tを設定するtレジスター720の情報は、データ数演算部716にも設定される。なお、データ数演算部716は、ピーク発現頻度演算部712から取得されるピーク出現頻度fと、nレジスター720から取得される係数nとに基づいて、データ数nfを乗算により算出してもよい。データ数演算部716は、RAM717から移動平均演算部718に読み出されるデータ数を指定することができる。こうすると、移動平均時間Tが可変されたとしても、移動平均に使用されるデータ数のデータをRAM717より容易に読み出すことができる。
移動平均演算部718は、RAM717からのnf個のデータの総和を計算し、移動平均時間演算部714にて取得される移動平均時間Tで総和を除算して、移動平均値を求める。定量分析部719は、図3の定量分析部703と同様にして、取得された移動平均値と検量線とに基づいて、被測定試料の定量分析を実施することができる。
6.検出装置の構成例
検出装置10は、図12に示すように、吸引部40の流路41内にSERSセンサーチップ20を有する。図12に示すセンサーチップ20は表面側から光が入射されるように配置されているが、図1(A)と同様に背面側から光が入射されるように配置されてもよい。検出装置10は、センサーチップ20と吸引部40の他に、光源50、光検出部60、データ処理部70(70A,70B)と、電力供給部90とを有する。SERSセンサーチップ20と、光源50及び/又は光検出部60との間に、光学系110を設けることができる。
負圧発生部例えばファン450の駆動により試料が吸引される吸引部40には、流路41が形成されている。負圧発生部450は、ファンに限らず、チューブポンプ、ダイアフラム式ポンプ等のポンプなど、吸引部40にて負圧を発生させて流体試料を吸引できるものであれば良い。センサーチップ20は、流路41内に図1(A)に示す金属微粒子220が周期的に配列される構造を有する。光源50は、光学系110を構成する例えばハーフミラー111と対物レンズ112を介して、センサーチップ20に光を照射する。
センサーチップ20は、光源50からの光の照射により局在表面プラズモン共鳴が誘起され、金属微粒子220に吸着される流体試料から発せられるラマン散乱光が増強される。光検出部60は、ハーフミラー111及び対物レンズ112,114を介してラマン散乱光を検出する。
吸引部40は、吸引口42と排出口43との間に流路41を有する。流体試料中の試料分子1は、標的物は、吸引口42(搬入口)から流路41に導入され、排出口43から排出される。吸引口42側に除塵フィルター44を設けることができる。ファン450が排出口42付近に設けられ、ファン450を作動させると、流路41内の圧力(気圧)が低下する。これにより、気体と共に試料が流路41に吸引される。流体試料は、センサーチップ20を経由して排出口43から排出される。このとき、試料分子1(図1参照)の一部がセンサーチップ20の表面(電気伝導体)に吸着される。
被測定対象物質である試料分子1は、例えば麻薬やアルコールや残留農薬等の希薄な分子や、ウイルス等の病原体等を想定することができる。
光源50は例えばレーザーであり、小型化の観点から好ましくは垂直共振型面発光レーザーを用いることができるが、これに限定ざれない。
光源50からの光は、光学系110を構成するコリメーターレンズ113により平行光にされる。コリメーターレンズ113の下流に偏光制御素子を設け、直線偏光に変換しても良い。ただし、光源50として例えば面発光レーザーを採用し、直線偏光を有する光を発光可能であれば、偏光制御素子を省略することができる。
コリメーターレンズ113により平行光された光は、ハーフミラー(ダイクロイックミラー)111によりSERSセンサーチップ20の方向に導かれ、対物レンズ112で集光され、SERSセンサーチップ20に入射する。SERSセンサーチップ20には、図1(A)〜図1(C)に示す金属微粒子220が形成される。SERSセンサーチップ20から例えば表面増強ラマン散乱によるレイリー散乱光及びラマン散乱光が放射される。SERSセンサーチップ20からのレイリー散乱光及びラマン散乱光は、対物レンズ112を通過し、ハーフミラー111によって光検出器60の方向に導かれる。
SERSセンサーチップ20からのレイリー散乱光及びラマン散乱光は、集光レンズ114で集光されて、光検出部60に入力される。光検出部60で、試料分子1に特有のラマンスペクトルが得られる。
検出装置10は、筐体100を有し、筐体100に上述した各部20,40〜70を有する他、電力供給部90、通信接続部70C及び電源接続部90Aを含むことができる。電力供給部90は、電源接続部90Aからの電力を、光源50、光検出部60、データ処理部70(70A,70B)及びファン450等に供給する。電力供給部90は、例えば2次電池で構成することができ、1次電池、ACアダプター等で構成してもよい。通信接続部70Cはデータ処理部70(70A,70B)と接続され、データ処理部70に対してデータや制御信号等を媒介する。
図12の例では、データ処理部70は、図12に示される光源50以外の光検出器60、ファン450等への命令を送ることができ、データ処理部70は、光源50だけでなく、光検出器60、ファン450等も制御することができる。さらに、データ処理部70は、図3のデータ処理部70Aまたは図8のデータ処理部70Bにて構成され、ラマンスペクトルによる分光分析、特に定量分析を実行する。なお、データ処理部70は、定量分析結果等を例えば通信接続部70Cに接続される外部機器(図示せず)に送信することができる。
図13は、図12の検出装置10の制御系ブロック図である。図13に示されるように、検出装置10は、例えばインターフェース120、表示部130及び操作部140等をさらに含むことができる。また、図12に示される処理部70は、図13に示すように制御部としての例えばCPU(Central Processing Unit)71、RAM(Random Access Memory)72、ROM(Read Only Memory)73等を有することができる。さらに、検出装置10は、例えば、光源ドライバー52、分光ドライバー622、受光回路632及びファンドライバー452を含むことができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できる。本発明はSERS分析のみならず、局所増強電場を用いた分析手法、例えば表面増強赤外吸収(SEIRAS)にも適用できる。
1 試料分子、1A〜1B 吸着位置が異なる吸着分子、10 検出装置、20 光学デバイス、50 光源、60 光検出部、70,70A,70B データ処理部、701,717 記憶部、702 時間平均演算部(移動平均演算部)、703,719 定量分析部、710 移動平均時間設定部、711 カウンター、712 ピーク発現頻度演算部、714 移動平均時間演算部、718 移動平均演算部

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源からの光が入射され、局所増強電場を用いて被測定試料の濃度に応じた光を出射する光学デバイスと、
    前記光学デバイスからの光を受光して、光強度のデータを出力する光検出部と、を備え、
    露光時間tよりも長い計測時間内に前記光検出部より出力された前記データの総和を前記計測時間で除算した時間平均値を求める時間平均演算部を有することを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記時間平均演算部は、前記計測時間未満の時間であって前記露光時間tの整数倍の時間だけ前記計測時間を時間軸上で順次シフトさせた移動平均時間T内の移動平均値を、順次演算する移動平均演算部を有することを特徴とする検出装置。
  3. 請求項2において、
    前記時間平均演算部は、前記データがブリンキングする周波数以上の高周波数で変動する前記光検出部の前記データのピーク発現頻度に基づいて、前記移動平均時間を設定する移動平均時間設定部を有することを特徴とする検出装置。
  4. 請求項3において、
    前記移動平均時間設定部は、前記ピーク発現頻度をf(Hz)とし、移動平均時間係数をnとしたとき、前記移動平均時間Tを、T=n×f×tに設定する移動平均時間演算部を有し、前記移動平均時間係数nがn≧30に設定されることを特徴とする検出装置。
  5. 請求項4において、
    前記移動平均時間係数nがn≧40に設定されることを特徴とする検出装置。
  6. 請求項4または5において、
    前記移動平均時間設定部は、
    所定時間内に前記光検出部からの前記データが閾値以上となったピーク回数Nをカウントするカウンターと、
    前記ピーク発現頻度fをf=N/mt(mは係数)により演算する発現頻度演算部と、
    をさらに有し、前記係数mがm≧20に設定されることを特徴とする検出装置。
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