JPH0886749A - 籾・玄米判別装置 - Google Patents

籾・玄米判別装置

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JPH0886749A
JPH0886749A JP22285994A JP22285994A JPH0886749A JP H0886749 A JPH0886749 A JP H0886749A JP 22285994 A JP22285994 A JP 22285994A JP 22285994 A JP22285994 A JP 22285994A JP H0886749 A JPH0886749 A JP H0886749A
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浩一 八塚
Harumitsu Toki
治光 十亀
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Abstract

(57)【要約】 【構成】水分により吸収される波長域を含む近赤外光を
照射する光源1と、前記近赤外光の単一穀粒あるいは複
数の穀粒群に照射された反射光から前記水分により吸収
される波長域のみを通過させる光学フィルタ2と、前記
波長域の近赤外光の多少により大小の検出電圧に変換す
る光学素子3と、前記検出電圧の大小により籾・玄米を
判別する判別手段からなる。 【効果】穀粒表面の色彩では判別困難な青米と籾米,も
ち米における籾米と玄米,着色米と籾米との判別も正確
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、近赤外光を利用した
籾・玄米の判別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学センサで穀粒表面の色彩差により籾
・玄米を判別するものは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来装置では、
穀粒の表面の色彩により籾・玄米を判別するため、青米
と籾米,もち米における籾米と玄米,着色米と籾米との
判別が困難であり、籾混入率の検出精度が向上しないと
いう問題点があつた。そこで、この発明は、穀粒の籾混
入率を算出するにあたり、近赤外光の中で、水分により
吸収される波長域を利用して、穀粒表面の水分差を検出
して籾・玄米を判別し、従来装置の問題点を解決しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来技術のもつ問題点を解決するために、次の技術的手
段を講じた。即ち、この発明は、水分により吸収される
波長域を含む近赤外光を照射する光源1と、前記近赤外
光の単一穀粒あるいは穀粒群に照射された反射光から前
記水分により吸収される波長域のみを通過させる光学フ
ィルタ2と、前記光学フィルタ2を通過した前記波長域
の多少に応じた大小の電圧に変換する光起電力素子3
と、光起電力素子3の前記変換電圧の大小により籾・玄
米を判別する判別手段からなる籾・玄米判別装置の構成
としたものである。
【0005】
【作用】光源1から水分により吸収される波長域を含む
近赤外光を、単一の穀粒あるい穀粒群に照射し、その反
射光は光学フィルタ2に送られ、近赤外光の中から前記
水分により吸収される波長域のみが光学フィルタ2を通
過して、光起電力素子3へ送られる。このようにして送
られてきた前記波長域の近赤外光の多少に応じて、光起
電力素子3で大小の電圧値に変換され、この電圧値の大
小により所定の判別しきい値から籾・玄米の別に判別さ
れる。
【0006】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。まず、図1に示す実施例について説明する。
この発明は、籾・玄米の混合米からその表面の水分差に
より、籾及び玄米の別を判別する籾・玄米判別装置及び
その判別方法に関するものである。水分により吸収され
る波長域を含む近赤外光を照射する光源1を設け、この
光源1から前記近赤外光が単一の穀粒あるいは穀粒群に
照射され、穀粒から反射された反射光が後続の光学フィ
ルタ2に送られ、ここで前記水分により吸収される波長
域のみを通過して、後続の光起電力素子3に送り、ここ
で前記波長域の近赤外光の多少に応じて大小の電圧に変
換し、この電圧値を所定の判別しきい値で籾・玄米に区
分し、籾混入率を算出する構成である。
【0007】なお、この実施例では、光源1には、タン
グステン・ランプを用い、光学フィルタ2としては、透
過波長1450ナノメ−タ(nm)の干渉フィルタを用
い、光起電力素子3には、InGaAs−PINフォト
ダイオ−ド(浜松フォトニクス株式会社製)を用いてい
る。なお、上記透過波長に限定されるものではなく、1
400±50nmの範囲では同様の効果が期待できる。
【0008】また、このような籾・玄米判別装置は、籾
摺ロ−ルで籾摺し風選した後の摺落米(混合米)の脱ぷ
率を検出する装置、揺動選別装置の揺動選別板の選別状
態を検出する籾混入検出装置、籾摺選別機の玄米揚穀機
から取り出される玄米への籾混入検出装置等に利用する
ことができる。なお、検出樋4で1粒づつ流下中の穀粒
を検出する方式では、前記の反射式に替えて透過式とし
てもよい。
【0009】籾摺ロ−ル(図示省略)で籾摺された摺落
米(籾・玄米の混合米)について、その表面の水分差を
考察すると、籾表面の籾殻はケイ素を含有し水分を含ま
ないものであり、また、籾から籾殻を剥ぎ取り籾摺され
た玄米は、その表面が籾殻に比較して多くの水分を含ん
でいる。しかして、図1(2)に示すように、光源1か
ら1450nmの波長域を含む近赤外光を、玄米G及び
籾Mに照射すると、波長1450nmの水分に吸収され
る波長域は、玄米Gでは表面の多い水分で多く吸収され
て反射光量が減少し、また、籾Mでは表面の少ない水分
で吸収が少なく反射光量が多くなる。このような反射光
量の多少から、図1(3)に示すように、後続の光起電
力素子3で籾は高い電圧値に、玄米は低い電圧値に、青
米は更に低い電圧値に変換される。しかして、籾の電圧
値と玄米の電圧値との中間を、籾・玄米のしきい値とす
ることにより、籾・玄米の判別ができる。
【0010】図1(4)に示すように、籾・玄米を1粒
づつ検出樋4に流しながら、光源1からの前記近赤外光
を照射し、反射光を光学フィルタ2を経由して光起電力
素子3で受光し、電圧信号に変換する。すると、図1
(5)に示すように、玄米の電圧値が低く、籾の電圧値
が高く出力され、両信号の中途部を籾・玄米の判別しき
い値とすることにより、籾・玄米の判別がなされる。こ
のようなデ−タを所定量集め、籾混入率(脱ぷ率)を算
出する。
【0011】このように、籾・玄米を判別するにあた
り、籾殻の有無により生じる穀粒の表面の水分差を利用
して、籾・玄米の別を判別するものであるため、次のよ
うな利点がある。即ち、従来の穀粒表面の色の差異によ
り籾・玄米を判別する光学センサでは、青米・着色米と
籾との判別誤差,もち米での籾・玄米の判別の困難性と
いうような問題点があつた。しかし、この実施例では前
述のように、このような問題点にも対応できて、従来装
置では判別の困難であつた品種にも十分に適応でき、正
確な籾・玄米の判別ができる。
【0012】次に、図2及び図3に示す実施例について
説明する。図2(1)について説明する。前記の実施例
のように、光源1,光学フィルタ2,光起電力素子3で
籾・玄米を判別するにあたり、光源1で照射された近赤
外光を集光レンズ5で集光し、検出樋4を流下中の単一
の穀粒に照射する構成としている。
【0013】次に、図2(2)について説明する。前記
の光源1,光学フィルタ2,光起電力素子3及び集光レ
ンズ5で、籾・玄米判別センサ6が構成されている。籾
・玄米判別センサ6の発生電圧V1は、図2(3)のV
1に示すような波形で検出される。次いで、発生電圧V
1は増幅器12を経由して、サンプル・ホ−ルド回路7
に送られて、図2(3)のV3に示すようなピ−クホ−
ルド波形に整形され、A/Dコンバ−タ入力ポ−トAN
を経て、CPU内臓の1チップマイコン9に読み込まれ
る。また、前記発生電圧V1はサンプル・トリガ発生回
路8に送られて、図2(3)のV2に示すような波形に
整形され、サンプル・ホ−ルド回路7の検出入力に関連
して、割込入力ポ−トINTから1チップマイコン9に
読み込まれる構成である。
【0014】次に、図3のフロ−チャ−トにより、籾混
入率の算出内容を説明する。籾混入率算出制御がスタ−
ト(ST10)すると、まず、カウンタがクリアされ、
読み込みデ−タ数n及び籾読込電圧デ−タ数が夫れ夫れ
0にされる。次いで、籾・玄米判別センサ6の発生電圧
V1は、サンプル・トリガ発生回路8を経由して1チッ
プマイコン9に入力され、穀粒検出回数が記憶される
(ST30)。次いで、籾・玄米判別センサ6の発生電
圧V1は、サンプル・ホ−ルド回路7に送られ、整形さ
れた検出電圧V3が1チップマイコン9に入力される
(ST40)。しかして、穀粒カウント数が計算式n=
0+1から1回と計算される(ST50)。
【0015】次いで、検出電圧V3は、籾・玄米の判別
しきい値VSと比較されて、検出電圧V3>しきい値V
Sであると、籾電圧回数nMは計算式で0+1と計算さ
れて、1回とカウントされる(ST70)。次いで、以
下同様な作業が繰り返され、穀粒検出回数nが100回
になると(ST80)、n=100回と籾電圧回数nM
のデ−タ数から、籾混入率が算定される(ST90)。
【0016】前記のように、光源1からの近赤外光を集
光して単一の穀粒に照射する構成であるので、多粒の穀
粒に照射するものに比較して、検出精度が高くなり、玄
米中に混入している少数の籾を検出できる。この実施例
を籾摺ロ−ルでの摺落米の籾混入率(脱ぷ率)の検出,
籾摺機から機外に取り出される玄米中の籾混入の検出に
応用すると、精度の高い籾混入率を算出できる。
【0017】次に、図4及び図5に示す実施例について
説明する。図4(1)に示すように、揺動選別板10の
板面に分布している穀粒群に、光源1から水分に吸収さ
れる波長帯を有する近赤外光を照射し、反射光を光学フ
ィルタ2を経て光起電力素子3に受光して、電圧値に変
換する構成であり、被照射面に含まれる穀粒群全面の検
出水分から籾・玄米比率を算出しようとするものであ
る。
【0018】図4(2)に示すように、揺動選別板10
の排出側10bには、光源1,光学フィルタ2,光起電
力素子3からなる籾・玄米判別センサ6を、移動手段1
1で揺上側10cから揺下側10dへ往復動できる構成
とし、板面に分布している穀粒群に籾・玄米判別センサ
6の光源1から、前記近赤外光が照射される構成であ
る。
【0019】しかして、籾・玄米判別センサ6が揺動選
別板10の揺上側10cから揺下側10dに移動させる
と、所定距離毎に電圧値が検出される。しかして、図3
(3)の右側部に示すように、揺上側10cの玄米分布
領域では、表面の水分が少ないので、低い玄米の電圧値
が検出され、次いで、中間部の混合米分布流域の移動時
には、揺下側10dほど籾の混入比率が高くなるので、
順次揺下側10dにかけて高くなる混合米の電圧値が検
出され、また、揺下側10dの籾分布領域では、高い籾
の電圧値が検出される。
【0020】図4(4)に示すように、籾・玄米判別セ
ンサ6の発生電圧は、増幅器12を経由してA/D変換
入力ポ−トANからが1チップマイコン9に入力され
る。次に、図5に基づき、籾混入率の算出フロ−につい
て説明する。籾混入率の算出フロ−が開始されると、初
めに、カウンタがクリアされ、検出回数及び籾検出電圧
値が夫れ夫れ0にクリアされる。次いで、籾・玄米判別
センサ6からの発生電圧Vnが増幅器12を経由して1
チップマイコン9に読み込まれ(ST110)、検出回
数がカウントされると共に、検出電圧値が記憶さる(S
T120)。これらの検出回数が所定回数、例えば、4
回になると(ST130)、1回から4回の夫れ夫れの
検出電圧値V1,V2,V3,V4から平均電圧値が算
出され(ST140)、1チップマイコン9に内臓され
ている基準籾混入率表,基準線(計算式)からから籾混
入率が決定される(ST150)。
【0021】なお、図4(5)は、縦軸を電圧値V、横
軸を籾混入率とし、実験値を基にして作成した籾混入率
を示す基準線を示している。また、前記の実施例では、
籾・玄米判別センサ6を移動しながら、所定回数の電圧
値を検出し、移動平均により籾混入率を算出している
が、移動平均値に替えてメジアン値としてもよい。上述
のように穀粒群から籾・玄米の判別をするので、1粒づ
つ検出して籾混入率を算出する実施例に比較して、籾混
入率算出の時間を短縮できて、応答性の優れたものとす
ることができる。
【0022】次に、図6及び図7の実施例について説明
する。図6(1)は、揺動選別装置を示すもので、揺動
選別板10の縦方向一側の供給側10aを高位に、他側
の排出側10bを低位になるように傾斜し、横方向の一
側を高位側の揺上側10cとし、他側の低位側を揺下側
10dとし、縦方向における供給側10aで且つ揺上側
10cに位置している混合米ホッパ13から、供給され
る構成である。揺動選別板10に供給された混合米は、
横方向の斜上下の往復揺動により選別され、揺上側10
c側には玄米が偏流分布し、揺下側10d側には籾が偏
流分布し、これらの中間部には混合米が偏流分布しつつ
選別される。
【0023】揺動選別板10の排出側10bには、光源
1,光学フィルタ2,光起電力素子3の内臓されている
籾・玄米判別センサ6が、ねじ棒からなる移動手段11
で揺上側10cから揺下側10dへかけて、往復移動自
在に支持されている。14は籾・玄米判別センサ6を往
復移動させるセンサ調節モ−タである。揺動選別板10
の排出側10dに対向して、選別穀粒を仕切る玄米仕切
板15及び籾仕切板16を配置している。この玄米仕切
板15はねじ棒からなる仕切板移動手段17で往復移動
自在に支持されていて、仕切板調節モ−タ18を正逆転
することにより、左右方向に往復移動される。
【0024】図6(2)に示すように、籾・玄米判別セ
ンサ6は増幅器12を経由して、A/D変換入力ポ−ト
ANから検出電圧が1チップマイコン9に入力され、ま
た、籾・玄米判別センサ6の移動位置を検出できるセン
サ位置センサ20,玄米仕切板15の仕切位置を検出で
きる仕切板位置センサ21が、入力インタ−フエイス
(図示省略)を経由して、1チップマイコン9に接続さ
れている。また、1チップマイコン9からセンサ調節モ
−タ14,仕切板調節モ−タ18及び高水分報知手段1
9に、夫れ夫れ指令信号が出力される構成である。
【0025】次に、図7のフロ−チャ−トに基づき制御
内容を説明する。本制御が開始されると、籾・玄米判別
センサ6を最揺上側10cへ移動する指令信号、及び、
玄米仕切板15を標準位置(揺動選別板10の通常の選
別状態で玄米を仕切る位置)に移動する指令信号が出さ
れる(図示省略)。次いで、籾・玄米判別センサ6から
発生電圧が入力されると共に、記憶装置に記憶され(S
T210)、次いで、センサ調節モ−タ14に1ステッ
プ揺下側10dへの移動指令信号が出され、籾・玄米判
別センサ6が1ステップ移動される(ST220)。次
いで、この位置で電圧値Vnが検出され(ST23
0)、図6(5)の基準水分線に基づき、水分が決定さ
れる(ST240)。
【0026】このような水分検出が数回行われると、前
回の検出水分と今回の検出水分とが比較されて、揺上側
10cの玄米分布流域に籾・玄米判別センサ6が位置し
ていて、且つ、検出電圧に変化がない場合には、前回と
同様に1ステップの移動指令信号が出されて、籾・玄米
判別センサ6は揺下側10dに順次移動する(ST25
0)。前回との比較で検出電圧が増加側に変更した場合
には、仕切板位置センサ21から玄米仕切板15の仕切
位置が入力される(ST260)。次いで、基準水分値
MSと前回の検出電圧値とを比較し(ST270)、検
出電圧値が基準水分値より高い場合には、高水分報知手
段19に報知指令信号が出力されて、高水分の報知がさ
れる。
【0027】なお、図6の(3)及び(4)は、縦軸を
検出電圧値とし、横軸を籾・玄米判別センサ6の揺動選
別板10における揺上側10cから揺下側10dへの穀
粒分布幅を示すもので、各移動位置での検出した電圧値
を表示したものである。図6(3)では、玄米,混合
米,籾の分布状態の検出状態を示すもので、その検出電
圧値は、玄米の分布部が低く、混合米の分布部では、籾
率が高くなる揺下側10dに行くに従って順次高くな
り、揺下側10dの籾の分布部が最も高くなっている。
図6(4)では、青米の多く混入している混合米の選別
時における穀粒の分布状態の検出状態を示すもので、そ
の検出電圧値は、青米の分布部が最も低く、次に玄米の
分布部が低く、混合米の分布部では、揺下側10dに行
き籾混入率が高くなるに従って順次高くなり、揺下側1
0dの籾の分布部が最も高くなっている。
【0028】なお、高水分報知手段19に替えて、検出
水分を表示する構成としてもよく、また、検出電圧値を
決定するにあたり、1回の検出値で決定してもよく、所
定回数の検出電圧値を平均して決定してもよい。また、
この実施例では、籾摺作業中に穀粒の水分値を検出し、
基準水分値をオ−バ−したときには、高水分が報知され
て、オペレ−タは籾摺作業を中止できる構成である。し
かして、乾燥後の水分戻り、あるいは、乾燥むら等によ
る高水分穀粒の籾摺を中止し、高水分穀粒の籾摺による
性能の低下、並びに、高水分米の出荷を防止できる。な
お、高水分を検出した際には、主モ−タ(図示省略)を
停止して、籾摺作業を自動的に停止する構成としてもよ
い。
【0029】なお、図6(5)は、縦軸に籾・玄米判別
センサ6の検出電圧値を示し、横軸に水分を示すもの
で、傾斜線は水分基準線を示すものである。次に、図8
及び図9に示す実施例について説明する。揺動選別装置
の揺動選別板10,光源1,光学フィルタ2,光起電力
素子3の内臓されている籾・玄米判別センサ6,移動手
段11,センサ調節モ−タ14,玄米仕切板15,籾仕
切板16,仕切板移動手段17,仕切板調節モ−タ1
8,増幅器12,センサ位置センサ20,仕切板位置セ
ンサ21は、前記の実施例と同様に構成されている。
【0030】次に、図9のフロ−チャ−トに基づき、制
御内容を説明する。制御が開始されると、1チップマイ
コン9から玄米仕切板15及び籾・玄米判別センサ6の
最揺上側10cへの移動指令信号が出され、仕切板調節
モ−タ18及びセンサ調節モ−タ14が駆動されて、玄
米仕切板15及び籾・玄米判別センサ6が最揺上側10
cへ移動される(ST310)。
【0031】次いで、籾・玄米判別センサ6が1ステッ
プづつ揺上側10cから揺下側10d側に移動されつ
つ、籾・玄米判別センサ6の発生電圧値Vnが読み込ま
れ記憶装置に記憶される(ST320)。このような1
ステップ毎の移動及び検出が続けられ、籾・玄米判別セ
ンサ6が揺動選別板10の最揺下側10dまで移動する
と(ST330,ST340)、図8(3)に示すよう
に、揺上側10cの玄米分布部の玄米電圧値,中間部の
混合米分布部における揺下側10dへ行くに従って順次
高くなる混合米電圧値、及び、揺下側10dの籾分布部
の籾電圧値が記憶される。
【0032】次いで、前記の検出結果から、最後の籾を
検出した電圧値Vnと同等の電圧値の数回分との平均か
ら、籾電圧値直線Aを決定し、籾基準電圧値VMを決定
する(ST350)。次いで、最初に検出した電圧値V
1と同等の電圧値の数回分との平均から、玄米電圧値直
線Bを決定し、この直線から玄米基準電圧値VKを決定
する(ST360)。次いで、前記の決定電圧値から計
算式「(籾基準電圧値VM+玄米基準電圧値VK)×1
/2」により、籾・玄米の判別しきい値VSが決定され
る(ST370)。なお、このしきい値決定に際して
は、1/2とせずに、玄米側あるいは籾に重みをつけて
しきい値とする構成としてもよい。
【0033】次いで、前記判別しきい値VSの前後数回
の検出電圧値から、直線Cの計算式「V=f(P)」を
決定する(ST380)。次いで、前記計算式V=f
(P)に、しきい値VSを代入して、直線Cとしきい値
VSとの交差するセンサ受光位置PSを決定し(ST3
90)、次いで、前記直線B,Cの交点から、玄米の最
揺下側位置PKを決定し(ST400)、次いで、前記
最揺下側位置PKから所定距離揺上側10cに位置する
部位を、仕切板位置PBとする(ST410)。
【0034】次いで、玄米仕切板15の移動指令信号が
出されて、玄米仕切板15は前記仕切板位置PBに移動
調節され(ST420)、次いで、籾・玄米判別センサ
6の移動指令信号が出され、籾・玄米判別センサ6をセ
ンサ受光位置PSに移動させて、選別作業を行う。この
ように揺動選別板10の穀粒分布状態に基づき、玄米仕
切板15の調節制御がされるので、実際の選別状態に合
わせて玄米仕切板15の調節ができて、選別精度及び選
別能率が向上する。
【0035】次に、図10及び図11の実施例について
説明する。この実施例は、前記の籾・玄米判別センサ6
を揺動選別板10上の穀粒の判別をするにあたり、周囲
の明るさ、即ち、外乱光の影響を無くしながら籾・玄米
の判別をしようとするものである。図10(1)に示す
ように、光源1,光学フィルタ2,光起電力素子3を内
蔵する籾・玄米判別センサ6は、増幅器12を経由し
て、A/D変換入力ポ−トANから検出電圧が1チップ
マイコン9に入力され、また、1チップマイコン9のデ
ジタル出力部DOからバッフア22を経由して、光源1
にON・OFFの点滅電流が送られ、光源1が点滅する
構成である。
【0036】しかして、図10(2)の上側図に示すよ
うに、籾・玄米判別センサ6の光源1に、ON・OFF
電流が送られると、図10(2)の下側に示すように、
OFFの消灯時には、外乱光による反射光が測定され、
また、ONの点灯時には、外乱光及び光源1の照射近赤
外光の合計反射光量が検出される構成である。次に、図
11に基づき制御内容について説明する。
【0037】1チップマイコン9からON・OFFの点
滅電流が籾・玄米判別センサ6の光源1に送られる。す
ると、まず、光源1の点灯時に(ST510)、外乱光
及び光源1の近赤外光の合計した反射光量に基づき、光
起電力素子3から電圧値V1が発生し、1チップマイコ
ン9に読み込まれ記憶される(ST520)。次いで、
光源1の消灯時に(ST530)、外乱光に基づく反射
光の電圧値V2が発生し読み込み記憶される。
【0038】次いで、これらの電圧値V1,V2をもと
に、計算式「V1−V2=V」から、外乱光に影響され
ない状態の、光源1の近赤外光の照射に対応する電圧値
Vが算出決定される(ST550)。次いで、この電圧
値Vから図10(3)の水分基準線あるいは籾・玄米の
判別しきい値から、籾・玄米の判定がなされる(ST5
60)。
【0039】この実施例では、光源1の穀粒への照射部
にカバ−を設けずに、外乱光の影響を受ける状態でも、
外乱光の影響を排除して、光源1の照射光量に対応した
反射光量に対応する電圧値を検出でき、誤検出を防止で
きる。従来装置のようにカバ−等で外乱光を遮断する場
合には、周囲の光の影響は受けないが、特別にカバ−等
を設けなければならず、また、揺動選別板10上の被選
別穀粒を検出する場合には、カバ−類で検出部を覆うこ
とは、穀粒の流れを阻害するので困難であるが、このよ
うな不具合も解消することができる。
【0040】
【発明の効果】この発明は、上述のように、籾・玄米の
混合米の籾混入率を算出するにあたり、光源1から水分
により吸収される波長域を含む近赤外光を籾・玄米の照
射して、穀粒表面の水分の多少により籾・玄米の別を判
別し籾混入率を算出するので、穀粒表面の色彩では判別
困難な青米と籾米,もち米における籾米と玄米,着色米
と籾米との判別も正確となり、籾混入率の検出精度を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図及びグラフ
【図2】側面図,ブロック図,グラフ
【図3】フロ−チャ−ト
【図4】側面図,斜視図,グラフ,ブロック図
【図5】フロ−チャ−ト
【図6】斜視図,ブロック図,グラフ
【図7】フロ−チャ−ト
【図8】斜視図,ブロック図
【図9】フロ−チャ−ト
【図10】ブロック図,グラフ
【図11】フロ−チャ−ト
【符号の説明】
1 光源 2 光学フィルタ 3 光起電力素子 4 検出樋 5 集光レンズ 6 籾・玄米判別センサ 7 サンプル・ホ−ルド回路 8 サンプル・トリガ発生回路 9 1チップマイコン 10 揺動選別板 11 移動手段 12 増幅器 13 混合米ホッパ 14 センサ調節モ−タ 15 玄米仕切板 16 籾仕切板 17 仕切板移動手段 18 仕切板調節モ−タ 19 高水分報知手段 20 センサ位置センサ 21 仕切板位置センサ 22 バッフア G 玄米 M 籾

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分により吸収される波長域を含む近赤
    外光を照射する光源1と、前記近赤外光の単一穀粒ある
    いは穀粒群に照射された反射光から前記水分により吸収
    される波長域のみを通過させる光学フィルタ2と、前記
    光学フィルタ2を通過した前記波長域の多少に応じた大
    小の電圧に変換する光起電力素子3と、光起電力素子3
    の前記変換電圧の大小により籾・玄米を判別する判別手
    段からなる籾・玄米判別装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008275487A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Nagoya Electric Works Co Ltd 形状検査装置および形状検査方法
US7999231B2 (en) 2008-08-29 2011-08-16 Sumitomo Electric Inductries, Ltd. Moisture detector, biological body moisture detector, natural product moisture detector, and product/material moisture detector
JP2012237680A (ja) * 2011-05-12 2012-12-06 Ihi Corp 塗布状態検査装置及び方法並びにプログラム
JP2013238479A (ja) * 2012-05-15 2013-11-28 Seiko Epson Corp 検出装置

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