JP3165933B2 - 米粒の品質判定装置 - Google Patents

米粒の品質判定装置

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JP3165933B2 JP35185192A JP35185192A JP3165933B2 JP 3165933 B2 JP3165933 B2 JP 3165933B2 JP 35185192 A JP35185192 A JP 35185192A JP 35185192 A JP35185192 A JP 35185192A JP 3165933 B2 JP3165933 B2 JP 3165933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は米粒の品質判定装置に
係り、特に米粒の品質をより精細に判定し得て判定精度
を向上し得て、目視検査による判定に近似する判定をな
し得る米粒の品質判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米粒の品質を判定する品質判定装置に
は、米粒に光を照射して米粒の光の状態を検出し、この
検出値から米粒の品質を判定するものがある。このよう
な品質判定装置としては、この発明の出願人によって既
に出願され、公告されたものがある(特公平3−603
82号)。
【0003】この公報に開示される品質判定装置は、米
粒に光を照射して透過光量および反射光量を検出し、こ
れら光量から米粒の透明度データおよび色データを演算
して米粒の品質を判定し、品質を判定された米粒全体の
品位を判定して分類するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、米粒の品位
(等級と規格外)決定基準には、10の品位項目があ
る。この10の品位項目は、容積重・整粒・形質・水分
・被害粒・死米・着色粒・異種穀粒(もみ及びもみを除
いたものの2種)・異物である。
【0005】前記公報に開示される品質判定装置は、米
粒の透明度データおよび色データによって、米粒の品質
を図4に示す如く整粒・被害粒・死米・着色粒・未熟粒
の5つの品質項目に判定し、分類している。
【0006】この場合透明度データおよび色データのみ
によっては、米粒の品質を正しく判定することができな
い不都合があった。
【0007】例えば、前記公報に開示される品質判定装
置は、米粒の透明度データおよび色データによって5つ
の品質項目に判定しているため、整粒とその他未熟粒、
青未熟粒と活青粒、砕粒とその他の米粒、を正しく判定
し得ない不都合があった。
【0008】前記整粒とその他未熟粒について、未熟粒
は、乳白粒(心白粒を含む)、青未熟粒、基部未熟粒、
腹白未熟粒(背白未熟粒を含む)、その他未熟粒に細分
される。しかし、その他未熟粒は、図4に示す如く透明
度と色について整粒と同じ領域に入るので、整粒と判定
される場合がある。
【0009】前記青未熟粒と活青(いきあお)粒につい
て、活青粒は、規格では整粒に分類される。しかし、活
青粒は、透明度と色だけで判定すると、図4に示す如く
青未熟粒と同じ領域に入るので、未熟粒と判定される場
合がある。
【0010】前記砕粒とその他の米粒について、砕粒
は、被害粒である。しかし、砕粒は、図4に示す如く透
明度と色について整粒と同じ領域に入る場合があり、整
粒と判定されることがある。また、砕粒は、移送用孔に
他の米粒と同時に保持される場合がある。この場合に
は、砕粒のデータが他の米粒のデータに隠れてしまい、
砕粒が他の米粒の品質と判定されてその他の米粒に分類
されてしまう不都合がある。
【0011】このため、従来の品質判定装置による米粒
の判定は、目視検査による米粒の判定の結果と異なる場
合が惹起される不都合があった。
【0012】また、前記公報に開示される品質判定装置
は、米粒の透明度データおよび色データによって品質を
判定して分類しているが、移送される米粒の姿勢が判定
に影響を及ぼして誤った判定がなされる不都合がある。
【0013】例えば、移送手段の移送用孔に複数の米粒
が保持されている場合の透明度データおよび色データ
は、移送用孔に一粒の米粒が正しい姿勢で保持されて移
送されている場合の透明度データおよび色データと大き
く異なることになる。このため、この場合には、誤った
判定がなされる不都合があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、移送手段により移送される
米粒に光を照射してこの米粒の透過光量および/または
反射光量を検出する光量検出手段を設け、前記移送手段
により移送される米粒の移送方向に対して垂直方向への
変位量を検出する変位量検出手段を設け、前記光量検出
手段の検出する光量から米粒の透明度データおよび/ま
たは色データを演算して得るとともに前記変位量検出手
段の検出する変位量から移送される米粒の姿勢のデータ
である厚さデータを演算して得て、前記透明度データお
よび/または色データと前記厚さデータにより品質を判
定すべく処理する演算処理手段を設けたことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】この発明の構成によれば、この品質判定装置
は、演算処理手段によって、透明度データおよび/また
は色データと厚さデータにより品質を判定すべく処理し
ている。これにより、米粒の透明度データおよび/また
は色データによる品質の判定に併せて、移送される米粒
の姿勢のデータである厚さデータによる品質の判定を行
っているので、誤った判定がなされる不都合を解消する
ことができる。
【0016】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明
する。
【0017】図1〜図18は、この発明の実施例を示す
ものである。図2において、2は品質判定装置である。
品質判定装置2は、米粒Sの一粒毎に光を照射して米粒
Sの一粒毎の光の状態を検出し、この検出値から米粒S
の一粒毎の品質を判定するものである。
【0018】この品質判定装置2は、移送手段4と光量
検出手段6と変位量検出手段8と演算処理手段10とか
ら構成される。
【0019】米粒Sを一粒毎に検出部位に移送する移送
手段4は、モータ12により回転される円板14を設け
ている。この円板14には、米粒Sを検出部位に移送す
る移送用孔16を設けるとともに、この移送用孔16の
位置に対応させてタイミング孔18を設けている。
【0020】前記光量検出手段6は、円板14の移送用
孔16に保持されて移送される米粒Sの一粒毎に光を照
射して、この米粒Sの透過光量および/または反射光量
を検出する。この実施例においては、米粒Sの透過光量
および反射光量を検出する。
【0021】前記変位量検出手段8は、円板14の移送
用孔16に保持されて移送される米粒Sの移送方向(矢
印A方向)に対して垂直方向(矢印B方向)への変位量
を検出する。
【0022】前記演算処理手段10は、前記光量検出手
段6の検出する光量から米粒Sの透明度データおよび色
データを演算して得るとともに、変位量検出手段8の検
出する変位量から米粒Sの厚さデータを演算して得て、
得られた透明度データおよび色データにより品質を判定
された米粒について、厚さデータにより品質をさらに詳
細に判定すべく処理する。
【0023】品質判定装置2は、図1に示す如く、回路
構成される。光量検出手段6は、第1ヘッド20と第2
ヘッド22とから構成される。
【0024】第1ヘッド20は、ランプ等の発光具24
と赤外線カットフィルタ26と集光レンズ28とによ
り、米粒Sに光を照射する。照射された光の拡散透過光
量および拡散反射光量は、フォトダイオード等よりなる
透過光受光素子30および反射光受光素子32により電
気量に変換して検出され、次段に出力される。
【0025】また、拡散反射光の一部は、集光レンズ3
4で集光した後にハーフミラー36で二分割する。一方
の光は、660nmバンドパルスフィルタ38と赤外線
カットフィルタ40とにより赤色光を通過させ、赤色光
受素子42によりその光量を電気量に変換して検出さ
れ、次段に出力される。他方の光は、550nmバンド
パスフィルタ44と赤外線カットフィルタ46とにより
緑色光を通過させ、緑色光受光素子48によりその光量
を電気的に変換して検出され、次段に出力される。これ
ら発光具24〜緑色光受光素子48により、第1ヘッド
10は構成されている。
【0026】前記第2ヘッド22は、LEDなどの発光
素子50と照射用光ファイバ52とにより、米粒Sに光
を照射する。移送される米粒Sに照射された光の米粒長
軸方向の前部透過光および後部透過光は、それぞれ前部
透過光用光ファイバ54および後部透過光用光ファイバ
56により前部透過光受光素子58および後部透過光受
光素子60に導かれる。これにより、照射された光の米
粒長軸方向の前部透過光量および後部透過光量は、夫々
前部透過光受光素子58および後部透過光受光素子60
により電気量に変換して検出され、次段に出力される。
【0027】また、第2ヘッド22には、円板14のタ
イミング孔18を検出するために、このタイミング孔1
8に向って光を照射する発光素子62を設け、固定孔6
4とタイミング孔18が一致した時に光を検出する受光
素子66を設けている。この受光素子66の検出した光
は、電気量に変換して波形成形した後に、タイミング孔
18を検出した信号として次段に出力される。これら発
光素子50〜受光素子66により、第2ヘッド12は構
成されている。
【0028】前記変位量検出手段8は、レーザーダイオ
ードからなる照射部68を設け、この照射部68により
光を照射される米粒Sからの反射光の変化を米粒Sの移
送方向(矢印A方向)に対して垂直方向(矢印B方向)
への変位量として検出する半導体素子からなる受光部7
0を設けている。受光部70の検出した変位量は、電気
量として次段に出力される。
【0029】前記光量検出手段6及び変位量検出手段8
の出力する信号は、演算処理手段10に入力される。演
算処理手段10は、入力回路72とマイクロコンピュー
タ等のCPUからなる演算処理回路74とから構成され
る。
【0030】前記光量検出手段6及び変位量検出手段8
の信号は、入力回路72のマルチプレクサ76に入力す
る。入力した信号は、A/Dコンバータ78によりA/
D変換され、演算処理回路74に出力される。一方、第
2ヘッド22の受光素子66から入力するタイミング孔
18を検出した信号は、割込みコントローラ80を介し
てコントローラ82に入力する。コントローラ82は、
タイミング孔18を検出した信号によりマルチプレクサ
76及びA/Dコンバータ78を制御するために演算処
理回路74と接続される。
【0031】前記演算および処理を行う演算処理回路7
4は、入力回路72から入力する前記各光量及び変位量
の信号をメモリ(図示せず)に記憶し、この信号から各
光量の比より透明度データおよび色データと変位量とを
演算し、判定すべく処理する。
【0032】即ち、演算処理回路74は、メモリ内の拡
散透過光量および拡散反射光量から透過反射比により透
明度データを演算するとともに、拡散反射光中の660
nmの赤色光量および550nmの緑色光量から分光比
により色データを演算する。また、各米粒一粒毎の米粒
長軸方向の前部透過光量および後部透過光量から前後透
過比により透明度データを演算する。次いで、前記各米
粒一粒毎の品質を図4の如く分類するように演算で得ら
れた各光量の比による透明度データおよび色データを判
定処理する。
【0033】また、演算処理回路74は、前記各米粒一
粒毎の品質を図4の如く分類するように透過反射比と分
光比と前後透過比とによる透明度データ及び色データを
判定処理し、さらに、前記試料米粒の品位を規格(図示
せず)に照し、等級を分類するように品質を分類した各
米粒Sの試料米粒への混入率を判定処理する。
【0034】また、演算処理手段10の演算処理回路7
4は、前記光量検出手段6の検出する光量から米粒Sの
透明度データおよび色データを演算して得るとともに前
記変位量検出手段8の検出する変位量から米粒Sの厚さ
データを演算して得て、前記透明度データおよび色デー
タにより品質を判定された米粒Sについて、図3に示す
如く、前記厚さデータにより品質をさらに詳細に判定す
べく処理する。
【0035】即ち、移送手段4の円板14の移送用孔1
6に保持されて移送される米粒Sの姿勢は、図7〜図1
2に示す如く、各種の態様がある。図7は、一粒の米粒
Sが横方向の正しい姿勢で移送用孔16に保持されてい
る態様である。図8は、一粒の米粒Sが正しい姿勢で保
持されている移送用孔16に砕粒が入っている態様であ
る。図9は、移送用孔16に砕粒が入っている態様であ
る。図10は、一粒の米粒Sが立ち上がった不正な姿勢
で移送用孔16に保持されている態様である。図11
は、二粒の米粒Sが立ち上がった不正な姿勢で移送用孔
16に保持されている態様である。図12は、青未熟粒
あるいはその他未熟粒が移送用孔16に保持されている
態様である。
【0036】このように、移送用孔16に保持されて移
送される米粒Sの姿勢は、各種の態様がある。したがっ
て、同種の米粒Sであっても、移送される際の姿勢によ
っては、透明度データおよ色データが大きく異なること
になる。このため、米粒Sの姿勢は、判定に影響を及ぼ
して、誤った判定がなされる不都合がある。
【0037】そこで、演算処理回路74は、前記光量検
出手段6の検出する光量から米粒Sの透明度データおよ
び色データを演算して得るとともに前記変位量検出手段
8の検出する変位量から移送される米粒Sの姿勢のデー
タである厚さデータを演算して得て、前記透明度データ
および色データにより品質を判定された米粒Sについ
て、前記厚さデータにより品質をさらに詳細に判定すべ
く処理するものである。
【0038】次にこの発明の作用について説明する。
【0039】品質判定装置2の光量検出手段6は、回転
する円板14のタイミング孔18を第2ヘッド22の発
光素子62〜受光素子66により検出し、タイミング孔
18を検出した信号に対応する一粒毎の各米粒Sの拡散
透過光量、拡散反射光量、660nmの赤色光量、55
0nmの緑色光量を第1ヘッド20の発光具24〜受光
素子32により検出し、演算処理手段10の入力回路7
2により演算処理回路74に入力してメモリに記憶す
る。
【0040】また、光量検出手段6は、各米粒S一粒毎
の米粒長軸方向の前部透過光量および後部透過光量を第
2ヘッド22の発光素子50〜受光素子60により検出
し、前記タイミング孔18を検出した信号とともに入力
回路72により演算処理回路74に入力してメモリに記
憶する。
【0041】さらに、変位量検出手段8は、米粒Sから
の反射光の変化を照射部68及び受光部70により検出
し、入力回路72により演算処理回路74に入力してメ
モリに記憶する。
【0042】演算処理手段10の演算処理回路74は、
前記光量検出手段6及び変位量検出手段8の検出する光
量及び変位量から、図3・図4に示す如く、米粒Sの品
質を判定すべく処理する。
【0043】演算処理手段10は、図5・図6に示す如
く、処理を開始(100)すると、変位量検出手段8か
ら入力する変位量をA/D変換して米粒Sの姿勢を示す
データである厚さデータに変換(102)し、得られた
厚さデータが米粒有無判定基準値を越えているか否かを
判断(104)する。
【0044】厚さデータは、図13〜図18に示す如
く、移送手段4の円板14の移送用孔16に保持されて
移送される米粒Sの姿勢の各種の態様を示すデータであ
る。厚さデータと比較される基準値としては、3つの基
準値がある。第1の基準値は、米粒Sの有無を判定する
ための米粒有無判定基準値で、通常の米粒Sの厚さより
もかなり小なる値である。第2の基準値は、米粒Sの姿
勢を判定するための米粒姿勢判定基準値であり、通常の
米粒Sの厚さよりも少し大なる値である。第3の基準値
は、整粒と未熟粒とを判定するための整粒未熟粒判定基
準値であり、通常の米粒Sの厚さよりもわずかに小なる
値である。
【0045】厚さデータが米粒有無判定基準値を越えて
いるか否かの判断(104)において、以下の場合は、
厚さデータの変換(102)にリターンする。厚さデー
タが米粒有無判定基準値を越えているか否かの判断(1
04)において、越えている場合は、時間カウントを開
始(106)する。この時間カウントは、試料用孔16
が変位量の検出開始点を越えてから試料用孔16が検出
開始点を通過するまでの間に、厚さデータが米粒有無判
定基準値を越えている時間をカウントする。
【0046】時間カウントを開始(106)すると、変
位量検出手段8から入力する変位量をA/D変換して厚
さデータに変換(108)し、得られた厚さデータが米
粒姿勢判定基準値を越えているか否かを判断(110)
する。
【0047】厚さデータが米粒姿勢判定基準値を越えて
いるか否かの判断(110)において、越えている場合
は、判定を無効(142)にして終了(146)する。
【0048】つまり、演算処理手段10は、光量検出手
段6の検出する光量から演算して得られる透明度データ
および色データによる判定に先だって、変位量検出手段
8の検出する変位量から演算して得られた厚さデータが
米粒姿勢判定基準値を越えている場合は、米粒Sが図1
4・図16・図17に示す姿勢となっていることにより
誤った判定がなされるので、前記透明度データおよび色
データによる米粒の判定を無効にすべく処理する。ま
た、演算処理手段10は、前記透明度データおよび色デ
ータによる米粒の判定を無効にされた場合は、無効判定
された米粒Sの分類作業を停止すべく処理する。
【0049】前記厚さデータが米粒姿勢判定基準値を越
えているか否かの判断(110)において、以下の場合
は、試料用孔16が検出開始点を通過したか否かを判断
(112)する。
【0050】試料用孔16が検出開始点を通過したか否
かの判断(112)において、通過していない場合は、
厚さデータに変換(108)にリターンする。試料用孔
16が検出開始点を通過したか否かの判断(112)に
おいて、通過した場合は、時間カウントを終了(11
4)し、カウント時間が時間基準値を越えているか否か
を判断(116)する。
【0051】カウント時間が時間基準値を越えているか
否かの判断(116)において、以下の場合は、米粒S
を砕粒と判定(144)して終了(146)する。
【0052】つまり、演算処理手段10は、光量検出手
段6の検出する光量から演算して得られる透明度データ
および色データによる判定に先立って、変位量検出手段
8の検出する変位量から演算して得られた厚さデータの
米粒有無判定基準値を越えている時間が時間基準値より
も短い場合は、米粒Sが図15に示す如く砕粒であるの
で、砕粒と判定するとともにこの砕粒の判定を前記透明
度データおよび色データによる米粒の判定に対して優先
すべく処理する。
【0053】前記カウント時間が時間基準値を越えてい
るか否かの判断(116)において、越えている場合
は、ピークホールドしている光量及び変位量をA/D変
換(118)し、透明度データ・色データを算出(12
0)し、厚さデータを算出(122)し、透明度データ
・色データから米粒Sを判定(124)し、判定された
米粒Sが整粒であるか否かを判断(126)する。
【0054】米粒Sが整粒であるか否かの判断(12
6)において、整粒の場合は、厚さデータが整粒未熟粒
判定基準値を越えているか否かを判断(128)する。
【0055】厚さデータが整粒未熟粒判定基準値を越え
ているか否かの判断(128)において、越えている場
合は、整粒と判定(130)して終了(146)する。
厚さデータが整粒未熟粒判定基準値を越えているか否か
の判断(128)において、以下の場合は、その他未熟
粒と判定(132)して終了(146)する。
【0056】つまり、演算処理手段10は、光量検出手
段6の検出する光量から演算して得られた透明度データ
および色データにより品質を整粒と判定された米粒Sに
ついて、変位量検出手段8の検出する変位量から演算し
て得られた厚さデータが整粒未熟粒判定基準値を越えて
いる場合は、米粒Sが図13に示す如く整粒であるの
で、整粒と判定すべく処理する。また、演算処理手段1
0は、整粒と判定された米粒Sについて、前記厚さデー
タが整粒未熟粒判定基準値以下の場合は、米粒Sが図1
8に示す如くその他未熟粒であるので、その他未熟粒と
判定すべく処理する。
【0057】前記米粒Sが整粒であるか否かの判断(1
26)において、整粒でない場合は、青未熟粒であるか
否かを判断(134)する。この判断(134)におい
て、青未熟粒である場合は、厚さデータが整粒未熟粒判
定基準値を越えているか否かを判断(136)する。
【0058】厚さデータが整粒未熟粒判定基準値を越え
ているか否かの判断(136)において、越えている場
合は、活青粒と判定(138)して終了(146)す
る。厚さデータが整粒未熟粒判定基準値を越えているか
否かの判断(136)において、以下の場合は、青未熟
粒と判定(140)して終了(146)する。
【0059】つまり、演算処理手段10は、光量検出手
段6の検出する光量から演算して得られた透明度データ
および色データにより品質を青未熟粒と判定された米粒
Sについて、変位量検出手段8の検出する変位量から演
算して得られた厚さデータが整粒未熟粒判定基準値を越
えている場合は、活青粒と判定すべく処理する。また、
演算処理手段10は、青未熟粒と判定された米粒Sにつ
いて、前記厚さデータが整粒未熟粒判定基準値以下の場
合は、青未熟粒と判定すべく処理する。
【0060】このように、品質判定装置2は、米粒Sの
透明度データおよび色データによる品質の判定に併せ
て、移送される米粒Sの姿勢のデータである厚さデータ
による品質の判定を行っているので、誤った判定がなさ
れる不都合を解消することができる。
【0061】このため、米粒Sの品質をより精細に判定
し得て、判定精度を向上することができ、目視検査によ
る判定に近似する判定をなすことができる。
【0062】例えば、整粒とその他未熟粒、青未熟粒と
活青粒、砕粒とその他の米粒、を正しく判定することが
できる。また、米粒Sが移送用孔16内に立った状態で
移送される場合や移送用孔16に複数の米粒Sが保持さ
れて移送される場合であっても、米粒Sの姿勢のデータ
である厚さデータによる品質の判定を行うため、誤った
判定がなされることがない。
【0063】また、米粒Sの品質判定基準には、10の
品位項目中に形質(粒ぞろい、充実度、異物等9つの要
素を含む)がある。形質について、粒ぞろい、充実度、
粒径等は、米粒Sの厚さデータから断面形状を計測でき
るので、検出できる。この場合に、一粒毎の米粒Sの厚
さデータから厚さの分布状態を算出することにより、試
料米粒Sの粒厚さのそろい具合いや全体の充実具合い、
また、粒径の推測が可能になり、形質を数量化すること
ができる。このため、経験豊富な検査官の目視により総
合判断されていた米粒の判定を、この発明の装置によっ
て代替し得て、熟練者以外の初心者でも容易に且つ正確
な判定が可能である。
【0064】さらに、品位項目中の異種穀粒、異物につ
いては、米粒Sの厚さデータから計測される断面形状が
概ね類似していることにより、米粒Sの断面形状と大き
く異なるものである。このため、米粒Sとそれ以外の異
種穀粒、異物との判別が可能となり、誤った判定を排除
することができる。
【0065】さらにまた、一粒毎の米粒Sの厚さデータ
から、米粒Sの厚さの分布状態を算出することができ
る。これにより、試料米粒Sの性状を判別し得て、厚さ
による分類が可能になる。
【0066】なお、この実施例においては、光量検出手
段6の検出する光量から演算して得られた透明度データ
および色データにより品質を判定したが、透明度データ
または色データにより品質を判定することもできる。
【0067】また、変位量検出手段8としては、レーザ
ーダイオードからなる照射部68を設け、米粒Sからの
反射光の変化を変位量として検出する半導体素子からな
る受光部70を設けたが、移送手段4の移送用孔16に
保持された米粒Sに当接されるローラ部を米粒Sに当接
するように米粒Sの移送軌跡上に配設し、このローラ部
の移動量を米粒の移送方向に対して垂直方向への変位量
として検出するポテンショメータを設けることもでき
る。
【0068】
【発明の効果】このように、この発明によれば、品質判
定装置は、米粒の透明度データおよび/または色データ
による品質の判定に併せて、移送される米粒の姿勢のデ
ータである厚さデータによる品質の判定を行っているの
で、誤った判定がなされる不都合を解消することができ
る。
【0069】このため、米粒の品質をより精細に判定し
得て、判定精度を向上することができ、目視検査による
判定に近似する判定をなすことができる。また、経験豊
富な検査官の目視により総合判断されていた米粒の判定
を、この発明の装置によって代替し得て、熟練者以外の
初心者でも容易に且つ正確な判定が可能である。さら
に、米粒とそれ以外の異種穀粒、異物との判別が可能と
なり、誤った判定を排除することができる。さらにま
た、試料米粒の性状を判別し得て、厚さによる分類が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す品質判定装置の回路構
成図である。
【図2】品質判定装置の概略構成図である。
【図3】米粒の厚さデータと分布状態の関係を示す図で
ある。
【図4】米粒の透明度データ及び色データと分布状態と
の関係を示す図である。
【図5】判定のフローチャートである。
【図6】図5に続く判定のフローチャートである。
【図7】一粒の米粒が横方向の正しい姿勢で移送用孔に
保持されている態様の円板の断面図である。
【図8】一粒の米粒が正しい姿勢で保持されている移送
用孔に砕粒が入っている態様の円板の断面図である。
【図9】移送用孔に砕粒が入っている態様の円板の断面
図である。
【図10】一粒の米粒が立ち上がった不正な姿勢で移送
用孔に保持されている態様の円板の断面図である。
【図11】二粒の米粒が立ち上がった不正な姿勢で移送
用孔に保持されている態様の円板の断面図である。
【図12】青未熟粒あるいはその他未熟粒が移送用孔に
保持されている態様の円板の断面図である。
【図13】一粒の米粒が横方向の正しい姿勢で移送用孔
に保持されている態様の円板の厚さデータ検出時の断面
図である。
【図14一粒の米粒が正しい姿勢で保持され
ている移送用孔に砕粒が入っている態様の円板の厚さデ
ータ検出時の断面図である。 【図15】移送用孔に砕粒が入っている態様の円板の厚
さデータ検出時の断面図である。
【図16】一粒の米粒が立ち上がった不正な姿勢で移送
用孔に保持されている態様の円板の厚さデータ検出時の
断面図である。
【図17】二粒の米粒が立ち上がった不正な姿勢で移送
用孔に保持されている態様の円板の厚さデータ検出時の
断面図である。
【図18】青未熟粒あるいはその他未熟粒が移送用孔に
保持されている態様の円板の厚さデータ検出時の断面図
である。
【符号の説明】
2 品質判定装置 4 移送手段 6 光量検出手段 8 変位量検出手段 10 演算処理手段 14 円板 16 移送用孔 20 第1ヘッド 22 第2ヘッド 68 照射部 70 受光部 72 入力回路 74 演算処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/85 B02B 7/00 G06T 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移送手段により移送される米粒に光を照
    射してこの米粒の透過光量および/または反射光量を検
    出する光量検出手段を設け、前記移送手段により移送さ
    れる米粒の移送方向に対して垂直方向への変位量を検出
    する変位量検出手段を設け、前記光量検出手段の検出す
    る光量から米粒の透明度データおよび/または色データ
    を演算して得るとともに前記変位量検出手段の検出する
    変位量から移送される米粒の姿勢のデータである厚さデ
    ータを演算して得て、前記透明度データおよび/または
    色データと前記厚さデータにより品質を判定すべく処理
    する演算処理手段を設けたことを特徴とする米粒の品質
    判定装置。
  2. 【請求項2】 前記演算処理手段は、前記光量検出手段
    の検出する光量から演算して得られた透明度データおよ
    び/または色データにより品質を整粒と判定された米粒
    について、前記変位量検出手段の検出する変位量から演
    算して得られた厚さデータが整粒未熟粒判定基準値を越
    えている場合は整粒と判定すべく処理するとともに前記
    厚さデータが整粒未熟粒判定基準値以下の場合はその他
    未熟粒と判定すべく処理する演算処理手段である請求項
    1に記載の米粒の品質判定装置。
  3. 【請求項3】 前記演算処理手段は、前記光量検出手段
    の検出する光量から演算して得られた透明度データおよ
    び/または色データにより品質を青未熟粒と判定された
    米粒について、前記変位量検出手段の検出する変位量か
    ら演算して得られた厚さデータが整粒未熟粒判定基準値
    を越えている場合は活青粒と判定すべく処理するととも
    に前記厚さデータが整粒未熟粒判定基準値以下の場合は
    青未熟粒と判定すべく処理する演算処理手段である請求
    項1に記載の米粒の品質判定装置。
  4. 【請求項4】 前記演算処理手段は前記変位量検出手段
    の検出する変位量から演算して得られた厚さデータの
    粒有無判定基準値を越えている時間が時間基準値よりも
    短い場合は砕粒と判定するとともにこの砕粒の判定を透
    明度データおよび/または色データによる米粒の判定に
    対して優先すべく処理する演算処理手段である請求項1
    に記載の米粒の品質判定装置。
  5. 【請求項5】 前記演算処理手段は前記変位量検出手段
    の検出する変位量から演算して得られた厚さデータが
    粒姿勢判定基準値を越えている場合は透明度データおよ
    び/または色データによる米粒の判定を無効にすべく処
    理する演算処理手段である請求項1に記載の米粒の品質
    判定装置。
  6. 【請求項6】 前記演算処理手段は、前記米粒が判定を
    無効にされた場合は無効判定された米粒の分類作業を停
    止すべく処理する演算処理手段である請求項5に記載の
    米粒の品質判定装置。
  7. 【請求項7】 前記変位量検出手段は、レーザーダイオ
    ードからなる光の照射部を設け、この照射部により光を
    照射される米粒からの反射光の変化を前記米粒の移送方
    向に対して垂直方向への変位量として検出する半導体素
    子からなる受光部を設けた変位量検出手段である請求項
    1〜請求項5に記載の米粒の品質判定装置。
  8. 【請求項8】 前記変位量検出手段は、前記移送手段に
    より移送される米粒に当接されるローラ部をこの米粒の
    移送軌跡上に配設し、このローラ部の移動を前記米粒の
    移送方向に対して垂直方向への変位量として検出するポ
    テンショメータを設けた変位量検出手段である請求項1
    〜請求項5に記載の米粒の品質判定装置。
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