JP2013238380A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄熱熱交換器の揺動によって発生する騒音を抑制し、さらに蓄熱熱交換器または蓄熱槽の破損を防止することのできる空気調和機を提供すること。
【解決手段】冷媒を圧縮する圧縮機6と、前記圧縮機6で発生した熱を蓄積する蓄熱材36を収容する蓄熱槽32とを有する空気調和機であって、前記蓄熱槽32は前記圧縮機6の外周面を部分的に覆うように略U字形状に構成され、前記蓄熱槽32の内部には略U字形状の前記蓄熱槽32に沿って蛇行する蓄熱熱交換器34が設けられ、さらに前記蓄熱熱交換器34には複数の支持部62d、62e、62f、62gおよび連結部62h、62i、62j、62kより構成される緩衝部材62を取り付けた。
【選択図】図10

Description

本発明は、蓄熱装置を備えた空気調和機に関する。
従来、ヒートポンプ式空気調和機による暖房運転時、室外熱交換器に着霜した場合には、暖房サイクルから冷房サイクルに四方弁を切り替えて除霜を行っている。この除霜方式では、室内ファンは停止するものの、室内機から冷気が徐々に放出されることから暖房感が失われるという欠点がある。
そこで、室外機に設けられた圧縮機に蓄熱装置を設け、暖房運転中に蓄熱槽に蓄えられた圧縮機の廃熱を利用して除霜するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図18は、このような除霜方式を採用した冷凍サイクル装置の構成図を示しており、室外機に設けられた圧縮機100と四方弁102と室外熱交換器104とキャピラリチューブ106と、室内機に設けられた室内熱交換器108とを冷媒配管で接続するとともに、キャピラリチューブ106をバイパスする第1バイパス回路110と、圧縮機100の吐出側から四方弁102を介して室内熱交換器108へ至る配管に一端を接続し他端をキャピラリチューブ106から室外熱交換器104へ至る配管に接続した第2バイパス回路112が設けられている。また、第1バイパス回路110には、二方弁114と逆止弁116と蓄熱熱交換器118が設けられ、第2バイパス回路112には、二方弁120と逆止弁122が設けられている。
さらに、圧縮機100の周囲には蓄熱槽124が設けられており、蓄熱槽124の内部には、蓄熱熱交換器118と熱交換するための蓄熱材126が充填されている。この蓄熱槽124は、圧縮機100の外周面を覆うような形状に構成されている。
この冷凍サイクルにおいて、除霜運転時には、二つの二方弁114、120が開かれ、圧縮機100から吐出された冷媒の一部は第2バイパス回路112へと流れ、残りの冷媒は四方弁102と室内熱交換器108へと流れる。また、室内熱交換器108を流れた冷媒は暖房に利用された後、わずかの冷媒がキャピラリチューブ106を通って室外熱交換器104へと流れる一方、残りの大部分の冷媒は第1バイパス回路110へ流入し、二方弁114を通って蓄熱熱交換器118へと流れて蓄熱材126より熱を奪い、逆止弁116を通った後、キャピラリチューブ106を通過した冷媒と合流して室外熱交換器104へと流れる。その後、室外熱交換器104の入口で第2バイパス回路112を流れてきた冷媒と合流し、冷媒が持つ熱を利用して除霜を行い、さらに四方弁102を通過した後、圧縮機100に吸入される。
この冷凍サイクル装置においては、第2バイパス回路112を設けることで、除霜時に圧縮機100から吐出されたホットガスを室外熱交換器104に導くとともに、室外熱交換器104に流入する冷媒の圧力を高く保つことができるので、除霜能力を高めることができ、極めて短時間に除霜を完了することができる。
特開平3−31666号公報
しかしながら、従来の蓄熱槽は、圧縮機の外周面を覆うように設けられているが、圧縮機の振動が蓄熱槽に伝わると、蓄熱槽内部の蓄熱熱交換器に振動が伝わって蓄熱熱交換器は揺動し、蓄熱槽の内部表面と接触して衝突音が騒音として発生し、さらに揺動が激しい場合には、蓄熱熱交換器または蓄熱槽が破損する可能性がある。
本発明は、蓄熱熱交換器の揺動によって発生する騒音を抑制し、さらに蓄熱熱交換器または蓄熱槽の破損を防止することのできる空気調和機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材を収容する蓄熱槽とを有する空気調和機であって、前記蓄熱槽は、前記圧縮機の外周面を部分的に覆うように略U字形状に構成され、前記蓄熱槽の内部には、略U字形状の前記蓄熱槽に沿って蛇行する蓄熱熱交換器が設けられ、さらに前記蓄熱熱交換器には複数の支持部および連結部より構成される緩衝部材を取り付けたことにより、緩衝部材が蓄熱槽と蓄熱熱交換器との接触を防止するので、蓄熱熱交換器の揺動によって発生する騒音を抑制し、さらに蓄熱熱交換器または蓄熱槽の破損を防止することができる。
本発明によれば、略U字形状の蓄熱槽に沿って蛇行する蓄熱熱交換器に緩衝部材を取り付けたことにより、緩衝部材が蓄熱槽と蓄熱熱交換器との接触を防止するので、蓄熱熱交換器の揺動によって発生する騒音を抑制し、さらに蓄熱熱交換器または蓄熱槽の破損を防止することができる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の冷凍サイクル装置の構成図 同冷凍サイクル装置の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを示す構成図 同冷凍サイクル装置の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを示す構成図 同蓄熱槽を組み付けた圧縮機の斜視図 同蓄熱槽を組み付けた圧縮機の正面図 同蓄熱槽を組み付けた圧縮機の上面図 同アキュームレータを取り付けた圧縮機の側面図 同蓄熱槽の斜視図 同突っ張り部材の斜視図 同蓄熱熱交換器を組み付けた状態の蓄熱槽の蓋体の斜視図 同蓄熱熱交換器と蓄熱槽の蓋体との固定状態を示す断面図 同緩衝部材の斜視図 同蓄熱槽内部の蓄熱熱交換器に緩衝部材を組み付けた状態を示す断面図 本発明の実施の形態2における緩衝部材の斜視図 本発明の実施の形態3における緩衝部材の斜視図 同蓄熱槽内部の蓄熱熱交換器に緩衝部材を組み付けた状態を示す断面図 本発明の実施の形態4における緩衝部材の斜視図 従来の空気調和機の冷凍サイクル装置の構成図
第1の発明の空気調和機は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材を収容する蓄熱槽とを有する空気調和機であって、前記蓄熱槽は前記圧縮機の外周面を部分的に覆うように略U字形状に構成され、前記蓄熱槽の内部には略U字形状の
前記蓄熱槽に沿って蛇行する蓄熱熱交換器が設けられ、さらに前記蓄熱熱交換器には複数の支持部および連結部より構成される緩衝部材を取り付けたことにより、緩衝部材が蓄熱槽と蓄熱熱交換器との接触を防止するので、蓄熱熱交換器の揺動によって発生する騒音を抑制し、さらに蓄熱熱交換器または蓄熱槽の破損を防止することができる。
第2の発明の空気調和機は、特に第1の発明において、緩衝部材を直線状に形成したことにより、緩衝部材の成型を容易にし、安価に作製することができる。
第3の発明の空気調和機は、特に第1または第2の発明において、緩衝部材の支持部の緩衝突起の高さを変えて構成したことにより、蓄熱槽の内部における蓄熱熱交換器の揺動による騒音や振動をさらに抑制することができる。
第4の発明の空気調和機は、特に第1〜3のいずれか1つの発明において、前記緩衝部材の隣り合う前記連結部の長さを、角部支持部から離れるにつれて同等または短くして構成したことにより、緩衝部材のねじれを抑制し、緩衝部材の位置ずれにより蓄熱熱交換器の揺動による騒音を抑制する効果が減少することを防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機の冷凍サイクル装置の構成図である。空気調和機は、冷媒配管で互いに接続された室外機2と室内機4とで構成されている。
図1に示されるように、室外機2の内部には、圧縮機6と四方弁8とストレーナ10と膨張弁12と室外熱交換器14とが設けられ、室内機4の内部には、室内熱交換器16が設けられ、これらは冷媒配管を介して互いに接続されることで冷凍サイクルを構成している。
さらに詳述すると、圧縮機6と室内熱交換器16は、四方弁8が設けられた冷媒配管18を介して接続され、室内熱交換器16と膨張弁12は、ストレーナ10が設けられた冷媒配管20を介して接続されている。また、膨張弁12と室外熱交換器14は冷媒配管22を介して接続され、室外熱交換器14と圧縮機6は冷媒配管24を介して接続されている。
冷媒配管24の中間部には四方弁8が配置されており、圧縮機6の冷媒吸入側における冷媒配管24には、液相冷媒と気相冷媒を分離するためのアキュームレータ26が設けられている。また、圧縮機6と冷媒配管22は、冷媒配管28を介して接続されており、冷媒配管28には第1電磁弁30が設けられている。
さらに、圧縮機6の周囲には蓄熱槽32が設けられ、蓄熱槽32の内部には、蓄熱熱交換器34が設けられるとともに、蓄熱熱交換器34と熱交換するための蓄熱材(例えば、エチレングリコール水溶液)36が充填されており、蓄熱槽32と蓄熱熱交換器34と蓄熱材36とで蓄熱装置を構成している。
また、冷媒配管20と蓄熱熱交換器34は冷媒配管38を介して接続され、蓄熱熱交換器34と冷媒配管24は冷媒配管40を介して接続されており、冷媒配管38には第2電磁弁42が設けられている。
室内機4の内部には、室内熱交換器16に加えて、送風ファン(図示せず)と上下羽根
(図示せず)と左右羽根(図示せず)とが設けられており、室内熱交換器16は、送風ファンにより室内機4の内部に吸込まれた室内空気と、室内熱交換器16の内部を流れる冷媒との熱交換を行い、暖房時には熱交換により暖められた空気を室内に吹き出す一方、冷房時には熱交換により冷却された空気を室内に吹き出す。上下羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて上下に変更し、左右羽根は、室内機4から吹き出される空気の方向を必要に応じて左右に変更する。
なお、圧縮機6、送風ファン、上下羽根、左右羽根、四方弁8、膨張弁12、第1電磁弁30、第2電磁弁42等は制御装置(図示せず、例えばマイコン)に電気的に接続され、制御装置により制御される。
上記構成の本発明に係る空気調和機において、各部品の相互の接続関係と機能とを、暖房運転時を例にとり冷媒の流れとともに説明する。
図2は、本実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル装置の通常暖房時の動作及び冷媒の流れを示す構成図である。
図2に示すように、圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、冷媒配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16へと至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て冷媒配管20を通り、膨張弁12への異物侵入を防止するストレーナ10を通って、膨張弁12に至る。膨張弁12で減圧した冷媒は、冷媒配管22を通って室外熱交換器14に至り、室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、冷媒配管24と四方弁8とアキュームレータ26を通って圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、冷媒配管18の圧縮機6の吐出口と四方弁8の間から分岐した冷媒配管28は、第1電磁弁30を介して冷媒配管22の膨張弁12と室外熱交換器14の間に合流している。
さらに、内部に蓄熱材36と蓄熱熱交換器34を収納した蓄熱槽32は、詳細は後述するが、圧縮機6に接して覆うように配置され、圧縮機6で発生した熱を蓄熱材36に蓄積し、冷媒配管20から室内熱交換器16とストレーナ10の間で分岐した冷媒配管38は、第2電磁弁42を経て蓄熱熱交換器34の入口へと至り、蓄熱熱交換器34の出口から出た冷媒配管40は、冷媒配管24における四方弁8とアキュームレータ26の間に合流する。
通常暖房運転時、第1電磁弁30と第2電磁弁42は閉制御されており、上述したように圧縮機6の吐出口から吐出された冷媒は、冷媒配管18を通って四方弁8から室内熱交換器16に至る。室内熱交換器16で室内空気と熱交換して凝縮した冷媒は、室内熱交換器16を出て、冷媒配管20を通り膨張弁12に至り、膨張弁12で減圧した冷媒は、冷媒配管22を通って室外熱交換器14に至る。室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発した冷媒は、冷媒配管24を通って四方弁8から圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、圧縮機6で発生した熱は、圧縮機6の外壁から蓄熱槽32の外壁を介して蓄熱槽32の内部に収容された蓄熱材36に蓄積される。
図3は、本実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル装置の除霜・暖房時の動作及び冷媒の流れを示す構成図である。
次に、図3を参照しながら除霜・暖房時の動作を説明する。図中、実線矢印は暖房に供
する冷媒の流れを示しており、破線矢印は除霜に供する冷媒の流れを示している。
上述した通常暖房運転中に室外熱交換器14に着霜し、着霜した霜が成長すると、室外熱交換器14の通風抵抗が増加して風量が減少し、室外熱交換器14内の蒸発温度が低下する。本発明に係る空気調和機には、図3に示されるように、室外熱交換器14の配管温度を検出する温度センサ44が設けられており、非着霜時に比べて、蒸発温度が低下したことを温度センサ44で検出すると、制御装置から通常暖房運転から除霜・暖房運転への指示が出力される。
通常暖房運転から除霜・暖房運転に移行すると、第1電磁弁30と第2電磁弁42は開制御され、上述した通常暖房運転時の冷媒の流れに加え、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒の一部は冷媒配管28と第1電磁弁30を通り、冷媒配管22を通る冷媒に合流して、室外熱交換器14を加熱し、凝縮して液相化した後、冷媒配管24を通って四方弁8とアキュームレータ26を介して圧縮機6の吸入口へと戻る。
また、冷媒配管20における室内熱交換器16とストレーナ10の間で分流した液相冷媒の一部は、冷媒配管38と第2電磁弁42を経て、蓄熱熱交換器34で蓄熱材36から吸熱し蒸発、気相化して、冷媒配管40を通って冷媒配管24を通る冷媒に合流し、アキュームレータ26から圧縮機6の吸入口へと戻る。
アキュームレータ26に戻る冷媒には、室外熱交換器14から戻ってくる液相冷媒が含まれているが、これに蓄熱熱交換器34から戻ってくる高温の気相冷媒を混合することで、液相冷媒の蒸発が促され、アキュームレータ26を通過して液相冷媒が圧縮機6に戻ることがなくなり、圧縮機6の信頼性の向上を図ることができる。
除霜・暖房開始時に霜の付着により氷点下となった室外熱交換器14の温度は、圧縮機6の吐出口から出た気相冷媒によって加熱されて、零度付近で霜が融解し、霜の融解が終わると、室外熱交換器14の温度は再び上昇し始める。この室外熱交換器14の温度上昇を温度センサ44で検出すると、除霜が完了したと判断し、制御装置から除霜・暖房運転から通常暖房運転への指示が出力される。
以上のような構成の空気調和機において、圧縮機6へ蓄熱槽32を組み付ける構成について、以下、図面を参照しながら説明する。
図4および図5は、本実施の形態における蓄熱槽32を組み付けた圧縮機6の斜視図および正面図である。なお、蓄熱槽32の内部には液体状の蓄熱材36が充填され、さらに、冷媒が流通する蓄熱熱交換器34が収容されている。
図4および図5に示すように、蓄熱槽32は、上方が開口した蓄熱槽本体46と、蓄熱槽本体46の上方開口部を閉塞する蓋体48とを備える。
また、図6は、本実施の形態における蓄熱槽32を組み付けた圧縮機6の上面図である。図6に示すように、略U字形状に構成された蓄熱槽本体46の一端部46aと他端部46bとの間の部分によって、圧縮機6の外周面6aをその周方向に部分的に覆うように構成されている。
具体的には、略U字形状に構成された蓄熱槽32の内周側に圧縮機6を配置し、図6に示すようにA部から圧縮機6の外周面6aに沿ってB部に至るまで約180度にわたって、蓄熱槽32の内周面と圧縮機6の外周面6aとが接している。
以下、蓄熱槽32と圧縮機6との具体的な接触構造について述べる。
図7は、本実施の形態におけるアキュームレータ26を取り付けた圧縮機6の側面図である。図7に示すように、圧縮機6とアキュームレータ26とは、蓄熱槽32に固定される前から一体化されており、バンド6bで固定されている。また、圧縮機6の外周面6aには、伝熱シート50が密着固定されている。
図8は、本実施の形態における蓄熱槽32の斜視図である。圧縮機6は、この伝熱シート50を介して蓄熱槽本体46の圧縮機側の外部表面46cと接触する。
次に、蓄熱槽32と圧縮機6とを固定する構成について説明する。図7に示す圧縮機6とアキュームレータ26は、図4や図5に示すように、第1のバンド52、第2のバンド54によって蓄熱槽32に固定される。
図6に示すように、蓄熱槽本体46の端部は、圧縮機6と接触するA部およびB部よりもさらにアキュームレータ26側に延伸している。これは、出来るだけ蓄熱材36の量を多くして、圧縮機6と直接接触しないが、高温の蓄熱材36の容積を増やして、除霜運転をしながら暖房運転ができる時間を長くしている。
ところが、第1のバンド52および第2のバンド54で固定された蓄熱槽32は、第1のバンド52および第2のバンド54に掛かるテンションにより、蓄熱槽32の一端部46aと他端部46bとが近くなる方向に力が掛かっている状態となっている。
そこで、蓄熱槽32の一端部46aおよび他端部46bの圧縮機6側への変形を抑制するために、突っ張り部材56が、蓄熱槽32に設けられている。図8に示すように、突っ張り部材56は、蓄熱槽本体46の一端部46a、他端部46bそれぞれのバンド通し部46eの間に介在するように配置される。
図9は、本実施の形態における突っ張り部材56の斜視図である。図9に示すように、突っ張り部材56は、金属性のプレート部材であって、その両端に蓄熱槽本体46のバンド通し部46eと係合する切り欠き部56aを備える。また、突っ張り部材56は、2つのバンド通し部46eが対向する方向に関して該バンド通し部46eと面接触する接触面56bを備える。
このような突っ張り部材56は、蓄熱槽本体46が圧縮機6側に変形しようとすると、すなわち2つのバンド通し部46eが接近しようとすると、接触面56bによって2つのバンド通し部46eの接近を抑制することができる。この突っ張り部材56により、2つのバンド通し部46eを介して蓄熱槽本体46の一端部46a、他端部46bの接近が抑制され、その結果として蓄熱槽本体46の圧縮機6側への変形が抑制される。
図10は、本実施の形態における蓄熱熱交換器34を組み付けた状態の蓄熱槽32の蓋体48の斜視図である。
図10に示すように、蓄熱熱交換器34は、例えば銅管等を蛇行状に形成したものであって、両端で蓄熱槽32の蓋体48に支持されている。蓄熱槽32内部の蓄熱材36の熱量を有効的に使用するため、略U字形状の蓄熱槽32に沿って、蓄熱熱交換器34を蛇行させている。また、図1に示すように、蓄熱熱交換器34の一端は冷媒配管38に接続され、他端は冷媒配管40に接続されている。
次に、蓋体48への蓄熱熱交換器34の取り付け方法について説明する。図11は、本
実施の形態における蓄熱熱交換器34と蓄熱槽32の蓋体48との固定状態を示す断面図である。蓄熱熱交換器34は、蓄熱材36に対して耐性を持つ弾性材料から作製された栓体58を介して蓋体48に固定、支持されている。図11に示すように、蓄熱熱交換器34の両端部は、蓋体48の貫通孔48aに圧入された栓体58の貫通孔58aに固定されている。
栓体58は、空気調和機の輸送等による振動や傾きのために蓄熱材36が蓄熱槽32から排出されるのを防止するとともに、蓋体48から蓄熱熱交換器34へと伝わる振動を減衰させるダンパーの役割も担っている。
さらに、図10に示すように、蓄熱熱交換器34の所定の部分に、蓄熱槽本体46と蓄熱熱交換器34との接触を回避するための複数の緩衝部材62が取り付けられている。複数の緩衝部材62は、蓄熱材36に対して耐性を持つ弾性材料から作製された部材である。
図12は、本実施の形態における緩衝部材62の斜視図である。図12に示すように、緩衝部材62は蓄熱熱交換器34の配管が配置される貫通孔62aと、貫通孔62a内に蓄熱熱交換器34の配管を挿入するための切り込み部62bとを備える。蓄熱熱交換器34の配管は、切り込み部62bを通過することにより、貫通孔62a内に配置される。
また、緩衝部材62は、図12に示すように、角部支持部62cと、複数(本実施の形態では4個)の支持部62d、62e、62f、62g、および連結部62h、62i、62j、62kにより構成されている。さらに、緩衝部材62は弾性材料から作製されているが、蓄熱熱交換器34から蓄熱槽本体46への振動の伝達をより抑制するために、各支持部62d、62e、62f、62gには緩衝突起62mが設けられ、蓄熱槽本体46と緩衝部材62との接触面積を減少させている。
図13は、本実施の形態における蓄熱槽32内部の蓄熱熱交換器34に緩衝部材62を組み付けた状態を示す断面図である。
緩衝部材62を取り付けた部分の蓄熱熱交換器34は蓄熱材36との熱交換効率が低下するため、緩衝部材62の支持部の数は必要最小限とすることが望ましい。このため、図13に示すように、緩衝部材62は、蓄熱槽本体46の内部表面と蓄熱熱交換器34とが接触する可能性のある部分に支持部62d、62e、62f、62gを配置し、その間を連結部62h、62i、62j、62kでつないで構成されている。そして、図10に示すように、複数の緩衝部材62は、蓄熱熱交換器34の配管部分に上下に左右互い違いに取り付けられている。
このような本実施の形態によれば、圧縮機6の振動が蓄熱槽32に伝わると、蓄熱槽32の蓋体48を介して蓄熱熱交換器34に振動が伝わり、蓄熱熱交換器34は揺動するが、蓄熱熱交換器34に緩衝部材62を取り付けていることにより、直接、蓄熱熱交換器34が蓄熱槽本体46の内部表面と接触するのを防止して、騒音の発生を抑制し、さらに揺動が激しい場合でも、蓄熱熱交換器34または蓄熱槽32の破損を防止することができる。
(実施の形態2)
図14は、本発明の実施の形態2における緩衝部材62の斜視図である。
なお、緩衝部材62以外の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
本実施の形態において、緩衝部材62は弾性材料で作製され、図14に示すように、直線状に形成され、略U字形状の蓄熱槽32に沿って蛇行する蓄熱熱交換器34の配管部に取り付けて使用される。緩衝部材62を蓄熱熱交換器34の曲線状の配管部に取り付けた場合、切り込み部62bの内径側と外径側とで取り付け長さに差ができるが、連結部62h、62i、62j、62kのたわみにより吸収することで、緩衝部材62の取り付け性を確保できる。
本実施の形態では、緩衝部材62を直線状にしているので成型が容易であり、蓄熱熱交換器34の配管部の曲率が異なっても同一の部品を使用することができ、安価に作製することができる。
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3における緩衝部材62の斜視図である。
なお、緩衝部材62以外の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
本実施の形態において、緩衝部材62は弾性材料で作製され、図15に示すように、緩衝部材62の支持部62d、62eの緩衝突起62mに対して、支持部62f、62gの緩衝突起62nの高さを高くして構成している。
図16は、本実施の形態における蓄熱槽32内部の蓄熱熱交換器34に緩衝部材62を組み付けた状態を示す断面図である。図16に示すように、緩衝部材62を取り付けた蓄熱熱交換器34の配管部の中央付近に緩衝突起62nが配置されるようにして、蓄熱槽本体46の内部表面と緩衝突起62nとの隙間を小さくし、蓄熱熱交換器34の揺動を抑制するように構成している。
以上のように、本実施の形態では、蓄熱熱交換器34の揺動を抑制することができ、蓄熱熱交換器34と蓄熱槽32の接触による騒音や、蓄熱熱交換器34および蓄熱槽32の破損を防止することができる。
(実施の形態4)
図17は、本発明の実施の形態4における緩衝部材62の斜視図である。
なお、緩衝部材62以外の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
図17に示すように、緩衝部材62は、緩衝部材62の連結部62h、62i、62j、62kを、隣り合う連結部の長さを角部支持部62cから離れるにつれ同等または短くして構成している。すなわち、連結部62hの長さ>連結部62iの長さ=連結部62jの長さ>連結部62kの長さ、としている。緩衝部材62において、角部支持部62cは蓄熱熱交換器34の配管の円周方向に回転しない形状を有しているが、支持部62d、62e、62f、62gは蓄熱熱交換器34の配管の円周方向に回転しやすく、連結部62h、62i、62j、62kによって位置を保持している。したがって、角部支持部62cから離れるほど連結部62h、62i、62j、62kの弾性によりねじれやすくなるため、連結部の長さを調節することによりねじれを抑制することができる。
本実施の形態では、緩衝部材62のねじれを抑制し、緩衝部材62の位置ずれにより蓄熱熱交換器34の揺動による騒音を抑制する効果が減少することを防止できる。
以上、実施の形態をそれぞれ挙げて本発明を説明したが、本発明は、上述の実施の形態に限定されない。
例えば、上述の実施の形態の場合、緩衝部材62は一方の端部のみを角部支持部として構成したが、両端部を角部支持部とし略U字形状の蓄熱熱交換器の1ターン分の全長を全て覆うように取り付けて構成することにより、さらに蓄熱熱交換器の揺動によって発生する騒音の抑制や蓄熱熱交換器または蓄熱槽の破損防止の効果をより高めることができる。
以上のように本発明は、空気調和機に限らず、圧縮機の外周面をその周方向に覆うような構成の蓄熱槽を使用する冷凍サイクルを採用するものであれば、例えば、ヒートポンプ給湯器などにも適用可能である。
2 室外機
4 室内機
6 圧縮機
6a 外周面
6b バンド
8 四方弁
10 ストレーナ
12 膨張弁
14 室外熱交換器
16 室内熱交換器
18 冷媒配管
20 冷媒配管
22 冷媒配管
24 冷媒配管
26 アキュームレータ
28 冷媒配管
30 第1電磁弁
32 蓄熱槽
34 蓄熱熱交換器
36 蓄熱材
38 冷媒配管
40 冷媒配管
42 第2電磁弁
44 温度センサ
46 蓄熱槽本体
46a 一端部
46b 他端部
46c 圧縮機側の外部表面
46e バンド通し部
48 蓋体
48a 貫通孔
50 伝熱シート
52 第1のバンド
54 第2のバンド
56 突っ張り部材
56a 切り欠き部
56b 接触面
58 栓体
58a 貫通孔
62 緩衝部材
62a 貫通孔
62b 切り込み部
62c 角部支持部
62d、62e、62f、62g 支持部
62h、62i、62j、62k 連結部
62m、62n 緩衝突起

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で発生した熱を蓄積する蓄熱材を収容する蓄熱槽とを有する空気調和機であって、前記蓄熱槽は前記圧縮機の外周面を部分的に覆うように略U字形状に構成され、前記蓄熱槽の内部には略U字形状の前記蓄熱槽に沿って蛇行する蓄熱熱交換器が設けられ、さらに前記蓄熱熱交換器には複数の支持部および連結部より構成される緩衝部材を取り付けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記緩衝部材を直線状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記緩衝部材の前記支持部の緩衝突起の高さを変えて構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記緩衝部材の隣り合う前記連結部の長さを、角部支持部から離れるにつれて同等または短くして構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気調和機。
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