JP2013238264A - トルクコンバータのロックアップダンパ機構 - Google Patents

トルクコンバータのロックアップダンパ機構 Download PDF

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Hiroshi Uejima
啓史 上島
Fumito Nomori
文人 能森
Isamu Yasuhachi
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Abstract

【課題】トルクコンバータのロックアップダンパ機構において、簡易な構成で、ロックアップダンパ機構のヒステリシスを可変制御する。
【解決手段】ロックアップダンパ機構28は、ダンパスプリング46と、ダンパスプリング46を収容するダンパスプリング収容部48と、ダンパスプリング46を支持するダンパスプリング支持部50とを有する。ダンパスプリング収容部48の一部と、ダンパスプリング収容部48に対して回転軸上で相対回動可能なダンパスプリング支持部50またはダンパスプリング46の一部とが、ロックアップ時には離れ、スリップ時には接触する形状である。これにより、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスを可変制御することができる。
【選択図】図3

Description

本発明はトルクコンバータのロックアップダンパ機構に関する。
一般的に、自動車に搭載される自動変速機に用いられるトルクコンバータにおいては、エンジンの燃料向上などを目的として、その入力側と出力側とを直結するロックアップクラッチが設けられることが知られている。
このようなトルクコンバータは、運転状態に応じて、ロックアップクラッチを締結状態(以下、ロックアップ状態と記す)、解放状態(以下、ロックアップオフ状態と記す)、及びスリップ状態に制御可能である。そして、ロックアップ状態及びスリップ状態で、エンジン側からの捩り振動を吸収するため、ロックアップクラッチの出力部材であるクラッチディスクにロックアップダンパが設けられる例がある(例えば下記特許文献1〜4)。
下記特許文献1〜4には、ロックアップクラッチとは別に、ロックアップダンパのヒステリシスを可変制御するための機構が設けられたトルクコンバータが開示されている。
特開2009−197889号公報 特開2008−89052号公報 特開2010−053922号公報 特開平10−339355号公報
上述のように上記特許文献1〜4のトルクコンバータには、ロックアップクラッチとは別に、ロックアップダンパのヒステリシスを可変制御するための機構が設けられている。このような構成では、部品点数が増加し、構造が複雑になってしまうという問題がある。さらに、別途設けられる機構が油圧機構である場合には、この油圧機構を制御するためのエネルギも必要になってしまう。
本発明の目的は、部品点数の増加および構造を複雑にすることなく、簡易な構成で、ロックアップダンパ機構のヒステリシスを可変制御することができるロックアップダンパ機構を提供することにある。
本発明は、トルクコンバータのロックアップダンパ機構において、ダンパスプリングと、ダンパスプリングを収容するダンパスプリング収容部と、ダンパスプリングを支持するダンパスプリング支持部と、を有し、ダンパスプリング収容部の一部と、ダンパスプリング収容部に対して回転軸上で相対回動可能なダンパスプリング支持部またはダンパスプリングの一部とが、ロックアップ時には離れ、スリップ時には接触する形状であることを特徴とする。
また、ダンパスプリング収容部の一部と、前記相対回動可能なダンパスプリング支持部又はダンパスプリングの一部とが、ジャダ発生領域で接触する形状であることが好適である。
本発明のロックアップダンパ機構によれば、部品点数の増加および構造を複雑にすることなく、簡易な構成で、ロックアップダンパ機構のヒステリシスを可変制御することができる。
本実施形態に係るトルクコンバータの断面構造(上半分)を示す図である。 回転軸方向から見たロックアップダンパ機構を模式的に示す図である。 (A)は、ロックアップオフ状態のロックアップダンパ機構を模式的に示す図であり、(B)は、スリップ状態のロックアップダンパ機構を模式的に示す図であり、(C)は、ロックアップ状態のロックアップダンパ機構を模式的に示す図である。 (A)は、ロックアップオフ状態のロックアップダンパ機構を模式的に示す図であり、(B)は、スリップ状態のロックアップダンパ機構を模式的に示す図であり、(C)は、ロックアップ状態のロックアップダンパ機構を模式的に示す図である。
以下、本発明に係るトルクコンバータのロックアップダンパ機構の実施形態について、図を用いて説明する。
まず、本実施形態に係るトルクコンバータについて図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るトルクコンバータの断面構造(上半分)を示す図である。
トルクコンバータ10は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)からトランスミッションのインプットシャフト(図示せず)へトルクを伝達するための装置である。トルクコンバータ10は、エンジンのクランクシャフトに接続されるフロントカバー12と、インペラシェル14とによりカバー16を形成している。このカバー16内の空間には、3種の羽根車であるタービンライナ18,ポンプインペラ20及びステータ22を有するトルクコンバータ本体24と、ロックアップクラッチ26と、ロックアップダンパ機構28とが収容されている。カバー16内の空間は密閉された空間であり、この空間内に作動流体(ATF)が封入される。
フロントカバー12は、回転軸10aから径方向外側に延びる円板形状であり、エンジン側(図面の左側)に設けられる。フロントカバー12は、エンジンからフロントカバー12へ動力が入力されると、この動力をインペラシェル14へ伝達する。
インペラシェル14は、インペラハブ30に固定される。インペラハブ30は、インペラシェル14とオイルポンプ(図示せず)のドライブギア32とを接続するための動力伝達部材である。
ポンプインペラ20は、回転軸10aを中心として回転可能に、インペラシェル14と一体的に構成され、タービンライナ18はポンプインペラ20と向かい合うように配置される。
ポンプインペラ20は、作動流体をタービンライナ18へ向かって押し出すような形状の羽根を有する。ポンプインペラ20が回転することで、ポンプインペラ20近傍の作動流体は、タービンライナ2に向かって押し出される。
ステータ22は、ポンプインペラ20とタービンライナ18との間に介在し、タービンライナ18からポンプインペラ20へ流れる作動流体の流れを変える働きをする。ステータ22は、タービンライナ18からポンプインペラ20へ戻る作動流体の流れを整流するための羽根であり、樹脂またはアルミニウム合金などにより構成される。ステータ22は、一方向にのみ回転可能なように、ワンウェイクラッチ34を介して固定部36に固定される。ワンウェイクラッチ34は、ローラ、スプラグまたはラチェットを用いる構造を採用することができる。
タービンライナ18は、作動流体を循環させる空間を構成するタービンシェル38を有し、ポンプインペラ20と向かい合うように配置される。タービンライナ18は、ポンプインペラ20から送り出された作動流体を受け取ることで、回転力が付与され回転する。タービンライナ18へ伝えられた作動流体は、内周側へ移動してステータ22を介して再度ポンプインペラ20へ送られる。タービンライナ18は、ポンプインペラ20と別個に独立に回転可能である。具体的には、ポンプインペラ20は、フロントカバー12と一体回転するのに対し、タービンライナ18は、ロックアップクラッチ26と一体的に回転する。
ロックアップダンパ機構28は、リベット又はボルトなどの締結具を介してタービンシェル38と一体化されており、タービンシェル38とともに回転する。
タービンシェル38及びロックアップダンパ機構28は、ともにタービンハブ40に固定されており、タービンハブ40とともにインプットシャフトを回転軸として回転する。タービンハブ40は、インプットシャフトにスプライン嵌合しており、インプットシャフトの外表面に接触している。タービンハブ40は、インプットシャフトとタービンシェル38とを接続し、タービンシェル38に入力された回転力をインプットシャフトに伝達する。
次に、トルクコンバータ10のロックアップ機構について説明する。ロックアップ機構は、フロントカバー12の回転力をインプットシャフトに直接伝えるための装置である。ロックアップ機構は、ロックアップクラッチ26とロックアップダンパ機構28とを有する。ロックアップクラッチ26は、径方向外側に向かって延びる円板形状であり、フロントカバー12に対向するように配置される。ロックアップダンパ機構28は、ロックアップクラッチ26を挟んでフロントカバー12とは反対側に配置される。
ロックアップクラッチ26は、回転軸10a方向に沿って移動可能である。すなわち、ロックアップクラッチ26は、回転軸10a方向において、フロントカバー12に近づく方向と、フロントカバー12から遠ざかる方向との間を変位することができる。
ロックアップクラッチ26は、フロントカバー12側に突出する摩擦部材42を有する。この摩擦部材42がフロントカバー12の内周面に接触することで、フロントカバー12の回転力がインプットシャフトに伝達される。
フロントカバー12とロックアップクラッチ26との間の空間は第1油圧室44aであり、ロックアップクラッチ26とロックアップダンパ機構28との間の空間は第2油圧室44bである。第1及び第2油圧室44a,44bには、作動流体がそれぞれ充填されており、この作動流体の圧力(油圧)を変更することにより、ロックアップクラッチ26をフロントカバー12に近づける方向及びフロントカバー12から遠ざける方向に変位させることができる。
次に、本実施形態のロックアップダンパ機構28について、図1,2を用いて説明する。図2は、回転軸10a方向から見たロックアップダンパ機構28を模式的に示す図である。
ロックアップダンパ機構28は、ダンパスプリング46と、ダンパスプリング46を収容するダンパスプリング収容部48と、ダンパスプリング46を支持するダンパスプリング支持部50とを有する。
ダンパスプリング収容部48は、2枚のドライブプレート48a,48bで構成される。ドライブプレート48a,48bは、径方向外側に向かって延びる円板形状であり、ロックアップクラッチ26とタービンシェル38の間に設けられる。ドライブプレート48a,48bは、ダンパスプリング支持部50を挟持し、互いに締結部材(図示せず)を介して締結される。ドライブプレート48a,48bは、それらの間に周方向に沿って長穴形状の空間52を形成しており、この空間にダンパスプリング46が収容される。
図1に示されるように、ドライブプレート48aの内周部は、締結部材を介してタービンハブ40に締結されている。すなわち、ドライブプレート48aは、タービンハブ40を介して、トルクコンバータ10の出力軸である、トランスミッションのインプットシャフトに回転接続されている。
ダンパスプリング支持部50は、2枚のドリブンプレート50a,50bで構成される。ドリブンプレート50aの外周側に、間隔を空けてドリブンプレート50bが設けられる。そして、ドリブンプレート50aは、ダンパスプリング46の一方の端部を支持し、ドリブンプレート50bは、ダンパスプリング46の他方の端部を支持する。
ドリブンプレート50aは、ドライブプレート48a,48bに固定され、ドライブプレート48a,48bとともに回転可能である。
一方、ドリブンプレート50bは、ドライブプレート48a,48bに、回転方向において摺動可能に支持されている。言い換えれば、ドリブンプレート50bは、ドライブプレート48a,48bとこれらのプレートに固定されるドリブンプレート50aに対して回転軸10a上で相対回動が可能である。ドリブンプレート50bの外周端にはスプライン歯が形成されており、このスプライン歯が、ロックアップクラッチ26の外周部26aに形成された櫛歯又は貫通孔に係合している。よって、ドリブンプレート50bは、ロックアップクラッチ26に対して回転軸10a方向に移動自在に構成されるとともに、周方向においては、ともに回転可能に接続されている。
このような構成により、ドライブプレート48a,48b及びドリブンプレート50aと、ドリブンプレート50bとは、ダンパスプリング46によって回転方向に弾力的に連結され、ダンパスプリング46の伸縮によって、ドライブプレート48a,48b及びドリブンプレート50aと、ドリブンプレート50bとを一定の範囲で相対回動可能とする。
そして、ドリブンプレート50bの外周部がロックアップクラッチ26にスプライン係合され、ドライブプレート48aの内周部がタービンハブ40に締結されることにより、ロックアップクラッチ26の締結時及びスリップ時に、エンジンから伝達される捩り振動を吸収することができる。
本実施形態においては、ダンパスプリング収容部48の一部と、ダンパスプリング46の一部とが、ロックアップ状態の時には離れ、スリップ状態の時には接触する形状である。以下、この構成について、図3を用いて説明する。
図3の(A)は、ロックアップオフ状態のロックアップダンパ機構28を模式的に示す図であり、(B)は、スリップ状態のロックアップダンパ機構28を模式的に示す図であり、(C)は、ロックアップ状態のロックアップダンパ機構28を模式的に示す図である。なお、この図において、図面の上下方向が回転軸10aであり、左右方向が、ロックアップダンパ機構28の回転方向である。
この図において、ダンパスプリング46は、ダンパスプリング収容部48に収容されるとともに、ダンパスプリング支持部50により支持されている。すなわち、ダンパスプリング46は、2枚のドライブプレート48a,48bにより形成される空間52に収容されるとともに、ダンパスプリング46の一方の端部がドリブンプレート50aにより支持され、他方の端部がドリブンプレート50bにより支持されている。
そして、ドライブプレート48aには、対向するドライブプレート48b側へ張り出した張り出し部54が形成されている。この張り出し部54は、ダンパスプリング46に接するように形成される。言い換えれば、空間52を形成するドライブプレート48aの領域において、張り出し部54以外の領域はダンパスプリング46に接触しないように、ダンパスプリング46と間隔をあけるように形成されている。
張り出し部54は、ダンパスプリング46の他方の端部側に配置される。具体的には、張り出し部54は、ロックアップオフ状態の時にはダンパスプリング46に接触し、スリップ状態の時には、ロックアップオフ時より少ない領域でダンパスプリング46に接触し、そして、ロックアップ状態の時にはダンパスプリング46と離れるように配置される。
次に、本実施形態に係るロックアップダンパ機構28の動作について、ロックアップオフ状態とスリップ状態とロックアップ状態とに分けてそれぞれ説明する。
まず、ロックアップオフ状態には、図1に示されるロックアップクラッチ26を挟む第1及び第2油圧室44a,44bの油圧の差がないか、または小さいので、ロックアップクラッチ26はフロントカバー12に向けてほとんど変位していない。よって、フロントカバー12とロックアップクラッチ26は非接触状態である。
このロックアップオフ状態において、ダンパスプリング46は、図3(A)に示されるように、その他方の端部が張り出し部54により多く接触しており、その接触圧は他の状態のときに比べ最大であるので、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスは、最も高い状態となる。
次に、スリップ状態には、図1に示される第2油圧室44bの油圧が第1油圧室44aの油圧より大きくなるので、ロックアップクラッチ26はフロントカバー12に向けて変位(湾曲)する。よって、フロントカバー12とロックアップクラッチ26の摩擦部材42とが接触し、その接触圧も大きくなる。
このスリップ状態において、ドリブンプレート50bは、ロックアップクラッチ26から動力が伝達され、ダンパスプリング46を圧縮しながら、ドリブンプレート50aに近づく方向に移動する。そうすると、ダンパスプリング46と張り出し部54は、図3(B)に示されるように、接触しているものの、ロックアップオフ状態の時に比べその接触領域は減少するので、その接触圧も低下する。よって、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスは、ドリブンプレート50bの変位量及びダンパスプリング46の圧縮量に反比例して低下する。
また、このスリップ状態においては、上述のように、ダンパスプリング46と張り出し部54は接触している。よって、接触による摩擦力が発生するので、ロックアップダンパ機構28の摩擦及び振動などによる振動・騒音(ジャダ)の発生を抑制することができる。
そして、ロックアップ状態には、図1に示される第2油圧室44bと第1油圧室44aの油圧との油圧差が最大になるので、摩擦部材42のフロントカバー12への接触圧も最大になる。
このロックアップ状態において、ドリブンプレート50bは、ドリブンプレート50aに最も近づく方向に移動し、ダンパスプリング46が最も圧縮された状態になる。そうすると、ダンパスプリング46と張り出し部54は、図3(C)に示されるように、非接触状態となるので、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスは最小となる。
また、このロックアップ状態においては、ロックアップクラッチ26がフロントカバー12側に最も変位している状態であるので、ロックアップクラッチ26とロックアップダンパ機構28との間の空間は最も広がった状態となる。その結果、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスが小さくなるので、こもり音、例えはNVH(騒音、振動、乗り心地)性能の発生も抑制される。
本実施形態の構成によれば、別部材の追加や構造の複雑化を伴わず、ドライブプレート48aに張り出し部54を設けるという簡易な構造によって、ロックアップ状態のときには、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスを小さくし、スリップ状態のときには、そのヒステリシスを大きくすることができる。また、上記構成により、ジャダの抑制とこもり音の抑制を両立させることもできる。
本実施形態においては、ドライブプレート48aに、ダンパスプリング46と接触可能な部材である張り出し部54を設ける場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。ダンパスプリング収容部48に対して回転軸10a上で相対回動可能なダンパスプリング支持部50、すなわちドリブンプレート50bの一部と、ダンパスプリング収容部48の一部とが、ロックアップ状態の時には離れ、スリップの状態の時には接触する形状であってもよい。この形状は、例えば、張り出し部54がさらにドリブンプレート50bの方向へ移動した箇所、すなわちドリブンプレート50bに対向する領域に配置され、この張り出し部54に接触可能な接触部をドリブンプレート50bに設けることで実現できる。また、この形状は、以下のような構成であってもよい。
次に、別の実施形態として、ダンパスプリング収容部48の一部と、ダンパスプリング収容部48に対して回転軸10a上で相対回動可能なダンパスプリング支持部50の一部とが、ロックアップ時には離れ、スリップ時には接触する形状を有するロックアップダンパ機構28について、図4を用いて説明する。
図4の(A)は、ロックアップオフ状態のロックアップダンパ機構28を模式的に示す図であり、(B)は、スリップ状態のロックアップダンパ機構28を模式的に示す図であり、(C)は、ロックアップ状態のロックアップダンパ機構28を模式的に示す図である。なお、上記実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
この図において、ドライブプレート48aには、対向するドリブンプレート50b側へ張り出した接触部材56が設けられる。一方、ドリブンプレート50bにも、対向するドライブプレート48a側へ張り出した接触部材58が設けられる。これらの接触部材56,58は、互いに接触可能に形成される。これらの接触部材56,58は、互いに接触したときに、摩擦が生じる形状または材質である。
接触部材56,58は、以下のように配置される。すなわち、ロックアップオフ状態には、接触部材56が接触部材58よりドリブンプレート50a側に位置し、互いに非接触状態であり、スリップ状態の時に互いが接触し、そして、ロックアップ状態の時には接触部材56が接触部材58よりドリブンプレート50a側に位置することで、また互いが非接触状態と離れるように配置される。
次に、本実施形態に係るロックアップダンパ機構28の動作について、ロックアップオフ状態とスリップ状態とロックアップ状態とに分けてそれぞれ説明する。
まず、ロックアップオフ状態には、図4(A)に示されるように、接触部材56が接触部材58よりドリブンプレート50a側に位置し、互いに非接触状態であるので、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスは最小となる。
次に、スリップ状態においては、ドリブンプレート50bは、ロックアップクラッチ26から動力が伝達され、ダンパスプリング46を圧縮しながら、ドリブンプレート50aに近づく方向に移動する。そうすると、接触部材56,58は、図4(B)に示されるように、接触状態となり、その接触圧が最も高い。よって、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスは最大になる。
また、このスリップ状態においては、上述のように、接触部材56,58が互いに接触して、接触による摩擦力が発生するので、ロックアップダンパ機構28の摩擦及び振動などによる振動・騒音(ジャダ)の発生を抑制することができる。
最後に、ロックアップ状態において、ドリブンプレート50bは、ドリブンプレート50aに最も近づく方向に移動し、ダンパスプリング46が最も圧縮された状態になる。そうすると、接触部材56,58は、図4(C)に示されるように、非接触状態となるので、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスは最小となる。
この実施形態の構成においては、ロックアップダンパ機構28のヒステリシスが最大となる領域を、スリップ状態時のジャダ発生領域となるように接触部材56,58を設けることにより、ジャダの発生をより確実に抑制することができる。
10 トルクコンバータ、12 フロントカバー、14 インペラシェル、16 カバー、18 タービンライナ、20 ポンプインペラ、22 ステータ、24 トルクコンバータ本体、26 ロックアップクラッチ、28 ロックアップダンパ機構、30 インペラハブ、32 ドライブギア、34 ワンウェイクラッチ、36 固定部、38 タービンシェル、40 タービンハブ、42 摩擦部材、46 ダンパスプリング、48 ダンパスプリング収容部、50 ダンパスプリング支持部、52 空間、54 張り出し部、56,58 接触部材。

Claims (2)

  1. トルクコンバータのロックアップダンパ機構において、
    ダンパスプリングと、
    ダンパスプリングを収容するダンパスプリング収容部と、
    ダンパスプリングを支持するダンパスプリング支持部と、
    を有し、
    ダンパスプリング収容部の一部と、ダンパスプリング収容部に対して回転軸上で相対回動可能なダンパスプリング支持部またはダンパスプリングの一部とが、ロックアップ時には離れ、スリップ時には接触する形状である、
    ことを特徴とするトルクコンバータのロックアップダンパ機構。
  2. 請求項1に記載のトルクコンバータのロックアップダンパ機構において、
    ダンパスプリング収容部の一部と、前記相対回動可能なダンパスプリング支持部又はダンパスプリングの一部とが、ジャダ発生領域で接触する形状である、
    ことを特徴とするトルクコンバータのロックアップダンパ機構。
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