JP2013237959A5 - - Google Patents

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ゴム手袋内側表面におけるセリシン固着加工方法
本発明は、超音波振動を用いて抽出されたセリシン液をゴム手袋の内側表面に加工することで、ゴム手袋内側表面に対してセリシンの特性を付加する加工方法を提供するものである。
従来の絹タンパク質を得るための方法は、加熱処理等により絹タンパク質の低分子量化が避けられず、又、ゴム手袋への改質剤として用いる場合単独では用いることができず、固着剤や定着のための処理などが別途必要になる。
特許文献1では、高分子量のセリシンを抽出して取得する方法として、繭糸などのセリシンを含有する原料を尿素水溶液に100℃を超える温度で浸漬して、セリシンを抽出し、この抽出液からクロマトグラフィー法などにより高分子量のセリシンを選択的に回収する方法が記載されている。特許文献2では、イオン水生成装置で得られたイオン水に繭糸などの原料を約90℃で浸漬して、セリシンを加水分解しセリシンペプチド溶液を得ることが記載されている。
特開平11-92564号公報 特開平10-29909号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2では、得られた絹タンパク質をゴム手袋の表面加工に用いる場合、付着力に劣る欠点があることから、固着剤や定着のための処理などが別途必要になる。又、天然物である絹タンパク質は加熱や薬品処理等により変質してしまうことが多く、天然物の特性をそのまま保持して用いるためには、その取り扱いを慎重に行う必要がある。
本発明は、超音波振動を用いて、強アルカリイオン水に繭糸を常温状態で浸漬することで抽出されたセリシン液を使用することで、上記課題を解決したものである。
常温状態でセリシンをほぼ自然の状態で抽出できるため、天然に存在する高分子量のセリシンの特性をほぼ損なうことなく用いることができ、浸漬、塗布又は噴霧によりゴム手袋表面に常温状態で抽出液を付着させた後乾燥することで、固着剤や定着のための処理を行うことなく、強固に固着させることができる。
本発明に係る強アルカリイオン水の製造装置を模式的に示す正面図である。
本発明に用いるセリシン液の製造に使用する強アルカリイオン水は、アルカリイオン水の生成領域と酸性イオン水の生成領域とを隔てるようにセラミック製の隔壁が設けられ、且つ、アルカリイオン水の生成領域で生成されたアルカリイオン水を採取するためのアルカリイオン水採取用配管が、陰極として用いられる装置によって生成されるが、具体的にその製造方法を説明すると、図1に示すように、容器2と隔壁3と原料水供給用配管4と電解液補給管5とアルカリイオン水採取用配管6とアルカリイオン水採取用配管6から分岐した水素排出管7と容器2に設けられた排出管8と陽極9とを有する。
容器2は、例えば上方が開口したもので、その容器2の内側には、例えば桶状をした隔壁3が設けられている。この隔壁3は、例えばテラコッタなどのセラミック製であり、多少の水分を内外方向に移動させることができる。この隔壁3の内側には、原料水供給用配管4を介して原料水が供給される。原料水供給用配管4は、その一端側の供給口4aが隔壁3の底部近傍に達するよう配管され、他端側は原料水供給源、例えば水道配管(図示せず)に接続されている。なお、隔壁3の上に設けられた蓋3aの材質は、水面よりも上方に位置するためセラミック製に限らず、任意のものを使用しても構わない。
アルカリイオン水採取用配管6は、一端側である取水口6aを隔壁3の内部で上向きにした状態で配管されていて、取水口6aより少し他端側に寄った位置で上方に折り曲げて隔壁3の上方に導出され、隔壁3よりも上方部分で水素ガス排出管7が上向きに分岐している。
上記アルカリイオン水採取用配管6と前記原料水供給用配管4は導電性金属からなるものが用いられ、これら配管6、4のそれぞれには陰極10が電気的に接続されている。なお、両配管6、4は、導電性金属であることに加えて、耐腐食性に優れたものが好ましい。一方、容器2の内側であって隔壁3の外側は、陽極室11として機能するようになっていて、その陽極室11には前記陽極9が設けられるとともに電解液補給管5を介して電解液が補給されるようになっている。上記陽極9としては、例えば板状のもの又は棒状のものなどが用いられる。
よって、陽極室11には陽極電位が、隔壁3の内側には陽極電位に対して負電位である陰極電位が印加されるため、隔壁3の内側はアルカリイオン水生成領域13となり、陽極室11は酸性イオン水生成領域となる。これにより、隔壁3の内側に供給された原料水が電気分解されて、アルカリイオン水生成領域13にアルカリイオン水が、酸性イオン水生成領域11には酸性イオン水が生成される。酸性イオン水生成領域11の酸性イオン水は、所定水面高さに達すると排出管8を介して外部へ排出される。なお、アルカリイオン水採取用配管6の取水口6a側と原料水供給配管4の供給口4a側とは、アルカリイオン水の中に浸漬されている。
隔壁3の内側のアルカリイオン水は、取水口6aからアルカリイオン水採取用配管6により外部へ導かれ、その途中で水素ガス排出管7により水素ガスが分離される。
こうして製造されたアルカリイオン水は、pHの経時変化がほとんどない点、攪拌、振動等の物理的操作による影響をほとんど受けない点、材料の浸漬による影響をほとんど受けない点及び抽出液の経時変化がほとんどない点、アルカリイオン水中に発生する生成物が非常に少なく、水質が良好であり、且つ、生成速度に優れている点で、従来の強電解水に比べ優れた特性を備えている。
本発明に用いるセリシン液を製造する場合には、上記装置にて製造された強アルカリイオン水を溶媒として、超音波による物理的な振動又は磁場を利用した電気的な浸透促進処理を行うことにより、常温状態を維持しながらセリシンの抽出を行うことができる。
上述装置から生成された強アルカリイオン水によって抽出を行ったセリシン液を用いた手袋への加工処理について説明する。合成樹脂材であるニトリルからなる手袋を用意し、この手袋内側に平均分子量6万以上のセリシン液を均等になるよう噴霧した後、自然状態にて乾燥させ、セリシンが付着した手袋を作成した。
こうして作成した手袋を、ニンヒドリン試薬を用いた試薬試験(JIS K 8001)に基づきタンパク質及びアミノ酸の検出を測定したところ、手袋表面に顕著な青紫色の呈色が確認された。
以上のことから、セリシン液により合成樹脂材からなる手袋を表面加工すると、セリシンが確実に手袋に付着していると考えられる。特筆すべきは、セリシンの濃度が低いにもかかわらず、天然樹脂材(ゴム)及び合成樹脂材の表面に確実に付着していることである。このことは、本発明に使用されるセリシン液には、高分子量のセリシンが含まれているためと考えられ、低濃度のセリシンであっても確実かつ実用に耐えるだけの耐久性を備えた素材表面への固着加工を施すことができると考えられる。
1 イオン水製造装置
2 容器
3 隔壁
4 原料水供給用配管
6 アルカリイオン水採取用配管
9 陽極
10 陰極
11 酸性イオン水生成領域
13 アルカリイオン水生成領域

Claims (1)

  1. アルカリイオン水の生成領域と、酸性イオン水の生成領域である陽極室とを隔てるセラミック製の隔壁が設けられ、且つ、陽極室には陽極が設けられるとともに電解液が補給されるようになっており、前記アルカリイオン水の生成領域で生成されたアルカリイオン水を採取するための導電性金属からなるアルカリイオン水採取用配管が、陰極電位を印加する陰極として用いられる装置によって、
    供給された原料水が電気分解されて、アルカリイオン水生成領域にアルカリイオン水が生成され、このアルカリイオン水が外部へ導かれる途中で水素ガスを分離して製造した強アルカリイオン水を溶媒とする超音波発生装置水槽内に繭玉又は繭糸を浸漬し、超音波による物理的な振動又は磁場を利用した電気的な浸透促進処理を行うことにより、常温状態を維持しながら抽出された高分子量のセリシン液を
    ゴム手袋内側表面に、均等になるよう浸漬、塗布又は噴霧した後、自然状態にて乾燥させることによって、低濃度のセリシンであっても、セリシンをゴム手袋の内側表面に強固に固着させることができることを特徴とするゴム手袋内側表面におけるセリシン固着加工方法。
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