JP2013237231A - タイヤの製造方法及びタイヤトレッドのバフ掛け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイヤトレッドに溝が形成される場合であっても、タイヤトレッドの接着面を常に均一にバフ掛けすることが可能なタイヤの製造方法及びタイヤトレッドのバフ掛け装置を提供する。
【解決手段】タイヤトレッドにおける台タイヤ側の接着面をバフ掛け部材により粗面化する際に、タイヤトレッドの踏面側に形成される溝の溝底、または、タイヤトレッドの両端部の傾斜面を接着面方向に支持する支持手段を備え、バフ掛け時の押圧力で溝底側のゴム、または、タイヤトレッド両端部のゴムが変形しないようにしてバフ掛けがトレッド接着面に対し均一になされるようにして、台タイヤとの接合強度を向上する。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤトレッドにおける台タイヤ側の接着面をバフ掛け部材により粗面化する際に、タイヤトレッドの踏面側に形成される溝の溝底、または、タイヤトレッドの両端部の傾斜面を接着面方向に支持する支持手段を備え、バフ掛け時の押圧力で溝底側のゴム、または、タイヤトレッド両端部のゴムが変形しないようにしてバフ掛けがトレッド接着面に対し均一になされるようにして、台タイヤとの接合強度を向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤトレッドのバフ掛け時に発生する粗面化の不均性を防止するタイヤの製造方法及びタイヤトレッドのバフ掛け装置に関する。
一般に、図8に示すようにタイヤ100の土台となる加硫済みの台タイヤ101の外周面104上に、路面と接地する踏面105側に溝底108を有する周方向主溝107が形成された加硫済みのタイヤトレッド103を、未加硫のクッションゴム102を介して一体化したタイヤ100が知られている。当該タイヤ100の製造に際しては、台タイヤ101及びタイヤトレッド103の互いの接着性を向上する観点から、バフ掛け装置を用いることによって、台タイヤ101の外周面104のみならず、タイヤトレッド103の非踏面である接着面106をバフ掛けして粗面化する必要がある。
例えば、特許文献1には、タイヤトレッドを所定の方向に搬送するコンベアと、当該コンベアの隆起部を介して、コンベアにより搬送されるタイヤトレッドの表面(台タイヤ101への接着面)をバフ掛けするバフ加工手段とを備えたタイヤトレッドのバフ掛け装置が開示されている。
しかしながら、上記バフ掛け装置にあっては、タイヤトレッドの踏面側がコンベアに対して接地した状態でバフ掛けされるものの、周方向主溝の溝底がコンベアに対して接地していないことから、この部分のコンベアによる支持力が欠落するので、バフ掛け時の押圧力によりこの部分がコンベア方向に撓むため、バフ掛け不足が生じ、バフ加工手段によりタイヤトレッドの接着面に対して押圧力を均一に作用させた場合でも、均一に接着面がバフ掛けされない可能性があった。一方、バフ加工手段の押圧力を強く作用させることにより溝底に対応する位置がバフ掛けされるようにした場合、タイヤトレッドの溝底以外の個所が極端に強くバフ掛けされ、本来のバフ掛け位置よりも余分にバフ掛けされることが懸念される。
また、通常は、タイヤトレッドの両端が傾斜面となっているが、この部分もコンベアに対面するものの、コンベアによる支持力が欠落することから、バフ掛け時に作用する押圧力に差が生じ、タイヤトレッドの両端と中心付近とでバフ掛けが不均一になる可能性もあった。
例えば、特許文献1には、タイヤトレッドを所定の方向に搬送するコンベアと、当該コンベアの隆起部を介して、コンベアにより搬送されるタイヤトレッドの表面(台タイヤ101への接着面)をバフ掛けするバフ加工手段とを備えたタイヤトレッドのバフ掛け装置が開示されている。
しかしながら、上記バフ掛け装置にあっては、タイヤトレッドの踏面側がコンベアに対して接地した状態でバフ掛けされるものの、周方向主溝の溝底がコンベアに対して接地していないことから、この部分のコンベアによる支持力が欠落するので、バフ掛け時の押圧力によりこの部分がコンベア方向に撓むため、バフ掛け不足が生じ、バフ加工手段によりタイヤトレッドの接着面に対して押圧力を均一に作用させた場合でも、均一に接着面がバフ掛けされない可能性があった。一方、バフ加工手段の押圧力を強く作用させることにより溝底に対応する位置がバフ掛けされるようにした場合、タイヤトレッドの溝底以外の個所が極端に強くバフ掛けされ、本来のバフ掛け位置よりも余分にバフ掛けされることが懸念される。
また、通常は、タイヤトレッドの両端が傾斜面となっているが、この部分もコンベアに対面するものの、コンベアによる支持力が欠落することから、バフ掛け時に作用する押圧力に差が生じ、タイヤトレッドの両端と中心付近とでバフ掛けが不均一になる可能性もあった。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、タイヤトレッドの接着面を常に均一にバフ掛けすることが可能なタイヤ製造方法及びタイヤトレッドのバフ掛け装置を提供する。
上述の課題を解決するためタイヤトレッドにおける台タイヤ側の接着面をバフ掛け部材により粗面化する際に、タイヤトレッドの踏面側に形成される溝の溝底を支持手段で接着面方向に支持するようにしてタイヤを製造するようにした。
本発明によれば、支持手段で、タイヤトレッドの踏面側に形成される溝の溝底を接着面方向に支持しつつ、バフ掛け部材によりバフ掛けされるので、接着面のバフ掛けの押圧力が均一に働き、常に均一にバフ掛けすることが可能となり、台タイヤの外周にタイヤトレッドを強固に被着できる。
また、タイヤトレッドの幅方向両端部に形成される傾斜面を接着面方向に支持する支持手段をさらに設ければ、前記各構成から生じる効果に加え、溝底のみならず、タイヤトレッドの幅方向両端側に形成される傾斜面も支持しつつ、バフ掛け部材によりバフ掛けされるので、接着面をより均一にバフ掛けすることが可能となる。
また、支持手段を、溝底を支持する溝底ローラとし、傾斜面に対応する傾斜ローラとすれば、前記各構成から生じる効果に加え、タイヤトレッドの搬送方向に沿って回転するので、タイヤトレッドをより円滑に搬送しつつバフ掛けすることができる。
また、支持手段が位置調整部材により軸の延長方向に位置調整を可能としたので、溝と溝との間隔やタイヤトレッドの幅が種々異なる場合にも対応でき、バフ掛けの精度及び均一性を向上することが可能となる。
また、支持手段は、周方向主溝の溝底を支持する主溝底支持部と、タイヤトレッドの幅方向に沿って形成される横溝の溝底を支持する横溝底支持部とにより形成して、タイヤの製造を行うようにしたので、接着面をより均一にバフ掛けすることが可能となる。
また、前述した支持手段と、タイヤトレッドを搬送する搬送手段と、バフ掛け部材よりバフ掛け装置を構成したので、タイヤトレッドをコンベアに順次搬送することで、接着面が均一にバフ掛けされたタイヤトレッドを量産することができる。
本発明によれば、支持手段で、タイヤトレッドの踏面側に形成される溝の溝底を接着面方向に支持しつつ、バフ掛け部材によりバフ掛けされるので、接着面のバフ掛けの押圧力が均一に働き、常に均一にバフ掛けすることが可能となり、台タイヤの外周にタイヤトレッドを強固に被着できる。
また、タイヤトレッドの幅方向両端部に形成される傾斜面を接着面方向に支持する支持手段をさらに設ければ、前記各構成から生じる効果に加え、溝底のみならず、タイヤトレッドの幅方向両端側に形成される傾斜面も支持しつつ、バフ掛け部材によりバフ掛けされるので、接着面をより均一にバフ掛けすることが可能となる。
また、支持手段を、溝底を支持する溝底ローラとし、傾斜面に対応する傾斜ローラとすれば、前記各構成から生じる効果に加え、タイヤトレッドの搬送方向に沿って回転するので、タイヤトレッドをより円滑に搬送しつつバフ掛けすることができる。
また、支持手段が位置調整部材により軸の延長方向に位置調整を可能としたので、溝と溝との間隔やタイヤトレッドの幅が種々異なる場合にも対応でき、バフ掛けの精度及び均一性を向上することが可能となる。
また、支持手段は、周方向主溝の溝底を支持する主溝底支持部と、タイヤトレッドの幅方向に沿って形成される横溝の溝底を支持する横溝底支持部とにより形成して、タイヤの製造を行うようにしたので、接着面をより均一にバフ掛けすることが可能となる。
また、前述した支持手段と、タイヤトレッドを搬送する搬送手段と、バフ掛け部材よりバフ掛け装置を構成したので、タイヤトレッドをコンベアに順次搬送することで、接着面が均一にバフ掛けされたタイヤトレッドを量産することができる。
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
以下、実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1(a)は、本発明によるタイヤの製造方法の第一実施形態に適用されるバフ掛け装置20の概略図であり、図1(b)はバフ掛け装置20の側面図であり、図1(c)はバフ掛け装置20の幅方向断面図である。
同図に示すバフ掛け装置20は、タイヤトレッド1の踏面2に形成される周方向主溝3側を下向きにしてベルト21に載置し、ベルト21によりタイヤトレッド1を搬送する。この搬送過程において、バフ掛け装置20は、接着面5方向に押圧力を加えつつ、ワイヤーブラシ等のバフ掛け部材でブラッシングして粗面化する。
バフ掛け装置20によりバフ掛けされるタイヤトレッド1は、図1(c)に示すように断面視略逆台形状の状態で配置される。タイヤトレッド1は、踏面2より接着面5側が幅広となるようにタイヤトレッド1の両端に傾斜面6が形成された状態となる。
同図に示すバフ掛け装置20は、タイヤトレッド1の踏面2に形成される周方向主溝3側を下向きにしてベルト21に載置し、ベルト21によりタイヤトレッド1を搬送する。この搬送過程において、バフ掛け装置20は、接着面5方向に押圧力を加えつつ、ワイヤーブラシ等のバフ掛け部材でブラッシングして粗面化する。
バフ掛け装置20によりバフ掛けされるタイヤトレッド1は、図1(c)に示すように断面視略逆台形状の状態で配置される。タイヤトレッド1は、踏面2より接着面5側が幅広となるようにタイヤトレッド1の両端に傾斜面6が形成された状態となる。
各図に示すように、バフ掛け装置20は、帯状のタイヤトレッド1を当該タイヤトレッド1の延長方向に沿って搬送する搬送手段としてのベルトコンベアのベルト21と、ベルト21よりも上方に固定的に位置するバフ掛け補助治具22と、バフ掛け補助治具22が配置される上方側に回転可能に設けられるバフ掛け手段としてのバフ掛け部材23とを備える。
ベルト21は、例えば硬質のゴムを含む繊維シートを無端環状にして、強く張られた状態で駆動ローラ25及び従動ローラ26から構成される一対のローラの間に掛け渡される。駆動ローラ25は、図外のモータと接続され、モータの駆動により駆動ローラ25が回転し、当該駆動ローラ25の回転に伴ってベルト21が矢印X方向に一定の速度で移動する。
ベルト21は、タイヤトレッド1を下流側に搬送し、搬送経路途中の上部側に設けられるバフ掛け治具22によりバフ掛けされる。
ベルト21は、タイヤトレッド1を下流側に搬送し、搬送経路途中の上部側に設けられるバフ掛け治具22によりバフ掛けされる。
バフ掛け補助治具22は、概略、基板30、及び支持手段としての溝底受部31、傾斜受部32により構成される。
基板30は、例えば金属または硬質樹脂等の平板であって、ベルト21の表面27よりも上方に位置し、ベルト21と接することなく、一定の距離離間した状態で図外の支持枠によって水平に保持される。基板30は、ベルト21の幅方向の寸法と略同一の寸法を有し、基板30の上面にタイヤトレッド1のバフ掛け時に踏面2に形成される周方向主溝3により区画される陸部7と当接する。
基板30は、例えば金属または硬質樹脂等の平板であって、ベルト21の表面27よりも上方に位置し、ベルト21と接することなく、一定の距離離間した状態で図外の支持枠によって水平に保持される。基板30は、ベルト21の幅方向の寸法と略同一の寸法を有し、基板30の上面にタイヤトレッド1のバフ掛け時に踏面2に形成される周方向主溝3により区画される陸部7と当接する。
溝底受部31は、例えば、断面視矩形状のブロックであって、上面33側にベアリング31B、あるいは図外の小径ローラ等の摩擦軽減部材を有し、基板30上に固定される。溝底受部31は、タイヤトレッド1の搬送方向に沿って延長し、タイヤトレッド1に形成される周方向主溝3の間隔と同一の間隔をもって、タイヤトレッド1の周方向主溝3と同一個数設けられる。また、溝底受部31は、幅が周方向主溝3の内径よりも僅かに小さくなっており、ベルト21によって搬送されるタイヤトレッド1の周方向主溝3に対して容易に嵌り込む。
基板30から溝底受部31に設けられるベアリング31Bの上面までの高さH1が、タイヤトレッド1の陸部7側から溝底4までの高さH2と等しく形成され、溝底4が溝底受部31の上面33で支持可能な寸法となっている。これにより、タイヤトレッド1がバフ掛け補助治具22を通過する過程で溝底4は、溝底受部31の上面33のベアリング31Bに対して接地かつ摺接した状態で、かつ、陸部7が基板30の上面に接地した状態で、ベルト21の搬送力を受けて搬送される。
また、傾斜受部32は、断面視三角形状のブロックの傾斜面32A側にベアリング32Bを装着して摩擦を低減したものであって、基板30上に固定され、傾斜受部32の傾斜面32Aは、タイヤトレッド1の幅方向両端側に形成される傾斜面6とは同一勾配であって、傾斜面32Aのベアリング32Bが、タイヤトレッド1の傾斜面6を支持する。
なお、上記溝底受部31,傾斜受部32は、ベアリング31B,32Bの無いブロックのみよりなり、タイヤトレッド1との摩擦力が小さく、耐摩耗性に優れた部材、例えばセラミックやアルミニウム等により形成してもよい。あるいは、基板30と溝底受部31と傾斜受部32とを、インジェクション成形により一体成型してもよい。
なお、上記溝底受部31,傾斜受部32は、ベアリング31B,32Bの無いブロックのみよりなり、タイヤトレッド1との摩擦力が小さく、耐摩耗性に優れた部材、例えばセラミックやアルミニウム等により形成してもよい。あるいは、基板30と溝底受部31と傾斜受部32とを、インジェクション成形により一体成型してもよい。
なお、溝底受部31の上面33の下流側端部には、上面33の下流側が低くなるように傾斜するテーパ34が形成される。タイヤトレッド1は、矢印X方向に搬送される過程において、周方向主溝3の溝底4の先端側がテーパ34を介して溝底受部31の上面33に乗り上げ、溝底受部31の上面33上を矢印X方向へ移動される。タイヤトレッド1の溝底4が溝底受部31に乗り上げることにより、タイヤトレッド1も、基板30の上面33に乗り上げることとなる。このようにタイヤトレッド1は、溝底4及び陸部7側が支持された状態で基板30上に乗り上げて、バフ掛け部材23によりバフ掛けされることとなる。
バフ掛け部材23は、タイヤトレッド1の接着面5よりも上方側に位置し、タイヤトレッド1の幅方向に亘って設けられる。
バフ掛け部材23は、例えば、ワイヤーブラシである。具体的には、タイヤトレッド1の幅方向に延長する回転軸と、当該回転軸を中心に回転し、回転軸の周りに植設される複数本のステンレスワイヤ等からなる。バフ掛け部材23は、図外の昇降機構により昇降自在に設けられ、タイヤトレッドに対する間隔を調整可能となっており、タイヤトレッド1の厚さに応じてその間隔を離間することができる。
バフ掛け部材23は、例えば、ワイヤーブラシである。具体的には、タイヤトレッド1の幅方向に延長する回転軸と、当該回転軸を中心に回転し、回転軸の周りに植設される複数本のステンレスワイヤ等からなる。バフ掛け部材23は、図外の昇降機構により昇降自在に設けられ、タイヤトレッドに対する間隔を調整可能となっており、タイヤトレッド1の厚さに応じてその間隔を離間することができる。
実施形態1に係るバフ掛け装置20において、まず、タイヤトレッド1の接着面5を上向きにして、ベルト21表面27上に載置する。この場合、タイヤトレッド1の周方向主溝3の各溝底4と、各溝底受部31とが対応し、タイヤトレッド1の傾斜面6と、傾斜受部32とが対応するように、あらかじめ位置決めした状態で載置する。ベルト21の矢印X方向の搬送によりタイヤトレッド1は、周方向主溝3が搬送方向に沿うように下流側へと搬送される。
タイヤトレッド1の溝底4は、溝底受部31の上面33のベアリング31B(図外の小径ローラでもよい)と摺動し、踏面2の陸部7は、基板30に摺接し、矢印X方向に移動する。また、タイヤトレッド1の傾斜面6も傾斜受部32の傾斜面32Aに設けられたベアリング32Bに接した状態で、ベアリング32Bで支持され、さらにタイヤトレッド1の陸部7表面(底面側)も基板30の上面で支持される。この状態で、バフ掛け部材23からタイヤトレッド1の接着面5に上方から圧力が掛けられつつ、バフ掛け部材23による回転に伴い、ブラッシング(バフ掛け)がなされる。
バフ掛け時においてタイヤトレッド1の溝底4、傾斜面6に対応する部分には、バフ掛け時にバフ掛け部材23からの押圧力が作用するものの、本来ベルト21による支持力があまり生じない溝底4及び傾斜面6はそれぞれ溝底受部31及び傾斜受部32によって支持されることから、ゴムの撓み変形がほとんど生じない。このことから、タイヤトレッド1の接着面5は、平坦な状態を保ったままバフ掛けがなされ、接着面5に全体に亘り均一な粗面化がなされる。
図2は、本発明による他の製造方法の実施形態2に用いられるバフ掛け装置20のバフ掛け補助治具22を示す図であって、本実施形態に係るバフ掛け補助治具22は、支持手段としての溝底受部31及び傾斜受部32における幅が、周方向主溝3の幅よりも小さい点で上記実施形態1のバフ掛け補助治具22と異なる。
この場合、本実施形態に係るバフ掛け補助治具22の溝底受部31は、溝底4における幅方向中心位置を支持する。また、傾斜受部32も、タイヤトレッド1の傾斜面6のうち、幅方向中心位置を支持する。これによって、タイヤトレッド1のベルト21への載置位置が多少ずれた状態で搬送されても、あるいは、タイヤトレッド1の種別に応じて溝底4,傾斜面6の形成位置が異なった場合であっても、溝底受部31,傾斜受部32で溝底4,傾斜面6を支持することができる。
よって、バフ掛け時にバフ掛け部材23からの押圧力がタイヤトレッド1の接着面5側に作用しても、タイヤトレッド1の溝底4及び傾斜面6を支持することができ、タイヤトレッド1の全体に亘り均一に粗面化できるので、接着面5の接着力を向上することができる。
この場合、本実施形態に係るバフ掛け補助治具22の溝底受部31は、溝底4における幅方向中心位置を支持する。また、傾斜受部32も、タイヤトレッド1の傾斜面6のうち、幅方向中心位置を支持する。これによって、タイヤトレッド1のベルト21への載置位置が多少ずれた状態で搬送されても、あるいは、タイヤトレッド1の種別に応じて溝底4,傾斜面6の形成位置が異なった場合であっても、溝底受部31,傾斜受部32で溝底4,傾斜面6を支持することができる。
よって、バフ掛け時にバフ掛け部材23からの押圧力がタイヤトレッド1の接着面5側に作用しても、タイヤトレッド1の溝底4及び傾斜面6を支持することができ、タイヤトレッド1の全体に亘り均一に粗面化できるので、接着面5の接着力を向上することができる。
図3は、本発明のタイヤ製造方法の実施形態3に用いられるバフ掛け装置20のバフ掛け補助治具22を示す図であって、本実施形態に係るバフ掛け補助治具22は、基板30と、矢印X方向に上面が回動する支持手段としての溝底ローラ40と、溝底4内を基板30より対向して立ち上がり、溝底ローラ40を回動自在に固定する対向板41;41と、タイヤトレッド1の幅方向に沿って延長し、対向板41;41に対して溝底ローラ40を回転可能に固定する固定部材44と、基板30の両端側のフレーム42;42により傾斜した状態で取付けられる支持手段としての傾斜ローラ43;43より構成される。
図3(a)に示すように、支持手段としての溝底ローラ40及び傾斜ローラ43は、タイヤトレッド1の搬送方向に沿って、並列に複数(本実施形態では3個)設けられ、当該複数の溝底ローラ40及び傾斜ローラ43の上方にタイヤトレッド1を介してバフ掛け部材23が配設される。
図3(b)に示すように、各溝底ローラ40は、上述のとおりタイヤトレッド1の周方向主溝3に対応して設けられ、タイヤトレッド1の矢印X方向ヘの搬送により、タイヤトレッド1の延長方向に沿って回転する。また、各溝底ローラ40の上端までの高さは、溝底4を支持する程度の高さに設定され、より詳細には、周方向主溝3の溝底4の深さと同等の高さに設定される。傾斜ローラ43;43も傾斜面6;6を支持する傾斜状態で、基板30の幅方向の両端側と繋がる折り曲げフレーム42;42で保持される。
図3(b)に示すように、各溝底ローラ40は、上述のとおりタイヤトレッド1の周方向主溝3に対応して設けられ、タイヤトレッド1の矢印X方向ヘの搬送により、タイヤトレッド1の延長方向に沿って回転する。また、各溝底ローラ40の上端までの高さは、溝底4を支持する程度の高さに設定され、より詳細には、周方向主溝3の溝底4の深さと同等の高さに設定される。傾斜ローラ43;43も傾斜面6;6を支持する傾斜状態で、基板30の幅方向の両端側と繋がる折り曲げフレーム42;42で保持される。
なお、ベルト21によって搬送されるタイヤトレッド1の溝底4の先端を受け入れ易くする目的から、溝底ローラ40及び傾斜ローラ43よりも上流側にガイドローラ等を設けてもよい。また、本実施形態では、バフ掛け部材23を1個としたが、溝底ローラ40及び傾斜ローラ43の配置個数に応じて前,後に2個以上設けてもよい。
実施形態3に係るバフ掛け装置20において、ベルト21により搬送されるタイヤトレッド1の周方向主溝3の溝底4は、溝底ローラ40の上面が接触することにより支持され、タイヤトレッド1の傾斜面6は、傾斜ローラ43と接触することにより支持される。また、タイヤトレッド1の踏面2の陸部7は、基板30上に乗り上げることから、基板30によって支持される。
よって、バフ掛け部材23からタイヤトレッド1の接着面5に圧力が掛けられつつバフ掛けがなされても、溝底4及び傾斜面6は溝底ローラ40及び傾斜ローラ43によって支持されていることから、周方向主溝3の溝底4のゴムに撓み変形が生じることなく、さらに傾斜面6に対応する部分のゴムにも撓みが生じにくくなり、タイヤトレッド1の接着面5が平坦な状態を保ったままバフ掛けがなされ、接着面5に全体に亘り均一な粗面化がなされる。
また、バフ掛け補助治具22をタイヤトレッド1の搬送方向に沿って回転する溝底ローラ40及び傾斜ローラ43により構成したので、タイヤトレッド1の搬送に同期,追従して溝底ローラ40及び傾斜ローラ43が回転し、タイヤトレッド1を円滑に搬送しつつバフ掛け部材23によりバフ掛けすることが可能となり、バフ掛け品質を向上することができるとともに、台タイヤとタイヤトレッド1との接着性を担保することが可能となる。
また、溝底4と陸部7とが均等にバフ掛けされるので、陸部7が余分にバフ掛けされる状態を防止することができる。
また、接着面5に対し均等にバフ掛けすることができ、バフ掛けに要する時間を短くすることができるので、タイヤの生産性を向上することが可能となる。
また、バフ掛け補助治具22をタイヤトレッド1の搬送方向に沿って回転する溝底ローラ40及び傾斜ローラ43により構成したので、タイヤトレッド1の搬送に同期,追従して溝底ローラ40及び傾斜ローラ43が回転し、タイヤトレッド1を円滑に搬送しつつバフ掛け部材23によりバフ掛けすることが可能となり、バフ掛け品質を向上することができるとともに、台タイヤとタイヤトレッド1との接着性を担保することが可能となる。
また、溝底4と陸部7とが均等にバフ掛けされるので、陸部7が余分にバフ掛けされる状態を防止することができる。
また、接着面5に対し均等にバフ掛けすることができ、バフ掛けに要する時間を短くすることができるので、タイヤの生産性を向上することが可能となる。
図4は、本発明のタイヤ製造方法による実施形態4に用いられるバフ掛け装置20のバフ掛け補助治具22を示す図であって、本実施形態に係るバフ掛け補助治具22は、溝底4,傾斜面6を支持する支持手段がベルト21の表面27上に形成される点で上記各実施形態と異なる。
即ち、本実施形態におけるバフ掛け補助治具22は、ベルト21の表面27上にタイヤトレッド1の周方向主溝3と合致し、溝底4を支持する溝底受凸部60と、タイヤトレッド1の幅方向両端に形成される傾斜面6と同一勾配の傾斜面61Aを有し、当該傾斜面61Aを接着面5方向に支持する傾斜受凸部61とを備える。
即ち、本実施形態におけるバフ掛け補助治具22は、ベルト21の表面27上にタイヤトレッド1の周方向主溝3と合致し、溝底4を支持する溝底受凸部60と、タイヤトレッド1の幅方向両端に形成される傾斜面6と同一勾配の傾斜面61Aを有し、当該傾斜面61Aを接着面5方向に支持する傾斜受凸部61とを備える。
これにより、本実施形態においても、バフ掛け部材23からタイヤトレッド1の接着面5に圧力が掛けられつつバフ掛けがなされても、周方向主溝3の溝底4及び傾斜面6は、それぞれ溝底受凸部60及び傾斜受凸部61によって支持されていることから、周方向主溝3の溝底4のゴムの撓み変形が生じることなく、タイヤトレッド1の接着面5が平坦な状態を保ったままバフ掛けがなされ、接着面5に全体に亘り均一な粗面化がなされる。
また、本実施形態は、ベルト21表面上に溝底受凸部60,傾斜受凸部61を形成加工するので、当該溝底受凸部60及び傾斜受凸部61に周方向主溝3及び傾斜面6を合致させた状態で搬送することができ、タイヤトレッド1の搬送途中でタイヤトレッド1に位置ズレが生じることがない。
また、本実施形態は、ベルト21表面上に溝底受凸部60,傾斜受凸部61を形成加工するので、当該溝底受凸部60及び傾斜受凸部61に周方向主溝3及び傾斜面6を合致させた状態で搬送することができ、タイヤトレッド1の搬送途中でタイヤトレッド1に位置ズレが生じることがない。
図5は、本発明のタイヤ製造方法による実施形態5に適用するバフ掛け装置20のバフ掛け補助治具22を示す図であって、本実施形態においては、バフ掛け補助治具22を搬送手段としてのローラコンベアに対して適用した点で前述の実施形態1と異なる。なお、上記各実施形態と同一の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5(a)に示すように、バフ掛け装置20は、矢印X方向にタイヤトレッド1を搬送し、互いに平行に配列される複数の搬送ローラ70と、いずれかの搬送ローラ70を一部改変して形成した支持ローラ71とから構成される。
図5(a)に示すように、バフ掛け装置20は、矢印X方向にタイヤトレッド1を搬送し、互いに平行に配列される複数の搬送ローラ70と、いずれかの搬送ローラ70を一部改変して形成した支持ローラ71とから構成される。
図5(b)に示すように、搬送ローラ70及び支持ローラ71は、タイヤトレッド1の幅方向に沿って延長する固定シャフト72と、当該固定シャフト72の周囲に対して回転可能に取付けられ、固定シャフト72を回転中心として回転する回転筒体73と、固定シャフト72及び回転筒体73との間に配置されるベアリング74とから構成される。
支持ローラ71の回転筒体73の表面には、周方向主溝3の溝底4を支持するリング状の主溝底支持部75と、傾斜面6と同一勾配の斜面を有し、幅方向両端の傾斜面6を支持する断面視三角形状のリング状の傾斜支持部76とが形成される。
なお、固定シャフト72の幅方向両端側には、位置調整部材としてのストッパ55が設けられる。また、搬送ローラ70,支持ローラ71は、いずれともモータにより循環駆動される図外のチェーン等により同一方向に回転駆動される。
支持ローラ71の回転筒体73の表面には、周方向主溝3の溝底4を支持するリング状の主溝底支持部75と、傾斜面6と同一勾配の斜面を有し、幅方向両端の傾斜面6を支持する断面視三角形状のリング状の傾斜支持部76とが形成される。
なお、固定シャフト72の幅方向両端側には、位置調整部材としてのストッパ55が設けられる。また、搬送ローラ70,支持ローラ71は、いずれともモータにより循環駆動される図外のチェーン等により同一方向に回転駆動される。
実施形態5に係るバフ掛け装置20において、搬送ローラ70により上流側から搬送されるタイヤトレッド1の周方向主溝3の溝底4及び傾斜面6は、それぞれ支持ローラ71の主溝底支持部75及び傾斜支持部76と接触することによって支持される。また、タイヤトレッド1の陸部7は、回転筒体73の表面と接触することにより支持される。
よって、本実施形態においても、バフ掛け部材23からタイヤトレッド1の接着面5に圧力が掛けられつつバフ掛けがなされても、タイヤトレッド1の溝底4及び傾斜面6は支持ローラ71の主溝底支持部75及び傾斜支持部76によって支持されていることから、周方向主溝3近傍のゴムに撓み変形が生じることなく、タイヤトレッド1の接着面6が平坦な状態を保ったままバフ掛けがなされ、接着面5に全体に亘り均一な粗面化がなされる。
よって、本実施形態においても、バフ掛け部材23からタイヤトレッド1の接着面5に圧力が掛けられつつバフ掛けがなされても、タイヤトレッド1の溝底4及び傾斜面6は支持ローラ71の主溝底支持部75及び傾斜支持部76によって支持されていることから、周方向主溝3近傍のゴムに撓み変形が生じることなく、タイヤトレッド1の接着面6が平坦な状態を保ったままバフ掛けがなされ、接着面5に全体に亘り均一な粗面化がなされる。
図6は、実施形態6に係るバフ掛け補助治具22を示す図であって、本実施形態に係るバフ掛け補助治具22は、タイヤトレッド1の周方向主溝3の溝底4を支持する主溝底支持部75に加え、陸部7に形成される横溝8の溝底を支持する横溝底支持部80を有する点で上記実施形態6と異なる。
図6(a)に示すように、タイヤトレッド1の踏面と接地する陸部8には、周方向主溝3と繋がる複数の横溝8が周期的に形成される。横溝8は、タイヤトレッド1の幅方向でかつ傾斜して形成される溝であり、タイヤの排水性能等を向上する。なお、横溝8の開口幅は、周方向主溝3の開口幅よりも狭く、また横溝8の深さは、周方向主溝3の深さよりも浅い。
図6(a)に示すように、タイヤトレッド1の踏面と接地する陸部8には、周方向主溝3と繋がる複数の横溝8が周期的に形成される。横溝8は、タイヤトレッド1の幅方向でかつ傾斜して形成される溝であり、タイヤの排水性能等を向上する。なお、横溝8の開口幅は、周方向主溝3の開口幅よりも狭く、また横溝8の深さは、周方向主溝3の深さよりも浅い。
図6(b)に示すように、支持ローラ71の回転筒体73の表面には、主溝底支持部75以外にタイヤトレッド1の横溝8と同一の形状でかつ同一傾斜を有する横溝底支持部80が周期的に形成される。横溝底支持部80は、ベルト21やローラ等によって搬送されるタイヤトレッド1の陸部7に形成される横溝8と合致する。
よって、支持ローラ71は、タイヤトレッド1の周方向主溝3の溝底4を支持する主溝底支持部75、及び、タイヤトレッド1の幅方向両端側に形成される傾斜面6を支持する傾斜支持部76に加え陸部7に形成される横溝8の溝底に対して横溝底支持部80が合致するので、タイヤトレッド1の接着面5を平坦な状態を保ったままバフ掛けすることができ、接着面5全体を均一に、かつ、高い位置決め精度でバフ掛けすることが可能となる。
次に、種々のバフ掛け補助治具22を備えたバフ掛け装置20を用いてバフ掛けしたタイヤトレッド1を、台タイヤと接合することにより製品タイヤ(更生タイヤ)として成型する方法について概説する。
タイヤトレッド1は、上述のバフ掛け装置20により接着面5をバフ掛けすることにより粗面化された後、タイヤ貼付工程及び加硫工程を経て、製品タイヤ(更生タイヤ)として成形される。タイヤ貼付工程において、タイヤトレッド1と接合される台タイヤは、タイヤトレッド1と同様に、バフ掛け工程にてあらかじめ台タイヤの外周面が図外のバフ掛け機によって粗面化され、表面のゴムが目粗しされた状態の貼付面が形成される。
タイヤトレッド1は、上述のバフ掛け装置20により接着面5をバフ掛けすることにより粗面化された後、タイヤ貼付工程及び加硫工程を経て、製品タイヤ(更生タイヤ)として成形される。タイヤ貼付工程において、タイヤトレッド1と接合される台タイヤは、タイヤトレッド1と同様に、バフ掛け工程にてあらかじめ台タイヤの外周面が図外のバフ掛け機によって粗面化され、表面のゴムが目粗しされた状態の貼付面が形成される。
トレッド貼付工程においては、台タイヤ4を保持する図外のタイヤ保持手段に対して台タイヤに内圧を加えた状態で保持させ、貼付面に対して接着層としての未加硫のクッションゴムを塗布,貼着し、当該クッションゴムを介してタイヤトレッド1の接着面5側を台タイヤの貼付面に配置する。
タイヤトレッド1が配置された台タイヤは、加硫缶と呼ばれる加硫装置に搬入され、台タイヤとタイヤトレッド1との間に介在する未加硫のクッションゴムが加硫される。これにより台タイヤとタイヤトレッドとが一体化され、製品としての性能を発揮し得る製品タイヤ(更生タイヤ)として製造される。
タイヤトレッド1が配置された台タイヤは、加硫缶と呼ばれる加硫装置に搬入され、台タイヤとタイヤトレッド1との間に介在する未加硫のクッションゴムが加硫される。これにより台タイヤとタイヤトレッドとが一体化され、製品としての性能を発揮し得る製品タイヤ(更生タイヤ)として製造される。
また、第一の実施形態では、ベルト21の上方側に設けられた溝底受部31,傾斜受部32を、タイヤトレッド1の幅方向に対し、固定状態として説明したが、図7に示すように溝底受部31,傾斜受部32の取付位置に対応するベルト21に幅方向のスリット91,92を設け、このスリット91,92を介して溝底受部31,傾斜受部32の底部に形成したネジ穴にネジ93,94を螺入して、この溝底受部31,傾斜受部32のネジ締め位置を幅方向に調整可能としてもよい。
このようなスリット91,92及びネジ93,94により溝底受部31,傾斜受部32の幅方向の位置を調整してネジ93,94を螺入後、締め付けることによって、基本のタイヤトレッド1に対して周方向主溝3同士の間隔、タイヤトレッド1の幅が異なる場合にも、これらに合うように溝底受部31,傾斜受部32の位置を調整すれば種々の周方向主溝3の間隔,タイヤトレッド1の幅を有するタイヤトレッド1に対応可能となる。
また、溝底受部31,傾斜受部32も他の高さ、大きさのものに取り替えて使用することができ、多品種への対応が可能となる。
このようなスリット91,92及びネジ93,94により溝底受部31,傾斜受部32の幅方向の位置を調整してネジ93,94を螺入後、締め付けることによって、基本のタイヤトレッド1に対して周方向主溝3同士の間隔、タイヤトレッド1の幅が異なる場合にも、これらに合うように溝底受部31,傾斜受部32の位置を調整すれば種々の周方向主溝3の間隔,タイヤトレッド1の幅を有するタイヤトレッド1に対応可能となる。
また、溝底受部31,傾斜受部32も他の高さ、大きさのものに取り替えて使用することができ、多品種への対応が可能となる。
また、上述した主溝底支持部75及び傾斜支持部76の位置調整部材としてのストッパ55は、主溝底支持部75及び傾斜支持部76がローラで構成されたものについても適用できる。また、図4に示すようにベルト21の表面27に溝底受凸部60,傾斜受凸部61を取付けたものについても溝底受凸部60,傾斜受凸部61を幅方向に移動調整可能として構成しても同様に適用できる。この場合、主溝底支持部75の高さを高,低に調整する高さ調整部材、あるいは傾斜支持部76の傾斜面側の傾斜角を調整する傾斜角度調整部材を設けるようにしても、種々の高さの溝底4を有するタイヤトレッド1、あるいは、端部が種々の傾斜角の傾斜面6を有するタイヤトレッド1についても本発明を適用することができる。
また、図5に示す支持ローラ71をベルトコンベアに適用する場合、ベルト21の下部に支持ローラ71を配置し、この支持ローラ71の主溝底支持部75,傾斜支持部76をベルト21にベルト21の搬送方向に複数平行状態で形成したスリットを介してバフ掛け部材23の方向に突出させることも考えられる。上記スリットを介して突出した主溝底支持部75,傾斜支持部76の上部でタイヤトレッド1の溝底4,傾斜面6を支持することにより、バフ掛けの均一化が図れる。
1 タイヤトレッド、3 周方向主溝、4 溝底、5 接着面、6 傾斜面、8 横溝、
20 バフ掛け装置、21 ベルト、22 バフ掛け補助治具、23 バフ掛け部材、
30 基板、31 溝底受部、32 傾斜受部、40 溝底ローラ、43 傾斜ローラ、
55 位置調整部材、60 溝底受凸部、61 傾斜受凸部、70 搬送ローラ、
71 支持ローラ、75 主溝底支持部、76 傾斜支持部、80 横溝底支持部。
20 バフ掛け装置、21 ベルト、22 バフ掛け補助治具、23 バフ掛け部材、
30 基板、31 溝底受部、32 傾斜受部、40 溝底ローラ、43 傾斜ローラ、
55 位置調整部材、60 溝底受凸部、61 傾斜受凸部、70 搬送ローラ、
71 支持ローラ、75 主溝底支持部、76 傾斜支持部、80 横溝底支持部。
Claims (6)
- タイヤトレッドにおける台タイヤ側の接着面をバフ掛けによって粗面化し、前記台タイヤの外周に前記タイヤトレッドの接着面側を被着するようにしたタイヤ製造方法であって、
前記タイヤトレッドの踏面側に形成される溝の溝底を前記接着面方向に支持する支持手段を設け、
当該支持手段により前記溝底を支持した状態で、バフ掛けを行うようにしたことを特徴とするタイヤ製造方法。 - 前記タイヤトレッドの幅方向両端部に形成される傾斜面を前記接着面方向に支持する支持手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1記載のタイヤ製造方法。
- 前記溝底を支持する支持手段を、前記溝底を支持する溝底ローラとし、
前記傾斜面を支持する支持手段を、前記傾斜面に支持する傾斜ローラとしたことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ製造方法。 - 前記各支持手段を、前記タイヤトレッドの幅方向に延長する軸に対して回転自在に支承し、
前記軸の延長方向に位置調整を可能とする位置調整部材を設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のタイヤ製造方法。 - 前記溝底を支持する支持手段を、前記タイヤトレッドの円周方向に沿って形成される周方向主溝の溝底を支持する主溝底支持部と、
前記タイヤトレッドの幅方向に沿って形成される横溝の溝底を支持する横溝底支持部と、により構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のタイヤ製造方法。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の支持手段と、
前記タイヤトレッドをタイヤトレッドの延長方向に沿って搬送する搬送手段と、
前記支持手段と対応する位置に前記タイヤトレッドを介して配置され、前記接着面をバフ掛けするバフ掛け部材と、を備えたタイヤトレッドのバフ掛け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012112809A JP2013237231A (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | タイヤの製造方法及びタイヤトレッドのバフ掛け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family
ID=49762705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012112809A Pending JP2013237231A (ja) | 2012-05-16 | 2012-05-16 | タイヤの製造方法及びタイヤトレッドのバフ掛け装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2013237231A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108698350A (zh) * | 2016-03-31 | 2018-10-23 | 米其林集团总公司 | 用于胎面翻新过程中的胎面支撑装置 |
WO2019011493A1 (de) * | 2017-07-10 | 2019-01-17 | Continental Reifen Deutschland Gmbh | Verfahren und vorrichtung zum aufrauen eines für eine kaltrunderneuerung vorgesehenen profilierten laufstreifens |
WO2019022704A1 (en) * | 2017-07-24 | 2019-01-31 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | SUPPORT ROLL FOR BRUSHING OPERATIONS WHEN MANUFACTURING REPAIRED TIRES |
-
2012
- 2012-05-16 JP JP2012112809A patent/JP2013237231A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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