JP2013237158A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷待機している印刷ジョブに応じて、高速に印刷する。
【解決手段】印刷ジョブを記憶する記憶部20と、記憶部20から順次読み出された印刷ジョブに基づいて、印刷媒体に印刷するインクジェットヘッド130と、インクジェットヘッド130が通常速度で印刷する通常印字速度設定、又は高速印字速度設定を設定する設定部11と、記憶部20に記憶された印刷ジョブに基づいてインクジェットヘッド130が印刷完了するまでの時間が所定の待機上限時間より長いと判定した場合、設定部11に高速印字速度設定を設定させる制御部10を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、印刷用紙に印刷を行う印刷装置に関する。
一般的に、インクジェット方式が適用されたインクジェット印刷装置は、画像情報や文字情報等の印刷データに基づいて、インクジェットヘッドのノズルからインクを印刷用紙に向けて吐出して画像や文字などを印刷することができ、しかも、多色のインクを使用して印刷用紙上に印刷データをカラーで印刷できるので、家庭用や業務用として普及している。
また、インクジェット印刷装置は、ネットワークに接続され、端末から供給された印刷ジョブに基づいて印刷できるように、ネットワーク内で共有して用いられる場合も多い。
このように、ネットワーク内で共有されたインクジェット印刷装置は、複数の端末から同時に印刷ジョブが供給されることもあり、この場合、全ての印刷ジョブの印刷が完了するまでに相当の時間を要していた。
また、排紙エラー等によって印刷が中断し、インクジェット印刷装置を再起動する必要がある場合、再起動に相当の時間を要し、再起動後、印刷ジョブの印刷が完了するまでに相当の時間を要していた。
特許文献1には、待機状態のときに、プリント命令が出されプリントデータが送られ始めると、直ちに制御部が用紙移送要求信号を出し、用紙をレジスタローラによる整列位置まで移送するプリント装置が提案されている。
特許文献2には、プリント処理にもっとも適した描画モジュールを選択して、複数の印刷ジョブを複数の描画モジュールで並列に処理する画像処理装置が提案されている。
特開平7−89162号公報 特開2002−215352号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプリント装置や、特許文献2に記載の画像処理装置では、印刷速度自体は変更されないので、印刷ジョブが集中したり、再起動したりした場合、印刷が完了するまでに相当の時間を要することとなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、印刷待機している印刷ジョブに応じて、高速に印刷する印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、印刷ジョブを記憶する記憶手段と、前記記憶手段から順次読み出された印刷ジョブに基づいて、印刷媒体に印刷処理を実行する印刷手段と、前記印刷手段が通常速度で印刷処理を実行する通常印字速度設定、又は前記通常速度より高速に印刷処理を実行する高速印字速度設定を設定する設定手段と、前記記憶手段に記憶された印刷ジョブの前記印刷処理を完了するまでの時間が所定の待機上限時間より長いと判定した場合、前記設定手段に前記高速印字速度設定を設定させる制御手段と、を備えたことにある。
本発明に係る印刷装置の第2の特徴は、前記制御手段による前記判定は、前記印刷手段による前記印刷処理が中断した後の再起動時に実行されることにある。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第1の特徴によれば、印刷手段が通常速度で印刷する通常印字速度設定、又は通常速度より高速に印刷するための高速印字速度設定を設定する設定手段と、記憶手段に記憶された印刷ジョブに基づいて印刷手段が印刷完了するまでの時間が所定の待機上限時間より長いと判定した場合、設定手段に高速印字速度設定を設定させる制御手段と、を備えたので、印刷待機している印刷ジョブに応じて、高速に印刷することができる。これにより、印刷待ちによるユーザのストレスを解消することができる。
本発明に係るインクジェット印刷装置の第2の特徴によれば、制御手段による判定は、印刷手段による印刷処理が中断した後の再起動時に実行されるので、再起動後、高速に印刷を行うことができる。
また、前記制御手段は、前記印刷ジョブに基づいて前記印刷手段により印刷が終了する度に、前記設定手段に設定させても良い。この場合、印刷ジョブ単位でタイミング良く速度設定を切り替えることができる。
本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置の概要を示す図である。 本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置のインク循環経路関連機構および制御部の機能構成を説明した図である。 本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置において、高速印字速度設定が設定された場合におけるインクの温度と、印刷枚数の関係の一例を示した図である。 本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置における印刷ジョブ記憶処理の理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置における印刷速度設定処理の処理手順を示したフローチャートである。
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<インクジェット印刷装置の構成>
本発明の実施例1では、多数のノズルが形成されたインクジェットヘッドを複数本備え、それぞれのインクジェットヘッドから黒またはカラーのインクを吐出することにより印刷用紙に印刷を行うと共に、インクジェットヘッドへインクを循環させる循環式のインクジェット印刷装置を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100の概要を示す図である。
図1に示すように、CPU等が配置されたコントローラ基板等で構成される制御部10と、ユーザの操作に基づいて、例えば、メニューを表示したり、印刷開始等の各種操作を要求する操作信号を制御部10へ供給したりする操作パネル50とを備えている。
また、インクジェット印刷装置100は、印刷用紙の供給を行う給紙機構として、筐体側面の外部に露出したサイド給紙台320と、筐体内部に設けられた複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)とを備えている。
そして、サイド給紙台320および給紙トレイ330のいずれかの給紙機構から1枚ずつ給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路(図中の黒太線)に沿って搬送され、レジスト部Rgに導かれる。ここでレジスト部Rgは、印刷用紙の先端の位置あわせと斜行修正を行うために設けられており、1対のレジストローラ350を備えて構成される。給紙された印刷用紙はレジスト部Rgで一時停止し、所定のタイミングで印字機構方向に搬送される。
レジスト部Rgのさらに搬送方向側には、複数本のインクジェットヘッド130が設けられており、レジスト部Rgから順に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の順に配置されている。印刷用紙は、インクジェットヘッド130の対向面に設けられた環状の搬送ベルト360によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、各インクジェットヘッド130から吐出されたインクによりライン単位で印刷される。
また、搬送ベルト360の内側には吸引ファン370が設けられている。搬送ベルト360の表面には多数の通気孔が形成されており、吸引ファン370の回転によって生じる吸引力で、印刷用紙は搬送ベルト360に吸着されて搬送される。
印刷済の印刷用紙は、さらに、ローラ等の駆動機構によって筐体内を搬送される。印刷用紙の片側の面のみに印刷を行う片面印刷の場合は、そのまま排紙口340に導かれて排紙され、排紙口340の受台として設けられた排紙台345に印刷面を下にして積載される。排紙台345は、筐体から突出したトレイ形状をしており、ある程度の厚みを有している。排紙台345は傾斜しており、傾斜の下位置に形成された壁により、排紙口340から排紙され、傾斜に沿って滑落する印刷用紙が自然に整えられて重なっていくようになっている。
印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷の場合は、表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には排紙口340に導かれずに、さらに筐体内を搬送される。このため、インクジェット印刷装置100は、裏面印刷用に搬送路を切り替えるための切替機構380を備えている。切替機構380によって排紙口340に導かれなかった印刷用紙は、スイッチバック経路SRに引き込まれ、スイッチバックを行ない、搬送路に対して表裏が反転する。そして、ローラ等の駆動機構によって再度レジスト部Rgに導かれ、一時停止する。その後、所定のタイミングで印字機構方向に搬送され、表面と同様の手順によって裏面の印刷が行なわれる。裏面の印刷が行なわれ、両面に画像が形成された印刷用紙は、排紙口340に導かれて排紙され、排紙口340の受台として設けられた排紙台345に積載されていく。
また、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100は、インクジェットヘッド130に供給するインクを循環させる循環方式を採用している。
図2は、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100のインク循環経路関連機構および制御部10の機能構成を説明した図である。
図2に示すように、インクジェット印刷装置100は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のインクに対応するインクジェットヘッド130C,13M,130Y,130Kを備えており、印刷用紙は、インクジェットヘッド130C,13M,130Y,130Kの対向面に設けられた環状の搬送ベルト(図示しない)によって印刷条件により定められる速度で搬送されながら、インクジェットヘッド130C,13M,130Y,130Kから吐出されたインクによりライン単位で印刷される。
各インクは着脱可能なインクボトルから供給されるようになっており、シアンのインクを供給するインクボトル110C、マゼンタのインクを供給するインクボトル110M、イエローのインクを供給するインクボトル110Y、黒のインクを供給するインクボトル110Kが備えられている。なお、以下においてインク色にこだわらない場合にはインクボトル110で代表させて説明する。他の機能部についても同様である。
インクボトル110から供給されたインクは、樹脂、金属等のパイプにより形成されたインク循環経路を通って、インクジェットヘッド130の下流側に設けられた下流タンクに一旦溜められる。このため、インクジェット印刷装置100には、シアンのインクを溜める下流タンク122C、マゼンタのインクを溜める下流タンク122M、イエローのインクを溜める下流タンク122Y、黒のインクを溜める下流タンク122Kが備えられている。
下流タンク122に溜められたインクは、ポンプによりインクジェットヘッド130の上流側に設けられた上流タンクに送られる。このため、インクジェット印刷装置100には、ポンプ170C、ポンプ170M、ポンプ170Y、ポンプ170Kおよび上流タンク120C、上流タンク120M、上流タンク120Y、上流タンク120Kが備えられている。上流タンク120に送られたインクは、インクを吐出する多数のノズルが設けられているインクジェットヘッド130に送液される。
インクジェットヘッド130で吐出されなかったインクは、下流タンク122に戻される。上流タンク120からインクジェットヘッド130を経由して下流タンク122へのインク帰還は、上流タンク120と下流タンク122との水頭差を利用している。
インクは印刷品質が保証される温度範囲が定められており、環境温度が低く、インク温度が印刷可能である下限温度を下回っているとインクを加熱する必要がある。このため、インク循環経路中にヒータ140が設けられている。一方、インクジェットヘッド130内に設けられたドライバやピエゾ素子は動作することにより発熱する。これらの発熱やインク振動のジュール熱により、高温時におけるインク温度上昇の影響等を抑制するために、インク温度が上限温度を超えた場合に、インクを冷却する冷却器160が設けられている。
また、インクジェットヘッド130毎に、各インク上流タンク120から各インクジェットヘッド130へインクが流入するそれぞれのインクの温度を測定し、この測定されたインクの温度を所定の時間間隔で制御部10へ供給する温度計134(134C、134M、134Y、134K)が設けられている。
さらに、インクジェットヘッド130毎に、各インクジェットヘッド130から各下流タンク122へインクが流出するそれぞれのインクの温度を測定し、この測定されたインクの温度を所定の時間間隔で制御部10へ供給する温度計135(135C、135M、135Y、135K)が設けられている。
記憶部20は、制御部10の指示により、例えば、図示しないネットワークを介して受信した印刷ジョブを記憶する。
制御部10は、記憶部20に記憶された印刷ジョブに基づいて、インクジェット印刷装置100における印刷処理等の中枢的な処理を制御する機能部である。記憶部20には、ネットワークを介して複数の端末から印刷ジョブが送信され、多数の印刷ジョブが記憶部20に記憶される場合もある。
制御部10は、原則、先入れ先出し方式で印刷ジョブを管理するので、記憶部20に先に記憶された印刷ジョブから順に読み出し、読み出した印刷ジョブに基づいて、印刷処理を実行する。
そのため、多数の端末から同時に印刷ジョブが供給され、多数の印刷ジョブが記憶部20に記憶された場合に、通常の印刷速度で印刷処理が実行されると、全ての印刷ジョブの印刷が完了までに相当の時間を要する場合がある。
また、排紙エラー等によって印刷が中断し、インクジェット印刷装置を再起動する必要がある場合に、紙ジャムの発生による復旧処理等により再起動までに相当の時間を要するため、その間に送信された印刷ジョブが滞留することになり、再起動後、通常の印刷速度で印刷処理が実行されると、印刷ジョブの印刷が完了までに相当の時間を要する場合がある。
一方、インクジェット印刷装置は、印刷速度が速くなるに従って、騒音や消費電力が大きくなるので、騒音や消費電力を低減するため、通常の印刷速度として、装置の最速の印刷速度ではなく、印刷速度を低下させた印刷速度が設定されている。例えば、装置の最速の印刷速度で印刷処理を実行すると70(dB)、通常の印刷速度で印刷処理を実行すると、60(dB)の印刷音が発生する。
そこで、制御部10は、後述するように、記憶部20に記憶されている印刷ジョブに応じて、印刷速度を変化させることにより、記憶部20に多数の印刷ジョブが記憶された場合においても、印刷を完了するまでの時間を短縮することができる。
制御部10は、その機能上、設定部11と、機器制御部12とを備えている。
設定部11は、インクジェットヘッド130が通常速度で印刷する通常印字速度設定、又は通常速度より高速に印刷する高速印字速度設定、又は高速印字速度設定による印刷速度より低速かつ通常印字速度設定による印刷速度より高速の印刷速度でインクジェットヘッド130に印刷させる温度上昇抑制速度設定を設定する。
機器制御部12は、記憶部20に記憶された印刷ジョブに基づいてインクジェットヘッド130が印刷完了するまでの時間が所定の待機上限時間より長いと判定した場合、設定部11に高速印字速度設定を設定させる。
また、機器制御部12は、インクジェット印刷装置100が中断した後の再起動時に、記憶部20に記憶された印刷ジョブに基づいてインクジェットヘッド130が印刷完了するまでの時間が所定の待機上限時間より長いと判定した場合、設定部11に高速印字速度設定を設定させるようにしてもよい。
さらに、機器制御部12は、設定部11により高速印字速度設定が設定されており、温度計134(134C、134M、134Y、134K)により検出されたインクの温度が所定の上限温度を超えた場合に、設定部11に温度上昇抑制速度設定を設定させる。
図3は、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100において、高速印字速度設定が設定された場合におけるインクの温度と、印刷枚数の関係の一例を示した図である。
図3に示すように、印刷枚数が増加する程、即ち、印刷処理を継続すると、インクジェットヘッド130内に設けられたドライバやピエゾ素子は動作することにより発熱し、これらの発熱やインク振動のジュール熱により、インクの温度は上昇する。
そして、図3に示した例では、1000(枚)印刷した時点で、インクの温度が上限温度に達する。ここで、上限温度は、インクが適正な粘度となる安定吐出温度領域(25(℃)〜42(℃))の範囲の上限値であり、ここでは、42(℃)である。
そこで、機器制御部12は、設定部11により高速印字速度設定が設定されている場合、温度計134(134C、134M、134Y、134K)により検出されたインクの温度が所定の上限温度である42(℃)を超えた場合、これ以上、インクの温度が上昇することを防止するために、設定部11に温度上昇抑制速度設定を設定させる。
機器制御部12は、印刷ジョブに基づいてインクジェットヘッド130により印刷が終了する度に、設定部11に設定させる。
<インクジェット印刷装置100の作用>
次に、本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置100の作用について説明する。
本発明の実施例1であるインクジェット印刷装置100は、主に印刷ジョブ記憶処理、及び印刷速度設定処理を行う。そのため、各々の処理について以下に詳細に説明する。
≪印刷ジョブ記憶処理≫
本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100における印刷ジョブ記憶処理の処理手順の詳細について説明する。
図4は、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100における印刷ジョブ記憶処理の処理手順を示したフローチャートである。なお、本フローチャートに示した処理手順は、所定時間毎に実行される。
図4に示すように、制御部10は、例えば、ネットワークを介して接続された端末から印刷ジョブを受信したか否かを判定する(ステップS101)。
ステップS101において、印刷ジョブを受信したと判定された場合(YESの場合)、制御部10は、受信した印刷ジョブを記憶部20に記憶させる(ステップS103)。
これにより、インクジェット印刷装置100は、ネットワークを介して接続された端末やスキャナ(図示せず)から印刷ジョブを受信すると、順次、記憶部20に記憶させることができる。
≪印刷速度設定処理≫
図5は、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100における印刷速度設定処理の処理手順を示したフローチャートである。なお、本フローチャートに示した処理手順は、所定時間毎に実行される。
図5に示すように、制御部10の機器制御部12は、印刷完了時間が待機上限時間を超えたか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、機器制御部12は、記憶部20に記憶されている全ての印刷ジョブの印刷処理を実行完了するのに要する時間を印刷完了時間として算出する。そして、機器制御部12は、この算出された印刷完了時間が待機上限時間を超えたか否かを判定する。ここで、待機上限時間は、例えば、10(分)などのように、予め設定されている。
ステップS201において、印刷完了時間が待機上限時間以下であると判定された場合(NOの場合)、制御部10の設定部11は、通常印字速度設定を設定する(ステップS203)。具体的には、設定部11は、給紙台320と、複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)から、通常の給紙タイミングで給紙させ、搬送ベルト360により通常の搬送速度で印刷用紙を搬送させ、インクジェットヘッド130に対して通常の駆動周期の駆動信号を供給することによりインクを吐出させるための通常印字速度設定を設定する。
この場合、実行される印刷ジョブが少ない、即ち、印刷完了までの時間が比較的短いので、利用者は印刷待ちでストレスを感じることが少ないため、通常印刷速度設定にて印刷処理を実行しても何ら問題はない。
一方、ステップS201において、印刷完了時間が待機上限時間を超えていると判定された場合(YESの場合)、機器制御部12は、検出温度が上限温度を超えているか否かを判定する(ステップS205)。具体的には、機器制御部12は、温度計134(134C、134M、134Y、134K)又は温度計135(135C、135M、135Y、135K)により測定された温度のうち、いずれか1つの温度を検出温度Tとして採取する。なお、これに限らず、温度計134と温度計135とにより測定された各温度の平均値を算出し、算出した値を検出温度Tとして採取するようにしてもよい。
そして、機器制御部12は、採取した検出温度Tが、上限温度Tを越えたか否かを判定する。ここで、上述したように、上限温度Tは、インクが適正な粘度となる安定吐出温度領域(25(℃)〜42(℃))の範囲の上限値であり、ここでは、42(℃)である。
ステップS205において、検出温度が上限温度を超えていると判定された場合(YESの場合)、設定部11は、高速印字速度設定を設定する(ステップS207)。具体的には、設定部11は、給紙台320と、複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)から、高速の給紙タイミングで給紙させ、搬送ベルト360により高速の搬送速度で印刷用紙を搬送させ、インクジェットヘッド130に対して高速印刷に対応する駆動周期の駆動信号を供給することによりインクを吐出させるための高速印字速度設定を設定する。
このように、高速印字速度設定が設定された場合、高速で印刷処理を実行することができるので、例えば、複数の端末から同時に印刷ジョブが供給され、印刷ジョブの印刷が完了までに相当の時間を要する場合や、インクジェット印刷装置を再起動した場合においても、印刷時間を最短にすることができ、利用者のストレスを低減することができる。
一方、ステップS205において、検出温度が上限温度以下であると判定された場合(NOの場合)、設定部11は、温度上昇抑制速度設定を設定する(ステップS209)。具体的には、設定部11は、給紙台320と、複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)から、通常速度以上である中速の給紙タイミングで給紙させ、搬送ベルト360により中速の搬送速度で印刷用紙を搬送させ、インクジェットヘッド130に対して中速印刷に対応する駆動周期の駆動信号を供給することによりインクを吐出させるための温度上昇抑制速度設定を設定する。
このように、温度上昇抑制速度設定が設定された場合、インクの温度上昇を抑制しながら、通常の印刷速度以上の印刷速度で印刷処理を実行することができるので、利用者のストレスを低減しつつ、インクの温度上昇も抑制することができる。
以上のように、ステップS203、S207、S209において、印刷完了時間やインクの温度に応じて、印刷速度設定が実行される。
次に、制御部10の機器制御部12は、印刷動作を実行する(ステップS211)。具体的には、機器制御部12は、設定された印刷速度で、給紙台320、又は複数の給紙トレイ(330a、330b、330c、330d)から印刷用紙を給紙させ、搬送ベルト360により印刷用紙を搬送させ、インクジェットヘッド130からインクを吐出させる。
そして、機器制御部12は、実行中の印刷ジョブが終了したか否かを判定する(ステップS213)。
ステップS213において、実行中の印刷ジョブが終了したと判定された場合(YESの場合)、機器制御部12は、全ての印刷ジョブが終了したか否かを判定する(ステップS215)。具体的には、機器制御部12は、記憶部20に印刷ジョブが記憶されていない場合、全ての印刷ジョブが終了したと判定する。
このように、印刷ジョブに基づいて印刷が終了する度に、設定部11が、高速印字速度設定、温度上昇抑制速度設定、又は通常印字速度設定のいずれかを設定するので、印刷ジョブ単位でタイミング良く速度設定を切り替えることができる。
以上のように、本発明の実施例1に係るインクジェット印刷装置100によれば、インクジェットヘッド130が通常速度で印刷する通常印字速度設定、又は通常速度より高速に印刷するための高速印字速度設定を設定する設定部11と、記憶部20に記憶された印刷ジョブに基づいてインクジェットヘッド130が印刷完了するまでの時間が所定の待機上限時間より長いと判定した場合、設定部11に高速印字速度設定を設定させる機器制御部12とを有するので、印刷待機している印刷ジョブに応じて、高速に印刷することができる。
なお、図5のステップS213にて実行中の印刷ジョブが終了していない場合(ステップS213:No)には、再びステップS205に戻りインク温度を監視するようにしたが、これに限らない。例えば、ステップS205ではなく、ステップS211に戻るようにし、印刷処理中の印刷ジョブが終了するまでは、設定された印字速度設定を維持するようにしても良い。
なお、本発明の実施例1では、記憶部20に記憶されている印刷ジョブに基づいて、全ての印刷ジョブの印刷処理を実行完了するのに要する時間を印刷完了時間として算出し、この算出された印刷完了時間が待機上限時間を超えたか否かを判定する機器制御部12を備える構成としたが、これに限らない。
機器制御部12は、印刷完了時間として算出することなく、簡易的に、記憶部20に記憶されている印刷ジョブ数が所定の上限印刷ジョブ数を超えていると判定された場合、印刷完了時間が待機上限時間を超えていると判定するようにしてもよいし、記憶部20に記憶されている印刷ジョブに基づいて印刷される印刷枚数が所定の上限印刷枚数数を超えていると判定された場合、印刷完了時間が待機上限時間を超えていると判定するようにしてもよい。
また、本発明の実施例1では、高速印字速度設定による印刷速度より低速かつ通常印字速度設定による印刷速度以上の印刷速度でインクジェットヘッド130に印刷させるための温度上昇抑制速度設定を設定したが、この温度上昇抑制速度設定は、1つに限らず、複数の温度上昇抑制速度設定が設定可能に構成されていてもよい。
例えば、印刷速度が、高速印字速度>第2温度上昇抑制速度>第1温度上昇抑制速度>通常印字速度となるように、第2温度上昇抑制速度及び第1温度上昇抑制速度を定める。そして、上限温度未満であるプレ上限温度を予め設定しておき、機器制御部12は、設定部11により高速印字速度設定が設定されており、温度計134(134C、134M、134Y、134K)により検出されたインクの温度が所定のプレ上限温度を超えた場合に、設定部11に第2温度上昇抑制速度を設定させる。それにもかかわらず、さらにインクの温度が上昇し、検出されたインクの温度が所定の上限温度を超えた場合に、設定部11に第1温度上昇抑制速度を設定させるようにしてもよい。
なお、本発明の実施例1では、インクボトル110からインクジェットヘッド130に供給されたインクを印刷用紙に向けて吐出することにより画像や文字などを印刷すると共に、供給されたインクをインクボトル110に循環する循環式のインクジェット印刷装置100を例に挙げて説明したが、この循環式のインクジェット印刷装置100に限らず、全てのインクジェット方式の印刷装置に適用可能である。
10…制御部
11…設定部
12…機器制御部
20…記憶部
50…操作パネル
100…インクジェット印刷装置
130…インクジェットヘッド
134…温度計
135…温度計
140…ヒータ
160…冷却器
320…給紙台
330…給紙トレイ
340…排紙口
345…排紙台
350…レジストローラ
360…搬送ベルト
370…吸引ファン
380…切替機構

Claims (2)

  1. 印刷ジョブを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から順次読み出された印刷ジョブに基づいて、印刷媒体に印刷処理を実行する印刷手段と、
    前記印刷手段が通常速度で印刷処理を実行する通常印字速度設定、又は前記通常速度より高速に印刷処理を実行する高速印字速度設定を設定する設定手段と、
    前記記憶手段に記憶された印刷ジョブの前記印刷処理を完了するまでの時間が所定の待機上限時間より長いと判定した場合、前記設定手段に前記高速印字速度設定を設定させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御手段による前記判定は、前記印刷手段による前記印刷処理が中断した後の再起動時に実行されることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
JP2012109581A 2012-05-11 2012-05-11 印刷装置 Active JP5965208B2 (ja)

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