JP2013236915A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技球を発射位置51bにセットする球送り装置30は、回転変位可能に軸支された送出部材33が設けられており、この送出部材33の上面には、開口部の周縁に沿って磁気センサ33aが配された凹部33bが形成されている。そして、磁気センサ33aにより凹部33bに保持された遊技球が磁性体か否かが判定され、非磁性体の正規遊技球8bが保持された場合には、送出部材33が送出姿勢となり、該正規遊技球8bが発射位置51bにセットされる。一方、磁性体の不正遊技球8aが保持された場合には、送出部材33が除去姿勢となり、該不正遊技球8aが収容部34に収容される。
【選択図】図4
Description
また、仮に不正遊技球を検出した際に警告を発したり遊技を中断させる場合には、遊技者がゴト行為を意図していないにも関らず、他人が混入させた不正遊技球により警告等がなされるおそれがある。このため、一般の遊技者に不快な思いをさせる可能性があり、遊技者とパチンコ店との間でトラブルが生じるおそれがある。
しかしながら、除去区間における下流側区間の天井部に不正遊技球を付着させた状態で保持するのみでは、振動等により天井部から不正遊技球が落下し、再び正規遊技球に混入されてしまうおそれがある。また、下流側区間上に多くの不正遊技球を保持するスペースを確保するのは困難であり、多くの不正遊技球が混入された場合には、全ての不正遊技球を正規遊技球から隔離しておくことができず、上記ゴト行為を完全に防止することができなくなるおそれがある。
また、次のような構成により、混入された不正遊技球を取り除いても良い。
しかしながら、除去区間における下流側区間の上側壁部に不正遊技球を付着させた状態で保持するのみでは、振動等により上側壁部に付着した不正遊技球が下側壁部に流下し、再び正規遊技球に混入されてしまうおそれがある。また、下流側区間上に多くの不正遊技球を保持するスペースを確保するのは困難であり、多くの不正遊技球が混入された場合には、全ての不正遊技球を正規遊技球から隔離しておくことができず、上記ゴト行為を完全に防止することができなくなるおそれがある。
[構成の説明]
(1)全体構成について
まず、弾球遊技機の一種である第一実施形態のパチンコ機1の全体の構成について、図1を用いて説明する。このパチンコ機1は、内部に封入された所定数の遊技球を循環的に用いて遊技を行う封入式のパチンコ機として構成されている。
外枠2の左側上下には、ヒンジ5が設けられていると共に、該ヒンジ5には内枠3が取り付けられており、内枠3は外枠2に対して開閉可能な構成になっている。
前枠4の上側左右には、スピーカ11が設けられており、パチンコ機1から発生する遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、遊技の趣向性を向上させるために、前枠4には、遊技状態に応じて発光する複数の枠側装飾ランプが設けられている。
次に、パチンコ機1の電気的構成について、図3に記載のブロック図を用いて説明する。図3のブロック図に示すとおり、このパチンコ機1は、主制御装置50を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細の図示は省略するが、主制御装置50、発射制御装置51、演出図柄制御装置54a、サブ統合装置52のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えているが、電源基板にはCPU、ROM、RAMは設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置51にCPU、ROM、RAM等を設けない構成としても良い。
また、主制御装置50は、図柄表示装置中継端子板62を介して接続されている第1特図表示装置26a、第2特図表示装置26b及び普通図柄表示装置28aの表示や、第1特図保留数表示装置27a、第2特図保留数表示装置27b及び普図保留数表示装置28bの点灯を制御する。
主制御装置50からは、図柄変動や大当り等の遊技情報が外部接続端子板61に出力されて、パチンコ店に設置された各パチンコ機の遊技情報を管理する台管理装置200に送られる。
発射制御装置51は、発射槌51aを枢動させるロータリーソレノイドである発射用ソレノイド51dと、遊技球8を発射位置51bにセットする球送り装置30とを制御し、遊技球を遊技領域に発射させる。また、主制御装置50に対し、発射した遊技球をカウントするための信号を出力する。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル14を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル14を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW14aを押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置51に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル14を操作しても遊技球が発射出来ないようになっている。
サブ統合装置52と演出図柄制御装置54aとは双方向通信が可能である。
(3)球送り装置について
次に、第一実施形態のパチンコ機1の球送り装置30の構成について説明する。
しかしながら、非磁性体の遊技球(正規遊技球)の中に鉄等で構成された磁性体の遊技球(不正遊技球)が混入され、この不正遊技球を用いて上記ゴト行為が行われる可能性がある。このため、第一実施形態のパチンコ機1は、正規遊技球に混入された不正遊技球を除去すると共に、遊技に用いられる遊技球とは別の場所に収容しておく除去機能を有している。
すなわち、発射制御装置51は、遊技球の発射が可能な状態(持球が存在すると共に、タッチSW14bからタッチ信号が入力され、且つ、発射停止SW14aから発射停止信号が入力されていない状態)である場合に、発射ハンドル14からの回動量信号に応じて、発射用ソレノイド51dと送球用ソレノイド32を交互に作動させる。
なお、第一実施形態では、球送り装置30は、送出部材33を回転変位させることにより正規遊技球8bのセット等を行うよう構成されているが、次のように構成により正規遊技球8bのセット等を行っても良い。
第一実施形態のパチンコ機1によれば、球送り装置30により発射直前の遊技球8に対し不正遊技球8aか否かの判定が行われるため、パチンコ機1のどのような場所から不正遊技球8aが混入された場合であっても、不正遊技球8aを確実に検出することができる。そして、検出された不正遊技球8aは、収容部34に収容されて隔離された状態となり、不正遊技球8aを用いること無く遊技を継続することができる。
[第二実施形態]
次に、第二実施形態のパチンコ機について説明する。
[構成の説明]
(1)電気的構成について
図6に記載されているように、第二実施形態のパチンコ機1は、第一実施形態とほぼ同様の電気的構成を有しているが、発射制御装置51等の構成が相違している。
次に、不正遊技球8aを取り除くための除去区間の構成について説明する。
図7(a)に記載の説明図は、パチンコ機1の正面側から見た除去区間41の内部構成を模式的に示している。図7(a)に記載されているように、誘導経路40の終端部分は、傾斜を有し、正規遊技球8bを球送り装置30に誘導すると共に、不正遊技球8aを収容部45に誘導する除去区間41として構成されている。なお、この除去区間41は、パチンコ機1の正面側から見て左側から右側への下り傾斜を有している。
一方、下流側区間41bは、床部42が球送り装置30の入口36に繋がっていると共に、球送り装置30の下流側に隣接して収容部45が設けられており、収容部45には、天井部43に対面するように入口45aが形成されている。なお、下流側区間41bでは、天井部43と床部42の間隔は、始端では一例として22mm程度となっており、下流側に向かうにつれ、該間隔が徐々に広がる。
なお、第二実施形態における除去区間41は、終端に近づくにつれ、天井部43と床部42の間隔が徐々に広がる構成になっているが、除去区間41の床部42を次のように構成しても良い。
[効果]
第二実施形態のパチンコ機1によれば、除去区間41では、正規遊技球8bの球送り装置30への誘導を遮ること無く不正遊技球8aが取り除かれ、収容部45に収容されるため、遊技を継続しながら不正遊技球8aを取り除くことができる。
[第三実施形態]
次に、第三実施形態のパチンコ機について説明する。
[構成の説明]
図8(a)の説明図は、第三実施形態の除去区間70を側方から見た様子を模式的に示していると共に、図8(b)の説明図は、上方から見た除去区間70の内部構成を模式的に示している。
また、図8(c)〜(e)は、図8(b)のA〜C地点における除去区間70の断面を模式的に示している。図8(b)〜(e)に記載されているように、この除去区間70の床部74は、上側壁部71から下側壁部72に向かって下り傾斜が形成されていると共に、終端に近づくにつれ、上側壁部71と下側壁部72の間隔(除去区間70の幅)が徐々に広がる構成となっている。なお、上側壁部71と下側壁部72の間隔は、一例として、図7(b)におけるA地点では15mm、B地点では18mm、C地点では30mm程度となっている。
一方、下流側区間70bの終端には、球送り装置30の入口36と、収容部45の入口45aが、幅方向に沿って並んで配されており、球送り装置30の入口36は下側壁部72側(パチンコ機1の正面から見て奥側)に、収容部45の入口45aは上側壁部71側(パチンコ機1の正面から見て手前側)に配される。また、これらの入口は、壁部73により仕切られており、下流側区間70bは、これらの入口の配置位置の手前で該壁部73により二手に分かれる。なお、下流側区間70bでは、上側壁部71と下側壁部72の間隔は、始端では一例として22mm程度となっていると共に、下流側に向かうにつれ該間隔が徐々に広がり、終端付近では、一例として30mm程度となっている。
また、不正遊技球8aが上側壁部71に付着した場合であっても、発射制御装置51は、遊技球の発射が可能な状態である場合には、回動量信号に応じて発射用ソレノイド51dと送球用ソレノイド32の制御を継続して行う。このため、不正遊技球8aが混入された場合であっても、不正遊技球8aを取り除きつつ正規遊技球8bのみが連続的に発射され、遊技が継続される。
なお、第三実施形態における除去区間70は、終端に近づくにつれ、上側壁部71と下側壁部72の間隔が徐々に広がる構成になっているが、除去区間70の下側壁部72を次のように構成しても良い。
[効果]
第三実施形態のパチンコ機1によれば、除去区間70では、正規遊技球8bの球送り装置30への誘導を遮ること無く不正遊技球8aが取り除かれ、収容部45に収容されるため、遊技を継続しながら不正遊技球8aを取り除くことができる。
[他の実施形態]
(1)第一〜第三実施形態のパチンコ機1は、封入式として構成されているが、非封入式のパチンコ機として構成されていても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(5)また、第一〜第三実施形態のパチンコ機1において、重量センサ等を用いて収容部にどの程度の不正遊技球8aが収容されたかを検出し、収容部に収容されている不正遊技球8aが一定の量を超えた場合には、台管理装置200に通知する等の方法により警告を発しても良い。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、第二実施形態における除去経路の上流側区間が検出手段に、下流側区間が除去手段に相当し、搬送装置56が搬送手段に、剥離部材44が剥離手段に相当する。
Claims (3)
- 非磁性体として構成された遊技球である正規遊技球を用いて遊技を行う弾球遊技機であって、
遊技者の操作に応じて遊技球を遊技領域に発射する発射装置と、
遊技球を前記発射装置に誘導する誘導手段と、
前記誘導手段に誘導される遊技球の中から、磁性体として構成された不正遊技球を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された前記不正遊技球を、前記発射装置に誘導される遊技球の中から取り除く除去手段と、
を備え、
前記誘導手段は、床部を流下する遊技球を前記発射装置に誘導すると共に、該遊技球に混入された前記不正遊技球を磁力により天井部に付着させる除去区間を有する誘導経路として構成されており、
前記除去区間は、
床部を流下する前記正規遊技球との衝突により前記天井部に付着した前記不正遊技球を流下させることができるよう、前記床部と前記天井部との間隔が調整されており、前記正規遊技球と共に流下する前記不正遊技球を前記天井部に付着させることで前記検出手段をなす上流側区間と、
該上流側区間の下流側に位置し、前記天井部に付着した前記不正遊技球が前記床部を流下する前記正規遊技球に接触しないよう、前記床部と前記天井部との間隔が調整されており、前記正規遊技球の流下を遮ることなく前記天井部に前記不正遊技球を付着させておくことで、前記除去手段をなす下流側区間とを有すること、
を特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1に記載の弾球遊技機において、
前記不正遊技球が遊技に用いられないように収容する収容部と、
磁力により外側面に前記不正遊技球を付着させることができる無端ベルトを有すると共に、該外側面が前記下流側区間の前記天井部の少なくとも一部をなし、前記下流側区間に到達した前記不正遊技球を前記外側面に付着させ、前記収容部に向けて搬送する搬送手段と、
前記無端ベルトの前記外側面に付着した前記不正遊技球を剥離させ、前記収容部に移動させる剥離手段と、
をさらに備えることを特徴とする弾球遊技機。 - 請求項1または請求項2に記載の弾球遊技機において、
前記弾球遊技機は、予め定められた数の前記正規遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式の弾球遊技機として構成されており、
前記誘導手段は、前記発射装置により前記遊技領域に発射された遊技球を回収すると共に、回収した遊技球を前記発射装置に誘導すること、
を特徴とする弾球遊技機。
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