JP2013234922A - 通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】差分地図データをサーバ装置から取得可能な通信装置を含む複数の通信装置を備えるシステムとして、有益なシステムを提供する。
【解決手段】本発明の適用されたシステムによれば、複数の通信装置としての携帯装置30と車載装置50とが車内において互いに近距離無線通信可能に接続される。携帯装置30は、広域ネットワークを通じてサーバ装置10が配信する差分地図データを構成する各区画及びバージョンの区画差分データを取得可能な構成にされる。携帯装置30は、サーバ装置10から未取得の区画差分データの夫々を取得して蓄積する一方、車載装置50からの要求に応じて区画差分データを近距離通信により車載装置50に提供する。車載装置50は、自装置内のタスクから読出要求が発せられると、読出要求にて要求されたデータの内、自装置で不足している区画差分データを携帯装置30に要求して近距離通信により携帯装置30から取得する。
【選択図】図2

Description

本発明は、道路地図データを用いた処理を実行するシステムに関する。
従来、サーバ装置から携帯電話網を通じて道路地図データを配信するシステムや、放送設備から放送電波を通じて地図更新データを配信するシステムが知られている。また、放送設備から地図更新データを配信するシステムとしては、移動通信装置が、放送設備から地図更新データを受信する一方、受信した地図更新データを近距離通信によりカーナビゲーション装置に提供するシステムが知られている(特許文献1参照)。
特開2009−93080号公報
ところで、近年普及してきている多機能携帯電話装置(所謂スマートフォン)によれば、外部のサーバ装置による配信データを、インターネット等の広域ネットワークを通じて取得することが可能である。この種の携帯装置には、ブルートゥース(登録商標)等の近距離通信ユニットが搭載されることも多く、携帯装置の普及に伴って、カーナビゲーション装置等の車載装置にも、近距離通信ユニットが搭載されることが多くなってきている。
従って、車載装置に道路地図データや差分地図データ等の配信データを提供する方法としては、携帯装置を用いて、サーバ装置から提供される車載装置向けの配信データを取得し、取得したデータを、近距離通信ユニットを通じて車載装置に転送する方法が考えられる。しかしながら、このようなデータ転送は、車載装置向けの配信データを携帯装置にて取得する行為であるため、テザリングに類する行為として通信事業者等により規制される可能性がある。
一方、車載装置に、携帯装置と同様の広域通信ユニットを搭載すれば、車載装置からサーバ装置にアクセス可能になるものの、ユーザは、携帯装置及び車載装置との両方において、通信事業者と利用契約を結ばなければならず、ユーザが支払うべき通信料金が高額になってしまう。
また、車載装置向けの配信データを携帯装置にて取得し、これを車載装置に転送する行為は、車載装置に最新道路網の情報等を提供することができるといった点で有益であるが、携帯装置それ自体の利便性が向上するものではない。
そこで、本発明は、差分地図データを、広域ネットワークを通じて外部装置から取得可能な通信装置を含む複数の通信装置を備える通信システムとして、従来よりも有益な通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の通信システムは、特定地域の道路網を表す基本地図データ及び当該道路網の変化分を表す差分地図データを備える道路地図データに基づいた処理を実行する複数の通信装置を備えるシステムである。これら複数の通信装置の夫々は、互いに近距離無線通信可能な狭域通信手段を備える。
上記複数の通信装置の一つは、差分地図データを配信する外部装置と広域ネットワークを介して通信可能な広域通信手段と、広域通信手段を介して外部装置から差分地図データを取得する配信データ取得手段と、を備えた広域通信装置として構成される。
この通信システムにおいて、基本地図データ及び配信データ取得手段により取得された差分地図データ、の構成部品である要素データの夫々は、複数の通信装置の少なくとも一つに保存される。
そして、複数の通信装置の夫々は、要素データの一群の内、不足データとしての自装置に保存されていない要素データの夫々を、この不足データを記憶する通信装置から、狭域通信手段を介して取得する不足データ取得手段を備える。
この通信システムによれば、道路地図データを、互いに近距離通信可能な通信装置の夫々において利用可能なものとし、広域通信装置においても差分地図データを利用できるようにすることで、この差分地図データを他の通信装置に近距離通信によって提供する行為が、テザリングに類する行為として規制されるのを抑える。そして、広域通信機能を有さない通信装置である非広域通信装置においても、広域通信装置が外部装置から取得した差分地図データを利用できるようにすることで、非広域通信装置でも、新しい道路網の情報に基づいた処理を実行することができるようにしている。
従って、本発明によれば、差分地図データを利用できるようにするために、道路地図データを取り扱う電子機器の夫々に、広域通信用の通信モジュールを設ける必要がなく、ユーザは、複数回線の契約を通信事業者と交わさなくても、広域通信装置及び非広域通信装置の夫々が新しい道路網の情報を利用できるようにすることができる。更に言えば、本発明によれば、広域通信装置及び非広域通信装置の夫々から、新しい道路網の情報に基づく各種サービスをユーザに対して提供することができるので、本発明の通信システムは、ユーザにとって非常に有益な通信システムであると言える。
ところで、差分地図データを構成する要素データの一群については、差分地図データを外部装置から取得可能な上記広域通信装置に保存することができる。また、広域通信装置には、基本地図データを構成する要素データの一群についても保存しておくことができる。
このように、広域通信装置が、基本地図データ及び配信データ取得手段により取得された差分地図データ、の構成部品である要素データの夫々を保持する場合、広域通信装置には、不足データ取得手段を設けずに済む。また、上記複数の通信装置の内、広域通信装置に該当しない通信装置の夫々には、次の不足データ取得手段を設けることができる。即ち、要素データの一群の内、不足データとしての自装置に保存されていない要素データの夫々を、この不足データを記憶する広域通信装置から、狭域通信手段を介して取得する不足データ取得手段を設けることができる。
情報提供システム1の構成を表すブロック図である。 差分地図データの配信態様及び不足データの取得態様を表す図である。 基本地図データの構成を表す図である。 各層データの構成を表す図である。 リンク/セグメント/路線の関係を表す図である。 差分地図データの構成を表す図である。 サーバ装置10の制御ユニット11が実行する要求受付処理を表すフローチャートである。 携帯装置30の制御ユニット31が実行する配信データ取得処理を表すフローチャートである。 制御ユニット31が実行する行動推定取得処理を表すフローチャートである。 制御ユニット31が実行する受信データ提供処理を表すフローチャートである。 制御ユニット31が実行する読出制御処理を表すフローチャートである。 車載装置50の制御ユニット51が実行する読出制御処理を表すフローチャートである。 携帯装置30及び車載装置50における道路地図データに基づくユーザ向け処理の実行態様(第一実施例及び第二実施例)を説明した図である。 制御ユニット51の内部構成を表す図である。 第三実施例における不足データの取得態様を表す図である。 第四実施例において制御ユニット31が実行する受信データ提供処理、及び、制御ユニット51が実行する受信保存処理を表すフローチャートである。 第五実施例において制御ユニット31が実行する受信データ提供処理を表すフローチャートである。 第六実施例において制御ユニット51が実行する取得保存処理を表すフローチャートである。 第七実施例において制御ユニット31が実行する読出制御処理を表すフローチャートである。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
[第一実施例]
本実施例の情報提供システム1は、図1に示すように、サーバ装置10と、ユーザ所有の携帯電話装置(以下、単に「携帯装置」と表現する)30と、ユーザ所有の車両に搭載されるナビゲーション装置(以下、単に「車載装置」と表現する)50と、を備える通信システムである。
サーバ装置10は、基本地図データからの道路網の変化分を表す差分地図データを、広域ネットワーク(例えばインターネット)を通じて配信するものであり、携帯装置30は、セルラー網や無線LAN(所謂ワイファイネットワーク)を通じて広域ネットワークに接続されるものである。携帯装置30としては、多機能携帯電話装置(所謂スマートフォン)を一例に挙げることができる。
また、基本地図データは、携帯装置30及び車載装置50の夫々に予め搭載されるものであり、特定の地域(例えば日本全国)を地図収録地域とする当該地図収録地域内の道路網を表す道路地図データとして構成される。携帯装置30及び車載装置50の夫々は、この基本地図データを保持した構成にされ、更に、接近した状態(車内)において互いに近距離無線通信可能に接続される。
携帯装置30は、図2に示すように、上記差分地図データをサーバ装置10から広域ネットワークを通じて取得して保存し、車載装置50と近距離無線通信可能であるときには、この差分地図データを携帯装置30に提供する機能を有するものである。そして、携帯装置30及び車載装置50は、自装置で保持する基本地図データとサーバ装置10から直接又は間接的に取得した上記差分地図データとに基づいて、ユーザに対し位置情報や道路情報等を提供する処理を実行する。
詳述すると、図1に示すように、サーバ装置10は、制御ユニット11と、記憶ユニット13と、通信ユニット17と、を備える。制御ユニット11は、CPU、ROM及びRAM等から構成され、プログラムの実行により各種処理を実行し、サーバ装置10全体を統括制御するものである。
記憶ユニット13は、例えば大容量のハードディスク装置から構成される。この記憶ユニット13には、制御ユニット11により実行される各種プログラムの他、差分地図データが格納される。通信ユニット17は、広域ネットワークに接続されており、制御ユニット11に制御されて、広域ネットワークに接続された携帯装置30に対し差分地図データを配信する。
一方、携帯装置30は、制御ユニット31と、記憶ユニット33と、入力ユニット34と、表示ユニット35と、位置検出ユニット36と、セルラー通信ユニット37と、無線LAN通信ユニット38と、近距離通信ユニット39とを備える。制御ユニット31は、CPU、ROM及びRAM等から構成され、プログラムの実行により各種処理を実行し、携帯装置30全体を統括制御する。
記憶ユニット33は、例えばフラッシュメモリから構成され、制御ユニット31により実行される各種プログラムの他、地図データとして、基本地図データ及びサーバ装置10から取得した差分地図データを保持する。入力ユニット34は、タッチパネル等から構成されるユーザの操作を受け付けるためのユーザインタフェースであり、表示ユニット35は、タッチパネル下に設けられる液晶ディスプレイ等から構成され、ユーザに対し各種画像を表示出力するものである。表示ユニット35は、図示しないスピーカを更に備え、各種画像を表示出力すると共にスピーカを通じて各種音声を出力する。
また、位置検出ユニット36は、GPS受信機として構成されるものであり、GPS衛星から送信されてくる衛星電波を受信して現在位置を検出し、この検出した現在位置の情報を制御ユニット31に入力するものである。この他、セルラー通信ユニット37は、セルラー網に接続される通信ユニットであり、他の携帯装置との音声通信や広域ネットワークを通じたサーバ装置10とのデータ通信の際に用いられる。このセルラー通信ユニット37は、セルラー網を通じてサーバ装置10と同一の広域ネットワークに接続される。
また、無線LAN通信ユニット38は、無線LANに接続される通信ユニットであり、路側やユーザの自宅に設置されたアクセスポイントにより構成される無線LANを通じてサーバ装置10と同一の広域ネットワークに接続される。この他、近距離通信ユニット39は、同じ規格の近距離通信ユニットを備える他の装置との間で近距離無線通信可能な通信ユニットであり、例えば、ブルートゥース(登録商標)通信可能な通信ユニットとして構成される。
また、車載装置50は、制御ユニット51と、記憶ユニット53と、入力ユニット54と、表示ユニット55と、位置検出ユニット56と、近距離通信ユニット59とを備える。制御ユニット51は、CPU51A、ROM及びRAM51B(図14参照)等から構成され、プログラムの実行により各種処理を実行し、車載装置50全体を統括制御する。
この車載装置50が備える記憶ユニット53は、例えばハードディスク装置から構成され、制御ユニット51により実行される各種プログラムの他、地図データとして基本地図データを保持する。
また、入力ユニット54は、タッチパネル等から構成されるユーザの操作を受け付けるためのユーザインタフェースであり、表示ユニット55は、タッチパネル下に設けられた液晶ディスプレイ等から構成され、ユーザに対して各種画像を表示出力する。尚、表示ユニット55は、図示しないスピーカを更に備え、各種画像を表示出力すると共に各種音声をスピーカから出力する。
また、位置検出ユニット56は、GPS受信機や車輪速センサ、方位センサ等から構成され、GPS受信機により得られる車両の現在位置を、他のセンサから得られる情報に基づき補正して、高精度な車両の現在位置を検出し、この検出した現在位置の情報を、制御ユニット51に入力するものである。
この他、近距離通信ユニット59は、同一規格の近距離通信ユニット39を備える携帯装置30との間で近距離無線通信可能な通信ユニットである。車載装置50の近距離通信ユニット59は、自車両内に携帯装置30が持ち込まれると、携帯装置30が搭載する近距離通信ユニット39と規定のプロトコルに従う通信を行って、自装置を携帯装置30と近距離無線通信可能に接続する。
続いて、携帯装置30及び車載装置50が備える基本地図データの構成について図3を用いて説明する。
基本地図データは、図3に示すように、地図収録地域を複数区画に分割してなる区画毎の地図データを有する。以下では、基本地図データが有する区画毎のデータを、区画データと言う。即ち、基本地図データは、区画の地理的配置に従う順序で、区画データが配列されたデータ群として構成される。
区画データの夫々は、対応する区画内の道路網を道路格により階層表現してなる地図データとして構成される。具体的に、区画データは、対応する区画内における道路格が上位の道路網を表す第3層データ、道路格が中位の道路網を表す第2層データ、及び、道路格が下位の道路網を表す第1層データからなる。道路の種類としては、高速道路、国道、県道、一般道及び細街路を挙げることができ、道路格は、これらの道路の種類を、長距離移動向け、中距離移動向け及び短距離移動向けのいずれかに分類して3段階に定めることができる。
例えば、高速道路及び国道を道路格が上位の道路、県道を道路格が中位の道路、一般道及び細街路を道路格が下位の道路として定めることができる。このような分類によれば、区画データの夫々は、第3層データにより、その区画における高速道路及び国道の道路網が表現され、第2層データにより、その区画における県道の道路網が表現され、第1層データにより一般道及び細街路の道路網が表現されたデータとして構成される。
このようなデータ構造は、同一出願人の先願(特願2012−081607等)にも記載されているので参考にされたい。以下では、第3層データ及び第2層データ及び第1層データの夫々を、単に「層データ」とも表現する。
続いて、層データの詳細構成について図4及び図5を用いて説明する。但し、ここで採用する層データの構成は、同一出願人の先願(特願2011−026064等)に記載されたものと同様のものであるため、ここでは、その構成を簡単に説明する。
各層データは、該当する区画の該当する道路格の道路網を構成する各道路の接続関係を、リンクの接続により表すものであり、図4に示すように、リンク毎のリンクレコードを有する。リンクレコードは、リンク長や他のリンクとの接続関係等を表すリンクの詳細情報と、座標レコードへの参照情報とを有する。座標レコードの一群は、リンクレコードの一群が示す各リンクについての、リンク端点に位置するノード(他のリンクとの接続点)やリンク内の地点の座標を表すものである。即ち、座標レコードの夫々は、これら地点の一つについての座標、及び、その地点の種類(ノード又は座標保持点)を表すレコードとして構成される。リンクレコードが有する座標レコードへの参照情報は、このリンクレコードに対応するリンク内及び端点の座標を表す座標レコード群を参照するための情報として構成される。
また、この層データは、道路格が下位以外のリンクについて、道路格が下位以外のリンクとの交差点で少なくとも区切られるリンク列を一単位とするセグメント毎に、セグメントレコードを有する。従って、セグメントレコードは、第3層データ及び第2層データに対して設けられ、道路格が下位である第1層データには設けられない。このセグメントレコードは、対応するセグメントを構成する各リンクに対応するリンクレコードへの参照情報を有する。
尚、セグメント(図5参照)は、従来の地図データにおける最下層より上位の層で表現される主要道路のリンクに代わるものである。従来の地図データは、表示する地図の縮尺の変化等に効率良く対応できるように、詳細道路網を表す層データ、道路格が下位の道路網を間引いた主要道路網を表す層データといった各層の地図データを有した構成にされていた。一方、本実施例では、主要道路の情報が複数層に重複する従来の地図データの構成を採用せずに、道路格毎の層データを設けている。このため、セグメントという概念を用いて、従来の地図データで言うところの上位層の主要道路のリンクを、リンクレコードを参照する形式で表現している。
また、層データは、同一路線に属するリンク列毎に、路線レコード(図4参照)を有する。ここで言う「路線」は、セグメントよりも大きい概念であり、例えば、該当区画内において、一条(ひとすじ)に接続される同一道路名称及び同一道路番号のリンク列により定義される。各路線レコードは、対応する路線が有料道路及び非有料道路のいずれであるかの情報を含む路線の属性情報、セグメントレコード又はリンクレコードへの参照情報、及び、座標レコードへの参照情報を含む。路線レコードが有するセグメントレコード又はリンクレコードへの参照情報は、対応する路線を構成するリンク列がセグメントの概念を有するものである場合には、この路線を構成する各セグメントに対応するセグメントレコードを参照するための情報として構成され、この路線を構成するリンク列がセグメントの概念を有するものでない場合には、この路線を構成する各リンクに対応するリンクレコードを参照するための情報として構成される。また、路線レコードが有する座標レコードへの参照情報は、当該路線レコードに対応する路線内及び端点の座標を表す座標レコード群を参照するための情報として構成される。
本実施例では、このようなデータ構造を採用することによって、従来の地図データのように、主要道路の情報が複数層に重複するような地図データの構造を採用しなくても、縮尺等に応じて、リンク(セグメント)の接続関係に関する情報を間引いて参照することを可能としている。
一方、差分地図データは、基本地図データが示す道路網を基準に、この道路網からの差分により新規道路網を表す地図データである。この差分地図データは、図6に示すように、バージョン毎の差分データの一群により構成され、初期バージョンの差分データが、基本地図データからの差分により新規道路網を表し、初期バージョン以外の各バージョンの差分データが、前バージョンからの差分により新規道路網を表す構成にされる。
この差分地図データにおいては、バージョン毎の差分データが、基本地図データと同様のデータ構造を有した構成にされる。即ち、各差分データは、区画毎のデータ群から構成される。以下では、差分データが有する区画毎のデータを、区画差分データと表現する。
区画差分データは、図6に示すように、対応する区画内における道路格が上位の新規道路網を、前バージョンからの差分により表す第3層差分データ、対応する区画内における道路格が中位の新規道路網を、前バージョンからの差分により表す第2層差分データ、及び、対応する区画内における道路格が下位の新規道路網を、前バージョンからの差分により表す第1層差分データからなる。
差分データにおける道路格及び区画の定義は、基本地図データと同じである。また、本願明細書で表現する初期バージョンの差分データに対する「前バージョンの差分データ」とは、基本地図データのことを示す。例えば、初期バージョンの差分データを構成する第3/2/1層差分データは、対応する区画内における道路格が上/中/下位の新規道路網を、基本地図データからの差分により表す。
即ち、本実施例の差分地図データは、バージョン毎の差分データを有し、各差分データが、区画毎の区画差分データを有し、各区画差分データが、道路格により分類された第3層差分データ、第2層差分データ及び第1層差分データを有した構成にされる。但し、各層差分データは、基本地図データを構成する各層データとは異なり、道路の変化分(道路差分)を、前バージョンまでの層差分データを基本地図データと結合して得られる地図データに対する修正箇所及び修正内容を表すコマンド群で表した構成にされる。特に、初期バージョンの差分データを構成する各層差分データは、基本地図データからの道路の変化分を、基本地図データに対する修正箇所及び修正内容を表すコマンド群で表した構成にされる。更に言えば、各バージョンの差分データにおいて、修正箇所がない区画の区画差分データは空データとして構成される。
このような地図データ構造によれば、上述したように、従来の地図データ構造とは異なり、複数層の間での道路網の重複記述が抑えられるので、道路格(層)毎に、基本地図データを構成する区画データと差分地図データを構成する区画差分データとを結合する程度で、高速に新しい道路地図データ(更新地図データ)を生成することができるといった利点がある。
即ち、従来の地図データ構造によれば、複数層に同一道路の情報が重複記述されているため、差分地図データが示す道路網の差分情報を旧バージョンの地図データに反映させて更新地図データを生成するに際しては、差分地図データに記された差分情報を解釈し、この差分情報を各層に対応した差分情報に変換する必要があった。一方、本実施例によれば、層毎に独立したデータ更新を行うことができるので、このような変換作業をしなくても済む。また、本実施例によれば、道路網の重複記述が抑えられているので、従来のように複数層に対し、同じような更新処理を重複して行わなくて済む。従って、本実施例の地図データ構造によれば、高速に区画データに区画差分データを適用して、更新地図データを生成することができるのである。
本実施例の情報提供システム1では、このような地図データ構造を採用することにより、携帯装置30から車載装置50に差分地図データを提供する場合であっても、車載装置50にて、この差分地図データの情報を基本地図データに反映させた更新地図データを高速に生成することができるようにしている。換言すれば、車載装置50では、区画差分データを蓄積せずに、必要に応じて逐次携帯装置30から区画差分データを取得しても、区画データに区画差分データを適用して、高速に各区画の更新地図データを生成し、この更新地図データに基づいた処理を実行できるようにしている。
続いて、サーバ装置10の制御ユニット11が、通信ユニット17を通じて携帯装置30から要求信号を受信したときに実行する要求受付処理の詳細を、図7を用いて説明する。
サーバ装置10の制御ユニット11は、通信ユニット17を介して携帯装置30から要求信号を受信すると、受信した要求信号が配信リスト要求信号であるか否かを判断する(S110)。そして、受信した要求信号が、配信リスト要求信号であると判断すると(S110でYes)、サーバ装置10から配信可能な各区画の区画差分データについての最新のバージョン番号を記した配信リストを、要求元の携帯装置30に通信ユニット17を通じて送信する(S120)。その後、当該要求受付処理を終了する。尚、配信リストは、区画毎に、空データではない区画差分データの最新バージョン番号が記された構成にされる。
一方、制御ユニット11は、受信した要求信号が配信リスト要求信号ではないと判断すると(S110でNo)、当該要求信号が地図要求信号であるか否かを判断する(S130)。そして、受信した要求信号が地図要求信号であると判断すると(S130でYes)、当該地図要求信号により区画差分データを要求された区画毎に、当該区画の区画差分データの一群であって、地図要求元の携帯装置30が所有していないバージョンの最も古いものから最新バージョンまでの各バージョンの区画差分データを、地図要求元の携帯装置30に送信する(S140)。その後、要求受付処理を終了する。尚、地図要求信号には、区画差分データを要求する区画毎に、当該区画の識別情報と、地図要求元が保持する区画差分データのバージョン番号とが記される。
この他、制御ユニット11は、受信した要求信号が地図要求信号でもないと判断すると(S130でNo)、受信した要求信号に対応したその他の処理を実行し(S150)、当該要求受付処理を終了する。
一方、携帯装置30の制御ユニット31は、自装置の記憶ユニット33に保持する差分地図データを更新するために、周期的に、図8に示す配信データ取得処理を実行する。
制御ユニット31は、図8に示す配信データ取得処理を開始すると、無線LAN通信ユニット38によるサーバ装置10との通信が可能であるか否かを判断する(S210)。そして、通信可能であると判断すると(S210でYes)、配信リスト要求信号をサーバ装置10に送信し、この要求信号に応答してサーバ装置10から送信されてくる配信リストを受信する(S230)。
尚、携帯装置30は、無線LAN通信ユニット38によるサーバ装置10との通信が可能であるときには、セルラー通信ユニット37を用いずに無線LAN通信ユニット38を用いてサーバ装置10と通信し、無線LAN通信ユニット38によるサーバ装置10との通信が不可能である場合に限って、セルラー通信ユニット37を用いてサーバ装置10と通信する構成にされる。従って、S210で肯定判断した後のS230〜S260では、無線LAN通信ユニット38を用いたサーバ装置10との通信が行われる。
付言すると、無線LAN通信ユニット38による通信を優先するのは、無線LANによる通信料金は、通常無料か低額な月額固定料金である一方、セルラー網による通信料金は、無線LANよりも高額になりがちで、更には、通信量に応じて利用制限が発生する可能性があるためである。
S230での処理を終えると、制御ユニット31は、受信した配信リストと、記憶ユニット33に蓄積されている各区画の区画差分データのバージョン番号とに基づき、サーバ装置10から取得していない未取得の区画及びバージョンの区画差分データが存在するか否かを判断する(S240)。
そして、未取得データが存在すると判断すると(S240でYes)、S250に移行し、未取得の各区画及びバージョンの区画差分データを要求する上述の地図要求信号をサーバ装置10に送信する。この地図要求信号には、要求する区画差分データについての各区画の識別情報及び取得済データのバージョン番号が記される。その後、制御ユニット31は、サーバ装置10から送信されてくる上記未取得の各区画及びバージョンの区画差分データを受信し、受信した各区画差分データを記憶ユニット33に保存する(S260)。その後、当該配信データ取得処理を終了する。
尚、無線LANによる通信開始後、当該無線LANによる通信が不可能な状態に変化した場合、制御ユニット31は、無線LAN通信ユニット38による通信から、セルラー通信ユニット37による通信に変更してサーバ装置10との通信を試みることなく、その時点で、S260の処理を止めて、当該配信データ取得処理を終了する。一方、未取得データが存在しないと判断すると(S240でNo)、S250,S260をスキップして当該配信データ取得処理を終了する。
一方、S210において、無線LAN通信ユニット38によるサーバ装置10との通信が不可能であると判断すると(S210でNo)、最後にS230〜S260の処理を実行してから、所定期間が経過したか否かを判断する(S220)。そして、所定期間が経過したと判断すると(S220でYes)、S230〜S260の処理を実行する。これにより、未取得データが存在する場合には、サーバ装置10から該当する区画差分データの一群を、セルラー通信ユニット37を通じて取得し、これら各区画差分データを記憶ユニット33に保存する(S260)。その後、当該配信データ取得処理を終了する。
尚、S220で肯定判断した場合には、無線LANよりも通信料金が高額になりがちなセルラー網を通じた通信によりサーバ装置10から区画差分データを取得することになるので、上記所定期間としては、長めの期間(例えば数ヶ月等)を設定することができる。具体的な期間については、携帯装置30の設計者が定めることができる。
この他、制御ユニット31は、所定期間が経過していないと判断すると(S220でNo)、S270に移行し、図9に示す行動推定取得処理を実行する。これによって、ユーザのスケジュールから推定される将来の移動ルートの周辺地域における未取得の区画差分データの一群をサーバ装置10からセルラー網を通じて取得し、当該配信データ取得処理を終了する。
具体的に行動推定取得処理を開始すると、制御ユニット31は、携帯装置30が有するユーザのスケジュールデータを参照し、ユーザの移動予定があるか否かを判断する(S310)。そして、移動予定がないと判断すると(S310でNo)、当該行動推定取得処理を終了する。
一方、移動予定があると判断すると(S310でYes)、スケジュールデータに登録されているユーザの移動予定の内、現在時刻から移動開始時刻までの残り時間が最短の移動予定についての当該移動開始時刻までの残り時間T1を算出する(S320)。
更に、制御ユニット31は、記憶ユニット33に格納されている通信ログに記された過去の無線LAN通信の履歴を解析して、次に自装置が無線LAN通信可能になるまでの予想待ち時間T2を算出する(S330)。
尚、携帯装置30においては、無線LANに接続された時点(無線LAN通信可能となった時点)から接続が解除された時点(無線LAN通信不可能となった時点)までの通信ログが常に作成され、記憶ユニット33に登録されるものとする。予想待ち時間T2は、例えば、過去において無線LANの接続が解除された時点から無線LANに接続されるまでの平均時間を算出し、この平均時間から、最後に無線LANの接続が解除されてからの経過時間を減算することにより、求めることができる。
S330での処理を終えると、制御ユニット31は、移動開始時刻までの残り時間T1から予想待ち時間T2を減算した時間としての移動開始時刻までの無線LAN通信によるデータ取得可能時間T1−T2が、所定の余裕量C未満であるか否かを判断する。余裕量Cは、無線LAN通信によってサーバ装置10から未取得の区画差分データを取得するのに要する時間等を考慮して、設計者が、ゼロ以上の値で定めることができる。
そして、データ取得可能時間T1−T2が所定の余裕量未満であると判断すると(S340でYes)、S350〜S380の処理を実行することで、セルラー網を通じてサーバ装置10から上記移動予定に従うユーザの移動に伴って必要となると予想される区画差分データであって、サーバ装置10から未取得の区画差分データを取得する。一方、データ取得可能時間T1−T2が所定の余裕量以上であると判断すると(S340でNo)、上述したS230〜S260の処理によって該当区画差分データを取得可能であるとみなして、S350〜S380の処理を実行せずに、当該行動推定取得処理を終了する。
具体的に、S350に移行すると、制御ユニット31は、スケジュールデータに登録されている移動開始時刻までの残り時間が最短の移動予定についての出発地及び目的地の情報に基づいて、経路探索を行い、出発地から目的地までの移動ルートを推定する。
その後、移動ルートの周辺地域に該当する各区画について最新バージョンまでの区画差分データをサーバ装置10から取得しているか否かを判断することにより、移動ルートの周辺地域についての未取得の区画差分データが存在するか否かを判断する(S360)。
ここでは、最後に無線LAN通信したときに取得した配信リスト(S230)に基づいて上記判断を行ってもよいし、配信リスト要求信号を、セルラー通信ユニット37を通じてサーバ装置10に送信して配信リストをサーバ装置10から取得し、取得した最新の配信リストに基づいて上記判断を行ってもよい。移動ルートの周辺地域としては、当該移動ルートを基準として所定距離以内の地域を定めることができる。付言すれば、移動ルートに従う道路地図表示等において区画差分データが必要な区画を、移動ルートの周辺地域に該当する区画として上記判断を行うことができる。
そして、未取得の区画差分データが存在しないと判断すると(S360でNo)、当該行動推定取得処理を終了し、未取得の区画差分データが存在すると判断すると(S360でYes)、未取得の各区画及びバージョンの区画差分データを要求する地図要求信号をサーバ装置10に送信し(S370)、サーバ装置10から送信されてくる上記未取得の各区画及びバージョンの区画差分データを受信して、受信した各区画差分データを記憶ユニット33に保存する(S380)。その後、当該配信データ取得処理を終了する。尚、S370,S380の実行過程においてサーバ装置10との通信が不可能になった場合には、区画差分データの取得を完了しないまま、当該行動推定取得処理を終了すればよい。
続いて、携帯装置30の制御ユニット31が、サーバ装置10から受信した区画差分データを車載装置50に提供するために実行する受信データ提供処理の詳細を、図10を用いて説明する。制御ユニット31は、図10に示す処理を繰り返し実行することにより、車載装置50に対し、自装置が保持する各区画及びバージョンの区画差分データを提供する。
受信データ提供処理を開始すると、制御ユニット31は、車載装置50から近距離通信ユニット39を通じて地図要求信号を受信するまで待機し、地図要求信号を受信すると(S410でYes)、車載装置50から要求されたデータが全て記憶ユニット33に格納されているか否かを判断する(S420)。
具体的に、S420では、車載装置50から要求された各区画の区画差分データについて最新バージョンまでの区画差分データがあるか否かを判断する。最新バージョンまでの区画差分データがあるか否かについては、S230等でサーバ装置10から取得した配信リストに基づいて判断することができる。保持している配信リストがない場合や古い場合には、最新の配信リストをサーバ装置10から取得してもよい。若しくは、携帯装置30にて保持している区画差分データが最新バージョンであるとみなして、上記判断を行うことも可能である。
そして、車載装置50から要求されたデータが全て記憶ユニット33に格納されていると判断すると(S420でYes)、車載装置50から要求されたデータを、近距離通信ユニット39を通じて、車載装置50に送信し(S430)、当該受信データ提供処理を終了する。
一方、S420で否定判断すると、制御ユニット31は、車載装置50から要求されたデータの内、既に保持しているデータを、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信する一方(S440)、車載装置50から要求されたデータの内、サーバ装置10から未取得の区画差分データを、サーバ装置10から取得して、記憶ユニット33に保存する(S450)。具体的には、該当データを要求する地図要求信号をサーバ装置10に無線LAN通信ユニット38又はセルラー通信ユニット37を通じて送信することにより、サーバ装置10から上記未取得の区画差分データを取得する。
そして、サーバ装置10から上記区画差分データを取得すると、取得した区画差分データを、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信し(S460)、当該受信データ提供処理を終了する。
続いて、携帯装置30の制御ユニット31が実行する処理であって、並列実行される他のタスクからの読出要求に応じて、道路地図データを構成する区画データ及び区画差分データを読出要求元に提供する読出制御処理について、図11を用いて説明する。制御ユニット31は、図11に示す読出制御処理を繰り返し実行する。
読出制御処理を開始すると、制御ユニット31は、自装置内の他のタスクから読出要求が発せられるまで待機し(S510)、読出要求が発せられると(S510でYes)、読出要求元から要求された各区画の区画差分データを、自装置の記憶ユニット33から読み出す(S520)。S520では、記憶ユニット33が保持する範囲内で最新バージョンまでの区画差分データを記憶ユニット33から読み出すだけであってもよいが、受信データ提供処理(図10)と同様に、サーバ装置10から未取得のバージョンの区画差分データを無線LAN通信ユニット38又はセルラー通信ユニット37を通じて取得してもよい。この場合には、取得した区画差分データを記憶ユニット33に保存する。
S520の処理と併せて、制御ユニット31は、読出要求元から要求された各区画の区画データを、自装置の記憶ユニット33から読み出す(S540)。
その後、制御ユニット31は、区画毎に、S520,S540で読み出した区画データと各バージョンの区画差分データとをマージ(結合)処理して、区画毎の更新地図データを生成する(S550)。本実施例によれば、区画データ及び区画差分データが道路格(層)毎のデータに細分化されているため、まずは、道路格毎に、区画データに含まれる該当層データと、各バージョンの区画差分データに含まれる該当層差分データとをマージ処理して、層データに対して新規道路網の情報を反映させたデータを生成する。そして、生成した当該道路格毎のデータをマージ処理することにより、該当区画における全道路格の道路網の情報を反映させた更新地図データを生成する。
このようにしてS550での処理を終えると、制御ユニット31は、上記生成した区画毎の更新地図データを、読出要求元に提供して(S560)、当該読出制御処理を終了する。本実施例の携帯装置30によれば、このような手順により、要求された各区画の区画データ及び最新バージョンまでの区画差分データを、更新地図データの形態で読出要求元に提供する。但し、要求された各区画の区画データ及び最新バージョンまでの区画差分データをマージ処理せずに、夫々を独立したデータとして、読出要求元に提供してもよい。この場合には、読出要求元にて必要に応じてマージ処理を行うことになる。
尚、読出要求元のタスクとしては、図13に示すように、道路地図データに基づいた処理を実行するものであって、ユーザの現在位置周辺の道路地図や、ユーザにより指定された地域周辺の道路地図を、表示ユニット35を通じて表示出力する地図表示処理を実行するタスクや、ユーザから指定された出発地から目的地までの経路を探索して当該経路を表示ユニット35に表示出力する経路探索表示処理を実行するタスク等を一例に挙げることができる。
続いて、車載装置50の制御ユニット51が実行する読出制御処理を、図12を用いて説明する。制御ユニット51は、この読出制御処理を実行することにより、並列実行される他のタスクからの読出要求に応じて、道路地図データを構成する区画データ及び区画差分データを読出要求元のタスクに提供し、この際には、自装置の記憶ユニット53に登録されていない不足データである区画差分データを、近距離通信により携帯装置30から取得する。制御ユニット51は、この読出制御処理を繰り返し実行する。
図12に示す読出制御処理を開始すると、制御ユニット51は、自装置内で実行される他のタスクから読出要求が発せられるまで待機する(S610)。そして、読出要求が発せられると(S610でYes)、読出要求元から要求された各区画についての区画データを、自装置の記憶ユニット53から読み出す(S620)。
また、S620の処理と併せて、読出要求元から要求された各区画についての最新バージョンまでの区画差分データを、携帯装置30から近距離通信ユニット59を通じて取得する(S640)。具体的には、読出要求元から要求された各区画の最新バージョンまでの区画差分データを要求する地図要求信号を、近距離通信ユニット59を通じて携帯装置30に送信することで、携帯装置30にS420〜S460の処理を実行させて、携帯装置30から該当する区画差分データの一群を近距離通信により取得する。
但し、本実施例の車載装置50では、携帯装置30から取得した区画差分データの一群を、図14に示すようにRAM51Bのキャッシュエリアに一時記憶するが、これを記憶ユニット53に保存することはしない。
付言すると、S640では、読出要求元から要求された各区画の区画差分データの内、RAM51Bのキャッシュエリアに一時記憶されている区画差分データについては、携帯装置30から取得せずに、RAM51Bのキャッシュエリアから読み出す。このようにして、本実施例では、区画差分データを記憶するための領域を記憶ユニット53内に確保しなくても済むように、車載装置50を構成する一方、読出要求に対する応答性が劣化するのを抑えるようにしている。
尚、区画差分データを記憶ユニット53に記憶しない車載装置50の構成によれば、携帯装置30と近距離通信可能な状態にない場合、携帯装置30から区画差分データを取得することができない。この場合には、読出要求元から要求された各区画の区画差分データの内、キャッシュエリアから取得可能な区画差分データのみを取得して、S640での処理を終える。
また、S640での処理を終えると制御ユニット51は、区画毎に、S620,S640で読み出した区画データと各バージョンの区画差分データとをマージ処理して、区画毎の更新地図データを生成する(S650)。マージ処理の内容は、S550と同じである。そして、生成した区画毎の更新地図データを、読出要求元に提供して(S660)、当該読出制御処理を終了する。本実施例の車載装置50によれば、このような手順により、要求された各区画の区画データ及び最新バージョンまでの区画差分データを、更新地図データの形態で読出要求元に提供する。但し、携帯装置30と同様、要求された各区画の区画データ及び最新バージョンまでの区画差分データの夫々を、マージ処理せずに、独立したデータとして、読出要求元に提供することも可能である。
車載装置50における読出要求元のタスクとしては、図13及び図14に示すように、道路地図データに基づいた処理を実行するものであって、ユーザの現在位置周辺の道路地図や、ユーザにより指定された地域周辺の道路地図を、表示ユニット55を通じて表示出力する地図表示処理を実行するタスクや、ユーザから指定された出発地から目的地までの経路を探索して表示ユニット55を通じて当該経路を表示出力する経路探索表示処理を実行するタスクや、現在位置に応じた目的地までの経路案内を、表示ユニット55を通じた画像表示や音声出力により行う経路案内処理を実行するタスク等を挙げることができる。
また、車載装置50の制御ユニット51では、CPU51Aがプログラムに従ってこのような地図表示処理、経路探索表示処理、経路案内処理、及び、読取制御処理等を実行する一方、RAM51Bのキャッシュエリアに蓄積された不要データを破棄するキャッシュ管理処理を実行し、キャッシュエリアに蓄積された区画差分データの一群の内、読出要求頻度の低い区画差分データを破棄する。読出要求頻度の低い区画差分データとしては、所定回連続して、読出要求の対象とならなかった区画差分データを一例に挙げることができる。
以上、本実施例の情報提供システム1の構成について説明したが、本実施例によれば、互いに近距離無線通信可能な近距離通信ユニットを備える複数の通信装置としての携帯装置30及び車載装置50の夫々が、共通様式の道路地図データを用いて、ユーザ向けの各種処理(地図表示処理等)を実行するようにシステムを構成している。従って、サーバ装置10と広域ネットワークを介して通信可能な広域通信装置としての携帯装置30が、サーバ装置10から取得した区画差分データを車載装置50に提供するような行為が、テザリングに類する行為として規制されるのを抑えることができる。
また、このような効果が得られることから、サーバ装置10から配信される差分地図データを利用できるようにするために、車載装置50に対してサーバ装置10と通信可能な広域通信用の通信モジュールを搭載する必要がなく、ユーザは、複数回線の契約を通信事業者と交わさなくても、車載装置50にて新しい道路網の情報を利用することができる。
また、本実施例では、携帯装置30に経路案内等の機能が設けられていない場合でも、携帯装置30が保持する差分地図データに基づいて、携帯装置30では実現することができない経路案内等の機能を車載装置50にて実現することができ、差分地図データを有意義に利用することができて、利便性の高い情報提供システム1をユーザに提供することができる。尚、上記実施例としては、携帯装置30が地図表示処理及び経路探索表示処理を実行し、車載装置50が地図表示処理、経路探索表示処理及び経路案内処理を実行する例を説明したが、携帯装置30が経路探索表示処理を実行しない例なども考えられる。
また、本実施例によれば、車載装置50が読出要求の度に、要求された自装置にて不足している区画差分データを携帯装置30から近距離通信により取得するため、車載装置50では、差分地図データを保存しておくための領域を、記憶ユニット53内に確保しておく必要がないといった利点がある。
特に、本実施例によれば、基本地図データの構成部品である区画毎の区画データの夫々、及び、差分地図データの構成部品である区画及びバージョン毎の区画差分データの夫々が、その区画の道路網を道路格により階層表現したデータとして構成されているので、車載装置50が、区画及びバージョン毎の区画差分データを、読出要求の度に携帯装置30から取得して、基本地図データの構成部品である区画毎の区画データとマージ処理する手法を採用しても、高速に区画毎の更新地図データを生成することができる。
また、本実施例によれば、読出要求により取得した区画差分データを一時的にキャッシュするため、読出要求頻度の高い区画差分データを、毎回携帯装置30から近距離通信により取得するよりも、読出要求に対する応答性を良好なものとすることができる。また、本実施例によれば、所定回以上連続して読出要求の対象にならなかった区画差分データ等の所定条件を満足する読出頻度の低い区画差分データをキャッシュエリアから破棄するので、キャッシュエリアとして確保すべき領域を適切に抑えることができる。
また、本実施例によれば、携帯装置30が通信料金体系の異なる複数の広域通信手段として、セルラー通信ユニット37及び無線LAN通信ユニット38を備えるが、通信料金の安い(又は無料である)無線LAN通信ユニット38を優先的に用いて、区画差分データをサーバ装置10から取得するので、ユーザにとって便利なシステムを構築することができる。
この他、本実施例によれば、携帯装置30が、記憶ユニット33において記憶するユーザのスケジュールデータに基づき、ユーザの将来における行動を推定し、ユーザが近い将来において移動する予定がある場合には(S340でYes)、その移動ルートを推定して(S350)、無線LAN通信不可能な状態であっても、当該移動ルートに従う経路表示/案内等にて利用され得る区画差分データのうちの未取得データを、サーバ装置10から事前に取得する。
従って、本実施例によれば、無線LAN通信を優先的に行いつつも、必要に応じて適切にセルラー網を通じて最新の区画差分データを取得することができ、ユーザに対し適切な道路情報を効率的に提供することができる。
また、上記実施例では、携帯装置30から取得した区画差分データを車載装置50の記憶ユニット53に保存しないようにしたが、携帯装置30から取得した区画差分データを記憶ユニット53に保存する実施形態も、変形例として考えられる。
この変形例によれば、記憶ユニット53において区画差分データを蓄積する領域を確保する必要があるものの、車載装置50では、携帯装置30と近距離通信可能な状態になくても、自装置の記憶ユニット53に蓄積された区画差分データを読み出すことで、区画差分データに基づいた新しい道路網の情報を考慮した処理を実行することができるといった利点がある。
このような手法を採用する場合、車載装置50は、S640において次の処理を実行する構成にされればよい。即ち、車載装置50は、読出要求元から要求された各区画の最新バージョンまでの区画差分データの内、自装置にて記憶されているデータを、その記憶領域から読み出し、自装置において記憶されていないデータに限って、これを携帯装置30から近距離通信ユニット59を通じて取得するように構成されればよい。また、携帯装置30から取得した区画差分データについては、記憶ユニット53に保存する処理をS640において併せて実行するように、車載装置50は構成されればよい。
尚、本実施例において、携帯装置30の制御ユニット31が実行する配信データ取得処理、行動推定取得処理(S270)及びS450の処理は、配信データ取得手段によって実現される処理の一例に対応し、車載装置50の制御ユニット51が実行するS640の処理(図12参照)は、不足データ取得手段によって実現される処理の一例に対応する。
[第二実施例]
上述した第一実施例によれば、携帯装置30及び車載装置50の両者が、地図表示処理及び経路探索表示処理を実行可能な構成にされるが、携帯装置30の表示ユニット35及び車載装置50の表示ユニット55の両者に、同じ情報を表示するメリットがあまりないケースでは、携帯装置30及び車載装置50の両者で分担して、地図表示処理及び経路探索表示処理を実行するように、携帯装置30及び車載装置50は構成されてもよい。
例えば、携帯装置30では、地図表示処理に係る処理として、図13括弧内に示すように、車載装置50の表示ユニット55を通じて道路地図を表示するための地図画像を生成する処理を実行し、車載装置50では、地図表示処理に係る処理として、携帯装置30から近距離通信により受信した地図画像を表示ユニット55に表示する処理を実行してもよい。
具体的に、携帯装置30の制御ユニット31は、位置検出ユニット36により検出された現在位置周辺、又は、入力ユニット34若しくは入力ユニット54を通じてユーザから指定された地域周辺の道路地図を、ユーザから指定された縮尺で表示ユニット55に表示するための地図画像データを生成して、これを、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信することができる。一方、車載装置50の制御ユニット51は、近距離通信ユニット59を通じて携帯装置30から受信した地図画像データに基づいて、該当する道路地図を表示ユニット55に表示することができる。
この他、携帯装置30では、経路探索表示処理に係る処理として、図13括弧内に示すように、ユーザから指定された出発地から目的地までの経路を探索する処理を実行し、車載装置50では、経路探索表示処理に係る処理として、携帯装置30により探索された経路の情報を近距離通信により携帯装置30から受信し、この経路の情報に基づき、出発地から目的地までの経路を道路地図上に重ねて表示する処理を実行してもよい。
具体的に、携帯装置30の制御ユニット31は、入力ユニット34若しくは入力ユニット54を通じてユーザから指定された出発地から目的地までの経路を探索することによって、出発地から目的地までの経路を構成するリンク列の情報を生成し、このリンク列の情報を、上記探索された経路の情報として近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信することができる。一方、車載装置50の制御ユニット51は、近距離通信ユニット59を通じて携帯装置30から受信したリンク列の情報と、道路地図データとに基づき、出発地から目的地までの経路を道路地図上に重ねて画像表示することができる。
このように道路地図データに基づくユーザ向けの機能を実現するための処理(地図表示処理や経路探索表示処理等)を、携帯装置30及び車載装置50で分担して実行すれば、各装置での処理負荷を抑えることができる。
この他、車載装置50においては、携帯装置30のように携帯性を確保するために小型化や軽量化を行う必要がないので、携帯装置30よりも大型の液晶ディスプレイ等の高機能な出力デバイスが設置されるケースが多い。従って、本実施例のように、携帯装置30において、ユーザ向けの情報を生成して、生成した情報を車載装置50の表示ユニット55を用いてユーザに向けて出力すれば、ユーザに対して分かり易く位置情報や道路情報を提供することができる。
念のため言及すると、上述した第二実施例の情報提供システム1は、上述した点を除いて、基本的に第一実施例の情報提供システム1と同一構成にされる。
[第三実施例]
上記第一及び第二実施例としては、携帯装置30の記憶ユニット33に、基本地図データ及びサーバ装置10から取得された差分地図データが格納され、車載装置50の記憶ユニット53には、基本地図データが格納される情報提供システム1を開示したが、第三実施例の情報提供システム1によれば、図15に示すように、携帯装置30の記憶ユニット33には、基本地図データ及び差分地図データの内、差分地図データのみが格納され、車載装置50の記憶ユニット53には、基本地図データのみが格納される。
このように構成された第三実施例の情報提供システム1によれば、図11のS540で他の例として示したように、携帯装置30の制御ユニット31は、読出要求元から要求された各区画の区画データ(基本地図データの要素データ)を、自装置の記憶ユニット33ではなく、車載装置50から近距離通信ユニット39を通じて取得する(S540)。具体的には、読出要求元から要求された各区画の区画データを要求する地図要求信号を、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信して、車載装置50から該当する区画データの一群を近距離通信により取得する。一方、車載装置50の制御ユニット51は、携帯装置30から近距離通信により地図要求信号を受信すると、要求された各区画の区画データを自装置の記憶ユニット53から読み出して、これを、近距離通信ユニット59を通じて携帯装置30に送信するように構成にされる。
このような携帯装置30及び車載装置50の構成を採用して、携帯装置30では、基本地図データの要素データである区画データをキャッシュするが、記憶ユニット33に保存することはしないように、情報提供システム1を構成すれば、携帯装置30及び車載装置50の夫々における記憶ユニット33,53の記憶容量を抑えることができるといった利点がある。但し、携帯装置30が車載装置50と近距離通信可能な状態にない場合、制御ユニット31では、読出制御処理、及び、道路地図データが必要な地図表示処理等を実行しないようにする。
尚、上述した第三実施例の情報提供システム1は、上述した点を除いて、基本的に第一及び第二実施例の情報提供システム1と同一構成である。携帯装置30の制御ユニット31が実行するS540の処理は、広域通信装置が備える不足データ取得手段の一例に対応する。
[第四実施例]
続いて、第四実施例の情報提供システム1の構成について説明する。但し、本実施例の情報提供システム1は、車載装置50が携帯装置30から受信した区画差分データを記憶ユニット53に保存する構成にされており、読出要求の都度、区画差分データを携帯装置30から取得するものではない点で第一実施例とは異なる一方、他の点においては基本的に第一実施例の情報提供システム1と同一である。従って、以下では、第四実施例の説明として、携帯装置30の制御ユニット31が図10に代えて実行する受信データ提供処理(図16参照)、及び、車載装置50の制御ユニット51が実行する受信保存処理(図16参照)及び読出制御処理(図12参照)の詳細を選択的に説明する。
本実施例の制御ユニット31は、図10に示す受信データ提供処理に代えて、図16左図に示す受信データ提供処理を、車載装置50と近距離通信可能な状態において繰り返し実行する。そして、車載装置50に未提供の区画差分データが存在する場合には(S710でYes)、当該未提供の区画差分データを、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信することにより、当該区画差分データを、車載装置50に提供する(S720)。
車載装置50に未提供の区画差分データが存在するか否かの判断は、車載装置50に提供した区画差分データのリストを、通信ログとして記憶ユニット33に記憶しておき、このリストと記憶ユニット33に保存されている区画差分データとを照合することにより実現することができる。この他、制御ユニット31は、車載装置50が保持している区画差分データのリストを近距離通信により車載装置50から取得し、そのリストと記憶ユニット33に保存されている区画差分データとを照合することにより、車載装置50に未提供の区画差分データが存在するか否かを判断してもよい。尚、未提供データは、配信データ取得処理によりサーバ装置10から記憶ユニット33に新規の区画差分データが登録されることにより発生する。
一方、本実施例の制御ユニット51は、図16右図に示す受信保存処理を、携帯装置30と近距離通信可能な状態において繰り返し実行し、近距離通信ユニット59を通じて携帯装置30から区画差分データを受信する度に(S810でYes)、受信した区画差分データを自装置の記憶ユニット53に保存する(S820)。
そして、本実施例の制御ユニット51は、図12のS640で他の例として示したように、読出制御処理を開始すると、S640において、読出要求元から要求された各区画の区画差分データ(差分地図データの要素データ)を、携帯装置30から取得するのではなく、自装置の記憶ユニット53から読み出すように動作する。この際、携帯装置30から区画差分データを取得することはしない。
本実施例によれば、記憶ユニット53に区画差分データを保持するための領域が必要となるものの、車載装置50では、携帯装置30と近距離通信可能な状態にない場合でも、区画差分データに基づいた鮮度の高い道路情報をユーザに提供することができる。
尚、本実施例において車載装置50の制御ユニット51が実行する受信保存処理は、不足データ取得手段によって実現される処理の一例に対応する。
また、以上においては、携帯装置30の制御ユニット31が車載装置50と近距離通信可能な状態において繰り返し受信データ提供処理を実行する旨を述べたが、制御ユニット31は、車載装置50と近距離通信可能に接続される度に、一度だけ上記受信データ提供処理を実行する構成にされても構わない。
但し、受信データ提供処理の実行頻度が少ない場合には、一度に大量の区画差分データを近距離通信により車載装置50に提供する必要が生じる可能性もあるため、区画差分データの車載装置50への提供に際しては、提供するデータに優先順位を設けてもよい。
[第五実施例]
続いて、第五実施例の情報提供システム1について説明する。但し、本実施例の情報提供システム1は、携帯装置30の制御ユニット31が、図16に示す受信データ提供処理に代えて図17に示す受信データ提供処理を実行する点で、第四実施例と異なる一方、他の点では、基本的に第四実施例と同一構成にされている。従って、以下では、制御ユニット31が実行する図17に示す受信データ提供処理の詳細を選択的に説明する。
携帯装置30の制御ユニット31は、図17に示す受信データ提供処理を開始すると、車載装置50に未提供の区画差分データが存在するか否かを判断し(S710)、未提供の区画差分データが存在すると判断すると(S710でYes)、第四実施例のS720に対応する処理として、S721〜S727の処理を実行することにより、未提供の区画差分データの一群を、所定の順序で、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信する。
具体的に、S710で肯定判断すると、制御ユニット31は、位置検出ユニット36から得られる自装置の現在位置を基準位置に設定して(S721)、車載装置50に対して提供する区画差分データの区画範囲であるデータ提供範囲を、基準位置周辺の予め定められた最小範囲に設定する(S722)。例えば、基準位置から予め定められた半径以内の地域をデータ提供範囲として設定することにより、当該地域に一部でも存在する各区画の区画差分データを車載装置50に提供する対象の区画差分データとして設定する。
その後、データ提供範囲に該当する区画の区画差分データの一群に、車載装置50に対して未提供の区画差分データが存在するか否かを判断する(S723)。未提供の区画差分データが存在するか否かの判断は、S710と同様の手法で行うことができる。
そして、未提供の区画差分データが存在しないと判断すると(S723でNo)、S726に移行する。一方、未提供の区画差分データが存在すると判断すると(S723でYes)、制御ユニット31は、S724に移行して、未提供の区画差分データの一群を、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に提供した後、S726に移行する。
S726では、上記データ提供範囲を、一段階拡大するように設定変更する。例えば、現在データ提供範囲として設定されている基準位置を中心とした所定半径の地域よりも所定量長い半径の地域を、新たなデータ提供範囲に設定する。
S726での処理を終えると、制御ユニット31は、車載装置50に未提供の区画差分データを全て車載装置50に提供したか否かを判断し(S727)、提供していないと判断すると(S727でNo)、S723に移行し、設定変更された新たなデータ提供範囲に該当する区画の区画差分データの一群に、車載装置50に対して未提供の区画差分データが存在するか否かを判断し、未提供の区画差分データが存在しない場合には(S723でNo)、データ提供範囲を一段階拡大するように設定変更する(S726)。
一方、未提供の区画差分データが存在する場合には(S723でYes)、その未提供の区画差分データの一群を車載装置50に提供した後(S724)、データ提供範囲を一段階拡大するように設定変更する(S726)。そして、未提供の区画差分データを全て車載装置50に提供したと判断すると(S727でYes)、制御ユニット31は、当該受信データ提供処理を終了する。
本実施例では、このようにしてデータ提供範囲を段階的に拡大して、車載装置50に対して未提供の区画差分データを、優先順位の高い地域としての携帯装置30及び車載装置50の現在位置に近い地域に属する区画の区画差分データから順に車載装置50に近距離通信ユニット39を通じて送信する。
従って、本実施例によれば、車載装置50に対して未提供の区画差分データが溜まっている状況で、携帯装置30と車載装置50とが近距離通信可能な状態となって、大量の区画差分データを携帯装置30から車載装置50に提供する必要が生じても、車載装置50において必要性の高い現在位置に近い区画差分データから迅速に、これを車載装置50に提供することができて、車載装置50では、携帯装置30と近距離通信可能な状態になった直後から、新しいバージョンの区画差分データに基づく適切な道路情報等をユーザに提供することができる。
ところで、第五実施例の変形例としては、携帯装置30及び車載装置50が車両と共に高速に移動している場合を考慮して、受信データ提供処理においてS725に示す処理を実行するように、携帯装置30を構成する例が考えられる。
この例によれば、携帯装置30の制御ユニット31は、S723で否定判断するか、S724での処理を終えると、S726ではなく、S725に移行して、車両の移動量が所定値以上であるか否かを判断する。具体的には、現在設定されている基準位置と、位置検出ユニット36から得られる現在位置との距離間隔が所定値以上であるか否かを判断する。そして、車両の移動量が所定量未満である場合には(S725でNo)、S726に移行し、車両の移動量が所定量以上である場合には(S725でYes)、S721に移行して、基準位置を現在位置に更新すると共に(S721)、データ提供範囲を、更新後の基準位置周辺の予め定められた最小範囲に設定して(S722)、S723以降の処理を実行する。この変形例によれば、車両が高速移動している場合でも、その移動に合わせて、現在位置周辺の区画差分データから優先的に、これを車載装置50に提供することができる。
尚、携帯装置30によるS721〜S727の処理によって送信されてくる区画差分データを受信して保存する車載装置50での受信保存処理(S810,S820)は、優先順位の高い区画の順に道路地図データの構成部品である要素データを取得する不足データ取得手段によって実現される処理の一例に対応する。
[第六実施例]
続いて、第六実施例の情報提供システム1について説明する。但し、本実施例の情報提供システム1は、車載装置50の制御ユニット51が、読出要求に従う区画差分データの一群を自装置の記憶ユニット53から取得する構成にされている点、及び、図18に示す取得保存処理を繰り返し実行することにより、携帯装置30から区画差分データを取得して記憶ユニット53に蓄積する構成にされている点を除いて、基本的に第一実施例の情報提供システム1と同一構成にされたものである。従って、以下では、車載装置50の制御ユニット51が繰り返し実行する取得保存処理の詳細を選択的に説明する。
本実施例では、車載装置50が、能動的に携帯装置30から区画差分データを取得する形態で、第五実施例と同様に、優先順位の高い地域としての現在位置に近い地域に属する区画の区画差分データから順に近距離通信ユニット59を通じて区画差分データを取得する。このような動作を、上記取得保存処理の実行により実現する。
具体的に、取得保存処理を開始すると、制御ユニット51は、携帯装置30から未取得の区画差分データが存在するか否かを判断し(S910)、未取得の区画差分データが存在すると判断すると(S910でYes)、S921〜S927の処理を実行することにより、未取得の区画差分データの一群を、現在位置に近い地域に属する区画の区画差分データから順に、近距離通信ユニット59を通じて携帯装置30から取得する。S910での判断は、近距離通信により携帯装置30から、当該携帯装置30が保持する区画差分データのリストを取得し、このリストと記憶ユニット53が記憶する区画差分データとを照合することにより実現することができる。
S921〜S927の処理は、図17に示すS721〜S727での処理と類似しているので、これについて簡単に説明するが、S921に移行すると、制御ユニット51は、位置検出ユニット56から得られる自装置の現在位置を基準位置に設定し、続くS922で、携帯装置30から取得する区画差分データの区画範囲であるデータ取得範囲を、基準位置周辺の予め定められた最小範囲に設定する。
その後、データ取得範囲に該当する区画の区画差分データの一群に、携帯装置30から未取得の区画差分データが存在するか否かを判断し(S923)、否定判断すると(S923でNo)、S926に移行する。一方、肯定判断すると(S923でYes)、S924に移行し、地図要求信号を、近距離通信ユニット59を通じて携帯装置30に送信することにより、データ取得範囲において携帯装置30から未取得の区画差分データの一群を取得し、これを記憶ユニット53に保存した後、S926に移行する。
そして、S926では、上記データ取得範囲を、一段階拡大するように設定変更する。その後、制御ユニット51は、携帯装置30から未取得の区画差分データを全て携帯装置30から取得したか否かを判断し(S927)、否定判断すると(S927でNo)、S923に移行し、設定変更された新たなデータ取得範囲に基づく処理を実行する。一方、肯定判断すると(S927でYes)、当該取得保存処理を終了する。
本実施例では、このようにしてデータ取得範囲を段階的に拡大して、携帯装置30から未取得の区画差分データを、現在位置に近い地域に属する区画の区画差分データから順に近距離通信ユニット59を通じて取得する。これにより第五実施例と同様に効果を得る。
第六実施例の変形例としては、第五実施例と同様に、携帯装置30及び車載装置50が車両と共に高速に移動している場合を考慮して、S923で否定判断するか、S924での処理を終えると、S926ではなく、S925に移行して、車両の移動量が所定値以上であるか否かを判断するように車載装置50を構成する例が考えられる。
また、第六実施例では、携帯装置30から未取得の区画差分データを、現在位置に近い地域の区画差分データから優先的に取得するようにしたが、車載装置50において案内経路が設定されている場合には、その案内経路に沿う区画の区画差分データから優先的に取得する例が考えられる。
この他、車載装置50が経路探索を行うような状況下では、経路探索において必要になる区画差分データの順序で、携帯装置30から未取得の区画差分データを取得する例も考えられる。また、区画単位で優先順位を付けて、区画差分データを取得するだけでなく、道路格単位で優先順位を付けて、区画差分データにおける道路格(層)毎の層差分データを個別に携帯装置30から取得する例も考えられる。
尚、車載装置50の制御ユニット51によるS921〜S927の処理は、優先順位の高い区画の順に道路地図データの構成部品である要素データを取得する不足データ取得手段によって実現される処理の一例に対応する。
[第七実施例]
続いて、第七実施例の情報提供システム1について説明する。但し、第七実施例の情報提供システム1は、携帯装置30の制御ユニット31が実行する読出制御処理が、第一実施例とは異なる程度である。このため、以下では、読出制御処理の詳細を、図19を用いて選択的に説明し、他の説明を省略する。
制御ユニット31は、図19に示す読出制御処理を繰り返し実行する。読出制御処理を開始すると、自装置内の他のタスクから読出要求が発せられるまで待機する(S1010)。そして、読出要求が発せられると(S1010でYes)、読出要求元から要求された各区画の区画差分データを、自装置の記憶ユニット33から読み出す(S1020)。
更に、上記読み出した区画差分データの中に、車載装置50に対して未提供の区画差分データが存在するか否かを判断する(S1030)。そして、未提供の区画差分データが存在すると判断すると(S1030でYes)、当該未提供の区画差分データを、近距離通信ユニット39を通じて車載装置50に送信する(S1035)。その後、S540〜S560(図11参照)と同様の処理を、S1040〜S1060において実行し、当該読出制御処理を終了する。一方、未提供の区画差分データが存在しないと判断すると(S1030でNo)、S1035の処理をスキップして、S1040以降の処理を実行した後、当該読出制御処理を終了する。
携帯装置30にて読出要求の対象となった区画差分データは、車載装置50においても読出要求の対象となる可能性が高い。このため、本実施例のように、携帯装置30が、自装置内での読出要求に基づく区画差分データの読出時に、車載装置50に対して未提供の区画差分データを、近距離通信により車載装置50に提供する構成を採用すれば、車載装置50からの地図要求に先駆けて必要データを迅速に車載装置50に提供することができる。
[最後に]
以上には、本発明の複数の実施例を説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例によれば、携帯装置30と車載装置50とによる近距離通信の手法として、ブルートゥース通信を採用した例を説明したが、他の近距離通信手法を採用できることは言うまでもない。また、道路地図データについても、上述した例に依らず、種々のデータ構造を採用し得る。
この他、上述した複数の実施例において説明した本発明に特徴的な技術については、矛盾が生じない限り、あらゆる組合せを採用し得る。
1…情報提供システム、10…サーバ装置、11,31,51…制御ユニット、13,33,53…記憶ユニット、17…通信ユニット、30…携帯装置、34,54…入力ユニット、35,55…表示ユニット、36,56…位置検出ユニット、37…セルラー通信ユニット、38…無線LAN通信ユニット、39,59…近距離通信ユニット、50…車載装置、51A…CPU、51B…RAM

Claims (14)

  1. 互いに近距離無線通信可能な狭域通信手段(39,59)を備える複数の通信装置であって、特定地域の道路網を表す基本地図データ及び前記道路網の変化分を表す差分地図データを備える道路地図データに基づいた処理を実行する複数の通信装置(30,50)を備え、
    前記複数の通信装置の一つ(30)は、
    前記差分地図データを配信する外部装置(10)と広域ネットワークを介して通信可能な広域通信手段(37,38)と、
    前記広域通信手段を介して前記外部装置から前記差分地図データを取得する配信データ取得手段(31,S260,S270,S450)と、
    を備えた広域通信装置であり、
    前記基本地図データ及び前記配信データ取得手段により取得された前記差分地図データの構成部品である要素データの夫々は、前記複数の通信装置の少なくとも一つに保存され、
    前記複数の通信装置の夫々は、前記要素データの一群の内、不足データとしての自装置に保存されていない前記要素データの夫々を、この不足データを記憶する前記通信装置から、前記狭域通信手段を介して取得する不足データ取得手段(31,S540,51,S640,S820,S924)を更に備えること
    を特徴とする通信システム。
  2. 互いに近距離無線通信可能な狭域通信手段(39,59)を備える複数の通信装置であって、特定地域の道路網を表す基本地図データ及び前記道路網の変化分を表す差分地図データを備える道路地図データに基づいた処理を実行する複数の通信装置(30,50)を備え、
    前記複数の通信装置の一つ(30)は、
    前記差分地図データを配信する外部装置(10)と広域ネットワークを介して通信可能な広域通信手段(37,38)と、
    前記広域通信手段を介して前記外部装置から前記差分地図データを取得する配信データ取得手段(31,S260,S270,S450)と、
    を備えた広域通信装置であり、
    前記基本地図データ及び前記配信データ取得手段により取得された前記差分地図データの構成部品である要素データの夫々は、前記広域通信装置に保存され、
    前記複数の通信装置の内、前記広域通信装置に該当しない通信装置の夫々は、前記要素データの一群の内、不足データとしての自装置に保存されていない前記要素データの夫々を、この不足データを記憶する前記広域通信装置から、前記狭域通信手段を介して取得する不足データ取得手段(51,S640,S820,S924)を更に備えること
    を特徴とする通信システム。
  3. 前記不足データ取得手段(31,S540,51,S640)は、自装置での前記道路地図データに基づいた前記処理の実行時に発生する読出要求に応じて、当該読出要求にて指定された前記要素データの内、前記不足データに該当する前記要素データの夫々を、前記狭域通信手段を介して取得すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の通信システム。
  4. 前記不足データ取得手段は、前記読出要求に応じて取得した前記不足データを、自装置において一時記憶し、所定条件が満足されると破棄すること
    を特徴とする請求項3記載の通信システム。
  5. 前記不足データ取得手段(51,S640,S820,S924)は、取得した前記不足データを自装置に保存すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の通信システム。
  6. 前記基本地図データ及び前記差分地図データは、前記特定地域を分割して定義される区画毎の前記要素データを備えた構成にされ、
    前記不足データ取得手段(51,S820,S924)は、前記不足データに該当する前記要素データの夫々を、予め定められた優先順位の高い区画の前記要素データから順に取得すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の通信システム。
  7. 前記不足データ取得手段は、前記不足データに該当する前記要素データの夫々を、前記優先順位の高い区画として、現在位置に近い地域に属する区画の前記要素データから順に取得すること
    を特徴とする請求項6記載の通信システム。
  8. 前記通信システムは、前記複数の通信装置として、車載型の通信装置(50)及び携帯型の通信装置(30)を備え、前記携帯型の通信装置を前記広域通信装置として備えるシステムであること
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項記載の通信システム。
  9. 前記通信システムは、前記複数の通信装置により、前記道路地図データに基づくユーザ向けの機能を実現するシステムであり、
    前記複数の通信装置は、前記機能を実現するための処理を分担して実行すること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項記載の通信システム。
  10. 前記通信システムは、前記道路地図データに基づくユーザ向けの情報を生成して、前記生成した情報を、出力デバイスを介してユーザに向けて出力する機能を、前記携帯型の通信装置及び前記車載型の通信装置によって、実現する構成にされ、
    前記携帯型の通信装置は、前記道路地図データに基づき前記ユーザ向けの情報を生成する処理を実行し、
    前記車載型の通信装置は、前記狭域通信手段を介して受信した前記携帯型の通信装置により生成された前記ユーザ向けの情報を、自装置が備える前記出力デバイスを介して出力する処理を実行すること
    を特徴とする請求項8記載の通信システム。
  11. 前記携帯型の通信装置は、前記道路地図データに基づき、ユーザから指定された目的地までの経路を探索し、この探索によって前記目的地までの経路を構成するリンク列の情報を、前記ユーザ向けの情報として生成する処理を実行し、
    前記車載型の通信装置は、前記狭域通信手段を介して受信した前記リンク列の情報と、前記道路地図データとに基づき、前記目的地までの経路を道路地図と共に示した画像情報を、前記出力デバイスを介して出力する処理を実行すること
    を特徴とする請求項10記載の通信システム。
  12. 前記配信データ取得手段(S270)は、ユーザの将来における行動を推定し、この推定結果に基づき、前記差分地図データの前記要素データであって将来における前記ユーザの行動に際して利用されることが予想される前記要素データを、事前に前記外部装置から前記広域ネットワークを通じて取得すること
    を特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか一項記載の通信システム。
  13. 前記広域通信装置は、複数種類の前記広域通信手段(37,38)を備え、
    前記配信データ取得手段は、複数種類の前記広域通信手段の内、特定の広域通信手段(38)を優先的に用いて、前記差分地図データを前記外部装置から取得すること
    を特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項記載の通信システム。
  14. 前記道路地図データは、前記特定地域の道路網を道路格により階層表現してなる道路地図データであり、前記特定地域における特定道路格の道路網を表す層データを道路格毎に有する前記基本地図データと、前記特定地域における特定道路格の道路網の変化分を表す層差分データを道路格毎に有する前記差分地図データと、を備えた構成にされ、
    前記要素データは、前記層データ及び前記層差分データの夫々、又は、前記特定地域を細分化してなる区画毎に、前記層データ及び前記層差分データの夫々を分割して得られるデータの夫々であること
    を特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一項記載の通信システム。
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