JP2013233565A - スピニング加工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被加工管と、当該被加工管の外周に配置されてその周りを相対的に公転する加工ローラを用い、前記加工ローラを前記被加工管の半径方向に移動させつつ軸方向に往復動させることにより、被加工管の管端に縮径部を形成する際に、用いる加工ローラ先端の曲率半径をrとしたとき、管端から軸方向にr以内の位置で加工ローラを折返して往復動させ、被加工管の管端にフレア状の突起を形成する。
【選択図】図3
Description
これを解消するために特許文献1では、しわや割れが発生しないように加工量を調整する方法が提案されている。また、特許文献2では、管端の素管内側に芯金を挿入してスピニング加工する方法が提案されている。
また、特許文献2で提案された方法は、素管の内側に芯金を挿入して管端の剛性をアップした状態で加工しようとするものである。このため、管端は逐次縮径されるので、その径に見合った芯金に変更する必要があり、変更時間の増加に伴う加工時間の増加や数種類の芯金を準備するためのコストアップに繋がる問題がある。
そして、被加工管の管軸と加工ローラの公転軸とを偏芯させて配置し、前記加工ローラを前記被加工管の半径方向に移動させつつ軸方向に往復動させると、被加工管の軸に対して偏心した縮径部を形成することができる。
そして、被加工管の管軸と加工ローラの公転軸とを偏芯させて配置して本発明方法を実施すれば、被加工管の軸に対して偏心した縮径部を形成することができる。すなわち偏心スピニング加工が容易に行えることになる。
その過程で、偏芯スピニング加工において素管の管端でしわが発生するのは、管端が自由端で拘束力がなく剛性が低いことが原因であると推測した。
特に偏芯スピニング加工においては、素管の全周を均一に加工するのでなく部分的に加工量が比較的多い領域が発生するため素管円周での塑性変形量の不均一性がより顕著に現れることとなる。このため、偏芯スピニング加工では素管と加工後の軸位置が同一の同軸スピニング加工に比べて管端でのしわ発生が起こりやすくなる。
また、素管の板厚が薄くて大径の場合でも、管端の剛性が素管径の小さいものと比べて低くなるため、より一層しわが発生しやすい状態となる。
そして、管端の先端部分での塑性変形量を小さくするため、あるいは周方向への材料拘束を増加するためには、加工ローラを、被加工管の端部を越えて往復動させるのではなく、図3に示すように、管端の手前までの往復動に止め、加工ローラ先端の曲率部により加工端にフレア状の突起部を形成するように加工することが有効であることを見出したものである。
まず、図4(a)に示すように、被加工管の管軸と加工ローラの公転軸とを偏芯させて配置し、この被加工管の端部外周にその周りを相対的に公転する加工ローラを押し当てつつ、この加工ローラを軸方向に往復動させることにより被加工管の端部に向けて次第に縮径するテーパ部とそれに連続する小径の直管部を形成する。この際、管端の手前で加工ローラを折返す。図4(a)のように、加工の初期段階では加工量の少ない領域にも突起部が形成され、全体としては加工端にいわゆるラッパ状の突起部が形成されることになる。
フレア状の突起部が形成される領域が、加工量が多い領域のみであっても、偏芯スピニング加工時の局所変形による歪みが集中しやすい領域が、管端の加工量が多い領域であるため、加工量が多い領域のみのフレア状突起部により管端の剛性が確保され、管端部でのしわや割れの発生を抑制できる。
具体的には、図5に示すように、用いる加工ローラ先端の曲率半径をrとしたとき、管端からr〜r/4の位置で加工ローラを折返すがこと好ましい。
逆に、r/4に達しない位置で折返すと、フレア状の突起部が小さくなるため、管端の剛性が十分に確保されず、しわや割れの発生を抑制する効果が低くなってしまう。
偏芯スピニング加工は、テーパ角を45°、偏芯量を20mm、縮径する直管部の直径を190〜105mm(縮径率10〜50%)、縮径する直管部の長さ20mmを目標形状として行った。
また比較例として、フレア状突起部を形成しない場合についても実施した。
その結果を図6に示す。
フレア状突起部を形成して加工した場合には縮径率50%まで管端にしわや割れは発生しなかったが、フレア状突起部を形成しない場合は縮径率20%までがしわや割れ発生なく加工できる範囲であった。
Claims (3)
- 被加工管と、当該被加工管の外周に配置されてその周りを相対的に公転する加工ローラを用い、前記加工ローラを前記被加工管の半径方向に移動させつつ軸方向に往復動させることにより、被加工管の管端に縮径部を形成する際に、
用いる加工ローラ先端の曲率半径をrとしたとき、管端から軸方向にr以内の位置で加工ローラを折返して往復動させ、被加工管の管端にフレア状の突起を形成することを特徴とするスピニング加工方法。 - 用いる加工ローラ先端の曲率半径をrとしたとき、管端から軸方向にr〜r/4の位置で加工ローラを折返す請求項1に記載のスピニング加工方法。
- 被加工管の管軸と加工ローラの公転軸とを偏芯させて配置し、前記加工ローラを前記被加工管の半径方向に移動させつつ軸方向に往復動させることにより、被加工管の軸に対して偏心した縮径部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載のスピニング加工方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110142320A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-08-20 | 佛山市南海力钏冷轧机械有限公司 | 一种弧边扣边机导向机构 |
CN115301847A (zh) * | 2022-08-23 | 2022-11-08 | 广联航空工业股份有限公司 | 一种钣金口盖类零件成型方法 |
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