JP2009195941A - スピニング加工方法 - Google Patents
スピニング加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009195941A JP2009195941A JP2008039677A JP2008039677A JP2009195941A JP 2009195941 A JP2009195941 A JP 2009195941A JP 2008039677 A JP2008039677 A JP 2008039677A JP 2008039677 A JP2008039677 A JP 2008039677A JP 2009195941 A JP2009195941 A JP 2009195941A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- tube
- processed
- roller
- processing roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】被加工管2の外側に配置されてその周りを相対的に公転する加工ローラ4を、前記被加工管2の半径方向へ移動させつつ軸方向に往復動させる工程を複数パス行うことにより、前記被加工管2の端部6に向けて次第に縮径するテーパ部3と、当該テーパ部3に連続する小径部8を成形する際、被加工管2が前記加工ローラ4により加工を受ける領域の軸方向の加工前長さを、テーパ部3の軸方向の長さに対して2.0倍未満としてスピニング加工を行う。
【選択図】図2
Description
ケース、あるいは尿素を利用した排気ガス浄化用触媒のケースには、大容量化の必要性や自動車の軽量化の観点から素材として板厚が薄くて大径の管が用いられている。そして、それらのケース部材端部には、前後の部材との接続のためにテーパ部と、さらに必要に応じてテーパ部に連続した小径部が備えられている。
図1には、このようなケース1が、素材である大径の管の部分(1c)、前後の部材と接続するために設けられるテーパ部(1b)およびテーパ部に連続した小径の直管部(1a)から構成されている例を示す。そして、その成形方法としては、スピニング加工方法が用いられる場合が多くなっている。
例えば、特許文献1には、被加工管の外周に加工ローラを押し当ててスピニング加工することによりコンバーターケースを製造することが記載されている。
しかしながら、プレス成形方法と比較して、スピニング加工法では加工ローラを被加工管の軸方向へ繰り返し往復動させて成形を進めるため、塑性変形により材料が被加工管の管端方向に移動しやすく、特にテーパ部の板厚が被加工管の素材板厚よりも局所的に減少する傾向がある。
に、被加工管の縮径されている側を押圧する方法が提案されている。しかし、この方法であると別途押圧する装置が必要であり、装置費用が高くなるという問題がある。
被加工管の外側に配置されてその周りを相対的に公転する加工ローラを、前記被加工管の半径方向へ移動させつつ軸方向に往復動させる工程を複数パス行うことにより、前記被加工管の端部に向けて次第に縮径するテーパ部と、当該テーパ部に連続する小径部を成形する際、前記被加工管が前記加工ローラにより加工を受ける領域の軸方向の加工前長さを、加工後のテーパ部の軸方向の長さに対して2.0倍未満とすることを特徴としている。
また、前記加工ローラの回転軸を含む断面における加工ローラ先端部の曲率半径を、前記被加工管の外径に対して10%以上とするのが好ましい。
また、加工ローラの回転軸を含む断面における加工ローラ先端部の曲率半径を、被加工管の外径に対して10%以上とすることにより、加工ローラで被加工管を押し込んだ際に、加工ローラが被加工管に接触する面積が拡大し、押し込む際の圧力が低減することからテーパ部の局所的な引張応力も低減し、局所的な板厚減少を更に抑制することができる。
その結果、被加工管が加工ローラにより加工を受ける領域の軸方向の加工前長さが、テーパ部の軸方向の長さに対して2.0倍未満となるようにして加工することにより、テーパ部の局所的な板厚減少を抑制できることを見出した。
すなわち、図2に示すようにスピニング加工により被加工管2の端部をテーパ部3および小径部8に成形する際に、加工ローラ4を被加工管2の半径方向に押し込んでクランプ5側から管端6に渡って往復動させることにより被加工管2を加工するが、小径部8も加工ローラ4によって加工されるために被加工管2の軸方向に引張力が作用する。また、クランプ5によって被加工管2は固定されて未加工部7があるために、板厚減少は図3に示すようにテーパ部3の中央部付近で大きく発生する。つまり、テーパ部3の中央部付近の左右に引張力が作用していることになる。小径部8の長さが長くなると小径部全体の引張力も大きくなり、これによってテーパ部3の板厚の塑性流動も大きくなって板厚減少が促進されることになる。
そのため、小径部8の長さL1を短くすることが必要となってくるが、テーパ部3の傾斜角度θや小径部の外径d0は部品によって決定されているため、図4に示すように被加工管が加工ローラにより加工を受ける領域の軸方向の加工前長さL0によって小径部8の長さL1が決まってくる。
なお、加工前長さL0は短いほどテーパ部の板厚減少抑制には効果的であるが、加工前長さL0が短すぎると部品として必要なテーパ部3および小径部8の成形が不十分となるため、テーパ部3の軸方向の長さL2に対する加工前長さL0の比率の下限は1.0にするのが好ましい。
図2にて、加工ローラ4の被加工管2の管端6に移動する際の引張力は、加工ローラ4と被加工管2との接触面積が影響しており、これは接触面積が小さいほど高くなる。被加工管2の外径や加工ローラ4の押し込み量が同じであれば、加工ローラ先端部の曲率半径9が影響してくるのである。
本発明者らが加工ローラ先端部の曲率半径9を種々変更して検討した結果、詳細は実施例にて記載するが、加工ローラ先端部の曲率半径9は、被加工管の外径の10%以上とすることで板厚減少の抑制効果が得られることがわかった。
降伏応力251MPa、引張強さ428MPa、全伸び36%の機械的性質を有する板厚1.5mmのフェライト系ステンレス鋼板を素材として用い、プラズマ溶接により直径100mmとなるように造管した素管を被加工管とした。
同軸型スピニング加工の目標形状は、テーパ角θを60°とし、縮径した小径部の直径d0を50mmとした。加工パス回数を5パス、加工ローラの被加工管の軸方向への送り速度を6000mm/min、加工ローラの回転数を600rpmの一定とし、加工ローラの回転軸を含む断面における加工ローラ先端部の曲率半径を10mmとした。そして、加工ローラ4が接触する加工前長さL0を25から30mmまで変更し、テーパ部3の最大板厚減少率を比較した。
ここで、テーパ部の最大板厚減少比率は、板厚減少が最も大きかった部位にて以下の式に基づき算出した。
(加工前の板厚−加工後の最小板厚)/加工前の板厚×100
結果を表1に示す。加工後のテーパ部3の軸方向の長さL2に対する加工前長さL0の比率が2.0未満の場合には、最大板厚減少率は10%未満であったが、その比率が2.0以上になった場合は最大板厚減少率が大きくなり10%以上となった。
加工ローラ4が接触する加工前長さL0を28mmの一定とし、加工ローラの回転軸を含む断面における加工ローラ先端部の曲率半径を10から12mmまで変更したこと以外は実施例1と同じ条件として、テーパ部3の最大板厚減少率を比較した。
結果を表2に示す。これより、加工ローラ先端部の曲率半径を、被加工管の外径の10%以上とすることで、テーパ部の板厚の局所的な減少が抑制されることがわかる。
5・・・クランプ,6・・・管端,7・・・未加工部,
8・・・小径部,9・・・加工ローラ先端部の曲率半径,
d0・・・小径部の外径,L0・・・加工前長さ,L1・・・小径部の長さ,
L2・・・テーパ部の軸方向の長さ,θ・・・テーパ部の角度
Claims (2)
- 被加工管の外側に配置されてその周りを相対的に公転する加工ローラを、前記被加工管の半径方向へ移動させつつ軸方向に往復動させる工程を複数パス行うことにより、前記被加工管の端部に向けて次第に縮径するテーパ部と、当該テーパ部に連続する小径部を成形する際、前記被加工管が前記加工ローラにより加工を受ける領域の軸方向の加工前長さを、加工後のテーパ部の軸方向の長さに対して2.0倍未満とすることを特徴とするスピニング加工方法。
- 前記加工ローラの回転軸を含む断面における加工ローラ先端部の曲率半径を、前記被加工管の外径に対して10%以上とすることを特徴とする請求項1記載のスピニング加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008039677A JP2009195941A (ja) | 2008-02-21 | 2008-02-21 | スピニング加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008039677A JP2009195941A (ja) | 2008-02-21 | 2008-02-21 | スピニング加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009195941A true JP2009195941A (ja) | 2009-09-03 |
Family
ID=41140062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008039677A Pending JP2009195941A (ja) | 2008-02-21 | 2008-02-21 | スピニング加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009195941A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107107147A (zh) * | 2014-10-29 | 2017-08-29 | 川崎重工业株式会社 | 旋压成型方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0270327A (ja) * | 1988-09-01 | 1990-03-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 管材のスピニング加工方法 |
JPH11132038A (ja) * | 1997-10-29 | 1999-05-18 | Sango Co Ltd | 触媒コンバータとその製造方法 |
JPH11336537A (ja) * | 1998-05-28 | 1999-12-07 | Sango Co Ltd | 排気系部品とその製造方法 |
JP2000179334A (ja) * | 1998-12-15 | 2000-06-27 | Toyota Motor Corp | 触媒コンバータ容器の製造方法およびその製造装置 |
JP2001105041A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-17 | Sango Co Ltd | スピニング加工装置 |
-
2008
- 2008-02-21 JP JP2008039677A patent/JP2009195941A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0270327A (ja) * | 1988-09-01 | 1990-03-09 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | 管材のスピニング加工方法 |
JPH11132038A (ja) * | 1997-10-29 | 1999-05-18 | Sango Co Ltd | 触媒コンバータとその製造方法 |
JPH11336537A (ja) * | 1998-05-28 | 1999-12-07 | Sango Co Ltd | 排気系部品とその製造方法 |
JP2000179334A (ja) * | 1998-12-15 | 2000-06-27 | Toyota Motor Corp | 触媒コンバータ容器の製造方法およびその製造装置 |
JP2001105041A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-17 | Sango Co Ltd | スピニング加工装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107107147A (zh) * | 2014-10-29 | 2017-08-29 | 川崎重工业株式会社 | 旋压成型方法 |
CN107107147B (zh) * | 2014-10-29 | 2019-03-29 | 川崎重工业株式会社 | 旋压成型方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102527767B (zh) | 高精密液压油缸用冷拔焊管制造工艺 | |
US8141405B2 (en) | Method for producing ultra thin wall metallic tube with cold working process | |
CN104028607B (zh) | 一种提高旋压减厚管材成品质量的加工方法 | |
US8245553B2 (en) | Method of producing ultrathin-wall seamless metal tube using floating plug | |
JP4259603B1 (ja) | 管材の引抜加工用プラグおよびそれを用いた引抜加工方法 | |
JP2002102959A (ja) | 偏心拡径管端部をもつ金属管の製造方法 | |
CN101767165A (zh) | 管制平皮带轮成形方法 | |
JP2009195913A (ja) | スピニング加工方法 | |
JP2006272350A (ja) | 偏心拡径加工用ポンチ及び偏心拡径パイプの製造方法 | |
JP4544468B2 (ja) | スピニング加工方法 | |
JP2007283315A (ja) | 管端のスピニング加工方法 | |
WO2008130056A1 (ja) | ハイドロフォーム加工品 | |
JP2009195942A (ja) | スピニング加工方法 | |
JP2010051971A (ja) | 鋼管の曲げ加工方法 | |
JP6665643B2 (ja) | 拡径管部品の製造方法および製造装置 | |
JP2009195941A (ja) | スピニング加工方法 | |
JP2013233566A (ja) | 自動車用排気系部品の製造方法 | |
RU2538792C1 (ru) | Способ ротационной вытяжки тонкостенных оболочек с утолщениями | |
US20090014082A1 (en) | Exhaust apparatus and method | |
CN109108198B (zh) | 一种大直径薄壁管的旋转径向锻造方法 | |
US8683843B2 (en) | Spinning method for forming pipe end | |
JP2009045672A (ja) | アルミニウム中空押出材のハイドロフォーミング加工方法 | |
CN110325298B (zh) | 芯棒、弯管及其制造方法和制造装置 | |
JP4680652B2 (ja) | 部品用の断面形状をもつ金属曲管の製造方法 | |
US20150027190A1 (en) | Method and device for roll-forming workpieces |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130311 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20130311 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130902 |