本出願に係る位置情報通知システム、携帯電子機器および通信プログラムを実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明により、本出願に係る位置情報通知システム、携帯電子機器および通信プログラムが限定されるものではない。以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器の一例として携帯電話機を取り上げるが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではなく、通信が可能な他の装置に対しても適用できる。例えば、タッチスクリーンを有する多機能携帯電話(スマートフォン)、PHS(Personal Handy−Phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機等に対しても適用できる。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るシステムの概念構成を示す図である。図1に示すように、実施形態に係るシステムは、通信ネットワーク10を介して相互に通信できる携帯電話機1と携帯電話機3とを含む。通信ネットワーク10は、例えば、インターネット、公衆電話網(回線交換網)などである。
図2は、実施形態に係る携帯電話機1の外観上の概略構成を示す正面図である。図3は、図2に示す携帯電話機1の外観上の概略構成を示す側面図である。図2及び図3に示すように、携帯電話機1は、折り畳み式の筐体を有する。具体的には、携帯電話機1の筐体1Cは、図2に示すように、第1筐体1CAと第2筐体1CBとで開閉可能に構成される。携帯電話機1の筐体は、このような構造に限定されるものではない。例えば、携帯電話機1の筐体は、携帯電話機1を構成する2つの筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体と他方の筐体とを互いにスライドできるようにしたスライド式の筐体であってもよい。あるいは、携帯電話機1の筐体は、携帯電話機1を構成する2つの筐体の重ね合わせ方向に沿う軸線を中心として一方の筐体を回転させるようにしたもの、2軸ヒンジを介して両方の筐体を連結したものでもよい。あるいは、携帯電話機1は、図2及び図3に示すように、複数の筐体を連結したものには限定されず、スマートフォンのように、筐体が単一の構造であってもよい。
図2に示すように、第1筐体1CAと第2筐体1CBとは、連結部であるヒンジ機構8で連結されている。ヒンジ機構8で第1筐体1CAと第2筐体1CBとを連結することにより、第1筐体1CA及び第2筐体1CBは、ヒンジ機構8を中心としてともに回動して、図3の矢印Rで示す方向に回動できるように構成される。すなわち、第1筐体1CA及び第2筐体1CBは、互いに遠ざかる方向、又は互いに接近する方向に回動できる。図3の点線に示すように、携帯電話機1が折り畳まれた状態にある場合に、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに遠ざかる方向に回動すると、図3の実線に示すように、携帯電話機1が開いた状態になる。図3の実線に示すように、携帯電話機1が開いた状態にある場合に、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに接近する方向に回動すると、図3の点線で示すように、携帯電話機1が折り畳まれた状態となる。
第1筐体1CAには、表示部として、図2に示すディスプレイ2が設けられる。ディスプレイ2は、携帯電話機1が受信を待機している状態のときに待ち受け画像を表示したり、携帯電話機1の操作を補助するために用いられるメニュー画像を表示したりする。第1筐体1CAには、携帯電話機1の通話時に音声を出力する出力手段であるレシーバ13が設けられる。第1筐体1CAには、画像を撮影するためのカメラ17が設けられる。
第2筐体1CBには、操作キー14Aと、方向及び決定キー14Bとが設けられる。操作キー14Aは、通話相手の電話番号、又はメール作成時等の文字の入力に用いられる。方向及び決定キー14Bには、ディスプレイ2に表示されるメニューの選択及び決定、あるいは画面のスクロール等を容易に実行するために用いられる。操作キー14Aと方向及び決定キー14Bとは、携帯電話機1の操作部14を構成する。また、第2筐体1CBには、通話時の音声、音声検索の利用時にユーザが発する音声、ノイズキャンセル処理時に利用する音など、種々の音を取得するマイク11が設けられる。操作部14は、図3に示す、第2筐体1CBの操作面1PCに設けられる。操作面1PCとは反対側の面が、携帯電話機1の背面1PBである。なお、操作部14は、上述のキー構成に代えて、表示部上に配置されたタッチセンサであってもよい。
図4は、実施形態に係る携帯電話機3の外観上の概略構成を示す正面図である。図4に示すように、携帯電話機3には、電波を送受信するアンテナ31と、各種画像を表示するディスプレイ32と、操作入力に用いられる操作部33と、音声を出力するレシーバ36が設けられている。
図5は、図2及び図3に示す携帯電話機1の機能構成、及び図4に示す携帯電話機3の機能構成の一例を示す図である。
図5に示すように、携帯電話機1は、マイク11と、スピーカ12と、レシーバ13と、操作部14と、加速度センサ15と、表示部16と、カメラ17と、通信部18と、音声処理部20と、記憶部40と、制御部100とを有する。
マイク11は、例えば、通話時の音声などの音声信号を入力する。スピーカ12は、例えば、携帯電話機1の筐体1C内に配置されており、着信音やメールの送信音等を出力する。レシーバ13は、例えば、通話時の音声などを出力する。
操作部14は、上述したように、操作キー14Aと、方向及び決定キー14Bとを有し、図3に示す第2筐体1CBの操作面1PCに設けられる。操作キー14Aには、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キー等の機能が割り当てられ、方向及び決定キー13Bには、例えば、方向キー、決定キーの機能が割り当てられる。そして、これらのキーがユーザの操作により入力されると、操作部14は、その操作内容に対応する信号を発生させる。発生した信号は、ユーザの指示として制御部100へ入力される。
加速度センサ15は、携帯電話機1に印加される加速度の方向及び大きさを検出する。加速度センサ15の検出結果は、例えば、携帯電話機1の方位が分かれば、携帯電話機1の姿勢の変化、あるいは携帯電話機1の移動の有無を判定する場合などに用いることもできる。
表示部16は、上述したように、ディスプレイ2を有し、制御部100から供給される映像データに応じた映像や画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。ディスプレイ2は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)、又は有機EL(Organic Elecro−Luminescence)パネルなどで構成された表示パネルで構成される。表示部16は、ディスプレイ2に加え、サブディスプレイを有していてもよい。カメラ17は、撮影した画像を取得する。
通信部18は、アンテナ18aを有し、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式などによる無線信号回線を確立し、基地局を介して、例えば、後述する携帯電話機3との間で電話通信及び情報通信を行う。さらに、通信部18は、GPS衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号を制御部100に送出する。通信部18とは別に、GPS衛星との通信のみを行う通信部を設けてもよい。
音声処理部20は、マイク11に入力される音声信号、スピーカ12及びレシーバ13から出力される音声信号の処理を実行する。すなわち、音声処理部20は、マイク11から入力される音声を増幅し、アナログデジタル変換を実行した後、さらに符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換してから制御部100へ出力する。また、制御部100から送られる音声データの復号化、デジタルアナログ変換、増幅等の処理を施し、アナログの音声信号に変換してからスピーカ12及びレシーバ13へ出力する。
記憶部40は、オペレーティングシステムプログラム及びアプリケーションプログラム等、制御部100での処理に利用される各種プログラム及び各種データを記憶する。例えば、記憶部40には、表示部16の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク、通信部18の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク及び音声処理部20の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスクなどが記憶される。これらのタスク以外にも、記憶部40には、例えば、ダウンロードされた音声データ、記憶部40に対する制御に制御部100が用いるプログラム、少なくとも携帯電話機3に割り当てられた電話番号及びメールアドレス等が記述されたアドレス帳、発信音及び着信音等の音声ファイル、プログラムに基づく処理過程で用いられる一時的なデータ等が記憶される。
本実施形態において、記憶部40には、少なくとも、他の携帯電話機との間で実行される通信に関する処理を制御するためのプログラムが記憶される。あるいは、記憶部40には、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージを受信した場合に、携帯電話機3の位置の測位を要求するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する処理を実行するためのプログラムが記憶される。あるいは、記憶部40には、携帯電話機3から位置の情報を知らせるためのメッセージを受信した場合に、GPSを利用した位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を知らせるためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する処理を実行するためのプログラムが記憶される。
制御部100は、記憶部40に記憶されている各種プログラムに基づいて処理を実行する。制御部100は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processing Unit)で構成され、記憶部40に記憶されるプログラムから命令コードを順次読み込んで、読み込んだ命令コードで指示された手順に従って携帯電話機1の各種の処理を実行する。すなわち、制御部100は、携帯電話機1の各種の処理が、操作部14の操作、及び携帯電話機1の記憶部40に記憶されるプログラムに応じて適切な手順で実行されるように、表示部16、通信部18及び音声処理部20等の動作を制御する。
制御部100は、図5に示すように、位置測位要求部110及び位置情報通知部120を有する。
位置測位要求部110は、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージを受信した場合に、位置の測位を要求するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する。
具体的に説明すると、位置測位要求部110は、通信部18を介してメッセージを受信すると、受信したメッセージが緊急地震速報、津波警報、災害情報又は避難情報などの報知型の所定のメッセージであるか否かを判定する。例えば、位置測位要求部110は、BCSMSなどを利用した一斉配信型のブロードキャストメッセージであれば、受信したメッセージの拡張システムパラメータのブロードキャスト用の領域がページングチャネルに設定されているか否かを判定する。続いて、位置測位要求部110は、受信したメッセージのブロードキャスト用の領域がページングチャネルに設定されている場合には、その領域内に記述された信号を確認することにより、緊急地震速報などの報知型の所定のメッセージであるかを判定する。あるいは、位置測位要求部110は、通信事業者により一斉配信されるエリアメールであれば、エリアメールのヘッダ内に設けられたシステム領域のパラメータを確認することにより、緊急地震速報などの報知型の所定のメッセージであるかを判定する。
判定の結果、緊急地震速報などの報知型の所定のメッセージであった場合には、位置測位要求部110は、記憶部40から携帯電話機3のメールアドレスなどを読み込み、携帯電話機3に対して、位置の測位を要求するためのメッセージを自動生成し、通信部18により送信する。このとき、位置測位要求部110は、自動生成するメッセージのヘッダ内に、位置の測位を要求するメッセージであることを示すパラメータを挿入した上でメッセージを送信する。
位置情報通知部120は、携帯電話機3から、位置の情報を通知するためのメッセージを受信すると、位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを携帯電話機3に送信する。
具体的に説明すると、位置情報通知部120は、通信部18を介して、携帯電話機3から受信したメッセージが、位置の情報を通知するためのメッセージであるか否かを判定する。例えば、携帯電話機3から受信したメッセージのヘッダ内に、位置の情報を通知するメッセージであることを示すパラメータが埋め込まれているか否かを判定する。携帯電話機3から受信したメッセージが、位置の情報を通知するメッセージである場合には、位置情報通知部120は、GPS衛星からの電波信号に基づいて位置測位処理を実行し、自装置の位置を測位する。そして、位置情報通知部120は、記憶部40から携帯電話機3のメールアドレスなどを読み込み、測位した位置を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して通信部18により送信する。このとき、位置情報通知部120は、自動生成するメッセージのヘッダ内に、位置の情報を通知するメッセージであることを示すパラメータを挿入した上でメッセージを送信する。
図5に示すように、携帯電話機3は、操作部33と、マイク34と、スピーカ35と、レシーバ36と、表示部37と、通信部38と、音声処理部50と、記憶部70と、制御部200とを有する。
操作部33は、例えば、数字キー、方向キー、決定キー、発信キー等の機能が割り当てられた複数のキーを有する。そして、これらのキーがユーザの操作により入力されると、操作部33は、その操作内容に対応する信号を発生させる。発生した信号は、ユーザの指示として制御部200へ入力される。
マイク34は、例えば、通話時の音声などの音声信号を入力する。スピーカ35は、例えば、携帯電話機1の筐体1C内に配置されており、着信音やメールの送信音等を出力する。レシーバ36は、例えば、通話時の音声などを出力する。
表示部37は、ディスプレイ32を有し、制御部200から供給される映像データに応じた映像や画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。
通信部38は、アンテナ38aを有し、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式などによる無線信号回線を確立し、基地局を介して、例えば、上述した携帯電話機1との間で電話通信及び情報通信を行う。さらに、通信部38は、GPS衛星からの所定の周波数帯の電波信号を受信し、受信した電波信号の復調処理を行って、処理後の信号を制御部100に送出する。通信部38とは別に、GPS衛星との通信のみを行う通信部を設けてもよい。
音声処理部50は、マイク34に入力される音声信号、スピーカ35及びレシーバ36から出力される音声信号の処理を実行する。
記憶部70は、オペレーティングシステムプログラム及びアプリケーションプログラム等、制御部200での処理に利用される各種プログラム及び各種データを記憶する。例えば、記憶部70には、表示部37の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク、通信部38の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスク及び音声処理部50の動作を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスクなどが記憶されている。これらのタスク以外にも、記憶部70には、例えば、通信、ダウンロードされた音声データ、記憶部70に対する制御に制御部200が用いるプログラム、少なくとも携帯電話機1に割り当てられた電話番号及びメールアドレス等が記述されたアドレス帳、発信音及び着信音等の音声ファイル、プログラムに基づく処理過程で用いられる一時的なデータ等が記憶される。
本実施形態において、記憶部70には、少なくとも、他の携帯電話機との間で実行される通信に関する処理を制御するためのプログラム、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージ、又は携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージの少なくとも一方を受信した場合に、GPSを利用した位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を知らせるためのメッセージを自動生成し、携帯電話機1に対して送信する処理を実行するためのプログラムが記憶される。
制御部200は、記憶部70に記憶されている各種プログラムに基づいて処理を実行する。制御部200は、例えば、マイクロプロセッサユニットで構成され、記憶部70に記憶されるプログラムから命令コードを順次読み込んで、読み込んだ命令コードで指示された手順に従って携帯電話機3の各種の処理を実行する。
制御部200は、図5に示すように、位置情報通知部210を有する。位置情報通知部210は、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージ、及び携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージの少なくとも一方を受信した場合に、GPSを利用した位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を知らせるためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信する。
具体的には、位置情報通知部210は、通信部38を介してメッセージを受信すると、受信したメッセージが、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージ、あるいは携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージであるか否かを判定する。例えば、位置測位要求部110は、BCSMSなどを利用した一斉配信型のブロードキャストメッセージであれば、受信したメッセージの拡張システムパラメータのブロードキャスト用の領域がページングチャネルに設定されているか否かを判定する。続いて、位置測位要求部110は、受信したメッセージのブロードキャスト用の領域がページングチャネルに設定されている場合には、その領域内に記述された信号を確認することにより、緊急地震速報などの報知型の所定のメッセージであるかを判定する。あるいは、位置測位要求部110は、通信事業者により一斉配信されるエリアメールであれば、エリアメールのヘッダ内に設けられたシステム領域のパラメータを確認することにより、緊急地震速報などの報知型の所定のメッセージであるかを判定する。例えば、位置情報通知部210は、携帯電話機1から受信したメッセージのヘッダ内に、位置の測位を要求するメッセージであることを示すパラメータが埋め込まれているか否かを判定する。受信したメッセージが、緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージ、あるいは携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージである場合には、位置情報通知部210は、GPS衛星からの電波信号に基づいて位置測位処理を実行し、自装置の位置を測位する。そして、位置情報通知部210は、記憶部70から携帯電話機1のメールアドレスなどを読み込み、測位した位置を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機1に対して通信部38により送信する。このとき、位置情報通知部210は、自動生成するメッセージのヘッダ内に、位置の情報を通知するメッセージであることを示すパラメータを挿入した上でメッセージを送信する。
例えば、位置情報通知部210は、緊急地震速報などのメッセージを受信した後に、携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージを受信した場合には、緊急地震速報の受信をトリガーとして実行した位置測位処理により測位した位置を携帯電話機1に送信する。あるいは、位置情報通知部210は、緊急地震速報などのメッセージを受信した後、所定の時間内に、携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージを受信した場合には、位置の測位を要求するメッセージの受信をトリガーとして、改めて位置測位処理を実行し、測位した位置を携帯電話機1に送信するようにしてもよい。あるいは、位置情報通知部210は、緊急地震速報などのメッセージを受信した後、所定の時間内に、携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージを受信した場合であっても、緊急地震速報の受信をトリガーとして実行した位置測位処理により測位した位置を携帯電話機1に送信するようにしてもよい。位置情報通知部210は、先に受信されるメッセージが、緊急地震速報などのメッセージ又は携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージのどちらであっても、メッセージの受信をトリガーとして1度だけ位置測位処理を実行する。あるいは、位置情報通知部210は、緊急地震速報などのメッセージの受信をトリガーとして位置測位処理を実行し、携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージの受信をトリガーとして位置測位処理を実行して、それぞれの処理で実行した双方の位置の情報を携帯電話機1に送信してもよい。
携帯電話機1及び携帯電話機3が送信するメッセージとしては、例えば、通信事業者が提供する、いわゆるキャリアメールを利用してもよいし、携帯電話機1のユーザが加入する通信事業者と携帯電話機3のユーザが加入する通信事業者が同一であれば、ショートメールを利用してもよい。スマートフォンであれば、キャリアメールのほかに、SMS、MMS、Webメールなどを利用してもよい。
図6は、携帯電話機1と携帯電話機3との間で実行される処理の一例を示す図である。図6は、緊急地震速報の受信をトリガーとして携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージを、緊急地震速報よりも前に携帯電話機3が受信した場合の処理の一例を示す。
図6に示すように、携帯電話機1は、緊急地震速報を受信すると、携帯電話機3に対して、位置の測位を要求するメッセージを送信する(ステップS11)。携帯電話機3は、緊急自身速報、又は携帯電話機1から位置の測位を要求するメッセージの少なくとも一方を受信すると、自装置の位置測位処理を実行する(ステップS12)。続いて、携帯電話機3は、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機1に対して送信する(ステップS13)。携帯電話機1は、携帯電話機3から、位置の情報を通知するメッセージを受信すると、自装置の位置測位処理を実行する(ステップS14)。続いて、携帯電話機1は、測位した位置を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する(ステップS15)。
図7を参照しながら、携帯電話機1と携帯電話機3との間で実行される処理手順の例について説明する。図7は、図6に対応する処理手順の例を示す図である。図7に示す処理手順は、制御部100が記憶部40に記憶されているプログラムを実行し、制御部200が記憶部70に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。図7に示す処理手順は、携帯電話機1及び携帯電話機3が共に起動中である場合に繰り返し実行される。
図7に示すように、位置測位要求部110は、ステップS101として、通信部18を介して緊急地震速報を受信すると、ステップS102として、位置の測位を要求するためのメッセージを自動生成して携帯電話機3に送信する。
位置情報通知部210は、ステップS103として、携帯電話機1から、位置の測位を要求するメッセージを受信すると、ステップS104として、位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部210は、ステップS105として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機1に送信する。
位置情報通知部120は、ステップS106として、携帯電話機3から、位置の情報を通知するメッセージを受信すると、ステップS107として、自装置の位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部120は、ステップS108として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機3に送信する。
制御部200が、ステップS109として、携帯電話機1から、位置の情報を通知するメッセージを受信すると、図7に示す処理手順は終了する。
上述してきた実施形態に係るシステムにおいて、携帯電話機1は、緊急地震速報を受信すると、携帯電話機3に対して、位置の測位を要求するメッセージを送信する。携帯電話機3は、緊急地震速報又は携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するためのメッセージの少なくとも一方を受信すると、位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを携帯電話機1に送信する。携帯電話機3から位置の情報を通知するためのメッセージを受信した携帯電話機1は、位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを携帯電話機1に送信する。すなわち、上述の実施形態によれば、例えば、図6又は図7に示すように、緊急地震速報などの所定のメッセージの受信を契機として、携帯電話機1の側から携帯電話機3に対して、携帯電話機3の現在位置を通知するように積極的に働きかける。このため、例えば、携帯電話機3において緊急地震速報が受信されなかった場合でも、携帯電話機1は、携帯電話機3に現在位置を送信させることができる。このようにして、携帯電話機1及び携帯電話機3は、自己の位置情報を簡易に通知できる。
上述した実施形態において、携帯電話機1は、緊急地震速報を受信すると、携帯電話機3に対して位置の測位を要求するためのメッセージを送信し、携帯電話機3は、緊急地震速報、又は携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージの少なくとも一方を受信すると、位置測位処理を実行する例を説明したが、これには限定されない。
図8は、携帯電話機1の機能構成及び携帯電話機3の機能構成の他の例を示す図である。図8に示す機能構成の例は、制御部100が、位置情報通知部120のみを有する点、及び以下に説明する点が、図5に示す機能構成とは異なる。
携帯電話機1の記憶部40には、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージを受信した場合に、GPSを利用した位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を知らせるためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する処理を実行するためのプログラムが記憶される。
携帯電話機1の位置情報通知部120は、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージを受信した場合に、GPSを利用した位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を知らせるためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する。
携帯電話機3の記憶部70には、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージ、又は携帯電話機1から送信された位置の情報を通知するメッセージの少なくとも一方を受信した場合に、GPS衛星からの電波信号に基づいて位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を知らせるためのメッセージを自動生成し、携帯電話機1に対して送信する処理を実行するためのプログラムが記憶される。
携帯電話機3の位置情報通知部120は、気象庁が配信する緊急地震速報及び津波警報、地方公共団体が発信する災害情報及び避難情報などの報知型の所定のメッセージ、又は携帯電話機1から送信された位置の情報を通知するメッセージの少なくとも一方を受信した場合に、GPS衛星からの電波信号に基づいて位置測位処理を実行し、測位した位置の情報を知らせるためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信する。位置情報通知部210は、先に受信されるメッセージが、緊急地震速報などのメッセージ又は携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するメッセージのどちらであっても、メッセージの受信をトリガーとして位置測位処理を実行する。
図9は、携帯電話機1と携帯電話機3との間で実行される処理の他の例を示す図である。図9は、緊急地震速報の受信をトリガーとして携帯電話機1から送信された位置の情報を通知するメッセージを、緊急地震速報よりも前に携帯電話機3が受信した場合の処理の一例を示す。
図9に示すように、携帯電話機1は、緊急地震速報を受信すると、自装置の位置測位処理を実行する(ステップS21)。続いて、携帯電話機1は、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する(ステップS22)。携帯電話機3は、緊急地震速報、又は携帯電話機1から送信された位置の情報を通知するメッセージの少なくとも一方を受信すると、自装置の位置測位処理を実行する(ステップS23)。続いて、携帯電話機3は、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機1に対して送信する(ステップS24)。
図10は、図9に対応する処理手順の例を示す図である。図10に示す処理手順は、制御部100が記憶部40に記憶されているプログラムを実行し、制御部200が記憶部70に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。図10に示す処理手順は、携帯電話機1及び携帯電話機3が共に起動中である場合に繰り返し実行される。
図10に示すように、位置情報通知部120は、ステップS201として、通信部18を介して緊急地震速報を受信すると、ステップS202として、自装置の位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部120は、ステップS203として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機3に送信する。
位置情報通知部210は、ステップS204として、携帯電話機1から、位置の情報を通知するメッセージを受信すると、ステップS205として、位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部210は、ステップS206として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機1に送信する。
制御部100が、ステップS207として、携帯電話機3から、位置の情報を通知するメッセージを受信すると、図10に示す処理手順は終了する。
上述してきたように、図8〜図10によれば、携帯電話機1にて実行する処理手順を、図6又は図7に示す場合よりも少ない手順で、携帯電話機1と携帯電話機3との間で、互いの位置情報を共有できる。
図6、図7、図9、図10に示す場合では、緊急地震速報の受信をトリガーとして、携帯電話機1から携帯電話機3に対して、位置の測位を要求するためのメッセージ又は位置の情報を通知するためのメッセージが送信されるときの処理の例を説明した。図11及び図12では、緊急地震速報の受信をトリガーとして、携帯電話機3から携帯電話機1に対して、位置の情報を通知するためのメッセージが送信されるときの処理の例を説明する。
図11は、携帯電話機1と携帯電話機3との間で実行される処理の他の例を示す図である。図11は、緊急地震速報の受信をトリガーとして携帯電話機3から送信された位置の情報を通知するメッセージを、緊急地震速報よりも前に携帯電話機1が受信した場合の処理の一例を示す。
図11に示すように、携帯電話機3は、緊急地震速報を受信すると、自装置の位置測位処理を実行する(ステップS31)。続いて、携帯電話機3は、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機1に対して送信する(ステップS32)。携帯電話機3は、携帯電話機1から送信された位置の情報を通知するメッセージを受信すると、自装置の位置測位処理を実行する(ステップS33)。続いて、携帯電話機1は、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成し、携帯電話機3に対して送信する(ステップS34)。
図12は、図11に対応する処理手順の例を示す図である。図12に示す処理手順は、制御部100が記憶部40に記憶されているプログラムを実行し、制御部200が記憶部70に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
図12に示すように、位置情報通知部210は、ステップS301として、通信部38を介して緊急地震速報を受信すると、ステップS302として、自装置の位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部210は、ステップS303として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機1に送信する。
位置情報通知部120は、ステップS304として、携帯電話機1から、位置の情報を通知するメッセージを受信すると、ステップS305として、位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部120は、ステップS306として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機1に送信する。
制御部200が、ステップS307として、携帯電話機1から、位置の情報を通知するメッセージを受信すると、図12に示す処理手順は終了する。
図11及び図12に示す場合では、緊急地震速報などの所定のメッセージの受信を契機として、携帯電話機3の側から携帯電話機1に対して、能動的に現在位置が通知され、これに反応するように、携帯電話機1から携帯電話機3に対して、現在位置が通知される。このため、例えば、携帯電話機1において緊急地震速報が受信されなかった場合でも、携帯電話機3は、携帯電話機1に現在位置の情報を送信させることができる。このようにして、携帯電話機1及び携帯電話機3は、自己の位置情報を簡易に通知できる。
以下、図13を用いて、携帯電話機1及び携帯電話機3が共に緊急地震速報の受信をトリガーとして、相互に位置の情報を通知するメッセージを送信しあう場合の処理手順の例を説明する。図13は、携帯電話機1及び携帯電話機3が相互にメッセージを送信しあう場合の処理手順の例を示す図である。図13に示す処理手順は、制御部100が記憶部40に記憶されているプログラムを実行し、制御部200が記憶部70に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
図13に示すように、位置情報通知部120は、ステップS401として、通信部18を介して緊急地震速報を受信すると、ステップS402として、自装置の位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部120は、ステップS403として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機3に送信する。位置情報通知部120は、ステップS404として、携帯電話機3から、位置の情報を通知するメッセージを受信した場合には、ステップS405として、測位した自装置の位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機3に対して送信済みであるか否かを判定する。判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機3に対して送信済みである場合には(ステップS405,Yes)、位置情報通知部120は、処理手順を終了する。これとは反対に、判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機3に対して送信済みではない場合には(ステップS405,No)、位置情報通知部120は、上述したステップS402の位置測位処理を実行する。
一方で、位置情報通知部210は、ステップS406として、通信部38を介して緊急地震速報を受信すると、ステップS407として、自装置の位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部210は、ステップS408として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して携帯電話機1に送信する。位置情報通知部210は、ステップS409として、携帯電話機1から、位置の情報を通知するメッセージを受信した場合には、ステップS410として、測位した自装置の位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信済みであるか否かを判定する。判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信済みである場合には(ステップS410,Yes)、位置情報通知部210は、処理手順を終了する。これとは反対に、判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信済みではない場合には(ステップS410,No)、位置情報通知部210は、上述したステップS407の位置測位処理を実行する。
図13に示す場合では、携帯電話機1及び携帯電話機3が共に緊急地震速報の受信をトリガーとして、相互に位置の情報を通知するメッセージを送信しあうので、携帯電話機1及び携帯電話機3が共に緊急地震速報を受信できる状況にあれば、携帯電話機1及び携帯電話機3の双方が、地震発生後、迅速かつ簡易に、自己の位置情報を通知できる。さらに、携帯電話機1及び携帯電話機3の少なくとも一方が緊急地震速報を受信できる状況であれば、地震の発生から余り遅れることなく、携帯電話機1及び携帯電話機3の双方が、自己の位置情報を通知できる。
以下、図14を用いて、携帯電話機1が、緊急地震速報の受信をトリガーとして、測位した位置の情報を通知するためのメッセージ及び位置の測位を要求するためのメッセージを送信し、携帯電話機3が、位置の情報を通知するメッセージを送信しあう場合の処理手順の例を説明する。図14は、携帯電話機1及び携帯電話機3が相互にメッセージを送信しあう場合の処理手順の他の例を示す図である。図14に示す処理手順は、制御部100が記憶部40に記憶されているプログラムを実行し、制御部200が記憶部70に記憶されているプログラムを実行することによって実現される。
図14に示すように、位置情報通知部120は、ステップS501として、通信部18を介して緊急地震速報を受信すると、ステップS502として、自装置の位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部120は、ステップS503として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージ及び位置の測位を要求するためのメッセージを自動生成して、携帯電話機3に対して送信する。位置情報通知部120は、ステップS504として、携帯電話機3から、位置の情報を通知するメッセージを受信した場合には、ステップS505として、位置の情報を通知するためのメッセージ及び位置の測位を要求するためのメッセージを、携帯電話機3に対して送信済みであるか否かを判定する。判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージ及び位置の測位を要求するためのメッセージを、携帯電話機3に対して送信済みである場合には(ステップS505,Yes)、位置情報通知部120は、処理手順を終了する。これとは反対に、判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージ及び位置の測位を要求するためのメッセージを、携帯電話機3に対して送信済みではない場合には(ステップS505,No)、位置情報通知部120は、上述したステップS502の位置測位処理を実行する。
一方で、位置情報通知部210は、ステップS506として、通信部38を介して緊急地震速報を受信すると、ステップS507として、自装置の位置測位処理を実行する。続いて、位置情報通知部210は、ステップS508として、測位した位置の情報を通知するためのメッセージを自動生成して、携帯電話機1に対して送信する。位置情報通知部210は、ステップS509として、携帯電話機1から、位置の情報を通知するためのメッセージ及び位置の測位を要求するためのメッセージを受信した場合には、ステップS510として、測位した自装置の位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信済みであるか否かを判定する。判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信済みである場合には(ステップS510,Yes)、位置情報通知部210は、処理手順を終了する。これとは反対に、判定の結果、位置の情報を通知するためのメッセージを、携帯電話機1に対して送信済みではない場合には(ステップS510,No)、位置情報通知部210は、上述したステップS507の位置測位処理を実行する。
図14に示す場合では、携帯電話機1が緊急地震速報の受信をトリガーとして、測位した位置の情報を通知するためのメッセージ及び位置の測位を要求するためのメッセージを送信する。このため、例えば、緊急地震速報などの所定のメッセージ、及び携帯電話機1から送信された位置の測位を要求するためのメッセージの少なくとも一方を受信した場合に位置測位処理を実行するように実装されている携帯電話機3が、緊急地震速報を受信できる状況にない場合であっても、携帯電話機1から位置の測位を要求するメッセージを送信することにより、できるだけ迅速に位置情報を通知できる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。