JP2013232488A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属コンタクトプラグを形成する際、バリヤ層としてのチタン膜が半導体基板と接して、チタンシリサイドが異常成長し、半導体装置の信頼性を低下させる。
【解決手段】半導体基板上の拡散層上の絶縁膜に第1のコンタクトホールを形成し、さらにオーバーエッチして拡散層に凹部を形成し、続いて、絶縁膜を拡幅して、凹部周辺に拡散層表面を露出する第2のコンタクトホールとし、コバルト膜をスパッタ成膜して、凹部底に第1のコバルト膜と、拡散層表面に第2のコバルト膜を形成し、第1及び第2のコバルト膜を第1及び第2のコバルトシリサイド膜に変換すると同時に第1のコバルトシリサイド膜上端と第2のコバルトシリサイド膜下端を接触させる。これにより後工程で形成するバリヤ層のチタン膜が半導体基板と接することがなくなる。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に抵抗を低減したコンタクト構造を備える半導体装置及びその製造方法に係わる。
シリコン基板などの半導体基板に対して形成するコンタクトプラグとしては、従来、ポリシリコンなどが用いられていたが、低抵抗化の観点から金属プラグが採用されるようになってきている。但し、金属とシリコンとの接触はショットキ接触となるため、良好なオーミックコンタクトを形成するには、金属プラグとシリコン基板間に金属シリサイド層を形成する。金属シリサイド層としてコバルトシリサイドが好ましいものとして利用される。
コバルトシリサイド(CoSi)を適用したコンタクトプラグ形成は、シリコン基板上にシリコン酸化膜を層間膜として成膜し、パターニング後にドライエッチングにてコンタクトホールを形成する。その後、スパッタ法でCo膜を成膜し、熱処理によりホール底のシリコン部のみにCoSiを形成する。その後、未反応のCo膜を熱硫酸で除去し、バリヤ層としてTiN/Ti成膜、金属プラグとしてW埋設を行い、表面の金属膜をCMP等で除去し形成される。この方法に関しては、たとえば特許文献1に示されている。
一方、コンタクトホールも微細化されて開口不良が発生する状況になっている。例えば、メモリセル領域と周辺回路領域とを有するDRAM等の半導体装置では、メモリセル領域の最小加工寸法を有するコンタクトホールと、やや径の大きい周辺回路用のコンタクトホールを同時に形成する場合がある。狭いホールはエッチングが遅れるので開口不良になり易く、これを防止するため、マージンをもってエッチングする。そのためエッチングの速い周辺回路用のコンタクトホールではオーバーエッチングが大きくなる。このため、シリコン基板表面よりもホール底面が低くなる。この状態で、スパッタ法で成膜したCo膜はホール深さ方向にのみ成膜され、側壁部には成膜されない。一方、バリヤ層のTi膜はCVD法で成膜されるため、ホール底部のみならずホール側面にも形成される。この内容に関しては特許文献2に示されている。
特開2002−134434号公報 特開2008−021809号公報
バリヤ層として形成されるTi膜もシリコンとシリサイド(チタンシリサイド)を形成することが知られている。底面のコバルトシリサイドと絶縁膜との間に露出する基板側壁部にバリヤ層として形成されるTi膜が接していると、チタンシリサイドが異常成長して接合破壊によるリーク電流やゲート電極との短絡によるリーク電流が発生し、半導体装置の信頼性低下に繋がる場合がある。
本発明の一実施形態によれば、
半導体基板表面に不純物拡散層を形成する工程と、
前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜に第1のコンタクトホールを形成して前記不純物拡散層の上面を露出させる工程と、
前記第1のコンタクトホール内に表面が露出する前記不純物拡散層をさらに掘り下げて、前記不純物拡散層内に凹部を形成する工程と、
前記第1のコンタクトホールを拡幅し、前記凹部の周囲に位置する前記不純物拡散層の一部の上面を露出させる第2のコンタクトホールを形成する工程と、
前記凹部の底面上に位置する第1のコバルト膜と、前記凹部の周囲に露出させた前記不純物拡散層の一部の上面上に位置する第2のコバルト膜と、を同時に形成する工程と、
熱処理して、前記第1のコバルト膜を第1のコバルトシリサイド膜に変換すると同時に、前記第2のコバルト膜を第2のコバルトシリサイド膜に変換し、少なくとも前記第1のコバルトシリサイド膜の上端部と前記第2のコバルトシリサイド膜の下端部を接続する工程と、
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法、が提供される。
また、本発明の別の実施形態によれば、
半導体基板表面に形成された不純物拡散層と、
前記不純物拡散層上部に形成された凹部と、
前記凹部を含み、前記不純物拡散層表面を少なくとも一部露出するコンタクトホールと、
前記凹部表面に形成された第1のコバルトシリサイド膜と、前記不純物拡散層表面に形成された第2のコバルトシリサイド膜と、
前記第1及び第2のコバルトシリサイド膜上及び前記コンタクトホール内壁に形成されたバリヤ層と、
前記バリヤ層に囲まれた前記コンタクトホール内に形成された金属プラグと
を含み、前記第1のコバルトシリサイドの上端部は、前記第2のコバルトシリサイド膜の下端部と少なくとも接していることを特徴とする半導体装置が提供される。
コンタクトホールの底面はコバルトシリサイド膜で覆われ、不純物拡散層からなるシリコン基板の露出部分がなくなるので、バリヤ層としてコバルトシリサイド膜上に形成されるチタンの成膜中にチタンシリサイドが形成され、異常成長することを回避することができる。これにより、接合破壊によるリーク電流やゲート電極との短絡によるリーク電流の発生を防止して信頼性の高い半導体装置を提供することができる。
一実施形態にかかるコンタクトプラグの形成方法を説明する工程断面図である。 一実施形態にかかるコンタクトプラグの形成方法を説明する工程断面図である。 図2の工程の平面図を示す。 一実施形態にかかるコンタクトプラグの形成方法を説明する工程断面図である。 一実施形態にかかるコンタクトプラグの形成方法を説明する工程断面図である。 一実施形態にかかるコンタクトプラグの形成方法を説明する工程断面図である。 一実施形態にかかるコンタクトプラグの形成方法を説明する工程断面図である。 凹部形状とコバルト膜の膜厚が適正でない場合の例を説明する図であり、Aは図4に対応してコバルト膜形成後の状態を示し、Bはコバルト膜をコバルトシリサイドに変換後の状態を示す。 本発明にかかるコンタクトプラグの適用例を説明する図であり、DRAMのメモリセル領域を含む平面図である。 図10Aは、図9に示したA1−A1’方向の断面図を、図10Bは周辺回路領域の断面図を示している。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。 本発明にかかるコンタクトプラグを適用した半導体装置の製造方法を説明する図であり、Aは、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図、BはAのA1−A1’方向の断面図、CはAのB1−B1’方向の断面図、Dは周辺回路領域の断面図である。
以下では、図面を参照して、本発明の具体的な態様を説明する。なお、下記実施例は、本発明のより一層の深い理解のために示される具体例であって、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
図1〜7は本発明の一実施形態にかかるコンタクトプラグの形成方法を示している。
まず、図1を参照する。p型シリコン基板(以下、基板)50の表面に図示しないマスク膜を形成し、イオン注入法によりリンや砒素などの不純物を注入し、さらに1000℃、10秒の熱処理を行なって不純物を活性化させたn型不純物拡散層(以下、拡散層)51が形成されている。拡散層51は、基板50の導電型とは逆の導電型で形成される。すなわち、n型基板の場合にはボロンが注入されたp型拡散層を用いる。拡散層51の上面は基板50の上面50aと一致している。拡散層51の底面の基板50の上面50aからの深さD1は、30〜150nmである。ここでは、例えば60nmとする。
次に、図示しないマスク膜を除去した後、基板50上に厚さが100nmの絶縁膜52を形成する。絶縁膜52は、CVD法や回転塗布法で形成されるノンドープの酸化シリコン膜やBPSG膜のような不純物含有酸化シリコン膜を用いることができる。次に、リソグラフィ法とフッ素含有プラズマを用いたドライエッチング法により絶縁膜52に直径W1が例えば40nmの第1のコンタクトホール53を形成し、拡散層51の上面を露出させる。第1のコンタクトホール53は、側面52aを有する円筒で形成される。その後、引き続いてエッチングを継続し、露出した拡散層51の上面に凹部54を形成する。凹部54は、第1のコンタクトホール53の下方に延伸するホールとして形成される。凹部54は側面54aと底面54bを有し、基板表面50aからの深さD2は拡散層51の深さD1の1/2より浅くなるように形成される。1/2以上に深くなると後で形成するコバルトシリサイド(CoSi2)が拡散層51の底面に達し接合破壊をもたらす懸念があるので好ましくない。ここではD2を20nmとする。
次に、図2に示すように、フッ化水素酸含有溶液により絶縁膜52を等方的にエッチングし、第1のコンタクトホール53の側面52aを後退させることにより直径がW1からW2に拡幅された第2のコンタクトホール53aを形成する。シリコン基板51で構成される拡散層51はこのエッチングではエッチングされないので、凹部54は元の形状が維持される。図3は、図2の平面図を示している。肩部54cは凹部54の周囲を囲んで同心円状に形成されている。この結果、第2のコンタクトホール53aの底面は、凹部54の底面54bおよび側面54aと、新たに露出した拡散層51の一部の上面(以下、肩部)54cと、で構成される。肩部54cの幅W3は、(W2−W1)/2である。第1のコンタクトホールの直径W1は前述のように40nmとしているので、第2のコンタクトホール53aの直径W2を50nmとすると、肩部54cの幅W3は5nmとなる。第2のコンタクトホール53aは、パターン間の合わせ余裕が必要となるリソグラフィ技術を用いることなく、凹部54に対して自己整合で形成しているので肩部54cの幅W3は円周に位置するいずれの部分においても同じ寸法で形成できる利点がある。肩部54cの幅W3は任意に設定することが可能であるが、リソグラフィの解像限界で規定される最小加工寸法の1/2より小さいことが必要である。通常第1のコンタクトホールの直径W1は最小加工寸法で形成されるが、図には示していない隣接コンタクトホールが存在すると、1/2以上エッチングした場合、隣接コンタクトホールが繋がってしまう問題が生じる。例えば、最小加工寸法が40nmの場合、W3は20nmより小さい寸法に制御する必要がある。一方、肩部54cの幅W3は1nm以上必要である。1nmより小さいと後の工程で肩部54cに形成されるコバルトの総量が不足し、コバルトシリサイドの形成が不十分となる。ここでは、前述のように肩部54cの幅W3を5nmとしているので問題は生じない。
次に、図4に示すように、コバルト(Co)膜55をスパッタ法により形成する。この時、Co膜55の膜厚tCoを凹部54の深さD2の1/2より厚い厚さで形成することが必要である。1/2以下の薄い膜厚では、後で形成されるコバルトシリサイドの形成が不十分となる。また、Co膜55の膜厚tCoは凹部54の深さD2以下であることが好ましい。D2より厚く形成すると、後で形成するコバルトシリサイドが過剰に厚くなって拡散層51の底面を突き破る懸念がある。前述のように、D2は20nmとしているので、10nmより厚く形成する。ここでは12nmとした。スパッタ法は指向性が極めて強いため、基板50の上面40aに平行となる水平面には形成されるが、垂直となる側面には形成されない特性がある。これにより、凹部54の底面54b上に第1のCo膜55a、肩部54c上に第2のCo膜55b、絶縁膜52の上面上に第3のCo膜55cがそれぞれ形成される。
次に、図5に示すように、不活性雰囲気中、650℃で熱処理を行なう。これにより、第1のCo膜55aは第1のコバルトシリサイド(CoSi2)膜56aに変換され、第2のCo膜55bは第2のCoSi2膜56bに変換される。CoSi2膜は、シリコン基板の上面に形成されたCo膜が熱処理によってシリコンと反応することによって形成される。この時、Co膜の下に位置するシリコンを消費しながら下方にCoSi2膜が成長する。CoSi2膜の膜厚tCSは、Co膜の膜厚tCoの約2倍となり、シリコン基板側に伸展して形成される。したがって、CoSi2膜の表面の位置は元のCo膜の表面の位置とほぼ同じ位置のままになる。また、Co膜の膜厚tCoは12nmとしているので、CoSi2膜の膜厚tCSは24nmとなる。第1のCo膜55aが第1のCoSi2膜56aに変換されることにより、第1のCoSi2膜56aの底面56cは凹部54の底面54bよりも12nm低い位置に形成される。第1のCoSi2膜56aの上面の位置は第1のCo膜55aの上面の位置と同じであり、また、凹部54の深さD2が20nmで第1のCo膜の膜厚を12nmとしているので、基板50の上面50aから8nm低い位置となっている。一方、第2のCo膜55bが第2のCoSi2膜56bに変換されることにより、第2のCoSi2膜56bの底面56dは基板50の上面50aよりも12nm低い位置に形成される。すなわち、第1のCoSi2膜56aの上面の位置よりも4nm低い位置まで第2のCoSi2膜56bが形成される。これにより、第1のCoSi2膜56aの上端部と第2のCoSi2膜56bの下端部が接続された状態となる。第2のコンタクトホール53aの底面は全て第1のCoSi2膜56aと第2のCoSi2膜56bによって覆われ、基板シリコンの露出部分が存在しない状態となっている。
次に、硫酸を用いて絶縁膜52上に形成されている未反応の第3のCo膜55cを除去する。
次に、図6に示すように、バリヤ層となるTi/TiN積層膜をCVD法により形成する。最初に、温度650℃の雰囲気に原料ガスとして四塩化チタンを供給し、分解生成されるTi膜57を基板表面全体に堆積させる。Ti膜57の厚さは2〜10nmとする。次に、四塩化チタンが供給されている状態にアンモニアを追加供給してTiN膜58をTi膜57表面に連続して堆積する。TiN膜58の厚さは5〜15nmとする。
次に、図7に示すように、CVD法によりタングステン(W)膜59を全面に形成する。温度450℃、原料ガスに六フッ化タングステン(WF6)、還元ガスとしてモノシラン(SiH4)もしくは水素を用いて、第2のコンタクトホール53aを埋め込むように堆積する。次に、絶縁膜52の上面より上方に形成されているW膜59、TiN膜58、Ti膜57をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により除去する。これにより、Ti膜57、TiN膜58、W膜59が第2のコンタクトホール内に埋設されたコンタクトプラグが形成される。
図8は、Co膜55の膜厚tCoが凹部54の深さD2の1/2以下の厚さで形成された場合の断面図を示している。図8Aは、図4の段階で凹部54の深さD2の1/2より厚い12nmの厚さで形成したCo膜55に代えて、厚さ8nmのCo膜65が形成された状態を示している。この場合、第1のCo膜65aの上面は基板表面50aから12nm低い位置となっている。この状態で図8Bに示すようにCoSi2膜を形成しても、第2のCoSi2膜66bの底面は基板表面50aから8nm低い位置までしか形成されない。その結果、第1のCoSi2膜66aの上面と、第2のCoSi2膜66bの底面との間には4nmのオフセットが発生し、第1のCoSi2膜66aと第2のCoSi2膜66bとは接続しない。すなわち、基板シリコンがコンタクトホールの底面に露出した状態となる。
この状態でバリヤ層となるTi膜を形成するとTiSi2の異常成長が生じる問題が発生する。したがって、Co膜55の膜厚tCoは、凹部44の深さD2に対して、tCo>D2/2となるように形成する必要がある。
上記コンタクトプラグの形成方法によれば、Ti膜57を堆積する前の段階においてコンタクトホールの底面は全てCoSi2膜56で覆われており、基板シリコンが露出していない。したがって、Ti膜57が形成されても基板シリコンと接触することがないので、異常なTiSi2の成長を抑止して接合破壊を回避することができ、低抵抗で信頼性の高いコンタクトプラグを形成することができる。
(適用例)
以下、上記のコンタクトプラグ構成をDRAM(Dynamic Random Access Memory)半導体装置に適用する例について図9〜図21を用いて説明する。
最初に、図9〜図10を用いて、この半導体装置の構成について説明する。図9はDRAMのメモリセル領域を含む平面図、図10Aは、図9に示したA1−A1’方向の断面図を示している。図10Bは周辺回路領域の断面図を示している。
図9の平面図を参照すると、X方向に延在し、メモリセル領域の端部に位置する周辺回路のセンスアンプ100に接続される複数のビット線30と、X方向に垂直に交差するY方向に延在するワード線となる複数の埋め込みゲート電極14が配置されている。埋め込みゲート電極14は、メモリセル領域の端部に位置する周辺回路領域のサブワードドライバー200に接続されている。メモリセル領域とセンスアンプ100およびサブワードドライバー200で構成される周辺回路領域との間には、点線で示される境界が存在している。メモリセル領域はX方向を素子分離領域7で分断され、Y方向を素子分離領域4で分断された複数の活性領域AR1とAR2で構成されている。活性領域AR1は、X方向から約30°右下がりに傾斜したX1方向に延在し、Y方向に等ピッチで配置されている。一方、活性領域AR2は、X方向から約30°右上がりに傾斜したX2方向に延在し、Y方向に等ピッチで配置されている。AR1とAR2は、X方向に交互に等ピッチで配置された構成となっている。各々の活性領域ARには、Y方向に延在する2本の埋め込みゲート電極14が交差して配置されている。
2本の埋め込みゲート電極14の間に位置する活性領域部分にはビット線30に接続されるビット線拡散層9b(第1の不純物拡散層に相当する)が形成されている。また、活性領域ARの両端に位置し、埋め込みゲート電極14と素子分離領域7の間に位置する2つの活性領域部分には、キャパシタの下部電極35に接続されるキャパシタ拡散層9a(第2の不純物拡散層に相当する)がそれぞれ形成されている。Y方向に延在する埋め込みゲート電極14は、Y方向に配置された複数の活性領域ARと、複数の活性領域ARの間に配置された複数の素子分離領域4に跨って形成されている。また、X方向に延在する複数のビット線30の各々は、X方向に配置された複数の活性領域ARのビット線拡散層9bを結ぶ直線上に形成されている。
個々の活性領域ARには2つのセルトランジスタTr1およびTr2が形成されている。いずれも埋め込みゲート型のリセスチャネルMOSトランジスタで構成されている。Tr1は、埋め込みゲート電極14と、埋め込みゲート電極14を挟んで両側に位置するキャパシタ拡散層(第2の不純物拡散層に相当する)9aとビット線拡散層(第1の不純物拡散層に相当する)9bとで構成されている。便宜上、キャパシタ拡散層9aはドレイン領域であり、ビット線拡散層9bはソース領域となる。バイアス印加状態が逆転すれば各々の領域は入れ替わることとなる。Tr2は、埋め込みゲート電極14と、埋め込みゲート電極14を挟んで両側に位置するビット線拡散層9bとキャパシタ拡散層9aとで構成されている。ビット線拡散層9bは2つのセルトランジスタに共有される構成となっている。
図10Aの断面図を参照すると、p型単結晶シリコン基板(以下、「基板」と記す)1の表面側に形成された素子分離領域7により活性領域AR1およびAR2が区画されている。各々の活性領域ARには2つのゲートトレンチ11が形成されている。各々のゲートトレンチ11の内面にはゲート絶縁膜13が形成されている。さらに、ゲート絶縁膜13に接してゲートトレンチ11の底部を埋設するように、窒化チタン(TiN)14aとタングステン(W)14bの積層膜からなり、ワード線となる埋め込みゲート電極14が形成されている。埋め込みゲート電極14の上面に接して窒化シリコン膜からなるキャップ絶縁膜15が形成されている。
各々のゲートトレンチ11と素子分離領域7の間の基板1の表面にはドレイン領域となるキャパシタ拡散層9aが形成されている。キャパシタ拡散層9aの底面は、埋め込みゲート電極14の上面より浅い位置となっているが、埋め込みゲート電極14の上面と同じ位置まで近接してもかまわない。埋め込みゲート電極14の上面より深い位置になると。ゲート絶縁膜のリーク電流が増加する懸念があるので好ましくない。
一方、ゲートトレンチ11で挟まれた基板1の表面にはソース領域となるビット線拡散層9bが形成されている。ビット線拡散層9bの底面は、ゲートトレンチ11の最深部よりも深い位置となるように形成されている。また、各々のゲートトレンチ11の底面と接する基板1の表面にはトレンチ拡散層12が形成されている。一つ活性領域AR内で隣接するトレンチ拡散層12は、ゲートトレンチ11の最深部より深く形成されたビット線拡散層9bによって接続された状態となっている。したがって、ソース領域は、ビット線拡散層9bと、ビット線拡散層9bに接続するトレンチ拡散層12とで構成される。
例えば、Tr1は、ゲートトレンチ11の内面に形成されたゲート絶縁膜13と、ゲート絶縁膜13を覆うように埋設された埋め込みゲート電極14と、ドレイン領域となるキャパシタ拡散層9aと、ソース領域となるビット線拡散層9bおよびトレンチ拡散層12で構成されている。Tr1のチャネル領域は、キャパシタ拡散層9aの底面とトレンチ拡散層12の上端部とで挟まれるゲートトレンチ11の側壁部分であって、ゲート絶縁膜13と接する基板1の表面となる。このような構成、すなわち隣接する埋め込みゲート電極14の間の基板領域をチャネル領域とせずに、高濃度の不純物からなるビット線拡散層9bで置き換え、さらにゲートトレンチ11の底部にトレンチ拡散層12を形成しているので、各々のトランジスタのチャネル領域は、各々のゲートトレンチ11のそれぞれ遠い側の側壁にしか形成されない構成となる。これにより、同一活性領域内に位置する2つの埋め込みゲート電極14の各々に対応するメモリセルの内、一方のメモリセル(キャパシタ)が「1」情報を記憶している状態で、他方のメモリセルを構成する埋め込みゲート電極がオン、オフ動作を繰り返した時に、「1」状態にある一方のメモリセルの記憶状態を「0」に変化させてしまうディスターブ不良を回避できる構成となっている。
素子分離領域7の上面およびキャパシタ拡散層9aが形成された基板1の上面には、ゲートトレンチ11を形成する際のマスクとして用いた酸化シリコン膜からなるマスク絶縁膜10が設けられている。さらに、マスク絶縁膜10を覆い、埋め込みゲート電極14上のゲートトレンチ11を埋設するようにキャップ絶縁膜15が設けられている。キャップ絶縁膜15の上面は、マスク絶縁膜10の膜厚とキャップ絶縁膜15の膜厚(マスク絶縁膜10上の膜厚)を足した分だけ基板1の上面から上方に位置している。各々のゲートトレンチ11を埋設して、基板1の上面より上方に突き出るように形成され、互いに隣接するキャップ絶縁膜15の間に位置するビット線拡散層9bの上面には、ビット線拡散層9bに接してシリコン膜からなるビット線コンタクトプラグ22aが設けられている。ビット線コンタクトプラグ22aの上面はキャップ絶縁膜15の上面と面一となっている。
ビット線コンタクトプラグ22aの上面には、メタル積層膜23からなるビット線30が形成されている。ビット線30は、ビット線コンタクトプラグ22a又はキャップ絶縁膜15の上面に接する金属バッファ膜、金属バッファ膜上に接するTiN膜、TiN膜上に接するタングステンシリサイド膜、WSi膜上に接するW膜からなるメタル積層膜23と、メタル積層膜23上に窒化シリコン膜からなるカバー絶縁膜24が形成されている。カバー絶縁膜24を含むビット線30の側壁には、窒化シリコン膜からなるサイドウォール絶縁膜26aが形成されている。ビット線30は、ビット線コンタクトプラグ22aの位置で縦方向にみるとポリメタル配線構造となっているが、ビット線コンタクトプラグ22aが存在しないキャップ絶縁膜15上ではシリコン膜を含まないメタル配線構造となっている。したがって、X方向に延在するビット配線全体としてみた場合、シリコン膜がない分だけ配線の高さを低減させることができ、ビット配線の寄生容量を低減できる。したがって、キャパシタの容量が小さくなってもDRAM動作の信頼性を向上させることができる。
カバー絶縁膜28を覆うように第1層間絶縁膜32が形成されている。第1層間絶縁膜32にはキャパシタ拡散層9aに接続するキャパシタコンタクトプラグ29が複数、形成されている。キャパシタコンタクトプラグ29、すなわち、メモリセル領域において、基板表面の拡散層9aに接続されるコンタクトプラグには、図1〜図7で説明したCoSi2膜を含むコンタクトプラグの構成は適用されない。すなわち、DRAMの場合、キャパシタに接続される拡散層の不純物濃度を高くすると接合部分での電界強度が大きくなりリーク電流の増大という問題が発生するので、比較的低濃度の不純物拡散層で構成せざるを得ないからである。
キャパシタコンタクトプラグ29の上面にはコンタクトパッド34を介してキャパシタの下部電極36が形成されている。ここでは下部電極36はクラウン構造となっているが、柱状であっても構わない。また、下部電極自体の倒壊や捩れを防止するためのサポート膜が形成されるが、図では省略している。下部電極36を覆うように、全面に容量絶縁膜(図では省略している)が形成されている。さらに、容量絶縁膜を覆う上部電極37が形成されている。上部電極37上には第2層間絶縁膜38が形成され、コンタクトプラグ39が形成されている。コンタクトプラグ39に接続して上部配線40が形成されている。
図10Bの断面図を参照すると、基板1に素子分離領域4によって区画された、nチャネルMOSトランジスタが形成されるNMOS領域とpチャネルMOSトランジスタが形成されるPMOS領域が設けられている。基板がp型なので、PMOS領域にはn−wellが形成されている。各々の領域の基板1の表面にゲート絶縁膜17が形成されている。NMOS領域のゲート絶縁膜17上には、n型不純物を含有する多結晶シリコン膜18a’と、多結晶シリコン膜18a’の上面に接するメタル積層膜23からなるゲート電極が形成されている。メタル積層膜23は金属バッファ膜、金属バッファ膜上に接するTiN膜、TiN膜上に接するWSi膜、WSi膜上に接するW膜で構成される。また、PMOS領域のゲート絶縁膜17上には、p型不純物を含有する多結晶シリコン膜18b’と、多結晶シリコン膜18b’の上面に接するメタル積層膜23からなるゲート電極が形成されている。メタル積層膜23上には窒化シリコン膜からなるカバー絶縁膜24が形成されている。カバー絶縁膜24を含むゲート電極の側壁には、窒化シリコン膜からなるサイドウォール絶縁膜26bが形成されている。NMOS領域の基板1表面には、n型不純物を含有するソース/ドレイン拡散層27aが形成され、プレーナ型のnチャネルMOSトランジスタが構成されている。また、PMOS領域の基板1表面にはp型不純物を含有するソース/ドレイン拡散層27bが形成され、プレーナ型のpチャネルMOSトランジスタが構成されている。
カバー絶縁膜24を覆うように、第1層間絶縁膜32が形成されている。第1層間絶縁膜32には各々のソース/ドレイン拡散層27a、27bに接続するようにコンタクトプラグ33bが形成されている。コンタクトプラグ33bは、図1〜7で説明した構成のコンタクトプラグが適用されている。すなわち、周辺回路領域の基板シリコンに接続されるコンタクトプラグ33bには図1〜7で説明した構成のコバルトシリサイド33aを含むコンタクトプラグが適用される。コンタクトプラグ33bに接続するように、配線34aが形成されている。配線34aを覆うように、第3層間絶縁膜38が形成されている。第3層間絶縁膜38にはコンタクトプラグ39aが形成されている。コンタクトプラグ39aに接続するように上部配線40aが形成されている。
図10Aに示したメモリセル領域において、ビット線30は、ビット線コンタクトプラグ22aの位置でみるとポリメタル配線構造となっているが、ビット線コンタクトプラグ22aが存在しないキャップ絶縁膜15上ではシリコン膜を含まないメタル配線構造となっている。したがって、X方向に延在するビット配線全体としてみた場合、シリコン膜がない分だけ配線の高さを低減させることができ、ビット配線の寄生容量を低減できる。したがって、キャパシタの容量が小さくなってもDRAM動作の信頼性を向上させることができる。さらに具体的に言えば、ビット線30とビット線拡散層9bとを接続するシリコン膜をキャップ絶縁膜15に挟まれるビット線コンタクトプラグ22aとして形成しているので、X方向に延在するビット線30は、ビット線コンタクトプラグ22aと接続する部分以外の領域ではメタル積層膜23からなる金属系導体のみで構成され、多結晶シリコン膜がビット線構成部材として含まれていない。したがって、ビット線30自体の高さを低減することができ、ビット線30の寄生容量を低減することができる構成となっている。DRAMにおける蓄積電荷の検出感度は、キャパシタの容量とビット線の寄生容量のバランスで律則される。ビット線の寄生容量が大きければ、それに見合う大きなキャパシタ容量が得られなければDRAMの動作は困難となる。本実施例ではビット線の寄生容量を低減できる構成となっているので、微細化されてキャパシタ容量が小さくなっても動作可能なDRAMを提供することができる。
以下に、図11〜図21を用いて、上記適用例の半導体装置の製造方法について説明する。各図のA図は、図9に示したメモリセル領域の平面図から一部抜き出した平面図である。B図はA図のA1−A1’方向の断面図、C図はA図のB1−B1’方向の断面図である。D図は周辺回路領域の断面図である。
図11に示すように、活性領域をY方向に分離する素子分離領域4と活性領域をX方向に分離する素子分離領域7を形成する。これにより、メモリセル領域にはX方向を素子分離領域7で分断され、Y方向を素子分離領域4で分断された、基板1からなる複数の活性領域AR1とAR2が形成される。次に、周辺回路領域をホトレジストからなるマスク8で覆った状態で全面にリンをイオン注入し、メモリセル領域のシリコン基板表面にn型拡散層9を形成する。その後マスク8を除去する。また、素子分離領域7を形成する前後の工程において、周辺回路領域でpチャネルMOSトランジスタが形成されるPMOS領域の基板1中にn−wellを形成する。具体的には、PMOS領域以外の領域にホトレジストマスクを形成し、イオン注入法によりリンを注入して形成する。
次に、図12に示すように、基板1上の全面に厚さ40nmの酸化シリコン膜を形成し、リソグラフィとドライエッチング法により、メモリセル領域内に形成されるワード線領域を露出させるパターンを有するマスク絶縁膜10を形成する。ワード線領域は複数の活性領域と第1素子分離領域4に跨ってY方向に延在するパターンとなる。ワード線領域は個々の活性領域に対して2本形成される。次いで、マスク絶縁膜10をマスクとして基板1をドライエッチングし、ワード線領域となるゲートトレンチ11を形成する。
次に、イオン注入法を用い、全面にリンもしくはヒ素(As)などのn型不純物を注入する。これにより、ゲートトレンチ11の底部の基板表面にはトレンチ拡散層12が形成される。
次に、図13に示すように、ゲートトレンチ11の内面に酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜13を熱酸化法により形成する。次いで、TiN14aをCVD法により形成し、さらにW14bをCVD法により形成する。この段階でゲートトレンチ11は、TiN14aとW14bの積層膜で完全に埋設された状態となる。次いで、TiN14aとW14bからなる積層膜をドライエッチング法によりエッチバックしてゲートトレンチ11内に埋設されたTiN14aとW14bからなる埋め込みゲート電極14を形成する。埋め込みゲート電極14はワード線を構成する。また、ゲートトレンチ11内に埋め込みゲート電極14が形成される結果、埋め込みゲート電極14の上方に新たなゲートトレンチ11aが形成される。
次に、図14に示すように、新たなゲートトレンチ11aを埋設するように全面に窒化シリコン膜からなるキャップ絶縁膜15をCVD法により形成する。これにより、ゲートトレンチ11a以外の領域には、基板1の上面にマスク絶縁膜10とキャップ絶縁膜15からなる絶縁膜が形成されている。
次に、メモリセル領域にホトレジストからなるマスク16を形成し、周辺回路領域に露出しているキャップ絶縁膜15およびマスク絶縁膜10をドライエッチング法により除去する。これにより、周辺回路領域に基板上面が露出する。その後、マスク16を除去する。
次に、図15に示すように、周辺回路領域の基板1の表面に酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜17を熱酸化法により形成する。次いで、基板1の全面に非晶質シリコン膜18をCVD法により形成する。さらに、酸化シリコンからなる保護膜19を積層形成する。その後、周辺回路領域のPMOS領域を覆うホトレジストパターンを形成し(図示せず)、それをマスクとしてNMOS領域の非晶質シリコン膜にPをイオン注入してn型不純物を含有する非晶質シリコン膜18aに変換する。ホトレジストパターンを除去した後、周辺回路領域のPMOS領域を開口する新たなホトレジストパターンを形成し(図示せず)、それをマスクとしてPMOS領域の非晶質シリコン膜にBをイオン注入してp型不純物を含有する非晶質シリコン膜18bに変換する。ホトレジストパターンを除去した後、メモリセル領域を開口するさらに新たなホトレジストパターンを形成する。この後、上面が露出している保護膜19とその下に位置する非晶質シリコン膜18aを等速ドライエッチング法により除去する。これにより、メモリセル領域内には窒化シリコン膜からなるキャップ絶縁膜15の上面が露出した状態となる。その後、ホトレジストパターンを除去する。
次に、図16に示すように、メモリセル領域のビット線拡散層9bの上方を、Y方向に延在するラインで開口するパターンを有するマスク20を形成する。
次に、マスク20をマスクとして上面が露出しているキャップ絶縁膜15をドライエッチングし、さらに連続してマスク絶縁膜10をドライエッチングしてビット線拡散層9bの上面を露出させる。これにより、ビット線拡散層9b上にはY方向に延在するビットトレンチ21が形成される。ビットトレンチ21の底面には、ビット線拡散層9bと第1素子分離領域4とがY方向に交互に露出する。
次に、図17に示すように、マスク20を除去する。これにより、ビットトレンチ21は埋め込みゲート電極14を保護するキャップ絶縁膜15を側壁として構成される。次いで、キャップ絶縁膜15をマスクとして全面にPをイオン注入し、ビット線拡散層9bの底面をゲートトレンチ11の最深部よりも深い位置まで形成する。このイオン注入では、注入エネルギーを変えて2段階で注入することができる。これにより、既に形成されている隣接トレンチ拡散層12は深く形成されたビット線拡散層9bを介して接続されると共にビット線拡散層9bと一体化される。なお、深いビット線拡散層9bを形成した後、1000℃、10秒程度の熱処理を施して注入不純物を活性化させ、n型半導体に変換する。この熱処理により、キャパシタ拡散層9aを構成する不純物も活性化され、同じくn型半導体に変換する。また、周辺回路領域に形成されている非晶質シリコン膜18a、18bに含有されている不純物も活性化されると同時に多結晶シリコン膜に変換される。これにより、n型半導体となる多結晶シリコン膜18a’およびp型半導体となる多結晶シリコン膜18b’にそれぞれ変換される。
次に、図18に示すように、開口21内に上面が露出しているビット線拡散層9bに接続し、開口21を埋設するように、非晶質シリコン膜をCVD法により全面に形成する。次に、非晶質シリコン膜をドライエッチング法によりエッチバックし、開口21内を埋設する非晶質シリコン膜22aを形成する。この段階では周辺回路領域には酸化シリコン膜19が残存している。この状態で、全面にイオン注入することにより非晶質シリコン膜22a中にリンを導入する。さらに、1000℃、10秒程度の熱処理を施して、多結晶化すると共に、導入されたリンを活性化させn型半導体に変換する。次いで、周辺回路領域に残存していた酸化シリコン膜19をHF含有溶液により選択的に除去する。
次に、図19に示すように、メモリセル領域の表面と周辺回路領域の表面とが同じ高さに形成された状態で、基板1の全面に、PVD法によりTiからなる金属バッファ膜、TiN膜、WSi2膜、W膜を順次積層し、メタル積層膜23を形成する。次いで、メタル積層膜23上に窒化シリコン膜からなるカバー絶縁膜24をCVD法により全面に積層形成する。
次に、図20に示すように、メモリセル領域でX方向に延在するビット線のパターンと、周辺回路領域で周辺回路用配線に接続されるNMOS領域のn型ゲート電極およびPMOS領域のp型ゲート電極のパターンを有するマスク膜25をリソグラフィとドライエッチング法により形成する。マスク膜25はホトレジストや非晶質カーボン膜などを用いることができる。次いで、マスク膜25をマスクとしてカバー絶縁膜24、メタル積層膜23を順次エッチングする。さらに、メモリセル領域では、Y方向に隣接するビット線間に位置して開口21内に埋設されている多結晶シリコン膜22aがエッチングされ、周辺回路領域では多結晶シリコン膜18a’および18b’がエッチングされる。これにより、メモリセル領域にはビット線コンタクトプラグ22aを介してビット線拡散層9bに接続されるメタル積層膜23を含むビット線30が形成され、周辺回路領域にはn型多結晶シリコン膜18a’とメタル積層膜23を含むn型ゲート電極31a、p型多結晶シリコン膜18b’とメタル積層膜23を含むp型ゲート電極31b、が形成される。ビット線30は埋め込み形成されたビット線コンタクト22a以外の領域ではメタル積層膜のみで導電体が形成され、周辺回路領域の各々のゲート電極および周辺回路用配線はシリコン膜上にメタル積層膜が形成されたポリメタル構造で導電体が形成される。
次に、図21に示すように、マスク膜29を除去した後、メモリセル領域では、カバー絶縁膜24およびビット線となるメタル積層膜23の側壁を保護する窒化シリコン膜からなるサイドウォール絶縁膜26aが形成される。また、周辺回路領域ではゲート電極の側壁を保護するサイドウォール26bが形成される。さらに、NMOS領域にはn型不純物拡散層27aからなるソース/ドレインが形成され、PMOS領域にはp型不純物拡散層27bからなるソース/ドレインが形成される。
以下、図10A、Bに示したように、第1層間絶縁膜32を形成した後、メモリセル領域ではキャパシタコンタクトプラグ29、パッド34、ストッパ窒化膜35、キャパシタの下部電極36、図示しない容量絶縁膜、上部電極37、第2層間絶縁膜38、コンタクトプラグ39、上部配線40が順次形成される。一方、周辺回路領域では第1層間絶縁膜32、ソース/ドレインコンタクトプラグ33、配線34a、第3層間絶縁膜38a、コンタクトプラグ39a、上部配線40aが形成される。メモリセル領域と周辺回路領域を併せてDRAMが形成される。周辺回路領域に形成される基板上コンタクトプラグ33に図1〜7で説明した金属コンタクトプラグの構成が適用される。すなわち、シリコン基板1上にゲート絶縁膜17を介して形成された多結晶シリコン膜18a’(または18’)とメタル積層膜23含むゲート電極31a(または31b)と、ゲート電極31a(または31b)に隣接してゲート電極31a(または31b)の両側の半導体基板表面に形成された不純物拡散層27a(または27b)と、ゲート電極31a(または31b)を覆って半導体基板上に形成された層間絶縁膜32と、各々の不純物拡散層上の層間絶縁膜中に形成され、不純物拡散層の表面に接続されるコンタクトプラグ33と、を有しており、コンタクトプラグ33は、その底面に位置するCoSi2膜33aと、CoSi2膜33a上に形成されたTi膜およびTiN膜からなるバリヤ層(図示せず)と、バリヤ層上に形成されたWプラグ33bと、で構成されるプレーナ型トランジスタを有する半導体装置となっている。
一方、メモリセル領域に形成される基板上のキャパシタコンタクトプラグ29には、図1〜7で説明した金属コンタクトプラグの構成は適用されない。
以上の説明では、シリサイドを形成する金属膜としてコバルト膜を用いる場合について説明したが、本発明では、コバルト膜に代えてニッケル膜を用いた場合にも同様の効果を奏する。
1 シリコン基板
4 素子分離領域
7 素子分離領域
8 マスク
9 拡散層
9a キャパシタ拡散層
9b ビット線拡散層
10 マスク絶縁膜
11 ゲートトレンチ
12 トレンチ拡散層
13 ゲート絶縁膜
14 埋め込みゲート電極
14a 窒化チタン
14b タングステン
15 キャップ絶縁膜
16 マスク
17 ゲート絶縁膜
18 非晶質シリコン膜
18a 非晶質シリコン膜(n型)
18a’ 多結晶シリコン膜(n型)
18b 非晶質シリコン膜(p型)
18b’ 多結晶シリコン膜(p型)
19 保護膜
20 マスク
21 ビットトレンチ
22 多結晶シリコン膜
22a ビット線コンタクトプラグ
23 メタル積層膜
24 カバー絶縁膜
25 マスク
26a サイドウォール絶縁膜
27a ソース/ドレイン拡散層(NMOS)
27b ソース/ドレイン拡散層(PMOS)
29 キャパシタコンタクトプラグ
30 ビット線
31a NMOSゲート電極
31b PMOSゲート電極
32 第1層間絶縁膜
33 基板コンタクトプラグ
33a コバルトシリサイド膜
33b Wプラグ
34 コンタクトパッド
34a 第1配線
35 ストッパ窒化膜
36 下部電極
37 上部電極
38 第2層間絶縁膜
39 コンタクトプラグ
40 上部配線
50 シリコン基板
50a 基板上面
51 拡散層
52 絶縁膜
52a 絶縁膜側面
53 第1のコンタクトホール
53a 第2のコンタクトホール
54 凹部
54a 凹部側面
54b 凹部底面
54c 肩部
55 コバルト(Co)膜
55a 第1のコバルト膜
55b 第2のコバルト膜
55c 第3のコバルト膜
56 コバルトシリサイド膜
56a 第1のコバルトシリサイド膜
56b 第2のコバルトシリサイド膜
56c 第1のコバルトシリサイド膜底面
56d 第2のコバルトシリサイド膜底面
57 Ti膜
58 TiN膜
59 W膜
100 センスアンプ
200 サブワードドライバー

Claims (16)

  1. 半導体基板表面に不純物拡散層を形成する工程と、
    前記半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に第1のコンタクトホールを形成して前記不純物拡散層の上面を露出させる工程と、
    前記第1のコンタクトホール内に表面が露出する前記不純物拡散層をさらに掘り下げて、前記不純物拡散層内に凹部を形成する工程と、
    前記第1のコンタクトホールを拡幅し、前記凹部の周囲に位置する前記不純物拡散層の一部の上面を露出させる第2のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記凹部の底面上に位置する第1のコバルト膜と、前記凹部の周囲に露出させた前記不純物拡散層の一部の上面上に位置する第2のコバルト膜と、を同時に形成する工程と、
    熱処理して、前記第1のコバルト膜を第1のコバルトシリサイド膜に変換すると同時に、前記第2のコバルト膜を第2のコバルトシリサイド膜に変換し、少なくとも前記第1のコバルトシリサイド膜の上端部と前記第2のコバルトシリサイド膜の下端部を接続する工程と、
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記凹部の深さD2は、前記不純物拡散層の深さD1に対して、D2<D1/2となるように形成する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1及び第2のコバルト膜の膜厚tCoは前記凹部深さD2に対して、tCo>D2/2となるように形成される請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1及び第2のコバルト膜の膜厚tCoは前記凹部深さD2に対して、tCo≦D2となるように形成される請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1のコバルト膜の上方に、前記凹部の側壁が露出するように前記膜厚tCo及び前記凹部深さD2が設定される請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1のコンタクトホールの径をW1、前記第2のコンタクトホールの径をW2としたとき、(W2−W1)/2で表される前記第2のコバルト膜が形成される前記不純物拡散層上面の幅W3が1nm以上である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1及び第2のコバルト膜はスパッタ法により形成される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2のコンタクトホール以外の前記絶縁膜上面上に第3のコバルト膜が形成され、前記第1及び第2のコバルト膜を前記第1及び第2のコバルトシリサイド膜に変換後、前記第3のコバルト膜を除去する工程をさらに有する請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2のコンタクトホール内に金属コンタクトプラグを形成する工程をさらに有する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記金属コンタクトプラグを形成する工程は、チタンを含むバリヤ層を形成する工程を有する請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板表面に形成された不純物拡散層と、
    前記不純物拡散層上部に形成された凹部と、
    前記凹部を含み、前記不純物拡散層表面を少なくとも一部露出するコンタクトホールと、
    前記凹部表面に形成された第1のコバルトシリサイド膜と、前記不純物拡散層表面に形成された第2のコバルトシリサイド膜と、
    前記第1及び第2のコバルトシリサイド膜上及び前記コンタクトホール内壁に形成されたバリヤ層と、
    前記バリヤ層に囲まれた前記コンタクトホール内に形成された金属プラグと
    を含み、前記第1のコバルトシリサイドの上端部は、前記第2のコバルトシリサイド膜の下端部と少なくとも接していることを特徴とする半導体装置。
  12. 前記凹部の深さD2は、前記不純物拡散層の深さD1に対して、D2<D1/2である請求項11に記載の半導体装置。
  13. 前記第1及び第2のコバルトシリサイド膜は、膜厚tCoのコバルト膜を前記凹部深さD2に対して、D2/2<tCo≦D2で形成した後、シリサイド化した膜である請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記第1のコンタクトホールの径をW1、前記第2のコンタクトホールの径をW2としたとき、(W2−W1)/2で表される前記凹部周辺の前記不純物拡散層上面の幅W3が1nm以上である請求項11乃至13のいずれか1項に記載の半導体装置。
  15. 前記バリヤ層はチタンを含む請求項11乃至14のいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 前記半導体装置は、キャパシタの形成されるメモリセル領域と該メモリセル領域の周辺に形成される周辺回路領域とを有し、前記凹部を有して形成されるコンタクトプラグは、周辺回路部に形成される請求項11乃至15のいずれか1項に記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021208997A1 (zh) * 2020-04-15 2021-10-21 苏州能讯高能半导体有限公司 电极的制造方法、电极及半导体器件

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