JP2013231765A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一次転写専用の電源を配置すると、コストアップにつながるおそれがある。一次転写専用の電源を省いて、コストダウンを抑制する方法が望まれている。
【解決手段】 中間転写体にトナーが付着したトナー領域がクリーニング手段に到達する前に、二次転写電界を形成するための転写電圧と逆極性の電圧を転写部材に印加する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では、多様な記録材に対応するために、感光体からトナー像を中間転写体に転写(一次転写)して、中間転写体から記録材に転写(二次転写)することで画像を形成する中間転写方式が知られている。
特許文献1には中間転写方式の従来構成が記載されている。すなわち特許文献1は、感光体からトナー像を中間転写体へ一次転写するために、一次転写ローラを設けた上で、一次転写ローラに一次転写専用の電源が接続された構成である。さらに特許文献1は、中間転写体からトナー像を記録材に二次転写するために、二次転写ローラを設けた上で、二次転写専用の電源が二次転写ローラに接続された構成である。
特許文献2には、二次転写内ローラに小さな電源が接続されるとともに、二次転写外ローラには別の大きな電源が接続された構成がある。特許文献2には、感光体からトナー像を中間転写体へ転写する一次転写を、小さな電源が二次転写内ローラに電圧を印加することによって行う旨が記載されている。
特開2003−35986 特開2006−259640
しかし一次転写専用の電源を配置すると、コストアップにつながるおそれがある。一次転写専用の電源を省いて、コストダウンを抑制する方法が望まれている。
上記課題を解決するために本願発明は、像担持体と、前記像担持体からトナー像が一次転写される中間転写体と、記録材を前記中間転写体とともに挟持して前記中間転写体からトナー像を二次転写部で二次転写する転写部材と、前記中間転写体からトナー像を記録材に前記二次転写部で転写する二次転写電界と、前記像担持体からトナー像を前記一次転写部で前記中間転写体に転写する一次転写電界とを形成するために、前記転写部材に電圧を印加する電源と、前記中間転写体とアースとの間に接続されるツェナーダイオードと、前記中間転写体が移動する方向において前記二次転写部より下流側で前記中間転写体をクリーニングするクリーニング手段と、記録材詰まりが前記二次転写部で生じると前記中間転写体の移動を停止する停止制御と、停止した前記中間転写体の移動を再開する再開制御とを実行する制御部とを備えて、前記再開制御では、前記電源が、前記二次転写電界を形成するための転写電圧と逆極性の電圧を前記転写部材に印加することを特徴とする。
コストダウンを図り一次転写専用の電源を省いた上で、一次転写安定化のために中間転写体をツェナーダイオードに接続した構成において、ジャム処理後に大量のトナーが中間転写体クリーニング手段に到達しても、クリーニング不良を抑制することができる。
画像形成装置の基本構成を説明する図である。 転写電位と静電像電位の関係を示す図である。 ツェナーダイオードのIV特性を示す図である。 制御のブロック図を示す図である。 制御フローチャートを示す図である。 ジャム発生時を説明する図である。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
(実施形態1)
[画像形成装置]
図1は本実施の形態における画像形成装置を示す。画像形成装置は、各色の画像形成ユニットを独立かつタンデムに配置するタンデム方式を採用している。さらに画像形成装置、各色の画像形成ユニットからトナー像を中間転写体に転写してから、中間転写体からトナー像を記録材に転写する中間転写方式を採用している。
画像形成部101a、101b、101c、101dは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)色のトナー像を形成する画像形成手段である。これらの画像形成ユニットは、中間転写ベルト7の移動方向において上流側から、画像形成ユニット101a、101b、101c、101dの順、すなわちイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に配置されている。
各画像形成ユニット101a、101b、101c、101dはそれぞれ、トナー像が形成される感光体(像担持体)としての感光体ドラム1a、1b、1c、1dを備える。一次帯電器2a、2b、2c、2dは、各感光体ドラム1a、1b、1c、1dの表面を帯電する帯電手段である。露光装置3a、3b、3c、3sdはレーザスキャナーを備えて、一次帯電器によって帯電された感光体ドラム1a、1b、1c、1dを露光する。レーザスキャナーの出力が画像情報に基づいてオンオフされることによって、画像に対応した静電像が各感光体ドラム上に形成される。すなわち、一次帯電器と露光手段とが、静電像を感光体ドラムに形成する静電像形成手段として機能する。現像装置4a、4b、4c、4dは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色のトナーを収容する収容器を備えて、感光体ドラム1a、1b、1c、1d上の静電像をトナーを用いて現像する現像手段である。
感光体ドラム1a、1b、1c、1dに形成されたトナー像は、中間転写ベルト7へ一次転写部N1a、N1b,N1c,N1dで一次転写される。こうして中間転写ベルト7上に4色のトナー像が重ねて転写される。一次転写については、後で詳しく説明する。
感光体ドラムクリーニング装置6a、6b、6c、6dは、一次転写部N1a、N1b,N1c,N1dで転写せず感光体ドラム1a、1b、1c、1dに残留した残留トナーを除去する。
中間転写ベルト7は、感光体ドラム1a、1b、1c、1dからトナー像が転写される、移動可能な中間転写体である。本実施形態では中間転写ベルト7は、基層と表層との2層構成である。基層は内面側(張架部材側)であり、張架部材に接触する。表層は外面側(像担持体側)であり、感光ドラムに接触する。基層はポリイミドあるいはポリアミド、PEN、PEEK等の樹脂または各種ゴム等にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられる。中間転写ベルト7の基層は、基層の体積抵抗率が10〜10Ω・cmとなるように形成される。本実施形態における基層としては、ポリイミドで、中心厚みが45〜150um程度のフィルム状の無端ベルトが用いられる。さらに表層として、厚み方向の体積抵抗率1013〜1016Ω・cmのアクリルコートが施される。すなわち表層の抵抗よりも、基層の抵抗の方が低い。表層の厚みは0.5〜10umである。もちろんこれらの数値に限定する意図ではない。
中間転写ベルト7の内周面は、張架部材としてのローラ10,11,12によって張架されている。ローラ10は、駆動源としてのモータによって駆動されて、中間転写ベルト7を駆動する駆動ローラとして機能する。またローラ10は、二次転写外ローラ13に中間転写ベルトを介して圧する二次転写内ローラでもある。中間転写ベルト7に対して一定の張力を与えるテンションローラとして機能する。さらにローラ11は、中間転写ベルト7の蛇行を防止する補正ローラとしても機能する。なお、テンションローラ11に対するベルトテンションは5〜12kgf程度になるように構成される。このベルトテンションがかけられることで、一次転写部N1a、N1b,N1c,N1dとして、中間転写ベルト7と感光体ドラム1a〜dとの間にニップが形成される。二次転写内ローラ62は、定速性に優れたモーターにより駆動されて中間転写ベルト7を循環駆動させる駆動ローラとして機能する。
記録材は、記録材Pを収容する用紙トレイに収容されている。記録材Pは、この用紙トレイから所定のタイミングでピックアップローラによって取り出されて、レジストレーションローラへ導かれる。記録材Pは、中間転写ベルト上のトナー像が搬送されるのと同期して、中間転写ベルトからトナー像を記録材に転写する二次転写部N2へレジストレーションローラによって送り出される。
二次転写外ローラ13は、中間転写ベルト7を介して二次転写内ローラ10を押圧して、二次転写内ローラ13と共に二次転写部N2を形成する二次転写部材である。二次転写用電源としての二次転写部高圧電源22は、二次転写外ローラ13に接続されており、二次転写外ローラ13に電圧を印加することができる電源である。
記録材Pが二次転写部N2へ搬送されると、二次転写外ローラ13にトナーと逆極性の二次転写電圧が印加されることによって、中間転写ベルト7からトナー像が記録材に転写する。
なお二次転写内ローラ10はEPDMゴムからなる。二次転写内ローラの直径は20mm、ゴム厚は0.5mm、硬度は70°(Asker−C)に設定される。二次転写外ローラ13はNBRゴムやEPDMゴム等からなる弾性層と芯金からなる。二次転写外ローラ13の直径は、24mmになるように形成される。
中間転写ベルト7が移動する方向において二次転写部N2よりも下流側には、記録材に二次転写部N2で転写せず中間転写ベルト7に残留した残留トナーや紙粉を除去するための中間転写ベルトクリーニング装置14が設けられている。中間転写クリーニング装置14は、中間転写ベルトに接触するブレードを備える。ブレードは中間転写体をクリーニングするクリーニング部材として機能する。中間転写クリーニング装置14は、中間転写ベルトをクリーニング部X2(図6(a))を形成する。
[1転高圧レスシステムにおける一次転写電界形成]
本実施形態は、コストダウンのために、一次転写専用の電源を省いた構成である。そこで本実施形態では、感光体ドラムからトナー像を中間転写ベルト7へ静電的に一次転写するために、二次転写用電源22を用いる。(以下、本構成を一転高圧レスシステムと記載する。)
しかし中間転写ベルトを張架するローラが直接的にアースに接続される構成では、二次転写用電源210が電圧を二次転写外ローラ64に印加しても、張架ローラ側へほとんど電流が流れ、感光ドラム側へ電流が流れないおそれがある。すなわち、二次転写用電源210が電圧を印加しても中間転写ベルト56を介して感光体ドラム50a、50b、50c、50dへ電流が流れず、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間に、トナー像を転写するための一次転写電界が働かない。
そこで一転高圧レスシステムにおいて一次転写電界作用を働かせるためには、張架ローラ60、61、62、63のすべてとアースとの間に受動素子を配置して、感光体側へ電流が流れるようにするのが望ましい。
その結果、中間転写ベルトの電位が高くなり、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間に一次転写電界が働くようになる。
なお、1転高圧レスシステムで一次転写電界を形成するためには、二次転写用電源210が電圧を印加することで、電流が中間転写ベルトの周方向に沿って流すことが必要である。しかし中間転写ベルト自体の抵抗が高ければ、中間転写ベルトが移動する移動方向(周方向)における中間転写ベルトにおける電圧降下が大きくなる。その結果、中間転写ベルトを周方向に伝って感光体ドラム1a、1b、1c、1dへ電流が流れにくくなるおそれもある。そのため、中間転写ベルトが低抵抗の層を持つのが望ましい。本実施形態では中間転写ベルトにおける電圧降下を抑制するために、中間転写ベルトの基層の表面抵抗率が10Ω/□以上で10Ω/□以下となるように形成される。また本実施形態では中間転写ベルトは2層構成である。これは、表層に高抵抗の層を配置することで、非画像部に流れる電流を抑制して転写性をさらに高めやすいからである。もちろんこの構成に限定する意図ではない。単層の構成にすることもできるし、3層以上の構成にすることもできる。
次に図2を用いて、感光体ドラムの電位と中間転写ベルトの電位の差である一次転写コントラストについて説明する。
図2は、感光体ドラム1表面が帯電手段2によって帯電されて、感光体ドラム表面の電位Vd(ここでは−450Vとする)となる場合である。さらに図2は、帯電された感光体ドラムの表面が露光手段3によって露光されて、感光体ドラムの表面がVl(ここでは−150Vとする)となる場合である。電位Vdは、トナーが付着されない非画像部の電位であり、電位Vlは、感光体ドラム上のトナーが付着される画像部の電位である。Vitbは中間転写ベルトの電位を示す。
ドラムの表面電位は帯電、露光手段の下流側、且つ現像手段の上流で感光体ドラムに近接配置された電位センサーの検知結果に基づいて制御される。
電位センサーは感光体ドラム表面の非画像部電位と画像部電位を検知し、非画像部電位に基づいて帯電手段の帯電電位を制御して、画像部電位に基づいて露光手段の露光光量を制御する。
この制御により感光体ドラムの表面電位は画像部電位、非画像部電位の両電位とも適正な値にすることができる。
この感光体ドラム上の帯電電位に対して、現像装置4によって現像バイアスVdc(ここではDC成分は−250V)が印加されて、ネガ帯電したトナーが感光体ドラム側に現像される。
感光体ドラムのVlと現像バイアスVdcとの電位差である現像コントラストVcaは、
−150(V)−(−250(V))=100(V)
となる。画像部電位Vlと非画像部電位Vdとの電位差である静電像コントラストVcbは、
−150(V)−(−450(V))=300(V)
となる。感光ドラムの画像部電位Vlと中間転写ベルトの電位Vitb(ここでは300Vとする)との電位差である一次転写コントラストVtrは、
300(V)−(−150(V))=450(V)
となる。
なお本実施形態では、感光ドラムの電位を検知する正確性を重視して電位センサーが配置される構成であるが、この構成に限定する意図ではない。コストダウンを重視して、電位センサを配置せず、静電潜像形成条件と感光体ドラムの電位との関係性を予めROMに記憶させた上で、ROMに記憶された関係性に基づいて感光体ドラムの電位を制御する構成にすることもできる。
[ツェナーダイオード]
一転高圧レスシステムでは、一次転写は、中間転写ベルトの電位と感光体ドラムの電位との電位差である一次転写コントラストによって決まる。そのため一次転写コントラストを安定的に形成するためには中間転写ベルトの電位を一定に維持するのが望ましい。
そこで本実施形態では、張架ローラとアースとの間に配置される受動素子として、ツェナーダイオードが用いられる。
図3は、ツェナーダイオードの電流電圧特性を示す。ツェナーダイオードは、ツェナー降伏電圧Vbr以上の電圧が印加されるまでほとんど電流を流さないが、ツェナー降伏電圧以上の電圧が印加されると急激に電流が流れるような特性を持つ。すなわち、ツェナーダイオード15にかかる電圧がツェナー降伏電圧以上の範囲では、ツェナーダイオード15の電圧降下はツェナー電圧を維持するように電流を流す。
このようなツェナーダイオードの電流電圧特性を利用して、中間転写ベルト7の電位を一定に維持する。
すなわち本実施形態では、すべての張架ローラ10,11,12と、アースとの間に、受動素子としてツェナーダイオード15が配置される。
その上で、一次転写中は、ツェナーダイオード15にかかる電圧がツェナー降伏電圧を維持するように、二次転写電源22が電圧を印加する。その結果、一次転写中に、中間転写ベルト7のベルト電位を一定に維持することができる。
本実施形態では、張架ローラとアースとの間に、ツェナー降伏電圧の規格値Vbrが25Vとなるツェナーダイオード15が12個直列に接続された状態で配置される。すなわち、ツェナーダイオードにかかる電圧がツェナー降伏電圧を維持する範囲では、中間転写ベルトの電位は、各ツェナーダイオードのツェナー降伏電圧の合計、すなわち25×12=300Vで一定に維持される。
もちろんツェナーダイオードを複数用いる構成に限定する意図ではない。ツェナーダイオードを1つだけ用いる構成にすることもできる。
もちろん中間転写ベルトの表面電位は300Vになる構成に限定する意図ではない。使用するトナーの種類や感光体ドラムの特性に応じて適宜設定するのが望ましい。
このように、二次転写用電源210によって電圧が印加されると、ツェナーダイオードの電位が所定電位に維持され、感光体ドラムと中間転写ベルトとの間に一次転写電界が形成される。さらに従来の構成と同様に、2次転写高圧電源によって電圧が印加されると、中間転写ベルトと二次転写外ローラとの間に、二次転写電界が形成される。
[コントローラ]
本画像形成装置全体の制御を行うコントローラの構成について図4を参照して説明する。コントローラは、図4に示すように、CPU回路部150を有する。CPU回路部150は、CPU、ROM151およびRAM152を内蔵する。二次転写部電流検出回路204は二次転写外ローラを流れる電流を検出するための回路(二次転写電流検出手段)であり,張架ローラ流入電流検出回路205(ツェナーダイオード電流検出手段)は張架ローラに流入する電流を検出するための回路であり,電位センサー206は感光体ドラム表面の電位を検出するセンサーであり、温湿度センサー207は温湿度を検出するためのセンサーである
CPU回路部150には、二次転写部電流検出回路204、張架ローラ流入電流検出回路205、電位センサー206、温湿度センサー207からの情報が入力される。そしてCPU回路部150は、ROM151に格納されている制御プログラムに応じて、二次転写用電源22,現像高圧電源201,露光手段高圧電源202,帯電手段高圧電源203を統括的に制御する。後述する環境テーブルや紙厚さ対応テーブルはROM151に格納されておりCPUが呼び出して反映される。RAM152は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
[ジャム復帰シーケンス]
次に、記録材詰まり(ジャム)が発生した場合の復帰シーケンスについて説明する。ジャムが発生した場合、詰まった記録材を取り除くために、画像形成動作及び中間転写体の駆動が停止される(停止制御)。ユーザーによって詰まった記録材が取り除かれると、画像形成動作に復帰するために、中間転写体の駆動が再開される(再開制御)。停止制御と再開制御とは、制御部150によって実行される。
本実施形態では、復帰シーケンス(再開制御)で、二次転写用電源22が、転写電圧と逆極性の電圧(すなわち負極性の電圧)を二次転写ローラに印加する。
この理由について説明する。一転高圧レスシステムでは、画像形成時に二次転写ローラに電圧が印加されると、中間転写ベルト自体の電位が高くなる。これは、中間転写ベルト上のトナーと中間転写ベルトとの間の静電的な吸着が強まった状態である。
通常の画像形成時であれば、中間転写クリーニング装置にくるトナー量は少ないので、中間転写ベルト上のトナーが中間転写ベルトに静電的に強く吸着した状態であっても、クリーニング不良は生じない。
しかし、復帰シーケンスでは、中間転写体上に、中間転写体の駆動が停止する前にトナーが付着したトナー領域が存在する場合がある。このトナーは記録材に転写されないので、中間転写体クリーニング装置に達するトナー量が増える。
すなわち復帰シーケンス時に、中間転写ベルト表面に静電的に強く吸着したトナーが大量に中間転写体クリーニング装置に達すれば、クリーニング不良を引き起こすおそれがある。復帰シーケンスでは、静電的に強く吸着したトナーが大量に中間転写クリーニング装置に到達するのを抑制するために、中間転写ベルトの電位を低下させるのが望ましい。
そこで本復帰シーケンスでは、転写電圧と逆極性の電圧が二次転写外ローラに印加される。その結果、中間転写ベルトとアースとの間にツェナーダイオードが接続された構成では、中間転写ベルトの電位はゼロ近傍にすぐに低下する。一転高圧レスシステムにおいて、復帰シーケンスで、中間転写体の電位が高いことに起因するクリーニング不良を引き起こすのを抑制することができる。
本実施形態での制御について、図5、6を用いて説明する。図5はジャム復帰時の動作を説明するフローチャート、図6は中間転写ベルトの駆動モーター、2次転写部の高圧に関するタイミングチャートである。
画像形成動作が開始されると(Step1)、カセットより転写材Pがレジローラまで搬送される。Step2で記録材が詰まったかどうかをトップセンサ208と排出センサ209とを用いて判定する。トップセンサは、レジローラ付近に配置されており、排出センサは、記録材搬送方向において定着装置の下流側に配置されている。トップセンサが記録材を検知してから所定時間後に、排出センサが記録材を検出しなければ、制御部150は、ジャムが発生したと判定する。CPU回路部150は、ジャム発生と判断された場合は画像形成動作を停止し、中間転写ベルトの駆動モーターを停止させ、帯電ローラ、現像装置、2次転写部の高圧電源をすべてオフにする(Step3)。すなわちCPU回路部150は中間転写体の移動を停止する停止制御を実行する制御部として機能する。その後、ジャム発生を画像形成装置の操作パネル上に表示し、ユーザーに警告する(Step4)。ジャム処理をユーザーが行い完了したならば(Step5)、CPU回路部150は、感光体ドラム上や中間転写ベルト上に残ったトナーを回収するジャム復帰シーケンス(再開シーケンス)に入る。すなわち、CPU回路部150は、中間転写ベルトの移動を再開する再開制御を実行する制御部として機能する。中間転写ベルト上には、画像形成動作が中断する前に形成されたトナー領域がある。トナー領域の後端の位置が、画像形成開始タイミングから中間転写ベルトの駆動モーターを停止させるまでの時間、プロセススピード、画像サイズ等の情報から特定される(step6)。
次に、図6(a)、(b)に示すように、中間転写ベルトの駆動モーターの動作が開始する。中間転写ベルトの駆動モータを駆動する前に、二次転写外ローラに転写電圧と逆極性の電圧(負極性の電圧)を印加し始める。負極性の電圧印加は、中間転写ベルトクリーニング装置を通過し終えるまでの間、継続する(Step7)。
すなわち、中間転写体上のトナー領域の先端(中間転写体が移動する方向における下流側)が中間転写クリーニング装置に達する前に、負極性の電圧が電源によって二次転写外ローラに印加される。さらに、負極性の電圧印加は、トナー領域の後端がクリーニング手段を通過するまで継続される。そのため、トナー領域全体について、中間転写ベルトの電位を低下させた状態でクリーニングすることができる。
また、再開制御では、トナー領域が二次転写部を通過する間、逆バイアスが二次転写外ローラに印加された状態となる。そのため、トナー領域が二次転写部で二次転写外ローラを汚すのが抑制される。なお、負極性の電圧値は、2次転写部に−20[μA]の電流が流れるように設定される。これは、2次転写外ローラへのトナー付着を防止するように設定された値である。電流設定値に関しては、トナーの種類、プロセススピード等によって変化させるのが望ましい。
図6(a)に示されるように、中断前に形成されたトナー領域の後端X1が、中間転写体が移動する方向において、最下流のBk色の一次転写部よりも上流側に位置する場合がある。二次転写外ローラに逆バイアスを印加する間、中間転写体が移動する方向においてトナー領域のうちBk色の一次転写部より上流側の範囲は、感光体ドラムに付着する。これらのトナーは、各感光体ドラムに対して設けられて、各感光体ドラムをクリーニングするための感光体ドラムクリーニング装置6a、6b、6c、6d(像担持体クリーニング手段)によって回収される。
二次転写外ローラの表面の状態をさらに良好にするために、その後、2次転写部に正負のバイアスを交互に印加することで2次転写外ローラの清掃を行なう(Step8)。本実施例では、2次転写部に±20[μA]の電流が流れるように正負のバイアスを2次転写外ローラ3周分ずつ印加する。以上の動作終了後、画像形成動作を再開させる(Step8)。
以上により、すべての張架ローラをツェナーダイオードを介して接地する1転高圧レスシステムの構成において、転写材Pのピックアップミスやジャム等の発生時におけるクリーニング不良を防止することが可能となる。
なお本実施形態では、トナー領域全体について、中間転写ベルトの電位を下げた状態でクリーニングする構成である。そのために、トナー領域の後端が中間転写クリーニング装置に達するまで、逆極性の電圧印加を継続する。しかしこの構成に限定する意図ではない。電源が逆極性の電圧を二次転写外ローラに印加した後に、電圧をオフに切り換えた上で、電圧オフ状態を、トナー領域の後端が中間転写クリーニング装置に達するまで継続する構成にすることもできる。このような構成でも、トナー領域全体について、中間転写ベルトの電位を下げた状態でクリーニングすることもできる。
また本実施形態は、トナー領域全体について、中間転写ベルトの電位を下げた状態でクリーニングする構成であるが、トナー領域の一部について、中間転写ベルトの電位を下げた状態でクリーニングする構成にしてもよい。とりわけ二次転写部から中間転写クリーニング装置までの間隔が短い装置では、ジャムが発生した場合に、トナー領域の先端が中間転写クリーニング装置に達した後に、画像形成装置が停止するといった事態が生じやすい。このような場合には、トナー領域の一部について、中間転写ベルトの電位を下げた状態でクリーニングすればよい。

Claims (9)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体からトナー像が一次転写される中間転写体と、
    記録材を前記中間転写体とともに挟持して前記中間転写体からトナー像を二次転写部で二次転写する転写部材と、
    前記中間転写体からトナー像を記録材に前記二次転写部で転写する二次転写電界と、前記像担持体からトナー像を前記一次転写部で前記中間転写体に転写する一次転写電界とを形成するために、前記転写部材に電圧を印加する電源と、
    前記中間転写体とアースとの間に接続されるツェナーダイオードと、
    前記中間転写体が移動する方向において前記二次転写部より下流側で前記中間転写体をクリーニングするクリーニング手段と、
    記録材詰まりが前記二次転写部で生じると前記中間転写体の移動を停止する停止制御と、停止した前記中間転写体の移動を再開する再開制御とを実行する制御部とを備えて、
    前記再開制御では、前記電源が、前記二次転写電界を形成するための転写電圧と逆極性の電圧を前記転写部材に印加することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記再開制御では、前記電源は、前記中間転写体にトナーが付着したトナー領域が前記クリーニング手段に到達する前に、前記逆極性の電圧を前記転写部材に印加することを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 前記再開制御では、前記電源は、前記トナー領域が前記二次転写部を通過する間、前記二次転写電界を形成するための転写電圧と逆極性の電圧を、前記転写部材に印加し続けることを特徴とする請求項2に記載された画像形成装置。
  4. 前記再開制御では、前記電源は、前記中間転写体の移動が再開する前に、前記二次転写電界を形成するための転写電圧と逆極性の電圧を印加し始めることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載された画像形成装置。
  5. 前記再開制御では、前記電源は、前記二次転写電界を形成するための転写電圧と逆極性の電圧を、前記トナー領域の後端が前記クリーニング手段に到達するまで、前記転写部材に印加し続けることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載された画像形成装置。
  6. 前記再開制御では、前記電源は、前記二次転写電圧を形成するための転写電圧と逆極性の電圧を前記転写部材に印加してから、前記転写部材に印加する電圧をオフして、前記トナー領域の後端が前記クリーニング手段に到達するまで、電圧オフを続けることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載された画像形成装置。
  7. 前記像担持体をクリーニングする像担持体クリーニング手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載された画像形成装置。
  8. 前記中間転写体を張架する複数の部材を備えて、前記ツェナーダイオードは、前記複数の部材の全てとアースとの間に接続されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載された画像形成装置。
  9. 上記中間転写体は2層以上の構成であり、前記像担持体側の表層の抵抗が他の層の抵抗よりも高いことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載された画像形成装置。
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