JP2013231465A - 建設機械の旋回装置、及び、その旋回装置に油を供給する供給方法 - Google Patents

建設機械の旋回装置、及び、その旋回装置に油を供給する供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】旋回装置の出力軸を軸支する軸受に油を供給する場合に、旋回装置のシール部が供給される油で損傷することを防止することができる建設機械の旋回装置を提供すること。
【解決手段】モータのトルクを出力する出力軸と、出力軸を軸支し、油を供給される軸受と、軸受に前記油を供給する供給手段と、供給された油の余剰分を排出する排出手段と、旋回装置の外形を形成する略円筒形状のハウジングとを有し、供給手段と排出手段とは、出力軸に垂直な方向で、ハウジングの前記外形に夫々配置され、排出手段は、一端を前記ハウジングの内部に連通し、他端を該ハウジングの外部に連通している略円形形状の管部と、前記他端に配置され、略円環形状の断面形状の排出部とを備える、ことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、建設機械の旋回装置及びその旋回装置に油を供給する供給方法に関する。
建設機械には、走行装置(走行体)に搭載した旋回体(上部旋回体)を旋回モータで旋回する旋回装置を有するものがある。この旋回装置には、出力軸及びこの出力軸を軸支する軸受などが備えられている。また、この旋回装置には、出力軸と軸受との接触部の摩耗を低減するために、接触部にグリース(潤滑油)を供給している。
特許文献1には、第2軸受が配置されるグリス(グリース)室内の圧力を低減するために、グリス室でダストシールの上面に対向するハウジングの切欠き部(シール部)に、グリス室の圧力を逃がすことが可能な空気通路を形成する技術を開示している。
特開2010−144870号公報
建設機械は、旋回装置で旋回動作を実施した場合に、旋回装置の軸受に供給したグリースを消費する。建設機械では、例えば旋回動作時に、旋回モータのシール部などから微量のグリースが流出する。このため、建設機械では、所定の時間毎に、グリースを補充する必要がある。
しかしながら、特許文献1には、建設機械の旋回動作中に上昇するグリース室内の静圧(比較的変動が小さい圧力)を低減する技術が開示されているが、非旋回動作時の建設機械の給脂時(給油時)において、半固形のグリースを供給するときに発生する動圧(比較的変動が大きい圧力)を低減する技術が開示されていない。また、特許文献1に開示されている技術を用いて、半固形のグリースを供給する場合では、供給されるグリースの流動に伴う力(圧力)が局所的にシール部に作用する。この場合、このシール部が損傷する場合があった。
本発明は、このような事情の下に為され、旋回装置の出力軸を軸支する軸受に油を供給する場合に、旋回装置のシール部が供給される油で損傷することを防止することができる建設機械の旋回装置及びその旋回装置に油を供給する供給方法を提供することを課題とする。
本発明の一の態様によれば、モータを用いて、上部旋回体を旋回する建設機械の旋回装置であって、前記モータのトルクを出力する出力軸と、前記出力軸を軸支し、油を供給される軸受と、前記軸受に前記油を供給する供給手段と、供給された前記油の余剰分を排出する排出手段と、該旋回装置の外形を形成する略円筒形状のハウジングとを有し、前記供給手段と前記排出手段とは、前記出力軸に垂直な方向で、前記ハウジングの前記外形に夫々配置され、前記排出手段は、一端を前記ハウジングの内部に連通し、他端を該ハウジングの外部に連通している略円形形状の管部と、前記他端に配置され、略円環形状の断面形状の排出部とを備える、ことを特徴とする建設機械の旋回装置が提供される。また、前記排出部は、円環をL字形状に屈曲した外形を有し、前記排出部の前記L字形状の一端は、前記管部に接続され、前記排出部の前記L字形状の他端は、前記建設機械の鉛直下向き方向に開放されている、ことを特徴とする、建設機械の旋回装置が提供される。更に、遊星歯車機構を更に有し、前記遊星歯車機構を用いて、前記モータの回転速度を減速して前記トルクを増加させ、増加させた該トルクを出力軸に出力する、ことを特徴とする、建設機械の旋回装置が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、上部旋回体を旋回する建設機械の旋回装置に、油を供給する供給方法であって、前記旋回装置の出力軸を軸支する軸受に前記油を供給する供給ステップと、供給された前記油の余剰分を排出する排出ステップとを含み、前記供給ステップは、該旋回装置の外形を形成する略円筒形状のハウジングの内部に連通している供給手段から前記油を供給し、前記排出ステップは、前記ハウジングの前記外形に配置された略円形形状の管部から前記余剰分を搬出し、前記管部の出口に配置された略円環形状の断面形状の排出部から該余剰分を該旋回装置の外部に排出する、ことを特徴とする油を供給する供給方法が提供される。また、前記排出部は、円環をL字形状に屈曲した外形を有し、前記排出部の前記L字形状の一端は、前記管部に接続され、前記排出部の前記L字形状の他端は、前記建設機械の鉛直下向き方向に開放され、前記排出ステップは、前記余剰分を該建設機械の該鉛直下向き方向に排出する、ことを特徴とする、油を供給する供給方法が提供される。
本発明の建設機械の旋回装置及びその旋回装置に油を供給する供給方法によれば、旋回装置の出力軸を軸支する軸受に油を供給する場合に、旋回装置のシール部が供給される油そのもの、または、供給される油によるグリス室の内部の圧力の上昇で損傷することを防止することができる。
本発明の実施形態に係る建設機械の一例を示す概略外観図である。 本発明の実施形態に係る建設機械の旋回装置の一例を説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る旋回装置の要部の一例を説明する概略拡大断面図である。 本発明の実施例に係る建設機械の動作の一例を説明するフローチャート図である。 建設機械の動作のその他の例を説明するフローチャート図である。 その他の旋回装置の要部の例を説明する概略断面図である。 その他の油を供給する供給動作の例を説明する説明図である。
添付の図面を参照しながら、本発明の限定的でない例示の実施形態について説明する。なお、添付の全図面の中の記載で、同一又は対応する部材又は部品には、同一又は対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面は、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。したがって、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。
以後に、本発明の実施形態に係る旋回装置10を備える建設機械100を用いて、本発明を説明する。なお、本発明を適用することができる建設機械は、以下に説明するもの(建設機械)に限定されるものではない。すなわち、本発明は、本実施形態以外でも、モータ(旋回モータ)を用いて、旋回体(上部旋回体)を旋回するものであれば、いずれのものにも用いることができる。
ここで、本発明を用いることができる建設機械には、ブルドーザ、ホイールローダ、ダンプトラック及び油圧ショベル等が含まれる。
(建設機械の構成)
本発明を用いることができる建設機械100の概略構成を、図1を用いて説明する。ここで、建設機械とは、油圧ポンプから吐出される作動油(圧油)を用いて、油圧アクチュエータ(例えば図1のブーム21等)の動作を制御する機械である。
図1に示すように、建設機械100は、本実施形態では、建設機械100を走行させる走行体20Dwと、走行体20Dwに搭載された上部旋回体(旋回体)20Upとを有する。建設機械100は、本実施形態では、上部旋回体20Upに配置した旋回装置10(図1の旋回モータMtなど)を用いて、上部旋回体20Upを旋回する。
具体的には、建設機械100は、上部旋回体20Upを旋回させる旋回装置10(旋回モータMt)を、走行体20Dwと上部旋回体20Upとの間隙に配置している。また、建設機械100は、旋回装置10の出力軸(例えば図2(b)のShf)の歯部と、走行体20Dwに配置した旋回輪(図1のアウターギアGo)の内輪歯部とを噛み合わせている。更に、建設機械100は、オペレータ(作業者)の操作レバーの操作に応じて、旋回装置10の出力軸Shfを回転する。これによって、建設機械100は、出力軸Shfと噛み合っている旋回輪Go上で、旋回輪Goの輪郭に沿って、上部旋回体20Upを移動させることができる。この結果、建設機械100は、上部旋回体20Upを旋回させることができる。
なお、建設機械100は、本実施形態では、複数の油圧アクチュエータ20Aoとして、上部旋回体20Upに基端部を軸支されたブーム21と、ブーム21の先端に軸支されたアーム22と、アーム22の先端に軸支されたバケット23とを備える。また、建設機械100は、ブーム21と上部旋回体20Upとの間隙にブームシリンダ21cを配置されている。
ここで、ブームシリンダ21cとは、供給された作動油によって長手方向に伸縮されるものである。建設機械100は、その伸縮によってブーム21を上下方向に駆動する。すなわち、建設機械100は、ブームシリンダ21cを用いて、オペレータの操作レバーの操作量に応じて作動油を供給し、ブーム21の動作を制御する。
同様に、建設機械100は、ブーム21とアーム22との間隙にアームシリンダ22cを配置され、アーム22とバケット23との間隙にバケットシリンダ23cを配置されている。また、建設機械100は、アームシリンダ22c及びバケットシリンダ23cを用いて、アーム22及びバケット23を夫々駆動する。更に、建設機械100は、アームシリンダ22c及びバケットシリンダ23cに、オペレータの操作レバーの操作量に応じて作動油を供給し、アーム22及びバケット23の動作を制御する。
(旋回装置の構成)
図2及び図3を用いて、本発明の実施形態に係る建設機械100の旋回装置10を説明する。ここで、図2(a)は、本発明の実施形態に係る建設機械100の旋回装置10の外形を説明する概略外観図である。図2(b)は、本実施形態に係る旋回装置10の要部の断面を説明する概略縦断面図である。
なお、本発明を適用することができる建設機械の旋回装置は、以下に説明するもの(旋回装置)に限定されるものではない。すなわち、本発明は、モータ(旋回モータ)を用いて、建設機械の旋回体を旋回するものであれば、いずれのもの(装置、手段など)も用いることができる。
本発明の実施形態に係る建設機械100の旋回装置10は、建設機械100の上部旋回体20Up(図1)を旋回する装置である。旋回装置10は、本実施形態では、上部旋回体20Upに固定(配置)されている。また、旋回装置10は、建設機械100の走行体20Dwと該走行体20Dwに搭載された上部旋回体20Upとの間隙に配置されている(図1)。
図2(a)に示すように、旋回装置10は、本実施形態では、旋回モータMtの回転速度を減速してトルクを増加させる減速機Grと、増加させたトルクを出力する出力軸Shf(図2(b))と、該出力軸Shfを軸支し、油を供給される軸受Br(図2(b))とを有する。
ここで、油とは、粘度の高い油、グリース(グリス)、ギアオイル(ギヤオイル)及びその他潤滑油を含む。
本実施形態に係る旋回装置10は、オペレータが入力した操作レバーの操作量に対応する動作で旋回モータMtを駆動する。このとき、旋回装置10は、旋回モータMtのトルクを出力軸Shfで出力することによって、出力軸Shfに接続された旋回輪Go(図1)上で、上部旋回体20Upを移動させることができる。これによって、旋回装置10は、上部旋回体20Upを旋回することができる。
なお、旋回装置10の減速機Grは、遊星歯車機構PGM(planetary gear mechanism)を用いることができる。ここで、遊星歯車機構PGMとは、太陽歯車(sun gear)を中心として、遊星歯車(planetary gear)が自転するとともに公転する構造を持った減速機構である。これにより、旋回装置10は、遊星歯車機構PGMを用いて旋回モータMtの回転速度を減速し、出力するトルクを増加させ、増加させたトルクを出力軸Shfに出力することができる。
図2(b)に示すように、本実施形態に係る旋回装置10は、旋回装置10の外形を形成する略円筒形状のハウジングHusを有する。
ハウジングHusは、本実施形態では、旋回モータMtのトルクを出力する出力軸Shfを軸支する軸受Brに供給される油を収容するグリース室(グリス室、潤滑油室)Ogを形成している。また、ハウジングHusは、軸受Brの上方に、遊星歯車機構PGM内の密封を確保するシール(オイルシール)部SLaを有する。更に、ハウジングHusは、軸受Brの下方に、グリース室Ogの下部を塞ぐ下部カバー部SLbを有する。
なお、ハウジングHusは、ギアオイルが供給される軸受を更に配置してもよい。また、ハウジングHusは、ギアオイルを供給するための装置及び方法に本発明を用いてもよい。
図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施形態に係る旋回装置10は、軸受Brに油を供給する供給手段(給脂手段、給油手段)11と、供給された油の余剰分を排出する排出手段12と、を更に有する。旋回装置10は、軸受Brに油を補充する時(以下、「供給時」という。)において、供給手段11を用いて、出力軸Shfを軸支する軸受Brに油を供給する。また、旋回装置10は、供給時において、排出手段12を用いて、供給された油の余剰分を排出することができる。更に、旋回装置10は、供給時において、排出手段12を用いて、供給された油によって上昇するグリース室Og内の圧力を(大気圧まで)低減することができる。
供給手段11と排出手段12とは、本実施形態では、出力軸Shfに垂直な方向で、ハウジングHusの外形の対向する位置に夫々配置されている。すなわち、供給手段11と排出手段12とは、建設機械100の鉛直方向において、略同じ位置(同じ高さの位置)に配置している。これにより、旋回装置10(排出手段12)は、供給時に、供給された油が排出手段12(供給手段11)の配置位置に達した時点から、その後に供給される油を余剰分として、油を排出手段12から排出することができる。なお、供給手段11と排出手段12とは、必ずしも同じ高さの位置に配置する必要はなく、また、対向する位置に配置しなくてもよい。
図3を用いて、排出手段12の形状等を具体的に説明する。
図3に示すように、排出手段12は、供給される油の余剰分をハウジングHusの外部に導く流出管(管部)12tと、流出管(管部)12tの出口側に配置された排出部12pと、を備える。
流出管12tは、出力軸Shfの径方向に延設された略円形形状の管である。流出管12tは、本実施形態では、一端をハウジングHusの内部(グリース室Og)に連通し、他端をハウジングHusの外部に連通している。
排出部12pは、本実施形態では、L字形状に屈曲した外形を有する管(ポート、プラグなど)又は継手を用いることができる。また、排出部12pは、L字形状の一端を流出管(管部)12tに接続される。更に、排出部12pは、L字形状の他端を建設機械100の鉛直下向き方向に開放されている。これにより、排出部12pは、供給時に、供給された油が排出手段12(流出管12tの一端)の位置に達した時点から、その後に供給される油を余剰分として、余剰分の油を排出手段12(排出部12pの他端)から建設機械100の鉛直下向き方向Moに排出することができる。
本発明の実施形態に係る建設機械100の旋回装置10によれば、油(グリース、潤滑油)の供給時(補充時)において、排出手段12(排出部12p)を用いて、供給された油が排出手段12(流出管12t)の位置に達した時点からその後に供給される油を余剰分として、建設機械100外部に排出することができる。また、本実施形態に係る旋回装置10は、供給時において、供給された油によってグリース室Ogの室内の圧力が上昇した場合でも、排出部12aのL字形状の他端を建設機械100外部に開放しているので、グリース室Ogの室内の圧力を(大気圧に)低減することができる。更に、本実施形態に係る旋回装置10は、供給された油によってグリース室Ogの室内の圧力が上昇した場合でも室内の圧力を低減することができるので、グリース室Ogの圧力が上昇することによる減速機Grの内部に油が浸入すること、及び、出力軸Shfと旋回輪Go等との間隙に油が侵入することなどの油の漏洩を防止することができる。すなわち、本発明の実施形態に係る建設機械100の旋回装置10によれば、軸受Brに油を供給する場合に、グリース室Og内の圧力を低く抑えることができるので、旋回装置10のシール部SLa及び下部カバー部SLbが供給される油で損傷することを防止することができる。
また、本発明の実施形態に係る建設機械100の旋回装置10によれば、旋回装置10の稼動時において、グリース室Ogの室内の圧力が上昇した場合でも、排出部12aの他端を建設機械100外部に開放(大気圧に開放)しているので、グリース室Ogの室内の圧力を低減することができる。これにより、本実施形態に係る旋回装置10は、グリース室Og内の圧力の上昇に起因する旋回装置10のシール部SLa及び下部カバー部SLbの損傷を防止することができる。
更に、本発明の実施形態に係る建設機械100の旋回装置10によれば、排出部12aのL字形状の他端を建設機械100の鉛直下向き方向に開放しているので、供給時以外の時において、ハウジングHusの内部への異物、塵埃及び雨水等の侵入を防ぐことができる。
実施形態に係る旋回装置10を備える建設機械の実施例を用いて、本発明を説明する。
(建設機械の構成)及び(旋回装置の構成)
本実施例に係る建設機械100Eの構成及び旋回装置10の構成を、図1〜図3に示す。本実施例に係る建設機械100Eの構成等は、実施形態の建設機械100の構成等と基本的に同様のため、説明を省略する。
(旋回装置に油を供給する動作)
本発明の実施例に係る建設機械100Eの旋回装置10に油を供給(補充、給脂、給油)する動作(以下、「供給動作」という。)を、図4及び図5〜図7を用いて説明する。図4は、本実施例に係る旋回装置10の供給動作を説明するフローチャートである。図5〜図7は、その他の比較例を説明する説明図である。
なお、旋回装置10に供給する油は、粘度の高い油、グリース(グリス)、ギアオイル及びその他潤滑油を含む。また、旋回装置10に供給する油は、固体、液体及び半固形、ペースト状の油を含む。
図4に示すように、本実施例に係る建設機械100Eは、ステップS401において、先ず、オペレータ(機械管理者)などによって供給動作を開始される。その後、建設機械100Eは、ステップS402に進む。
次に、ステップS402において、建設機械100Eは、供給(給脂、給油)ステップとして、供給手段11等を用いて、旋回装置10に油を供給される。供給開始後、建設機械100Eは、ステップS403に進む。
次いで、ステップS403において、建設機械100Eは、供給されている油の供給量を確認される。具体的には、建設機械100Eは、オペレータによって排出手段12の排出部12p(図3)から排出される油の余剰分(排出ステップ)を目視確認されることにより、油の供給が充足したか否かを確認される。油の供給が充足した場合(排出部12pから油が排出された場合)には、建設機械100Eは、ステップS404に進む。それ以外の場合は、建設機械100Eは、同様の動作(油の供給)を継続される。
ステップS404において、建設機械100Eは、供給動作を終了する。
次に、図5〜図7に示すその他の比較例を説明する。本比較例は、供給動作時に、図6に示す排出プラグ(メクラプラグ)13pを取り外して油を供給する例である。
図5に示すように、本比較例では、ステップS501において、先ず、オペレータなどによって供給動作を開始される。その後、建設機械は、ステップS502に進む。
次に、ステップS502において、建設機械は、供給時にグリース室内の圧力が上昇することを防止するため、オペレータによって排出プラグ13pを取り外される。具体的には、建設機械100Eは、建設機械の旋回装置に装着された排出プラグ13p(図6)を、オペレータによって取り外される。その後、建設機械は、ステップS503に進む。
ステップS503において、建設機械は、供給口11in(図7)から油を供給される。供給開始後、建設機械は、ステップS504に進む。
ステップS504において、建設機械は、供給されている油の供給量を確認される。具体的には、建設機械は、オペレータによって排出手段の排出部(図6のエア抜きポート13out)から排出される油の余剰分(排出ステップ)を目視確認されることにより、油の供給量が充足したか否かを確認される。油の供給が充足した場合には、建設機械は、ステップS505に進む。それ以外の場合は、建設機械は、同様の動作(油の供給)を継続される。
ステップS505において、建設機械は、オペレータによって排出手段の排出部を清掃される。具体的には、建設機械は、オペレータによって排出手段の排出部(図6のエア抜きポート13out)を清掃される。その後、建設機械は、ステップS506に進む。
ステップS506において、建設機械は、ステップS502で取り外した排出プラグ13pを排出部に取り付ける。その後、建設機械は、ステップS507に進む。
ステップS507において、建設機械は、供給動作を終了する。
以上より、本比較例では、本実施例の場合と比較して、供給動作時に、排出プラグ13pの取り外し動作(ステップS502)、及び、排出プラグ13pの取り付け動作(ステップS505及びステップS506)を必要とする。
以上により、本発明の実施例に係る建設機械100Eの旋回装置10によれば、実施形態に係る建設機械100の旋回装置10と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の実施例に係る建設機械100Eの旋回装置10によれば、油を供給する供給時(補充時)において、排出プラグ等の取り外しを必要としない。このため、本実施例に係る旋回装置10によれば、供給時の排出プラグ等の取り外し動作において、排出プラグ等の取り外しの手間及び取り外した排出プラグ等の保管(回収)の手間を必要としない。すなわち、本発明の実施例に係る建設機械100Eの旋回装置10によれば、円環をL字形状に屈曲した排出部12pを用いることができるので、建設機械のメンテナンス(供給動作)の作業性を向上することができる。特に建設機械では、搭載された旋回装置10の排出プラグ13pの周囲の作業空間は限られるため、非常に作業性が悪い。このため、本発明の実施例に係る建設機械100Eの旋回装置10によれば、建設機械のメンテナンス(供給動作)の作業性を大幅に向上することができる。
更に、本発明の実施例に係る建設機械100Eの旋回装置10によれば、供給動作終了時において、排出部(エア抜きポート)を清掃、及び、排出プラグ等の取り付けを必要としない。すなわち、本発明の実施例に係る建設機械100Eの旋回装置10は、円環をL字形状に屈曲した排出部12pを用いることができるので、建設機械のメンテナンスの作業性の向上及び排出プラグ等の取り付けをし忘れることを防止することについて、有利な効果を有する。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について説明したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されるものではない。また、本発明は、添付の特許請求の範囲に照らし、種々に変形又は変更することが可能である。
100,100E:建設機械
10 : 旋回装置
11 : 供給手段(給脂手段、給油手段)
11in: 供給口
11t : 供給管(管部)
12 : 排出手段
12p : 排出部(排出ポート)
20Ao: 油圧アクチュエータ
21 : ブーム
21c : ブームシリンダ
22 : アーム
22c : アームシリンダ
23 : バケット
23c : バケットシリンダ
Mt : モータ(旋回モータ)
Shf : 出力軸
Br : 軸受
Hug : ハウジング
Gr : 減速機
Go : 旋回輪(アウターギア)
Og : グリース室(潤滑油室)
SLa : シール部
SLb : 下部カバー部

Claims (7)

  1. モータを用いて、上部旋回体を旋回する建設機械の旋回装置であって、
    前記モータのトルクを出力する出力軸と、
    前記出力軸を軸支し、油を供給される軸受と、
    前記軸受に前記油を供給する供給手段と、
    供給された前記油の余剰分を排出する排出手段と、
    該旋回装置の外形を形成する略円筒形状のハウジングと
    を有し、
    前記供給手段と前記排出手段とは、前記出力軸に垂直な方向で、前記ハウジングの前記外形に夫々配置され、
    前記排出手段は、一端を前記ハウジングの内部に連通し、他端を該ハウジングの外部に連通している略円形形状の管部と、前記他端に配置され、略円環形状の断面形状の排出部とを備える、
    ことを特徴とする建設機械の旋回装置。
  2. 前記排出部は、円環をL字形状に屈曲した外形を有し、
    前記排出部の前記L字形状の一端は、前記管部に接続され、
    前記排出部の前記L字形状の他端は、前記建設機械の鉛直下向き方向に開放されている、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の建設機械の旋回装置。
  3. 遊星歯車機構を更に有し、
    前記遊星歯車機構を用いて、前記モータの回転速度を減速して前記トルクを増加させ、増加させた該トルクを出力軸に出力する、
    ことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の建設機械の旋回装置。
  4. 前記建設機械の走行体と該走行体に搭載された前記上部旋回体との間隙で、該上部旋回体に配置される、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の建設機械の旋回装置。
  5. 前記油は、グリースとする、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の建設機械の旋回装置。
  6. 上部旋回体を旋回する建設機械の旋回装置に油を供給する供給方法であって、
    前記旋回装置の出力軸を軸支する軸受に前記油を供給する供給ステップと、
    供給された前記油の余剰分を排出する排出ステップと
    を含み、
    前記供給ステップは、該旋回装置の外形を形成する略円筒形状のハウジングの内部に連通している供給手段から前記油を供給し、
    前記排出ステップは、前記ハウジングの前記外形に配置された略円形形状の管部から前記余剰分を搬出し、前記管部の出口に配置された略円環形状の断面形状の排出部から該余剰分を該旋回装置の外部に排出する、
    ことを特徴とする旋回装置に油を供給する供給方法。
  7. 前記排出部は、円環をL字形状に屈曲した外形を有し、
    前記排出部の前記L字形状の一端は、前記管部に接続され、
    前記排出部の前記L字形状の他端は、前記建設機械の鉛直下向き方向に開放され、
    前記排出ステップは、前記余剰分を該建設機械の該鉛直下向き方向に排出する、
    ことを特徴とする、請求項6に記載の旋回装置に油を供給する供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105179659A (zh) * 2015-06-15 2015-12-23 李深文 一种具有润滑功能的粉垄箱
WO2023275972A1 (ja) * 2021-06-29 2023-01-05 ファナック株式会社 潤滑材バス構造およびロボット

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