JP2013229842A - 音響システム - Google Patents

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康智 橋本
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Inaba Denki Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】室の天井又は壁に容易且つ安価に設置し得る音響システムを提供する。
【解決手段】1チャンネルの音声を主スピーカ部10から出力する天井又は壁埋め込み型の主スピーカユニット3と、主スピーカユニット3と同一の又は主スピーカユニット3とは異なる1チャンネルの音声を従属スピーカ部19から出力する天井又は壁埋め込み型の従属スピーカユニット5を備え、主スピーカユニット3に商用電源線2を接続した状態で室内側機器4と主スピーカユニット3との無線通信により室内側機器4で再生された音声信号を主スピーカユニット3で受信して両ユニット3、5から音声を出力する構成にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、住宅のリビングや台所等の室の天井や壁から音楽を出力させるための音響システムに関し、より詳しくは、1チャンネルの音声をスピーカ部から出力する天井又は壁埋め込み型の複数のスピーカユニットを備える音響システムに関する。
従来、この種の音響システムとしては、携帯電話機や携帯音楽プレーヤーなどの音楽再生機能を備えたポータブル機器(室内側機器の一例)とケーブルで接続可能な入力ボックスを壁面に埋め込み固定し、天井裏で商用電源線を接続したアンプを、壁内空間を通して該入力ボックスとケーブル接続した状態で天井裏に配設するとともに、天井面に一対の前記スピーカユニットを埋め込み固定し、天井裏において各スピーカユニットとアンプとをケーブルで接続したものがある(この従来システムを示す適当な文献がない)。
つまり、この音響システムは、ポータブル機器を前記入力ボックスにケーブルで接続した状態において、ポータブル機器で再生された楽曲音信号(音声信号の一例)を前記アンプで増幅し、増幅された楽曲音信号を天井に埋め込み固定された前記一対のスピーカユニットのスピーカ部から楽曲音として出力させて、室内側で快適に音声を聴くことができる。
ところが、上記従来のシステムでは、入力ボックスの壁面への取付け作業、アンプの天井裏への取付け作業、両スピーカユニットの天井への取付け作業、入力ボックスからアンプへのケーブルの接続作業、アンプからスピーカへのケーブルの接続作業と数多くの作業が必要であり、しかも、アンプの天井裏への取付け作業や入力ボックスからアンプへのケーブルの接続作業は、壁と天井の比較的広い領域を剥がす大掛かりなものとなるため、システムの導入作業に手間がかかり、システムの導入コストが高くつく問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、天井又は壁にスピーカユニットを埋め込み固定する形態を採りながらも、容易且つ安価に導入し得る音響システムを提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、1チャンネルの音声を主スピーカ部から出力する天井又は壁埋め込み型の主スピーカユニットと、該主スピーカユニットと同一の又は主スピーカユニットとは異なる1チャンネルの音声を従属スピーカ部から出力する天井又は壁埋め込み型の従属スピーカユニットとを備え、
前記主スピーカユニットに、商用電源線を接続する電源接続部と、前記電源接続部からの交流電気を直流電気に変換して駆動源にする電源部と、室内側機器で再生された音声信号を室内側機器との無線通信により受信する無線通信部と、前記無線通信部で受信した音声信号を増幅して主スピーカ部に出力する出力制御部とを一体的に備えさせるとともに、前記出力制御部から前記従属スピーカ部にも音声信号を出力するように前記主スピーカユニットと前記従属スピーカユニットとをケーブルで接続し、
前記主スピーカユニットの前記電源接続部に商用電源線を接続した状態で、前記室内側機器と主スピーカユニットとの無線通信により室内側機器で再生された音声信号を主スピーカユニットで受信して前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部とから音声を出力する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、室内側機器で再生された音声信号を無線通信により主スピーカユニットで受信し、増幅処理を施した上で、天井又は壁に埋め込み固定した両スピーカユニットの各スピーカ部から音声を出力するから、先述の従来システムと同様に、室内側で快適に音声を聴くことができる。
それでいて、システム導入のための作業は、両スピーカユニットの取付け作業と、主スピーカユニットへの商用電源線の接続作業と、両スピーカユニットの接続作業とだけで済むから、先述の従来システムに比べ、システム導入のための作業を大幅に削減することができ、しかも、壁と天井の比較的広い領域を剥がす大掛かりな作業も不存又は削減することができる。
従って、天井又は壁にスピーカユニットを埋め込み固定する形態を採りながらも、導入作業の容易化と導入コストの低廉化を図ることができる。
本発明の第2特徴構成は、前記主スピーカユニットの前記出力制御部から主スピーカ部への音声信号の出力を可能にするのに、
前記主スピーカユニットの前記出力制御部の出力端子を主スピーカユニットの外面に設けるととともに、この出力端子と前記主スピーカ部とをケーブルで接続する構成にしてある点にある。
つまり、この構成によれば、前記ケーブルの少なくとも一部が主スピーカユニットの周囲空間に露出する状態で主スピーカユニットの出力制御部と主スピーカ部とが接続されているから、例えば、主スピーカユニットの出力制御部と主スピーカ部との間に音声出力減衰機などの付加的な調整機器を容易に取り付けることができ、これにより、主スピーカユニットの出力制御部の複雑化を回避しながらも、従属スピーカ部とは独立して主スピーカ部の出力を調整することが可能になる。
本発明の第3特徴構成は、前記無線通信部で受信した複数チャンネルの音声信号のうち、1チャンネルの音声信号を前記主スピーカ部に出力し、且つ、複数チャンネルの音声信号のうちの主スピーカ部に出力したチャンネルとは異なる1チャンネルの音声信号を前記従属スピーカ部に出力するステレオ式の出力形態と、
前記無線通信部で受信した複数チャンネルの音声信号を1チャンネルの音声信号に変換し、その1チャンネルの音声信号を前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部とに出力するダイオティック式の出力形態とを切り換える出力形態切換手段を設けてある点にある。
つまり、例えば、主スピーカユニットと従属スピーカユニットをリビングや台所等の特定の室の天井面の対角位置に配する場合では、室中央で音声を聴き得るならば、室中央にリスニングポイントが形成されるステレオ式の出力形態で各スピーカ部に出力させるのが最良の音を聴く上で好ましいが、室中央で音声を聴き得ないならば、リスニングポイントが形成されないダイオティック式の出力形態で各スピーカ部に出力させるのが室全般で平均的に良い音を聴く上で好ましい。
また、例えば、主スピーカユニットと従属スピーカユニットを廊下等の通路の天井面に配する場合では、リスニングポイントが形成されるステレオ式の出力形態よりも、リスニングポイントが形成されないダイオティック式の出力形態で各スピーカ部に出力させるのが通路移動過程で音質の変化が少なくて好ましい。
それ故に、ステレオ式の出力形態とダイオティック式の出力形態とを切り換える出力形態切換手段を設けてある上記構成によれば、主スピーカユニットと従属スピーカユニットの配設位置や使用者の使用方法などの使用状況に応じて最適な出力形態に切り換えることで、主スピーカユニットと従属スピーカユニットの配設位置や使用者の使用方法などの状況に応じた最適な音質で音声を聴くことが可能になる。
本発明の第4特徴構成は、前記出力形態切換手段を構成するのに、前記出力制御部を、前記室内側機器又は別途の遠隔操作端末からの切り換え信号に基づいて前記出力形態を切り換える構成にしてある点にある。
上記構成によれば、室内側にある前記室内側機器又は別途の遠隔操作端末での切り換え操作により主スピーカ部と従属スピーカ部による前述の出力形態を切り換えることができるから、主スピーカユニットと従属スピーカユニットを手動で操作して各スピーカ部の出力形態を切り換える場合に比べ、出力形態を容易に切り換えることが可能になり、例えば、1人で聴く場合はステレオ式の出力形態とし、来客があった場合はダイオティック式の出力形態とするなど、細かな対応を採り易くすることができる。
本発明の第5特徴構成は、前記室内側機器を、音声再生機能と通話機能とを備えた携帯電話機から構成するとともに、
前記主スピーカユニットの前記出力制御部を、前記室内側機器から受信した音声信号のうちの通話に関する音声信号を検出して、その検出した通話に関する音声信号は出力しない通話音声非出力制御を実行する構成にしてある点にある。
上記構成によれば、前記室内側機器を構成する携帯電話機で再生された音声信号に基づいて主スピーカ部と従属スピーカ部から音声を出力している場合において、携帯電話機が通話状態になって通話に関する音声信号を受信したとしても、前記出力制御部の前記通話音声非出力制御の実行により通話に関する音声が主スピーカ部と従属スピーカ部から出力されるのを防止することができ、これにより、個人的な通話音声が不測に室内全体に出力される不都合を効果的に回避することができる。
本発明の第6特徴構成は、前記主スピーカユニットを天井及び壁に埋め込んだ設置状態で室内側となる主スピーカユニットの表側に、少なくとも前記出力制御部による制御状態を光の色又は光の量で示す発光式の状態表示部を設けてある点にある。
つまり、主スピーカユニットの表側には、音声を極力低減させない状態で表側を保護するスピーカネットが適宜に配設されるが、上記構成によれば、スピーカネットを透過して視認し得る発光式の状態表示部を主スピーカユニットの表側に設けてあるから、スピーカネットを配設した状態でも出力制御部による制御状態(例えば、起動状態や出力形態や音量など)を使用者に認識させることが可能になる。
本発明の第7特徴構成は、前記主スピーカユニットを操作する制御部を前記主スピーカユニットに装備し、
前記制御部は、前記室内側機器と前記無線通信部との無線通信により室内側機器からその室内側機器の機器情報を受信することで、無線接続用の登録処理として、その機器情報を前記主スピーカユニットにおける記憶部に格納するとともに、
その後、タイマによる計時において設定時点に至ると、又は、タイマによる計時において前記登録処理から設定時間が経過すると、前記記憶部に格納してある音源機器の機器情報を消去する構成にしてある点にある。
この構成によれば、室内側機器からその室内側機器の機器情報を送信(手動送信や自動返信)することで、その室内側機器の機器情報を登録処理として記憶部に格納することができて、通信接続対象の室内側機器をスピーカユニットに対して容易に登録することできる。
しかも、例えば、ホテルの客室に両スピーカユニットを設置して、宿泊客が個人所有の室内側機器で再生した楽曲を客室の両スピーカユニットで出力できるようにした場合など、その客室の主スピーカユニットに対しては日々異なる室内側機器が登録されて各音源機器との間で音源用無線通信が接続されるが、このような場合でも、上記構成によれば、過去に登録された室内側機器の機器情報が主スピーカユニットの記憶部にいつまでも残ることを自動的に防止することができて、その機器情報の残留による個人情報の漏洩や、その機器情報の残留に原因する過去の登録音源機器との不測の通信接続などを確実に防止することができ、この点で安全性及び信頼性にも優れた音響システムにすることができる。
本発明の第8特徴構成は、前記スピーカユニットに通報入力端子を装備し、
前記出力制御部は、この通報入力端子に通報信号が入力されたとき、前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部とからの音声出力を停止する構成にしてある点にある。
この構成によれば、火災報知器やその他の警報器などの通報器の作動時にその通報器が出力する通報信号が上記通報入力端子に入力されるようにしておくことで、それら通報器の作動時には、前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部からの音声出力が自動停止されて、それまで再生音声を聴取していた使用者が通報器の通報作動を一層認知し易いようにすることができ、この点で一層有用性の高い音響システムにすることができる。
なお、この構成の実施において、通報端子に入力する通報信号は、火災報知器やその他の警報器が作動時に出力する通報信号に限らず、一斉放送用の通報器から出力される通報信号などであってもよい。
また、この構成の実施においては、前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部からの音声出力を停止するとともに、その音声出力に代え通報器からの通報音声信号をスピーカユニットにおいて再生出力するようにしてもよい。
本発明の第9特徴構成は、前記主スピーカユニットに対する遠隔操作端末を備えるとともに、
前記遠隔操作端末から付与される操作指令に応じて前記主スピーカユニットを操作する遠隔操作用制御部を主スピーカユニットに装備し、
前記遠隔操作端末は、前記無線通信部との操作用無線通信により操作指令としてユニット操作指令及び室内側機器操作指令を前記遠隔操作用制御部に付与する構成にし、
前記遠隔操作用制御部は、前記ユニット操作指令に応じ前記主スピーカユニットを操作するとともに、前記室内側機器操作指令に応じ前記無線通信部と前記室内側機器との音源用無線通信により前記室内側機器を操作する構成にしてある点にある。
この構成によれば、音源用無線通信により室内側機器から直接に送られる音声信号を主スピーカユニットで受信して、前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部とから対象室内に音声を出力するから、無線通信の採用により室内側機器及びスピーカユニット夫々の設置自由度を高くしながらも、例えば、室内側機器の音声出力端子から通信ケーブルを通じて入力する音声信号を無線音声信号に変換して送信する送信器などの介在機器類の設置が不要になる。
また、ユニット操作指令を操作用無線通信によりリモートコントローラから主スピーカユニットの遠隔操作用制御部に付与することで、その主スピーカユニットに対する操作を容易に行えるのに加えて、同様に室内側機器操作指令を操作用無線通信によりリモートコントローラから主スピーカユニットの制御部に付与することで、主スピーカユニットにおける無線通信部と室内側機器との間での音源用無線通信をさらに有効利用して室内側機器に対する操作も容易に行うことができる。
これらの点で、使い勝手の面で一層優れた音響システムにすることができる。
なお、この構成の実施において、ユニット操作指令による主スピーカユニットの操作、及び、室内側機器操作指令による音源機器としての室内側機器の操作は夫々、どのような操作であってもよい。
また、この構成の実施において、音源用無線通信及び操作用無線通信には夫々、種々の規格の無線通信を採用することができるが、音源用無線通信には、主スピーカユニットを中心とする半径十数m程度の範囲内において壁などのある程度の障害物にかかわらず安定的に通信を確立し得る電波式の近距離無線通信を採用するのが望ましい。
音響システムの導入例を示す説明図 音響システムの第1実施形態を示すブロック図 主スピーカユニットの斜視図 主スピーカユニットの取付け状態を示す側面図 主スピーカユニットの一部破断正面図 固定手段の動作説明図 固定手段の動作説明図 固定手段の動作説明図 従属スピーカユニットの斜視図 音響システムの第2実施形態を示すブロック図
[第1実施形態]
図1は、本発明に係る音響システム1を導入した住宅のリビングを示し、この音響システム1は、天井裏で商用電源線2(図3参照)が接続された天井埋め込み型の主スピーカユニット3と、天井裏で主スピーカユニット3とスピーカケーブル16で接続された従属スピーカユニット5とからなる。
そして、この音響システム1は、音楽再生機能と通話機能を備えた携帯電話機4(ポータブル機器の一例、室内側機器の一例、音源機器の一例)と主スピーカユニット3との無線通信(本例ではBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信)により、携帯電話機4で再生された楽曲音信号(音声信号の一例)に基づいて、両スピーカユニット3、5から楽曲音(音声の一例)を出力する構成にしてある。
前記携帯電話機4は、図2に示すように、楽曲音データや電話番号データなどの各種のデータを記憶する記憶部41と、該記憶部41に記憶された楽曲音データを再生してイヤフォンなどに出力する音楽再生部42、楽曲音信号(音声信号の一例)や通話信号(音声信号の一例)などの各種の信号やデータを無線通信により送受信する無線通信部43、各部を駆動させる駆動源となる充電式の電源部44などを備えてなる。
6は、当該音響システム1を遠隔操作する無線式の遠隔操作端末(所謂、リモコン)であり、使用者の操作によって主スピーカユニット3に対して楽曲音の再生、停止、楽曲音の種別の切り換え、音量の変更等の携帯電話機4の側の各種の信号を、操作用無線通信を用いて送信することで、主スピーカユニット3を介して主スピーカユニット3と携帯電話機との音源用無線通信を用いて携帯電話機4を遠隔操作し、更に、電源のON・OFF、カップリング機器(無線通信接続を確立する室内側機器)の選択、後述する出力形態の切り換え等の主スピーカユニット3の側の各種の信号を、操作用無線通信を用いて送信することで、主スピーカユニット3を遠隔操作する。
前記主スピーカユニット3は、図2に示すように、商用電源線2を接続する電源接続部7と、該電源接続部7からの交流電気を直流電気に変換して駆動源にする電源部8と、携帯電話機4との無線通信を行う無線通信部9と、該無線通信部9で受信した楽曲音信号を増幅して主スピーカ部10に出力する出力制御部(制御部の一例、遠隔操作用制御部の一例)11と、主スピーカ部10と、スピーカケーブル16を接続するスピーカ接続部12、後述する状態表示部17などを一体的に備えてなる。
図3〜図5に示すように、前記主スピーカユニット3の外郭は、設置状態で室内側となる外周面13aの表側(図中下側)に取付け用鍔部13bを備えた外郭ケース13Aの表面13dに、楽曲音の音量の低減を抑止しながら主スピーカ部10を保護するスピーカネット13Bを設けて構成してある。
前記電源接続部7は、前記外郭ケース13Aの外面における裏面13pの側に配設された電源接続端子(外部接続端子の一例)から構成してある。なお、7aは、該電源接続部7を覆う脱着操作自在な蓋体である。
前記電源部8は、前記電源接続部7からの交流電気を直流電気に変換して各部の駆動源にするよう前記外郭ケース13Aに内蔵されたAC−DCコンバータから構成してあり、この電源部8からの供給電力により主スピーカユニット3の無線通信部9や出力制御部11などの各部を駆動させるようにしてある。
前記無線通信部9と前記出力制御部11は、主スピーカユニット3の外郭ケース13Aに内蔵されたメインボード(主回路基板)45から構成してあり、無線通信部9で受信した楽曲音信号に増幅処理や変換処理などの各種の処理を施して前記主スピーカ部10に出力するようにしてある。
また、前記主スピーカ部10は、前記外郭ケース13Aの表面13dに音声出力口14aが位置する状態で前記外郭ケース13Aに内蔵されたコーン型の主振動板部14と、同じく外郭ケース13Aの表面13dに音声出力口15aが位置する状態で前記外郭ケース13Aに内蔵された小型のコーン型の副振動板部15(所謂、サブウーファー)とから構成してある。
前記スピーカ接続部12は、外郭ケース13Aの外面における裏面13pの側に配設され、且つ、スピーカケーブル16を接続可能な一対の接続口からなる4つのスピーカ出力端子12a〜12d(外部出力端子)と、スピーカケーブル16を接続可能な一対の接続口からなるスピーカ入力端子12e(外部入力端子)とを横一列に並ぶ状態で備えたスピーカ接続台から構成してある。
そして、このスピーカ接続部12のスピーカ出力端子12aに対して、従属スピーカユニット5に一端が接続されたスピーカケーブル16の他端を接続してあり、このスピーカケーブル16を介して前記出力制御部11から従属スピーカユニット5に楽曲音信号を出力する。
なお、スピーカ接続部12のスピーカ出力端子12b、12cは、従属スピーカユニット5を適宜に増設する場合において、増設する従属スピーカユニット5との接続に使用される。
前記スピーカ接続部12のスピーカ出力端子12dとスピーカ入力端子12eとにスピーカケーブル16の一端と他端の各々を接続してあり、このスピーカケーブル16を介して前記出力制御部11から主スピーカ部10に楽曲音信号を出力する。
つまり、この音響システム1は、スピーカ接続部12を介して主スピーカユニット3の外面側で主スピーカ部10と従属スピーカ部19を主スピーカユニット3の出力制御部11に接続してあり、これにより、主スピーカユニット3の出力制御部11と主スピーカ部10との間、又は、主スピーカユニット3の出力制御部11と従属スピーカ部19との間に音声出力減衰機などの付加的な調整機器を取り付ける等により、主スピーカユニット3と従属スピーカユニット5との別個独立の出力調整を容易に行い得るようにしてある。
前記出力制御部11には、遠隔操作端末6からの操作信号により、主スピーカユニット3と従属スピーカユニット5による楽曲音の出力形態をステレオ式とダイオティック式との間で切り換える出力形態切換部11aを設けてある。
つまり、前記出力制御部11は、遠隔操作端末6からの操作信号によりステレオ式の出力形態に切り換え操作されると、無線通信部9で受信した複数チャンネル(例えば、LチャンネルとRチャンネルの2チャンネル)の楽曲音信号のうちの1チャンネル(例えばRチャンネル)の楽曲音信号を主スピーカ部10に出力し、且つ、複数チャンネルの楽曲音信号のうちの主スピーカ部10に出力したチャンネルとは異なる1チャンネル(例えばLチャンネル)の楽曲音信号を従属スピーカ部19に出力する。
また、前記出力制御部11は、遠隔操作端末6からの操作信号によりダイオティック式の出力形態に切り替え操作されると、無線通信部9で受信した複数チャンネルの楽曲音信号を1チャンネルの楽曲音信号に変換(換言すれば合成)し、その1チャンネルの楽曲音信号を両スピーカユニット3、5の各スピーカ部10、19に出力する。
なお、前記出力制御部11は、遠隔操作端末6からの操作信号によりダイオティック式
の出力形態に切り替え操作されると、無線通信部9で受信した複数チャンネルの楽曲音信号を1チャンネルの楽曲音信号に変換(換言すれば合成)し、その1チャンネルの楽曲音信号を両スピーカ3、5の各スピーカ部10、19に出力する。
つまり、この音響システム1は、例えば、リビングの天井面の対角位置に主スピーカユニット3と従属スピーカユニット5を配した状態において、ステレオ式の出力形態で出力させてリビング中央のリスニングポイントで音楽が聴けるようにしたり、ダイオティック式の出力形態で出力させてリビングの各部位で同様の音楽を聴けるようにしたり、室の使用状況(例えば、1人で聴く場合やホームパーティーなど他人数で聴く場合)や使用者の好みに応じて出力形態を切り換えることができる。
また、この音響システム1は、リビングや台所の天井面に主スピーカユニット3と従属スピーカユニット5とを設置する場合はステレオ式の出力形態で出力させ、主スピーカユニット3と従属スピーカユニット5を廊下の天井面に設置する場合はダイオティック式の出力形態で出力させる等、設置場所に応じて出力形態を切り換えることができる。
さらに、前記出力形態切換部11aは、主スピーカユニット3と、3つ(複数の一例)の従属スピーカユニット5とから音響システム1を構成した場合において、例えば、主スピーカユニット3と1つの従属スピーカユニット5をステレオ式の出力形態とし、残りの2つの従属スピーカユニット5をダイオティック式の出力形態とするグループ毎の切り換えも可能に構成してあり、これにより、この音響システム1は、例えば、主スピーカユニット3と従属スピーカユニット5をリビングの天井面に設置し、更に増設した複数の従属スピーカユニット5を廊下の天井面に設置したシステム構成において、リビング側のスピーカユニット3、5をステレオ式の出力形態で出力させ、且つ、廊下側のスピーカユニット5をダイオティック式の出力形態で出力させることができる。
前記出力制御部11は、無線通信部9で受信した音声信号中の通話信号(通話に関する音声信号)を検出する通話信号検出部11bを備えており、この通話信号検出部11bで検出した通話信号は出力を行わない通話音声非出力制御を実行する。
そのため、携帯電話機4が通話状態になった場合には、前記出力制御部11が出力制御通話音声非出力制御を実行することで、携帯電話機4での通話音声が当該音響システム1により室全体に出力されるのを防止する。
図5に示すように、主スピーカユニット3の設置状態で室内側となる外郭ケース13Aの表側には、前記出力制御部11からの指令により出力制御部11による出力制御状態などの主スピーカユニット3の状態を示す発光式の状態表示部17を設けてある。この状態表示部は、外郭ケース13Aの表面13d(正確には、スピーカネット13Bの裏側)に配設した透光性を有する拡散板(図示しない)とその裏側に配設したLEDランプ(図示しない)から構成してある。
本例では、当該状態表示部17は、電源をON(赤色点灯)→ステレオ式の出力形態で出力(青色点灯)→ダイオティック式の出力形態で出力(緑色点灯)→楽曲音の出力を停止(赤色点灯)→所定時間の経過により自動的に電源がOFF(赤色消灯)のように、光有無と光の色で主スピーカユニット3の状態を表示するようにしてある。
図3〜図5に示すように、前記外郭ケース13Aの外周面13aの周方向の複数箇所(本例では3箇所)には、表面側から回転操作可能な状態に上向きに設けられた操作ネジ32と、該操作ネジ32に基端側が螺合された固定片31とからなる固定手段Aを設けてある。
前記固定片31は、図6、図7に示すように、操作ネジ32の上端側に位置させた状態からの操作ネジ32の回転操作に伴い回動して、外郭ケース13Aの外周面13aに形成した凹部13gに全体が収納された収納姿勢(図6の姿勢)と、該凹部13gから先端側が径方向外方に突出する姿勢で凹部13gの左右方向一端側の内壁面13hに回動を接当規制された突出姿勢(図3、図7の姿勢)とに姿勢変更自在に構成されている。
そして、前記固定片31は、図7、図8に示すように、前記突出姿勢からの操作ネジ32の回転操作による固定片31へのネジ込み量の変動により、外郭ケース13Aの凹部13gの下部の左右方向一端側に連接され縦溝部13j(移動案内路の一例)の左右の両内壁面13k、13kに回動を接当規制された状態で、縦溝部13jを通して外郭ケース13Aの縦方向(つまり、取付け用鍔部13bに対する遠近方向)に移動自在に構成されている。
つまり、この固定手段Aは、固定片31を図6に示す収納姿勢にした状態で、天井面に形成した開口に主スピーカユニット3を埋め込み、その位置に支持しながら操作ネジ32を回転操作することにより、固定片31を図7に示す突出姿勢にし、更に、固定片31を取付け鍔部13bに近接移動させることで、図8に示すように天井を構成する板材Bの開口周縁部を固定片31と取付け鍔部13bとで挟み込み、これにより、主スピーカユニット3を天井に埋め込み状態で固定することができる。
図9に示すように、前記従属スピーカユニット5の外郭は、設置状態で室内側となる外周面20aの表側(図中下側)に取付け用鍔部20bを備えた外郭ケース20Aの表面に、主スピーカユニット3と同一構成のスピーカネット(図示省略)を脱着自在に取り付けて構成してある。
前記従属スピーカユニット5は、図2に示すように、スピーカケーブル16を接続するスピーカ接続部18と、該スピーカ接続部18を通じて楽曲音信号の入力を受けて楽曲音を出力する従属スピーカ部19を主要構成として一体的に備える。
図9に示すように、従属スピーカユニット5のスピーカ接続部18は、従属スピーカユニット5の外郭ケース20Aの裏面20fの側に配設され、且つ、スピーカケーブル16を接続可能な一対の接続口からなるスピーカ入力端子を備えたスピーカ接続台から構成してあり、このスピーカ入力端子に主スピーカユニット3の側に一端が接続されたスピーカケーブル16を接続することで、主スピーカユニット3の出力制御部11から従属スピーカユニット5の従属スピーカ部19にも楽曲音信号を出力するようにしてある。
また、従属スピーカ部19は、主スピーカ部10と同一構成のコーン型の主振動板部21と、主スピーカ部10と同一構成のコーン型の振動板部(図示省略)とから構成してある。
なお、前記従属スピーカユニット5のスピーカ接続部18と従属スピーカ部19との間には、楽曲音信号中のノイズを除去するノイズ除去部を備えたボード(回路基板)22を付加的に介装してある。
また、従属スピーカユニット5の外郭ケース20Aの外周面20aの周方向の複数箇所(本例では3箇所)にも、主スピーカユニット3と同一の固定手段Aを設けてある。
すなわち、この音響システム1は、携帯電話機4で再生された楽曲音信号を無線通信により主スピーカユニット3で受信し、この楽曲音信号に増幅等の各種の処理を施した上で
、天井等に埋め込み固定した主スピーカユニット3と従属スピーカユニット5から音声を出力するから、室内側で快適な音声を聴くことができる。
しかも、この音響システム1を導入するための作業は、両スピーカユニット3、5の取付け作業と、主スピーカユニット3への商用電源線2の接続作業と、両スピーカユニット3、5の接続作業とだけで済むから、容易且つ安価に導入することが可能である。
[第2実施形態]
図10は、本発明に係る音響システム1の第2実施形態を示し、この音響システム1は、天井部に埋込状に設置する主スピーカユニット102、従属スピーカユニット5と、この主スピーカユニット102に対するリモートコントローラ103(遠隔操作端末の一例)とを備えている。
主スピーカユニット102は、前述の第1実施形態と同様、円筒状の外郭ケースを備え、この外郭ケースには、室内に向けて再生音声Sを出力する主スピーカ部10として、主振動板部(主スピーカ)14及び低音用の副振動板部(補助スピーカ)15を内蔵するとともに、主制御板105及び電源板106(電源部の一例)を内蔵してある。
主スピーカユニット102の外郭ケースの外面には、電源接続部(電源入力端子)7を設けるとともに、外部出力端子109a、通報入力端子109bを備える端子台109を設けてあり、電源入力端子7には天井裏配線の電源線2を接続し、この電源線2から電源入力端子7に入力する商用交流電力は電源板106において所定電圧の直流電力に変換した上で主スピーカユニット102における各電力消費部に供給する。
前記主スピーカユニット102の主制御板105には、無線通信部9として、無線通信が可能な音源機器(室内側機器の一例)Aから音源用無線通信Taにより送られる楽曲データなどのストリーム型の音声データxを受信する音源用通信部112を設けるとともに、リモートコントローラ103から操作用無線通信Tbにより送られる各種の操作指令yを受信する操作用通信部113を設けてある。
また、主制御板105には、再生処理として、音源用通信部112で受信した音源機器Aからの音声データxを電気音声信号x′に変換するとともに、その電気音声信号x′を増幅処理して主スピーカ部4に送る再生部114、並びに、操作用通信部113で受信したリモートコントローラ103から操作指令yに応じて種々の操作を実行する制御部(制御部の一例、遠隔操作用制御部の一例)115を設けてある。
なお、再生部114と制御部115は、無線通信部9で受信した音声信号を増幅して主スピーカ部10に出力する出力制御部を構成する。
前記主スピーカユニット102の音声出力端子109aと従属スピーカユニット5の音声入力端子18とは、天井裏において配線する音声信号線(スピーカケーブル)16により接続してあり、これにより、主スピーカユニット102における再生部114で再生処理した電気音声信号x′を主スピーカユニット102及び従属スピーカユニット5夫々のスピーカ部4、19に送って、それら2つのスピーカユニット102、5ら再生音声Sを対象室内に出力するようにしてある。
つまり、この音響システム1では、音源機器Aから音源用無線通信Taにより送られる音声データxを天井部1aの主スピーカユニット102と従属スピーカユニット5から再生出力することで、その再生音声Sを室内で聞くことができるようにしてある。
そして、この音響システム1では、音源用無線通信TaとしてBluetooth(登録商標)規格などの電波式の近距離無線通信を採用し、一方、操作用無線通信TbにはIrDA規格などの赤外線式の近距離無線通信を採用してある。
即ち、この音響システム1では、室内において主スピーカユニット102と従属スピーカユニット5からの再生音声Sを聴取する使用者が天井部の主スピーカユニット102に対してリモートコントローラ103による操作指令yの付与を行なうことから、その操作指令yの付与に用いる操作用無線通信Tbには、そのような用途に適した無線通信としてIrDA規格などの赤外線式の近距離無線通信を採用してある。
一方、音源用無線通信TaにはBluetooth規格などの電波式の近距離無線通信を採用することで、主スピーカユニット102を中心とする半径十数m程度の範囲内であれば音源機器Aを別室等に置いた状態でも、壁や天井を支障とすることなく音源機器Aとスピーカユニット102との間での音源用無線通信Taを安定的かつ良好に確立できるようにしてある。
リモートコントローラ103は、操作用無線通信Tbにより主スピーカユニット102に送る操作指令yとして、主スピーカユニット102に対するユニット操作指令yaと音源機器Aに対する音源操作指令ybとを使用者によるキー操作により選択的に送信する構成にしてあり、これに対し、主スピーカユニット102における制御部115は、操作用通信部113が受信するユニット操作指令yaに応じて主スピーカユニット102(及び、それに接続された従属スピーカユニット5)を操作する構成にしてある。
また、この制御部115は、操作用通信部113が受信する音源操作指令ybに応じ、音源機器Aと音源用通信部112との間での音源用無線通信Taを利用して音源機器Aを操作する構成にしてある。
具体的には、リモートコントローラ103は、ユニット操作指令yaとしてユニットON/OFF指令、音量調整指令、音源登録指令、音源接続指令などを送信し、また、音源操作指令ybとして再生/一時停止指令、スキップ指令、リバーススキップ指令などを送信するものにしてある。
つまり、制御部15は、リモートコントローラ103からユニットON/OFF指令が付与されると、常時通電の操作用通信部113を除く主スピーカユニット102の電源をON/OFF操作するとともに、リモートコントローラ103から音量調整指令が付与されると、再生部114から主スピーカ部4(及び、従属スピーカ部19)に送る電気音声信号x′の増幅度を調整して再生音声Sの音量を調整する。
また、制御部115は、リモートコントローラ103から再生/一時停止指令が付与されると、音源用通信部112から音源機器Aへの音源用無線通信Taを用いて音源機器Aの再生/一時停止操作を行い、リモートコントローラ103からスキップ指令やリバーススキップ指令が付与されると、音源用通信部112から音源機器Aへの音源用無線通信Taを用いて音源機器Aのスキップ操作やリバーススキップ操作を行なう。
さらに、リモートコントローラ103には、登録及び接続用の操作キーとして、互いに異なる識別コードkと関連付けた複数のペアリングキー103aを装備してあり、これらペアリングキー103aの操作により音源登録指令(室内側機器登録指令)及び音源接続指令(室内側機器接続指令)を主スピーカユニット102の制御部115に付与する構成にしてある。
そして、音源登録指令はペアリングキー103aを長押し操作することで付与するようにしてあり、スピーカユニット2との音源用無線通信Taが可能な範囲内に探索可能状態にした音源機器Aがある状況において、いずれかのペアリングキー103aを長押し操作することにより、その音源機器Aを長押し操作したペアリングキー103aの識別コードkと関連付けた状態(略言すれば、長押し操作したペアリングキー103aと関連付けた状態)で主スピーカユニット102に登録できるようにしてある。
具体的には、いずれかのペアリングキー103aが長押し操作されてリモートコントローラ103から操作用無線通信Tbにより主スピーカユニット102の制御部115に音源登録指令が付与されると、制御部115は、音源用通信部112から探索用近距離無線信号ssを発信させて、その探索用近距離無線信号ssを受信した音源機器Aからその音源機器Aの機器情報iを音源用無線通信Taにより返信させ、これにより、登録処理として、返信された機器情報iを長押し操作されたペアリングキー103aの識別コードkと関連付けた状態で主スピーカユニット102における記憶部117に格納する構成にしてある。
なお、この登録処理は、複数の音源機器Aについてペアリングキー103aごとに行なうことができ、制御部115は、登録処理した複数の音源機器A夫々の機器情報iを並列的に記憶部117に格納する。
また、音源接続指令はペアリングキー103aを短く押し操作することで付与するようにしてあり、上記の登録処理の後は、随時、登録処理済のペアリングキー103aを短く押し操作するだけで、音源機器Aと主スピーカユニット102との間における音源用無線通信Taが接続されるようにしてある。
具体的には、登録処理済のペアリングキー103aが短く押し操作されてリモートコントローラ103から操作用無線通信Tbにより主スピーカユニット102の制御部115に音源接続指令が付与されると、制御部115は、記憶部117に格納した機器情報iのうち短く押し操作されたペアリングキー103aの識別コードk(即ち、ペアリングキー103aの押し操作に伴う指定識別コード)が関連付けられている機器情報iに基づき、その格納機器情報iに対応する音源機器A(即ち、指定された音源機器)と主スピーカユニット102との間での音源用無線通信Taを接続操作し、この接続により、その指定音源機器Aから主スピーカユニット102への音声データxの送信、及び、音源用無線通信Taを用いた指定音源機器Aの操作を可能にする。
なお、制御部115は、リモートコントローラ103から付与される音源操作指令ybに応じ音源用無線通信Taを用いて音源機器Aを操作する場合にも、記憶部117における対応音源機器Aの格納機器情報iに基づいて音源機器Aを操作する構成にしてある。
さらに、制御部115は上記の各機能に加え、次の(イ)〜(ニ)の付加機能を備えるものにしてある。
(イ)主スピーカユニット102において音源機器Aから送られる音声データxの再生出力が設定休止時間Δtaに時間にわたって行われなかったとき、タイマ118による設定休止時間Δtaの計時に基づき、常時通電の操作用通信部113を除く主スピーカユニット102の電源を自動的にOFF操作して、主スピーカユニット102を自動的に待機状態にする。
(ロ)音源機器Aがスマートフォンなど電話機能を有するものである場合、音源用無線通信Taにより音源機器Aから主スピーカユニット102の音源用通信部112に送られる音声データxとして、その音源機器Aの電話機としての使用で発生する通話音声信号が送られたときは、通話検出部115aによる通話音声信号の検出に基づいて、主スピーカ部4(及び、従属スピーカ部19)からの再生音声Sの出力を自動的に停止する、又は、その通話音声に代えて予め設定された装飾音声を主スピーカ部4(及び、従属スピーカ部19)から出力させる。
(ハ)端子台109における通報入力端子109bに火災報知器などの通報器119が作動時に発信する通報信号zが端子台109における通報入力端子109bに入力されるように前記通報入力端子109bと通報器119とを信号線116で接続することで、それら通報信号zの入力があったとき、音源機器Aから送られる音声データxの再生出力を自動的に停止する。
(ニ)リモートコントローラ103から付与される音量調整指令に応じスピーカユニット102の再生部114で電気音声信号x′の増幅度を調整してスピーカ部4から出力する再生音声Sの音量を調整することに対し、その音量調整の調整範囲上限をリモートコントローラ3に装備した最大音量設定部120に対する設定変更操作に応じて変更する。
そしてさらに、この制御部115は、前述した(イ)〜(ニ)の付加機能に加えて、ホテルの客室などに設置する場合に適した次の(ホ),(へ)の付加機能を備えるものにしてある。
(ホ)リモートコントローラ113から操作用無線通信Tbによりユニット操作指令yaとして付与されるモード切換指令に応じて、再生音声Sの出力モードをステレオ出力モードとダイオティック出力モードとに切り換える。
即ち、ステレオ出力モードでは、主スピーカユニット102と従属スピーカユニット5のうちの一方を右スピーカユニットとしかつ他方を左スピーカユニットとして、音源機器Aから音源用無線通信Taにより送られる音声データxの再生音声Sを主スピーカユニット102及び従属スピーカユニット5からステレオ状態で出力する。
また、ダイオティック出力モードでは、音源機器Aから音源用無線通信Taにより送られる音声データxの再生音声Sを主スピーカユニット102及び従属スピーカユニット5の夫々からモノ状態で出力する。
(へ)タイマ118による計時に基づき、毎日、設定時点tb(例えば午前0時)に至ると(又は、タイマ118による計時において前記登録処理から設定時間Δtcが経過すると)、記憶部117に格納してある音源機器Aの機器情報iを自動消去する。
前記制御部115に備えさせる付加機能はシステムの設置場所に応じて変更するなど、必要に応じて前記(イ)〜(へ)の付加機能等のうちから適宜に取捨選択してもよい。
なお、上記以外の構成は、第1実施形態で説明した構成と同様であるから、それの説明は省略する。
〔別実施形態〕
前述の各実施形態では、音源機器である室内側機器の一例として、携帯電話機4を例に示したが、無線通信機能を備えた携帯型又は設置型の音声プレーヤー、無線通信機能を備えたテレビなどであってもよい。
前述の第1実施形態では、1室に2個のスピーカユニット3、5を設けて室内に2チャンネルの音声を出力させる場合を例に示したが、例えば、1室に4個のスピーカユニット3、5、5、5を設けて室内に4チャンネルの音声を出力させるようにしてもよい。
また、1室に2個のスピーカユニット3、5を設け、他室(又は通路)に2個のスピーカユニット5、5を設けてもよく、その場合、前記出力形態切換部11aによる出力形態の切り換えにより室毎に最適な出力形態を設定するのが望ましい。
1 音響システム
2 商用電源線
3、102 主スピーカユニット
4、A 携帯電話機(室内側機器)
5 従属スピーカユニット
6、103 遠隔操作端末
7 電源接続部
8、106 電源部
9 無線通信部
10 主スピーカ部
11、115 出力制御部、制御部、遠隔操作用制御部
11 出力形態切換部
12a 出力端子
12b 出力端子
12d 出力端子
12e 出力端子
16 スピーカケーブル(ケーブル)
17 状態表示部
19 従属スピーカ部
109a 出力端子
109b 通報入力端子
117 記憶部
118 タイマ
Ta 音源用無線通信
y 操作指令
ya ユニット操作指令
yb 音源操作指令
Tb 操作用無線通信
i 機器情報
tb 設定時点
Δtc 設定時間
z 通報信号

Claims (9)

  1. 1チャンネルの音声を主スピーカ部から出力する天井又は壁埋め込み型の主スピーカユニットと、該主スピーカユニットと同一の又は主スピーカユニットとは異なる1チャンネルの音声を従属スピーカ部から出力する天井又は壁埋め込み型の従属スピーカユニットとを備え、
    前記主スピーカユニットに、商用電源線を接続する電源接続部と、前記電源接続部からの交流電気を直流電気に変換して駆動源にする電源部と、室内側機器で再生された音声信号を室内側機器との無線通信により受信する無線通信部と、前記無線通信部で受信した音声信号を増幅して主スピーカ部に出力する出力制御部とを一体的に備えさせるとともに、前記出力制御部から前記従属スピーカ部にも音声信号を出力するように前記主スピーカユニットと前記従属スピーカユニットとをケーブルで接続し、
    前記主スピーカユニットの前記電源接続部に商用電源線を接続した状態で、前記室内側機器と主スピーカユニットとの無線通信により室内側機器で再生された音声信号を主スピーカユニットで受信して前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部とから音声を出力する構成にしてある音響システム。
  2. 前記主スピーカユニットの前記出力制御部から主スピーカ部への音声信号の出力を可能にするのに、
    前記主スピーカユニットの前記出力制御部の出力端子を主スピーカユニットの外面に設けるととともに、この出力端子と前記主スピーカ部とをケーブルで接続する構成にしてある請求項1記載の音響システム。
  3. 前記無線通信部で受信した複数チャンネルの音声信号のうち、1チャンネルの音声信号を前記主スピーカ部に出力し、且つ、複数チャンネルの音声信号のうちの主スピーカ部に出力したチャンネルとは異なる1チャンネルの音声信号を前記従属スピーカ部に出力するステレオ式の出力形態と、
    前記無線通信部で受信した複数チャンネルの音声信号を1チャンネルの音声信号に変換し、その1チャンネルの音声信号を前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部とに出力するダイオティック式の出力形態とを切り換える出力形態切換手段を設けてある請求項1又は2記載の音響システム。
  4. 前記出力形態切換手段を構成するのに、前記出力制御部を、前記室内側機器又は別途の遠隔操作端末からの切り換え信号に基づいて前記出力形態を切り換える構成にしてある請求項3記載の音響システム。
  5. 前記室内側機器を、音声再生機能と通話機能とを備えた携帯電話機から構成するとともに、
    前記主スピーカユニットの前記出力制御部を、前記室内側機器から受信した音声信号のうちの通話に関する音声信号を検出して、その検出した通話に関する音声信号は出力しない通話音声非出力制御を実行する構成にしてある請求項1〜4のいずれか1項に記載の音響システム。
  6. 前記主スピーカユニットを天井及び壁に埋め込んだ設置状態で室内側となる主スピーカユニットの表側に、少なくとも前記出力制御部による制御状態を光の色又は光の量で示す発光式の状態表示部を設けてある請求項1〜5のいずれか1項に記載の音響システム。
  7. 前記主スピーカユニットを操作する制御部を前記主スピーカユニットに装備し、
    前記制御部は、前記室内側機器と前記無線通信部との無線通信により室内側機器からその室内側機器の機器情報を受信することで、無線接続用の登録処理として、その機器情報を前記主スピーカユニットにおける記憶部に格納するとともに、
    その後、タイマによる計時において設定時点に至ると、又は、タイマによる計時において前記登録処理から設定時間が経過すると、前記記憶部に格納してある音源機器の機器情報を消去する構成にしてある請求項1〜6のいずれか1項に記載の音響システム。
  8. 前記主スピーカユニットに通報入力端子を装備し、
    前記出力制御部は、この通報入力端子に通報信号が入力されたとき、前記主スピーカ部と前記従属スピーカ部とからの音声出力を停止する構成にしてある請求項1〜7のいずれか1項に記載の音響システム。
  9. 前記主スピーカユニットに対する遠隔操作端末を備えるとともに、
    前記遠隔操作端末から付与される操作指令に応じて前記主スピーカユニットを操作する遠隔操作用制御部を主スピーカユニットに装備し、
    前記遠隔操作端末は、前記無線通信部との操作用無線通信により操作指令としてユニット操作指令及び室内側機器操作指令を前記遠隔操作用制御部に付与する構成にし、
    前記遠隔操作用制御部は、前記ユニット操作指令に応じ前記主スピーカユニットを操作するとともに、前記室内側機器操作指令に応じ前記無線通信部と前記室内側機器との音源用無線通信により前記室内側機器を操作する構成にしてある請求項1〜8のいずれか1項に記載の音響システム。
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