JP2013229537A - 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置 - Google Patents

反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013229537A
JP2013229537A JP2012113788A JP2012113788A JP2013229537A JP 2013229537 A JP2013229537 A JP 2013229537A JP 2012113788 A JP2012113788 A JP 2012113788A JP 2012113788 A JP2012113788 A JP 2012113788A JP 2013229537 A JP2013229537 A JP 2013229537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gas
reflective
forming
ammonia gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012113788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013229537A5 (ja
JP5921953B2 (ja
Inventor
Katsuhiro Yamazaki
克弘 山崎
Kensuke Demura
健介 出村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2012113788A priority Critical patent/JP5921953B2/ja
Priority to KR1020130030774A priority patent/KR101363112B1/ko
Priority to US13/850,515 priority patent/US8999612B2/en
Priority to TW102111245A priority patent/TWI472872B/zh
Publication of JP2013229537A publication Critical patent/JP2013229537A/ja
Priority to US14/635,183 priority patent/US9513557B2/en
Publication of JP2013229537A5 publication Critical patent/JP2013229537A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5921953B2 publication Critical patent/JP5921953B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70008Production of exposure light, i.e. light sources
    • G03F7/70033Production of exposure light, i.e. light sources by plasma extreme ultraviolet [EUV] sources
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/22Masks or mask blanks for imaging by radiation of 100nm or shorter wavelength, e.g. X-ray masks, extreme ultraviolet [EUV] masks; Preparation thereof
    • G03F1/24Reflection masks; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/68Preparation processes not covered by groups G03F1/20 - G03F1/50
    • G03F1/80Etching
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/68Preparation processes not covered by groups G03F1/20 - G03F1/50
    • G03F1/82Auxiliary processes, e.g. cleaning or inspecting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
    • H01L21/0271Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising organic layers
    • H01L21/0273Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34 comprising organic layers characterised by the treatment of photoresist layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】キャッピング層の光学特性の変化を抑制することができる反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置を提供することである。
【解決手段】実施形態に係る反射型マスクの製造方法は、基板の主面に反射層を形成する工程と、前記反射層の上にルテニウムを含むキャッピング層を形成する工程と、前記キャッピング層の上に吸収層を形成する工程と、前記吸収層にパターン領域を形成する工程と、前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程と、前記吸収層と前記キャッピング層と前記反射層とに前記パターン領域を囲む遮光領域を形成する工程と、を備えている。
そして、前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程において、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理を施す。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、概ね、反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置に関する。
極端紫外線(EUV:Extreme Ultra Violet)を用いて微細なパターンの転写を行うEUVリソグラフィ法が提案されている。
このEUVリソグラフィ法に用いられる反射型マスクの製造においては、基板の主面に、反射層、キャッピング層(ストッパ層などとも称される)、吸収層を順次形成し、吸収層をドライエッチング処理することで、所望のパターンを有するパターン領域を形成している。そして、吸収層とキャッピング層と反射層とをドライエッチング処理することで、パターン領域を囲む遮光領域(遮光枠などとも称される)を形成している。
ここで、反射型マスクの製造においては、吸収層をドライエッチング処理した際に用いられたレジストマスクを酸素プラズマを用いたドライアッシング処理や硫酸を用いたウェットアッシング処理により除去している(例えば、特許文献1、2を参照)。
ところが、キャッピング層がルテニウム(Ru)から形成されている場合にこの様なアッシング処理を行うと、キャッピング層の光学特性が変化してしまうという問題がある。
特開2011−181657号公報 特開2011−222612号公報
本発明が解決しようとする課題は、キャッピング層の光学特性の変化を抑制することができる反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置を提供することである。
実施形態に係る反射型マスクの製造方法は、基板の主面に反射層を形成する工程と、前記反射層の上にルテニウムを含むキャッピング層を形成する工程と、前記キャッピング層の上に吸収層を形成する工程と、前記吸収層にパターン領域を形成する工程と、前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程と、前記吸収層と前記キャッピング層と前記反射層とに前記パターン領域を囲む遮光領域を形成する工程と、を備えている。
そして、前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程において、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理を施す。
本発明の実施形態によれば、キャッピング層の光学特性の変化を抑制することができる反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置が提供される。
マスクブランク200を例示するための模式断面図である。 (a)〜(h)は、第1の実施形態に係る反射型マスクの製造方法を例示するための模式工程断面図である。 ドライアッシング処理に用いられるガスの種類と、キャッピング層203の光学特性の変化との関係を例示するためのグラフ図である。 アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合がレジストマスク211に対するアッシングレートに及ぼす影響を例示するためのグラフ図である。 (a)〜(g)は、ドライアッシング処理前後におけるルテニウム(Ru)の膜の屈折率の変化と消衰係数の変化の波長依存性を例示するためのグラフ図である。 第2の実施形態に係る反射型マスクの製造装置を例示するための模式断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
[第1の実施形態]
まず、第1の実施形態に係る反射型マスクの製造方法について例示をする。
なお、以下においては、「混合ガス」とは、処理を行う環境に導入する前に複数のガスを混合したもののみならず、処理を行う環境に複数のガスを導入し処理を行う環境において混合されたものも含むものとする。
(マスクブランクの製造)
図1は、マスクブランク200を例示するための模式断面図である。
まず、反射型マスク210の製造に用いるマスクブランク200を製造する。
図1に示すように、マスクブランク200に設けられた基板201の一方の主面には、反射層202、キャッピング層203、吸収層204がこの順で積層されるようにして形成されている。また、基板201の他方の主面には、導電層205が形成されている。
基板201は、透明材料から形成されている。基板201は、例えば、低熱膨張材料(LTEM;Low Thermal Expansion Material)や石英などから形成することができる。 反射層202は、露光光である極端紫外線を反射させるために形成される。反射層202は、モリブデン(Mo)層とシリコン(Si)層とが交互に積層されるようにして形成されたものとすることができる。反射層202は、モリブデン(Mo)層とシリコン(Si)層との対が、40対〜50対程度積層されたものとすることができる。
キャッピング層203は、反射層202を保護するために形成される。キャッピング層203は、例えば、ルテニウム(Ru)を含むものとすることができる。この場合、キャッピング層203は、ルテニウム(Ru)から形成されるものとすることができる。
吸収層204は、露光光である極端紫外線の反射を抑制するために形成される。吸収層204は、吸収体層204aと反射防止層204bとを有する。
吸収体層204aは、露光光である極端紫外線を吸収する。吸収体層204aは、例えば、タンタルの窒化物(例えば、タンタルホウ素窒化物(TaBN)、窒化タンタル(TaN)など)やクロムの窒化物(例えば、窒化クロム(CrN)など)などを含むものとすることができる。
反射防止層204bは、波長250nm近傍の検査光に対する反射防止層(AR層)として機能する。反射防止層204bは、例えば、タンタルの酸化物(例えば、タンタルホウ素酸化物(TaBO)、酸化タンタル(TaO)など)やクロムの酸化物(例えば、酸化クロム(CrOx)など)などを含むものとすることができる。
導電層205は、静電チャックによる反射型マスクの保持が可能となるようにするために形成される。導電層205は、例えば、窒化クロム(CrN)などを含むものとすることができる。
反射層202、キャッピング層203、吸収層204、導電層205の形成には、スパッタリング法などの既知の成膜法を適用することができる。
例えば、マスクブランク200の製造においては、基板201の主面に反射層202を形成する工程、反射層202の上にルテニウム(Ru)を含むキャッピング層203を形成する工程、キャッピング層203の上に吸収層204を形成する工程を設けるようにすることができる。
例えば、スパッタリング法などを用いて、280nm程度の総厚みを有する反射層202を形成し、10nm程度の厚みを有するキャッピング層203を形成し、70nm程度の総厚みを有する吸収層204を形成し、10nm程度の厚みを有する導電層205を形成することができる。ただし、各層の厚みは例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。なお、スパッタリング法を用いる場合の成膜条件などには既知の技術を適用することができるので、成膜条件などの詳細は省略する。
(反射型マスクの製造)
次に、この様にして製造されたマスクブランク200から反射型マスク210を製造する。
なお、ここでは、一例として、基板201が低熱膨張材料(LTEM)から形成され、反射層202がモリブデン(Mo)層とシリコン(Si)層とを有し、キャッピング層203がルテニウム(Ru)から形成され、吸収体層204aがタンタルホウ素窒化物(TaBN)から形成され、反射防止層204bがタンタルホウ素酸化物(TaBO)から形成されている場合を例示する。
図2(a)〜(h)は、第1の実施形態に係る反射型マスクの製造方法を例示するための模式工程断面図である。なお、図2(a)〜(c)はパターン領域の形成を例示するための模式工程断面図、図2(d)〜(h)は遮光領域の形成を例示するための模式工程断面図である。
(パターン領域の形成)
まず、パターン領域216の形成を例示する。
図2(a)に示すように、反射防止層204bの上にEBレジスト(電子線直接描画用のレジスト)211aを塗布する。そして、電子線描画装置を用いて所望のパターン(例えば、回路パターンなど)を描画し、ポスト・エクスポージャー・ベーク(PEB;Post Exposure Bake)、現像などを行うことで所望のレジストパターンを有するレジストマスク211を形成する。
次に、図2(b)に示すように、反射防止層204b、吸収体層204aを順次ドライエッチング処理する。
タンタルホウ素酸化物(TaBO)から形成された反射防止層204bのドライエッチング処理は、例えば、フッ素を含むガス(例えば、CF、SF、CHFなど)を用いたドライエッチング処理とすることができる。
タンタルホウ素窒化物(TaBN)から形成された吸収体層204aのドライエッチング処理は、例えば、塩素を含むガス(例えば、Cl、BClなど)を用いたドライエッチング処理とすることができる。
次に、図2(c)に示すように、レジストマスク211を除去する。
この際、キャッピング層203がルテニウム(Ru)から形成されている場合に、酸素を含むガスを用いたドライアッシング処理(例えば、酸素プラズマを用いたプラズマアッシング処理など)をしたり、硫酸などの薬液を用いたウェットアッシング処理をしたりすれば、パターン領域216において露出しているキャッピング層203の表面203aが除去されるなどして、キャッピング層203の光学特性が変化してしまうおそれがある。 すなわち、レジストマスク211を除去する間、パターン領域216において露出しているキャッピング層203の表面203aが、酸素ラジカルや硫酸などの薬液に曝されることになるので、キャッピング層203の表面203aが除去されるなどして、キャッピング層203の光学特性が変化してしまうおそれがある。
また、本発明者の得た知見によれば、例えば、窒素ガス、水素ガス、窒素ガスと水素ガスの混合ガスなどの酸素を含まないガスを用いたドライアッシング処理をする場合であってもキャッピング層203の光学特性が変化してしまうことが判明した。
図3は、ドライアッシング処理に用いられるガスの種類と、キャッピング層203の光学特性の変化との関係を例示するためのグラフ図である。
図3中のガスの種類は、Aがアンモニアガス(NH)と窒素ガスの混合ガス、Bが窒素ガス、Cが窒素ガスと水素ガスの混合ガス、Dが酸素ガスである。
反射率の差は、ドライアッシング処理前のキャッピング層203の反射率と、ドライアッシング処理後のキャッピング層203の反射率との差である。また、反射率は、波長が13.6nmの光に対するキャッピング層203の反射率である。
図3中において、反射率の差が(+)の領域はドライアッシング処理後のキャッピング層203の反射率が高くなったことを表し、反射率の差が(−)の領域はドライアッシング処理後のキャッピング層203の反射率が低くなったことを表している。また、反射率の差が「0」はドライアッシング処理の前後で反射率の値に変化がないことを表している。
図3中のAに示すように、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用いたドライアッシング処理を施すようにすれば、反射率の差を「0」に近づけることができる。すなわち、ドライアッシング処理をした際のキャッピング層203の光学特性の変化を抑制することができる。
なお、図3中のAは、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合が75vol%の場合である。
図4は、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合がレジストマスク211に対するアッシングレートに及ぼす影響を例示するためのグラフ図である。
図4において、アンモニアガスの含有割合が「0」は窒素ガスのみの場合(アンモニアガスが含まれない場合)、アンモニアガスの含有割合が「1」はアンモニアガスのみの場合(窒素ガスが含まれない場合)である。
図4に示すように、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用い、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を0.25(25vol%)以上とすればレジストマスク211に対するアッシングレートを向上させることができる。
またさらに、アンモニアガスのみを用いる場合も、レジストマスク211に対するアッシングレートを向上させることができる。
図5(a)〜(g)は、ドライアッシング処理前後におけるルテニウム(Ru)の膜の屈折率の変化と消衰係数の変化の波長依存性を例示するためのグラフ図である。
屈折率と消衰係数は、偏光解析法(エリプソメトリ法)を用いて測定した。
測定には、2.5nm程度の厚みのルテニウム(Ru)の膜が表面に形成された石英からなる基板を用いた。
そして、ドライアッシング処理前のルテニウム(Ru)の膜の屈折率n0と消衰係数k0と、ドライアッシング処理後のルテニウム(Ru)の膜の屈折率n1と消衰係数k1と、を測定し、ドライアッシング処理後の測定値からドライアッシング処理前の測定値を減算することで、屈折率の変化量Δn(Δn=n1−n0)と消衰係数の変化量Δk(Δk=k1−k0)を求めた。
図5(a)は窒素ガスのみを用いてドライアッシング処理した場合である。
図5(b)はアンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用い、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を25vol%としてドライアッシング処理した場合である。
図5(c)はアンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用い、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を50vol%としてドライアッシング処理した場合である。
図5(d)はアンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用い、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を60vol%としてドライアッシング処理した場合である。
図5(e)はアンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用い、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を75vol%としてドライアッシング処理した場合である。
図5(f)はアンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用い、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を80vol%としてドライアッシング処理した場合である。
図5(g)はアンモニアガスのみを用いてドライアッシング処理した場合である。
図5(a)〜(g)から分かるように、ドライアッシング処理の際にアンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用いる場合には、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を50vol%以上とすれば、屈折率の変化量Δnと消衰係数の変化量Δkを小さくすることができる。
またさらに、ドライアッシング処理の際にアンモニアガスのみを用いる場合にも、屈折率の変化量Δnと消衰係数の変化量Δkを小さくすることができる。
このことは、ドライアッシング処理の際に、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用い、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を50vol%以上とするか、アンモニアガスのみを用いるようにすれば、ルテニウム(Ru)を含むキャッピング層203の光学特性の変化を抑制することができることを意味する。
そのため、本実施の形態に係る反射型マスクの製造方法においては、パターン領域216を形成する際に用いられたレジストマスク211を除去する工程において、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理が施されるようにしている。
また、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用いたドライアッシング処理を施す場合には、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を0.5(50vol%)以上としている。
以上のようにすれば、ルテニウム(Ru)を含むキャッピング層203の光学特性の変化を抑制することができるとともに、レジストマスク211に対するアッシングレートを向上させることができる。
以上のようにして、パターン領域216が形成される。
(遮光領域の形成)
次に、図2(d)に戻って、遮光領域217の形成について例示する。
遮光領域217は、パターン領域216を囲むように形成される枠状の領域であり、パターンを転写する際に露光光が隣接する領域に漏れないようにするために形成される。
まず、図2(d)に示すように、反射防止層204b、吸収体層204a及び露出したキャッピング層203の表面203aにレジストを塗布する。そして、レーザ光などを用いて所望のパターンを描画し、ポスト・エクスポージャー・ベーク、現像などを行うことで所望のレジストパターンを有するレジストマスク212を形成する。この場合、パターン領域216を囲むように枠状の領域212aをパターニングする。
次に、図2(e)に示すように、反射防止層204b、吸収体層204aを順次ドライエッチング処理する。ドライエッチング処理は、キャッピング層203の表面が露出するまで行われる。
反射防止層204b、吸収体層204aのドライエッチング処理は、図2(b)において例示をしたものと同様とすることができる。
なお、パターン領域216の形成の際に遮光領域217の吸収体層204a、反射防止層204bを同時にドライエッチング処理することも可能である。
次に、図2(f)に示すように、キャッピング層203をドライエッチング処理する。 ルテニウム(Ru)から形成されたキャッピング層203のドライエッチング処理は、例えば、塩素を含むガスと酸素ガスとの混合ガスを用いたドライエッチング処理とすることができる。
塩素を含むガスとしては、例えば、Cl、CCl、HClなどを例示することができる。
次に、図2(g)に示すように、モリブデン(Mo)層とシリコン(Si)層とを有する反射層202をドライエッチング処理する。
この場合、塩素を含むガスと酸素ガスとの混合ガスを用い、酸素ガスの添加量を5vol%以上、30vol%以下とする。このような酸素ガスの添加量とすれば、ドライエッチング処理された面が櫛歯状となることを抑制することができる。
塩素を含むガスとしては、例えば、Cl、CCl、HClなどを例示することができる。
また、例えば、吸収層204の総厚みが70nm程度、キャッピング層203の厚みが10nm程度、反射層202の総厚みが280nm程度であれば、レジストマスク212の厚みを420nm以上とし、酸素ガスの添加量を5vol%以上、30vol%以下とすることで、少なくともレジストマスク212の再形成の回数を大幅に低減させることができる。
ここで、反射層202におけるシリコン(Si)層が成膜時に酸化していたり、エッチング処理の際に用いられるガス中の酸素により酸化したりして、シリコン(Si)層が酸化シリコン(SiO)層に変質している場合がある。
塩素を含むガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることは、酸化シリコン(SiO)層に対する選択比が大きくなるガス条件である。そのため、酸化シリコン(SiO)層のエッチングレートが非常に低くなり、酸化シリコン(SiO)層が残渣となって残る可能性がある。
この様な場合には、塩素を含むガスと酸素ガスとの混合ガスに、フッ素を含むガス(例えば、CF、CHF、NFなどやこれらの混合ガス)をさらに添加することによって、酸化シリコン(SiO)層のエッチングレートを上げるようにすることができる。
そして、フッ素を含むガスを添加する場合において、塩素を含むガスに対する添加量を調整することで、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)をほぼ同じエッチングレートで除去することができるようになる。
次に、図2(h)に示すように、レジストマスク212を除去する。
この場合、図2(c)の場合と比べてキャッピング層203の表面203aが酸素ラジカルや硫酸などの薬液に曝される時間が短いため、酸素を含むガスを用いたドライアッシング処理とすることもできるし、薬液を用いたウェットアッシング処理とすることもできる。
ただし、図2(c)の場合と同様に、レジストマスク212を除去する際に、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理を施すようにすることが好ましい。
また、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用いたドライアッシング処理を施す際に、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を0.5(50vol%)以上とすれば、ルテニウム(Ru)から形成されたキャッピング層203の光学特性の変化を抑制することができるとともに、レジストマスク212に対するアッシングレートを向上させることができる。
なお、前述したように、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理を施す場合も、ルテニウム(Ru)から形成されたキャッピング層203の光学特性の変化を抑制することができるとともに、レジストマスク212に対するアッシングレートを向上させることができる。
以上のようにして、遮光領域217を形成することで、反射型マスク210が製造される。
[第2の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る反射型マスクの製造装置を例示するための模式断面図である。
図6に例示をする反射型マスクの製造装置は、二周波プラズマ処理装置である。
図6に示すように、製造装置160には、処理容器161、処理容器161に設けられた搬入搬出口179を閉鎖するゲートバルブ177、処理容器161の内部に複数の処理ガスGを選択的に供給する供給部168、処理容器161の内部を排気する排気部169などが設けられている。
処理容器161は、アルミニウムなどの導電性材料で形成され、減圧雰囲気を維持可能となっている。処理容器161の天井中央部分には、処理ガスGを導入するための処理ガス導入口162が設けられている。
処理ガスGは、供給部168から処理ガス導入口162を介して処理容器161の内部に供給される。処理容器161の内部に供給される際、処理ガスGは、図示しない処理ガス調整部により流量や圧力などが調整される。
また、供給部168には図示しない切換部が設けられ、処理容器161の内部に供給される処理ガスGの種類が切り替えられるようになっている。例えば、前述した反射層202、キャッピング層203、吸収体層204a、反射防止層204bをドライエッチング処理する際に、それぞれのドライエッチング処理に適した処理ガスGが供給できるようになっている。また、レジストマスク211、レジストマスク212をドライアッシング処理する際に、それぞれのドライアッシング処理に適した処理ガスGが供給できるようになっている。
また、図示しない処理ガス調整部や図示しない切換部を制御する供給制御部170が設けられている。
そのため、前述した処理ガスGの流量や圧力の調整や、処理ガスGの種類の切り換えは、供給制御部170により図示しない処理ガス調整部や図示しない切換部を制御することで行うことができるようになっている。
この場合、供給制御部170により、処理ガスGの種類の切り換えと処理ガスGの流量を制御することで、混合ガスにおける成分比を制御することもできる。
処理容器161の天井部分であって、処理ガス導入口162の径外方向部分には誘電体材料(例えば、石英など)からなる誘電体窓21が設けられている。誘電体窓21の表面には導電体からなるコイル20が設けられている。コイル20の一端は接地され(図示せず)、他端は、整合器16aを介して高周波電源6cに接続されている。
処理容器161の内部には、被処理物Wを処理するための空間である処理空間163が設けられている。被処理物Wは、例えば、前述したマスクブランク200とすることができる。
処理空間163の下方には電極部4が設けられている。電極部4には高周波電源6bが整合器16を介して接続されている。また、処理容器161は接地されている。
製造装置160は、上部に誘導結合型電極を有し、下部に容量結合型電極を有する二周波プラズマ処理装置である。すなわち、電極部4と処理容器161とが容量結合型電極を構成し、また、コイル20が誘導結合型電極を構成する。
高周波電源6bは、100KHz〜100MHz程度の周波数を有し、1KW程度の高周波電力を電極部4に印加するものとすることができる。
高周波電源6cは、100KHz〜100MHz程度の周波数を有し、3KW程度の高周波電力をコイル20に印加するものとすることができる。
整合器16、16aには図示しないチューニング回路が内蔵されており、図示しないチューニング回路で反射波を制御することによりプラズマPに対する制御ができるようになっている。
製造装置160においては、電極部4、処理容器161、高周波電源6b、高周波電源6c、コイル20などが、処理容器161の内部にプラズマPを発生させるプラズマ発生部となる。
電極部4は、周囲を絶縁リング5で覆われている。電極部4には被処理物Wが載置可能であり、被処理物Wを保持するための保持機構(図示せず)や被処理物Wの受け渡し部(図示せず)などが内蔵されている。
処理容器161の底部には排気口167が設けられ、排気口167には圧力コントローラ8を介して真空ポンプなどのような排気部169が接続されている。排気部169は、処理容器161の内部が所定の圧力となるように排気する。処理容器161の側壁には、被処理物Wを搬入搬出するための搬入搬出口179が設けられ、搬入搬出口179を気密に閉鎖できるようゲートバルブ177が設けられている。ゲートバルブ177は、O(オー)リングのようなシール部材174を備える扉173を有し、図示しないゲート開閉機構により開閉される。扉173が閉まった時には、シール部材174が搬入搬出口179の壁面に押しつけられ、搬入搬出口179は気密に閉鎖される。
(反射型マスクの製造装置160の作用)
次に、製造装置160の作用について例示をする。
この場合、一例として、被処理物Wをマスクブランク200とし、マスクブランク200にドライエッチング処理、ドライアッシング処理を施して反射型マスク210を製造する場合を例に挙げて説明する。
また、一例として、基板201が低熱膨張材料(LTEM)から形成され、反射層202がモリブデン(Mo)層とシリコン(Si)層とを有し、キャッピング層203がルテニウム(Ru)から形成され、吸収体層204aがタンタルホウ素窒化物(TaBN)から形成され、反射防止層204bがタンタルホウ素酸化物(TaBO)から形成されている場合を例示する。
まず、前述したパターン領域216の形成を行う。
ゲートバルブ177の扉173を、図示しないゲート開閉機構により開く。
図示しない搬送部により、搬入搬出口179からマスクブランク200を処理容器内に搬入する。マスクブランク200は電極部4上に載置され、電極部4に内蔵された図示しない保持機構により保持される。
図示しない搬送部を処理容器161の外に退避させる。
図示しないゲート開閉機構によりゲートバルブ177の扉173を閉じる。
排気部169により処理容器161内を排気する。
そして、前述した反射防止層204bのドライエッチング処理を行う。
この場合、フッ素を含むガスを用いたドライエッチング処理を行うようにすることができる。
すなわち、まず、供給部168から処理ガス導入口162を介して処理空間163内にフッ素を含むガスが供給される。フッ素を含むガスは、例えば、CF、CHF、NFなどやこれらの混合ガスとすることができる。また、フッ素を含むガスの流量は60sccm程度とすることができる。
次に、高周波電源6cより100KHz〜100MHz程度の周波数を有する高周波電力がコイル20に印加される。また、高周波電源6bより100KHz〜100MHz程度の周波数を有する高周波電力が電極部4に印加される。なお、高周波電源6cと高周波電源6bとから印加される高周波電力の周波数が同じとなるようにすることが好ましい。例えば、高周波電源6cと高周波電源6bとから印加される高周波電力の周波数を13.56MHzとすることができる。
また、高周波電源6cは3KW程度の高周波電力を印加し、高周波電源6bは1KW程度の高周波電力を印加するものとすることができる。
すると、電極部4と処理容器161と、が容量結合型電極を構成するので、電極部4と処理容器161との間に放電が起こる。また、コイル20が誘導結合型電極を構成するので、コイル20から誘電体窓21を介して高周波電力が処理容器161の内部に導入される。そのため、電極部4と処理容器161との間に生じた放電と、処理容器161の内部に導入された高周波電力により処理空間163にプラズマPが発生する。発生したプラズマPによりフッ素を含むガスが励起、活性化されて中性活性種、イオン、電子などの反応生成物が生成される。この生成された反応生成物が、処理空間163内を下降してマスクブランク200に到達し、ドライエッチング処理が施される。なお、プラズマPの制御は、整合器16、16aに内蔵されている図示しないチューニング回路で反射波を制御することにより行う。
また、残余のフッ素を含むガスや反応生成物、副生成物の多くは、排気口167から処理容器161外に排出される。
このドライエッチング処理においては、反射防止層204bの表面に形成されたレジストマスク211を用いて、反射防止層204bの一部を除去する。すなわち、反射防止層204bのうち、レジストマスク211に覆われていない部分を除去する。
反射防止層204bのドライエッチング処理が終了すると、処理容器161内が排気される。そして、次に、吸収体層204aに対してドライエッチング処理が施される。
この場合、供給部168に設けられた図示しない切換部により、供給される処理ガスGの種類が切り替えられる。すなわち、供給部168から塩素を含むガスが供給され、塩素を含むガスを用いたドライエッチング処理が施される。塩素を含むガスは、例えば、Cl、CCl、HClなどやこれらの混合ガスとすることができる。塩素を含むガスの流量は180sccm程度とすることができる。
そして、反射防止層204bの場合と同様にして、反射防止層204bの表面に形成されたレジストマスク211を用いて、吸収体層204aの一部を除去する。すなわち、吸収体層204aのうち、レジストマスク211に覆われていない部分を除去する。
以上のようにして、パターン領域216の形成が行われる。
次に、処理容器161の内部において、パターン領域216を形成する際に用いられたレジストマスク211を除去する。
この場合、供給部168に設けられた図示しない切換部により、供給される処理ガスGの種類が切り替えられる。
前述したように、ルテニウム(Ru)を含むキャッピング層203の表面の一部が露出しているので、供給部168からアンモニアガスと窒素ガス、または、アンモニアガスのみが供給され、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理が施される。
この際、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用いる場合には、混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を0.5(50vol%)以上とする。 なお、プラズマPを発生させることに関連する作用などは、前述したドライエッチング処理の場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
また、製造装置160と同様の構成を有する製造装置において各々ドライアッシング処理を施すようにすることもできる。
すなわち、ドライエッチング処理を施す製造装置160、またはドライアッシング処理を施す製造装置160、あるいはドライエッチング処理とドライアッシング処理を施す製造装置160とすることができる。
製造装置160と同様の構成を有する製造装置においてドライアッシング処理を施す場合には、まず、処理容器161内の圧力とゲートバルブ177の扉173の外側の圧力とがほぼ等しくなるように、処理ガス導入口162からパージガスなどが導入される。
次に、ゲートバルブ177の扉173を図示しないゲート開閉機構により開く。
次に、図示しない搬送部により、パターン領域216が形成されたマスクブランク200を搬出する。
次に、製造装置160と同様の構成を有する製造装置にパターン領域216が形成されたマスクブランク200を搬入し、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理を施すことで残余のレジストマスク211の除去を行う。
次に、前述した遮光領域217の形成を行う。
まず、処理容器161の外において、反射防止層204b、吸収体層204a及び露出したキャッピング層203の表面にレジストを塗布し、パターンの描画、ポスト・エクスポージャー・ベーク、現像などを行うことで所望のレジストパターンを有するレジストマスク212を形成する。
次に、前述したものと同様にして、マスクブランク200を処理容器内に搬入する。
そして、前述したものと同様にして、反射防止層204b、吸収体層204a、キャッピング層203、反射層202を順次ドライエッチング処理する。
この場合、前述したように反射層202のドライエッチング処理には、塩素と酸素とを含むガスを用い、酸素の添加量を5vol%以上、30vol%以下とすることができる。このような酸素の添加量とすれば、反射層202のドライエッチング処理された面が櫛歯状となることを抑制することができる。
また、例えば、吸収層204の総厚みが70nm程度、キャッピング層203の厚みが10nm程度、反射層202の総厚みが280nm程度、レジストマスク212の厚みが420nm以上であれば、酸素の添加量を5vol%以上、30vol%以下とすることができる。このような酸素の添加量とすれば、少なくともレジストマスク212の再形成の回数を大幅に低減させることができる。
また、前述したように、反射層202において、シリコン(Si)層が酸化され酸化シリコン(SiO)層が形成されている場合には、塩素と酸素とを含むガスにフッ素を含むガス(例えば、CF、CHF、NFなどやこれらの混合ガス)をさらに添加することができる。
この場合、塩素に対するフッ素を含むガスであるCFの添加量を、5vol%以上、40vol%以下にすることができる。
そのようにすれば、レジストに対する選択比を維持したまま、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)をほぼ同じエッチングレートで除去することができる。
さらに、塩素と酸素とを含むガスを用いてドライエッチング処理した場合と比べて、酸化シリコン(SiO)層のエッチングレートを10倍近く高くすることができる。そのため、酸化シリコン(SiO)層が残渣とならないようなドライエッチング処理を行うことができる。
なお、搬入や搬出に関連する作用、プラズマPを発生させることに関連する作用などは、パターン領域216を形成する場合と同様であるため詳細な説明は省略する。
次に、残余のレジストマスク212の除去を行う。
この場合、供給部168に設けられた図示しない切換部により、供給される処理ガスGの種類が切り替えられる。例えば、前述したように、キャッピング層203の表面203aが酸素ラジカルに曝される時間が短いため、酸素を含むガスを供給してドライアッシング処理を施すことができる。
ただし、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いてドライアッシング処理を施すようにすることが好ましい。
また、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスを用いてドライアッシング処理を施す際に、アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスにおけるアンモニアガスの含有割合を0.5(50vol%)以上とすれば、ルテニウム(Ru)から形成されたキャッピング層203の光学特性の変化を抑制することができるとともに、レジストマスク212に対するアッシングレートを向上させることができる。
なお、前述したように、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理を施す場合も、ルテニウム(Ru)から形成されたキャッピング層203の光学特性の変化を抑制することができるとともに、レジストマスク212に対するアッシングレートを向上させることができる。
この場合、プラズマPを発生させることに関連する作用などは、前述したドライエッチング処理の場合と同様であるので、詳細な説明は省略する。
また、前述したレジストマスク211の除去と同様に、製造装置160においてレジストマスク212を除去することもできるし、製造装置160と同様の構成を有する製造装置においてレジストマスク212を除去することもできる。
なお、レジストマスク212の除去は、前述したEBレジスト211aから形成されたレジストマスク211の除去と同様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
以上、実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、製造装置160が備える各要素の形状、寸法、材質、配置、数などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、前述の実施の形態では、レジストマスク212の除去を行う製造装置160は二周波プラズマ処理装置として説明したが、リモートプラズマ処理装置、表面波プラズマ処理装置などの他の形態のプラズマ処理装置であってもよい。この場合においても、前述した実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
4 電極部、6b 高周波電源、6c 高周波電源、20 コイル、160 製造装置、161 処理容器、168 供給部、169 排気部、200 マスクブランク、201 基板、202 反射層、203 キャッピング層、203a 表面、204 吸収層、204a 吸収体層、204b 反射防止層、205 導電層、211 レジストマスク、212 レジストマスク、216 パターン領域、217 遮光領域、G 処理ガス

Claims (6)

  1. 基板の主面に反射層を形成する工程と、
    前記反射層の上にルテニウムを含むキャッピング層を形成する工程と、
    前記キャッピング層の上に吸収層を形成する工程と、
    前記吸収層にパターン領域を形成する工程と、
    前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程と、
    前記吸収層と前記キャッピング層と前記反射層とに前記パターン領域を囲む遮光領域を形成する工程と、
    を備え、
    前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程において、 アンモニアガスと窒素ガスの混合ガス、または、アンモニアガスのみを用いたドライアッシング処理を施す反射型マスクの製造方法。
  2. 前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程において、
    前記ルテニウムを含むキャッピング層の表面の一部が露出している請求項1記載の反射型マスクの製造方法。
  3. 前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する工程において、
    前記アンモニアガスと窒素ガスの混合ガスにおける前記アンモニアガスの割合を、50vol%以上とする請求項1または2に記載の反射型マスクの製造方法。
  4. 反射層と、前記反射層の上に設けられルテニウムを含むキャッピング層と、前記キャッピング層の上に設けられた吸収層と、を有するマスクブランクにパターン領域を形成する際に用いられた、レジストマスクを除去する反射型マスクの製造装置であって、
    処理容器と、
    前記処理容器の内部にガスを供給する供給部と、
    前記処理容器の内部を排気する排気部と、
    前記処理容器の内部にプラズマを発生させるプラズマ発生部と、
    を備え、
    前記処理容器の内部において、前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する際に、前記供給部は、アンモニアガスと窒素ガス、または、アンモニアガスのみを供給する反射型マスクの製造装置。
  5. 前記処理容器の内部において、前記パターン領域を形成する際に用いられたレジストマスクを除去する際に、前記ルテニウムを含むキャッピング層の表面の一部が露出している請求項4記載の反射型マスクの製造装置。
  6. 前記アンモニアガスと、前記窒素ガスと、における前記アンモニアガスの割合は、50vol%以上である請求項4または5に記載の反射型マスクの製造装置。
JP2012113788A 2012-03-28 2012-05-17 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置 Active JP5921953B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012113788A JP5921953B2 (ja) 2012-03-28 2012-05-17 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置
KR1020130030774A KR101363112B1 (ko) 2012-03-28 2013-03-22 반사형 마스크의 제조 방법 및 반사형 마스크의 제조 장치
US13/850,515 US8999612B2 (en) 2012-03-28 2013-03-26 Method for manufacturing reflective mask and apparatus for manufacturing reflective mask
TW102111245A TWI472872B (zh) 2012-03-28 2013-03-28 反射型遮罩之製造方法及反射型遮罩之製造裝置
US14/635,183 US9513557B2 (en) 2012-03-28 2015-03-02 Method for manufacturing reflective mask and apparatus for manufacturing reflective mask

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012074905 2012-03-28
JP2012074905 2012-03-28
JP2012113788A JP5921953B2 (ja) 2012-03-28 2012-05-17 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013229537A true JP2013229537A (ja) 2013-11-07
JP2013229537A5 JP2013229537A5 (ja) 2015-07-09
JP5921953B2 JP5921953B2 (ja) 2016-05-24

Family

ID=49235487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012113788A Active JP5921953B2 (ja) 2012-03-28 2012-05-17 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US8999612B2 (ja)
JP (1) JP5921953B2 (ja)
KR (1) KR101363112B1 (ja)
TW (1) TWI472872B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137077A1 (ja) * 2014-03-11 2015-09-17 芝浦メカトロニクス株式会社 反射型マスクの洗浄装置および反射型マスクの洗浄方法
US11249391B2 (en) 2017-09-15 2022-02-15 Kioxia Corporation Exposure mask and manufacturing method of same

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102109129B1 (ko) * 2013-07-02 2020-05-08 삼성전자주식회사 반사형 포토마스크 블랭크 및 반사형 포토마스크
US9341941B2 (en) * 2013-08-01 2016-05-17 Samsung Electronics Co., Ltd. Reflective photomask blank, reflective photomask, and integrated circuit device manufactured by using reflective photomask
US10802393B2 (en) * 2017-10-16 2020-10-13 Globalfoundries Inc. Extreme ultraviolet (EUV) lithography mask
US11086215B2 (en) * 2017-11-15 2021-08-10 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Extreme ultraviolet mask with reduced mask shadowing effect and method of manufacturing the same
US20190384156A1 (en) * 2018-06-13 2019-12-19 AGC Inc. Reflective mask blank, reflective mask, and method of manufacturing reflective mask blank
US11204545B2 (en) 2020-01-16 2021-12-21 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. EUV photo masks and manufacturing method thereof
US11619875B2 (en) 2020-06-29 2023-04-04 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. EUV photo masks and manufacturing method thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277812A (ja) * 2007-04-19 2008-11-13 Applied Materials Inc 水蒸気及び希釈ガスにより改善された水素アッシング
JP2010109235A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP2010171457A (ja) * 2010-04-22 2010-08-05 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体装置の製造方法
JP2012531053A (ja) * 2009-08-25 2012-12-06 シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド フォトレジストおよびエッチング残留物をビアから除去する方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020121500A1 (en) * 2000-12-22 2002-09-05 Rao Annapragada Method of etching with NH3 and fluorine chemistries
KR100455383B1 (ko) * 2002-04-18 2004-11-06 삼성전자주식회사 반사 포토마스크, 반사 포토마스크의 제조방법 및 이를이용한 집적회로 제조방법
JP2005191511A (ja) * 2003-12-02 2005-07-14 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
DE102004031079B4 (de) * 2004-06-22 2008-11-13 Qimonda Ag Verfahren zur Herstellung einer Reflexionsmaske
JP5003159B2 (ja) * 2004-12-10 2012-08-15 凸版印刷株式会社 反射型フォトマスクブランク、反射型フォトマスク、及びこれを用いた半導体装置の製造方法
JP5200327B2 (ja) * 2006-03-31 2013-06-05 凸版印刷株式会社 反射型フォトマスクブランク及びその製造方法、反射型フォトマスク及びその製造方法、並びに、極端紫外光の露光方法
JP5419612B2 (ja) * 2008-10-23 2014-02-19 Hoya株式会社 マスクブランク用基板の製造方法、反射型マスクブランクの製造方法及び反射型マスクの製造方法
JP2011181657A (ja) 2010-03-01 2011-09-15 Dainippon Printing Co Ltd 反射型マスクおよびその修復方法
JP5521714B2 (ja) 2010-04-06 2014-06-18 凸版印刷株式会社 Euv用反射型マスク製造方法
US8764995B2 (en) * 2010-08-17 2014-07-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Extreme ultraviolet light (EUV) photomasks, and fabrication methods thereof

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008277812A (ja) * 2007-04-19 2008-11-13 Applied Materials Inc 水蒸気及び希釈ガスにより改善された水素アッシング
JP2010109235A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Hitachi Kokusai Electric Inc 基板処理装置
JP2012531053A (ja) * 2009-08-25 2012-12-06 シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド フォトレジストおよびエッチング残留物をビアから除去する方法
JP2010171457A (ja) * 2010-04-22 2010-08-05 Fujitsu Semiconductor Ltd 半導体装置の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137077A1 (ja) * 2014-03-11 2015-09-17 芝浦メカトロニクス株式会社 反射型マスクの洗浄装置および反射型マスクの洗浄方法
JPWO2015137077A1 (ja) * 2014-03-11 2017-04-06 芝浦メカトロニクス株式会社 反射型マスクの洗浄装置および反射型マスクの洗浄方法
JP2021021950A (ja) * 2014-03-11 2021-02-18 芝浦メカトロニクス株式会社 反射型マスクの洗浄装置および反射型マスクの洗浄方法
US11609491B2 (en) 2014-03-11 2023-03-21 Shibaura Mechatronics Corporation Reflective mask cleaning apparatus and reflective mask cleaning method
JP7314109B2 (ja) 2014-03-11 2023-07-25 芝浦メカトロニクス株式会社 反射型マスクの洗浄装置および反射型マスクの洗浄方法
US11249391B2 (en) 2017-09-15 2022-02-15 Kioxia Corporation Exposure mask and manufacturing method of same

Also Published As

Publication number Publication date
KR20130110050A (ko) 2013-10-08
US20130260292A1 (en) 2013-10-03
KR101363112B1 (ko) 2014-02-13
US8999612B2 (en) 2015-04-07
US20150177624A1 (en) 2015-06-25
US9513557B2 (en) 2016-12-06
TWI472872B (zh) 2015-02-11
TW201348858A (zh) 2013-12-01
JP5921953B2 (ja) 2016-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5921953B2 (ja) 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置
JP6013720B2 (ja) 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置
US7771895B2 (en) Method of etching extreme ultraviolet light (EUV) photomasks
US8679707B2 (en) Method of fabricating a lithography mask
US7829243B2 (en) Method for plasma etching a chromium layer suitable for photomask fabrication
US8293430B2 (en) Method for etching a molybdenum layer suitable for photomask fabrication
US7790334B2 (en) Method for photomask plasma etching using a protected mask
US8778574B2 (en) Method for etching EUV material layers utilized to form a photomask
US7771894B2 (en) Photomask having self-masking layer and methods of etching same
US10199224B2 (en) Method for improving CD micro-loading in photomask plasma etching
US20130092655A1 (en) Method for etching an euv reflective multi-material layers utilized to form a photomask
JP6226517B2 (ja) 反射型マスクの製造方法、および反射型マスクの製造装置
JP6979337B2 (ja) フォトマスクの製造方法
JP5725602B2 (ja) エッチング処理装置およびエッチング処理方法
CN114995046A (zh) Euv光掩模版的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150515

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160413

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5921953

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150