JP2013229378A - 太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体基板上に量子ドット層を有する構成において光電変換効率を高めることのできる太陽電池を提供する。
【解決手段】 半導体基板1の主面3上に、複数個積み重ねられてなる量子ドット5aと、量子ドット5aを内包しているマトリックス5bとにより構成されてなる量子ドット層5を有する太陽電池であって、量子ドット5aは、球形状であるとともに、直径のばらつきが10%以内である。これにより量子ドット層5内において隣接する量子ドット5aによって形成される中間バンドBのエネルギー準位がほとんど同じになり、量子ドット5a間の波動関数が重なりやすくなることから、量子ドット5aに生成された電子等のキャリアが量子ドット5a間をトンネルしやすくなり、その結果、キャリアの輸送効率を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽電池に関し、特に量子ドットを利用した太陽電池に関する。
太陽電池は、発電量当たりの二酸化炭素排出量が少なく、発電時の燃料が不要という利点を有している。そのため、様々な種類の太陽電池に関する研究が盛んに進められている。現在、実用化されている太陽電池の中では、単結晶シリコン又は多結晶シリコンを用いた、一組のpn接合を有する単接合太陽電池が主流となっている。
ところが、従来の半導体構造では高いエネルギーを持った波長の短い光はpn接合領域のみで電子を励起するのではなく、p型あるいはn型の各半導体領域でも電子を励起する。これらの各半導体領域で発生したキャリアはp型あるいはn型の半導体領域に存在する不純物準位や熱エネルギー等に起因する少数キャリアとの相互作用により熱エネルギーとして散逸してしまうため、理論限界効率が30%に満たないものであった。このため、理論限界効率をさらに向上させる新たな方法が検討されている。
これまでに検討されている新たな方法の1つに、半導体の量子ドットを利用した太陽電池(以下において、「量子ドット型太陽電池」という。)がある。
量子ドット型太陽電池に関する技術として、例えば特許文献1には、シリコン基板の主面上に3次元量子閉じ込め作用をもつ量子ドットを含み、量子ドット及びそれを含有して囲むバリア層からなる量子ドット層を有する太陽電池が開示されている。
図6は、特許文献1に開示された太陽電池に代表される従来の量子ドット型太陽電池を示す断面模式図である。図6では量子ドット層105の層数を単純化し2層しか示していないが、量子ドット層105は少なくとも数十層積層された構造となっている。ここで、量子ドット層105は量子ドット105aである半導体粒子とその周囲に形成された高抵抗層であるマトリクス105bとから構成されている。
ここで、量子ドット型太陽電池に形成される量子ドット105aは、サイズが約10nm程度の半導体ナノ結晶である。量子ドット105aに光が照射されると、量子ドット105a内における電子は、量子ドット105aの閉じ込め効果により半導体が本来持つバンドギャップより高いエネルギーギャップの量子準位にまで励起される。その結果、従来の太陽電池では吸収することのできなかった短い波長領域の太陽光スペクトルを、p型の半導体とn型の半導体との境界に形成された量子ドット層105内で効率よく吸収させることが可能となり、これにより光電変換効率を高めることができるとされている。
特開2006−114815号公報
ところが、実際には、シリコン基板上に、量子ドット105aを2次元的あるいは3次元的に配置させて量子ドット層105を形成しても、光電変換効率が向上し難いという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、半導体基板上に量子ドット層を有する構成において光電変換効率を高めることのできる太陽電池を提供することを目的とする。
本発明の太陽電池は、半導体基板の主面上に、複数個積み重ねられた量子ドットと、該量子ドットを内包しているマトリックスとにより構成されてなる量子ドット層を有する太陽電池であって、前記量子ドットは、球形状であるとともに、直径のばらつきが10%以内であることを特徴とする。
本発明によれば、光電変換効率の高い太陽電池を得ることできる。
本発明の太陽電池の一実施形態を示す断面模式図である。 (a)は、サイズの異なる量子ドットが配置されたときのバンド構造を示す模式図であり、(b)は、同一サイズの量子ドットが配置されたときのバンド構造を示す模式図である。 本発明の太陽電池の他の実施形態を示すものであり、半導体基板の主面上に量子ドット複合体が複数個堆積された構造を示す断面模式図である。 量子ドットの積層形式を示す模式図であり、(a)は六方最密充填、(b)は立方最密充填および(c)は体心立方型充填を示すものである。 本発明の太陽電池の他の実施形態を示すものであり、量子ドット層がトンネル接合部を介して2層積層された構造を示す断面模式図である。 従来の量子ドット型太陽電池を示す断面模式図である。
図1(a)は、本発明の太陽電池の一実施形態を示す断面模式図である。本実施形態の太陽電池は半導体基板1の主面3上に量子ドット層5を有している。量子ドット層5は、複数個積み重ねられた量子ドット5aと、これらの量子ドット5aを内包し、母体となっているマトリックス5bとで構成されている。マトリックス5b内に内包された量子ドット5aは、球形状であるとともに、その直径Dのばらつきが10%以内である。
図2には、量子ドット層5内にサイズの異なる量子ドットが配置されたときのバンド構造(図2(a))と、量子ドット層5内に同一サイズの量子ドット5aが配置されたときのバンド構造(図2(b))を模式的に示している。
通常、n型半導体10aおよびp型の半導体10bの接合部10cに量子ドット層5を配置すると、接合部10cに発生するバンドギャップ(Eg)内に、母体であるn型の半導体10aおよびp型の半導体10bの接合部10cよりもエネルギー準位の低い新たなバンド(以下、中間バンドBという。)が形成される。なお、図2(a)(b)において、符号Bは伝導帯、Bbは価電子帯を意味する。
この中間バンドBのエネルギー準位は、量子ドット5aのサイズや材質によって異なってくるため、量子ドット層5内に形成された量子ドット5aのサイズが異なっていると、量子ドット層5の少なくとも厚み方向に配列した量子ドット5a間でエネルギー準位に段差Gが生じることになる(図2(a))。
量子ドット層5の厚み方向(図2(a)(b)では、n型の半導体10a、量子ドット層5、p型の半導体10bの積層方向)に配列した量子ドット5a間で中間バンドBのエネルギー準位に段差Gが生じると、量子ドット5a間の波動関数が重なりにくくなるこ
とから、量子ドット5aに生成した電子等のキャリアが量子ドット5a間をトンネルすることが困難となり、その結果、キャリアの輸送効率が低下するという問題が生じてくる。
これに対し、本実施形態の太陽電池では、量子ドット層5を構成する量子ドット5aを球形状とし、その直径をほぼ均一なものとしていることから、図2(b)に示すように、量子ドット層5内において隣接する量子ドット5aによって形成される中間バンドBのエネルギー準位がほとんど同じになり、量子ドット5a間の波動関数が重なりやすくなることから、量子ドット5aに生成された電子等のキャリアが量子ドット5a間をトンネルしやすくなり、キャリアの輸送効率を高めることができる。その結果、太陽電池の光電変換効率を向上させることができる。なお、本実施形態では、量子ドット5aの直径のばらつきが10%以内であるものを同一サイズであるとする。
量子ドット5aが球形状であり、その粒径のばらつきが上記範囲であると、量子ドット層5内において、複数の量子ドット5a間に電子の規則的な長周期構造が形成されやすくなり、これにより連続したバンド構造を形成することが可能となる。
量子ドット層5を有する太陽電池は、通常、電気的に変換されない特定波長帯の入射太陽光を吸収するとともに、その吸収した特定レベルのエネルギーを有する光、例えば、1200〜1700nmの波長を持つ光を、例えば、400〜800nmの波長である可視光などに変換できる機能を有している。
このような量子ドット層5を構成する量子ドット5aとしては、半導体粒子を主体とするものからなり、エネルギーギャップ(Eg)が0.15〜1.20evを有するものが好適である。具体的な量子ドット5aの材料としては、ゲルマニウム(Ge)、シリコン(Si)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、銅(Cu)、鉄(Fe)、硫黄(S)、鉛(Pb)、テルル(Te)およびセレン(Se)から選ばれるいずれか1種またはこれらの化合物半導体を用いることが望ましい。
この場合、量子ドット5aの形状が球形状であると、隣接する量子ドット5aとの間で3次元的に連続したバンド構造を形成しやすくなり、量子ドット層5内におけるキャリアの輸送効率を高めることが可能となる。また、量子ドット5aのサイズは、例えば、最大径が3nm〜20nmであることが望ましい。
マトリックス5bの材料としては、半導体粒子に比較して約2倍以上15倍以下のエネルギーギャップを有している材料が好ましく、エネルギーギャップ(Eg)が1.0〜10.0evを有するものが好ましい。マトリックス5bの材料としては、Si、C、Ti、Cu、Ga、S、InおよびSeから選ばれる少なくとも1種の元素を含む化合物(半導体、炭化物、酸化物、窒化物)が好ましい。
量子ドット5aの周囲にマトリックス5bが配されていると、量子ドット5a内で生成した電子の量子ドット5a内における閉じ込め効果を高めることができる。この場合、量子ドット5a内における電子の閉じ込め効果をさらに高められるという点で、マトリックス5bが量子ドット5aの周囲の全面を取り囲んでいることが望ましい。
本実施形態の太陽電池は、上述のように、量子ドット層5が半導体基板1の主面3上に設けられたものであるが、図1に示しているように、量子ドット層5の上面側にも半導体基板7が設けられている。この場合、例えば、量子ドット層5の下面側に配置されている半導体基板1がp型(キャリアがホール)の半導体である場合には、量子ドット層5の上面側に配置される半導体基板7はn型となる。なお、p型とn型とを逆転させた構成にしてもよい。また、半導体基板1、7は、多結晶、単結晶のいずれでもよいが、量産性が高
く、低コストという点で多結晶であるのがよい。
図3は、本発明の他の太陽電池の実施形態を示すものであり、半導体基板の主面上に量子ドット複合体が複数個堆積された構造を示す断面模式図である。本実施形態における量子ドット複合体5CSは、量子ドット5aからなるコア部Cと、コア部Cをマトリックス5bの成分で取り巻くシェル部Sとで構成されている。量子ドット層5を図3に示すような構造にすると、近接する複数の量子ドット5aの間隔が3次元的に均一なものとなり、これにより量子ドット5a間に形成される波動関数の大きさや重なり部分の大きさをより均一なものとすることができる。これにより量子ドット5aに生成された電子等のキャリアが量子ドット5a間を3次元的にトンネルしやすくなり、キャリアの輸送効率をさらに高めることができる。この場合、量子ドット複合体5CSも、その形状は球形状であることが望ましく、その直径のばらつきは10%以内であることが望ましい。このときマトリックス5bの平均厚みは10nm以下であることが望ましい。
また、本実施形態の太陽電池では、量子ドット5a同士は、量子ドット層5を縦断面視したときに、その中心点Cが積層方向に互いに重ならないように積まれていることが望ましい。量子ドット5aをこのような配置にすると、例えば、半導体基板7側から光が入射して、半導体基板7側の量子ドット5a間を透過したとしても、透過した光はその下層側にある量子ドット5aによって受けることができる。こうして光の透過による損失を低減することができ、光電変換効率を高めることができる。
図4には、量子ドット5aの積層形式を3例ほど示している。(a)の六方最密充填は、中心の球(量子ドット5a)を平面状に6個の球で囲むA層をつくり、A層上にそのくぼみに1つおきに平面的にはAと同じ配列のB層(点線の円)を載せ、さらにこのBのくぼみにA層(×印)を、上から見て、もとのAと同じ位置に載せる。つまり、ABABAB・・・の順の層の重なりとなる充填である。
(b)の立方最密充填は、A層とB層までは(a)の六方最密充填と同じであるが、図4(b)に示すように、A層のくぼみのうちB層の球を重ねるのに使われなかった残りの×印のくぼみの上に、平面的にA、Bと同じ配列をもったC層を載せた形式のもので、ABCABC・・・の順の重なりとなる充填である。
(c)の体心立方型充填は、隣接する球の中心が格子状に並ぶようにA層を配置し、次に、A層のくぼみの上に、平面的にA層と同じ配列をもったB層を載せた形式のもので、ABAB・・・の順の重なりとなる充填である。
量子ドット5aの配列を、図4(a)(b)(c)に示すように、六方最密充填(a)、立方最密充填(b)および体心立方型充填(c)のうちのいずれかの形式にすると、量子ドット5aの集積度を高めることができ、これにより量子ドット5aの光電変換効率をさらに向上させることができる。なお、量子ドット複合体5CSの構造は、太陽光の入射角との関係で決定される。
図5は、本発明の太陽電池の他の実施形態を示すものであり、量子ドット層がトンネル接合部を介して2層積層された構造を示す断面模式図である。図5では、量子ドット層5が2層積層された構造となっているが、本発明の太陽電池はこれに限らず量子ドット層5は数十層にも及ぶ積層体となっている。
本実施形態の太陽電池は、図1に示した態様の他に量子ドット層5が複数積層された構造にも適用することが可能である。量子ドット層5がトンネル接合部11を介して複数積層されている場合には、量子ドット5aは隣接する量子ドット層5間で平均粒径が10%
以上異なっていることが望ましい。
隣接する量子ドット層5間において量子ドット5aのサイズを異なるものにすると、各量子ドット層5で異なるエネルギーギャップ(Eg)を有するようになり、これにより各量子ドット層5が異なる波長の光を吸収できるようになる。本実施形態の太陽電池では、元々、1層の量子ドット層5内においては、量子ドット5aのサイズを揃えることにより光電変換効率を高めるようにしているが、これに加えて、積層された量子ドット層5間において、量子ドット5aのサイズを異なるものとすることにより、吸収できる光の波長領域の拡大を図ることができ、これにより光電変換効率をさらに向上させることが可能となる。この場合、量子ドット5aのサイズが異なるという状態は量子ドット5aの平均粒径が10%以上異なる場合をいう。
トンネル接合部11は、p型にドープされた半導体とn型にドープされた半導体とが重ね合わされたものである。この場合、量子ドット層5が3層以上積層される場合にも、太陽光の入射側である半導体基板7側から出射側である半導体基板1側に向けてp型とn型とが交互に配置される構成となる。
次に、本実施形態の太陽電池を製造する方法について説明する。
本実施形態における量子ドット5aは、上述した半導体材料を含む金属化合物の溶液からバイオミネラリゼーションにより金属成分を析出させる方法を用いる。
まず、上述した半導体粒子を主成分とする金属化合物と溶媒とフェリチンとを準備し、加熱しながら混合して半導体粒子を合成する。
金属化合物としては、Siを含む化合物として、例えば、SiOまたはSiClを用いる。
一方、溶媒としては、フッ化水素(HF)、硝酸(HNO)、高純度水、水酸化カリウム(KOH)、メチル水酸化アンモニウム(THAM)、エチレンジアミンピロカテコール(EDP)、硫酸ヒドラジン、水和ヒドラジン(N・HO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N−メチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ケイ酸ナトリウム、フルオロケイ酸およびSiFから選ばれるいずれか1種が好ましい。
また、SiClとMgSiとを反応させた後、得られたSi化合物をアルキル化剤(RMgX;R:アルキル、X:ハロゲン)と反応させる方法を用いることができる。
次に、Siと上記の溶媒とを溶解させた溶液中にフェリチンを分散させておいて、フェリチンの内壁にSiを金属として付着させる。フェリチンはタンパク質であることからバイオ的なサイズの制御が可能となり、より球形状に近い粒子の合成が可能であり、また、粒径のばらつきも小さいものを得ることができる。
次に、合成した半導体粒子を大気等の酸化性雰囲気中にて加熱して、半導体粒子の表面に酸化層を形成する。以下、この半導体粒子の表面に酸化層が形成された粒子のことを前駆体粒子という。
次に、表面に酸化層が形成された半導体粒子(前駆体粒子)を溶剤中に分散させてスラリーを作製し、このスラリーを半導体基板1の表面に塗布し、乾燥させる。この場合、前駆体粒子が半導体基板の表面に整列して堆積するように粘度および蒸発性を考慮した溶剤を選択する。具体的には、溶剤としては、フタル酸エステルやグリセリンなどが好適であ
る。また、前駆体粒子を半導体基板の表面に堆積させるために、半導体基板1の表面にスラリーの塗布を複数回繰り返す工法を用いても良い。
次に、前駆体粒子を堆積させた半導体基板1をアルゴンまたは窒素などの不活性ガス中、又は、水素を含む還元ガス中にて、300〜1000℃の温度に加熱して前駆体粒子を焼結させる。こうして半導体基板1の表面上に量子ドット5aを形成できる。得られた量子ドット5aは、フェリチンを用いて得られた前駆体粒子を焼結させたものであるため、半導体粒子の形状が球形状であり、また、粒径のばらつきが10%以下と小さいものとなっている。
なお、量子ドット層5を、コアシェル型の量子ドット複合体5CSがシェル部Sの輪郭を有するように積み重ねられた構造にする場合には、加熱する温度をあまり高くしないで量子ドット複合体5CS同士がネック部で結合した程度になるように制御する。
次に、量子ドット層5の表面に半導体基板7を形成する。製法としては、CVD法、スパッタ法および蒸着法などから選ばれる1種の物理的な薄膜形成法やスピンコート法または印刷法などの化学的方法を採用することができる。
以上より得られる太陽電池は、量子ドット層5を構成する量子ドット5aが球形状であり、粒径のばらつきが10%以下であるため、量子ドット層5内において、複数の量子ドット5a間に電子の規則的な長周期構造が形成されやすくなり、これにより連続したバンド構造を形成することが可能となり、量子ドット5aによる光の吸収量を高めることが可能になることから、光電変換効率を向上させることができる。
1、7・・・・・・・・半導体基板
3・・・・・・・・・・主面
5、105・・・・・・量子ドット層
5a、105a・・・・量子ドット
5b、105b・・・・マトリックス
5CS・・・・・・・・量子ドット複合体
10a・・・・・・・・n型の半導体
10b・・・・・・・・p型の半導体
11・・・・・・・・・トンネル接合部
C・・・・・・・・・・コア部
S・・・・・・・・・・シェル部
G・・・・・・・・・・エネルギー準位の段差

Claims (5)

  1. 半導体基板の主面上に、複数個積み重ねられた量子ドットと、該量子ドットを内包しているマトリックスとにより構成されてなる量子ドット層を有する太陽電池であって、前記量子ドットは、球形状であるとともに、直径のばらつきが10%以内であることを特徴とする太陽電池。
  2. 前記量子ドット層が、前記量子ドットからなるコア部と、該コア部を前記マトリックスの成分で取り巻くシェル部とで構成される量子ドット複合体を複数個積み重ねたものであることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池。
  3. 積層方向に隣接している前記量子ドット同士は、前記量子ドット層を縦断面視したときに、その中心点が積層方向に互いに重ならないように積まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の太陽電池。
  4. 前記量子ドットが六方最密充填、立方最密充填および体心立方型充填のうちのいずれかの形式で積み重なっていることを特徴とする請求項1乃至3にうちいずれかに記載の太陽電池。
  5. 前記量子ドット層がトンネル接合部を介して複数積層されており、前記量子ドットは隣接する前記量子ドット層間で平均粒径が10%以上異なっていることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれかに記載の太陽電池。
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