JP2013228207A - 管状火炎バーナ - Google Patents

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明志 毛笠
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Abstract

【課題】管状火炎の特徴をより顕著に発揮させると共に安価かつコンパクトにできる管状火炎バーナの提供。
【解決手段】混合気又は燃料ガスと空気をスリット3に導く導入路5を備え、スリット3から混合気又は燃料ガスと空気を、燃焼室2と同心でかつ燃焼室2よりも小径である仮想円筒6の接線方向又は仮想円筒の接点を通る法線との成す角度が90度よりも小角度の方向から燃焼室2に導入させている。
【選択図】図3

Description

本発明は、家庭用、業務用及び産業用の加熱に汎用的に用いることができる管状火炎バーナの構造に関する。
従来の管状火炎バーナは、円筒状の燃焼室の側面に管軸方向に沿って開口するスリットを設け、そのスリットから燃焼室内面の接線方向に向けて、混合気又は燃料ガスと空気を導入させて旋回燃焼を行い、管状火炎を形成するものであった(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3358527号公報
管状火炎の実用状の利点の1つに、燃焼室の内壁が未燃混合気の層で覆われ、火炎はより中心方向に形成されるため、燃焼室の昇温が抑えられ、バーナタイル等の耐火材料で覆わなくても金属で燃焼室を形成できる点がある。従って、安価かつ輸送中の落下や振動等にも強いバーナを製造できる。
上述の燃焼室昇温を抑え、かつ旋回燃焼を行うためには、燃焼室内面の接線方向から混合気又は燃料ガスと空気を導入するのが必ずしも最上の方策ではない。
また、混合気又は燃焼ガスと空気の流量分布を均一化するために長い導入路を形成することは、バーナ全体をコンパクトかつ安価に製造する上で問題があった。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、管状火炎の特徴をより顕著に発揮させると共に安価かつコンパクトな管状火炎バーナを提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る管状火炎バーナの特徴構成は、円筒状の燃焼室の管軸方向に沿って開口されたスリットから、燃料ガスと空気の混合気又は燃料ガスと空気を偏芯導入して旋回燃焼させる管状火炎バーナにおいて、
前記混合気又は燃料ガスと空気を前記スリットに導く導入路を備え、前記スリットから前記混合気又は燃料ガスと空気を、前記燃焼室と同心でかつ前記燃焼室よりも小径である仮想円筒の接線方向又は前記仮想円筒の接点を通る法線との成す角度が90度よりも小角度の方向から前記燃焼室に導入させている点にある。
本特徴構成によれば、燃焼室への混合気等の導入方向を燃焼室内壁の接線方向ではなく、それよりも小径の仮想円筒の接線方向又はそれよりも小角度とすることにより、燃焼室内壁内側の未燃混合気の層をより厚く確実に形成することができる。ここで、燃焼室に対する導入路の接続位置から混合気等を導入させる導入方向に延長させた直線と、その直線に対する仮想円筒の接点を通る法線との成す角度が90度よりも小さな角度として、スリットから前記混合気又は燃料ガスと空気を燃焼室に導入させることにより、スリットから混合気又は燃料ガスと空気を仮想円筒の接線方向よりも小角度の方向から燃焼室に導入させている。仮想円筒をあまりに小径に取りすぎると、何かの拍子に仮想円筒と燃焼室内壁の間に火炎が形成される可能性が生じるので、極端に小さな径を取ることはできない。混合気等の導入角度にもよるが、燃焼室内径の70〜95%程度が適当である。
本発明に係る管状火炎バーナの更なる特徴構成は、前記導入路が板材を曲げて成型されている点にある。
従来の管状火炎バーナは、例えば、パイプ等の円筒から接線方向に広がる直線上の混合気等の導入路を取り付けたものであったが、導入路が長く四方に張り出して、バーナ全体として嵩高いものであった。本特徴構成では、板材の板金加工によってバーナを安価に成型するとともに、例えば、導入路を燃焼室の外周部位に巻き付けるように曲げることによって、燃焼室と導入路を一体としてみたときに、コンパクトに構成することができる。
本発明に係る管状火炎バーナの更なる特徴構成は、前記導入路が、円弧状に形成されて、前記混合気又は前記燃焼ガスと前記空気を隔てる隔壁を兼用している点にある。
上述のように、導入路を燃焼室の外周部位に巻き付けるように構成する場合、最も簡便なのは、円弧を用いることである。これにより、専用の金型を用いなくても、ロールによって導入路を形成することが可能になる。
本発明に係る管状火炎バーナの更なる特徴構成は、前記燃焼室と前記導入路の一部を板材で一体的に成型した一体成型体の複数を前記燃焼室の軸心を中心として巴状に組み合わせて管状火炎バーナ本体が形成されている点にある。
板材にて導入路を形成する場合、さらに進んで燃焼室壁まで一体に成型することが便利であり、安価にバーナを製造することができる。また、比較的薄い板材を使用した場合、板の断面を円弧形状に加工するまでもなく、単に垂直に切断した断面でも、旋回流を形成する上でほとんど問題にならないので、二次加工を省略することができる。
本発明に係る管状火炎バーナの更なる特徴構成は、前記導入路又は前記燃焼室と前記導入路を形成する板材において前記燃焼室と反対側の端部で、前記導入路での流体の流れ方向と垂直な方向に流体を流す通路の一部を構成している点にある。
板材にて、導入路又は燃焼室と導入路を構成する場合、導入路での流体の流れ方向と垂直な方向に流体を流す通路を混合気又は燃料ガスと空気のいわゆるヘッダーとし、さらにヘッダーまで一体に成型すれば、一層安価かつ簡便にバーナを製造することができる。管状火炎バーナの場合、一般にヘッダーを用いてその垂直方向にある導入路に混合気等を流量分布を抑えて供給する必要があるので、導入路での流体の流れ方向と垂直な方向に流体を流す通路をヘッダーとして一体成型することがより有用なものとなる。
本発明に係る管状火炎バーナの更なる特徴構成は、前記導入路の途中に、前記管軸方向及び同一流体の導入路間の流量分布を均一化するための絞り構造を備えている点にある。
導入管の流量分布の均一化は、一次的にはヘッダーを用いて行われるが、途中に絞り部分を設けて圧力損失を取ることで、二次的にさらに均一な流量分布を実現することができる。また、燃料ガス等の流量を規制して最大流量を決めることも可能になる。
本発明に係る管状火炎バーナは、
前記混合気又は燃料ガスと空気を受け入れ前記導入路へ供給するヘッダーを備え、
前記ヘッダーと前記導入路と前記スリットとが、前記燃焼室の管軸方向の全長に亘って設けられていることが好ましい。
参考形態における管状火炎バーナの斜視図 参考形態における管状火炎バーナの管軸方向での断面図 第1実施形態における管状火炎バーナの管軸方向での断面図 第1実施形態における管状火炎バーナの管軸方向での断面図 第2実施形態における管状火炎バーナの管軸方向での断面図 第3実施形態における管状火炎バーナの管軸方向での断面図 第3実施形態における管状火炎バーナの管軸方向での断面図 第4実施形態における管状火炎バーナの管軸方向での断面図
本発明に係る管状火炎バーナの実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1参考形態〕
図1及び図2は、本願の権利範囲に含まれるものではないが、管状火炎バーナの参考形態を示すものである。図1は、本発明に係る管状火炎バーナの斜視図であり、図2は、本発明に係る管状火炎バーナの管軸方向での断面図である。ちなみに、図中白抜き矢印は、管状火炎を例示している。
管状火炎バーナ1は、円筒状の燃焼室2と、燃焼室2の側面に管軸方向(図1中上下方向)に沿って開口するスリット3とを備え、スリット3から燃焼室2内面の接線方向に向けて燃料ガス(例えば天然ガス等の燃料ガス)と空気の混合気を偏心導入させて旋回燃焼させている。燃焼室2の管軸方向の両端はフランジ(図示省略)で閉塞されており気密が保たれているが、一端のみ(図1中上方側)燃焼ガスの通路として燃焼室2の内径と同径の円形状の開口部が同心で開口されている。
管状火炎バーナ1は、スリット3にて燃料ガスと空気の混合気を燃焼室2に導入させるために、燃料ガスと空気の混合気を受け入れるヘッダー4と、ヘッダー4の混合気をスリット3に導く導入路5とを備えている。ヘッダー4、導入路5及びスリット3の夫々は、燃焼室2の底部を除く燃焼室2の管軸方向の略全長に亘って配設されている。これにより、後述するが、管軸方向に直交する方向での導入路5の流路幅を燃焼室2に接近する側ほど連続的に縮小させることによる圧損が小さくなるという利点を、燃焼室2の管軸方向の略全長に亘って得ることができ、圧損の低減を効果的に図ることができる。ここで、管状火炎バーナ1の燃焼室について、管状火炎バーナ1内の燃焼空間(燃焼室2)だけでなく、管状火炎バーナ1よりも燃焼ガスの流動方向の下流側の火炎が存在する空間(例えば、図1中鎖線にて囲む空間)をも含めて、管状火炎バーナ1の燃焼室としている。
ヘッダー4は、燃焼室2の管軸方向に沿って延びる円筒状に形成されており、燃焼室2の管軸方向(燃焼室2における燃焼ガスの流動方向と同一方向)に混合気を通流させながら混合気を受け入れる構成となっている。導入路5は、ヘッダー4での混合気の通流方向と直交する方向に混合気を通流させて燃焼室2の側壁に形成されたスリット3に向けて混合気を通流させる構成となっている。そして、管軸方向に直交する方向での導入路5の流路幅が、燃焼室2に接近する側ほど連続的に縮小されている。つまり、導入路5は、燃焼室2側の端部の流路幅がスリット3の開口幅と同等となるように構成されており、燃焼室2から離れるほど流路幅が大きくなるように構成されている。これにより、流路幅をスリット3の開口幅と同等の一定幅とする導入路に比べて、圧損が小さくなる。また、流路幅をスリット3の開口幅と同等の一定幅とする導入路では、一部にへこみ等の変形があると流量分布が大きく崩れることがあったのに比べて、圧損が最も狭い部分で決まるようになり、途中の変形に流量分布が影響され難いという特長もある。また、ヘッダー4や導入路5での混合気の流量については、燃焼用ブロア、ファン等の回転速度を調整する等により混合気の流量を調整自在に構成されており、燃焼室2での燃焼状態が所望の燃焼状態となるようにヘッダー4や導入路5での混合気の流量が調整されている。
燃焼室2は、ある程度耐熱性のあるステンレス等の金属管で構成され、導入路5は、金属板にて製作されている。ヘッダー4は、ガス管等の金属管を基にして製作されている。導入路5の金属板の素材に特に制限はなく、塗装鋼板、アルミ亜鉛メッキ鋼板、ステンレス板、アルミ板等が使用可能である。
この参考形態では、燃料ガスと空気の混合気をヘッダー4、導入路5、スリット3により燃焼室2に導入させているが、燃料ガスと空気を各別に燃焼室2に導入させることも可能である。つまり、燃料ガスを燃焼室2に導入させるための燃料ガス専用のヘッダー、導入路、スリットを設けるとともに、空気を燃焼室2に導入させるための空気専用のヘッダー、導入路、スリットを設ける。
ヘッダー4、導入路5、スリット3の数については、2つに限るものではなく、1つ以上であれば適宜変更することができる。また、上述の如く、燃料ガスと空気を各別に燃焼室2に導入させるものでは、少なくとも燃料ガス専用のものと空気専用のものとを1つずつ設けていればよく、2つ以上であれば適宜変更することができる。
〔第1実施形態〕
図3及び図4は、本発明に係る管状火炎バーナの第1実施形態を示すものであり、本発明に係る管状火炎バーナの管軸方向での断面図を示している。この第1実施形態は、上記参考形態において、スリット3から燃焼室2に導入させる混合気の導入方向についての別実施形態である。その他の構成については、上記参考形態と同様であるので、その説明は省略する。
スリット3から燃焼室2に導入させる混合気を、燃焼室2と同心でかつ燃焼室2よりも小径である仮想円筒6の接線方向又はそれよりも小角度の方向から燃焼室2に導入させている。この第1実施形態では、導入路5の流路幅については、スリット3の開口幅と同等の一定幅としている。
図3では、燃焼室2に対する導入路5の接続位置(導入路5の外側の内壁)から混合気を導入させる導入方向に延長させた直線Pが仮想円筒6の接線となるようにスリット3及び導入路5が配置されている。これにより、混合気を仮想円筒6の接線方向に向かって燃焼室2に導入させている。仮想円筒6は、燃焼室2と同心で且つ燃焼室2の内径の70〜95%程度の内径を有している。
図4では、燃焼室2に対する導入路5の接続位置(導入路5の外側の内壁)から混合気を導入させる導入方向に延長させた直線Pと、その直線Pに対する仮想円筒6の接点を通る法線Hとの成す角度αが90度よりも小さな角度になるようにスリット3及び導入路5が配置されている。これにより、混合気を仮想円筒6の接線方向よりも小角度の方向から燃焼室2に導入させている。仮想円筒6の内径は図3と同様としている。
この第1実施形態でも、上記参考形態と同様に、ヘッダー4、導入路5及びスリッ
ト3の夫々は、燃焼室2の底部を除く燃焼室2の管軸方向の略全長に亘って配設されている。そして、ヘッダー4は、燃焼室2の管軸方向に沿って延びる円筒状に形成されており、燃焼室2の管軸方向(燃焼室2における燃焼ガスの流動方向と同一方向)に混合気を通流させながら混合気を受け入れる構成となっている。また、導入路5は、ヘッダー4での混合気の通流方向と直交する方向に混合気を通流させる構成となっている。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明に係る管状火炎バーナの第2実施形態を示すものであり、本発明に係る管状火炎バーナの管軸方向での断面図を示している。この第2実施形態は、上記参考形態において、導入路5を形成するための構成についての別実施形態であり、その他の構成については、上記参考形態と同様であるので、その説明は省略する。
導入路5について、一対の板材の夫々を曲げて円弧状の導入路5が形成されている。これにより、同一長さの導入路5であっても、導入路5とヘッダー4も含むバーナ全体の寸法を小さくできる。
ちなみに、図5では、導入路5について、上記参考形態と同様に、導入路5の流路幅が、燃焼室2に接近する側ほど連続的に縮小されているが、この構成に代えて、上記第1実施形態における構成を採用することもできる。つまり、スリット3の開口幅と同等の一定幅とし、スリット3から燃焼室2に導入させる混合気を、燃焼室2と同心でかつ燃焼室2よりも小径である仮想円筒6の接線方向又はそれよりも小角度の方向から燃焼室2に導入させるように構成することもできる。
〔第3実施形態〕
図6及び図7は、本発明に係る管状火炎バーナの第3実施形態を示すものであり、本発明に係る管状火炎バーナの管軸方向での断面図を示している。この第3実施形態は、上記参考形態において、燃焼室2、導入路5及びヘッダー4を形成するための構成についての別実施形態であり、その他の構成については、上記参考形態と同様であるので、その説明は省略する。
図6では、燃焼室2の一部、導入路5及びヘッダー4を板材で一体的に成型した一体成型体7の複数(例えば2つ)を燃焼室2の軸心を中心として巴状に組み合わせて管状火炎バーナ本体を形成している。燃焼室2の一部及び導入路5を成型した一体成型体7において燃焼室2と反対側の端部に、導入路5での混合気の流れ方向と垂直な方向(管軸方向)に混合気を通す通路をヘッダー4とし、燃焼室2の一部及び導入路5に加えて、ヘッダー4も一体的に成型されている。これにより、燃焼室2の一部、導入路5及びヘッダー4を形成した一体成型体7を巴状に組み合わせるだけで管状火炎バーナ1を製造することができる。
一体成型体7は、板材の両端部から円弧状に曲げて接近させて燃焼室2の壁部を成型し、その燃焼室2の壁部の端部から連続して径方向外側に延びる円弧状の通路を形成して導入部5を成型し、その導入路5の端部に連続して円形の中空空間を形成してヘッダー4を成型している。これにより、導入路5は、上記第2実施形態と同様に、板材を曲げて円弧状に形成されており、複数の一体成型体7の夫々は、略同一形状に形成されている。板材は、適宜溶接等で接続することが可能である。また、板材(金属板)の材質は、ある程度の耐熱材料(例えばステンレス鋼、アルミ亜鉛メッキ鋼板等)が望ましい。
図7では、一体成型体7は、燃焼室2の一部及び導入路5を板材で一体的に成型した一体成型体7の複数(例えば2つ)を組み合わせて管状火炎バーナ本体を形成している。一体成型体7は、板材の両端部から円弧状に曲げて接近させて燃焼室2の壁部を成型し、その燃焼室2の壁部の端部から連続して径方向外側に延びる円弧状の通路を形成して導入部5を成型している。金属管等にて成型されたヘッダー4に一体成型体7を取り付けて一体的な部材として、その複数の部材を燃焼室2の軸心を中心として巴状に組み合わせて管状火炎バーナ本体を形成している。
また、図7では、円弧状の導入路5の途中に、管軸方向及び複数の導入路5間の流量分布を均一化するための絞り構造8を備えている。図7では、ヘッダー4の側壁部に形成された管軸方向に沿って開口するスリット(細長い角穴)にて絞り構造8が構成されている。例えば、管軸方向に多数並べた丸穴にて絞り構造8を構成してもよい。更に、導入路5の最狭部を絞り構造8に兼用することもできる。また、多孔板や金網等で圧損を付けることでも絞り構造8とすることもできる。絞り構造8の配置位置については、ヘッダー4から燃焼室2に至る導入路5の途中であれば適宜変更が可能である。
ちなみに、図6及び図7では、導入路5について、上記参考形態と同様に、導入路5の流路幅が、燃焼室2に接近する側ほど連続的に縮小されているが、この構成に代えて、上記第1実施形態における構成を採用することもできる。つまり、スリット3の開口幅と同等の一定幅とし、スリット3から燃焼室2に導入させる混合気を、燃焼室2と同心でかつ燃焼室2よりも小径である仮想円筒6の接線方向又はそれよりも小角度の方向から燃焼室2に導入させるように構成することもできる。
〔第4実施形態〕
図8は、本発明に係る管状火炎バーナの第4実施形態を示すものであり、本発明に係る管状火炎バーナの管軸方向での断面を模式的に示したものである。この第4実施形態は、上記第3実施形態において、混合気を燃焼室2に導入させる構成に代えて、燃料ガスと空気を各別に燃焼室2に導入させる構成を採用した別実施形態であり、その他の構成については、上記参考形態と同様であるので、その説明は省略する。
図8では、ヘッダー4、導入路5、及び、スリット3の夫々について、燃料ガス用のものと空気用のものと異なる流体の夫々に対応して2種類があり、ヘッダー4、導入路5、及び、スリット3の2種類のものが燃焼室2の周方向において並ぶ状態で複数(例えば2つ)備えられている。燃焼室2の周方向において燃料ガス用ものと空気用のものとが交互に配置されている。絞り構造8については、管軸方向に一列に並んだ多数の丸穴にて構成されている。スリット3について、例えば、管軸方向に間隔を隔てて丸穴を配設してそれら複数の丸穴にてスリットを形成している。
ちなみに、図8では、導入路5について、上記参考形態と同様に、導入路5の流路幅が、燃焼室2に接近する側ほど連続的に縮小されているが、この構成に代えて、上記第1実施形態における構成を採用することもできる。つまり、スリット3の開口幅と同等の一定幅とし、スリット3から燃焼室2に導入させる混合気を、燃焼室2と同心でかつ燃焼室2よりも小径である仮想円筒6の接線方向又はそれよりも小角度の方向から燃焼室2に導入させるように構成することもできる。
本発明は、管状火炎の特徴をより顕著に発揮させると共に安価かつコンパクトにできる各種の管状火炎バーナに適応可能である。
1 管状火炎バーナ
2 燃焼室
3 スリット
5 導入路
6 仮想円筒
7 一体成型体
8 絞り構造

Claims (7)

  1. 円筒状の燃焼室の管軸方向に沿って開口されたスリットから、燃料ガスと空気の混合気又は燃料ガスと空気を偏芯導入して旋回燃焼させる管状火炎バーナであって、
    前記混合気又は燃料ガスと空気を前記スリットに導く導入路を備え、前記スリットから前記混合気又は燃料ガスと空気を、前記燃焼室と同心でかつ前記燃焼室よりも小径である仮想円筒の接線方向又は前記仮想円筒の接点を通る法線との成す角度が90度よりも小角度の方向から前記燃焼室に導入させている管状火炎バーナ。
  2. 前記導入路が板材を曲げて成型されている請求項1に記載の管状火炎バーナ。
  3. 前記導入路が、円弧状に形成されて、前記混合気又は前記燃焼ガスと前記空気を隔てる隔壁を兼用している請求項1又は2に記載の管状火炎バーナ。
  4. 前記燃焼室と前記導入路の一部を板材で一体的に成型した一体成型体の複数を前記燃焼室の軸心を中心として巴状に組み合わせて管状火炎バーナ本体が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の管状火炎バーナ。
  5. 前記導入路又は前記燃焼室と前記導入路を形成する板材において前記燃焼室と反対側の端部で、前記導入路での流体の流れ方向と垂直な方向に流体を流す通路の一部を構成している請求項1〜4の何れか1項に記載の管状火炎バーナ。
  6. 前記導入路の途中に、前記管軸方向及び同一流体の導入路間の流量分布を均一化するための絞り構造を備えている請求項1〜5の何れか1項に記載の管状火炎バーナ。
  7. 前記混合気又は燃料ガスと空気を受け入れ前記導入路へ供給するヘッダーを備え、
    前記ヘッダーと前記導入路と前記スリットとが、前記燃焼室の管軸方向の全長に亘って設けられている請求項1〜6の何れか一項に記載の管状火炎バーナ。
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