JP2013228077A - 円すいころ軸受用保持器および円すいころ軸受 - Google Patents

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吉則 前田
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Abstract

【課題】製造工程を複雑化することなく、組立時に保持器にかかる負荷を低減することができる円すいころ軸受用保持器および円すいころ軸受を提供する。
【解決手段】本発明の円すいころ軸受用の保持器30が備える複数のポケットは、保持器が少なくとも2つの異なる大きさのころ内接円径を有するように形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は円すいころ軸受用保持器および円すいころ軸受に関する。
樹脂製の保持器を用いた転がり軸受は、いわゆる圧入方式によって組立てられる。すなわち、樹脂製の保持器のポケットにころを配置した後で、保持器の径方向内側に内輪を押し込むことにより、保持器がころによって一時的に押し広げられて、ころと保持器と内輪とが一体化される。このような圧入方式による組立においては、内輪を押し込む際に、押し広げられる保持器に過大な負荷がかかり、保持器が破損してしまうおそれがある。
このような問題を解決するため、従来、内輪の小つばの外周形状を楕円形状とすることによって、保持器にかかる負荷を低減することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。内輪の小つばの外周形状を楕円形状とすることにより、組み込み時には小つばの楕円長径部の位置に対応する部分のころのみによって保持器が押されることとなり、保持器の弾性変形に必要な負荷を低減することができる。
特許第4026292号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、内輪を製造する度に、内輪の小つばの外径形状を楕円形状に加工する必要があり、製造工程が複雑になってしまうという課題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造工程を複雑化することなく、組立時に保持器にかかる負荷を低減することができる円すいころ軸受用保持器および円すいころ軸受を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 環状部と、前記環状部から軸方向に延びて周方向に所定の間隔をあけて配置される複数の柱部と、前記柱部間に形成されて円すいころを転動可能に保持する複数のポケットと、を備える円すいころ軸受用保持器であって、
前記複数のポケットは、前記保持器が少なくとも2つの異なる大きさのころ内接円径を有するように形成されることを特徴とする円すいころ軸受用保持器。
(2) 環状部と、前記環状部から軸方向に延びて周方向に所定の間隔をあけて配置される複数の柱部と、前記柱部間に形成されて円すいころを転動可能に保持する複数のポケットと、を備える円すいころ軸受用保持器であって、
径方向に対向するポケットによって規定されたころ内接円の中心が、保持器中心から偏心していることを特徴とする円すいころ軸受用保持器。
(3) 外周面に円すい状の内輪軌道面が形成された内輪と、内周面に円すい状の外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動試合に配置される複数の円すいころを周方向に所定の間隔をあけて転動自在に保持する保持器と、を備える円すいころ軸受であって、
前記保持器が、(1)または(2)に記載の円すいころ軸受用保持器であることを特徴とする円すいころ軸受。
(4) 前記保持器の、少なくとも1つのころ内接円径が、前記内輪の小つば外径よりも小さいことを特徴とする(3)に記載の円すいころ軸受。
本発明の円すいころ軸受用保持器および円すいころ軸受によれば、製造工程を複雑化することなく、組立時に保持器にかかる負荷を低減することができる。
(a)(b)(c)(d)は、内輪の小つばの外周形状が楕円形状に形成されている場合の内輪、保持器、および円すいころの組立方法を説明するための図である。 (a)(b)(c)(d)は、本発明の第1実施形態に係る円すいころ軸受用保持器による、内輪、保持器および円すいころの組立方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る円すいころ軸受用保持器を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る円すいころ軸受用保持器を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の他の変形例に係る円すいころ軸受用保持器を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る円すいころ軸受用保持器を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る円すいころ軸受用保持器を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る円すいころ軸受用保持器を説明するための図である。
以下、本発明に係る円すいころ軸受用保持器および円すいころ軸受の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の各実施形態を説明するに先立ち、まず、内輪の小つばの外周形状が楕円形状に形成されている場合の保持器、円すいころ、および内輪の組立について、図1(a)〜(d)を参照して説明する。図1(a)に示される円すいころ軸受用の保持器130は、周方向に等間隔に配置された8個のポケット132を有し、各ポケット132に円すいころ120がそれぞれ収容される。ポケット132は、保持器130のころ内接円135のころ内接円径B1が全てのポケット132について同じ寸法となるように、全て同じ寸法に形成されている。
この保持器130に対して、図1(b)に示される内輪110が組み込まれる。内輪110は小つば113の外周が楕円形状に形成されている。尚、簡略化のため、図1(b)(c)(d)においては、内輪110の大つば側は図示されていない。図1(b)に示すように、小つば113は、短径B2および長径B3を有する楕円形状に形成されており、B3>B1>B2となっている。
円すいころ軸受の組立時には、まず、図1(a)に示すように、保持器130のポケット132内に円すいころ120を配置する。そして、保持器130に内輪110を圧入すると、図1(c)に示すように、小つば113の長径部に対応する配置されている円すいころ120’によって保持器130が押される。これにより、保持器130は押し広げられ、符号130’で示される形状へと弾性変形する。その後、円すいころ120’が小つば113を乗り越えて内輪軌道面(不図示)上に配置されると、保持器130は再び弾性変形して元の形状へと戻り、円すいころ120’はしっかりと小つば113にかかるので、内輪ユニットが分解しない。しかしながら、このような内輪110は、内輪110の製造の都度、小つば113の外周面を楕円形状に加工する必要があり、製造が複雑となり、寸法管理が増えてしまうという問題がある。
(第1実施形態)
ここで、本発明の第1実施形態に係る保持器30、円すいころ20、および内輪10の組立について、図2(a)〜(d)を参照して説明する。図2(a)に示される円すいころ軸受用の保持器30は、樹脂材料から射出成形により形成されるものであり、周方向に等間隔に配置された8個のポケットを有し、各ポケットに円すいころがそれぞれ収容される。
ここで、保持器30の8個のポケットは、2個の第1ポケット32Aと、4個の第2ポケット32Bと、2個の第3ポケット32Cと、からなる。図2(a)に示すように、2個の第1ポケット32Aは径方向に対向するように配置されている。2個の第3ポケット32Cは、第1ポケット32Aから周方向に90°ずれた位置において、径方向に対向するように配置されている。第1ポケット32Aと第3ポケット32Cとの間には、それぞれ第2ポケット32Bが配置されている。
第1ポケット32Aには第1円すいころ20A、第2ポケット32Bには第2円すいころ20B、第3ポケット32Cには第3円すいころ20Cがそれぞれ収容される。第1ポケット32A、第2ポケット32B、および第3ポケット32Cは、周方向寸法が異なるように形成されている。したがって、第1ポケット32Aにおけるころ内接円径DA、第2ポケット32Bにおけるころ内接円径DB、および第3ポケット32Cにおけるころ内接円径DCもまた異なっており、図1(a)に示すように、DA<DB<DCとなっている。
この保持器30に対して、図2(b)に示される内輪10が組み込まれる。内輪10は外周面に円すい状の内輪軌道面(不図示)が形成されると共に、一方端部において小つば13を有する。小つば13は、外周が円形状に形成されており、外径Bを有する。第1実施形態においては、B=DB、DA<B<DCとなっている。
円すいころ軸受の組立時には、まず、保持器30の第1ポケット32A内に第1円すいころ20A、第2ポケット32B内に第2円すいころ20B、および第3ポケット32C内に第3円すいころ20Cを配置する。そして、保持器30に内輪10を圧入すると、図2(c)に示すように、小つば13により押された第1円すいころ20Aによって、保持器30の第1ポケット32Aが押される。これにより、保持器30は押し広げられて、符号30’で示される形状へと弾性変形する。このとき、保持器30は、第1ポケット32Aが位置する部分を長径、第3ポケット32Cが位置する部分を短径とする略楕円形状(30’)へと変形する。
その後、第1円すいころ20Aが小つば13を乗り越えて内輪軌道面(不図示)上に配置されると、保持器30は再び弾性変形して元の形状へと戻る。このとき、第1円すいころ20Aはしっかりと小つば13にかかるので、第1円すいころ20A、第2円すいころ20B、第3円すいころ20Cおよび保持器30が内輪10から分離することを防止することができる。その後、保持器30の外径側に、内周面に円すい状の外輪軌道面(不図示)が形成された外輪(不図示)を配置することによって、円すいころ軸受(不図示)が組立てられる。
このように、第1実施形態によれば、内輪10の圧入時に、2個の第1円すいころ20Aのみによって保持器30が押されるので、全ての円すいころによって保持器が押される場合と比較して、保持器30の弾性変形に必要な負荷を低減することができる。また、前述したように、保持器30は樹脂材料により形成されるので、異なる寸法を有する3種類のポケットを有する形状も、当該形状に加工された金型を使用して射出成形することのみで製造できる。したがって、第1実施形態によれば、製造工程を複雑にすることなく、組立時に保持器30にかかる負荷を低減することができる。
尚、本実施形態においては、前述したように、B=DB、DA<B<DCとなっているが、B≠DB、B≧DCであってもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る円すいころ軸受用保持器について、図3を参照して説明する。尚、第2実施形態に係る保持器が用いられる円すいころ軸受の内輪の構成については第1実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
第2実施形態に係る保持器40は、第1実施形態の保持器30と同様に、樹脂材料から射出成形により形成されるものであり、周方向に等間隔に配置された8個のポケットを有する。しかしながら、保持器40の8個のポケットは、図3に示すように、6個の第1ポケット42Aと、2個の第2ポケット42Bと、からなる。2個の第2ポケット42Bは径方向に対向するように配置されており、その間に、第1ポケット42Aが3個ずつ配置される。
第1ポケット42Aには第1円すいころ20A、第2ポケット42Bには第2円すいころ20Bがそれぞれ収容される。第1ポケット42Aおよび第2ポケット42Bは、周方向寸法が異なるように形成されている。したがって、第1ポケット42Aにおけるころ内接円径DAおよび第2ポケット42Bにおけるころ内接円径DBもまた異なっており、DA<DBとなっている。また、少なくとも第1ポケット42Aにおけるころ内接円径DAは、保持器40に圧入される内輪(不図示)の小つばの外径よりも小さくなっている。
このような保持器40に内輪を圧入すると、内輪の小つばにより押された第1円すいころ20Aによって保持器40が押し広げられる。このとき、保持器40は、第1ポケット42Aが位置する部分を長径、第2ポケット42Bが位置する部分を短径とする略楕円形状に変形する。その後、第1円すいころ20Aが小つばを乗り越えて内輪軌道面上に配置されると、保持器40は再び弾性変形して元の形状へと戻る。このとき、第1円すいころ20Aはしっかりと小つばにかかるので、保持器40、第1円すいころ20Aおよび第2円すいころ20Bが内輪から分離しない。
このように、第2実施形態に係る保持器40は、第1実施形態にかかる保持器30が異なる寸法を有する3種類のポケットを有していたのと異なり、2種類の異なる寸法のポケット、すなわち第1ポケット42Aおよび第2ポケット42Bを有する。このような保持器40によっても、全ての円すいころによって保持器が押される場合と比較して、保持器40の弾性変形に必要な負荷を低減することができる。
前述したように、保持器40は樹脂材料により形成されているので、2種類の異なる寸法のポケットを有する形状も、当該形状に加工された金型を使用して射出成形することのみで製造できる。したがって、第2実施形態によっても、製造工程を複雑にすることなく、組立時に保持器40にかかる負荷を低減することができる。
(変形例)
尚、上記した第2実施形態に係る保持器40の8個のポケットは、6個の第1ポケット42Aおよび2個の第2ポケット42Bからなっていたが、これに限定されない。例えば、図4に示す変形例のように、保持器50が、4個の第1ポケット52Aおよび4個の第2ポケット52Bを有していてもよい。また、図5に示すさらなる変形例のように、保持器60が、2個の第1ポケット62Aおよび6個の第2ポケット62Bを有していてもよい。これらの保持器50、60によっても、保持器40と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る円すいころ軸受用保持器を図6、7に基づいて説明する。尚、第3実施形態に係る保持器が用いられる円すいころ軸受の内輪の構成については第1、第2実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
第3実施形態にかかる保持器70は、第1、第2実施形態の保持器30、40と同様に、樹脂材料から射出成形により形成されるものであり、周方向に等間隔に配置された8個のポケットを有する。保持器70の8個のポケットは、図6に示すように、4個の第1ポケット72Aと、4個の第2ポケット72Bと、からなる。第1ポケット72Aの径方向正面には第1ポケット72Aが、第2ポケット72Bの径方向正面には第2ポケット72Bが位置すると共に、第1ポケット72Aおよび第2ポケット72Bは、周方向に交互に配置される。
第1ポケット72Aには第1円すいころ20A、第2ポケット72Bには第2円すいころ20Bがそれぞれ収容される。第1ポケット72Aおよび第2ポケット72Bは、周方向寸法が異なるように形成されている。したがって、第1ポケット72Aにおけるころ内接円径DAおよび第2ポケット72Bにおけるころ内接円径DBもまた異なっており、DA<DBとなっている。また、少なくとも第1ポケット72Aにおけるころ内接円径DAは、保持器70に圧入される内輪(不図示)の小つばの外径よりも小さくなっている。
このような保持器70に内輪を圧入すると、内輪の小つばにより押された第1円すいころ20Aによって保持器70が押し広げられる。このとき、保持器70は、4個の第1ポケット72Aを頂角とする略四角形形状に変形する。その後、第1円すいころ20Aが小つばを乗り越えて内輪軌道面上に配置されると、保持器70は再び弾性変形して元の形状へと戻る。このとき、第1円すいころ20Aはしっかりと小つばにかかるので、保持器70、第1円すいころ20Aおよび第2円すいころ20Bが内輪から分離しない。このような保持器70によっても、全ての円すいころによって保持器が押される場合と比較して、保持器70の弾性変形に必要な負荷を低減することができる。
ところで、円すいころ軸受の輸送時などには、内輪10と保持器70と第1円すいころ20Aおよび第2円すいころ20Bとが一体化されると共に外輪が分離された状態で、例えば図7のHで示される箇所(内輪10の鉛直方向上側)で内輪10が吊持されて取り扱われることがある。このとき、第1円すいころ20Aおよび第2円すいころ20Bの自重によって保持器70はたわみ、鉛直方向上下に長い略楕円形状へと変形することがある。一般に、円すいころ軸受の保持器が楕円形状になると、特に保持器が大径で肉厚が薄い場合には、保持器が内輪から分離しやすくなる。しかしながら、本実施形態の保持器70は、第1ポケット72Aを頂角とした略四角形形状へと変形するため、このような取扱い時においても保持器70が内輪10から分離するのが抑止することができる。
前述したように、保持器70は樹脂材料により形成されているので、2種類の異なる寸法のポケットを有する形状も、当該形状に加工された金型を使用して射出成形することのみで製造できる。したがって、第3実施形態によっても、製造工程を複雑にすることなく、組立時に保持器70にかかる負荷を低減することができる。
尚、第3実施形態に係る保持器70は略四角形形状に変形するが、これに限られず、少なくとも3以上の多角形形状に変形可能な構成の保持器によっても同様な効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る円すいころ軸受用保持器を図8に基づいて説明する。尚、第4実施形態に係る保持器が用いられる円すいころ軸受の内輪の構成については第1〜第3実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
第4実施形態に係る保持器80は、樹脂材料から射出成形により形成されるものであり、周方向に等間隔に配置された6個のポケットを有する。保持器80の6個のポケットは、図8に示すように、3個の第1ポケット82Aと、3個の第2ポケット82Bと、からなる。保持器80においては、第1ポケット82Aと第2ポケット82Bとが径方向に対向すると共に、周方向に交互に配置されている。
第1ポケット82Aには第1円すいころ20A、第2ポケット82Bには第2円すいころ20Bがそれぞれ収容される。第1ポケット82Aおよび第2ポケット82Bは、周方向寸法が異なるように形成されている。ここで、径方向に対向する第1ポケット82Aおよび第2ポケット82Bを直径(ころ内接円径D)とするころ内接円の中心は、保持器80の径方向中心からずれている。保持器80においては、このような偏心したころ内接円が3つ形成されているが、ころ内接円径Dは1種類のみである。
このような保持器80に内輪を圧入すると、内輪の小つば(不図示)により押された第1円すいころ20Aによって保持器80が押し広げられる。前述したように、保持器80のころ内接円は偏心しており、第1ポケット82A同士は径方向で対向していないので、保持器80は円すいころにより径方向両側から押圧されることがない。これにより、保持器80の弾性変形に必要な負荷を低減することができる。その後、第1円すいころ20Aが小つばを乗り越えて内輪軌道面(不図示)上に配置されると、保持器80は再び弾性変形して元の形状へと戻る。第1円すいころ20Aはしっかりと小つばにかかるので、保持器80、第1円すいころ20Aおよび第2円すいころ20Bが内輪から分離しない。
前述したように、保持器80は樹脂材料により形成されているので、2種類の異なる寸法のポケットを有する形状も、当該形状に加工された金型を使用して射出成形することのみで製造できる。したがって、第4実施形態によっても、製造工程を複雑にすることなく、組立時に保持器80にかかる負荷を低減することができる。
尚、本発明は、上記した各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更、改良等が可能である。
本発明は、特に、建設機械、自動車、鉄道車両、印刷機械、工作機械、その他の産業機械用の円すいころ軸受において好適に利用可能である。
10 内輪
20A 第1円すいころ
20B 第2円すいころ
20C 第3円すいころ
30 保持器
32A 第1ポケット
32B 第2ポケット
32C 第3ポケット

Claims (4)

  1. 環状部と、前記環状部から軸方向に延びて周方向に所定の間隔をあけて配置される複数の柱部と、前記柱部間に形成されて円すいころを転動可能に保持する複数のポケットと、を備える円すいころ軸受用保持器であって、
    前記複数のポケットは、前記保持器が少なくとも2つの異なる大きさのころ内接円径を有するように形成されることを特徴とする円すいころ軸受用保持器。
  2. 環状部と、前記環状部から軸方向に延びて周方向に所定の間隔をあけて配置される複数の柱部と、前記柱部間に形成されて円すいころを転動可能に保持する複数のポケットと、を備える円すいころ軸受用保持器であって、
    径方向に対向するポケットによって規定されたころ内接円の中心が、保持器中心から偏心していることを特徴とする円すいころ軸受用保持器。
  3. 外周面に円すい状の内輪軌道面が形成された内輪と、内周面に円すい状の外輪軌道面が形成された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動試合に配置される複数の円すいころを周方向に所定の間隔をあけて転動自在に保持する保持器と、を備える円すいころ軸受であって、
    前記保持器が、請求項1または2に記載の円すいころ軸受用保持器であることを特徴とする円すいころ軸受。
  4. 前記保持器の、少なくとも1つのころ内接円径が、前記内輪の小つば外径よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の円すいころ軸受。
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